JP2002172642A - 型内発泡成形装置 - Google Patents

型内発泡成形装置

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JP2002172642A JP2000374872A JP2000374872A JP2002172642A JP 2002172642 A JP2002172642 A JP 2002172642A JP 2000374872 A JP2000374872 A JP 2000374872A JP 2000374872 A JP2000374872 A JP 2000374872A JP 2002172642 A JP2002172642 A JP 2002172642A
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雅浩 近田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 1つの成形品に異なる特性の原料ビーズから
なる成形部分を成形可能で、しかも異なる特性の成形部
の境界におけるバリの発生を防止し得る型内発泡成形装
置を提供する。 【解決手段】 コア型11に成形空間13内を複数の区
画成形空間13A,13Bに区画するための可動仕切部
材31を出没自在に設け、可動仕切部材31の先端部を
コア型11の成形面に適合した形状に形成するととも
に、可動仕切部材31の先端部に、隣接する区画成形空
間13A,13Bに充填する原料ビーズの少なくとも一
方が通り抜け不能な間隔をあけて型開閉方向に片持ち状
に延びる複数の櫛歯33を設け、これら複数の櫛歯33
の先端がキャビティ型12の成形面に適合した形状とな
るように形成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、1つの成形品に異
なる特性の原料ビーズからなる成形部分を形成するのに
好適な型内発泡成形装置に関する。
【0002】
【従来の技術】熱可塑性合成樹脂からなる原料ビーズを
用いて成形品を製作する型内発泡成形装置として、例え
ば米国特許5164257号公報には、一方の金型にエ
アシリンダー等のアクチュエータを介して成形空間内に
出没自在な仕切部材を設け、この仕切部材により成形空
間内を複数の区画成形空間に区画するとともに、各区画
成形空間に対して原料ビーズを供給する充填器を個別に
接続し、仕切部材により成形空間内を区画した状態で、
隣接する区画成形空間内に、例えば発泡倍率の異なる原
料ビーズを充填し、充填後、仕切部材を後退させてから
成形空間内に蒸気を供給することで、原料ビーズを加熱
融着させて成形品を得るように構成した型内発泡成形技
術が記載されている。
【0003】この型内発泡成形技術により成形された成
形品においては、成形品の部位によって使用する原料ビ
ーズを変更することで、例えば部位によって機械的特性
が異なる成形品を製作することが可能で、成形品の性能
や品質を向上できる利点を有しており、自動車用バンパ
ーの芯材や、家電製品や家具等の梱包用のクッション材
として採用されつつある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前記米国公報に記載の
成形装置においては、仕切部材を出没させるためのアク
チュエータを設ける必要があるので、成形空間の区画個
数が増えると、それに応じて仕切部材の駆動系統が複雑
になり、成形装置の製作コストが高くなるという問題が
ある。また、隣接する区画成形空間内の充填圧に差圧が
生じないように制御しないと、差圧による仕切部材の変
形が懸念される。また、充填用エアの流れが仕切部材に
より阻害されて原料ビーズの充填性が低下するという問
題もある。
【0005】更に、この成形装置においては、金型に挿
通孔を形成して、この挿通孔に仕切部材を出没自在に装
着する関係上、成形品の表面に挿通孔に沿ってバリが形
成されるという問題がある。即ち、仕切部材の前端部の
形状は、相手方の金型の内面形状に沿った形状に形成さ
れているが、必ずしも挿通孔を設けた金型の内面と同じ
形状であるわけではないので、原料ビーズの充填後、仕
切部材を後退させたときに、仕切部材の一部は挿通孔の
奧部側まで没入し、挿通孔の内部空間が成形空間に開口
した状態になることがある。もっとも、挿通孔の開口幅
は、原料ビーズの直径よりも小さく設定され、挿通孔内
に原料ビーズが侵入しないように構成されているので、
仕切部材を後退させただけでは原料ビーズが挿通孔内に
侵入することはないが、成形空間内に蒸気を供給して原
料ビーズを加熱融着させたときに、原料ビーズが軟化し
て発泡することにより、原料ビーズの一部が挿通孔内に
侵入して、成形品の挿通孔に対応する位置に沿った細長
いバリが突出状に形成される。
【0006】このようなバリは、表面の寸法精度に対す
る要求がラフな成形品に関しては大きな問題になること
はないが、要求の厳しい成形品においては製品欠陥とな
ることがある。例えば、自動車用バンパーにおいては、
自動車のフロントビームの前側に型内発泡成形品として
の芯材を固定し、この芯材を覆うように合成樹脂製のカ
バー部材を配置させたものが広く採用されているが、こ
のような自動車用バンパーにおいては、芯材とフロント
ビーム間や芯材とカバー部材間に隙間が形成され、フロ
ントビームの取付面の適正な位置に芯材を固定できなく
なったり、車体の適正な位置にカバー部材を固定できな
くなるという不具合が発生するので、これを防止するた
め芯材の成形後にバリを除去する必要があった。
【0007】本発明の目的は、1つの成形品に異なる特
性の原料ビーズからなる成形部分を成形可能で、しかも
異なる特性の成形部の境界におけるバリの発生を防止し
得る型内発泡成形装置を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段及びその作用】本発明に係
る第1の型内発泡成形装置は、第1金型に成形空間内を
複数の区画成形空間に区画するための可動仕切部材を出
没自在に設け、前記可動仕切部材の先端部を第1金型の
成形面に適合した形状に形成するとともに、可動仕切部
材の先端部に、隣接する区画成形空間に充填する原料ビ
ーズの少なくとも一方が通り抜け不能な間隔をあけて型
開閉方向に片持ち状に延びる複数の櫛歯を設け、これら
複数の櫛歯の先端が第1金型に組み合わされる第2金型
