JP3922079B2 - キャビティ付き多層セラミック基板の製造方法 - Google Patents

キャビティ付き多層セラミック基板の製造方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、キャビティ付き多層セラミック基板の製造方法に関するもので、特に、いわゆる無収縮プロセスを適用して製造されるキャビティ付き多層セラミック基板において、良好な形態を有するキャビティを実現するための方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
電子機器に対する小型軽量化、多機能化、高信頼性化等の要望に応え得るものとして、多層セラミック基板が提案されかつ実用化されている。また、キャビティが形成された多層セラミック基板も実用化されており、このようなキャビティ付き多層セラミック基板の場合には、キャビティ内に電子部品を収容した状態で実装することができるので、上述のような要望をより十分に満足させることができ、また、多層セラミック基板自身の小型化および低背化をさらに進めることができる。
【0003】
このような多層セラミック基板を製造しようとする場合、導体膜やビアホール導体などの配線導体を形成した複数のセラミックグリーンシートを積層することによって、生の積層体を得、この生の積層体を、プレスした後、焼成する工程が実施され、焼結後の積層体を作製するようにされる。その後、焼結後の積層体の外表面上に、必要に応じて、導体膜をさらに形成し、必要な電子部品を実装すれば、多層セラミック基板が完成される。
【0004】
上述した多層セラミック基板の製造方法において、焼成工程を実施したとき、生の積層体が収縮することは避けられないが、この収縮が特に不均一に生じる場合には、多層セラミック基板における配線の高密度化を阻害することになるので、焼成工程の間、積層体に備えるセラミック層の寸法や形状などについての精密な制御技術が求められる。特に、キャビティが形成された生の積層体を焼成する場合には、不均一な収縮がより生じやすく、したがって、このような制御技術の実現がより意義深いものとなる。
【0005】
上述のような焼成時のセラミックの寸法や形状などについての精密な制御を可能とする方法として、いわゆる無収縮プロセスによる多層セラミック基板の製造方法がある。図9を参照して、この無収縮プロセスによる多層セラミック基板の製造方法について説明する。図9には、焼成前の生の複合積層体1が断面図で示されている。なお、図9において、導体膜やビアホール導体のような配線導体の図示は省略されている。
【0006】
図9を参照して、生の複合積層体1は、複数の第1の基板用セラミックグリーンシート2と複数の第2のセラミックグリーンシート3とを積層することによって得られた生の基板用積層体4と、この生の基板用積層体4の積層方向での各端面に沿って配置される外側拘束層5および6とを備えている。
【0007】
第1の基板用セラミックグリーンシート2には、貫通孔7が設けられ、それによって、生の基板用積層体4には、その積層方向での一方の端面に開口8を位置させているキャビティ9が形成されている。
【0008】
外側拘束層5および6は、上述した基板用セラミックグリーンシート2および3に含まれる基板用セラミック材料の焼結温度では焼結しない収縮抑制用無機材料を含んでいる。また、キャビティ9の開口8側に位置する外側拘束層5には、キャビティ9の開口8を露出させる貫通部10を有している。
【0009】
このような生の複合積層体1は、上述した基板用セラミックグリーンシート2および3ならびに外側拘束層5および6の積層を終えた後、積層方向にプレスされる。このプレス工程において、上述した外側拘束層5の貫通部10は、キャビティ9の底面12にまでプレス作用が及ぼされることを可能にする。
【0010】
プレス工程の後、生の複合積層体1は焼成される。この焼成工程において、基板用セラミックグリーンシート2および3に含まれる基板用セラミック材料が焼結する温度条件が付与され、基板用積層体4が焼結する。このとき、外側拘束層5および6に含まれる収縮抑制用無機材料は実質的に焼結しないため、外側拘束層5および6においては実質的な収縮が生じない。したがって、外側拘束層5および6による収縮抑制作用が生の基板用積層体4に及ぼされることになり、基板用積層体4にあっては、厚み方向には収縮するが、基板用セラミックグリーンシート2および3の主面方向には収縮が生じにくくなる。その結果、焼結後の基板用積層体4の寸法精度を高くでき、配線の高密度化を高い信頼性をもって達成することができる。
【0011】
なお、上述した焼成工程の後、外側拘束層5および6は除去され、それによって、焼結後の基板用積層体4が取り出される。
