JP2002164654A - 多層セラミック基板およびその製造方法 - Google Patents

多層セラミック基板およびその製造方法

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 キャビティを有する多層セラミック基板を得
ようとするとき、焼成工程において、キャビティの底面
部の端部においてクラックが生じることがある。 【解決手段】 焼成されることによって、キャビティ5
を有する多層セラミック基板となるグリーンシート積層
体1において、キャビティ5の内周面の底面側端部にお
いて当該キャビティ5の内周面の全周にわたって露出す
る状態で、キャビティ5のための貫通孔6を有する第1
のセラミックグリーンシート7と貫通孔を有しない第2
のセラミックグリーンシート8との界面に沿って、収縮
緩和パッド9を設ける。収縮緩和パッド9は、たとえ
ば、ガラス成分を含み、焼成工程において、第1のセラ
ミックグリーンシート7と第2のセラミックグリーンシ
ート8との界面部に生じる収縮応力を緩和するように作
用する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、多層セラミック
基板およびその製造方法に関するもので、特に、電子部
品を実装かつ収容するためのキャビティを有する多層セ
ラミック基板およびその製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】電子機器に対する小型軽量化、多機能
化、高信頼性化等の要望が、近年、ますます高まってお
り、これに伴い、基板への実装技術の向上も求められて
いる。基板への実装技術の向上を図る効果的な方法とし
て、最も典型的には、基板での配線の高密度化を図るこ
とがある。
【0003】そこで、このような基板での配線の高密度
化に対応するため、セラミックグリーンシートに導体膜
等を印刷によって形成したものを複数枚積み重ね、プレ
スした後、焼成することによって作製される多層セラミ
ック基板の開発が進められている。
【0004】他方、多層セラミック基板自身の小型化お
よび低背化を図るため、多層セラミック基板に、電子部
品実装用のキャビティを形成することが有効である。
【0005】しかしながら、このようなキャビティを形
成した多層セラミック基板の場合には、これを得るため
の焼成工程の結果、キャビティの底面部の端部において
クラックが発生しやすいという問題がある。このような
クラックは、焼成工程の前において、多層セラミック基
板となるべきグリーンシート積層体をプレスするとき、
キャビティが存在しているために、グリーンシート積層
体全体に対して均一な圧力をかけることが困難であり、
そのため、キャビティの底面部の端部に残留応力がもた
らされることが原因となって発生するものと考えられ
る。
【0006】上述の問題を解決するため、特開平9−3
9160号公報には、キャビティを有するグリーンシー
ト積層体を、1対のゴムシートで挟んだ状態で真空パッ
クし、静止流体中で等方加圧することによってプレス工
程を実施することが記載されている。
【0007】また、特開平9−181449号公報に
は、キャビティと同形状の凸部分を有する弾性体をもっ
て、グリーンシート積層体を加圧することによってプレ
ス工程を実施することが記載されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、特開平
9−39160号公報または特開平9−181449号
公報に記載されている方法は、いずれも、プレス時に均
等な圧力をかけることを目的とするものであるが、実際
には、圧力を均等にかけることは非常に困難である。た
とえば、特開平9−181449号公報に記載の方法で
は、用いる弾性体の形状や性質などを細かくかつ厳しく
規定する必要があり、また、いかなる弾性体を用いて
も、完全に均一な圧力をかけることはほとんど不可能で
あると言っても過言ではない。
【0009】そのため、キャビティを形成したグリーン
シート積層体に対してプレス工程において均一な圧力を
かけようとする方法に頼る限り、部分的に残留する応力
の問題を回避することが不可能に近く、そのため、焼成
工程において、収縮応力がかかり、この収縮応力のかか
り方によって、特にキャビティの底面部の端部に発生す
るクラックを完全に防ぐことはできないのが現状であ
る。
【0010】そこで、この発明の目的は、上述したよう
な問題を解決し得る多層セラミック基板の製造方法およ
びこの製造方法によって得られた多層セラミック基板を
提供しようとすることである。
【0011】
【課題を解決するための手段】この発明は、キャビティ