の成形面に適合した形状となるように形成したものであ
る。
【0009】この第1の成形装置においては、可動仕切
部材を櫛歯とともに成形空間内へ突出させて、成形空間
内を複数の区画成形空間に区画し、この状態で隣接する
区画成形空間内に異なる特性の原料ビーズをそれぞれ充
填することになる。このため、区画成形空間の形成位置
やサイズ、充填する原料ビーズの特性などを適正に設定
することで、成形品の性能や品質を向上できる。例え
ば、強度面を重視する部位には、発泡倍率の低い原料ビ
ーズを用いて成形品の強度剛性を高め、そうでない部位
には発泡倍率の高い原料ビーズを用いることで成形品重
量を軽減し、成形品の強度アップと重量軽減の両立を図
ることが可能となる。
【0010】また、原料ビーズを充填した後、可動仕切
部材を後退させて成形空間内へ蒸気を供給し、原料ビー
ズを加熱融着させることになるが、このとき可動仕切部
材をその先端部が第1金型の成形面に面一になるよう
に、つまり第1金型に形成した可動仕切部材の挿通孔が
可動仕切部材の先端部で閉鎖されるように可動仕切部材
を後退させることで、原料ビーズの加熱融着時に挿通孔
に対して原料ビーズが侵入することを防止して、挿通孔
を設けた位置にバリが発生することを効果的に防止でき
る。
【0011】更に、この第1の成形装置では、櫛歯によ
る区画部分においては空気や蒸気等の流体の出入りが可
能なので、可動仕切部材のみで区画成形空間を区画する
場合と比較して、原料ビーズの充填時には隣接する区画
成形空間における充填用エアの流れを確保することが可
能となり、また原料ビーズの加熱融着時には、蒸気の円
滑な流れを阻害することを極力防止して、成形品の品質
を向上できる。しかも、成形品には、櫛歯に対応する位
置に有底孔が形成されるが、隣接する有底孔間では原料
ビーズが密着した状態となるので、成形品の強度低下も
防止できる。
【0012】本発明に係る第2の型内発泡成形装置は、
第1金型に成形空間内を複数の区画成形空間に区画する
ための可動仕切部材を出没自在に設け、前記可動仕切部
材の先端部を第1金型の成形面に適合した形状に構成
し、第1金型に組み合わされる第2金型に、可動仕切部
材を突出させた状態で、可動仕切部材と第2金型の成形
面間における原料ビーズの通り抜けを規制する櫛歯を、
可動仕切部材に対面させ且つ隣接する区画成形空間に充
填する原料ビーズの少なくとも一方が通り抜け不能な間
隔をあけて、型開閉方向に片持ち状に複数設けたもので
ある。
【0013】この第2の型内発泡成形装置においては、
第1の型内発泡成形装置と基本的に同じ作用が得られる
が、第1の型内発泡成形装置では、櫛歯の先端を第2金
型の成形面に適合する形状に設定する必要があるのに対
し、第2の型内発泡成形装置では、櫛歯の先端部は、可
動仕切部材の先端部の形状に適合させてもよいが、可動
仕切部材の先端部に重なるように設定することで、原料
ビーズの移動を阻止できるので、櫛歯の長さを格段にラ
フに設定することが可能となる。
【0014】本発明に係る第3の型内発泡成形装置は、
第1金型に成形空間内を複数の区画成形空間に区画する
ための可動仕切部材を出没自在に設け、前記可動仕切部
材の先端部を第1金型の成形面に適合した形状に構成
し、可動仕切部材の先端部と第1金型に組み合わされる
第2金型とに、第2金型の成形面と可動仕切部材間にお
ける原料ビーズの通り抜けを規制する櫛歯を、隣接する
区画成形空間に充填する原料ビーズの少なくとも一方が
通り抜け不能な間隔をあけ、先端部を相互にラップさせ
て型開閉方向に片持ち状に複数設けたものである。
【0015】この第3の型内発泡成形装置においては、
第1の型内発泡成形装置と基本的に同じ作用が得られる
が、第1の型内発泡成形装置では、櫛歯の先端を第2金
型の成形面に適合する形状に設定する必要があるのに対
し、第3の型内発泡成形装置では、櫛歯の先端部が相互
に重なるように設定することで、原料ビーズの移動を阻
止できるので、櫛歯の長さを格段にラフに設定すること
が可能となる。しかも、櫛歯として短尺なものを採用で
きるので、成形品の離型性を向上できるとともに、櫛歯
に作用する曲げモーメントを小さく設定できるので、櫛
歯として小径のものを採用することが可能となり、櫛歯
により成形品に形成される有底孔を極力小径に構成でき
る。また、成形品の離型時に、櫛歯の引き抜き力をバラ
ンス良く成形品に作用させることが可能となり、成形品
の離型性を向上できるとともに、離型時における成形品
の破損を防止できる。
【0016】ここで、前記櫛歯を弾性変形可能な素材で
構成することが好ましい。つまり、櫛歯は、充填圧や発
泡圧等を受けて変形することを防止するため、その断面
積を大きく設定して強度剛性を高めることが好ましい
が、このように構成すると、成形品に大きな孔が形成さ
れることになり、成形品の外観低下や強度低下の原因と
なる。そこで、櫛歯を弾性変形可能な素材で構成するこ
とにより、充填圧や発泡圧により櫛歯が多少変形しても
元の形状に復帰できるようにして、櫛歯の塑性変形によ
る成形不良を防止しつつ、櫛歯の断面積を極力小さく設
定して、成形品の外観低下や強度低下を抑制できるよう
に構成することが好ましい。
【0017】成形品の離型性を向上するため、エジェク
タピンを有する金型に櫛歯を設けることが好ましい。つ
まり、金型形状によっては、型開きしたときに、成形品
がエジェクタピンを有しない金型側に残置されて、離型
不良が発生することがあるが、この成形装置において
は、櫛歯が成形品に密着した状態で金型が型開きされる
ので、型開きしたとき成形品は、櫛歯を設けた金型側に
残置されようとする。このため、エジェクタピンを有す
る金型に櫛歯を設けることで、前述のような離型不良を
効果的に防止することが可能となる。
【0018】本発明に係る第4の型内発泡成形装置は、
第1金型と第2金型に第1可動仕切部材と第2可動仕切
部材を対面させてそれぞれ設け、第1可動仕切部材の先
端部を第1金型の成形面に適合した形状に構成し、第2
可動仕切部材の先端部を第2金型の成形面に適合した形
状に構成し、成形空間内を複数の区画成形空間に区画す
るときには、第1可動仕切部材又は第2可動仕切部材を
成形空間内に横断状に突出させ、区画しないときには両
可動仕切部材の先端部を成形面に面一に配置させるもの
である。
【0019】この第4の型内発泡成形装置においては、
第1可動仕切部材又は第2可動仕切部材を成形空間内に
