JP2011006147A - 果実用トレー - Google Patents

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孝雄 嶋田
Hidemi Furusawa
秀美 古澤
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Abstract

【課題】果実収納部を画する凸状部の高さを、成形性や出し入れの容易性を考慮して、かつ収納される果実の同士の接触を確実に防止できる果実用トレーを提供する。
【解決手段】合成樹脂発泡シートから成形され、平面方形をなす周縁部1をベースにして、周縁部1の内方に上向きに突出する凸状部3により画された複数の果実収納部2を設け、この凸状部3における隣接する果実収納部2,2間の最小間隔の部分30を除く他部分を収納対象の果実の高さ寸法の1/2高さより低くし、最小間隔の部分30の上端部を上端突出部31として他部分よりも高く突出形成する。
【選択図】図1

Description

本発明は、桃、リンゴ、梨等の各種果実の収穫、選別、出荷、輸送等に用いる果実用トレー、特には果実収穫用として好適な果実用トレーに関するものである。
各種の果実の収穫、選別、出荷、輸送用においては、果実の取り扱いを容易にするとともに、果実同士の接触や他物との接触による損傷を防止し保護する目的で、合成樹脂発泡シート等の適度の弾力性を有する素材を用いて、果実を個装状態に収納保持できる複数の果実収納部を形成したトレーが使用されている。
かかるトレーに収納される果実は、その種類によって大きさや形状が異なり、また、同一種の果実でも大きさや形状にバラつきがある。特に、収穫時に収納される果実の大きさや形状のバラつきの範囲が大きくなる。そのため、この種の果実用トレーとしては、収納対象の果実の大きさや形状の差異に対応できることが望まれており、このような要望に応える果実用トレーも提案されている。
例えば、特許文献1には、合成樹脂発泡シートから成形された複数の果実収納部を有する果実用トレーにおいて、各果実収納部の周囲部に上向きに突出して果実収納部を画する果実保持用の凸状部を独立して設けることにより、該凸状部を容易に弾性変形できるようにして、収納される果実の大きさのバラつき等に対して凸状部の弾性変形により対応できるようにしたトレーが提案されている。
このトレーの場合、果実収納部の斜め四方に前記凸状部が独立して形成されており、縦横に並列し隣接する果実収納部間の最小間隔の部分、つまりは収納される果実が最も接近する部分には、凸状部に比して高さがかなり低い凸面部が形成されているだけで、両果実収納部に収納された果実同士の間を仕切る凸状部が存在しない状態である。
そのため、果実の形状や大きさのある程度のバラつきには対応できるものの、収納される果実が大きいものである場合や、運搬作業等において果実が揺動した場合には、前記果実収納部間の最小間隔の部分で果実同士が接触する虞がある。
特に、果実収納部の深さ、すなわち果実収納部を画する凸状部の高さについては、果実の出し入れの容易性、及び、成形性等の点から、収納対象の果実の高さの1/2の高さより低いことが望まれており、また、そのように形成されたトレーが多い。このようなトレーの場合、隣接する果実収納部に収納される果実の最大径の部分が前記凸状部の上端部付近もしくはやや上方に位置することになるために、該最大径の部分が前記凸状部より上方に位置することになり、そのため、通常時は果実同士が接触しなくても、果実の大きさのバラつきや運搬作業時の果実の揺動により、隣接する果実収納部の果実同士が最も接近する個所で接触し易くなる。
なお、前記各果実収納部を画する仕切壁としての凸状部全体の高さを高くするのは、材質によっては前記凸状部の成形が難しく、また果実の形状や大きさのバラつきにも対応し難くなる上に、果実収納部に対する果実の出し入れもし難くなるといった問題があり、特に収穫用のトレー等としては適さないものになる。
