JP3224346U - 活貝類用トレーおよびこれを備えた梱包体 - Google Patents

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【課題】搬送中等における活貝類の殻の破損および活貝類自体の移動を抑えることができる活貝類用トレーと、活貝類用トレーおよびトレーを梱包する梱包容器を備えた梱包体を提供する。【解決手段】活貝類として牡蠣Pを収納する活貝類用のトレー1であって、トレーには、牡蠣を収納する複数の収納凹部12が形成され、収納凹部を形成する少なくとも収納壁部に、水分排出と冷気送付用の貫通孔が設けられている。さらに、トレーは、牡蠣を収納凹部に収納した状態で梱包容器に1段または上下方向に多段に配置した状態で梱包され、梱包体とされる。【選択図】図5

Description

本考案は、活貝類を収納する活貝類用トレーと、活貝類用トレーおよびこれを梱包する梱包容器を備えた梱包体に関する。
従来から、活貝類の収穫、選別、出荷、輸送では、発泡スチロールなどの梱包容器が用いられている。活貝類は、その表面に海水などの水分が付着したり、水分を吐き出したりすることがあることから、たとえば、特許文献1に示すように、活貝類を梱包する梱包容器の底部に水抜孔が設けられることがある。
実開昭63−202682号公報
しかしながら、特許文献1で提案されている梱包容器に、複数の活貝類を収納する際には、複数の活貝類は、不規則な姿勢で梱包容器に収納されることになる。この結果、活貝類同士が接触した際に、活貝類の殻が破損することがある。
このような点を鑑みると、たとえば、活貝類を層状に収納し、層状に収納した活貝類の間に発泡樹脂製の緩衝シートなどを配置することもできる。しかしながら、梱包容器の運搬時の振動によって、活貝類が移動することで、やはり殻の破損が発生し易い。これに加えて、たとえば、梱包容器内に活貝類を見栄えよく整列して収納したとしても、梱包容器内で活貝類が不均一に動いてしまい、開梱時には、活貝類の見栄えが悪くなってしまうことも想定される。
本考案は、このような点を鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、搬送中等における活貝類の殻の破損および活貝類自体の移動を抑えることができる活貝類用トレーと、この活貝類用トレーおよびこれを梱包する梱包容器を備えた梱包体を提供することにある。
考案者は鋭意検討を重ねた結果、複数の活貝類を梱包する際には、各活貝類を個別に収納するような収納凹部が形成されたトレーを準備すれば、個々の活貝類の移動は収納凹部内に制限されるため、活貝類同士の接触により殻が損傷することを抑えることができると考えた。
本考案は、このような考えに基づくものであり、本考案に係る活貝類用トレーは、活貝類を収納する活貝類用トレーであって、前記活貝類用トレーには、活貝類を収納する複数の収納凹部が形成されており、前記収納凹部を形成する少なくとも収納壁部には、貫通孔が設けられていることを特徴とする。
本考案によれば、活貝類は、活貝類用トレーに形成された収納凹部に収容されるため、たとえば搬送時の振動などがあっても、個々の活貝類の移動は、収納凹部内に制限される。特に、所定の配列状態で収納凹部を形成すれば、活貝類用トレーに活貝類を見栄え良く収納することができるばかりでなく、搬送時の振動により、活貝類用トレー内を活貝類が不均一に移動することを抑えることができる。
さらに、活貝類用トレーの収納凹部を形成する少なくとも収納壁部には、貫通孔が形成されているため、活貝類の表面に付着した海水などの水分および活貝類が吐き出す水分を、収納凹部に形成された貫通孔から排水することができる。このようにして、活貝類を収納凹部に収納した状態で活貝類用トレーを1段に配置したとしても、活貝類用トレーに収納された活貝類の水分を活貝類用トレーの外部に排水することができる。活貝類を収納凹部に収納した状態で活貝類用トレーを上下方向に多段に配置したとしても、上段の活貝類用トレーに収納された活貝類の水分を下段の活貝類用トレーに排水し、最下段の活貝類用トレーから活貝類用トレーの外部に排水することができる。