横断状に突出させて成形空間を複数の区画成形空間に区
画した状態で、各区画成形空間に対して原料ビーズを充
填する。そして、原料ビーズの充填後に、両可動仕切部
材をその先端部が成形面に面一になるように後退させ
て、金型に形成した可動仕切部材の挿通孔を閉鎖した状
態で、成形空間内に蒸気を供給して原料ビーズを加熱融
着させることが可能となる。つまり、この成形装置で
は、通常の2倍の可動仕切部材及びそれを駆動するため
のアクチュエータ等を必要とするが、原料ビーズの充填
時には可動仕切部材を両端支持することが可能となり、
充填圧による可動仕切部材の変形等を効果的に防止でき
る。また、挿通孔を閉鎖した状態で原料ビーズを加熱融
着できるので、挿通孔に沿ってバリが形成されるという
不具合を確実に防止できるとともに、櫛歯等により充填
用エアや蒸気の流れが阻害されることもないので、成形
品の品質を向上できる。
【0020】本発明に係る第5の型内発泡成形装置は、
第1金型に成形空間を複数の区画成形空間に区画するた
めの可動仕切部材を出没自在に設け、可動仕切部材の先
端部を第1金型に組み合わされる第2金型の成形面に適
合した形状に形成し、可動仕切部材の後退時には、その
先端部が第1金型の成形面よりも後方へ移動しないよう
に後退させるものである。
【0021】この第5の型内発泡成形装置においては、
可動仕切部材を突出させて成形空間内を複数の区画成形
空間に区画した状態で、各区画成形空間に対して原料ビ
ーズを充填する。そして、原料ビーズの充填後に、可動
仕切部材をその先端部が成形面よりも後方へ移動しない
ように後退させて、金型に形成した可動仕切部材の挿通
孔を閉鎖した状態で、成形空間内に蒸気を供給して原料
ビーズを加熱融着させることが可能となる。つまり、こ
の成形装置では、可動仕切部材の先端部を成形空間内に
突出させた状態で、原料ビーズを加熱融着するので、成
形品には可動仕切部材の先端部に応じた形状の溝部が形
成されることになるが、挿通孔が可動仕切部材で閉鎖さ
れるので、挿通孔に沿ってバリが形成されるという不具
合を確実に防止できる。また、可動仕切部材の後退位置
を適正に調整するという簡単な構成なので、既存の成形
装置に対しても本発明を容易に適用できる。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照しながら説明する。尚、本実施の形態は、
型内発泡成形品としての自動車用バンパーの芯材を成形
する型内発泡成形装置に本発明を適用した場合のもので
ある。
【0023】先ず、型内発泡成形品としての自動車用バ
ンパーの芯材について説明する。図1、図2に示すよう
に、芯材1は、両端部側を緩やかに後方へ湾曲させた前
部衝撃吸収部2と、前部衝撃吸収部2の両端部から後方
へ延びる側部衝撃吸収部3とを有している。前部衝撃吸
収部2から側部衝撃吸収部3に至る角部4の下半部には
発泡倍率の低い原料ビーズからなる低発泡部5が形成さ
れ、その他の部分は低発泡部5よりも発泡倍率の高い原
料ビーズからなる高発泡部6で構成されている。
【0024】つまり、前部衝撃吸収部2の中央部は、正
突時における衝撃エネルギーを吸収するためのものであ
るが、衝撃エネルギーの受圧面積を大きく設定できるの
で、発泡倍率の高い軟質軽量な原料ビーズで構成し、前
部衝撃吸収部2の両端部及び側部衝撃吸収部3は、オフ
セット衝突時や斜突時における衝撃エネルギーを吸収す
るためのものであるが、衝撃エネルギーの受圧面積を大
きく設定することが困難なので、他の部分よりも重たく
なるが発泡倍率の低い硬質な原料ビーズからなる低発泡
部5を設けることで、各種前面衝突時における十分な衝
突安全性能を確保しつつ、芯材1の重量を極力低減でき
るように構成されている。尚、低発泡部5のサイズは、
芯材1に作用する衝撃エネルギーを十分に吸収できるよ
うに構成されていれば、任意に設定することが可能であ
る。また、本実施例では、低発泡部5を芯材1の角部4
の下半部にのみ形成したが、低発泡部5の形成位置は、
衝突安全性を十分に確保できる位置であれば任意に設定
可能で、例えば角部4の全体を低発泡部5で構成するこ
とも可能である。また、芯材1の外観形状やサイズは、
適用する自動車に応じて任意に設定可能である。
【0025】図1に示すように、低発泡部5と高発泡部
6とは正面視略コ字状の境界Lの位置において区画さ
れ、芯材1の後部には境界Lに沿って一定間隔おきに前
後方向に延びる有底孔7が形成され、芯材1の下部には
境界Lに沿って前後方向に延びる1対のスリット8がそ
れぞれ形成されている。また、この芯材1は、後述する
型内発泡成形装置10を用いて成形することにより、従
来の成形品のように低発泡部5と高発泡部6との境界L
にバリが突出形成されるという不具合を防止できるの
で、成形した芯材1をバリ除去のための煩雑な工程を経
ることなく、自動車のフロントビームの取付面に精度よ
く固定したり、カバー部材を隙間なく外装したりするこ
とが可能となる。
【0026】尚、境界Lは必ずしも正面視コ字状に形成
する必要はなく、低発泡部5の形状やサイズ、形成位置
などに応じて、正面視L字状や直線状、或いは曲線状に
形成することも可能である。また、本実施例では、自動
車用バンパーの芯材1について説明したが、異なる特性
の原料ビーズからなる成形部を有する成形品であれば、
芯材1以外の型内発泡成形品に対しても本発明を同様に
適用できる。更に、成形品によっては、その使用条件に
適合するように、発泡倍率以外の特性の異なる原料ビー
ズ、例えばビーズ嵩密度、セル径、ビーズ径、素材など
の異なる特性の原料ビーズを用いて成形品を構成しても
よい。
【0027】原料ビーズの素材としては、製作する成形
品の使用条件などに応じた物性の素材を選択することに
なるが、ポリスチレン系合成樹脂材料や、ポリエチレン
系樹脂やポリプロピレン系樹脂材料などのポリオレフィ
ン系合成樹脂材料や、これらの合成樹脂材料の共重合体
などを採用できる。原料ビーズの発泡倍率は、原料ビー
ズの素材にもよるが、3〜150倍の範囲内が好まし
い。具体的には、ポリスチレン系合成樹脂材料からなる
原料ビーズにおいては3〜100倍、好ましくは3〜8
0倍、ポリオレフィン系合成樹脂材料からなる原料ビー
ズにおいては、3〜90倍、好ましくは3〜60倍のも
のが好適に利用できる。また、粒径は1〜10mm、好
ましくは2.0〜8mmの範囲のものが好適に利用でき
る。
