JP2006056549A - 防振部材及びその防振部材を用いた運搬容器 - Google Patents

防振部材及びその防振部材を用いた運搬容器 Download PDF

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正道 佐藤
Shunsuke Fukutomi
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Abstract

【課題】 衝撃を保護物品の外部にて吸収して保護物品を衝撃や振動から保護し、保護物品が運搬容器である場合には、収納物と容器本体との間に介装され緩衝材の厚みを薄くすると共に、運搬中及び収納時の衝撃から収納物を保護し、かつ、小型で内容積を大きくすること。
【解決手段】 保護物品例えば運搬容器の下面に当接される平坦基部31と、この平坦基部31の周縁から略スカート状に延在し、支持部32及び、平坦基部31と支持部32を連結する連結部33とで形成される弾性を有するスカート部34とからなり、平坦基部31に、該平坦基部31を運搬容器の下面に固定する固定ボルト50が貫通する貫通孔35が形成されると共に、連結部内周側には固定ボルト50の頭部50a又はナット51が収まる空間36が形成され、空間36の下方のスカート部内周側に、別の防振部材の平坦基部31が係合可能な凹状段部38を形成する。
【選択図】 図8

Description

この発明は、防振部材及びその防振部材を用いた運搬容器に関するものである。
一般に、運搬容器として、側壁と底壁とからなる容器本体と、この容器本体の開口部を閉塞する蓋体とを具備し、例えば精密部品等の収納物を収納する際、箱体の全面内周に配置される例えばエアマット等の緩衝部材を介して収納物を収納して、収納物を運搬中の衝撃から保護し、また、上下方向の振動を吸収するために、容器本体の底部にバネを介して浮動板を配置したものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
また、収容物を外部からの衝撃から保護するために、収容物と容器本体との間に、例えば発泡樹脂や、断面ジグザグ状の帯状紙あるいはこの帯状紙のリブ片相互間に発泡樹脂を充填した構造の衝撃緩衝材を用いるものが知られている(例えば、特許文献2)。
特開平8−268462号公報(特許請求の範囲、図1〜図4) 実開平2−111660号(実用新案登録請求の範囲、第1図、第6図)
しかしながら、特開平8−268462号公報及び実開平2−111660号に記載のものは、いずれも収容物と容器本体の間に緩衝材を介装するため、収容物の破損防止の保護を十分にするためには緩衝材の厚みを大きくする必要があり、その分内容積が減少するという問題があった。また、内容積を大きくすると、容器が大型になるという二律背反性の問題がある。
更に、この種の運搬容器においては、特に重量が嵩む収納物を収納する場合、収納物が容器本体内に落とし込まれる際に衝撃が生じ、収納物が損傷を受ける虞もあった。
この発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、衝撃を容器等の保護物品の外部にて吸収して保護物品を衝撃や振動から保護し、保護物品が運搬容器である場合には、収納物と容器本体との間に介装され緩衝材の厚みを薄くすることができると共に、運搬中及び収納時の衝撃から収納物を保護し、かつ、小型で内容積を大きくすることができる防振部材及びその防振部材を用いた運搬容器を提供することを目的とするものである。
上記課題を解決するために、請求項1記載の発明は、保護物品に固着されて使用される防振部材であって、 上記保護物品の下面に当接される平坦基部と、この平坦基部の周縁から略スカート状に延在し、支持部及び、平坦基部と支持部を連結する連結部とで形成される弾性を有するスカート部とからなり、 上記平坦基部には、該平坦基部を上記保護物品の下面に固定する固定ボルトが貫通する貫通孔が形成されると共に、連結部内周側には上記固定ボルトの頭部又はナットが収まる空間が形成され、 かつ、上記空間の下方のスカート部内周側には、別の防振部材の平坦基部が係合可能な凹状段部が形成されてなる、ことを特徴とする。
