JPH06209231A - 信号処理用アクティブフィルタの自動特性調整回路 - Google Patents

信号処理用アクティブフィルタの自動特性調整回路

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JPH06209231A
JPH06209231A JP263593A JP263593A JPH06209231A JP H06209231 A JPH06209231 A JP H06209231A JP 263593 A JP263593 A JP 263593A JP 263593 A JP263593 A JP 263593A JP H06209231 A JPH06209231 A JP H06209231A
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signal
filter
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signal processing
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JP263593A
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Eisaku Saiki
栄作 斉木
Tsuyoshi Tateyama
強 立山
Shintaro Suzumura
伸太郎 鈴村
Shoichi Miyazawa
章一 宮沢
Ken Uragami
憲 浦上
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Hitachi Image Information Systems Inc
Hitachi Ltd
Hitachi Advanced Digital Inc
Original Assignee
Hitachi Image Information Systems Inc
Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 入力端子4から方形波状の基準周波数信号A
が入力され、波形変換手段5で、例えば三角波状信号等
の方形波よりも高調波成分が少なくて正弦波に近い波形
の信号Bに変換される。この信号Bは、信号処理用アク
ティブフィルタ2と同様の特性変動をする参照用フィル
タ6で処理される。制御信号生成手段7は、参照用フィ
ルタ6の出力信号Cから参照用フィルタ6の特性の変動
を検出し、これをなくすような制御信号Dを生成する。
信号処理用アクティブフィルタ2はこの制御信号Dによ
って特性が制御される。参照用フィルタ6と信号処理用
アクティブフィルタ2の特性変動は同じであるから、制
御信号Dによって信号処理用アクティブフィルタ2の特
性変動が補正される。 【効果】 基準周波数信号Aに方形波を用いながら、正
弦波を用いた場合と同程度の高い精度で、信号処理用ア
クティブフィルタの特性変動を補正できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、所望信号の処理に用い
られるアクティブフィルタの自動特性調整回路に関す
る。
【0002】
【従来の技術】信号処理用にフィルタでは、部品精度の
バラツキや使用環境の変化に応じて特性に変化が生じ、
適正な信号処理が行なわれない場合がある。このため
に、かかるフィルタとしては、特性を制御可能とするア
クティブフィルタが用いられ、その特性を自動特性調整
回路でもって制御し、部品精度や使用環境による特性の
変動をなくすようにしている。
【0003】この自動特性調整回路は信号処理用アクテ
ィブフィルタの特性変動を検出し、これをなくすような
制御信号を生成して信号処理用アクティブフィルタの特
性を制御するものであるが、その一従来例が「電子情報
通信学会論文誌」Vol.J-71A No.2 pp.218-219
に記載されている。これは、信号処理用アクティブフィ
ルタと同じ特性変動を引き起こす参照用フィルタを用
い、これに基準となる周波数の信号(以下、基準周波数
信号という)を供給することにより、この参照用フィル
タの特性ずれ量を測定し、この特性ずれ量から信号処理
用アクティブフィルタの特性ずれ量を推測してこれを補
正する制御信号を生成し、この制御信号で信号処理用ア