また、特許文献2のように、合成樹脂発泡シートに複数の果実収納部(凹部)を下方向きに突出させて形成した果実用トレーの場合も、前記同様の問題を有する。
特開2007−161309号公報 特開平11−227737号公報
本発明は、上記に鑑みてなしたものであり、果実の収穫、選別、出荷、輸送等に使用する果実用トレーとして、果実収納部に対する果実の出し入れの容易性及び成形性等を考慮して、複数の果実収納部を画する仕切壁としての凸状部の高さを、基本的に収納対象の果実の高さ寸法の1/2高さより低くして、しかも収納される果実の大きさ等のバラつきや運搬作業時の揺動による果実同士の接触を確実に防止でき、果実の保護を良好になし得る果実用トレー、特に収穫用に好適に使用できる果実用トレーを提供するものである。
上記の課題を解決する本発明は、合成樹脂発泡シートから成形され、平面方形をなす周縁部をベースにして、該周縁部の内方に上向きに突出する果実保持用の凸状部により画された複数の果実収納部を有してなる果実用トレーであって、前記凸状部は、隣接する果実収納部間の最小間隔の部分を除く他部分が収納対象の果実の高さ寸法の1/2高さより低く、前記最小間隔の部分の上端部が他部分よりも高く突出形成されてなることを特徴とする。
この果実用トレーによれば、各果実収納部を画する凸状部が、基本的に収納される果実の高さ寸法の1/2高さより低いため、果実の収納及び取り出しの際には、果実の中央部を把持して容易に安全に作業でき、果実の出し入れの際に果実を傷める虞がない。
しかも、果実の収納状態においては、前記凸状部における隣接する果実収納部間の最小間隔の部分の上端部がこれ以外の他部分より高く突出形成されているために、収納される果実の大きさにバラつきがあって通常よりも大きい果実が収納されたり、また運搬作業時に果実が揺動したりしても、隣接する果実が最も接近する部分に前記最小間隔の部分の突出上端部が介在することで、果実同士の接触を防止できる。特に、前記凸状部が中空で上向きに突出して、前記突出上端部が弾力性のある膨らみ状態になっているため、該突出上端部に果実が当接するときの当たりが柔らかく、良好な緩衝効果を発揮でき、果実の表面を傷つける虞がない。
前記の果実用トレーにおいて、前記凸状部における前記果実収納部間の最小間隔の部分の突出上端部が、収納対象の果実の高さ寸法の1/2高さ以上の高さに突出形成されているのが好ましく、さらに果実の最大径の高さ付近まで突出形成されてなるものが、より好ましい。これにより、果実の出し入れを容易にして、かつ隣接する果実収納部の果実同士が接触するのを確実に防止できることになる。
前記の果実用トレーにおいて、前記果実収納部が縦横に交叉し連続する凸状部により画されて縦横に並列配置されており、前記縦横の凸状部のそれぞれにおける隣接する果実収納部間の最小間隔の部分の上端部が他部分より高く形成されてなるものとすることができる。この場合、前記縦横に隣接する果実収納部間の最小間隔の部分の突出上端部により、果実同士の接触を確実に防止することができる。
前記果実用トレーにおいて、前記縦横の凸状部の一方向の配列間隔が他方向の配列間隔より広く、縦横の凸状部により画された果実収納部が平面よりみて前記1方向を長軸とする楕円形をなしているものとすることができる。この場合、例えば平面よりみて横長の楕円形になっている例えば桃等の果実を、安定性よく収納して保持することができる。
前記果実用トレーにおいて、周縁部における四周各辺に、それぞれ加熱押圧によるV形溝等によるヒンジ部を介して折曲可能なフラップ状の側板が延設されてなるものとすることができる。また、外箱の側板に内接するように形成され一方の相対向する辺に沿う交叉凸状部間の部分に、側端部の果実収納部に収納された果実が外箱の側板に対し接触するのを防止するための凸部壁が設けられ、該凸部壁の上端部が他部分より高く形成されてなるものとすることができる。
