JP3174953B2 - プラスチック成形におけるガス利用方法 - Google Patents

プラスチック成形におけるガス利用方法

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JP3174953B2 JP19822991A JP19822991A JP3174953B2 JP 3174953 B2 JP3174953 B2 JP 3174953B2 JP 19822991 A JP19822991 A JP 19822991A JP 19822991 A JP19822991 A JP 19822991A JP 3174953 B2 JP3174953 B2 JP 3174953B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はプラスチックの射出成形
方法に関し、特に、射出成形プロセスを補助する加圧ガ
スの利用方法に関する。
【0002】
【従来の技術】慣用のプラスチック射出成形プロセスを
補助する加圧ガスの利用は、USPNo.4,101,
617(1978年7月18日登録)に開示されたフリ
ードリッヒの発明によって、最初に実用化された。この
フリードリッヒによる特許は、一度の成形操作によって
中空の成形品を射出成形する問題に取り組み、溶融プラ
スチック樹脂の金型キャビティ内への射出と共に又はそ
の直後に圧縮ガスを導入する実用的な方法を教示してい
る。更に、この特許は、成形品中のガス圧の減圧又は除
去の問題をノズルの金型からの分離によって解決してい
る。フリードリッヒの初期の研究は、透明なプラスチッ
ク建築レンガなどのような実用的な物品の射出成形に向
けられていた。最近では、特許されたフリードリッヒに
よるプロセスが、さまざまな形状及び大きさの中空プラ
スチック製品の射出成形に利用されるようになってき
た。
【0003】初期のころでは、慣用のプラスチック射出
成形プロセスでの補助する加圧ガスの利用は、今日享受
できると知られている機能的特性の全てが認識されてい
たわけではなかった。とりわけ初期のころは、プラスチ
ック工業においては、軽くて好ましい表面仕上げを有す
る(即ち、慣用のプラスチック射出成形に伴うヒケを防
ぐ)かなり厚みのある物品を射出成形する特殊なプロセ
スとして、ストラクチュラルフォームの利用がより大き
な注目を浴びた。しかしながら、熱可塑性物質のストラ
クチュラルフォーム成形の潜在的な応用範囲は、そのプ
ロセスの持つ固有の特性のために制限された。そのよう
な固有の特性とは、金型内でプラスチックを冷却するの
にかなり長いサイクル時間が必要とされること(フォー
ムセルは熱移動を妨げる働きをする)、溶融樹脂がキャ
ビティの冷えた表面に接触することに起因する表面仕上
げの問題(スプレーマーク、ふくれ及びスウォームマー
ク)である。
【0004】近年、ストラクチュラルフォームに期待さ
れてきた製品の品質や生産性を達成するために、慣用の
プラスチック射出成形を補助するガスの利用に関心が向
けられるようになった。表面の品質、型締め力、速いサ
イクル時間、軽量化、材料節減、及び部分ひずみ又はそ
りの低減等が慣用のプラスチック射出成形プロセスに対
して適切にガスを利用することで全て実現可能である。
1989年3月2日付のSAEの会合で発表された、ケ
ン・シー・ラッシュ博士による“Gas−Assist
ed Injection Molding…The
New Thermoplastic Molding
Technology For Exterior
Body Panels”をタイトルとした論文では、
プラスチック射出成形に係る援用ガスの利用に関連した
変遷を詳細に論述している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の動機は、自動
車ヘッドランプカバーのプラスチック射出成形を実現せ
んとする本発明者の研究課題であった。このタイプのカ
