JP4311153B2 - 梱包物及びコーナーパッド - Google Patents

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本発明は、各種電子機器や光学・精密機器等を収納(梱包)する場合に使用して好適な梱包物に関する。
一般に、プロジェクタ等の電子機器は、段ボール箱等の梱包箱内にその付属品や取扱説明書とともに梱包され、運搬や保管が行われる。
この場合、被梱包物としての電子機器(製品)は、例えば図24に示すように、上下一組の梱包緩衝部材810,820によって挟持された状態で梱包箱860内に収納される(例えば、特許文献1及び特許文献2参照。)。
また、被梱包物としての電子機器(製品)は、製造コストの低廉化を図る等の目的から、例えば図25に示すように、付属品箱や付属品トレーからなる上方の梱包緩衝部材943及び下方の梱包緩衝部材942によって挟持された状態で梱包箱953内に収納されることもある。この場合、上方の梱包緩衝部材943と被梱包物Pとの間の緩衝性能を向上させるため所定のスペーサ941が配置されることもある。
なお、図24及び図25において、符号Pは被梱包物としての電子機器(プロジェクタ)を、Fは梱包袋をそれぞれ示す。
特開2000−255549号公報(図1及び図2) 特開2000−255640号公報(図1及び図2)
ところで、前記した下方の梱包緩衝部材は、被梱包物に嵌合する凹部を有するものであるため、各被梱包物の形状に適合する形状を有する成形品に加工しなければならなかった。また、下方の梱包緩衝部材が単一の部材によって形成されているため、全体が大型化していた。
この結果、製造加工時に被梱包物の種類に応じた被梱包物成形用の型板を必要とするばかりか、下方の梱包緩衝部材の成形に多量の成形材料を必要とし、製造コストが嵩むという課題があった。
本発明は、このような技術的課題を解決するためになされたもので、単一の型板で多種の被梱包物に対応した下方の梱包緩衝部材を成形することができるとともに、下方の梱包緩衝部材の成形を少量の成形材料で済ませることができ、型数の削減、型制作の日程短縮なども可能となり、もって製造コストの低廉化を図ることができる梱包物を提供することを目的とする。さらに、より緩衝能力が高く、かつ被梱包物を破損することの無い梱包物及びコーナーパッドを提供することを目的とする。
被梱包物と、前記被梱包物を内部に収納するための梱包箱と、前記被梱包物に対する衝撃を緩和するための第1緩衝部と第2緩衝部を有する緩衝用のコーナーパッドと、前記コーナーパッドの前記第1緩衝部と前記被梱包物との間で、かつ前記第2緩衝部の内側に配置された前記被梱包物収納用のスペーサとを備えた梱包物において、前記コーナーパッドは、前記コーナーパッドの隣接する側面よりも、前記コーナーパッドの前記梱包箱側の面方向に対する強度が弱い第3緩衝部を備えることを特徴とする。
このように構成されることで、梱包時にコーナーパッドにおける側面リブの内側に配置可能な形状を有するスペーサが配置される。この場合、各質量及び外形形状が互いに異なる多種の被梱包物の梱包に対して単数組のコーナーパッドで済ませることができる。したがって、単一の型板で多種の被梱包物に対応した下方の梱包緩衝部材を成形することができるとともに、下方の梱包緩衝部材の成形を少量の成形材料で済ませることができ、製造コストの低廉化を図ることができる。
さらに、第1、第2緩衝部が衝撃により潰れた場合において、第3緩衝部が潰れずに残ることにより第3緩衝部が被梱包物の底面に底付きしてしまう問題を解消することができる。つまり、第3緩衝部が被梱包物の底面に底付きしてしまうと、その状態で加わった衝撃は被梱包物にそのまま伝達してしまうので、被梱包物が損壊する原因となってしまう。さらに、第3緩衝部が底付きすることで、第1、第2緩衝部が十分に潰れないので、緩衝能力が低下してしまう。本発明の上記構成によれば、このような問題を回避することができる。
また、本発明においては、前記第3緩衝部は、前記第1緩衝部よりも低い段で、かつ前記コーナーパッドの前記梱包箱の中心側の端部に形成され、前記端部は、前記コーナーパッドの前記梱包箱側の面に対して垂直な面からの角度が、前記隣接する側面よりも大きく形成されている傾斜面を有することが好ましい。
また、本発明においては、前記第3緩衝部は、前記第1緩衝部よりも低い段で、かつ前記コーナーパッドの前記梱包箱の中心側の端部に形成され、前記端部は、丸状面を有することが好ましい。
また、本発明においては、前記コーナーパッドの側面部、前記第2緩衝部、前記第1緩衝部及び前記端部が、衝撃が加わった時に段階的に潰れるように配置されていることが好ましい。
また、本発明においては、前記第1緩衝部及び前記第2緩衝部はリブであることが好ましい。
また、本発明においては、前記端部は平面部を備え、前記傾斜面は前記平面部を挟んで前記第1緩衝部から離れて形成されていることが好ましい。
また、本発明においては、前記スペーサは、前記被梱包物を載置する受板又は前記被梱包物を収納する中箱からなることが好ましい。このように構成されているため、中箱によって被梱包物が保護される表面が広くなる。また、前記スペーサが、被梱包物を載置可能な受板からなっている場合は、スペーサの使用成形材料が少量で済み、製造コストの低廉化が図れる。
さらに、前記スペーサが、前記被梱包物を載置する受板及び前記被梱包物を収納とするな中箱とからなることが好ましい。このように構成されると、受板及び中箱によって被梱包物の底面部及び側面部が効果的に保護される。
また、前記スペーサに、被梱包物の底面突起部を逃がす切り欠き又は貫通孔が設けられていることが好ましい。このように構成されているため、被梱包物の本体がコーナーパッドの底面リブ上にスペーサを介して安定した状態で載置される。
また、前記中箱が、上方に開口する箱体及びこの箱体の上方開口部を開閉する蓋体からなることが好ましい。このように構成されているため、箱体及び蓋体によって被梱包物の全体が保護される。この場合、梱包物の落下によってその天面部が衝撃を受けると、被梱包物に伝わる衝撃が中箱によって緩和される。
また、前記梱包箱内の被梱包物の上方に上部スペーサが配置され、この上部スペーサと前記中箱との間に介在する緩衝用リブが前記蓋体に突設されていることが好ましい。このように構成されているため、蓋体によって重量の被梱包物が受け止められ、緩衝用リブによって緩衝機能が高められる。この場合、緩衝リブが衝撃を受けて変形すると、被梱包物に伝わる衝撃が一層効果的に緩和される。
また、前記中箱の側面部に、被梱包物の側面突起部を逃がす貫通窓が設けられていることが好ましい。このように構成されているため、貫通窓によって被梱包物の側面突起部による中箱の嵩張りが防止される。
ここで、前記中箱の開口端部に連接する延在部が折り返し形成され、この折り返し部に被梱包物の側面突起部を逃がす切り欠きが設けられている構成も採用し得る。このように構成されているため、折り返し部によって中箱の強度が高められるとともに、切り欠きによって被梱包物の側面突起部による中箱の嵩張りが防止される。
また、前記上部スペーサと前記中箱とが一体に形成されていることが好ましい。このように構成されているため、梱包時に上部スペーサ及び中箱が梱包箱内に一挙に配置され、梱包作業性が高められる。
さらにまた、前記上部スペーサに、前記梱包箱内の底面に向かって延在するスカート部が設けられ、このスカート部に、前記梱包箱の側面に向かって突出する緩衝用リブが切り起こし形成することにより設けられていることが好ましい。このように構成されているため、梱包時に上部スペーサがスカート部によって中箱を覆うように梱包箱内に配置され、梱包作業性が高められる。また、スペーサ側方部に緩衝用リブによる緩衝機能が加わり、耐衝撃性が高められる。
