JP4120068B2 - 合成樹脂の型内発泡成形装置及び方法並びに型内発泡 成形品 - Google Patents

合成樹脂の型内発泡成形装置及び方法並びに型内発泡 成形品 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、熱可塑性合成樹脂からなる原料ビーズを用いた合成樹脂の型内発泡成形方法及び型内発泡成形品に関する。
【0002】
【従来の技術】
熱可塑性合成樹脂からなる原料ビーズを用いて成形品を製作する型内発泡成形装置として、コア型及びキャビティ型と、両型間に形成される成形空間内に原料ビーズを充填するための充填手段と、成形空間内に充填した原料ビーズに対して蒸気を通し、原料ビーズを加熱、発泡融着させる蒸気供給手段と、コア型及びキャビティ型の背面に対して冷却水を噴霧して成形品を冷却する冷却手段とを備え、コア型の背面側及びキャビティ型の背面側にチャンバーをそれぞれ形成するとともに、コア型及びキャビティ型にチャンバーと成形空間とを連通するコアベントやコアベントホールなどの通気孔を形成し、該チャンバーを、原料ビーズの充填時には、原料ビーズとともに成形空間内に供給される空気の排出空間として機能させ、加熱、発泡融着時には、成形空間に蒸気を供給するための蒸気室として機能させ、冷却時にはコア型背面及びキャビティ型背面に対して冷却水を噴霧するための冷却室として機能させるように構成したものが実用化されている。
【0003】
また、前記蒸気供給手段は、例えば2つのチャンバーに対してそれぞれ接続した蒸気供給管及びドレン管と、蒸気供給管及びドレン管の途中部に介装した制御弁とを有し、次のように原料ビーズを加熱、発泡融着している。
先ず、ドレン管を開放した状態で、蒸気供給管から両蒸気室に対して蒸気を供給することで、2つの蒸気室内の空気を排出する。次に、一方の蒸気室に蒸気を供給して、他方の蒸気室から排出することで、成形空間内に蒸気を通して、成形空間内の空気を排出するとともに、原料ビーズ及び金型を予熱する。次に、ドレン管を閉鎖した状態で、両蒸気室に蒸気を供給して、原料ビーズを加熱、発泡融着している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
前述の成形技術では、蒸気室から成形空間内へ蒸気を通して原料ビーズを同じ加熱条件で加熱、発泡融着させる関係上、このようにして得られる成形品(以下、等加熱成形品と称する)においては、ビーズの融着率に依存して表面性が変化する。具体的には、融着率が低くなると表面性が悪化し、融着率を高くなると表面性が良好になる。一方、等加熱成形品におけるビーズの融着率は、高く設定するほど成形品の機械的強度などの物性が向上するが、加熱、発泡融着時間及び冷却時間が長くなり、成形のサイクルタイムが全体的に長くなって生産性が低下するという問題がある。
【0005】
このようなことから前述の成形技術では、成形品におけるビーズの融着率を、例えば40%〜80%に設定し、表面性を良好にして外観の美麗性を確保するとともに、融着率を十分に確保して機械的強度を確保するようにしているが、機械的強度に対する要求の低い成形品においても、外観の美麗性を確保するため、ある程度融着率を高く設定する必要あり、その分成形のサイクルタイムが長くなって、生産性が低下するという問題がある。尚、ここで使用する融着率とは、成形品を割ってみて、その破断面におけるビーズの状態を評価したものであり、具体的にはビーズ自体が破損することなく、ビーズの表面に沿って割れているものを融着していないとみなし、ビーズ自体が破損して割れているものを融着しているとみなして、ビーズ自体が破損しているものの割合を測定して求めたものである。
【0006】
また、従来の成形技術では、コア型及びキャビティ型に形成したコアベントやコアベントホールなどの通気孔に対応する位置に跡が残り、外観の美麗性を低下させる要因になるとともに、外面に対して印刷等を施す場合には通気孔の跡が邪魔になって綺麗に印刷できないという問題があった。しかも、冷却工程において、コア型及びキャビティ型の背面側から冷却水を噴霧すると、通気孔を通って成形空間内に冷却水が侵入し、成形品の含水率が高くなるという問題もある。また、成形品に冷却水が直接的に接触するので、衛生的な成形品を得るためには、冷却水を清浄な状態に管理する必要があった。