を形成するための貫通孔を有する第1のセラミックグリ
ーンシートと少なくとも上記の貫通孔の位置に貫通孔を
有しない第2のセラミックグリーンシートとをそれぞれ
作製する工程と、第1のセラミックグリーンシートと第
2のセラミックグリーンシートとを積層することによっ
て、積層方向での少なくとも一方の端面に開口を位置さ
せるように貫通孔によって形成されたキャビティを有す
るグリーンシート積層体を作製する工程と、グリーンシ
ート積層体を焼成する工程とを備える、多層セラミック
基板の製造方法に向けられるものであって、上述した技
術的課題を解決するため、次のような構成を備えること
を特徴としている。
【0012】すなわち、上述したグリーンシート積層体
を焼成する工程において第1のセラミックグリーンシー
トと第2のセラミックグリーンシートとの界面部に生じ
る収縮応力を緩和するための収縮緩和材料が用意され
る。
【0013】そして、グリーンシート積層体を作製する
工程において、キャビティの内周面の底面側端部におい
て当該キャビティの内周面の全周にわたって露出する状
態で、第1のセラミックグリーンシートと第2のセラミ
ックグリーンシートとの界面の少なくとも一部に沿っ
て、上述の収縮緩和材料からなる収縮緩和パッドを設け
るようにされることを特徴としている。
【0014】上述の収縮緩和パッドは、キャビティの内
周面の近傍においてのみ、第1のセラミックグリーンシ
ートの主面の面積の10%以上の面積をもって設けられ
たり、あるいは、第1のセラミックグリーンシートと実
質的に同じ平面形状をもって、第1のセラミックグリー
ンシートと第2のセラミックグリーンシートとの界面に
沿って層状に設けられたりすることができる。
【0015】収縮緩和パッドは、キャビティの深さに対
して20%以下の厚みをもって設けられることが好まし
い。
【0016】収縮緩和パッドは、好ましい実施態様で
は、ガラス成分を含み、その軟化温度は、第1および第
2のセラミックグリーンシートの収縮開始温度と同等か
それより低くされる。
【0017】上述の実施態様において、第1および第2
のセラミックグリーンシートは、ガラス成分を含むこと
が好ましい。
【0018】上述の場合、第1および第2のセラミック
グリーンシートに含まれるガラス成分の含有率は、収縮
緩和パッドに含まれるガラス成分の含有率より少なくさ
れることが好ましい。
【0019】また、収縮緩和パッドに含まれるガラス成
分は、第1および第2のセラミックグリーンシートに含
まれるガラス成分と同種のものを含むことが好ましい。
この場合において、収縮緩和パッドに含まれるガラス成
分と第1および第2のセラミックグリーンシートに含ま
れるガラス成分とが、同種であることがより好ましい。
【0020】この発明は、焼成工程においてグリーンシ
ート積層体の主面方向での収縮を実質的に生じさせない
ようにすることができる、いわゆる無収縮プロセスを適
用した、多層セラミック基板の製造方法にも適用するこ
とができる。
【0021】上述の無収縮プロセスによる多層セラミッ
ク基板の製造方法においては、第1および第2のセラミ
ックグリーンシートに含まれるセラミック材料よりも焼
結温度の高い収縮抑制用無機材料が用意され、グリーン
シート積層体を作製する工程では、キャビティの開口を
露出させる貫通部を形成した状態としながら、グリーン
シート積層体の積層方向での各端面を覆うように、上述
の収縮抑制用無機材料を含む収縮抑制層を設けるように
され、グリーンシート積層体を焼成する工程は、第1お
よび第2のセラミックグリーンシートに含まれるセラミ
ック材料のみが焼結する条件下で焼成が実施される。
【0022】この発明は、また、上述したような製造方
法によって得られた多層セラミック基板にも向けられ
る。
【0023】この発明に係る多層セラミック基板は、焼
成工程を経て得られるものであって、キャビティを形成
するための貫通孔を有する第1のセラミック層と少なく
とも上記の貫通孔の位置に貫通孔を有しない第2のセラ
ミック層とが積層されており、かつ積層方向での少なく
とも一方の端面に開口を位置させるように上記の貫通孔
によって形成されたキャビティを有する、積層体を備え
ている。また、キャビティの内周面の底面側端部におい
て当該キャビティの内周面に全周にわたって露出する状
態で、第1のセラミック層と第2のセラミック層との界
面の少なくとも一部に沿って、収縮緩和パッドが設けら
れている。この収縮緩和パッドは、焼成工程における第
1のセラミック層と第2のセラミック層との界面部に生
じる収縮応力を緩和するための収縮緩和材料を含んでい
る。
【0024】
【発明の実施の形態】図1には、この発明の一実施形態
による製造方法を実施して多層セラミック基板を製造す
