JPH0749686A - 変調信号発生装置 - Google Patents

変調信号発生装置

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JPH0749686A
JPH0749686A JP5193735A JP19373593A JPH0749686A JP H0749686 A JPH0749686 A JP H0749686A JP 5193735 A JP5193735 A JP 5193735A JP 19373593 A JP19373593 A JP 19373593A JP H0749686 A JPH0749686 A JP H0749686A
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Tomomi Miyata
智美 宮田
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文彦 尾島
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 電子楽器、エフェクター等において変調を行
うための変調信号発生装置に関し、表現豊かな楽音を生
成することができる変調を行うための基礎信号を生成す
ることができる変調信号発生装置を提供することを目的
とする。 【構成】 位相に応じて変化する周期的信号を生成する
信号生成手段(1)と、開始指示信号に応じて信号生成
手段による信号生成を開始する信号生成開始手段(4)
と、所定の位相信号と信号生成手段により生成された周
期的信号の位相とを比較し、一致した時に位相一致信号
を出力する位相比較手段(6)と、位相比較手段が出力
する位相一致信号に基づいて、信号生成手段による信号
生成を停止させる信号生成停止手段(4)とを有する。
位相一致信号をカウントして所望回数に達した時に信号
生成を停止させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は信号発生装置に関し、特
に電子楽器、エフェクター等において変調を行うための
変調信号発生装置に関する。
【0002】
【従来の技術】自然楽器においては、種々の演奏奏法に
よりビブラートやトレモロなどの様々な効果音を発音す
ることができる。電子楽器においても、電気的に生成さ
れた楽音信号に対して、変調を行うことにより同様な効
果音を実現することができる。
【0003】電子楽器により生成された楽音信号は、エ
フェクター等を用いて、音色変調、ピッチ変調、音量変
調などの各種変調が行われる。エフェクターは、電気的
な楽音信号に対して変調効果を付与するために、LFO
(低周波発振器)等の変調信号発生装置を用いる。
【0004】LFOは、低周波の発振波形を出力し、周
期的に音色、音量又はピッチを変化させることにより、
楽音信号の変調を行う。周期的に音色を変化させれば、
ワウの効果が得られ、例えば、音色を明るくしたり暗く
したりを交互に変化させることができる。周期的に音量
を変化させれば、トレモロの効果が得られ、音量を交互
に大きくしたり小さくしたりさせることができる。周期
的にピッチを変化させれば、ビブラートの効果が得ら
れ、ピッチを交互に高くしたり低くしたりさせることが
できる。
【0005】このように、各種変調は、LFOの出力波
形を基に楽音パラメータを変化させる。そして、変調に
変化を付けようとする場合は、LFOの出力を正弦波、
矩形波又は三角波等の複数の波形形状とし、これらを使
い分けることにより変調の効果を変えることができる。
例えば、三角波であれば、一定の割合で増加と減少が行
われるのに対し、正弦波であれば、増減の割合が一定で
はなく、位相角=0[rad]付近では急速に変化し、
位相角=π/2[rad]付近では緩やかに変化する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従来のLFOでは、変
調効果のバリエーションに限界があり、必ずしもユーザ
ーの意図を満足させることができるとは言えない。
【0007】本発明の目的は、表現豊かな楽音を生成す
ることができる変調を行うための基礎信号を生成するこ
とができる変調信号発生装置を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の変調信号発生装
置は、位相に応じて変化する周期的信号を生成する信号
生成手段と、開始指示信号に応じて信号生成手段による
信号生成を開始する信号生成開始手段と、所定の位相信
号と信号生成手段により生成された周期的信号の位相と
を比較し、一致した時に位相一致信号を出力する位相比
較手段と、位相比較手段が出力する位相一致信号に基づ
いて、信号生成手段による信号生成を停止させる信号生
成停止手段とを有する。
【0009】
【作用】所定の位相角を設定することにより、生成され
る信号波形を任意の位相角において停止させることがで
き、信号生成開始時の位相角と信号生成停止時の位相角
とを異ならせることができる。
【0010】
【実施例】図9は、本発明を実施するための電子楽器の