ここで、活貝類用トレーとしは、耐水性の観点から樹脂による成形品などを挙げることができる。より好ましい態様としては、前記活貝類用トレーは、熱可塑性樹脂発泡シート成形品である。活貝類用トレーを熱可塑性樹脂発泡シート成形品としたことにより、活貝類は、活貝類用トレーを構成する熱可塑性樹脂の発泡樹脂が緩衝材として作用するため、活貝類の殻の破損を抑えることができる。
さらに、収納凹部の収納壁部に設けられた貫通孔の形状は、排水性を確保することができるのであれば、特に限定されるものではない。貫通孔は、収納凹部側から活貝類用トレーの底面側に向かって拡大していてもよいし、トレーの底面側から収納凹部側に向って拡大していてもよいし、収納凹部側からトレーの底面側(あるいは、トレーの底面側から収納凹部側)に向かって拡大も縮小もせず同じであってもよい。より好ましい態様としては、前記貫通孔は、前記収納凹部側から前記トレーの底面側に向かって拡大している。
この態様によれば、貫通孔が、収納凹部側から活貝類用トレーの底面側に向かって拡大しているので、貫通孔が、トレーの底面側から収納凹部側に向って拡大しているもの(あるいは、拡大も縮小もせず同じもの)に比べて、収納凹部に活貝類を収納した際に、活貝類の殻を介して貫通孔が押し広げられることを抑えることができる。これにより、貫通孔を起点とした活貝類用トレーの破損を抑えることができる。
ここで、活貝類用トレーに活貝類を収納した際に、活貝類用トレーの破損を低減することができるのであれば、収納凹部側から活貝類用トレーの底面側に向かって拡大した貫通孔の広がりの程度は、特に限定されるものではない。しかしながら、より好ましい態様としては、前記底面側の貫通孔の開口面積は、前記収納凹部側の貫通孔の開口面積に対して、2〜10倍の範囲にあることがより好ましい。
このような範囲の開口面積の関係を満たすことにより、貫通孔を起点とした活貝類用トレーの破損をより確実に抑えることができる。ここで、活貝類用トレーの底面側の貫通孔の開口面積が、収納凹部側の貫通孔の開口面積に対して、2倍未満の場合には、活貝類用トレーの破損の低減を十分に期待することができないことがある。一方、活貝類用トレーの底面側の貫通孔の開口面積が、収納凹部側の貫通孔の開口面積に対して、10倍を超える場合には、貫通孔まわりの収納凹部の収納壁部の肉厚が薄くなってしまう。したがって、この場合にも、活貝類用トレーの破損の低減を十分に期待することができないことがある。
本考案として、上述した活貝類用トレーを梱包容器に梱包した梱包体を開示する。本考案に係る梱包体は、収納凹部に活貝類を収納した活貝類用トレーと、前記活貝類用トレーを梱包する梱包容器を備えた梱包体であって、活貝類を収納した前記活貝類用トレーを1段または上下方向に多段に配置した状態で、前記梱包容器の内部において、前記活貝類用トレーの上方に保冷材が配置されている。
本考案によれば、梱包体の内部には、活貝類を収納凹部に収納した状態で活貝類用トレーが1段または上下方向に多段に配置されている。これにより、活貝類の表面に付着した海水などの水分および活貝類が吐き出す海水などの水分を、収納凹部に形成された貫通孔から排水し、活貝類用トレーから梱包体の底部に排水することができる。
さらに、活貝類用トレーが上下方向に多段に配置されている場合、上段と下段の活貝類用トレーの収納凹部に収納された活貝類同士の間には、上段の活貝類用トレーが配置されるため、上段の活貝類用トレーの活貝類と、下段の活貝類用トレーの活貝類とが直接的に接触することを抑えることができる。これにより、活貝類同士の直接的な接触を抑えることができ、活貝類の殻の破損を抑えることができる。
さらに、梱包体は、活貝類を収納した活貝類用トレーを1段または上下方向に多段に配置した状態で、活貝類用トレーの上方に保冷材が配置されているので、保冷材の冷気を、保冷材の下方において1段または上下方向に多段に配置された活貝類用トレーに流すことができる。活貝類用トレーの収納凹部を形成する少なくとも収納壁部には、貫通孔が形成されているため、隣接する収納凹部に冷気を送り込むことができる。また、活貝類用トレーが上下方向に多段に配置されている場合、上段の活貝類用トレーの貫通孔を介して、下段の活貝類用トレーに冷気を送り込むことができる。これにより、活貝類用トレーに収納された活貝類をより、梱包容器内で、効率的に保冷することができる。
