JPH09187832A - インサート用金具及びその製造法 - Google Patents
インサート用金具及びその製造法Info
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- JPH09187832A JPH09187832A JP97796A JP97796A JPH09187832A JP H09187832 A JPH09187832 A JP H09187832A JP 97796 A JP97796 A JP 97796A JP 97796 A JP97796 A JP 97796A JP H09187832 A JPH09187832 A JP H09187832A
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Abstract
ンサート金具及び圧造のみで製造することができるイン
サート金具の製造法を提供する。 【解決手段】 他部材装着用の中心孔1aを設けた円筒
体1の外周面中間部に、深縦溝の平目ローレット2を形
成する。平目ローレット2の下端縁に環状凹溝3を形成
する第1の発明と、一定寸法の金属素材10の先方部を若
干先細11に予備成形し、該金属素材10の外周面を太径部
12と小径部13に成形し、その上下面に凹部14を成形す
る。金属素材10の太径部12の下半部に深縦溝の平目ロー
レット2を成形し、前記凹部14に孔開け加工を施す。平
目ローレット2が形成された孔開きの金属素材10の小径
部13を圧潰成形し、小径部13を太径部12と同径の拡径部
14とし、平目ローレット2の下端縁に環状凹溝3を成形す
る第2の発明とからなる。
Description
トされる圧造成形品のインサート用金具及びその製造法
に関するものである。
成形品のインサート金具は樹脂成形後に、インサート用
金具に取り付けられた他部材にかかる荷重によって脱落
したり、がたが生じないようにするため、図8に示され
るように、外周面に環状の凹溝30を切削加工したり、
螺旋溝を旋盤により切削加工するか、ローレット切り機
により図9に示されるように、ローレット31をインサ
ート用金具の外周面に切っていた。しかし、このような
加工は別工程の機械により行われ、生産性が低下すると
いう問題があった。このため、インサート用金具に装着
される他部材に最も大きくかかる荷重の方向により、抜
け止めの溝か、回り止めの溝かのいずれか一方のみを形
成して工数の削減を計っていた。これらの結果、抜け止
め用の溝を設けたものにおいては、小さな力ではある
が、回り止め方向に長期間荷重を受け続けると、回って
しまうという問題があり、また、回り止め用の溝を設け
たものにおいては、小さな力ではあるが、抜け止め方向
に長期間荷重を受け続けると、脱落してしまうという問
題があった。また、抜け止めと回り止めの双方の荷重に
対しては、ローレット切り機で綾目のローレットを形成
して両方向の荷重に耐えるようにしていた。しかし、ロ
ーレット切り機による綾目のローレットは溝が浅くなる
うえに、綾目のため、大きな荷重がかかる場合には不十
分で、がたが発生したり、最悪の場合には脱落するいう
問題があった。
け止めの双方の荷重に耐えるインサート用金具及び、該
インサート用金具を他の機械加工を施すことなく圧造の
みで製造することができるインサート用金具の製造法を
提供することを目的とするものである。
め、他部材装着用の中心孔を設けた円筒体の外周面中間
部に、深縦溝の平目ローレットを形成するとともに、該
平目ローレットの下端縁に環状凹溝を形成したインサー
ト用金具を請求項1の発明とし、一定寸法の短柱状より
なる金属素材の先方部を圧造成形機により若干先細に予
備成形したうえ、該金属素材の外周面を圧造成形機によ
り絞り成形して太径部と小径部に成形し、また、金属素
材の上下面に凹部を成形し、さらに、圧造成形機により
金属素材の太径部の下半部に深縦溝の平目ローレットを
成形したうえ、前記凹部に孔開け加工を施し、次に、平
目ローレットが形成された孔開きの金属素材小径部を圧
造成形機により圧潰成形して、小径部を太径部と同径の
拡径部とするとともに、平目ローレットの下端縁に環状
凹溝を成形したインサート用金具の製造法を請求項2の
発明としたものである。
実施例を図1に基づいて詳細に説明する。1は他部材装
着用の中心孔1aを透設した金属製の円筒体で、該円筒
体1は外周面中間部には深縦溝の平目ローレット2が形
成されており、該平目ローレット2は外径を円筒体1と
同じ外径としている。3は平目ローレット2の下端縁
に、平目ローレット2の深縦溝と続いて形成される環状
凹溝であり、該環状凹溝3は開口が拡開される略V字状
の断面形状としている。
かの成形型に円筒体1を装着したうえ、型締めして樹脂
成形を行えば、円筒体1の周縁には樹脂が流入し、平目
ローレット2の深縦溝や環状凹溝3に樹脂は充満して硬
化し、円筒体1は平目ローレット2の深縦溝に続く環状
凹溝3内において固化した樹脂により強固に一体化され
ることとなる。そして、樹脂成形品にインサートされた
円筒体1の中心孔1aをスリーブとして、他部材の装置
の軸等を嵌挿して使用すれば、他部材の軸にかかる上下
方向の荷重は環状凹溝3により確実に保持され、抜け止
めは防止される。また、軸にかかる回転方向の荷重は深
縦溝の平目ローレット2により保持されるうえに、環状
凹溝3は断面形状を略V字状としているので成形時樹脂
の流れが良いうえに平目ローレット2の深縦溝と連なっ
ているから、大きな荷重が円筒体1に加わっても樹脂が
破断するおそれはなく、円筒体1は長期間にわたってが
たを生じることがない。
実施例を図2〜図7に基づいて詳細に説明する。10は
棒鋼を一定寸法に切断した短柱状の金属素材であり、該
金属素材10の先方部は図3に示されるように、若干先
細11に予備成形される。そして、予備成形された金属
素材10は絞り成形されて、図4に示されるようにテー