バーは、ヘッドランプレンズを露出させる開放位置と、
デザイン上の審美性や自動車の空気力学上の輪郭を高め
るためにヘッドランプレンズを隠す閉鎖位置との間で旋
回する。ヘッドランプカバーの構造は、カバーが閉鎖位
置にあるとき自動車のフロントパネルと同一面及び連続
して見えるような実質的に平面状のパネルからなってい
る。平面部分は、向い合った端で一体に取り付けられた
一対のフランジアームによって固定されている。各々の
フランジアームは実質的に平面状のカバー部分に垂直的
に伸びている。
【0006】本発明者の目的は、従来の金属ダイカスト
品に代えてプラスチック成形品のヘッドランプカバーを
実現させることであった。金属ダイカスト品はかなり重
く、その開放位置と閉鎖位置との間でヘッドランプカバ
ーを動かすのに高速のモーターやアクチュエイターを必
要とする。また、ダイカスト製カバーには熱サイクル上
の問題があり、永久歪を生じることなしに400°F
(205℃)以上の塗装オーブン中への通過に耐えるこ
とはできない。このように金属ダイカスト品は、二次的
な取付け設備、コスト高となるオフ−ライン操作、更に
オートメーション化された自動車組立工程を複雑化する
欠点を有している。
【0007】プラスチック成形品としてヘッドランプカ
バーを実現するにあたって、本発明者はいくつかの実用
上の問題に直面した。即ち、第1に、ヘッドランプカバ
ーの実質的な平面部の外部表面は、“クラスA”の品質
を満足し、オートメーション化されたラインで塗装でき
るものでなければならない。ひけや他の欠陥による表面
劣化は商品規格上受けいれられるものではない。第2
に、ヘッドランプカバーはいかに表面が微細な表面性を
有していても、平面全体にそりやひずみがあってはなら
ない。第3に、ヘッドランプカバーはその閉鎖位置及び
開放位置の間で作動するとき、安全で堅実な機械操作を
確かなものにするには、フランジアームの寸法精度は重
大である。第4に、樹脂組成物の劣化を生じさせない加
工温度内で、また最終製品の機械的強度を減じる樹脂の
分子切断力を生じさせない射出圧で、通例の生産ベース
できちんと製造できるように成形品がデザインされてい
なければならない。プロトタイプの開発ベースでは、慣
用のプラスチック射出成形によっては満足な部品を成形
できていない。
【0008】本発明者が直面したジレンマは、およそ次
の通りである。(1)プラスチック射出圧が小さすぎる
と、表面品質に劣り、完全に充填されない成形品となる
恐れがある。(2)プラスチック射出圧及び/又は射出
速度が大きすぎると、物質の分子切断が生じる恐れがあ
り、またひずみや強度不足につながる残留成形応力を引
き起こす。(3)樹脂温度が高すぎると、溶融樹脂の粘
度が低下するが、プラスチック材料の加工温度の限度を
超える恐れがあり、プラスチック材料の劣化や強化ガラ
スのようなフィラー材料の不均一化を招く。
【0009】本発明者の上記ジレンマを解決するため
に、ヘッドランプカバーの射出成形にガスを用いた。し
かしながら、部品デザイン上ガスがキャビティに入るこ
とや最終製品に中空部分やチャネルが形成することは許
されなかった。ヘッドランプカバーの平面部分は、均一
な肉厚が必要とされ、ガスチャネルの存在はチャネルの
外部へのガス浸透の可能性と同様に、成形品デザインを
指示した顧客には受けいれられるものではなかった。更
に、選択された位置にガスチャネルを伴うヘッドランプ
カバーをデザインする試みを種々行ったところ、もしガ
スチャネルが、とりわけカバーパネルへのフランジアー
ムの接合部の全体に存在すると、カバーの機械的強度が
傷つけられるということが判明した。そこで、本発明の
課題は、新規なガス援用プラスチック射出成形方法を提
供することである。
【0010】
【課題を解決するための手段及び作用】本発明は、製品
を成形するキャビティ内での成形品の形成を助けるが、
キャビティ内には入らない第1の加圧ガスを用いる、プ
ラスチック射出成形方法である。この出願においては、
