JP2002314416A - アシンメトリ補正回路およびそれを用いた情報再生装置 - Google Patents

アシンメトリ補正回路およびそれを用いた情報再生装置

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Abstract

(57)【要約】 【課題】ADCの量子化と同時にアシンメトリをキャン
セルでき、かつADCのダイナミックレンジを有効活用
することが可能なアシンメトリ補正回路およびそれを用
いた情報再生装置を提供する。 【解決手段】入力信号波形の正側ピークの包絡線を検出
する第1の包絡線検出回路61と、入力信号波形の負側
ピークの包絡線を検出する第2の包絡線検出回路62
と、正側ピーク電圧と負側ピーク電圧との和電圧を得る
加算回路63と、和電圧を平滑化する平滑化回路64
と、平滑化された和電圧に所定のオフセット調整用係数
を乗算する乗算回路65と、乗算回路65の出力信号を
受けて、入力信号のアシンメトリによって発生するオフ
セットに応じて、ADC7の量子化基準電圧の中央値を
直流的にシフトし、量子化基準電圧の上限値および下限
値をオフセット量に応じた値に制御する量子化基準電圧
制御回路66とを設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、たとえば光ディス
ク装置等のディジタル記録再生装置において読み出し時
に発生する読み出し波形の上下非対称歪み(アシンメト
リ)を補償するアシンメトリ補正回路およびそれを用い
た記録再生装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、ハードディスク装置(HDD)等
においては、磁気抵抗(MR)型ヘッドに接続されたリ
ードアンプの非線形歪みを補正するため、数々の方法が
検討されているが、大別すると以下の第1〜第3のよう
なものである。
【0003】第1は、アナログまたはサンプリングデー
タからアシンメトリ量を検出し、MR素子のバイアス電
流に帰還することにより読み出し信号の歪みをキャンセ
ルする方法である。
【0004】第2は、アナログ信号の2次成分を差し引
くことにより補正する方法である。補正量は歪み量を検
出し、負帰還ループを構成することにより調整する。
【0005】第3は、サンプリングデータの歪みを検出
し、ディジタル演算によリキャンセルする方法である。
この場合、補正量検出回路と負帰還ループが必要であ
る。
【0006】また、光ディスク装置におけるアシンメト
リの発生は、たとえば記録時のレーザビームスプリッタ
の光パワーのバラツキによって、光ディスクの表面に記
録される光ピットの長さと幅が基準値よりずれてしまう
ことに起因する。また、1枚の光ディスクに異なる複数
の記録装置によって信号が記録された場合、各々の記録
装置の性能にバラツキに基づいて同じデータに対して光
ディスクに記録されたピットの寸法が変化するので、こ
れを連続して再生する場合、再生信号の振幅が変動し、
再生信号のアシンメトリが発生する。
【0007】このように、光ディスクの場合には、非線
形歪みは書き込みパワーの変動により発生することや、
メディアが取り替え可能なため、同一ディスク上でも歪
み量がセクター(セグメント)によって変動し、これら
をVFO(トレーニングパターン)の期間内で短時間に
吸収することが必要となる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで、光ディスク
装置におけるアシンメトリを補正するために、上述した
第1〜第3の方法を採用することは、以下の理由により
好ましくない。
【0009】すなわち、第1の方法は、MRリードアン
プに固有のものであり、光ディスクのように歪みの発生
要因が異なる場合には使用することができない。
【0010】第2の方法では、信号補正のための回路を
通す必要があり、この補正回路により歪み、ノイズが付
加されてしまう可能性がある。2次歪み補正のための方
法としては、たとえば特開平9−134501号公報
に、信号の2乗成分をもとの信号から差し引く方法が開
示されている。しかしながら、この方法では、3次歪み
が悪化することが知られている。また、回路の動作によ
り出力信号のDC(直流)オフセットが変動してしまう
ため、高速動作をさせたい場合には後段のAC(交流)
結合部でのオフセットの吸収時間が問題となる。
【0011】また、第3の方法のように、量子化後のデ
ィジタル演算により補償量を帰還するには、長いループ
ディレイが発生するためゲインが制限され、短時間で補
償量を制定することができない。また、ディジタル演算
を含む補償方法では、PLL(Phase Locke
d Loop)が入力信号にロックすることが前提であ
る。したがって、入力信号に大きなアシンメトリあるい
はオフセットが存在する場合には、PLLがロックでき
ず、ループが破綻してしまう可能性がある。
【0012】その他の方法として、特開平8−8340
3号公報に、アナログ−ディジタル変換器(以下、AD
Cという)の量子化基準電圧の中央値VRCを入力信号
のアシンメトリに合わせて、量子化基準電圧の上限値V
RTおよび下限値VRBに対して変化させることによ
り、上側および下側の量子化分解能を変化させ、入力信
号の上下非対称をキャンセルする方法が提案されてい
る。
【0013】ところが、DVRシステムにおいては、上
下それぞれ2値(±1および±2の4値)のデータをも
っており、かつ±1のレベルはアシンメトリによってほ
とんど変化せず、±2のレベルのみ大きく影響されると
いう特徴がある。したがって、上記方法では、量子化基
準電圧の中央値VRCのみを変化させても効果的にアシ
ンメトリを取り除くことができない。また、アシンメト
リにより信号の最大振幅が大きくなるため、ADCのダ
イナミックレンジからはみ出してしまうおそれがある。
【0014】本発明は、かかる事情に鑑みてなされたも
のであり、その目的は、ディジタル記録再生装置の読み
出し時の信号処理において、入力信号をディジタル信号
に変換するためのADCの量子化基準レベルを入力波形
の上下非対称量(アシンメトリ)に応じて非対称に変化
させることができ、量子化と同時にアシンメトリをキャ
ンセルでき、かつADCのダイナミックレンジを有効活
用することが可能なアシンメトリ補正回路およびそれを
用いた情報再生装置を提供することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明は、入力信号波形を量子化基準電圧に基づい
て量子化し、所定ビットのディジタル信号に変換するア
ナログ−ディジタル変換器における入力信号波形の上下
非対称歪みを補正するアシンメトリ補正回路であって、
上記入力信号波形の正側ピークの包絡線を検出する第1
の包絡線検出回路と、上記入力信号波形の負側ピークの
包絡線を検出する第2の包絡線検出回路と、上記第1の
包絡線検出回路による正側ピーク電圧と上記第2の包絡
線検出回路による負側ピーク電圧との和電圧を得る加算
回路と、上記加算回路による和電圧に所定のオフセット
調整用係数を乗算する乗算回路と、上記乗算回路の出力
信号を受けて、入力信号のアシンメトリによって発生す
るオフセットに応じて、上記アナログ−ディジタル変換
器の量子化基準電圧の中央値を直流的にシフトし、か
つ、量子化基準電圧の上限値および下限値をオフセット
量に応じた値に制御する量子化基準電圧制御回路とを有
