JP7076212B2 - 輸送容器 - Google Patents

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Description

本発明は、物品の輸送に用いられる輸送容器に関する。
物品の品質を維持し、市場に提供するためには、輸送時の衝撃等から物品を保護する必要がある。例えば、表皮が比較的柔らかい苺や、粉末状の原料を圧縮して固形物とした化粧品等は、輸送時の輸送容器との摩擦によって損傷するおそれがあることから、特段の対策が必要とされている。
果実を衝撃等から保護する輸送容器として、特許文献1には、薄膜状のシートによって果実を包囲する収容トレーが記載されている。当該シートは熱可塑性樹脂によって形成され、伸縮性や柔軟性に富んだものとされている。収容トレーの底部をなす底板に、上方に突出する複数の突起が形成されている。シートがこの複数の突起によって下方から支持されることにより、シートが突起間で下方に変位し、複数の凹部が形成される。
各凹部内に果実が1つずつ収容されると、果実は凹部を形成するシートによって包囲され、互いに独立した状態で保持される。この結果、果実は輸送時の衝撃等から保護され、損傷のおそれを軽減できるとされている。
特開2011-102152号公報
ところで、輸送車両が路面の微小な凹凸の上を走行した場合等は、周波数が比較的高い振動がその車体に発生する。輸送車両が停車中の場合や、船舶によって輸送する場合でも、エンジンの駆動によって同様の振動が発生することがある。このような振動は輸送容器にも伝達される。
特許文献1記載の収容トレーのシートは、各凹部の周囲の4点において突起によって支持されている。このため、突起間の距離が比較的短くなり、当該突起間に形成される凹部の固有振動数は比較的高いものになる。本願発明者が実施した種々の輸送試験では、周波数が比較的高い振動が突起を介して凹部に伝達されると、凹部内に収容された物品が共振するという現象が発現した。共振する物品は、凹部内で小刻みに振動したり、不規則に回転したりする。これにより、物品とシートとの間で摩擦が繰り返し発生し、物品が損傷するという不具合が発生した。
本発明はこのような課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、コンパクトな構成ながらも、物品の損傷を軽減することが可能な輸送容器を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明に係る輸送容器は、物品の輸送に用いられる輸送容器であって、本体底部と、該本体底部の周縁から上方に延出する本体側壁部と、を有し、該本体側壁部によって囲まれた収容空間を該本体底部の上方に形成する容器本体と、収容空間に配置される中容器と、を備える。中容器は、物品収容部が設けられた天板と、天板のうち物品収容部よりも外方の部位から下方に延出する中容器脚部と、を有し、中容器脚部のみで本体底部により下方から支持される。容器本体は、本体底部から下方に突出する本体脚部を有する。本体脚部は、平面視において、中容器脚部と重合せず、且つ、中容器脚部よりも本体底部の中央部寄りに配置されている。
上記構成によれば、物品の輸送時、容器本体は、中容器の中容器脚部を支持するとともに、本体脚部において段ボール箱の底面等により支持される。本体脚部は、平面視において、中容器脚部と重合しない。このため、本体底部のうち、本体脚部と中容器脚部との間の部位は、双方から受ける力により撓む。本体脚部と中容器脚部との距離を大きくすることにより、当該部位の固有振動数を低いものにすることができる。この結果、物品の共振を招くような周波数が比較的高い振動が、本体脚部から中容器脚部に伝達されることを抑制できる。
また、本体脚部は、平面視において、中容器脚部よりも本体底部の中央部寄りに配置されている。したがって、本体脚部が中容器脚部よりも本体底部の外方に配置されている場合と比較して、容器本体をコンパクトに構成することが可能になる。
すなわち、上記構成によれば、コンパクトな構成ながら、物品の損傷を軽減することが可能になる。
物品収容部に、下方に凹設され物品が収容される複数の凹部が設けられ、凹部は、凹部底面と、該凹部底面の一端に接続され天板に向かって延びる起立側面と、該凹部底面の他端に接続され天板に向かって延びる傾斜側面と、を有し、傾斜側面と天板とがなす角度は、起立側面と天板とがなす角度よりも小さくてもよい。
一般的な苺、ビワ、イチジク等の外形は、へた(「がく」とも称される)の近傍の部位が最も大きく、へたから離れるにつれて漸次小さくなる。したがって、これらの果実の重心はへたの近傍に位置する。果実の重心が輸送時に移動すると、当該果実の共振を招く。
