JP4168565B2 - 型内発泡成形品及びその成形方法 - Google Patents

型内発泡成形品及びその成形方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、合成樹脂の型内発泡成形方法とそれによって得られる型内発泡成形品に関する。
【0002】
【従来の技術】
ポリオレフィン系樹脂からなる予備発泡ビーズを用いて成形品を製作する型内発泡成形装置として、図8に示すように、対向配置した1組の成形型100、101と、予備発泡ビーズを両成形型100、101により形成される成形空間104内に充填するための充填器111とを備え、両成形型100、101の背面側にチャンバ102、103をそれぞれ形成するとともに、両成形型100、101にチャンバ102、103と成形空間104とを連通する多数の通気孔105、106をそれぞれ形成し、成形に必要な蒸気や空気や冷却水などの用役流体をチャンバ102、103に対して供給するように構成したものが実用化されている。なお、この事例では、それぞれのチャンバ102、103の上部に加熱蒸気を供給するための上部用役口107、108を設け、下部に減圧ポンプあるいはドレン配管に接続された下部用役口109、110を設けて、成形空間104に対して蒸気を供給するように構成されている。
【0003】
また、成形型100、101に透設された多数の通気孔105、106は、実際には、0.5mmφ程度の丸孔や幅0.5mm程度のスリットからなる貫通孔を複数個透設した外径7〜12mmの蓋を有する筒体からなるコアベントを、成形型100、101に孔明け配置したコアベント取付孔に嵌め込んで形成したものと、成形型100,101に直接的に形成した0.5mmφ程度のコアベントホールとで構成され、これらの通気孔105、106は、成形型100、101に20〜50mmのピッチで設けられている。
【0004】
このような発泡成形装置を用いて発泡成形品の成形する場合には、先ず、成形型を型閉して成形空間104を形成し、予備発泡ビーズを原料タンク(図示略)から充填器111を通じて成形空間104内に送入して充填し、次に成形空間104内の予備発泡ビーズを加熱蒸気で加熱し、発泡融着させてから冷却固化し、成形型100、101を型開して発泡成形品を取り出すことになる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、前記発泡成形装置を用いた成形方法において、特に改善が望まれている課題の1つとして、成形空間104内の特定部位における予備発泡ビーズの充填密度と、他の部位の充填密度とに大きな差異が生じることがあるという課題である。特定部位としては、(1)複雑形状の成形品の細部を成形する成形空間104の奥部、(2)成形空間104の外周先端部分104aなどがある。
【0006】
以下、(1)、(2)における充填密度の変動の発生原因について詳述するが、その前に、最も一般的に採用されている予備発泡ビーズの充填方法について簡単に説明する。
予備発泡ビーズの充填方法としては、[1]クラッキング充填法、[2]加圧充填法、[3]圧縮充填法などが広く採用されている。
【0007】
[1]クラッキング充填法は、コア型並びにキャビティ型に配置された通気孔からだけでは、充填時に使用する空気を十分に排気できないときに採用する方法で、充填時に、コア型とキャビティ型とを完全に型閉めせず(クラッキング)、例えば成形品の底肉厚の10%だけ開けておき、コア型とキャビティ型間の隙間からも充填時に使用する空気を排出する方法である。
【0008】
[2]加圧充填法は、予備発泡ビーズを収容した原料タンク内を0.02〜0.15MPa程度に加圧し、成形空間内を通気孔及びチャンバを通じて大気圧に開放した状態で、原料タンクと成形空間との差圧を利用して、成形空間内に予備発泡ビーズを搬送して充填する方法である。
【0009】
[3]圧縮充填法は、原料タンク内の圧力pを加圧充填法よりも高めの0.1〜0.5MPa程度に加圧し、一方のチャンバ内を加圧して、通気孔を通じて連通している成形空間内の圧力p1の差圧(p−p1)を維持しながら予備発泡ビーズを搬送して充填する方法である。
【0010】
次に、充填密度の変動の発生原因について詳述する。
(1)複雑形状の成形品の細部を成形するための成形空間の奥部に関して
上記3つの充填方法は、要するに原料タンクと成形空間の間に適度な差圧を設け、この差圧に基づいて生じる空気の流れに乗せて予備発泡ビーズを送入するものであり、図8に例示するような比較的単純な形状の成形空間104の場合には、予備発泡ビーズが隅々まで充分に行き渡った状態に充填され、部分的な充填むらも少ない状態が得られるので、最終的な発泡成形品においても密度むらが少なく比較的均質な品質を得ることができた。
【0011】
しかしながら、図9(a)に例示するような、コア型101の中央平面に断面袋状の深くて狭い凹部112(図9では上下に2か所)が設けられている形状、あるいは図9(b)に例示するような、キャビティ型100の中央平面に断面袋状の深くて狭い凹部113(図9では同じく上下に2か所)が設けられている形状の場合には、予備発泡ビーズの充填の推進力となる空気の流れが該部分においてよどみ、予備発泡ビーズがこの断面袋状凹部112、あるいは113の奥部まで充填されにくく、極端な密度むらが生じたり、その程度がひどいときには充填欠損のため成形不能になるなどの不具合が発生した。
【0012】
このような問題に対処するため、充填し難い、凹部に向けて専用の充填器を配置することも試みられたが、エア使用量が増加する不具合の他、1つの成形型で成形可能な成形品の個数を削減せざるを得ず、生産性が著しく低下するという問題が発生した。その理由は、通常、成形装置1台あたりの充填器の取付け個数は、原料タンクの容量あるいは加圧空気の供給能力などから一定に定められている。例えば、最も汎用な機種では充填器の取付け個数は18個に設定されており、成形品形状が単純な場合では1つの成形空間に対して3個の充填器を設けるのに対し、成形品形状が複雑なため6個必要になったと仮定すると、成形型のスペースは本来、6個取りの余裕があるにもかかわらず、僅か3個取りの成形型しか設計できなくなってしまい、生産性が半減するからである。
【0013】