また、本発明においては、前記コーナーパッドに内部空間が設けられ、該内部空間に補強パッドが配置されていることが好ましい。このように構成されているため、コーナーパッドに緩衝機能が加わり、耐衝撃性が高められる。そして、コーナーパッド及び補強パッドによって重量の被梱包物が受け止められる。
ここで、前記コーナーパッドと前記補強パッドとが一体に形成されていることが好ましい。このように構成されているため、梱包時にコーナーパッド及び補強パッドの組み付けが迅速に行われ、梱包作業性が高められる。
また、本発明においては、前記コーナーパッドの前記梱包箱の中心側の端部とは反対側の端部に、前記コーナーパッドの前記梱包箱側の面に対して垂直な面からの角度が、前記隣接する側面よりも大きく形成されている傾斜面が形成されていることが好ましい。
また、前記中箱が段ボール紙によって形成されていることが好ましい。このように構成されているため、中箱に緩衝機能が加わり、耐衝撃性が高められる。また、中箱に良好な摺動機能が加わり、被梱包物を単一の梱包袋内に収納して中箱内に梱包しても摩擦による悪影響が抑制される。
さらに、前記コーナーパッドがパルプモールド材によって形成されていることが好ましい。このように構成されているため、コーナーパッドの再生処理及び廃棄処理が可能となり、容器包装リサイクル法への対応が可能となる。また、前記コーナーパッドがシート材によって形成されることも可能である。このように構成されているため、紙系材料からなるコーナーパッドと比較して弾力性及び復元性にすぐれたコーナーパッドが得られる。
また、本発明にかかるコーナーパッドにおいて、前記コーナーパッドは、前記コーナーパッドの隣接する側面よりも、前記コーナーパッドの底面方向に対する強度が弱い第3緩衝部を備えることが好ましい。
さらに、本発明の梱包物の梱包方法において、梱包箱内に被梱包物を収納する梱包方法であって、前記梱包箱内に被梱包物を収納するにあたり、被梱包物に対する衝撃を緩和するための緩衝用のコーナーパッドを前記梱包箱内の底面部四隅に配置した後、これらコーナーパッドの内側に被梱包物収納用のスペーサを配置することが好ましい。
このような方法であると、梱包時にコーナーパッドにおける側面リブの内側に配置可能な形状を有するスペーサが配置される。この場合、各質量及び外形形状が互いに異なる多種の被梱包物の梱包に対して単数組のコーナーパッドで済ませることができる。
したがって、単一の型板で多種の被梱包物に対応した下方の梱包緩衝部材を成形することができるとともに、下方の梱包緩衝部材の成形を少量の成形材料で済ませることができ、製造コストの低廉化を図ることができる。
以下、本発明が適用された梱包物及び梱包方法につき、図に示す実施の形態に基づいて説明する。先ず、第一実施形態に係る梱包物につき、図1〜図6を用いて説明する。図1(a)及び(b)は、本発明の第一実施形態に係る梱包物を長辺側と短辺側から見た状態を示す断面図である。図2は、本発明の第一実施形態に係る梱包物の梱包箱を示す展開図である。図3は、本発明の第一実施形態に係る梱包物のコーナーパッドを示す斜視図である。図4(a)〜(c)は、同じく本発明の第一実施形態に係るコーナーパッドを示す平面図と左側面図及び右側面図である。図5は、本発明の第一実施形態に係る梱包物の上部スペーサを示す斜視図である。図6(a)及び(b)は、被梱包物としての電子機器の天面部と底面部を示す斜視図である。
図1(a)及び(b)において、符号1で示す梱包物は、梱包箱2とコーナーパッド3と上下スペーサ4,5と付属品箱6とから大略構成されている。
梱包箱2は、段ボール紙からなる角形箱によって形成されている。そして、図6(a)及び(b)に示すような被梱包物としての電子機器(プロジェクタ)Pを梱包し得るように構成されている。この梱包箱2は、長尺な平面矩形状の段ボール紙(図示せず)を図2に実線で示すように切断して同図に破線で示す折目線に沿って折り曲げて組み立てられる。梱包箱2における短辺側の側壁2A,2Bには、手掛け孔7を形成するための領域部8が設けられている。
領域部8の周囲三辺にはミシン目状の切り込み8Aが、また他の一辺にはヒンジ部8Bがそれぞれ設けられている。これにより、領域部8を梱包箱2内に押し込んで切り込み8Aに沿って破断し、ヒンジ部8Bで折り曲げて手掛け孔7が形成される。両側壁2A,2Bのうち側壁2Bには、追加部品aや取扱説明書b等を挿抜可能な開口窓9を形成するための領域部10が設けられている。この領域部10は、領域部8に隣接して配置されている。そして、領域部10の周囲二辺(対向する二辺)にはスリット状の切り込み10Aが、またこれら両切り込み10Aに連接するヒンジ部10Bがそれぞれ設けられている。領域部10の他の一辺であって、切り込み8Aを除く部位にはミシン目状の切り込み10Cが設けられている。これにより、手掛け孔7の開口周縁下側部を外側に引っ張り、領域部10を切り込み10Cに沿って破断し、ヒンジ部10Bで折り曲げて開口窓9が形成される。
コーナーパッド3は、四つの角形コーナーパッドからなり、梱包箱2内の底面部四隅に当て板11を介して配置されている。これら各コーナーパッド3は、図3及び図4(a)〜(c)に示すように、電子機器Pに対する衝撃を緩和するための第1緩衝部である底面リブ3A及び第2緩衝部である側面リブ3Bを有している。また、全体がパルプモールド材によって形成されており、コーナーパッド3の再生処理及び廃棄処理が可能となり、容器包装リサイクル法への対応が可能となる。コーナーパッド3には、包装箱2内に対する配置状態において下方に開口する内部空間3Cが設けられている。これにより、コーナーパッド3の機械的強度が低くなるため、コーナーパッド3全体の緩衝機能が高められ、耐衝撃性が高められる。また、コーナーパッド3の梱包箱の中心側の端部(梱包箱2の側面に接触しない角部)には、平面部3Eと、パッド上方端面中央部から当該端部に向かって下る勾配をもつ傾斜面3Dが設けられている。これにより、コーナーパッド3の端部における緩衝機能が高められ、耐衝撃性が高められる。なお、本実施例におけるコーナーパッドの外周側面3Fの傾斜は5〜7度程度であるが、上記傾斜面3Dの傾斜はそれよりも大きく形成されている。
底面リブ3Aは3Aと3Aからなり、その上面が扁平な面で形成され、スペーサ5を配置するように構成されている。側面リブ3Bは、図3に示すように内外二つのリブ3B,3B2からなり、底面リブ3Aの外側に配置されている。このうち内リブ3B1には、スペーサ5の側面に適合する側面部3b1が設けられている。これにより、スペーサ5(中箱5A)の側面を側面部3b1に対接させ、内リブ3B1の内側にスペーサ5を配置するように構成されている。外リブ3B2は、3B2a,3B2b,3B2cリブからなり、梱包箱2の側壁に適合する側面部3b2が設けられている。これにより、外リブ3B2の側面部3b2を梱包箱2の側壁に対応させ、コーナーパッド3が梱包箱2内に配置されるように構成されている。また、底面リブ3Aと側面リブ3Bとの間には、中間リブ3Gが配置されている。
スペーサ4は、上部スペーサを構成し、全体が段ボール紙によって形成されている。これにより、スペーサ4に段ボール紙自体の緩衝機能が加わり、十分な耐衝撃性が得られる。このスペーサ4は、図5に示すような内外二つの仕切部材4A,4Bからなり、梱包状態の電子機器Pの上方に配置されている。仕切部材4Aは、平面略矩形状に形成された本体部4A1及び包装箱2の底面に向かって延在する二つのスカート部4A2を有し、梱包状態においてコーナーパッド3及びスペーサ5(中箱)の一部を覆うように構成されている。本体部4A1の両側側縁には、上方に突出する緩衝用リブ4a1が切り起こし形成することにより設けられている。これにより、緩衝用リブ4a1の緩衝機能が加わり、仕切部材4Aの上部における耐衝撃性が高められる。各スカート部4A2は、本体部4A1の両側側縁に互いに接近する方向に折り曲げ形成されている。これらスカート部4A2の上方端縁には、側方に突出する緩衝用リブ4a2が切り起こし形成することにより設けられている。これにより、緩衝用リブ4a2の緩衝機能が加わり、仕切部材4Aの側部における耐衝撃性が高められる。