る途中の段階で得られるグリーンシート積層体1が図解
的に断面図で示されている。
【0025】グリーンシート積層体1は、積層方向での
各端部に第1および第2の端面2および3を有している
が、第1の端面2に開口4を位置させているキャビティ
5を形成している。
【0026】このようなグリーンシート積層体1を作製
するにあたって、キャビティ5を形成するための貫通孔
6をそれぞれ有する複数の第1のセラミックグリーンシ
ート7と貫通孔を有しない複数の第2のセラミックグリ
ーンシート8とがそれぞれ用意される。第1および第2
のセラミックグリーンシート7および8は、ガラス成分
を含むガラスセラミックをもって構成されてもよい。
【0027】そして、第1のセラミックグリーンシート
7と第2のセラミックグリーンシート8とが積層される
ことによって、グリーンシート積層体1が得られる。よ
り具体的には、グリーンシート積層体1を得るため、複
数の第2のセラミックグリーンシート8が積層されたも
のの上に、複数の第1のセラミックグリーンシート7が
積層される。
【0028】また、グリーンシート積層体1には、第1
のセラミックグリーンシート7と第2のセラミックグリ
ーンシート8との界面に一部に沿って、収縮緩和パッド
9が設けられている。収縮緩和パッド9は、後述する焼
成工程において、第1のセラミックグリーンシート7と
第2のセラミックグリーンシート8との界面部に生じる
収縮応力を緩和するための収縮緩和材料から構成され
る。そのため、たとえば、収縮緩和パッド9は、ガラス
成分を含んでいる。そして、収縮緩和パッド9による収
縮応力の緩和作用を適正に働かせるようにするため、こ
のガラス成分の軟化温度は、第1および第2のセラミッ
クグリーンシート7および8の収縮開始温度と同等かそ
れより低くされることが好ましい。
【0029】また、第1および第2のセラミックグリー
ンシート7および8が、前述したように、ガラス成分を
含む場合、このガラス成分の含有率は、収縮緩和パッド
9に含まれるガラス成分の含有率より少なくされること
が好ましい。収縮緩和パッド9による収縮応力の緩和作
用を適正に働かせることを可能にするためである。
【0030】また、収縮緩和パッド9に含まれるガラス
成分は、第1および第2のセラミックグリーンシート7
および8に含まれるガラス成分と同種のものを含むこと
が好ましい。これによって、焼成後において、収縮緩和
パッド9とこれに接する第1および第2のセラミックグ
リーンシート7および8との界面部分での接合性を向上
させることができる。この接合性の向上のためには、収
縮緩和パッド9に含まれるガラス成分と第1および第2
のセラミックグリーンシート7および8に含まれるガラ
ス成分とが、同種であることがより好ましい。
【0031】収縮緩和パッド9は、キャビティ5の内周
面の底面側端部において当該キャビティ5の内周面の全
周にわたって露出するように設けられる。このような収
縮緩和パッド7の形成方法としては、たとえば、収縮緩
和材料をペースト化し、このペーストを、第1のセラミ
ックグリーンシート7または第2のセラミックグリーン
シート8上の所定の位置にスクリーン印刷する方法が採
用される。また、収縮緩和材料を含むペーストからグリ
ーンシートを作製し、このグリーンシートを第1のセラ
ミックグリーンシート7または第2のセラミックグリー
ンシート8上の所定の位置に配置するようにしてもよ
い。
【0032】収縮緩和パッド9は、第1のセラミックグ
リーンシート7の主面の面積の10%以上の面積をもっ
て設けられることが好ましい。第1のセラミックグリー
ンシート7の主面の面積に対して、収縮緩和パッド9が
10%未満の面積しか有していない場合には、収縮緩和
パッド9がその機能を十分に果たすことができないこと
があるからである。
【0033】また、収縮緩和パッド9は、キャビティ5
の深さに対して20%以下の厚みをもって設けられるこ
とが好ましい。収縮緩和パッド9の厚みが、キャビティ
5の深さに対して、20%より厚いと、キャビティ5の
側壁部の変形が大きくなってしまうことがあるためであ
る。
【0034】なお、図示しないが、グリーンシート積層
体1には、セラミックグリーンシート7および8の各々
の間の特定の界面に沿って内部導体膜が形成されたり、
セラミックグリーンシート7および8の特定のものを貫
通するようにビアホール導体が形成されたり、端面2お
よび3上に外部導体膜が形成されたりしている。
【0035】次に、グリーンシート積層体1は、その積
層方向にプレスされる。このプレス工程では、キャビテ
ィ5の周辺部がプレスされるとともに、開口4を通して
キャビティ5の底面部がプレスされる。より具体的に
