JP4021420B2 - パルプモールド緩衝材、及び包装装置 - Google Patents

パルプモールド緩衝材、及び包装装置 Download PDF

Info

Publication number
JP4021420B2
JP4021420B2 JP2004074697A JP2004074697A JP4021420B2 JP 4021420 B2 JP4021420 B2 JP 4021420B2 JP 2004074697 A JP2004074697 A JP 2004074697A JP 2004074697 A JP2004074697 A JP 2004074697A JP 4021420 B2 JP4021420 B2 JP 4021420B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pulp mold
cushioning material
packaging
pulp
buffer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP2004074697A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2005263231A (ja
Inventor
智宏 岡田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sharp Corp
Original Assignee
Sharp Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sharp Corp filed Critical Sharp Corp
Priority to JP2004074697A priority Critical patent/JP4021420B2/ja
Publication of JP2005263231A publication Critical patent/JP2005263231A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4021420B2 publication Critical patent/JP4021420B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02WCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO WASTEWATER TREATMENT OR WASTE MANAGEMENT
    • Y02W30/00Technologies for solid waste management
    • Y02W30/50Reuse, recycling or recovery technologies
    • Y02W30/80Packaging reuse or recycling, e.g. of multilayer packaging

Description

本発明は、被梱包物に加わる衝撃を緩衝して被梱包物を保護するパルプモールド緩衝材、及びこのパルプモールド緩衝材を用いて構成され、各種製品を梱包箱の中に梱包する際に、製品(被梱包物)と梱包箱間に介在させる包装装置に関する。
従来、梱包用緩衝体として段ボールを折りたたんだものや発泡スチロールを用いたものが多用されてきた。しかし、環境保護の観点から、古紙を再利用したパルプモールド梱包材が注目されている。パルプモールド梱包材の梱包の強度を確保するために様々な工夫がなされている。
パルプモールドと他緩衝材の組み合わせにて梱包するための包装装置には、以下のような従来例がある。
特許文献1には、パルプモールドと嵌合するための孔をあけたダンボールシートを組み合わせて補強し梱包する技術が記載されている。
特許文献2には、パルプモールド緩衝材の形状工夫にて製品の緩衝を行う梱包用緩衝体が記載されている。
特許文献3には、パルプモールド緩衝材の折り曲げまたは組合せによる製品への緩衝を行う梱包方法及び梱包物が記載されている。
特許文献4には、パルプモールド緩衝材の形状工夫にて製品の緩衝を行う技術が開示されている。
特許文献5には、被梱包物に捲着状に包装するダンボールとそれを包装するパルプモールド緩衝材の組み合わせによる緩衝を行う技術が開示されている。