する。
【0016】また、本発明は、入力信号波形を量子化基
準電圧に基づいて量子化し、所定ビットのディジタル信
号に変換するアナログ−ディジタル変換器における入力
信号波形の上下非対称歪みを補正するアシンメトリ補正
回路であって、上記入力信号波形の正側ピークの包絡線
を検出する第1の包絡線検出回路と、上記入力信号波形
の負側ピークの包絡線を検出する第2の包絡線検出回路
と、上記第1の包絡線検出回路による正側ピーク電圧と
上記第2の包絡線検出回路による負側ピーク電圧との和
電圧を得る加算回路と、上記加算回路による和電圧を平
滑化する平滑化回路と、上記平滑化回路により平滑化さ
れた和電圧に所定のオフセット調整用係数を乗算する乗
算回路と、上記乗算回路の出力信号を受けて、入力信号
のアシンメトリによって発生するオフセットに応じて、
上記アナログ−ディジタル変換器の量子化基準電圧の中
央値を直流的にシフトし、かつ、量子化基準電圧の上限
値および下限値をオフセット量に応じた値に制御する量
子化基準電圧制御回路とを有する。
【0017】本発明のアシンメトリ補正回路では、上記
アナログ−ディジタル変換器には所定のバイアス電圧が
供給され、上記量子化基準電圧制御回路は、上記アナロ
グ−ディジタル変換器への入力バイアス電圧から上記乗
算回路の出力信号を減算して、上記アナログ−ディジタ
ル変換器の量子化基準電圧の中央値であるゼロ基準電圧
を入力信号のゼロクロス点に一致するように直流的にシ
フトさせる第1の調整回路と、上記乗算回路の出力信号
に、入力信号のオフセット量と非対称歪み量との相関に
従った係数を乗算した第1の調整量に基づいて上記量子
化基準電圧の上限値を調整する第2の調整回路と、上記
乗算回路の出力信号に、入力信号のオフセット量と非対
称歪み量との相関に従った係数を乗算した第2の調整量
に基づいて上記量子化基準電圧の下限値を調整する第3
の調整回路とを含む。
【0018】好適には、上記第2の調整回路と第3の調
整回路には、それぞれ独立の係数が与えられる。
【0019】また、本発明のアシンメトリ補正回路で
は、上記アナログ−ディジタル変換器によるディジタル
データに基づいて少なくとも所望の期待値に対するオフ
セット誤差を検出し、当該誤差分を相殺するための補正
信号を出力するディジタル処理回路と、上記ディジタル
処理回路による補正信号をアナログ信号として上記乗算
回路に負帰還する負帰還回路とをさらに有する。
【0020】また、本発明のアシンメトリ補正回路で
は、上記入力信号の直流成分を除去し、交流成分を通過
させて上記アナログ−ディジタル変換器、第1の包絡線
検出回路、および第2の包絡線検出回路に入力させる交
流接続手段をさらに有する。
【0021】また、本発明は、光学的に情報が記録され
た光記録媒体から情報をディジタルデータとして再生す
る情報再生装置であって、上記光記録媒体から光学的に
記録情報に応じた信号を読み出す光学的読取手段と、上
記光学的読取手段による読取信号波形を少なくとも上限
値および下限値が所望の値に設定可能な量子化基準電圧
に基づいて量子化し、所定ビットのディジタル信号に変
換するアナログ−ディジタル変換器と、上記読取信号波
形の正側ピークの包絡線を検出する第1の包絡線検出回
路と、上記読取信号波形の負側ピークの包絡線を検出す
る第2の包絡線検出回路と、上記第1の包絡線検出回路
による正側ピーク電圧と上記第2の包絡線検出回路によ
る負側ピーク電圧との和電圧を得る加算回路と、上記加
算回路による和電圧に所定のオフセット調整用係数を乗
算する乗算回路と、上記乗算回路の出力信号を受けて、
読取信号のアシンメトリによって発生するオフセットに
応じて、上記アナログ−ディジタル変換器の量子化基準
電圧の中央値を直流的にシフトし、かつ、量子化基準電
圧の上限値および下限値をオフセット量に応じた値に制
御する量子化基準電圧制御回路とを含み、上記アナログ
−ディジタル変換器における読取信号波形の上下非対称
歪みを補正するアシンメトリ補正回路とを有する。
【0022】また、本発明は、光学的に情報が記録され
た光記録媒体から情報をディジタルデータとして再生す
る情報再生装置であって、上記光記録媒体から光学的に
記録情報に応じた信号を読み出す光学的読取手段と、上
記光学的読取手段による読取信号波形を少なくとも上限
値および下限値が所望の値に設定可能な量子化基準電圧
に基づいて量子化し、所定ビットのディジタル信号に変
換するアナログ−ディジタル変換器と、上記読取信号波
形の正側ピークの包絡線を検出する第1の包絡線検出回
路と、上記読取信号波形の負側ピークの包絡線を検出す
る第2の包絡線検出回路と、上記第1の包絡線検出回路
による正側ピーク電圧と上記第2の包絡線検出回路によ
る負側ピーク電圧との和電圧を得る加算回路と、上記加
算回路による和電圧を平滑化する平滑化回路と、上記平
滑化回路により平滑化された和電圧に所定のオフセット
調整用係数を乗算する乗算回路と、上記乗算回路の出力
信号を受けて、読取信号のアシンメトリによって発生す
るオフセットに応じて、上記アナログ−ディジタル変換
器の量子化基準電圧の中央値を直流的にシフトし、か
つ、量子化基準電圧の上限値および下限値をオフセット
量に応じた値に制御する量子化基準電圧制御回路とを含
み、上記アナログ−ディジタル変換器における読取信号
波形の上下非対称歪みを補正するアシンメトリ補正回路
とを有する。
【0023】また、本発明の情報再生装置では、上記ア
ナログ−ディジタル変換器には所定のバイアス電圧が供
給され、上記量子化基準電圧制御回路は、上記アナログ
−ディジタル変換器への入力バイアス電圧から上記乗算
回路の出力信号を減算して、上記アナログ−ディジタル
変換器の量子化基準電圧の中央値であるゼロ基準電圧を
読取信号のゼロクロス点に一致するように直流的にシフ
トさせる第1の調整回路と、上記乗算回路の出力信号
に、読取信号のオフセット量と非対称歪み量との相関に
従った係数を乗算した第1の調整量に基づいて上記量子
化基準電圧の上限値を調整する第2の調整回路と、上記
乗算回路の出力信号に、読取信号のオフセット量と非対
称歪み量との相関に従った係数を乗算した第2の調整量
に基づいて上記量子化基準電圧の下限値を調整する第3
の調整回路とを含む。
【0024】好適には、上記第2の調整回路と第3の調
整回路には、それぞれ独立の係数が与えられる。
【0025】また、本発明の情報再生装置では、上記ア
ナログ−ディジタル変換器によるディジタルデータに基
づいて少なくとも所望の期待値に対するオフセット誤差
を検出し、当該誤差分を相殺するための補正信号を出力
するディジタル処理回路と、上記ディジタル処理回路に
よる補正信号をアナログ信号として上記乗算回路に負帰
還する負帰還回路とをさらに有する。
【0026】また、本発明の情報再生装置では、上記読
取信号の直流成分を除去し、交流成分を通過させて上記
アナログ−ディジタル変換器、第1の包絡線検出回路、
および第2の包絡線検出回路に入力させる交流接続手段
をさらに有する。
【0027】また、本発明の情報再生装置では、上記読
取信号に対して所定の等化処理を行う等化回路と、上記
等化回路から出力された読取信号の直流成分を除去し、
交流成分を通過させて上記アナログ−ディジタル変換
器、第1の包絡線検出回路、および第2の包絡線検出回
路に入力させる交流接続手段をさらに有する。
【0028】本発明によれば、たとえば光学的読取手段