第1のガスは金型に注入され、溶融樹脂をキャビティに
充填するのを補助するためにキャビティに実質的に連結
する部分に入るのに十分な量及び圧力が選択される。
【0011】溶融プラスチックは、プラスチック内に分
子レベルで残留成形応力を生じない圧で射出される。キ
ャビティに連結する部分内のガス圧は、キャビティ内の
流動的な樹脂に直接かつ制御された加圧作用を可能にす
る。その結果、樹脂冷却、即ち樹脂の収縮に抵抗する
間、ガスは、キャビティを規定している金型壁に樹脂が
しっかり接触するのを維持することによって、表面品質
の向上に貢献する。本発明の更なる利点は、金型内のガ
スの排出又は減圧がキャビティ内のプラスチックに作用
しないことである。ガスの注入は、公知の手段によって
実施される。
【0012】ガスを含む実質的にキャビティに連結する
部分は金型内のランナーに相当し、このランナーは、排
気工程の態様によっては、金型内のガスを排出するため
に機械的操作によって又は公知の他の手段によって孔明
き、切断又は開口される。
【0013】第2の加圧ガスは、樹脂がキャビティに入
るのに通る第1の樹脂流路から離れた位置で金型に注入
される。この第2ガスは第1の樹脂流路には入らないが
キャビティに入るのに十分な圧力及び量を有している。
図9と図10の態様では、第2ガスは直接キャビティに
導かれる。図4〜図8の態様においては、第2ガスは第
2樹脂流路によってキャビティに連通している樹脂溜め
に導かれる。他の態様では、樹脂溜めに導かれるとき、
第2ガスはキャビティは入らないが、樹脂溜め及び第2
樹脂流路に入るのに十分な圧力及び量を有している。
【0014】以下、本発明の特徴を実施例によって詳細
に説明する。
【0015】
【実施例】図1は、本発明の方法を実施するのに必要な
工程を示したものである。図2は、上述したようなヘッ
ドランプのレンズカバーの成形品(図中、20)の典型
的全体図を示している。以下、説明を容易にするために
図1に示す方法の工程に図2に示す成形品構造を対応さ
せて説明する。既に前述したように、ガス援用射出成形
の一般的な原理は、フリードリッヒの基本特許である米
国特許No.4,101,617(登録日:1978年
7月18日)に開示されている。本発明はフリードリッ
ヒ特許に基づいて改良を行ったもので、金型内への溶融
プラスチックと加圧ガスの導入を調整し、その後中空成
形品内のガスの排出を行い、再現性よく商業ベースで優
れた表面品質の中空成形品を生産するための方法に関す
るものである。
【0016】図1において工程10では、溶融プラスチ
ック樹脂が射出成形システムの金型の射出開口部に射出
される。図2の応用例において、樹脂の量は、金型のキ
ャビティと成形品20のスプルー相当部24(以下「ス
プルー」という)及びランナー相当部26(以下「ラン
ナー」という)によって決定される容積部分とを充填す
るのに十分なものである。スプルー24とランナー26
は、射出開口部とキャビティの間に伸びる第一の樹脂流
路を形成している。
【0017】この場合において、キャビティは最終製品
の形状を決定するラインAに沿った容積を有する。最終
製品は22で示されるヘッドランプレンズカバーであ
る。そのカバー22は肉厚の断面をなす外周フレーム3
2を有する実質的に平坦なパネル30からなる。取付フ
ランジ34aと34bは、各々ウエブ36aと36bに
よってパネル30の向い合う側面端で一体に取り付けら
れている。取付フランジ34aと34bの中央部はノッ
チ38aと38bを有しており、このノッチはカバー2
2を往復開閉させるサーボメカニズムのアクチュエータ
ーアームと結合するために付けられている。
【0018】平面パネル30の外部表面は、クラスAの
表面仕上げに関する自動車会社基準を満たすために欠陥
を回避しなければならない。また、自動車に組付けられ
たときの適切な嵌合や外観を獲得にするために、パネル
表面全体にそりや歪を回避しなければならない。
【0019】取付フランジ34aと34bは、パネル3
