JP6033168B2 - 緩衝部材 - Google Patents

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Description

本発明は、例えば電子機器等のような比較的重量の重い製品を梱包する際に、製品の側面や底面、上面を保護するために用いられる緩衝部材に関するものである。
従来、電子機器等の梱包方法としては、段ボールケース等の外装箱と電子機器(被梱包物)との間に、輸送中の外部からの衝撃や振動を吸収する緩衝部材を配置する方法が一般的である。緩衝部材としては、段ボールを折畳んだ緩衝部材や、材料として古紙を利用したリサイクル利用が可能なパルプモールド製の緩衝部材、発泡スチロールなどの発泡プラスチック製の緩衝部材等が用いられる。
しかし、重量物の梱包には段ボールから成る基材と、基材に取り付けられた複数の支柱部とで構成された緩衝部材が広く用いられている。
上述の緩衝部材を用いた梱包においては、通常、緩衝させたい被梱包物の側面に基材を当接させるとともに、被梱包物の側面において強度の強い部分に発泡樹脂などで形成されたブロックを配置し、基材全面で被梱包物の側面を受ける構成がとられる。
例えば、特許文献1には、段ボールシート製の十字状シートを換気扇取付枠にスリーブ状に巻回した後、結束材で結束する包装材が開示されており、十字状シート(基材)のホルダ面に装着された積層コア(支柱部)で換気扇取付枠のフランジ部の背面を保持することで圧縮荷重に対する耐力を向上させている。
特開2005−324800号公報
しかしながら、被梱包物によっては、緩衝させたい面に前記ブロックを配置可能な強度の強い部分が無いか、或いは強度の強い部分の面積が小さい場合があり、従来の緩衝部材を配置できないことがあった。これを補うためには、被梱包物を発泡緩衝シートで被覆したり、被梱包物と外装箱との隙間に発泡樹脂製のチップを充填したりする必要が生じ、緩衝部材の使用量が増加する。その結果、梱包コストが増加するとともに、環境負荷の面からも好ましいものではなかった。
また、基材を被梱包物の緩衝させたい面よりも大きくし、前記ブロックを被梱包物の外縁部よりも外側に配置することも考えられるが、前記ブロックに荷重が加わると前記ブロックの内縁との接合部分で基材が折れ曲がって前記ブロックが被梱包物側に倒れ込んでしまい、十分な緩衝効果が得られないという問題があった。
本発明は前記事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、被梱包物の緩衝させたい面に強度の強い部分が無い場合であっても、外力を十分に緩衝可能であり、且つ使用量を抑制できる緩衝部材を提供することである。
本発明は、被梱包物と外装箱との間に配置される緩衝部材であって、基材と、開口部と、支柱部とを備えている。前記基材は、前記被梱包物に対向して配置され、前記被梱包物の一面に当接する本体部と、該本体部にヒンジ線を介して連設され前記ヒンジ線で折り曲げられることにより前記被梱包物の前記一面に隣接する他の一面に当接される折り曲げ片とを有する。前記開口部は、前記本体部から前記ヒンジ線を経て前記折り曲げ片にわたって形成されている。前記支柱部は、発泡樹脂製のものである。前記支柱部は、前記折り曲げ片が前記本体部に対し前記ヒンジ線で略垂直に折り曲げられた状態で前記開口部に挿入され、前記開口部における前記折り曲げ片側の端縁に当接された状態で前記本体部の表面から突出する。
本発明によれば、折り曲げ片が本体部に対し前記ヒンジ線で略垂直に折り曲げられた状態で、開口部に支柱部が挿入されている。そのため、前記支柱部を被梱包物における被緩衝面よりも外側に配置することができる。これにより、外装箱の外側から前記被緩衝面へ向けて外力が加えられても、被梱包物に直接荷重が掛からない。したがって、被梱包物の被緩衝面において強度の弱い領域の変形や破損を防止することができる。
また、開口部における折り曲げ片側の端縁に当接した状態で開口部に支柱部が挿入されると、開口部に挿入された支柱部が前記被緩衝面に隣接する面に配置される。そのため、支柱部が被梱包物側に倒れ込むおそれがない。さらに、支柱部には、本体部の表面に垂直な方向の外力が作用する。そのため、複数の支柱部がある場合は、緩衝部材は基材のヒンジ線部分全域で外力を受け止めることになる。これにより、支柱部の面積を大きくすることなく、被梱包物の被緩衝面に作用する荷重や衝撃を確実に緩衝することができる。