【0012】
上述した無収縮プロセスによる多層セラミック基板の製造方法は、キャビティの内部に少なくとも1つの段部が形成されているキャビティ付多層セラミック基板の製造においても適用される。
【0013】
図10は、このような段部を有するキャビティが形成された多層セラミック基板を製造する途中の段階で得られる生の複合積層体14を示す、図9に相当する図である。図10において、図9に示した要素に相当する要素には同様の参照符号を付し、重複する説明は省略する。
【0014】
図10を参照して、生の複合積層体14に備える生の基板用積層体15では、2種類の第1の基板用セラミックグリーンシート2aおよび2bが用いられる。一方の第1の基板用セラミックグリーンシート2aには、貫通孔7aが設けられ、他方の第1の基板用セラミックグリーンシート2bには、貫通孔7aより小さい貫通孔7bが設けられる。したがって、生の基板用積層体15に形成されるキャビティ9aは、段部16を有している。このような段部16の形成の結果、キャビティ9aには、その最下端に位置する底面17の他、段部16の上面にも底面18が形成される。
【0015】
しかしながら、図9に示したキャビティ9が形成された生の複合積層体1または図10に示したキャビティ9aが形成された生の複合積層体14は、これを焼成するとき、次のような問題にしばしば遭遇する。
【0016】
生の複合積層体1または14を焼成するとき、外側拘束層5および6から生の基板用積層体4または15に対して収縮抑制作用が及ぼされるが、この収縮抑制作用は、外側拘束層5および6から離れるに従って、すなわち、キャビティ9または9aが設けられた部分について言えば、開口8から離れるに従って、より弱くなる。そのため、開口8からより離れた位置では、外側拘束層5および6による収縮抑制作用が十分に届かない。
【0017】
したがって、図9および図10において、キャビティ9および9aの底面12および17に沿ってそれぞれ図示された矢印13および19で示すような方向の収縮が比較的高い度合いをもって生じてしまう。その結果、焼結後の基板用積層体4および15において、キャビティ9および9aの形状において不所望な歪みが生じるとともに、基板用積層体4および15において全体的に反りが生じることがある。
【0018】
また、図10に示すように、キャビティ9aの内部に形成された段部16の特に底面18の近傍には、焼成時の変形を抑制する手段が全く存在していないので、焼成時において、矢印20で示す方向の収縮が生じやすく、そのため、歪みがより生じやすく、また、この歪みの度合いも比較的高くなる傾向がある。
【0019】
上述のように、キャビティ9または9aの形状に歪みが生じていたり、基板用積層体4または15に反りが生じていたりすると、基板用積層体4または15への電子部品の実装工程、特にキャビティ9または9a内への電子部品の実装工程において支障が生じたり、また、多層セラミック基板を製造するため、複数の基板用積層体4または15を集合させたマザー状態の基板を用意し、これを分割して複数の多層セラミック基板を得る工程が採用される場合には、分割時において不良を招くことがある。
【0020】
また、キャビティ9または9aの形状に歪みが生じていることは、基板用積層体4または15において、焼成による収縮が均一に生じていないことを意味しており、したがって、配線導体において不所望な変形が生じていることがある。
【0021】
このような問題を解決し得るとされた従来技術として、たとえば、特開平8−245268号公報に記載された技術および特開平12−281452号公報に記載された技術がある。
【0022】
特開平8−245268号公報においては、生の基板用積層体の、キャビティの開口側に位置している外側拘束層と同じ厚みであって同じ組成からなる収縮抑制層をキャビティの内部に形成し、その上に、基板用セラミックグリーンシートと同種の材料からなる成形体を形成し、均一に圧力をかけながら焼成する方法が記載されている。
【0023】
他方、特開平12−281452号公報においては、キャビティの内部に収縮抑制層を形成せずに、生の基板用積層体を挟むように、キャビティに連通する貫通部が設けられたアルミナを含むグリーンシートを配置し、圧力をかけながら焼成する方法が記載されている。
【0024】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、特開平8−245268号公報に記載の方法では、各キャビティ毎に所定の厚みを有する収縮抑制層をキャビティの内部に形成する必要があるが、そのための工程は、容易には実施することができず、また、この公報には、これを容易に実施するための方法が記載されていない。また、段部が形成されたキャビティにあっては、その内部に収縮抑制層を形成することがさらに困難になることが推定される。