は、グリーンシート積層体1を、シリコーンゴム等の弾
性体などとともに金型(図示せず。)内に入れ、静水圧
プレス法を適用することによって、グリーンシート積層
体1をプレスすることが行なわれる。
【0036】次に、グリーンシート積層体1は、金型か
ら取り出され、次いで焼成される。この焼成にあたって
は、より具体的には、通常の酸化性雰囲気において、ま
ず、グリーンシート積層体1に含まれる有機成分を分解
しかつ消失させる脱脂工程を実施し、さらに本焼成工程
を実施するようにされる。
【0037】上述の焼成工程において、グリーンシート
積層体1のキャビティ5の内周面の底面側端部に露出す
る状態で収縮緩和パッド9が設けられているので、キャ
ビティ5の底面部の端部に収縮応力がかかっても、セラ
ミックグリーンシート7および8の収縮開始温度に達し
たときには、収縮緩和パッド9を十分に軟化している状
態とすることができ、そのため、第1のセラミックグリ
ーンシート7と第2のセラミックグリーンシート8との
界面で各々の収縮挙動を分離させることができ、キャビ
ティ5の底面部の端部にかかる収縮応力を緩和すること
ができる。その結果、この部分でのクラックの発生を抑
制することができる。
【0038】このようにして、図1に示したグリーンシ
ート積層体1の焼成によって、図2に示すように、目的
とする多層セラミック基板10を適正な状態で得ること
ができる。図2において、図1に示した要素に相当する
要素には同様の参照符号を付し、重複する説明は省略す
る。
【0039】図2を参照して、多層セラミック基板10
は、貫通孔6を有する第1のセラミックグリーンシート
7から得られた第1のセラミック層11と貫通孔を有し
ない第2のセラミックグリーンシート8から得られた第
2のセラミック層12とが積層されており、かつ積層方
向での第1の端面2に開口4を位置させるように貫通孔
6によって形成されたキャビティ5を有する、積層体1
3を備えている。
【0040】また、キャビティ5の内周面の底面側端部
において当該キャビティ5の内周面の全周にわたって露
出する状態で、第1のセラミック層11と第2のセラミ
ック層12との界面の一部に沿って、収縮緩和パッド9
が設けられている。
【0041】図3は、この発明の他の実施形態による製
造方法を実施して多層セラミック基板を製造する途中の
段階で得られるグリーンシート積層体21を図解的に示
す断面図である。図3において、図1に示した要素に相
当する要素には同様の参照符号を付し、重複する説明は
省略する。
【0042】図3に示したグリーンシート積層体21に
おいては、収縮緩和パッド21の形成態様が、図1に示
した収縮緩和パッド9の場合と異なっている。すなわ
ち、収縮緩和パッド22は、第1のセラミックグリーン
シート7と実質的に同じ平面形状をもって、第1のセラ
ミックグリーンシート7と第2のセラミックグリーンシ
ート8との界面に沿って層状に設けられている。
【0043】このような収縮緩和パッド22は、たとえ
ば、収縮緩和材料を含むペーストをシート状に成形し
て、グリーンシートの状態にし、このグリーンシート
を、グリーンシート積層体21の作製工程において、第
1のセラミックグリーンシート7と第2のセラミックグ
リーンシート8との間に挿入するようにすればよい。
【0044】なお、収縮緩和パッドの形成態様に関し
て、図1に示した収縮緩和パッド9および図3に示した
収縮緩和パッド22は、いずれも、キャビティ5の底面
上にははみ出さないように形成されたが、キャビティ5
内での電子部品の実装を妨げない範囲であれば、収縮緩
和パッドがキャビティ5の底面上にまで延び出すように
設けられてもよい。
【0045】図4は、この発明のさらに他の実施形態に
よる製造方法を実施して多層セラミック基板を製造する
途中の段階で得られるグリーンシート積層体31を図解
的に示す断面図である。図4において、図1または図3
に示した要素に相当する要素には同様の参照符号を付
し、重複する説明は省略する。
【0046】図4に示したグリーンシート積層体31
は、いわゆる無収縮プロセスを適用するための構造を有
していて、図3に示したグリーンシート積層体21と実
質的に同様の要素を備えている。
【0047】グリーンシート積層体31を得るため、前
述した第1および第2のセラミックグリーンシート7お
よび8ならびに収縮緩和パッド9のための収縮緩和材料
に加えて、第1および第2のセラミックグリーンシート
7および8に含まれるセラミック材料よりも焼結温度の
高い収縮抑制用無機材料が用意される。この場合、第1
および第2のセラミックグリーンシート7および8は、
ガラス成分を含むことが好ましく、収縮抑制用無機材料
としては、たとえばアルミナ粉末が用いられる。
