JP2018193073A - 輸送容器 - Google Patents

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Michiyo Yamane
三知代 山根
尚生 小池
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Abstract

【課題】果実の表皮の損傷を軽減することが可能な輸送容器を提供する。【解決手段】輸送容器1は、本体底部21と、本体底部21の周縁から上方に延出する本体側壁部22と、を有し、該本体底部21の上方に収容空間20を形成する容器本体2と、本体底部21と間隔を空けて収容空間20に配置される天板31を有する中容器3と、を備える。天板31は、果実収容部311と、該果実収容部311よりも外方に設けられる被支持部312と、を有する。果実収容部311には、下方に凹設され果実が収容される複数の凹部32が設けられる。被支持部312には、天板31から下方に延出する中容器脚部34が設けられる。中容器3は、中容器脚部34のみで本体底部21と接触することによって支持されている。【選択図】図2

Description

本発明は、果実の輸送に用いられる輸送容器に関する。
採取した果実の品質を維持し、市場に提供するためには、輸送時の衝撃等から果実を保護する必要がある。表皮が比較的柔らかい苺や桃等は、輸送時の輸送容器との摩擦によって表皮が損傷するおそれがあることから、特段の対策が必要とされている。
果実を衝撃等から保護する輸送容器として、特許文献1には、薄膜状のシートによって果実を包囲する収容トレーが記載されている。当該シートは熱可塑性樹脂によって形成され、伸縮性や柔軟性に富んだものとされている。収容トレーの底部をなす底板に、上方に突出する複数の突起が形成されている。シートがこの複数の突起によって下方から支持されることにより、シートが突起間で下方に変位し、複数の凹部が形成される。
各凹部内に果実が1つずつ収容されると、果実は凹部を形成するシートによって包囲され、互いに独立した状態で保持される。この結果、果実は輸送時の衝撃等から保護され、損傷のおそれを軽減できるとされている。
特開2011−102152号公報
ところで、輸送車両が路面の微小な凹凸の上を走行した場合等は、周波数が比較的高い振動がその車体に発生する。輸送車両が停車中の場合や、船舶によって輸送する場合でも、エンジンの駆動によって同様の振動が発生することがある。このような振動は輸送容器にも伝達される。
特許文献1記載の収容トレーのシートは、各凹部の周囲の4点において突起によって支持されている。このため、突起間の距離が比較的短くなり、当該突起間に形成される凹部の固有振動数は比較的高いものになる。本願発明者が実施した種々の輸送試験では、周波数が比較的高い振動が突起を介して凹部に伝達されると、凹部内に収容された果実が共振するという現象が発現した。共振する果実は、凹部内で小刻みに振動したり、不規則に回転したりする。これにより、果実の表皮とシートとの間で摩擦が繰り返し発生し、表皮が損傷するという不具合が発生した。
本発明はこのような課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、果実の表皮の損傷を軽減することが可能な輸送容器を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明に係る輸送容器は、本体底部と、本体底部の周縁から上方に延出する本体側壁部と、を有し、本体側壁部によって囲まれた収容空間を本体底部の上方に形成する容器本体と、本体底部と間隔を空けて収容空間に配置される天板を有する中容器と、を備える。天板は、果実収容部と、該果実収容部よりも外方に設けられる被支持部と、を有する。果実収容部に、下方に凹設され果実が収容される複数の凹部が設けられる。被支持部に、天板から下方に延出する中容器脚部が設けられる。中容器は、中容器脚部のみで支持されている。
中容器は、中容器脚部のみで支持されている。中容器脚部は、天板のうち、果実収容部よりも外方に位置する被支持部に設けられている。したがって、上記構成によれば、大きく離間した中容器脚部の上端によって天板を支持するように構成することができる。これにより、当該中容器脚部の間で振動する果実収容部の固有振動数を比較的低いものとすることができる。この結果、周波数が高い振動が本体底部から中容器脚部を介して果実収容部の凹部に伝達された場合でも、果実の共振とそれに伴う表皮の損傷を抑制することが可能になる。