上記のように本発明の果実用トレーによれば、複数の果実収納部を有する果実用トレーとして、果実収納部を画する凸状部の大部分の高さを収納対象の果実の高さ寸法の1/2高さより低くしたことで、果実の中央部を把持して収納及び取り出し作業を容易に行え、しかも、収納される果実の形状や大きさが不揃いであって、やや大きな果実が収納されることがあったり、また運搬時に果実収納部内で果実が揺動したりしても、前記凸状部における隣接する果実収納部間の最小間隔の部分の上端部が他部分より高く突出しているために、隣接する果実収納部内の果実同士の接触を前記突出上端部により確実に防止でき、その保護を良好になし得る。そのため、果実の収穫、選別、出荷、輸送等に使用するトレーとして、特に収穫用トレーとして好適に使用することができる。
本発明の果実用トレーの第1の実施例を示す斜視図である。 同上の果実用トレーの平面図である。 同上の一部の拡大断面図である。 同上のトレーを外箱に収納した状態の一部の拡大断面図である。 本発明の果実用トレーの第2の実施例を示す斜視図である。 同上の果実用トレーの平面図である。 同上の一部の拡大断面図である。 同上のトレーを外箱に収納した状態の一部の拡大断面図である。 本発明の果実用トレーの第3の実施例を示す斜視図である。 同上の果実用トレーの平面図である。 同上の一部の拡大断面図である。
次に本発明の実施の形態を図面に示す実施例に基づいて説明する。
図1〜図4に示す第1の実施例の果実用トレーAは、適度の弾力性及び保形性を有する熱可塑性の合成樹脂発泡シート、例えば架橋ポリエチレン等のポリオレフィン系樹脂の発泡シートから真空成形、圧空成形等の熱成形加工の手段により一体に成形されてなる。
この果実用トレーAは、平面において略方形のトレー外周縁をなすフランジ状の周縁部1、特には後述するようにトレー底面と略同レベルの平面内の位置にある周縁部1と、該周縁部1をベースにしてその内方において上向きに突出した果実保持用の凸状部3により画された複数の果実収納部2とを有してなる。
具体的には、断面が略三角状もしくは略台形状をなすように上向きに突出する縦横の中空の凸状部3が、縦横にそれぞれ所要の間隔をおいて形成されて交叉しており、前記各果実収納部2が縦横に並列して形成されている。
そして、前記各凸状部3は、隣接する両果実収納部2,2間の最小間隔の部分30、すなわち前記最小間隔位置を中心とする所要幅の部分(以下、最小間隔の部分30とする)を除く他部分の突出高さ、特には前記トレー底面と同レベルの前記果実収納部2の底部21からの突出高さH2が、収納対象の果実Fの高さ寸法H1の1/2高さより低く、かつ、前記果実収納部2,2間の最小間隔の部分30の上端部が前記他部分より高く突出形成されている。31は前記最小間隔の部分30の突出上端部を示す。
前記果実収納部間の最小間隔の部分30の前記底部21からの突出高さH3は、収納対象の果実Fの高さ寸法H1の1/2高さ以上の高さとするのが好ましく、さらに好ましくは、前記果実Fの最大径付近に達する高さとされる。これにより、隣接する果実収納部2、2に収納された果実F,F同士の接触を前記突出上端部31により防止できるようになっている。前記最小間隔の部分30の幅、すなわち前記突出上端部31の幅は、果実同士の接触防止の効果を考慮して適宜設定できる。
図示する実施例の場合、縦横の凸状部3,3が交叉する位置、すなわち各果実収納部2の斜め四方に位置する交叉凸状部32、32a、32bにおける果実収納部2側の壁面33が、図のように収納対象の果実の形状に対応する断面略凹弧状に湾曲した傾斜をなし、該壁面33によって果実収納部2に収納される果実Fを斜め四方から弾力的に保持するように形成されている。