【0007】
本発明の目的は、成形品の外観の美麗性を向上しつつ、成形品内部の融着率を調整可能とし、生産性と商品価値を両立させ得る合成樹脂の型内発泡成形方法及び型内発泡成形品を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
請求項1に係る合成樹脂の型内発泡成形装置は、1組の成形型の背面側に、成形空間とは独立な表面加熱用蒸気室をそれぞれ形成し、前記成形型のうちの、成形品の目立たない部分を成形する成形部にのみ、表面加熱用蒸気室とは独立に成形空間に対して蒸気を通すための蒸気供給側と蒸気排出側の通気孔を設け、前記両成形型の合わせ目を含まない位置に、前記蒸気供給側の通気孔及び蒸気排出側の通気孔にそれぞれ連通する独立な1組の内部加熱用蒸気室を設けたものである。
【0009】
この成形装置においては、成形型の背面側の2つの表面加熱用蒸気室が成形空間とは独立な空間に構成され、それぞれの加熱条件を独立に調整できるので、2つの表面加熱用蒸気室に供給する蒸気により、1組の成形型の温度をそれぞれ独立に調整して、成形型に密着する成形品の表面性を調整でき、また成形空間に供給する蒸気により、成形空間内に充填された原料ビーズを加熱、発泡融着して、表面性とは独立に原料ビーズの融着率を調整できることになる。このため、成形品内部の融着率を低く抑えて、成形のサイクルタイムを短縮しつつ、表面美麗な成形品を製作することが可能となり、生産性と商品価値の両立を図ることが可能となる。
【0010】
また、成形空間に対して蒸気を供給するため、成形型に蒸気供給側と蒸気排出側の通気孔を設けることになるが、この通気孔は、成形型のうちの、成形品の目立たない部分を成形する成形部にのみ形成するので、通気孔の跡が成形品の外観の美麗性を低下させることもない。しかも、通気孔は表面加熱用蒸気室には開口していないので、冷却時に表面加熱用蒸気室に噴霧した冷却水が成形品に接することを防止して、冷却水が接することによる成形品の含水率の上昇を防止できる。また、冷却水が成形品に直接的に接触しないので、冷却水を清浄な状態に高度に管理しなくても、衛生的な成形品を得ることが可能となる。更に、蒸気供給側の通気孔及び蒸気排出側の通気孔にそれぞれ連通する独立な1組の内部加熱用蒸気室を設けているので、成形空間内にバランス良く蒸気を通すことが可能となり、成形品の各部における密度を一様に設定できる。更にまた、両成形型の合わせ目を含まない位置に内部加熱用蒸気室を形成しているので、合わせ目部分から成形空間内に侵入する蒸気により合わせ目部分が磨耗することを防止できる。
【0011】
請求項2記載の成形装置は、請求項1記載の成形装置において、前記両成形型の合わせ目付近の合わせ目を含まない位置に通気孔を設けたものである。両成形型の合わせ目は、通常、成形品の外縁部に形成されるので、このような合わせ目付近の合わせ目を含まない位置に通気孔を形成すると、成形空間内に対してバランス良く蒸気を供給することが可能となる。
【0012】
請求項3記載の成形装置は、請求項1又は2記載の成形装置において、前記通気孔に加えて、表面加熱用蒸気室とは独立に成形空間に対して蒸気を通すための通気孔を、原料ビーズの充填機付近とエジェクターピン付近の少なくとも一方に補助的に形成したものである。成形品の表面には、充填機やエジェクターピンの端面の跡が必ず形成されるので、前記通気孔に加えて、表面加熱用蒸気室とは独立に成形空間に対して蒸気を通すための通気孔を補助的に形成する場合には、この補助的な通気孔を充填機やエジェクターピン付近に形成することで、この補助的な通気孔の跡が目立たなようにして、成形品の外観低下を防止しつつ、成形空間内の原料ビーズ全体に対してより一層一様に蒸気が行き渡るように構成できる。
【0015】
請求項記載の成形装置は、請求項1〜のいずれか1項記載の成形装置において、前記成形型に、通気孔を有する通気孔形成部材を交換可能に組み付けたものである。蒸気の流通により、通気孔の内壁が磨耗するので、通気孔形成部材を成形型に交換可能に組み付け、定期的に交換することが好ましい。
【0016】
請求項に係る合成樹脂の型内発泡成形方法は、請求項1〜のいずれか1項記載の合成樹脂の型内発泡成形装置を用い、成形空間内に、熱可塑性合成樹脂からなる原料ビーズを充填した状態で、表面加熱用蒸気室の加熱条件と、成形空間の加熱条件とを独立に制御して、成形品の表面性を維持しつつ内部の融着率を任意にコントロールしながら、成形空間内に充填された原料ビーズを加熱、発泡融着させるものである。
