JPH1149242A - 緩衝用クッション - Google Patents
緩衝用クッションInfo
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- JPH1149242A JPH1149242A JP9208779A JP20877997A JPH1149242A JP H1149242 A JPH1149242 A JP H1149242A JP 9208779 A JP9208779 A JP 9208779A JP 20877997 A JP20877997 A JP 20877997A JP H1149242 A JPH1149242 A JP H1149242A
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- cushion
- cushioning
- slit
- partitioning plate
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Abstract
(57)【要約】
【課題】個々の発泡樹脂製クッションを単一の材料また
は単一の発泡倍率の材料で成形することなく、複数の部
位をそれぞれ異なる材料または発泡倍率の材料から成形
して成る緩衝用クッションを提供することを目的とす
る。 【解決手段】成形型のキャビティ23を複数の空間に分
割するように仕切り板27を取付け、この仕切り板27
の周縁とキャビティ23の周面との間に縦方向のスリッ
ト30や櫛歯状スリット32を形成し、これによって複
数の部位が互いにスリット状連結部50または櫛歯状連
結部51によって連結された緩衝用クッション13を成
形する。
は単一の発泡倍率の材料で成形することなく、複数の部
位をそれぞれ異なる材料または発泡倍率の材料から成形
して成る緩衝用クッションを提供することを目的とす
る。 【解決手段】成形型のキャビティ23を複数の空間に分
割するように仕切り板27を取付け、この仕切り板27
の周縁とキャビティ23の周面との間に縦方向のスリッ
ト30や櫛歯状スリット32を形成し、これによって複
数の部位が互いにスリット状連結部50または櫛歯状連
結部51によって連結された緩衝用クッション13を成
形する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は緩衝用クッションに
係り、とくに成形型内の連続するキャビティで成形され
る緩衝用クッションに関する。
係り、とくに成形型内の連続するキャビティで成形され
る緩衝用クッションに関する。
【0002】
【従来の技術】電子機器のような衝撃によって損傷され
易い物品を物流に供するために、従来より段ボールケー
スと緩衝用クッションとが用いられており、これらを組
合わせて包装を行なうようにしている。すなわち段ボー
ルケース内に収納されるテレビジョン受像機と段ボール
ケースとの間に緩衝用クッションを配し、この緩衝用ク
ッションによって外部からの衝撃を吸収するようにして
いる。
易い物品を物流に供するために、従来より段ボールケー
スと緩衝用クッションとが用いられており、これらを組
合わせて包装を行なうようにしている。すなわち段ボー
ルケース内に収納されるテレビジョン受像機と段ボール
ケースとの間に緩衝用クッションを配し、この緩衝用ク
ッションによって外部からの衝撃を吸収するようにして
いる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】一般にテレビジョン受
像機やコンピュータディスプレイ、あるいはモニタ等の
ような陰極線管を適用した表示装置は、とくに陰極線管
の前方側であってスクリーン面側の部分の重量が非常に
大きいのに対し、後方は非常に軽くなっている。このた
めに後方の部分においては緩衝用クッションを小さくす
ることができるわけであるが、テレビジョン受像機のキ
ャビネットの形状はリヤカバーによって覆われている後
方が前方に比べて絞られた形状になっている。従ってこ
のような絞られた形状に対応して凹凸嵌合される緩衝用
クッションは、逆に後方の方が大きくなるとともに、そ
の肉が厚くなっている。
像機やコンピュータディスプレイ、あるいはモニタ等の
ような陰極線管を適用した表示装置は、とくに陰極線管
の前方側であってスクリーン面側の部分の重量が非常に
大きいのに対し、後方は非常に軽くなっている。このた
めに後方の部分においては緩衝用クッションを小さくす
ることができるわけであるが、テレビジョン受像機のキ