これにより、各果実収納部2に収納される果実Fは、前記交叉凸状部32の壁面33で受支されて、前記最小間隔の部分30の壁面34に当接することなく保持されるとともに、大きい果実Fの場合や揺動が生じたときには、該果実Fが前記最小間隔の部分30の上部の突出上端部31に当接することで、隣接する果実収納部2の果実Fに直に当接するのを防止できるようになっている。なお、前記各凸状部32,32a,32bの壁面33は、図のように湾曲した曲面とするほか、該壁面の一部又は全体を断面において直線的な傾斜面とすることもできる。
前記交叉凸状部32、32a、32bのうち、周縁部1に沿う交叉凸状部32a、32bを除く内方の各交叉凸状部32は、それぞれ異なった果実収納部2に面する前記壁面33を斜め四方に有するものよりなる。また、前記周縁部1に沿う外周部の前記凸状部32a,32bのうちの隣接する果実収納部2,2間の凸状部32aについては、両果実収納部2,2に面する二つの壁面33を有し、また四隅部の凸状部32bについては該四隅部の果実収納部2に面する一つの壁面33を有するものよりなる。
前記四隅部の交叉凸状部32bを除く前記各凸状部32、32aの上面には、それぞれ少なくとも縦横一方向の溝35,35aが形成されており、これにより各凸状部32、32aの上部の剛性をある程度低下させて弾力的に弾性変形できるようになっている。また、前記各交叉凸状部32、32a、32bの各壁面33には、収納される果実Fの収まりをよくして、かつ各交叉凸状部32、32a、32bの耐圧強度を持たせるための縦方向の凸状リブ33aが形成されている。また、前記各果実収納部2の底部21には、収納される果実Fを受ける凸部22が形成されている。
そして、前記最小間隔の部分30の壁面34は、前記交叉凸状部32、32aに連続して前記壁面33よりも果実収納部2の外方位置にあって前記底部21より立ち上がり、かつその上部が上方に突出することにより前記突出上端部31として形成されている。
なお、前記周縁部1に沿う外周部の凸状部32a、32bについては、縦横の凸状部3、3が交叉する位置の交叉凸状部32a及び四隅の交叉凸状部32bが、所要の間隔をおいて独立した凸状をなすように形成されており、これにより各交叉凸状部32aおよび32bが比較的容易に弾性変形でき、外周部の果実収納部2に収納される果実Fを緩衝性よく保持できるようになっている。前記交叉凸状部32a,32a間及び32a,32b間の部分には、補強を兼ねる隆起した凸部36が形成されている。この凸部36の高さは、前記凸状部の他部分の高さH2より低い範囲で適宜設定できる。
なお、必要な場合には、縦横の凸状部3と同様に、前記交叉凸状部32a及び32bを縦横に連続させて形成しておくことも、例えば後述する第3の実施例のように、交叉凸状部32a,32bより高く突出させておくこともできる。
前記構成を含む各凸状部32、32a、32bは、構成素材である合成樹脂発泡シートからの成形の際、本来のシート面をそのままトレー底面とするように、特には前記各果実収納部2の底部21と共に前記フランジ状の周縁部1を前記シート面に残すようにして、上方に向かって突出成形される。これにより、前記周縁部1は、前記果実収納部2の底部21によるトレー底面と略同レベルの平面内に位置に形成される。この周縁部1によるトレー外形寸法は、該トレーAを段ボール箱等の外箱Bに収容して使用することから、外箱Bの内側寸法より僅かに小さく形成される。
図示する第1の実施例の果実用トレーAの場合、四周各辺における前記周縁部1には、それぞれ加熱押圧によるV形溝等によるヒンジ部11を介して折曲可能なフラップ状の側板12が延設されている。これらの各側板12の延出方向の幅寸法は、適宜設定できるが、実施上は、該側板12を上向きに折曲した状態において、前記凸状部3における突出上端部31による高さH3より高く、収納される果実Fの高さ寸法H1と同程度以下の高さになるように設定するのが好ましい。特に、該トレーAを段ボール箱等の外箱Bに収容して複数段に段積みして使用する場合、前記のように折曲された側板12の高さが収納された果実Fの高さ寸法H1と略同程度になるように設定されているのが好ましい。