図10は、パルプモールドを採用した従来の一般的な梱包方法を説明する図である。
図10(a)(b)において、1は梱包材(蓋)、2は被梱包製品、3,4はパルプモールド緩衝材、5は梱包箱である。
図10(a)に示すパルプモールド緩衝材3は、被梱包製品2への衝撃を吸収するための外側凸部3aが形成され、図10(b)に示すパルプモールド緩衝材4は、被梱包製品2への衝撃を吸収するための内側凹部4aが形成される。図10で示したように、上記特許文献1〜5に記載の技術は、基本的にはパルプモールド緩衝材の形状工夫等により製品の緩衝を行うものである。
実開平6−44771号公報 特開2001−19050号公報 特開2000−153879号公報 特開平10−29665号公報 特開平9−175591号公報
しかしながら、このような従来のパルプモールドを用いた包装装置にあっては、以下のような問題点があった。
例えば、組合せのダンボールがシート状では、シートが移動したり板状のため強度的に不十分で条件を満足する補強をすることが困難である。
また、パルプモールド緩衝材の形状工夫だけであると、耐圧強度的に不十分で条件を満足する補強が困難である。
また、強度や緩衝効果を満足させるために専用のパルプモールド緩衝材を使用すると、そのための新規金型や金型変更が必要になりコストアップを招く。
さらに、ダンボール折り曲げ品とパルプモールド緩衝材との組み合わせにおいてもダンボール折り曲げ品を被梱包物と同時にパルプモールド緩衝材に挿入する場合、あらかじめ形状を設定する必要があり、後からの追加は困難という問題を有している。
本発明は、このような課題に鑑みてなされたものであって、被梱包製品の強度等の条件に応じて組み替えができるとともに、いかなる製品の梱包用への展開も容易であり、専用品でないためコストアップを招くことなく、さらにはリサイクルも容易なパルプモールド緩衝材、及びこのパルプモールド緩衝材を用いた包装装置を提供することを目的とする。
本発明のパルプモールド緩衝材は、被梱包物に加わる衝撃を緩衝して該被梱包物を保護するパルプモールド緩衝材において、衝撃を緩衝するパルプモールド緩衝部と、前記パルプモールド緩衝部を支持するパルプモールド支持部とを備えることを特徴としている。
前記パルプモールド緩衝部と前記パルプモールド支持部とは、一体形成されているものであってもよい。
より好ましい具体的な態様として、前記パルプモールド緩衝部は、キャップ形状であり、該キャップ形状の裾が前記パルプモールド支持部を形成する。
前記パルプモールド支持部は、前記キャップ形状の裾が湾曲することによって弾性構造を有することがより好ましい。
より好ましい具体的な態様として、前記パルプモールド支持部は、前記キャップ形状の裾の縁が広がり、かつその断面がS字又はJ字状である弾性構造を有する。
本発明の包装装置は、前記パルプモールド緩衝材と、前記パルプモールド緩衝材と組合わせて被梱包物を保護する包装用構造体とを備えることを特徴としている。
より好ましい具体的な態様として、前記包装用構造体は、前記パルプモールド緩衝材と組合わされて嵌合する組合わせ用切欠き部を備える。
前記包装用構造体は、前記組合わせ用切欠き部を任意の場所に複数備えるものであってもよい。
前記包装用構造体は、前記パルプモールド緩衝材と組合わせ可能な二層フレーム構造を備えるものであってもよい。
前記包装用構造体は、被梱包物を梱包する収納部と、前記収納部の周囲を囲む外周部とを備え、前記パルプモールド緩衝材は、前記外周部の外方に向かって取り付けられることがより好ましい。
また、前記パルプモールド緩衝材は、あらかじめ複数種類の大きさ、形状、又は材質のものが用意されており、前記包装用構造体は、選択された任意の前記パルプモールド緩衝材と組み合わされることがより好ましい。
以上、詳述したように、本発明によれば、汎用性を持たせたパルプモールド緩衝材であるので、組合わせにより必要に応じた緩衝効果を持った部品への選択が可能であり、製品強度等の条件に応じて組み替えができる。また、別製品の梱包にも容易に採用ができる。
また、組合わせにより緩衝補強が可能であり、ベースとなるパルプモールドの形状を大きく変更することなく緩衝効果を向上させることができる。
また、パルプモールド緩衝材の形状を大きく変更することなく、また金型を作成及び変更するより安価に対応することができる。
また、パルプモールドは古紙を利用した紙製再生材のため、元々リサイクル及び廃棄処理が容易であるが、これに加えて、汎用性を持たせたパルプモールド緩衝材であるため、リサイクル時には、パルプモールド緩衝材と包装用構造体とに分け、それぞれにリサイクルさせることができ、より一層資源の有効利用を図ることができる。
