JP2002001824A - ヒートインサート構造 - Google Patents

ヒートインサート構造

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JP2002001824A
JP2002001824A JP2000184206A JP2000184206A JP2002001824A JP 2002001824 A JP2002001824 A JP 2002001824A JP 2000184206 A JP2000184206 A JP 2000184206A JP 2000184206 A JP2000184206 A JP 2000184206A JP 2002001824 A JP2002001824 A JP 2002001824A
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insert
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press
fitting
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Nobuyuki Nakamura
伸之 中村
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Nok Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 樹脂製品1に設けた穴部2にインサート金具
11を圧入するヒートインサートにおいて、圧入によっ
てバリとなる溶融樹脂が発生してもこの溶融樹脂が穴部
2の外にはみ出すことがなく、もって一連のヒートイン
サート工程からバリ取り工程を省略することが可能なヒ
ートインサート構造を提供する。 【解決手段】 穴部2を備えた樹脂製品1の成形後、イ
ンサート金具11を加熱して樹脂を溶かしながら穴部2
に圧入するヒートインサート構造において、穴部2の開
口周縁部に座ぐり部3を設けるとともに、座ぐり部3の
内縁部に面取り部4を設け、この座ぐり部3および面取
り部4を設けた穴部2に対してインサート金具11を圧
入することにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、樹脂製品に設けた
穴部にインサート金具を圧入してなるヒートインサート
構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】例えば、樹脂製品に設けるネジ穴は、材
料樹脂の強度不足やクリープによる緩みが生じることが
あるために、インサート金具を用いて補強するのが一般
的であり、このように樹脂製品に設けた穴部にインサー
ト金具を装着する方法としては、 樹脂製品の成形時に、インサート金具を金型に挿入
し、この状態で樹脂製品の成形を行なって樹脂製品とイ
ンサート金具とを一体化する(インサート成形)、 穴部を備えた樹脂製品の成形後、外周にネジを備え
たインサート金具を穴部にねじ込んで組み付ける(タッ
ピング)、 穴部を備えた樹脂製品の成形後、外周にローレット
を備えたインサート金具を加熱して樹脂を溶かしながら
穴部に圧入する(ヒートインサート)、等の方法があ
る。そして、これらの中で上記のヒートインサートは
従来、図4に示すように、樹脂製品1に設けた単なるス
トレート形状の穴部2にインサート金具11をヒート圧
入している。
【0003】しかしながら、この従来のヒートインサー
ト構造には、以下のような問題がある。
【0004】すなわち、図5の溶け代と圧入強度(ねじ
り)との関係を示すグラフ図に示されるように、溶け代
が少ないと圧入部に樹脂のバリが発生することがない
が、この場合にはインサート強度が低く、よって高トル
クで締め付けられる製品の場合には、溶け代を大きくし
て強度を上げる必要がある。しかしながら、溶け代を大
きくすると、図6に示すように圧入部にバリ21が発生
し、尚且つこのバリ21が穴部2の外にはみ出すことに
なる。したがって、相手部品との組付け時に相手部品と
インサート金具11との間にこのバリ21が挟み込ま
れ、これを原因としてネジが緩む虞がある。したがって
従来は、バリ21が発生すると必ずバリ取り工程を実施
しており、よって多くの手間と時間がかかるとともに経
済性が余り良くないと云う問題を有している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は以上の点に鑑
み、樹脂製品に設けた穴部にインサート金具を圧入する
ヒートインサートにおいて、圧入によってバリとなる溶
