JP2020093805A - 梱包装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】輸送中の振動から製品を保護する上で有利な梱包装置を提供する。【解決手段】梱包装置1は、物品(製品90)を収納するための容器2と、容器2の底面2aの外側と、容器2の側面2bの外側との少なくとも一方に配置される振動吸収体3とを備える。振動吸収体3の弾性率は、容器2の弾性率よりも低い。振動吸収体3は、複数の梱包装置1を段積みしたときに、一つ下の段の容器2の上面開口部2cの縁部に接する凸部2bを有する。凸部3bは、一つ下の段の容器2に対する水平方向の位置を保持する。【選択図】図1

Description

本発明は、梱包装置に関する。
例えば電子部品、精密機械部品のような製品をトラック等で輸送する場合、製品には振動力が作用するため、振動力を十分に軽減できなければ製品に損傷が発生する可能性がある。下記特許文献1には、物流荷役用に使用されている各種のパレットにおいて、物品が積載される搭載面を形成する天板と、底面を形成する底板と、天板及び底板の間に介装される柱状の桁部材とを備え、桁部材は、耐震性、制振性を有する機能素材で形成されている制振パレットが開示されている。
実用新案登録第3214735号公報
輸送時にパレットを使用しない製品が存在する。そのような製品に対しては、上記パレットによる保護が実施できない。
本発明は、上述のような課題を解決するためになされたもので、輸送中の振動から製品を保護する上で有利な梱包装置を提供することを目的とする。
本発明に係る梱包装置は、物品を収納するための容器と、容器の底面の外側と、容器の側面の外側との少なくとも一方に配置される振動吸収体と、を備え、振動吸収体の弾性率は、容器の弾性率よりも低いものである。
本発明によれば、輸送中の振動から製品を保護する上で有利な梱包装置を提供することが可能となる。
実施の形態1による梱包装置1を示す分解斜視図である。 図1に示す梱包装置が組み立てられた状態を示す斜視図である。 図2に示す梱包装置を斜め下から見た斜視図である。 図2に示す梱包装置が段積みされた状態を示す斜視図である。 実施の形態2による梱包装置を示す分解斜視図である。 実施の形態2による梱包装置において、容器から分離された振動吸収体を、上面開口部を塞ぐ蓋として使用した状態を示す斜視図である。 実施の形態2による梱包装置が段積みされた状態を示す斜視図である。 実施の形態3による梱包装置を示す分解斜視図である。 図8に示す梱包装置が組み立てられた状態を示す斜視図である。 図9に示す梱包装置が段積みされた状態を示す斜視図である。 製品への振動の伝達特性の一例を示す図である。 振動吸収体Aの振動特性の例を示す図である。 振動吸収体Aを用いた場合に製品に生じる振動成分の例を示す図である。 振動吸収体A及び振動吸収体Bの振動特性の例を示す図である。 振動吸収体A及び振動吸収体Bの両方を用いた場合に製品に生じる振動成分の例を示す図である。
以下、図面を参照して実施の形態について説明する。各図において共通または対応する要素には、同一の符号を付して、重複する説明を簡略化または省略する。本開示は、以下の各実施の形態で説明する構成のうち、組み合わせ可能な構成のあらゆる組み合わせを含み得る。
実施の形態1.
