JPH10193375A - 発泡樹脂成型機および発泡樹脂成型方法 - Google Patents
発泡樹脂成型機および発泡樹脂成型方法Info
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- JPH10193375A JPH10193375A JP9017923A JP1792397A JPH10193375A JP H10193375 A JPH10193375 A JP H10193375A JP 9017923 A JP9017923 A JP 9017923A JP 1792397 A JP1792397 A JP 1792397A JP H10193375 A JPH10193375 A JP H10193375A
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Abstract
ことができる発泡成型品を成型できる発泡樹脂成型機お
よび発泡樹脂成型方法を実現する。 【構成】 キャビティ60内にはキャビティ60を第1
の空間61および第2の空間62に仕切る仕切部材50
が取付けられており、この仕切部材50には、複数の櫛
歯51が形成されており、その櫛歯51間の隙間52
は、第1の発泡樹脂ビーズ71の直径より小さく、第2
の発泡樹脂ビーズ72の直径以下の隙間52が複数形成
されている。そして、第1および第2の発泡樹脂ビーズ
は、加熱膨張により隙間52において相互に融着する。
これにより、発泡成型品80は、接合部85において断
続的に融着されているため、接合部85に小さい力を加
えるだけで、その接合部85において折ることができ
る。
Description
を型内のキャビティに充填し、この充填された発泡樹脂
成型材料を加熱膨張させることにより発泡樹脂成型材料
を融着させて所定形状の発泡樹脂成型品を成型する発泡
樹脂成型機に関する。
とえば、特公昭58−9741号公報に記載のものが知
られている。上記のものは、部分的に補強された発泡樹
脂成型品を成型するためのものであり、キャビティ内の
うち異種原料にて成形しようとする所定域の部分を仕切
っておき、この仕切られた所定域以外のキャビティ内に
原料を充填し、この原料を加熱膨張させ融着が完了する
迄の間に所定域の仕切を除去し、そこにできるキャビテ
ィに上記原料とは異なる原料を充填して加熱膨張させ、
全体を一体に融着成形する構成である。そして、異種原
料同士がその境界域においてジグザグ状になって互いに
融着され、これにより、異種原料同士の境界域における
接合面積が大きくなるため、強度をアップできるという
ものである。
型機により成型される発泡成型品のうち、重量物を梱包
する際の緩衝材として用いられるものには、高い強度が
要求される。また、それら緩衝材のうち、寸法が大きい
ものの緩衝材として用いられるもの、たとえば、テレビ
を梱包する際にテレビの底面の左右側縁および上面の左
右側縁に装着される緩衝材にあっては、強度を要求され
ることは勿論、使用後の処理を容易にするために、所定
箇所を手で折ってある程度の長さにできる構造であるこ
とが要求される。しかし、上記従来のものでは、原料の
融着が完了する迄の間に異種原料間の仕切を除去するこ
とにより、異種原料同士の融着面積を大きくして、その
融着した部分の強度を高めることを目的とするものであ
るため、手で折って処理することが容易ではないという
問題がある。
め、成型される発泡成型品の使用後の処理の容易性を高
めることができる発泡樹脂成型機および発泡樹脂成型方
法を実現することを目的とする
成するため、請求項1に記載の発明では、発泡樹脂成型
材料を型内部のキャビティ内に充填し、この充填された
発泡樹脂成型材料を加熱膨張させて発泡樹脂成型品を成
型する発泡樹脂成型機において、前記キャビティには、
複数の空間が形成されており、それら複数の空間には第
1の発泡樹脂成型材料が充填される第1の空間と、この
第1の空間に隣接するとともに、第2の発泡樹脂成型材
料が充填される第2の空間とを有する複数の空間とが備
えられており、前記キャビティ内に前記第1および第2
の空間の境界部分に取付けられており、前記第1の空間
に充填された前記第1の発泡樹脂成型材料および前記第
