JP7376558B2 - 鞍乗り型車両 - Google Patents
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Description
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、鞍乗り型車両において、ステップフロアの前方側で、簡単な構造で走行風の流れを調整できるようにすることを目的とする。
図1は、本発明の実施の形態に係る鞍乗り型車両10の側面図である。
鞍乗り型車両10は、車体フレーム11と、車体フレーム11に支持されるパワーユニット12と、前輪13を操舵自在に支持するフロントフォーク14と、後輪15を支持するスイングアーム16と、乗員用のシート17とを備える車両である。
鞍乗り型車両10は、乗員がシート17に跨るようにして着座する車両である。シート17は、車体フレーム11の後部の上方に設けられる。
シート17は、リアフレーム20に支持される。
後輪15は、スイングアーム16の後端部に設けられる車軸15aに支持される。
パワーユニット12は、内燃機関である。パワーユニット12は、クランクケース23と、往復運動するピストンを収容するシリンダー部24とを備える。シリンダー部24の排気ポートには、排気装置25が接続される。
パワーユニット12の出力は、パワーユニット12と後輪15とを接続する駆動力伝達部材によって後輪15に伝達される。
フロントフェンダー26は、フロントフォーク14に取り付けられる。リアフェンダー27及びステップ28は、シート17よりも下方に設けられる。燃料タンク29は、車体フレーム11に支持される。
パワーユニット12は、上記内燃機関とスイングアーム16とが一体に形成されたユニットスイングエンジンである。パワーユニット12は、シート17の真下に配置される。
上記内燃機関の出力は、スイングアーム16内に収納された上記駆動力伝達部材を介して後輪15に伝達される。
スイングアーム16は、車幅方向(左右方向)において、後輪15の一方側(左側)に配置される。スイングアーム16の後端部とリアフレーム20との間には、リアクッション30が掛け渡される。
図1及び図2を参照し、車体カバー35は、フロントフォーク14の上部及びヘッドパイプ18等を前方及び車幅方向外側から覆うフロントカバー36と、フロントカバー36の下方で車体の前部を車幅方向外側から覆う左右一対のフロントロアカバー37とを備える。
また、車体カバー35は、フロントロアカバー37の後方で車体を車幅方向外側から覆う左右一対のフロアカバー38と、フロントロアカバー37及びフロアカバー38の下方で車体を車幅方向外側から覆う左右一対のフロアサイドカバー39とを備える。
さらに、車体カバー35は、フロントロアカバー37の後方且つフロアカバー38の上方で車体を上方及び車幅方向外側から覆うセンターカバー40と、フロアカバー38の後部を車幅方向外側から覆う左右一対のカバー41と、センターカバー40の後方且つシート17の下方で車体を車幅方向外側から覆うリアカバー42とを備える。
ヘッドライト43は、フロントカバー36に設けられる。
フロアカバー38は、車体を車幅方向外側から覆うサイドカバー部44と、サイドカバー部44から車幅方向外側に延出する上記ステップフロア28とを一体に備える。
サイドカバー部44は、フロントフレーム19及びリアフレーム20を車幅方向外側から覆う。
図1~図4を参照し、サイドカバー部44の下縁44aは、やや後上がりの姿勢で車両前後方向に延びる。
サイドカバー部44の前縁44bは、下縁44aの前端から上方に延びる。前縁44bは、前上がりに傾斜している。
後側フロア部45は、サイドカバー部44の下縁44aから車幅方向外側に延出する板状部である。
前側フロア部46は、サイドカバー部44の前縁44bから車幅方向外側に延出する板状部である。
シート17に着座する乗員は、後側フロア部45及び前側フロア部46のいずれにも足を乗せることができる。
フロアサイドカバー39は、車体を車幅方向外側から覆うフロアサイドカバー側面部47と、フロアサイドカバー側面部47の上縁から車幅方向内側に延出するフロアサイドカバー上面部48とを備える。
