JP2004034448A - 多層セラミック基板の製造方法 - Google Patents

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Hideyuki Harada
原田 英幸
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Abstract

【課題】位置精度および寸法精度の高いキャビティを形成することのできる多層セラミック基板の製造方法を提供する。
【解決手段】セラミックグリーンシート101の一方主面と一方主面に粗面を有する粗面シート102の粗面とが向き合うように、かつ、粗面シート102が最も外側の面に配置されるようにして、セラミックグリーンシート101および粗面シート102を積層、圧着し、得られた積層体に貫通孔を形成して第1のセラミック積層体104を作製し、セラミックグリーンシート105からなる第2のセラミック積層体107上に、第1のセラミック積層体104積層することによりキャビティ108を有する複合積層体109を作製し、複合積層体109を焼成することにより、多層セラミック基板を製造する。
【選択図】図3

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、半導体チップや電子部品などを収容するキャビティを有する多層セラミック基板の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
図19はキャビティを有する多層セラミック基板を示す断面図である。図19に示すように、多層セラミック基板529は、キャビティ528を有するキャビティ部524と、平板部527とからなる。多層セラミック基板529のキャビティ528を形成する方法としては、従来、以下のような方法があった。
【0003】
まず、図20(A)に示すように、複数のセラミックグリーンシート501を積層、圧着する。次に、図20(B)に示すように、複数のセラミックグリーンシート501を貫通する貫通孔503を形成して、セラミック積層体504を作製する。
【0004】
次に、図20(C)に示すように、セラミック積層体504を、複数のセラミックグリーンシート505を積層してなるセラミック積層体507上に積層、圧着して複合積層体509を作製した後、複合積層体509を焼成する。これにより図19に示すキャビティ528を有する多層セラミック基板529を得るというものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記の方法では、圧着の際に加わる圧力で複数のセラミックグリーンシート501が主面方向に伸び、また、熱圧着の際に加わる熱によりセラミックグリーンシート501が主面方向に収縮するため、設計通りの位置に貫通孔503を形成することが困難になる。また、パンチなどでセラミックグリーンシート501を打ち抜いて貫通孔503を形成する場合、各セラミックグリーンシート501は貫通孔503の方向に引っ張られる。この時に加わる応力により、セラミックグリーンシート501が変形し、貫通孔503を寸法通りに形成することが困難になる。
【0006】
このように、従来のキャビティ形成方法では、焼成後の多層セラミック基板において、位置精度および寸法精度の高いキャビティを形成することが困難である。
【0007】
本発明は、上記従来の状況に鑑みてなされたもので、位置精度および寸法精度の高いキャビティを有する多層セラミック基板の製造方法を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明は、積層された複数のセラミックグリーンシートからなり、前記セラミックグリーンシートの積層方向に貫通孔を有する第1のセラミック積層体を準備する工程と、
積層された複数のセラミックグリーンシートからなる第2のセラミック積層体を準備する工程と、
前記第2のセラミック積層体上に、前記第1のセラミック積層体を積層、圧着することにより、前記貫通孔を側壁とし、前記第2のセラミック積層体を底面とするキャビティを有する複合積層体を作製する工程と、
前記複合積層体を焼成する工程と、
を備え、
前記第1のセラミック積層体を準備する工程は、
複数のセラミックグリーンシートと、一方主面に粗面を有する粗面シートとを準備する工程と、
前記セラミックグリーンシートの一方主面と、前記粗面シートの粗面とが向き合うようにして、前記セラミックグリーンシートおよび前記粗面シートを積層、圧着する工程と、
前記セラミックグリーンシートおよび前記粗面シートを貫通する貫通孔を形成する工程と、
を備えることを特徴としている。
【0009】
請求項2の発明は、前記第1のセラミック積層体を準備する工程は、
第1の予備積層体を作製する工程と第2の予備積層体を作製する工程とからなり、
前記第1の予備積層体を作製する工程は、
複数のセラミックグリーンシートと、一方主面に粗面を有する粗面シートとを準備する工程と、
前記セラミックグリーンシートの一方主面と、前記粗面シートの粗面とが向き合うようにして、前記セラミックグリーンシートおよび前記粗面シートを積層、圧着する工程と、前記セラミックグリーンシートおよび前記粗面シートを貫通する貫通孔を形成する工程とからなり、
前記第2の予備積層体を作製する工程は、
複数のセラミックグリーンシートと、一方主面に粗面を有する粗面シートとを準備する工程と、
前記セラミックグリーンシートの一方主面と、前記粗面シートの粗面とが向き合うようにして、前記セラミックグリーンシートおよび前記粗面シートを積層、圧着する工程と、前記セラミックグリーンシートおよび前記粗面シートを貫通する、第1の予備積層体の貫通孔の寸法より寸法の小さい貫通孔を形成する工程とからなり、
前記第1の予備積層体と前記第2の予備積層体の間には粗面シートを介さずに、前記第1の予備積層体の貫通孔と前記第2の予備積層体の貫通孔とが重なるように、前記第1の予備積層体と前記第2の予備積層体とを積層、圧着する工程と、
を備えることを特徴としている。
【0010】
請求項3の発明は、積層された複数のセラミックグリーンシートからなり、前記セラミックグリーンシートの積層方向に貫通孔を有する第1のセラミック積層体を準備する工程と、
積層された複数のセラミックグリーンシートからなる第2のセラミック積層体を準備する工程と、
前記第2のセラミック積層体上に、前記第1のセラミック積層体を積層、圧着することにより、前記貫通孔を側壁とし、前記第2のセラミック積層体を底面とするキャビティを有する複合積層体を作製する工程と、
前記複合積層体を焼成する工程と、
を備え、
前記第1のセラミック積層体を準備する工程は、
第1のセラミックグリーンシートと、前記第1のセラミックグリーンシートの焼結温度では焼結しない第2のセラミックグリーンシートと、からなる複数のセラミックグリーンシートと、一方主面に粗面を有する粗面シートとを準備する工程と、
前記第2のセラミックグリーンシートの一方主面と、前記粗面シートの粗面とが向き合うようにして、かつ、前記粗面シートが最も外側になるように、前記第1、第2のセラミックグリーンシートおよび粗面シートを積層、圧着する工程と、
