JP2002234044A - 成型装置および成型方法 - Google Patents

成型装置および成型方法

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JP2002234044A
JP2002234044A JP2001031913A JP2001031913A JP2002234044A JP 2002234044 A JP2002234044 A JP 2002234044A JP 2001031913 A JP2001031913 A JP 2001031913A JP 2001031913 A JP2001031913 A JP 2001031913A JP 2002234044 A JP2002234044 A JP 2002234044A
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molding
mold
space
partitioning
filling
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JP2001031913A
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Takashi Okada
貴史 岡田
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Kanayama Kasei Co Ltd
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Kanayama Kasei Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 装置を大型化することなく、かつ、装置の製
造コストを高くすることなく、製造効率を良くすること
ができる成型装置および成型方法を実現すること。 【構成】 仕切り部材24により仕切られた成型用空間
18a,18bに充填された発泡倍率の異なる発泡ポリ
スチレンビーズ19a,26aは、仕切り装置21によ
り仕切り部材24が退避した後に加熱融着され、冷却後
に仕切り部材24が進出し、成型品を離型する。つま
り、仕切り部材24は、成型用空間を仕切る役割と、成
型品を離型する役割とを兼ねており、仕切り部材24を
進退させる装置と、離型ピン32を進退させる装置とを
個別に設ける必要がない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、複数種類の成型
材料により成型された成型品、特に所望の部分が硬く成
型された発泡樹脂成型品を成型するために好適な成型装
置および成型方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の成型装置としては、たと
えば、図13に示すものが知られている。図13(A)
は、従来の成型装置において型の内部に発泡樹脂原料が
充填された状態を示す説明図であり、図13(B)は、
図13(A)に示す成型装置において成型品を離型した
状態を示す説明図である。成型装置70は、固定された
固定側金型71と、この固定側金型71に対向して進退
移動する移動側金型72とを備える。両金型を合わせて
内部に形成された空間には、仕切板74が着脱可能に装
着されている。固定側金型71には、発泡樹脂原料を上
記空間に充填するための2つのフィーダ75,76が装
着されており、一方のフィーダ75は、ロッド74aの
先端に取付けられた仕切板74により仕切られた一方の
空間73aに発泡倍率の低い発泡樹脂原料80を充填
し、他方のフィーダ76は、他方の空間73bに発泡樹
脂原料80よりも発泡倍率の高い発泡樹脂原料81を充
填する。また、固定側金型71の図面右方には、離型ピ
ン突き出し板78が設けられている。離型ピン突き出し
板78には、成型品82を離型するための3本の離型ピ
ン77の基端がそれぞれ固定されており、各離型ピン7
7の先端は、固定側金型71の内部に進退可能になって
いる。離型ピン突き出し板78は、図示しない駆動装置
により、固定側金型71の方向に進退動作し、仕切板7
4は、移動側金型72の方向に進退動作する。
【0003】そして、上記構成の成型装置70では、次
の工程により成型品を製造する。図13(A)に示すよ
うに、空間73aに発泡樹脂原料80を充填し、空間7