【0025】
他方、特開平12−281452号公報に記載の方法では、図9または図10に示した生の複合積層体1または14と実質的に同様の構造物が焼成されることになるので、焼成時に圧力がかけられるが、生の複合積層体1または14に関連して前述した問題と実質的に同様の問題に遭遇する。
【0026】
そこで、この発明の目的は、上述したような問題を解決し得る、キャビティ付き多層セラミック基板の製造方法を提供しようとすることである。
【0027】
【課題を解決するための手段】
この発明は、基板用セラミック材料を用意する工程と、基板用セラミック材料の焼結温度では焼結しない第1の収縮抑制用無機材料を用意する工程と、基板用セラミック材料を用いて、キャビティを形成するための貫通孔を有する第1の基板用セラミックグリーンシートと少なくとも貫通孔の位置には貫通孔を有しない第2の基板用セラミックグリーンシートとをそれぞれ作製する工程と、第1の基板用セラミックグリーンシートと第2の基板用セラミックグリーンシートとを積層することによって、積層方向での少なくとも一方の端面に開口を位置させるように貫通孔によって形成されたキャビティを有する生の基板用積層体を作製するとともに、第1の収縮抑制用無機材料を用いて、生の基板用積層体の積層方向での各端面に沿って外側拘束層をそれぞれ設け、それによって、生の基板用積層体の両端面が外側拘束層によって覆われた生の複合積層体を作製する、複合積層体作製工程と、生の複合積層体を積層方向にプレスする、プレス工程と、次いで、生の複合積層体を焼成する、焼成工程とを備える、キャビティ付き多層セラミック基板の製造方法に向けられるものであって、前述した技術的課題を解決するため、次のような構成を備えることを特徴としている。
【0028】
すなわち、この発明は、さらに、基板用セラミック材料の焼結温度では焼結しない第2の収縮抑制用無機材料を用意する工程と、第2の収縮抑制用無機材料を含む収縮抑制用シートをキャリアフィルム上に形成する工程と、キャリアフィルム上で、収縮抑制用シートに、キャビティの底面の輪郭に相当する形状の切り込みを入れる工程と、収縮抑制用シートの、キャビティの底面の形状に相当する部分を除く部分を、キャリアフィルムから除去する工程とを備える。
【0029】
そして、前述した複合積層体作製工程は、生の基板用積層体を作製するための第1の基板用セラミックグリーンシートと第2の基板用セラミックグリーンシートとの積層工程において、キャビティの底面を与える第2の基板用セラミックグリーンシート上に、キャリアフィルム上に保持されたキャビティの底面に相当する形状の収縮抑制用シートを転写する工程を備え、焼成工程は、生の積層体のキャビティの底面上に収縮抑制用シートが配置された状態にある複合積層体に対して実施される。
【0030】
この発明において、外側拘束層は、キャビティの開口を露出させる貫通部を有していることが好ましい。
【0031】
また、プレス工程は、キャビティの底面にもプレス作用が及ぼされるように実施されることが好ましい。
【0032】
この発明において、第1の基板用セラミックグリーンシートとして、そこに設けられる貫通孔の大きさが互いに異なる少なくとも2種類のものが作製され、それによって、生の基板用積層体に形成されるキャビティは、少なくとも1つの段部を有していてもよい。この場合には、収縮抑制用シートが配置されるキャビティの底面は、段部の上面にも与えられることになる。
【0033】
また、焼成工程において、1000℃以下の温度が適用されることが好ましい。
【0034】
また、基板用セラミック材料は、ガラスまたはガラスとセラミックとの混合物を含み、ガラス/セラミックの重量比が100/0ないし5/95の範囲内に選ばれていることが好ましい。
【0035】
また、第1および第2の収縮抑制用無機材料は、互いに同じ無機材料を含むことが好ましい。
【0036】
また、焼成工程の後、通常、外側拘束層および収縮抑制用シートは除去される。
【0037】
【発明の実施の形態】
図1ないし図4は、この発明の第1の実施形態を説明するためのものである。ここで、図1には、生の複合積層体21を作製するために実施される典型的な工程が順次示されている。
【0038】
生の複合積層体21は、図1(5)に示すように、生の基板用積層体22の積層方向での各端面が外側拘束層23および24によってそれぞれ覆われた状態を有している。
【0039】
生の基板用積層体22は、複数の第1の基板用セラミックグリーンシート25および複数の第2の基板用セラミックグリーンシート26を積層した構造を有している。第1の基板用セラミックグリーンシート25には、貫通孔27が設けられている。したがって、生の基板用積層体22には、その積層方向での一方の端面に開口28を位置させたキャビティ29が貫通孔27によって形成されている。
