JP2004161342A - 梱包材 - Google Patents
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Abstract
【課題】緩衝性能が良く、しかもリブの破損も生じにくく、且つ低コストを実現できる梱包材を提供する。
【解決手段】箱体に収納される輸送品20に装着され、輸送品20への衝撃を低減するための梱包材40において、輸送品40に接触しないように輸送品20の周囲を囲んで形成された囲み部41と、囲み部41から内方へ向けて突出し、輸送品20の外壁面に当接する複数本の内リブ44と、囲み部41から外方へ向けて突出し、収納される箱体の内壁面に当接する複数本の外リブ46とを具備する。
【選択図】 図1
【解決手段】箱体に収納される輸送品20に装着され、輸送品20への衝撃を低減するための梱包材40において、輸送品40に接触しないように輸送品20の周囲を囲んで形成された囲み部41と、囲み部41から内方へ向けて突出し、輸送品20の外壁面に当接する複数本の内リブ44と、囲み部41から外方へ向けて突出し、収納される箱体の内壁面に当接する複数本の外リブ46とを具備する。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、輸送品を輸送する際に、輸送品に装着されて用いられる梱包材に関する。
【0002】
【従来の技術】
電子機器や家電等を輸送する(以下、単に輸送品と言う場合がある)際には、緩衝作用を有する発泡スチロール等の梱包材で輸送品を覆い、梱包材で覆った輸送品を段ボール等で構成された箱体内に収納するのが一般的である(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
従来から知られている梱包材の形状を図4〜図7に示す。
図4と図5には、いわゆる外リブが設けられている梱包材10が示されている。
この梱包材10は、発泡スチロール等で形成され、直方体状の輸送品20の長手方向の両端部に装着され、2個を1対として用いるものである。
梱包材10は、輸送品20の端部の外壁面を囲む囲み部11と、輸送品の端面に当接して囲み部11を閉塞する側壁部12とを有している。囲み部11の内径は、輸送品の外周壁面に直接接触する程度の大きさに形成されている。
本例では、囲み部11から外方に向けて箱体(図示せず)の内壁面に当接するリブ14が複数本設けられている。このように囲み部11から外方に向けて突出している形態のリブを外リブと呼ぶ。
また、輸送品20の端部の端面に当接する側壁部12にも、外方に向けて突出し、箱体の内壁面に当接する側壁リブ16が設けられている。
【0004】
次に、従来の梱包材の他の例として、図6、図7に示すような形態について説明する。
この梱包材30では、輸送品20の端部の周囲を直接接触しないように覆い、且つ箱体(図示せず)の内壁面に接触するように形成された囲み部31と、囲み部から内方に向けて突出し、輸送品20の端部の外壁面に当接するような複数本の内リブ34とが設けられている。
このような囲み部31から内方に向けて突出している形態のリブを内リブと呼ぶ。
なお、輸送品20の端部の端面に当接する側壁部32が、囲み部31を閉塞するように形成されている。側壁部32には、内方に向けて突出し、輸送品の端面に当接する側壁リブ(図示せず)が設けられている。
【0005】
上述してきたような梱包材10,30の外形は、箱体の内部の大きさとほぼ同じ大きさに形成されるので、梱包材10,30は箱体内にほぼ隙間無く収納される。
そして、梱包材10,30内に収納された輸送品20は、外リブ14または内リブ34が弾性変形することによって箱体の上下方向からの衝撃が低減され、側壁リブ16によって側面方向からの衝撃が緩衝され、破損等が防止される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
図4、図5に示すように外リブが設けられている梱包材によれば、内リブが設けられている梱包材と比較して梱包材全体の材料が少なくて済み、コスト的に有利であるというメリットがある。しかし、箱体の内壁面には外リブが当接しているだけであるので、衝撃によって外リブが破損しやすいという課題があった。
また、外リブによる梱包材では主として内リブによる梱包材の場合よりも軽量物を梱包する場合が多かったが、軽量物に用いるものであるにもかかわらず破損しやすいために、リブ自体を細長く形成する必要があった。しかし、リブを細長く形成する場合には、梱包材の製造時における品質管理等に困難な点があり、品質管理取扱に多くのリスクが発生するという課題もあった。