3bに発泡樹脂原料81を充填する。続いて、仕切板7
4を移動側金型72の外へ抜き出し、両金型を加熱する
ことにより、内部の発泡樹脂原料を発泡させるとともに
相互に融着させる。続いて、両金型を冷却することによ
り、内部の発泡樹脂原料を成型し、移動側金型72を図
面左方向へ移動させて型開きを行う。続いて、離型ピン
突き出し板78を図面左方向へ移動させて各離型ピン7
7の先端により成型品82を突き出す。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来の成
型装置70は、仕切板74を型の内部に進退させる装置
を設けることにより、成型装置全体が大型化するし、成
型装置の製造コストが高くなってしまうという問題があ
る。
【0005】そこで、この発明は、上記諸問題を解決す
るためになされたものであり、装置を大型化することな
く、かつ、装置の製造コストを高くすることなく、製造
効率を良くすることができる成型装置および成型方法を
実現することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段、作用および発明の効果】
この発明は、上記目的を達成するため、請求項1に記載
の発明では、型(12、14)の内部に形成された空間
(18)に成型材料(19a、26a)を充填し、その
充填した成型材料(19a、26a)を加熱融着させる
ことにより成型品(50)を製造する成型装置におい
て、前記空間(18)を仕切る仕切り手段(24)と、
この仕切り手段(24)を前記空間(18)に対して進
退させる進退手段(20)と、前記仕切り手段(24)
により仕切られた各空間(18a、18b)にそれぞれ
異なる成型材料(19a、26a)を充填する充填手段
(19、26)とを備えており、前記進退手段(20)
は、成型後に前記仕切り手段(24)を前記空間(1
8)へ進出させることにより、前記空間(18)の内部
に成型された成型品(50)を離型するという技術的手
段を用いる。
【0007】また、請求項2に記載の発明では、型(1
2、14)の内部に形成された空間(18)に成型材料
(19a、26a)を充填し、その充填した成型材料
(19a、26a)を加熱融着させることにより成型品
(50)を製造する成型方法において、仕切り手段(2
4)を前記空間(18)に進出させて前記空間(18)
を仕切る仕切り工程(工程5)と、この仕切り工程(工
程5)により仕切られた各空間(18a、18b)にそ
れぞれ異なる成型材料(19a、26a)を充填する充
填工程(工程6)と、この充填工程(工程6)により充
填された成型材料(19a、26a)を加熱融着させる
加熱工程(工程8)と、この加熱工程(工程8)により
加熱融着された成型材料を冷却する冷却工程(工程9)
と、前記仕切り手段(24)を前記空間(18)へ進出
させることにより、前記冷却工程(工程9)により出来
上がった成型品を離型する離型工程(工程11)とを有
するという技術的手段を用いる。
【0008】仕切り手段(24)は、進退手段(20)
により、型(12、14)の内部に形成された空間(1
8)に進出することにより、その空間(18)を仕切る
役割を果たすとともに、進退手段(20)により、成型
後に仕切り手段(24)を空間(18)へ進出させるこ
とにより、空間(18)の内部に成型された成型品(5
0)を離型する役割をも果たす。つまり、仕切り手段
(24)および進退手段(20)は、型(12、14)
の内部に形成された空間(18)を仕切る役割と、成型
品(50)を突き出して離型する役割とを兼ねているた
め、仕切り手段(24)を進退させるための手段と、成
型品(50)を離型するための手段とを個別に設ける装
置よりも、装置を大型化することなく、かつ、装置の製
造コストを高くすることなく、製造効率を良くすること
ができる。なお、上記括弧内の符号は、後述する発明の
実施の形態において用いる符号と対応するものである。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、この発明に係る成型装置お
よび成型方法の一実施形態について図を参照して説明す
る。なお、以下の実施形態では、この発明に係る成型装
置および成型方法の一実施形態として、発泡樹脂成型機
および発泡樹脂成型方法を例に挙げて説明する。また、
この実施形態に係る発泡樹脂成型機および発泡樹脂成型