また、充填器の個数が増えると、成形空間に供給される単位時間あたりの空気量が増えることから、成形空間内における空気圧が充填直後などにおいて瞬間的に低下したり、成形空間からの空気の排出が追いつかなくなる等、却って充填密度の変動を引き起こす結果となることもある。このため、充填器の使用本数、充填器の配置は、金型設計者にとっては悩みの種であり、また試行錯誤的要素が非常に多く、標準化が非常に困難な分野であった。特に、充填器から離れた部分や、前述の凹部のように幅の狭い有底な部分などに対する予備発泡ビーズの充填密度は低くなり易く、これらの難充填部に対する充填密度を適正値にするためには、全体的に充填密度を高くする必要があり、均一密度のときと比較して、成形品重量が重くなる。
【0014】
更に、成形性の面から考えてみると、充填された予備発泡ビーズを蒸気で加熱するときには、充填密度の低い部分の予備発泡ビーズが十分に融着するように、予備発泡ビーズをより大きく発泡させることが必要となり、加熱蒸気圧を上げる方向にする必要がある。しかし、このように充填密度の低い部分に応じて加熱蒸気圧を上げると、充填密度の高い部分が過剰に加熱された状態となり、発泡圧力が通常の成形よりも高くなる。このため、成形された成形品を冷却するときに、この高い発泡圧力を離型可能な発泡圧力まで下げるために長い時間を要し、成形サイクルが長くなり生産性を落とす。しかも、加熱や冷却時に、成形品各部の発泡圧力が不均一になることから離型性が悪く、また充填性が悪いことから、生産性や収率が低下するという問題がある。
【0015】
(2)成形空間の外周先端部分に関して
加圧充填法や圧縮充填法では、図8に示すように、両成形型100、101を完全に型閉した状態で予備発泡ビーズを成形空間104内に充填する関係上、成形空間104の外周先端部分104aは行き止まり形状になる。このため、原料タンク(図示略)内と成形空間104内の差圧により生じる空気の流れが外周先端部104aにおいてよどみ、予備発泡ビーズが充填されにくく、密度むらが生じやすい。
【0016】
一方、クラッキング充填法では、コア型とキャビティ型とを完全に型閉めせず、例えば成形品の底肉厚の10%だけ開けておくので、成形空間の外周先端部分が行き止まり形状になることはないが、充填後にコア型とキャビティ型とを型閉めする関係上、クラッキング隙間分だけ成形品の底部の密度が他の部分より高くなって、密度むらが生じるという別の問題がある。
【0017】
また、クラッキング充填法においても、予備発泡ビーズの充填後、両成形型を完全に型閉すると、成形空間の外周先端部分が行き止まり形状になることから、予備発泡ビーズの蒸気による加熱、冷却水による冷却、成形品の離型に際して次のような問題が発生する。
【0018】
予備発泡ビーズの加熱時には、例えば一方のチャンバから他方のチャンバに向けて加熱蒸気を供給することで、成形空間内の予備発泡ビーズに加熱蒸気を通すことになるが、図9に示すように、成形空間104の外周先端部分104aが行き止まり形状になっていると、外周先端部分104aに対して加熱蒸気が到達しにくいうえ、比較的熱容量が大きい成形型の外周部100a、101aに熱量が流れてしまうので、外周先端部分104aの予備発泡ビーズの温度が上がりにくく、昇温が他の部分より相当遅れるため、加熱工程の時間を長くせざるを得ず、結局、成形時間全体が長くなるという問題があった。
【0019】
成形品の冷却時には、チャンバ102、103内に配置した図示外のノズルから成形型100、101に対して冷却水を噴霧したり、チャンバ102、103を減圧して成形型の付着水や成形空間104内の水分を蒸発させ、そのときの気化熱によって発泡成形品を成形型とともに冷却するのであるが、このときは、先に説明した予備発泡ビーズの加熱時とは反対に、成形型の外周部100a、101aからの伝熱で成形空間104の外周先端部分104aが冷めにくく、発泡成形品の成形空間104の外周先端部分104aに位置する部分を十分冷却するのに時間がかかるという問題があった。
【0020】
成形品の離型時には、成形型100、101を型開きした状態で、キャビティ型100の背面側からエジェクタピン(図示せず)で発泡成形品を押し出して、発泡成形品を成形型から取り出すが、コア型101を型開きしたとき、成形型の外周部100a、101aとフレーム114、115に囲まれた、金型装置の合わせ目に当たる型間空洞部116に溜まっていた水が流れ落ちて製品である発泡成形品を濡らしてしまうという問題があった。
【0021】
本発明の目的は、形状が複雑でしかも各部におけるビーズ密度が適正に確保された型内発泡成形品及びその成形方法を提供するものである。
【0022】
【課題を解決するための手段及びその作用】
請求項1に係る型内発泡成形品は、成形品の全表面積を、成形品の成形時における型開閉方向に対する投影面積で、除算して得られる数値を複雑形状度合と定義し、この複雑形状度合を20以上に設定したものである。
このような形状の複雑な成形品は、比較的小型な製品を包装するための複数の収容部を有するような集合包装体や、各種製品の梱包用の緩衝材等として好適に利用できるものである。このような複雑形状度合を20以上の成形品は、成形品形状が複雑であるが故、ビーズの充填密度が部分的に低下して十分な品質の成形品が得られないことから、従来の成形技術では成形困難であると考えられ、実現困難なものであたが、例えば後述する請求項5〜11のいずれか1項記載の成形方法を採用することにより、成形サイクルタイムが長くなったり、成形品品質が低下したりすることなく、製作することが可能となるものである。
【0023】
特に、請求項2記載のように、複雑形状度合が40以上の成形品や、請求項3記載のように、成形品の薄肉部の肉厚を10mm〜3mmに設定した成形品や、請求項4記載のように、成形品の薄肉部の厚さ方向に配置されるビーズの個数を3個以下に設定した成形品は、従来の成形方法では成形不能であったが、請求項5〜11のいずれか1項記載の成形方法を採用することで成形可能となり、成形品の用途をより一層拡大する上で好適な形態のものである。
【0024】
請求項5に係る合成樹脂の型内発泡成形方法は、前記請求項1〜4のいずれか1項記載の型内発泡成形品の成形方法であって、熱可塑性合成樹脂からなる予備発泡ビーズの単位時間当たりの供給量を調整手段により調整するとともに、成形空間に連通するコア型背面側の第1チャンバ、成形空間に連通するキャビティ型背面側の第2チャンバ、成形空間のうちの予備発泡ビーズが充填されにくい難充填部に連通する第3チャンバの、3つのチャンバにおける充填用無機ガス圧を個別に或いはいずれかの組み合わせにより制御しながら、成形空間内に予備発泡ビーズを充填するものである。
