JP5365706B2 - シートベルト装置 - Google Patents

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Description

本発明は、ウェビン0グによりシートに着座した乗員の身体を拘束するシートベルト装置に関する。
下記特許文献1に開示されたシートベルト装置は、乗員がウェビングを装着するとバックル駆動装置が作動してバックル装置をシートの幅方向外側へ移動させる。これにより、ウェビングのうちタングよりも長手方向基端側で乗員の胸部や肩部を拘束するショルダウェビングにおけるスラックを少なくしている。
特開2007−196881号の公報
ところで、車両が急減速すると、乗員の身体が車両前方側へ慣性移動しようとし、これにより、ウェビングが乗員の身体により引っ張られる。これにより、ショルダウェビングがタングの通過孔を通過してラップ(腰部)側へ移動すると、乗員の腰部が車両前方へ慣性移動すると共に、ショルダウェビングの張力、特に、ショルダウェビングにおけるタング近傍部分の張力が増加する。そこで、ウェビングが乗員の身体により引っ張られた場合には、タングにおいてウェビングをロックして、ショルダウェビングがラップ側へ移動することを防止することが考えられている。
しかしながら、タングによってウェビングをロックした状態で乗員の身体がウェビングを引っ張ると、ウェビングにおいてタングにロックされた部分に大きな荷重が集中する。このため、このような荷重に耐えられるようにウェビングの強度を高めなくてはならない。
本発明は、上記事実を考慮して、ウェビングの強度を特に高めることなく、ウェビングが引っ張られた際にショルダ側からラップ側へのウェビングの移動を防止又は抑制できるシートベルト装置を得ることが目的である。
請求項1に記載の本発明に係るシートベルト装置は、長手方向中間部がタングに形成された通過孔を通過して、前記タングが前記長手方向に移動可能に設けられ、乗員の身体に対する装着状態では前記通過孔よりも長手方向一端側で前記乗員の腰部を拘束するラップウェビングとなり、前記通過孔よりも長手方向他端側で前記乗員の胸部や肩部を拘束するショルダウェビングとなるウェビングと、前記装着状態で前記ウェビングにおける前記通過孔の内側に位置する部分を含む領域に設けられ、所定の大きさ以上の荷重が作用することで硬化するダイラタント特性を有する材料を含んで構成されたダイラタント特性部と、を備えている。
請求項1に記載の本発明に係るシートベルト装置では、乗員の身体にウェビングが掛け回され、この状態でウェビングに設けられたタングがバックルに挿入されると乗員の身体に対するウェビングの装着状態になる。この装着状態では、ウェビングのうち、タングの通過孔よりも長手方向一端側はラップウェビングとなって乗員の腰部を拘束し、タングの通過孔よりも長手方向他端側はショルダウェビングとなって乗員の胸部や肩部を拘束する。
一方、本発明に係るシートベルト装置では、ウェビングにダイラタント特性部が設けられる。上記の装着状態ではウェビングにおいてタングに形成された通過孔の内側に位置する部分を含む領域にダイラタント特性部が位置する。例えば、車両が急減速することにより乗員の身体が車両前方側へ慣性移動しようとすると、ラップウェビングは乗員の腰部によりその長手方向一端側(すなわち、タングとは反対側)へ引っ張られ、ショルダウェビングは乗員の胸部等によりその長手方向他端側(すなわち、タングとは反対側)へ引っ張られる。
このようにウェビングが引っ張られることで、ウェビングにおいてタングの通過孔の内側に位置する部分は通過孔の内周部に押し付けられ、通過孔の内周部からの押圧反力を受ける。ウェビングに設けられたダイラタント特性部は所定の大きさ以上の荷重が作用することで硬化するダイラタント特性を有する材料を含んで構成されているので、通過孔の内周部からの押圧反力をダイラタント特性部が受けるとダイラタント特性部が硬化する。これにより、少なくともウェビングにおける通過孔の内側に位置している部分とその近傍は、硬化したダイラタント特性部により撓曲が規制され、ショルダウェビングがタングの通過孔を通過して乗員の腰部側へ移動することを防止又は抑制できる。
しかも、上記のようにウェビングが引っ張られた場合には、タングの通過孔を通過している部分とその近傍が硬化したダイラタント特性部によってウェビングが支持されるので、ウェビング自体の強度を特に高めなくても、通過孔の内周部からの押圧反力(すなわち、荷重)にウェビングは耐えることができる。