【0040】
また、キャビティ29の底面30上には、収縮抑制用シート31が配置されている。
【0041】
なお、図1等においては、基板用セラミックグリーンシート25および26に関連して設けられる導体膜やビアホール導体のような配線導体の図示が省略されている。
【0042】
図1(5)に示した生の複合積層体21を作製するため、次のような工程が実施される。
【0043】
まず、基板用セラミックグリーンシート25および26に含まれる基板用セラミック材料が用意される。また、外側拘束層23および24に含まれる第1の収縮抑制用無機材料が用意されるとともに、収縮抑制用シート31に含まれる第2の収縮抑制用無機材料が用意される。
【0044】
基板用セラミック材料は、第1および第2の収縮抑制用無機材料の選択の幅を広げ、かつ配線導体の導電成分として、ニッケルまたは銅のような卑金属を用いることを可能にするため、1000℃以下の温度で焼結可能なものであることが好ましい。そのため、基板用セラミック材料としては、ガラスまたはガラスとセラミックとの混合物を含む低温焼結セラミック材料が用いられることが好ましい。ここで、ガラス/セラミックの重量比は100/0ないし5/95の範囲内に選ばれることが好ましい。セラミックとしては、たとえばアルミナが用いられる。また、ガラスは、当初からガラス粉末として含有されていても、後述する焼成工程においてガラス質を析出するものであってもよい。ガラスとしては、たとえばホウケイ酸系のものが有利に用いられる。
【0045】
基板用セラミック材料が、上述のように、1000℃以下の温度で焼結する場合には、第1および第2の収縮抑制用無機材料としては、たとえば、アルミナおよびジルコニアの少なくとも一方を好適に用いることができる。この場合、第1および第2の収縮抑制用無機材料が、互いに同じ無機材料を含んでいると、用意すべき材料の共通化を図れ、工程管理の煩雑化を避け、ひいては、製造コストの低減を期待することができる。
【0046】
次に、前述した基板用セラミック材料を用い、これに有機ビヒクルおよびその他の必要な添加剤を添加し、これらを混合することによって、スラリーを作製し、このスラリーに対してドクターブレード法等を適用してシート状に成形することにより、第1および第2の基板用セラミックグリーンシート25および26が作製される。これら第1および第2の基板用セラミックグリーンシート25および26のうち、第1の基板用セラミックグリーンシート25には、キャビティ29のための貫通孔27が設けられる。
【0047】
また、第1の収縮抑制用無機材料を用いて、外側拘束層23および24となる複数の無機材料シートが作製される。無機材料シートは、基板用セラミックグリーンシート25の場合と実質的に同様の方法を適用しながら、第1の収縮抑制用無機材料を含むスラリーを作製し、これにドクターブレード法等を適用してシート状に成形することによって得ることができる。また、外側拘束層23となる無機材料シートには、貫通部32が設けられる。
【0048】
また、第2の収縮抑制用無機材料を用いて、収縮抑制用シート31が作製される。収縮抑制用シート31の作製方法について、図2を参照して説明する。
【0049】
第2の収縮抑制用無機材料を含むスラリーがまず作製される。次に、図2(1)に示すように、キャリアフィルム33上で、上述のスラリーに対してドクターブレード法等を適用して、これをシート状に成形することによって、収縮抑制用シート31がキャリアフィルム33上に形成される。なお、図2(1)では、キャリアフィルム33は、収縮抑制用シート31によって隠れるため、図示されないが、図2(2)では図示されている。
【0050】
次に、図2(1)に示すように、キャビティ29の底面30の輪郭に相当する形状の切り込み34が、収縮抑制用シート31に入れられる。この切り込み34の形成にあたっては、たとえばレーザ、パンチング刃等が適用される。切り込み34は、収縮抑制用シート31のみに形成されることが好ましいが、キャリアフィルム33の厚み方向を貫通しない程度であれば、キャリアフィルム33にまで到達するように形成されてもよい。
【0051】
次に、図2(2)に示すように、収縮抑制用シート31の、切り込み34の外側の領域、すなわちキャビティ29の底面30の形状に相当する部分を除く部分が、キャリアフィルム33から除去される。このようにして、キャビティ29の底面30の形状に相当する形状を有する収縮抑制用シート31がキャリアフィルム33によって保持された状態のものが得られる。図1(1)には、このように、キャリアフィルム33によって保持された収縮抑制用シート31が図示されている。