後側上面部48bは、車両側面視で、後側フロア部45に沿うように略水平に車両前後方向に延びる。詳細には、後側上面部48bはやや後上がりである。
前側上面部48aは、後側上面部48bの前端から前上方に斜めに延出する。車両側面視で、後側上面部48bの前上がりの傾斜は、前側フロア部46の前上がりの傾斜よりも小さい。
ここで、後縁37dは、図2のようにフロントロアカバー37、フロアカバー38、及びフロアサイドカバー39が組み付けられた状態において、車幅方向外側から視認される後縁であり、フロントロアカバー37は、フロアカバー38の裏面側で前面部46aよりも後方に延びていても良い。
図1~図5を参照し、ステップフロア28の前方において車体カバー35の外側面には、車幅方向外側に突出するとともに車両前後方向に延びる第1の段部51と、車幅方向外側に突出するとともに上下方向に延びる第2の段部52とが設けられる。
第1の段部51の上面である段部上面51aは、フロントロアカバー37の下縁37cに沿って車両前後方向に延びる。
第2の段部52の前面である前壁52aは、フロントロアカバー37の後縁37dに沿って上下方向に延びる。
第1の段部51及び第2の段部52は、前側フロア部46の上端よりも下方に位置する。
また、前壁52aは、前側フロア部46の前面部46aがフロントロアカバー37の後縁37dに対し車幅方向外側に突出した部分である。
前壁52aは、車両側面視では、前上がりに延びる。
図2~図7を参照し、ステップフロア28の後側フロア部45は、ステップフロア28の上面を構成するフロア上壁部45aと、フロア上壁部45aの車幅方向の外縁から下方に延出するフロア側壁部45bと、フロア側壁部45bに対し車幅方向内側で、フロア上壁部45aから下方に延びる下方延出部45c(図7)とを備える。
乗員は、フロア上壁部45aに足を乗せる。
フロアサイドカバー39の後側上面部48bは、フロア側壁部45bの下端部に下方から当接する支持面部48cと、フロア側壁部45bに対し車幅方向内側に延出する内側延出部48dと、フロア側壁部45bに対し車幅方向内側の位置で上方に突出するストッパー部48eと、支持面部48cに対し車幅方向内側に延出するフロア締結部48fとを備える。
内側延出部48dは、前後方向に並べて複数配置される。ストッパー部48eは、前後方向に並べて複数配置される。フロア締結部48fは、前後方向に並べて複数配置される。
外側延出部48gにより、支持面部48cが車幅方向外側に広くなるため、支持面部48cによってフロア側壁部45bの下端部を良好に支持できる。
外側延出部48gの上面の外端部には、車幅方向外側に向かうに従って下方に位置するように傾斜する傾斜部48hが形成される。詳細には、傾斜部48hは、図7の断面視において曲面状の面取り形状である。なお、傾斜部48hは、車幅方向外側に向かうに従って下方に位置するように傾斜する直線状の面取り形状であっても良い。
ステップフロア28は、フロア上壁部45aに上方から挿通される締結具53(図3)によって、フロア締結部48fに締結される。
乗員からの荷重等によってステップフロア28が車幅方向外側に移動しようとする場合、内側延出部48dの車幅方向内側の端部は、車幅方向外側から下方延出部45cに対向してステップフロア28の車幅方向外側への移動を規制する。内側延出部48dは、内側延出部48dと下方延出部45cとの隙間の分しかステップフロア28が車幅方向外側に移動できないようにしている。なお、内側延出部48dは、下方延出部45cに当接していても良い。
また、ステップフロア28が車幅方向内側に移動しようとする場合、ストッパー部48eの車幅方向外側の端部は、車幅方向内側からフロア側壁部45bの下端部に対向してステップフロア28の車幅方向内側への移動を規制する。ストッパー部48eは、ストッパー部48eとフロア側壁部45bとの隙間の分しかステップフロア28が車幅方向内側に移動できないようにしている。なお、ストッパー部48eは、フロア側壁部45bに当接していても良い。
図1、図2、図8、及び図9を参照し、カバー41は、後側フロア部45の後端部45dの下方に位置するカバー下部41aを備える。後端部45dは、ステップフロア28の後端部である。
カバー下部41aは、後端部45dの下面に下方から当接し、後端部45dを支持する。