ャビネットの形状はリヤカバーによって覆われている後
方が前方に比べて絞られた形状になっている。従ってこ
のような絞られた形状に対応して凹凸嵌合される緩衝用
クッションは、逆に後方の方が大きくなるとともに、そ
の肉が厚くなっている。
【0004】すなわち従来のテレビジョン受像機等に用
いられる緩衝用クッションは、重い荷重を負担すべき部
分の肉が薄く、軽い荷重を負担すべき部分の寸法および
肉が厚くなるという矛盾があった。
いられる緩衝用クッションは、重い荷重を負担すべき部
分の肉が薄く、軽い荷重を負担すべき部分の寸法および
肉が厚くなるという矛盾があった。
【0005】このような問題点に鑑みて、成形型内のキ
ャビティを2つの空間に仕切るように仕切り板を設ける
ようにし、これによって仕切り板の両側の部分にそれぞ
れ互いに異なる材料または発泡倍率の異なる同一種類の
材料を充填し、充填後に上記仕切り板を後退させてキャ
ビティを連続させるとともに、このような状態において
加熱して発泡成形を行なうことが試みられている。とこ
ろがこのような構造によると、金型が複雑になってその
コストが高くなるとともに、成形機に対しても改造を施
す必要があり、これによって緩衝用クッションのコスト
が増大する問題がある。
ャビティを2つの空間に仕切るように仕切り板を設ける
ようにし、これによって仕切り板の両側の部分にそれぞ
れ互いに異なる材料または発泡倍率の異なる同一種類の
材料を充填し、充填後に上記仕切り板を後退させてキャ
ビティを連続させるとともに、このような状態において
加熱して発泡成形を行なうことが試みられている。とこ
ろがこのような構造によると、金型が複雑になってその
コストが高くなるとともに、成形機に対しても改造を施
す必要があり、これによって緩衝用クッションのコスト
が増大する問題がある。
【0006】本発明はこのような問題点に鑑みてなされ
たものであって、成形型や設備の機構を複雑にすること
なく、しかも材料または発泡倍率の異なる複数の部位か
ら成る緩衝用クッションを提供することを目的とするも
のである。
たものであって、成形型や設備の機構を複雑にすること
なく、しかも材料または発泡倍率の異なる複数の部位か
ら成る緩衝用クッションを提供することを目的とするも
のである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、成形型内の連
続するキャビティで成形される緩衝用クッションにおい
て、材料または発泡倍率が異なる複数の部位から成り、
前記複数の部位が前記キャビティに充填される粒状の材
料の寸法よりも小さな幅のスリット状の連結部によって
連結されていることを特徴とする緩衝用クッションに関
するものである。
続するキャビティで成形される緩衝用クッションにおい
て、材料または発泡倍率が異なる複数の部位から成り、
前記複数の部位が前記キャビティに充填される粒状の材
料の寸法よりも小さな幅のスリット状の連結部によって
連結されていることを特徴とする緩衝用クッションに関
するものである。
【0008】前記複数の部位が互いに異なる材料から構
成されていてよい。あるいは前記複数の部位が同一の種
類であって互いに発泡倍率が異なる材料から構成されて
いてよい。
成されていてよい。あるいは前記複数の部位が同一の種
類であって互いに発泡倍率が異なる材料から構成されて
いてよい。
【0009】前記連結部を構成するスリットが直線状で
あってよい。あるいはまた前記連結部を構成するスリッ
トが櫛歯状であってよい。
あってよい。あるいはまた前記連結部を構成するスリッ
トが櫛歯状であってよい。
【0010】
【発明の実施の形態】図1は本発明の一実施の形態に係
る緩衝用クッションを用いたテレビジョン受像機の梱包
を示すものである。陰極線管を表示手段とするテレビジ
ョン受像機10は段ボールケースから成る包装箱11内
に収納されて物流に供されるようになっている。そして
テレビジョン受像機10と包装箱11との間には複数の
緩衝用クッション13〜18が配されるようになってい
る。
る緩衝用クッションを用いたテレビジョン受像機の梱包
を示すものである。陰極線管を表示手段とするテレビジ
ョン受像機10は段ボールケースから成る包装箱11内
に収納されて物流に供されるようになっている。そして
テレビジョン受像機10と包装箱11との間には複数の
緩衝用クッション13〜18が配されるようになってい
る。
【0011】下側の左右一対の緩衝用クッション13、
14によってテレビジョン受像機10の左右の両側縁を