2の空間に充填された前記第2の発泡樹脂成型材料が相
互に接触する隙間が形成された仕切部材が備えられたと
いう技術的手段を採用する。
載の発泡樹脂成型機において、前記発泡樹脂成型品は、
所定の物品を梱包する際の緩衝材として用いられるもの
であり、前記仕切部材は、前記発泡樹脂成型品が前記所
定の物品の緩衝材として用いられた際に、前記所定の物
品の重心から外れた箇所に取付けられたという技術的手
段を採用する。
は請求項2に記載の発泡樹脂成型機において、前記仕切
部材には、段部が形成されており、その段部の所定面に
前記隙間が形成されてなるという技術的手段を採用す
る。
し請求項3のいずれか1つに記載の発泡樹脂成型機にお
いて、前記第1および第2の発泡樹脂成型材料は、粒状
であり、前記仕切部材に形成された隙間は、前記第1お
よび第2の発泡樹脂成型材料の一方の粒径以下であり、
かつ、他方の粒径より大きいという技術的手段を採用す
る。
し請求項4のいずれか1つに記載の発泡樹脂成型機にお
いて、前記第1および第2の発泡樹脂成型材料は、同じ
種類であり、かつ、発泡倍率が異なる材質からなるとい
う技術的手段を採用する。
し請求項5のいずれか1つに記載の発泡樹脂成型機にお
いて、前記第1および第2の発泡樹脂成型材料は、異な
る種類の材質からなるという技術的手段を採用する。
し請求項6のいずれか1つに記載の発泡樹脂成型機にお
いて、前記第1および第2の発泡樹脂成型材料は、異な
る種類であり、かつ、発泡倍率が異なる材質からなると
いう技術的手段を採用する。
し請求項7のいずれか1つに記載の発泡樹脂成型機にお
いて、前記仕切部材は、前記キャビティ内に前記第1お
よび第2の空間の境界部分に着脱可能に取付けられてな
るという技術的手段を採用する。
材料を型内部のキャビティ内に充填し、この充填された
発泡樹脂成型材料を加熱膨張させて発泡樹脂成型品を成
型する発泡樹脂成型方法において、前記キャビティに第
1の発泡樹脂成型材料が充填される第1の空間と、この
第1の空間に隣接するとともに、第2の発泡樹脂成型材
料が充填される第2の空間とを形成し、前記キャビティ
内の前記第1および第2の空間の境界部分に、前記第1
の空間に充填された前記第1の発泡樹脂成型材料および
前記第2の空間に充填された前記第2の発泡樹脂成型材
料を相互に接触させる隙間が形成された仕切部材を取付
け、前記第1の空間に前記第1の発泡樹脂成型材料を充
填するとともに、前記第2の空間に前記第2の発泡樹脂
成型材料を充填する材料充填工程と、前記仕切部材を前
記キャビティ内に取付けた状態で前記第1および第2の
発泡樹脂成型材料を加熱膨張させることにより融着させ
るとともに、前記仕切部材に形成された隙間において相
互に接触する前記第1および第2の発泡樹脂成型材料を
融着させる加熱膨張工程と、この加熱膨張行程により融
着された前記キャビティ内の発泡樹脂成型体を離型する
離型工程とが備えられたという技術的手段を採用する。
記キャビティに形成された第1の空間に充填された第1
の発泡樹脂成型材料および第2の空間に充填された第2
の発泡樹脂成型材料は、キャビティ内に第1および第2
の空間の境界部分に取付けられた仕切部材に形成された
隙間において相互に接触する。これにより、第1および
第2の発泡樹脂成型材料を加熱膨張させた際に、仕切部
材に形成された隙間において相互に接触した第1および
第2の発泡樹脂成型材料を相互に融着させることができ
る。したがって、第1および第2の発泡樹脂成型材料
は、その境界面において仕切部材に形成された隙間にお
いてのみ融着するため、境界面の全面が融着するものよ
りも、その境界面における第1および第2の発泡樹脂成
型材料の接合強度を小さくすることができる。つまり、
上記発泡樹脂成型機により成型された発泡樹脂成型品
は、上記境界面において、境界面の全面が融着したもの
よりも小さい力で折ることができるため、1つを小さい
体積にして処理することができる。なお、上記境界面に
おける強度は、上記隙間の大きさおよび数を変更するこ
とにより、調整することができる。
記発泡樹脂成型品が、所定の物品を梱包する際の緩衝材
として用いられた際に、上記仕切部材を上記所定の物品
の重心から外れた箇所に取付けることにより、その箇所
において上記第1および第2の発泡樹脂成型材料を融着
