JPH04185326A - 発泡成形品の成形方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野〕 本発明は、成形品の使用方法又は使用物性に応して部分
的に種類の異なる予備発泡ビーズを配置し、成形品材質
を変化させて一体成形する発泡成形品の成形方法に関す
るものである。

〔従来技術及びその問題点］ 従来の発泡倍率を異にするビーズを用いる成形品の製造
法としては例えば特公昭６１−５８２９２号公報がある
が、これを第６図、第７図に基いて説明すると、金型３
３の高発泡ビーズ充填部分ａ、低発泡ビーズ充填部分す
にそれぞれ高発泡ビーズ供給口３Ｓ、低発泡ビーズ供給
口３４．３４を取付け、高発泡ビーズ供給口３５を高発
泡用ビーズ用計量ホンバ３１に、低発泡ビーズ供給口３
４．３４を低発泡ビーズ用ホッパ３２にそれぞれ連結し
、前記ビーズ供給口３４゜３４から送風を続けながら、
計量ホッパ３１で計量された高発泡ビーズ３７を先ず供
給口３５より金型３３の前記ａ部分に充填するが、この
とき、低発泡ビーズ用ホッパ３２の低発泡ビーズ３６を
充填するための金型３３のｂ部分は、供給口３４．３４
から送風のみを吹きつけ、送風による空間のま＼残して
おき金型３３の端部を含む主要部を形成するａ部分に高
発泡ビーズを供給口３５から送風吹き付けにより所定量
充填し、次に低発泡ビーズ３６を供給口３４．３４から
前記した空間として残されたｂ部分に低発泡ビーズ３６
を充填し、ａ及びｂ部分を第７図に示すように配置充填
した後、加熱発泡するようにしている。

ところで、上記従来のものにおいては、高発泡ビーズ充
填部分ａと低発泡ビーズ充填部分すの境界部においては
高発泡ビーズ３７と低発泡ビーズ３６とが混在すること
となり、そのため発泡成形された成形品が無色の場合は
格別問題にはならないが、カラー成形品特に高発泡部分
と低発泡部分とが色を異にするような成形品の場合は、
前記の境界部は２種の色が混在することとなり、成形品
の１部が色が混ざり合った斑状を呈しより明確な境界部
を作成することの要望が存在した。

そこで、異種原料を混在することなく、発泡成形するた
めに、異種のビーズを金型内に充填するに際し、それら
の境界部に異種ビーズが互いに混入しないように、ビー
ズが通らない間隙を有するピンを配設した仕切り部材を
設けたものが特開昭５４−６０３６６号公報で開示され
ているが、このものは機構が複雑で、仕切り部材の設定
、取り外し等が必要であることから、高価な金型が必要
となり、実用的とは言い難いものであった。

［発明が解決しようとする課題］ 本発明は前記した従来技術の問題点を解決し、簡単な手
段によって種類及び又は発泡倍率を異にするビーズが境
界部において互いに混入し合わないようにした発泡成形
品を得ることを可能にした発泡成形品の成形方法の提供
を目的とするものである。

〔課題を解決するための手段］ 本発明に係る発泡成形品の成形方法は、前記の目的を達
成するために、合成樹脂の種類又は及び発泡倍率を異に
する２種以上の予備発泡合成樹脂ビーズを同一の金型内
に配置充填して発泡成形品を得る方法において、前記合
成樹脂の種類又は及び発泡倍率別にビーズの種類に応じ
て各別のホッパに収容し、前記それぞれのホッパに１又
は複数の供給器を連結し、前記それぞれの供給器より送
風を行いながら該送風により金型内にビーズを供給する
際に、前記金型内の前記種類又は及び倍率を異にする異
種のビーズにより区画される境界部に進退自在とした空
気の流れを制御する制御板によって異種のビーズをそれ
ぞれ区画し、前記異種のビーズの供給に時間差を与えて
充填するか又は同時に供給充填し充填終了後前記の制御
板を後退せしめて、前記の異種原料を同時に加熱発泡し
て一体形成することをその特徴とするものである。

〔実施例〕

本発明方法を図面を参考にして具体的に説明する。

第１図において、金型１内の高発泡ビーズ充填部Ａ、低
発泡ビーズ充填部Ｂにそれぞれ高発泡ビーズ供給口２、
低発泡ビーズ供給口３を取り付け、前記した高発泡ビー
ズ供給口２を高発泡ビーズ６が収容されている高発泡ビ
ーズ用計量ホッパー４に、低発泡ビーズ供給口３を低発
泡ビーズ７が収容の低発泡ビーズ用ホッパー５にそれぞ
れ連結する。

９．９′は金型Ｉの高発泡ビーズ充填部Ａと低発泡ビー
ズ充填部Ｂの境界部に進退自在に設けられた空気の流れ
を制御する制御板であり、該制御板９，９′はシリンダ
１０．１０’にて金型１内に対して前記のように進退自
在とされている。