【0028】ポリオレフィン系樹脂材料の具体例として
は、エチレンプロピレンランダムポリプロピレン樹脂、
エチレンプロピレンブロックポリプロピレン樹脂、ホモ
ポリプロピレンエチレンプロピレンブテンランダムター
ポリマー、直鎖状低密度ポリエチレン(LLDPE)、
架橋低密度ポリエチレン(架橋LDPE)などを好適に
利用できる。
【0029】このようなポリオレフィン系樹脂材料から
なる原料ビーズのセル径は、100μm未満の場合に
は、成形時に表面伸びが悪く、ヒケ易く、適正表面外観
の見栄えが劣るという問題があり、900μmを越える
場合には、セル径が不均一になり易く、セル径が大きい
ため表面のきめが粗く、適正表面外観が劣るという問題
があるので、100〜900μmの範囲内、より好まし
くは150〜700μm、特に好ましくは170〜55
0μmに設定することになる。
【0030】DSC2’ndピーク比は、8%〜60%
に設定することが好ましい。DSC2’ndピーク比と
は、基材樹脂を加熱したときに、基材樹脂の結晶融点に
起因して形成される、低温側と高温側の2つのDSC
(示差走査熱量測定)のピークの合計面積に対する高温
側ピークの面積の割合であり、このDSC2’ndピー
ク比が、8%未満の場合には、成形時の加熱条件幅が狭
く、成形体が収縮し易く、ヒケ易い。また、60%を越
えると、加熱条件を大幅にアップする必要があり、成形
機の大型化が必要であり、且つ省エネルギーという観点
からもマイナスとなるので8〜60%、より好ましくは
10〜50%、特に好ましくは15〜40%に設定する
ことになる。
【0031】独立気泡率は、65%未満の場合には、成
形時の加熱圧をアップしてなんとかビーズ同士を融着さ
せたとしても、成形体の収縮、ヒケが大きくなり易く、
目標の品質の成形体が得られ難くなるので、65%以
上、より好ましくは75%以上、特に好ましくは85%
以上に設定することになる。
【0032】次に、前述した芯材1を成形可能な型内発
泡成形装置10について説明する。図3に示すように、
型内発泡成形装置10は、対向配置した1組の金型とし
てのコア型11及びキャビティ型12と、コア型11と
キャビティ型12とで形成される成形空間13内を複数
の区画成形空間13A,13Bに区画する区画手段30
と、各区画成形空間13A,13Bに異なる特性の原料
ビーズを空気の流れに乗せて充填する充填器14とを備
えている。尚、コア型11が第1金型に相当し、キャビ
ティ型12が第2金型に相当する。
【0033】コア型11及びキャビティ型12は、枠状
フレームと裏板とを有するハウジング15にそれぞれ取
り付けられ、コア型11及びキャビティ型12の背面側
には1組の第1チャンバー16及び第2チャンバー17
がそれぞれ形成され、コア型11及びキャビティ型12
には両チャンバー16,17と成形空間13とを連通す
る多数の通気孔18が形成されている。尚、通気孔18
は、実際には、図4、図5に例示するように、0.5m
mφ程度の丸孔19aや幅0.5mm程度のスリット1
9bを複数個透設した外径7〜12mmの蓋を有する筒
体からなるコアベント19を、金型11,12に孔明け
配置したコアベント取付孔20に嵌め込んで形成したも
のや、金型11,12に直接的に形成した0.5mmφ
程度のコアベントホール21で構成されている。
【0034】第1チャンバー16及び第2チャンバー1
7には、蒸気や圧縮空気などの用役流体を供給するため
の供給管22がそれぞれ接続されるとともに、減圧手段
やドレン配管に連なる排出管23がそれぞれ接続され、
図示外のバルブ操作により、第1チャンバー16及び第
2チャンバー17に対する蒸気や圧縮空気などの用役流
体の供給や排出をそれぞれ個別に制御できるように構成
されている。
【0035】図3、図6に示すように、型内発泡成形装
置10には芯材1の低発泡部5に対応させて2組の区画
手段30が設けられ、成形空間13内は、これら2組の
区画手段30により、低発泡部5を成形するための2つ
の区画成形空間13A,13Bと、高発泡部6を成形す
るための1つの区画成形空間13A,13Bとに区画可
能に構成されている。各区画成形空間13A,13Bに
は原料ビーズの充填器14がそれぞれ接続されており、
隣接する区画成形空間13A,13B内に異なる特性の
原料ビーズを充填できるように構成されている。尚、本
実施例では自動車用バンパーの芯材1を成形すべく、成
形空間13を3つに区画したが、成形空間13の区画形
状や区画個数や区画位置は、製作する成形品に応じて任
意に設定可能である。また、充填器14はコア型11側
に設けてもよいし、キャビティ型12側に設けてもよい
が、金型構造が複雑になることを防止するため、後述す
る可動仕切部材31とは反対側の金型に配置することが
好ましい。更に、発泡倍率の異なる原料ビーズを隣接す
る区画成形空間13A,13Bに充填したが、成形品の
用途などに応じて、ビーズ嵩密度、セル径、ビーズ径、
素材などの特性の異なる原料ビーズを充填することも可
能である。
【0036】区画手段30は、図3、図6、図7に示す
ように、コア型11に出没自在に設けた可動仕切部材3
1と、可動仕切部材31を図3に図示の前進位置と図7
に図示の後退位置とに進退駆動するエアシリンダー等か
らなるアクチュエータ32と、可動仕切部材31の先端
部に設けた複数の櫛歯33からなる櫛状仕切部材34
と、可動仕切部材31に連なるようにキャビティ型12
に設けた1対の固定仕切部材35とを備え、可動仕切部
材31を前進位置へ移動させることにより、隣接する区
画成形空間13A,13Bに充填する原料ビーズの少な
くとも一方が通り抜けできないように、可動仕切部材3
1と櫛歯33と固定仕切部材35とで成形空間13が複
数の区画成形空間13A,13Bに区画される。
【0037】コア型11に対して可動仕切部材31を出
没自在に設けるため、コア型11のうちの低発泡部5と
高発泡部6との境界Lには可動仕切部材31が挿通する
正面視略コ字状の挿通孔36が形成されている。挿通孔
36の開口幅は、原料ビーズのビーズ径よりも小さく設
定され、原料ビーズが挿通孔36内に不用意に侵入する
ことが防止されている。具体的には、原料ビーズの直径
の20〜70%に設定されている。また、可動仕切部材
31とコア型11間の隙間は、バリが形成されることを
防止するため、極力狭くなるように設定することが好ま
しく、原料ビーズの発泡倍率により異なるが例えば0.