【0017】
この成形方法においては、成形空間内と1組の表面加熱用蒸気室内の加熱条件をそれぞれを独立に制御するので、2つの表面加熱用蒸気室に供給する蒸気により、1組の成形型の温度をそれぞれ独立に調整して、成形型に密着する成形品の表面性を調整でき、また成形空間に供給する蒸気により、成形空間内に充填された原料ビーズを加熱、発泡融着して、表面性とは独立に原料ビーズの融着率を調整できることになる。このため、成形品内部の融着率を低く抑えて、成形のサイクルタイムを短縮しつつ、表面美麗な成形品を製作することが可能となり、生産性と商品価値の両立を図ることが可能となる。
【0018】
請求項記載の成形方法は、請求項1〜4のいずれか 1 記載の合成樹脂の型内発泡成形装置を用い、成形空間内に、熱可塑性合成樹脂からなる原料ビーズを充填した状態で、前記1組の表面加熱用蒸気室及び1組の内部加熱用蒸気室の4つの蒸気室の加熱条件をそれぞれ独立に制御しながら、成形品の表面性を維持しつつ内部の融着率を任意にコントロールしながら、成形空間内に充填された原料ビーズを加熱、発泡融着するものである。1組の表面加熱用蒸気室の加熱条件は同時に制御してもよいが、独立に制御することで、成形品の一方の成形型側の表面と他方の成形型側の表面の表面性を独立に制御できるので好ましい。
【0019】
請求項記載の成形方法は、請求項又は記載の成形方法において、加熱条件として蒸気圧力と時間を制御するものである。加熱条件としては蒸気温度を制御することも可能であるが、蒸気圧力と時間とを制御する場合には、工場で使用されている既設の蒸気設備をそのまま利用でき、制御のための付帯設備を安価に構成できるので好ましい。
【0020】
請求項に係る型内発泡成形品は、請求項5〜7のいずれか 1 項記載の合成樹脂の型内発泡成形方法にて成形した型内発泡成形品であって、熱可塑性合成樹脂からなる原料ビーズを用いて成形され、成形品の目立つ位置に通気孔の跡の無い表面美麗なものである。このようなコアベント及びコアベントホールの跡の無い表面美麗な成形品は、外面に対して綺麗な印刷が可能なので好ましい。また、このような成形品は、請求項のいずれか1項記載の成形方法により容易に製作することが可能である。
【0021】
本発明に係る成形方法では、型内発泡成形品として、内部の融着率が、表面と内部とを同じ加熱条件で加熱して得られる等加熱成形品であって表面性を同じに設定した等加熱成形品よりも低いものを成形できる。このような成形品は、表面性を同じに設定した等加熱成形品よりも内部の融着率が低いことから、成形時における加熱、発泡融着時間及び冷却時間を短縮でき、成形のためのサイクルタイムを短縮して生産性を向上できる。また、内部の融着率を低くしつつ表面性を十分に確保でき、商品価値が低下することもないので、生産性と商品価値の両立を図ることが可能となる。
【0022】
また、内部の融着率が、表面と内部とを同じ加熱条件で加熱して得られる等加熱成形品であって表面性を同じに設定した等加熱成形品よりも高い成形品を成形することも可能である。このような成形品は、表面性を同じに設定した等加熱成形品よりも内部の融着率が高いことから、成形品の機械的強度が高くなり、成形品の表面性をさほど必要とせず、強度のみを必要とする場合に最適である。つまり、このような成形品は、表面性を同じに設定した等加熱成形品よりも内部の融着率が高いことから、成形品の機械的強度が高くなり、本発明に係る成形方法で製作する場合には、加熱工程ではキャビティ型とコア型とで形成される成形空間のみ加熱蒸気圧力を高くすればよいので、等加熱成形品を成形する場合と比べて蒸気使用量が少なくなって、省エネ化を図ることができる。
【0023】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。
図1、図2に示すように、型内発泡成形装置1は、対向配置された1組の成形型としてのコア型2及びキャビティ型3と、コア型2とキャビティ型3とで形成される成形空間4内に空気の流れに乗せて原料ビーズ5を充填するためのビーズ充填手段と、成形空間4内に充填された原料ビーズ5を蒸気により加熱、発泡融着させる蒸気供給手段と、成形品を冷却するための冷却手段とを備えている。