前記した高発泡ビーズ供給口２及び低発泡ビーズ供給口
３より送風を続けながら、ホッパー４より計量された高
発泡ビーズ６を先ず高発泡ビーズ供給口２から金型１内
の高発泡充填部Ａに充填するが、この充填に先立って前
記した制御板９．９′をシリンダ１０．１０’を作動し
て金型ｌ内に挿入して高発泡ビーズ充填部Ａと低発泡ビ
ーズ充填部Ｂとを区画するようにする。

そして、前記した制御板９，９′は例えば薄い真鍮板、
アルミ板又はステンレス板よりなり、第２図に示すよう
に、金型１の横方向又は縦方向内壁の幅より短い長さを
有するものでよく、制御板９．９′の両端と金型１の内
壁との間に間隙を有してよいものであり、その断面形状
もどのようなものでもよく、高発泡ビーズ供給口及び低
発泡ビーズ供給口の数や、成形品が必要とする高発泡部
と低発泡部との位置等によって定められるものであって
、例えば第２図に示すように、２つの低発泡ビーズ供給
口３，３の間に設けられる両端を金型１の中心方向に折
曲したもの、あるいは第５図（イ）に示すように、それ
ぞれの低発泡供給口の一部を覆うようにしたもの、同（
ロ）に示すように、高発泡ビーズ供給口より金型１内の
一部を区画するような形状としてもよく、またその数に
おいても供給口の数によってどのような用い方でもよく
、前記した第５図（イ）に示すように４個の低発泡ビー
ズ供給口のそれぞれの一部を覆うようにしてもよいし、
また、第５図（ｒｌ）は１個の高発泡ビーズ供給口と２
個の低発泡ビーズ供給口の場合を示している。

上記したように、制御板９．９′を金型１内の高発泡ビ
ーズ充填部Ａと低発泡ビーズ充填部Ｂとの境界部に挿入
し、高発泡ビーズ６を高発泡ビーズ供給口２より送風に
より金型ｌの前記Ａ部分にホッパー４で計量された高発
泡ビーズ６を充填するが、この七き、低発泡ビーズ供給
口３からは送風のみを行い、該送風により低発泡ビーズ
充填部Ｂは空間部として残しておく、そして前記したよ
うに低発泡ビーズ供給口３からは空気のみが送風されて
いるので、該空気は制御板９．９′の端部より、該端部
に沿って流れ、供給されてくる高発泡ビーズ６を吹き飛
ばし、金型１内壁までの空間部を形成することができる
。

前記した計量された高発泡ビーズ６を所定量充填部Ａに
充填し、次に低発泡ビーズ７を低発泡ビーズ供給口３よ
り金型１の低発泡ビーズ充填部Ｂに送風により充填する
。充填部Ａ及びＢに第２図に示すように異種のビーズ充
填配置する。

充填を完了した後、エアシリンダ１０．１０’を作動し
て制御板９．９′を金型１内から引き出し、前記のビー
ズ６．７を一体に加熱発泡成形する。

上記した成形方法によって得られる成形品としては、例
えば、重量物包装用として底面緩衝材で重量を支える部
分を発泡倍率を低くして物性を高くし、その他の部分を
発泡倍率の高い樹脂で成形した成形品や、構造床材用と
して例えば浴室用床材で浴槽が配置される部分は発泡倍
率を低くして物性を強くし、その他の部分は発泡倍率を
高くした成形品等がある。

そして、低発泡部分と高発泡部分とを色分けした場合、
低発泡部と高発泡部とは境界部から充填時に制御板９，
９′によって区画されて充填されるので確実に色分けさ
れ、境界部でそれらの色が混合することは少なく、目的
に合った成形品が得られる。

第３図に示す例では、空気の流れを制御する制御板９，
９′の両端を金型ｌ内の内壁に接するようにすると、ビ
ーズ充填時に前記の制御板９．。

９１をシリンダ１０．１０によって金型１内の高発泡ビ
ーズ充填部Ａと低発泡ビーズ充填部Ｂの境界部に挿入し
、両部Ａ、Ｂをより明確に区画しそれぞれのホッパー４
．５より高発泡ビーズ６、低発泡ビーズ７を同時に送風
により供給し、それぞれの充填部Ａ、Ｂに充填する。こ
の場合は、先回説明した、時間差を設けて充填する場合
と異なり、先に供給する高発泡ビーズを計量する必要は
なく、同時に供給・充填させることができるものである
。