【0048】そして、グリーンシート積層体31を作製
するにあたって、第1および第2のセラミックグリーン
シート7および8の積層方向での第1および第2の端面
2および3を覆うように、収縮抑制用無機材料を含む収
縮抑制層32および33がそれぞれ設けられる。第1の
端面2上に位置される収縮抑制層32にあっては、キャ
ビティ5の開口4を露出させる貫通部34を形成してい
る。この貫通部34は、好ましくは、キャビティ5の開
口4と実質的に同じ形状とされる。
【0049】上述した収縮抑制層32および33は、た
とえば、収縮抑制用無機材料を含むスラリーをシート状
に成形することによって、無機材料シート35を作製
し、この無機材料シート35を、第1および第2のセラ
ミックグリーンシート7および8とともに積層すること
によって、端面2および3にそれぞれ沿って設けること
ができる。この場合、収縮抑制層32および33の各々
において必要とする厚みは、無機材料シート35の積層
数によって調整されることができる。
【0050】次に、グリーンシート積層体31は、図1
を参照して前述したように、弾性体とともに、静水圧プ
レス法を適用して積層方向にプレスされる。このとき、
収縮抑制層32に貫通部34が設けられているので、キ
ャビティ5の底面部を容易にプレスすることができる。
【0051】次に、グリーンシート積層体31は焼成さ
れる。より具体的には、通常の酸化性雰囲気において、
まず、グリーンシート積層体31に含まれる有機成分を
分解しかつ消失させる脱脂工程を実施し、さらに本焼成
工程を実施するようにされる。なお、脱脂工程では、2
00〜600℃程度の温度が付与され、本焼成工程で
は、800〜1000℃程度の温度が付与されることが
好ましく、これによって、第1および第2のセラミック
グリーンシート7および8に含まれるセラミック材料の
みが焼結するようにされる。
【0052】上述した焼成工程において、収縮緩和パッ
ド22は、第1のセラミックグリーンシート7と第2の
セラミックグリーンシート8との界面部に生じる収縮応
力を緩和するように作用し、キャビティ5の底面部の端
部において、クラックの発生を抑制する。
【0053】また、この焼成工程において、収縮抑制層
32および33に含まれる収縮抑制用無機材料は、実質
的に焼結しないため、収縮抑制層32および33には、
実質的な収縮が生じない。したがって、グリーンシート
積層体31に備えるセラミックグリーンシート7および
8にあっては、焼成工程において、厚み方向にのみ収縮
が生じ、主面方向の収縮は、収縮抑制層32および33
によって拘束されるため、実質的に生じないようにする
ことができる。
【0054】このようにして、グリーンシート積層体3
1の焼成によって、目的とする多層セラミック基板を適
正な状態で得ることができる。このように多層セラミッ
ク基板が得られた後、通常、収縮抑制層32および33
は除去される。
【0055】以上、図面を参照して説明した各実施形態
では、第2のセラミックグリーンシート8は、キャビテ
ィのための貫通孔を有しないものであったが、これら第
2のセラミックグリーンシート8の少なくともいくつか
は、第1のセラミックグリーンシート7にある貫通孔6
の位置には対応しない位置に貫通孔を有していてもよ
い。
【0056】
【実験例】以下に、この発明による効果を確認するため
実施した実験例について説明する。
【0057】(実施例1)この実施例1においては、図
1に示すような構造を有するグリーンシート積層体を作
製し、このグリーンシート積層体を焼成して図2に示す
ような構造を有する多層セラミック基板を得た。なお、
グリーンシート積層体としては、焼成後において分割す
ることによって複数の多層セラミック基板を取り出すこ
とができる多層集合基板となるべきものを作製した。
【0058】まず、複数のキャビティを分布させている
100mm□の平面寸法を有するグリーンシート積層体
を得るため、複数の貫通孔を有する第1のセラミックグ
リーンシートと貫通孔を有しない第2のセラミックグリ
ーンシートとを用意し、これらを積層するとともに、第
1のセラミックグリーンシートと第2のセラミックグリ
ーンシートとの界面部に、ガラス成分を含む収縮緩和材
料ペーストをスクリーン印刷することによって、収縮緩
和パッドを形成した。
【0059】この収縮緩和パッドに含まれるガラス成分
として、その軟化温度が第1および第2のセラミックグ
リーンシートの収縮開始温度以下のものを用いた。ま
た、収縮緩和パッドは、第1のセラミックグリーンシー
トの主面の面積の20%以上の面積を有するようにし
た。また、キャビティの深さを300μmとし、収縮緩
和パッドの厚みを30μmとした。