により読み出された読出信号がAC接続手段によりDC
成分が除去されて、アシンメトリ補正回路およびADC
に供給される。アシンメトリ補正回路に供給された読取
信号は第1の包絡線検出回路および第2の包絡線検出回
路に入力される。第1の包絡線検出回路では、DC成分
が除去された読取信号波形の正側ピークの包絡線が検出
され、加算回路に出力される。第2の包絡線検出回路で
は、DC成分が除去された読取信号波形の負側ピークの
包絡線が検出され、加算回路に出力される。加算回路で
は、第1の包絡線検出回路による正側ピーク電圧と第2
の包絡線検出回路による負側ピーク電圧との和電圧が生
成され、平滑化回路に出力される。そして、平滑化回路
において、加算回路による和電圧が平滑化されとして乗
算回路に出力される。
【0029】ここで、信号の非対称歪みをキャンセル
し、かつたとえばPLL回路をロック可能にするため、
まず入力信号(読取信号)の本来のゼロクロス点とAD
Cのゼロ基準電圧VRCとを一致させる処理が行われ
る。具体的は、平滑化回路の出力信号に対して乗算回路
により所望の係数が乗算され、量子化基準電圧制御回路
に供給される。係数が乗算された信号が供給された量子
化基準電圧制御回路では、ADCのバイアス電圧から乗
算回路の出力信号が減算され、ADCのゼロ基準電圧V
RCが調整される。たとえばゼロ基準電圧VRCがAD
Cのバイアス電圧Vと一致するように帰還が掛けられる
が、第1の調整回路によりオフセットが調整される。
【0030】第2の調整回路では、乗算回路の出力信号
に、読取信号(入力信号)のオフセット量と非対称歪み
量との相関に従った係数ASYMGTが乗算されて第1
の調整量が生成され、この第1の調整量に基づいて量子
化基準電圧の上限値VRTが調整されADCに供給され
る。また、第3の調整回路では、乗算回路の出力信号
に、読取信号(入力信号)のオフセット量と非対称歪み
量との相関に従った係数ASYMGBが乗算されて第2
の調整量が生成され、この第2の調整量に基づいて量子
化基準電圧の下限値VRBが調整されADCに供給され
る。
【0031】ADCにおいては、バイアス電圧を受け、
かつアシンメトリ補正回路の量子化基準電圧生成回路に
より供給される量子化基準電圧に基づいて入力信号が量
子化されて、所定ビットのディジタルデータに変換さ
れ、データ処理回路に出力される。データ処理回路11
では、ADCによるディジタルデータに対して、たとえ
ばイコライザにより所定の等化処理が行され、ビタビデ
コーダにより復号化処理が行われる。また、データ処理
回路においては、たとえばPLL回路が位相ロックした
後に、ディジタルデータに基づいて所望の期待値に対す
るオフセット誤差およびアシンメトリ誤差が検出され、
当該誤差分を相殺するための補正信号が帰還される。こ
れにより、入力信号のオフセットおよびアシンメトリが
高精度に補正される。
【0032】このように、再生装置の読み出し時の信号
処理において、入力信号をディジタル信号に変換するた
め、ADCを使用するが、このADCの量子化基準レベ
ルを入力波形の上下非対称量(以下、アシンメトリ)に
応じて非対称に変化させることにより、量子化と同時に
アシンメトリをキャンセルし、かつADCのダイナミッ
クレンジを有効活用することを可能にする。
【0033】換言すれば、本発明のアシンメトリ補正回
路によれば、補正量をアナログ信号処理によりADCの
入力アナログ信号から抽出すること、抽出した制御量を
ADCの量子化基準値にフィードフォワードすることを
特徴とし、これにより補正回路の高速動作を可能にし、
またPLLをロックさせることなくアシンメトリの補正
を可能にする。また、ADCの量子化基準電圧の上限値
VRTおよび下限値VRBをサンプリング後の±1のデ
ータ基準値(たとえばDVRシステムにおいては6ビッ
トADCの±8LSB)に対して各々独立に制御するこ
とにより、DVRシステムにおけるアシンメトリを効果
的に取り除くことができる。
【0034】
【発明の実施の形態】図1は、本発明に係るアシンメト
リ補正回路を採用した記録再生装置としての光ディスク
装置の一実施形態を示すブロック図である。
【0035】本光ディスク装置は、図1に示すように、
光学的読取手段としての光ピックアップ1、RFアンプ
2、自動利得制御回路(AGC)3、イコライザ4、A
C(交流)接続手段としてのキャパシタ5、アシンメト
リ補正回路6、ADC(アナログ−ディジタル変換器)
7、負帰還回路としてのディジタル−アナログ変換器
(以下、DACという)8、レジスタ9、ADCのバイ
アス電圧源10、データ処理回路11、およびPLL回
路12を主構成要素として有している。また、DKは光
記録媒体である光ディスクを示している。なお、これら
の構成要素のうち、たとえばAGC3、イコライザ(等
化回路:)4、キャパシタ5、アシンメトリ補正回路
6、ADC7、DAC8、レジスタ9、およびバイアス
電圧源10が一つのチップICに集積化されている。
【0036】光ピックアップ1は、レーザ光を光ディス
クDKの所望の位置に照射して記録情報を読み出して電
気信号に変換し、この読出信号S1をRFアンプ2に出
力する。
【0037】RFアンプ2は、光ピックアップ1による
読取信号S1に対して増幅等の処理を施して読取信号S
2としてAC結合用のキャパシタC1を介してAGC3
に出力する。
【0038】AGC3は、キャパシタC1でDC成分が
除去されAC結合された読取信号S2を振幅を、たとえ
ばレジスタ9の格納情報に基づいて調整し、読取信号S
3としてイコライザ4に出力する。
【0039】イコライザ4は、読取信号S3に対して所
定の等化処理を行い、かつ、高域ノイズを除去し、読取
信号S4として出力する。
【0040】キャパシタ5は、イコライザ4による読取
信号S4のDC成分を除去し、AC成分を読取信号S5
としてアシンメトリ補正回路6およびADC7に供給す
る。
【0041】アシンメトリ補正回路6は、読取信号S5
およびバイアス電圧源10によるバイアス電圧V10を
受けて、読取信号S5のアシンメトリによって発生する
オフセットに応じて、ADC6の量子化基準電圧の中央
値VRCをDC的にシフトすると共に、この量子化基準
電圧の上限値VRTおよび下限値VRCを検出したオフ
セット量に応じて制御することにより、入力信号のアシ
ンメトリを量子化時に補正(補償)する。換言すれば、
アシンメトリ補正回路6は、ADC7における入力信号
波形の上下非対称歪みを量子化時に補正する。
【0042】図2は、本発明に係るアシンメトリ補正回
路6の具体的な構成例を示す回路図である。なお、この
回路では、読取信号は差動信号であるものとして説明す
る。また、ここでは、DVRシステムを想定している。
このDVRシステムにおいては、ADC7の量子化基準
電圧の中央値VRCに対して上下それぞれ2値(±1お
よび±2の4値)のデータをもっており、かつ±1のレ
ベルはアシンメトリによってほとんど変化せず、±2の
レベルのみ大きく影響される。
【0043】図2に示すように、アシンメトリ補正回路
6は、第1の包絡線検出回路61、第2の包絡線検出回
路62、加算回路63、平滑化回路64、乗算回路6
5、および量子化基準電圧制御回路66により構成され
ている。
【0044】第1の包絡線検出回路61は、バイアス電
圧源10によるバイアス電圧を抵抗素子R10を介して
受けて、キャパシタ5aによりDC成分が除去された読