充填後、制Ｗｔ＆９．，９．を金型１内より引き出し、
加熱発泡し、一体成形する。

前記した同時充填方法によって加熱発泡し、−体成形し
た成形品１５としては、前述した重量物包装用や構造床
材用の他に第４図に示すような中央部が高発泡倍率の発
泡体１６と両端部が低発泡倍率の発泡体１７で分けられ
た箱状の成形品１７が得られる。前記した再発泡体部分
が良好に融着され一体化したものとなっている。そして
、高発泡体部分と低発泡体部分との色を異ならしめた場
合には、境界部はビーズの充填時に金型１内壁にまで制
限板９，９でより明確に区画されて充填されるので、高
発泡部と低発泡部とは成形品とされたときには色は判然
と区別され、境界部においては両方の色が混在すること
も少なく、極めて美麗に仕上げることが可能である。

更に、前記した発泡成形品１５は、例えば魚類の冷凍用
面として使用したときは、魚類を収容して冷凍室に積み
重ねた場合、強度及び耐変形性に優れた両端の低発泡倍
率部分１７．１７で積層ねたときの重量を負担すること
ができ、また、冷凍効果を高めるために函の隅部に冷気
の流通用の切欠けを設けても該切欠部が低発泡体部であ
るので、切欠により脆弱となることはなく、更にカラー
品の場合は、２種類の原料の境界がはっきりして成形品
の商品価値を高めることができるものである。

上記の例においては、金型内に空気流れの制御板９．．
９．を設けて境界部で区画するのみでよく、この場合に
はホンバーに計量装置を取り付ける必要もなく、繁雑な
操作の必要もないものである。

〔発明の効果］ 本発明に係る発泡成形品の成形方法によるときは、空気
流れの制御板を用いることにより異種ビーズの境界部が
判然と区別できる成形品を得ることができ、特にカラー
品の使用の場合には色合いが明確にすることができるも
のである。また、両端が金型内壁にも接するような制御
板を用いた場合は、異種ビーズを同時に充填することが
可能であり、時間差を充填するときは先に供給するビー
ズを計量する必要があるが、同時充填の場合は計量の必
要はなく繰作を簡単化することができ高度な製造技術を
必要とせず容易に製造が可能となる。

前記して異種原料を時間差を設けて充填する場合も同時
に充填する場合も制御板の位置を変えた型枠を用いるこ
とにより、目的に応じた成形品を成形することができ、
しかも低発泡部と高発泡部上の境界面が混入状態となる
ことがない効果を有するものである。

なお、境界面での強度低下が問題となる場合制御板の挿
入高さの調節により混入状態を調整することにより強度
の低下防止が容易に実施できる。

【図面の簡単な説明】

図面は本発明の実施例を示し、第１図は金型に供給器を
取り付け、材料が充填された状態を示す金型及びホッパ
ーの説明用断面図、第２図は金型の同平面図、第３図は
第２図とは別の例の同平面図、第４図は、第３図の例に
よる発泡成形品の斜視図、第５図Ｕ（イ）（Ｏ）は異な
る制御板の形状を示す金型の平面図、第６図は従来装置
の説明図断面図である。 Ａ：高発泡ビーズ充填部 Ｂ：低発泡ビーズ充填部 １：金型　　　　　　　２：裔発泡ビーズ供給ロ３：低
発泡ビーズ供給口 ４：高発泡ビーズ用ホンバー ５：低発泡ビーズ用水ンバー ９．９．：制御板 特許出願人　　鐘淵化学工業株式会社 代理人　弁理士　　岩　　木　　謙　　二、す 第１図 第２図 第３図　　　第４図 第５図 （イ）　　　　　　　　　　　　　　　　（ロ）第６図 第７図 手続補正書（方式） ％式％ １、事件の表示 平成２年特許願第３１１４４４号 ３、補正をする者　　　　　　　　　　　　　　　　　
３．２．１８事件との関係　　特許出願人 住所　　大阪府大阪市北区中之島三丁目２番４号名称　
鐘淵化学工業株式会社 ４、代理人〒１０５電話３５０３−０４０８６、補正の
対象　　　　明細書の図面の簡単な説明の欄７、補正の
内容 明細書第１３頁６行の「図である。」を「図、第７図は
従来装置の金型の平面図である。」と補正する。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 合成樹脂の種類又は及び発泡倍率を異にする２種以上の
   予備発泡合成樹脂ビーズを同一の金型内に配置充填して
   発泡成形品を得る方法において、前記合成樹脂の種類又
   は及び発泡倍率別にビーズの種類に応じて各別のホッパ
   に収容し、前記それぞれのホッパに１又は複数の供給器
   を連結し、前記それぞれの供給器より送風を行いながら
   該送風により金型内にビーズを供給する際に、前記金型
   内の前記種類又は及び倍率を異にする異種のビーズによ
   り区画される境界部に進退自在とした空気の流れを制御
   する制御板によって異種のビーズをそれぞれ区画し、前
   記異種のビーズの供給に時間差を与えて充填するか又は
   同時に供給充填し充填終了後前記の制御板を後退せしめ
   て、前記の異種原料を同時に加熱発泡して一体形成する
   ことを特徴とする発泡成形品の成形方法。