全体構成例を示す。鍵盤回路26は、演奏を行うための
複数の鍵を有し、押鍵や離鍵等の操作を行うことによ
り、音程情報や押鍵速度等の信号を出力する。また、鍵
盤回路26は、押鍵操作を行うとKONP信号を生成出
力し、離鍵操作を行うとKOFP信号を生成出力する。
鍵盤回路26より出力されるKONP信号又はKOFP
信号等は、CPU21に入力される。
【0011】操作子25は、ペダル、スライダ等の演奏
操作子又はパネル操作子を有し、音量調整、音色選択又
は種々の変調を行うための指示を与える操作子である。
操作子25は、それらの操作子情報をCPU21に出力
する。
【0012】CPU21は、鍵盤回路26からのKON
P信号等又は操作子25からの操作子情報を入力した後
に演算を行い、楽音発生制御のための各種パラメータを
出力する。CPU21は、音源27に楽音パラメータを
出力し、DSP(digital signal pr
ocessor)28に変調パラメータを出力する。こ
こで、楽音パラメータは音程情報や音量情報等を含み、
変調パラメータは変調開始時の初期位相等を含む。
【0013】プログラムメモリ24は演算プログラムを
記憶している。CPU21はこの演算プログラムに従っ
て、ワークメモリ23に備えられたレジスタやバッファ
メモリ等のワーキングメモリを用いて各種演算処理を行
う。パラメータメモリ22は、楽音パラメータ及び変調
パラメータを生成するために必要なパラメータが記憶さ
れており、CPU21はこれらのパラメータを基に楽音
パラメータ及び変調パラメータを演算出力する。
【0014】音源27は、CPU21から供給された楽
音パラメータに基づき、発音するために必要な楽音信号
を形成し出力する。出力された楽音信号はDSP28に
入力され、DSP28では各種の変調が行われる。DS
P28はLFO(低周波発振器)30を有し、LFO3
0が生成出力する発振波形を用いて、ピッチ変調、振幅
変調、フィルタのカットオフ周波数の変調等を行う。
【0015】変調がかけられた楽音信号は、DSP28
からサウンドシステム29に供給され、サウンドシステ
ム29において楽音が発生する。以上、DSP28に音
源27からのディジタル楽音信号を入力する場合を説明
したが、もし、アナログ楽音信号について各種の変調を
行いたい場合には、アナログ楽音信号をA/D変換器3
1に入力し、A/D変換器31からの出力信号をDSP
28に入力すればよい。A/D変換器31において、デ
ィジタル信号に変換された楽音信号が、DSP28に入
力され、楽音信号の変調が行われる。
【0016】図1は、本発明の実施例によるLFOのブ
ロック回路図である。LFOは、図9に示すDSP28
に含まれており、各種の変調を行うための発振器であ
る。初期位相、最終の位相、周波数データ、繰返し回数
のそれぞれの変調パラメータ信号は、CPUにおいて生
成され、LFOに供給される。初期位相信号は、ラッチ
L3に入力されラッチされる。同様に、最終の位相信
号、周波数データ信号、繰返し回数信号は、それぞれラ
ッチL2,L4,L1に入力されラッチされる。
【0017】ラッチL4に記憶されている周波数データ
信号は、ANDゲート4に入力される。ANDゲート4
には、周波数データ信号とフリップフロップ9(FF)
からの出力信号が入力される。フリップフロップ9から
の入力信号が“1”の時には、ANDゲート4は周波数
データ信号を通過出力する。逆に、フリップフロップ9
からの入力信号が“0”の時には、ANDゲート4は周
波数データ信号を通過させず、信号“0”を出力する。
【0018】ここで、フリップフロップ9の動作につい
て説明する。フリップフロップ9は、2入力1出力を有
し、入力はKONP信号又はKOFP信号、及び比較回
路7(CMP2)からの出力信号である。KONP信号
とKOFP信号は、押鍵時と離鍵時にそれぞれ発せられ
る信号であり、鍵盤回路からCPUを介してLFOに入
力される。フリップフロップ9は、R−Sフリップフロ
ップである。
【0019】図2はR−Sフリップフロップの真理値表
を示し、KONP/KOFP信号と比較回路(CMP
2)の出力信号の2入力の信号状態と、その時のフリッ
プフロップの出力信号Qn を表す。KONP/KOFP
信号がセット信号に相当し、比較回路(CMP2)の出
力信号がリセット信号に相当する。
【0020】KONP/KOFP信号が“0”であり、
比較回路(CMP2)の出力信号が“0”である時に
は、フリップフロップは以前の出力信号Qn-1 を保持し
続ける。KONP/KOFP信号が“1”であり、比較
回路(CMP2)の出力信号が“0”である時には、フ
リップフロップは信号“1”を出力する。KONP/K
OFP信号が“0”であり、比較回路(CMP2)の出
力信号が“1”である時には、フリップフロップは信号
“0”を出力する。KONP/KOFP信号が“1”で
あり、比較回路(CMP2)の出力信号が“1”である
時には、フリップフロップの出力は不定である。
【0021】図1におけるフリップフロップ9の動作を
説明する。鍵盤操作を行っていない定常状態では、比較
回路7(CMP2)からは、信号“0”が出力される。