さらに、細長い形状のリブでは、衝撃が加えられた場合でも安定して潰れないことがあり、緩衝性能を発揮しにくいという課題もあった。
なお、外リブによる梱包材では、箱体には外リブが当接しているだけであるので箱体自体はつぶれやすかった。
【0007】
図6,図7に示すような内リブが設けられている梱包材によれば、平面状の囲み部が箱体内壁面に当接するので箱体の強度を維持することができ、重量物等を梱包する場合に有利である。しかし、内リブが設けられている梱包材によれば、外リブが設けられているものと比較して材料が多く必要となるので高コストであるといった課題があった。
なお、内リブが設けられている梱包材を使用して梱包した場合、箱体が落下したときでも箱体が潰れないため本当に落下したのか否かが外部からの観察ではわかりにくい。したがって、電子機器等の精密な輸送品には内リブが設けられている梱包材はあまり用いられてこなかった。
【0008】
そこで、本発明者は、外リブによる梱包材と内リブによる梱包材のそれぞれのデメリットが解消されるような梱包材を提供する必要性から本発明に想到した。
【0009】
すなわち、本発明は上記課題を解決すべくなされ、その目的とするところは、外リブと内リブを併用することにより、緩衝性能が良く、しかもリブの破損も生じにくく、且つ低コストを実現できる梱包材を提供することにある。
【0010】
【特許文献1】
特開2000−313483号公報(図6等)
【0011】
【課題を解決するための手段】
すなわち、本発明にかかる梱包材によれば、箱体に収納される輸送品に装着され、輸送品への衝撃を低減するための梱包材において、輸送品に接触しないように輸送品の周囲を囲んで形成された囲み部と、該囲み部から内方へ向けて突出し、輸送品の外壁面に当接する複数本の内リブと、前記囲み部から外方へ向けて突出し、収納される箱体の内壁面に当接する複数本の外リブとを具備することを特徴としている。
【0012】
この構成を採用することによって、囲み部が箱体の内壁面に接触せず、且つ輸送品の外壁面にも接触しない位置に形成されているので、囲み部自体が内リブ形式による梱包材と比較して小型化できる。このため、材料費を軽減できるのでコストダウンが図れる。
また、外リブ形式のものと比較して外リブの長さを短くできる。このため外リブの破損の軽減を図ることもでき、緩衝時に安定して潰れるので緩衝性能を発揮できる。
【0013】
また、前記内リブと前記外リブは、前記囲み部を挟んで対向する位置に設けられていることを特徴としてもよい。
【0014】
さらに、前記輸送品の端部の端面を覆い、前記囲み部の一端側を閉塞する側壁部が設けられ、該側壁部から外方に向けて突出し、前記箱体の内壁面に当接する複数本の側壁リブが設けられ、前記側壁部から内方に向けて突出し、前記輸送品の外壁面に当接する複数本の側壁内リブが設けられていることとしてもよい。
この構成を採用することによって、輸送品の端面方向からの衝撃に対しても十分に衝撃を緩衝できる。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の好適な実施の形態について添付図面を参照しながら詳細に説明する。
図1は、輸送品に梱包材が装着された状態を示す説明図である。また、図2は、図1に示した梱包材の横断面を、図3は、図1に示した梱包材の縦断面を示している。
梱包材40は、輸送品を段ボール箱等の箱体に収納する際の緩衝材として輸送品に装着される部材である。梱包材40は、弾性変形して衝撃を低減できる材質から形成されていることが必要であり、例えば発泡スチロール、発泡ポリエチレン、または発泡ポリプロピレン等の発泡ポリオレフィンや発泡ポリウレタンを用いて成形される。
【0016】
本実施形態では、輸送品20として光ディスク装置等の薄型の直方体状の電子機器を輸送する場合について説明する。
また、本実施形態による梱包材40は、輸送品20の長手方向の両端部に装着され、2個を1組として1台の輸送品20に使用される。
【0017】
梱包材40の構成について説明する。
梱包材40は、輸送品20の端部の周囲を直接接触しないように覆い、且つ箱体(図示せず)の内壁面にも接触しないような大きさに形成された環状の囲み部41と、囲み部41から内方に向けて突出して輸送品20の端部の外壁面に当接するように設けられた複数本の内リブ44と、囲み部41から外方に向けて突出して箱体の内壁面に当接するように設けられた複数本の外リブ46とを有している。