【0024】
コア型2及びキャビティ型3は、枠状フレーム10と裏板11とを有するハウジング12にそれぞれ取り付けられ、コア型2及びキャビティ型3の背面側には1組の表面加熱用蒸気室としての第1蒸気室31及び第2蒸気室32がそれぞれ形成されている。また、コア型2及びキャビティ型3には従来の成形装置とは異なり、蒸気室31、32と成形空間4とを連通するコアベントやコアベントホールなどの通気孔が形成されておらず、第1蒸気室31と第2蒸気室32と成形空間4とは独立な空間に構成されている。この蒸気室31、32は、冷却手段による成形品の冷却時には、コア型2及びキャビティ型3に対して背面側から冷却水を噴霧するための冷却室として機能する。
【0025】
成形空間4内に蒸気を供給するため、コア型2及びキャビティ型3の外縁部にはフランジ部2a、3aが形成され、コア型2の外縁近傍部の一方の対向辺には溝部13がそれぞれ形成されている。この溝部13の開口はフランジ部2aで閉鎖されて、溝部13とフランジ部2aとで独立な2つの蒸気室33、34が形成され、これら蒸気室33、34と成形空間4とはコア型2に形成した通気孔14、15を介して連通されている。
【0026】
通気孔14、15は、コア型2に直接的に形成してもよいが、蒸気が流通することにより内面が磨耗することが考えられるので、図3に示すように、コア型2に貫通孔17を形成し、この貫通孔2に通気孔形成部材18を交換可能に装着して形成することが好ましい。通気孔形成部材18に形成する通気孔14、15としては、図4(a)に示すように、複数の丸孔を形成してもよいし、図4(b)に示すように、複数のスリット状の長孔を形成してもよい。
キャビティ型3には充填器20及び離型ピン21に対応する位置に複数の略筒状の外装部材16が固定され、充填器20及び離型ピン21は外装部材16に内嵌状に設けられ、充填器20及び離型ピン21と外装部材16間には成形空間4内に開口する蒸気室35、36がそれぞれ形成されている。
【0027】
本実施例の蒸気供給手段では、基本的には、蒸気室33から成形空間4内に蒸気を供給するときには、成形空間4を通過した蒸気を蒸気室34からドレンとして排出し、蒸気室34から成形空間4内に蒸気を供給するときには、成形空間4を通過した蒸気を蒸気室33からドレンとして排出することで、成形空間4内に充填された原料ビーズ5に蒸気を通すことになる。また、成形空間4のうちの充填器20や離型ピン21付近においては、通気抵抗が大きいことから蒸気が回り込み難いので、補助的に蒸気室35、36から成形空間4内に蒸気を供給して、成形空間4内の原料ビーズ5全体に対して一様に蒸気が行き渡るように構成されている。
【0028】
但し、成形空間4内の原料ビーズ5全体に対して一様に蒸気が行き渡るように構成されていれば、全ての充填器20や離型ピン21の外側に蒸気室35、36を形成する必要はないし、蒸気室35、36の一方或いは両方を省略することも可能で、蒸気室35、36は成形する成形品の形状などに応じて適宜に設けることになる。また、蒸気室33、34に関しても、成形空間4内に充填した原料ビーズ5全体に対して一様に蒸気が行き渡るように構成されていれば、任意の形状に構成することが可能で、例えば蒸気室33、34を形成した対向壁から、それに隣接する壁部側へ蒸気室33、34を延長させて略コ字状に形成してもよい。また、蒸気室33、34を複数組設けて成形空間4に対してよりきめ細かく蒸気を供給できるようにしてもよい。更に、蒸気室33、34は、蒸気室35、36から成形空間4に供給される蒸気の排出専用の蒸気室として用いてもよく、蒸気室33、34を2つに分けないで、1つの蒸気室をコア型2の外縁部に沿って環状に形成してもよい。尚、図1においては、充填器20や離型ピン21をキャビティ型3側に形成し、蒸気室33、34をコア型2側に形成したが、成形品の外面側(キャビティ型3側)が外部に露出する場合には、充填器20や離型ピン21をコア型2側に形成することが、また成形品の内面側が外部に露出する場合には、蒸気室33、34をキャビティ型3側に形成することが、成形品の美麗性を向上させる上で好ましい。
【0029】