中容器脚部は、天板の周縁の全体に亘って形成されていてもよい。
この構成によれば、天板の周縁の全体を中容器脚部によって支持することにより、下方への天板の過剰な撓みを抑制することができる。この結果、果実を収容した凹部が本体底部と接触したり、それによって本体底部から凹部に振動が直接的に伝達されたりすることを抑制できる。
中容器脚部は、その上端から下端にかけて、天板から外方に延出するように傾斜していてもよい。
この構成によれば、中容器が外力を受けた場合に、中容器脚部を内方に倒れるように弾性変形させることが可能になる。この結果、本体底部が比較的高い周波数で振動した場合でも、中容器脚部の弾性変形によって振動の伝達を軽減し、果実の共振とそれに伴う表皮の損傷を抑制することが可能になる。
中容器脚部は、その上端と下端との間に、外側面の法線方向が変化する変曲部を有していてもよい。
この構成によれば、中容器が外力を受けた場合に、中容器脚部は変曲部を起点とした弾性変形を生じ得る。この結果、本体底部が比較的高い周波数で振動した場合でも、中容器脚部の弾性変形によって振動の伝達を軽減し、果実の共振とそれに伴う表皮の損傷を抑制することが可能になる。
ところで、仮に本体底部が平面であると、輸送容器を段ボール箱等に収容した際に、本体底部と段ボール箱の底面との接触範囲が一定にならないおそれがある。具体的には、段ボール箱の底面が歪んでいると、本体底部はその不作為の一部のみで段ボール箱の底面と接触する。このように、本体底部と段ボール箱の底面との接触範囲が一定ではない場合、段ボール箱から本体底部への振動の伝達経路が不規則となり、果実の共振の抑制を適切に行えなくなるおそれがある。
そこで、容器本体は、下方に突出する複数の本体脚部が本体底部に設けられ、複数の本体脚部は互いに離間していてもよい。
この構成によれば、段ボール箱の底面が歪んでいた場合でも、複数の本体脚部間において本体底部を変形させ、容易にその歪に追従させるとがことができる。この結果、複数の本体脚部を段ボール等の底面と安定的に接触させ、本体底部と段ボール箱の底面との接触範囲を一定にすることが可能になる。
輸送容器は、容器本体と中容器との間にシート状の緩衝材を備え、中容器脚部は、緩衝材を介して本体底部によって支持されていてもよい。
この構成によれば、容器本体から中容器に伝達される振動の周波数を、緩衝材によって調整することが可能になる。緩衝材の共振周波数を中容器の共振周波数よりも低いものに設定することにより、当該振動による果実の共振とそれに伴う表皮の損傷を抑制することが可能になる。
緩衝材の縁部が屈曲され、縁部が本体側壁部と中容器脚部との間に配置されていてもよい。
この構成によれば、輸送容器の輸送時に中容器が収容空間内で動いても、本体側壁部と中容器脚部との衝突を、緩衝材の縁部によって緩和することができる。この結果、果実に加わる衝撃を緩和し、果実の表皮の損傷を抑制することが可能になる。
ところで、収容空間の隅部では、屈曲した緩衝材の縁部が重なることがある。中容器の中容器脚部が、このように重なった緩衝材の縁部を介して本体側壁部に対して固定されると、容器本体から中容器に無用な振動が伝達され、果実の共振を抑制できなくなるおそれがある。
そこで、緩衝材の縁部の高さは、本体側壁部の1/2以下であってもよい。
この構成によれば、屈曲した緩衝材の縁部が収容空間の隅部において重なっても、中容器の中容器脚部が緩衝材の縁部を介して本体側壁部に対して固定されることを容易に防止できる。
本発明によれば、果実の表皮の損傷を軽減することが可能な輸送容器を提供することができる。
第1実施形態に係る輸送容器を示す斜視図である。 図1の輸送容器を示す分解図である。 図1の輸送容器を示す平面図である。 図3のIV−IV断面を示す断面図である。 図1の輸送容器の変形を説明する説明図である。 第2実施形態に係る輸送容器を示す分解図である。 図6の輸送容器を示す平面図である。 図7のVIII−VIII断面を示す断面図である。 図6の輸送容器の変形を説明する説明図である。
以下、添付図面を参照しながら実施形態について説明する。説明の理解を容易にするため、各図面において同一の構成要素に対しては可能な限り同一の符号を付して、重複する説明は省略する。