なお、緩衝用リブ4a1,4a2の突出方向は、スペーサ4における目cの方向に平行であることが好ましい。これにより、緩衝用リブ4a1,4a2が衝撃を受けて変形すると、その衝撃が緩和され、結果として梱包物1の耐衝撃性を高めることができる。
一方、仕切部材4Bは、仕切部材4Aに一体に形成され、梱包時の作業性を高めるように構成されている。この仕切部材4Bは、梱包状態において本体部4A1に対応する本体部4B1及びスカート部4A2に対応するスカート部4B2を有している。本体部4B1の中央部には開口部4b 1が設けられている。これにより、本体部4B1の機械的強度が低くなるため、緩衝機能が高められ、仕切部材4Bの耐衝撃性が高められる。本体部4B1の片側側縁及び本体部4A1の片側側縁には切り欠き12が設けられている。この切り欠き12は、開口部9の近傍に配置され、梱包後において包装箱2内に対して追加部品aや取扱説明書b等を挿抜し得るように構成されている。各スカート部4B2は、本体部4B1の両側側縁に互いに接近する方向に折り曲げ形成されている。
スペーサ5は、中箱5A及び受板(当て板)5Bからなり、下部スペーサを構成している。そして、全体(中箱5A,受板5B)が段ボール紙によって形成されている。これにより、スペーサ5に段ボール紙自体の緩衝機能が加わり、十分な耐衝撃性が得られる。また、中箱5Aが段ボール紙によって形成されていることで、中箱に良好な摺動機能が加わる。このため、電子機器Pを単一の梱包袋F(図7に図示)内に収納して中箱5A内に梱包しても摩擦による紙粉の発生等の悪影響が抑制される。中箱5Aは、上方に開口する角形箱からなり、梱包状態において電子機器Pとコーナーパッド3の底面リブ3Aとの間に介装され、かつ側面リブ3Bの内側に配置されている。そして、受板5B及び電子機器Pを収納し得るように構成されている。これにより、電子機器Pの底面部及び側面部が効果的に保護される。また、中箱5Aの側面部上方端縁には、電子機器Pにおけるレンズ等の側面突起部P1の形状に対応する開口形状をもつ貫通窓としての切り欠き5a1(図7に図示)が設けられている。これにより、電子機器Pの側面突起部P1>による中箱5Aの嵩張りが防止される。
受板5Bは、全体が平面略矩形体によって形成され、電子機器Pを載置し得るように構成されている。中箱5A及び受板5Bには、電子機器Pにおける座部材,ファン用吸気部及び部品収納部等の底面突起部P2を逃がす貫通孔5a2,5bが設けられている。これにより、電子機器Pの本体がコーナーパッド3の底面リブ3A上にスペーサ5(中箱5A及び受板5B)を介して安定した状態で載置される。
なお、受板5Bには、貫通孔5bの代わりに切り欠きを設けても差し支えない。
付属品箱6は、上方に開口する角形状の箱体6A及びこの箱体6Aの上方開口部を開閉する蓋体6Bからなり、包装箱2内におけるスペーサ4の上方に配置されている。この付属品箱6は、全体が段ボール紙によって形成されている。これにより、付属品箱6に段ボール紙自体の緩衝機能が加わり、十分な耐衝撃性が得られる。そして、電子機器Pにおける電源ケーブル等の付属品13(図7に図示)及び追加部品(図示せず)や取扱説明書bを収納し得るように構成されている。
次に、本実施形態における梱包方法につき、図7を用いて説明する。図7は、本発明の第一実施形態に係る梱包方法を説明するために示す斜視図である。
本梱包方法は、「付属品箱への付属品の収納」及び「中箱への被梱包物の収納」と「梱包箱への付属品箱及び中箱の収納」との各工程が順次実施されるため、これら各工程を順次説明する。
ここで、付属品箱6内に収納する部品としては、付属品13(電源ケーブル)及び取扱説明書bの他、リモートコントローラ,コンピュータケーブル,AVケーブル,USBマウスケーブル等の付属品14,ソフトケース15及び安全・サポートの案内書16がある。また、取扱説明書bは包装袋b1内に収納されているものとする。
「付属品箱への付属品の収納」
先ず、包装袋b1中に案内書16を収納し、付属品14としてのリモートコントローラを包装袋b1外にテープによって貼付する。
次に、組み立て済みの付属品箱6の箱体6A内にソフトケース15を収納した後、このソフトケース15上にリモートコントローラが貼付された包装袋b1を載置する。
しかる後、付属品14としてのコンピュータケーブル,AVケーブル,USBマウスケーブルを付属品箱6内に収納して蓋体6Bで筐体6Aを閉状態とする。
「中箱への被梱包物の収納」
先ず、電子機器Pを包装袋F内に収納し、この包装袋Fの開口部をテープ閉めする。
次に、梱包袋Fの外表面にユーザ用注意書きシートSをテープ止めした後、包装袋F内に収納された電子機器Pを中箱5A内に収納する。この際、中箱5Aの底面部に受板5Bを介して電子機器Pを載置する。この場合、電子機器Pが中箱5A内(受板5B上)に載置されると、電子機器Pにおけるレンズ等の側面突起部P1が中箱5Aの切り欠き5a1内に臨むとともに、底面突起部P2が中箱5Aの貫通孔5a2と受体5Bの貫通孔5b内に臨む。
「梱包箱への付属品箱及び中箱の収納」
先ず、予め底面開口部がテープ閉めされた梱包箱2内の底面部に当て板11を載置し、この当て板11上の四隅にコーナーパッド3を載置する。なお、当て板11及びコーナーパッド3の載置は、中箱5A内に電子機器Pを収納する前や付属品箱6内に付属品13等を収納する前に実施してもよい。
次いで、機器収納済みの中箱5Aを包装箱2内に収納する。この場合、包装箱2内に中箱5Aが収納されると、コーナーパッド3の底面リブ3A上であって側面リブ3Bの内側に位置する部位に配置される。なお、中箱5aの包装箱2への収納は、中箱5A内に電子機器Pを収納する前に実施してもよい。
しかる後、中箱5A上にスペーサ4を載置し、このスペーサ4上に付属品箱6を載置する。この場合、スペーサ4が中箱5A上に載置されると、中箱5A及びコーナーパッド3の一部がスペーサ4のスカート部4A2,4B2によって覆われる。
そして、包装箱2をテープ閉めして閉状態とした後、包装箱2の外表面にシリアルNo.ラベルR1,商品コードラベルR2及び仕向先シールR3を貼付する。
このようにして、電子機器Pを梱包することができる。
したがって、本実施形態においては、梱包時にコーナーパッド3における側面リブ3Bの内側に配置可能な形状を有するスペーサ5(中箱5A)が配置される。この場合、各質量及び外形形状が互いに異なる多種の電子機器Pの梱包に対して単数組(四つ)のコーナーパッド3で済ませることができる。
これにより、単一の型板で多種の被梱包物に対応した下方の梱包緩衝部材(コーナーパッド)を成形することができるとともに、下方の梱包緩衝部材の成形を少量の成形材料で済ませることができ、製造コストの低廉化を図ることができる。また、本実施形態においては、単数組のコーナーパッドを用いて多種の被梱包物を梱包することができるため、被梱包物毎に行われていた梱包落下・梱包振動評価等の検査回数を低減することができ、多種の梱包物に対する検査効率を高めることもできる。