前記各側板12には、周縁部1に沿う長さ方向の所要間隔毎の個所に、その裏面側つまり上向きに折曲した状態の外側面に膨出する凸部13が形成されており、前記のように側板12を折曲した状態で外箱B内に収容して使用する場合に、図4のように前記凸部13が外箱Bの側壁面に弾力的に当接することにより、前記側板12の各凸部13,13間の部分において外箱Bとの間に隙間を保有できるようになっている。これにより、収納された果実Fが側板12に接触した場合の緩衝性を高めることができ、また、外箱Bから前記トレーAを取り出す際に、前記隙間を利用してトレーAの下に指をかけることかできるようになっている。
なお、上記した第1の実施例においては、縦横の凸状部3,3の配列間隔を縦横ともに同間隔にして、この凸状部3,3により画された果実収納部2が縦横同寸の平面略円形をなしているが、これに限らず、図5〜図8の第2の実施例のように、前記果実収納部2の平面形状及び配列形態を異にして実施することができる。
すなわち、図5〜図8の第2の実施例の果実用トレーAは、第1の実施例のものとは果実収納部の平面形状、並列状態が異なるだけで、同構成部分に同符号を付してここでの説明を省略するが、上記で説明した構成は全て備え、第1の実施例と共通している。
そして、この第2の実施例の果実用トレーAの場合、各果実収納部2を画する前記凸状部3の縦横1方向、例えば図のように横方向の配列間隔が他方向の配列間隔より広く、縦横の凸状部3,3により画された果実収納部2が全体として平面よりみて前記1方向を長軸とする楕円形をなしており、例えば平面よりみて横長の桃等の果実を安定性よく収納して保持することができるようになっている。
また、縦横に隣接する果実収納部2,2間の最小間隔の部分30については、その上端部が、上記した第1の実施例と同様に凸状部3の他部分(交叉凸状部等)よりも高く突出形成されているが、前記平面楕円形の長軸に沿う前記1方向の凸状部3における前記最小間隔の部分30の幅、つまり突出上端部31の幅が、図示するように第1の実施例の場合よりも大きくされている。もちろん、前記突出上端部31の幅については収納対象の果実等に応じて適宜設定できる。
図9〜図11は本発明の果実用トレーAの第3の実施例を示している。この実施例において、基本的な構成は第1及び第2の実施例と共通にしており、共通する構成部分には同符号を付してここでの説明を省略して、上記の実施例とは相違している構成について説明する。
この第3の実施例の果実用トレーAの場合、周縁部1における四周各辺に、上記した第1及び第2の実施例において延設されているフラップ状の側板を有しておらず、該トレーAを段ボール箱等の外箱Bに収容した場合に、少なくとも一方の相対向する辺の周縁部、好ましくは図のように長辺における周縁部1が、外箱Bの側板に内接して位置決めされるように形成されている。
そして、前記のように外箱Bの側板に内接する周縁部1における長辺に沿う交叉凸状部32a,32a間、および32a,32b間の部分には、上記した第1及び第2の実施例の凸部36に変えて、側端部の果実収納部2に収納された果実Fが外箱Bの側板に対し接触するのを防止するための凸部壁40が設けられており、各交叉凸状部32a,32bが該凸状壁40を介して連続している。前記凸部壁40は、前記交叉凸状部32a,32bと同高さであってもよいが、図の場合は、各果実収納部2,2間の最小間隔の部分30と同様に、凸部壁40の上端部が該交叉凸状部32a,32bよりも高く突出形成されている。41はその突出上端部を示す。
すなわち、四周各辺におけ周縁部1にフラップ状の側板を有さない果実用トレーAの場合、通常、一方の相対向する辺、好ましくは長辺側が外箱Bの側板に内接するように形成され、他方の相対向する短辺側では外箱Bの側板との間にトレー取り出しの際に指先を差し込める程度の隙間を保有するように形成される。この場合、長辺に沿う交叉凸状部32a,32a間、及び32a,32b間に、第1及び第2の実施例の凸部36のような背の低い凸部36が設けられているだけであると、側端部の果実収納部2に収納された果実Fが外箱Bの側板に当接するおそれがある。そのため、前記交叉凸状部32a,32a間、及び32a,32b間に、これより高く突出する凸部壁40を設けておいて、収納された果実Fが外箱Bの側板に接触する幅を防止するのが好ましい。