[第1実施形態]
まず、図1から図4を参照しながら、第1実施形態に係る輸送容器1の構成について説明する。図1は、輸送容器1を示す斜視図である。図2は、輸送容器1を示す分解図である。図3は、輸送容器1を示す平面図である。図4は、図3のIV−IV断面を示す断面図であり、当該断面の一部は省略されている。理解を容易にするため、図4は輸送容器1のIV−IV断面のみを示している。
輸送容器1は、複数の苺を収容するとともに、その輸送に用いられる容器である。また、輸送後、苺を収容した状態で輸送容器1を店頭に陳列することもできる。
輸送容器1は、容器本体2と、中容器3と、不図示の蓋部材と、を備えている。
容器本体2は、ポリエチレンテレフタレート、ポリスチレン、ポリプロピレン等の熱可塑性樹脂によって形成されている。図2に示されるように、容器本体2は、本体底部21と、本体側壁部22と、を有している。本体底部21は略平板形状の部位であり、その外形は平面視で長方形を呈している。本体側壁部22は、本体底部21の周縁から上方に延出している。本体側壁部22は、本体底部21の周縁の全体に亘って形成され、閉じた環状を呈している。本体底部21と本体側壁部22とは一体的に形成され、その厚さはいずれも0.20mmから0.50mm程度で一様とされている。
容器本体2は、収容空間20を形成している。収容空間20は、本体底部21と本体側壁部22とによって区画され、上方が開放された空間である。
中容器3は、ポリエチレンテレフタレート、ポリスチレン、ポリプロピレン等の熱可塑性樹脂によって形成されている。中容器3の厚さは0.1mmから0.5mm程度であり、可撓性を有している。中容器3は天板31を有している。天板31は略平板形状の部位であり、その外形は平面視で容器本体2の本体底部21よりもやや小さい長方形を呈している。図2及び図3に示されるように、天板31は、果実収容部311と、被支持部312と、を有している。
果実収容部311は、天板31のうち内方寄りの部位である。果実収容部311には、天板31から下方に凹設された凹部32が設けられている。凹部32は、天板31の短辺方向に4つ、長辺方向に5つ、互いに間隔を空けて直線状に配列されている。例えば、短辺方向の寸法が150mm、長辺方向の寸法が210mmの輸送容器1の場合、凹部32の数は、3個から20個が好ましい。
図4に示されるように、凹部32は、凹部底面32aと、起立側面32bと、傾斜側面32cと、を有している。凹部底面32aは、下方に向かって突出するように湾曲した面である。起立側面32bは、その下端が凹部底面32aに接続され、天板31に向かって延出するとともに、その上端が天板31に接続された面である。傾斜側面32cは、その下端が凹部底面32aに接続され、起立側面32bよりも緩やかな角度で天板31に向かって延出するとともに、その上端が天板31に接続された面である。
被支持部312は、天板31のうち果実収容部311よりも外方の部位である。被支持部312は、果実収容部311を包囲するとともに、天板31の周縁の全体に亘って設けられている。
被支持部312には、天板31から下方に延出する中容器脚部34が設けられている。中容器脚部34と天板31とは一体的に形成されている。中容器脚部34は、天板31に接続される上端34a側から下端34b側にかけて、天板31から外方に延出するように傾斜している。
また、中容器脚部34は、上端34aと下端34bとの間に2つの変曲部34cを有している。変曲部34cは、その外側面の法線方向が、外側面の他の部位の法線方向と異なっている。変曲部34cは、天板31の短辺と長辺のそれぞれ沿って直線状に延びるように形成されており、これにより、中容器脚部34は階段形状を呈している。
このように形成された中容器3は、容器本体2の収容空間20に配置される。中容器3は、容器本体2に対して拘束されることなく、その中容器脚部34の下端34bのみで本体底部21の上面と接触することによって支持される。中容器3を容器本体2に対して拘束しないことにより、容器本体2から中容器3への振動の伝達を軽減することができる。
さらに、容器本体2の本体側壁部22と中容器脚部34との間には隙間が形成される。当該隙間の寸法は0.1mmから5mm程度であることが好ましい。このような寸法とすることにより、輸送時の収容空間20内における中容器3の移動を小さくすることができ、この結果、中容器3の移動に伴う苺Sへの衝撃を抑制することができる。