カバー下部41aは、後端部45dの後縁に対し後方に延出する後方延出部41bを備える。
カバー下部41aの車幅方向の外側面を構成するカバー下部外側面41cは、平面視で、後方に向かうに従って車幅方向内側に位置するように傾斜している。平面視で、カバー下部外側面41cは、外側面45eに沿って配置され、外側面45eよりも後方に延出する。
カバー下部外側面41cの後部は、後方延出部41bの車幅方向の外側面である延出部外側面41dを構成する。延出部外側面41dは、平面視で、後方に向かうに従って車幅方向内側に位置するように傾斜している。平面視で、延出部外側面41dは、外側面45eに対し車幅方向内側に位置する。
カバー下部41aの後方延出部41bの上面は、凸部45fよりも後方、且つ、凸部45fの上面よりも下方に位置する。
シート17に着座して後側フロア部45に足を乗せる乗員は、例えば足の土踏まずを凸部45fに乗せ、踵を凸部45fの後面に当接させることで、後側フロア部45を良好に保持できる。
後方延出部41bの延出部外側面41dは、凸部45fの外側面に対し車幅方向内側に位置し、車幅方向において後方延出部41bの幅は凸部45fの幅よりも小さい。このため、後方延出部41bが凸部45fの後面に当接された踵の邪魔になることを抑制できる。
タンデムステップ55は、リアフレーム20に支持される。フロアカバー38のサイドカバー部44の後端部には、開口44cが設けられる。タンデムステップ55は、開口44cから車幅方向外側に露出する。
図1及び図10を参照し、エアクリーナー31は、車幅方向外側に開口するケース31aと、ケース31aの上記開口を車幅方向外側から覆う蓋部31bとを備える。
蓋部31bの前部の外側面には、吸気口31cが設けられる。エアクリーナー31は、吸気口31cからエアクリーナー31内に外気を取り込む。吸気口31cは、第1の段部51及び第2の段部52に対し後方且つ上方に配置される。また、吸気口31cは、後側フロア部45に対し後方且つ上方に配置される。
内側壁部38aは、後側フロア部45に対し後方且つ上方に配置される。また、内側壁部38aは、タンデムステップ55の後方且つ吸気口31cの前方に配置される。
図10の車両後面視では、内側壁部38aは、エアクリーナー31の蓋部31bに前方から重なる。
図1~図5を参照し、ステップフロア28の前方からフロントロアカバー37の外側面及びフロアサイドカバー39の外側面に沿って流れる走行風の一部である走行風Wは、第1の段部51の段部上面51aに沿って後下方に流れる。段部上面51aにガイドされて後下方に流れる走行風Wは、第2の段部52の前壁52aに当たって車幅方向外側に剥離する。これにより、ステップフロア28の前方から後方に流れる走行風の勢いを弱くできるため、吸気口31cの周辺で走行風の勢いが強くなり過ぎることが抑制される。このため、吸気口31cは外気をスムーズに吸い込むことができ、エアクリーナー31の吸気効率を向上できる。
この構成によれば、車体カバー35の外側面に沿って前方からステップフロア28側に流れる走行風Wは、車両前後方向に延びる第1の段部51の段部上面51aに沿って後方に流れた後、段部上面51aから上方に延びる第2の段部52の前壁52aに当たって剥離する。これにより、車体カバー35の第1の段部51及び第2の段部52を用いる簡単な構造によって、ステップフロア28の前方側で走行風Wが剥離するように走行風Wの流れを調整できる。
この構成によれば、フロアサイドカバー39がフロントロアカバー37に対し車幅方向外側に突出した部分によって段部上面51aを形成でき、フロアカバー38がフロントロアカバー37に対し車幅方向外側に突出した部分によって前壁52aを形成できる。このため、段部上面51a及び前壁52aを簡単な構造で形成できる。
この構成によれば、支持面部48cがフロア側壁部45bの下端部に対し車幅方向外側に延びるため、フロア側壁部45bの下端部を支持面部48cによって良好に支持できる。また、外側延出部48gが車幅方向外側に向かうに従って下方に位置するように傾斜する傾斜部48hを備えるため、走行風Wが外側延出部48gの上面に沿って後方に流れることを抑制でき、走行風Wを剥離させ易い。
この構成によれば、走行風Wが外側延出部48gの上面に沿って後方に流れることを抑制でき、走行風Wを剥離させ易い。