クティブフィルタの特性を制御するものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】かかる従来の自動特性
調整回路においては、参照用フィルタに用いる基準周波
数信号としては、特性ずれ量の測定の容易さやその精度
の点から、正弦波を用いるのが好ましいのであるが、通
常、信号処理回路には、正弦波発生回路が設けられてい
ないため、クリスタル等を用いた専用の正弦波発生回路
を別に設ける必要である。これに対し、アナログ/デジ
タル混在システム等では、方形波の各種クロック信号の
発生手段が設けられていることが通常であり、このた
め、かかるクロック信号を上記基準周波数信号として利
用すれば、専用の正弦波発生回路を設ける必要がなく、
部品点数や回路規模の削減等が行える。
【0005】しかし、方形波信号は基準の周波数に等し
い周波数の基本波成分以外に高調波成分を含んでおり、
このため、かかる方形波状のクロック信号を基準周波数
信号として用いると、正弦波状の基準周波数信号を用い
た場合に比べ、参照用フィルタの応答が高周波成分の影
響を受け、かかる参照用フィルタの出力に応じた制御信
号を用いて信号処理用アクティブフィルタの特性を制御
すると、それに誤差を生じてしまうことになる。
【0006】本発明の目的は、かかる問題を解消し、専
用の基準周波数信号の発生手段を不要として、信号処理
用アクティブフィルタの特性変動を精度良くなくすこと
ができるようにした信号処理用アクティブフィルタの自
動特性調整回路を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、方形波状信号をこれより高周波成分が少
ない波形の信号に変換する波形変換手段を設け、該波形
変換手段の出力信号を参照用フィルタの入力基準周波数
信号とする。
【0008】
【作用】方形波状の基準周波数信号を方形波より高調波
成分の少ない波形の信号に波形変換して参照用フィルタ
の入力基準周波数信号とするため、参照用フィルタの応
答が、正弦波状の基準周波数信号を入力した場合に近く
なり、信号処理用アクティブフィルタの特性制御に生じ
る誤差を低減することができる。従って、正弦波発生手
段を別に設ける必要はない。
【0009】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を用いて説明す
る。図1は本発明による信号処理用アクティブフィルタ
の自動特性調整回路の一実施例を示すブロック図であっ
て、1は入力端子、2は信号処理用アクティブフィル
タ、3は出力端子、4は入力端子、5は波形変換手段、
6は参照用フィルタ、7は制御信号生成手段である。
【0010】同図において、信号処理用アクティブフィ
ルタ2は入力端子1から入力される情報信号を処理し、
出力端子3に出力するものであって、その特性が制御可
能に構成されている。参照用フィルタ6は信号処理用ア
クティブフィルタ2と同じ特性変動を起こすアクティブ
フィルタまたは電気的素子であり、制御信号生成手段7
はこの参照用フィルタ6の出力信号Cから信号処理用ア
クティブフィルタ2の特性を制御するための制御信号D
を生成する。波形変換手段5は入力端子4から入力され
る方形波状の基準周波数信号Aを方形波よりも高調波成
分が少なくて正弦波に近い波形の信号Bに波形変換し、
参照用フィルタ6の入力信号とする。
【0011】このように、この実施例では、信号処理用
アクティブフィルタ2と参照用フィルタ6とは、部品精
度のバラツキや使用環境の変化に応じて同じように特性
が変動するものであり、ある一定波形の信号を参照用フ
ィルタ6に供給し、その出力変化を検出することによ
り、参照用フィルタ6の特性変動、従って、信号処理用
アクティブフィルタ2の特性変動を検出することができ
る。制御信号生成回路7はかかる特性変動を検出し、こ
れから信号処理用アクティブフィルタ2の特性を制御し
てその変動をなくすための制御信号Dを生成する。
【0012】この場合、入力端子4からの基準周波数信
号Aは、例えばクロック発生手段等からのクロック信号
のように、方形波状の信号であるが、参照用フィルタ6
の入力信号Bは波形が波形変換手段5によって正弦波に
近いものとなっている。これにより、参照用フィルタ6
の入力信号を方形波状の信号とした場合よりも、参照用