本考案に係る活貝類を収納する活貝類用トレーと、活貝類用トレーおよびこれを梱包する梱包容器によれば、搬送中等における活貝類の殻の破損および活貝類自体の移動を抑えることができる。
本考案の実施形態に係る活貝類用トレーの模式的斜視図である。 図1に示す活貝類用トレーの平面図である。 図2に示すA−A線に沿った矢視方向の端面図である。 (a)は、図3に示すC部の断面図であり、(b)は、(a)に示すD方向(収納凹部側)から視た貫通孔の開口部を示した拡大図である。 図1に示す活貝類用トレーに活貝類として牡蠣を収納した状態を示した模式的斜視図である。 図2に示すB−B線に沿った矢視方向において、活貝類用トレーを梱包容器に収納した包装体の模式的断面図である。
以下に、本考案の実施の形態を、図1〜6を参照しながら説明する。
本実施形態に係る活貝類用トレー1(以下「トレー1」という)は、牡蠣、ホタテ貝、アワビ、ムール貝、サザエ、アカ貝、バカ貝、ハマグリ、トリ貝、ホッキ貝、シジミ、アサリ、アゲマキ貝などの活きた状態の貝類である活貝類を複数収納するためのトレーである。本実施形態では、活貝類の1つとして牡蠣Pを例示している。
トレー1は、たとえば合成樹脂(熱可塑性樹脂)発泡シート成形品であり、合成樹脂発泡シートとしては、ポリプロピレンやポリエチレン等のポリオレフィン系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリスチレン系樹脂、ポリ塩化ビニル系樹脂その他の適度の弾力性を有しかつ保形強度のある各種の合成樹脂発泡シート、あるいはこれらの合成樹脂発泡シートの片面もしくは両面に非発泡樹脂をラミネートした合成樹脂発泡シートが用いられていてもよい。これらの中に界面活性剤、抗菌剤、着色剤等の添加剤を加えてもよい。
中でも、ポリスチレン系樹脂の発泡シートの場合、剛性と柔軟性のバランスがよく緩衝性に優れ、かつ強度があって保形、復元性、成形性にも優れるため、繰り返し使用するのに適している。さらに、ポリスチレン系樹脂の発泡シートは、ポリオレフィン系樹脂の発泡シートに比べ比較的強靭でないので孔加工がしやすく部分的に後述する貫通孔が開かない等も問題も発生しにくい。
合成樹脂発泡シートにより成形されたトレー1の厚みは、使用素材によっても異なるが、ポリスチレン系樹脂発泡シートの場合、トレー1の厚みは1.0〜3.0mmの範囲にあり、未発泡の状態から発泡倍率が10〜20倍の範囲に発泡しているものがより好ましい。
トレー1の厚みが前記より小さくなると、牡蠣Pに対して充分な支持強度が得られなくなる。一方、トレー1の厚みが前記より大きくなると、発泡シートからの成形が困難になる上に嵩高になる。また、発泡倍率が、前記範囲より小さいと、牡蠣Pに対して充分な緩衝性が得られず、発泡倍率が範囲より大きいと、トレー1の強度が低下し、輸送中に剛性不足で牡蠣Pなどの活貝類が損傷するおそれがある。トレー1は、適度の弾力性及び保形性を有する上述した熱可塑性の合成樹脂発泡シートから真空成形、圧空成形等の熱成形加工の手段により一体に成形されてなる。
本実施形態では、後述する複数の貫通孔16、16、…に相当する貫通孔を予め孔加工した合成樹脂発泡シートを熱圧成形するが、たとえば、孔加工されていない合成樹脂発泡シートをトレーの形状に熱圧成形した後、後述する収納壁部のみに複数の貫通孔16、16、…を成形してもよい。
図1〜図3に示すように、トレー1には、外周縁部11と、外周縁部11の内方において所定の間隔で配列された複数の収納凹部12、12、…とが形成されている。各収納凹部12は、収納壁部13により形成されている。複数の収納凹部12、12、…のうち、いくつかの収納凹部12には、隣接する収納凹部12と連結する連結溝18が形成されている。