さらに、本実施形態において、下方の梱包緩衝部材の成形が少量の成形材料で済むことは、従来(一体形の梱包緩衝部材)と比較して同一サイズの型板で多い組数の梱包緩衝部材(コーナーパッド)を製造することができ、生産性を高めることができるといった利点もある。例えば、平面縦寸法を500mmとするとともに平面横寸法を700mmとする型板(製品)サイズの型板(金型)を用いると、次に示すような下方の梱包緩衝部材の製造が行われる。すなわち、従来例では図8(a)に示すように二組(二つ)の梱包緩衝部材Aが製造され、これに対して本実施形態では同図(b)に示すように三組(十二個)のコーナーパッド3が製造される。
なお、本実施形態においては、下方の梱包緩衝部材としてコーナーパッド3(当て板11)を用いる場合について説明したが、本発明はこれに限定されず、図9に示すようにコーナーパッド3及び補強パッド91とを備えた下方の梱包緩衝部材(第一変形例)としてもよい。
この補強パッド91は、図10(a)及び(b)に示すように、コーナーパッド3の内部空間3Cに嵌合可能な外形形状を有し、型板(図示せず)の各キャビティによって成形される。
このようにして成形された補強パッド91を含む梱包緩衝部材の包装箱2内への収納は、次に示すようにして行われる。すなわち、先ず当て板11を包装箱2内に収納し、次にコーナーパッド3内に補強パッド91を組み付けた後、これを当て板11上の四隅に載置する。この場合、補強パッド91の使用によって下方の梱包環状部材として十分な緩衝機能が得られるため、当て板11を不要とすることもできる。これにより、重量の被梱包物が下方の梱包緩衝部材(コーナーパッド32)上に受け止められる。
ここで、下方の梱包緩衝部材における他の変形例につき、図11及び図12を用いて説明する。図11(a)及び(b)は、本発明の第一実施形態に係る梱包物における下方の梱包緩衝部材の第二変形例を説明するために示す正面図である。図12(a)及び(b)は、本発明の第一実施形態に係る梱包物における下方の梱包緩衝部材の第三変形例を説明するために示す正面図である。
第二変形例における下方の梱包緩衝部材111は、図11(a)及び(b)に示すようにして形成される。
先ず、図11(a)に示すように、複数のコーナーパッド112Aからなる第一パッド集合体112を成形するとともに、この第一パッド集合体112のコーナーパッド112Aと同数の補強パッド113Aからなる第二パッド集合体113を成形する。次に、これら両パッド集合体112,113を図11(b)に示すように互いに組み付けてパッド組付体114を形成した後、これらパッド組付体114をトムソン型の抜型で一点鎖線に沿って切断して一体パッド(コーナーパッドと補強パッド)を形成する。
これにより、パッド組立体114上に重量の被梱包物が受け止められる。また、コーナーパッド及び補強パッドを一つずつ成形して組み付ける場合と比べて単位時間当たりのパッド組付数が多くなり、生産効率を高めることができる。
第三変形例における下方の梱包緩衝部材121は、図12(a)及び(b)に示すようにして形成される。
先ず、図12(a)に示すように、単数のコーナーパッド122Aと同じく単数の補強パッド122Bが連結部123を介して一体に形成されたパッド組立体122を成形する。次に、図12(b)に示すように、連結部123を折り曲げてコーナーパッド122A内に補強パッド122Bを組み付ける。
これにより、パッド組立体122上に重量の被梱包物が受け止められる。また、梱包時にコーナーパッド及び補強パッドの組み付けが迅速に行われ、梱包作業性が高められる。
また、各変形例においては、補強パッドを一つずつ包装箱2内に配置する場合について説明したが、本発明はこれに限定されず、図13に示すように四つの補強パッド131を一体化してパッド組立体132を形成し、これを包装箱2内に配置してもよい。この場合、パッド組立体用の型板は中箱5A(被梱包物)の外形サイズに合わせて製造されるが、各コーナー部,底面部,側面部等の形状を共通の形状とし、この部分で型板における製造コストの低廉化が図れる。この後、パッド組立体132上の四隅にはコーナーパッド3が配置される。
ここで、補強パッドを一体化する代わりにコーナーパッドを一体化してパッド組立体を形成し、このパッド組立体上の四隅に補強パッドを配置してもよい。
この他、本実施形態においては、コーナーパッドが被梱包物の下方のみに配置される場合について説明したが、本発明はこれに限定されず、図14に示すようにコーナーパッド3,141を被梱包物(中箱5A)の上下方に配置してもよい。これにより、コーナーパッド141の上面部が衝撃を受けた場合(例えば、包装箱2が天井部から落下して衝撃を受けた場合)に緩衝作用が発揮され、中箱5A内の被梱包物に対する衝撃が緩和される。
この場合、付属品箱6が包装箱2内の側方部に配置されるため、被梱包物の側面突起部を逃がす貫通孔6aが付属品箱6に設けられている。
次に、本発明の第二実施形態につき、図15(a)及び(b)を用いて説明する。図15(a)及び(b)は、本発明の第二実施形態に係る梱包物を長辺側と短辺側から見た状態を示す断面図で、同図において、図1と同一又は同等の部材については同一の符号を付し、詳細な説明は省略する。
本実施形態における梱包物は、スペーサが被梱包物を載置可能な受板からなる点に特徴がある。
このため、図15(a)及び(b)に示すようなスペーサ5を備えている。スペーサ5は、受板(当て板)151からなり、下部スペーサを構成している。そして、全体が段ボール紙によって形成されている。これにより、スペーサ5に段ボール紙自体の緩衝機能が加わり、十分な耐衝撃性が得られる。また、スペーサ5の使用成形材料が少量で済み、製造コストの低廉化が図れる。
受板151は、梱包状態において電子機器Pとコーナーパッド3の底面リブ3Aとの間に介装され、かつ側面リブ3Bの内側に配置されている。そして、全体が平面略矩形体によって形成され、電子機器Pを載置し得るように構成されている。これにより、電子機器Pの底面部が効果的に保護される。受板151には、電子機器Pにおける座部材,ファン用吸気部及び部品収納部等の底面突起部P2を逃がす貫通孔151bが設けられている。これにより、電子機器Pの本体がコーナーパッド3の底面リブ3A上にスペーサ5(受板151)を介して安定した状態で載置される。
なお、図15(a)及び(b)において、付属品13等は付属品トレー6内に収納される。
次に、本実施形態における梱包方法につき、図16を用いて説明する。図16は、本発明の第二実施形態に係る梱包方法を説明するために示す斜視図である。
本梱包方法は、「付属品トレーへの付属品の収納」及び「包装袋への被梱包物の収納」と「梱包箱への被梱包物及び付属品トレーの収納」との各工程が順次実施されるが、「付属品箱への付属品の収納」の工程については第一実施形態の「付属品箱への付属品の収納」と略同一の工程であるため、この工程の説明は省略して他の二つの工程について順次説明する。
「包装袋への被梱包物の収納」
先ず、電子機器Pを包装袋F内に収納し、この包装袋Fの開口部をテープ閉めする。
次に、梱包袋Fの外表面にユーザ用注意書きシートをテープ止めする。
「梱包箱への被梱包物及び付属品トレーの収納」
先ず、予め底面開口部がテープ閉めされた梱包箱2内の底面部に当て板11を載置し、この当て板11上の四隅にコーナーパッド3を載置する。なお、当て板11及びコーナーパッド3の載置は、梱包袋F内に電子機器Pを収納する前や付属品トレー6内に付属品13,14等を収納する前に実施してもよい。
次いで、コーナーパッド3上に受板151を載置する。この場合、受板151がコーナーパッド3上に載置されると、受板151がコーナーパッド3の底面リブ3A上であって側面リブ3Bの内側に位置する部位に配置される。