上記構成によれば、苺、ビワ、イチジク等の果実が凹部に収容されると、当該果実は、凹部底面、起立側面及び傾斜側面によって包囲される。凹部底面は果実を下方から支持し、起立側面は果実のへた近傍の部位を側方から支持する。また、傾斜側面は、果実の外形が漸次小さくなる部分を、その外形に沿って支持する。
これにより、広範囲で果実の外側面と接して果実が凹部から受ける荷重を分散しつつ、果実の重心を凹部の下方寄りに配置した状態で、果実を支持することができる。この結果、果実の重心の移動を抑制し、周波数が高い振動が本体底部から物品収容部の凹部に伝達された場合でも、果実の共振とそれに伴う表皮の損傷を抑制することが可能になる。
被支持部に、天板から下方に延出する中容器脚部が設けられる。中容器は、中容器脚部のみで支持されていてもよい。
中容器脚部は、天板のうち、物品収容部よりも外方に位置する被支持部に設けられている。したがって、上記構成によれば、大きく離間した中容器脚部の上端によって天板を支持するように構成することができる。これにより、当該中容器脚部の間で振動する物品収容部の固有振動数を比較的低いものとすることができる。この結果、周波数が高い振動が本体底部から中容器脚部を介して物品収容部の凹部に伝達された場合でも、物品の共振とそれに伴う損傷を抑制することが可能になる。
中容器脚部は、天板の周縁の全体に亘って形成されていてもよい。
この構成によれば、天板の周縁の全体を中容器脚部によって支持することにより、下方への天板の過剰な撓みを抑制することができる。この結果、物品を収容した凹部が本体底部と接触したり、それによって本体底部から凹部に振動が直接的に伝達されたりすることを抑制できる。
中容器脚部は、その上端から下端にかけて、天板から外方に延出するように傾斜していてもよい。
この構成によれば、中容器が外力を受けた場合に、中容器脚部を内方に倒れるように弾性変形させることが可能になる。この結果、本体底部が比較的高い周波数で振動した場合でも、中容器脚部の弾性変形によって振動の伝達を軽減し、物品の共振とそれに伴う物品の損傷を抑制することが可能になる。
中容器脚部は、その上端と下端との間に、外側面の法線方向が変化する変曲部を有していてもよい。
この構成によれば、中容器が外力を受けた場合に、中容器脚部は変曲部を起点とした弾性変形を生じ得る。この結果、本体底部が比較的高い周波数で振動した場合でも、中容器脚部の弾性変形によって振動の伝達を軽減し、物品の共振とそれに伴う物品の損傷を抑制することが可能になる。
本発明によれば、コンパクトな構成ながらも、物品の損傷を軽減することが可能な輸送容器を提供することができる。
実施形態に係る輸送容器を示す斜視図である。 図1の輸送容器を示す分解図である。 図1の輸送容器を示す平面図である。 図3のIV-IV断面を示す断面図である。 図1の輸送容器の変形を説明する説明図である。
以下、添付図面を参照しながら実施形態について説明する。説明の理解を容易にするため、各図面において同一の構成要素に対しては可能な限り同一の符号を付して、重複する説明は省略する。
まず、図1から図4を参照しながら、実施形態に係る輸送容器1の構成について説明する。図1は、輸送容器1を示す斜視図である。図2は、輸送容器1を示す分解図である。図3は、輸送容器1を示す平面図である。図4は、図3のIV-IV断面を示す断面図であり、当該断面の一部は省略されている。理解を容易にするため、図4は輸送容器1のIV-IV断面のみを示している。また、図4は、容器本体2の本体脚部211を、破線により示している。
輸送容器1は、複数の苺を収容するとともに、その輸送に用いられる容器である。また、輸送後、苺を収容した状態で輸送容器1を店頭に陳列することもできる。苺は好適な物品の一例であり、輸送容器1は、苺と同様の形状を有するビワ、イチジク等を収容することもできる。
輸送容器1は、容器本体2と、中容器3と、不図示の蓋部材と、を備えている。
容器本体2は、ポリエチレンテレフタレート、ポリスチレン、ポリプロピレン等の熱可塑性樹脂によって形成されている。図2に示されるように、容器本体2は、本体底部21と、本体側壁部22と、を有している。本体底部21は略平板形状の部位であり、その外形は平面視で長方形を呈している。本体側壁部22は、本体底部21の周縁から上方に延出している。本体側壁部22は、本体底部21の周縁の全体に亘って形成され、閉じた環状を呈している。本体底部21と本体側壁部22とは一体的に形成され、その厚さはいずれも0.20mmから0.50mm程度で一様とされている。