下から受けるようにしている。これに対してテレビジョ
ン受像機の上側については、その左右の前方を緩衝用ク
ッション15、16によって押えるとともに、このテレ
ビジョン受像機10の背面側の左右の部分を緩衝用クッ
ション17、18によって押えるようにしている。
14によってテレビジョン受像機10の左右の両側縁を
下から受けるようにしている。これに対してテレビジョ
ン受像機の上側については、その左右の前方を緩衝用ク
ッション15、16によって押えるとともに、このテレ
ビジョン受像機10の背面側の左右の部分を緩衝用クッ
ション17、18によって押えるようにしている。
【0012】従ってテレビジョン受像機10は包装箱1
1に入れて物流に供される際に、外部からの衝撃が緩衝
用クッション13〜18によって吸収され、テレビジョ
ン受像機10を外部からの衝撃から保護するようにして
いる。
1に入れて物流に供される際に、外部からの衝撃が緩衝
用クッション13〜18によって吸収され、テレビジョ
ン受像機10を外部からの衝撃から保護するようにして
いる。
【0013】図2〜図4は上記のような緩衝用クッショ
ン、とくに下側の左右一対の緩衝用クッション13、1
4を成形するための成形型を示している。この成形型は
ともにアルミニウム合金を鋳造して成る上型21と下型
22とから構成されており、それらの間に形成されるキ
ャビティ23に発泡樹脂材料を充填して発泡成形するこ
とにより、緩衝用クッション13、14が図5に示すよ
うに成形されるようになっている。
ン、とくに下側の左右一対の緩衝用クッション13、1
4を成形するための成形型を示している。この成形型は
ともにアルミニウム合金を鋳造して成る上型21と下型
22とから構成されており、それらの間に形成されるキ
ャビティ23に発泡樹脂材料を充填して発泡成形するこ
とにより、緩衝用クッション13、14が図5に示すよ
うに成形されるようになっている。
【0014】成形型を構成する上型21と下型22との
間のキャビティ23を前後に仕切るように仕切り板27
が配されるようになっている。仕切り板27は上型21
の下方に突出した突部28の側面から下面にかけて一体
に連設されている。なお仕切り板27を鋼板によって製
作し、上型21の突部28に形成されている溝に係合さ
せて取付けるようにしてもよい。
間のキャビティ23を前後に仕切るように仕切り板27
が配されるようになっている。仕切り板27は上型21
の下方に突出した突部28の側面から下面にかけて一体
に連設されている。なお仕切り板27を鋼板によって製
作し、上型21の突部28に形成されている溝に係合さ
せて取付けるようにしてもよい。
【0015】キャビティ23を前後に仕切る仕切り板2
7の周縁部であって下型22のキャビティ23の内壁と
の間にはその両側に図3に示すように縦方向のスリット
30が形成されるようになっている。またこの仕切り板
27はその下側の部分が櫛歯状部31から構成されてお
り、これによって仕切り板27の下端側の部分と下型2
2のキャビティ23の底面との間には櫛歯状スリット3
2が形成されるようになる。縦方向のスリット30およ
び櫛歯状スリット32はその幅がキャビティ23に充填
される発泡樹脂材料の粒子径よりも小さな値になってい
る。
7の周縁部であって下型22のキャビティ23の内壁と
の間にはその両側に図3に示すように縦方向のスリット
30が形成されるようになっている。またこの仕切り板
27はその下側の部分が櫛歯状部31から構成されてお
り、これによって仕切り板27の下端側の部分と下型2
2のキャビティ23の底面との間には櫛歯状スリット3
2が形成されるようになる。縦方向のスリット30およ
び櫛歯状スリット32はその幅がキャビティ23に充填
される発泡樹脂材料の粒子径よりも小さな値になってい
る。
【0016】上型21にはさらに分割板36が取付けら
れている。分割板36は仕切り板27と直交するように
配されており、キャビディ23を左右に分割するように
取付けられており、これによって緩衝用クッション1
3、14を一緒に成形するとともに、成形後に左右の緩
衝用クッション13、14を互いに分割するためのスリ
ット状の溝が形成されるようにするものである。
れている。分割板36は仕切り板27と直交するように
配されており、キャビディ23を左右に分割するように
取付けられており、これによって緩衝用クッション1
3、14を一緒に成形するとともに、成形後に左右の緩
衝用クッション13、14を互いに分割するためのスリ