以下、添付図面を参照しながら本発明の好適なパルプモールド緩衝材、及び包装装置の実施の形態について詳細に説明する。
第1の実施の形態
図1は、本発明の第1の実施の形態のパルプモールド緩衝材の構成を示す図であり、図1(a)はその斜視図、図1(b)はその側面図、図1(c)はその断面図、図1(d)はその正面図である。
図1において、パルプモールド緩衝材10は、パルプモールド成型法により古紙等のパルプ系材料から型を用いて形成されるパルプモールドであり、先端部を丸くしたキャップ形状の凸型パルプモールド緩衝部11と、パルプモールド緩衝部11と均一な肉厚のパルプモールドで一体形成され、パルプモールド緩衝部11を支持するパルプモールド支持部12とを備えて構成される。
パルプモールド支持部12は、キャップ形状の裾を形成するもので、パルプモールド緩衝部11を自立させた時に底面となる底部12aと、該底部12aからパルプモールド緩衝部11方向に湾曲して戻り、後述する包装用構造体20(図4)と組合わせたとき、該包装用構造体20の側面に当接して安定板となる上面12bを備えている。ここで、パルプモールド緩衝部11からパルプモールド支持部12を見た場合、一旦底部12aに突出し湾曲して上面12bに戻る弾性構造となっている。すなわち、パルプモールド支持部12を形成するキャップ形状の裾の縁が広がって、その断面形状はS字又はJ字状となっておりこの形状が弾性構造を有する。
パルプモールド緩衝部11は、キャップ形状の凸型のパルプモールド部分が衝撃・振動を吸収する。キャップ形状のバリエーションについては図2により説明する。
図2は、パルプモールド緩衝材10のバリエーションを示す図である。図2では、パルプモールド緩衝材10のパルプモールド緩衝部11のキャップ形状の凸型の高さによって3つのバリエーションを示している。図2(a)は、キャップ形状の凸型が一番高いパルプモールド緩衝部11Aの側面図を、図2(b)は、その断面図を示す。また、図2(c)は、キャップ形状の凸型が中程度のパルプモールド緩衝部11Bの側面図を、図2(d)は、その断面図を示し、図2(e)は、キャップ形状の凸型が低いパルプモールド緩衝部11Cの側面図を、図2(f)は、その断面図を示す。
また、各パルプモールド緩衝部11A,11B,11Cの底部であるパルプモールド支持部12の形状は、共通(同一)である。これにより、パルプモールド緩衝材11は、各パルプモールド緩衝部11A,11B,11Cのキャップ形状の凸型高さやその形状に拘わらず、任意に組合わせて使用可能である。また、図4乃至図6で後述するようにパルプモールド緩衝部11自体が様々な形状に形成可能であるばかりか、包装用構造体20の組合わせ用切欠き部21の設置個数や設置場所も自由であるため、組合わせ用切欠き部21に嵌合される各パルプモールド緩衝部11A,11B,11Cについても任意の高さや形状のものが自由に組合わせ使用できる。
図3は、汎用性を持たせたパルプモールド緩衝材10単品の積み重ねた状態を示す図である。図3に示すように、パルプモールド緩衝材10単品を搬送する際、又はリサイクルのための回収時にパルプモールド緩衝材10のパルプモールド緩衝部11のキャップ形状部分同士を積み重ねるようにすれば、パルプモールド緩衝材10の搬送・回収が容易となる。
第2の実施の形態
図4及び図5は、本発明の第2の実施の形態のパルプモールド緩衝材10及び包装用構造体20の構成を示す図であり、図4はその分解図、図5(a)は図4の正面図、図5(b)は図4の側面図である。図1乃至図3と同一構成部分には同一符号を付して重複箇所の説明を省略する。
図4及び図5において、20は複数のパルプモールド緩衝材10と組み合わされる包装用構造体であり、複数のパルプモールド緩衝材10と組合わされる複数の組合わせ用切欠き部21を四面に有する。
包装用構造体20は、組合わせ用切欠き部21から複数のパルプモールド緩衝材10のパルプモールド緩衝部11が外方に突出する形状となる外周面20aと、被梱包製品を保護するためのベースとなる内周面20bとの二層フレーム構造を有し、さらに内周面20bの背面(中空側)には、組合わせ用切欠き部21に組み合わされるパルプモールド緩衝材10のパルプモールド支持部12の底部12aを後方から押さえる複数の突起部20cが設けられている。この二層フレーム構造による包装用構造体20は、製造が容易であり、また内部に被梱包製品の保護スペースを確保でき、かつ組合わせ用切欠き部21によるパルプモールド緩衝材10との組合わせも簡単である。なお、包装用構造体20は、この二層フレーム構造に限定されるものではなく、どのような形状のものでもよい。例えば、中空フレーム構造であってもよい。