本実施形態では、収納凹部12は、略同じ形状であり、トレー1の長手方向に沿って6列、短手方向に沿って5列、合計で30個配列されている。これにより、図5に示すように、牡蠣Pは、トレー1に形成された収納凹部12に収容されるため、たとえば搬送時の振動などがあっても、個々の牡蠣Pが収納凹部12から外れて、移動することを制限することができる。特に、トレー1には収納凹部12が規則的に(周期性をもって)配列されているため、トレー1に見栄え良く牡蠣Pを収納することができるばかりでなく、搬送時の振動により、トレー1内を牡蠣Pが不均一に移動することを抑えることができる。
ここで、本実施形態では、成形前の合成樹脂発泡シートに貫通孔を設けたので、熱成形されたトレー1の収納壁部13を含むトレー全体には、複数の貫通孔16、16、…が形成されている。ここで、各貫通孔16の間隔は、たとえば5〜20mmのピッチの範囲にあり、貫通孔16の孔径は、たとえば0.3〜3mmの範囲にあることが好ましい。
本実施形態では、図3に示すように、収納壁部13は、収納凹部12の底部を形成する底壁部14と、底壁部14の周縁部から連続して収納凹部12の開口部まで立ち上った側壁部15とを備えている。本実施形態では、収納壁部13のうち、底壁部14と側壁部15の双方に、複数の貫通孔16、16、…が形成されているが、たとえば、底壁部14にのみ貫通孔16、16、…が形成されていてもよい。さらに、底壁部14に形成される貫通孔16の個数は、2個以上であることが好ましい。
このように収納壁部13の底壁部14に貫通孔16,16,…を設けることにより、牡蠣Pの表面に付着した海水などの水分および牡蠣Pが吐き出す海水などの水分を、収納凹部12に形成された貫通孔16から下方に排水することができる。
このようにして、牡蠣Pを収納凹部12に収納した状態でトレー1を1段に配置したとしても、トレー1に収納された牡蠣Pの水分をトレー1の外部に排水することができる。牡蠣Pを収納凹部12に収納した状態でトレー1を上下方向に多段に配置したとしても、上段のトレー1に収納された牡蠣Pの水分は、貫通孔16を介して下段のトレー1に排水される。さらに、最下段のトレー1から外部に排水することができる。また、収納凹部12に形成された貫通孔16で、収納凹部12に収納された牡蠣Pの通気性を確保することにより、牡蠣Pに冷気を送り込み易くなる。
ここで、本明細書でいう収納凹部12の「底壁部」とは、収納凹部12に牡蠣Pを収納した状態で、牡蠣Pによる自重による変形も含めて、トレー1の底面19側の底壁部14が平面状の梱包容器30の底部34に接触する部分をいう。
底壁部14の貫通孔16からの排水性を高めるためには、底壁部14の貫通孔16は、単位面積当たり0.4〜3個/cmの範囲にあることが好ましい。ここで、底壁部14の貫通孔16が、単位面積当たり0.4個/cm未満である場合には、貫通孔16に水分が到達するのに時間がかかり、この場合も迅速に水分をトレー外部に排水することができないことがある。一方、底壁部14の貫通孔16が、単位面積当たり3個/cmを超えた場合には、底壁部14の強度が低下するおそれがある。
さらに、収納凹部12の収納壁部13に設けられた貫通孔16の形状は、排水性を確保することができるのであれば、特に限定されるものではないが、本実施形態では、図3(a)、(b)に示すように、貫通孔16は、収納凹部12側からトレー1の底面19側に向かって拡大している。
各貫通孔16が、収納凹部12側からトレー1の底面19側に向かって拡大しているので、貫通孔16が、トレーの底面19側から収納凹部12側に向って拡大しているもの(あるいは、拡大も縮小もせず同じもの)に比べて、収納凹部12に牡蠣Pを収納した際に、牡蠣Pの殻を介して貫通孔16が押し広げられることを抑えることができる。これにより、貫通孔16を起点としたトレー1の破損を抑えることができる。
特に、牡蠣Pなどの活貝類は、殻の縁部が扁平して尖った形状であるため、この縁部に接触するトレー1の部分は、応力集中し易いところ、貫通孔16を上述した形状にすることにより、貫通孔16の近傍に牡蠣Pの縁部が接触したとしても、この貫通孔16を起点としたトレー1の破損をより確実に抑えることができる。