取信号波形(入力信号波形)の正側ピークの包絡線を検
出し、信号S61として加算回路63に出力する。
【0045】第2の包絡線検出回路62は、バイアス電
圧源10によるバイアス電圧を抵抗素子R11を介して
受けて、キャパシタ5bによりDC成分が除去された読
取信号波形(入力信号波形)の負側ピークの包絡線を検
出し、信号S62として加算回路63に出力する。
【0046】加算回路63は、第1の包絡線検出回路6
1による正側ピーク電圧と第2の包絡線検出回路62に
よる負側ピーク電圧との和電圧(実際には、図2に示す
ように、検出されたピーク電圧の差)を得、信号S63
として平滑化回路64に出力する。
【0047】平滑化回路64は、加算回路63による和
電圧S63を平滑化し、平滑化した和電圧を信号S64
として乗算回路65に出力する。平滑化回路64は、た
とえば図2に示すように、抵抗素子R64とキャパシタ
C64によるローパスフィルタLPFにより構成され、
和電圧に重畳されている高周波成分を除去することによ
り和電圧を平滑化する。なお、LPFの定数は、アシン
メトリ補正回路を所望のスピードで動作させ得る値に設
定される。
【0048】乗算回路65は、平滑化回路64により平
滑化された和電圧に所定のオフセット調整用係数OFS
TGAINを乗算し、差動信号S65aおよびS65b
として量子化基準電圧制御回路66に出力する。乗算回
路65は、たとえば図2に示すように、gmアンプ65
1と、gmアンプ651の第1出力と電源電圧VDDの供
給ラインとの間に接続された抵抗素子R651と、gm
アンプ651の第2出力と電源電圧VDDの供給ラインと
の間に接続された抵抗素子R652とにより構成され
る。gmアンプ651は、たとえばレジスタ9により供
給されるオフセット調整用係数OFSTGAINを受け
てその相互コンダクタンスgmが調整され、調整値に応
じた相互コンダクタンスgmに基づく差動信号S65
a,S65bを出力する。オフセット調整用係数OFS
TGAINは、正負のピーク値の差電圧とオフセット量
の関係から最適な値に設定されるが、本実施形態の場
合、たとえば通常0.2〜0.3程度に設定される。こ
の係数OFSTGAINは、シリアルコントロールレジ
スタあるいは外部端子電圧等により制御可能であり、任
意の値に設定できる。
【0049】また、乗算回路65の出力差動信号S65
a,S65bは、後述するように、負帰還(フィードバ
ック)gmDAC8により帰還されるアナログ補正信号
により、所望の期待値に対する誤差分を相殺するように
補正される。
【0050】量子化基準電圧制御回路66は、バイアス
電圧源10によるバイアス電圧V10、および乗算回路
65の出力差動信号S65a,S65bを受けて、読取
信号(入力信号)のアシンメトリによって発生するオフ
セットに応じて、ADC7の量子化基準電圧の中央値V
RCを直流的にシフトし、かつ、量子化基準電圧の上限
値VRTおよび下限値VRBをオフセット量に応じた値
に制御する。
【0051】量子化基準電圧制御回路66は、たとえば
図2に示すように、第1の調整回路661と、第2の調
整回路662と、第3の調整回路663と、量子化基準
電圧生成回路664と、ボルテージフォロワ665、6
66、および667により構成されている。
【0052】第1の調整回路661は、ADC7への入
力バイアス電圧V10から乗算回路65の出力差動信号
S65a,S65bを減算して、ADC7の量子化基準
電圧の中央値VRCであるゼロ基準電圧を読取信号(入
力信号)のゼロクロス点に一致するように直流的にシフ
トさせ、かつ、その結果に基づいた量子化基準電圧の上
限値電圧を生成する。
【0053】具体的には、第1の調整回路661は、た
とえば図2に示すように、差動入力に乗算回路65の出
力差動信号S65a,S65bが供給され、所定の相互
コンダクタンスgmに基づき増幅するgmアンプ661
1と、非反転入力端子(+)のgmアンプ6611の第
1出力が供給されるとともに、抵抗素子R6611を介
してバイアス電圧源10によるバイアス電圧V10が供
給され、反転入力端子(−)にgmアンプ6611の第
1出力が供給され、かつ、出力が抵抗素子R6612を
介して帰還された演算増幅器6612と、非反転入力端
子(+)に演算増幅器6612の出力信号が供給され、
反転入力端子(−)に量子化基準電圧生成回路664で
生成される量子化基準電圧の中央値が帰還されて量子化
基準電圧の上限値電圧を生成する演算増幅器6613に
より構成されている。
【0054】第2の調整回路662は、乗算回路65の
出力差動信号S65a,S65bに、読取信号(入力信
号)のオフセット量と非対称歪み量との相関に従った係
数ASYMGTを乗算した第1の調整量に基づいて量子
化基準電圧の上限値VRTを調整し、ADC7に供給す
る。
【0055】具体的には、第2の調整回路662は、た
とえば図2に示すように、差動入力に乗算回路65の出
力差動信号S65a,S65bが供給され、所定の相互
コンダクタンスgmが供給される係数ASYMGTによ
り調整され、調整後の相互コンダクタンスgmに基づき
増幅し、差動の第1の調整量信号を出力するgmアンプ
6621と、非反転入力端子(+)のgmアンプ662
1の第1出力が供給されるとともに、抵抗素子R662
1を介して演算増幅器6613の出力である量子化基準
電圧の上限値電圧が供給され、反転入力端子(−)に出
力が抵抗素子R6612を介して帰還され、演算増幅器
6613の出力である量子化基準電圧の上限値電圧に第
1の調整量信号を加算し、オフセット量に応じて調整し
た量子化基準電圧の上限値VRTをADC7に供給する
演算増幅器6622とにより構成されている。
【0056】第3の調整回路663は、乗算回路65の
出力差動信号S65a,S65bに、読取信号(入力信
号)のオフセット量と非対称歪み量との相関に従った係
数ASYMGBを乗算した第2の調整量に基づいて量子
化基準電圧の下限値VRBを調整し、ADC7に供給す
る。
【0057】具体的には、第3の調整回路663は、た
とえば図2に示すように、差動入力に乗算回路65の出
力差動信号S65a,S65bが供給され、所定の相互
コンダクタンスgmが供給される係数ASYMGBによ
り調整され、調整後の相互コンダクタンスgmに基づき
増幅し、差動の第2の調整量信号を出力するgmアンプ
6631と、非反転入力端子(+)にgmアンプ663
1の第1出力が供給されるとともに、ボルテージフォロ
ワ665、抵抗素子R6631を介して量子化基準電圧
生成回路664により生成される量子化基準電圧の下限
値電圧が供給され、反転入力端子(−)に出力が抵抗素
子R6632を介して帰還され、量子化基準電圧の下限
値電圧に第2の調整量信号を加算し、オフセット量に応
じて調整した量子化基準電圧の下限値VRBをADC7
に供給する演算増幅器6632とにより構成されてい
る。
【0058】上述したように、本実施形態においては、
第2の調整回路662と第3の調整回路663には、そ
れぞれ独立の係数ASYMGTとASYMMGが与えら
れるが、これらの係数ASYMGTとASYMMGは、
シリアルコントロールレジスタあるいは外部端子電圧等
により制御可能であり、任意の値に設定できる。
【0059】量子化基準電圧生成回路664は、第1の
調整回路661の演算増幅器6613の出力ラインと基
準電位(接地電位)GNDとの間に直列に接続された抵
抗素子R6641,R6642,R6643,R664