包装用構造体20は、パルプモールド緩衝材10と同様のパルプモールド素材、すなわちパルプモールド成型法により古紙等のパルプ系材料から型を用いて形成されるパルプモールドでもよいし、他の素材でもよい。
本例では、包装用構造体20は、四角形の二層フレームであり、各端面に2つの組合わせ用切欠き部21が形成され、該2つの組合わせ用切欠き部21のそれぞれに、キャップ形状の凸型部分を外方にしてパルプモールド緩衝材10のパルプモールド緩衝部11がはめ込まれ、パルプモールド緩衝材10のパルプモールド支持部12の底部12aを、包装用構造体20の二層フレーム構造内に押し込むことで嵌合される。
パルプモールド緩衝材10と包装用構造体20との組合わせに際し二層フレーム構造の包装用構造体20の内周面20bと外周面20aとが適度に撓るため、パルプモールド緩衝材10を容易に挿入することができ、また挿入後はパルプモールド緩衝材10のパルプモールド支持部12の底部12aが複数(例えば4つ)の突起部20cによって後方から押され、かつその上面12bが包装用構造体20の側面に当接する構造となるため定位置にしっかりと固定される。この際、パルプモールド支持部12の底部12a湾曲して上面12bに戻る弾性構造となっているため、底部12aが突起部20cによって後方から押されると、弾性変形力によって上面12bが包装用構造体20の側面に常時押され、振動等による移動や経年使用による位置ズレを未然に防止することができる。
このように、包装用構造体20は、組合わせ用切欠き部21を有し、パルプモールド緩衝部11を組合わせ用切欠き部21に挿入してパルプモールド緩衝材10のパルプモールド支持部12と組合わせ、組合わせ用切欠き部21にパルプモールド緩衝材10のパルプモールド支持部12を嵌合させる。
パルプモールド緩衝材10は、図4では包装用構造体20の側面の2つの組合わせ用切欠き部21と組み合わされているが、組合わせ数や配置は任意であり、組合わせ数や配置に自由度があることで汎用性を持たせたパルプモールド緩衝材10となっている。
図5に示すように、パルプモールド緩衝材10と包装用構造体20との組み立てが完成し、段ボール箱等の梱包箱に使用する場合、パルプモールド緩衝材10のパルプモールド緩衝部11のキャップ形状の凸型の先頭部のみが、段ボール箱の内側に当接するため、先頭部の摩擦や衝撃による力だけではパルプモールド緩衝材10が包装用構造体20から外れてしまうことはない。なお、リサイクル等のためにパルプモールド緩衝材10を、包装用構造体20から外してそれぞれ再使用することも可能である。この場合は、パルプモールド緩衝材10のパルプモールド支持部12の底部12aを、包装用構造体20の中空フレーム構造からより強い力で引抜けばよい。リサイクルの一例として、汎用性を持たせたパルプモールド緩衝材10を、図4及び図5の構造とは異なる構造の包装用構造体20に使用することができる。同様に、パルプモールド緩衝材10を、緩衝部の高さの異なる図2に示すようなパルプモールド緩衝部11A,11B,11Cを有するパルプモールド緩衝材に換装することも可能である。
このように、本例は、最初からあらかじめ汎用性を持たせたパルプモールド緩衝材10を使用することを前提に設計されていることを基本的な特徴としている。したがって、汎用性を持たせたパルプモールド緩衝材10を図4及び図5の包装用構造体20に組合わせて使用することも、その他の構造の構造体に組合わせることも可能である。
特に、汎用性を持たせたパルプモールド緩衝材10は、用途に合わせてあらかじめ複数種類用意しておく。例えば、汎用性を持たせたパルプモールド緩衝材10は、その大きさや凸部の高低に応じた種別に加え、形状や材質により様々な種類から選択可能にする。この種別は、等級等により規格化しておくことが好ましい。これにより、製品強度等の条件に応じて、パルプモールド緩衝材10の組み替えが可能になり、これも汎用性のある包装用構造体20との組合せにより所望の補強ができるようになる。