図1は、実施の形態1による梱包装置1を示す分解斜視図である。図2は、図1に示す梱包装置1が組み立てられた状態を示す斜視図である。これらの図に示すように、本実施の形態の梱包装置1は、製品90を収納するための容器2を備える。製品90は、梱包装置1により梱包される物品に相当する。製品90としては、例えば、電子回路基板、電気素子部品、精密機械部品などが例示されるが、これらに限定されるものではない。製品90の形状は、特に限定されない。図示の例では、製品90の形状は、直方体である。
少なくとも一つの製品90が一つの容器2の内部に配置される。図示の例では、一つの容器2の内部に複数(7個)の製品90が配置されている。製品90は、容器2の内部に収納された状態で、例えばトラックのような車両に積まれて、輸送される。製品90は、シート状の緩衝材(図示省略)で包まれていてもよい。また、製品90同士の隙間に緩衝材(図示省略)が配置されていてもよい。それらの緩衝材は、例えば、気泡緩衝材、発泡緩衝材、段ボールなどでもよい。
容器2は、底面2aと、側面2bとを備える。底面2aは、容器2の底部の壁を形成する。側面2bは、底面2aに対してほぼ垂直な壁を形成する。容器2の形状は、特に限定されない。図示の例では、容器2は、ほぼ直方体の形状を有する。底面2aは、平面視において長方形の形状を有する。容器2は、四つの側面2bを有する。四つの側面2bは、全体として四角形の筒状を呈する。各々の側面2bは、長方形の形状を有する。
容器2は、上面開口部2cを有する。上面開口部2cは、四つの側面2bの上端の縁部に囲まれている。上面開口部2cから容器2の内部に製品90を出し入れすることができる。
容器2の材質は、特に限定されず、例えば、プラスチック製、金属製、木製のいずれでもよい。容器2は、例えば通い箱のように、繰り返し使用されるものでもよい。
梱包装置1は、容器2の底面2aの外側に配置された振動吸収体3を備える。図2に示すように、梱包装置1が水平な床面に置かれた場合、振動吸収体3が当該床面に接地し、容器2は当該床面に接地しない。したがって、振動吸収体3は、容器2及び製品90の荷重を支持する。以下の説明では、記載を簡潔にするため、容器2の荷重と、その内部に収納された製品90の荷重とを含めて、「容器2の荷重」と言う。
振動吸収体3は、弾性変形可能である。振動吸収体3は、容器2とは異なる材質を有する。本実施の形態において、振動吸収体3の材質は、容器2の材質よりも変形しやすいものである。すなわち、振動吸収体3の弾性率は、容器2の弾性率よりも低い。
本実施の形態であれば、振動吸収体3を備えたことで、以下の効果が得られる。輸送中に振動吸収体3の下面が接する床面等の振動源と、容器2との間において、振動吸収体3が弾性変形することによって振動を吸収することができる。これにより、輸送中に発生する振動力を振動吸収体3により軽減できるため、製品90に伝達する振動を抑制することができる。その結果、製品90の損傷を確実に抑止することが可能となる。
振動吸収体3は、例えば、ゴム、エラストマー、発泡プラスチック、段ボールのうちの少なくとも一つによって作られたものでもよい。
なお、本明細書において、弾性率とは、例えば、ヤング率、体積弾性率、圧縮弾性率、ポアソン比のうちの少なくとも一つでもよい。また、振動吸収体3の弾性率が異方性を有する場合には、振動吸収体3の厚さ方向に振動吸収体3を圧縮したときの圧縮弾性率を振動吸収体3の弾性率とみなしてもよい。本実施の形態において、振動吸収体3の厚さ方向とは、底面2aに対して垂直な方向である。また、振動吸収体3が段ボールで作られている場合には、当該ダンボールの厚さ方向に振動吸収体3を圧縮したときの圧縮弾性率を振動吸収体3の弾性率とみなしてもよい。