することができる。したがって、上記所定の物品の重心
から外れた箇所において、上記第1および第2の発泡樹
脂成型材料を融着することにより、上記箇所の融着強度
を小さくすることができる。つまり、発泡樹脂成型品の
うち、上記所定の物品の重心がかかる部分に上記第1お
よび第2の発泡樹脂成型材料の融着部を設けないことに
より、上記所定の物品の荷重により、発泡樹脂成型品が
破損するのを防止できる。
記仕切部材に段部を形成し、その段部の所定面に上記隙
間を形成することにより、上記段部を形成しないものよ
りも、上記第1および第2の発泡樹脂成型材料の融着部
の強度を高めることができる。つまり、たとえば、後述
する発明の実施の形態に記載するように、上記発泡樹脂
成型品を緩衝材として用いる場合には、梱包する製品の
重量の大きさに応じて段部の数を変更することにより、
上記融着部の強度を調整することができる。
上記第1および第2の発泡樹脂成型材料が粒状である場
合に、上記仕切部材に形成された隙間を、上記第1およ
び第2の発泡樹脂成型材料の一方の粒径以下であり、か
つ、他方の粒径より大きく形成することにより、上記他
方の発泡樹脂成型材料が上記一方の発泡樹脂成型材料が
充填された空間へ移動するのを防止できる。つまり、上
記第1および第2の発泡樹脂成型材料が混ざり合うのを
防止できるため、上記第1および第2の発泡樹脂成型材
料のそれぞれにより成型される部分の強度を精度良く設
定できる。
記第1および第2の発泡樹脂成型材料は、同じ種類であ
り、かつ、発泡倍率が異なる材質からなることにより、
つまり、同じ種類の材質でありながら、発泡倍率が異な
るものを用いることにより、上記第1および第2の発泡
樹脂成型材料のそれぞれにより成型される部分を強度が
異なるものにすることができる。つまり、たとえば、後
述する発明の実施の形態に記載するように、発泡樹脂成
型品を荷重の大部分がブラウン管の外枠の底面に掛かる
テレビのように、重心が偏っている製品を梱包する際の
緩衝材として用いる場合、重心が掛かる部分を発泡倍率
が小さい発泡樹脂成型材料により成型するとともに、重
心が掛からない部分を発泡倍率が大きい発泡樹脂成型材
料により成型することにより、所望の部分の強度を高め
ることができる発泡樹脂成型品を成型できる。この場
合、製品の重心が掛かる部分から外れた部分において上
記発泡倍率の異なる発泡樹脂成型材料同士を融着するこ
とにより、使用後の処理において、上記融着部分で緩衝
材を容易に折ることができる。
泡樹脂成型品は、請求項6に記載の発明のように、上記
第1および第2の発泡樹脂成型材料として異なる種類の
材質のものを用いることによっても実現できる。つま
り、たとえば、製品の重心が掛かる部分を、加熱膨張さ
せた際の強度が高い材質の発泡樹脂成型材料で成型し、
重心が掛からない部分を、加熱膨張させた際の強度が低
い材質の発泡樹脂成型材料で成型する。
樹脂成型品は、請求項7に記載の発明のように、上記第
1および第2の発泡樹脂成型材料として異なる種類であ
り、かつ、発泡倍率が異なる材質のものを用いることに
よっても実現できる。つまり、たとえば、製品の重心が
掛かる部分および重心が掛からない部分を、発泡樹脂成
型材料の材質および発泡倍率を変更することにより、所
望の強度に成型できる。
上記仕切部材を上記キャビティ内に上記第1および第2
の空間を仕切るように着脱可能に取付けることにより、
隙間の大きさ、または、隙間の数が異なる仕切部材に変
更できる。つまり、仕切部材の仕様を変更することによ
り、上記第1および第2の発泡樹脂成型材料の接合部の
強度を、たとえば、梱包する製品の重量などに応じて変
更できる。
切部材を上記キャビティ内に取付けた状態で上記第1お
よび第2の発泡樹脂成型材料を加熱膨張させることによ
り融着させるとともに、上記仕切部材に形成された隙間
において相互に接触する上記第1および第2の発泡樹脂
成型材料を融着させる加熱膨張工程を備える。したがっ
て、仕切部材に形成された隙間において相互に接触した
第1および第2の発泡樹脂成型材料を相互に融着させる
ことができる。つまり、第1および第2の発泡樹脂成型
材料は、その境界面において仕切部材に形成された隙間
においてのみ融着するため、境界面の全面が融着するも