前記第1、第2のセラミックグリーンシートおよび前記粗面シートを貫通する貫通孔を形成する工程と、からなり、
第2のセラミック積層体を準備する工程は、
第1のセラミックグリーンシートと、前記第1のセラミックグリーンシートの焼結温度では焼結しない第2のセラミックグリーンシートと、からなる複数のセラミックグリーンシートと、一方主面に粗面を有する粗面シートとを準備する工程からなり、
前記複合積層体を焼成する工程は、
前記第1のセラミックグリーンシートが焼結し、前記第2のセラミックグリーンシートが焼結しない温度で、前記複合積層体を焼成する、
ことを特徴としている。
【0011】
請求項4の発明は、前記第1のセラミック積層体を準備する工程は、
第1の予備積層体を作製する工程と第2の予備積層体を作製する工程とからなり、
前記第1の予備積層体を作製する工程は、
第1のセラミックグリーンシートと、前記第1のセラミックグリーンシートの焼結温度では焼結しない第2のセラミックグリーンシートと、からなる複数のセラミックグリーンシートと、一方主面に粗面を有する粗面シートとを準備する工程と、 前記第2のセラミックグリーンシートの一方主面と、前記粗面シートの粗面とが向き合うようにして、かつ、前記粗面シートが最も外側になるように、前記第1、第2のセラミックグリーンシートおよび粗面シートを積層、圧着する工程と、
前記第1、第2のセラミックグリーンシートおよび前記粗面シートを貫通する貫通孔を形成する工程とからなり、
前記第2の予備積層体を作製する工程は、
第1のセラミックグリーンシートと、前記第1のセラミックグリーンシートの焼結温度では焼結しない第2のセラミックグリーンシートと、からなる複数のセラミックグリーンシートと、一方主面に粗面を有する粗面シートとを準備する工程と、 前記第2のセラミックグリーンシートの一方主面と、前記粗面シートの粗面とが向き合うようにして、かつ、前記粗面シートが最も外側になるように、前記第1、第2のセラミックグリーンシートおよび粗面シートを積層、圧着する工程と、
前記第1、第2のセラミックグリーンシートおよび前記粗面シートを貫通する、第1の予備積層体の貫通孔の寸法より寸法の小さい貫通孔を形成する工程とからなり、
前記第1の予備積層体と前記第2の予備積層体の間には粗面シートを介さずに、前記第1の予備積層体の貫通孔と前記第2の予備積層体の貫通孔とが重なるように、前記第1の予備積層体と前記第2の予備積層体とを積層、圧着する工程と、
を備えることを特徴としている。
【0012】
請求項5の発明は、前記第1のセラミック積層体と前記第2のセラミック積層体を積層、圧着して、前記複合積層体を形成した後に、前記第1のセラミック積層体に備えられた粗面シートを剥離することを特徴としている。
【0013】
【発明の実施の形態】
(実施形態1)
以下、本発明にかかる多層セラミック基板の製造方法の一実施形態を説明する。
(1)第1、第2のセラミック積層体を作製する工程
まず、複数のセラミックグリーンシートと、一方主面に粗面を有する粗面シートとを準備する。セラミックグリーンシートは、セラミック粉末に、バインダ、可塑剤および溶剤を加えてボールミルやアトラクターなどで混合してスラリーを作製し、そのスラリーをドクターブレード法によりシート状に形成して作製することができる。セラミック粉末としては、例えば、CaO―SiO―B系ガラスと、Alなどを用いることができる。
【0014】
粗面シートとしては、例えば、粘着材が塗布されたフィルム、アニール処理を行いサンドブラストなどで粗面処理を施したPETフィルムなどを用いることができる。また、粗面シートは熱や圧力によって変形しにくいものを使用するのが好ましい。
【0015】
次に、図1(A)に示すように、粗面シート102の粗面102aの上に複数のセラミックグリーンシート101を積層、圧着する。この際、粗面シート102を一番下に配置し、その上にセラミックグリーンシート101を一枚ずつ積層、圧着するという操作を繰り返してもよい。また、複数のセラミックグリーンシート101を積層し、その一方主面に粗面シート102を備えた上でこれらを一括して圧着してもよい。なお、圧着方法としては、例えば静水圧プレス法、剛体プレス法などを用いることができる。
【0016】
圧着の際には、複数のセラミックグリーンシート101は圧力により主面方向に伸びようとする。また、熱圧着の際には、セラミックグリーンシート101は、圧力による伸びに加えて、熱によりセラミックグリーンシート101に含まれるバインダなどの樹脂の量に応じて主面方向に収縮しようとする。粗面シート102はこのようなセラミックグリーンシート101の主面方向の変形を抑制する。
【0017】
次に、図1(B)に示すように、複数のセラミックグリーンシート101および粗面シート102を貫通する貫通孔103を形成し、一方主面に粗面シート102を備えた第1のセラミック積層体104を作製する。
【0018】
なお、貫通孔103を形成する際、セラミックグリーンシート101は、貫通孔103の方向に引っ張られる。この時に加わる応力により、セラミックグリーンシート101が変形されようとするが、粗面シート102はこのようなセラミックグリーンシート101の変形を抑制する作用も有する。
【0019】
貫通孔103を形成する手段としては、例えば、金型プレスまたはレーザーを用いることができる。金型プレスまたはレーザーを用いた場合、貫通孔103は打ち抜き方向に沿って、一方の開口部から他方の開口部にかけて寸法が次第に小さくなる傾向がある。例えば、図1(B)において、図中矢印方向に沿ってセラミックグリーンシート101および粗面シート102を打ち抜くと、貫通孔103においては、粗面シート102側の開口部103aの寸法が、セラミックグリーンシート101側の開口部103bの寸法に比べて若干大きくなる。なお、開口部103aの寸法と開口部103bとの差は小さいため、図1(B)ではあえて図示していない。
【0020】
次に、第2のセラミック積層体を作製する。まず、複数のセラミックグリーンシートと一方主面に粗面を有する粗面シートを準備する。セラミックグリーンシートや粗面シートとしては、第1のセラミック積層体について説明したものと同様のものを用いる。
【0021】
次に、図2に示すように、粗面シート106の粗面106aの上に複数のセラミックグリーンシート105を積層、圧着し、粗面シート106を備えた第2のセラミック積層体107を作製する。なお、粗面シート106を用いずに第2のセラミック積層体107を作製してもよい。なお、圧着方法としては、例えば、静水圧プレス法、剛体プレス法などを用いることができる。
【0022】
(2)複合積層体を作製する工程
次に、図3に示すように、第2のセラミック積層体107の上に、第1のセラミック積層体104を積層、圧着する。このとき、粗面シート102、106を備えていない面を向き合わせる。なお、圧着方法としては、例えば、静水圧プレス法、剛体プレス法などを用いることができる。この際、第1のセラミック積層体104と第2のセラミック積層体107とに同じ圧力がかかるようにプレスすることが好ましい。静水圧プレス法は、同じ圧力を一挙にかけることが容易であるので、剛体プレス法に比べてより好適である。
【0023】
