JPH053640A - 軸受ホルダー - Google Patents

軸受ホルダー

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JPH053640A
JPH053640A JP3178838A JP17883891A JPH053640A JP H053640 A JPH053640 A JP H053640A JP 3178838 A JP3178838 A JP 3178838A JP 17883891 A JP17883891 A JP 17883891A JP H053640 A JPH053640 A JP H053640A
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JP
Japan
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washer
bearing holder
bearing
holding portion
press
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JP3178838A
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Riyuusuke Azuma
隆祐 東
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Nidec Instruments Corp
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Sankyo Seiki Manufacturing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】成形樹脂からなる軸受ホルダーの座金保持部に
座金を圧入したとき発生する削り屑が軸受ホルダーの座
金保持部の底面と座金との間に挾み込まれることのない
ように、また、軸受にクラックを発生させたり回転不良
を生じたりすることのないようにした軸受ホルダーを提
供する。 【構成】成形樹脂からなり、軸受14を保持すると共に
一端側に座金保持部12を有する軸受ホルダー10であ
って、軸受ホルダー10の座金保持部12の底面に軸受
14方向に凹んだ凹部13を形成し、この凹部に削り屑
をためるようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えばキャプスタンモ
ータなどに適用可能な軸受ホルダーに関する。
【0002】
【従来の技術】キャプスタンモータなどに用いる軸受ホ
ルダーは、その内周側に軸受を圧入する必要があって端
部が開口しており、軸受を圧入したあと開口端部にスラ
スト受けとしての座金を圧入するようになっている。図
7は従来の軸受ホルダーの例を示す。図7(a)に示す
ように、軸受ホルダー30は軸受を圧入するために軸方
向に貫通して形成された孔を有すると共に一方の開口端
側に凹状の座金保持部31を有している。図7(b)に
示すように、座金保持部31には座金15が圧入によっ
て固定されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来の軸受ホルダーは
一般に亜鉛ダイキャストによって作られていたので、上
記のように軸受ホルダー30の座金保持部31に座金1
5を圧入することについては何等問題はなかった。すな
わち、ダイキャスト品に対してはかしめによって座金1
5を固定することができるため、中心軸に対する座金1
5の垂直性を保つことは容易である。しかし、軸受ホル
ダー30の材質を樹脂化すると、樹脂をかしめることは
できないから、座金15は軸受ホルダー30に圧入せざ
るを得ない。しかるに、樹脂製の軸受けホルダー30に
座金15を圧入すると、座金15の圧入代により軸受ホ
ルダー30が削られ、図7(b)に示すように削り屑3
6が生じる。削り屑36の発生により、削り屑36が座
金保持部31の底面と座金15との間に挾み込まれ、座
金15が傾いた状態で軸受ホルダー30に圧入されるこ
とになったり、軸受の中に侵入してクラック発生の原因
になったり、回転不良の原因になったりする。
【0004】本発明は、このような問題点を解消するた
めになされたもので、成形樹脂からなる軸受ホルダーの
座金保持部に座金を圧入したとき発生する削り屑が軸受
ホルダーの座金保持部の底面と座金との間に挾み込まれ