方法により成型される成型品として、テレビなどの電気
製品を梱包する際に使用する緩衝材を例に挙げて説明す
る。
【0010】[緩衝材の構造]最初に、上記緩衝材の構
造について図1を参照して説明する。図1は、緩衝材の
構造を示す説明図である。図1(A)は緩衝材の正面図
であり、図1(B)は緩衝材の背面図であり、図1
(C)は緩衝材の左側面図であり、図1(D)は緩衝材
の平面図であり、図1(E)は図1(C)のA−A矢視
断面図である。緩衝材50は、背面に開口部51を有す
る箱状に形成されており、その中央には、正面から背面
に向けて貫通した窓52が形成されている。また、各図
において網目をかけた部分は、硬質部53を示し、網目
をかけていない部分は、軟質部54を示す。硬質部53
は、電気製品の中で重量のある部分を支持する部分であ
り、軟質部54よりも発泡倍率の低い発泡樹脂原料によ
り形成されている。つまり、硬質部53の硬度を軟質部
54よりも高くすることにより、電気製品の重みにより
割れが生じないように対策が施されている。
【0011】[発泡樹脂成型機の構造]次に、発泡樹脂
成型機の構造について、型閉め工程を示す図3を参照し
て説明する。なお、図3は、型の内部構造を分かり易く
するために、型の部分を縦断面図で示している。発泡樹
脂成型機10には、固定側マスターフレーム11が備え
られており、この固定側マスターフレーム11の内部に
は、固定側金型12が取付けられている。また、固定側
マスターフレーム11には、移動側マスターフレーム1
3が接合されており、この移動側マスターフレーム13
の内部には、移動側金型14が取付けられている。移動
側マスターフレーム13の図面左方には、ピストンシリ
ンダ機構の型開閉装置15が設けられている。この型開
閉装置15は、シリンダ15aと、このシリンダ15a
に収容されたピストン15bとを備えており、ピストン
15bの先端は、移動側マスターフレーム13に取付け
られている。
【0012】型開閉装置15は、図示しない駆動源によ
り、油圧または空気圧を用いてピストン15bを矢印F
1で示す方向へ進出させ、移動側マスターフレーム13
が固定側マスターフレーム11に接合される(型閉
め)。また、ピストン15bを矢印F2で示す方向へ退
避作動させ、移動側マスターフレーム13を固定側マス
ターフレーム11から離す(型開き)。固定側金型12
の型面16と、移動側金型14の型面17との間には、
この発泡樹脂成型機によって成型される緩衝材の形状に
対応した成型用空間18が形成されている。
【0013】固定側マスターフレーム11には、仕切り
装置20が装着されている。仕切り装置20は、離型ピ
ン突き出し板30に固定されたエアシリンダ21を備え
ており、そのエアシリンダ21の内部には、エアシリン
ダ21の駆動により進退動作するピストンロッド22が
装着されている。ピストンロッド22は、固定側マスタ
ーフレーム11に挿通固定されたシリンダ23に挿通さ
れており、そのピストンロッド22の先端には、仕切り
部材24が取付けられている。固定側金型12の外面に
は、筒状の突出部12aが突出形成されており、その突
出部12aの頭部にシリンダ23が連結されている。突
出部12aの内部に仕切り部材24が収容されており、
仕切り部材24は、ピストンロッド22の進出動作によ
り、成型用空間18に進出する。仕切り部材24は、移
動側金型14の型面17に当接するまで進出し、その仕
切り部材24により、成型用空間18は、成型用空間1
8aおよび成型用空間18bに2分割される。なお、図
示しないが、図3に示す仕切り装置20の向こう側に
は、もう一つの仕切り装置20が平行して設けられてい
る。
【0014】ここで、仕切り部材24の形状について図
2を参照して説明する。図2(A)は、2つの仕切り装
置20に設けられた各仕切り部材24およびピストンロ
ッド22,27の一部を上方から見た説明図と、図1
(E)に示したA−A矢視断面図とを併せて示す図であ
り、図2(B)は、図2(A)に示す下側の仕切り部材
24およびピストンロッド27の一部を正面から見た説
明図であり、図2(C)は、図2(B)のB−B矢視断
面図である。なお、図3に示す仕切り部材24およびピ
ストンロッド22は、図2(A)の下側に示すものが対
応し、図3はピストンロッド22の部分を正面から透視
した図である。図2(A)の下側の仕切り部材24は、
緩衝材50の図面下側の断面50bに対応した形状に形