中容器3が収容空間20に配置されることにより、天板31は本体底部21と間隔を空けて配置される。また、凹部32の凹部底面32aと、本体底部21の上面との間には3mm程度の隙間が形成される。
輸送容器1が収容する苺Sは、中容器3の凹部32内に収容される。苺Sは、凹部32内に収容されると、その下面が凹部底面32aと接して支持され、側面が起立側面32b及び傾斜側面32cと接して覆われる。つまり、凹部32は、収容する苺Sを安定して保持できるように、苺Sの外形に沿う形状を呈している。凹部32に苺Sが収容された場合でも凹部底面32aが本体底部21の上面と接触することが無いように、中容器3には所定の剛性が与えられている。
容器本体2及び中容器3は、凹部32に苺Sが収容された状態で、不図示の蓋部材によって覆われる。蓋部材は、容器本体2の本体側壁部22の上端に対して着脱自在に固定される。蓋部材はポリエチレンテレフタレート、ポリスチレン、ポリプロピレン等の熱可塑性樹脂によって形成されている。視認性や美粧性の観点から、蓋部材は透明であることが好ましい。蓋部材が透明であれば、苺Sが輸送容器1に収容されたまま店頭に陳列された場合でも、消費者は蓋部材越しに苺Sの状態を視認することができる。
蓋部材は、容器本体2との嵌合や密封の観点からは、単板状のシートやフィルムを用いて真空成形や圧空成形等によって得られる成形品であることが好ましい。当該成形時、シートやフィルムは、加熱されることにより軟化し、型に密着する。また、蓋部材は、輸送時の衝撃から果実を保護する観点からは、板状の柔軟性フィルムであることが好ましい。
次に、図5を参照しながら、輸送容器1の作用効果について説明する。図5は、輸送容器1の変形を説明する説明図である。理解を容易にするため、図5は輸送容器1のIV−IV断面のみを示している。
前述したように、中容器3は、その中容器脚部34のみで本体底部21と接触することによって支持されている。中容器脚部34は、天板31のうち、果実収容部311よりも外方に位置する被支持部312に設けられている。したがって、この構成によれば、大きく離間した中容器脚部34の上端34aによって天板31を支持している。
非輸送時等、輸送容器1が外力を受けていない場合は、天板31は破線31Aによって示される位置に配置される。つまり、天板31は、凹部32に収容した苺S(図4参照)の重量のために若干下方に撓むものの、概ね本体底部21と略水平な状態となる。
一方、輸送時等、輸送容器1が外力を受けると、天板31に振動が生じる場合がある。このとき、天板31は、破線31Bによって示されるように、中容器脚部34の上端34aを支点としたモードで変形する。尚、破線31Bは、理解のために極端に変位させて図示している。
このように、天板31は大きく離間した中容器脚部34の上端34aを支点として変形するため、その固有振動数は比較的低いものとなる。この結果、周波数が比較的高い振動が本体底部21から中容器脚部34を介して果実収容部311の凹部32に伝達された場合でも、苺Sの共振とそれに伴う表皮の損傷を抑制することが可能になる。
中容器脚部34は、天板31の周縁の全体に亘って形成されている。
この構成によれば、天板31の周縁の全体を中容器脚部34によって支持することにより、下方への天板31の過剰な撓みを抑制することができる。この結果、苺Sを収容した凹部32が本体底部21と接触したり、それによって本体底部21から凹部32に振動が直接的に伝達されたりすることを抑制できる。
中容器脚部34は、上端34a側から下端34b側にかけて、天板31から外方に延出するように傾斜している。
この構成によれば、中容器3が外力を受けた場合に、矢印Mで示されるように、中容器脚部34を内方に倒れるように弾性変形させることが可能になる。この結果、本体底部21が比較的高い周波数で振動した場合でも、中容器脚部34の弾性変形によって振動の伝達を軽減し、苺Sの共振とそれに伴う表皮の損傷を抑制することが可能になる。
中容器脚部34は、その上端34aと下端34bとの間に、外側面の法線方向が変化する変曲部34cを有している。
この構成によれば、中容器3が外力を受けた場合に、中容器脚部34は変曲部34cを起点とした弾性変形を生じ得る。この結果、本体底部21が比較的高い周波数で振動した場合でも、中容器脚部34の弾性変形によって振動の伝達を軽減し、苺Sの共振とそれに伴う表皮の損傷を抑制することが可能になる。