4、および電流源I664により構成されている。抵抗
素子R6641とR6644の抵抗値は、抵抗素子R6
642,R6643の抵抗値の3倍の値に設定されてい
る。そして、量子化基準電圧生成回路664は、抵抗素
子R6641と抵抗素子R6642との接続点にゼロ基
準電圧に対して+1相当の基準レベルである中間電圧を
発生し、ボルテージフォロワ666に供給する。ボルテ
ージフォロワ666は、中間電圧が+1相当の基準電圧
VRTMとしてADC7に供給する。また、量子化基準
電圧生成回路664は、抵抗素子R6643と抵抗素子
R6644との接続点にゼロ基準電圧に対して−1相当
の基準レベルである中間電圧を発生し、ボルテージフォ
ロワ667に供給する。ボルテージフォロワ667は、
この中間電圧を−1相当の基準電圧VRBMとしてAD
C7に供給する。また、量子化基準電圧生成回路664
は、抵抗素子R6644と電流源I664との接続点に
量子化基準電圧の下限値電圧を発生し、ボルテージフォ
ロワ665に供給する。また、量子化基準電圧生成回路
664は、抵抗素子R6642と抵抗素子R6643と
の接続点に量子化基準電圧の中央値電圧を発生し、第1
の調整回路661の演算増幅器6613に供給する。
【0060】ADC7は、バイアス電圧V10を抵抗素
子R10を介して受け、かつアシンメトリ補正回路の量
子化基準電圧生成回路66により供給される量子化基準
電圧に基づいて入力信号を量子化し、所定ビット(たと
えば6ビット)のディジタルデータに変換し、データ処
理回路11に出力する。
【0061】データ処理回路11は、ADC7によるデ
ィジタルデータに対して、たとえばイコライザにより所
定の等化処理を行って、ビタビデコーダにより復号化処
理を行う。また、データ処理回路11は、PLL回路1
2が位相ロックした後に、ディジタルデータに基づいて
少なくとも所望の期待値に対するオフセット誤差を検出
し、当該誤差分を相殺するための補正信号をDAC8に
出力する。
【0062】PLL回路12は、データ処理回路11の
イコライザの出力データに同期したクロックCLKを位
相同期ループにより生成し、ADC7のサンプリングク
ロックやデータ処理回路11のイコライザのタイミング
クロックとして供給する。
【0063】次に、上記構成による動作を説明する。
【0064】まず、光ピックアップ1によりレーザ光が
光ディスクDKの所望の位置に照射されて記録情報が読
み出される。この読み出された光信号が電気信号に変換
され、読出信号S1としてRFアンプ2に出力される。
RFアンプ2では、光ピックアップ1による読取信号S
1に対して増幅等の処理が施され、増幅作用を受けた読
取信号S2がAC結合用のキャパシタC1を介してAG
C3に入力される。
【0065】AGC3では、キャパシタC1でDC成分
が除去されAC結合された読取信号S2の振幅が調整さ
れ、調整後の信号が読取信号S3としてイコライザ4に
出力される。イコライザ4においては、読取信号S3に
対して所定の等化処理が行われ、かつ、高域ノイズが除
去されて、読取信号S4として出力される。イコライザ
4から出力された読取信号S4は、キャパシタ5a,5
bによりDC成分が除去され、AC成分が読取信号S5
a,5bとしてアシンメトリ補正回路6およびADC7
に供給される。
【0066】アシンメトリ補正回路に供給された読取信
号S5aは第1の包絡線検出回路61に入力され、読取
信号S5bは第2の包絡線検出回路62に入力される。
第1の包絡線検出回路61では、バイアス電圧源10に
よるバイアス電圧が抵抗素子R10を介して供給され、
キャパシタ5aによりDC成分が除去された読取信号波
形の正側ピークの包絡線が検出され、信号S61として
加算回路63に出力される。第2の包絡線検出回路62
では、バイアス電圧源10によるバイアス電圧を抵抗素
子R11を介して供給され、キャパシタ5bによりDC
成分が除去された読取信号波形の負側ピークの包絡線が
検出され、信号S62として加算回路63に出力され
る。
【0067】加算回路63では、第1の包絡線検出回路
61による正側ピーク電圧と第2の包絡線検出回路62
による負側ピーク電圧との和電圧が生成され、信号S6
3として平滑化回路64に出力される。そして、平滑化
回路64において、加算回路63による和電圧が平滑化
され、信号S64として乗算回路65に出力される。
【0068】ここで、信号の非対称歪みをキャンセル
し、かつPLL回路12をロック可能にするため、まず
入力信号(読取信号)の本来のゼロクロス点とADC7
のゼロ基準電圧VRCとを一致させる処理が行われる。
具体的は、平滑化回路65の出力信号S54に対して乗
算回路65により所望の係数OFSTGAINが乗算さ
れ、その差動信号S65a、S65bが量子化基準電圧
制御回路66に供給される。
【0069】係数OFSTGAINが乗算された差動信
号S65a、S65bが供給された量子化基準電圧制御
回路66では、ADC7のバイアス電圧V10から乗算
回路65の出力信号が減算され、ADC7のゼロ基準電
圧VRCが調整される。図2の構成では、ゼロ基準電圧
VRCがばADC7のバイアス電圧V10と一致するよ
うに第1の調整回路661の演算増幅器6613で帰還
が掛けられているが、gmアンプ6611および演算増
幅器6612による加算回路によりオフセットが調整さ
れる。第1の調整回路661では、演算増幅器6613
により量子化基準電圧の上限値電圧が生成され、第2の
調整回路662および量子化基準電圧生成回路664に
供給される。
【0070】量子化基準電圧生成回路664では、抵抗
素子R6641と抵抗素子R6642との接続点にゼロ
基準電圧に対して+1相当の基準レベルである中間電圧
が発生され、この電圧がボルテージフォロワ666を介
してVRCシステムの+1相当の基準電圧VRTMとし
てADC7に供給される。また、量子化基準電圧生成回
路664では、抵抗素子R6643と抵抗素子R664
4との接続点にゼロ基準電圧に対して−1相当の基準レ
ベルである中間電圧が発生され、ボルテージフォロワ6
67を介して−1相当の基準電圧VRBMとしてADC
7に供給される。DVRシステムでは、読出信号の等化
およびサンプリング後に±1、±2の4ちの信号レベル
を持つが、オフセット補正後の信号は、±1のレベルで
はほとんどアシンメトリの影響はない。したがって、基
準電圧VRTMとVRTBは、ゼロ基準電圧に対して固
定である。
【0071】また、量子化基準電圧生成回路664は、
抵抗素子R6644と電流源I664との接続点に量子
化基準電圧の下限値電圧が発生され、ボルテージフォロ
ワ665を介して第3の調整回路663に供給される。
さらに、量子化基準電圧生成回路664は、抵抗素子R
6642と抵抗素子R6643との接続点に量子化基準
電圧の中央値電圧が発生され、第1の調整回路661の
演算増幅器6613に供給される。
【0072】第2の調整回路662では、乗算回路65
の出力差動信号S65a,S65bに、読取信号(入力
信号)のオフセット量と非対称歪み量との相関に従った
係数ASYMGTが乗算されて第1の調整量が生成さ
れ、この第1の調整量に基づいて量子化基準電圧の上限
値VRTが調整されADC7に供給される。また、第3
の調整回路663は、乗算回路65の出力差動信号S6
5a,S65bに、読取信号(入力信号)のオフセット
量と非対称歪み量との相関に従った係数ASYMGBが