【0025】
この成形方法においては、単位時間当たりの供給量を調整手段により調整しながら予備発泡ビーズを充填用の空気の流れに乗せて成形空間内に供給するので、予備発泡ビーズが充填され難い幅狭で有底な薄肉部や充填器から離間した遠隔部などの難充填部に対しても効率的に予備発泡ビーズを供給することが可能となる。つまり、予備発泡ビーズの単位時間当たりの供給量を調整すると、充填時における予備発泡ビーズ同士の接触や衝突回数が少なくなるとともに、予備発泡ビーズ自体が空気の流れを阻害することもないので、難充填部に対してもスムーズに予備発泡ビーズが充填されることになる。
【0026】
しかも、この成形方法においては、予備発泡ビーズを充填用無機ガスで圧縮した状態で、3つのチャンバの充填用無機ガス圧を個別に或いはいずれかの組み合わせにより制御し、圧縮した予備発泡ビーズを充填用無機ガスの流れに乗せて成形空間内へ充填する新しい圧縮充填方法を採用しているので、例えば予備発泡ビーズが充填されにくい難充填部に対して先に予備発泡ビーズが充填されるように、各チャンバの充填用無機ガス圧を制御することで、成形品の各部における充填密度を一様に設定できる。このため予備発泡ビーズが充填されにくい、例えば薄肉な仕切壁を有するような成形品でも、充填器の個数を増やすことなく、成形品の各部における充填密度を適正な値に設定できる。また、このように充填密度が適正になると、成形空間に対して過不足なく適正な容量のビーズが充填されることになるので、成形時における加熱、冷却のサイクルタイムを短縮でき、しかもビーズの無駄を少なくして、成形品重量の軽減及び製作コストの低減が可能となる。更に、強度、剛性を高めたい部分に対して先に予備発泡ビーズを充填すると、該部分における充填密度を局部的に高めてその強度を高めることが可能となる。尚、難充填部への予備発泡ビーズの送入操作は、難充填部に対して集中的に予備発泡ビーズが充填されるように複数回に分けて行ってもよい。
【0027】
請求項6記載の方法は、前記調整手段では、予備発泡ビーズを希釈用無機ガスで希釈することで、成形空間内への充填用無機ガスの流れに乗せる予備発泡ビーズの単位時間当たりの供給量を調整するものである。スクリューコンベア等の供給手段を設けて、この供給手段により単位時間当たりの供給量を調整しながら予備発泡ビーズを供給することも考えられるが、予備発泡ビーズの破損等を防止するとともに成形装置の製作コストを低減するため、希釈用無機ガスで希釈しながら予備発泡ビーズを供給することが好ましい。
【0028】
請求項7記載の方法は、充填時に成形空間に供給される無機ガスの容積を予備発泡ビーズの容積で除算して得られる数値を最終希釈度合と定義し、この最終希釈度合を5以上に設定したものである。予備発泡ビーズの最終希釈度合が5未満の場合には、難充填部における予備発泡ビーズの充填度合が低下するので、5以上に設定することが好ましい。
【0029】
請求項8記載の方法は、前記第3チャンバとして、コア型とキャビティ型間のクリアランスを介して成形空間に連通する単数又は複数のチャンバを備えたものである。この場合には、クリアランスを介して成形空間の外周部に流入した充填用無機ガスや希釈用無機ガスを効率的に外部へ排出できるので、例えば底の深い容器等を製作するときには、容器の開口縁に対応する位置にクリアランスが形成されるように構成することで、充填器の個数を増やすことなく、予備発泡ビーズの充填密度を適正に設定でき、容器の品質を向上することが可能となる。
【0030】
請求項9記載の方法は、前記第3チャンバとして、予備発泡ビーズが充填され難い有底な幅狭状の仕切壁成形部の奥部に連通する単数又は複数のチャンバを備え、予備発泡ビーズの充填時に、仕切壁成形部に対して先に予備発泡ビーズが充填されるように3つのチャンバの充填用無機ガス圧を制御するものである。この場合には、充填密度を十分に確保できないことから、従来成形困難であると考えられていた例えば厚さ10mm以下の仕切壁を有するような複雑形状の成形品でも、仕切壁成形部に対して先に予備発泡ビーズを充填することで、仕切壁成形部における予備発泡ビーズの充填密度を高めて、適正な密度の品質のよい成形品を製作するとが可能となる。
【0031】
請求項10記載の方法は、前記第3チャンバとして、予備発泡ビーズの充填器から離れている成形空間の遠隔部の奥部に連通する単数又は複数のチャンバを備え、予備発泡ビーズの充填時に、遠隔部に対して先に予備発泡ビーズが充填されるように充填用無機ガス圧を制御するものである。このように構成すると、予備発泡ビーズの充填密度が低下し易い遠隔部の充填密度を十分に確保でき、品質のよい成形品を製作することが可能となる。
【0032】
請求項11記載の方法は、前記予備発泡ビーズが、ポリオレフィン系合成樹脂からなるものである。ポリオレフィン系樹脂からなる予備発泡ビーズは素材自体が軟らかく、しかもガス透過性が高いことから、同一発泡倍率のポリスチレン系樹脂からなる予備発泡ビーズよりも格段に粒子形状が変形しやすく、充填性を一層向上できるので好ましい。
【0033】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。
先ず、成形品の構成について説明する。
本発明の対象となる複雑形状の成形品は、例えば、図1、図2に示すような成形品1であり、この成形品1は、合成樹脂製の予備発泡ビーズを用いて後述の型内発泡成形装置10により一体成形したもので、有底な箱状の本体部2と、本体部2内を複数の収容空間3に区画する仕切壁4とを備え、収容空間3内に各種物品を整列状に収容するように構成した集合包装体である。但し、成形品1のサイズや形状、収容空間3の個数は、図1、図2に例示した構成に限定されるものではなく、収容する物品のサイズや形状、収容個数などに応じて任意に設定できる。また、成形品としては、その形状が複雑なものであれば、前述した集合包装体以外に、各種パーツや機器等を梱包するための梱包用緩衝材や、その他各種用途に適用される成形品に対しても本発明を適用できる。尚、後述する成形装置及び成形方法では、複雑形状でない成形品を成形することも可能であり、例えば自動車のバンパーの芯材などのように成形品の強度及び重量に対する制約が厳しい成形品や、単なる箱状や板状の単純な形状の成形品を成形することも可能である。
【0034】
本発明では、成形品の全表面積を、成形品の成形時における型開閉方向に対する投影面積で、除算して得られる数値を複雑形状度合と定義し、この複雑形状度合が20以上、好ましくは40以上の成形品を複雑な形状の成形品として取り扱っている