また、支柱部が、耐衝撃性の高い発泡樹脂製で形成されているため、外装箱の外側から受けた外力を吸収する緩衝能力が増大することにより、支柱部が吸収しきれなかった外力による基材の破損、特にヒンジ線部分の破損を防止することができる。
図1は、本発明の実施形態に係る緩衝部材の斜視図である。 図2は、図1に示す緩衝部材の展開図である。 図3は、図1に示す緩衝部材に支柱部が装着されていない状態を示す斜視図である。 図4は、図1に示す緩衝部材が備える支柱部の斜視図である。 図5は、図1に示す緩衝部材に支柱部が装着された状態を示す斜視図である。 図6は、図1に示す緩衝部材の折り曲げ片を本体部に対して略垂直に折り曲げた状態を示す斜視図である。 図7は、図1に示す緩衝部材が電子機器の側面に装着されて外装箱内に梱包された状態の断面構造を示す断面図である。 図8は、本発明の他の実施形態に係る緩衝部材の折り曲げ片を本体部に対して略垂直に折り曲げた状態を示す斜視図である。
以下、適宜図面を参照して本発明の実施形態について説明する。なお、以下に説明される実施形態は本発明を具体化した一例にすぎず、本発明の要旨を変更しない範囲で、本発明の実施形態は適宜変更できる。
図1に示されるように、本発明の実施形態に係る緩衝部材1は、電子機器7の側面7A,7B,7Cに対向するように装着される段ボールシート製の基材2(本発明の基材の一例)と、基材2の表面2Aの複数箇所に固定された発泡樹脂製の支柱部3A,3B,3C,3Dとにより構成されている。緩衝部材1は、電子機器7と外装箱10との間に配置されて、電子機器7に衝撃などの外力を与えないようにするものである。具体的には、緩衝部材1は、図1に示されるように電子機器7の側面7A,7B,7Cに沿って装着された状態で、段ボールケースなどの外装箱10(図7参照)の内部に梱包される。この梱包状態において、緩衝部材1は、支柱部3A〜3Dの弾性によって、電子機器7への衝撃の伝達を緩和する。なお、基材2は段ボールシート製のものに限られず、シート状の部材であってある程度の可撓性を有するものであればどのような素材のものでも採用可能である。また、電子機器7は、本発明の被梱包物の一例であって、具体的には、印刷機能、FAX機能、複写機能などの複数の機能を併せ持つ複合機(画像形成装置)などである。
図2に示されるように、基材2は、電子機器7の背面側の側面7Aに対向して配置される側面部21と、側面7Aに隣接する側面7Bに対向して配置される側面部22と、側面7Aに隣接し且つ側面7Bに対向する位置にある側面7Cに対向して配置される側面部23とを有する。各側面部21〜23は、一体に構成されている。側面部21と側面部22との間には、図2における上下方向に延びる折り曲げ線24が形成されており、側面部21と側面部23との間にも上下方向に延びる折り曲げ線25が形成されている。折り曲げ線24,25としては、折罫線やミシン目、ハーフカット線等が挙げられる。これらの折り曲げ線24,25に沿って側面部22,23が側面部21に対して略垂直に折り曲げられることにより、図1に示されるように、基材2は、側面部21、側面部22、及び側面部23が電子機器の各側面7A,7B,7Cに対向するように配置可能な形状となる。
側面部21の上部には、図2において左右方向に延びる3本の折り曲げ線4により構成されるヒンジ線6が形成されている。側面部21は、ヒンジ線6よりも下方の本体部21A(本発明の本体部の一例)と、本体部21Aにヒンジ線6を介して連設された折り曲げ片21B(本発明の折り曲げ片の一例)とを有する。折り曲げ片21Bは、本体部21Aに対しヒンジ線6に沿って折り曲げ可能となっている。折り曲げ線4としては、折罫線やミシン目、ハーフカット線等が挙げられる。本体部21Aは、梱包時に電子機器7の背面側の側面7Aに当接される部分である。また、折り曲げ片21Bは、本体部21Aにヒンジ線6を介して連設されており、ヒンジ線6で折り曲げられることにより、電子機器7の側面7Aに隣接する他の面である上面7Dに当接される。
なお、側面部22,23それぞれの上部にも、図2において左右方向に延びる折り曲げ線5が形成されており、側面部22,23それぞれの上部が折り曲げ線5で折り曲げられた状態で、当該上部が電子機器7の上面7Dに当接される。