しかる後、梱包袋F内に収納された電子機器Pを受板151上に載置する。この場合、電子機器Pが受板151上に載置されると、電子機器Pにおける底面突起部P2が受板151の貫通孔151b内に臨む。なお、電子機器Pの包装箱2への収納は、受板151上に電子機器P(梱包袋F)を載置した後に実施してもよい。そして、電子機器P上に梱包袋Fを介してスペーサ4を載置し、このスペーサ4上に付属品トレー6を載置する。この場合、スペーサ4が電子機器P上に載置されると、コーナーパッド3及び受板151の一部がスペーサ4のスカート部4A2,4B2によって覆われる。
この後、包装箱2をテープ閉めして閉状態とした後、包装箱2の外表面にシリアルNo.ラベルR1,商品コードラベルR2及び仕向先シールR3を貼付する。
このようにして、電子機器Pを梱包することができる。
したがって、本実施形態においては、梱包時にコーナーパッド3における側面リブ3Bの内側に配置可能な形状を有する受板151が配置される。この場合、各質量及び外形形状が互いに異なる多種の電子機器Pの梱包に対して単数組(四つ)のコーナーパッド3で済ませることができる。
これにより、単一の型板で多種の被梱包物に対応した下方の梱包緩衝部材を成形することができるとともに、下方の梱包緩衝部材の成形を少量の成形材料で済ませることができ、製造コストの低廉化を図ることができる。
また、本実施形態においては、単数組のコーナーパッドを用いて多種の被梱包物を梱包することができるため、被梱包物毎に行われていた梱包落下・梱包振動評価等の検査回数を低減することができ、多種の梱包物に対する検査効率を高めることもできる。
さらに、本実施形態において、下方の梱包緩衝部材の成形が少量の成形材料で済むことは、従来(一体形の梱包緩衝部材)と比較して同一サイズの型板で多い組数の梱包緩衝部材(コーナーパッド)を製造することができ、生産性を高めることができるといった利点もある。
次に、本発明の第三実施形態につき、図17(a),(b)及び図18を用いて説明する。図17(a)及び(b)は、本発明の第三実施形態に係る梱包物を長辺側と短辺側から見た状態を示す断面図である。図18は、本発明の第三実施形態に係る梱包物の中箱内に被梱包物を収納する場合について説明するために示す斜視図である。図17(a),(b)及び図18において、図1と同一又は同等の部材については同一の符号を付し、詳細な説明は省略する。
本実施形態における梱包物は、スペーサが被梱包物を収納可能な中箱からなる点に特徴がある。
このため、図17(a)及び(b)に示すようなスペーサ5を備えている。スペーサ5は、中箱161からなり、下部スペーサを構成している。そして、全体が段ボール紙によって形成されている。これにより、スペーサ5に段ボール紙自体の緩衝機能が加わり、十分な耐衝撃性が得られる。また、中箱161に良好な摺動機能が加わる。このため、電子機器Pを単一の梱包袋F内に収納して中箱161内に梱包しても摩擦による紙粉の発生等の悪影響が抑制される。
中箱161は、上方に開口する角形箱からなり、梱包状態において電子機器Pとコーナーパッド3の底面リブ3Aとの間に介装され、かつ側面リブ3Bの内側に配置されている。そして、電子機器Pを収納し得るように構成されている。これにより、電子機器Pの底面部及び側面部が効果的に保護される。この中箱161には、図18に示すように上方開口端部に連接する延在部161aが折り返し形成されている。この延在部161aを含む中箱161の側面部上方端縁(折り返し部)には、電子機器Pにおけるレンズ等の側面突起部P1の形状に対応する開口形状をもつ貫通窓としての切り欠き161bが設けられている。これにより、電子機器Pの側面突起部P1による中箱161の嵩張りが防止される。
中箱161の底面部には、電子機器Pにおける座部材,ファン用吸気部及び収納部等の底面突起部P2を逃がす貫通孔161c設けられている。これにより、電子機器Pの本体がコーナーパッド3の底面リブ3A上にスペーサ5(中箱161)を介して安定した状態で載置される。
なお、図17(a)及び(b)において、付属品13等は付属品箱6内に収納されている。
次に、本実施形態における梱包方法につき、図19を用いて説明する。図19は、本発明の第三実施形態に係る梱包方法を説明するために示す斜視図である。
本梱包方法は、「付属品トレーへの付属品の収納」及び「中箱への被梱包物の収納」と「梱包箱への付属品トレー及び中箱の収納」との各工程が順次実施されるが、「付属品トレーへの付属品の収納」の工程については第一実施形態の「付属品箱への付属品の収納」と略同一の工程であるため、この工程の説明は省略して他の二つの工程について順次説明する。
「中箱への被梱包物の収納」
先ず、電子機器Pを包装袋F内に収納し、この包装袋Fの開口部をテープ閉めする。
次に、梱包袋Fの外表面にユーザ用注意書きシートSをテープ止めした後、包装袋F内に収納された電子機器Pを中箱161内に収納する。この場合、電子機器Pが中箱161内に収納されると、電子機器Pにおけるレンズ等の側面突起部P1が中箱161の切り欠き161b内に臨むとともに、底面突起部P 2が中箱161の貫通孔161c内に臨む。
「梱包箱への付属品トレー及び中箱の収納」
先ず、予め底面開口部がテープ閉めされた梱包箱2内の底面部に当て板11を載置し、この当て板11上の四隅にコーナーパッド3を載置する。なお、当て板11及びコーナーパッド3の載置は、中箱161内に電子機器Pを収納する前や付属品トレー6内に付属品13等を収納する前に実施してもよい。
次いで、機器収納済みの中箱161を包装箱2内に収納する。この場合、包装箱2内に中箱161が収納されると、中箱161がコーナーパッド3の底面リブ3A上であって側面リブ3Bの内側に位置する部位に配置される。なお、中箱161の包装箱2への収納は、中箱161内に電子機器Pを収納する前に実施してもよい。
しかる後、中箱161上にスペーサ4を載置し、このスペーサ4上に付属品トレー6を載置する。この場合、スペーサ4が中箱161上に載置されると、中箱161及びコーナーパッド3の一部がスペーサ4のスカート部4A2,4B2によって覆われる。
そして、包装箱2をテープ閉めして閉状態とした後、包装箱2の外表面にシリアルNo.ラベルR1,商品コードラベルR2及び仕向先シールR3を貼付する。
このようにして、電子機器Pを梱包することができる。
したがって、本実施形態においては、梱包時にコーナーパッド3における側面リブ3Bの内側に配置可能な形状を有する中箱161が配置される。この場合、各質量及び外形形状が互いに異なる多種の電子機器Pの梱包に対して単数組(四つ)のコーナーパッド3で済ませることができる。
これにより、単一の型板で多種の被梱包物に対応した下方の梱包緩衝部材を成形することができるとともに、下方の梱包緩衝部材の成形を少量の成形材料で済ませることができ、製造コストの低廉化を図ることができる。
また、本実施形態においては、単数組のコーナーパッドを用いて多種の被梱包物を梱包することができるため、被梱包物毎に行われていた梱包落下・梱包振動評価等の検査回数を低減することができ、多種の梱包物に対する検査効率を高めることもできる。
さらに、本実施形態において、下方の梱包緩衝部材の成形が少量の成形材料で済むことは、従来(一体形の梱包緩衝部材)と比較して同一サイズの型板で多い組数の梱包緩衝部材(コーナーパッド)を製造することができ、生産性を高めることができるといった利点もある。
次に、本発明の第四実施形態につき、図20(a),(b)及び図21を用いて説明する。図20(a)及び(b)は、本発明の第四実施形態に係る梱包物を長辺側と短辺側から見た状態を示す断面図である。図21は、本発明の第四実施形態に係る梱包物における中箱への被梱包物の収納状態を示す斜視図である。図20(a),(b)及び図21において、図1と同一又は同等の部材については同一の符号を付し、詳細な説明は省略する。