容器本体2は、収容空間20を形成している。収容空間20は、本体底部21と本体側壁部22とによって区画され、上方が開放された空間である。
図2に示されるように、容器本体2は、4つの本体脚部211が設けられている。本体脚部211は、本体底部21と一体的に形成されており、本体底部21から下方に突出している。
中容器3は、ポリエチレンテレフタレート、ポリスチレン、ポリプロピレン等の熱可塑性樹脂によって形成されている。中容器3の厚さは0.1mmから0.5mm程度であり、可撓性を有している。中容器3は天板31を有している。天板31は略平板形状の部位であり、その外形は平面視で容器本体2の本体底部21よりもやや小さい長方形を呈している。図2及び図3に示されるように、天板31は、果実収容部311と、被支持部312と、を有している。
果実収容部311は、物品収容部の一例であり、天板31のうち内方寄りの部位である。果実収容部311には、天板31から下方に凹設された凹部32が設けられている。凹部32は、天板31の短辺方向に4つ、長辺方向に5つ、互いに間隔を空けて直線状に配列されている。例えば、短辺方向の寸法が150mm、長辺方向の寸法が210mmの輸送容器1の場合、凹部32の数は、3個から20個が好ましい。
図4に示されるように、凹部32は、凹部底面32aと、起立側面32bと、傾斜側面32cと、を有している。
凹部底面32aは、凹部32の下端面である。凹部底面32aは、下方に向かって突出するように湾曲している。
起立側面32bは、その下端が凹部底面32aの一端に接続され、天板31に向かって延出する面である。起立側面32bの上端は天板31に接続されている。起立側面32bは、天板31と角度θ1を成すように延出している。
傾斜側面32cは、その下端が凹部底面32aの他端に接続され、天板31に向かって延出する面である。傾斜側面32cの上端は天板31に接続されている。傾斜側面32cは、水平方向に起立側面32bと対向するように配置されている。傾斜側面32cは、天板31と角度θ2を成すように延出している。角度θ2は、前述した角度θ1よりも小さい。
被支持部312は、天板31のうち果実収容部311よりも外方の部位である。被支持部312は、果実収容部311を包囲するとともに、天板31の周縁の全体に亘って設けられている。
被支持部312には、天板31から下方に延出する中容器脚部34が設けられている。中容器脚部34と天板31とは一体的に形成されている。中容器脚部34は、天板31に接続される上端34a側から下端34b側にかけて、天板31から外方に延出するように傾斜している。
また、中容器脚部34は、上端34aと下端34bとの間に2つの変曲部34cを有している。変曲部34cは、その外側面の法線方向が、外側面の他の部位の法線方向と異なっている。変曲部34cは、天板31の短辺と長辺のそれぞれ沿って直線状に延びるように形成されており、これにより、中容器脚部34は階段形状を呈している。
このように形成された中容器3は、容器本体2の収容空間20に配置される。中容器3は、容器本体2に対して拘束されることなく、その中容器脚部34の下端34bのみで本体底部21の上面と接触することによって支持される。中容器3を容器本体2に対して拘束しないことにより、容器本体2から中容器3への振動の伝達を軽減することができる。
さらに、容器本体2の本体側壁部22と中容器脚部34との間には隙間が形成される。当該隙間の寸法は0.1mmから5mm程度であることが好ましい。このような寸法とすることにより、輸送時の収容空間20内における中容器3の移動を小さくすることができ、この結果、中容器3の移動に伴う苺Sへの衝撃を抑制することができる。
中容器3が収容空間20に配置されることにより、天板31は本体底部21と間隔を空けて配置される。また、凹部32の凹部底面32aと、本体底部21の上面との間には3mm程度の隙間が形成される。
図3に示されるように、容器本体2の本体脚部211は、平面視において、中容器脚部34と重合しないように配置されている。さらに、本体脚部211は、中容器脚部34よりも本体底部21の中央部寄りに配置されている。
輸送容器1が収容する苺Sは、中容器3の凹部32内に収容される。苺Sは、凹部32内に収容されると、その下面が凹部底面32aと接して下方から支持される。また、苺SのへたS1側の側面は、起立側面32bによって側方から支持される。さらに、苺Sの外形が漸次小さくなる部分S2は、傾斜側面32cと接して支持される。つまり、凹部32は、収容する苺Sを安定して保持できるように、苺Sの外形に沿う形状を呈している。凹部32に苺Sが収容された場合でも凹部底面32aが本体底部21の上面と接触することが無いように、中容器3には所定の剛性が与えられている。