また、汎用性を持たせるためあらかじめ数種類の形状を持たせたパルプモールド緩衝材10を使用することにより、形状的にも梱包サイズ的にもコスト的にも大きな影響をあたえず比較的容易に追加・変更が可能になる。その上、パルプモールド緩衝材10が汎用性を持っているため、別製品の梱包用への展開も容易であり、更に予定より製品を保護強化する必要性のある場合もベースとなるパルプモールドの形状を変更することなく容易に組み替えが可能になる。
図6は、他の包装用構造体20の構成を示す図であり、図6(a)はその分解図、図6(b)はその正面図である。図1乃至図5と同一構成部分には同一符号を付して重複箇所の説明を省略する。
図4及び図5において、30は複数のパルプモールド緩衝材10と組み合わされる二層フレーム構造の包装用構造体であり、複数のパルプモールド緩衝材10と組合わされる複数の組合わせ用切欠き部31を四面に有する。
包装用構造体30は、組合わせ用切欠き部31から複数のパルプモールド緩衝材10のパルプモールド緩衝部11が外方に突出する形状となる外周面30aと、被梱包製品を保護するためのベースとなる内周面30bとの二層フレーム構造を有し、さらに内周面30bの背面(中空側)には、組合わせ用切欠き部21に組み合わされるパルプモールド緩衝材10のパルプモールド支持部12の底部12aを後方から押さえる複数の突起部30cが設けられている。包装用構造体30は、パルプモールド緩衝材10と同様のパルプモールド素材、すなわちパルプモールド成型法により古紙等のパルプ系材料から型を用いて形成されるパルプモールドでもよいし、他の素材でもよい。
また、リサイクル等のためにパルプモールド緩衝材10を、包装用構造体30から外して再使用することも可能である。例えば、汎用性を持たせたパルプモールド緩衝材10を、包装用構造体30から取り外し、例えば図4及び図5の構造の包装用構造体20に使用することができる。
本例では、パルプモールド緩衝部11は、図2(e)(f)に示すキャップ形状の凸型が低いパルプモールド緩衝部11Cのパルプモールド緩衝材10を用いている。各端面に1つのパルプモールド緩衝材10を用いる場合には、各端面の衝撃を1つのパルプモールド緩衝材10が吸収することになる。このため、経時使用によるパルプモールド緩衝部の劣化を回避する観点からキャップ形状の凸型が低いパルプモールド緩衝部11Cのパルプモールド緩衝材10を用いることが好ましい。
第3の実施の形態
図7乃至図9は、本発明の第3の実施の形態のパルプモールド緩衝材及び包装用構造体を用いた包装装置の構成を示す分解斜視図であり、図7及び図8は、図4及び図5のパルプモールド緩衝材10及び包装用構造体20を用いた例を、図9は、図6のパルプモールド緩衝材10及び包装用構造体30を用いた例をそれぞれ示す。図10と同一構成部分には同一符号を付して重複箇所の説明を省略する。
図7において、1は梱包材(蓋)、2は被梱包製品、20はパルプモールド緩衝材10との組み立てが完成した包装用構造体、5は段ボール箱等の梱包箱である。
パルプモールド緩衝材10と組み合わされた包装用構造体20の内側に被梱包製品2をはめ込んで、被梱包製品2をはめ込んだ包装用構造体20を包装箱5に収納し、梱包材1により蓋をする。被梱包製品2は、梱包箱5内で包装用構造体20に組み合わされたパルプモールド緩衝材10のパルプモールド緩衝部11によって衝撃・振動から保護される。
また、図8に示すように、被梱包製品2を、上下2つのパルプモールド緩衝材10が組み合わされた包装用構造体20を収納部を内側にして向かい合わせ、上下2つの包装用構造体20で挟み込む態様でもよい。
被梱包製品2は、上下2つの包装用構造体20によって挟まれ、上下2つの包装用構造体20に組み合わされたパルプモールド緩衝材10のパルプモールド緩衝部11によってより強固に衝撃・振動から保護される。
また、図9に示すように、図6の包装用構造体30を用いる場合についても図7の場合と同様に、パルプモールド緩衝材10が組み合わされた包装用構造体30の内側に被梱包製品2をはめ込んで、被梱包製品2をはめ込んだ包装用構造体30を包装箱5に収納し、梱包材1により蓋をする。被梱包製品2は、梱包箱5内で包装用構造体30に組み合わされたパルプモールド緩衝材10のパルプモールド緩衝部11によって衝撃・振動から保護される。