融樹脂が発生してもこの溶融樹脂が穴部の外にはみ出す
ことがなく、もって一連のヒートインサート工程からバ
リ取り工程を省略することが可能なヒートインサート構
造を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の請求項1によるヒートインサート構造は、
穴部を備えた樹脂製品の成形後、インサート金具を加熱
して樹脂を溶かしながら前記穴部に圧入するヒートイン
サート構造において、前記穴部の開口周縁部に座ぐり部
を設けるとともに、前記座ぐり部の内縁部に面取り部を
設け、前記座ぐり部および面取り部を設けた穴部に対し
て前記インサート金具を圧入したことを特徴とするもの
である。
【0007】また、本発明の請求項2によるヒートイン
サート構造は、上記した請求項1のヒートインサート構
造において、穴部に設けられた面取り部と前記穴部に圧
入されるインサート金具との間に溶融樹脂を座ぐり部へ
向けて逃がす所定の大きさの間隙が形成されていること
を特徴とするものである。
【0008】上記構成を備えた本発明の請求項1による
ヒートインサート構造のように、樹脂製品に設けられる
穴部の開口周縁部に座ぐり部が設けられるとともに、こ
の座ぐり部の内縁部に面取り部が設けられていると、こ
の穴部に対してインサート金具が圧入されるときに、バ
リとなる溶融樹脂が面取り部に沿って座ぐり部の中に逃
がされる。したがって、溶融樹脂が直ちに穴部の外には
み出すのを防止することが可能となる。
【0009】また、この作用効果を高めるには、請求項
2に記載したように、穴部に設けられた面取り部と穴部
に圧入されるインサート金具との間に溶融樹脂を座ぐり
部へ向けて逃がす所定の大きさの間隙を設けるのが好適
であり、これにより溶融樹脂の座ぐり部へ向けての逃が
し流路を確実に確保することが可能となる。
【0010】尚、上記内容を有する本発明はこれを方法
の発明として捉えることもでき、この場合には、その内
容が上記各請求項に対応して以下のようになる。
【0011】 穴部を備えた樹脂製品の成形後、イン
サート金具を加熱して樹脂を溶かしながら前記穴部に圧
入するヒートインサート方法において、前記穴部の開口
周縁部に座ぐり部を設けるとともに、前記座ぐり部の内
縁部に面取り部を設け、前記座ぐり部および面取り部を
設けた穴部に対して前記インサート金具を圧入すること
を特徴とするヒートインサート方法。
【0012】 上記項記載のヒートインサート方法
において、穴部に設けられる面取り部と前記穴部に圧入
されるインサート金具との間に溶融樹脂を座ぐり部へ向
けて逃がす所定の大きさの間隙が形成されることを特徴
とするヒートインサート方法。
【0013】
【発明の実施の形態】つぎに本発明の実施例を図面にし
たがって説明する。
【0014】図1は、本発明の実施例に係るヒートイン
サート構造の圧入前の状態を示しており、この状態か
ら、樹脂製品1に設けられた穴部2にインサート金具1
1が圧入されると、図2に示すようになる。樹脂製品1
は例えば、サーモスタット用のサーモケースである。
【0015】図1に示すように、樹脂製品1に設けられ
る穴部2はストレート形状の貫通孔であるが、この穴部
2の圧入側の一方の開口周縁部に、穴部2の内径寸法よ
りも大きな内径寸法を備えるとともに所定の大きさの座
ぐり深さを備えた座ぐり部3が設けられており、更に、
この座ぐり部3の内縁部にテーパー面状の面取り部4が
全周に亙って設けられている。
【0016】また、この座ぐり部3および面取り部4を
設けた穴部2に圧入されるインサート金具11は、金属
製の筒状体12の内周面に雌ネジ状のネジ部13が設け
られるとともに、筒状体12の外周面に抜止め係合用の
ローレット14が全周に亙って設けられ、環状溝状の凹
部15が所要数(図では五本)が設けられ、更に、その
軸方向端部に鍔状の凸部16がそれぞれ設けられてい
る。
【0017】また、この穴部2とインサート金具11と
には、所定の大きさの溶け代が設定されている。
【0018】上記したように、図1のインサート金具1
1が所定温度に加熱されて穴部2に圧入されると、その
熱によって一部の樹脂が溶かされて、図2に示すように
インサート金具11が樹脂製品1の穴部2に圧入され
る。このとき発生するバリとなる溶融樹脂21は、図3
に示すように面取り部4に沿って座ぐり部3の中に逃が
され、そのまま座ぐり部3の中に貯留され、穴部2の外
(樹脂製品1の外)にはみ出すことがない。
【0019】また、このようにインサート金具11が加
熱されて穴部2に圧入されたとき、面取り部4とインサ
ート金具11との間には、溶融樹脂21を座ぐり部3へ