ット状の溝が形成されるようにするものである。
【0017】このような成形型の下型22に形成されて
いる材料充填孔41によって仕切り板27に対して前方
側の部分に低倍率の、例えば40倍の発泡スチロール樹
脂の粒状原料を充填する。また仕切り板27に対して後
側に位置する材料充填孔42を通してキャビティ23内
に発泡倍率が高い、例えば60倍の粒状の材料を充填す
る。これによってキャビティ23の仕切り板27の前後
に互いに発泡倍率が異なる発泡材料が充填されるように
なる。ここで仕切り板27の両側のスリット30および
下側の櫛歯状のスリット32は何れも発泡スチロール樹
脂材料の粒子の寸法よりも小さいために、仕切り板27
の両側にそれぞれ充填された樹脂原料は互いに混ること
はない。
いる材料充填孔41によって仕切り板27に対して前方
側の部分に低倍率の、例えば40倍の発泡スチロール樹
脂の粒状原料を充填する。また仕切り板27に対して後
側に位置する材料充填孔42を通してキャビティ23内
に発泡倍率が高い、例えば60倍の粒状の材料を充填す
る。これによってキャビティ23の仕切り板27の前後
に互いに発泡倍率が異なる発泡材料が充填されるように
なる。ここで仕切り板27の両側のスリット30および
下側の櫛歯状のスリット32は何れも発泡スチロール樹
脂材料の粒子の寸法よりも小さいために、仕切り板27
の両側にそれぞれ充填された樹脂原料は互いに混ること
はない。
【0018】所定の量の材料を材料充填孔41、42を
通してキャビティ23の仕切り板27の両側にそれぞれ
充填したならば、この状態で材料充填孔41、42をそ
れぞれプラグによって閉塞する。そしてこの後成形型を
加熱してキャビティ23内に充填された発泡樹脂材料を
発泡させて発泡成形を行なう。これによって図5〜図9
に示すような緩衝用クッション13、14が成形され
る。緩衝用クッション13、14はそれらの境界部にお
いて、分割板36によってスリットが形成されるため
に、このスリットによって左右に分けることにより、緩
衝用クッション13、14が得られる。
通してキャビティ23の仕切り板27の両側にそれぞれ
充填したならば、この状態で材料充填孔41、42をそ
れぞれプラグによって閉塞する。そしてこの後成形型を
加熱してキャビティ23内に充填された発泡樹脂材料を
発泡させて発泡成形を行なう。これによって図5〜図9
に示すような緩衝用クッション13、14が成形され
る。緩衝用クッション13、14はそれらの境界部にお
いて、分割板36によってスリットが形成されるため
に、このスリットによって左右に分けることにより、緩
衝用クッション13、14が得られる。
【0019】しかもこの緩衝用クッション13は仕切り
板27の前方側の部分が発泡倍率が低い材料から構成さ
れるとともに、仕切り板27に対して後側の部分が発泡
倍率が高い材料から構成されることになる。
板27の前方側の部分が発泡倍率が低い材料から構成さ
れるとともに、仕切り板27に対して後側の部分が発泡
倍率が高い材料から構成されることになる。
【0020】図5〜図7に示すように緩衝用クッション
13は受け部を構成する凹部45を備えるとともに、下
面には円形の突部46、47がそれぞれ形成される。円
形の突部46、47は上記材料充填孔41、42のプラ
グの上面に対応するように形成されるものであって、極
めて高さが低い偏平な突部である。
13は受け部を構成する凹部45を備えるとともに、下
面には円形の突部46、47がそれぞれ形成される。円
形の突部46、47は上記材料充填孔41、42のプラ
グの上面に対応するように形成されるものであって、極
めて高さが低い偏平な突部である。
【0021】このような緩衝用クッション13の大きな
特徴は、上型21の突部28に取付けられている仕切り
板27の両側の縦方向のスリット30と下端の櫛歯状ス
リット32とによって、仕切り板27と対応する部位に
おいてスリット状連結部50と櫛歯状連結部51とによ
って図8に示すように形成され、その前方側の部分と後
方側の部分とが互いにスリット状連結部50と櫛歯状連
結部51とによって連結されていることである。
特徴は、上型21の突部28に取付けられている仕切り
板27の両側の縦方向のスリット30と下端の櫛歯状ス
リット32とによって、仕切り板27と対応する部位に
おいてスリット状連結部50と櫛歯状連結部51とによ
って図8に示すように形成され、その前方側の部分と後
方側の部分とが互いにスリット状連結部50と櫛歯状連
結部51とによって連結されていることである。