請求項2に記載の本発明に係るシートベルト装置は、請求項1に記載の本発明において、前記乗員の身体に前記ウェビングが装着された状態で前記通過孔よりも前記ラップウェビング側の領域まで前記ダイラタント特性部を設けている。
請求項2に記載の本発明に係るシートベルト装置では、乗員の身体にウェビングが装着された状態では、タングの通過孔よりもラップウェビング側までダイラタント特性部が位置する。このため、ラップウェビングではダイラタント特性部を設けた分だけ厚みが増す。このように、ラップウェビングの厚みが増すことで、乗員がウェビングを装着した状態におけるラップウェビングの弛み、所謂「スラック」を軽減できる。
請求項3に記載の本発明に係るシートベルト装置は、請求項1に記載の本発明において、前記乗員の身体に前記ウェビングが装着された状態で前記通過孔よりも前記ショルダウェビング側へ通過した領域で且つ前記通過孔の近傍部分まで前記ダイラタント特性部を設けている。
請求項3に記載の本発明に係るシートベルト装置では、乗員の身体にウェビングが装着された状態では、タングの通過孔よりもショルダウェビング側における通過孔の近傍までダイラタント特性部が位置する。このため、ショルダウェビングの大部分にはダイラタント特性部が設けられないので、ショルダウェビングの大部分はダイラタント特性部を設けることによる膨らみ等が生じず、単なる帯状となる。これにより、乗員がウェビングを装着した際に乗員が感じる装着感が向上すると共に見栄えもよい。
しかも、乗員の身体にウェビングが装着された状態では、ダイラタント特性部がショルダウェビング側へ大きくはみ出ないので、コストも安価になる。
請求項4に記載の本発明に係るシートベルト装置は、請求項1から請求項3の何れか1項に記載の本発明において、前記ウェビングの一端側で前記ウェビングを折り返して、この折り返し位置よりも前記ウェビングの他端側と前記折り返し位置よりも前記ウェビングの一端側との間に前記ダイラタント特性部を配置した状態で、前記折り返し位置よりも前記ウェビングの他端側と前記折り返し位置よりも前記ウェビングの一端側とを重ね、前記ウェビングにおける前記ダイラタント特性部の周囲を縫合している。
請求項4に記載の本発明に係るシートベルト装置では、ウェビングの一端側でウェビングが折り返され、この折り返し位置よりもウェビングの他端側と、この折り返し位置よりもウェビングの一端側と、の間にダイラタント特性部が配置される。この状態で、上記の折り返し位置よりもウェビングの他端側と一端側とが重ねられ、ダイラタント特性部の周囲で重ねられたウェビングの一端側と他端側とが縫合される。これにより、ウェビングにダイラタント特性部が設けられる。
請求項5に記載の本発明に係るシートベルト装置は、請求項1から請求項3の何れか1項に記載の本発明において、前記ウェビングをその一端にて開口した袋状に形成すると共に、この開口から前記ダイラタント特性部を前記ウェビングの内側に挿入した状態で、前記ダイラタント特性部よりも前記ウェビングの一端側を縫合している。
請求項5に記載の本発明に係るシートベルト装置によれば、ウェビングはその一端が開口した袋状に形成され、ダイラタント特性部はこの開口からウェビングの内側に挿入される。ウェビングの内側にダイラタント特性部が収容された状態でウェビングの一端における開口を閉じるようにウェビングが縫合される。これにより、ウェビングにダイラタント特性部が設けられる。
請求項6に記載の本発明に係るシートベルト装置は、請求項1から請求項3の何れか1項に記載の本発明において、前記ウェビングを厚さ方向一方の面に前記ダイラタント特性部を一体的に取り付けている。
請求項7に記載の本発明に係るシートベルト装置によれば、ウェビングの厚さ方向一方の面に縫合や接着等によりダイラタント特性部が一体的に取り付けられる。これにより、ウェビングにダイラタント特性部が設けられる。
請求項7に記載の本発明に係るシートベルト装置は、請求項1から請求項6の何れか1項に記載の本発明において、前記ウェビングの幅方向に沿った前記ダイラタント特性部の幅寸法を前記ウェビングの幅寸法よりも短く設定して前記ウェビングの厚さ方向一方の側に前記ダイラタント特性部を設けると共に、前記ダイラタント特性部が内側を通過する切欠部を前記通過孔に連通するように前記タングに形成している。
請求項7に記載の本発明に係るシートベルト装置によれば、ダイラタント特性部の幅方向はウェビングの幅方向に沿っており、しかも、その幅寸法はウェビングの幅寸法よりも短く設定され、ウェビングの厚さ方向一方の側にダイラタント特性部が設けられる。