ることのないように、また、軸受にクラックを発生させ
たり回転不良を生じたりすることのないようにした軸受
ホルダーを提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、成形樹脂から
なり、軸受を保持すると共に一端側に座金保持部を有す
る軸受ホルダーであって、軸受ホルダーの座金保持部の
底面に軸受方向に凹んだ凹部を形成したことを特徴とす
る。
【0006】
【作用】軸受ホルダーの座金保持部に座金を圧入する。
このとき発生する削り屑は座金保持部の底面に形成され
た凹部に溜り、削り屑が軸受ホルダーの座金保持部の底
面と座金との間に挾み込まれることはないし、軸受部に
侵入することもない。
【0007】
【実施例】以下、図面を参照しながら本発明にかかる軸
受ホルダーの実施例について説明する。図1において、
軸受ホルダー10は成形樹脂で作られていて、中心軸線
方向に貫通する円形の孔11を有している。孔11内に
は軸受ホルダー10の両端部において軸受が圧入される
ことにより軸受が軸受ホルダー10によって保持される
が、図には上端部の軸受14のみが描かれている。軸受
ホルダー10の一端側、図示の例では上端側には、上記
円形の孔11を外径方向に拡張することによって凹状の
座金保持部12が形成されている。そして、座金保持部
12の底面には、軸受14方向に凹んだ凹部13が形成
されている。図3に示すように、凹部13は軸受ホルダ
ー10の全周にわたって形成されている。また、凹部1
3はその外径が座金保持部12の外径と一致するように
形成されている。座金保持部12には座金15が圧入さ
れて固定されている。
【0008】図2は上記実施例にかかる軸受ホルダーの
組立手順を示す。図2(a)は上記のように一端側に座
金保持部12を有すると共にこの座金保持部の底面に凹
部13を有する軸受ホルダー10を示す。この軸受ホル
ダー10の孔11に図2(b)に示すように軸受14を
圧入して固定する。次に、座金保持部12に図2(c)
に示すように座金15を圧入して固定する。このとき座
金15の圧入代によって軸受ホルダー10の一部が削ら
れ、削り屑16が発生するが、削り屑16が発生する部
分の直下には凹部13があるため、削り屑16は凹部1
3に溜る。
【0009】このように、上記実施例によれば、成形樹
脂からなる軸受ホルダー10の座金保持部12に座金1
5を圧入するときに発生する削り屑16が凹部13に溜
るため、削り屑16が座金保持部12の底面と座金15
との間に挾まることはなく、座金15が傾くことはなく
なる。また、削り屑16が軸受14による軸受部に侵入
することもないから、削り屑16が軸受にクラックを発
生させる原因になったり、回転不良の原因になったりす
ることもない。従って、初期の軸ロスが低く、軸と軸受
との摺動不良による焼き付きの発生を防止することもで
きる。特に、座金15をプレスで打ち抜き成形した場合
はその外周縁部に「かえり」を生じるため、これを座金
保持部12に圧入したとき多くの削り屑16を発生する
が、上記のように削り屑16は凹部13に溜るため、削
り屑16の発生による不具合は確実に防止される。
【0010】また、座金保持部12の底面に凹部13を
形成したことによって、座金15を圧入したときの応力
の集中度が小さくなるという利点もある。その理由を図
5を参照しながら説明する。図5(a)に示すように、
座金保持部12の底面に凹部13を形成しない場合の座
金保持部12の底面の深さをh2としたとき、凹部13
を形成した場合の座金保持部12の底面の実質的な深さ
1は上記h2よりも大きく(深く)なる。座金保持部1
2に対する座金15の圧入代をcとしたとき、この圧入
代cにより軸受ホルダー10の端部が外周側に押されて
撓む。この撓み角度を図5(b)に示すようにθ1とす
る。一方、当初に説明した従来例において座金15を座
金保持部に圧入したときの軸受ホルダー30の端縁部の
撓み角度を図5(c)に示すようにθ2とする。
【0011】そこで、θ1とθ2を比較すると、 θ1=tan‐1(c/h1) θ2=tan‐1(c/h2) であり、h1>h2であるから、θ1<θ2となる。すなわ
ち、座金を圧入することによって軸受ホルダーが開かれ
る角度が、従来例よりも本発明の実施例の方が小さくな
る。従って、本発明の実施例によれば、応力の集中も小
さく軸受ホルダーにクラックを生じにくいという利点が
あると共に、前に述べた削り屑の発生も少なくなるとい
う利点がある。