本実施の形態において、振動吸収体3は、底面2aに取り付けられている。容器2と振動吸収体3とを固定する方法は、特に限定されないが、例えば、熱溶着、テープによる接着、凹凸部を嵌合させる嵌合構造、スナップフィットなどが挙げられる。振動吸収体3が容器2から取り外し可能になっていてもよい。本実施の形態であれば、持ち運びの際に、容器2と振動吸収体3とが一体となるので、優れた作業性が得られる。
本実施の形態における梱包装置1は、二つの振動吸収体3を備える。各々の振動吸収体3は、細長い形状を有する。二つの振動吸収体3は、底面2aの二つの短辺に沿ってそれぞれ配置されている。このように、本実施の形態では、容器2の底面2aのうちの一部の領域を覆うように振動吸収体3が配置されており、底面2aのうちの他の領域は振動吸収体3に覆われていない。これにより、本実施の形態であれば、振動吸収体3の重量を低減できる。
図3は、図2に示す梱包装置1を斜め下から見た斜視図である。図3中には、二つの梱包装置1が記載されている。図3に示すように、振動吸収体3は、板状の本体部3aと、本体部3aの下面から突出する凸部3bとを有する。本体部3aの上面は、底面2aの下面に接している。本体部3aは、長方形の平板状を呈する。凸部3bは、本体部3aよりも小さい長方形の平板状を呈する。
本実施の形態では、複数の梱包装置1を上下方向に重ねて積むことができる。以下の説明では、複数の梱包装置1を上下方向に重ねて積むことを「段積み」と称する。図4は、図2に示す梱包装置1が段積みされた状態を示す斜視図である。図4では、三つの梱包装置1が段積みされている。すなわち、梱包装置1が三段に重ねて置かれている。
図4に示すように、複数の梱包装置1を段積みすると、上段の容器2の底面2aと、その一つ下の段の容器2の上端との間に、振動吸収体3の本体部3aが挟まれる。上段の容器2の荷重は、振動吸収体3の本体部3aを介して、その一つ下の段の容器2の上端に作用する。上段の容器2と、その一つ下の段の容器2とは、振動吸収体3の本体部3aを介して接しており、直接には接していない。このような構成により、以下の効果が得られる。各段の容器2同士の間において振動吸収体3により振動を吸収することができる。このため、複数の梱包装置1が段積みされた場合においても、各段の容器2に収納された製品90の損傷をより確実に抑止することが可能となる。
また、複数の梱包装置1を段積みすると、振動吸収体3の凸部3bは、一つ下の段の容器2の上面開口部2cの縁部に接する。振動吸収体3の凸部3bは、一つ下の段の容器2の上面開口部2cの内側に位置する。これにより、上段の容器2が、一つ下の段の容器2に対して、水平方向に位置がずれることを確実に防止できる。よって、輸送中に荷崩れなどが発生することをより確実に防止できる。このように、本実施の形態における凸部3bは、一つ下の段の容器2に対する水平方向の位置を保持する機能を有する。なお、凸部3bに代えて凹部(図示省略)を設け、当該凹部が、一つ下の段の容器2の上端に係合するように構成してもよい。その場合においても、一つ下の段の容器2に対する水平方向の位置を保持する機能を実現できる。
実施の形態2.
次に、図5から図7を参照して、実施の形態2について説明するが、前述した実施の形態1との相違点を中心に説明し、同一部分または相当部分については説明を簡略化または省略する。
図5は、実施の形態2による梱包装置4を示す分解斜視図である。図5に示すように、本実施の形態の梱包装置4は、実施の形態1における振動吸収体3に代えて振動吸収体5を備える。振動吸収体5は、容器2の底面2aの外側に配置される。本実施の形態における振動吸収体5は、底面2aの全体を覆う大きさを有する。これにより、以下の効果が得られる。容器2の底面2aと床面との間に振動吸収体5が配置された場合に、床面からの振動を振動吸収体5がより確実に吸収することができる。