【0036】
このような複雑形状度合の成形品は、従来の成形技術では成形困難であると考えられていたが、後述するような成形装置及び成形方法により成形することが可能となり、またこのような複雑形状度合の成形品は、前述したような集合包装体においては収容部の細分化が可能となり、収容できる製品に対する制約を大幅に緩和でき、梱包用緩衝材においては、収容する製品により適合した形状に成形できるので、輸送時等における収容物の破損等を防止する上で好ましい。
【0037】
また、複雑形状度合を示す指標としては、仕切壁4の厚さ或いは厚さと高さの関係の指標を用いてもよい。具体的には、仕切壁4の厚さTが20mm以下、より具体的には3〜10mmの場合或いは、仕切壁4の高さH(mm)と厚さT(mm)とに、H/T≧10の関係式が成り立つ場合に、複雑形状の成形品と定義してもよい。
【0038】
次に、この型内発泡成形装置で使用する予備発泡ビーズについて説明する。
予備発泡ビーズの素材としては、製作する成形品1の使用条件などに応じた物性の素材を選択することになるが、ポリエチレン系樹脂やポリプロピレン系樹脂などのポリオレフィン系合成樹脂材料、あるいはこれらの合成樹脂材料の共重合体などを好適に利用できる。具体的には、エチレンプロピレンランダムポリプロピレン樹脂、エチレンプロピレンブロックポリプロピレン樹脂、ホモポリプロピレンエチレンプロピレンブテンランダムターポリマー、直鎖状低密度ポリエチレン(LLDPE)、架橋低密度ポリエチレン(架橋LDPE)などを好適に利用できる。
【0039】
予備発泡ビーズとして、ポリスチレン系樹脂からなる予備発泡ビーズを用いることも可能であるが、ポリオレフィン系樹脂の予備発泡ビーズの方が、素材自体が軟らかく、しかもガス透過性が高いことから、同一発泡倍率のポリスチレン系樹脂からなる予備発泡ビーズよりも格段に粒子形状が変形しやすので、本発明の目的であるところの充填性の改善効果を発揮する上で好ましい。しかも、ポリスチレン系樹脂は、ポリオレフィン系樹脂よりも予備発泡ビーズの形状のバラツキが大きくて充填性が劣るのが一般的であることからも、ポリオレフィン系合成樹脂材料からなる予備発泡ビーズを用いる方が、本発明の目的であるところの充填性改善の効果が表われやすいので好ましい。
【0040】
予備発泡ビーズのセル径は、100μm未満の場合には、成形時に表面伸びが悪く、ヒケ易く、表面外観の見栄えが劣るという問題があり、900μmを越える場合には、セル径が不均一になり易く、セル径が大きいため表面のきめが粗く、表面外観が劣るという問題があるので、100〜900μmの範囲内、より好ましくは150〜700μm、特に好ましくは170〜550μmに設定することになる。
発泡倍率は、特に制限はないが5〜60倍(発泡ビーズの嵩倍率)程度が好ましい。
【0041】
DSC2’ndピーク比は、8%〜60%に設定することが好ましい。DSC2’ndピーク比とは、基材樹脂を加熱したときに、基材樹脂の結晶融点に起因して形成される、低温側と高温側の2つのDSC(示差走査熱量測定)のピークの合計面積に対する高温側ピークの面積の割合であり、このDSC2’ndピーク比が、8%未満の場合には、成形時の加熱条件幅が狭く、成形体が収縮し易く、ヒケ易い。また、60%を越えると、加熱条件を大幅にアップする必要があり、成形機の大型化が必要であり、且つ省エネルギーという観点からもマイナスとなるので8〜60%、より好ましくは10〜50%、特に好ましくは15〜40%に設定することになる。
【0042】
独立気泡率は、65%未満の場合には、成形時の加熱圧をアップしてなんとかビーズ同士を融着させたとしても、成形体の収縮、ヒケが大きくなり易く、目標の品質の成形体が得られ難くなるので、65%以上、より好ましくは75%以上、特に好ましくは85%以上に設定することになる。
【0043】
次に、型内発泡成形装置の構成について説明する。
図3、図4に示すように、型内発泡成形装置10は、対向配置したコア型11及びキャビティ型12と、コア型11とキャビティ型12とで形成される成形空間13内に予備発泡ビーズを充填するためのビーズ充填手段と、成形空間13内に充填された予備発泡ビーズを蒸気により加熱、発泡、融着させる蒸気供給手段と、成形品1を冷却するための冷却手段とを備えている。尚、成形空間13に対する予備発泡ビーズの充填には、空気以外の窒素ガスなどの無機ガスを用いてもよいが、ここでは清浄な空気を用いて充填する場合について説明する。
【0044】
コア型11及びキャビティ型12は、枠状フレーム14と裏板15とを有するハウジング16にそれぞれ取り付けられ、コア型11の背面側には第1チャンバ17が、またキャビティ型12の背面側には第2チャンバ18がそれぞれ形成されている。
【0045】
コア型11及びキャビティ型12には、図3,図5,図6に示すように、コアベント20やコアベントホール21からなる通気孔22が形成され、成形空間13とチャンバ17,18とは通気孔22を介して連通されている。コアベント20は、図5、図6に示すように、コア型11及びキャビティ型12に形成した取付孔23に装着される部材であって、底面に予備発泡ビーズの直径よりも小径な貫通孔22a或いは長孔22bを複数形成した有底な筒体のことであり、コアベントホール21は、図5に示すように、コア型11及びキャビティ型12に形成した、予備発泡ビーズの直径よりも小径な貫通孔のことである。
【0046】
尚、本実施例では、成形型11,12として複数の通気孔22をそれぞれ形成したものを用いたが、これらの通気孔22を略完全に或いは完全に省略した成形型を用いてもよい。このような成形型を用いる場合には、両成形型を型閉めした状態で、両成形型の合わせ目部分やその付近或いは充填器やエジェクタピンの周囲に、成形空間と外部の配管とを連通させるためのスリットや貫通孔を形成して、予備発泡ビーズの充填用エアや蒸気などの用役流体を制御することになる。このような成形型を用いると、通気孔22の跡が成形品に形成されないので、表面美麗な成形品が得られること、通気孔の形成作業がほとんど不要になったり完全に不要となるので、成形型の製作コストを低減できること、成形型を薄肉に構成できるので、蒸気による加熱等の応答性を向上できること、成形空間内とチャンバ17,18内における蒸気等の用役流体を個別に制御できるので、成形品の表面性と内部の融着率とを独立に制御でき、成形品特性に対する自由度を拡大できること、などの優れた効果を得ることが可能となる。