本実施形態における梱包物は、中箱が、上方に開口する箱体及びこの箱体の上方開口部を開閉する蓋体からなる点に特徴がある。
このため、図20(a)及び(b)に示すようなスペーサ5を備えている。スペーサ5は、中箱201及び受板(当て板)5Bからなり、下部スペーサを構成している。そして、全体(中箱201,受板5B)が段ボール紙によって形成されている。これにより、スペーサ5に段ボール紙自体の緩衝機能が加わり、十分な耐衝撃性が得られる。また、中箱201が段ボール紙によって形成されていることは、中箱に良好な摺動機能が加わる。これにより、電子機器Pが単一の梱包袋F内に収納された状態で中箱201内に梱包されても、中箱201と梱包袋Fとの摩擦による紙粉の発生等の悪影響が抑制される。
中箱201は、上方に開口する角形状の箱体201A及びこの箱体201Aの上方開口部を開閉する蓋体201Bからなり、梱包状態において電子機器Pとコーナーパッド3の底面リブ3Aとの間に介装され、かつ側面リブ3Bの内側に配置されている。そして、受板5B及び電子機器Pを収納し得るように構成されている。これにより、電子機器Pの全体が保護される。ここで、梱包物の落下によってその天面部が衝撃を受けると、電子機器Pに伝わる衝撃が中箱201によって緩和される。また、蓋体201Bの両側縁には、スペーサ4及び中箱201との間に介在する(上方に突出する)緩衝用リブ201bが切り起こし形成することにより設けられている。これにより、重量の電子機器Pが中箱201上に受け止められる。ここで、緩衝用リブ201bが衝撃を受けて変形すると、電子機器Pに伝わる衝撃が一層効果的に緩和される。
なお、本実施形態における本梱包方法は、「付属品箱への付属品の収納」及び「中箱への被梱包物の収納」と「梱包箱への付属品箱及び中箱の収納」との各工程が順次実施されるが、これら各工程は第一実施形態の各工程と略同一であるため、その説明については省略する。
したがって、本実施形態においては、梱包時にコーナーパッド3における側面リブ3Bの内側に配置可能な形状を有する中箱201が配置される。この場合、各質量及び外形形状が互いに異なる多種の電子機器Pの梱包に対して単数組(四つ)のコーナーパッド3で済ませることができる。
これにより、単一の型板で多種の被梱包物に対応した下方の梱包緩衝部材を成形することができるとともに、下方の梱包緩衝部材の成形を少量の成形材料で済ませることができ、製造コストの低廉化を図ることができる。
また、本実施形態においては、単数組のコーナーパッドを用いて多種の被梱包物を梱包することができるため、被梱包物毎に行われていた梱包落下・梱包振動評価等の検査回数を低減することができ、多種の被梱包物に対する検査効率を高めることもできる。
さらに、本実施形態において、下方の梱包緩衝部材の成形が少量の成形材料で済むことは、従来(一体形の梱包緩衝部材)と比較して同一サイズの型板で多い組数の梱包緩衝部材(コーナーパッド)を製造することができ、生産性を高めることができるといった利点もある。
次に、本発明の第五実施形態につき、図22(a),(b)及び図23を用いて説明する。図22(a)及び(b)は、本発明の第五実施形態に係る梱包物を長辺側と短辺側から見た状態を示す断面図である。図23は、本発明の第五実施形態に係る梱包物のコーナーパッド上に中箱を載置する場合について説明するために示す斜視図である。図22(a),(b)及び図23において、図1と同一又は同等の部材については同一の符号を付し、詳細な説明は省略する。
本実施形態における梱包物は、上部スペーサと中箱とが一体に形成されている点に特徴がある。
このため、図22(a)及び(b)に示すような上下二つのスペーサ221,222を備えている。
スペーサ221は、上部スペーサを構成し、全体が段ボール紙によって形成されている。これにより、スペーサ221に段ボール紙自体の緩衝機能が加わり、十分な耐衝撃性が得られる。このスペーサ221は、図23に示すような左右二つの仕切部材221A,221Bからなり、スペーサ222(中箱)における上部の両側縁に一体に設けられている。
仕切部材221A,221Bは、スペーサ222に連接する連結部221a 1,221b1及び包装箱2の底面に向かって延在するスカート部221a2,221b2からなる断面逆L字状の板部材によって形成され、梱包状態においてコーナーパッド3およびスペーサ222の一部を覆うように構成されている。また、仕切部材221A,221Bにおけるスカート部221a1,221b1の上方端縁には、梱包箱2内の側壁に向かって突出する(側方に突出する)緩衝用リブ223が切り起こし形成することにより設けられている。これにより、仕切部材221A,221Bに緩衝用リブ223の緩衝機能が加わり、仕切部材221A,221Bの側方部における耐衝撃性が高められる。
なお、緩衝用リブ223の突出方向は、スペーサ221(仕切部材)における目の方向に平行であることが好ましい。これにより、緩衝用リブ223が衝撃を受けて変形すると、その衝撃が緩和され、結果として梱包物1の耐衝撃性を高めることができる。
一方、スペーサ222は、中箱222A及び受板(当て板)222Bからなり、下部スペーサを構成している。そして、全体(中箱222A,受板222B)が段ボール紙によって形成されている。これにより、スペーサ222に段ボール紙自体の緩衝機能が加わり、十分な耐衝撃性が得られる。また、中箱222Aが段ボール紙によって形成されていることは、中箱に良好な摺動機能が加わる。このため、電子機器Pが単一の梱包袋F内に収納された状態で中箱5A内に梱包されたとしても、摩擦による紙粉の発生等の悪影響が抑制される。中箱222Aは、上方に開口する角形箱からなり、梱包状態において電子機器Pとコーナーパッド3の底面リブ3Aとの間に介装され、かつ側面リブ3Bの内側に配置されている。そして、受板222B及び電子機器Pを収納し得るように構成されている。
これにより、電子機器Pの底面部及び側面部が効果的に保護される。
受板222Bは、全体が平面略矩形体によって形成され、電子機器Pを載置し得るように構成されている。中箱222A及び受板222Bには、電子機器Pにおける座部材,ファン用吸気部及び部品収納部等の底面突起部P2を逃がす貫通孔222a,222bが設けられている。これにより、電子機器Pの本体がコーナーパッド3の底面リブ3A上にスペーサ222(中箱222A及び受板222B)を介して安定した状態で載置される。
なお、本実施形態における本梱包方法は、「付属品箱への付属品の収納」及び「中箱への被梱包物の収納」と「梱包箱への付属品箱及び中箱の収納」との各工程が順次実施されるが、これら各工程は第一実施形態の各工程と略同一であるため、その説明については省略する。
したがって、本実施形態においては、梱包時にコーナーパッド3における側面リブ3Bの内側に配置可能な形状を有する中箱222Aが配置される。この場合、各質量及び外形形状が互いに異なる多種の電子機器Pの梱包に対して単数組(四つ)のコーナーパッド3で済ませることができる。
これにより、単一の型板で多種の被梱包物に対応した下方の梱包緩衝部材を成形することができるとともに、下方の梱包緩衝部材の成形を少量の成形材料で済ませることができ、製造コストの低廉化を図ることができる。
また、本実施形態においては、単数組のコーナーパッドを用いて多種の被梱包物を梱包することができるため、被梱包物毎に行われていた梱包落下・梱包振動評価等の検査回数を低減することができ、多種の梱包物に対する検査効率を高めることもできる。
さらに、本実施形態において、下方の梱包緩衝部材の成形が少量の成形材料で済むことは、従来(一体形の梱包緩衝部材)と比較して同一サイズの型板で多い組数の梱包緩衝部材(コーナーパッド)を製造することができ、生産性を高めることができるといった利点もある。
