JP2003209584A - パラメータの共用推定のための方法 - Google Patents

パラメータの共用推定のための方法

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JP2003209584A JP2002337469A JP2002337469A JP2003209584A JP 2003209584 A JP2003209584 A JP 2003209584A JP 2002337469 A JP2002337469 A JP 2002337469A JP 2002337469 A JP2002337469 A JP 2002337469A JP 2003209584 A JP2003209584 A JP 2003209584A
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    • H04LTRANSMISSION OF DIGITAL INFORMATION, e.g. TELEGRAPHIC COMMUNICATION
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  • Computer Networks & Wireless Communication (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】エラーベクトルと共に、伝送チャネルを介して
供給されたデジタル変調された参照信号と伝送チャネル
の一端で受信された受信信号との関係を表すいくつかの
パラメータを共通して推定するための、繰り返しの数が
より少なく、速やかに収束する方法及びその方法を実現
するためのコンピュータプログラムを提供する。 【解決手段】本発明は、パラメータ(ε、φ、|C
1|、C0、α、Δω)、参照信号s(k)及び受信信号
z(k)によってエラー・ベクトルe(k)を形成する
ステップと、エラーベクトルe(k)を線形化するステ
ップと、推定ベクトルの成分を用い、線形化されたエラ
ー・ベクトルにおける実数のパラメータを置き換えるス
テップと、置き換えられたエラーベクトルを損失関数に
挿入するステップと、損失関数の勾配の計算及びそれに
続いて勾配をゼロとすることによって推定ベクトルを決
定するステップを含む。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、パラメータの共用
推定のための方法及びコンピュータプログラムに関し、
特に“エラー・ベクトル・マグニチュード(Error Vect
or Magnitude)”(以下“EVM”とする)を決定する
技術に関する。
【0002】
【従来の技術】“エラー・ベクトル・マグニチュード”
(EVM)は、デジタル変調された移動無線システムの
線形性を評価するために用いられることが多い。
【0003】例えば、“GSM(Global System for Mob
ile Communications) 05.05、バージョン8.
5.0、Draft ETSI EN 300 910
V.8.5.0、(2000−07)、Annex
G”(以下“規格”とする)という規格は、8−PSK
GSM EDGEシステムのためのEVMの要件を規
定している。
【0004】しかしながら、この規格は、EVMを決定
するためのアルゴリズムを規定していない。
【0005】図1は、上記の規格による各種パラメータ
ε、w、C1及びC0を有する伝送チャネル20の構成例
を示す。
【0006】ここで、パラメータεは、この構成におい
て遅延部21が信号に与える時間オフセットを表し、e
(k)は、この構成において加算器22で加えられるエ
ラー・ベクトルであり、C1は、乗算器23で加えられ
る複素増幅であり、C0は、一定レベルのDCオフセッ
トを表す。パラメータwkは、例えば増幅器の加熱によ
るバースト(送信ブロック)の際の時間応答を模式化す
るものである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】以下の割り当てが適用
される。
【0008】Ts: シンボル期間;モデルにおいてシ
ーケンスがシンボルクロックに従って各時点kTsで与
えられる。
【0009】s(k): 参照信号:シンボル時点kT
sでの受信機の測定フィルタの後の異常のない入力信
号; e(k): エラー・ベクトル; ε: 先行する時間オフセットの粗い推定という理想的
でない推定による結果として得られる時間オフセット; C1: 測定信号の複素増幅(利得); C0: 測定信号における一定レベルの(DC)オフセ