ビーズ充填手段では、コア型2とキャビティ型3とを型閉めした状態で、充填器20から成形空間4内に空気の流れに乗せて原料ビーズ5を供給しながら、成形空間4内に流入した空気を通気孔14、15から蒸気室33、34へ排出することで、成形空間4内に原料ビーズ5を充填するように構成されている。但し、ビーズ5の充填時には、コア型2とキャビティ型3とを完全に型閉めしないで、例えば成形品の底厚の10%程度のクラッキング隙間をあけて型閉めした状態で、クラッキング隙間を介して成形空間4を大気開放し、このクラッキング隙間を介してビーズ充填時の空気を成形空間4外へ排出してもよい。
【0030】
蒸気室31〜36は蒸気弁SV1〜SV6を介して圧力制御可能に蒸気供給管22にそれぞれ接続され、蒸気室31〜34はドレン弁DV1〜DV4を介してドレン管23にぞれぞれ接続されている。第1及び第2蒸気室31、32にはコア型2とキャビティ型3の背面に対して冷却水を噴霧する複数のノズル24を備えたノズルユニット25がそれぞれ設けられ、両ノズルユニット25は冷却水弁CV1、CV2を介して冷却水供給管26に接続されている。
【0031】
原料ビーズ5の素材としては、製作する成形品の使用条件などに応じた物性の素材を選択することになるが、ポリスチレン系合成樹脂材料や、ポリエチレンやポリプロピレンなどのポリオレフィン系合成樹脂材料や、これらの合成樹脂材料の共重合体などを採用できる。
原料ビーズ5の発泡倍率は、原料ビーズ5の素材にもよるが、3〜150倍の範囲内が好ましい。具体的には、ポリスチレン系合成樹脂材料からなる原料ビーズにおいては3〜100倍、好ましくは3〜80倍、ポリオレフィン系合成樹脂材料からなる原料ビーズにおいては、3〜90倍、好ましくは3〜60倍のものが好適に利用できる。また、粒径は1〜10mmの範囲のものが好適に利用できる。
【0032】
次に、前記成形装置1を用いた成形品の成形方法について説明する。
成形方法は、成形空間4に原料ビーズ5を充填する充填工程と、成形空間4に充填された原料ビーズ5を加熱、発泡融着させる加熱工程と、成形された成形品を冷却する冷却工程の3つの工程に分かれている。
先ず、原料ビーズ5の充填工程について説明する。
この工程では、コア型2とキャビティ型3とを型閉めするとともにドレン弁DV3、DV4を開け、充填器20から成形空間4に対して原料ビーズ5を空気の流れに乗せて供給しながら、成形空間4内に供給される空気を通気孔14、15及び蒸気室33、34を介して成形空間4外に排出し、成形空間4内に原料ビーズ5を充填する。但し、コア型2とキャビティ型3を完全に閉めないで、例えば成形品の底肉厚の10%程度のクラッキング隙間を開けておき、該クラッキング隙間を介して成形空間4内の空気を排出してもよい。
【0033】
次に、成形空間4に充填された原料ビーズ5の蒸気による加熱工程について説明する。
先ず、ドレン弁DV1、DV2を開けた状態で蒸気弁SV1、SV2を開け、蒸気室31、32に対して蒸気を流す事で、蒸気室31、32の空気を蒸気で置換する。但し、この工程は、充填工程内で行ってもよい。次に、ドレン弁DV1、DV2を閉じるとともに、蒸気室31、32内が予め設定した蒸気圧になるように蒸気弁SV1、SV2を制御しながら、蒸気室31、32に予め設定した加熱時間だけ蒸気を供給し、コア型2及びキャビティ型3を加熱して、コア型2及びキャビティ型3に接触する原料ビーズ5を発泡融着させ、成形品の表面部を成形する。
【0034】
一方、成形空間4内に充填された原料ビーズ5を加熱するための工程を並行して行うが、この工程は大きく3つに分かれている。
第1工程では、ドレン弁DV4を開けるとともにドレン弁DV3を閉め、蒸気弁SV3、SV5、SV6を開けるとともに蒸気弁SV4を閉めて、成形空間4内に蒸気を通して原料ビーズ5間の空気を蒸気に置換する。
第2工程では、第1工程とは逆に、ドレン弁DV4を閉めるとともにドレン弁DV3を開け、蒸気弁SV3を閉めるとともに蒸気弁SV4、SV5、SV6を開けて、成形空間4内に蒸気を通して原料ビーズ5間の空気を蒸気に置換する。但し、この第2工程は省略してもよい。
第3工程では、ドレン弁DV3、DV4を閉めるとともに、成形空間4内が予め設定した蒸気圧になるように蒸気弁SV3〜SV6を制御しながら、成形空間4に予め設定した加熱時間だけ蒸気を供給し、原料ビーズ5を加熱、発泡融着させて、成形品の内部を成形する。