この構成によれば、内側延出部48dによって、フロアカバー38の車幅方向外側への移動を規制できる。これにより、乗員が足を乗せた際のステップフロア28のずれを内側延出部48dによって抑制でき、乗員が足をステップフロア28に乗せた際の剛性感を向上できる。
この構成によれば、ストッパー部48eによって、フロアカバー38の車幅方向内側への移動を規制できる。これにより、外側延出部48gの上面の広さが変化することを抑制できるため、走行風Wが外側延出部48gの上面に沿って後方に流れることを抑制でき、走行風Wを剥離させ易い。また、乗員が足を乗せた際のステップフロア28のずれを内側延出部48d及びストッパー部48eによって抑制でき、乗員が足をステップフロア28に乗せた際の剛性感を向上できる。
この構成によれば、後側フロア部45の前端から前上方に斜めに延出する前側フロア部46を利用して、前壁52aを簡単な構造で形成できる。乗員は、後側フロア部45及び前側フロア部46に足を乗せることができ、足のポジションの自由度が高い。
この構成によれば、ステップフロア28の後端部45dの外側面45e及び延出部外側面41dは、後方に向かうに従って車幅方向内側に位置するように傾斜している。このため、ステップフロア28の後端部45d及びこの後端部45dの後方の部分を車幅方向にコンパクトにできる。
この構成によれば、乗員は、ステップフロア28の凸部45fを介し、ステップフロア28を足で良好に保持できる。また、延出部外側面41dが凸部45fに対し車幅方向内側に位置するため、例えば乗員の足の踵が後方延出部41bに当たることを抑制でき、乗員の足のポジションの自由度を高くできる。
この構成によれば、走行風Wは、エアクリーナー31の吸気口31cの前方で、第2の段部52の前壁52aに当たって剥離する。このため、前方から吸気口31cに到達する走行風Wの勢いが強くなり過ぎることを抑制でき、吸気口31cの吸気効率を向上できる。
この構成によれば、車体カバー35の内側面に沿って流れる走行風の勢いを内側壁部38aによって低減できる。このため、前方から吸気口31cに到達する走行風の勢いが強くなり過ぎることを抑制でき、吸気口31cの吸気効率を向上できる。また、車体カバー35の外側面では前壁52aにより走行風Wの剥離ができ、車体カバー35の内側面では、内側壁部38aによってエアクリーナー31へ走行風が直接当たることを抑制しているため、内側と外側との両方でエアクリーナー31へ送られる走行風の勢いが強くなり過ぎることを抑制できる。
上記実施の形態では、フロアカバー38は、サイドカバー部44及びステップフロア28を備えるものとして説明したが、これに限らず、例えば、フロアカバー38は、ステップフロア28のみを備えても良い。
また、上記実施の形態では、第1の段部51及び第2の段部52は、フロントロアカバー37、フロアカバー38、及びフロアサイドカバー39を組み合わせて形成されるが、本発明はこれに限定されない、例えば、第1の段部51及び第2の段部52は、一枚の車体カバーの外側面に一体に形成される段部であっても良い。
さらに、上記実施の形態では、カバー下部41aは、フロアカバー38及びフロアサイドカバー39に対し別体で設けられるが、これに限らず、例えば、カバー下部41aは、フロアサイドカバー39に一体に設けられていても良い。
また、上記実施の形態では、鞍乗り型車両10として自動二輪車を例に挙げて説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、本発明は、前輪または後輪を2つ備える3輪の鞍乗り型車両、及び4輪以上を備える鞍乗り型車両に適用可能である。
上記実施の形態は、以下の構成をサポートする。
この構成によれば、車体カバーの外側面に沿って前方からステップフロア側に流れる走行風は、車両前後方向に延びる第1の段部の段部上面に沿って後方に流れた後、段部上面から上方に延びる第2の段部の前壁に当たって剥離する。これにより、第1の段部及び第2の段部を用いる簡単な構造によって、ステップフロアの前方側で走行風が剥離するように走行風の流れを調整できる。
この構成によれば、フロアサイドカバーがフロントロアカバーに対し車幅方向外側に突出した部分によって段部上面を形成でき、フロアカバーがフロントロアカバーに対し車幅方向外側に突出した部分によって前壁を形成できる。このため、段部上面及び前壁を簡単な構造で形成できる。