一方、タングにはウェビングが通過する通過孔が形成されるが、更に、タングには切欠部が通過孔に連通するように形成され、ウェビングが通過孔を通過する際には、この切欠部をダイラタント特性部が通過する。このように、ウェビングの厚さ方向一方の側にダイラタント特性部を設けることでダイラタント特性部を含んだウェビング全体の厚さが増しても、ダイラタント特性部が上記の切欠部を通過することでウェビングは比較的円滑にショルダウェビング側からラップウェビング側へ、又は、ラップウェビング側からショルダウェビング側へ移動できる。
請求項8に記載の本発明に係るシートベルト装置は、請求項1から請求項7の何れか1項に記載の本発明において、荷重を受けることにより硬化するダイラタント特性を有するダイラタント材料を、硬化状態の前記ダイラタント特性部本体よりも柔軟な被覆部で被覆することにより前記ダイラタント特性部を形成している。
請求項8に記載の本発明に係るシートベルト装置によれば、ダイラタント特性を有するダイラタント材料が、硬化したダイラタント材料よりも柔軟な被覆部により被覆される。このため、荷重を受けてダイラタント材料が硬化しても、この硬化したダイラタント材料と乗員の身体との間に柔軟な被覆部が介在するので、乗員の身体に対して硬化したダイラタント材料の硬さが伝わり難くなる。
請求項9に記載の本発明に係るシートベルト装置は、請求項1から請求項8の何れか1項に記載の本発明において、前記ウェビングの長手方向に沿った前記ダイラタント特性部の中間部から一端及び他端の少なくとも一方へ向けて前記ウェビングの幅方向に沿った前記ダイラタント特性部の幅寸法が漸次短くなるテーパ状に形成し、前記ウェビングにおいて前記ダイラタント特性部を設けることにより厚さ寸法が増した部分が通過する切欠部を前記通過孔に連通するように前記タングに形成している。
請求項9に記載の本発明に係るシートベルト装置では、ウェビングにおいてダイラタント特性部が設けられた部分では厚さ寸法が増す。このようにウェビングにおいて厚さ寸法が増した部分に対応してタングには通過孔に連通した切欠部が形成され、ウェビングにおいてダイラタント特性部を設けることで厚さ寸法が増した部分は、その一部が切欠部を通過することで比較的円滑にショルダウェビング側からラップウェビング側へ、又は、ラップウェビング側からショルダウェビング側へ移動できる。
ここで、本発明に係るシートベルト装置では、ウェビングの長手方向に沿ったダイラタント特性部の中間部から一端及び他端の少なくとも一方へ向けてウェビングの幅方向に沿ったダイラタント特性部の幅寸法が漸次短くなるテーパ状に形成される。このため、ウェビングにおいてダイラタント特性部を設けた部分が上記の切欠部を通過する際には、ダイラタント特性部において切欠部の開口幅よりも十分に幅寸法が短い長手方向一端又は他端から通過する。
これにより、ウェビングの長手方向に沿ってダイラタント特性部を設けた部分よりも外側にタングが位置した状態から、ダイラタント特性部を設けた部分の側へ向けてタングを移動させる際に、ダイラタント特性部が設けられた部分を円滑に上記の切欠部に入り込ませて通過させることができる。
なお、「ウェビングの長手方向に沿ったダイラタント特性部の中間部」の『中間部』とはウェビングの長手方向に沿ったダイラタント特性部の両端よりも長手方向内側を意味し、ウェビングの長手方向に沿ったダイラタント特性部の中央部に限定するものではない。
以上説明したように、請求項1に記載の本発明に係るシートベルト装置は、ウェビングにおけるタングの通過孔の内側に位置している部分とその近傍の撓曲を、硬化したダイラタント特性部により撓曲が規制でき、ショルダウェビングがタングの通過孔を通過して乗員の腰部側へ移動することを防止又は抑制できる。しかも、硬化したダイラタント特性部によってウェビングを支持されるので、ウェビング自体の強度を特に高めなくても、通過孔の内周部からの押圧反力(すなわち、荷重)にウェビングは耐えることができる。
請求項2に記載の本発明に係るシートベルト装置は、ダイラタント特性部を設けた分だけラップウェビングの厚みが増すためラップウェビングの弛み、所謂「スラック」を軽減できる。
請求項3に記載の本発明に係るシートベルト装置は、乗員がウェビングを装着した際に乗員が感じる装着感が向上すると共に見栄えもよく、コストも安価になる。
請求項4及び請求項5の各々に記載の本発明に係るシートベルト装置は、ウェビングの内側にダイラタント特性部を設けた状態でダイラタント特性部をウェビングに一体的に設けることができる。