振動吸収体5は、板状の本体部5aと、本体部5aの上面から突出する上凸部5bと、本体部5aの下面から突出する下凸部5cとを有する。本体部5aは、長方形の平板状を呈する。平面視において、本体部5aの外縁の形状は、容器2の上面開口部2cの外縁の形状にほぼ等しい。上凸部5bは、本体部5aよりも小さい長方形の平板状を呈する。平面視において、上凸部5bの外縁の形状は、容器2の上面開口部2cの内縁の形状にほぼ等しい。下凸部5cは、本体部5aよりも小さい長方形の平板状を呈する。平面視において、下凸部5cの外縁の形状は、上凸部5bの外縁と同じ形状を有する。
本実施の形態において、振動吸収体5は、容器2の底面2aから分離可能であってもよい。その場合、振動吸収体5は、底面2aに固定されていなくてもよい。または、振動吸収体5が底面2aから取り外し可能となるように、振動吸収体5が底面2aに固定されていてもよい。その場合の固定方法は、特に限定されないが、例えば、凹凸部を嵌合させる嵌合構造、スナップフィット、面ファスナなどが挙げられる。
底面2aに凹部2dが形成されている。凹部2dは、上凸部5bと同じ形状を有する。振動吸収体5が底面2aの外側に配置されたとき、上凸部5bが凹部2d内に位置する。これにより、輸送中に容器2と振動吸収体5との水平方向の相対的な位置がずれることをより確実に防止できる。
本実施の形態の梱包装置4では、容器2から分離された振動吸収体5を、上面開口部2cを塞ぐ蓋として使用可能である。図6は、実施の形態2による梱包装置4において、容器2から分離された振動吸収体5を、上面開口部2cを塞ぐ蓋として使用した状態を示す斜視図である。図6に示すように、この状態では、下凸部5cが上面開口部2cの内側に位置し、本体部5aの下面が上面開口部2cの上端面に対して全周にわたって接する。これにより、蓋としての振動吸収体5と、上面開口部2cとの間が、隙間無く塞がれる。その結果、容器2が密閉されるので、容器2の内部に例えばごみ、砂のような異物が入ることをより確実に防止できる。それゆえ、製品90の品質をより確実に維持することができる。
なお、図6の例では、容器2の底面2aの下に振動吸収体5が配置されていないが、もう一つの振動吸収体5を用意して、当該振動吸収体5を容器2の底面2aの下に配置してもよい。
図7は、実施の形態2による梱包装置4が段積みされた状態を示す斜視図である。図7に示すように、上段の容器2の底面2aと、その一つ下の段の容器2の上端との間に、振動吸収体5の本体部5aが挟まれる。上段の容器2の荷重は、振動吸収体5の本体部5aを介して、その一つ下の段の容器2の上端に作用する。上段の容器2と、その一つ下の段の容器2とは、振動吸収体5の本体部5aを介して接しており、直接には接していない。このような構成により、以下の効果が得られる。各段の容器2同士の間において振動吸収体5により振動を吸収することができる。このため、複数の容器2が段積みされた場合においても、各段の容器2に収納された製品90の損傷をより確実に抑止することが可能となる。
また、複数の梱包装置4を段積みすると、振動吸収体5の下凸部5cは、その下の容器2の上面開口部2cの縁部に接し、上面開口部2cの内側に位置する。これにより、上段の容器2が、一つ下の段の容器2に対して、水平方向に位置がずれることを確実に防止できる。よって、輸送中に荷崩れなどが発生することをより確実に防止できる。
また、複数の梱包装置4を段積みすると、上段の容器2の底面2aと、その下の段の容器2の上面開口部2cとの間の隙間が当該上面開口部2cの全周にわたって振動吸収体5により塞がれる。これにより、容器2が密閉されるので、容器2の内部に例えばごみ、砂のような異物が入ることをより確実に防止できる。その結果、製品90の品質をより確実に維持することができる。
なお、図7の例では、最下段の容器2の底面2aの下に振動吸収体5が配置されていないが、もう一つの振動吸収体5を用意して、当該振動吸収体5を最下段の容器2の底面2aの下に配置してもよい。
実施の形態3.