パ部を付して太径部12と小径部13に成形されると同
時に、パンチにより上下面を半抜きの凹部14に成形す
る。次の工程で、図5に示されるように、太径部12の
下半部に深縦溝の平目ローレット2を成形する。
凹部14をパンチで打抜き中心孔1aを金属素材10の
中心に形成する。さらに、図7に示されるように、型内
の金属素材10の小径部13をパンチで圧潰成形し、小
径部13の外径を太径部12の外径と等しい拡径部15
とすると同時に、前記平目ローレット2の深縦溝に続く
環状凹溝3を成形し、製品とするものである。また、平
目ローレット2成形時に下方にローレット山が盛り上げ
られていてもその盛り上げは環状凹溝3に逃がすことが
できるので、外径寸法に誤差が生じるという問題は生じ
ないものである。
に、請求項1の発明においては、深縦溝を形成した平目
ローレットと環状凹溝により、円筒体にかかる抜け止め
方向と回転方向のいずれの荷重にも耐えることができ
る。また、請求項2の発明においては、円筒体の平目ロ
ーレットと環状凹溝とを圧造成形により成形したもので
あるから、全てを圧造成形機により圧造することがで
き、従来のように旋盤やローレット切り機等による別工
程の機械加工を必要としないので、効率よく生産をする
ことができる。従って、本発明は従来の問題点を解決し
たインサート用金具及びその製造法として、業界の発展
に寄与するところ大なものである。
図である。
図である。
図である。
半抜きの凹部が成形された金属素材の正面図である。
金属素材の正面図である。
である。
状凹溝が成形された金属素材の正面図である。
具の正面図である。
具の正面図である。
Claims (2)
- 【請求項1】 他部材装着用の中心孔を設けた円筒体の
外周面中間部に、深縦溝の平目ローレットを形成すると
ともに、該平目ローレットの下端縁に環状凹溝を形成し
たことを特徴とするインサート用金具。 - 【請求項2】 一定寸法の短柱状よりなる金属素材の先
方部を圧造成形機により若干先細に予備成形したうえ、
該金属素材の外周面を圧造成形機により絞り成形して太
径部と小径部に成形し、また、金属素材の上下面に凹部
を成形し、さらに、圧造成形機により金属素材の太径部
の下半部に深縦溝の平目ローレットを成形したうえ、前
記凹部に孔開け加工を施し、次に、平目ローレットが形
成された孔開きの金属素材の小径部を圧造成形機により
圧潰成形して、小径部を太径部と同径の拡径部とすると
ともに、平目ローレットの下端縁に環状凹溝を成形する
ことを特徴とするインサート用金具の製造法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP97796A JP3642859B2 (ja) | 1996-01-08 | 1996-01-08 | インサート用金具の製造法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP97796A JP3642859B2 (ja) | 1996-01-08 | 1996-01-08 | インサート用金具の製造法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09187832A true JPH09187832A (ja) | 1997-07-22 |
JP3642859B2 JP3642859B2 (ja) | 2005-04-27 |
Family
ID=11488682
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP97796A Expired - Fee Related JP3642859B2 (ja) | 1996-01-08 | 1996-01-08 | インサート用金具の製造法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3642859B2 (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010100024A (ja) * | 2008-10-24 | 2010-05-06 | Sakamura Engineering Co Ltd | インサート金具及びその製造方法 |
JP2012228844A (ja) * | 2011-04-27 | 2012-11-22 | Bollhoff Otalu Sa | インサート成型されるねじ付きインサートおよびインサート成型方法 |
JP2013204761A (ja) * | 2012-03-29 | 2013-10-07 | Tokai Rubber Ind Ltd | 筒形防振装置およびその製造方法 |
-
1996
- 1996-01-08 JP JP97796A patent/JP3642859B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010100024A (ja) * | 2008-10-24 | 2010-05-06 | Sakamura Engineering Co Ltd | インサート金具及びその製造方法 |
JP2012228844A (ja) * | 2011-04-27 | 2012-11-22 | Bollhoff Otalu Sa | インサート成型されるねじ付きインサートおよびインサート成型方法 |
JP2013204761A (ja) * | 2012-03-29 | 2013-10-07 | Tokai Rubber Ind Ltd | 筒形防振装置およびその製造方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP3642859B2 (ja) | 2005-04-27 |
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