ット; w=eα+jΔω・Ts: αは、例えばバースト中の高い
信号レベルが原因となる増幅器の加熱により発生する測
定信号の振幅の変化を表す。さらに、Δωにより、先行
する理想的でない粗い周波数オフセットの結果として得
られる周波数オフセットが模式化される。
【0010】参照信号s(k)から式(1)に示す受信
信号z(k)が得られる。
【0011】
【数9】 エラーベクトルe(k)は、式(2)
【0012】
【数10】 によって得られる。
【0013】このモデルによると、7つの実数のパラメ
ータの合計が推定されなければならない。なお、時間オ
フセットεは、サンプリング定理を満たすオーバーサン
プリングされたシーケンスに対応する。
【0014】“エラー・ベクトル・マグニチュード”
(EVM)は、バーストにわたって計算され、式(3)
のように定義される。
【0015】
【数11】 “エラー・ベクトル・マグニチュード”(EVM)を決
定するため、まずパラメータε、C0、C1及びwは、バ
ースト当たりの“エラー・ベクトル・マグニチュード”
(EVM)が最小となるように推定されなければならな
い。このパラメータを利用して、個々のエラーベクトル
e(k)を各シンボルについて計算することができる。
【0016】IEEE Communications Letters、第5巻、
第3号、2001年3月、88〜91頁の記事“GSM
EDGEシステムにおいてエラー・ベクトル・マグニ
チュードを計算するための方法−シミュレーション結果
(AMethod forComputing Error Vector Magnitude in G
SM EDGE-Systems - Simulation Results.)”より、パ
ラメータε、C0、C1及びwを決定するための方法が知
られている。しかしながら、この従来の方法はあまり効
率的ではない。
【0017】まず、従来の方法は、時間オフセットε
は、パラメータC0、C1及びwと共通の推定対象になら
ず、時間オフセットεの粗い推定だけがパラメータ
0、C1及びwの共通の推定の前に行われるという欠点
を有する。
【0018】さらに、従来の方法は、比較的ゆっくりと
収束する勾配法を用いなければならないという欠点を有
する。したがって、従来の方法は、C0、C1及びwの任
意の開始値にも依存する比較的多数の繰り返しを必要と
する。
【0019】本発明の目的は、エラーベクトルと共に、
伝送チャネルを介して供給されたデジタル変調された参
照信号と伝送チャネルの一端で受信された受信信号との
関係を表すいくつかのパラメータを共通して推定するた
めの、繰り返しの数がより少なくてすみ、速やかに収束
する方法及びその方法を実現するためのコンピュータプ
ログラムを提供することにある。
【0020】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
になされた本発明は、請求項1に記載されているよう
に、エラー・ベクトルe(k)と共に、伝送チャネルに
入力されたデジタル変調された参照信号s(k)と前記
伝送チャネルの一端で受信された受信信号z(k)との
関係を表す複数のパラメータ(ε、φ、|C1|、C0
α、Δω)の共用推定のための方法であって、前記パラ
メータ(ε、φ、|C1|、C0、α、Δω)、参照信号
s(k)及び受信信号z(k)によってエラー・ベクト
ルe(k)を形成するステップと;前記エラー・ベクト
ルe(k)を線形化するステップと;
【数12】 で表される推定ベクトルの成分を、
【数13】 に代入することによって前述の線形化されたエラー・ベ
クトルにおける実数のパラメータを置き換えるステップ
と;前述の置き換えられたエラー・ベクトルを、
【数14】 で表される損失関数に挿入するステップと;損失関数L
(x)の勾配の計算及びそれに続いて勾配をゼロとする
ことによって推定ベクトルx^を決定するステップとを
含む方法である。請求項2記載の発明は、請求項1記載
の発明において、線形化誤差を低減させるために前記方
法のステップを少なくとも1回反復的に繰り返すことを
特徴とするものである。請求項3記載の発明は、請求項
1又は2のいずれか1項記載の発明において、前記パラ
メータ(ε、φ、|C1|、C0、α、Δω)が前記伝送
チャネルで前記参照信号s(k)に与えられる時間オフ
セットε、位相のオフセットφ、増幅|C1|、一定の
レベルのオフセットC0、振幅の変化α及び周波数のオ
フセットΔωであることを特徴とするものである。請求
項4記載の発明は、請求項3記載の発明において、前記
パラメータ(ε、φ、|C1|、C0、α、Δω)、参照