次に、図8から図13を参照して、実施の形態3について説明するが、前述した実施の形態1との相違点を中心に説明し、同一部分または相当部分については説明を簡略化または省略する。図8は、実施の形態3による梱包装置6を示す分解斜視図である。図9は、図8に示す梱包装置6が組み立てられた状態を示す斜視図である。図10は、図9に示す梱包装置6が段積みされた状態を示す斜視図である。
これらの図に示す本実施の形態の梱包装置6は、実施の形態1の梱包装置1と比べ、第二の振動吸収体7をさらに備える点が異なる。第二の振動吸収体7は、容器2の内部に配置され、製品90に接する。第二の振動吸収体7は、弾性変形可能である。
図示の例では、第二の振動吸収体7は、製品90の一部が挿入する凹部が形成された形状を有する。本実施の形態では、第二の振動吸収体7の上面に複数の凹部が形成され、複数の製品90の下部が当該凹部に挿入可能になっている。
第二の振動吸収体7は、例えば、ゴム、エラストマー、発泡プラスチック、段ボールのうちの少なくとも一つによって作られたものでもよい。
第二の振動吸収体7は、容器2の内部において底面2aに接する。第二の振動吸収体7は、底面2aと製品90との間において振動を吸収することができる。本実施の形態では、振動吸収体3の下面が接する床面等の振動源と容器2の底面2aとの間に配置される振動吸収体3と、容器2の内部において底面2aと製品90との間に配置される第二の振動吸収体7により、上記振動源から製品90に振動が伝達する振動系が構成される。
第二の振動吸収体7は、底面2aの外側に配置された振動吸収体3とは異なる振動特性を有するものであることが望ましい。本実施の形態であれば、そのようにすることで、実施の形態1及び2と同様の効果に加えて、様々な周波数帯に振動の共振点を有する製品90への振動力をより確実に抑制する効果が得られる。このことについて、図11から図15を参照して、さらに説明する。
図11は、製品90への振動の伝達特性の一例を示す図である。製品90は、様々な部材からなり、複雑な形状を有する場合がある。このため、図11に示す例のように、周波数帯によって振動の伝達率が異なり、振動増幅のピークを持つ周波数帯が複数ある場合が多い。そのような場合には、振動吸収体3によって一つの周波数帯振動力を減衰したとしても、他の周波数帯の振動を十分に抑制することができない可能性がある。
図12は、振動吸収体Aの振動特性の例を示す図である。図13は、振動吸収体Aを用いた場合に製品90に生じる振動成分の例を示す図である。図12に示す振動特性を有する振動吸収体Aを用いた場合には、図13に示すように、高周波数成分の共振周波数fを十分に抑制することができる一方で、低周波数成分fを十分に抑制することができない可能性がある。
本実施の形態では、容器2の底面2aの外側に設けた振動吸収体3とは異なる周波数特性を有する第二の振動吸収体7を容器2内に配置することにより、複数の周波数帯の振動成分をより確実に抑制することができる。
図14は、振動吸収体A及び振動吸収体Bの振動特性の例を示す図である。図14に示すように、振動吸収体Bは、振動吸収体Aとは異なる振動特性を有する。
図15は、振動吸収体A及び振動吸収体Bの両方を用いた場合に製品90に生じる振動成分の例を示す図である。図15に示すように、振動特性が異なる二つの振動吸収体A及び振動吸収体Bを用いることにより、高周波数成分の共振周波数fと、低周波数成分fとの両方を十分に抑制することができる。
本実施の形態では、振動吸収体3の弾性率と、第二の振動吸収体7の弾性率とが異なることが望ましい。そのようにすることで、振動吸収体3の振動特性と、第二の振動吸収体7の振動特性とが異ならせることができるので、上述したような効果をより確実に奏することが可能となる。
上記の場合において、第二の振動吸収体7の弾性率が振動吸収体3の弾性率よりも低いことがさらに望ましい。これにより、以下の効果が得られる。製品90に接する第二の振動吸収体7を、振動吸収体3よりも柔らかくすることができるので、製品90を確実に保護する上でより有利になる。また、容器2の外側に位置する振動吸収体3は、第二の振動吸収体7と比べて変形しにくいので、磨耗したり傷ついたりすることを抑制する上で有利になる。
また、本実施の形態では、振動吸収体3の固有振動数と、第二の振動吸収体7の固有振動数とが異なることが望ましい。そのようにすることで、振動吸収体3の振動特性と、第二の振動吸収体7の振動特性とが異ならせることができるので、上述したような効果をより確実に奏することが可能となる。