フィルタ6の特性変動を精度良く検出することができ、
従って、制御信号生成回路7からの制御信号Dにより、
信号処理用アクティブフィルタ2の特性変動を高い精度
で補正することができる。
【0013】図2は図1における波形変換手段5の一具
体例を示すブロック図であって、8は出力端子、S1,
S2はスイッチ、I1は定電流源、I2は可変電流源、
C1,C2はキャパシタ、V1,V2は定電圧源、A
1,A2は演算増幅器、R1は抵抗であり、図1に対応
する部分には同一符号をつけている。この具体例は、方
形波状の基準周波数信号を三角波状に波形変換するもの
としている。
【0014】図2において、演算増幅器A1,キャパシ
タC1及び定電圧源V1は、電流源I1,I2からの電
流を積分する積分器を構成している。定電流源I1から
の電流はこの積分器の充電電流となり、また、可変電流
源I2は演算増幅器A2によって電流値が制御され、そ
の電流はこの積分器の放電電流となる。スイッチS1,
S2は入力端子4からの方形波状の基準周波数信号Aの
レベルに応じてオン,オフし、積分器の充電,放電動作
を交互に行なわせる。かかる充電,放電動作により、演
算増幅器A1から出力端子8に三角波状信号Bが得られ
る。抵抗R1及びキャパシタC2はこの三角波状信号B
の直流成分を取り出すためのLPF(ローパスフィル
タ)を構成している。演算増幅器A2はコンパレータで
あり、このLPFの出力直流電圧と定電圧源V2からの
電圧とを比較し、その結果に応じて電流源I2の出力電
流値を制御する。
【0015】以下、図3を参照してこの具体例の動作を
説明する。入力端子4からの方形波状の基準周波数信号
Aの“H”(高レベル)の半周期では、スイッチS1が
オンとなり、キャパシタC1に定電流源I1から充電電
流が流れて演算増幅器A1の出力レベルは上昇する。ま
た、基準周波数信号Aの“L”(低レベル)の半周期で
は、スイッチS2がオンとなり、キャパシタC1から可
変電流源I2に放電電流が流れ込んで演算増幅器A1の
出力レベルは下降する。そして、かかる充放電動作の繰
り返しにより、方形波状の基準周波数信号Aは三角波状
信号Bに波形変換されて演算増幅器A1から出力され
る。
【0016】この三角波状信号Bは、また、抵抗R1及
びキャパシタC2で構成されるLPFに供給されてその
直流成分が取り出され、演算増幅器A2で定電圧源V2
からの電圧と比較される。そして、三角波状信号Bの直
流成分と定電圧源V2からの電圧が等しければ放電電流
と充電電流が等しくなるように、また、三角波状信号B
の直流成分が定電圧源V2からの電圧より高ければ放電
電流が充電電流より大きくなるように、さらに、三角波
状信号Bの直流成分が定電圧源V2からの電圧より低け
れば放電電流が充電電流より小さくなるように、夫々演
算増幅器A2の出力によって電流源I2が制御される。
【0017】以上の制御により、図3に示すように、周
期T〔sec〕の方形波状の基準周波数信号Aは、平均
電位がV2〔V〕で振幅が(I1・T)/(C1・2)〔Vp-
p〕の三角波状信号Bに波形変換される。
【0018】周期Tが2π/ω〔sec〕の三角波信号
及び方形波信号は、夫々フーリエ級数を用いて次の数
1,数2で表わすことができる。
【0019】
【数1】
【0020】
【数2】
【0021】これらの数式を比較すると明らかなよう
に、三角波状信号は方形波状信号より高調波成分が少な
い。従って、図1において、三角波状信号Bが供給され
る参照用フィルタ6の出力信号Cは、これに方形波状の
基準周波数信号Aが直接供給される場合よりも、正弦波
状の基準周波数信号が供給された場合の参照用フィルタ
6の出力信号に近い信号となる。このため、三角波状信
号Bが供給される参照用フィルタ6の出力信号Cから生
成される制御信号Dで信号処理用アクティブフィルタ2
が制御されると、方形波状信号が直接参照用フィルタ6
に供給される場合に比べ、信号処理用アクティブフィル
タ2の特性制御に生ずる誤差を低減することができるの
である。
【0022】図4は参照用フィルタ6として1次のLP
Fを用いた場合の参照用フィルタ6の入力信号Bと出力
信号Cの波形を示すものであって、図4(a)は入力信
号Bが正弦波状の場合の、図4(b)は入力信号Bが三
角波状の場合の、図4(c)は方形波状の場合の夫々出
力信号Cの波形を示している。ここでは、LPFである