信号s(k)及び受信信号z(k)による前記エラー・
ベクトルe(k)が、
【0021】
【数15】 で表される形式を有し、Tsがシンボル期間であり、信
号シーケンスがシンボルタイミングで時点k・Tsに現
れ、
【数16】 を満たすことを特徴とするものである。請求項5記載の
発明は、請求項4記載の発明において、線形化の際、前
記エラー・ベクトルe(k)の指数関数が、第1級まで
のテイラー級数展開によって線形化され、線形化された
エラー・ベクトルが、
【数17】 となることを特徴とするものである。請求項6記載の発
明は、請求項5記載の発明において、前記線形化された
エラー・ベクトルにおいて、
【数18】 で表される置き換えを、
【数19】 で表される推定ベクトルを生じさせるために行うことを
特徴とするものである。請求項7記載の発明は、請求項
1乃至6のいずれか1項記載の発明において、前記参照
信号がGSM EDGE信号、特にGSM 05.0
5、バージョン8.5.0、Draft ETSI E
N 300 910 V.8.5.0、(2000−0
7)、Annex Gにおいて規定された移動無線信号
であることを特徴とするものである。請求項8記載の発
明は、請求項1乃至6のいずれか1項記載の発明におい
て、前記参照信号が異なる符号チャネルからの複数の重
畳された部分的信号を含み、各部分的信号についての少
なくとも1つのパラメータがそれぞれの符号チャネルの
それぞれの増幅を表すことを特徴とするものである。請
求項9記載の発明は、請求項8記載の発明において、前
記参照信号が、CDMA(Code Division Multiple Acc
ess)信号、特に3GPP(3rd GenerationPartnership
Project) TS 25.141、3GPP2 C.S
0010−A、3GPP2 C.S0011−A、3G
PP2 C.P9011または3GPP2 C.P90
12のいずれかの規格に規定された移動無線信号である
ことを特徴とするものである。請求項10記載の発明
は、コンピュータプログラムがコンピュータまたはデジ
タル信号処理装置で実施される場合において、請求項1
乃至9のいずれかに記載の全てのステップを実行するた
めのプログラムコードリソースを備えたコンピュータプ
ログラムである。請求項11記載の発明は、請求項1乃
至9のいずれかに記載の全てのステップを実行するため
のプログラムコードリソースを備えたコンピュータプロ
グラムが格納された機械可読のデータ媒体である。請求
項12記載の発明は、プログラムがコンピュータまたは
デジタル信号処理装置において実施される場合におい
て、請求項1から9のいずれかに記載の全てのステップ
を実行するための機械可読の媒体に格納されたプログラ
ムコードリソースを有するコンピュータプログラム製品
である。
【0022】本発明の方法は、パラメータを解析的に計
算するために線形化及び置き換えを用いるものである。
この場合、線形化により小さい誤差が生じるが、反復繰
り返しによって線形化誤差を任意の程度まで低減するこ
とができる。一般的に2回の繰り返しで十分である。こ
の繰り返しの回数は、従来の方法で必要とされていたよ
りも非常に少ない。
【0023】
【発明の実施の形態】本発明の好適な実施形態による推
定方法を以下に記載する。ここで、推定されるパラメー
タは、伝送チャネルにおいて参照信号s(k)に与えら
れる時間オフセットε、位相のオフセットφ、増幅|C
1|、一定のレベルのオフセットC0、振幅の変化α及び
周波数のオフセットΔωである。
【0024】推定されるパラメータは、式(4)で示す
【0025】
【数20】
【0026】損失関数の最小化によって決定される。こ
こで、Kは評価領域(バーストなどの“有用部分”)内
のシンボル数である。
【0027】本発明では、テストパラメータを“なみ
(〜)”で表し、推定されるパラメータを“やま
(^)”で表す。つまり、x^は一般に推定されるパラ
メータのテスト・ベクトルを示し、e〜(k)は、結果
として得られるテストエラー・ベクトルを示す。
【0028】次に、好適な実施の形態による推定の式が
導出される。その際、説明の便宜のために繰り返しを特
定しない記号を用いる。
【0029】C1では、増幅(利得)|C1|及び残って
いる位相のオフセットφが、式(5)に示す理想的でな
い先行する位相補償によって模式化される。
【0030】
【数21】
【0031】式(6)に示すwでは、測定信号における
振幅の変化α及び結果としての周波数オフセットΔωが
模式化される。
【0032】
【数22】
【0033】式(2)に式(5)及び式(6)を代入す