0に対して完全に垂直に一体に結合していなければなら
ない。垂直関係からズレると、ヘッドランプレンズカバ
ー22のアクチュエーターアームとの適切な機械的結合
から取付フランジ34aと34bを片寄らせることにな
る。更に、取付フランジ34aと34bはウエブ36a
と36bを介してパネル30に適当な機械的強度で接合
していなければならない。
【0020】故に、工程10では、プラスチック樹脂
は、キャビティからの物品の取り出し時又はその後の物
品の熱サイクリング中のそりを引き起こすプラスチック
内の微小なストレスを招くほど大きくはなく、且つ、キ
ャビティ内へのガス侵入なしにキャビティ内を充填する
のに十分な圧力で射出される。プラスチックの温度は、
その十分な流動性を確保するために、樹脂組成物の加工
温度の範囲内とする。しかしながら、プラスチック射出
温度は、樹脂組成物の分解又は焼け、及びフィラー材料
の分離に起因する不均一さを含めて、材料の分解を生じ
るほど大きくすべきではない。
【0021】工程12において、第1の加圧ガスは、ス
プルー24を介して射出口及びランナー26内に注入さ
れる。しかしながら、ガスはキャビティ内へのガスの侵
入を避けるのに十分な圧及び量が選ばれる。ガスの占め
る容積は図中28で示される。ガスの特定の圧及び量
は、試験成形を繰り返して決定されなければならない。
【0022】ヘッドランプレンズカバー22の場合にお
いて、ランナー26は成形プロセスにおいて補助する加
圧ガスの実質的な量に適応する形状になっている。図3
に示すように、ランナーへのガスの侵入とキャビティか
らの封じ込めを容易にするために、ランナー26は球根
状の断面、つまり逆さにされた水滴のような形をしてい
る。
【0023】28で示される部分の加圧ガスは、高いプ
ラスチック射出圧を必要とせずに、溶融樹脂でキャビテ
ィを充填するのを補助する。
【0024】工程14において、プラスチックがキャビ
ティ内で固化している間、加圧ガスは28の部分に維持
される。プラスチック固化中の加圧ガスは、その表面品
質を向上するためにキャビティの壁にプラスチックをし
っかり接触させ、押し付ける。このガス圧は、冷却中の
収縮というプラスチックの一般的な傾向を押し止め、最
終製品の表面における欠陥を除去する。
【0025】工程16において、成形品20は成形品2
0内のガスを排出することによって減圧され、最終製品
が取り出される。
【0026】成形品20内のガスの排出は、金型を開く
前に、孔明け、切断又は同様の機械的操作をスプルー2
4やランナー26に適用することによって、或いはノズ
ルの後退によって、行うことができる
【0027】成形品20内のガス圧を減圧又は除去した
上で、成形品20全体が金型から取り出される。ランナ
ー26とスプル28の付属品は、通常の操作に沿って最
終製品22から分離することができる。
【0028】ここで、図4〜図10を参照すると、第2
の加圧ガスは、樹脂がキャビティに入る第1の樹脂流路
から離れた位置で金型内に導かれる。第2のガスは、キ
ャビティ内に入る(但し、第1の樹脂流路には入らな
い)のに十分な圧力と量を有する。
【0029】図9及び図10の態様では、第2のガスは
直接キャビティ内に導入される。図4〜図8の態様で
は、第2のガスは第2の樹脂流路によってキャビティと
連通している樹脂溜め40に導かれる。樹脂溜め40に
導かれたときには、第2のガスは樹脂溜め40と第2の
樹脂流路に入るのに十分な圧力と量を有する。
【0030】図4〜図8に示すように、第1及び第2の
加圧ガスは、単一製品22’を作るために実質的に同時
に金型に導入される。図1〜図3の各部と同じ又は類似
の構造又は機能を有する各部については、シングルプラ
イム(’)が付され、図9と図10ではダブルプライム
(”)が付されている。樹脂溜め(溢出部)40は、プ
ラスチック製品22’が形成されるキャビティとつなが
っている。この樹脂溜め40は、キャビティから伸びる