なお、貫通孔103において、キャビティ開口部103aの寸法がキャビティ開口部103bの寸法より若干大きい場合には、第1のセラミック積層体104はキャビティ開口部103aを上にして、第2のセラミック積層体107上に積層されることが好ましい。これにより、図3においては明確に図示していないが、複合積層体109のキャビティ開口部108aの寸法がキャビティ底面108bの寸法より大きくなるため、多層セラミック基板を量産する局面で有効である。
【0024】
つまり、多層セラミック基板を量産する場合、図3に示したものに比べて大きなマザー多層セラミック基板を製造するのが一般的である。この場合、セラミック積層体の一方主面において、一定の間隔で一定の深さの切り込み溝を形成し、焼成後のセラミック積層体を、切り込み溝に沿って、個々の多層セラミック基板にブレイクするという方法を採用する。この方法を用いてキャビティ付きの多層セラミック基板を製造する場合、キャビティ開口部の寸法よりキャビティ底面の寸法が大きいと、ブレイク時に加わる応力がキャビティ側面下側に集中する。その結果、ブレイク時にキャビティ側面下側に割れが生じるおそれがある。したがって、図3においてキャビティ開口部108aの寸法をキャビティ底面108bの寸法より大きくすることにより、ブレイク時のキャビティ側面108c下側の割れを防止することができる。
【0025】
また、本実施形態では、図3に示すように、粗面シート102、106を備えたまま、第1のセラミック積層体104と第2のセラミック積層体107とを積層、圧着している。上述のように、粗面シート102、106は、圧着時にセラミックグリーンシート101、105に加わる圧力や熱による主面方向の変形を緩和する。したがって、第1のセラミック積層体104とセラミック積層体107を積層、圧着して複合積層体109を作製する際にも、粗面シート102、106が備えられていることが好ましい。ただし、第1のセラミック積層体104と第2のセラミック積層体107を積層する際に、粗面シート102、106を剥離してもよい。これは、すでに第1のセラミック積層体104、第2のセラミック積層体107に圧力を加えても変形がほとんどない場合に好適である。なお、粗面シート102、106が、焼成することにより多層セラミック基板に影響を与えるものでない場合は、除去しなくてもよい。
【0026】
(3)複合積層体を焼成する工程
次に、複合積層体109を焼成する。
【0027】
以上の工程により、図4に示すように、キャビティ128を有するキャビティ部124と平板部127とからなる一体に焼結された多層セラミック基板129を作製する。
【0028】
(実施形態2)
以下、本発明にかかる多層セラミック基板の製造方法の一実施形態を説明する。
(1)第1、第2のセラミック積層体を作製する工程
まず、複数のセラミックグリーンシートと粗面シートを準備する。これらは、実施形態1で説明したものと同様の材料を用いて作る。
【0029】
次に、図5(A)に示すように、粗面シート202の粗面202aの上に複数のセラミックグリーンシート201を積層、圧着する。同様に、複数のセラミックグリーンシート211および粗面シート212を積層、圧着する。
【0030】
次に、図5(B)に示すように、複数のセラミックグリーンシート201および粗面シート202を貫通する貫通孔203を形成して、粗面シート202を備えた第1のセラミック積層体204用の第1の予備積層体204Aを作製する。また複数のセラミックグリーンシート211および粗面シート212を貫通する貫通孔213を形成して、粗面シート212を備えた第1のセラミック積層体204用の第2の予備積層体204Bを作製する。貫通孔213の寸法は貫通孔203の寸法より小さい。貫通孔203、213を形成する手段としては、例えば、金型プレスまたはレーザーなどを用いることができる。
【0031】
次に、第2の予備積層体204Bから粗面シート212を剥離する。次に、図6に示すように、第2の予備積層体204B上に、第1の予備積層体204Aの粗面シート202を備えていない主面と第2の予備積層体204Bの一方主面とを向かい合わせて積層、圧着し、第1のセラミック積層体204を作製する。
【0032】
なお、第2の予備積層体204Bから粗面シート212を剥離しないで、第1の予備積層体204A、第2の予備積層体204Bの粗面シート202、212を備えていない主面を向かい合わせて積層、圧着し、第1のセラミック積層体204を作製してもよい。
【0033】
次に、第2のセラミック積層体を作製する。まず、複数のセラミックグリーンシートと一方主面に粗面を有する粗面シートを準備する。セラミックグリーンシートおよび粗面シートとしては、第1のセラミック積層体について説明したものと同様のものを用いる。
【0034】
次に、図7に示すように、粗面シート206の粗面206aの上に複数のセラミックグリーンシート205を積層、圧着し、粗面シート206を備えた第2のセラミック積層体207を作製する。
【0035】
(2)複合積層体を形成する工程
次に、図8に示すように、第2のセラミック積層体207の上に、セラミック積層体204を積層、圧着する。このとき、粗面シート202、206を備えていない面を向き合わせる。これにより、階段状のキャビティ208を有する複合積層体209を作製する。圧着方法としては、例えば、静水圧プレス法、剛体プレス法などを用いることができる。
【0036】
なお、第2のセラミック積層体上207に、第2の予備積層体204Bを積層し、その上に第1の予備積層体204Aを積層した上で、これらを一括して圧着し、階段状のキャビティ208を有する複合積層体209を作製してもよい。
【0037】
また、粗面シートは、圧着時にセラミックグリーンシートに加わる圧力や熱による主面方向の変形を緩和する。したがって、第1のセラミック積層体204とセラミック積層体207を積層、圧着して複合積層体209を作製する際にも、粗面シート202、206は、備えられていることが好ましい。ただし、第1のセラミック積層体と第2のセラミック積層体207を積層する際に、粗面シート202、206を剥離してもよい。なお、粗面シート202、206が、焼成することにより多層セラミック基板に影響を与えるものでない場合は、除去しなくてもよい。
(3)複合積層体を焼成する工程
次に、複合積層体209を焼成する。
【0038】
以上の工程により、図9に示すように、キャビティ228を有するキャビティ部224と平板部227とからなる一体に焼結された多層セラミック基板229を作製する。
【0039】
(実施形態3)
以下、本発明にかかる多層セラミック基板の製造方法の一実施形態を説明する。
(1)第1、第2のセラミック積層体を作製する工程
まず、複数のセラミックグリーンシートと粗面シートを準備する。セラミックグリーンシートには、第1のセラミックグリーンシートと、前記第1のセラミックグリーンシートの焼結温度では焼結しない第2のセラミックグリーンシートとを用いる。第1のセラミックグリーンシートに含まれるセラミック材料としては、ガラス成分を含有する低温焼結セラミック材料として、例えばCaO―SiO―B系ガラス、およびAlなどのセラミック粉末を含むガラスセラミック材料などを用いることができる。第2のセラミックグリーンシートはこの低温焼結セラミック材料よりも焼結温度の高い収縮抑制用無機材料、例えば、Al、ZrOなどを用いることができる。第1、第2のセラミックグリーンシートは実施形態1において説明した方法により作製する。粗面シートは実施形態1で説明したものと同様の材料を用いる。