【0052】
図1(1)に示すように、貫通孔が設けられていない前述した複数の第2の基板用セラミックグリーンシート26が積層される。
【0053】
次に、第2の基板用セラミックグリーンシート26の最も上に位置するもの、すなわち、キャビティ29の底面30を与える第2の基板用セラミックグリーンシート26上に、キャリアフィルム33上に保持された収縮抑制用シート31が、図1(2)に示すように、転写される。
【0054】
次に、図1(3)に示すように、貫通孔27を有する第1の基板用セラミックグリーンシート25が、その貫通孔27内に収縮抑制用シート31を位置させるように位置合わせされながら、第2の基板用セラミックグリーンシート26上に積層される。
【0055】
次に、図1(4)に示すように、所定の枚数の第1の基板用セラミックグリーンシート25が積層される。このようにして、生の基板用積層体22が得られる。
【0056】
次に、図1(5)に示すように、生の基板用積層体22の積層方向での各端面上に、前述した無機材料シートが積層され、それによって、生の基板用積層体22の両端面が外側拘束層23および24によって覆われた生の複合積層体21が得られる。
【0057】
なお、外側拘束層23および24となる無機材料シートは、図1(5)では、2枚ずつ積層されているように図示されているが、その積層数は、外側拘束層23および24による収縮抑制作用が十分に発揮される限り、任意に増減することができる。また、収縮抑制用シート31についても、図示したように、単に1枚だけが配置されるのではなく、収縮抑制用シート31による収縮抑制作用を考慮して、2枚以上積層されてもよい。
【0058】
生の複合積層体21は、次いで、積層方向にプレスされる。このプレス工程では、たとえば、静水圧プレスまたは剛体プレスが適用される。このプレス工程は、キャビティ29の底面30にもプレス作用が及ぼされるように実施されることが好ましい。また、キャビティ29の底面30とキャビティ29の開口28の周辺部とに対して互いに同じ圧力が付与されることが好ましい。
【0059】
そのため、特に静水圧プレスが有利に適用される。静水圧プレスは、キャビティ29の底面30と開口28の周辺部とに互いに同じ圧力を一挙に加えることが容易であるためである。静水圧プレスが適用される場合、生の複合積層体21を金型とともにプラスチックからなる袋に入れ、この袋によって真空パック状態にし、これを静水圧プレス装置の水槽内に入れ、たとえば60℃の温度で30MPaの圧力を付与することによって、プレス工程が実施される。
【0060】
他方、剛体プレスが適用される場合には、弾性体が用いられ、外側拘束層23に設けられた貫通部32を通してキャビティ29内に弾性体が入り込むようにされ、それによって、キャビティ29の底面30にまでプレス作用が及ぶようにされることが好ましい。
【0061】
次に、生の複合積層体21は、基板用セラミックグリーンシート25および26に含まれる基板用セラミック材料が焼結する温度条件下で焼成される。より具体的には、通常の酸化性雰囲気において、まず、有機成分を分解かつ焼失させる脱脂工程が実施され、次いで、本焼成工程が実施される。なお、脱脂工程では、たとえば、200〜600℃程度の温度が付与され、本焼成工程では、800〜1000℃程度の温度が付与されることが好ましい。この焼成工程では、生の複合積層体21は、その積層方向にプレスが付与されない状態で実施される。
【0062】
上述した焼成工程を終えた後に得られる焼結後の基板用積層体40を備える複合積層体41が図3に示されている。図3において、図1に示した要素に相当する要素には同様の参照符号を付し、重複する説明は省略する。図3に示した焼結後の基板用積層体40は、第1および第2の基板用セラミックグリーンシート25および26の焼結によって得られた第1および第2のセラミック層42および43を備えている。
【0063】
焼成工程において、外側拘束層23および24に含まれる第1の収縮抑制用無機材料粉末は実質的に焼結しないため、外側拘束層23および24には実質的な収縮が生じない。したがって、外側拘束層23および24による収縮抑制作用が、生の基板用積層体22に及ぼされる。その結果、焼結後の基板用積層体40にあっては、セラミック層42および43を、厚み方向にのみ収縮し、主面方向には収縮が実質的に生じない状態で得ることができる。
【0064】
また、キャビティ29の底面30上には、収縮抑制用シート31が配置されている。この収縮抑制用シート31に含まれる第2の収縮抑制用無機材料も、焼成工程において、実質的に焼結しないため、収縮抑制用シート31にも実質的な収縮が生じない。したがって、前述の図9に矢印13で示した方向の収縮が、収縮抑制用シート31によって抑制され、その結果、キャビティ29の形状が不所望に歪んだり、基板用積層体40において全体的に反りが生じたりすることを防止することができる。