成されており、図2(A)の上側の仕切り部材24は、
図面上側の断面50aに対応した形状に形成されてい
る。つまり、各仕切り部材24の横断面は、それぞれ緩
衝材の横断面に対応した形状に形成されている。仕切り
部材24を構成するブロック28は、ピストンロッド2
2の先端に固定されている。また、ブロック28には、
ピストンロッド27の先端部27aが挿通されており、
その先端部27aおよびブロック28により、仕切り部
材24が構成されている。ピストンロッド27は、図示
しないエアシリンダにより進退動作し、その先端部27
aをブロック28から突出させたり、先端部27aをブ
ロック28の内部に退避させたりする。これにより、図
3に示すように、成型用空間18を仕切らないときは、
仕切り部材24を退避させる距離は、突出部12aの内
部までの短い距離で済む。
【0015】発泡樹脂成型機10には、低発泡倍率の発
泡樹脂ビーズ19a(図4)が収容された原料タンク
(図示省略)と、高発泡倍率の発泡樹脂ビーズ26a
(図4)が収容された原料タンク(図示省略)とが備え
られている。固定側マスターフレーム11には、発泡樹
脂ビーズを型の内部に充填するためのフィーダ19およ
びフィーダ26が上から順に設けられている。フィーダ
19は、原料供給管(図示省略)により、前記低発泡倍
率の発泡樹脂ビーズ19aが収容された原料タンクと接
続されており、フィーダ26は、原料供給管(図示省
略)により、前記高発泡倍率の発泡樹脂ビーズ26aが
収容された原料タンクと接続されている。つまり、フィ
ーダ19は、低発泡倍率の発泡樹脂ビーズ19aを成型
用空間18aに充填し、フィーダ26は、高発泡倍率の
発泡樹脂ビーズ26aを成型用空間18bに充填する。
なお、図示しないが、フィーダ19の向こう側には、同
じフィーダ19が平行して設けられており、フィーダ2
6の向こう側には、同じフィーダ26が平行して設けら
れている。
【0016】固定側マスターフレーム11の背面の四隅
には、シリンダ31がそれぞれ挿通されており、各シリ
ンダ31は、それぞれ固定側金型12に挿通されてい
る。各シリンダ31には、離型ピン32がそれぞれ挿通
されており、各離型ピン32の後端は、それぞれ離型ピ
ン突き出し板30に固定されている。各離型ピン32の
先端には、皿状の頭部32aがそれぞれ取付けられてい
る。なお、図示していないが、実際には2本のシリンダ
31の向こう側にはそれぞれ同じシリンダ31が1本ず
つ設けられており、各シリンダ31には、同じ離型ピン
32が挿通されている。離型ピン突き出し板30は、図
示しない駆動装置により移動し、矢印F3で示す方向に
移動すると、各離型ピン32の頭部32aが成型用空間
18内へ突出し、成型品を離型する。また、固定側金型
12および移動側金型14のそれぞれの外側には、冷却
水を各金型に向けて噴射するための複数の噴射ノズル2
5が設けられている。なお、この実施形態では、発泡樹
脂ビーズとして発泡ポリスチレンビーズを用い、高発泡
倍率の発泡樹脂ビーズ26aの発泡倍率は60倍であ
り、低発泡倍率の発泡樹脂ビーズ19aの発泡倍率は4
0〜50倍である。
【0017】次に、この実施形態の発泡樹脂成型方法に
ついて図3ないし図7を参照して説明する。図3は、型
閉め工程を示す説明図であり、図4は、発泡樹脂ビーズ
充填工程を示す説明図である。図5は、加熱発泡工程を
示す説明図であり、図6は、離型工程を示す説明図であ
る。図7は、工程図である。最初に、発泡倍率が40〜
50倍の発泡ポリスチレンビーズ19a(原料A)と6
0倍の発泡ポリスチレンビーズ26a(原料B)とをそ
れぞれ予備発泡させる(工程1)。そして、その予備発
泡した各発泡ポリスチレンビーズ19a,26aを熟成
し(工程2)、移動側マスターフレーム13を矢印F1
の方向へ移動して型閉めを行う(工程3、図1)。
【0018】次に、仕切り装置20のエアシリンダ21
を駆動し、ピストンロッド22を進出させる。ピストン
ロッド22の先端に取付けられた仕切り部材24が移動
側金型14の型面17に当接すると、エアシリンダ21
が停止し、ピストンロッド22の進出動作が停止する。
これにより、成型用空間18は、仕切り部材24によ
り、成型用空間18a,18bに仕切られる(工程4、
図4)。続いて、工程1において予備発泡した発泡ポリ
スチレンビーズ19a(原料A)をフィーダ19によ
り、成型用空間18aに充填するとともに、工程1にお