この構成によれば、支持面部がフロアカバーの側壁部の下端部に対し車幅方向外側に延びるため、フロアカバーの側壁部の下端部を支持面部によって良好に支持できる。また、外側延出部が車幅方向外側に向かうに従って下方に位置するように傾斜する傾斜部を備えるため、走行風が外側延出部の上面に沿って後方に流れることを抑制でき、走行風を剥離させ易い。
この構成によれば、走行風が外側延出部の上面に沿って後方に流れることを抑制でき、走行風を剥離させ易い。
この構成によれば、内側延出部によって、フロアカバーの車幅方向外側への移動を規制できる。これにより、乗員が足を乗せた際のステップフロアのずれを内側延出部によって抑制でき、乗員が足をステップフロアに乗せた際の剛性感を向上できる。
この構成によれば、ストッパー部によって、フロアカバーの車幅方向内側への移動を規制できる。これにより、外側延出部の上面の広さが変化することを抑制できるため、走行風が外側延出部の上面に沿って後方に流れることを抑制でき、走行風を剥離させ易い。また、乗員が足を乗せた際のステップフロアのずれを内側延出部及びストッパー部によって抑制でき、乗員が足をステップフロアに乗せた際の剛性感を向上できる。
この構成によれば、後側フロア部の前端から前上方に斜めに延出する前側フロア部を利用して、前壁を簡単な構造で形成できる。
この構成によれば、ステップフロアの後端部の外側面及び延出部外側面は、後方に向かうに従って車幅方向内側に位置するように傾斜している。このため、ステップフロアの後端部及びこの後端部の後方の部分を車幅方向にコンパクトにできる。
この構成によれば、乗員は、ステップフロアの凸部を介し、ステップフロアを足で良好に保持できる。また、延出部外側面が凸部に対し車幅方向内側に位置するため、例えば乗員の足の踵が後方延出部に当たることを抑制でき、乗員の足のポジションの自由度を高くできる。
この構成によれば、走行風は、エアクリーナーの吸気口の前方で、第2の段部の前壁に当たって剥離する。このため、前方から吸気口に到達する走行風の勢いが強くなり過ぎることを抑制でき、吸気口の吸気効率を向上できる。
この構成によれば、車体カバーの内側面に沿って流れる走行風の勢いを内側壁部によって低減できる。このため、前方から吸気口に到達する走行風の勢いが強くなり過ぎることを抑制でき、吸気口の吸気効率を向上できる。また、車体カバーの外側面では前壁により走行風の剥離ができ、車体カバーの内側面では、内側壁部によってエアクリーナーへ走行風が直接当たることを抑制しているため、内側と外側との両方でエアクリーナーへ送られる走行風の勢いが強くなり過ぎることを抑制できる。
28 ステップフロア
31 エアクリーナー
31c 吸気口
35 車体カバー
37 フロントロアカバー
37c 下縁
37d 後縁
38 フロアカバー
38a 内側壁部
39 フロアサイドカバー
41 カバー
41b 後方延出部
41d 延出部外側面
45 後側フロア部
45b フロア側壁部(側壁部)
45d 後端部
45e 外側面
45f 凸部
46 前側フロア部
46a 前面部(フロアカバーの前面部、前側フロア部の前面部)
48 フロアサイドカバー上面部(上面部)
48c 支持面部
48d 内側延出部
48e ストッパー部
48g 外側延出部
48h 傾斜部
51 第1の段部
51a 段部上面
52 第2の段部
52a 前壁
Claims (10)
- 乗員が足を乗せるステップフロア(28)が車体カバー(35)に設けられる鞍乗り型車両において、
前記ステップフロア(28)の前方において前記車体カバー(35)の外側面には、車幅方向外側に突出するとともに車両前後方向に延びる第1の段部(51)と、車幅方向外側に突出するとともに上下方向に延びる第2の段部(52)とが設けられ、
前記第2の段部(52)の前面である前壁(52a)は、前記第1の段部(51)の上面である段部上面(51a)から上方に延び、
前記車体カバー(35)は、前記ステップフロア(28)が設けられるフロアカバー(38)と、前記フロアカバー(38)に前方から当接するフロントロアカバー(37)と、前記フロアカバー(38)及び前記フロントロアカバー(37)に下方から当接するフロアサイドカバー(39)とを備え、