5〜5mmに設定されている。
【0038】可動仕切部材31は、金属材料や合成樹脂
材料やセラミックス材料などからなる板状部材で構成さ
れ、水平壁37とその両側端から下側へ延びる鉛直壁3
8とで正面視略コ字状に形成されている。可動仕切部材
31の型開閉方向の先端部はコア型11の成形面に適合
する形状に形成され、可動仕切部材31を後退位置へ移
動させた状態において、可動仕切部材31の先端部はコ
ア型11の成形面に面一に配置されて挿通孔36を閉鎖
し、挿通孔36内への原料ビーズの侵入を防止できるよ
うに構成されている。可動仕切部材31の厚さは、原料
ビーズの充填圧に耐え得る強度を有していれば、任意の
厚さに設定可能であるが、原料ビーズの充填後、可動仕
切部材31を後退させたときに、成形空間13内の容積
がほとんど変化しないように、極力薄く設定することが
好ましい。尚、可動仕切部材31は、平板状の3枚の板
材を略コ字状に組み合わせて構成することも可能であ
る。
【0039】固定仕切部材35は、金型形状や成形空間
13の形状等に応じて適宜のサイズや形状に形成され
る。より具体的には、可動仕切部材31により物理的に
成形空間13を区画できない部分や、物理的には区画可
能ではあるが、可動仕切部材31で区画すると、可動仕
切部材31の僅かな後退移動により挿通孔36の奧部側
へ移動して、挿通孔36に沿ってバリが形成されてしま
う部分を可動仕切部材に代えてポイント的に区画できる
ように構成されている。但し、この固定仕切部材35は
必ずしも設ける必要はなく省略することも可能である。
【0040】また、固定仕切部材35の上面には図示し
ていないが可動仕切部材31の鉛直壁38の下端縁を型
開閉方向に案内するガイド溝が形成され、このガイド溝
により鉛直壁38の下端部を保持することで、原料ビー
ズの充填圧に対する可動仕切部材31の強度剛性が高め
られている。
【0041】固定仕切部材35は、金型と一体的に形成
してもよいし、金属材料や合成樹脂材料やセラミックス
材料などからなる別部材をボルト等により固定すること
で金型に設けてもよい。固定仕切部材35の厚さは、原
料ビーズの充填圧に耐え得る強度を有していれば、任意
の厚さに設定可能であるが、成形品には固定仕切部材3
5により溝部が形成されることから、成形品の強度低下
や外観低下を防止するため、極力薄く設定することが好
ましい。
【0042】可動仕切部材31の先端部には、区画成形
空間13A,13Bの少なくとも一方に充填する原料ビ
ーズが通り抜けできない間隔Tをあけて、型開閉方向に
片持ち状に延びる複数の櫛歯33が設けられている。こ
の間隔Tは、狭すぎると、隣接する区画成形空間13
A,13B内に充填される原料ビーズ同士の密着性が十
分に確保できず、成形品の強度が低下するので、通り抜
けできない原料ビーズの直径の30〜90%、より好ま
しくは50〜80%に設定することになる。
【0043】櫛状仕切部材34は可動仕切部材31の先
端部から型開閉方向に片持ち状に延びる複数の櫛歯33
で構成され、各櫛歯33の先端部はキャビティ型12の
成形面に適合する形状に形成され、可動仕切部材31を
前進位置へ移動させた状態で、これら複数の櫛歯33に
より、可動仕切部材31の先端部とキャビティ型12の
成形面間の隙間が閉鎖されるように構成されている。
【0044】櫛歯33は、細長い棒状やパイプ状の部材
で構成され、外形は、多角形状や円形状や楕円形状など
任意の外形のものを採用できる。また、櫛歯33の素材
は、原料ビーズの充填圧に耐え、しかも原料ビーズの加
熱融着時における熱に耐え得る素材であれば、金属材
料、合成樹脂材料、セラミックスなどの任意の材料で構
成できる。また、この区画手段30を用いた場合におい
ては、図1、図2に示すように、芯材1には櫛歯33に
対応する位置に有底孔7が形成されることになるので、
櫛歯33の直径は、任意に設定することが可能である
が、極力小さく設定することが好ましく、例えば1〜1
0mm、好ましくは1.5〜5mmに設定されている。
更に、櫛歯33として弾性変形可能な金属材料や合成樹
脂材料からなるものを用いることが好ましい。このよう
に構成すると、充填圧や発泡圧により櫛歯33が多少変
形しても元の形状に復帰できるので、櫛歯33の塑性変
形による充填不良や離型不良などの成形不良を防止しつ
つ、櫛歯33の断面積を極力小さく設定して、成形品の
外観低下や強度低下を抑制できる。
【0045】尚、この櫛状仕切部材34では複数の櫛歯
33を同一平面内に配置し、櫛歯33により区画される
低発泡部5と高発泡部6との境界Lを平坦面で構成した
が、この境界Lが例えば矩形波状や三角波状やサイン波
状などの波形面状になるように、櫛歯33を配置する
と、隣接する区画成形空間13A,13B間における原
料ビーズの接触面積を増やして、両者の結合強度を向上
できるので好ましい。また、低発泡部5と高発泡部6と
の境界Lが正面視略コ字状の場合について説明したが、
その他の形状、例えばL字状やクランク状や直線状に形
成することも可能である。
【0046】この区画手段30では、可動仕切部材31
を前進位置へ移動させた状態で、可動仕切部材31と櫛
歯33と固定仕切部材35とで、成形空間13内が3つ
の区画成形空間13A,13Bに区画され、可動仕切部
材31を後退させると、固定仕切部材35及び櫛歯33
は成形空間13内に残った状態となるが、その他の部分
においては隣接する区画成形空間13A,13B内の原
料ビーズ同士が直接的に密着するし、櫛状仕切部材34
においては櫛歯33間の隙間を介して隣接する区画成形
空間13A,13B内の原料ビーズが密着するので、成
形品の強度を十分に確保できることになる。しかも、可
動仕切部材31を前進位置へ移動させた状態において
も、隣接する区画成形空間13A,13Bは櫛歯33間
の隙間を介して連通するので、隣接する区画成形空間1
3A,13Bの間における充填用エアの流通を確保し
て、原料ビーズの充填性を向上したり、可動仕切部材3
1に対して過大な充填圧が作用することが防止できる。
【0047】また、可動仕切部材31を後退位置へ移動
させた状態において、コア型11に形成した挿通孔36
は可動仕切部材31の先端部により閉鎖されるので、蒸
気による原料ビーズの加熱融着時に、原料ビーズが軟化
しても、挿通孔36内への原料ビーズの侵入は略完全に
防止され、挿通孔36に沿って成形品にバリが形成され
るという不具合を確実に防止することが可能となる。し
かも、櫛歯33及び固定仕切部材35は成形空間13内
に残った状態となるが、櫛歯33部分においては加熱融
着用の蒸気の流通を十分に確保できるので、品質バラツ
キの少ない成形品を製作できる。
【0048】尚、芯材1の離型時には、離型抵抗の大き
い金型側に芯材1が残ることになるが、通常は成形面の
形状や面積等の設定如何によりどちらの金型に成形品が
残るかが不安定になることがある。本発明に係る成型装
置10においては、芯材1に対する固定仕切部材35の
離型抵抗と、芯材1に対する櫛状仕切部材34の離型抵
抗とを調整することで、所望の金型に対して成形品を残
すことが可能となる。また、離型抵抗の調整は、固定仕
切部材35のサイズや形状を調整したり、櫛歯33の長