いて予備発泡した発泡ポリスチレンビーズ26a(原料
B)をフィーダ26により、成型用空間18bに充填す
る(工程5、図4)。このとき、成型用空間18は、仕
切り部材24により、成型用空間18a,18bに仕切
られているため、発泡ポリスチレンビーズ19a,26
aは相互に混じり合わない。
【0019】続いて、仕切り装置20のエアシリンダ2
1を駆動してピストンロッド22を退避させるととも
に、ピストンロッド27用のエアシリンダを駆動してピ
ストンロッド27の先端部27aをブロック28の内部
に退避させ、仕切り部材24を成型用空間18の外へ移
動させる。これにより、仕切り部材24が存在していた
部分の空間が発泡ポリスチレンビーズ19a,26aに
より塞がれる(工程6、図5)。続いて、発泡ポリスチ
レンビーズ19a,26aの充填を停止し、図示しない
噴射孔から加熱された蒸気を固定側金型12および移動
側金型14の外面に噴射し、成型用空間18a,18b
の内部にそれぞれ充填された発泡ポリスチレンビーズ1
9a,26aを加熱発泡する(工程7、図5)。これに
より、加熱発泡された発泡ポリスチレンビーズ同士が融
着する。
【0020】続いて、各噴射ノズル25から冷却水を固
定側金型12および移動側金型14の外面に噴射して両
金型を冷却する(工程8)。そして、型開閉装置15を
駆動し、移動側マスターフレーム13を矢印F2で示す
方向へ移動して型開きを行う(工程9)。次に、離型ピ
ン突き出し板30を図6において矢印F3で示す方向へ
移動させ、各離型ピン32およびピストンロッド22を
同方向へ進出させる。これにより、緩衝材50は、各離
型ピン32の頭部32aおよび仕切り部材24の頭部に
より、固定側金型12の型面16から離れ、移動側金型
17の方向に突き出され、取出し可能となる(工程1
0、図6)。
【0021】[第1実施形態の効果]以上のように、上
記第1実施形態の発泡樹脂成型機10および発泡樹脂成
型方法を用いれば、仕切り装置20により、仕切り部材
24を成型用空間18に進出させることにより、その成
型用空間18を成型用空間18a,18bに仕切ること
ができるとともに、成型後に仕切り装置20により、仕
切り部材24を成型用空間18へ進出させることによ
り、成型用空間18の内部に成型された緩衝材50を突
き出して離型することもできる。したがって、仕切り装
置20は、成型用空間18を仕切る役割と、緩衝材50
を離型する役割とを兼ねているため、仕切り部材24を
進退させるための装置と、緩衝材50を離型するための
装置とを個別に設ける必要がない。つまり、装置を大型
化することなく、かつ、装置の製造コストを高くするこ
となく、製造効率を良くすることができる。
【0022】<第2実施形態>次に、この発明の第2実
施形態について図8ないし図12を参照して説明する。 [緩衝材の構造]最初に、上記緩衝材の構造について図
8を参照して説明する。図8は、緩衝材の構造を示す説
明図である。図8(A)は緩衝材の正面図であり、図8
(B)は緩衝材の背面図であり、図8(C)は緩衝材の
左側面図であり、図8(D)は緩衝材の平面図であり、
図8(E)は図8(C)のA−A矢視断面図である。緩
衝材60は、背面に開口部61を有する箱状に形成され
ており、その中央には、正面から背面に向けて貫通した
窓62が形成されている。また、各図において網目をか
けた部分は、硬質部63を示し、網目をかけていない部
分は、軟質部64を示す。硬質部63は、電気製品の中
で重量のある部分を支持する部分であり、軟質部64よ
りも発泡倍率の低い発泡樹脂原料により形成されてい
る。つまり、硬質部63の硬度を軟質部64よりも高く
することにより、電気製品の重みにより割れが生じない
ように対策が施されている。両端に硬質部63を有し、
その間に軟質部64を有する点が図1に示した緩衝材5
0と異なる。
【0023】[発泡樹脂成型機の構造]次に、発泡樹脂
成型機の構造について、型閉め工程を示す図9を参照し
て説明する。図9は、型の内部構造を分かり易くするた
めに、型の部分を縦断面図で示している。なお、第1実
施形態の発泡樹脂成型機10と同じ部分については同じ
符号を使用し、その同じ部分の説明を省略する。発泡樹
脂成型機10は、2つの仕切り部材24を備えており、
その2つの仕切り部材24により、成型用空間18を3
つの成型用空間18a,18a,18bに仕切る。上下
の成型用空間18aには、発泡倍率の低い発泡ポリスチ