このように蒸気室31、32に供給される蒸気と、成形空間4に供給される蒸気とにより、成形品の表面部と成形品の内部とを独立に加熱できるので、成形品の表面性と、成形品内部の融着率とを個別に調整することが可能となる。
【0035】
次の冷却工程では、冷却水弁CV1、CV2を開けて、コア型2及びキャビティ型3に向けてノズル24から冷却水を噴霧し、コア型2及びキャビティ型3を介して成形空間4内の成形品を冷却する。尚、コア型2及びキャビティ型3にはコアベントやコアベントホールなどの通気孔が形成されていないので、成形品は冷却水に接することなく冷却される。このため、成形品の含水率は、成形空間4内でドレン化した蒸気だけであり、その量は従来の成形方法と比較して1/5〜1/10にする事ができる。
冷却後は、金型を開けて離型ピン21を用いて成形品を金型から取り出す。
この成形方法では、加熱工程において、成形品の表面部の加熱と内部の加熱とを独立に行えるので、例えば機械的強度に対する要求の低い成形品においては、表面性を十分に確保しつつ、成形品内部の融着率を低くして成形のサイクルタイムを短縮することが可能となり、商品価値と生産性の両立を図ることが可能となる。
【0036】
このようにして成形した成形品においては、成形品の内面側には通気孔14、15の跡が形成されるが、外面側は、通気孔14、15やコアベント及びコアベントホールの跡の無い表面美麗な成形品となる。しかも表面性に関しては、従来の成形技術により製作した等加熱成形品と同等に設定しつつ、内部の融着率に関しては、該表面性の等加熱成形品よりも低く設定したり、高く設定した成形品となる。つまり、従来の成形方法では、原料ビーズの加熱、発泡融着時に、原料ビーズの表面と内部とが同じ加熱条件で加熱される関係上、成形品内部の融着率を低く設定すると、図5(a)に示すように、成形品内部のビーズ5Aの境界部に隙間6が形成されるとともに成形品の表面部に窪み7が形成されるが、本発明の成形方法では、表面と内部とを独立に加熱できるので、内部の融着率のみを低く設定することで、図5(b)に示すように、成形品内部のビーズ5Aの境界部には隙間6が形成されるものの、成形品の表面のビーズ5Bの境界部には窪み7がほとんど形成されていない、表面が平滑で美麗な成形品を実現できる。また、内部の融着率を低く設定した場合には、表面性に対する要求が高く、機械的強度があまり要求されないような成形品、例えばコンクリート表面化粧型枠、容器の蓋や断熱材などの成形品として好適に利用でき、内部の融着率を高くした場合には、表面性はあまり要求されないが、機械的強度に対する要求の高い成形品や繰り返し使用に耐える成形品、例えば自動車用の各種部材や通い函などの成形品として好適に利用できる。
【0037】
次に、前記成形方法の評価試験及びそれにより製作した成形品の品質評価試験について説明する。
ポリプロピレン製の原料ビーズを用いて、表1に示す加熱条件で成形し、その表面性と成形品内部の融着率を測定した。
但し、表面性は、図5(a)に示す窪み7の出現度に応じて5段階評価したもので、数値が高くなるほど窪み7の出現度が少なく、表面性が良好であることを示す。また融着率は、成形品を割ってみて、その破断面におけるビーズの状態を評価したものであり、具体的にはビーズ自体が破損することなく、ビーズの表面に沿って割れているものを融着していないとみなし、ビーズが破損して割れているものを融着しているとみなして、破損して割れているビーズの割合を測定した。
【0038】
【表1】
Figure 0004120068
【0039】
この結果より、蒸気室31、32の加熱条件と蒸気室33、34の加熱条件とを制御することで、成形品の表面性と内部の融着度合いを個別に制御できる事が分かる。従来の成形方法では、表1のケースB、Fに相当する品質の成形品しか製造することができなかったが、本発明では表面性と融着率とを色々に組合せたケースA〜Iの成形品を製作でき、成形の自由度が大幅に拡大する。
例えば、ケースD、Gに示すように、内部の融着率を低くしつつ、表面性が良好な成形品を製作できる。このような成形品は、内部の融着率が低いことから機械的強度は低下するが、加熱、発泡融着時間及び冷却時間を短縮でき、表面性を良好に維持しつつ生産性を向上できるので、コンクリート表面化粧型枠、容器の蓋や断熱材などのように、機械的強度の要求されないような成形品として好適に利用できる。従来の成形方法によりこのような成形品を製作する場合には、評価3以上の表面性を良品とするならば、ケースFに示されるように、成形のサイクルタイムは250秒以上必要であったが、本発明の成形方法では、ケ一スD、E、G、Hに見られるように、150秒、220秒、170秒、230秒のサイクルタイムでそれぞれ成形できるので、生産性を向上できる。また、必要以上の加熱を行わないので、エネルギーコストを下げることも可能となる。