【0060】次に、上述のようにして得られたグリーン
シート積層体全体を、弾性体とともにプラスチックから
なる袋に入れ、この袋によって真空パック状態にした。
そして、金型とともに真空パックされたグリーンシート
積層体を、静水圧プレス装置の水槽内に入れ、60℃の
温度で2000kgf/cm2 の圧力をかけてプレスし
た。
【0061】次に、プレス後のグリーンシート積層体を
袋から取り出した後、グリーンシート積層体に対して、
プレスを付与しない状態で、450℃で4時間の脱脂工
程および1400℃で20分間の本焼成工程を実施し
た。
【0062】このようにして、キャビティを有する多層
セラミック基板となるべき多層集合基板を、キャビティ
の底面部の端部にクラックを生じさせない状態で作製す
ることができた。
【0063】(実施例2)この実施例2では、図4に示
すような構造を有するグリーンシート積層体を作製し、
このグリーンシート積層体を焼成して多層セラミック基
板を得た。なお、グリーンシート積層体としては、実施
例1の場合と同様、多層集合基板となるべきものを作製
した。
【0064】まず、複数のキャビティを分布させている
100mm□の平面寸法を有するグリーンシート積層体
を得るため、複数の貫通孔を有する第1のセラミックグ
リーンシートと貫通孔を有しない第2のセラミックグリ
ーンシートとを用意した。これらセラミックグリーンシ
ートは、ガラス成分を含む組成をもって構成した。
【0065】また、収縮緩和パッドとなるべきガラス成
分を含む収縮緩和材料ペーストから、第1のセラミック
グリーンシートと同形状の収縮緩和材料グリーンシート
を作製した。なお、収縮緩和材料に含まれるガラス成分
として、セラミックグリーンシートに含まれるガラス成
分と同種のものを用いた。
【0066】また、収縮抑制層を形成するためのアルミ
ナ粉末を含むスラリーから収縮抑制用無機材料粉末を含
む無機材料シートを作製した。
【0067】次に、上述した第1および第2のセラミッ
クグリーンシート、収縮緩和材料グリーンシートおよび
無機材料シートを用いて、グリーンシート積層体を作製
した。すなわち、第1のセラミックグリーンシートと第
2のセラミックグリーンシートとの間に収縮緩和パッド
を設けるように収縮緩和材料グリーンシートを積層する
とともに、収縮緩和パッドを挟んで積層された第1およ
び第2のセラミックグリーンシートを挟むように収縮抑
制層を設けるように無機材料シートを配置することによ
って、グリーンシート積層体を作製した。このグリーン
シート積層体において、キャビティの深さを300μm
とし、収縮緩和パッドの厚みを30μmとした。
【0068】次に、上述のようにして得られたグリーン
シート積層体を、実施例1の場合と同様の方法によって
プレスした。
【0069】次に、プレス後のグリーンシート積層体
を、袋から取り出した後、グリーンシート積層体に対し
て、プレスを付与しない状態で、450℃で4時間の脱
脂工程および900℃で20分間の本焼成工程を実施し
た。
【0070】このようにして、キャビティを有する多層
セラミック基板となるべき多層集合基板を、キャビティ
の底面部の端部においてクラックが生じない状態で作製
することができた。
【0071】(比較例)この比較例においては、収縮緩
和パッドを設けないことを除いて、実施例1と同様の操
作を実施して、キャビティを有する多層セラミック基板
となるべき多層集合基板を作製したが、キャビティの底
面部の端部において、深さ約10μmのクラックが発生
していた。
【0072】
【発明の効果】以上のように、この発明によれば、キャ
ビティを有する多層セラミック基板を得るために焼成さ
れるグリーンシート積層体において、収縮緩和パッド
が、キャビティの内周面の底面側端部において当該キャ
ビティの内周面の全周にわたって露出する状態で、キャ
ビティのための貫通孔を有する第1のセラミックグリー
ンシートと貫通孔を有しない第2のセラミックグリーン
シートとの界面の少なくとも一部に沿って設けられてい
るので、焼成工程において、キャビティの底面部の端部
で生じる収縮応力が緩和され、したがって、この部分に
クラックを生じさせない状態で多層セラミック基板を得
ることができる。
【0073】また、上述のように、キャビティの底面部
の端部において焼成時に生じる収縮応力が緩和されるの
で、焼成前のグリーンシート積層体に対して実施される
プレス工程において用いる弾性体について、その形状や
性質を細かくかつ厳格に規定する必要がなく、プレス工
程で用いる設備コストを低減でき、かつプレス工程の能
率性を高めることができる。
【0074】この発明において、収縮緩和パッドが、キ
ャビティの内周面の近傍においてのみ設けられる場合、