【0022】すなわち緩衝用クッション13の側端は、
仕切り板27の両側の縦方向のスリット30に対応して
スリット状連結部50によってその前後の部分が連結さ
れた状態で成形される。これに対してこの緩衝用クッシ
ョン13の底部側の部分については、仕切り板27の下
端の櫛歯状スリット32によって櫛歯状連結部51を介
して連結されるようになる。なお仕切り板27と対応す
る位置とは異なる位置においては、図9に示すようにそ
の側面から下面にかけて厚肉の側壁54が形成されてお
り、このような側壁54によって緩衝用クッション13
はその内側に受け部45を形成するようになっている。
仕切り板27の両側の縦方向のスリット30に対応して
スリット状連結部50によってその前後の部分が連結さ
れた状態で成形される。これに対してこの緩衝用クッシ
ョン13の底部側の部分については、仕切り板27の下
端の櫛歯状スリット32によって櫛歯状連結部51を介
して連結されるようになる。なお仕切り板27と対応す
る位置とは異なる位置においては、図9に示すようにそ
の側面から下面にかけて厚肉の側壁54が形成されてお
り、このような側壁54によって緩衝用クッション13
はその内側に受け部45を形成するようになっている。
【0023】本実施の形態に係る緩衝用クッション1
3、14は上述の如く、大きな荷重を受ける前方側の部
分について通常の発泡倍率の材料を使用するとともに、
あまり大きな荷重を負担しない後側の部分については安
価な高倍率の材料を使用するようにしている。従ってこ
のことから、発泡樹脂材料の使用量が削減されることに
なる。一般に緩衝用クッション13〜18は使用後に廃
棄されるが、発泡倍率の高い材料を使用すると発泡スチ
ロール樹脂の使用量が少なくなり、これによって環境に
対する影響を軽減することが可能になる。また大きな荷
重を負担しない部分については安価な材料を使用するよ
うにし、あるいはまた発泡倍率を高めることによって材
料の使用量を低減することが可能になり、緩衝用クッシ
ョンの樹脂原料の使用量が低減されることになる。
3、14は上述の如く、大きな荷重を受ける前方側の部
分について通常の発泡倍率の材料を使用するとともに、
あまり大きな荷重を負担しない後側の部分については安
価な高倍率の材料を使用するようにしている。従ってこ
のことから、発泡樹脂材料の使用量が削減されることに
なる。一般に緩衝用クッション13〜18は使用後に廃
棄されるが、発泡倍率の高い材料を使用すると発泡スチ
ロール樹脂の使用量が少なくなり、これによって環境に
対する影響を軽減することが可能になる。また大きな荷
重を負担しない部分については安価な材料を使用するよ
うにし、あるいはまた発泡倍率を高めることによって材
料の使用量を低減することが可能になり、緩衝用クッシ
ョンの樹脂原料の使用量が低減されることになる。
【0024】また本実施の形態に係る緩衝用クッション
13、14を成形するための成形型は、上型21と下型
22とから成り、これに仕切り板27を組合わせただけ
であって、仕切り板27は上型21の突部28の側面か
ら下面にかけて一体に形成されるだけであるから、成形
型の費用が増加することがなく、このために成形装置の
コストが増大することがない。
13、14を成形するための成形型は、上型21と下型
22とから成り、これに仕切り板27を組合わせただけ
であって、仕切り板27は上型21の突部28の側面か
ら下面にかけて一体に形成されるだけであるから、成形
型の費用が増加することがなく、このために成形装置の
コストが増大することがない。
【0025】このような緩衝用クッションは必ずしもテ
レビジョン受像機10の梱包に用いられるものに限定さ
れない。すなわちテレビジョン受像機10以外について
も、コンピュータディスプレイやモニタ等のような陰極
線管を用いた表示装置に広く適用可能である。さらには
その他各種の電子機器であって重心位置が偏在している
機器や、外部からの衝撃から保護すべき部位が偏在して
いるような機器の梱包に広く用いられる。
レビジョン受像機10の梱包に用いられるものに限定さ
れない。すなわちテレビジョン受像機10以外について
も、コンピュータディスプレイやモニタ等のような陰極
線管を用いた表示装置に広く適用可能である。さらには
その他各種の電子機器であって重心位置が偏在している
機器や、外部からの衝撃から保護すべき部位が偏在して
いるような機器の梱包に広く用いられる。
【0026】また成形型のキャビティ23に対して仕切
り板27の両側にそれぞれ充填される材料の組合わせに