さや本数、サイズや形状を調整したりすることで容易に
調整できる。
【0049】次に、成形装置10の構成を部分的に変更
した他の実施例について説明する。尚、前記実施例と同
一部材には同一符号を付してその詳細な説明を省略す
る。 (1)図8、図9に示す成形装置10Aのように、前記
櫛状仕切部材34Aをキャビティ型12に片持ち状に固
定し、櫛歯33Aの先端部を可動仕切部材31付近或い
は可動仕切部材31と型開閉方向に重なるように配置さ
せてなる区画手段30Aを設けてもよい。この成形装置
10Aにおいては、櫛歯33Aの長さ設定がラフになる
ので、成形品形状の変更等に対しても容易に対応できる
し、クラッキング充填のように、両金型11,12間に
クラッキング隙間をあけた状態で、原料ビーズを充填す
る場合でも、可動仕切部材31と櫛歯33Aのラップ量
をクラッキング隙間よりも多少大きく設定することで、
隣接する区画成形空間13A,13Bを仕切ることが可
能となる。また、固定仕切部材35及び櫛状仕切部材3
4Aがキャビティ型12側に配置され、キャビティ型1
2に対する成形品の離型抵抗を容易に大きく設定できる
ので、成形品の離型時にキャビティ型12側に成形品を
確実に残すことが可能となる。但し、櫛歯33Aに代え
て、可動仕切部材31とキャビティ型12間を閉鎖する
固定仕切部材をキャビティ型12に設けてもよい。尚、
この成形装置10Aを用いて成形した芯材1Aは、図1
0に示すように、その前部に櫛歯33Aにより複数の有
底孔7Aが形成されることになる。
【0050】(2)図11に示す区画手段30Bのよう
に、可動仕切部材31とキャビティ型12とに隣接する
区画成形空間に充填する原料ビーズの少なくとも一方が
通り抜け不能な間隔をあけて型開閉方向に片持ち状に延
びる複数の櫛歯33Bからなる櫛状仕切部材40,41
を設けてもよい。この場合には、櫛状仕切部材40,4
1の櫛歯33Bの先端部を型開閉方向に重なるように配
置することにより、前述の成形装置10Aと同様に、櫛
歯33Bの長さ設定をラフにできるとともに、クラッキ
ング充填にも容易に対応できる。しかも、櫛歯33Bと
して短尺なものを採用できるので、成形品の離型性を向
上できるとともに、櫛歯に作用する曲げモーメントを小
さく設定できるので、櫛歯として小径のものを採用する
ことが可能となり、櫛歯33Bにより成形品に形成され
る有底孔を極力小径に構成できる。また、成形品の離型
時に、櫛状仕切部材40,41の引き抜き力をバランス
良く成形品に作用させることが可能となり、成形品の離
型性を向上できるとともに、離型時における成形品の破
損を防止できる。この区画手段30を用いて成形した芯
材は、櫛歯33Bに対応してその前部と後部とに複数の
有底孔が形成されることになる。尚、可動仕切部材31
とキャビティ型12とに対する櫛歯の区分け方法として
は、例えば図12に示す区画手段30Cのように、可動
仕切部材31に水平方向に配列した複数の櫛歯33から
なる櫛状仕切部材42を設け、キャビティ型12に鉛直
方向に配列した複数の櫛歯33からなる櫛状仕切部材4
3を設けるなど、任意の区分け方法を採用することが可
能である。
【0051】(3) 図13に示す成形装置10Dのよ
うに、櫛歯33を省略して、可動仕切部材31Dの先端
部をキャビティ型12の成形面に適合する形状に形成
し、可動仕切部材31Dと固定仕切部材35とで成形空
間13を区画する区画手段30Dを設けてもよい。この
場には、可動仕切部材31Dの後退時にその前部を成形
空間13内に突出させて、キャビティ型12に沿った先
端部が挿通孔36の奧部側へ移動しないように設定する
ことで、挿通孔36に対する原料ビーズの侵入を防止し
て、挿通孔36に沿ってバリが形成されることを防止す
ることになる。尚、この成形装置10Dで成形した、芯
材1Bには、図14に示すように、芯材1Dの後部に可
動仕切部材31Dの先端側部分に適合する溝7Dが形成
される。
【0052】(4) 図15示す成形装置10Eによう
に、可動仕切部材31及び櫛歯33に代えて、コア型1
1に出没自在に設けた第1可動仕切部材31Eであっ
て、先端部の形状をコア型11の成形面に適合する形状
に形成した第1可動仕切部材31Eと、キャビティ型1
2に出没自在に設けた第2可動仕切部材44であって、
先端部の形状をキャビティ型12の成形面に適合した形
状に形成した第2可動仕切部材44と、両可動仕切部材
31E,44をそれぞれ進退駆動するエアシリンダ等か
らなるアクチュエータ32E,45とを設け、第1可動
仕切部材31Eが挿通するコア型11の第1挿通孔36
Eと、第2可動仕切部材44が挿通するキャビティ型1
2の第2挿通孔46と同じ形状に構成するとともに、両
挿通孔36E,46を同一型開閉方向位置に配置した区
画手段30Eを設けてもよい。この成形装置10Eにお
いて成形空間13を区画するときには、図15(b)に
示すように、第1可動仕切部材31E又は第2可動仕切
部材44を成形空間13内へ突出させて成形空間13が
区画されるまでその先端部を第2挿通孔46又は第1挿
通孔36Eに挿入し、成形空間13を区画しないときに
は、図15(a)に示すように、第1可動仕切部材31
Eをその先端部がコア型11の成形面に面一になるまで
後退させるとともに、第2可動仕切部材44をその先端
部がキャビティ型12の成形面に面一になるまで後退さ
せ、両挿通孔36E,46を可動仕切部材31E,44
でそれぞれ閉鎖し、挿通孔36E,46に沿ってバリが
形成されないように構成することになる。尚、この成形
装置10Eを用いて成形した芯材は、低発泡部と高発泡
部との境界に有底孔7や貫通孔が形成されていない、全
面が密着した成形品となる。
【0053】尚、型内発泡成形装置として、図16に示
すように、コア型11及びキャビティ型12から通気孔
18を完全に或いは略完全に省略した型内発泡成形装置
50を採用することも可能である。この場合には、コア
型11とキャビティ型12とを型閉めした状態において
も成形空間13内に開口するクリアランス51を両金型
11,12の合わせ目に沿って形成し、このクリアラン
ス51を介して両チャンバー16,17とは独立に成形
空間13内に対して蒸気等の用役流体を供給したり、成
形空間13からドレン等を排出することになる。このよ
うな成形装置50においては、通気孔18の跡のない表
面美麗な芯材1を製作できること、通気孔18を形成す
ることによる金型11,12の強度低下を防止できるの
で、金型11,12を薄肉に構成してその熱容量を小さ
く設定することが可能となり、加熱冷却の熱効率を向上
したり、温度制御の精度を向上できること、通気孔18
を形成するための加工コストを大幅に削減でき、金型1
1,12の製作コストを低減できること、通気孔18の
目詰まりに基づく加熱不良、離型不良、冷却不良が発生
せず、コアベント19の取替えまたは定期的な高圧洗浄
水による洗浄などのメンテナンス作業が全く不要となる
こと、冷却工程で用いられる冷却水が成形空間13内に
侵入しなくなるので、芯材1の水分を従来の6〜10%
程度から0.5〜2%程度にまで低下でき、乾燥工程が
不要となり、サイクル時間短縮に大いに寄与できるこ