【0047】
チャンバ17,18は、用役弁SV1、SV2及び切替弁SWV1、SWV2を介して蒸気供給管25及びエア供給管26にそれぞれ接続されるとともに、ドレン弁DV1、DV2及び切替弁SWV3、SWV4を介して、ドレン管27及び真空ポンプPが介装された減圧管28にそれぞれ接続されている。そして、用役弁SV1,SV2と、ドレン弁DV1,DV2と、切替弁SWV1,SWV2の操作により、チャンバ17,18に対して蒸気や圧縮空気などの用役流体を個別に供給或いは排出できるように構成されている。
【0048】
ビーズ充填手段について説明すると、図3に示すように、予備発泡ビーズを貯留するための原料タンク29が設けられ、原料タンク29には吸気管30が接続され、吸気管30の途中部には吸気弁V1が介装され、吸気弁V1を制御することで、原料タンク29の内圧が調整される。
【0049】
キャビティ型12側の裏板15には成形空間13に開口する充填器31が取付けられ、原料タンク29にはシャッター32が付設され、充填器31は充填管33を介して原料タンク29のシャッター32に接続され、原料タンク29に充填された予備発泡ビーズは、空気の流れに乗って充填器31から成形空間13内へ供給されるように構成されている。充填器31には充填エア供給管34が接続され、充填エア供給管34の途中部に介装した充填エア弁V2により、適正圧力の充填エアが供給されるような構成となっている。
【0050】
原料タンク29はチャンバ17,18の内圧以上の加圧状態に設定され、原料タンク29に貯留された予備発泡ビーズは、圧縮された状態で、原料タンク29から成形空間13への空気の流れに乗って、成形空間13に充填されるように構成されている。
【0051】
ここで、本発明の第1の特徴とする構成は、予備発泡ビーズの単位時間当たりの供給量を調整する調整手段を設けた点にある。
具体的には、シャッター32と充填管33との間には調整エア供給管35が接続され、調整エア供給管35の途中部に介装した調整エア弁V3により、充填管33に対して適正圧力の調整エアが供給され、予備発泡ビーズは調整エアで希釈されながら、原料タンク29から充填管33に供給される。また、調整エアの供給量を変えることで、充填管33に対し供給される予備発泡ビーズの単位時間当たりの供給量、つまり後述する最終希釈度合が調整されるように構成されている。但し、スクリューコンベア等の供給手段により原料タンク29から充填管33に対して予備発泡ビーズを供給することも可能であり、この場合には、調整エア弁V3及び調整エア供給管35を省略し、スクリューコンベアの回転速度を変えることでことで、成形空間13に対する予備発泡ビーズの単位時間当たりの供給量を調整することになる。
【0052】
最終希釈度合とは、予備発泡ビーズの充填時に、成形空間13に流入する空気と予備発泡ビーズとの容積比のことで、成形空間13に供給される空気の容積を予備発泡ビーズの容積で除算して得られる数値のことであり、この最終希釈度合は5以上、好ましくは10〜50になるように設定されている。つまり、予備発泡ビーズの最終希釈度合が50よりも大きいと、予備発泡ビーズの単位時間あたりに充填される量が低下するため、充填に時間を要し、成形サイクルタイムが延びるとともに、エア消費量が多くなるという問題がある。また、最終希釈度合が10よりも小さいと、充填管33、充填器31あるいは成形空間13中で予備発泡ビーズ同士の接触或いは衝突回数が増加するため、予備発泡ビーズの充填を妨げる抵抗が増加するという問題があり、また予備発泡ビーズが空気の流れを阻害するため、充填が良好に行えないという問題があるので、10〜50に設定することが好ましい。但し、スクリューコンベア等の供給手段により予備発泡ビーズを供給する場合には、最終希釈度合が所望の値になるように、スクリューコンベアの回転速度を制御して、成形空間13に対する予備発泡ビーズの単位時間当たりの供給量を設定することになる。
【0053】
本発明の特徴とする第2の構成は、成形空間13のうちの予備発泡ビーズが充填されにくい難充填部に連通する第3チャンバを設け、この第3チャンバを介して充填用の空気を排出することで、難充填部に対する予備発泡ビーズの流入を促進して、難充填部における予備発泡ビーズの充填密度を適正に設定した点にある。
【0054】
難充填部としては、例えば成形空間13の外周先端部分13aや、仕切壁4を成形する仕切壁成形部13bの奧部や、充填器31から離れている成形空間13の遠隔部の奥部などが考えられる。
【0055】
外周先端部分13aの難充填部における充填性を改善するため、型閉めした状態で、コア型11とキャビティ型12間にはスリット状のクリアランス40が形成され、コア型11及びキャビティ型12のフランジ部11a,12a間には第3チャンバとしての型間空洞部41が形成され、外周先端部分13aの難充填部はクリアランス40を介して型間空洞部41に連通されている。型間空洞部41は、用役弁SV3及び切替弁SWV1、SWV2を介して蒸気供給管25及びエア供給管26にそれぞれ接続されるとともに、ドレン弁DV3及び切替弁SWV3、SWV4を介して、ドレン管27及び真空ポンプPが介装された減圧管28にそれぞれ接続され、型間空洞部41の内圧を制御することで、外周先端部分13aの難充填部の内圧を調整できるように構成されている。但し、型間空洞部41は、予備発泡ビーズの充填性を改善するだけであれば、ドレン管にのみ接続すればよく、必ずしも蒸気供給管25やエア供給管26や減圧管28に接続する必要はないが、これらの管に接続することで、後述のように型間空洞部41における充填用の空気以外の用役流体を制御して、予備発泡ビーズの加熱や成形品1の冷却及び離型時における種々のメリットが得られるので好ましい。
【0056】
クリアランス40の開口幅は、予備発泡ビーズの直径よりも小さく設定され、予備発泡ビーズの充填時に、予備発泡ビーズとともに成形空間13に供給される充填用の無機ガスのみが通過して、予備発泡ビーズが成形空間13に残留するように構成されている。但し、クリアランス40はコア型11及びキャビティ型12の全周に亙って形成してもよいし、必要部分にのみ局部的に設けてもよい。また、図7に示すように、クリアランス40を隔壁42により複数(図例では2つ)に区画し、これら複数のクリアランス40に対応させて型間空洞部41を設け、複数の型間空洞部41に対して充填用の空気やその他の用役流体を個別に制御できるように構成してもよい。