本体部21Aの折り曲げ線24の近傍には、上下方向に長い矩形状の開口部27が形成されている。開口部27に支柱部3Aが装着される。具体的には、支柱部3Aは、開口部27に挿入されて嵌め入れられることによって本体部21Aに保持される。また、本体部21Aの折り曲げ線25の近傍には、上下方向に長い矩形状の開口部28が形成されている。開口部28に支柱部3Bが装着される。具体的には、支柱部3Bは、開口部28に挿入されて嵌め入れられることによって本体部21Aに保持される。開口部27,28それぞれの周縁には、支柱部3A,3Bが装着されたときに支柱部3A,3Bに当接して係合する複数の係合片30が形成されている。
支柱部3A,3Bは、発泡樹脂製であり、例えば発泡スチロールなどで構成されている。支柱部3A,3Bは、開口部27,28と概ね同じ大きさの直方体形状に形成されており、その側面には鍔(不図示)が形成されている。前記鍔は、本体部21Aにおいて電子機器7に対向される対向面(表面2Aとは反対側の面)から支柱部3A,3Bが開口部27,28に挿入されたときに前記対向面に当接される。このとき、支柱部3A,3Bは、側面部21の表面26から外側へ突出した状態になり、前記鍔によって支柱部3A,3Bが開口部27,28から側面部21の表面26へ抜け出ることが防止される。また、係合片30が支柱部3A,3Bに当接して係合するため、支柱部3A,3Bは開口部27,28に嵌め入れられて、確実に装着される。本実施形態では、支柱部3A,3Bは、同じ高さだけ表面26から突出している。
なお、側面部22,23にも、開口部27,28と同様に構成された複数の開口部32と、支柱部3A,3Bと同様に構成された複数の支柱部3Dが設けられており、図1に示されるように、各側面部22,23において、支柱部3Dが開口部32に装着されている。
図2及び図3に示されるように、側面部21において、本体部21Aからヒンジ線6を経て折り曲げ片21Bにわたって2つの開口部29が形成されている。つまり、開口部29は、ヒンジ線6を跨ぐようにして体部21Aから折り曲げ片21Bに至る部分に形成されている。開口部29は、図2における上下方向に長い矩形状に形成されている。ここで、図3(B)では、係合片31の図示が省略されている。また、図3では、側面部21のみの構成を示されており、図5及び図6においても同様である。
図3(B)に示されるように、折り曲げ片21Bが本体部21Aに対してヒンジ線6で略垂直に折り曲げられると、開口部29はヒンジ線6で分断されて、折り曲げ片21Bに切り欠き29A(本発明の第1切り欠き部の一例)が現れる。詳細には、折り曲げ片21Bがヒンジ線6に沿って折り曲げられることにより、開口部29はヒンジ線6で分断されて、折り曲げ片21B側の切り欠き29Aと、本体部21A側の切り欠き29B(本発明の第2切り欠き部の一例)に分割される。切り欠き29Aは、本体部21A側が開放されている。また、切り欠き29Bは、折り曲げ片21B側が開放されている。切り欠き29Aに支柱部3C(本発明の支柱部の一例)が装着される。具体的には、支柱部3Cは、切り欠き29Aに挿入されて嵌め入れられることによって折り曲げ片21Bに保持される。このとき、支柱部3Cは、開口部29における折り曲げ片21B側の端縁37に当接された状態で保持される。
支柱部3Cは、支柱部3A,3Bと同様に、発泡樹脂製であり、例えば発泡スチロールなどで構成されている。図4に示されるように、支柱部3Cのうち、切り欠き29Aに挿入されて保持される部分は、開口部29と概ね同じ大きさのサイズを有する直方体形状に形成されている。つまり、支柱部3Cは、開口部29から分断された切り欠き29Aよりも長く形成されている。また、支柱部3Cの側面には鍔34が形成されている。鍔34は、支柱部3Cの端部3CA側には設けられておらず、切り欠き29Aの周縁に当接される部分だけに設けられている。したがって、鍔34は、折り曲げ片21Bにおいて電子機器7の上面7Dに対向される対向面(表面2Aとは反対側の面)から支柱部3Cが切り欠き29Aに挿入されたときに前記対向面に当接される。これにより、支柱部3Cは、折り曲げ片21Bの表面から外側へ突出した状態になり、また、支柱部3Cが鍔34によって切り欠き29Aから折り曲げ片21Bの表面から抜け出ることが防止される。