【0065】
また、キャビティ29の底面30上に収縮抑制用シート31を配置することにより、次のような効果も奏される。
【0066】
図8は、図3に示した焼結後の基板用積層体40の一部を拡大して示す断面図であり、図8(a)は、収縮抑制用シート31がキャビティ29の底面30上に配置された場合を示し、図8(b)は、収縮抑制用シートが配置されない場合を示している。
【0067】
図8(a)および(b)にそれぞれ示すように、キャビティ29の底面30に端部が露出するビアホール導体36が設けられている場合、図8(a)のように、収縮抑制用シート31がキャビティ29の底面30上に配置されていると、焼成工程の結果、ビアホール導体36が底面30から隆起することを抑制することができるが、図8(b)のように、収縮抑制用シートが配置されていないと、ビアホール導体36が底面30から隆起することを抑制することができず、比較的高い隆起部37が形成されてしまう。
【0068】
ある特定的な実験によれば、図8(b)のように、キャビティ29の底面30上に収縮抑制用シートを配置しなかった場合には、ビアホール導体36の隆起37の高さが50μmであったのに対し、図8(a)のように、キャビティ29の底面30上に収縮抑制用シート31を配置すると、ビアホール導体36の隆起の高さを15μmにまで抑制することができた。
【0069】
次に、外側拘束層23および24ならびに収縮抑制用シート31が除去され、それによって、図4に示すような焼結後の基板用積層体40が取り出される。外側拘束層23および24ならびに収縮抑制用シート31は、前述したように、焼結していないため、その除去は比較的容易に行なうことができる。
【0070】
次に、焼結後の基板用積層体40に対して、必要に応じて、外部導体膜が形成され、キャビティ29内および/または外表面上に電子部品が実装されることによって、目的とするキャビティ付き多層セラミック基板が完成される。
【0071】
図5ないし図7は、この発明の第2の実施形態を説明するためのものである。ここで、図5は図1(5)に、図6は図2(2)に、および図7は図4に、それぞれ、相当する図である。図5ないし図7において、図1ないし図4に示した要素に相当する要素には同様の参照符号を付し、重複する説明は省略する。
【0072】
この第2の実施形態は、キャビティの内部に少なくとも1つの段部が形成されているキャビティ付き多層セラミック基板の製造方法に関するものである。
【0073】
図5を参照して、生の複合積層体51に備える生の基板用積層体52では、2種類の第1の基板用セラミックグリーンシート25aおよび25bが用いられる。一方の第1の基板用セラミックグリーンシート25aには、貫通孔27aが設けられ、他方の第1の基板用セラミックグリーンシート25bには、貫通孔27aより小さい貫通孔27bが設けられている。したがって、生の基板用積層体52に形成されるキャビティ29aは、段部53を有している。このような段部53の形成の結果、キャビティ29aは、その最下端に位置する底面54の他、段部53の上面にも底面55が形成される。
【0074】
上述の底面54および55上には、それぞれ、収縮抑制用シート56および57が配置されている。
【0075】
生の複合積層体51の作製方法は、図1を参照して前述した生の複合積層体21の作製方法と基本的に同様である。この場合、底面54上に配置される収縮抑制用シート56については、図1および図2を参照して説明した収縮抑制用シート31の場合と実質的に同様の転写方法によって、底面54上に配置した状態を得ることができる。
【0076】
他方、段部53上の底面55の形状に相当する形状を有する収縮抑制用シート57については、図6に示すように、キャリアフィルム58上で成形された後、切り込み59を形成しながら、パンチャー(シート打ち抜き機)によって、切り込み59によって囲まれた領域を打ち抜き、次いで、切り込み59の外側に切り込み60を形成し、切り込み60の外側の部分をキャリアフィルム58から除去することによって得ることができる。このような工程順を採用する方が、位置認識の容易さの観点から好ましい。
【0077】
図5に示した生の複合積層体51を得た後、第1の実施形態の場合と実質的に同様の工程が実施され、最終的に、図7に示すような焼結後の基板用積層体61が得られる。焼結後の基板用積層体61は、第1の基板用セラミックグリーンシート25aおよび25bにそれぞれ由来する第1のセラミック層42aおよび42b、ならびに第2の基板用セラミックグリーンシート26に由来する第2のセラミック層43を備えている。