第1のセラミックグリーンシートの主面の面積の10%
以上の面積をもって収縮緩和パッドを設けるようにすれ
ば、収縮緩和パッドによる収縮応力を緩和する効果を確
実に得ることができる。
【0075】また、この発明において、収縮緩和パッド
が、キャビティの深さに対して20%以下の厚みをもっ
て設けられると、キャビティの側壁部における不所望な
変形を防止することができる。
【0076】また、この発明において、収縮緩和パッド
が、ガラス成分を含み、その軟化温度が、第1および第
2のセラミックグリーンシートの収縮開始温度を同等か
それより低くするようにしたり、第1および第2のセラ
ミックグリーンシートが、ガラス成分を含む場合には、
第1および第2のセラミックグリーンシートに含まれる
ガラス成分の含有率を、収縮緩和パッドに含まれるガラ
ス成分の含有率より少なくしたりすることによって、収
縮緩和パッドにとって必要な性質を容易に与えることが
できる。
【0077】また、上述のように、第1および第2のセ
ラミックグリーンシートがガラス成分を含む場合、収縮
緩和パッドに含まれるガラス成分が、第1および第2の
セラミックグリーンシートに含まれるガラス成分と同種
のものを含むようにしたり、より好ましくは、収縮緩和
パッドに含まれるガラス成分と第1および第2のセラミ
ックグリーンシートに含まれるガラス成分とが同種であ
ったりすると、焼成後において、収縮緩和パッドと第1
および第2のセラミックグリーンシートとの界面部分に
おける接合性を向上させることができる。
【0078】また、この発明において、第1および第2
のセラミックグリーンシートに含まれるセラミック材料
よりも焼結温度の高い収縮抑制用無機材料を含む収縮抑
制層を、グリーンシートの積層方向での各端面を覆うよ
うに設けた状態で、焼成工程を実施すれば、主面方向で
の収縮を実質的に伴わない状態で、第1および第2のセ
ラミックグリーンシートから第1および第2のセラミッ
ク層をそれぞれ与えることができるので、得られた多層
セラミック基板において不均一な変形がもたらされにく
くなり、そのため、多層セラミック基板に関連して設け
られる配線導体において不所望な変形や歪がもたらされ
にくくすることができ、その結果、配線導体の高密度化
を問題なく進めることができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施形態による製造方法を実施し
て多層セラミック基板を製造する途中の段階で得られる
グリーンシート積層体1を図解的に示す断面図である。
【図2】図1に示したグリーンシート積層体1を焼成し
て得られた多層セラミック基板10を図解的に示す断面
図である。
【図3】この発明の他の実施形態による製造方法を実施
して多層セラミック基板を製造する途中の段階で得られ
るグリーンシート積層体21を図解的に示す断面図であ
る。
【図4】この発明のさらに他の実施形態による製造方法
を実施して多層セラミック基板を製造する途中の段階で
得られるグリーンシート積層体31を図解的に示す断面
図である。
【符号の説明】
1,21,31 グリーンシート積層体 2,3 端面 4 開口 5 キャビティ 6 貫通孔 7 第1のセラミックグリーンシート 8 第2のセラミックグリーンシート 9,22 収縮緩和パッド 10 多層セラミック基板 11 第1のセラミック層 12 第2のセラミック層 13 積層体 32,33 収縮抑制層 34 貫通部
フロントページの続き Fターム(参考) 4G055 AA08 AC09 BA22 5E346 AA02 AA12 CC18 DD03 EE22 EE25 EE29 FF45 GG05 GG15 GG24 HH11 HH16

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 キャビティを形成するための貫通孔を有
    する第1のセラミックグリーンシートと少なくとも前記
    貫通孔の位置に貫通孔を有しない第2のセラミックグリ
    ーンシートとをそれぞれ作製する工程と、 前記第1のセラミックグリーンシートと前記第2のセラ
    ミックグリーンシートとを積層することによって、積層
    方向での少なくとも一方の端面に開口を位置させるよう
    に前記貫通孔によって形成されたキャビティを有するグ
    リーンシート積層体を作製する工程と、 前記グリーンシート積層体を焼成する工程とを備える、
    多層セラミック基板の製造方法であって、 前記グリーンシート積層体を焼成する工程において前記
    第1のセラミックグリーンシートと前記第2のセラミッ
    クグリーンシートとの界面部に生じる収縮応力を緩和す