のよりも、その境界面における第1および第2の発泡樹
脂成型材料の接合強度を小さくすることができる。これ
により、上記発泡樹脂成型機により成型された発泡樹脂
成型品は、上記境界面において、境界面の全面が融着し
たものよりも小さい力で折ることができるため、1つを
小さい体積にして処理することができる。
よび発泡樹脂成型方法の一実施形態について図1ないし
図3を参照して説明する。図1は、本実施形態の発泡樹
脂成型機に備えられた金型であって、型閉めされた状態
を示す断面説明図であり、図2は、図1を正面図とした
場合の仕切部材50を取り出して示す平面図である。図
3(A)は、図1に示す金型により成型された発泡成型
品の外観を示す説明図であり、同図(B)は、同図
(A)のA−A矢視断面図である。
脂成型品として、テレビを段ボール箱で梱包する際にテ
レビの底面の左右側縁と段ボール箱の内面との間に介在
される緩衝材として用いられるものを代表に説明する。
また、図3(A)は、テレビの正面から見て底面の左側
縁を支持するための緩衝部材を右側面方向から見た説明
図である。
マスターフレーム20が備えられており、この固定側マ
スターフレーム20には、固定側金型22および裏板2
4が備えられている。また、金型10には、固定側マス
ターフレーム20と相対向して接合される移動側マスタ
ーフレーム30が備えられており、この移動側マスター
フレーム30には、移動側金型32および裏板34が備
えられている。そして、移動側マスターフレーム30
は、裏板34に取付けられた図示しないピストンシリン
ダ機構により、図中矢印F1およびF2で示す方向へ移
動することにより、型閉めおよび型開きを行う。
は、成型品80の形状のキャビティ60が形成されてお
り、このキャビティ60は、仕切部材50により第1の
空間61および第2の空間62に分かれている。仕切部
材50は、移動側金型32に着脱可能に取付けられてい
る。固定金型22には、裏板24を貫通した原料供給管
42,44が貫通されており、原料供給管42は、第1
の空間61に、原料供給管44は、第2の空間62にそ
れぞれ連通している。
填機により、第1の発泡樹脂成型材料たる第1の発泡樹
脂ビーズ71を第1の空間61に充填し、原料供給管4
4は、上記充填機により、第2の発泡樹脂成型材料たる
第2の発泡樹脂ビーズ72を第2の空間62に充填す
る。なお、本実施形態では、第1および第2の発泡樹脂
ビーズとして発泡ポリスチレンビーズが用いられ、第1
の発泡樹脂ビーズの発泡倍率は50倍であり、第2の発
泡樹脂ビーズの発泡倍率は40倍である。
参照して説明する。なお、図2において仕切部材50の
右側が移動側金型32に取り付けられる側であり、左側
が固定側金型22に対向する側である。図2に示すよう
に、仕切部材50には、移動側金型32に取り付けられ
る取付部材54が形成されており、この取付部材54の
上端には、成型品の側面内側にスリットを形成するため
のスリット形成部材53aが形成されている。また、取
付部材54の下端には、成型品の底面内側にスリットを
形成するためのスリット形成部材53bが形成されてい
る。取付部材54には、複数の櫛歯51が形成されてお
り、各櫛歯51間に形成される隙間52は、長さL1に
形成されている。この長さL1は、第1の発泡樹脂ビー
ズ71の直径より小さく、第2の発泡樹脂ビーズ72の
直径より大きい。また、隙間52は、型閉め方向に開口
している。つまり、仕切部材50は、キャビティ60の
第1の空間61に充填された第1の発泡樹脂ビーズ71
が、第2の空間62へ流出するのを阻止する。また、仕
切部材50は、第2の空間62に充填された第2の発泡
樹脂ビーズ72を隙間52から第1の空間61へ突出さ
せることにより、第1の発泡樹脂ビーズ71と接触させ
る。
び第2の発泡樹脂ビーズ72を用いて発泡成型品を成型
する方法について図1ないし図4を参照して説明する。
図4は、成型工程を示す工程図である。まず、図1に示
すように、移動側マスターフレーム30を矢印F2で示
す方向に移動し、型閉めを行う(工程100)。続い
て、第1の発泡樹脂ビーズ71をキャビティ60の第1
の空間61へ充填するとともに、第2の発泡樹脂ビーズ
72をキャビティ60の第2の空間62へ充填する(工