【0078】
このような焼結後の基板用積層体61を得るための焼成工程において、図5に示した生の複合積層体51における外側拘束層23および24ならびに収縮抑制用シート56および57は、第1の実施形態の場合と同様、収縮抑制作用を発揮し、焼結後の基板用積層体61の全体的な反りを防止するとともに、キャビティ29aにおける不所望な歪みを防止する。特に、収縮抑制用シート56にあっては、図10に示した矢印19方向の収縮を抑制し、収縮抑制用シート57にあっては、図10に示した矢印20方向の収縮を抑制する。したがって、キャビティ29aにおける段部53においても、不所望な歪みが生じることを有利に抑制することができる。
【0079】
以上、この発明を図示した実施形態に関連して説明したが、この発明の範囲内において、その他、種々の変形例が可能である。
【0080】
たとえば、基板用積層体における積層数や、キャビティの数、大きさおよび位置、あるいは、段部が設けられるキャビティにあっては、段部の数等については、得ようとするキャビティ付き多層セラミック基板の設計に応じて任意に変更することができる。
【0081】
【発明の効果】
以上のように、この発明によれば、生の基板用積層体を挟むように外側拘束層が配置されるとともに、生の基板用積層体におけるキャビティの底面上に収縮抑制用シートが配置され、その状態で焼成工程が実施されるので、外側拘束層および収縮抑制用シートによる収縮抑制作用のため、焼結後の基板用積層体の寸法精度を高くできるとともに、キャビティにおいて不所望な歪みを生じにくくすることができ、配線の高密度化を高い信頼性をもって達成することができる。
【0082】
したがって、キャビティ付き多層セラミック基板に備える基板用積層体を得るため、複数の基板用積層体が集合されたマザー状態の積層体から分割する工程が実施される場合、このような分割工程において、キャビティの不所望な変形のため、不良品がもたらされる問題を回避することができる。
【0083】
また、キャビティの不所望な変形のために生じ得るキャビティ内への電子部品の実装不良の問題も回避することができる。また、キャビティの不所望な変形による配線導体における不所望な変形や断線も生じにくくすることができる。
【0084】
また、キャビティの底面に端部が露出するビアホール導体が設けられている場合、収縮抑制用シートがキャビティの底面上に配置されていると、焼成工程の結果、ビアホール導体が底面から隆起することを抑制することができる。
【0085】
また、上述したような収縮抑制用シートをキャビティの底面上に配置するにあたって、収縮抑制用シートをキャリアフィルム上に形成し、キャリアフィルム上で、収縮抑制用シートに、キャビティの底面の輪郭に相当する形状の切り込みを入れ、収縮抑制用シートの、キャビティの底面の形状に相当する部分を除く部分を、キャリアフィルムから除去した上で、生の基板用積層体を作製するための基板用セラミックグリーンシートの積層工程において、キャビティの底面を与える第2の基板用セラミックグリーンシート上に、キャリアフィルム上に保持されたキャビティの底面に相当する形状の収縮抑制用シートを転写するようにしているので、収縮抑制用シートがキャビティの底面上に配置された状態を容易にかつ能率的に得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の実施形態を説明するためのもので、生の複合積層体21を作製するために実施される典型的な工程を順次示す断面図である。
【図2】図1(2)に示した収縮抑制用シート31の転写工程の前に実施される準備工程を示す平面図である。
【図3】図1(5)に示した生の複合積層体21を焼成した後に得られる複合積層体41を示す断面図である。
【図4】図3に示した複合積層体41から外側拘束層23および24ならびに収縮抑制用シート31を除去して得られた焼結後の基板用積層体40を示す断面図である。
【図5】この発明の第2の実施形態を説明するためのもので、生の複合積層体51を示す、図1(5)に相当する断面図である。
【図6】図5に示した収縮抑制用シート57の転写前に実施される準備工程を示す平面図である。
【図7】図5に示した生の複合積層体51を焼成する工程を経て得られた焼結後の基板用積層体61を示す断面図である。
【図8】図3に示した焼結後の基板用積層体40の一部を拡大して示す断面図であり、収縮抑制用シート31がビアホール導体36に対して及ぼす効果を説明するためのものである。
【図9】この発明にとって興味ある従来の製造方法を実施してキャビティ付き多層セラミック基板を製造する途中の段階で得られる生の複合積層体1を示す断面図である。