【0057】
仕切壁成形部13bの奧部の難充填部における充填性を改善するため、仕切壁成形部13bの奧部には貫通孔43が形成され、この貫通孔43に接続された排気管44は、ドレン弁DV4及び切替弁SWV3、SWV4を介して、ドレン管27及び減圧管28にそれぞれ接続されている。この場合には、排気管44の管内空間45が第3チャンバとして機能し、仕切壁成形部13bの奧部に流入した充填用空気は貫通孔43及び排気管44を介して排出されるように構成されている。尚、貫通孔43は、前記クリアランス40と同様に、充填性のみを改善するのであれば、ドレン管27にのみ接続すればよいのであるが、蒸気供給管25やエア供給管26や減圧管28などの他の配管に接続して、より木目細かな用役流体の制御を行うようにしてもよい。
【0058】
貫通孔43は、丸孔状やスリット状などの任意の形状に形成することが可能であるが、いずれにしても予備発泡ビーズがこの貫通孔43を通って排気管44側へ流入しないような開口幅に形成することになる。また、充填器31から離間した遠隔部やその他の部位においても、予備発泡ビーズが充填され難い場合には、仕切壁成形部13bの奧部と同様に貫通孔を形成して排気管と接続し、充填用の空気を排出するように構成することが可能である。
【0059】
次に、前記型内発泡成形装置10を用いた予備発泡ビーズの充填方法の一例について説明する。
先ず、予備発泡ビーズを図示外のビーズ温調槽内において、30〜50℃の所定の設定温度に調整した後、保温された原料タンク29に予備発泡ビーズを供給する。
【0060】
次に、コア型11とキャビティ型12を型閉めしてから、成形空間13内を予備発泡ビーズの設定温度に適応する圧縮充填圧に調整すべく、チャンバ17,18と型間空洞部41と管内空間45を予め設定された圧縮充填圧力に加圧するとともに、原料タンク29内を成形空間13内の圧力よりも多少低く設定することになる。このように、圧縮充填時における予備発泡ビーズの温度を設定温度に設定し、圧縮充填圧力をこの設定温度に適応した圧力に設定すると、予備発泡ビーズの嵩密度に多少のバラツキがあっても、一様な重量の成形品を製作することが可能となるので好ましい。また、圧縮充填圧力は、予備発泡ビーズが成形空間内に過不足なく充填され、しかも予備発泡ビーズが十分に発泡するように、成形品密度を予備発泡ビーズの嵩密度で除算して得られる予備発泡ビーズの圧縮比が1.2〜1.5、好ましくは1.25〜1.45となるように設定することが好ましい。
【0061】
次に、充填器31のフィラ、シャッター32、充填エア弁V2、調整エア弁V3を開け予備発泡ビーズの充填を開始する。充填エア弁V2における充填エア圧力は、原料タンク29の内圧より少なくとも0.2MPa以上高く、且つ絶対値で0.4MPa以上に設定する。
【0062】
充填中は、予備発泡ビーズは、最終希釈度合5以上、好ましくは10〜50になるように、原料タンク29内の圧縮空気、及び調整エア弁V3からの圧縮空気、並びに充填エア弁V2からの圧縮空気で希釈されながら成形空間13内に流入する。このとき予備発泡ビーズは、相互に接触したり衝突したりしながら、成形空間13に流入することになるが、圧縮空気により希釈されているので、接触や衝突の回数が格段に少なくなるとともに、予備発泡ビーズ自体が空気の流れを阻害することもないので、難充填部に対してもスムーズに流入することになる。但し、スクリューコンベア等の供給手段により予備発泡ビーズを供給する場合には、最終希釈度合が所望の値になるように、スクリューコンベアの回転速度を制御して、成形空間13に対する予備発泡ビーズの単位時間当たりの供給量を設定することになる。
【0063】
こうして、成形空間13内に流入した圧縮空気は、通気孔22とクリアランス40と貫通孔43とを通ってチャンバ17,18と型間空洞部41と管内空間45の圧力を上昇させる。この時、チャンバ17,18と型間空洞部41と管内空間45の圧力をドレン弁DV1〜DV4を用いて個別にあるいはいずれかを組合せて制御することにより、予備発泡ビーズの充填され難い部分に対して、先に予備発泡ビーズを充填して、成形品1の各部における密度のバラツキを抑制したり、充填密度を適正に確保することができる。
【0064】
例えば、充填工程を4つに分け、第1の工程では、成形空間13から管内空間45内への空気の流れができるように、ドレン弁DV4を用いて調圧し、第2の工程では、成形空間13から型間空洞部41及び管内空間45への空気の流れができるように、ドレン弁DV3,DV4を用いて調圧し、第3の工程では、成形空間13から型間空洞部41及び管内空間45への空気の流れを形成しつつ、成形空間13全体に予備発泡ビーズ充填するためにドレン弁DV1,DV3,DV4を用いて調圧し、第4工程では、成形空間13全体及び充填器31の周辺を充填するためにドレン弁DV1〜DV4を用いて調圧しつつ、予備発泡ビーズを成形空間13内に順次充填する。
【0065】
また、別の制御方法としては、チャンバ17,18と型間空洞部41と管内空間45の内圧が設定圧以上になったときにドレン弁DV1〜DV4を順次開放するように構成するとともに、設定圧を第2チャンバ18>第1チャンバ17>型間空洞部41>管内空間45とすれば、先ずドレン弁DV4が開放されて仕切壁成形部13bに対して予備発泡ビーズが充填され、仕切壁成形部13bへの予備発泡ビーズの充填が略完了して、チャンバ17,18と型間空洞部41の内圧が高くなると、ドレン弁DV3が開放されて、成形空間13の外縁部に予備発泡ビーズが充填される。こうして設定圧の小さいものから順番にドレン弁が開放されて、成形空間13に予備発泡ビーズが充填されることになる。
【0066】
こうして、予備発泡ビーズを充填した後、充填器31のフィラを閉めるとともに調整エア弁V3を閉め、充填エアを用いて充填器31並びに充填管33内に残っている予備発泡ビーズを原料タンク29に戻し、その後充填エア弁V2並びにシャッター32を閉めることで充填サイクルは終了し、加熱、冷却、離型の一連の通常成形工程を順次行って、所定成形品1を得ることになる。
【0067】
尚、前記型内発泡成形装置10においては、クリアランス40及び型間空洞部41を形成しているので、これを有効に利用し、クリアランス40及び型間空洞部41における用役流体を次のように制御しながら加熱、冷却、離型を行うことも可能である。
【0068】