程200)。このとき、上述のように、仕切部材50に
より、第1の発泡樹脂ビーズ71が仕切部材50を通過
して第2の空間62へ流入することが阻止される。ま
た、上述のように、充填された第2の発泡樹脂ビーズ7
2は、仕切部材50の隙間52から第1の空間61へ突
出し、第1の発泡樹脂ビーズ71と接触する。
および移動側金型32に形成された図示しない蒸気流入
孔から流入し、第1の発泡樹脂ビーズ71および第2の
発泡樹脂ビーズ72を加熱膨張させて融着する(工程3
00)。このとき、仕切部材50の隙間52から突出
し、第1の発泡樹脂ビーズ71と接触している第2の発
泡樹脂ビーズ72は、その接触している部分において第
1の発泡樹脂ビーズ71と融着する
動側金型32に形成された図示しない噴射孔から噴射し
てキャビティ60内を冷却し、キャビティ60内の発泡
成型品を固化する(工程400)。続いて、移動側マス
ターフレーム30を矢印F1方向へ移動して型開きを行
い(工程500)、キャビティ60内の発泡成型品を取
り出す(工程600)。
型品の構造について図3を参照して説明する。図3
(A)に示すように、発泡成型品80は、第1の発泡樹
脂ビーズ71により成型された第1の成型部81と、第
2の発泡樹脂ビーズ72により成型された第2の成型部
82とから構成されており、第1の成型部81と第2の
成型部82との接合部85には、仕切部材50のスリッ
ト形成部材53aにより形成された側面スリット83
と、スリット形成部材53bにより形成された底面スリ
ット84とが形成されている。接合部85の断面形状、
つまり、第1の成型部81と第2の成型部82との融着
部の形状は、図3(B)に斜線で示すように、側面に縦
長の長方形状の融着部82aを有し、底面に櫛歯状の融
着部82bを有する形状である。つまり、第1の発泡樹
脂ビーズ71および第2の発泡樹脂ビーズ72は、仕切
部材50の隙間52においてのみ相互に融着しているた
め、融着部82bの断面形状は、融着部分を示す凸部8
2cおよび非融着部分を示す凹部82dが交互に形成さ
れた櫛歯状になっている。
の成型部82は、従来のように、その境界部の全面にわ
たって相互に融着しているものよりも融着する面積が小
さいため、境界部分における接合強度を小さくすること
ができる。つまり、発泡成型品80を使用後に処理する
場合に、小さい力を加えるだけで接合部85において折
ることができるため、1つの体積を小さくして処理する
ことができる。しかも、テレビの荷重の大部分は、図3
(A)に示す第2の成型部82の支持面82aに掛か
り、第1の成型部81には殆ど掛からないため、接合部
83の接合強度が小さくても緩衝部材としての効果が低
減されることがない。
ように、段部56が形成されており、その2つの面に櫛
歯57a,57bが形成された形状のものを用いること
もできる。この仕切部材55を用いることにより、図5
(B)に示す発泡成型品90を成型することができる。
この発泡成型品90の段部91には、櫛歯57a,57
bにより形成された櫛歯状の接合部91a,91bが形
成されている。これにより、発泡成型品90は、矢印F
3で示す方向に作用する外力に対する強度が高く、矢印
F4で示す方向に作用する外力に対する強度が低いもの
となる。
使用中においては、製品の荷重に対する強度が高く、使
用後においては、矢印F5,F6の方向に小さい力を加
えるだけで、角部92から容易に折ることができるもの
となる。なお、段部の高さを低くしたり、段部の数を増
加することにより、矢印F3方向の外力に対する強度を
高めることができる。
の発泡樹脂ビーズとして、発泡スチレンビーズを用いた
が、ポリエチレンと発泡剤とを組み合わせたビーズを用
いることもできる。さらに、第1および第2の発泡樹脂
ビーズとして異なる材質のものを用いることもでき、材
質および発泡倍率が異なるものを用いることもできる。
つまり、材質および発泡倍率を変更することにより、用
途に最適な発泡成型品を成型することができる。この場
合、仕切部材の隙間の数および大きさを変更することに
よって用途に応じたものを成型できることは勿論であ
る。
れた発泡成型品の使用後の処理の容易性を高めることが
できる発泡樹脂成型機および発泡樹脂成型方法を実現す
ることができる。