[第2実施形態]
次に、図6から図8を参照しながら、第2実施形態に係る輸送容器100の構成について説明する。図6は、輸送容器100を示す分解図である。図7は、輸送容器100を示す平面図である。図8は、図7のVIII−VIII断面を示す断面図であり、当該断面の一部は省略されている。理解を容易にするため、図7は輸送容器100のVIII−VIII断面のみを示している。
輸送容器100は、第1実施形態同様に、複数の苺を収容するとともに、その輸送に用いられる容器である。輸送容器100の構成は、エアパッキン4を備え、容器本体200に本体脚部211が設けられている点で、第1実施形態と異なる。輸送容器100の構成のうち、第1実施形態と同一のものについては同一の符号を付して、説明を適宜省略する。
エアパッキン4は、ポリエチレンやポリプロピレン等の樹脂材料によって形成され、全体としてシート状を呈している。エアパッキン4は、シート41と、複数の気泡部42と、を有している。シート41は正面視で矩形状を呈しており、その外形は容器本体200の本体底部21よりも大きい。複数の気泡部42は、シート41の一側面に、互いに間隔を空けて形成されている。各気泡部42は、空気を内包している。
図6及び図8に示されるように、容器本体200は、4つの本体脚部211が設けられている。本体脚部211は、本体底部21と一体的に形成されており、本体底部21から下方に突出している。本体脚部211は、本体底部21の四隅の近傍に1つずつ設けられている。
エアパッキン4は、気泡部42が形成されている面を本体底部21に向けた状態で収容空間20に配置される。前述したように、エアパッキン4のシート41の外形は、容器本体200の本体底部21よりも大きいが、エアパッキン4は、図7及び図8に示されるように、その縁部411を屈曲させた状態で収容空間20に配置される。
エアパッキン4の下面は本体底部21と接触し、エアパッキン4の上面には中容器3が載置される。中容器3は、容器本体200やエアパッキン4に対して拘束されることなく、その中容器脚部34の下端34bのみでエアパッキン4の上面と接触することによって支持される。
さらに、容器本体200の本体側壁部22と中容器脚部34との間には、エアパッキン4の縁部411が配置される。図8に示されるように、本体底部21から本体側壁部22の上端までの高さをH2とし、本体底部21から縁部411の上端までの高さをH4とすると、高さH4は高さH2の1/2以下となるように設定されている。具体的には、本体底部21から本体側壁部22の上端までの高さH2が37mm程度である場合に、本体底部21から縁部411の上端までの高さH4は15mm程度に設定される。図7に示されるように、収容空間20の隅部では、屈曲した縁部411が重なるように配置される。
このように配置されたエアパッキン4は、容器本体200と中容器3との間における振動の伝達を、空気を内包する気泡部42を変形させることによって緩和する。すなわち、エアパッキン4は、緩衝材として機能する。エアパッキン4の共振周波数は、中容器3の共振周波数よりも低い値となるように設定されている。
次に、図9を参照しながら、輸送容器100の作用効果について説明する。図9は、輸送容器100の変形を説明する説明図である。理解を容易にするため、図9は輸送容器100のVIII−VIII断面のみを示している。
中容器3の天板31は、第1実施形態同様に、大きく離間した中容器脚部34の上端34aを支点として変形するため、その固有振動数は比較的低いものとなる。この結果、周波数が比較的高い振動が本体底部21から中容器脚部34を介して果実収容部311の凹部32に伝達された場合でも、苺Sの共振とそれに伴う表皮の損傷を抑制することが可能になる。
さらに、輸送容器100では、容器本体200は、下方に突出する4つの本体脚部211が本体底部21に設けられ、本体脚部211は互いに離間している。
この構成によれば、段ボール箱等の底面が歪んでいた場合でも、破線21Bで示されるように、本体脚部211間において本体底部21を変形させ、容易にその歪に追従させることができる。この結果、本体脚部211を段ボール箱等の底面と安定的に接触させ、本体底部21と段ボール箱の底面との接触範囲を一定にすることが可能になる。