【0040】
また、ケースCに示すように、内部の融着率を高く設定しつつ、表面性を多少低く設定した成形品を製作できる。このような成形品は、内部の融着率が高いことから機械的強度は高くなるが、発泡融着時間及び冷却時間を短縮できるとともに蒸気室31、32の蒸気圧力を低く設定でき、機械的強度を十分に高めつつ生産性の向上及び省エネ化が図れるので、自動車用の各種部材や通い函などのように、表面性はあまり要求されないが機械的強度が要求される成形品として好適に利用できる。従来の成形方法によりこのような成形品を製作する場合には、融着率80を良品とするならば、ケースFに示されるように、成形のサイクルタイムは250秒以上必要であったが、本発明の成形方法では、ケ一スCに見られるように、240秒のサイクルタイムで成形できるので、生産性を向上できる。また、蒸気室31、32の蒸気圧力に関しては、ケースFは3.5kg/cm2 であるのに対し、ケースCでは3.0kg/cm2 に設定できるので、蒸気室31、32の蒸気圧力を低くしてエネルギーコストを低減できることが判る。
【0041】
【発明の効果】
請求項1に係る合成樹脂の型内発泡成形装置によれば、成形型の背面側の2つの表面加熱用蒸気室と成形空間とを独立な空間に構成することで、表面性と原料ビーズの融着率とを独立に調整できることになる。このため、成形品内部の融着率を低く抑えて、成形のサイクルタイムを短縮しつつ、表面美麗な成形品を製作することが可能となり、生産性と商品価値の両立を図ることが可能となる。また、成形品の目立たない部分に通気孔の跡が形成されるので、成形品の外観の美麗性を低下させることもない。しかも、通気孔は表面加熱用蒸気室には開口していないので、冷却時に表面加熱用蒸気室に噴霧した冷却水が成形品に接することを防止して、冷却水が接することによる成形品の含水率の上昇を防止できる。また、冷却水が成形品に直接的に接触しないので、冷却水を清浄な状態に高度に管理しなくても、衛生的な成形品を得ることが可能となる。更に、蒸気供給側の通気孔及び蒸気排出側の通気孔にそれぞれ連通する独立な1組の内部加熱用蒸気室を設けているので、成形空間内にバランス良く蒸気を通すことが可能となり、成形品の各部における密度を一様に設定できるので好ましい。更にまた、両成形型の合わせ目を含まない位置に内部加熱用蒸気室を形成しているので、合わせ目部分から成形空間内に侵入する蒸気により合わせ目部分が磨耗することを防止できる。
【0042】
請求項2記載のように、両成形型の合わせ目付近の合わせ目を含まない位置に通気孔を設けると、成形空間内に対してバランス良く一様に蒸気を供給することが可能となる。
請求項3記載のように、通気孔に加えて、表面加熱用蒸気室とは独立に成形空間に対して蒸気を通すための通気孔を、原料ビーズの充填機付近とエジェクターピン付近の少なくとも一方に補助的に形成すると、この補助的に形成した通気孔の跡が目立たないようにして、成形品の外観低下を防止しつつ、成形空間内の原料ビーズ全体に対してより一層一様に蒸気が行き渡るように構成できる。
【0043】
求項記載のように、成形型に、通気孔を有する通気孔形成部材を交換可能に組み付けると、通気孔を流通する蒸気により、成形型自体が磨耗することを防止できる。
【0044】
請求項に係る合成樹脂の型内発泡成形方法によれば、成形空間内と1組の表面加熱用蒸気室内の加熱条件をそれぞれを独立に制御するので、表面性とは独立に原料ビーズの融着率を調整できることになる。このため、成形品内部の融着率を低く抑えて、成形のサイクルタイムを短縮しつつ、表面美麗な成形品を製作することが可能となり、生産性と商品価値の両立を図ることが可能となる。
【0045】
請求項記載のように、請求項1〜のいずれか 1 記載の合成樹脂の型内発泡成形装置を用い、1組の表面加熱用蒸気室及び1組の内部加熱用蒸気室の4つの蒸気室の加熱条件をそれぞれ独立に制御しながら、成形品の表面性を維持しつつ内部の融着率を任意にコントロールすると、成形品の一方の成形型側の表面と他方の成形型側の表面の表面性を独立に調整できるので、成形品の表面性に対する設計自由度が拡大する。