と、などの効果が得られる。尚、区画手段30に代えて
区画手段30A〜30Eを設けることも可能である。
【0054】尚、本実施例では、型内発泡成形品として
自動車用バンパーの芯材1を製作するための型内発泡成
形装置について説明したが、芯材1以外の成形品を製作
する成形装置に対しても本発明を同様に適用することが
可能である。
【0055】次に、図3に示す発泡成形装置10を用い
た芯材1の成形方法の一例について説明する。先ず、区
画成形空間13A,13Bに原料ビーズを充填するた
め、コア型11とキャビティ型12とを型閉めし、可動
仕切部材31を前進位置へ移動させて、可動仕切部材3
1と固定仕切部材35と櫛状仕切部材34とで成形空間
13内を3つの区画成形空間13A,13Bに区画す
る。
【0056】次に、充填器14から区画成形空間13
A,13Bに対して、櫛歯33間の隙間よりも大きな直
径で且つ異なる特性の原料ビーズを空気の流れに乗せて
それぞれ個別に供給し、成形空間13内に原料ビーズを
充填する。尚、本実施例では、自動車バンパーの芯材1
を成形すべく、発泡倍率が5倍の原料ビーズを区画成形
空間13A,13Bに充填し、発泡倍率が20倍の原料
ビーズを区画成形空間13A,13Bに充填する。但
し、原料ビーズの発泡倍率は芯材1の強度等を考慮して
任意に設定することが可能である。また、成形品の用途
などに応じて、発泡倍率以外の特性の異なる原料ビー
ズ、例えばビーズ嵩密度、セル径、ビーズ径、素材など
の異なる特性の原料ビーズを充填することも可能であ
る。また、原料ビーズとして、ポリオレフィン系樹脂か
らなる原料ビーズを用いる場合には、原料ビーズの充填
前に、図示外の成含タンク内に原料ビーズを充填して、
0.03〜0.2MPaの無機ガスを原料ビーズに圧入
することで、原料ビーズの発泡力を高めるように構成し
てもよい。原料ビーズの具体的な充填方法としては、ク
ラッキング充填法、加圧充填法、圧縮充填法などの周知
の充填方法を採用できる。
【0057】次に、各区画成形空間13A,13Bに対
して原料ビーズを充填した後、図7に示すように、可動
仕切部材31を後退位置に後退させて、可動仕切部材3
1の先端をコア型11の成形面と面一にし、可動仕切部
材31でコア型11の挿通孔36を閉鎖する。このと
き、櫛状仕切部材34は成形空間13内に突出状に残っ
た状態となる。
【0058】次に、両チャンバー16,17及び通気孔
18を介して成形空間13に蒸気を供給して原料ビーズ
を加熱した後、蒸気圧を開放することで原料ビーズを発
泡させ、原料ビーズを略隙間なく相互に融着させること
になる。このとき原料ビーズ間に空気が残存していると
原料ビーズ同士の密着性が低下するので、両チャンバー
16,17及び成形空間13内の空気を蒸気に置き換え
る作業を予め行うことになる。このとき櫛状仕切部材3
4の対応位置においても、櫛歯33間の隙間を介して隣
接する区画成形空間13A,13Bに充填された原料ビ
ーズが相互に融着することになる。また、櫛歯33に対
応する位置には有底孔7が形成されるもの、挿通孔36
は前述のように可動仕切部材31で閉鎖されるので、挿
通孔36への原料ビーズの侵入が防止され、挿通孔36
に対応する位置にバリが形成されることが防止される。
【0059】次に、コア型11及びキャビティ型12に
向けて図示外のノズルから冷却水を噴霧し、成形空間1
3内の芯材1を冷却してから、金型11,12を型開き
し、図示外のエジェクタピンを用いて芯材1をキャビテ
ィ型12から離型する。尚、櫛刃33がコア型11側に
配置され、コア型11側の成形品の離型抵抗が大きくな
り易いので、キャビティ型12に成形品が確実に残るよ
うに、金型11,12を型開きする前に、可動仕切部材
31を更に後方へ移動させて成形品から櫛歯33を抜き
取るように構成してもよい。
【0060】尚、原料ビーズとして、櫛歯33間を通り
抜け不能な直径の第1原料ビーズと、櫛歯33間を通り
抜け可能な第2原料ビーズとを用いる場合には、成形空
間13への原料ビーズの充填時に、第1原料ビーズを区
画成形空間13A,13Bに充填した後、第2原料ビー
ズを区画成形空間13A,13Bに充填することにな
る。この場合には、第1原料ビーズの一部が櫛歯33間
を通って区画成形空間13A,13B内へ移動するの
で、第1原料ビーズと第2原料ビーズの密着性をより一
層高めることが可能となる。
【0061】また、図15に示す成形装置10Eを用い
て成形する場合には、成形空間13内を3つの区画成形
空間13A,13Bに区画するときに、図15(b)に
示すように、第1可動仕切部材31Eを前進位置へ移動
させるとともに、第2可動仕切部材44を後退位置へ移
動させ、第1可動仕切部材31Eで成形空間13を区画
するとともに、第1可動仕切部材31Eの先端部を第2
挿通孔46に挿入して、第1可動仕切部材31Eを両端
支持することになる。また、原料ビーズを蒸気で加熱融
着する最には、図15(a)に示すように、可動仕切部
材31E,44をその先端部がコア型11の成形面とキ
ャビティ型12の成形面にそれぞれ面一になるように移
動させて、挿通孔36E,46を可動仕切部材31E,
44でそれぞれ閉鎖してから、蒸気を供給することにな
る。
【0062】また、図16に示すよう型内発泡成形装置
50を用いて成形する場合には、芯材1の外面の目立つ
場所を成形する成形部に通気孔18が形成されていない
コア型11及びキャビティ型12を用いていることか
ら、原料ビーズの充填時には原料ビーズとともに成形空
間13内に供給される充填用エアを、クリアランス51
を介して成形空間13外へ排出することになる。また、
蒸気により原料ビーズを加熱融着するときには、チャン
バー16,17に蒸気を供給するとともに、クリアラン
ス51を介して成形空間13内へ蒸気を供給することに
なる。本実施例では、自動車用バンパーの芯材1を成形
するための成形方法について説明したが、芯材1以外の
型内発泡成形品を成形する場合においても、本発明を同
様に適用できる。
【0063】
【発明の効果】本発明に係る第1〜第3の型内発泡成形
装置によれば、隣接する区画成形空間内に異なる特性の
原料ビーズを充填できるので、区画成形空間の形成位置
やサイズ、充填する原料ビーズの特性などを適正に設定
することで、成形品の性能や品質を向上できる。また、
可動仕切部材により原料ビーズの加熱融着時に挿通孔に
対して原料ビーズが侵入することを防止して、挿通孔を
設けた位置におけるバリの発生を確実に防止できる。更
に、櫛歯による区画部分においては、原料ビーズの充填
用や加熱融着用の空気や蒸気等の流体の出入りが可能と
なるので、原料ビーズの充填時には、原料ビーズの充填
密度のバラツキを極力少なく設定でき、また原料ビーズ
の加熱融着時には、原料ビーズに対してムラなく蒸気を
作用させることが可能となり、成形品の品質を向上でき
る。
【0064】しかも、第2の型内発泡成形装置では、櫛
歯の長さをラフに設定できる。また、第3の型内発泡成
形装置では、成形品に形成される有底孔を極力小径に構
成できること、成形品の離型性を向上できること、など
の効果が得られる。
【0065】ここで、前記櫛歯を弾性変形可能な素材で
構成すると、充填圧や発泡圧により櫛歯が多少変形して