請求項1記載の防振部材において、上記支持部は、先端支持面が断面略円弧状に形成される方が好ましい(請求項2)。
請求項3記載の発明は、収容物を収容する側壁と底壁とからなる箱体と、この箱体の開口部を閉塞する蓋体と、を具備する運搬容器において、 上記箱体の底壁の下面における複数箇所に、1又は複数段に重合可能な弾性を有する防振部材を装着してなる、ことを特徴とする。
請求項3記載の運搬容器において、運搬容器を構成する箱体の内面に緩衝材を配設し、収容物は緩衝材を介して収容する方が好ましい(請求項4)。また、運搬容器を構成する箱体の開口部を閉塞する蓋体の内面に緩衝材を配設する方が好ましい(請求項5)。
請求項6記載の発明は、請求項3記載の運搬容器において、 上記蓋体の上面における複数箇所に、別の運搬容器に装着された防振部材が係脱可能に嵌合する固定部材を装着してなる、ことを特徴とする。この場合、上記防振部材の内周面に形成される固定ボルトの頭部又はナットが収まる空間の下方に位置して、下方に向かって拡がるテーパ状凹部を形成し、一方、上記固定部材には上記テーパ状凹部に嵌合可能な上方に向かって狭小テーパ状の突部を形成する方が好ましい(請求項7)。
請求項8記載の発明は、請求項3記載の運搬容器において、 上記防振部材は、箱体の下面に当接される平坦基部と、この平坦基部の周縁から略スカート状に延在し、支持部及び、平坦基部と支持部を連結する連結部とで形成されるスカート部とからなり、 上記平坦基部には、該平坦基部を箱体下面に固定する固定ボルトが貫通する貫通孔が形成されると共に、連結部内周側には上記固定ボルトの頭部又はナットが収まる空間が形成され、 かつ、上記空間の下方のスカート部内周側には、別の防振部材の平坦基部が係合可能な凹状段部が形成されてなる、ことを特徴とする。この場合、上記支持部は、先端支持面が断面略円弧状に形成される方が好ましい(請求項9)。
この発明によれば、上記のように構成されているので、以下のような効果が得られる。
(1)請求項1記載の発明によれば、保護物品の下面に当接される平坦基部と、この平坦基部の周縁から略スカート状に延在し、支持部及び、平坦基部と支持部を連結する連結部とで形成される弾性を有するスカート部とからなり、平坦基部に、該平坦基部を保護物品の下面に固定する固定ボルトが貫通する貫通孔を形成すると共に、連結部内周側に、固定ボルトの頭部又はナットが収まる空間を形成し、かつ、空間の下方のスカート部内周側に、別の防振部材の平坦基部が係合可能な凹状段部を形成することにより、保護物品の外部に装着された防振部材によって外部からの衝撃や振動等をスカート部の弾性変形によって吸収することができる。この際、支持部が周面全域で保護物品を支持するので、保護物品の重量が増した場合での広い重量の範囲で緩衝機能を維持することができる。また、複数の防振部材を段状に重合することができるので、防振の程度を防振部材の段数で調整することができる。この場合、支持部の先端支持面を断面略円弧状に形成することにより、更に安定した緩衝機能を維持することができる(請求項2)。
(2)請求項3記載の発明によれば、収容物を収容する側壁と底壁とからなる箱体の底壁の下面における複数箇所に、1又は複数段に重合可能な弾性を有する防振部材を装着してなるので、箱体の外部に装着される防振部材によって外部からの衝撃や振動等を弾性変形によって吸収することができる。また、箱体内に緩衝材を配設する場合においても
緩衝材の厚みを薄くすることができるので、内容積を小さくすることがなく、容器を小型にすることができる。また、複数の防振部材を段状に重合することが可能であり、この場合には、防振の程度を防振部材の段数で調整することができる。
(3)請求項4記載の発明によれば、運搬容器を構成する箱体の内面に緩衝材を配設し、収容物は緩衝材を介して収容することにより、収容物の保護の程度(破損のし易さ)に応じて緩衝材を追加することで、収容物の箱体内での支持に際して箱体内壁に接触する心配があっても対応できる。したがって、上記(2)に加えて更に収容物の破損を確実に防止することができる。