図3(A)に示されるように、開口部29の周縁に、複数の係合片31が形成されている(本発明の係合片の一例)。係合片31は、支柱部3Cが切り欠き29Aに装着されたときに支柱部3Cに当接して係合する。係合片31は、切り欠き29Aの周縁に設けられている。係合片31は、切り欠き29Aの周縁から突出している。これにより、支柱部3Cが切り欠き29Aに挿入されると、係合片31が支柱部3Cに当接して係合する。具体的には、支柱部3Cが切り欠き29Aに挿入されると、支柱部3Cによって切り欠き29Aの周縁側へ係合片31が弾性変形される。そのときの係合片31の弾性力によって支柱部3C押さえ付けられる。これにより、支柱部3Cが切り欠き29Aから容易に抜けることなく、折り曲げ片21Bの表面から外側へ突出した状態で、切り欠き29Aに確実に装着される。なお、仮に、支柱部3Cの素材強度が係合片31よりも小さい場合は、支柱部3Cが切り欠き29Aに挿入されると、係合片31が支柱部3Cにめり込むようにして係合する。この場合も、支柱部3Cが、折り曲げ片21Bの表面から外側へ突出した状態で、切り欠き29Aに嵌め入れられて、確実に装着される。
図5は、支柱部3Cが基材2の側面部21に装着された状態を示す図である。図5に示されるように、折り曲げ片21Bが折り曲げられていない状態で、支柱部3Cは側面部21の開口部29に嵌め入れられている。この状態で、支柱部3Cは、側面部21の表面26から外側へ突出している。
図6は、支柱部3Cが基材2の折り曲げ片21Bの切り欠き29Aに装着された状態を示す図である。図6に示されるように、支柱部3Cは、切り欠き29Aの奥側の端縁37に当接された状態で切り欠き29Aに装着される。この状態で、支柱部3Cの端部3CAは、本体部21Aの表面から外側へ突出している。本実施形態では、各支柱部3Cの端部3CAは、支柱部3A,3Bと同じ高さだけ本体部21Aの表面から突出している。
本実施形態の緩衝部材1は、以下の要領で使用される。図5に示されるように、折り曲げ片21Bが折り曲げられていない状態で、開口部29に支柱部3Cが装着される。緩衝部材1が使用される際は、図6に示されるように、支柱部3Cが上面側に露出されるようにヒンジ線6に沿って折り曲げ片21Bが折り曲げられて、基材2が側面視でL字状にされる。これにより、切り欠き29Aに装着されていない支柱部3Cの端部3CAが切り欠き29Bから外れて、支柱部3Cが上面7Dに平行な状態となる。また、端部3CAは、支柱部3A,3Bと同方向に突出する(図6参照)。このとき、支柱部3Cの端部3CAは、本体部21Aの表面から支柱部3A,3Bと略同じ高さだけ突出している。
電子機器7は、被緩衝面である側面7Aのうち支柱部3A,3Bが対向する左右の側縁部近傍にはフレーム(図示せず)が存在するため強度が強くなっている。一方、上端部近傍の領域R(図6に破線囲み線で表示)にはフレームが存在せず、強度が弱くなっている。そのため、強度の弱い領域Rに対向するように支柱部3Cを配置すると、荷重や衝撃等の外力が加えられた際に領域Rの変形や破損が生じるおそれがある。
そこで、本実施形態では、図7に示されるように、折り曲げ片21Bを本体部21Aに対し略垂直に折り曲げて電子機器7の上面7Dに沿わせることにより、本体部21Aの表面から突出する支柱部3Cの端部3CAを外装箱10の側板10Aに当接させている。この構成によれば、領域R(図6参照)に対向する位置には支柱部3Cが存在しないため、側板10A方向から外力が加えられても領域Rに荷重が掛からない。従って、電子機器7の側面7Aにおいて強度の弱い領域Rの変形や破損を防止することができる。また、基材2は支柱部3A,3B、及び支柱部3Cの端部3CAで左右の側端縁及び上端縁の三方が支持されるため、基材2が必要以上に撓まない。
また、支柱部3Cは電子機器7の上面7Dに沿って配置されるため、支柱部3Cが内側(電子機器7側)に倒れ込むおそれがない。さらに、外装箱10が転倒するなどして側板10Aに荷重又は衝撃を受けると、緩衝部材1は、支柱部3A,3B,3Cによってその荷重又は衝撃を緩衝して、電子機器7の側面7Aへの衝撃力の伝達を緩和する。このとき、支柱部3A,3Bで受けた衝撃力のうち、支柱部3A,3Bで緩衝できなかった力は電子機器7のフレームによって受け止められる。一方、支柱部3Cで受けた衝撃力のうち、支柱部3Cで緩衝できなかった力は、切り欠き29Aの端縁37から折り曲げ片21Bに伝達され、更に、折り曲げ片21Bから本体部21Aに伝達され、基材2における側面部21のヒンジ線6の部分の全域から電子機器7の側面7Aで受け止められる。これにより、電子機器7において、フレームが存在しない上端部近傍(領域Rに対応する部分)の変形や破損が確実に防止される。また、支柱部3Cのみならず、折り曲げ片21B及び本体部21Aによっても衝撃力が緩衝される。そのため、支柱部3Cのサイズを大きくすることなく、電子機器7の側面7Aに作用する荷重や衝撃を確実に緩衝することができ、緩衝部材1の製造コストも低減できる。