【0040】
次に、図10(A)に示すように、粗面シート302の粗面302aの上に複数の第2のセラミックグリーンシート310を、その上に複数の第1のセラミックグリーンシート301を積層、圧着する。
【0041】
次に、図10(B)に示すように、複数の第1のセラミックグリーンシート301、複数の第2のセラミックグリーンシート310、および粗面シート302を貫通する貫通孔303を形成して、粗面シート302を備えた第1のセラミック積層体304を作製する。貫通孔303を形成する手段としては、例えば、金型プレスまたはレーザーなどを用いることができる。
【0042】
次に、第2のセラミック積層体を作製する。まず、複数のセラミックグリーンシートと一方主面に粗面を有する粗面シートを準備する。セラミックグリーンシートおよび粗面シートとしては、第1のセラミック積層体について説明したものと同様のものを用いる。
【0043】
次に、図11に示すように、粗面シート306の粗面306aの上に、複数の第2のセラミックグリーンシート311を、その上に複数の第1のセラミックグリーンシート305積層、圧着し、粗面シート306を備えた第2のセラミック積層体307を作製する。
【0044】
(2)複合積層体を形成する工程
次に、図12に示すように、第2のセラミック積層体307の上に、第1のセラミック積層体304を積層、圧着する。このとき、粗面シート302、306を備えていない面を向き合わせる。これにより、キャビティ308を有する複合積層体309を作製する。圧着方法としては、例えば、静水圧プレス法または剛体プレス法を用いることができる。
【0045】
なお、粗面シート302、306は、圧着時にセラミックグリーンシートに加わる圧力や熱による主面方向の変形を緩和する。したがって、粗面シート302、306は、第1のセラミック積層体304とセラミック積層体307を積層、圧着して複合積層体309を作製する際にも備えられていることが好ましい。ただし、第1のセラミック積層体304と第2のセラミック積層体307を積層する際に、粗面シート302、306を剥離してもよい。なお、粗面シート302、306が、焼成することにより多層セラミック基板に影響を与えるものでない場合は、除去しなくてもよい。
(3)複合積層体を焼成する工程
次に、複合積層体309を焼成する。複合積層体309を焼成する際には、第1のセラミックグリーンシート301、305が焼結し、第2のセラミックグリーンシート310、311が焼結しない温度で焼成される。前記焼成工程において、第2のセラミックグリーンシートは収縮しないので、第1のセラミックグリーンシートが主面方向に収縮しようとするのを抑制する。その結果、複合積層体の変形を防ぐことができる。
【0046】
焼成後、複合積層体309から、第2のセラミックグリーンシート310および311を除去する。なお、第2のセラミックグリーンシートが、焼成後除去しなくても多層セラミック基板に影響を与えるものでない場合は、除去しなくてもよい。
【0047】
以上の工程により、図13に示すように、キャビティ328を有するキャビティ部324と平板部327とからなる一体に焼結された多層セラミック基板329を作製する。
【0048】
本実施形態においては、以下のような効果を得ることができる。図10(B)の矢印方向に沿って第1のセラミックグリーンシート301および第2のセラミックグリーンシート310、および粗面シート302を打ち抜くと、貫通孔303においては、粗面シート302側の開口部303aの寸法が第1のセラミックグリーンシート301側の開口部303bの寸法に比べて若干大きくなる。この状態で、焼成を行うと、キャビティ底面308bに向かうほど、第2のセラミックグリーンシート310の収縮抑制の効果が及ばなくなるため、キャビティ308の側壁部分はキャビティ開口部308aからキャビティ底面308bに向かってより大きく収縮する。その結果、焼成によりキャビティ側壁部分がちょうど垂直になる。以上のことから、多層セラミック基板の形状が良くなり、電子部品等を実装する際の基準が明確となり、さらに、キャビティ開口部308aの寸法とキャビティ底面308bの寸法とが同じになるため、どちらの方向からブレイクしても割れが生じにくくなる。
(実施形態4)
以下、本発明にかかる多層セラミック基板の製造方法の一実施形態を説明する。
(1)第1、第2のセラミック積層体を作製する工程
まず、複数のセラミックグリーンシートと粗面シートを準備する。これらは、実施形態3で説明したものと同様の材料を用いて作る。
【0049】
次に、図14(A)に示すように、粗面シート402の粗面402aの上に複数の第2のセラミックグリーンシート410を、その上に第1のセラミックグリーンシート401を積層、圧着する。同様に、複数のセラミックグリーンシート411および粗面シート412を積層、圧着する。
【0050】
次に、図14(B)に示すように、複数の第1のセラミックグリーンシート401、複数の第2のセラミックグリーンシート410、および粗面シート402を貫通する貫通孔403を形成して、粗面シート402を備えた第1のセラミック積層体404用の第1の予備積層体404Aを作製する。また複数のセラミックグリーンシート411および粗面シート412を貫通する貫通孔413を形成して、粗面シート412を備えた第1のセラミック積層体404用の第2の予備積層体404Bを作製する。貫通孔413の寸法は貫通孔403の寸法より小さい。貫通孔403、413を形成する手段としては、例えば、金型プレスまたはレーザーなどを用いることができる。
【0051】
次に、第2の予備積層体404Bから粗面シート412を剥離する。次に、図15に示すように、第2の予備積層体404B上に、第1の予備積層体404Aの粗面シート402を備えていない主面と第2の予備積層体404Bの一方主面とを向かい合わせて積層、圧着し、第1のセラミック積層体404を作製する。
【0052】
なお、第2の予備積層体404Bから粗面シート412を剥離しないで、第1の予備積層体404A、第2の予備積層体404Bの粗面シート402、412を備えていない主面を向かい合わせて積層、圧着し、第1のセラミック積層体404を作製してもよい。
【0053】
次に、第2のセラミック積層体を作製する。まず、複数のセラミックグリーンシートと一方主面に粗面を有する粗面シートを準備する。セラミックグリーンシートおよび粗面シートとしては、第1のセラミック積層体について説明したものと同様のものを用いる。
【0054】
次に、図16に示すように、粗面シート406の粗面406aの上に、複数の第2のセラミックグリーンシート414を、その上に複数のセラミックグリーンシート405を積層、圧着し、粗面シート406を備えた第2のセラミック積層体407を作製する。
【0055】
(2)複合積層体を形成する工程