ることによって式(7)に示すエラー・ベクトルが決定
される。
【0034】
【数23】
【0035】先行する粗い推定により、式(7)の線形
化が可能になる。この場合、テイラー級数展開により、
複素数xについてexは、一般に式(8)に示すように
近似される。
【0036】
【数24】
【0037】さらに、時間オフセットs(k−ε)は、
式(9)
【0038】
【数25】
【0039】によって線形化される。
【0040】なお、s(k)はサンプリング定理を満た
さないので、正規化した導関数sd(k)はs(k)か
ら計算することができない。オーバーサンプリングされ
たシーケンスsov(k)を用いる必要がある。
【0041】式(7)に式(8)及び式(9)を代入す
ることにより、式(10)に示す線形化されたエラー・
ベクトルが得られる。
【0042】
【数26】
【0043】置き換えによって、式(11)に示すベク
トルxの実数のパラメータxiが定義される。
【0044】
【数27】
【0045】ここで、実数の推定値ベクトルは、
【0046】
【数28】
【0047】によって定義される。
【0048】式(11)に従う変換によって、推定値ベ
クトルxから推定対象となる推定値が式(12)によっ
て決定される。
【0049】
【数29】
【0050】関数fi(k)を定義することにより、式
(10)は、
【0051】
【数30】
【0052】となる。ここでは、式(13)に示す関係
がある。
【0053】
【数31】
【0054】損失関数L(x)の勾配計算及びそれに続
いて勾配をゼロとすることにより、推定値ベクトルx^
が、式(14)
【0055】
【数32】
【0056】により得られ、このときマトリックス及び
ベクトルの要素は、式(15)で示される。
【0057】
【数33】
【0058】式(15)に式(13)を代入することに
より、表1に示されるマトリックスM及びベクトルbが
得られる。
【0059】
【表1】
【0060】式(14)の推定値ベクトルx^は、式
(8)及び式(9)を線形化することによる僅かな誤差
を含む。
【0061】そのため、本発明の方法の更なる実施の形
態では、数回の繰り返しを行うようにする。そして、数
回の繰り返しによって誤差を任意の程度まで低減するこ
とができる。一般的には、2回繰り返した後に、誤差が
無視し得るものとなる。
【0062】この場合、以下の条件が適用される。 Iteration: 実行される繰り返しの数 loop=[1,Iteration]: このパラメー
タloopは、どの繰り返しが現在実行されているのか
を示す。 x(loop): 指数(loop)は、loop回目の繰り返しの
値xを示す(例、ε^(l oop)、M(loop))。 zov (loop)(k): 線形化された推定されるパラメー
タにより補償された、オーバーサンプリングされたlo
op回目の繰り返しの測定信号 z(comp)(k): すべての推定パラメータで補償され
ている測定信号である。このシーケンスからEVM誤差
EV^M(k)が計算される。
【0063】図2は、本発明においてパラメータを推定
するための繰り返し方法の一例を説明するためのブロッ
ク図である。ここでは、具体的で厳密なパラメータを推
定する前に、周波数ω、位相φ及び時間オフセットεの
粗い推定及び補償を行わなければならない。
【0064】図2に示すように、改良された推定装置1
の入力部2、3には、オーバーサンプリングされた測定
シーケンス(受信シーケンス)zov(k)と参照シーケ
ンスsov(k)とがそれぞれ与えられる。
【0065】本例においては、以下の手順により、出力
部4a及び4bに推定パラメータが現れ、出力部5に
は、C0及びC1によって補償部18で補償された受信シ
ーケンスz(comp)(k)が(所定のシンボルタイミング
で)現れる。
【0066】この場合、まず、オーバーサンプリングさ
れた参照信号sov(k)に基づき、フィルタ6において
インパルス応答hdiff(k)を用いて正規化された微分
シーケンスを計算する。
【0067】次に、サンプリングレート低減器7におい
てダウンサンプリング係数ovでダウンサンプリングを
行い、その後、乗算器8によって時間窓をかける。
【0068】その結果、推定ブロック10の入力部9に
は、所定のシンボルタイミングでシーケンスsd(k)
が入力される。
【0069】サンプリングレート低減器11及び時間窓
をかける乗算器12を介して、フィルタを通らずダウン
サンプリングされ時間窓のかけられた参照シーケンスs
(k)を、推定ブロック10の入力部17に供給する。
【0070】本例における推定には、有効なシンボル
