JP2002090400A - ディジタル信号の周波数を評価するための方法およびデバイス - Google Patents

ディジタル信号の周波数を評価するための方法およびデバイス

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JP2002090400A
JP2002090400A JP2001211364A JP2001211364A JP2002090400A JP 2002090400 A JP2002090400 A JP 2002090400A JP 2001211364 A JP2001211364 A JP 2001211364A JP 2001211364 A JP2001211364 A JP 2001211364A JP 2002090400 A JP2002090400 A JP 2002090400A
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pulse response
filter
differentiator
frequency
trapezoidal
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JP2001211364A
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Kurt Schmidt
シュミット クルト
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Rohde and Schwarz GmbH and Co KG
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Rohde and Schwarz GmbH and Co KG
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    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01RMEASURING ELECTRIC VARIABLES; MEASURING MAGNETIC VARIABLES
    • G01R23/00Arrangements for measuring frequencies; Arrangements for analysing frequency spectra
    • G01R23/02Arrangements for measuring frequency, e.g. pulse repetition rate; Arrangements for measuring period of current or voltage
    • G01R23/12Arrangements for measuring frequency, e.g. pulse repetition rate; Arrangements for measuring period of current or voltage by converting frequency into phase shift
    • HELECTRICITY
    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03HIMPEDANCE NETWORKS, e.g. RESONANT CIRCUITS; RESONATORS
    • H03H17/00Networks using digital techniques
    • H03H17/02Frequency selective networks
    • H03H17/0283Filters characterised by the filter structure
    • H03H17/0286Combinations of filter structures

Abstract

(57)【要約】 【課題】 平均化フィルタの台形パルス応答が容易に生
成される、ディジタル入力信号の周波数を評価するため
の、好ましくはゲート集約的な乗算器を用いることのな
い方法およびデバイスを提供する。 【解決手段】 ディジタル入力信号(x(k))の周波
数を評価するための周波数評価器は、入力信号(x
(k))の位相(φ(k))を決定するための位相検出
デバイス(2)、隣接する位相のサンプル(φ(k),
φ(k−1))間における位相差(φ
diff1(k))を生成するための微分器(3)、お
よび台形パルス応答(h(k))を有する位相差(φ
diff1(k))を平均するためのフィルタ(4)を
含む。台形パルス応答(h(k))は、第1の三角形
パルス応答を、当該第1の三角形パルス応答に関して時
間的にオフセットされた第2の三角形パルス応答に重ね
合わせることによって生成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本特許出願は、2000年7
月11日に出願されたドイツ特許出願第10033 5
75.6号の優先権を主張する。このドイツ特許出願の
全内容は、参照により本件出願に組み入れられている。
本発明は、ディジタル信号の周波数を評価するための方
法およびデバイスに関する。
【0002】
【従来の技術】周波数評価の方法は、IEEE Tra
nsactions on Communicatio
ns(通信に関する処理)vol.38,No.1,1
990年1月号124〜127ページに掲載されたJ.