以上説明したように、本パルプモールド緩衝材10は、先端部を丸くしたキャップ形状の凸型パルプモールド緩衝部11と、パルプモールド緩衝部11を支持するパルプモールド支持部12とから構成される汎用性のパルプモールド緩衝材であり、さらに、汎用性パルプモールド緩衝材10を、組合わせ用切欠き部21に挿入して組合わせる包装用構造体20によって被梱包製品2を衝撃から保護するので、パルプモールド緩衝材10及び包装用構造体20はそれぞれ、様々に組合わせて使用できることで汎用性を持たせることができ、組合わせにより製品強度等の条件に応じて組み替えが可能である。また、必要に応じて様々な強度を持たせたパルプモールドを選択することができる。
また、緩衝補強が可能であり、またパルプモールドは古紙を利用した紙製再生材のためリサイクル及び廃棄処理が容易である。
また、ベースとなるパルプモールドの形状を大きく変更することなく緩衝効果を向上させることができる。
また、汎用性を持たせたパルプモールド緩衝材であるため、必要に応じた緩衝効果を持った他の部品への選択・変更が可能であり、また別製品の梱包にも容易に採用が可能となる。
さらに、緩衝効果アップや補強等の目的でベースとなるパルプモールド緩衝材の形状を大きく変更することなく、また金型を作成及び変更するより安価に対応することができる。
なお、上記各実施の形態に係るパルプモールド緩衝材では、段ボール箱に被梱包製品を梱包する包装装置に適用した例であるが、本パルプモールド緩衝材を用いるものであれば段ボール箱等の梱包箱に梱包する態様には限定されない。すなわち、被梱包物を本パルプモールド緩衝材で衝撃から保護できればよい。この場合は、上下方向の衝撃についてはクッション材で梱包する等、他の方法で保護するか、又は包装用構造体の上下にも同様の方法でパルプモールド緩衝材10を組合わせればよい。また、被梱包物は、どのような製品でもよいことは勿論である。
また、パルプモールド緩衝部11は、先頭部の丸いキャップ形状の凸型であることが好ましいが、図2で述べたように大きさや高さ、形状、材質、肉厚、肉厚の均一性などは種々の変更が可能である。但し、汎用性を持たせたパルプモールド緩衝材とするためには、支持部と組合わせる部分(例えば底部)の大きさなどをあらかじめ設定しておき、選択使用することが好ましい。さらに好ましくは、製品強度等の条件に応じて複数種類のパルプモールド緩衝部を規格化して用意しておき、任意の組合せができることがより好ましい。
上述したように、汎用性を持たせたパルプモールド緩衝材であるため、支持部との組合わせはどのようなものでもよい。本実施の形態では、図4及び図5に示すように、包装用構造体20の各側面に2つのパルプモールド緩衝材10を組合わせた例と、図6に示すように包装用構造体30の各側面に1つのパルプモールド緩衝材10を組合わせた例とを示したが、3つ以上のパルプモールド緩衝材10を組合わせる態様でもよい。上記は組合わせ数についてであるが、組合わせ箇所も任意である。例えば、包装用構造体20の各側面に複数のパルプモールド緩衝材10を雁行配置してもよい。
また、上記各実施の形態では、パルプモールド緩衝材、包装装置及び包装装置の製造方法の名称を用いているが、これは説明の便宜上であり、例えば梱包用緩衝体、パルプモールド及び梱包方法等でもよく、また、パルプモールド緩衝材として単体使用するものであってもよい。
本発明の第1の実施の形態のパルプモールド緩衝材の構成を示す図である。 本実施の形態のパルプモールド緩衝材のバリエーションを示す図である。 本実施の形態のパルプモールド緩衝材単品の積み重ねた状態を示す図である。 本発明の第2の実施の形態のパルプモールド緩衝材及び包装用構造体の構成を示す分解図である。 本実施の形態のパルプモールド緩衝材及び包装用構造体の構成を示す図である。 本実施の形態の他のパルプモールド緩衝材及び包装用構造体の構成を示す図である。 本発明の第3の実施の形態のパルプモールド緩衝材及び包装用構造体を用いた包装装置の構成を示す図である。 本実施の形態のパルプモールド緩衝材及び包装用構造体を用いた包装装置の構成を示す図である。 本実施の形態のパルプモールド緩衝材及び包装用構造体を用いた包装装置の構成を示す図である。 パルプモールドを採用した従来の一般的な梱包方法を説明する図である。
符号の説明
1 梱包材(蓋)
2 被梱包製品
5 梱包箱
10 パルプモールド緩衝材
11,11A,11B,11C パルプモールド緩衝部
12 パルプモールド支持部
12a パルプモールド支持部の底部
12b パルプモールド支持部の上面
20,30 包装用構造体
21,31 組合わせ用切欠き部
20a,30a 包装用構造体の外周面
20b,30b 包装用構造体の内周面
20c,30c 包装用構造体の突起部
21,31 組合わせ用切欠き部