(“有用なシンボル”)のみが用いられるので、推定の
前に時間窓をかけなければならない。オーバーサンプリ
ングされた入力信号においては、プリラン及びポストラ
ンが必要である。その理由は、FIR(有限インパルス
応答)フィルタ6が、微分のため、また図示していない
補間フィルタが推定された時間オフセットε^を補償す
るために、起動時間を必要とするからである。
【0071】複数の繰り返しが実行される場合には、補
償された測定シーケンスzov (loop)(k)がサンプリン
グレート低減器14及び時間窓をかける乗算器15を介
して推定ブロック10の入力部16に供給される前に、
次の繰り返しの始めの測定シーケンスzov(k)を、補
償器13において現在の合計推定値を用いて補償しなけ
ればならない。そのためには、以下の点を考慮しなけれ
ばならない。
【0072】−線形化された推定パラメータ(ε^、w
^及びφ^)のみが新たな繰り返しの始めに補償され
る。
【0073】−線形化された推定パラメータには、以下
を適用する:loop回目の繰り返しの線形化された
(厳密な)推定値はε^(loop)、w^(loop)及びφ^
(loop)である。loop回目の繰り返しによる合計推定
値は、式(16)
【0074】
【数34】
【0075】による過去の推定値の全ての加算の結果と
して得られる。
【0076】これらの瞬時の合計推定値を用いて、次の
繰り返しにおいて測定シーケンスが補償される。
【0077】−新しい繰り返しのたびに、測定シーケン
スzov(k)は、線形化されたパラメータの現在の合計
推定値ε^、w^及びφ^によって補償される。
【0078】−線形化されていない推定値(C^0及び
|C^1|)は、個々の繰り返しにおいては補償されな
いが、繰り返しのたびに新しく計算される。そうでなけ
れば、個々の繰り返しにおける線形化誤差のために誤差
伝播が起こり得る。
【0079】−推定された時間オフセットε^は参照信
号において補償されず、測定信号(受信信号)において
補償されることに留意しなければならない。これによ
り、規格の測定規則に従い、測定信号がシンボル間の干
渉のないシンボル時点へ補間されることが達成される。
【0080】最後の繰り返しloop=Iterati
onの後に、式(16)に従って線形化されたパラメー
タの合計推定値が得られる。線形化されていないパラメ
ータは、最後の繰り返しの計算から得られる。
【0081】最終的に、推定されるEVMベクトルの計
算に必要な図3の補償された測定シーケンスz
(comp)(k)は、式(17)
【0082】
【数35】
【0083】によって計算しなければならない。
【0084】本発明による方法がCDMA(符号分割多
元接続)信号において利用される場合、参照信号は異な
る符号チャネルからの複数の重畳された部分的信号を含
み、各部分的信号についての1つのパラメータが異なる
符合チャネルの異なる増幅を表す。異なる部分的信号の
増幅パラメータは、本発明による方法を用いて同時に推
定される。
【0085】なお、本発明による方法は、上述した適用
例に限定されるものではなく、伝送チャネルを特徴づけ
る他のパラメータの推定にも適しているものである。
【0086】
【発明の効果】以上述べたように本発明によれば、エラ
ーベクトルと共に、伝送チャネルを介して供給されたデ
ジタル変調された参照信号と伝送チャネルの一端で受信
された受信信号との関係を表すいくつかのパラメータを
共通して推定するための、繰り返しの数がより少なくて
すみ、速やかに収束する方法及びその方法を実現するた
めのコンピュータプログラムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】伝送チャネルの1つの構成である。
【図2】好適な実施形態を示すブロック図である。
【符号の説明】
1 推定装置 2、3、9、16、17 入力部 4、5 出力部 6 フィルタ 7、11、14 サンプリングレート低減器 8、12、15 乗算器 10 推定ブロック 13、18 補償器 20 伝送チャネル 21 遅延部 22 加算器 23 乗算器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 クルト シュミット ドイツ国 ディートリッヒ ボンヘーファ シュトラーセ 2 デー 85567 グラー フィング Fターム(参考) 5K004 AA01 BD01

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エラー・ベクトルe(k)と共に、伝
    送チャネルに入力されたデジタル変調された参照信号s