    るための収縮緩和材料を用意する工程をさらに備え、 前記グリーンシート積層体を作製する工程は、前記キャ
    ビティの内周面の底面側端部において当該キャビティの
    内周面の全周にわたって露出する状態で、前記第1のセ
    ラミックグリーンシートと前記第2のセラミックグリー
    ンシートとの界面の少なくとも一部に沿って、前記収縮
    緩和材料からなる収縮緩和パッドを設ける工程を含むこ
    とを特徴とする、多層セラミック基板の製造方法。
  2. 【請求項2】 前記収縮緩和パッドは、前記キャビティ
    の内周面の近傍においてのみ、前記第1のセラミックグ
    リーンシートの主面の面積の10%以上の面積をもって
    設けられる、請求項1に記載の多層セラミック基板の製
    造方法。
  3. 【請求項3】 前記収縮緩和パッドは、前記第1のセラ
    ミックグリーンシートと実質的に同じ平面形状をもっ
    て、前記第1のセラミックグリーンシートと前記第2の
    セラミックグリーンシートとの界面に沿って層状に設け
    られる、請求項1に記載の多層セラミック基板の製造方
    法。
  4. 【請求項4】 前記収縮緩和パッドは、前記キャビティ
    の深さに対して20%以下の厚みをもって設けられる、
    請求項1ないし3のいずれかに記載の多層セラミック基
    板の製造方法。
  5. 【請求項5】 前記収縮緩和パッドは、ガラス成分を含
    み、その軟化温度は、前記第1および第2のセラミック
    グリーンシートの収縮開始温度と同等かそれより低い、
    請求項1ないし4のいずれかに記載の多層セラミック基
    板の製造方法。
  6. 【請求項6】 前記第1および第2のセラミックグリー
    ンシートは、ガラス成分を含む、請求項5に記載の多層
    セラミック基板の製造方法。
  7. 【請求項7】 前記第1および第2のセラミックグリー
    ンシートに含まれる前記ガラス成分の含有率は、前記収
    縮緩和パッドに含まれるガラス成分の含有率より少な
    い、請求項6に記載の多層セラミック基板の製造方法。
  8. 【請求項8】 前記収縮緩和パッドに含まれる前記ガラ
    ス成分は、前記第1および第2のセラミックグリーンシ
    ートに含まれる前記ガラス成分と同種のものを含む、請
    求項7に記載の多層セラミック基板の製造方法。
  9. 【請求項9】 前記収縮緩和パッドに含まれる前記ガラ
    ス成分と前記第1および第2のセラミックグリーンシー
    トに含まれる前記ガラス成分とは、同種である、請求項
    8に記載の多層セラミック基板の製造方法。
  10. 【請求項10】 前記第1および第2のセラミックグリ
    ーンシートに含まれるセラミック材料よりも焼結温度の
    高い収縮抑制用無機材料を用意する工程をさらに備え、 前記グリーンシート積層体を作製する工程は、前記キャ
    ビティの開口を露出させる貫通部を形成した状態としな
    がら、前記グリーンシート積層体の積層方向での各端面
    を覆うように、前記収縮抑制用無機材料を含む収縮抑制
    層を設ける工程を含み、 前記グリーンシート積層体を焼成する工程は、前記第1
    および第2のセラミックグリーンシートに含まれる前記
    セラミック材料のみが焼結する条件下で実施される、請
    求項6ないし9のいずれかに記載の多層セラミック基板
    の製造方法。
  11. 【請求項11】 請求項1ないし10のいずれかに記載
    の製造方法によって得られた、多層セラミック基板。
  12. 【請求項12】 焼成工程を経て得られるものであっ
    て、キャビティを形成するための貫通孔を有する第1の
    セラミック層と少なくとも前記貫通孔の位置に貫通孔を
    有しない第2のセラミック層とが積層されており、かつ
    積層方向での少なくとも一方の端面に開口を位置させる
    ように前記貫通孔によって形成されたキャビティを有す
    る、積層体を備え、 前記キャビティの内周面の底面側端部において当該キャ
    ビティの内周面の全周にわたって露出する状態で、前記
    第1のセラミック層と前記第2のセラミック層との界面
    の少なくとも一部に沿って、収縮緩和パッドが設けら
    れ、 前記収縮緩和パッドは、焼成工程における前記第1のセ
    ラミック層と前記第2のセラミック層との界面部に生じ
    る収縮応力を緩和するための収縮緩和材料を含んでい
    る、多層セラミック基板。
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