【0018】
また、梱包材40には、輸送品20の端部の端面を覆い、囲み部41の環状の一方側を閉塞する側壁部48が形成されている。このように側壁部48が形成されていることで、梱包材40は、輸送品20の端部を収納する収納凹部54が形成された、有底の四角筒体状(カップ状)に形成されているとも言える。
側壁部48には、外方に向けて突出して、箱体の内壁面に当接する側壁リブ50が形成されている。
また、図3に示すように、側壁部48の内方には、輸送品20の端面に当接するように、内方に向けて突出している側壁内リブ52が設けられている。
【0019】
内リブ44と外リブ46は、囲み部41を挟んで対向する位置、すなわち内リブ44と外リブ46とは一直線上に形成されている。
同様に、側壁リブ50と側壁内リブ52は、側壁部48を挟んで対向する位置、すなわち側壁リブ50と側壁内リブ52とは一直線上に形成されている。
【0020】
このような梱包材40に、輸送品20を装着させることにより、輸送時の衝撃はまず外リブ46と側壁リブ50の弾性変形により低減され、そして内リブ44と側壁内リブ52の弾性変形によって低減されるので、梱包材40は極めてよい緩衝性能を有する。
また、外リブ46と内リブ44の間に囲み部41が形成されているので、衝撃だけではなく箱体がねじれる方向へ力を受けた場合に変形等が生じないように囲み部41が強度維持を図っている。
また、外リブ46および内リブ44は従来に比較してそれぞれ短くて済むので、強い衝撃があったとしてもリブ自体の破損が少ないという効果がある。
【0021】
なお、輸送品としては上述したような形状でなくともよく、また電子機器等でなくとも良い。
したがって、上記実施形態で説明してきた梱包材は、側壁部48が形成されて有底の四角筒状であったが、輸送品の形状に合わせて、側壁部48が形成されておらず無底の四角筒状の梱包材であっても、このように外リブと内リブを併用した構造を採用することができる。
【0022】
さらに、梱包材は、輸送品の端部に装着されるものでなくともよく、輸送品全体に装着されるようにしても良い。
なお、梱包材は、輸送品の端部に装着される場合であっても、各端部毎に1個装着されるものに限定されることはなく、各端部毎に2個を1組として装着されるように構成してもよい。かかる場合には、梱包材は筒状ではなく、筒を軸線方向で分断した形状にするのも好ましい(図示せず)。
【0023】
以上、本発明につき好適な実施例を挙げて種々説明したが、本発明はこの実施例に限定されるものではなく、発明の精神を逸脱しない範囲内で多くの改変を施し得るのはもちろんである。
【0024】
【発明の効果】
本発明にかかる梱包材によれば、囲み部自体が内リブ形式による梱包材と比較して小型化できる。このため、材料費を軽減できるのでコストダウンが図れる。また、外リブ形式のものと比較して外リブの長さを短くできる。このため外リブの破損の軽減を図ることもでき、且つ緩衝時には安定して潰れるので緩衝性能を発揮できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる梱包材の使用態様を示す説明図である。
【図2】図1に示した梱包材の横断面図である。
【図3】図1に示した梱包材の縦断面図である。
【図4】従来の外リブタイプの梱包材の使用態様を示す説明図である。
【図5】従来の外リブタイプの梱包材の断面図である。
【図6】従来の内リブタイプの梱包材の使用態様を示す説明図である。
【図7】従来の内リブタイプの梱包材の断面図である。
【符号の説明】
20 輸送品
40 梱包材
41 囲み部
44 内リブ
46 外リブ
48 側壁部
50 側壁リブ
52 側壁内リブ
54 収納凹部
【発明の属する技術分野】
本発明は、輸送品を輸送する際に、輸送品に装着されて用いられる梱包材に関する。
【0002】
【従来の技術】
電子機器や家電等を輸送する(以下、単に輸送品と言う場合がある)際には、緩衝作用を有する発泡スチロール等の梱包材で輸送品を覆い、梱包材で覆った輸送品を段ボール等で構成された箱体内に収納するのが一般的である(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
従来から知られている梱包材の形状を図4〜図7に示す。
図4と図5には、いわゆる外リブが設けられている梱包材10が示されている。
この梱包材10は、発泡スチロール等で形成され、直方体状の輸送品20の長手方向の両端部に装着され、2個を1対として用いるものである。