Claims (11)

  1. 被梱包物に加わる衝撃を緩衝して被梱包物を保護するパルプモールド緩衝材であって
    中空キャップ形状のパルプモールド緩衝部と、
    該パルプモールド緩衝部と一体形成され、該パルプモールド緩衝部の中空キャップ形状の広がった裾部を形成するパルプモールド支持部と
    を有し、
    前記パルプモールド支持部は、
    前記パルプモールド緩衝部に内方側が連接する底部と、
    該底部の外方側に連接する上面と
    を備え、
    前記パルプモールド緩衝部の軸線方向に関して、前記上面は前記底部よりも前記パルプモールド緩衝部のキャップ寄りに位置して、前記底部と前記上面との連接部分が弾性構造になっている
    ことを特徴とするパルプモールド緩衝材。
  2. 前記底部と前記上面との連接部分は湾曲している
    ことを特徴とする請求項1記載のパルプモールド緩衝材。
  3. 前記底部、前記上面、及び両者の連接部分により形成される前記パルプモールド支持部の断面形状がS字又はJ字状になっている
    ことを特徴とする請求項2記載のパルプモールド緩衝材。
  4. 被梱包物を梱包箱の中に梱包する際に、被梱包物と梱包箱との間に介在させる包装装置であって、
    中空キャップ形状のパルプモールド緩衝部と、該パルプモールド緩衝部と一体形成され、該パルプモールド緩衝部の中空キャップ形状の広がった裾部を形成するパルプモールド支持部とを有し、前記パルプモールド支持部は、内方側が前記パルプモールド緩衝部に連接する底部と、該底部の外方側に連接する上面とを備え、前記パルプモールド緩衝部の軸線方向に関して、前記上面は前記底部よりも前記パルプモールド緩衝部のキャップ寄りに位置し、かつ前記底部と前記上面との連接部分は弾性構造になっているパルプモールド緩衝材と;
    該パルプモールド緩衝材と組み合わされ、前記梱包箱の内側との対向面から、該パルプモールド緩衝材のパルプモールド緩衝部が突出する包装用構造体と;
    を備えることを特徴とする包装装置。
  5. 前記包装用構造体は、前記パルプモールド緩衝部材の前記パルプモールド緩衝部が嵌合する組合わせ用切欠き部を有し、
    前記パルプモールド緩衝材は、該組合わせ用切欠き部との嵌合状態で、前記パルプモールド支持部の前記上面を前記包装用構造体の内側に当接させ、前記パルプモールド緩衝部のキャップ形状部分を該組合わせ用切欠き部から前記包装用構造体の外側に突出させる
    ことを特徴とする請求項4記載の包装装置。
  6. 前記組合わせ用切欠き部は、前記包装用構造体の所望位置それぞれに対応させて予め配置されている
    ことを特徴とする請求項5記載の包装装置。
  7. 前記組合わせ用切欠き部は、前記パルプモールド支持部の形状が共通であって前記パルプモールド緩衝部のキャップ形状が互いに異なった前記パルプモールド緩衝材それぞれと嵌合する
    ことを特徴とする請求項5記載の包装装置。
  8. 前記包装用構造体は、
    前記パルプモールド緩衝部の前記パルプモールド支持部との連接側と嵌合し、前記パルプモールド支持部の前記上面と内側で当接して、前記パルプモールド緩衝材を外側に突出させる組合わせ用切欠き部が形成された第1のフレーム部と、
    第1のフレーム部の内方に配置され、前記パルプモールド支持部の前記底部と当接する第2のフレーム部と
    を有する二層フレーム構造になっており、
    前記パルプモールド支持部は、前記包装用構造体の前記第1のフレーム部と前記第2のフレーム部との間に介在し、前記上面は前記第1のフレーム部と当接し、前記底部は前記第2のフレーム部と当接する
    ことを特徴とする請求項4記載の包装装置。
  9. 前記第2のフレーム部は、被梱包物と当接し、被梱包物を保持する収納部であり、
    前記第1のフレーム部は、該収納部の周囲を囲み、被梱包物を該収納部ごとを梱包箱内に保持する外周部である
    ことを特徴とする請求項8記載の包装装置。
  10. 前記組合わせ用切欠き部は、前記包装用構造体の所望位置それぞれに対応させて前記第1のフレーム部に予め配置されている
    ことを特徴とする請求項8記載の包装装置。
  11. 前記組合わせ用切欠き部は、前記パルプモールド支持部の形状が共通であって前記パルプモールド緩衝部のキャップ形状が互いに異なった前記パルプモールド緩衝材それぞれと嵌合する
    ことを特徴とする請求項8記載の包装装置。
JP2004074697A 2004-03-16 2004-03-16 パルプモールド緩衝材、及び包装装置 Expired - Lifetime JP4021420B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004074697A JP4021420B2 (ja) 2004-03-16 2004-03-16 パルプモールド緩衝材、及び包装装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004074697A JP4021420B2 (ja) 2004-03-16 2004-03-16 パルプモールド緩衝材、及び包装装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2005263231A JP2005263231A (ja) 2005-09-29
JP4021420B2 true JP4021420B2 (ja) 2007-12-12