参照用フィルタ6のカットオフ周波数と入力基準周波数
信号Bの基本周波数とは一致しているものとする。
【0023】また、図5は参照用フィルタ6に2次のL
PFを用いた場合の参照用フィルタ6の入力信号Bと出
力信号Cとの波形を示しており、図5(a)は入力信号
Bが正弦波状の場合の、図5(b)は入力信号Bが三角
波状の場合の、図5(c)は入力信号Bが方形波状の場
合の夫々参照用フィルタ6の出力信号Cの波形を示して
いる。ここでも、参照用フィルタ6のカットオフ周波
数,中心周波数と入力基準周波数信号Bの基本周波数は
一致しているものとする。
【0024】これら図4,図5から明らかなように、方
形波状の基準周波数信号を直接参照用フィルタ6に供給
するよりも、これを三角波状信号に変換してから参照用
フィルタ6に供給した方が、参照用フィルタ6の出力信
号Cが、参照用フィルタ6の入力信号を正弦波状にした
場合の出力信号に近い波形となる。このため、この実施
例では、波形変換手段5として図2に示した具体例を用
いることにより、信号処理用アクティブフィルタ2の特
性制御に生ずる誤差を低減できる。
【0025】図6は図1での制御信号生成手段7の一具
体例を示すブロック図であって、9,10はコンパレー
タ、11は遅延回路、12は位相比較手段、13はルー
プフィルタであり、図1に対応する部分には同一符号を
つけている。この具体例は、位相同期回路(PLL回
路)を用いたものである。
【0026】図6において、入力端子4からの方形波状
の基準周波数信号Aは波形変換手段5で方形波状よりも
高調波成分の少ない波形(ここでは、三角波とする)の
信号Bに変換され、一方では、参照用フィルタ6,コン
パレータ9を介して位相比較手段12へ、他方では、コ
ンパレータ10,信号遅延手段11を介して位相比較手
段12へ夫々供給される。ここで、これらコンパレータ
9,10は例えば図4(b)に示した波形の入力信号
C,Bを予め設定された閾値と比較し、レベルが
“H”,“L”の二値を取る信号に変換する。また、信
号遅延手段11はコンパレータ10の出力信号Hを一定
時間遅延する。位相比較手段12はコンパレータ9の出
力信号Eと信号遅延手段の出力信号Fとの位相を比較
し、これらの位相差に応じた信号Gを出力する。この信
号Gはループフィルタ13で積分平滑処理され、制御信
号Dとして参照用フィルタ6と信号処理用アクティブフ
ィルタ2に供給される。
【0027】そこで、参照用フィルタ6の特性は、信号
遅延手段11で設定されている信号遅延量により決定さ
れる特性に固定される。また、参照用フィルタ6の特性
を制御する制御信号Dは参照用フィルタ6と同一の基本
構造をなす信号処理用アクティブフィルタ2をも制御す
るものであるから、参照用フィルタ6と同時に信号処理
用アクティブフィルタ2の特性も信号遅延手段11で設
定されている信号遅延量により決定される特性に固定さ
れることになり、部品の精度のバラツキ等の製造上の問
題や周辺の状況等から発生する特性のバラツキを抑える
ことができる。
【0028】なお、図6において、波形変換手段5を設
けずに、方形波状の基準周波数信号Aを直接参照用フィ
ルタ6,コンパレータ10に供給した場合、かかる基準
周波数信号Aに含まれる高調波成分が原因となり、位相
比較手段12での位相比較結果に誤差を生じてしまう。
しかし、この具体例によると、予め波形変換手段5でも
って方形波状の基準周波数信号Aを方形波よりも高調波
成分が少ない波形(三角波)の信号Bに変換してから、
参照用フィルタ6,コンパレータ10に供給しているた
め、位相比較手段12での位相比較結果の誤差を低減す
ることができることになり、より高精度に信号処理用ア
クティブフィルタ2の特性制御が可能である。
【0029】また、図6では、図7に示すように、コン
パレータ9,10の閾値が基準周波数信号B及び参照用
フィルタ6の出力信号Cのセンターレベルからずれてい
る場合でも、これによる影響は非常に小さいものとな
る。即ち、いま、これら入出力信号B,Cを図4(b)
に示すものとする。図7において、参照用フィルタ6か
ら出力される正弦波状信号Cをコンパレータ9で二値化
して得られる信号Eと、三角波状信号Bをコンパレータ
10で二値化して得られる信号Hとの位相が一致するよ
うに、コンパレータ9,10の閾値SLが設定されるの
であるが(但し、実際には、参照用フィルタ6に遅れが