乗算されて第2の調整量が生成され、この第2の調整量
に基づいて量子化基準電圧の下限値VRBが調整されA
DC7に供給される。
【0073】ADC7においては、バイアス電圧V10
を抵抗素子R10を介して受け、かつアシンメトリ補正
回路の量子化基準電圧生成回路66により供給される量
子化基準電圧に基づいて入力信号が量子化されて、所定
ビット(たとえば6ビット)のディジタルデータに変換
され、データ処理回路11に出力される。
【0074】データ処理回路11では、ADC7による
ディジタルデータに対して、たとえばイコライザにより
所定の等化処理が行され、ビタビデコーダにより復号化
処理が行われる。また、データ処理回路11において
は、PLL回路12が位相ロックした後に、ディジタル
データに基づいて少なくとも所望の期待値に対するオフ
セット誤差およびアシンメトリ誤差が検出され、当該誤
差分を相殺するための補正信号がDAC8に出力され
る。
【0075】これにより、乗算回路65において、誤差
分を相殺する処理が行われ、この差動信号が量子化基準
電圧生成回路66に供給される。これにより、入力信号
のオフセットおよびアシンメトリが高精度に補正され
る。
【0076】図3は、本発明に係る図2のアシンメトリ
補正回路の主要な観測点の動作波形を示す図である。図
3からわかるように、読取信号S5a,S5bにより検
出したオフセット量により、量子化基準電圧の上限値V
RT、正側の中間値VRTM、負側の中間値VRBM、
および下限値VRBが良好に補正されている。
【0077】以上説明したように、本実施形態によれ
ば、入力信号波形の正側ピークの包絡線を検出する第1
の包絡線検出回路61と、入力信号波形の負側ピークの
包絡線を検出する第2の包絡線検出回路62と、第1の
包絡線検出回路61による正側ピーク電圧と第2の包絡
線検出回路62による負側ピーク電圧との和電圧を得る
加算回路63と、加算回路63による和電圧を平滑化す
る平滑化回路64と、平滑化回路64により平滑化され
た和電圧に所定のオフセット調整用係数を乗算する乗算
回路65と、乗算回路65の出力信号を受けて、入力信
号のアシンメトリによって発生するオフセットに応じ
て、ADC7の量子化基準電圧の中央値を直流的にシフ
トし、かつ、量子化基準電圧の上限値および下限値をオ
フセット量に応じた値に制御する量子化基準電圧制御回
路66とを有するアシンメトリ補正回路を設けたので、
ディジタル記録再生装置の読み出し時の信号処理におい
て、入力信号をディジタル信号に変換するためのADC
の量子化基準レベルを入力波形のアシンメトリに応じて
非対称に変化させることができ、量子化と同時にアシン
メトリをキャンセルでき、かつADCのダイナミックレ
ンジを有効活用することが可能となる利点がある。
【0078】また、制御点を2点にできるので回路規模
的にも小さくすることができる。また、DVRシステム
においては、フォーマット上データの先頭部分には2T
3T5Tのランレングスを含む周期パターンを書き込ん
でおき、この周期パターンにおいてアシンメトリ量を検
出することができる。初期のトレーニング期間におい
て、フイードフォワード動作により量子化データのアシ
ンメトリおよぴオフセットはほぼキャンセルすることが
できるため、PLL動作において良好な引き込みが可能
となる。そして、PLLが位相ロックした後には、後段
のディジタル信号処理により高精度な誤差検出を行い、
フイードバック用のgmDACおよび抵抗により負帰還
を行うことにより、オフセットおよびアシンメトリをさ
ら高精度に補正可能である。また、ADC基準電圧の駆
動点は本実施形態のの場合4点であるが、さらに駆動点
を増やすことにより、ADCの入出力特性を任意に設定
することも可能である。
【0079】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
アシンメトリ補正が基本的にフイードフォワードによる
補正を行うため、高速動作が可能であり、またディジタ
ル信号処理を必要としないため、PLLが位相ロックす
る必要がなく、PLL動作の影響を受けることがない。
また、ADCの基準電圧の上限値VRTおよび下限値を
変化させることにより、ダイナミックレンジを有効活用
できるため、ビット数を節約できること、ADCにて量
子化時にアシンメトリを補正することにより、後段のデ
ィジタル信号処理に負荷をかける必要がないことによ
り、回路規模および消費電力を節約できる。また、DV
Rシステムで発生する±1のレベルはほとんど変動せ
ず、±2のレベルのみ上下非対称になる、というような
アシンメトリに対しても効果的に補正を行うことができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るアシンメトリ補正回路を採用した
記録再生装置としての光ディスク装置の一実施形態を示
すブロック図である。
【図2】本発明に係るアシンメトリ補正回路の具体的な
構成例を示す回路図である。
【図3】本発明に係る図2のアシンメトリ補正回路の主
要な観測点の動作波形を示す図である。
【符号の説明】
1 …光ピックアップ、2…RFアンプ、3…自動利得制
御回路(AGC)、4…イコライザ、5…キャパシタ
(交流接続手段)、6…アシンメトリ回路、61…第1
の包絡線検出回路、62…第2の包絡線検出回路、63
…加算回路、64…平滑化回路、65…乗算回路、66
…量子化基準電圧制御回路、7…アナログ−ディジタル
変換器(ADC)、8…ディジタル−アナログ変換器
(DAC)、9…レジスタ、10…バイアス電圧源、1
1…データ処理回路、12…PLL回路、DK…光ディ
スク。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 仙波 公正 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内 (72)発明者 小林 伸嘉 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内 Fターム(参考) 5D044 BC04 CC06 EF01 FG01 FG04 FG06 FG07 FG30 5J022 AA01 AB01 BA03 BA08 CB01 CE08 CF02

Claims (26)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力信号波形を量子化基準電圧に基づい
    て量子化し、所定ビットのディジタル信号に変換するア
    ナログ−ディジタル変換器における入力信号波形の上下
    非対称歪みを補正するアシンメトリ補正回路であって、 上記入力信号波形の正側ピークの包絡線を検出する第1
    の包絡線検出回路と、 上記入力信号波形の負側ピークの包絡線を検出する第2
    の包絡線検出回路と、 上記第1の包絡線検出回路による正側ピーク電圧と上記
    第2の包絡線検出回路による負側ピーク電圧との和電圧
    を得る加算回路と、 上記加算回路による和電圧に所定のオフセット調整用係
    数を乗算する乗算回路と、上記乗算回路の出力信号を受
    けて、入力信号のアシンメトリによって発生するオフセ
    ットに応じて、上記アナログ−ディジタル変換器の量子
    化基準電圧の中央値を直流的にシフトし、かつ、量子化
    基準電圧の上限値および下限値をオフセット量に応じた