なお、各実施形態においては、コーナーパッド3をパルプモールド材によって形成する場合について説明したが、本発明はこれに限定されず、ポリエチレンテレフタレート(PET)やポリプロピレン(PP)からなる薄物発泡シート材によって形成してもよい。この場合、紙系材料からなるコーナーパッドと比較して弾力性及び復元性にすぐれたコーナーパッドが得られる。
また、各実施形態においては、被梱包物として電子機器(プロジェクタ)の梱包について説明したが、本発明はこれに限定されず、電子機器の他に例えば光学機器や精密機器の梱包にも各実施形態と同様に適用可能である。
次に、本発明の梱包物における、底面側からの衝撃の受け方の一例を図26を参照して説明する。
初めの衝撃では、外周側面3Fのスカート部が潰れて衝撃を吸収。また、リブ3A,Aを介して平面部3Eがたわみ、衝撃を吸収する(26図(b))。
さらに衝撃が加わると、コーナーパッド3のコーナー部に配置されたリブ3Aで中箱5A(スペーサ5)のコーナー部が支えられ、電子機器P(被梱包物)によって中箱5Aが変形することで、衝撃を吸収する(26図(c))。
さらに衝撃が加わると、コーナーパッド3の中箱中心側の端部に傾斜面3Dが形成されていることで、外周側面3Fのスカート部が潰れやすくなっていることから、外周側面3Fのスカート部が完全に潰れ、底面空洞部3Cが押し潰され衝撃を吸収する(26図(d))。
さらに衝撃が加わると、リブ3A,Aが中箱5Aを介して電子機器Pで押し潰され、衝撃を吸収する(26図(e))。
次に、傾斜面3Dが形成されていない場合の、底面側の衝撃の受け方を図27を参照して説明する。
傾斜面3Dが形成されていない場合は、端部が潰れにくくなっているので、複数回の衝撃が加わっても、端部において外周側面3Fのスカート部が完全には潰れない(27図(b)(c)(d))。
そのため、リブ3A,Aが潰されると、端部で中箱5Aを介して電子機器Pが底付き状態となる。その結果、衝撃が直接に電子機器Pに加わり、電子機器Pに破損等の悪影響を及ぼしてしまう(27図(e))。これに対して、傾斜面3Dが形成されている場合は、外周側面3Fのスカート部、及びリブ3A,Aが最後まで有効に底面まで潰されることで、緩衝距離を有効に使えるようになる。そのため、緩衝距離を必要以上に要すことなく十分な緩衝能力を得ることができる。
なお、上記の潰れ方はコーナーパッド3のリブ構造、及び中箱5Aの緩衝材強度によって順序が変わる。そのため上記効果を得るには、落下衝撃が繰り返された場合に、コーナーパッド3、及び中箱5Aのそれぞれの緩衝の相乗効果により、徐々に緩衝材が潰れ変形することで、一定の衝撃力に収まるような構造とすることで足りる。
さらに、本発明の上記構成のコーナーパッドにおいては、薄物発泡や、パルプモールドのように抄造した薄肉の緩衝材厚物発泡の緩衝材で形成されることが好ましい。なぜなら、厚物発砲の緩衝材では、その7割程度までが潰されることで緩衝能力を有するが、そのため、予想以上の衝撃が加わった場合は、一気に緩衝材が押し潰された底付き状態となり、緩衝能力がなくなってしまう。しかし、薄物発泡や、パルプモールドのように抄造した薄肉の緩衝材は、予想以上の衝撃が加わった場合でも、設計により、段階的に潰され変形していく構造を採ることができる。そのため、一気に底付き状態になることはなく、複数回の衝撃が加わっても緩衝能力を失わないという利点がある。この利点を最大限に有効活用することで、同じ緩衝能力で比べた場合の緩衝距離を、厚物発泡緩衝材よりも短くすることができる
さらに、梱包物がコーナーパッドを備えていれば、厚物発泡のトレー方式の緩衝材や、薄物発泡シートおよび抄造方式の一体型トレー方式のパルプモールド緩衝材と違って、被梱包物の側面部に直接に緩衝材が配置されておらず、緩衝距離を個装箱からぎりぎりの位置まで有効に使えるので、緩衝距離をより短くできる。
さらに、被梱包物(電子機器P)の各コーナー部を、カットや別部材の取り付けにより、図30のようにテーパー(面取り)状ないしは丸状とすれば、スペーサ5(中箱5A)のコーナー部が緩衝能力を備えるので、スペーサ5の緩衝能力を一段と高めることが可能となる。
また、本実施例において、傾斜面3Dは平面部3Eから底面までを面取りした三角形状であるが、本発明はこの形状に限られるものではない。例えば、図28(a)のように、傾斜面が平らではなく丸状でも、(b)のように、底面までの面取りではなく途中までの面取りであっても、(c)のように、四角形状でも良い。
さらに、本発明における傾斜面3Dは、隣接する側面である、外周側面3Fの傾斜角よりも大きく傾斜しているのが好ましい。具体的には、外周側面3Fが例えば、5〜7度の抜きテーパである場合に、それよりも大きな角度の抜きテーパであることが好ましい。
次に、本発明の梱包物における、側面側からの衝撃の受け方の一例を説明する。
初めの衝撃では、外リブ3Bで衝撃を吸収する。さらに衝撃が加わると、外リブ3Bが潰され変形し、衝撃を吸収する。さらに衝撃が加わると、側面リブ側面部3bが潰され変形し、中間リブ3Gまで変形することで衝撃を吸収する。さらに強い衝撃が加わると、中間リブ3Gで中箱5Aのコーナー部が支えられ、電子機器Pによって中箱5Aがたわみ、変形することで、衝撃を吸収する。さらに強い衝撃が加わると、外リブ3B、側面リブ側面部リブ3b、及び中間リブ3Gの内部空間部分3Cと中箱5Aの変形が進み、衝撃を吸収する。
なお、上記の潰れ方はコーナーパッド3のリブ構造、及び中箱5Aの緩衝材強度によって順序が変わる。そのため上記効果を得るには、落下衝撃が繰り返された場合に、コーナーパッド3、及び中箱5Aのそれぞれの緩衝の相乗効果により、徐々に緩衝材が潰れ変形することで、一定の衝撃力に収まるような構造とすることで足りる。
さらに、本実施例において、図29(a),(b),(c),(d)のように、側面リブ3Bが、外側に向けてリブ形状を有する外リブ3Bを備え、該外リブ3Bに、コーナーパッドの梱包箱側の面に対して垂直な面からの角度が、隣接する側面の該角度よりも大きく形成されている傾斜面が形成されていれば、側面側からの衝撃に対する緩衝能力がさらに向上する。
次に、本発明の梱包物における、コーナー側からの衝撃の受け方の一例を説明する。
初めの衝撃では、梱包箱のコーナー部の潰れによって、パルプモールド緩衝材の外リブ3Baが潰れ、変形することによって、衝撃を和らげる。さらに衝撃が加わると、電子機器Pによって中箱5Aのコーナー部が押されて中箱5Aのコーナー部がたわみ、衝撃を吸収する。さらに衝撃が加わると、外リブ3Baとともに外リブ3Bcおよび外リブ3Bbが潰され変形し、衝撃を吸収する。さらに衝撃が加わると、中箱のコーナー部が潰され変形して衝撃を吸収する。
なお、上記の潰れ方はコーナーパッド3のリブ構造、及び中箱5Aの緩衝材強度によって順序が変わる。そのため上記効果を得るには、落下衝撃が繰り返された場合に、コーナーパッド3、及び中箱5Aのそれぞれの緩衝の相乗効果により、徐々に緩衝材が潰れ変形することで、一定の衝撃力に収まるような構造とすることで足りる。
ちなみに、従来技術の一体型パルプモールドのトレー方式では、ある条件のもとでは、側面の緩衝距離が約50mmを必要としていたが、パルプモールドをコーナーパッドと中箱方式にすることで、コーナーパッド緩衝材と中箱による緩衝の相乗効果によって、緩衝性能を向上させることができ、その結果として、緩衝距離を約30mmにすることが可能となり、それにより、パッケージの小型化ができた。