次に、図17に示すように、第2のセラミック積層体407の上に、セラミック積層体404を積層、圧着する。このとき、粗面シート402、406を備えていない面を向き合わせる。これにより、階段状のキャビティ408を有する複合積層体409を作製する。圧着方法としては、例えば、静水圧プレス法、剛体プレス法などを用いることができる。
【0056】
なお、第2のセラミック積層体上407に、第2の予備積層体404Bを積層し、その上に第1の予備積層体404Aを積層した上で、これらを一括して圧着し、階段状のキャビティ408を有する複合積層体409を作製してもよい。
【0057】
また、粗面シートは、圧着時にセラミックグリーンシートに加わる圧力や熱による主面方向の変形を緩和する。したがって、第1のセラミック積層体404とセラミック積層体407を積層、圧着して複合積層体409を作製する際にも、粗面シート402、406は、備えられていることが好ましい。ただし、第1のセラミック積層体と第2のセラミック積層体407を積層する際に、粗面シート402、406を剥離してもよい。なお、粗面シート402、406が、焼成することにより多層セラミック基板に影響を与えるものでない場合は、除去しなくてもよい。
(3)複合積層体を焼成する工程
次に、複合積層体409を焼成する。複合積層体409を焼成する際には、第1のセラミックグリーンシート401、405、411が焼結し、第2のセラミックグリーンシート410、414が焼結しない温度で焼成される。
【0058】
焼成後、複合積層体409から、第2のセラミックグリーンシート410および414を除去する。なお、第2のセラミックグリーンシートが、焼成後除去しなくても多層セラミック基板に影響を与えるものでない場合は、除去しなくてもよい。
【0059】
以上の工程により、図18に示すように、キャビティ428を有するキャビティ部424と平板部427とからなる一体に焼結された多層セラミック基板429を作製する。
【0060】
【実施例】
以下、本発明を実施例について説明する。
(実施例1)
実施形態1に記載した多層セラミック基板の製造方法に基づいて、多層セラミック基板を作製した。
【0061】
まず、図1(A)に示すように、PET(ポリエチレンテレフタレート)からなる100mm×100mm×300μm、表面粗さRmax5μmの粗面シート102の粗面102a上に、CaO―SiO―B系ガラス、Al、バインダ、可塑剤および溶剤からなる、100mm×100mm×100μmのセラミックグリーンシート101を、逐次積層機を用いて10枚積層し、10MPaの圧力で圧着を行った。これにより、粗面シート102を備えたセラミック積層体を作製した。このセラミック積層体は、焼成後カットされることによって複数個の多層セラミック基板となるものである。
【0062】
次に、図1(B)に示すように、粗面シート102を備えたセラミック積層体に、穴サイズ2mm×2mmの金型プレスで複数の貫通孔103を形成し、粗面シート102を備えた第1のセラミック積層体104を作製した。
【0063】
次に、図2に示すように、PETからなる100mm×100mm×300μm、表面粗さRmax5μmの粗面シート106の粗面106a上に、CaO―SiO―B系ガラス、Al、バインダ、可塑剤および溶剤からなる、100mm×100mm×100μmのセラミックグリーンシート105を、逐次積層機を用いて10枚積層し、10MPaの圧力で圧着を行い、粗面シート106を備えた第2のセラミック積層体107を作製した。
【0064】
次に、図3に示すように、第1のセラミック積層体104を第2のセラミック積層体107に積層し、静水圧プレス法により、60℃の温度で30MPaの圧力をかけて圧着し、キャビティ108を有する複合積層体109を作製した。静水圧プレスは、第1のセラミック積層体104および第2のセラミック積層体107を金型に入れ、それらをプラスチックからなる袋に入れて真空パック状態にし、それを静水圧プレス装置の水槽内に入れて実施した。
【0065】
次に、粗面シート102、106を剥離し、複合積層体109における第1のセラミック積層体104側の主面上に、複合積層体109の高さの20%に相当する深さの切り込み溝を、格子状に形成した。
【0066】
次に、このようにして形成された複合積層体109を、酸化性雰囲気において、500℃で脱脂を行い、900℃で本焼成を行った。
【0067】
次に、切り込み溝に沿ってブレイクすることにより、図4に示すように複数の多層セラミック基板129を作製した。
【0068】
次に、複数の多層セラミック基板129全てについて、実際にキャビティ128が形成された位置を計測した結果、キャビティ128が形成されるべき位置と比較すると、その位置のずれは30μm以下に収まった。
【0069】
なお、粗面シート102、106を用いず、実施例の説明箇所で挙げたものと同様のセラミックグリーンシート101、105を用いて、同様の条件に従い、積層、圧着した後、焼成した。その後、複合積層体109から得られた多層セラミック基板129全てについて、実際にキャビティ128が形成された位置を計測した結果、キャビティが形成されるべき位置と比較すると、その位置のずれは100μm以上であった。
【0070】
(実施例2)
実施形態2に記載した多層セラミック基板の製造方法に基づいて、多層セラミック基板を作製した。
【0071】
まず、図5(A)に示すように、PETからなる100mm×100mm×300μm、表面粗さRmax5μmの粗面シート202の粗面202a上に、CaO―SiO―B系ガラス、Al、バインダ、可塑剤および溶剤からなる、100mm×100mm×100μmのセラミックグリーンシート201を、逐次積層機を用いて10枚積層し、10MPaの圧力で圧着を行った。これにより、粗面シート202を備えたセラミック積層体を作製した。このセラミック積層体は、焼成後カットされることによって復数個の多層セラミック基板となるものである。同様にして、粗面シート212を備えた、セラミックグリーンシート211からなるセラミック積層体を作製した。
【0072】
次に、図5(B)に示すように、粗面シート202、212を備えた2つのセラミック積層体について、1つのセラミック積層体には穴サイズ3mm×3mmの金型プレスで複数の貫通孔203を形成して、粗面シート202を備えた第1の予備積層体204Aとし、もう1つのセラミック積層体には穴サイズ2mm×2mmの金型プレスで複数の貫通孔213を形成して、粗面シート212を備えた第2の予備積層体204Bを作製した。
【0073】
次に、第2予備積層体204Bから粗面シート212を剥離する。次に、図6に示すように、第2の予備積層体204B上に、第1の予備積層体204Aの粗面シート202を備えていない主面と第2の予備積層体204Bの一方主面とを向かい合わせて積層、圧着し、第1のセラミック積層体204を作製した。
【0074】
次に、図7に示すように、PETからなる100mm×100mm×300μm、表面粗さRmax5μmの粗面シート206の粗面206a上に、CaO―SiO―B系ガラス、Al、バインダ、可塑剤および溶剤からなる、100mm×100mm×100μmのセラミックグリーンシート205を、逐次積層機を用いて10枚積層し、10MPaの圧力で圧着を行い、粗面シート206を備えた第2のセラミック積層体207を作製した。