(4)請求項5記載の発明によれば、運搬容器を構成する箱体の開口部を閉塞する蓋体の内面に緩衝材を配設するので、上記(3)に加えて更に容器を何等かの弾みで横転させたような場合にも、蓋体内壁に収納物が接触するのを防止して収容物の破損を防止することができる。
(5)請求項6記載の発明によれば、蓋体の上面における複数箇所に、別の運搬容器に装着された防振部材が係脱可能に嵌合する固定部材を装着してなるので、運搬容器の積み重ねに際して、又は運搬容器を積み重ねて運搬する場合に、上段の容器の落下を防止することができ、運搬を安全に行うことができる。この場合、防振部材の内周面に形成される固定ボルトの頭部又はナットが収まる空間の下方に位置して、下方に向かって拡がるテーパ状凹部を形成し、一方、固定部材にはテーパ状凹部に嵌合可能な上方に向かって狭小テーパ状の突部を形成することにより、更に運搬容器の積み重ねを容易かつ確実にすることができる(請求項7)。
(6)請求項8記載の発明によれば、防振部材は、運搬容器の下面に当接される平坦基部と、この平坦基部の周縁から略スカート状に延在し、支持部及び、平坦基部と支持部を連結する連結部とで形成される弾性を有するスカート部とからなり、平坦基部に、該平坦基部を箱体の下面に固定する固定ボルトが貫通する貫通孔を形成すると共に、連結部内周側に、固定ボルトの頭部又はナットが収まる空間を形成し、かつ、空間の下方のスカート部内周側に、別の防振部材の平坦基部が係合可能な凹状段部を形成することにより、運搬容器の外部に装着された防振部材によって外部からの衝撃や振動等をスカート部の弾性変形によって吸収することができる。この際、支持部が周面全域で運搬容器を支持するので、運搬容器の重量が増した場合での広い重量の範囲で緩衝機能を維持することができる。また、複数の防振部材を段状に安定した状態で重合することができるので、防振の程度を防振部材の段数で調整することができる。この場合、支持部の先端支持面を断面略円弧状に形成することにより、運搬容器の重量の変化に際しても円弧状の断面が回転して変形することになり防振部材は常に支持面に支持されている。これにより更に安定した緩衝機能を維持することができる(請求項9)。
以下に、この発明の最良の実施形態を添付図面に基づいて詳細に説明する。
図1は、この発明に係る防振部材を用いた運搬容器の一例を示す斜視図、図2は、上記運搬容器の平面図、図3は、上記運搬容器の正面図、図4は、上記運搬容器の側面図、図5は、上記運搬容器の底面図、図6は、図3のI−I線に沿う断面図、図7は、図3のII−II線に沿う断面図である。
上記運搬容器は、収容物例えば紙幣や硬貨等を収納するカセット1を収容する4枚の側壁11,12,13,14と底壁15とからなる箱体10と、この箱体10の開口部を閉塞する蓋体20とで主に構成されており、箱体10の底壁15の下面における複数箇所(図面では、4箇所の場合を示す)に、1又は複数段例えば2段に重合可能な弾性を有する防振部材30を装着してなる。なお、蓋体20は、錠前2によって箱体10に固定されるように構成されている。
また、箱体10の内面には例えば発泡ポリウレタン等にて形成される緩衝材3が配設され、収容物であるカセット1は緩衝材3を介して収容されるようになっている(図6及び図7参照)。なお、図7に二点鎖線で示すように、箱体10の内部における対向する部位に溝付き取付部材7を配置し、これら溝付き取付部材7の取付溝7aに仕切板8を嵌合して、箱体10の内部を区画するようにしてもよい。また、図6に二点鎖線で示すように、蓋体20の内面に、例えば発泡ポリウレタン等にて形成される緩衝材3を配設する方が好ましい。
また、蓋体20の上面における複数箇所例えば4箇所に、別の運搬容器に装着された防振部材30が係脱可能に嵌合する固定部材40が装着されている。
上記箱体10を構成する側壁11,12,13,14と底壁15は、図6及び図7に示すように、それぞれ例えば一対のアルミニウム製表面板の間にコア材を介在したサンドイッチパネルによって形成されている。