K.Wolf(J.K.ウルフ)およびJ.W.Sch
wartz(J.W.シュワルツ)による「Compa
rison of Estimators for F
requency Offset(周波数オフセットの
ための評価器の比較)」に開示されている。この論文に
おいては、複素ディジタル入力信号の位相を微分し、微
分した位相を平均化フィルタに渡すことが提案されてい
る。この論文の中では、平均化フィルタの理想的なパル
ス応答が放物形となることが論証されている。平均化フ
ィルタのパルス応答の放物形曲線は、増加レンジ、定数
レンジ、および減少レンジを伴う台形曲線によって比較
的良好に近似することができる。評価誤差の標準偏差
は、放物形パルス応答を伴う理想的な平均化フィルタの
使用との比較において、わずか約6%しか増加しない。
従って、これは、次善の周波数評価手段であると言うこ
とができる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記の論文において言
及されている台形パルス応答を伴うフィルタが直接的に
実行された場合には、観察周期内における各サンプルと
対応する係数の乗算を行わなければならないことから、
比較的多数の乗算を実行しなければならなくなる。
【0004】したがって、本発明の目的は、平均化フィ
ルタの台形パルス応答が容易に生成される、ディジタル
入力信号の周波数を評価するための、好ましくはゲート
集約的な乗算器を用いることのない方法およびデバイス
を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】この目的は、請求項1の
特徴による方法との関連から、また、請求項6の特徴に
よるデバイスとの関連から達成される。本発明の好適な
改良については、従属項に特徴が規定されている。
【0006】本発明は、時間的にオフセットした2つの
三角形パルス応答の重ね合わせによって台形パルス応答
の生成が可能であるという発見を利用する。三角形パル
ス応答は、2つの方形波パルス応答を畳み込む(fold)
ことによって生成することが可能であり、それにおいて
2番目の三角形パルス応答、すなわち最初の三角形パル
ス応答に関して時間的にオフセットされた三角形パルス
応答は、ディラック・パルスを伴う畳み込みによって生
成することができる。方形波パルス応答は、積分器およ
び微分器の組み合わせによって生成可能であり、それに
おいて微分器は、引き下げられたサンプリング・レート
を有し、そのサンプリング周期は、方形波パルス応答の
周期、すなわち観察周期の3分の1に対応する。結果的
にこの微分器は、積分器の開始値を積分器の終了値から
減算する。方形波パルス応答の振幅は、結果として得ら
れる台形パルス応答の3分の1に対応する。
【0007】従って、本発明の請求項1に係る方法は、
ディジタル入力信号(x(k))の周波数festを評
価する方法において:入力信号(x(k))の位相(φ
(k)=arg(x(k)))を決定するステップ
(2);隣接する位相のサンプル(φ(k),φ(k−
1))の間における位相差(φ diff1(k))を生
成するステップ(3);および、台形パルス応答(h
(k))を有するフィルタ(4)を使用することによっ
て前記位相差(φdiff1(k))を平均するステッ
プであって、前記台形パルス応答(h(k))は、第
1の三角形パルス応答(h(k))を、該第1の三角
形パルス応答(h(k))との比較において時間的に
オフセットされた第2の三角形パルス応答(h
(k))に重ね合わせることによって生成するものと
したステップ;を包含することを特徴とする。また、請
求項2に係る方法は、請求項1記載の方法において、前
記第1の三角形パルス応答(h(k))は、2つの方
形波パルス応答(h(k),h(k))を畳み込む
(folding)ことによって生成されることを特徴とする。
また、請求項3に係る方法は、請求項2記載の方法にお
いて、前記第2の三角形パルス応答(h(k))は、
前記第1の三角形パルス応答(h(k))を畳み込む
(folding)ことによって生成されることを特徴とす
る。また、請求項4に係る方法は、請求項3記載の方法
において、前記方形波パルス応答(h(k),h
(k))は、積分(9,10)およびそれに続く微分
(11,12)によって生成され、それにおいて、サン
プリング・レート(f )は、積分(9)および微分
(11)の間に、前記フィルタ(4)の台形パルス応答
(h(k))の周期の逆数の3分の1(fa1=1/
3・1/Ta2)に引き下げられることを特徴とする。
また、請求項5に係る方法は、請求項4記載の方法にお
いて、前記方形波パルス応答(h(k),h
(k))は、積分(9,10)および微分(11,1
2)のそれぞれを2段階で実行することによって畳み込
まれる(fold)ことを特徴とする。また、請求項6に係
るデバイスは、ディジタル入力信号(x(k))の周波
数(fest)を評価するデバイスにおいて:入力信号
(x(k))の位相(φ(k)=arg(x(k)))
を決定するための位相決定デバイス(2);隣接する位
相のサンプル(φ(k),φ(k−1))間における位
相差(φ iff1(k))を生成するための微分器
(3);台形パルス応答(h(k))を有し、かつ前
記位相差(φdiff1(k))を平均するフィルタ
(4)であって、第1の積分器(9)、該第1の積分器
(9)より下流の第2の積分器(10)、該第2の積分
器(10)より下流のサンプル・コンバータ(5a)、
該サンプル・コンバータ(5a)より下流の第1の微分