【0075】
次に、図8に示すように、第1のセラミック積層体204を第2のセラミック積層体207に積層し、静水圧プレス法により、60℃の温度で30MPaの圧力をかけて圧着し、複合積層体209を作製した。静水圧プレスは、第1の予備積層体204A、第2の予備積層体204B、および第2のセラミック積層体206を金型に入れ、それらをプラスチックからなる袋に入れて真空パック状態にし、それを静水圧プレス装置の水槽内に入れて実施した。
【0076】
次に、粗面シート202、206を剥離し、複合積層体209における第1のセラミック積層体204側の主面上に、複合積層体209の高さの20%に相当する深さの切り込み溝を、格子状に形成した。
【0077】
次に、このようにして形成された複合積層体209を、酸化性雰囲気において、500℃で脱脂を行い、900℃で本焼成を行った。
【0078】
次に、切り込み溝に沿ってブレイクすることにより、図9に示すように、複数の多層セラミック基板229を作製した。
【0079】
次に、複数の多層セラミック基板229全てについて、実際にキャビティ228が形成された位置を計測した結果、キャビティ228が形成されるべき位置と比較すると、その位置のずれは30μm以下に収まった。
【0080】
なお、粗面シート202、212および206を用いず、実施例の説明箇所で挙げたものと同様のセラミックグリーンシート201、211、および205を用いて、同様の条件に従い、積層、圧着した後、焼成した。その後、複合積層体209から得られた多層セラミック基板229全てについて、実際にキャビティ228が形成された位置を計測した結果、キャビティ228が形成されるべき位置と比較すると、その位置のずれは100μm以上であった。
【0081】
この構成によると、セラミックグリーンシート積層時の変形がないため、きれいな形状の階段状の多層セラミック基板を作製することができた。
【0082】
(実施例3)
実施形態3に記載した多層セラミック基板の製造方法に基づいて、多層セラミック基板を作製した。
【0083】
まず、ガラス成分を含有する低温焼結セラミック材料として、CaO―SiO―B系ガラス、Al、バインダ、可塑剤および溶剤からなる、100mm×100mm×100μmの第1のセラミックグリーンシートを形成した。また、この低温焼結セラミック材料よりも焼結温度の高い収縮抑制用無機材料として、Al、バインダ、可塑剤および溶剤からなる、100mm×100mm×100μmの第2のセラミックグリーンシートを形成した。
【0084】
次に、PETからなる100mm×100mm×300μm、表面粗さRmax5μmの粗面シート302の粗面302a上に、第2のセラミックグリーンシート310を3枚、さらに第1のセラミックグリーンシート301を、逐次積層機を用いて10枚積層し、10MPaの圧力で圧着を行った。これにより、粗面シート302を備えたセラミック積層体を作製した。このセラミック積層体は、焼成後カットされることによって複数個の多層セラミック基板となるものである。
【0085】
次に、図10(B)に示すように、粗面シート302を備えたセラミック積層体に、穴サイズ2mm×2mmの金型プレスで複数個の貫通孔303を形成し、粗面シート302を備えた第1のセラミック積層体304を作製した。
【0086】
次に、図11に示すように、PETからなる100mm×100mm×300μm、表面粗さRmax5μmの粗面シート306の粗面306a上に第2のセラミックグリーンシート311を3枚、さらに第1のセラミックグリーンシート301を、逐次積層機を用いて10枚積層し、10MPaの圧力で圧着を行い、粗面シート306を備えた第2のセラミック積層体307を作製した。
【0087】
次に、図12に示すように、第1のセラミック積層体304を第2のセラミック積層体307に積層し、静水圧プレス法により、60℃の温度で30MPaの圧力をかけて圧着し、複合積層体309を得た。静水圧プレスは、第1のセラミック積層体304および第2のセラミック積層体307を金型に入れ、それらをプラスチックからなる袋に入れて真空パック状態にし、それを静水圧プレス装置の水槽内に入れて実施した。
【0088】
次に、粗面シート302、306を剥離し、複合積層体309における第1のセラミック積層体304側の主面上に、切り込み溝を格子状に形成した。切り込み溝は、第1のセラミック積層体304の第1のセラミックセラミックグリーンシート301と第2のセラミック積層体307の第1のセラミックグリーンシート305とからなる積層体の高さの20%に相当する深さで形成した。
【0089】
次に、このようにして形成された複合積層体309を、酸化性雰囲気において、500℃で脱脂を行い、900℃で本焼成を行った。そして、焼成後、焼成後の複合積層体から収縮抑制層を除去した。
【0090】
次に、切り込み溝に沿ってブレイクすることにより、図13に示すように、複数の多層セラミック基板329を作製した。
【0091】
次に、複数の多層セラミック基板329全てについて、実際にキャビティ328が形成された位置を計測した結果、キャビティ328が形成されるべき位置と比較すると、その位置のずれは30μm以下に収まった。
【0092】
なお、粗面シート302、306を用いず、実施例の説明箇所で挙げたものと同様のセラミックグリーンシート301、305を用いて、同様の条件に従い、積層、圧着した後、焼成した。その後、複合積層体309から得られた多層セラミック基板329全てについて、実際にキャビテ328ィが形成された位置を計測した結果、キャビティ328が形成されるべき位置と比較すると、その位置のずれは100μm以上であった。
【0093】
また、第1のセラミック積層体304が2種類のセラミックグリーンシート301、310からなることによる積層ずれは、粗面シート302を用いることにより、100mm×100mmの複合積層体において30μmであった。
【0094】
この構成によると、焼成により、テーパーが生じていたキャビティ側壁部分が垂直となる多層セラミック基板を作製することができた。
【0095】
(実施例4)
実施形態4に記載した多層セラミック基板の製造方法に基づいて、多層セラミック基板を作製した。
【0096】
まず、ガラス成分を含有する低温焼結セラミック材料として、CaO―SiO―B系ガラス、Al、バインダ、可塑剤および溶剤からなる、100mm×100mm×100μmの第1のセラミックグリーンシートを形成した。また、この低温焼結セラミック材料よりも焼結温度の高い収縮抑制用無機材料として、Al、バインダ、可塑剤および溶剤からなる、100mm×100mm×100μmの第2のセラミックグリーンシートを形成した。
【0097】
次に、図14(A)に示すように、PETからなる100mm×100mm×300μm、表面粗さRmax5μmの粗面シート402の粗面402a上に、第2のセラミックグリーンシート410を3枚、さらに第1のセラミックグリーンシート401を10枚、逐次積層機を用いて積層し、10MPaの圧力で圧着を行った。これにより、粗面シート402を備えたセラミック積層体を作製した。このセラミック積層体は、焼成後カットされることによって複数個の多層セラミック基板となるものである。同様にして、粗面シート412を備えた、セラミックグリーンシート411からなるセラミック積層体を作製した。