側壁11,12,13,14のうち、長尺の側壁11,12と短尺の側壁13,14は、それぞれアルミニウム製の押出形材によって形成される縦枠16を介して連結されている。この場合、縦枠16は、図7に示すように、長尺の側壁11,12の端部を嵌合する第1の嵌合溝16aと、この第1の嵌合溝16aの基端側の一側に直交状に形成されて、短尺の側壁13,14の端部を嵌合する第2の嵌合溝16bとを具備している。したがって、縦枠16によって一対の長尺の側壁11,12間に短尺の側壁13,14が配設された状態で側壁11,12,13,14が連結されている。なお、側壁11,12,13,14と縦枠16は、例えばブラインドリベット等のリベット4によって固定されている。
また、側壁11,12,13,14と底壁15とは、それぞれアルミニウム製の押出形材によって形成される下枠17によって連結されている。この場合、下枠17は、図6に示すように、底壁15の端部を嵌合する水平嵌合溝17aと、この水平嵌合溝17aの基端側の上側に直交状に形成されて、側壁11,12,13,14の下端部を嵌合する垂直嵌合溝17bとを具備している。したがって、下枠17によって底壁15の端部上方に側壁11,12,13,14の端部が当接した状態に底壁15と側壁11,12,13,14が連結されている。なお、側壁11,12,13,14と底壁15と下枠17はリベット4によって固定されている。
なお、側壁11,12,13,14の上端部には、アルミニウム製の押出形材によって形成される上枠18が嵌装されており、この上枠18はリベット4によって側壁11,12,13,14によって固定されている。
なお、短尺の側壁13,14には、取手5が取り付けられている。また、側壁11,12,13,14と底壁15の連結部の外部にはコーナ金具6が装着されている。
上記蓋体20は、図6に示すように、略矩形状の天板21と、この天板21の4辺に蓋上枠26を介して連結される4枚の蓋側壁22,23,24,25と、蓋側壁22,23,24,25の下端部に嵌合される蓋下枠27とで構成されている。この場合、天板21と蓋側壁22,23,24,25は、図6に示すように、それぞれ例えば一対のアルミニウム製表面板の間にコア材を介在したサンドイッチパネルによって形成されている。また、蓋上枠26は、例えばアルミニウム製の押出形材によって形成されており、天板21の端部を嵌合する上部水平嵌合溝26aとこの上部水平嵌合溝26aの基端側の下面に直交状に形成されて、蓋側壁22,23,24,25の上端部を嵌合する上部垂直嵌合溝26bとを具備している。したがって、蓋上枠26によって天板21の端部下方に蓋側壁22,23,24,25の端部が当接した状態に天板21と蓋側壁22,23,24,25が連結されている。また、蓋下枠27は、例えばアルミニウム製の押出形材によって形成されており、蓋下枠27と蓋側壁22,23,24,25とはリベット4によって固定されている。なお、天板21の中央部には取手5Aが取り付けられている。なお、天板21と蓋側壁22,23,24,25の連結部の外部にはコーナ金具6が装着されている。
また、上記防振部材30は、例えばクロロプレン・ゴム(CR)等の合成ゴムによって形成されている。この防振部材30は、図8及び図9に示すように、箱体10の下面に当接される平坦基部31と、この平坦基部31の周縁から略スカート状に延在し、支持部32及び、平坦基部31と支持部32を連結する連結部33とで形成されるスカート部34とで構成されている。また、平坦基部31には、該平坦基部31を箱体下面に固定する固定ボルト50が貫通する貫通孔35が形成されると共に、連結部内周側には固定ボルト50の頭部50a又はナット51が収まる空間36が形成され、かつ、空間36の下方のスカート部34内周側には、下方に向かって拡がるテーパ状凹部37が形成されると共に、別の防振部材30の平坦基部31が係合可能な凹状段部38が形成されている。また、支持部32は、先端支持面32aが断面略円弧状に形成されている。なお、スカート部34を形成する連結部33の外側面33aは、支持部32の先端支持面32aと相似形状の凹円弧状に形成されている。このように、連結部33の外側面33aを、支持部32の先端支持面32aと相似形状の凹円弧状に形成することにより、防振部材30を重合した場合に防振部材30同士を密着させることができ、重合状態を安定させることができる。