具体的には、一体型トレー方式においては、パルプモールド抄造やシート成型等の薄物の緩衝材は、リブで緩衝する構造であるか、もしくは、リブ等の隙間が狭い部分は、素だまりの発生や、トレー上面の平面部分が厚肉になる。そのため、側面落下で突っ張りがおこり、衝撃値が高くなり、その部分で底付き現象となり易い。また、発泡スチロール等の厚物の緩衝材は、ある条件のもとで例えば、約50mmの緩衝材の内、7割程度が潰されることで緩衝効果を発揮するが、それ以上潰れると、底付き現象と同じく衝撃値が急激に上がってしまう。
そこで、本発明によるコーナーパッドを使用すると、緩衝距離縮小が可能となり、さらに、被梱包物のコーナー部が中箱に底付けしていない形状を有し、中箱による緩衝効果を十分に発揮することによって、さらなる縮小が可能となる。その結果、ある条件のもとで一例を挙げると、緩衝距離を約30mmにでき、パッケージサイズで幅、奥行き寸法で各約40mmコンパクト化された。これによって、輸送コスト、とりわけ航空輸送費を大幅に削減ができることになる。
また、底面方向の衝撃に対して、厚物発泡緩衝材と緩衝距離を同じにした場合は、コーナーパッドのリブおよび中箱を段階的に潰すことで、繰り返し衝撃性能を維持できるとともに、想定された落下高さより高いところで落下された場合でも初期的には、厚物発泡緩衝材と違って、衝撃を吸収できる等のメリットを生み出すことができる。
なお、本発明においては、落下衝撃が繰り返された場合に、徐々に緩衝材が潰れ変形することで、一定の衝撃力に収まるような構造とすることで足りる。従って、コーナーパッドのリブ形状として、例えば、底面リブ3Aが形成されていない変形例、底面リブ3A,3Aの間に別の底面リブが形成されている変形例、コーナーパッドの外周側面3Fのスカート部がコーナーパッドの端部と連続している変形例、底面リブ3Aが連続している変形例等の各種変形例が含まれる。
第一実施形態に係る梱包物を長辺側と短辺側から見た断面図。 第一実施形態に係る梱包物の梱包箱を示す展開図。 第一実施形態に係る梱包物のコーナーパッドを示す斜視図。 コーナーパッドを示す平面図と左側面図及び右側面図。 第一実施形態に係る梱包物の上部スペースを示す斜視図。 被梱包物としての電子機器の天面部と底面部を示す斜視図。 第一実施形態に係る梱包方法を説明する斜視図。 本発明のコーナーパッドと従来のコーナーパッドを示す平面図。 梱包物の第一変形例を示す斜視図。 コーナーパッドと補強パッドの組立前後の状態を示す正面図。 梱包物の第二変形例を示す正面図。 梱包物の第三変形例を示す正面図。 補強パッドを一体化した例を示す斜視図。 上下コーナーパッドを備えた梱包物を説明するために示す断面図。 第二実施形態に係る梱包物を長辺側と短辺側から見た断面図。 第二実施形態に係る梱包方法を説明する斜視図。 第三実施形態に係る梱包物を長辺側と短辺側から見た断面図。 中箱内に被梱包物を収納する場合について説明する斜視図。 第三実施形態に係る梱包方法を説明する斜視図。 第四実施形態に係る梱包物を長辺側と短辺側から見た断面図。 中箱への被梱包物の収納状態を示す斜視図。 第五実施形態に係る梱包物を長辺側と短辺側から見た断面図。 コーナーパッド上に中箱を載置する場合について説明する斜視図。 従来の梱包物(1)を説明するための斜視図。 従来の梱包物(2)を説明するための断面図。 本発明の梱包物における、底面側からの衝撃の受け方の一例を図3のA−A’断面から見た図。 傾斜面が形成されていない場合の、底面側からの衝撃の受け方の一例を図3のA−A’断面から見た図。 本発明のコーナーパッドにおける、傾斜面の変形例。 本発明のコーナーパッドの変形例。 本発明の梱包物において、被梱包物の角部が丸状である例。
符号の説明
1 梱包物、2 梱包箱、2A,2B 側壁、3 コーナーパッド、3A,3A 底面リブ、3B 側面リブ、3B1 内リブ、3B2a,3B2b,3B2c 外リブ、3b1,3b2 側面部、3C 内部空間、3D 傾斜面、3E 平面部 3F 外周側面 3G 中間リブ 4 スペーサ、4A,4B 仕切部材、4A1 本体部、4A2 スカート部、4a1,4a2 緩衝用リブ、4B1 本体部、4B2 スカート部、5 スペーサ、5A 中箱、5B 受板、5a1 切り欠き、5a2,5b 貫通孔、6 付属品箱、6A 箱体、6B 蓋体、7 手掛け孔、8 領域部、8A 切り込み、8B ヒンジ部、9 開口窓、10 領域部、10A 切り込み、10B ヒンジ部、10C 切り込み、11 当て板、12 切り欠き、13 付属品、b 取扱説明書、F 梱包袋、P 電子機器、P1 側面突起部,P2 底面突起部

Claims (11)

  1. 被梱包物と、前記被梱包物を内部に収納するための梱包箱と、前記被梱包物に対する衝
    撃を緩和するための第1緩衝部と第2緩衝部を有する緩衝用のコーナーパッドにおいて、
    前記コーナーパッドは、下方に開口する内部空間を設け、外周側面よりも、梱包箱下面
    方向に対する強度が弱い平面部と、上面中央部から梱包箱中央側の端部に向かって下る勾
    配をもつ傾斜面を有する第3緩衝部を備え、
    前記外周側面に、傾斜を持たせることを特徴とするコーナーパッド。
  2. 請求項1に記載のコーナーパッドにおいて、
    前記第3緩衝部は、前記第1緩衝部よりも低い段に形成され、
    前記端部に向かって下る勾配をもつ傾斜面の、前記コーナーパッドの前記梱包箱側の面
    に対して垂直な面からの角度が、前記外周側面よりも大きく形成されている傾斜面を有す
    ることを特徴とするコーナーパッド。
  3. 請求項1乃至2に記載のコーナーパッドにおいて、
    前記第3緩衝部は、前記第1緩衝部よりも低い段で、かつ前記コーナーパッドの前記梱
    包箱の中心側の端部に形成され、
    前記端部は、丸状面を有することを特徴とするコーナーパッド。
  4. 請求項1乃至3に記載のコーナーパッドにおいて、
    前記コーナーパッドの側面部、前記第2緩衝部、前記第1緩衝部及び前記端部が、衝撃
    が加わった時に段階的に潰れるように配置されていることを特徴とするコーナーパッド。
  5. 請求項1乃至4に記載のコーナーパッドにおいて、
    前記第1緩衝部及び前記第2緩衝部はリブであることを特徴とするコーナーパッド。
  6. 請求項1乃至5のいずれかに記載のコーナーパッドにおいて、
    前記端部は平面部を備え、前記傾斜面は前記平面部を挟んで前記第1緩衝部から離れて
    形成されていることを特徴とするコーナーパッド。
  7. 請求項1乃至6のいずれかに記載のコーナーパッドにおいて、
    前記コーナーパッドの前記内部空間に補強パッドが配置されていることを特徴とする
    ーナーパッド。
  8. 請求項1乃至7のいずれかに記載のコーナーパッドにおいて、
    前記第2緩衝部は、外側に向けてリブ形状を有する外リブを備え,
    前記外リブは、前記コーナーパッドの前記梱包箱側の面に対して垂直な面からの角度が、
    前記隣接する側面よりも大きく形成されている傾斜面が形成されていることを特徴とする
    コーナーパッド。
  9. 請求項1乃至8のいずれか記載のコーナーパッドにおいて、
    前記コーナーパッドの前記第1緩衝部と前記被梱包物との間で、かつ前記第2緩衝部の
    内側に配置された前記被梱包物収納用のスペーサとを備えた梱包物。
  10. 請求項9記載の梱包物において、
    前記スペーサは、前記被梱包物を載置する受板又は前記被梱包物を収納する中箱からな
    ることを特徴とする梱包物。
  11. 請求項9記載の梱包物において、
    前記スペーサが、前記被梱包物を載置する受板及び前記被梱包物を収納する中箱とから
    なることを特徴とする梱包物。
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