梱包材10は、輸送品20の端部の外壁面を囲む囲み部11と、輸送品の端面に当接して囲み部11を閉塞する側壁部12とを有している。囲み部11の内径は、輸送品の外周壁面に直接接触する程度の大きさに形成されている。
本例では、囲み部11から外方に向けて箱体(図示せず)の内壁面に当接するリブ14が複数本設けられている。このように囲み部11から外方に向けて突出している形態のリブを外リブと呼ぶ。
また、輸送品20の端部の端面に当接する側壁部12にも、外方に向けて突出し、箱体の内壁面に当接する側壁リブ16が設けられている。
【0004】
次に、従来の梱包材の他の例として、図6、図7に示すような形態について説明する。
この梱包材30では、輸送品20の端部の周囲を直接接触しないように覆い、且つ箱体(図示せず)の内壁面に接触するように形成された囲み部31と、囲み部から内方に向けて突出し、輸送品20の端部の外壁面に当接するような複数本の内リブ34とが設けられている。
このような囲み部31から内方に向けて突出している形態のリブを内リブと呼ぶ。
なお、輸送品20の端部の端面に当接する側壁部32が、囲み部31を閉塞するように形成されている。側壁部32には、内方に向けて突出し、輸送品の端面に当接する側壁リブ(図示せず)が設けられている。
【0005】
上述してきたような梱包材10,30の外形は、箱体の内部の大きさとほぼ同じ大きさに形成されるので、梱包材10,30は箱体内にほぼ隙間無く収納される。
そして、梱包材10,30内に収納された輸送品20は、外リブ14または内リブ34が弾性変形することによって箱体の上下方向からの衝撃が低減され、側壁リブ16によって側面方向からの衝撃が緩衝され、破損等が防止される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
図4、図5に示すように外リブが設けられている梱包材によれば、内リブが設けられている梱包材と比較して梱包材全体の材料が少なくて済み、コスト的に有利であるというメリットがある。しかし、箱体の内壁面には外リブが当接しているだけであるので、衝撃によって外リブが破損しやすいという課題があった。
また、外リブによる梱包材では主として内リブによる梱包材の場合よりも軽量物を梱包する場合が多かったが、軽量物に用いるものであるにもかかわらず破損しやすいために、リブ自体を細長く形成する必要があった。しかし、リブを細長く形成する場合には、梱包材の製造時における品質管理等に困難な点があり、品質管理取扱に多くのリスクが発生するという課題もあった。
さらに、細長い形状のリブでは、衝撃が加えられた場合でも安定して潰れないことがあり、緩衝性能を発揮しにくいという課題もあった。
なお、外リブによる梱包材では、箱体には外リブが当接しているだけであるので箱体自体はつぶれやすかった。
【0007】
図6,図7に示すような内リブが設けられている梱包材によれば、平面状の囲み部が箱体内壁面に当接するので箱体の強度を維持することができ、重量物等を梱包する場合に有利である。しかし、内リブが設けられている梱包材によれば、外リブが設けられているものと比較して材料が多く必要となるので高コストであるといった課題があった。
なお、内リブが設けられている梱包材を使用して梱包した場合、箱体が落下したときでも箱体が潰れないため本当に落下したのか否かが外部からの観察ではわかりにくい。したがって、電子機器等の精密な輸送品には内リブが設けられている梱包材はあまり用いられてこなかった。
【0008】
そこで、本発明者は、外リブによる梱包材と内リブによる梱包材のそれぞれのデメリットが解消されるような梱包材を提供する必要性から本発明に想到した。
【0009】
すなわち、本発明は上記課題を解決すべくなされ、その目的とするところは、外リブと内リブを併用することにより、緩衝性能が良く、しかもリブの破損も生じにくく、且つ低コストを実現できる梱包材を提供することにある。
【0010】
【特許文献1】
特開2000−313483号公報(図6等)
【0011】
【課題を解決するための手段】
すなわち、本発明にかかる梱包材によれば、箱体に収納される輸送品に装着され、輸送品への衝撃を低減するための梱包材において、輸送品に接触しないように輸送品の周囲を囲んで形成された囲み部と、該囲み部から内方へ向けて突出し、輸送品の外壁面に当接する複数本の内リブと、前記囲み部から外方へ向けて突出し、収納される箱体の内壁面に当接する複数本の外リブとを具備することを特徴としている。