容器本体2及び中容器3は、凹部32に苺Sが収容された状態で、不図示の蓋部材によって覆われる。蓋部材は、容器本体2の本体側壁部22の上端に対して着脱自在に固定される。蓋部材はポリエチレンテレフタレート、ポリスチレン、ポリプロピレン等の熱可塑性樹脂によって形成されている。視認性や美粧性の観点から、蓋部材は透明であることが好ましい。蓋部材が透明であれば、苺Sが輸送容器1に収容されたまま店頭に陳列された場合でも、消費者は蓋部材越しに苺Sの状態を視認することができる。
蓋部材は、容器本体2との嵌合や密封の観点からは、単板状のシートやフィルムを用いて真空成形や圧空成形等によって得られる成形品であることが好ましい。当該成形時、シートやフィルムは、加熱されることにより軟化し、型に密着する。また、蓋部材は、輸送時の衝撃から苺Sを保護する観点からは、板状の柔軟性フィルムであることが好ましい。
次に、図4及び図5を参照しながら、輸送容器1の作用効果について説明する。図5は、輸送容器1の変形を説明する説明図である。理解を容易にするため、図5は輸送容器1のIV-IV断面のみを示している。
苺Sの輸送時、容器本体2は、中容器3の中容器脚部34を支持する。容器本体2は、図4に矢印F1で示されるように、中容器脚部34から下向きの力を受ける。さらに、容器本体2は、本体脚部211において、段ボール箱の底面CBにより支持される。容器本体2は、図4に矢印F2で示されるように、本体脚部211において段ボール箱の底面CBから上向きの力を受ける。
非輸送時等、輸送容器1が外力を受けていない場合は、図5に示されるように、本体底部21は実線21Aにより示される位置に配置される。
一方、輸送時等、輸送容器1が外力を受けると、本体底部21に振動が生じる場合がある。このとき、本体底部21は、破線21Bによって示されるように、本体脚部211と中容器脚部34との間で撓むように変形する。尚、破線21Bは、理解のために極端に変位させて図示している。
このように、本体底部21は大きく離間した本体脚部211と中容器脚部34との間で変形するため、その固有振動数は比較的低いものとなる。この結果、周波数が比較的高い振動が本体脚部211から中容器脚部34を介して果実収容部311の凹部32に伝達された場合でも、苺Sの共振とそれに伴う表皮の損傷を抑制することが可能になる。
また、本体脚部211は、平面視において、中容器脚部34よりも本体底部21の中央部寄りに配置されている。したがって、本体脚部211が中容器脚部34よりも本体底部21の外方に配置されている場合と比較して、容器本体2をコンパクトに構成することが可能になる。
図4に示されるように、苺Sが凹部32に収容されると、苺Sは、凹部底面32a、起立側面32b及び傾斜側面32cによって包囲される。凹部底面32aは苺Sを下方から支持し、起立側面32bは苺SのへたS1近傍の部位を側方から支持する。また、傾斜側面32cは、苺Sの外形が漸次小さくなる部分S2を、その外形に沿って支持する。
これにより、広範囲で苺Sの外側面と接して苺Sが凹部32から受ける荷重を分散しつつ、苺Sの重心Gを凹部32の下方寄りに配置した状態で、苺Sを支持することができる。この結果、苺Sの重心Gの移動を抑制し、周波数が高い振動が本体底部21から果実収容部311の凹部32に伝達された場合でも、苺Sの共振とそれに伴う表皮の損傷を抑制することが可能になる。
被支持部312に、天板31から下方に延出する中容器脚部34が設けられている。中容器3は、中容器脚部34のみで下方から支持されている。
中容器脚部34は、天板31のうち、果実収容部311よりも外方に位置する被支持部312に設けられている。したがって、この構成によれば、大きく離間した中容器脚部34の上端34aによって天板31を支持している。
非輸送時等、輸送容器1が外力を受けていない場合は、図5に示されるように、天板31は破線31Aによって示される位置に配置される。つまり、天板31は、凹部32に収容した苺S(図4参照)の重量のために若干下方に撓むものの、概ね本体底部21と略水平な状態となる。
一方、輸送時等、輸送容器1が外力を受けると、天板31に振動が生じる場合がある。このとき、天板31は、破線31Bによって示されるように、中容器脚部34の上端34aを支点としたモードで変形する。尚、破線31Bは、理解のために極端に変位させて図示している。