金型の断面説明図である。
して示す平面図である。
泡成型品の外観を示す説明図であり、(B)は、(A)
のA−A矢視断面図である。
る。
り、(B)は、(A)に示す仕切部材を用いて成型され
た発泡成型品の断面図である。
Claims (9)
- 【請求項1】 発泡樹脂成型材料を型内部のキャビティ
内に充填し、この充填された発泡樹脂成型材料を加熱膨
張させて発泡樹脂成型品を成型する発泡樹脂成型機にお
いて、 前記キャビティには、複数の空間が形成されており、 それら複数の空間には第1の発泡樹脂成型材料が充填さ
れる第1の空間と、 この第1の空間に隣接するとともに、第2の発泡樹脂成
型材料が充填される第2の空間とを有する複数の空間と
が備えられており、 前記キャビティ内に前記第1および第2の空間の境界部
分に取付けられており、前記第1の空間に充填された前
記第1の発泡樹脂成型材料および前記第2の空間に充填
された前記第2の発泡樹脂成型材料が相互に接触する隙
間が形成された仕切部材が備えられたことを特徴とする
発泡樹脂成型機。 - 【請求項2】 前記発泡樹脂成型品は、所定の物品を梱
包する際の緩衝材として用いられるものであり、 前記仕切部材は、前記発泡樹脂成型品が前記所定の物品
の緩衝材として用いられた際に、前記所定の物品の重心
から外れた箇所に取付けられたことを特徴とする請求項
1に記載の発泡樹脂成型機。 - 【請求項3】 前記仕切部材には、段部が形成されてお
り、その段部の所定面に前記隙間が形成されてなること
を特徴とする請求項1または請求項2に記載の発泡樹脂
成型機。 - 【請求項4】 前記第1および第2の発泡樹脂成型材料
は、粒状であり、 前記仕切部材に形成された隙間は、前記第1および第2
の発泡樹脂成型材料の一方の粒径以下であり、かつ、他
方の粒径より大きいことを特徴とする請求項1ないし請
求項3のいずれか1つに記載の発泡樹脂成型機。 - 【請求項5】 前記第1および第2の発泡樹脂成型材料
は、同じ種類であり、かつ、発泡倍率が異なる材質から
なることを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれ
か1つに記載の発泡樹脂成型機。 - 【請求項6】 前記第1および第2の発泡樹脂成型材料
は、異なる種類の材質からなることを特徴とする請求項
1ないし請求項5のいずれか1つに記載の発泡樹脂成型
機。 - 【請求項7】 前記第1および第2の発泡樹脂成型材料
は、異なる種類であり、かつ、発泡倍率が異なる材質か
らなることを特徴とする請求項1ないし請求項6のいず
れか1つに記載の発泡樹脂成型機。 - 【請求項8】 前記仕切部材は、前記キャビティ内に前
記第1および第2の空間の境界部分に着脱可能に取付け
られてなることを特徴とする請求項1ないし請求項7の
いずれか1つに記載の発泡樹脂成型機。 - 【請求項9】 発泡樹脂成型材料を型内部のキャビティ
内に充填し、この充填された発泡樹脂成型材料を加熱膨
張させて発泡樹脂成型品を成型する発泡樹脂成型方法に
おいて、 前記キャビティに第1の発泡樹脂成型材料が充填される
第1の空間と、この第1の空間に隣接するとともに、第
2の発泡樹脂成型材料が充填される第2の空間とを形成
し、 前記キャビティ内の前記第1および第2の空間の境界部
分に、前記第1の空間に充填された前記第1の発泡樹脂
成型材料および前記第2の空間に充填された前記第2の
発泡樹脂成型材料を相互に接触させる隙間が形成された
仕切部材を取付け、 前記第1の空間に前記第1の発泡樹脂成型材料を充填す
るとともに、前記第2の空間に前記第2の発泡樹脂成型
材料を充填する材料充填工程と、 前記仕切部材を前記キャビティ内に取付けた状態で前記
第1および第2の発泡樹脂成型材料を加熱膨張させるこ
とにより融着させるとともに、前記仕切部材に形成され
た隙間において相互に接触する前記第1および第2の発
泡樹脂成型材料を融着させる加熱膨張工程と、 この加熱膨張行程により融着された前記キャビティ内の
発泡樹脂成型体を離型する離型工程とが備えられたこと
を特徴とする発泡樹脂成型方法。
Priority Applications (1)
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