輸送容器100は、容器本体200と中容器3との間にシート状の緩衝材であるエアパッキン4を備える。中容器脚部34は、エアパッキン4を介して本体底部21によって支持されている。
この構成によれば、容器本体200から中容器3に伝達される振動の周波数を、エアパッキン4によって調整することが可能になる。エアパッキン4の共振周波数を中容器3の共振周波数よりも低いものに設定することにより、当該振動による苺Sの共振とそれに伴う表皮の損傷を抑制することが可能になる。
エアパッキン4の縁部411が屈曲され、縁部411が本体側壁部22と中容器脚部34との間に配置されている。
この構成によれば、輸送容器100の輸送時に中容器3が収容空間20内で動いても、本体側壁部22と中容器脚部34との衝突を、エアパッキン4の縁部411によって緩和することができる。この結果、苺Sに加わる衝撃を緩和し、苺Sの表皮の損傷を抑制することが可能になる。
エアパッキン4の縁部411の高さは、本体側壁部22の1/2以下である。
この構成によれば、屈曲したエアパッキン4の縁部411が収容空間20の隅部において重なっても、中容器3の中容器脚部34がエアパッキン4の縁部411を介して本体側壁部22に対して固定されることを容易に防止できる。
以上、具体例を参照しつつ本発明の実施の形態について説明した。しかし、本発明はこれらの具体例に限定されない。すなわち、これら具体例に、当業者が適宜設計変更を加えたものも、本発明の特徴を備えている限り、本発明の範囲に包含される。前述した各具体例が備える各要素及びその配置、材料、条件、形状、サイズなどは、例示したものに限定されず、適宜変更することができる。
上記第1実施形態では、変曲部34cは、天板31の短辺と長辺のそれぞれ沿って直線状に延びるように形成されている。しかしながら、本発明はこの態様に限定されない。変曲部は、中容器脚部34の上端34aと下端34bとの間で蛇行する曲線状に延びるものであってもよい。
上記第2実施形態では、緩衝材としてエアパッキン4が用いられている。しかしながら、本発明はこの態様に限定されない。緩衝材は、例えば、樹脂材料によって形成されたスポンジ、クッションや、不織布など、種々のものを採用することができる。
1,1A:輸送容器 2:容器本体 3:中容器 4:エアパッキン(緩衝材) 20:収容空間 21:本体底部 211:本体脚部 31:天板 32:凹部 34:中容器脚部 34c:変曲部 311:果実収容部 312:被支持部 S:苺(果実)

Claims (8)

  1. 果実の輸送に用いられる輸送容器であって、
    本体底部と、該本体底部の周縁から上方に延出する本体側壁部と、を有し、該本体側壁部によって囲まれた収容空間を該本体底部の上方に形成する容器本体と、
    前記本体底部と間隔を空けて前記収容空間に配置される天板を有する中容器と、を備え、
    前記天板は、果実収容部と、該果実収容部よりも外方に設けられる被支持部と、を有し、
    前記果実収容部に、下方に凹設され果実が収容される複数の凹部が設けられ、
    前記被支持部に、前記天板から下方に延出する中容器脚部が設けられ、
    前記中容器は、前記中容器脚部のみで下方から支持されている、輸送容器。
  2. 前記中容器脚部は、前記天板の周縁の全体に亘って設けられている、請求項1に記載の輸送容器。
  3. 前記中容器脚部は、その上端から下端にかけて、前記天板から外方に延出するように傾斜している、請求項2に記載の輸送容器。
  4. 前記中容器脚部は、その上端と下端との間に、外側面の法線方向が他の部位と異なる変曲部を有している、請求項3に記載の輸送容器。
  5. 前記容器本体は、下方に突出する複数の本体脚部が前記本体底部に設けられ、
    前記複数の本体脚部は互いに離間している、請求項1から4のいずれか一項に記載の輸送容器。
  6. 前記容器本体と前記中容器との間にシート状の緩衝材を備え、
    前記中容器脚部は、前記緩衝材を介して前記本体底部によって支持されている、請求項1から5のいずれか一項に記載の輸送容器。
  7. 前記緩衝材の縁部が屈曲され、該縁部が前記本体側壁部と前記中容器脚部との間に配置されている、請求項6に記載の輸送容器。
  8. 前記緩衝材の縁部の高さは、いずれも、前記本体側壁部の1/2以下である、請求項7に記載の輸送容器。
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