このように、天板31は大きく離間した中容器脚部34の上端34aを支点として変形するため、その固有振動数は比較的低いものとなる。この結果、周波数が比較的高い振動が本体底部21から中容器脚部34を介して果実収容部311の凹部32に伝達された場合でも、苺Sの共振とそれに伴う表皮の損傷を抑制することが可能になる。
中容器脚部34は、天板31の周縁の全体に亘って形成されている。
この構成によれば、天板31の周縁の全体を中容器脚部34によって支持することにより、下方への天板31の過剰な撓みを抑制することができる。この結果、苺Sを収容した凹部32が本体底部21と接触したり、それによって本体底部21から凹部32に振動が直接的に伝達されたりすることを抑制できる。
中容器脚部34は、上端34a側から下端34b側にかけて、天板31から外方に延出するように傾斜している。
この構成によれば、中容器3が外力を受けた場合に、矢印Mで示されるように、中容器脚部34を内方に倒れるように弾性変形させることが可能になる。この結果、本体底部21が比較的高い周波数で振動した場合でも、中容器脚部34の弾性変形によって振動の伝達を軽減し、苺Sの共振とそれに伴う表皮の損傷を抑制することが可能になる。
中容器脚部34は、その上端34aと下端34bとの間に、外側面の法線方向が変化する変曲部34cを有している。
この構成によれば、中容器3が外力を受けた場合に、中容器脚部34は変曲部34cを起点とした弾性変形を生じ得る。この結果、本体底部21が比較的高い周波数で振動した場合でも、中容器脚部34の弾性変形によって振動の伝達を軽減し、苺Sの共振とそれに伴う表皮の損傷を抑制することが可能になる。
上記実施形態では、輸送容器1は、苺Sの輸送に用いられるものとされている。しかしながら、本発明はこの態様に限定されない。本発明に係る輸送容器は、例えば、粉末状の原料を圧縮して固形物とした化粧品の輸送にも用いることが可能である。
上記実施形態では、変曲部34cは、天板31の短辺と長辺のそれぞれ沿って直線状に延びるように形成されている。しかしながら、本発明はこの態様に限定されない。変曲部は、中容器脚部34の上端34aと下端34bとの間で蛇行する曲線状に延びるものであってもよい。
1:輸送容器 2:容器本体 3:中容器 20:収容空間 21:本体底部 211:本体脚部 31:天板 32:凹部 34:中容器脚部 34c:変曲部 311:果実収容部(物品収容部) 312:被支持部 S:苺(物品)

Claims (5)

  1. 物品の輸送に用いられる輸送容器であって、
    本体底部と、前記本体底部の周縁から上方に延出する本体側壁部と、を有し、前記本体側壁部によって囲まれた収容空間を前記本体底部の上方に形成する容器本体と、
    前記収容空間に配置される中容器と、を備え、
    前記中容器は、物品収容部が設けられた天板と、前記天板のうち前記物品収容部よりも外方の部位から下方に延出する中容器脚部と、を有するとともに、前記容器本体に対して拘束されることなく前記中容器脚部の下端のみで前記本体底部の上面と接触することにより下方から支持され、
    前記容器本体の本体側壁部と前記中容器の前記中容器脚部の前記下端の間には、前記中容器脚部の前記下端の全周にわたって隙間が形成され、
    前記容器本体は、前記本体底部から下方に突出する本体脚部を有し、
    前記本体脚部は、平面視において、前記中容器脚部と重合せず、且つ、前記中容器脚部よりも前記本体底部の中央部寄りに配置されており、
    前記本体底部と前記本体側壁部とは一体的に形成され、その厚さは何れも0.20mm~0.50mmであり、
    前記中容器の厚さは0.10mm~0.50mmである、輸送容器。
  2. 前記物品収容部に、下方に凹設され物品が収容される複数の凹部が設けられ、
    前記凹部は、凹部底面と、該凹部底面の一端に接続され前記天板に向かって延びる起立側面と、該凹部底面の他端に接続され前記天板に向かって延びる傾斜側面と、を有し、
    前記傾斜側面と前記天板とがなす角度は、前記起立側面と前記天板とがなす角度よりも小さい、請求項1に記載の輸送容器。
  3. 前記中容器脚部は、前記天板の周縁の全体に亘って設けられている、請求項1又は2に記載の輸送容器。
  4. 前記中容器脚部は、その上端から下端にかけて、前記天板から外方に延出するように傾斜している、請求項3に記載の輸送容器。
  5. 前記中容器脚部は、その上端と下端との間に、外側面の法線方向が他の部位と異なる変曲部を有している、請求項4に記載の輸送容器。
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