    (k)と前記伝送チャネルの一端で受信された受信信号
    z(k)との関係を表す複数のパラメータ(ε、φ、|
    1|、C0、α、Δω)の共用推定のための方法であっ
    て、 前記パラメータ(ε、φ、|C1|、C0、α、Δω)、
    参照信号s(k)及び受信信号z(k)によってエラー
    ・ベクトルe(k)を形成するステップと;前記エラー
    ・ベクトルe(k)を線形化するステップと; 【数1】 で表される推定ベクトルの成分を、 【数2】 に代入することによって前述の線形化されたエラー・ベ
    クトルにおける実数のパラメータを置き換えるステップ
    と;前述の置き換えられたエラー・ベクトルを、 【数3】 で表される損失関数に挿入するステップと;損失関数L
    (x)の勾配の計算及びそれに続いて勾配をゼロとする
    ことによって推定ベクトルx^を決定するステップとを
    含む方法。
  2. 【請求項2】 線形化誤差を低減させるために前記方
    法のステップを少なくとも1回反復的に繰り返すことを
    特徴とする請求項1に記載の方法。
  3. 【請求項3】 前記パラメータ(ε、φ、|C1|、
    0、α、Δω)が前記伝送チャネルで前記参照信号s
    (k)に与えられる時間オフセットε、位相のオフセッ
    トφ、増幅|C1|、一定のレベルのオフセットC0、振
    幅の変化α及び周波数のオフセットΔωであることを特
    徴とする請求項1又は2のいずれかに記載の方法。
  4. 【請求項4】 前記パラメータ(ε、φ、|C1|、
    0、α、Δω)、参照信号s(k)及び受信信号z
    (k)による前記エラー・ベクトルe(k)が、 【数4】 で表される形式を有し、Tsがシンボル期間であり、信
    号シーケンスがシンボルタイミングで時点k・Tsに現
    れ、 【数5】 を満たすことを特徴とする請求項3に記載の方法。
  5. 【請求項5】 線形化の際、前記エラー・ベクトルe
    (k)の指数関数が、第1級までのテイラー級数展開に
    よって線形化され、線形化されたエラー・ベクトルが、 【数6】 となることを特徴とする請求項4に記載の方法。
  6. 【請求項6】 前記線形化されたエラー・ベクトルに
    おいて、 【数7】 で表される置き換えを、 【数8】 で表される推定ベクトルを生じさせるために行うことを
    特徴とする請求項5に記載の方法。
  7. 【請求項7】 前記参照信号がGSM EDGE信
    号、特にGSM 05.05、バージョン8.5.0、
    Draft ETSI EN 300 910V.8.
    5.0、(2000−07)、Annex Gにおいて
    規定された移動無線信号であることを特徴とする請求項
    1乃至6のいずれかに記載の方法。
  8. 【請求項8】 前記参照信号が異なる符号チャネルか
    らの複数の重畳された部分的信号を含み、各部分的信号
    についての少なくとも1つのパラメータがそれぞれの符
    号チャネルのそれぞれの増幅を表すことを特徴とする請
    求項1乃至6のいずれかに記載の方法。
  9. 【請求項9】 前記参照信号が、CDMA信号、特に
    3GPP TS 25.141、3GPP2 C.S0
    010−A、3GPP2 C.S0011−A、3GP
    P2 C.P9011または3GPP2 C.P901
    2のいずれかの規格に規定された移動無線信号であるこ
    とを特徴とする請求項8に記載の方法。
  10. 【請求項10】 コンピュータプログラムがコンピュー
    タまたはデジタル信号処理装置で実施される場合におい
    て、請求項1乃至9のいずれかに記載の全てのステップ
    を実行するためのプログラムコードリソースを備えたコ
    ンピュータプログラム。
  11. 【請求項11】 請求項1乃至9のいずれかに記載の全
    てのステップを実行するためのプログラムコードリソー
    スを備えたコンピュータプログラムが格納された機械可
    読のデータ媒体。
  12. 【請求項12】 プログラムがコンピュータまたはデジ
    タル信号処理装置において実施される場合において、請
    求項1から9のいずれかに記載の全てのステップを実行
    するための機械可読の媒体に格納されたプログラムコー
    ドリソースを有するコンピュータプログラム製品。
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