器(11)、該第1の微分器(11)より下流の第2の
微分器(12)、および該第2の微分器(12)より下
流の平均化フィルタ(13)を有するフィルタ(4);
を包含することを特徴とする。また、請求項7に係るデ
バイスは、請求項6記載のデバイスにおいて、ディジタ
ル入力信号(x(k))の周波数(fest)を評価す
るデバイスにおいて:入力信号(x(k))の位相(φ
(k)=arg(x(k)))を決定するための位相決
定デバイス(2);隣接する位相のサンプル(φ
(k),φ(k−1))間における位相差(φ
iff1(k))を生成するための微分器(3);台形
パルス応答(h(k))および前記位相差(φ
diff1(k))を平均するフィルタ(4)であっ
て、第1の積分器(9)、該第1の積分器(9)より下
流の第2の積分器(10)、該第2の積分器(10)よ
り下流のサンプル・コンバータ(5a)、該サンプル・
コンバータ(5a)より下流の第1の微分器(11)、
該第1の微分器(11)より下流の第2の微分器(1
2)、および該第2の微分器(12)より下流の平均化
フィルタ(13)を有するフィルタ(4);を包含する
ことを特徴とする。また、請求項8に係るデバイスは、
請求項7記載のデバイスにおいて、前記平均化フィルタ
(13)の伝達関数H(z)が、実質上、 H(z)=1/2(1+z−1) に等しいことを特徴とする。
【0008】
【発明の実施の形態】このほかの本発明の適用可能性の
範囲については、次に示す詳細な説明から明らかになる
であろう。しかしながら、これらの詳細な説明ならびに
具体的な例は、本発明の好ましい実施態様として示され
てはいるが、この詳細な説明によって、本発明の精神な
らびに範囲の内側においても各種の変更および修正が当
業者に明らかとなることから、それが例示のみを目的と
していることを理解する必要がある。
【0009】本発明のより完全な理解は、本発明を限定
する意味ではなく、例示のみを目的として示す以下の詳
細な説明ならびに添付の図面から得られることになろ
う。
【0010】図1は、本発明による周波数評価器の実施
態様を示すブロック図である。ここで、ディジタル入力
信号x(k)が、ノイズのない入力信号y(k)、すな
わち
【数1】 および、加算器1において加算によるガウス分布を伴う
相関のないノイズ信号n(k)から構成されるものと仮
定する。この式(1)において、fは評価するべき周波
数を、kはサンプルのカウント指数を、Ta1はサンプ
リング周期を、φは一定の位相シフトをそれぞれ表し
ている。
【0011】ノイズのない入力信号y(k)は電力Cを
有し、ノイズ成分n(k)は電力Nを有し、それにおい
てN/2が実数成分、N/2が虚数成分である。したが
って、信号対ノイズ比は、C/Nになる。
【0012】入力信号x(k)は、位相検出デバイス2
に渡され、それがarg関数を使用することによって複
素信号x(k)の位相成分を決定する。位相検出デバイ
ス2の出力においては、πに標準化された位相φ(k)
/πが得られる。その下流の微分器3においては、2つ
の隣接するサンプルの位相φ(k)/πおよびφ(k−
1)/πの間における差が計算される。ここでは、wr
ap算術を伴う微分器の使用が可能であり、その値の範
囲が−1から1までとなることから、2πの位相シフト
が自動的に校正される。微分器3の出力において生成さ
れる位相差の値φdiff1(k)/πは、以下に詳細
を説明する、パルス応答h(k)を有するフィルタ4
に渡される。図のフィルタ4の上に、実線によりフィル
タ4の理想的なパルス応答hid(k)が示されてい
る。本発明の範囲内において使用される、それを近似し
たフィルタ4の台形パルス応答h(k)は、破線を用
いて示されている。フィルタ4においては、位相差の値
φdiff1(k)/πが、パルス応答h(k)から結
果的に導かれた重み付けを考慮して、観察周期Ta2
わたって平均される。この重み付けは、あらかじめ決定
済みの数(たとえば、図3および図4においては60)
のサンプルにわたって実施される。
【0013】観察周期Ta3が経過すると、平均された
位相差の値φdiff2(k)/πが出力される。その
後、サンプル・コンバータ5において、サンプリング周
期T a1に対する観察周期Ta2の比を用いてサンプル
の引き下げが行われる。これが適切である理由として
は、それを行わなかった場合に評価誤差が互いに相関し
てしまうことが挙げられる。また、図1ではこれが、サ
ンプル・コンバータ5内においてfa1=1/Ta1
サンプリング・レートまたはクロック周波数を処理し、
サンプル・コンバータ5の後においてはfa2=1/T
a2のサンプリング・レートまたはクロック周波数を処
理するという形を用いて示されている。
【0014】サンプル・コンバータ5の出力において得
られるπに標準化された位相差の値φdiff1(k)
/πと、評価するべき周波数fは、1/(2・
a1)、すなわち1/2fa1を因数とする相違があ
る。従って、評価値fest(k)を提供するためには
(festは評価された周波数であることを示す;他に
おいても同じ)、乗算器6において定数1/2fa1
乗じなければならない。
【0015】本発明は、フィルタ4の算術における改良
に関係する。図2に基づいてこの算術の詳細を論ずる前
に、まず、図3〜7に基づいて、基本コンセプトの説明
を行う。
【0016】IEEE Transactions o
n Communications(通信に関する処
理)vol.38,No.1,1990年1月号124
〜127ページに掲載されたJ.K.Wolf(J.