ついては、次に示す表1のような各種の構成が可能であ
る。
り板27の両側にそれぞれ充填される材料の組合わせに
ついては、次に示す表1のような各種の構成が可能であ
る。
【0027】
【表1】
【0028】なお上記表1以外の各種の組合わせも可能
である。また同一の緩衝用クッションについて、材料ま
たは発泡倍率が異なる3つ以上の部位を設けるようにし
てもよい。
である。また同一の緩衝用クッションについて、材料ま
たは発泡倍率が異なる3つ以上の部位を設けるようにし
てもよい。
【0029】また図5〜図9に示す緩衝用クッション1
3は、仕切り板27と対応する連結部50、51の部分
を境にして、その前方と後方とで互いに異なる発泡倍率
の材料で成形されるとともに、連結された状態で用いら
れるようになっているが、成形後にスリット状連結部5
0と櫛歯状連結部51のところで破断して分割して用い
てもよい。
3は、仕切り板27と対応する連結部50、51の部分
を境にして、その前方と後方とで互いに異なる発泡倍率
の材料で成形されるとともに、連結された状態で用いら
れるようになっているが、成形後にスリット状連結部5
0と櫛歯状連結部51のところで破断して分割して用い
てもよい。
【0030】例えば図1に示す上側のクッション15、
16、17、18をそれぞれ一緒に成形するとともに、
15、16については発泡倍率が低い発泡スチロール樹
脂を用いるようにし、後側のクッション17、18につ
いては発泡倍率が高い材料で成形するようにし、成形後
に4つのクッション15〜18を分割して使用するよう
にしてもよい。
16、17、18をそれぞれ一緒に成形するとともに、
15、16については発泡倍率が低い発泡スチロール樹
脂を用いるようにし、後側のクッション17、18につ
いては発泡倍率が高い材料で成形するようにし、成形後
に4つのクッション15〜18を分割して使用するよう
にしてもよい。
【0031】
【発明の効果】以上のように本発明は、材料または発泡
倍率が異なる複数の部位から成り、複数の部位がキャビ
ティに充填される粒状の材料の寸法よりも小さな幅のス
リット状の連結部によって連結されるようにしたもので
ある。
倍率が異なる複数の部位から成り、複数の部位がキャビ
ティに充填される粒状の材料の寸法よりも小さな幅のス
リット状の連結部によって連結されるようにしたもので
ある。
【0032】従って本発明によれば、材料または発泡倍
率が異なる複数の部位から成る緩衝用クッションを提供
することが可能になり、それぞれの部位に要求される性
能に応じた材料または発泡倍率のものを使用することが
可能になり、これによって材料の使用量を削減し、ある
いはまた最適な材料を使用できるようになる。
率が異なる複数の部位から成る緩衝用クッションを提供
することが可能になり、それぞれの部位に要求される性
能に応じた材料または発泡倍率のものを使用することが
可能になり、これによって材料の使用量を削減し、ある
いはまた最適な材料を使用できるようになる。
【0033】とくに材料の使用量の低減によって、環境
対策をとり得るようになる。また緩衝用クッションの低
コスト化が図られることになる。
対策をとり得るようになる。また緩衝用クッションの低
コスト化が図られることになる。
【0034】複数の部位が互いに異なる材料から構成さ
れている場合には、それぞれの部位の要求に応じた材料
によって緩衝用クッションを製作することが可能にな
る。
れている場合には、それぞれの部位の要求に応じた材料
によって緩衝用クッションを製作することが可能にな
る。
【0035】複数の部位が同一の種類であって互いに発
泡倍率が異なる材料から構成されている場合には、各部
位に要求される機能に応じた発泡倍率の材料を使用する
ことが可能になる。
泡倍率が異なる材料から構成されている場合には、各部
位に要求される機能に応じた発泡倍率の材料を使用する
ことが可能になる。
【0036】連結部を構成するスリットが直線状である
場合には、直線状のスリットによって複数の部位が互い
に連結されることになる。
場合には、直線状のスリットによって複数の部位が互い
に連結されることになる。
【0037】連結部を構成するスリットが櫛歯状である
場合には、この櫛歯状スリットによって複数の部位が互
いに連結されるようになる。
場合には、この櫛歯状スリットによって複数の部位が互
いに連結されるようになる。
【図1】テレビジョン受像機の梱包を示す分解斜視図で
ある。
ある。
【図2】緩衝用クッションの成形型の縦断面図である。