レンビーズを充填するフィーダ19がそれぞれ挿通され
ており、成型用空間18a,18aにより挟まれた成型
用空間18bには、発泡倍率の高い発泡ポリスチレンビ
ーズを充填するフィーダ26が挿通されている。
【0024】また、固定用金型12において上下の成型
用空間18aに対応する箇所には、突出部12aがそれ
ぞれ形成されており、各突出部12aの内部には、仕切
り部材24が成型用空間18aへ進出可能に収容されて
いる。各仕切り部材24の後端には、ピストンロッド2
2の先端がそれぞれ取付けられており、各ピストンロッ
ド22の後端は、離型ピン突き出し板30にそれぞれ取
付けられている。つまり、離型ピン突き出し板30の進
退動作により、各仕切り部材24が成型用空間18aに
対して進退動作する。なお、各仕切り部材24の形状
は、図2に示した形状である。
【0025】次に、この実施形態の発泡樹脂成型方法に
ついて図9ないし図12を参照して説明する。図9は、
型閉め工程を示す説明図であり、図10は、発泡樹脂ビ
ーズ充填工程を示す説明図である。図11は、加熱発泡
工程を示す説明図であり、図12は、離型工程を示す説
明図である。なお、第1実施形態と同じ工程について
は、説明を簡略化する。最初に、発泡倍率が40〜50
倍の発泡ポリスチレンビーズ19a(原料A)と60倍
の発泡ポリスチレンビーズ26a(原料B)とをそれぞ
れ予備発泡させる(工程1)。そして、各発泡ポリスチ
レンビーズ19a,26aを熟成し(工程2)、型閉め
を行う(工程3、図9)。
【0026】次に、離型ピン突き出し板30を図9にお
いて矢印F3で示す方向へ移動させ、各ピストンロッド
22を進出させる。各ピストンロッド22の先端に取付
けられた仕切り部材24が移動側金型14の型面17に
当接すると、離型ピン突き出し板30の移動が停止し、
各ピストンロッド22の進出動作が停止する。これによ
り、成型用空間18は、2つの仕切り部材24により、
上から順に成型用空間18a,18b,18aに仕切ら
れる(工程4、図10)。続いて、工程1において予備
発泡した発泡ポリスチレンビーズ19a(原料A)をフ
ィーダ19,19により、成型用空間18a,18aに
充填するとともに、工程1において予備発泡した発泡ポ
リスチレンビーズ26a(原料B)をフィーダ26によ
り、成型用空間18bに充填する(工程5、図10)。
このとき、成型用空間18は、2つの仕切り部材24に
より、成型用空間18a,18b,18aに仕切られて
いるため、発泡ポリスチレンビーズ19a,26aは相
互に混じり合わない。
【0027】続いて、離型ピン突き出し板30を図11
において矢印F4で示す方向に移動させ、各ピストンロ
ッド22を退避させ、各仕切り部材24を成型用空間1
8aの外へそれぞれ移動させる。これにより、各仕切り
部材24が存在していた部分の空間が発泡ポリスチレン
ビーズ19a,26aにより塞がれる(工程6、図1
1)。続いて、発泡ポリスチレンビーズ19a,26a
の充填を停止し、成型用空間18a,18b,18aの
内部にそれぞれ充填された発泡ポリスチレンビーズ19
a,26a,19aを加熱発泡する(工程7、図1
1)。これにより、加熱発泡された発泡ポリスチレンビ
ーズ同士が融着する。
【0028】続いて、固定側金型12および移動側金型
14を冷却し(工程8)、型開きを行う(工程9)。次
に、離型ピン突き出し板30を図12において矢印F3
で示す方向へ移動させ、各ピストンロッド22を同方向
へ進出させる。これにより、緩衝材50は、各仕切り部
材24の頭部により、固定側金型12の型面16から離
れ、移動側金型17の方向に突き出され、取出し可能と
なる(工程10、図12)。
【0029】[第2実施形態の効果]以上のように、上
記第2実施形態の発泡樹脂成型機および発泡樹脂成型方
法を用いれば、複数の仕切り部材24がそれぞれ離型ピ
ンの役割を兼ねることができるため、第1実施形態で述
べた離型ピン32や仕切り装置20をなくすことができ
る。したがって、装置を大型化することなく、かつ、装
置の製造コストを高くすることなく、製造効率を良くす
ることができる。
【0030】<他の実施形態>なお、前述の各実施形態
では、発泡樹脂ビーズとして、発泡スチレンビーズを用
いたが、ポリエチレンと発泡剤とを組み合わせたビーズ
を用いることもできる。また、前述の各実施形態では、
この発明の成型装置および成型方法により成型される成