請求項6に記載の本発明に係るシートベルト装置は、ウェビングの厚さ方向一方の面にダイラタント特性部を一体的に設けることができる。
請求項7に記載の本発明に係るシートベルト装置は、ダイラタント特性部を設けることでウェビング全体の厚さが増しても、ウェビングは比較的円滑にショルダウェビング側からラップウェビング側へ、又は、ラップウェビング側からショルダウェビング側へ移動できる。
請求項8に記載の本発明に係るシートベルト装置は、乗員の身体に対して硬化したダイラタント材料の硬さが伝わり難くなる。
請求項9に記載の本発明に係るシートベルト装置は、ウェビングにおいてダイラタント特性部を設けた部分がタングの切欠部に入りやすくなる。
本発明の一実施の形態に係るシートベルト装置の全体構成の概略を示す車両前方からの正面図である。 ウェビングにおけるラップベルト部分の平面図である。 図2のA−A線に沿ったウェビングの断面図である。 ウェビングの装着状態でのタングとその近傍の断面図である。 ウェビングにダイラタント特性部を設ける前の状態を示すウェビングの分解斜視図である。 ウェビングにダイラタント特性部を設ける前の状態の変形例を示すウェビングの分解斜視図である。 ウェビングにダイラタント特性部を設ける前の状態の変形例を示すウェビングの分解斜視図である。 ウェビングにダイラタント特性部を設ける前の状態の変形例を示すウェビングの分解斜視図である。
次に本発明の一実施の形態を図1から図8の各図に基づき説明する。
<本実施の形態の構成>
図1には本実施の形態に係るシートベルト装置10の全体構成が概略的な正面図により示されている。
この図に示されるように、本シートベルト装置10はリトラクタ12を備えている。リトラクタ12は車両に設置されたシート14の幅方向側方で車体やシート14のフレーム16等(本実施の形態では図示しない車体)に固定されている。このリトラクタ12には、例えば、軸方向が車両前後方向に沿ったスプールが回転自在に設けられており、このスプールに長尺帯状に形成されたウェビング18の長手方向基端部が係止されている。
ウェビング18はその長手方向基端側がスプールの外周部に層状に巻取られた状態で格納されており、その先端側は車両の上方引出されている。また、リトラクタ12には図示しないロック機構が設けられており、車両が急減速状態になった場合等にスプールをロックしてウェビング18がスプールから引出される際のスプールの回転を規制するようになっている。
一方、リトラクタ12の上方ではショルダアンカ20が車体に取り付けられている。ショルダアンカ20には概ね車両の幅方向に貫通したスリット孔が形成されており、リトラクタ12のスプールから上方に引出されたウェビング18はショルダアンカ20のスリット孔を通過して下方へ折り返されている。
ウェビング18におけるショルダアンカ20よりも先端側ではウェビング18にタング22が設けられている。図2及び図4に示されるように、タング22は金属製の板材により芯金の一部を合成樹脂材により被覆することで形成されている。タング22にはその厚さ方向に貫通する通過孔24が形成されている。この通過孔24は長手方向がウェビング18の幅方向に沿ったスリット状とされており、この通過孔24をウェビング18が通過している。
また、タング22の芯金において合成樹脂材から突出した部分は挿込部26とされている。シート14に着座した乗員28がウェビング18を装着する際には、図1に示されるように、乗員28の身体にウェビング18が掛け回された状態でシート14を介してリトラクタ12とは反対側に設けられたバックル30にタング22の挿込部26が挿し込まれる。挿込部26がバックル30に保持される。この状態では、ウェビング18においてタング22の通過孔24よりも先端側の部分がラップウェビング42とされて乗員28の腰部を拘束し、ウェビング18においてタング22の通過孔24よりも基端側の部分がショルダウェビング44とされて乗員28の腹部や胸部、肩部を拘束する。