向けて案内する所定の大きさの間隙5が形成され、これ
により溶融樹脂1の座ぐり部3へ向けての案内流路が形
成される。したがって、このように溶融樹脂1の座ぐり
部3へ向けての案内流路が形成されるために、溶融樹脂
21を座ぐり部3へ向けて確実に案内することができ
る。
【0020】尚、上記したように面取り部4がテーパー
面状に形成されているために、図2に示すように上記間
隙5は、面取り部5と径方向に対向するインサート金具
11の凹部15の内面(この内面は円筒面である)15
aとの間で最大でw、最小でwの径方向幅を持ち、
また面取り部4と軸方向に対向するインサート金具11
の凸部16の下面(この下面は軸直角の平面である)1
6aとの間で最大でw 、最小でwの軸方向幅を持つ
ことになる。
【0021】
【発明の効果】本発明は、以下の効果を奏する。
【0022】すなわち先ず、上記構成を備えた本発明の
請求項1によるヒートインサート構造においては、樹脂
製品に設けられる穴部の開口周縁部に座ぐり部が設けら
れるとともに、この座ぐり部の内縁部に面取り部が設け
られているために、この穴部に対してインサート金具が
圧入されるときに、バリとなる溶融樹脂が面取り部に沿
って座ぐり部の中に逃がされ、そのまま座ぐり部の中に
貯留され、穴部の外(樹脂製品の外)にはみ出すことが
ない。したがって、この座ぐり部内の溶融樹脂はこれを
そのまま放置することが許容され、敢えてバリ取り工程
を実施する必要がない。したがって、一連のヒートイン
サート工程からバリ取り工程を省略することが可能とな
り、これにより高品質でしかもコスト的に有利な樹脂製
品を提供することができる。
【0023】また、圧入の穴部に面取り部が無いと、穴
部の上にインサート金具を置いたときに不安定である
が、本発明では、面取り部が設けられていることにより
穴部の上に置かれるインサート金具が安定する。したが
って、穴部に対してインサート金具を垂直に圧入し易く
なると云う効果もある。
【0024】またこれに加えて、上記構成を備えた本発
明の請求項2によるヒートインサート構造においては、
穴部に設けられた面取り部と穴部に圧入されるインサー
ト金具との間に溶融樹脂を座ぐり部へ向けて逃がす所定
の大きさの間隙を設けられているために、この間隙によ
って溶融樹脂の座ぐり部へ向けての逃がし流路が確実に
確保される。したがって、溶融樹脂を確実にかつ円滑に
座ぐり部へ向けて逃がすことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係るヒートインサート構造の
圧入前の状態を示す断面図
【図2】同ヒートインサート構造の圧入後の状態を示す
断面図
【図3】同ヒートインサート構造における溶融樹脂の発
生状態を示す断面図
【図4】従来例に係るヒートインサート構造の圧入前の
状態を示す断面図
【図5】溶け代とねじり強度との関係を示すグラフ図
【図6】従来例に係るヒートインサート構造における溶
融樹脂の発生状態を示す断面図
【符号の説明】
1 樹脂製品 2 穴部 3 座ぐり部 4 面取り部 5 間隙 11 インサート金具 12 筒状体 13 ネジ部 14 ローレット 15 凹部 16 凸部 21 溶融樹脂(バリ)

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 穴部(2)を備えた樹脂製品(1)の成
    形後、インサート金具(11)を加熱して樹脂を溶かし
    ながら前記穴部(2)に圧入するヒートインサート構造
    において、 前記穴部(2)の開口周縁部に座ぐり部(3)を設ける
    とともに、前記座ぐり部(3)の内縁部に面取り部
    (4)を設け、前記座ぐり部(3)および面取り部
    (4)を設けた穴部(2)に対して前記インサート金具
    (11)を圧入したことを特徴とするヒートインサート
    構造。
  2. 【請求項2】 請求項1のヒートインサート構造におい
    て、 穴部(2)に設けられた面取り部(4)と前記穴部
    (2)に圧入されるインサート金具(11)との間に溶
    融樹脂(21)を座ぐり部(3)へ向けて逃がす所定の
    大きさの間隙(5)が形成されていることを特徴とする
    ヒートインサート構造。
JP2000184206A 2000-06-20 2000-06-20 ヒートインサート構造 Withdrawn JP2002001824A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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