型品として、テレビなどの電気製品を梱包する際に使用
する緩衝材を例に挙げて説明したが、他の製品あるいは
部品を梱包する際に使用する緩衝材、あるいは、ロボッ
トによる組み立てラインにおいてロボットに供給する部
品を乗せるトレーなどにもこの発明を適用することがで
きる。さらに、この発明の成型装置および成型方法とし
て、発泡樹脂成型機および発泡樹脂成型方法を代表に説
明したが、他の成型材料を用いる成型装置および成型方
法にも本発明を適用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、緩衝材の構造を示す説明図である。図
1(A)は緩衝材の正面図であり、図1(B)は緩衝材
の背面図であり、図1(C)は緩衝材の左側面図であ
り、図1(D)は緩衝材の平面図であり、図1(E)は
図1(C)のA−A矢視断面図である。
【図2】図2(A)は、2つの仕切り装置20に設けら
れた各仕切り部材24およびピストンロッド22,27
の一部を上方から見た説明図と、図1(E)に示したA
−A矢視断面図とを併せて示す図であり、図2(B)
は、図2(A)に示す下側の仕切り部材24およびピス
トンロッド27の一部を正面から見た説明図であり、図
2(C)は、図2(B)のB−B矢視断面図である。
【図3】この発明の第1実施形態に係る発泡樹脂成型方
法の型閉め工程を示す説明図である。
【図4】発泡樹脂ビーズ充填工程を示す説明図である。
【図5】加熱発泡工程を示す説明図である。
【図6】離型工程を示す説明図である。
【図7】工程図である。
【図8】図8は、緩衝材の構造を示す説明図である。図
8(A)は緩衝材の正面図であり、図8(B)は緩衝材
の背面図であり、図8(C)は緩衝材の左側面図であ
り、図8(D)は緩衝材の平面図であり、図8(E)は
図8(C)のA−A矢視断面図である。
【図9】この発明の第2実施形態に係る発泡樹脂成型方
法の型閉め工程を示す説明図である。
【図10】発泡樹脂ビーズ充填工程を示す説明図であ
る。
【図11】加熱発泡工程を示す説明図である。
【図12】離型工程を示す説明図である。
【図13】図13(A)は、従来の成型装置において型
の内部に発泡樹脂原料が充填された状態を示す説明図で
あり、図13(B)は、図13(A)に示す成型装置に
おいて成型品を離型した状態を示す説明図である。
【符号の説明】
10 発泡樹脂成型機(成型装置) 11 固定側マスターフレーム 12 固定側金型 13 移動側マスターフレーム 14 移動側金型 15 型開閉装置 16,17 型面 18,18a,18b 成型用空間(空間) 19,26 フィーダ(充填手段) 19a,26a 発泡ポリスチレンビーズ(成型材
料) 20 仕切り装置(進退手段) 24 仕切り部材(仕切り手段) 30 離型ピン突き出し板 50,60 緩衝材(成型品)

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 型の内部に形成された空間に成型材料を
    充填し、その充填した成型材料を加熱融着させることに
    より成型品を製造する成型装置において、 前記空間を仕切る仕切り手段と、 この仕切り手段を前記空間に対して進退させる進退手段
    と、 前記仕切り手段により仕切られた各空間にそれぞれ異な
    る成型材料を充填する充填手段とを備えており、 前記進退手段は、成型後に前記仕切り手段を前記空間へ
    進出させることにより、前記空間の内部に成型された成
    型品を離型することを特徴とする成型装置。
  2. 【請求項2】 型の内部に形成された空間に成型材料を
    充填し、その充填した成型材料を加熱融着させることに
    より成型品を製造する成型方法において、 仕切り手段を前記空間に進出させて前記空間を仕切る仕
    切り工程と、 この仕切り工程により仕切られた各空間にそれぞれ異な
    る成型材料を充填する充填工程と、 この充填工程により充填された成型材料を加熱融着させ
    る加熱工程と、 この加熱工程により加熱融着された成型材料を冷却する
    冷却工程と、 前記仕切り手段を前記空間へ進出させることにより、前
    記冷却工程により出来上がった成型品を離型する離型工
    程と、 を有することを特徴とする成型方法。
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