また、支柱部3Cが、耐衝撃性の高い発泡樹脂製で形成されているため、外装箱10の転倒時などによって受けた外力を吸収する緩衝能力が増大する。具体的には、図7(B)に示されるように、支柱部3Cが備える弾性によって外力を受けたときに支柱部3Cが本体部21Aに垂直な方向(図7の左右方向)に収縮する。これにより、支柱部3Cにより外力が緩衝されるため、基材2へ伝達される外力が小さくなり、基材2の破損、特にヒンジ線6の周辺部分や切り欠き29Bの周辺部分の破れなどの破損を防止することができる。
以上、本発明の実施形態を説明したが、本発明は上述の実施形態に限定されず、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。例えば、基材2に配置する折り曲げ片21Bや支柱部3A〜3Cの個数、大きさ、形状、高さ、及び基材2における配置位置については、電子機器7の重量や被緩衝面におけるフレームの配置等に応じて適宜設計すればよい。例えば、図8に示されるように、本体部21Aの開口部28に代えて、本体部21Aから折り曲げ線24を経て側面部22にわたって開口部29を設け、この開口部29に支柱部3Cを装着するようにしてもよい。
また、上述の実施形態では、緩衝部材1を電子機器7の側面7A〜7Cの緩衝用として用いる場合について説明したが、本発明の緩衝部材1は、電子機器7の上面7Dや底面の緩衝用としても使用できるのはもちろんである。また、緩衝部材1を電子機器7の側面7A〜7C全てを緩衝する構成とせずに、側面7A〜7Cそれぞれを個別に緩衝可能な構成とすることも可能である。また、上述の実施形態では、支柱部3A,3B,3Dが開口部27,28,32に装着された例を説明したが、開口部27,28,32を形成せずに、基材2において開口部27,28,32に対応する位置に支柱部3A,3B,3Dを接着させる構成であっても本発明は適用可能である。
1:緩衝材
2:基材
3:支柱部
4,5:折り曲げ片
7:電子機器
10:外装箱
21〜23:側面部
27〜29:開口部
29A,29B:切り欠き
34:鍔
37:端縁

Claims (6)

  1. 被梱包物と外装箱との間に配置される緩衝部材であって、
    前記被梱包物に対向して配置され、前記被梱包物の一面に当接する本体部、及び該本体部にヒンジ線を介して連設され前記ヒンジ線で折り曲げられることにより前記被梱包物の前記一面に隣接する他の一面に当接される折り曲げ片を有する基材と、
    前記本体部から前記ヒンジ線を経て前記折り曲げ片にわたって形成された開口部と、
    前記折り曲げ片が前記本体部に対し前記ヒンジ線で略垂直に折り曲げられた状態で前記開口部に装着される発泡樹脂製の支柱部と、を具備し、
    前記開口部は、前記折り曲げ片が前記本体部に対し前記ヒンジ線で略垂直に折り曲げられた状態で前記ヒンジ線で分断された前記折り曲げ片側の第1切り欠き部と、前記本体部側の第2切り欠き部と、を有し、
    前記支柱部は、前記支柱部の前記折り曲げ片側の端部が前記第1切り欠き部における前記折り曲げ片側の端縁に当接した状態で、且つ、前記支柱部の前記本体部側の端部が前記本体部の表面から突出して前記外装箱の内面に当接した状態で、前記第1切り欠き部に装着されている緩衝部材。
  2. 前記支柱部は、前記折り曲げ片における前記被梱包物との対向面から前記開口部の前記第1切り欠き部に前記支柱部が挿入されたときに前記対向面に当接される鍔を有する請求項1に記載の緩衝部材。
  3. 前記開口部は、前記第1切り欠き部の周縁に前記支柱部に当接して係合する係合片を有する請求項1又は2に記載の緩衝部材。
  4. 前記開口部の前記第1切り欠き部に挿入される前記支柱部の挿入部は、前記第1切り欠き部と略同じサイズに形成されている請求項1から3のいずれかに記載の緩衝部材。
  5. 前記基材は段ボールシート製である請求項1から4のいずれかに記載の緩衝部材。
  6. 複数の前記開口部が前記基材に形成され、
    複数の前記支柱部が前記開口部それぞれに挿入された状態で、全ての前記支柱部が前記本体部の表面から同じ高さだけ突出する請求項1から5のいずれかに記載の緩衝部材。
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