【0012】ところで、図7について説明した従来の樹
脂成形による軸受ホルダー30に凹部31を形成するた
めに、図8に示すような軸部37とフランジ部38から
なる断面T字型の金型を用いるが、この金型の加工上必
然的に軸部37とフランジ部38とが直角に交わる角偶
部39に「だれ」を生じ、このような金型を用いて成形
した軸受ホルダー30の座金保持部31の寸法精度がよ
くない。
【0013】これに対して前述の本発明の実施例にかか
る軸受ホルダー10の座金保持部12の成形金型は、図
6に示すように二つの金型20,23を組み合わせるこ
とによって「だれ」のない金型を得ることができる。す
なわち、図6(a)に示すように、一方の金型20は軸
部22とフランジ部とによって略T字型に形成されると
共にフランジ部の下面側に周溝21を有し、他方の金型
23は中心孔25を有する略円盤状に形成されると共に
上面側に円形の突堤24を有している。図6(b)に示
すように、金型20の軸部22を金型23の中心孔25
に嵌め、金型20の周溝21に金型23の突堤24を嵌
める。金型20の軸部22の外周面と金型23の中心孔
25の内周面との間には中心孔25の一部からなる円形
の空間があり、この空間によって軸受ホルダー10の座
金保持部12の底面が成形される。
【0014】上記のような二つの金型20,23を組み
合わせてなる金型はそれぞれの角偶部27,28,29
に「だれ」がなく、この金型によって成形された軸受ホ
ルダーにも各角偶部に「だれ」がなく、寸法精度のよい
軸受ホルダーを得ることができる。
【0015】以上説明した実施例では、座金保持部12
の底面の凹部13が全周にわたって形成されていたが、
座金保持部12の底面に形成する凹部は周方向の一部に
形成してもよい。図4はそのような実施例を示すもの
で、座金保持部12の底面に4個の部分円弧状の凹部1
8を等間隔に形成してある。4個の凹部18をトータル
すれば軸受ホルダー10の全周のうち約半周を占めるこ
とになり、これによって所期の目的を達することができ
る。
【0016】図1に示す軸受ホルダー10は回転軸を両
端部で支承するいわゆる両持ちタイプのものであって、
その一端側に本発明を適用したものであったが、他端側
に本発明を適用してもよいし、両端に本発明を適用して
もよい。また、いわゆる片持ちタイプの軸受ホルダーに
適用してもよい。
【0017】図1、図2に示す軸受14はメタル軸受を
想定していたが、本発明に適用する軸受のタイプは特に
限定されず、例えばボールベアリングであってもよい。
【0018】
【発明の効果】本発明によれば、成形樹脂からなる軸受
ホルダーの座金保持部に座金を圧入するときに発生する
削り屑が座金保持部の底面に形成した凹部に溜るため、
削り屑が座金保持部の底面と座金との間に挾まることは
なく、座金が傾くことはなくなる。また、削り屑が軸受
による軸受部に侵入することもないから、削り屑が軸受
にクラックを発生させる原因になったり、回転不良の原
因になったりすることもない。
【0019】また、座金保持部の底面に凹部を形成する
ことにより、座金保持部に座金を保持させたときの応力
の集中度が小さくなり、軸受ホルダーにクラックが発生
することを防止できるという利点もある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる軸受ホルダーの実施例を示す断
面正面図。
【図2】同上実施例を組立工程順に示す正面断面図。
【図3】上記実施例の拡大平面図。
【図4】本発明にかかる軸受ホルダーの別の実施例を示
す平面図。
【図5】本発明にかかる軸受ホルダーの効果を従来の軸
受ホルダーとの比較で示す概念図。
【図6】本発明にかかる軸受ホルダーの樹脂成形に用い
る金型の例を示す正面断面図。
【図7】従来の軸受ホルダーの例を示す断面正面図。
【図8】同上従来の軸受ホルダーの樹脂成形に用いる金
型の例を示す正面断面図。
【符号の説明】
10 軸受ホルダー 12 座金保持部 13 凹部 14 軸受 18 凹部

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】 成形樹脂からなり、軸受を保持すると共
    に一端側に座金保持部を有する軸受ホルダーであって、
    上記軸受ホルダーの座金保持部の底面に上記軸受方向に
    凹んだ凹部を形成したことを特徴とする軸受ホルダー。
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