K.ウルフ)およびJ.W.Schwartz(J.
W.シュワルツ)による論文「Comparison
ofEstimators for Frequenc
y Offset(周波数オフセットのための評価器の
比較)」においては、いわゆる最大尤度評価器、すなわ
ち位相誤差Δφdiff2(k)の分散が最適な低さに
なる周波数評価器を得るために、フィルタ4が次に示す
理想パルス応答hid(k)を有していなければならな
いことが示されている。
【数2】 これにおいて、DownFreq=fa1/fa2とす
る。
【0017】この理想的なパルス応答hid(k)を、
観察周期Ta2=60・Ta1に対して表したグラフを
図3に示す。これは、パルス応答hid(k)が放物形
曲線を示す。
【0018】数2を直接的に実行することは、無視でき
ないゲートの複雑性が強いられることになる。そこで、
上記の論文においては、図3に示した理想的なパルス応
答h id(k)を、図4に示した台形パルス応答h
(k)によって近似することが提案されている。近似
されたパルス応答h(k)は、次式のように表され
る。
【数3】 これにおいてδ−1は、跳躍関数である(また、con
stは定数を表す)。このパルス応答h(k)を使用
すると、次善の周波数評価器が得られ、それにおいては
評価誤差の標準偏差が、図3に示した理想的なパルス応
答hid(k)を有するフィルタを使用した周波数評価
より、わずかに約6%増加するだけであり、したがって
理論的に達成可能な、ほとんど最適に近い周波数評価f
estが得られる。
【0019】数3の直接的な実行についても、大量の乗
算を必要とすることから、少なからずゲートの複雑性が
関連し、リアルタイム条件の下におけるハードウエア実
行を困難にする。ここに本発明の出発点があり、図4に
示した台形パルス応答h(k)を生成する単純な方法
を提案する。
【0020】本発明によれば、それぞれ図5および図6
に示した長さが2/3Ta2の2つの三角形パルス応答
(k)およびh(k)を重ね合わせることによっ
て、図4に示した台形パルス応答h(k)を生成する
ことが提案されている。2番目の三角形パルス応答h
(k)は、最初の三角形パルス応答h(k)に比べる
と1/3Ta2だけオフセットされており、その結果、
これら2つのパルス応答を加算することによって図4に
示した台形パルス応答h(k)が得られる。最初の三
角形パルス応答h(k)に対する2番目の三角形パル
ス応答h(k)の時間的なオフセットならびに加算
は、適切な平均化フィルタを使用することによってディ
ラック・パルスを伴う畳み込みから生成することができ
る。
【0021】図5に示した三角形パルス応答は、図7に
示した周期1/3Ta2の2つの方形波パルス応答h
(k)およびh(k)を畳み込むことによって生成す
ることができる。方形波パルス応答h(k)およびh
(k)の振幅は、実質上、次式に等しくなる。
【数4】 これにおいて、AmplitudeDreieck(A
mplitudetr iangle;すなわち、振幅
三角形)は、パルス応答h(k)およびh(k)
(この例においては0.025)であり、Nはパルス応
答h(k)およびh(k)のサンプル数(この例に
おいては20)を表す。
【0022】次に、図3〜7に基づいて示した、台形パ
ルス応答h(k)を生成するためのコンセプトの好ま
しい実行について、図2に示したフィルタ4の実施態様
およびサンプル・コンバータ5に基づいて詳細に説明す
る。
【0023】フィルタ4の入力8には、位相差の値φ
diff1(k)/πに定数mult inを乗じる乗算
器7が備わっている。この下流にあるフィルタ段のゲイ
ン・ファクタが1よりはるかに大きいことから、その補
償をこの乗算によって行っており、それにより結果的に
ゲイン・ファクタが1になるように操作している。この
乗算は、算術シフトによって実施することができる。複
雑性の増加については、シフト・ゲートが1つ求められ
るだけである。
【0024】第1の積分器9および第2の積分器10が
乗算器7に接続される。図2の実施の形態において、図
1に示したサンプル・コンバータが、2つのサンプル・
コンバータ5aおよび5bに分割されている。第1のサ
