JPH03110135A - 曲面を有する型内発泡成型体の製造方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は曲面を有する型内発泡成型体の製造方法に関す
る。

〔従来の技術及び 発明が解決しようとする課題〕

熱可塑性樹脂発泡体は緩衝材、包装材、断熱材等に広く
利用されている。この種発泡体の製造方法として予備発
泡粒子を金型内に充填して水蒸気等によって加熱して成
型体とする型内発泡体の製造方法は広く利用されている
。

上記型内発泡成型体を製造するための成型機には、得ら
れた型内発泡成型体を離型するためのエジェクトビンを
エジェクトピンの端面が金型の成型面に露出するように
設けてあり、成型後このエジェクトピンによって成型体
を押すことによって金型から成型体を離型し得るように
なっている。

しかしながらエジェクトビン端面ば平面状となっている
ため、曲面を有する成型体を製造する場合、成型面の曲
面部にエジェクトビンの端面が位置していると得られる
成型体表面にニジエフ・トピンの端面の跡が残り、製品
価値を著しく低下させるという問題があった。このよう
な問題を解決するにはエジェクトピンをなくせば良いの
であるが、エジェクトビンをなくすと成型体の離型が困
難となるという問題があった。

本発明は上記の点に鑑みなされたもので、エジェクトビ
ンを使用せずに成型体を離型でき、エジェクトビンの跡
のない外観良好な成型体を得ることのできる型内発泡成
型体の製造方法を提供することを目的とする。

〔課題を解決するための手段〕

本発明者等は上記課題を解決すべく鋭意研究した結果、
金型成型面に設けられた水蒸気供給孔から圧搾空気を吹
き込んで離型することを試みた。

しかしながら、金型は上記水蒸気供給孔が設けられた内
型と該内型が固定されている外型とからなり、内型と外
型との間にチャンバーと呼ばれる大きな空間を有するも
のであるから、成型体を離型するためにはチャンバー内
全体を圧搾空気で満たした上に高圧にしなければならず
、離型に非常に時間を要するとともに必要量以上の圧搾
空気を使用しなければらずコストの上昇を招くという問
題があった。そこで更に鋭意研究した結果、圧搾空気を
予備発泡粒子充填口から吹き込むようにすれば上記問題
を解決できることを見出し本発明を完成するに至った。

即ち本発明は、少なくとも一方の成型面が曲面状を有す
る２つの金型を型締めした後、熱可塑性樹脂予備発泡粒
子を充填機より成型室内に充填し、次いで予備発泡粒子
を水蒸気で加熱して成型し、しかる後、金型を開いて充
填機の粒子充填口より圧搾空気を吹き込んで成型体を離
型することを特徴とする曲面を有する型内発泡成型体の
製造方法を要旨とするものである。

〔実施例〕

以下、本発明の一実施例を図面に基き説明する。

第１図は本発明方法の実施に使用する成型機の一例を示
し、図中４．５は金型のフレームで、−方のフレーム４
は油圧シリンダーのピストンロッド３に連結されて進退
動可能に構成され・、ピストンロッド３の進退動によっ
てフレーム４．５に取り付けられた金型の型締め及び型
開きが可能に構成されている。金型はコア用金型６とキ
ャビティー用金型７とから構成され、これら金型６．７
面は曲面状を有している。この成型機は金型６．７を型
締めした時に各金型６．７によって囲まれる空間が成型
室８となるように構成されている。各フレーム４．５と
金型６．７との間にはチャンバー９．１０が形成され、
各チャンバー９．１０には媒体供給・排出口１１ａ、ｌ
ｌｂ、ｌｌｃ、１１ｄから、成型室内の予備発泡粒子を
加熱するための水蒸気や、得られた成型体を冷却するた
めの水等の媒体が供給及び排出されるようになっている
。

尚、金型６．７面には上記媒体を通過させるための複数
の孔（図示せず）が設けられている。

キャビティー用金型７には充填機１２が連結され、充填
機１２の粒子充填口１３は成型室８面側に開口している
。充填機１２内にはピストン軸１４の先端に設けられた
ピストン１５が進退動可能に設けられている。また、充
填機１２の側面の粒子給路２２近傍に貫通孔１９が設け
られており、該貫通孔１９は圧搾空気供給管２１に連結
されている。

本発明方法はまず上記金型６．７を型締めした後、成型
室８内に予備発泡粒子を供給する。この時、ピストン１
５は粒子供給路２２よりも後方（第１図において粒子供
給路２２よりも右側）に位置せしめ、次いで粒子供給路
２２上方に位置する粒子貯蔵タンク（図示せず）の扉を
開き、続いて貫通孔１９より圧搾空気を通すと予備発泡
粒子は粒子供給路２２を通って粒子充填口１３から成型
室８内に充填される。予備発泡粒子が成型室８内に充填
されると、ピストン１５が進動して粒子充填口１３を閉
じた（第１図に示す状態）後貫通孔１９より圧搾空気を
通すと充填機１２内に残った予備発泡粒子は前記粒子貯
蔵タンクに戻される。

次いで媒体供給・排出口１１ａ〜ｌｉｄを通ってチャン
バー９．１０へ供給される水蒸気によって予備発泡粒子
が加熱されて成型される。成型終了後、水蒸気にかえて
水等を媒体供給・排出口１１ａ〜ｌｉｄより供給して得
られた成型体を冷却した後、コア用金型６を第１図の矢
印方向に退勤せしめて型開きする。金型６．７を開いた
後ピストン１５を粒子供給路よりも後方に位置せしめ、
次いで、圧搾空気供給管２１から圧搾空気を供給して成
型体に吹き付けることにより成型体が離型され、以て発
泡成型体が回収される。この時圧搾空気供給管２１から
供給される圧搾空気の圧力は、通常３〜１５ｋｇ／ｃ艷
（Ｇ）、好ましくは５〜１０ｋｇ／Ｃ１１１（Ｇ）であ
る。

本発明方法は曲面を有する成型体の製造方法に適用され
るが、特に小球状の成型体の製造方法として好適である
。

〔発明の効果〕

以上説明したように本発明方法では成型体を離型するた
めのエジェクトピンが金型に設けられておらず、成型体
の離型は成型室に予備発泡粒子を供給するための粒子充
填口から圧搾空気を吹き込むことによって行うため、エ
ジェクトピンによって成型体を押して離型していた従来
法によって得られる成型体のように曲面状の表面にエジ
ェクトピンの跡が残って商品価値を低下させる虞がなく
、外観の優れた発泡成型体を得ることができる。また本
発明方法では粒子充填口より圧搾空気を吹き込むため、
必要以上の量の圧搾空気を使用することもなく、少量の
圧搾空気の使用によって効率的に離型を行って成型体を
得ることができる等の効果を有する。

【図面の簡単な説明】

図面は本発明の一実施例を示し、第１図は本発明製造方
法の一工程を示す成型機の縦断面口である。 ６．７・・・金型　８・・・成型室　１２・・・充填機
１３・・・粒子充填口　１９・・・貫通孔２１・・・圧
搾空気供給管

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 少なくとも一方の成型面が曲面状を有する２つの金型を
   型締めした後、熱可塑性樹脂予備発泡粒子を充填機より
   成型室内に充填し、次いで予備発泡粒子を水蒸気で加熱
   して成型し、しかる後、金型を開いて充填機の粒子充填
   口より圧搾空気を吹き込んで成型体を離型することを特
   徴とする曲面を有する型内発泡成型体の製造方法。