【0012】
この構成を採用することによって、囲み部が箱体の内壁面に接触せず、且つ輸送品の外壁面にも接触しない位置に形成されているので、囲み部自体が内リブ形式による梱包材と比較して小型化できる。このため、材料費を軽減できるのでコストダウンが図れる。
また、外リブ形式のものと比較して外リブの長さを短くできる。このため外リブの破損の軽減を図ることもでき、緩衝時に安定して潰れるので緩衝性能を発揮できる。
【0013】
また、前記内リブと前記外リブは、前記囲み部を挟んで対向する位置に設けられていることを特徴としてもよい。
【0014】
さらに、前記輸送品の端部の端面を覆い、前記囲み部の一端側を閉塞する側壁部が設けられ、該側壁部から外方に向けて突出し、前記箱体の内壁面に当接する複数本の側壁リブが設けられ、前記側壁部から内方に向けて突出し、前記輸送品の外壁面に当接する複数本の側壁内リブが設けられていることとしてもよい。
この構成を採用することによって、輸送品の端面方向からの衝撃に対しても十分に衝撃を緩衝できる。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の好適な実施の形態について添付図面を参照しながら詳細に説明する。
図1は、輸送品に梱包材が装着された状態を示す説明図である。また、図2は、図1に示した梱包材の横断面を、図3は、図1に示した梱包材の縦断面を示している。
梱包材40は、輸送品を段ボール箱等の箱体に収納する際の緩衝材として輸送品に装着される部材である。梱包材40は、弾性変形して衝撃を低減できる材質から形成されていることが必要であり、例えば発泡スチロール、発泡ポリエチレン、または発泡ポリプロピレン等の発泡ポリオレフィンや発泡ポリウレタンを用いて成形される。
【0016】
本実施形態では、輸送品20として光ディスク装置等の薄型の直方体状の電子機器を輸送する場合について説明する。
また、本実施形態による梱包材40は、輸送品20の長手方向の両端部に装着され、2個を1組として1台の輸送品20に使用される。
【0017】
梱包材40の構成について説明する。
梱包材40は、輸送品20の端部の周囲を直接接触しないように覆い、且つ箱体(図示せず)の内壁面にも接触しないような大きさに形成された環状の囲み部41と、囲み部41から内方に向けて突出して輸送品20の端部の外壁面に当接するように設けられた複数本の内リブ44と、囲み部41から外方に向けて突出して箱体の内壁面に当接するように設けられた複数本の外リブ46とを有している。
【0018】
また、梱包材40には、輸送品20の端部の端面を覆い、囲み部41の環状の一方側を閉塞する側壁部48が形成されている。このように側壁部48が形成されていることで、梱包材40は、輸送品20の端部を収納する収納凹部54が形成された、有底の四角筒体状(カップ状)に形成されているとも言える。
側壁部48には、外方に向けて突出して、箱体の内壁面に当接する側壁リブ50が形成されている。
また、図3に示すように、側壁部48の内方には、輸送品20の端面に当接するように、内方に向けて突出している側壁内リブ52が設けられている。
【0019】
内リブ44と外リブ46は、囲み部41を挟んで対向する位置、すなわち内リブ44と外リブ46とは一直線上に形成されている。
同様に、側壁リブ50と側壁内リブ52は、側壁部48を挟んで対向する位置、すなわち側壁リブ50と側壁内リブ52とは一直線上に形成されている。
【0020】
このような梱包材40に、輸送品20を装着させることにより、輸送時の衝撃はまず外リブ46と側壁リブ50の弾性変形により低減され、そして内リブ44と側壁内リブ52の弾性変形によって低減されるので、梱包材40は極めてよい緩衝性能を有する。
また、外リブ46と内リブ44の間に囲み部41が形成されているので、衝撃だけではなく箱体がねじれる方向へ力を受けた場合に変形等が生じないように囲み部41が強度維持を図っている。
また、外リブ46および内リブ44は従来に比較してそれぞれ短くて済むので、強い衝撃があったとしてもリブ自体の破損が少ないという効果がある。
【0021】
なお、輸送品としては上述したような形状でなくともよく、また電子機器等でなくとも良い。
したがって、上記実施形態で説明してきた梱包材は、側壁部48が形成されて有底の四角筒状であったが、輸送品の形状に合わせて、側壁部48が形成されておらず無底の四角筒状の梱包材であっても、このように外リブと内リブを併用した構造を採用することができる。