【図10】この発明にとって興味ある従来の製造方法を実施して段部16が設けられたキャビティ9aを備える多層セラミック基板を製造する途中の段階で得られる生の複合積層体14を示す断面図である。
【符号の説明】
21,51 生の複合積層体
22,52 生の基板用積層体
23,24 外側拘束層
25,25a,25b 第1の基板用セラミックグリーンシート
26 第2の基板用セラミックグリーンシート
27,27a,27b 貫通孔
28 開口
29,29a キャビティ
30,54,55 底面
31,56,57 収縮抑制用シート
32 貫通部
33,58 キャリアフィルム
34,59,60 切り込み
40,61 焼結後の基板用積層体
53 段部

Claims (8)

  1. 基板用セラミック材料を用意する工程と、
    前記基板用セラミック材料の焼結温度では焼結しない第1の収縮抑制用無機材料を用意する工程と、
    前記基板用セラミック材料を用いて、キャビティを形成するための貫通孔を有する第1の基板用セラミックグリーンシートと少なくとも前記貫通孔の位置には貫通孔を有しない第2の基板用セラミックグリーンシートとをそれぞれ作製する工程と、
    前記第1の基板用セラミックグリーンシートと前記第2の基板用セラミックグリーンシートとを積層することによって、積層方向での少なくとも一方の端面に開口を位置させるように前記貫通孔によって形成されたキャビティを有する生の基板用積層体を作製するとともに、前記第1の収縮抑制用無機材料を用いて、前記生の基板用積層体の積層方向での各端面に沿って外側拘束層をそれぞれ設け、それによって、前記生の基板用積層体の両端面が前記外側拘束層によって覆われた生の複合積層体を作製する、複合積層体作製工程と、
    前記生の複合積層体を積層方向にプレスする、プレス工程と、
    次いで、前記生の複合積層体を焼成する、焼成工程と
    を備え、さらに、
    前記基板用セラミック材料の焼結温度では焼結しない第2の収縮抑制用無機材料を用意する工程と、
    前記第2の収縮抑制用無機材料を含む収縮抑制用シートをキャリアフィルム上に形成する工程と、
    前記キャリアフィルム上で、前記収縮抑制用シートに、前記キャビティの底面の輪郭に相当する形状の切り込みを入れる工程と、
    前記収縮抑制用シートの、前記キャビティの底面の形状に相当する部分を除く部分を、前記キャリアフィルムから除去する工程と
    を備え、
    前記複合積層体作製工程は、前記生の基板用積層体を作製するための前記第1の基板用セラミックグリーンシートと前記第2の基板用セラミックグリーンシートとの積層工程において、前記キャビティの底面を与える前記第2の基板用セラミックグリーンシート上に、前記キャリアフィルム上に保持された前記キャビティの底面に相当する形状の前記収縮抑制用シートを転写する工程を備え、
    前記焼成工程は、前記生の積層体の前記キャビティの底面上に前記収縮抑制用シートが配置された状態にある前記複合積層体に対して実施される、
    キャビティ付き多層セラミック基板の製造方法。
  2. 前記外側拘束層は、前記キャビティの開口を露出させる貫通部を有している、請求項1に記載のキャビティ付き多層セラミック基板の製造方法。
  3. 前記プレス工程は、前記キャビティの底面にもプレス作用が及ぼされるように実施される、請求項2に記載のキャビティ付き多層セラミック基板の製造方法。
  4. 前記第1の基板用セラミックグリーンシートとして、そこに設けられる前記貫通孔の大きさが互いに異なる少なくとも2種類のものが作製され、それによって、前記生の基板用積層体に形成される前記キャビティは、少なくとも1つの段部を有し、前記収縮抑制用シートが配置される前記キャビティの底面は、前記段部の上面にも与えられる、請求項1ないし3のいずれかに記載のキャビティ付き多層セラミック基板の製造方法。
  5. 前記焼成工程において、1000℃以下の温度が適用される、請求項1ないし4のいずれかに記載のキャビティ付き多層セラミック基板の製造方法。
  6. 前記基板用セラミック材料は、ガラスまたはガラスとセラミックとの混合物を含み、ガラス/セラミックの重量比が100/0ないし5/95の範囲内に選ばれている、請求項1ないし5のいずれかに記載のキャビティ付き多層セラミック基板の製造方法。
  7. 前記第1および第2の収縮抑制用無機材料は、互いに同じ無機材料を含む、請求項1ないし6のいずれかに記載のキャビティ付き多層セラミック基板の製造方法。
  8. 前記焼成工程の後、前記外側拘束層および前記収縮抑制用シートを除去する工程をさらに備える、請求項1ないし7のいずれかに記載のキャビティ付き多層セラミック基板の製造方法。
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