Family

ID=35088192

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004074697A Expired - Lifetime JP4021420B2 (ja) 2004-03-16 2004-03-16 パルプモールド緩衝材、及び包装装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4021420B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN105836315A (zh) * 2016-06-14 2016-08-10 赵敏 易碎制品运送保护盒
CN117585311A (zh) * 2022-08-17 2024-02-23 广东美的白色家电技术创新中心有限公司 力传递结构、包装组件、电器组件、过滤网罩及电器设备

Also Published As

Publication number Publication date
JP2005263231A (ja) 2005-09-29

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2019094104A (ja) 梱包材
JP5452643B2 (ja) 緩衝材
JP5440906B2 (ja) 包装用緩衝材
JP4021420B2 (ja) パルプモールド緩衝材、及び包装装置
JP6656504B2 (ja) 緩衝体
JP4918290B2 (ja) パルプモールド緩衝材
JP4537052B2 (ja) 緩衝材
JP4311153B2 (ja) 梱包物及びコーナーパッド
JP5282861B2 (ja) 包装箱
JP2014193731A (ja) 梱包包装体
JP2007099371A (ja) 梱包用緩衝体
JP4920345B2 (ja) 梱包箱用の緩衝部材
JP3129057B2 (ja) 洗濯機の包装用緩衝装置
JP2017137075A (ja) 構造体
JP2658695B2 (ja) 包装装置
JP4841258B2 (ja) 梱包箱用緩衝材と梱包箱用緩衝材を有する梱包箱
JP2000118569A (ja) 緩衝包装体
JP4646585B2 (ja) 緩衝ユニット
EP4227234A1 (en) Method for assembling and packaging a heating device
JP5422671B2 (ja) 物品収納ケース
JP5629806B2 (ja) 梱包材
JP3049017U (ja) 梱包用箱
JP6033168B2 (ja) 緩衝部材
JP4750637B2 (ja) 梱包用緩衝材
JP2006008220A (ja) 緩衝部材および緩衝容器

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20060125

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20070611

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20070619

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20070820

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20070911

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20070926

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101005

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111005

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121005

Year of fee payment: 5