【0046】
請求項記載のように、加熱条件として蒸気圧力と時間を制御すると、新たな制御系を構築する必要がない。
請求項に係る型内発泡成形品によれば、熱可塑性合成樹脂からなる原料ビーズを用いて成形され、成形品の目立つ位置に通気孔の跡の無い表面美麗な成形品なので、成形品の商品価値が高くなり、成形品の利用範囲が拡大するとともに、印刷を施す場合でも綺麗に印刷することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 型内発泡成形装置の全体構成図
【図2】 図1のII−II線断面図
【図3】 通気孔付近の縦断面図
【図4】 コアベントの平面図
【図5】 成形品の表面性と内部融着率の説明図
【符号の説明】
1 型内発泡成形装置 2 コア型
2a フランジ部 3 キャビティ型
3a フランジ部 4 成形空間
5 原料ビーズ 5A ビーズ
5B ビーズ 6 隙間
7 窪み
10 枠状フレーム 11 裏板
12 ハウジング 13 溝部
14 通気孔 15 通気孔
16 外装部材 17 貫通孔
18 通気孔形成部材
20 充填器 21 離型ピン
22 蒸気供給管 23 ドレン管
24 ノズル 25 ノズルユニット
26 冷却水供給管
31 第1蒸気室 32 第2蒸気室
33 蒸気室 34 蒸気室
35 蒸気室 36 蒸気室
SV1 蒸気弁 SV2 蒸気弁
SV3 蒸気弁 SV4 蒸気弁
SV5 蒸気弁 SV6 蒸気弁
DV1 ドレン弁 DV2 ドレン弁
DV3 ドレン弁 DV4 ドレン弁
CV1 冷却水弁 CV2 冷却水弁

Claims (8)

  1. 1組の成形型の背面側に、成形空間とは独立な表面加熱用蒸気室をそれぞれ形成し、
    前記成形型のうちの、成形品の目立たない部分を成形する成形部にのみ、表面加熱用蒸気室とは独立に成形空間に対して蒸気を通すための蒸気供給側と蒸気排出側の通気孔を設け、
    前記両成形型の合わせ目を含まない位置に、前記蒸気供給側の通気孔及び蒸気排出側の通気孔にそれぞれ連通する独立な1組の内部加熱用蒸気室を設けた、
    ことを特徴とする合成樹脂の型内発泡成形装置。
  2. 前記両成形型の合わせ目付近の合わせ目を含まない位置に通気孔を設けた請求項1記載の合成樹脂の型内発泡成形装置。
  3. 前記通気孔に加えて、表面加熱用蒸気室とは独立に成形空間に対して蒸気を通すための通気孔を、原料ビーズの充填機付近とエジェクターピン付近の少なくとも一方に補助的に形成した請求項1又は2記載の合成樹脂の型内発泡成形装置。
  4. 前記成形型に、通気孔を有する通気孔形成部材を交換可能に組み付けた請求項1〜3のいずれか1項記載の合成樹脂の型内発泡成形装置。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項記載の合成樹脂の型内発泡成形装置を用い、
    成形空間内に、熱可塑性合成樹脂からなる原料ビーズを充填した状態で、表面加熱用蒸気室の加熱条件と、成形空間の加熱条件とを独立に制御して、成形品の表面性を維持しつつ内部の融着率を任意にコントロールしながら、成形空間内に充填された原料ビーズを加熱、発泡融着させることを特徴とする合成樹脂の型内発泡成形方法。
  6. 請求項1〜4のいずれか1項記載の合成樹脂の型内発泡成形装置を用い、
    成形空間内に、熱可塑性合成樹脂からなる原料ビーズを充填した状態で、前記1組の表面加熱用蒸気室及び1組の内部加熱用蒸気室の4つの蒸気室の加熱条件をそれぞれ独立に制御しながら、成形品の表面性を維持しつつ内部の融着率を任意にコントロールしながら、成形空間内に充填された原料ビーズを加熱、発泡融着させることを特徴とする合成樹脂の型内発泡成形方法。
  7. 加熱条件として蒸気圧力と時間を制御する請求項5又は6記載の合成樹脂の型内発泡成形方法。
  8. 請求項5〜7のいずれか1項記載の合成樹脂の型内発泡成形方法にて成形した型内発泡成形品であって、熱可塑性合成樹脂からなる原料ビーズを用いて成形され、成形品の目立つ位置に通気孔の跡の無い表面美麗な型内発泡成形品。
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