即ち、加熱工程において、型間空洞部41及びクリアランス40に蒸気を導入して、クリアランス40の周辺部を加熱するとともに、成形空間13内にも送入して、成形空間13の外周先端部分13aの予備発泡ビーズの加熱を補う操作を行う。
【0069】
この場合には、従来比較的熱容量が大きく温度が上昇しにくかった、両成形型11,12の外周部を構成するフランジ部11a,12aが直接加熱されるようになるので、外周先端部分13aの予備発泡ビーズの迅速な温度上昇が可能になるから、結局、成形時間合計を短縮できるという利点が得られるのである。
【0070】
この他、蒸気による外周先端部分13aのエアパージが確実になる、あるいはクリアランス40を通じて独立した調圧操作が可能となるので、チャンバ圧に対して蒸気圧をプラス、マイナスなどコントロールして成形型11,13内の温度バランスを最も好ましい状態に設定でき、大幅なサイクル時間削減あるいは省エネ効果が期待できる。
【0071】
冷却工程において、冷却水の注水の他、前記クリアランス40を通して外周先端部13a内を減圧して、注水によって成形空間13内に侵入した水分の気化による冷却を促進するとともに、ドレンを排出する操作を行う。
この場合においても、熱容量が大きく温度が下がりにくい成形型11,12のフランジ部11a,12aの温度低下を促進できるから、サイクル時間の削減に大いに貢献できるのである。
【0072】
離型工程において、前記クリアランス40、型間空洞部41に溜まっているドレンを排出する操作を行う。その結果、前記冷却時の注水によって生じたクリアランス40、型間空洞部41に溜まるドレンが除去できるから、離型のために型開きしても作業場を水濡れ状態にするなどの不具合が解消できる。
【0073】
尚、これまでの説明では、コア型11に仕切壁成形部13bが設けられている場合について説明したが、仕切壁成形部13bがキャビティ型12側に設けられている場合には、これまでの説明におけるチャンバ17,18を逆に読み替えた方法を採用することにより、全く同様な作用と効果を得ることができる。
【0074】
このようにして成形した成形品1は、例えば仕切壁4の肉厚が20mm以下、好ましくは3〜15mm、より好ましくは5〜10mmの薄肉に構成されたものや、成形品1の仕切壁4の厚さ方向に配置されるビーズの個数が3個以下のものなど、従来充填困難であると考えられていたような成形品1であっても、各部における密度が平均密度の±5%以内、好ましくは±4%以内、より好ましくは±3%以内に設定された密度のバラツキの少ない品質のよい成形品1となる。
【0075】
次に、この充填方法により予備発泡ビーズを充填して成形した成形品1の品質評価試験について説明する。
図1、図2に示ような形状の成形品1を製作するに当たり、予備発泡ビーズの充填法として、クラッキング充填法、加圧充填法、圧縮充填法により予備発泡ビーズを充填した場合と、前述した本発明の充填方法により予備発泡ビーズを充填した場合の4つの充填方法で、予備発泡ビーズを充填して4種類の成形品を製作した。そして、図2に示すように、成形品1の仕切壁4の先端部4aと途中部4bと基端部4cにおける密度をそれぞれ測定して、表2に示すような結果を得た。
【0076】
【表2】
Figure 0004168565
【0077】
表2に示すように、従来の充填法により予備発泡ビーズを充填して製作した成形品では、仕切壁4の基端部4cから先端部4a側へ行くに従って密度が低下しているのに対し、本発明の充填方法により予備発泡ビーズを充填して製作した成形品では、略一様な密度になっていることが判る。つまり、本発明の充填方法では、密度のバラツキの少ない品質の良い成形品を製作できることが判る。また、従来の成形品では、密度の低い部分においても十分な強度が得られるように、密度の低い部分を基準に成形品の設計を行う必要があり、成形品が重たくなるという問題があるが、本発明の成形品では、成形品の各部における密度が略一様になるので、成形品の強度を十分に確保しつつ、成形品を軽量に構成でき、しかも予備発泡ビーズの使用量を少なくして成形品の製作コストを低減できる。
【0078】
尚、本実施例では、成形品1の各部における密度が一様になるように、チャンバ17,18と型間空洞部41と管内空間45の内圧を調整したが、局部的に強度を高めたい部分における予備発泡ビーズの充填密度を高めることも可能である。また、成形品1以外の各種形状の成形品を成形する場合においても、本発明を勿論適用することが可能である。
【0079】
【発明の効果】
本発明に係る型内発泡成形品によれば、複雑形状度合が20以上の複雑な成形品であるので、この成形品を各種製品を収容するための複数の収容部を有するような集合包装体や、各種製品を梱包するときに使用する梱包用緩衝材として活用する場合において、集合包装体の収容部を細分化したり、梱包用緩衝材の形状を梱包する製品形状により適合した形状にすることができ、成形品の用途を大幅に拡大できる。また、このような成形品は、例えば請求項5〜11のいずれか1項記載の成形方法を採用することにより、成形サイクルタイムが長くなったり、成形品の品質が低下したりすることなく、製作することが可能となる。
【0080】
特に、請求項2記載のように、複雑形状度合が40以上の成形品や、請求項3記載のように、成形品の薄肉部の肉厚を10mm〜3mmに設定した成形品や、請求項4記載のように、成形品の薄肉部の厚さ方向に配置されるビーズの個数を3個以下に設定した成形品は、成形品の用途をより一層拡大する上で好適な形態である。
【0081】
請求項5に係る合成樹脂の型内発泡成形方法によれば、単位時間当たりの予備発泡ビーズの供給量を調整手段により調整するとともに、3つのチャンバの無機ガス圧を個別に或いはいずれかの組み合わせにより制御することにより、成形空間のうちの予備発泡ビーズが充填され難い幅狭で有底な薄肉部や、充填器から離間した遠隔部などの難充填部に対しても、充填器の個数を増やすことなく、バランスよく効率的に予備発泡ビーズを供給することが可能となる。このため、複雑形状度合が20以上の複雑な形状の成形品を製作する場合でも、成形サイクルタイムを短縮しつつ、ビーズの密度バラツキが少ない品質のよい成形品を製作できる。また、予備発泡ビーズの充填密度のバラツキが少なくなることから、予備発泡ビーズの無駄を極力少なくして、成形品重量の軽減及び製作コストの低減を図ることも可能となる。更に、成形品のうちの強度、剛性を高めたい部分に対して先に予備発泡ビーズを充填すると、該部分における充填密度を局部的に高めてその強度を高めることが可能となる。