前記凸部壁40の突出高さは、最小間隔の部分30と同様に、収納対象の果実Fの高さ寸法H1の1/2高さ以上の高さとするのが好ましく、さらに好ましくは、前記果実Fの最大径付近に達する高さとする。
なお、縦横の凸状部3,3の配列間隔及び果実収納部2の平面形状については、第3の実施例の場合も、図のように、凸状部3,3の配列間隔を縦横で異にして、果実収納部2を平面略楕円形にしたものであっても、また凸状部3,3の配列間隔が縦横同間隔で、果実収納部2が平面略円形をなすものであっても構わない。
また、前記凸部壁40は、短辺側の交叉凸状部32a,32a間、及び32a,32b間にも設けることができる。さらに、一方の相対向辺についてフラップ状の側板を延設しておき、他方の相対向辺については前記フラップ状の側板を省略して前記の凸部壁を設けた構造にして実施することもできる。
本発明の果実用トレーAの構成素材として用いる合成樹脂発泡シートとしては、ポリプロピレンやポリエチレン、及び架橋ポリエチレン等のポリオレフィン系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリスチレン系樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂その他の適度の弾力性を有しかつ保形性もある各種の合成樹脂発泡シート、あるいはこれらの合成樹脂発泡シートの片面もしくは両面に非発泡樹脂をラミネートした合成樹脂発泡シートが用いられる。
中でも、架橋エチレン重合体からなる発泡シートが、成形性がよくて通常よりも深く成形加工できること、適度の保形強度を持ちながら柔軟な弾力性を有し復元性、緩衝性に優れること、耐久性も良好である等の点から特に好適に用いられる。
架橋エチレン重合体からなる発泡シートとしては、例えば、発泡体を構成する樹脂成分の一つとしてエチレン重合体の側鎖に持たせた加水分解性シリル基を介して水分との接触により架橋を行わせてなる架橋発泡体のほか、エチレン重合体と発泡剤との混合物に電離性放射線を照射することによって架橋反応を生起させたのち、常圧下で加熱して発泡させてなる架橋発泡体、あるいは有機過酸化物と熱分解型発泡剤とエチレン重合体との混合物を、使用発泡剤の分解温度以下でしかも使用有機過酸化物の分解温度以上に加熱して架橋反応を生起させ、次いで常圧化で該発泡剤の分解温度以上に加熱して発泡させてなる架橋発泡体のシートを挙げることができる。
前記の合成樹脂発泡シートの厚みは、使用素材によっても異なるが、架橋ポリエチレン重合体の発泡シートの場合、1.0〜8.0mm程度、好ましくは2.0〜5.0mm程度であり、密度が0.06〜0.03g/cm程度に発泡しているものが好ましい。発泡シートの厚みが前記より小さくなると、充分な支持強度が得られなくなり、また厚みが前記より大きくなると、発泡シートからの成形が困難になる上に嵩高にもなる。また、発泡による密度が、前記範囲大きいと、充分な緩衝性が得られないし、使用樹脂量も多く不経済であり、また密度が前記範囲より小さいと、強度上問題がある。
前記のように構成された果実用トレーAは、例えば図4または図8のように側板12を上向きに折曲して外箱B内に収容するか、あるいは図11のように、側板を有さない周縁部1を外箱Bの側板に当接させるように収容して、果実収穫用に使用する。この際、前記側板12を有する場合は、該側板12が外箱Bの側壁面に対し弾力的に当接することで、外箱B内でのトレーAの遊動を規制でき、安定性よく保持できる。