も元の形状に復帰するので、櫛歯の塑性変形による成形
不良を防止できるとともに、櫛歯の断面積を極力小さく
設定して、成形品の外観低下や強度低下を抑制できる。
【0066】また、エジェクタピンを有する金型に仕切
部材を固定すると、金型を型開きしたときに、エジェク
タピンを有する金型側に成形品を残置させることが可能
となり、エジェクタピンを有しない金型側に成形品が残
置されることによる成形品の離型不良を効果的に防止で
きる。
【0067】本発明に係る第4の型内発泡成形装置によ
れば、第1〜3の型内発泡成形装置と同様の効果が得ら
れる。加えて、成形装置の製作コストは高くなるが、原
料ビーズの充填時には可動仕切部材を両端支持すること
が可能となり、充填圧による可動仕切部材の変形等を効
果的に防止でき、また挿通孔を閉鎖した状態で原料ビー
ズを加熱融着できるので、挿通孔に沿ってバリが形成さ
れるという不具合を確実に防止できるとともに、櫛歯等
により蒸気の流れが阻害されることもないので、成形品
の品質を向上できる。更に、櫛歯を用いた場合のよう
に、成形品に貫通孔や有底孔が形成されることもない。
【0068】本発明に係る第5の型内発泡成形装置によ
れば、第1〜3の型内発泡成形装置と同様の効果が得ら
れる。加えて、可動仕切部材の後退位置を適正に調整す
るという簡単な構成で、バリの発生を防止できるので、
既存の成形装置に対しても容易に適用することが可能と
なる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 自動車用バンパーの芯材の斜視図
【図2】 図1のII-II線断面図
【図3】 型内発泡成形装置の縦断面図
【図4】 通気孔付近の金型の縦断面図
【図5】 コアベントの正面図
【図6】 区画手段の説明図
【図7】 区画手段の作動説明図
【図8】 他の構成の区画手段を備えた型内発泡成形装
置の縦断面図
【図9】 同区画手段の作動説明図
【図10】 同成形装置で成形した芯材の縦断面図
【図11】 他の構成の区画手段の説明図
【図12】 他の構成の区画手段の説明図
【図13】 他の構成の区画手段を備えた型内発泡成形
装置の縦断面図
【図14】 同成形装置で成形した芯材の縦断面図
【図15】 他の構成の区画手段を備えた型内発泡成形
装置の(a)は可動仕切部材後退時の説明図、(b)は成
形空間区画時の説明図
【図16】 他の成形装置の縦断面図
【符号の説明】
1 芯材 2 前部衝撃吸収部 3 側部衝撃吸収部 4 角部 5 低発泡部 6 高発泡部 7 有底孔 10 型内発泡成形装置 11 コア型 12 キャビティ型 13 成形空間 14 充填器 15 ハウジング 16 第1チャンバー 17 第2チャンバー 18 通気孔 19 コアベント 19b スリット 19a 丸孔 20 コアベント取付孔 21 コアベントホール 22 供給管 23 排出管 30 区画手段 31 可動仕切部材 32 アクチュエータ 33 櫛歯 34 櫛状仕切部材 35 固定仕切部材 36 挿通孔 37 水平壁 38 鉛直壁 1A 芯材 7A 有底孔 10A 成形装置 13A 区画成形空間 30A 区画手段 31A 可動仕切部材 33A 櫛歯 34A 櫛状仕切部材 30B 区画手段 40 櫛状仕切部材 41 櫛状仕切部材 30C 区画手段 42 櫛状仕切部材 43 櫛状仕切部材 1D 芯材 7D 溝 10D 成形装置 13D 区画成形空間 30D 区画手段 31D 可動仕切部材 30E 区画手段 31E 第1可動仕切部材 36E 挿通孔 44 第2可動仕切部材 45 アクチュエータ 46 挿通孔 50 型内発泡成形装置 51 クリアランス

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1金型に成形空間内を複数の区画成形
    空間に区画するための可動仕切部材を出没自在に設け、
    前記可動仕切部材の先端部を第1金型の成形面に適合し
    た形状に形成するとともに、可動仕切部材の先端部に、
    隣接する区画成形空間に充填する原料ビーズの少なくと
    も一方が通り抜け不能な間隔をあけて型開閉方向に片持
    ち状に延びる複数の櫛歯を設け、これら複数の櫛歯の先
    端が第1金型に組み合わされる第2金型の成形面に適合
    した形状となるように形成したことを特徴とする型内発
    泡成形装置。
  2. 【請求項2】 第1金型に成形空間内を複数の区画成形
    空間に区画するための可動仕切部材を出没自在に設け、
    前記可動仕切部材の先端部を第1金型の成形面に適合し
    た形状に構成し、第1金型に組み合わされる第2金型
    に、可動仕切部材を突出させた状態で、可動仕切部材と
    第2金型の成形面間における原料ビーズの通り抜けを規
    制する櫛歯を、可動仕切部材に対面させ且つ隣接する区
    画成形空間に充填する原料ビーズの少なくとも一方が通
    り抜け不能な間隔をあけて、型開閉方向に片持ち状に複
    数設けたことを特徴とする型内発泡成形装置。
  3. 【請求項3】 第1金型に成形空間内を複数の区画成形
    空間に区画するための可動仕切部材を出没自在に設け、
    前記可動仕切部材の先端部を第1金型の成形面に適合し
    た形状に構成し、可動仕切部材の先端部と第1金型に組
    み合わされる第2金型とに、第2金型の成形面と可動仕
    切部材間における原料ビーズの通り抜けを規制する櫛歯
    を、隣接する区画成形空間に充填する原料ビーズの少な
    くとも一方が通り抜け不能な間隔をあけ、先端部を相互
    にラップさせて型開閉方向に片持ち状に複数設けたこと
    を特徴とする型内発泡成形装置。
  4. 【請求項4】 前記櫛歯を弾性変形可能な素材で構成し
    た請求項1〜3のいずれか1項記載の型内発泡成形装
    置。
  5. 【請求項5】 エジェクタピンを有する金型側に櫛歯を
    設けた請求項1又は2記載の型内発泡成形装置。
  6. 【請求項6】 第1金型と第2金型に第1可動仕切部材
    と第2可動仕切部材を対面させてそれぞれ設け、第1可
    動仕切部材の先端部を第1金型の成形面に適合した形状
    に構成し、第2可動仕切部材の先端部を第2金型の成形
    面に適合した形状に構成し、成形空間内を複数の区画成
    形空間に区画するときには、第1可動仕切部材又は第2
    可動仕切部材を成形空間内に横断状に突出させ、区画し
    ないときには両可動仕切部材の先端部を成形面に面一に
    配置させることを特徴とする型内発泡成形装置。
  7. 【請求項7】 第1金型に成形空間を複数の区画成形空
    間に区画するための可動仕切部材を出没自在に設け、可
    動仕切部材の先端部を第1金型に組み合わされる第2金
    型の成形面に適合した形状に形成し、可動仕切部材の後
    退時には、その先端部が第1金型の成形面よりも後方へ
    移動しないように後退させることを特徴とする型内発泡
    成形装置。
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