この場合、防振部材30を2段に重合した状態で箱体10の下面に装着されている。すなわち、上段の防振部材30の平坦基部31を箱体10の底壁15の下面に当接し、下段の防振部材30の平坦基部31を上段の防振部材30の凹状段部38に係合させた状態で、下方から両防振部材30の貫通孔35及び底壁15に設けられた取付孔15aに貫挿される固定ボルト50の突出部にナット51をねじ結合することで、箱体10の下面に2段に防振部材30が装着固定される。この状態において、固定ボルト50の頭部50aは防振部材30の空間36内に収容されている。
なお、上記説明では、固定ボルト50を下方から貫通孔35及び取付孔15aに貫挿させて、上方に突出する突出部にナット51をねじ結合する場合について説明したが、逆にしてもよい。すなわち、固定ボルト50を上方から取付孔15a及び貫通孔35に貫挿させ、空間36内に突出する突出部にナット51をねじ結合するようにしてもよい。
一方、上記固定部材40は、防振部材30と同様に、例えばクロロプレン・ゴム(CR)等の合成ゴムによって形成されている。この固定部材40は、図8及び図10に示すように、略截頭円錐状に形成されており、上記テーパ状凹部37に嵌合可能な上方に向かって狭小テーパ状の突部41と、中心部の垂直方向に貫通する大径部42aと小径部42bとからなる段付き貫通孔42を形成してなる。
このように形成される固定部材40は、運搬容器の蓋体20の上面に載置され、上方から固定ボルト50Aを段付き貫通孔42及び蓋体20の天板21に設けられた取付孔21a内に貫挿し、固定ボルト50Aの突出部にナット51Aをねじ結合することで、蓋体20の上面に固着される。この際、固定ボルト50Aの頭部50bは大径部42a内に収容されて上方へ突出することがない。したがって、図8に示すように、運搬容器を積み重ねる場合には、下段の運搬容器の蓋体20の上面に固着された固定部材40の突部41を、上段の運搬容器の箱体10の下面に装着固定された防振部材30のテーパ状凹部37内に嵌合させ、防振部材30の支持部32の先端支持面32aを下段の運搬容器の蓋体20の上面に接触させた状態で、運搬容器を積み重ねることができる。
上記のように構成されるこの発明に係る防振部材30によれば、外部からの衝撃や振動に対して防振部材30のスカート部34が弾性変形して吸収することができる。また、支持部32の先端支持面32aが円弧状になっており運搬容器等の重量が増した場合でも全周が蓋体20の常時上面に接触するので、運搬容器の重量が増した場合での広い重量の範囲で緩衝機能を維持することができる。
なお、上記実施形態では、運搬容器の蓋体20に固定部材40を用いた例について示したが、固定部材を利用しないで防振部材30のみを使用してもよい。
また、上記実施形態では、防振部材30が2段重合された場合について説明したが、運搬容器や運搬容器内に収容される収容物の重量に対応させて、図11に示すように、防振部材30を1つにして使用してもよく、あるいは、図12に示すように、防振部材30を3段以上(図面では3段の場合を示す)に重合して使用することができる。
なお、図11及び図12において、その他の部分は上記実施形態と同じであるので、同一部分には同一符号を付して説明は省略する。
なお、上記実施形態では、防振部材30を運搬容器に装着した場合について説明したが、この発明に係る防振部材30は、運搬容器以外に例えば電子機器やあるいは、テレビ等の電化機器等の保護物品についても同様に装着して使用することができる。