さらに、シート14のリトラクタ12が設けられた側にはアンカプレート52が車体やシート14のフレーム16等(本実施の形態では図示しない車体)に取り付けられている。図2に示されるように、アンカプレート52にはスリット孔54が形成されている。ウェビング18はスリット孔54を通過して、ウェビング18のショルダウェビング44となる部分までウェビング18の長手方向基端側へ折り返されており、折り返し位置よりもウェビング18の長手方向基端側と先端側とが重ね合わされている。このように重ね合わされるウェビング18の間にはダイラタント特性部62が設けられている。ダイラタント特性部62は、乗員28がタング22の挿込部26をバックル30に挿し込んでウェビング18を身体に装着した装着状態で、タング22の通過孔24を介してウェビング18のラップウェビング42側からショルダウェビング44側へ連続するように設けられている。
図5に示されるように、ダイラタント特性部62は、ウェビング18におけるスリット孔54での折返位置よりも基端側(又は先端側)の上に載置された状態で、スリット孔54での折返位置よりも先端側(又は基端側)が被せられ、ダイラタント特性部62を外側から囲むようにウェビング18を縫合することでウェビング18にダイラタント特性部62が内蔵されている。
図3に示されるように、ダイラタント特性部62は被覆部64を備えている。被覆部64は、例えば、ゴム材やゴム材程度の弾性を有する柔軟な合成樹脂材により形成されている。この被覆部64は長手方向がウェビング18の長手方向に沿った中空形状に形成されている。また、被覆部64の長手方向一端側の所定位置(長手方向中間部)から一端部までの間は一端側へ向けて漸次幅寸法が短くなるテーパ状に形成されている。さらに、被覆部64の長手方向他端側の所定位置(長手方向中間部)から他端部までの間は他端側へ向けて漸次幅寸法が短くなるテーパ状に形成されている。この被覆部64の内側にはダイラタント特性材料としてのダイラタント特性樹脂66が設けられている。ダイラタント特性樹脂66は、通常の状態では液状やゲル状であるが、外部からの荷重が加えられることで瞬時に硬化する特性を有している。
ウェビング18におけるダイラタント特性部62の設定範囲は、図1に示される乗員28の身体にウェビング18が装着された状態で、図4に示されるようにダイラタント特性部62の一部が通過孔24内に位置するように設定されている。また、本実施の形態では、乗員28の身体にウェビング18が装着された状態でダイラタント特性部62の一端(アンカプレート52側の端部)は通過孔24から十分に離間しておりラップウェビング42の大部分にダイラタント特性部62が設定される。これに対して、本実施の形態では、乗員28の身体にウェビング18が装着された状態でダイラタント特性部62の他端(ショルダアンカ20側の端部)は通過孔24の近傍に位置するようにダイラタント特性部62の範囲が設定されている。
なお、上述したダイラタント特性部62の設定範囲はあくまでも一例であり、ダイラタント特性部62の一端が乗員28の身体に対するウェビング18の装着状態で通過孔24の近傍に位置していてもよいし、ショルダウェビング44の大部分にダイラタント特性部62が位置するようにダイラタント特性部62の他端を設定してもよい。
ウェビング18においてダイラタント特性部62が設けられた範囲では、ダイラタント特性部62を設けた分だけウェビング18の厚みが増し、ウェビング18の断面形状はその厚さ方向一方(ダイラタント特性部62が設けられた側)へ向けてダイラタント特性部62の配置部分が膨らんだ凸形状になっている。しかも、上記のように、被覆部64の長手方向両端側は漸次幅寸法が短くなるテーパ状に形成されているため、ダイラタント特性部62の配置部分における膨らみも、その長手方向両端側では漸次幅寸法が短くなるテーパ状とされている。このようにダイラタント特性部62を設けることによるウェビング18の膨らみは、本実施の形態ではラップウェビング42側で乗員28の身体側に位置し、ショルダウェビング44側で乗員28の身体とは反対側に位置する。
図2に示されるように、ダイラタント特性部62が設けられた位置でのウェビング18の断面形状に対応してタング22には切欠部72が形成されている。切欠部72は通過孔24の内周部にて開口した略矩形の切欠とされ、ウェビング18においてダイラタント特性部62を設けることで膨らんだ部分が切欠部72の内側を通過する。
<本実施の形態の作用、効果>
次に、本実施の形態の作用並びに効果について説明する。
シート14に着座した乗員28がウェビング18を装着する際には、先ず、乗員28がタング22を把持してウェビング18をバックル30側へ引っ張る。これにより、リトラクタ12のスプールに巻取られているウェビング18が引出される。引出されたウェビング18はアンカプレート52とショルダアンカ20との間の部分が乗員28の身体の前方に掛け回される。この状態でバックル30にタング22の挿込部26が挿し込まれてタング22がバックル30に保持されることで乗員28の身体に対するウェビング18の装着状態になる。