そして、各果実収納部2に果実Fを収納するが、この際、各果実収納部2を画する凸状部3が、基本的に収納される果実Fの1/2高さより低いため、果実Fの中央部を把持して容易に、かつ果実Fを落としたりすることなく安全に作業できる。また、収納された果実Fを取り出す際には、上方から果実Fの中央部を把持でき、落とす虞なく容易に安全に取り出すことができる。
しかも、収納状態においては、前記凸状部3における隣接する果実収納部2、2間の最小間隔の部分30の上端部が、これ以外の他部分より高くかつ果実Fの1/2高さ以上の高さに突出形成されているために、仮に収穫作業等において果実Fの形状や大きさが不揃いで、標準よりも大きい果実Fが隣接する果実収納部2、2に収納されることがあっても、また運搬作業時に収納されている果実Fが揺動することがあって、隣接する果実F,F間に前記最小間隔の部分30の突出上端部31が介在することで、果実F,F同士の接触が防止される。特に前記凸状部3の突出上端部31が中空で弾力性のある膨らみ状態になっていることで、該突出上端部31に果実Fが当接するときの当たりが柔らかく、良好な緩衝効果を発揮でき、果実Fの表面を傷つける虞がない。
しかも、前記果実収納部2に収納された果実Fを、トレー外周側でも前記各凸状部3a,3b間の空間を利用して下部側を把持することが可能になり、果実収納部2に対する果実の出し入れも容易に行える。
本発明の果実用トレーは、桃、リンゴ、梨等の各種果実の収穫、選別、出荷、輸送等に用いる果実用トレー、特には果実収穫用として好適に利用できる。
A…果実用トレー、B…外箱、F…果実、1…周縁部、2…果実収納部、3…凸状部、11…ヒンジ部、12…側板、13…凸部、21…底部、22…凸部、30…果実収納部間の最小間隔の部分、31…突出上端部、32,32a,32b…交叉凸状部、33…壁面、33a…凸状リブ、34…最小間隔の部分の壁面、35,35a…溝、36…凸部、40…凸部壁、41…突出上端部、H1…果実の高さ寸法、H2…凸状部の高さ、H3…突出上端部の高さ。

Claims (7)

  1. 合成樹脂発泡シートから成形され、平面方形をなす周縁部をベースにして、該周縁部の内方に上向きに突出する果実保持用の凸状部により画された複数の果実収納部を有してなる果実用トレーであって、
    前記凸状部は、隣接する果実収納部間の最小間隔の部分を除く他部分が収納対象の果実の高さ寸法の1/2高さより低く、前記最小間隔の部分の上端部が他部分よりも高く突出形成されてなることを特徴とする果実用トレー。
  2. 前記凸状部における前記果実収納部間の最小間隔の部分の突出上端部が、収納対象の果実の高さ寸法の1/2高さ以上の高さに突出形成されてなる請求項1に記載の果実用トレー。
  3. 前記最小間隔の部分の突出上端部が、収納対象の果実の最大径の高さ付近まで突出形成されてなる請求項2に記載の果実用トレー。
  4. 前記果実収納部が縦横に交叉し連続する凸状部により画されて縦横に並列配置されており、前記縦横の凸状部のそれぞれにおける隣接する果実収納部間の最小間隔の部分の上端部が他部分より高く形成されてなる請求項1〜3のいずれか1項に記載の果実用トレー。
  5. 前記縦横の凸状部の1方向の配列間隔が他方向の配列間隔より広く、縦横の凸状部により画された果実収納部が平面よりみて前記1方向を長軸とする楕円形をなしている請求項4に記載の果実用トレー。
  6. 周縁部における四周各辺に、それぞれ加熱押圧によるV形溝等によるヒンジ部を介して折曲可能なフラップ状の側板が延設されてなる請求項1〜5のいずれか1項に記載の果実用トレー。
  7. 外箱の側板に内接するように形成され一方の相対向する辺に沿う交叉凸状部間の部分に、側端部の果実収納部に収納された果実が外箱の側板に対し接触するのを防止するための凸部壁が設けられ、該凸部壁の上端部が他部分より高く形成されてなる請求項1〜5のいずれか1項に記載の果実用トレー。
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