第2の樹脂流路を画定し、第2の樹脂通路は溶融プラス
チックがキャビティから樹脂溜め40に流れるのを可能
にする。
【0031】図5によく示されているように、第2のガ
スは、ガス注入位置で示される後退可能なガスピン25
を介して製品22’の厚肉部23に導かれる。ガスはピ
ン25を介して樹脂溜め40に入り、また第2の樹脂流
路に沿って流れるのが好ましい。ガスは第2の樹脂流路
に入り、そこからキャビティ内へ入る(但し、第1の樹
脂流路には入らない)だけの圧力と量を有している。
【0032】別の態様として、製品の形状や大きさによ
っては、第2の加圧ガスがキャビティに入るのを望まな
いかもしれない。そのような場合には、第2のガスは第
2の樹脂流路のみに入るように調整する。
【0033】図5と図6は、第1のガスがスプルー2
4’からランナー26’には入るが物品22’には入ら
ないことを示している。
【0034】図8は、ガス圧を物品22’から抜くため
に、後退位置にあるガスピンを示している。
【0035】図9と図10は、ガスピン25に類似し
た、変形された引抜ガスピン25’を示しており、これ
は製品22’の厚肉部分23’(厚肉部分23と同様)
に直接第2の加圧ガスを注入するものである。図9では
ピン25’は厚肉部分23’内に達しているが、図10
ではピン25’はガス圧を成形品から抜くために後退し
ている。第2のガスは、キャビティに入るための圧と量
を有しているが、溶融樹脂がキャビティに入る第1の樹
脂流路には入らない。
【0036】本発明を具体的に説明してきたが、用いら
れた用語は限定のための用語というより解説のための用
語として用いられたものである。
【0037】明らかに、上述の構成要素に基づき本発明
は多くの態様が可能である。それゆえ、請求の範囲に記
載の本発明は実施例の記載のみによって限定されるもの
ではない。
【0038】
【発明の効果】加圧ガスの利用によって、ひずみやそり
などのない表面品質に優れた、自動車のヘッドランプカ
バーの様な平面的な成形品を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の成形方法の操作工程を示すフローチャ
ートである。
【図2】図1の工程に基づいて作製された成形品の例を
示す全体図である。
【図3】図2の球根状ランナーとレンズカバーの側面図
である。
【図4】第1及び第2の加圧ガスが成形品の形成に用い
られた成形品の上面図である。
【図5】図4のライン5−5における断面図で、成形品
において形成された中空部とガス注入位置にあるガスピ
ンを示す図である。
【図6】図4のライン6−6における断面図である。
【図7】図4のライン7−7における断面図である。
【図8】ガスピンが後退位置にある図5の部分図であ
る。
【図9】第2の加圧ガスが直接キャビティに注入され、
またガスピンがガス注入位置にある、本発明の他の実施
例を示す断面図である。
【図10】図9と同様の態様を示す図で、ガスピンが成
形品を排気するために後退位置にあることを示す図であ
る。
【符号の説明】
20,20’ モールディング 22,22’,22” カバー(製品) 24,24’ スプルー 25,25’ ガスピン 26 ランナー 30 平面パネル 40 ガス溜め

Claims (21)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】射出口を有する金型を備えた射出成形シス
    テムにおいて、プラスチック製品の成形にガスを利用す
    る方法であって、 (1)射出口を介し更に射出口から金型内の製品を成形
    するキャビティに伸びる樹脂流路に沿って、プラスチッ
    ク製品の作製に十分な量の溶融プラスチック樹脂を射出
    する工程、 (2)キャビティには入らないが樹脂流路に入るのに十
    分な圧力及び量の加圧ガスを金型内に注入する工程、 (3)キャビティ内のプラスチック樹脂が固化する間、