ところで、ウェビング18はタング22に形成された通過孔24を通過しているが、乗員28がタング22を把持してウェビング18を引っ張ることにより、ウェビング18においてダイラタント特性部62を設けた部分がタング22に到達する。上記のように、ウェビング18においてダイラタント特性部62を設けた部分はウェビング18の厚さ方向一方の側におけるウェビング18の幅方向中間部がウェビング18の他の部位よりも厚い。ここで、本実施の形態に係るシートベルト装置10では、このようにウェビング18においてダイラタント特性部62を設けることにより厚さが増した部分に対応してタング22に切欠部72が形成され、ウェビング18の厚さが増した部分この切欠部72を通過する。このため、ウェビング18にダイラタント特性部62を設けることで部分的にウェビング18の厚さが増してもウェビング18はタング22を通過できる。
しかも、ダイラタント特性部62の長手方向両端側は幅方向外側へ向けて(幅方向両端側へ向けて)漸次幅寸法が短くなるテーパ状に形成されているため、ウェビング18においてダイラタント特性部62を設けることで厚さが増した部分も、その長手方向両端部近傍では漸次幅寸法が短くなるテーパ状となる。このため、ウェビング18においてダイラタント特性部62を設けた部分が切欠部72に入り込む際、ウェビング18において厚さが増した部分の幅方向両端は切欠部72の幅方向両端よりも内側に位置する。ウェビング18において厚さが増した部分が切欠部72に入り込む際に、ウェビング18において厚さが増した部分の長手方向端部が切欠部72の幅方向両端に干渉されることなく円滑に切欠部72に入り込んで切欠部72を通過できる。
なお、本実施の形態では、ダイラタント特性部62の長手方向両端側を上記のようなテーパ状としたが、ダイラタント特性部62の長手方向一端側及び他端側の何れか一方のみをテーパ状に形成する構成としてもよい。また、本実施の形態では、ダイラタント特性部62の長手方向一端側や他端側で幅寸法が漸次短くなるテーパ状に形成した。このような構成の他に、例えば、ダイラタント特性部62の長手方向中間部よりも端部側へ向けて漸次ダイラタント特性部62が薄くなるようにダイラタント特性部62を構成し、これにより、ウェビング18においてダイラタント特性部62を設けることで厚さが増した部分も、その端部側では厚さ寸法の増加が最も少なくなる構成としてもよい。このような構成とした場合にもウェビング18において厚さが増した部分の長手方向端部が切欠部72に干渉されることなく円滑に切欠部72に入り込んで切欠部72を通過できる。
この状態では、上述したように、ウェビング18においてタング22の通過孔24の内側に位置している部分よりも先端側(アンカプレート52側)がラップウェビング42となり、乗員28の腰部を車両前方から拘束する。これに対して、ウェビング18においてタング22の通過孔24の内側に位置している部分とショルダアンカ20との間の部分は、乗員28の身体におけるショルダアンカ20側の肩部から腰部のバックル30側までの間を車両前方から拘束するショルダウェビング44となる。このようにして、シート14に着座した乗員28の身体がウェビング18により拘束される。
一方、車両が急減速すると乗員28の身体は車両前方へ慣性移動しようとする。車両前方へ慣性移動しようとする乗員28の腰部はウェビング18のラップウェビング42を前方へ引っ張る。また、車両前方へ慣性移動しようとする乗員28の胸部や腹部はウェビング18のラップウェビング42を前方へ引っ張る。これにより、ウェビング18には通過孔24(タング22)の内側に位置する部分を境に長手方向先端側(アンカプレート52側)への引っ張り力と、長手方向基端側(ショルダアンカ20側)への引っ張り力とが作用する。ウェビング18においてタング22の通過孔24内に位置する部分は、ウェビング18が上記のように引っ張られることで通過孔24の内周部に押圧される。
ウェビング18の装着状態でダイラタント特性部62はラップウェビング42側からショルダウェビング44側へ連続して設けられている。このため、ウェビング18の通過孔24内に位置する部分は通過孔24の内周部に押し付けられると、ウェビング18内のダイラタント特性部62には通過孔24の内周部からの押圧反力、すなわち、荷重を受ける。ダイラタント特性部62を構成するダイラタント特性樹脂66のうち、通過孔24内に位置する部分とその近傍は、上記の荷重を受けることでタング22の挿込部26とは反対側をその厚さ方向両側から挟み込むような略U字形状に瞬時に硬化する。