    値に制御する量子化基準電圧制御回路とを有するアシン
    メトリ補正回路。
  2. 【請求項2】 上記アナログ−ディジタル変換器には所
    定のバイアス電圧が供給され、 上記量子化基準電圧制御回路は、上記アナログ−ディジ
    タル変換器への入力バイアス電圧から上記乗算回路の出
    力信号を減算して、上記アナログ−ディジタル変換器の
    量子化基準電圧の中央値であるゼロ基準電圧を入力信号
    のゼロクロス点に一致するように直流的にシフトさせる
    第1の調整回路と、 上記乗算回路の出力信号に、入力信号のオフセット量と
    非対称歪み量との相関に従った係数を乗算した第1の調
    整量に基づいて上記量子化基準電圧の上限値を調整する
    第2の調整回路と、 上記乗算回路の出力信号に、入力信号のオフセット量と
    非対称歪み量との相関に従った係数を乗算した第2の調
    整量に基づいて上記量子化基準電圧の下限値を調整する
    第3の調整回路とを含む請求項1記載のアシンメトリ補
    正回路。
  3. 【請求項3】 上記第2の調整回路と第3の調整回路に
    は、それぞれ独立の係数が与えられる請求項2記載のア
    シンメトリ補正回路。
  4. 【請求項4】 上記アナログ−ディジタル変換器による
    ディジタルデータに基づいて少なくとも所望の期待値に
    対するオフセット誤差を検出し、当該誤差分を相殺する
    ための補正信号を出力するディジタル処理回路と、 上記ディジタル処理回路による補正信号をアナログ信号
    として上記乗算回路に負帰還する負帰還回路とをさらに
    有する請求項1記載のアシンメトリ補正回路。
  5. 【請求項5】 上記アナログ−ディジタル変換器による
    ディジタルデータに基づいて少なくとも所望の期待値に
    対するオフセット誤差を検出し、当該誤差分を相殺する
    ための補正信号を出力するディジタル処理回路と、 上記ディジタル処理回路による補正信号をアナログ信号
    として上記乗算回路に負帰還する負帰還回路とをさらに
    有する請求項2記載のアシンメトリ補正回路。
  6. 【請求項6】 上記入力信号の直流成分を除去し、交流
    成分を通過させて上記アナログ−ディジタル変換器、第
    1の包絡線検出回路、および第2の包絡線検出回路に入
    力させる交流接続手段をさらに有する請求項1記載のア
    シンメトリ補正回路。
  7. 【請求項7】 入力信号波形を量子化基準電圧に基づい
    て量子化し、所定ビットのディジタル信号に変換するア
    ナログ−ディジタル変換器における入力信号波形の上下
    非対称歪みを補正するアシンメトリ補正回路であって、 上記入力信号波形の正側ピークの包絡線を検出する第1
    の包絡線検出回路と、 上記入力信号波形の負側ピークの包絡線を検出する第2
    の包絡線検出回路と、 上記第1の包絡線検出回路による正側ピーク電圧と上記
    第2の包絡線検出回路による負側ピーク電圧との和電圧
    を得る加算回路と、 上記加算回路による和電圧を平滑化する平滑化回路と、 上記平滑化回路により平滑化された和電圧に所定のオフ
    セット調整用係数を乗算する乗算回路と、 上記乗算回路の出力信号を受けて、入力信号のアシンメ
    トリによって発生するオフセットに応じて、上記アナロ
    グ−ディジタル変換器の量子化基準電圧の中央値を直流
    的にシフトし、かつ、量子化基準電圧の上限値および下
    限値をオフセット量に応じた値に制御する量子化基準電
    圧制御回路とを有するアシンメトリ補正回路。
  8. 【請求項8】 上記アナログ−ディジタル変換器には所
    定のバイアス電圧が供給され、 上記量子化基準電圧制御回路は、上記アナログ−ディジ
    タル変換器への入力バイアス電圧から上記乗算回路の出
    力信号を減算して、上記アナログ−ディジタル変換器の
    量子化基準電圧の中央値であるゼロ基準電圧を入力信号
    のゼロクロス点に一致するように直流的にシフトさせる
    第1の調整回路と、 上記乗算回路の出力信号に、入力信号のオフセット量と
    非対称歪み量との相関に従った係数を乗算した第1の調
    整量に基づいて上記量子化基準電圧の上限値を調整する
    第2の調整回路と、 上記乗算回路の出力信号に、入力信号のオフセット量と
    非対称歪み量との相関に従った係数を乗算した第2の調
    整量に基づいて上記量子化基準電圧の下限値を調整する
    第3の調整回路とを含む請求項7記載のアシンメトリ補
    正回路。
  9. 【請求項9】 上記第2の調整回路と第3の調整回路に
    は、それぞれ独立の係数が与えられる請求項8記載のア
    シンメトリ補正回路。
  10. 【請求項10】 上記アナログ−ディジタル変換器によ
    るディジタルデータに基づいて少なくとも所望の期待値
    に対するオフセット誤差を検出し、当該誤差分を相殺す
    るための補正信号を出力するディジタル処理回路と、 上記ディジタル処理回路による補正信号をアナログ信号
    として上記乗算回路に負帰還する負帰還回路とをさらに
    有する請求項7記載のアシンメトリ補正回路。
  11. 【請求項11】 上記アナログ−ディジタル変換器によ
    るディジタルデータに基づいて少なくとも所望の期待値
    に対するオフセット誤差を検出し、当該誤差分を相殺す
    るための補正信号を出力するディジタル処理回路と、 上記ディジタル処理回路による補正信号をアナログ信号
    として上記乗算回路に負帰還する負帰還回路とをさらに
    有する請求項8記載のアシンメトリ補正回路。
  12. 【請求項12】 上記入力信号の直流成分を除去し、交
    流成分を通過させて上記アナログ−ディジタル変換器、
    第1の包絡線検出回路、および第2の包絡線検出回路に
    入力させる交流接続手段をさらに有する請求項7記載の
    アシンメトリ補正回路。
  13. 【請求項13】 光学的に情報が記録された光記録媒体
    から情報をディジタルデータとして再生する情報再生装
    置であって、 上記光記録媒体から光学的に記録情報に応じた信号を読
    み出す光学的読取手段と、 上記光学的読取手段による読取信号波形を少なくとも上
    限値および下限値が所望の値に設定可能な量子化基準電
    圧に基づいて量子化し、所定ビットのディジタル信号に
    変換するアナログ−ディジタル変換器と、 上記読取信号波形の正側ピークの包絡線を検出する第1
    の包絡線検出回路と、上記読取信号波形の負側ピークの
    包絡線を検出する第2の包絡線検出回路と、上記第1の
    包絡線検出回路による正側ピーク電圧と上記第2の包絡
    線検出回路による負側ピーク電圧との和電圧を得る加算
    回路と、上記加算回路による和電圧に所定のオフセット
    調整用係数を乗算する乗算回路と、上記乗算回路の出力
    信号を受けて、読取信号のアシンメトリによって発生す
    るオフセットに応じて、上記アナログ−ディジタル変換
    器の量子化基準電圧の中央値を直流的にシフトし、か
    つ、量子化基準電圧の上限値および下限値をオフセット
    量に応じた値に制御する量子化基準電圧制御回路とを含