あり、図4(b)に示すように、信号B,C間に位相差
が生ずるが、ここでは、説明の便宜上、かかる位相差が
ないものとする)、いま、使用環境等によって閾値がS
L’と変動したときには、かかる変動がない場合に比
べ、コンパレータ9の出力信号EはΔt0だけ位相がず
れ、コンパレータ10の出力信号Eは(Δt0+Δt
1)だけ位相がずれる。しかし、三角波信号Bはその波
形が正弦波信号Cに近くなっているので、Δt1の位相
ずれは非常に小さい。従って、コンパレータ9,10の
閾値が変動しても、その影響は小さいものである。これ
に対し、方形波状の基準周波数信号をそのまま使用した
場合には、コンパレータ9,10の閾値のずれ量がその
まま位相比較手段12で位相ずれとして検出される。即
ち、図7に示すように、この場合でも、コンパレータ9
の出力信号Eの位相は、その閾値の変動に対してΔt0
の位相ずれが生ずるが、コンパレータ10の出力信号で
は、図7にIとして示すように、その閾値が変動しても
位相に変化が生じない。従って、コンパレータ9,10
の閾値の変動により、これらの出力信号にΔt0という
大きな位相のずれが生じてしまい、信号処理用アクティ
ブフィルタ2の正しい特性制御ができなくなる。この具
体例の場合には、かかる問題も解消できるのである。
【0030】以上は、方形波状の基準周波数信号Aを三
角波状信号に波形変換して参照用フィルタ6の入力信号
Bとしたが、図9に示すように、方形波状の基準周波数
信号Aを台形波状信号に波形変換して参照用フィルタ6
の入力信号Bとしてもよい。この場合には、図8に示す
ように、例えば図2に示した構成の波形変換手段5の次
段にリミッタ14を設ければよい。また、図10に示す
ように、波形変換手段5としてローパスフィルタ5’を
用いるようにしてもよく、この場合、その特性を方形波
状の基準周波数信号Aの高調波成分を充分減衰させられ
るように設定する。これらいずれの方法でも、三角波状
信号に変換する場合と同様の効果を得ることができる。
【0031】また、信号処理用アクティブフィルタを主
体として構成されるアクティブフィルタシステムにおい
ても、この信号処理用アクティブフィルタの特性変動を
補正するために、以上説明した実施例を適用することが
でき、特に、かかるアクティブフィルタシステムをLS
I化する場合においては、LSIの製造バラツキに起因
する信号処理用アクティブフィルタの特性のバラツキを
低減することができ、高精度なアクティブフィルタシス
テムのLSI化が可能になる。
【0032】図11は以上説明した実施例をノイズ除去
フィルタとして用いたハードディスク装置の一具体例を
示す構成図であって、15は磁気ヘッド、16はリード
/ライトアンプ、17はAGCアンプ、18は上記実施
例のノイズ除去フィルタ、19は波形整形回路、20は
データセパレータ、21はディスク装置制御回路、22
はサーボ系回路、23はインターフェース、24はホス
トコンピュータ、25はディスク媒体、26はハードデ
ィスク装置である。
【0033】同図において、データの書込みに際して
は、ホストコンピュータ24からハードディスク装置2
6に書込みデータとともに書込みコマンドが送られ、こ
れらは、インターフェース23を介してディスク装置制
御回路21に供給される。このディスク装置制御回路2
1はサーボ系回路22に書込み動作を指令し、これによ
ってサーボ系回路22はディスク媒体25の回転や磁気
ヘッド15の位置を制御する。
【0034】一方、書込みデータはディスク装置制御回
路21からデータセパレータ20に送られて記録符号に
変調され、リード/ライトアンプ16を介して磁気ヘッ
ド15に供給される。このようにして、書込みデータは
ディスク媒体25の所定の位置に記録される。
【0035】データの読出しに際しては、ホストコンピ
ュータ24からハードディスク装置26に読出しコマン
ドが送られ、インターフェース23を介してディスク装
置制御回路21に供給される。このディスク装置制御回
路21はサーボ系回路22に読出し動作を指令し、これ
によってサーボ系回路22はディスク媒体25の回転や
磁気ヘッド15の位置を制御する。
【0036】そして、データの読出し動作が開始して磁
気ヘッド15によってディスク媒体25からデータが読
み出される。この読出し信号は、リード/ライトアンプ
16で増幅され、AGCアンプ17で振幅が一定とされ