【図3】図2におけるA〜A線断面図である。
【図4】図2におけるB〜B線断面図である。
【図5】成形型によって成形されたクッションの外観斜
視図である。
視図である。
【図6】緩衝用クッションの平面図である。
【図7】緩衝用クッションの正面図である。
【図8】図6におけるC〜C線断面図である。
【図9】図6におけるD〜D線断面図である。
10‥‥テレビジョン受像機、11‥‥包装箱、13、
14‥‥緩衝用クッション(下)、15〜18‥‥緩衝
用クッション(上)、21‥‥上型、22‥‥下型、2
3‥‥キャビティ、27‥‥仕切り板、28‥‥突部、
30‥‥縦方向のスリット、31‥‥櫛歯状部、32‥
‥櫛歯状スリット、36‥‥分割板、41、42‥‥材
料充填孔、45‥‥凹部(受け部)、46、47‥‥円
形の突部、50‥‥スリット状連結部、51‥‥櫛歯状
連結部、54‥‥肉厚の側壁
14‥‥緩衝用クッション(下)、15〜18‥‥緩衝
用クッション(上)、21‥‥上型、22‥‥下型、2
3‥‥キャビティ、27‥‥仕切り板、28‥‥突部、
30‥‥縦方向のスリット、31‥‥櫛歯状部、32‥
‥櫛歯状スリット、36‥‥分割板、41、42‥‥材
料充填孔、45‥‥凹部(受け部)、46、47‥‥円
形の突部、50‥‥スリット状連結部、51‥‥櫛歯状
連結部、54‥‥肉厚の側壁
Claims (5)
- 【請求項1】成形型内の連続するキャビティで成形され
る緩衝用クッションにおいて、 材料または発泡倍率が異なる複数の部位から成り、 前記複数の部位が前記キャビティに充填される粒状の材
料の寸法よりも小さな幅のスリット状の連結部によって
連結されていることを特徴とする緩衝用クッション。 - 【請求項2】前記複数の部位が互いに異なる材料から構
成されていることを特徴とする請求項1に記載の緩衝用
クッション。 - 【請求項3】前記複数の部位が同一の種類であって互い
に発泡倍率が異なる材料から構成されていることを特徴
とする請求項1に記載の緩衝用クッション。 - 【請求項4】前記連結部を構成するスリットが直線状で
あることを特徴とする請求項1に記載の緩衝用クッショ
ン。 - 【請求項5】前記連結部を構成するスリットが櫛歯状で
あることを特徴とする請求項1に記載の緩衝用クッショ
ン。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9208779A JPH1149242A (ja) | 1997-08-04 | 1997-08-04 | 緩衝用クッション |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9208779A JPH1149242A (ja) | 1997-08-04 | 1997-08-04 | 緩衝用クッション |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1149242A true JPH1149242A (ja) | 1999-02-23 |
Family
ID=16561968
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9208779A Pending JPH1149242A (ja) | 1997-08-04 | 1997-08-04 | 緩衝用クッション |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH1149242A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002172642A (ja) * | 2000-12-08 | 2002-06-18 | Kanegafuchi Chem Ind Co Ltd | 型内発泡成形装置 |
-
1997
- 1997-08-04 JP JP9208779A patent/JPH1149242A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002172642A (ja) * | 2000-12-08 | 2002-06-18 | Kanegafuchi Chem Ind Co Ltd | 型内発泡成形装置 |
JP4576708B2 (ja) * | 2000-12-08 | 2010-11-10 | 株式会社カネカ | 型内発泡成形装置 |
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