これにより、ウェビング18の通過孔24の内側に位置する部分とその近傍部分は撓み難くなる。ウェビング18がタング22の通過孔24を通過して移動するには、図4に示されるように、ウェビング18が漸次撓んで変形するが、上記のようにウェビング18の通過孔24の内側に位置する部分とその近傍部分は撓み難くなっているので、ウェビング18がタング22の通過孔24を通過して移動することを防止又は抑制できる。
このため、ウェビング18のショルダウェビング44側の部分がラップウェビング42側に移ってラップウェビング42が長くなることを防止又は抑制でき、ラップウェビング42によって乗員28の腰部が車両前方へ移動することを効果的に防止又は抑制できる(乗員28の腰部を効果的に拘束できる)。
また、本実施の形態は、乗員28の身体にウェビング18が引っ張られた際に、タング22がウェビング18をロックする構成ではなく、また、ウェビング18が通過孔24の内周部から荷重を受けても、硬化したダイラタント特性樹脂66がこの荷重を受けとめる。このため、ウェビング18には過剰な負荷が作用しにくくなり、ウェビング18の損傷を防止できる。
さらに、ダイラタント特性部62は荷重が作用していない状態では液状又はゲル状であるため、ダイラタント特性部62はウェビング18の撓みに倣うように変形する。このため、ダイラタント特性樹脂66に荷重が作用していない状態では、タング22の通過孔24を通過する際のウェビング18の撓みに倣ってダイラタント特性部62が変形し、ウェビング18がタング22の通過孔24を比較的円滑に通過する。これにより、ダイラタント特性部62を設けていても、乗員28によるウェビング18の装着やウェビング18の取り外しを容易にできる。
また、ダイラタント特性部62は被覆部64の内側にダイラタント特性樹脂66を設けた構成としている。このため、車両前方へ慣性移動しようとする乗員28の腰部が硬化したダイラタント特性樹脂66を押圧した際に、ダイラタント特性樹脂66の硬さを乗員28に伝わり難くすることができる。
さらに、ウェビング18においてラップウェビング42となる部分にダイラタント特性部62が設けられているため、ラップウェビング42はダイラタント特性部62を設けた分だけ厚みが増すことになる。このように、ラップウェビング42の厚みが増加していることにより、ウェビング18を乗員28が装着した状態でラップウェビング42に弛み、所謂「スラック」が生じることを抑制でき、この意味でも、車両前方側への乗員28の腰部の慣性移動を防止又は抑制できる。
また、本実施の形態では、乗員28の身体に対するウェビング18の装着状態でダイラタント特性部62の他端(ショルダアンカ20側の端部)は通過孔24の近傍に位置するようにダイラタント特性部62の範囲が設定されている。このため、ショルダウェビング44の大部分はダイラタント特性部62を設けることによる膨らみ等が生じず、単なる帯状となる。これにより、乗員28がウェビング18を装着した際に乗員28が感じる装着感が向上すると共に見栄えもよい。
しかも、乗員28の身体にウェビング18が装着された状態では、ダイラタント特性部62がショルダウェビング44側へ大きくはみ出ないので、ダイラタント特性部62を不要に長くならず、コストも安価になる。
なお、本実施の形態では、図5に示されるように、ウェビング18におけるスリット孔54での折返位置よりも基端側と先端側との間にダイラタント特性部62を挟んだ状態でウェビング18におけるダイラタント特性部62の周囲を縫合することでウェビング18内にダイラタント特性部62を設けた。しかしながら、ウェビング18にダイラタント特性部62を設ける構成がこのような態様に限定されるものではない。
以下、図6から図8に基づき、ウェビング18にダイラタント特性部62を設けるための他の態様について簡単に説明する。なお、図6から図8の各図ではその態様の分解斜視図を示すが、組付状態(ウェビング18にダイラタント特性部62を設けた状態)での断面図を各図において一点鎖線の円の中に示す。
例えば、図6に示されるように、ウェビング18における少なくともダイラタント特性部62を配置する範囲でウェビング18をその先端(アンカプレート52に係止される部分)で開口した袋状に形成し、ウェビング18の先端からダイラタント特性部62をウェビング18内に挿入してウェビング18におけるダイラタント特性部62の周囲を縫合することでウェビング18内にダイラタント特性部62を設ける構成としてもよい。