た後、上記実施例であるノイズ除去回路18でノイズ成
分が除去され、波形整形回路19でパルス波に整形され
る。この波形整形回路19の出力信号はデータセパレー
タ20で元のデータに復調され、ディスク装置制御回路
21、インターフェース23を介してホストコンピュー
タ24に送られる。
【0037】ところで、一般に、ディスク媒体25から
磁気ヘッド15によって読み出された信号はデータ成分
の他にノイズ成分を含んでいるが、データ成分が持って
いる周波数領域が限られている場合には、ディスク媒体
25からの読み出し信号のうちのこの周波数領域以外の
成分を、不要なノイズ成分として、ノイズ除去回路18
により取り除く。これにより、データ化け等の誤動作を
未然に防止することができる。このノイズ除去回路18
として上記の実施例を用いることにより、そのカットオ
フ周波数等の特性を高精度に制御できるため、より高精
度で高効率にノイズ除去を行なうことができる。
【0038】また、上記実施例では、基準周波数信号に
より信号処理用アクティブフィルタの特性を自由に設定
できるため、ディスク媒体25上の記録位置等からデー
タ転送速度が変化するCDR(Constant Dencity Recor
ding)方式等に最適である。
【0039】さらに、図11に示した構成と同様な構成
で、他のディスク型記憶媒体を用いた記録再生装置(フ
ロッピーディスク装置や光ディスク装置等)やテープ型
記録媒体を用いた記録再生装置(MT装置等)に上記実
施例を用いた場合も、同様な効果が得られる。
【0040】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
方形波状の基準周波数信号を用いて、正弦波状の周波数
基準信号を用いた場合と同程度の精度で特性変動を検出
することができ、従って、信号処理用アクティブフィル
タの特性変動の補正に際し、その補正誤差を大幅に低減
することができるし、ディジタル処理に通常用いられて
いる方形波状のクロック信号等を上記基準周波数信号と
して利用可能となるために、正弦波状の基準周波数信号
の発生手段を別に設ける必要がなく、部品点数の削減、
装置の簡略化が図れてコストの低減が達成できる。
【0041】また、本発明によると、制御信号生成手段
としてコンパレータ等を含む位相同期回路を用いた場
合、コンパレータの閾値にずれが生じても、信号処理用
アクティブフィルタの特性制御の際の誤差を低減でき
る。
【0042】さらに、本発明によると、記録再生装置に
ノイズ除去フィルタとして用いることにより、ノイズ成
分をより高精度に除去することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による信号処理用アクティブフィルタの
自動特性調整回路の一実施例を示すブロック図である。
【図2】図1における波形変換手段の一具体例を示すブ
ロック図である。
【図3】図2に示した具体例の入出力信号を示す波形図
である。
【図4】図1における参照用フィルタが1次のローパス
フィルタであるときの、異なる波形の入力信号に対する
出力信号を示す波形図である。
【図5】図1における参照用フィルタが2次のローパス
フィルタであるときの、異なる波形の入力信号に対する
出力信号を示す波形図である。
【図6】図1に示した実施例の制御信号生成手段を具体
的に示したブロック図である。
【図7】図6に示した具体例でのコンパレータの閾値の
変動に対する特性補正誤差を示す図である。
【図8】本発明による信号処理用アクティブフィルタの
自動特性調整回路の他の実施例の要部を示すブロック図
である。
【図9】図8に示した実施例の入出力信号を示す波形図
である。
【図10】本発明による信号処理用アクティブフィルタ
の自動特性調整回路のさらに他の実施例を示すブロック
図である。
【図11】本発明を用いたハードディスク装置の一例を
示すブロック図である。
【符号の説明】
1 入力端子 2 信号処理用アクティブフィルタ 3 出力端子 4 基準周波数信号の入力端子 5 波形変換手段 5’ ローパスフィルタ 6 参照用フィルタ 7 制御信号生成手段 9,10 コンパレータ 11 遅延回路 12 位相比較手段 13 ループフィルタ 14 リミッタ