【0098】
次に、図14(B)に示すように、粗面シート402、412を備えた2つのセラミック積層体について、1つのセラミック積層体には穴サイズ3mm×3mmの金型プレスで複数の貫通孔403を形成して、粗面シート402を備えた第1の予備積層体404Aとし、もう1つのセラミック積層体には穴サイズ2mm×2mmの金型プレスで複数の貫通孔413を形成して、粗面シート412を備えた第2の予備積層体404Bを作製した。
【0099】
次に、第2の予備積層体404Bから粗面シート412を剥離する。次に、図15に示すように、第2の予備積層体404B上に、第1の予備積層体404Aの粗面シート402を備えていない主面と第2の予備積層体404Bの一方主面とを向かい合わせて積層、圧着し、第1のセラミック積層体404を作製した。
【0100】
次に、図16に示すように、PETからなる100mm×100mm×300μm、表面粗さRmax5μmの粗面シート406の粗面406a上に、第2のセラミックグリーンシート414を3枚、さらに第1のセラミックグリーンシート405を10枚、逐次積層機を用いて積層し、10MPaの圧力で圧着を行い、粗面シート406を備えた第2のセラミック積層体407を作製した。
【0101】
次に、図17に示すように、第1のセラミック積層体404を第2のセラミック積層体407に積層し、静水圧プレス法により、60℃の温度で30MPaの圧力をかけて圧着し、複合積層体409を作製した。静水圧プレスは、第1の予備積層体404A、第2の予備積層体404B、および第2のセラミック積層体407を金型に入れ、それらをプラスチックからなる袋に入れて真空パック状態にし、それを静水圧プレス装置の水槽内に入れて実施した。
【0102】
次に、粗面シート402、406を剥離し、複合積層体409における第1のセラミック積層体404側の主面上に、切り込み溝を格子状に形成した。切り込み溝は、第1のセラミック積層体404の第1のセラミックグリーンシート401、411と第2のセラミック積層体の第1のセラミックグリーンシート405とからなる複合積層体409の高さの20%に相当する深さで形成した。
【0103】
次に、このようにして形成された複合積層体409を、酸化性雰囲気において、500℃で脱脂を行い、900℃で本焼成を行った。
【0104】
次に、切り込み溝に沿ってブレイクすることにより、図18に示すように、複数の多層セラミック基板429を作製した。
【0105】
次に、複数の多層セラミック基板429全てについて、実際にキャビティ428が形成された位置を計測した結果、キャビティ428が形成されるべき位置と比較すると、その位置のずれは30μm以下に収まった。
【0106】
なお、粗面シートを用いず、実施例の説明箇所で挙げたものと同様のセラミックグリーンシートを用いて、同様の条件に従い、積層、圧着した後、焼成した。その後、複合積層体409から得られた多層セラミック基板429全てについて、実際にキャビティ428が形成された位置を計測した結果、キャビティ428が形成されるべき位置と比較すると、その位置のずれは100μm以上であった。
【0107】
【発明の効果】
請求項1の発明にかかる多層セラミック基板の製造方法によれば、セラミックグリーンシートを圧着する際に、粗面シートを積層することにより、圧着による圧力や熱による主面方向の変形が抑制される。また、貫通孔を形成する際、セラミックグリーンシートが貫通孔の方向に引っ張られるときに加わる応力により変形するのを防ぐ。この結果、位置精度および寸法精度の高いキャビティを形成することができる。また、キャビティ開口部の寸法をキャビティ底面の寸法より大きくすることにより、ブレイク時のキャビティ側面下側の割れを防ぐことができる。
【0108】
また、請求項3の発明にかかる多層セラミック基板の製造方法によれば、第2のセラミックグリーンシートを用いることにより、キャビティ側壁が垂直になるため、所定の寸法形状のキャビティが得られ、電子部品等を実装する際の基準が明確となり、さらに、キャビティ開口部の寸法とキャビティ底面の寸法とが同じになるため、どちらの方向からブレイクしても割れが生じにくいという効果がある。
【0109】
さらに、請求項5の発明にかかる多層セラミック基板の製造方法によれば、複合積層体を作製する際の収縮も抑制することができるため、位置精度および寸法精度の高いキャビティ付き多層セラミック基板を作製することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態1にかかる多層セラミック基板の製造方法を示す概略工程図である。
【図2】実施形態1にかかる多層セラミック基板の製造方法を示す概略工程図である。
【図3】実施形態1にかかる多層セラミック基板の製造方法を示す概略工程図である。
【図4】実施形態1にかかる多層セラミック基板を示す概略断面図である。
【図5】実施形態2にかかる多層セラミック基板の製造方法を示す概略工程図である。
【図6】実施形態2にかかる多層セラミック基板の製造方法を示す概略工程図である。
【図7】実施形態2にかかる多層セラミック基板の製造方法を示す概略工程図である。
【図8】実施形態2にかかる多層セラミック基板の製造方法を示す概略工程図である。
【図9】実施形態2にかかる多層セラミック基板を示す概略断面図である。
【図10】実施形態3にかかる多層セラミック基板の製造方法を示す概略工程図である。
【図11】実施形態3にかかる多層セラミック基板の製造方法を示す概略工程図である。
【図12】実施形態3にかかる多層セラミック基板の製造方法を示す概略工程図である。
【図13】実施形態3にかかる多層セラミック基板を示す概略断面図である。
【図14】実施形態4にかかる多層セラミック基板の製造方法を示す概略工程図である。
【図15】実施形態4にかかる多層セラミック基板の製造方法を示す概略工程図である。
【図16】実施形態4にかかる多層セラミック基板の製造方法を示す概略工程図である。
【図17】実施形態4にかかる多層セラミック基板の製造方法を示す概略工程図である。
【図18】実施形態4にかかる多層セラミック基板を示す概略断面図である。
【図19】従来の多層セラミック基板を示す概略断面図である。
【図20】従来の多層セラミック基板の製造方法を示す概略工程図である。
【符号の説明】
101、105       セラミックグリーンシート
102、106       粗面シート
103           貫通孔
103a          貫通孔の粗面シート側開口部
103b          貫通孔のセラミックグリーンシート側開口部
104           第1のセラミック積層体
107           第2のセラミック積層体
108           キャビティ
108a          キャビティ開口部
108b          キャビティ底面
108c          キャビティ側面
109           複合積層体
124           キャビティ部
127           平板部
128           キャビティ