    み、上記アナログ−ディジタル変換器における読取信号
    波形の上下非対称歪みを補正するアシンメトリ補正回路
    とを有する情報再生装置。
  14. 【請求項14】 上記アナログ−ディジタル変換器には
    所定のバイアス電圧が供給され、 上記量子化基準電圧制御回路は、上記アナログ−ディジ
    タル変換器への入力バイアス電圧から上記乗算回路の出
    力信号を減算して、上記アナログ−ディジタル変換器の
    量子化基準電圧の中央値であるゼロ基準電圧を読取信号
    のゼロクロス点に一致するように直流的にシフトさせる
    第1の調整回路と、 上記乗算回路の出力信号に、読取信号のオフセット量と
    非対称歪み量との相関に従った係数を乗算した第1の調
    整量に基づいて上記量子化基準電圧の上限値を調整する
    第2の調整回路と、 上記乗算回路の出力信号に、読取信号のオフセット量と
    非対称歪み量との相関に従った係数を乗算した第2の調
    整量に基づいて上記量子化基準電圧の下限値を調整する
    第3の調整回路とを含む請求項13記載の情報再生装
    置。
  15. 【請求項15】 上記第2の調整回路と第3の調整回路
    には、それぞれ独立の係数が与えられる請求項14記載
    の情報再生装置。
  16. 【請求項16】 上記アナログ−ディジタル変換器によ
    るディジタルデータに基づいて少なくとも所望の期待値
    に対するオフセット誤差を検出し、当該誤差分を相殺す
    るための補正信号を出力するディジタル処理回路と、 上記ディジタル処理回路による補正信号をアナログ信号
    として上記乗算回路に負帰還する負帰還回路とをさらに
    有する請求項13記載の情報再生装置。
  17. 【請求項17】 上記アナログ−ディジタル変換器によ
    るディジタルデータに基づいて少なくとも所望の期待値
    に対するオフセット誤差を検出し、当該誤差分を相殺す
    るための補正信号を出力するディジタル処理回路と、 上記ディジタル処理回路による補正信号をアナログ信号
    として上記乗算回路に負帰還する負帰還回路とをさらに
    有する請求項14記載の情報再生装置。
  18. 【請求項18】 上記読取信号の直流成分を除去し、交
    流成分を通過させて上記アナログ−ディジタル変換器、
    第1の包絡線検出回路、および第2の包絡線検出回路に
    入力させる交流接続手段をさらに有する請求項13記載
    の情報再生装置。
  19. 【請求項19】 上記読取信号に対して所定の等化処理
    を行う等化回路と、上記等化回路から出力された読取信
    号の直流成分を除去し、交流成分を通過させて上記アナ
    ログ−ディジタル変換器、第1の包絡線検出回路、およ
    び第2の包絡線検出回路に入力させる交流接続手段をさ
    らに有する請求項13記載の情報再生装置。
  20. 【請求項20】 光学的に情報が記録された光記録媒体
    から情報をディジタルデータとして再生する情報再生装
    置であって、 上記光記録媒体から光学的に記録情報に応じた信号を読
    み出す光学的読取手段と、 上記光学的読取手段による読取信号波形を少なくとも上
    限値および下限値が所望の値に設定可能な量子化基準電
    圧に基づいて量子化し、所定ビットのディジタル信号に
    変換するアナログ−ディジタル変換器と、 上記読取信号波形の正側ピークの包絡線を検出する第1
    の包絡線検出回路と、上記読取信号波形の負側ピークの
    包絡線を検出する第2の包絡線検出回路と、上記第1の
    包絡線検出回路による正側ピーク電圧と上記第2の包絡
    線検出回路による負側ピーク電圧との和電圧を得る加算
    回路と、上記加算回路による和電圧を平滑化する平滑化
    回路と、上記平滑化回路により平滑化された和電圧に所
    定のオフセット調整用係数を乗算する乗算回路と、上記
    乗算回路の出力信号を受けて、読取信号のアシンメトリ
    によって発生するオフセットに応じて、上記アナログ−
    ディジタル変換器の量子化基準電圧の中央値を直流的に
    シフトし、かつ、量子化基準電圧の上限値および下限値
    をオフセット量に応じた値に制御する量子化基準電圧制
    御回路とを含み、上記アナログ−ディジタル変換器にお
    ける読取信号波形の上下非対称歪みを補正するアシンメ
    トリ補正回路とを有する情報再生装置。
  21. 【請求項21】 上記アナログ−ディジタル変換器には
    所定のバイアス電圧が供給され、 上記量子化基準電圧制御回路は、上記アナログ−ディジ
    タル変換器への入力バイアス電圧から上記乗算回路の出
    力信号を減算して、上記アナログ−ディジタル変換器の
    量子化基準電圧の中央値であるゼロ基準電圧を読取信号
    のゼロクロス点に一致するように直流的にシフトさせる
    第1の調整回路と、 上記乗算回路の出力信号に、読取信号のオフセット量と
    非対称歪み量との相関に従った係数を乗算した第1の調
    整量に基づいて上記量子化基準電圧の上限値を調整する
    第2の調整回路と、 上記乗算回路の出力信号に、読取信号のオフセット量と
    非対称歪み量との相関に従った係数を乗算した第2の調
    整量に基づいて上記量子化基準電圧の下限値を調整する
    第3の調整回路とを含む請求項20記載の情報再生装
    置。
  22. 【請求項22】 上記第2の調整回路と第3の調整回路
    には、それぞれ独立の係数が与えられる請求項21記載
    の情報再生装置。
  23. 【請求項23】 上記アナログ−ディジタル変換器によ
    るディジタルデータに基づいて少なくとも所望の期待値
    に対するオフセット誤差を検出し、当該誤差分を相殺す
    るための補正信号を出力するディジタル処理回路と、 上記ディジタル処理回路による補正信号をアナログ信号
    として上記乗算回路に負帰還する負帰還回路とをさらに
    有する請求項20記載の情報再生装置。
  24. 【請求項24】 上記アナログ−ディジタル変換器によ
    るディジタルデータに基づいて少なくとも所望の期待値
    に対するオフセット誤差を検出し、当該誤差分を相殺す
    るための補正信号を出力するディジタル処理回路と、 上記ディジタル処理回路による補正信号をアナログ信号
    として上記乗算回路に負帰還する負帰還回路とをさらに
    有する請求項21記載の情報再生装置。
  25. 【請求項25】 上記読取信号の直流成分を除去し、交
    流成分を通過させて上記アナログ−ディジタル変換器、
    第1の包絡線検出回路、および第2の包絡線検出回路に
    入力させる交流接続手段をさらに有する請求項20記載
    の情報再生装置。
  26. 【請求項26】 上記読取信号に対して所定の等化処理
    を行う等化回路と、 上記等化回路から出力された読取信号の直流成分を除去
    し、交流成分を通過させて上記アナログ−ディジタル変
    換器、第1の包絡線検出回路、および第2の包絡線検出
    回路に入力させる交流接続手段をさらに有する請求項2
    1記載の情報再生装置。
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