フロントページの続き (72)発明者 立山 強 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地 株 式会社日立画像情報システム内 (72)発明者 鈴村 伸太郎 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地 株 式会社日立画像情報システム内 (72)発明者 宮沢 章一 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地 株 式会社日立製作所マイクロエレクトロニク ス機器開発研究所内 (72)発明者 浦上 憲 東京都小平市上水本町五丁目22番1号 株 式会社日立製作所半導体設計開発センタ内

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 信号処理用アクティブフィルタの特性変
    動を補正するものであって、 該信号処理用アクティブフィルタの特性変動とともにこ
    れと同様の特性変動をなす参照用フィルタと、制御信号
    生成手段とを備え、 該制御信号生成手段は、基準周波数の信号が入力される
    該参照用フィルタの出力信号から該参照用フィルタの特
    性変動を検出して、その検出結果に応じた制御信号を生
    成し、該制御信号を該信号処理用アクティブフィルタの
    特性変動を補正する特性制御信号とするアクティブフィ
    ルタの自動特性調整回路において、 基準信号源からの基準周波数の信号をこれよりも高調波
    成分が少ない波形の信号に変換する波形変換手段を設
    け、 該波形変換手段の出力信号を該参照用フィルタに入力さ
    れる上記の基準周波数の信号とすることを特徴とする信
    号処理用アクティブフィルタの自動特性調整回路。
  2. 【請求項2】 請求項1において、 前記波形変換手段は、方形波信号を三角波信号に変換す
    ることを特徴とする信号処理用アクティブフィルタの自
    動特性調整回路。
  3. 【請求項3】 請求項1において、 前記波形変換手段は、方形波信号を台形波信号に変換す
    ることを特徴とする信号処理用アクティブフィルタの自
    動特性調整回路。
  4. 【請求項4】 請求項1において、 前記波形変換手段はローパスフィルタからなり、方形波
    信号を入力信号として、該入力信号の高周波成分を減衰
    することを特徴とする信号処理用アクティブフィルタの
    自動特性調整回路。
  5. 【請求項5】 アクティブフィルタシステムに設けたこ
    とを特徴とする請求項1,2,3または4に記載の信号
    処理用アクティブフィルタの自動特性調整回路。
  6. 【請求項6】 LSI化されたアクティブフィルタシス
    テムに設けたことを特徴とする請求項1,2,3または
    4に記載の信号処理用アクティブフィルタの自動特性調
    整回路。
  7. 【請求項7】 請求項1,2,3,4,5または6にお
    いて、 前記信号処理用アクティブフィルタが記録再生装置のノ
    イズ除去用フィルタであることを特徴とする信号処理用
    アクティブフィルタの自動特性調整回路。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002090400A (ja) * 2000-07-11 2002-03-27 Rohde & Schwarz Gmbh & Co Kg ディジタル信号の周波数を評価するための方法およびデバイス
US7477099B2 (en) 2004-12-03 2009-01-13 Panasonic Corporation Filter adjustment circuit
US7688059B2 (en) 2004-12-13 2010-03-30 Panasonic Corporation Filter characteristic adjusting apparatus and filter characteristic adjusting method
US7924068B2 (en) 2005-11-29 2011-04-12 Nec Corporation Automatic adjustment circuit, and filter circuit

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