【0082】
請求項6記載のように、希釈用無機ガスで希釈することで、単位時間当たりの予備発泡ビーズの供給量を調整すると、機械的に調整する場合と比較して、予備発泡ビーズの破損等を防止できるとともに、成形装置の製作コストを低減できるので好ましい。
【0083】
請求項7記載のように、最終希釈度合を5以上に設定すると、充填時における予備発泡ビーズ同士の衝突や接触回数を少なくして、難充填部に対しても十分に予備発泡ビーズを充填することが可能となる。
【0084】
請求項8記載のように、第3チャンバとして、コア型とキャビティ型間のクリアランスを介して成形空間に連通するチャンバを備えると、クリアランスを介して成形空間の外周部に流入した充填用の無機ガスを効率的に外部へ排出できるので、例えば底の深い容器等を製作するときには、容器の開口縁に対応する位置にクリアランスが形成されるように構成することで、充填器の個数を増やすことなく、予備発泡ビーズの充填密度を適正に設定でき、容器の品質を向上することが可能となる。
【0085】
請求項9記載のように、第3チャンバとして、仕切壁成形部の奥部に連通するチャンバを備えると、充填密度を十分に確保できないことから、従来成形困難であると考えられていた例えば厚さ10mm以下の仕切壁を有するような複雑形状の成形品でも、仕切壁成形部に対して先に予備発泡ビーズを充填することで、仕切壁成形部における予備発泡ビーズの充填密度を高めて、適正な密度の品質のよい成形品を製作するとが可能となる。
【0086】
請求項10記載のように、第3チャンバとして、予備発泡ビーズの充填器から離れている成形空間の遠隔部の奥部に連通するチャンバを備えると、予備発泡ビーズの充填密度が低下し易い遠隔部の充填密度を十分に確保でき、品質のよい成形品を製作することが可能となる。
【0087】
請求項11記載のように、予備発泡ビーズとしてポリオレフィン系合成樹脂からなるものを採用すると、軟質な素材の特性を利用して充填性を一層向上できるので好ましい。
【図面の簡単な説明】
【図1】 成形品の斜視図
【図2】 成形品の縦断面図
【図3】 型内発泡成形装置の縦断面図
【図4】 図3のIV−IV線断面図
【図5】 通気孔付近の縦断面図
【図6】 コアベントの正面図
【図7】 他の構成の型内発泡成形装置の図4相当図
【図8】 従来技術に係る型内発泡成形装置の縦断面図
【図9】 従来技術に係る他の構成の型内発泡成形装置の縦断面図
【符号の説明】
1 成形品 2 本体部
3 収容空間 4 仕切壁
4a 先端部 4b 途中部
4c 基端部
10 型内発泡成形装置
11 コア型 12 キャビティ型
11a,12a フランジ部
13 成形空間 13a 外周先端部分
13b 仕切壁成形部 14 枠状フレーム
15 裏板 16 ハウジング
17 第1チャンバ 18 第2チャンバ
20 コアベント
21 コアベントホール
22 通気孔 23 取付孔
22a 貫通孔 22b 長孔
SV1〜SV3 用役弁
SWV1〜SWV4 切替弁
DV1〜DV4 ドレン弁
V1 吸気弁 V2 充填エア弁
V3 調整エア弁
25 蒸気供給管 26 エア供給管
27 ドレン管 P 真空ポンプ
28 減圧管 29 原料タンク
30 吸気管 31 充填器
32 シャッター 33 充填管
34 充填エア供給管
35 調整エア供給管

Claims (12)

  1. 成形品の全表面積を、成形品の成形時における型開閉方向に対する投影面積で、除算して得られる数値を複雑形状度合と定義し、この複雑形状度合を20以上に設定したことを特徴とする型内発泡成形品。
  2. 前記複雑形状度合を40以上に設定した請求項1記載の型内発泡成形品。
  3. 成形品の薄肉部の肉厚を10mm〜3mmに設定した請求項1又は2記載の型内発泡成形品。
  4. 成形品の薄肉部の厚さ方向に配置されるビーズの個数を3個以下に設定した請求項1〜3のいずれか1項記載の型内発泡成形品。
  5. 前記請求項1〜4のいずれか1項記載の型内発泡成形品の成形方法であって、熱可塑性合成樹脂からなる予備発泡ビーズの単位時間当たりの供給量を調整手段により調整するとともに、成形空間に連通するコア型背面側の第1チャンバ、成形空間に連通するキャビティ型背面側の第2チャンバ、成形空間のうちの予備発泡ビーズが充填されにくい難充填部に連通する第3チャンバの、3つのチャンバにおける充填用無機ガス圧を個別に或いはいずれかの組み合わせにより制御しながら、成形空間内に予備発泡ビーズを充填する合成樹脂の型内発泡成形方法。
  6. 前記調整手段では、予備発泡ビーズを希釈用無機ガスで希釈することで、成形空間内への充填用無機ガスの流れに乗せる予備発泡ビーズの単位時間当たりの供給量を調整する請求項5記載の合成樹脂の型内発泡成形方法。
  7. 充填時に成形空間に供給される無機ガスの容積を予備発泡ビーズの容積で除算して得られる数値を最終希釈度合と定義し、この最終希釈度合を5以上に設定した請求項5又は6記載の合成樹脂の型内発泡成形方法。
  8. 前記第3チャンバとして、コア型とキャビティ型間のクリアランスを介して成形空間に連通する単数又は複数のチャンバを備えた請求項5〜7のいずれか1項記載の合成樹脂の型内発泡成形方法。
  9. 前記第3チャンバとして、予備発泡ビーズが充填され難い有底な幅狭状の仕切壁成形部の奥部に連通する単数又は複数のチャンバを備え、予備発泡ビーズの充填時に、仕切壁成形部に対して先に予備発泡ビーズが充填されるように3つのチャンバの充填用無機ガス圧を制御する請求項5〜8のいずれか1項記載の合成樹脂の型内発泡成形方法。
  10. 前記第3チャンバとして、予備発泡ビーズの充填器から離れている成形空間の遠隔部の奥部に連通する単数又は複数のチャンバを備え、予備発泡ビーズの充填時に、遠隔部に対して先に予備発泡ビーズが充填されるように充填用無機ガス圧を制御する請求項5〜9のいずれか1項記載の合成樹脂の型内発泡成形の型内発泡成形方法。
  11. 前記予備発泡ビーズが、ポリオレフィン系合成樹脂からなる請求項5〜10のいずれか1項記載の合成樹脂の型内発泡成形方法。
  12. 前記熱可塑性合成樹脂からなる予備発泡ビーズとして、成形品密度を予備発泡ビーズの嵩密度で除算して得られる予備発泡ビーズの圧縮比を1.2〜1.5に設定したものを用いた請求項5〜11のいずれか1項記載の合成樹脂の型内発泡成形方法。
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