また、図7に示されるように、ウェビング18上にダイラタント特性部62を配置した状態で、ウェビング18とは別の長尺帯状のシート材82をダイラタント特性部62に被せ、この状態でウェビング18及びシート材82におけるダイラタント特性部62の周囲を縫合することでウェビング18にダイラタント特性部62を設ける構成としてもよい。
さらに、図8に示されるように、ウェビング18の厚さ方向一方の面にダイラタント特性部62を配置してから、ダイラタント特性部62とウェビング18とを縫合してウェビング18にダイラタント特性部62を一体的に取り付けてもよいし、ダイラタント特性部62のウェビング18と対向する面に接着剤を塗布して、この接着剤によってダイラタント特性部62をウェビング18に一体的に固定してもよい。
10 シートベルト装置
18 ウェビング
22 タング
24 通過孔
42 ラップウェビング
44 ショルダウェビング
62 ダイラタント特性部
64 被覆部
66 ダイラタント特性樹脂(ダイラタント特性材料)
72 切欠部

Claims (9)

  1. 長手方向中間部がタングに形成された通過孔を通過して、前記タングが前記長手方向に移動可能に設けられ、乗員の身体に対する装着状態では前記通過孔よりも長手方向一端側で前記乗員の腰部を拘束するラップウェビングとなり、前記通過孔よりも長手方向他端側で前記乗員の胸部や肩部を拘束するショルダウェビングとなるウェビングと、
    前記装着状態で前記ウェビングにおける前記通過孔の内側に位置する部分を含む領域に設けられ、所定の大きさ以上の荷重が作用することで硬化するダイラタント特性を有する材料を含んで構成されたダイラタント特性部と、
    を備えるシートベルト装置。
  2. 前記乗員の身体に前記ウェビングが装着された状態で前記通過孔よりも前記ラップウェビング側の領域まで前記ダイラタント特性部を設けた請求項1に記載のシートベルト装置。
  3. 前記乗員の身体に前記ウェビングが装着された状態で前記通過孔よりも前記ショルダウェビング側へ通過した領域で且つ前記通過孔の近傍部分まで前記ダイラタント特性部を設けた請求項2に記載のシートベルト装置。
  4. 前記ウェビングの一端側で前記ウェビングを折り返して、この折り返し位置よりも前記ウェビングの他端側と前記折り返し位置よりも前記ウェビングの一端側との間に前記ダイラタント特性部を配置した状態で、前記折り返し位置よりも前記ウェビングの他端側と前記折り返し位置よりも前記ウェビングの一端側とを重ね、前記ウェビングにおける前記ダイラタント特性部の周囲を縫合した請求項1から請求項3の何れか1項に記載のシートベルト装置。
  5. 前記ウェビングをその一端にて開口した袋状に形成すると共に、この開口から前記ダイラタント特性部を前記ウェビングの内側に挿入した状態で、前記ダイラタント特性部よりも前記ウェビングの一端側を縫合した請求項1又は請求項2に記載のシートベルト装置。
  6. 前記ウェビングを厚さ方向一方の面に前記ダイラタント特性部を一体的に取り付けた請求項1から請求項3の何れか1項に記載のシートベルト装置。
  7. 前記ウェビングの幅方向に沿った前記ダイラタント特性部の幅寸法を前記ウェビングの幅寸法よりも短く設定して前記ウェビングの厚さ方向一方の側に前記ダイラタント特性部を設けると共に、前記ダイラタント特性部が内側を通過する切欠部を前記通過孔に連通するように前記タングに形成した請求項1から請求項6の何れか1項に記載のシートベルト装置。
  8. 荷重を受けることにより硬化するダイラタント特性を有するダイラタント材料を、硬化状態の前記ダイラタント特性部本体よりも柔軟な被覆部で被覆することにより前記ダイラタント特性部を形成した請求項1から請求項7の何れか1項に記載のシートベルト装置。
  9. 前記ウェビングの長手方向に沿った前記ダイラタント特性部の中間部から一端及び他端の少なくとも一方へ向けて前記ウェビングの幅方向に沿った前記ダイラタント特性部の幅寸法が漸次短くなるテーパ状に形成し、前記ウェビングにおいて前記ダイラタント特性部を設けることにより厚さ寸法が増した部分が通過する切欠部を前記通過孔に連通するように前記タングに形成した請求項1から請求項8の何れか1項に記載のシートベルト装置。
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