この発明に係る防振部材を用いた運搬容器を示す斜視図である。 上記運搬容器の平面図である。 上記運搬容器の正面図である。 上記運搬容器の側面図である。 上記運搬容器の底面図である。 図3のI−I線に沿う断面図である。 図3のII−II線に沿う断面図である。 この発明に係る防振部材と固定部材の重ね合わせ状態を示す断面図である。 この発明に係る防振部材を示す一部断面斜視図(a)及び防振部材の断面図(b)である。 この発明における固定部材の平面図(a)及び固定部材の断面図(b)である。 防振部材が1つの場合の重ね合わせ状態を示す断面図である。 防振部材を3段に重合した場合の重ね合わせ状態を示す断面図である。
符号の説明
1 カセット(収容物)
3 緩衝材
10 箱体
11,12,13,14 側壁
15 底壁
20 蓋体
30 防振部材
31 平坦基部
32 支持部
32a 先端支持面
33 連結部
34 スカート部
36 空間
37 テーパ状凹部
38 凹状段部
40 固定部材
41 突部

Claims (9)

  1. 保護物品に固着されて使用される防振部材であって、
    上記保護物品の下面に当接される平坦基部と、この平坦基部の周縁から略スカート状に延在し、支持部及び、平坦基部と支持部を連結する連結部とで形成される弾性を有するスカート部とからなり、
    上記平坦基部には、該平坦基部を上記保護物品の下面に固定する固定ボルトが貫通する貫通孔が形成されると共に、連結部内周側には上記固定ボルトの頭部又はナットが収まる空間が形成され、
    かつ、上記空間の下方のスカート部内周側には、別の防振部材の平坦基部が係合可能な凹状段部が形成されてなる、ことを特徴とする防振部材。
  2. 請求項1記載の防振部材において、
    上記支持部は、先端支持面が断面略円弧状に形成される、ことを特徴とする防振部材。
  3. 収容物を収容する側壁と底壁とからなる箱体と、この箱体の開口部を閉塞する蓋体と、を具備する運搬容器において、
    上記箱体の底壁の下面における複数箇所に、1又は複数段に重合可能な弾性を有する防振部材を装着してなる、ことを特徴とする運搬容器。
  4. 請求項3記載の運搬容器において、
    運搬容器を構成する箱体の内面には緩衝材が配設され、収容物は緩衝材を介して収容される、ことを特徴とする運搬容器。
  5. 請求項3又は4記載の運搬容器において、
    運搬容器を構成する箱体の開口部を閉塞する蓋体の内面には緩衝材が配設される、ことを特徴とする運搬容器。
  6. 請求項3記載の運搬容器において、
    上記蓋体の上面における複数箇所に、別の運搬容器に装着された防振部材が係脱可能に嵌合する固定部材を装着してなる、ことを特徴とする運搬容器。
  7. 請求項6記載の運搬容器において、
    上記防振部材の内周面に形成される固定ボルトの頭部又はナットが収まる空間の下方に位置して、下方に向かって拡がるテーパ状凹部を形成し、一方、上記固定部材には上記テーパ状凹部に嵌合可能な上方に向かって狭小テーパ状の突部を形成してなる、ことを特徴とする運搬容器。
  8. 請求項3記載の運搬容器において、
    上記防振部材は、箱体の下面に当接される平坦基部と、この平坦基部の周縁から略スカート状に延在し、支持部及び、平坦基部と支持部を連結する連結部とで形成されるスカート部とからなり、
    上記平坦基部には、該平坦基部を箱体下面に固定する固定ボルトが貫通する貫通孔が形成されると共に、連結部内周側には上記固定ボルトの頭部又はナットが収まる空間が形成され、
    かつ、上記空間の下方のスカート部内周側には、別の防振部材の平坦基部が係合可能な凹状段部が形成されてなる、ことを特徴とする運搬容器。
  9. 請求項8記載の運搬容器において、
    上記支持部は、先端支持面が断面略円弧状に形成される、ことを特徴とする運搬容器。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN105197406A (zh) * 2015-10-30 2015-12-30 西安贝吉姆机床股份有限公司 一种可重复利用的设备运输包装装置
JP2020093805A (ja) * 2018-12-11 2020-06-18 三菱電機株式会社 梱包装置

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