129           多層セラミック基板
204A          第1の予備積層体
204B          第2の予備積層体
301、305       第1のセラミックグリーンシート
310、311       第2のセラミックグリーンシート

Claims (5)

  1. 積層された複数のセラミックグリーンシートからなり、前記セラミックグリーンシートの積層方向に貫通孔を有する第1のセラミック積層体を準備する工程と、
    積層された複数のセラミックグリーンシートからなる第2のセラミック積層体を準備する工程と、
    前記第2のセラミック積層体上に、前記第1のセラミック積層体を積層、圧着することにより、前記貫通孔を側壁とし、前記第2のセラミック積層体を底面とするキャビティを有する複合積層体を作製する工程と、
    前記複合積層体を焼成する工程と、
    を備え、
    前記第1のセラミック積層体を準備する工程は、
    複数のセラミックグリーンシートと、一方主面に粗面を有する粗面シートとを準備する工程と、
    前記セラミックグリーンシートの一方主面と、前記粗面シートの粗面とが向き合うようにして、前記セラミックグリーンシートおよび前記粗面シートを積層、圧着する工程と、
    前記セラミックグリーンシートおよび前記粗面シートを貫通する貫通孔を形成する工程と、
    を備えることを特徴とする、多層セラミック基板の製造方法。
  2. 前記第1のセラミック積層体を準備する工程は、
    第1の予備積層体を作製する工程と第2の予備積層体を作製する工程とからなり、
    前記第1の予備積層体を作製する工程は、
    複数のセラミックグリーンシートと、一方主面に粗面を有する粗面シートとを準備する工程と、
    前記セラミックグリーンシートの一方主面と、前記粗面シートの粗面とが向き合うようにして、前記セラミックグリーンシートおよび前記粗面シートを積層、圧着する工程と、前記セラミックグリーンシートおよび前記粗面シートを貫通する貫通孔を形成する工程とからなり、
    前記第2の予備積層体を作製する工程は、
    複数のセラミックグリーンシートと、一方主面に粗面を有する粗面シートとを準備する工程と、
    前記セラミックグリーンシートの一方主面と、前記粗面シートの粗面とが向き合うようにして、前記セラミックグリーンシートおよび前記粗面シートを積層、圧着する工程と、前記セラミックグリーンシートおよび前記粗面シートを貫通する、第1の予備積層体の貫通孔の寸法より寸法の小さい貫通孔を形成する工程とからなり、
    前記第1の予備積層体と前記第2の予備積層体の間には粗面シートを介さずに、前記第1の予備積層体の貫通孔と前記第2の予備積層体の貫通孔とが重なるように、前記第1の予備積層体と前記第2の予備積層体とを積層、圧着する工程と、
    を備えることを特徴とする、請求項1に記載の多層セラミック基板の製造方法。
  3. 積層された複数のセラミックグリーンシートからなり、前記セラミックグリーンシートの積層方向に貫通孔を有する第1のセラミック積層体を準備する工程と、
    積層された複数のセラミックグリーンシートからなる第2のセラミック積層体を準備する工程と、
    前記第2のセラミック積層体上に、前記第1のセラミック積層体を積層、圧着することにより、前記貫通孔を側壁とし、前記第2のセラミック積層体を底面とするキャビティを有する複合積層体を作製する工程と、
    前記複合積層体を焼成する工程と、
    を備え、
    前記第1のセラミック積層体を準備する工程は、
    第1のセラミックグリーンシートと、前記第1のセラミックグリーンシートの焼結温度では焼結しない第2のセラミックグリーンシートと、からなる複数のセラミックグリーンシートと、一方主面に粗面を有する粗面シートとを準備する工程と、
    前記第2のセラミックグリーンシートの一方主面と、前記粗面シートの粗面とが向き合うようにして、かつ、前記粗面シートが最も外側になるように、前記第1、第2のセラミックグリーンシートおよび粗面シートを積層、圧着する工程と、
    前記第1、第2のセラミックグリーンシートおよび前記粗面シートを貫通する貫通孔を形成する工程と、からなり、
    第2のセラミック積層体を準備する工程は、
    第1のセラミックグリーンシートと、前記第1のセラミックグリーンシートの焼結温度では焼結しない第2のセラミックグリーンシートと、からなる複数のセラミックグリーンシートと、一方主面に粗面を有する粗面シートとを準備する工程からなり、
    前記複合積層体を焼成する工程は、
    前記第1のセラミックグリーンシートが焼結し、前記第2のセラミックグリーンシートが焼結しない温度で、前記複合積層体を焼成する、
    ことを特徴とする、多層セラミック基板の製造方法。
  4. 前記第1のセラミック積層体を準備する工程は、
    第1の予備積層体を作製する工程と第2の予備積層体を作製する工程とからなり、
    前記第1の予備積層体を作製する工程は、
    第1のセラミックグリーンシートと、前記第1のセラミックグリーンシートの焼結温度では焼結しない第2のセラミックグリーンシートと、からなる複数のセラミックグリーンシートと、一方主面に粗面を有する粗面シートとを準備する工程と、 前記第2のセラミックグリーンシートの一方主面と、前記粗面シートの粗面とが向き合うようにして、かつ、前記粗面シートが最も外側になるように、前記第1、第2のセラミックグリーンシートおよび粗面シートを積層、圧着する工程と、
    前記第1、第2のセラミックグリーンシートおよび前記粗面シートを貫通する貫通孔を形成する工程とからなり、
    前記第2の予備積層体を作製する工程は、
    第1のセラミックグリーンシートと、前記第1のセラミックグリーンシートの焼結温度では焼結しない第2のセラミックグリーンシートと、からなる複数のセラミックグリーンシートと、一方主面に粗面を有する粗面シートとを準備する工程と、 前記第2のセラミックグリーンシートの一方主面と、前記粗面シートの粗面とが向き合うようにして、かつ、前記粗面シートが最も外側になるように、前記第1、第2のセラミックグリーンシートおよび粗面シートを積層、圧着する工程と、
    前記第1、第2のセラミックグリーンシートおよび前記粗面シートを貫通する、第1の予備積層体の貫通孔の寸法より寸法の小さい貫通孔を形成する工程とからなり、
    前記第1の予備積層体と前記第2の予備積層体の間には粗面シートを介さずに、前記第1の予備積層体の貫通孔と前記第2の予備積層体の貫通孔とが重なるように、前記第1の予備積層体と前記第2の予備積層体とを積層、圧着する工程と、
    を備えることを特徴とする、請求項3に記載の多層セラミック基板の製造方法。
  5. 前記第1のセラミック積層体と前記第2のセラミック積層体を積層、圧着して、前記複合積層体を形成した後に、前記第1のセラミック積層体に備えられた粗面シートを剥離することを特徴とする、請求項1から請求項4のいずれかに記載の多層セラミック基板の製造方法。
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