    金型内のガスを加圧下に維持する工程、及び (4)金型内で形成された成形品内のガスを排出する工
    程、 とを含む、プラスチック成形におけるガス利用方法。
  2. 【請求項2】成形品内のガスを排出する工程が、成形品
    内のガスを排出するために樹脂流路を開口する工程を含
    む請求項1に記載のガス利用方法。
  3. 【請求項3】樹脂流路を開口する工程が、そこに孔を形
    成するためにプラスチックに孔明けする工程を含む請求
    に記載のガス利用方法。
  4. 【請求項4】樹脂流路を開口する工程が、そこに含まれ
    るガスを排出するためにプラスチックを切断する工程を
    含む請求項に記載のガス利用方法。
  5. 【請求項5】射出口を有する金型を備えた射出成形シス
    テムにおいて、実質的な平面部分を少なくとも一つ有す
    るプラスチック製品の射出成形方法であって、 (1)射出口を介して更に射出口から製品成形用キャビ
    ティに伸びる樹脂流路に沿って、プラスチック製品の作
    製に十分な量の溶融プラスチック樹脂を射出する工程で
    あって、該樹脂流路が、キャビティの実質的な平面部分
    に実質的に連結する部分を有するものである、樹脂の射
    出工程、 (2)金型内に加圧ガスを注入する工程であって、該ガ
    スが、キャビティには入らないで、キャビティの平面部
    分に連結する樹脂流路部分に入るのに十分な圧及び量を
    有するものである、ガスの注入工程、 (3)キャビティ内のプラスチック樹脂が固化する間、
    前記樹脂流路内のガス圧を加圧下に維持する工程、及び (4)金型から成形品を取り出す前に成形品内のガスを
    排出する工程、 とを含む、プラスチック製品の射出成形方法。
  6. 【請求項6】成形品内のガスを排出する工程が、含有さ
    れているガスの排出を可能にするためにキャビティの平
    面部分に連結する樹脂流路を開口する工程を含む請求項
    に記載の射出成形方法。
  7. 【請求項7】樹脂流路の開口工程が、孔を形成するため
    にプラスチックを孔明けする工程を含む請求項に記載
    の射出成形方法。
  8. 【請求項8】樹脂流路の開口工程が、含有されているガ
    スの排出を可能にするためにプラスチックを切断する工
    程を含む請求項に記載の射出成形方法。
  9. 【請求項9】射出口を有する金型及び製品成形用キャビ
    ティを備えた射出成形システムにおいて、プラスチック
    製品の成形にガスを利用する方法であって、 (1)射出口を介し更に射出口から金型内の製品成形用
    キャビティに伸びる樹脂流路に沿って、プラスチック製
    品の作製に十分な量の溶融プラスチック樹脂を射出する
    工程、 (2)キャビティには入らないが樹脂流路に入るのに十
    分な圧力及び量の第1の加圧ガスを金型内に注入する工
    程、 (3)樹脂流路には入らないがキャビティには入るのに
    十分な圧力及び量の第2の加圧ガスを、樹脂流路から離
    れた位置で金型内に注入する工程、 (4)キャビティ内のプラスチック樹脂が固化する間、
    金型内の第1及び第2のガスを加圧下に維持する工程、
    及び (5)樹脂流路及びキャビティ内のガス圧を排除する工
    程、 とを含む、プラスチック成形におけるガス利用方法。
  10. 【請求項10】樹脂流路のガス圧を排除する工程が、そ
    こに含まれるガスの排気を可能にするために樹脂流路を
    開口する工程を有する請求項に記載のガス利用方法。
  11. 【請求項11】樹脂流路の開口工程が、そこに孔を形成
    するためにプラスチック樹脂を孔明けする工程を含む請
    求項10に記載のガス利用方法。
  12. 【請求項12】樹脂流路の開口工程が、そこに含まれる
    ガスを排出するためにプラスチックを切断する工程を含
    む請求項10に記載のガス利用方法。