ここで、本実施形態では、図4(b)に示すように、トレー1の底面19側の貫通孔16の開口縁16bが形成する開口面積は、収納凹部12側の貫通孔16の開口縁16aが形成する開口面積に対して、2〜10倍の範囲にある。このような範囲の開口面積の関係を満たすことにより、貫通孔16を起点としたトレー1の破損をより確実に抑えることができる。
ここで、トレー1の底面19側の貫通孔16の開口面積が、収納凹部12側の貫通孔16の開口面積に対して、2倍未満の場合には、トレー1の破損の低減を十分に期待することができないことがある。一方、トレー1の底面19側の貫通孔16の開口面積が、収納凹部12側の貫通孔16の開口面積に対して、10倍を超える場合には、貫通孔16まわりの収納凹部12の収納壁部13の肉厚が薄くなってしまう。したがって、この場合にも、トレー1の破損の低減を十分に期待することができないことがある。
このようなトレー1に牡蠣Pに収納する際には、図5に示すように、牡蠣Pをトレー1の一方側から、トレー1の他方側に向かって収納凹部12に収納する。このようにして、収納凹部12に牡蠣Pを収納したトレー1を複数(本実施形態では2組)準備する。
次に、トレー1を梱包する梱包容器30を準備し、梱包容器30の内部に、牡蠣Pが収納されたトレー1を1段または上下方向に多段に配置する。本実施形態では、梱包容器30は、容器本体31と蓋体32とで構成される。
容器本体31と蓋体32とは、発泡樹脂からなり、たとえば、ポリスチレン、スチレン改質ポリオレフィン系樹脂、ハイインパクトポリスチレン、スチレン−エチレン共重合体、スチレン−無水マレイン酸共重合体、スチレン−アクリロニトリル共重合体等のポリスチレン系樹脂、ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン−酢酸ビニル共重合体等のポリオレフィン系樹脂、ポリエチレンテレフタレート等のポリエステル系樹脂等の各種合成樹脂の発泡体を用いることができる。スチレン改質ポリオレフィン系樹脂は、ポリオレフィン系樹脂粒子にスチレン系単量体を含浸重合させて得られるものであり、スチレン改質ポリオレフィン系樹脂の中でも、スチレン改質ポリエチレン樹脂が好ましく、たとえば、スチレン成分の割合は40〜90重量%、好ましくは50〜85重量%、さらに好ましくは55〜75重量%のものが用いられる。
中でも、発泡性樹脂粒子を予備発泡する工程、得られた発泡樹脂粒子を型内発泡成形する工程、これらの工程を経て得られた型内発泡成形体が好適に用いられる。型内発泡成形体としては、ポリスチレンまたはスチレン改質ポリオレフィン系樹脂等のポリスチレン系樹脂発泡体が好適に用いられる。
また、発泡体の発泡倍率は30〜80倍が好ましい。本実施形態の梱包容器30で使用する発泡樹脂は、従来に比較して発泡倍率を高めに設定している。このように発泡倍率を高めることで、荷重が加わったときに従来の発泡倍率の場合と比較して、より潰れやすく緩衝効果に優れた構成となっている。
梱包容器30は、上述した如く、トレー1を収容する収容部33が形成された容器本体31と、容器本体31の開口部31aを覆うように、容器本体31に被着される蓋体32と、を備えている。
容器本体31は、略矩形状の底部34と、底部34の周縁から立設した4つの側壁部35、35、…とを備えており、側壁部35の上端部には、上方に開口した開口部31aが形成されている。この開口部31aに、蓋体32の縁部32aが嵌合する。
さらに、対向する側壁部35、35の外壁面には、上下方向に沿って底部34側から凹んだ凹部35aが形成されており、凹部35aの上端には、指係部35bが形成されている。容器本体31の内部には、凹部35aに応じて内側に膨出した膨出部37が形成されている。
このような梱包容器30を用いて、牡蠣Pを収納したトレー1を梱包する。具体的には、容器本体31の開口部31aから、牡蠣Pを収容したトレー1を1段または上下方向に多段に配置する。本実施形態では、トレー1を上下方向に2段に配置する。この際、容器本体31には、膨出部37が形成されているため、トレー1の外周縁部11が僅かに変形し、容器本体31の収容部33にトレー1を拘束することができる。