ンプル・コンバータ5aにおいては、サンプリング・レ
ートに対して、まず因数DownHDF=Down
req/3=fa1/3fa2による引き下げが行なわ
れる。これは、図7に示した方形波パルス応答h
(k)およびh(k)が1/3Ta2の周期を有し
ていることから必要になる。
【0025】第1のサンプル・コンバータ5aには、第
1の微分器11および第2の微分器12が接続されてい
る。これらの積分器および微分器に続いて、遅延された
三角形パルス応答h(k)およびh(k)を含む出
力シーケンスを加算する関数を有する平均化フィルタ1
3が備わっている。
【0026】平均化フィルタ13に接続された第2のサ
ンプル・コンバータ5bにおいては、残りの因数3によ
るサンプリング・レートまたはクロック周波数の引き下
げを行って、全体としてDownFreq=fa1/f
a2によるサンプリング・レートまたはクロック周波数
の引き下げを達成する。
【0027】このフィルタにおいては、制限されたワー
ド長を伴う2つの相補算術が使用されている。このワー
ド長は、第2の微分器12内にオーバーフローをもたら
すことのないサイズとしなければならない。積分器9な
らびに10および第1の微分器11においては、オーバ
ーフローがあるが、これらが2つの相補算術に起因して
演算エラーをもたらすことはない。
【0028】ここに示した実施態様においては、積分器
9ならびに10が伝達関数H(z)=z/(z−1)を
有し、微分器11ならびに12が伝達関数H(z)=1
−z −1を有し、平均化フィルタ13が伝達関数1/2
(1+z−1)を有している。
【0029】積分器9は、到来する位相差の値φ
diff1(k)/πを順番に無限に加算する。対応す
る微分器11は、積分の終了値から積分器9の開始値、
すなわち周期1/3Ta2によって示される直前の値
(図7に示した実施態様においては、20回前のサンプ
リングにおいて生じた積分器9の値)を減じる。つまり
この微分は、1/3Ta2の時間増加にわたって実行さ
れる。これは、その上流の第1のサンプル・コンバータ
5aによって達成される。これにより、全体的な結果と
して図7に示した方形波パルス応答h(k)を得る。
【0030】2つの積分器9及び10をともなう2つの
微分器11及び12の直列接続による2段階設計によっ
て、方形波パルス応答が2回(h(k)およびh
(k))生成され、方形波パルス応答(h(k)お
よびh(k))がともに畳み込まれ、その結果、エレ
メント9、10、5a、11、12が全体として図5に
示した三角形パルス応答h(k)を生成する。第2の
微分器12の出力信号を平均化フィルタ13に送ること
により、平均化フィルタ13のパルス応答のディラック
・パルスを伴った畳み込みが行なわれ、その結果、三角
形パルス応答h(k)が、1/3Ta2(図5および
図6に示した実施態様においてはサンプリング40回
分)によってオフセットされた三角形シーケンスに加算
される。図5および図6に示した2つのオーバーラップ
する三角形パルス応答h(k)およびh(k)は、
その後、その結果として図4に示した所望の台形パルス
応答h(k)を提供する。
【0031】図1および図2に示したブロック図は、本
発明の一実施態様を例示しているだけに過ぎない。エレ
メント1〜13は、好ましくは回路内において(ハード
ウエアとして)実行される。しかしながら、プログラム
・ステップの形式(ソフトウエアとして)における実行
も考えられる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による周波数評価器の実施態様を示すブ
ロック図である。
【図2】図1に示した本発明による周波数評価器の平均
化フィルタの詳細なブロック図である。
【図3】平均化フィルタの理想的なパルス応答を示して
いる。
【図4】平均化フィルタの近似的な台形パルス応答を示
している。
【図5】図1に示した台形パルス応答を生成するため
の、時間的にオフセットした2つの三角形パルス応答を
示している。
【図6】図1に示した台形パルス応答を生成するため
の、時間的にオフセットした2つの三角形パルス応答を
示している。
【図7】図5に示した畳み込みによって三角形パルス応