  13. 【請求項13】第2の加圧ガスが、直接、キャビティに
    注入される請求項に記載のガス利用方法。
  14. 【請求項14】射出口、製品を成形するキャビティ及び
    キャビティに連通する樹脂溜めを有する金型を備えた射
    出成形システムにおける、プラスチック製品の射出成形
    方法であって、 (1)射出口を介して、更に射出口からキャビティに伸
    びる第1の樹脂流路に沿って、更にキャビティから樹脂
    溜めに伸びる第2の樹脂流路に沿って、プラスチック製
    品の作製に十分な量の溶融プラスチック樹脂を射出する
    工程、 (2)金型内に第1の加圧ガスを注入する工程であっ
    て、該第1のガスが、キャビティには入らないが、第1
    の樹脂流路に入るのに十分な圧及び量を有するものであ
    る、第1のガスの注入工程、 (3)樹脂溜めに第2の加圧ガスを注入する工程であっ
    て、該第2のガスが、第1の樹脂流路には入らないが、
    第2の樹脂流路と更にキャビティに入るのに十分な圧及
    び量を有するものである、第2のガスの注入工程、 (4)キャビティ内のプラスチック樹脂が固化する間、
    金型内で加圧下に第1及び第2のガスを維持する工程、
    及び (5)金型から成形品を取り出す前に、第1の樹脂流路
    及びキャビティ内のガスを排出する工程、 とを含む、プラスチック製品の射出成形方法。
  15. 【請求項15】第1の樹脂流路のガスを排出する工程
    が、第1の樹脂流路を開口する工程を有する請求項14
    に記載の射出成形方法。
  16. 【請求項16】第1の樹脂流路の開口工程が、そこに孔
    を形成するためにプラスチック樹脂を孔明けする工程を
    有する請求項15に記載の射出成形方法。
  17. 【請求項17】第1の樹脂流路の開口工程が、そこに含
    まれるガスを排出するためにプラスチックを切断する工
    程を有する請求項15に記載の射出成形方法。
  18. 【請求項18】射出口、製品を成形するキャビティ及び
    キャビティに連通する樹脂溜めを有する金型を備えた射
    出成形システムにおける、プラスチック製品の射出成形
    方法であって、 (1)射出口を介して、更に射出口からキャビティに伸
    びる第1の樹脂流路に沿って、更にキャビティから樹脂
    溜めに伸びる第2の樹脂流路に沿って、プラスチック製
    品の作製に十分な量の溶融プラスチック樹脂を射出する
    工程、 (2)金型内に第1の加圧ガスを注入する工程であっ
    て、該第1のガスが、キャビティには入らないが、第1
    の樹脂流路に入るのに十分な圧及び量を有するものであ
    る、第1のガスの注入工程、 (3)樹脂溜めに第2の加圧ガスを注入する工程であっ
    て、該第2のガスが、キャビティには入らないが、第2
    の樹脂流路に入るのに十分な圧及び量を有するものであ
    る、第2のガスの注入工程、 (4)キャビティ内のプラスチック樹脂が固化する間、
    金型内で加圧下に第1及び第2のガスを維持する工程、
    及び (5)金型から成形品を取り出す前に、第1及び第2の
    樹脂流路内のガスを排出する工程、 とを含む、プラスチック製品の射出成形方法。
  19. 【請求項19】第1の樹脂流路のガスを排出する工程
    が、第1の樹脂流路を開口する工程を有する請求項18
    に記載の射出成形方法。
  20. 【請求項20】第1の樹脂流路の開口工程が、そこに孔
    を形成するためにプラスチック樹脂を孔明けする工程を
    含む請求項19に記載の射出成形方法。
  21. 【請求項21】第1の樹脂流路の開口工程が、そこに含
    まれるガスを排出するためにプラスチックを切断する工
    程を有する請求項19に記載の射出成形方法。
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