次に、牡蠣Pを収納したトレー1を1段または上下方向に多段に配置した状態で、その上に、ウレタンなどの発泡シート40を覆い、トレー1の上方である発泡シート40の上部に、保冷材50を載置する。最後に、保冷材50を配置した状態で、容器本体31に蓋体32を被着する。このようにして、牡蠣Pを収納したトレー1を1段または上下方向に多段に配置した状態で、梱包容器30の内部において、トレー1の上方に保冷材50が配置された梱包体100を得ることができる。
本考案によれば、梱包体100の内部には、牡蠣Pを収納凹部12に収納した状態でトレー1が1段または上下方向に多段に配置されている。これにより、牡蠣Pの表面に付着した海水などの水分および牡蠣Pが吐き出す海水などの水分を、収納凹部12に形成された貫通孔16から容器本体31の底部34に排水することができる。
さらに、トレー1が上下方向に多段に配置されている場合、上段と下段のトレー1、1の収納凹部12に収納された牡蠣P、P同士の間には、上段のトレー1が配置されるため、上段のトレー1の牡蠣Pと、下段のトレー1の牡蠣Pとが直接的に接触することを抑えることができる。これにより、牡蠣P、P同士の接触を抑えることができる。
さらに、梱包体100は、牡蠣Pを収納したトレー1を1段または上下方向に多段に配置した状態で、トレー1の上方に保冷材50が配置されているので、保冷材50の冷気を、保冷材50の下方において1段または上下方向に多段に配置されたトレー1に流すことができる。トレー1の収納凹部12を形成する少なくとも収納壁部13には、貫通孔16が形成されているため、隣接する収納凹部12に冷気を送り込むことができる。また、トレー1が上下方向に多段に配置されている場合、上段のトレー1の貫通孔16を介して、下段のトレー1に冷気を送り込むことができる。これにより、トレー1に収納された牡蠣Pをより、梱包容器30内で、効率的に保冷することができる。
以上、本考案の実施形態について詳述したが、本考案は、前記の実施形態に限定されるものではなく、登録実用新案請求の範囲に記載された本考案の精神を逸脱しない範囲で、種々の設計変更を行うことができるものである。
本実施形態では、トレーの全面に貫通孔を形成したが、トレーの収納凹部にのみ、貫通孔を形成してもよい。また、本実施形態では、1段または上下方向に多段に配置したトレーの貫通孔の大きさは、略同じであったが、たとえば、トレーが上下方向に多段に配置されている場合、下段のトレーの貫通孔の大きさを、上段のトレーの貫通孔の大きさより大きくし、上段のトレーに比べて、下段のトレーの排水性を高めてもよい。
1…トレー(活貝類用トレー)、11…外周縁部、12…収納凹部、13…収納壁部、14…底壁部、15…側壁部、16…貫通孔、30…梱包容器、50…保冷材、100…梱包体、P…牡蠣

Claims (5)

  1. 活貝類を収納する活貝類用トレーであって、
    前記活貝類用トレーには、活貝類を収納する複数の収納凹部が形成されており、
    前記収納凹部を形成する少なくとも収納壁部には、貫通孔が設けられていることを特徴とする活貝類用トレー。
  2. 前記活貝類用トレーは、熱可塑性樹脂発泡シート成形品であることを特徴とする請求項1に記載の活貝類用トレー。
  3. 前記貫通孔は、前記収納凹部側から前記活貝類用トレーの底面側に向かって拡大していることを特徴とする請求項1または2に記載の活貝類用トレー。
  4. 前記底面側の貫通孔の開口面積は、前記収納凹部側の貫通孔の開口面積に対して、2〜10倍の範囲にあることを特徴とする請求項3に記載の活貝類用トレー。
  5. 前記収納凹部に活貝類を収納した、請求項1〜4のいずれか一項に記載の活貝類用トレーと、前記活貝類用トレーを梱包する梱包容器を備えた梱包体であって、
    活貝類を収納した前記活貝類用トレーを1段または上下方向に多段に配置した状態で、前記梱包容器の内部において、前記活貝類用トレーの上方に保冷材が配置されていることを特徴とする梱包体。
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