本実施の形態では、第二の振動吸収体7を実施の形態1の振動吸収体3と組み合わせて使用する場合を例に説明したが、第二の振動吸収体7を実施の形態2の振動吸収体5と組み合わせて使用してもよい。
以上説明した実施の形態では、容器2の底面2aの外側に振動吸収体を配置した例を説明したが、容器2の側面2bの外側に振動吸収体を配置してもよい。輸送中には、容器2の側面2bに対して振動が加わる可能性がある。例えば、トラックでの輸送中に、トラックが加速あるいは減速したりカーブを曲がったりすると、水平方向の慣性力が作用し、容器2の側面2bが壁あるいは他の容器2の側面2bに接触する可能性がある。その結果、容器2の側面2bに対して振動が加わる可能性がある。容器2の側面2bの外側に振動吸収体を配置することで、そのような振動が製品90に伝達することを確実に抑制できる。なお、底面2aの外側と、側面2bの外側との両方に振動吸収体を配置してもよい。
1 梱包装置、 2 容器、 2a 底面、 2b 側面、 2c 上面開口部、 2d 凹部、 3 振動吸収体、 3a 本体部、 3b 凸部、 4 梱包装置、 5 振動吸収体、 5a 本体部、 5b 上凸部、 5c 下凸部、 6 梱包装置、 7 振動吸収体、 90 製品

Claims (10)

  1. 物品を収納するための容器と、
    前記容器の底面の外側と、前記容器の側面の外側との少なくとも一方に配置される振動吸収体と、
    を備え、
    前記振動吸収体の弾性率は、前記容器の弾性率よりも低い梱包装置。
  2. 前記底面の外側に配置される前記振動吸収体を備え、
    複数の前記梱包装置を段積みすると、前記底面と、一つ下の段の前記容器の上端との間に前記振動吸収体が挟まれる請求項1に記載の梱包装置。
  3. 前記底面の外側に配置される前記振動吸収体を備え、
    前記振動吸収体は、複数の前記梱包装置を段積みしたときに一つ下の段の前記容器に対する水平方向の位置を保持する凸部または凹部を有する請求項1または請求項2に記載の梱包装置。
  4. 前記底面の外側に配置される前記振動吸収体を備え、
    前記容器は、上面開口部を有し、
    前記振動吸収体は、複数の前記梱包装置を段積みしたときに一つ下の段の前記容器の前記上面開口部の縁部に接する凸部を有する請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の梱包装置。
  5. 前記底面の外側に配置される前記振動吸収体を備え、
    前記容器は、上面開口部を有し、
    複数の前記梱包装置を段積みすると、前記底面と、一つ下の段の前記容器の前記上面開口部との間の隙間が当該上面開口部の全周にわたって前記振動吸収体により塞がれる請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の梱包装置。
  6. 前記容器は、上面開口部を有し、
    前記振動吸収体が前記容器から分離可能であり、
    前記容器から分離された前記振動吸収体を、前記上面開口部を塞ぐ蓋として使用可能である請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の梱包装置。
  7. 前記底面の全体を覆う前記振動吸収体を備える請求項1から請求項6のいずれか一項に記載の梱包装置。
  8. 前記底面の外側に配置される前記振動吸収体を備え、
    前記振動吸収体が前記容器から分離可能であり、
    前記底面に凹部が形成されており、
    前記振動吸収体は、前記底面の外側に配置されたときに前記凹部内に位置する凸部を有する請求項1から請求項7のいずれか一項に記載の梱包装置。
  9. 前記容器の内部に配置され、前記物品に接する第二の振動吸収体を備え、
    前記振動吸収体の弾性率と、前記第二の振動吸収体の弾性率とが異なる請求項1から請求項8のいずれか一項に記載の梱包装置。
  10. 前記容器の内部に配置され、前記物品に接する第二の振動吸収体を備え、
    前記振動吸収体の固有振動数と、前記第二の振動吸収体の固有振動数とが異なる請求項1から請求項9のいずれか一項に記載の梱包装置。
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