【0022】
さらに、梱包材は、輸送品の端部に装着されるものでなくともよく、輸送品全体に装着されるようにしても良い。
なお、梱包材は、輸送品の端部に装着される場合であっても、各端部毎に1個装着されるものに限定されることはなく、各端部毎に2個を1組として装着されるように構成してもよい。かかる場合には、梱包材は筒状ではなく、筒を軸線方向で分断した形状にするのも好ましい(図示せず)。
【0023】
以上、本発明につき好適な実施例を挙げて種々説明したが、本発明はこの実施例に限定されるものではなく、発明の精神を逸脱しない範囲内で多くの改変を施し得るのはもちろんである。
【0024】
【発明の効果】
本発明にかかる梱包材によれば、囲み部自体が内リブ形式による梱包材と比較して小型化できる。このため、材料費を軽減できるのでコストダウンが図れる。また、外リブ形式のものと比較して外リブの長さを短くできる。このため外リブの破損の軽減を図ることもでき、且つ緩衝時には安定して潰れるので緩衝性能を発揮できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる梱包材の使用態様を示す説明図である。
【図2】図1に示した梱包材の横断面図である。
【図3】図1に示した梱包材の縦断面図である。
【図4】従来の外リブタイプの梱包材の使用態様を示す説明図である。
【図5】従来の外リブタイプの梱包材の断面図である。
【図6】従来の内リブタイプの梱包材の使用態様を示す説明図である。
【図7】従来の内リブタイプの梱包材の断面図である。
【符号の説明】
20 輸送品
40 梱包材
41 囲み部
44 内リブ
46 外リブ
48 側壁部
50 側壁リブ
52 側壁内リブ
54 収納凹部
Claims (3)
- 箱体に収納される輸送品に装着され、輸送品への衝撃を低減するための梱包材において、
輸送品に接触しないように輸送品の周囲を囲んで形成された囲み部と、
該囲み部から内方へ向けて突出し、輸送品の外壁面に当接する複数本の内リブと、
前記囲み部から外方へ向けて突出し、収納される箱体の内壁面に当接する複数本の外リブとを具備することを特徴とする梱包材。 - 前記内リブと前記外リブは、前記囲み部を挟んで対向する位置に設けられていることを特徴とする請求項1記載の梱包材。
- 前記輸送品の端部の端面を覆い、前記囲み部の一端側を閉塞する側壁部が設けられ、
該側壁部から外方に向けて突出し、前記箱体の内壁面に当接する複数本の側壁リブが設けられ、
前記側壁部から内方に向けて突出し、前記輸送品の外壁面に当接する複数本の側壁内リブが設けられていることていることを特徴とする請求項1または2記載の梱包材。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002330717A JP2004161342A (ja) | 2002-11-14 | 2002-11-14 | 梱包材 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002330717A JP2004161342A (ja) | 2002-11-14 | 2002-11-14 | 梱包材 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004161342A true JP2004161342A (ja) | 2004-06-10 |
Family
ID=32808333
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002330717A Pending JP2004161342A (ja) | 2002-11-14 | 2002-11-14 | 梱包材 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2004161342A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7688246B2 (en) | 2005-05-10 | 2010-03-30 | Fuji Xerox Co., Ltd. | Radio wave absorber, electromagnetic field measurement system and radiated immunity system |
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