答をもたらす2つの方形波パルス応答を示している。
フロントページの続き (72)発明者 クルト シュミット ドイツ グラフィング D−85567 ディ ートリッヒ−ボンホエッフェル−シュトラ ーセ 2

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ディジタル入力信号(x(k))の周波
    数festを評価する方法において:入力信号(x
    (k))の位相(φ(k)=arg(x(k)))を決
    定するステップ(2);隣接する位相のサンプル(φ
    (k),φ(k−1))の間における位相差(φ
    diff1(k))を生成するステップ(3);およ
    び、 台形パルス応答(h(k))を有するフィルタ(4)
    を使用することによって前記位相差(φ
    diff1(k))を平均するステップであって、前記
    台形パルス応答(h(k))は、第1の三角形パルス
    応答(h(k))を、該第1の三角形パルス応答(h
    (k))との比較において時間的にオフセットされた
    第2の三角形パルス応答(h(k))に重ね合わせる
    ことによって生成するものとしたステップ;を包含する
    ことを特徴とする方法。
  2. 【請求項2】 前記第1の三角形パルス応答(h
    (k))は、2つの方形波パルス応答(h(k),
    (k))を畳み込むことによって生成されることを
    特徴とする請求項1記載の方法。
  3. 【請求項3】 前記第2の三角形パルス応答(h
    (k))は、前記第1の三角形パルス応答(h
    (k))を畳み込むことによって生成されることを特
    徴とする請求項2記載の方法。
  4. 【請求項4】 前記方形波パルス応答(h(k),h
    (k))は、積分(9,10)およびそれに続く微分
    (11,12)によって生成され、それにおいて、サン
    プリング・レート(fa1)は、積分(9)および微分
    (11)の間に、前記フィルタ(4)の台形パルス応答
    (h(k))の周期の逆数の3分の1(fa1=1/
    3・1/Ta2)に下げられることを特徴とする請求項
    3記載の方法。
  5. 【請求項5】 前記方形波パルス応答(h(k),h
    (k))は、積分(9,10)および微分(11,1
    2)のそれぞれを2段階で実行することによって畳み込
    まれることを特徴とする請求項4記載の方法。
  6. 【請求項6】 ディジタル入力信号(x(k))の周波
    数(fest)を評価するデバイスにおいて:入力信号
    (x(k))の位相(φ(k)=arg(x(k)))
    を決定するための位相決定デバイス(2);隣接する位
    相のサンプル(φ(k),φ(k−1))間における位
    相差(φ iff1(k))を生成するための微分器
    (3);台形パルス応答(h(k))を有し、かつ前
    記位相差(φdiff1(k))を平均するフィルタ
    (4)であって、第1の積分器(9)、該第1の積分器
    (9)より下流の第2の積分器(10)、該第2の積分
    器(10)より下流のサンプル・コンバータ(5a)、
    該サンプル・コンバータ(5a)より下流の第1の微分
    器(11)、該第1の微分器(11)より下流の第2の
    微分器(12)、および該第2の微分器(12)より下
    流の平均化フィルタ(13)を有するフィルタ(4);
    を包含することを特徴とするデバイス。
  7. 【請求項7】 サンプリング・レート(fa1)が、前
    記サンプル・コンバータ(5a)によって、前記フィル
    タ(4)の台形パルス応答(h(k))の周期の逆数
    の3分の1(fa1=1/3・1/Ta2)に引き下げ
    られることを特徴とする請求項6記載のデバイス。
  8. 【請求項8】 前記平均化フィルタ(13)の伝達関数
    (z)が、実質上、 H(z)=1/2(1+z−1) に等しいことを特徴とする請求項6記載のデバイス。
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