前記段部上面(51a)は、前記フロアサイドカバー(39)の上面部(48)が前記フロントロアカバー(37)の下縁(37c)に対し車幅方向外側に突出した部分であり、
前記前壁(52a)は、前記フロアカバー(38)の前面部(46a)が前記フロントロアカバー(37)の後縁(37d)に対し車幅方向外側に突出した部分であることを特徴とする鞍乗り型車両。 - 前記フロアサイドカバー(39)の前記上面部(48)は、前記フロアカバー(38)の側壁部(45b)の下端部に当接する支持面部(48c)を前記段部上面(51a)の後方に備え、
前記支持面部(48c)は、前記フロアカバー(38)の前記下端部に対し車幅方向外側に延びる外側延出部(48g)を備え、
前記外側延出部(48g)の上面は、車幅方向外側に向かうに従って下方に位置するように傾斜する傾斜部(48h)を備えることを特徴とする請求項1記載の鞍乗り型車両。 - 前記外側延出部(48g)の前記傾斜部(48h)は、曲面状の面取り形状であることを特徴とする請求項2記載の鞍乗り型車両。
- 前記フロアサイドカバー(39)の前記上面部(48)は、前記側壁部(45b)に対し車幅方向内側に延びる内側延出部(48d)を備え、
前記内側延出部(48d)は、車幅方向外側から前記フロアカバー(38)に対向して前記フロアカバー(38)の車幅方向外側への移動を規制することを特徴とする請求項2または3記載の鞍乗り型車両。 - 前記フロアサイドカバー(39)は、前記上面部(48)から上方に突出するストッパー部(48e)を備え、
前記ストッパー部(48e)は、車幅方向内側から前記側壁部(45b)に対向して前記フロアカバー(38)の車幅方向内側への移動を規制することを特徴とする請求項4記載の鞍乗り型車両。 - 前記ステップフロア(28)は、車両側面視で車両前後方向に延びる後側フロア部(45)と、前記後側フロア部(45)の前端から前上方に斜めに延出する前側フロア部(46)とを備え、
前記前壁(52a)は、前記前側フロア部(46)の前面部(46a)が前記フロントロアカバー(37)の前記後縁(37d)に対し車幅方向外側に突出した部分であることを特徴とする請求項1から5のいずれかに記載の鞍乗り型車両。 - 前記ステップフロア(28)の後端部(45d)の外側面(45e)は、平面視で、後方に向かうに従って車幅方向内側に位置するように傾斜し、
前記車体カバー(35)は、前記ステップフロア(28)の前記後端部(45d)の下方に位置するカバー(41)を備え、
前記カバー(41)は、前記後端部(45d)に対し後方に延出する後方延出部(41b)を備え、
前記後方延出部(41b)の外側面である延出部外側面(41d)は、平面視で、後方に向かうに従って車幅方向内側に位置するように傾斜していることを特徴とする請求項1から6のいずれかに記載の鞍乗り型車両。 - 前記ステップフロア(28)の前記後端部(45d)には、上方に突出する凸部(45f)が設けられ、
前記後方延出部(41b)は、前記凸部(45f)の後方に設けられ、前記延出部外側面(41d)は、前記凸部(45f)に対し車幅方向内側に位置することを特徴とする請求項7記載の鞍乗り型車両。 - 吸気を浄化するエアクリーナー(31)が設けられ、前記エアクリーナー(31)の吸気口(31c)は、前記ステップフロア(28)の後方に位置することを特徴とする請求項1から8のいずれかに記載の鞍乗り型車両。
- 前記車体カバー(35)は、前記車体カバー(35)の外側面に対し車幅方向内側に延出する内側壁部(38a)を備え、
前記内側壁部(38a)は、前記ステップフロア(28)の後方且つ前記吸気口(31c)の前方に位置し、
車両後面視で、前記内側壁部(38a)の少なくとも一部は、前記エアクリーナー(31)に前方から重なることを特徴とする請求項9記載の鞍乗り型車両。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2021190430A JP7376558B2 (ja) | 2021-11-24 | 2021-11-24 | 鞍乗り型車両 |
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