そして、KONP/KOFP信号も“0”である。フリ
ップフロップ9の出力は、初期設定においてリセットさ
れた信号“0”を保持し続けている。したがって、フリ
ップフロップ9の出力信号を入力とするANDゲート4
は、周波数データ信号を出力しない。
【0022】鍵盤回路において押鍵されると、KONP
信号がフリップフロップ9に入力され、フリップフロッ
プ9は信号“1”を出力する。これにより、ANDゲー
ト4は、ラッチL4に記憶された周波数データ信号を出
力する。
【0023】出力された周波数データ信号は、累算部1
に入力され、周波数データの累算を行う。累算部1は、
加算回路2とディレイ回路3を有する。ANDゲート4
から出力された周波数データ信号は、加算回路2に入力
される。加算回路2の出力信号は、ディレイ回路3に入
力され、所定の単位時間分だけ遅延される。ディレイ回
路3から出力された信号は、フィードバックされ、加算
回路2に入力され、ANDゲート4から出力された周波
数データ信号との加算が行われる。
【0024】押鍵されることによりKONP信号が発生
すると、ANDゲート4が開き、周波数データ信号を通
過させると同時に、KONP信号はディレイ回路3をク
リアし、ディレイ回路3の出力を0にする。そして、加
算回路2では入力された周波数データ信号と0が加算さ
れ、周波数データ信号がそのまま出力される。加算回路
2から出力された周波数データ信号は、ディレイ回路3
にて1データ分遅延された後に加算回路2にフィードバ
ックされると同時に、その遅延された信号は累算部1の
出力となる。以後、ディレイ回路3の出力である累算信
号は、単位時間経過する度に周波数データ信号の大きさ
だけ順次増加して行く。
【0025】ディレイ回路3から出力された累算信号
は、加算回路5に入力され、ラッチL3に記憶された初
期位相信号と加算される。したがって、ディレイ回路3
から出力される累算信号は、0から始まらず、初期位相
から開始し順次累算されて行く。加算結果である累算信
号は位相データを表す。累算信号は、波形テーブル回路
10に入力され、予め設定されたテーブルから表引きを
行うことにより、例えば正弦波のLFO出力波形が形成
される。
【0026】LFOの出力波形は、波形テーブル回路1
0内のテーブルにより決定される。したがって、設定さ
れるテーブルにより、正弦波、矩形波、三角波等を出力
することができる。
【0027】図4は、図1に示す波形テーブル回路10
に入力される波形を示す。LFO内の加算回路が、4ビ
ット幅の出力を有する加算器である場合の例について説
明する。LFOへの入力信号として、初期位相=φ1、
最終の位相=φ2、周波数データ=φ0が設定されてい
るとする。横軸は時間経過を示し、縦軸は波形テーブル
回路に入力される累算信号の4ビット長の大きさを示
す。累算信号は位相を表し、累算信号「0000」は0
[rad]を示し、累算信号「1111」は2π[ra
d]を示す。
【0028】押鍵によりKONP信号が発生した時の時
間をt0とする。時間t0における累算信号は、初期位
相φ1である。そして、単位時間(t1−t0)経過後
に、時間t1において初期位相φ1に周波数データφ0
が累算された累算信号(φ1+φ0)形成される。以
後、単位時間(t1−t0)経過毎に周波数データφ0
が累算されて行く。
【0029】時間t3に達すると、累算信号「111
1」に対して、更に累算を行う。ここで、加算回路は4
ビット出力であるので、本来は加算回路がオーバーフロ
ー又はキャリー信号が発生する。しかし、それらは無視
し、信号「1111」に1を加算すると信号「000
0」となる加算回路の働きを有する。つまり、信号「1
111」の次は信号「0000」へと循環する。このよ
うにして、累算信号はノコギリ波を形成する。
【0030】累算信号は、繰返し回数信号が示す所定の
周期分だけノコギリ波を形成した後、最終の位相φ2に
到達した時点で累算を中止する。例えば、繰返し回数が
4に設定されている場合には、時間t0において、初期
位相φ1の累算信号が得られ、時間t2において、1回
目の最終の位相φ2に到達する。時間t4において2回
目の最終の位相φ2に、時間t5において3回目の最終
の位相φ2に到達する。時間t6において、繰返し回数
信号が示す4回目の最終の位相φ2に到達し、その後、
累算信号は最終の位相φ2を保持し続ける。この機能を
実現する回路構成を次に説明する。
【0031】図1において、比較回路6(CMP1)に
は、加算回路5において初期位相信号を加算した周波数
データ累算信号とラッチL2に記憶された最終の位相信
号が入力される。比較回路6は、累算信号と最終の位相
信号を比較し、一致すればカウンタ回路8に一致信号を
出力する。比較回路6に入力される累算信号は、ノコギ
リ波を形成するので、1周期間隔で最終の位相と一致す
る。つまり、累算信号がノコギリ波を形成し続ける限
り、比較回路6はノコギリ波の1周期毎に一致信号を出
力する。
【0032】カウンタ回路8は、比較回路6から受ける
一致信号の数を数える。つまり、ノコギリ波を形成する
累算信号が、最終の位相に一致した回数をカウントす
る。そのカウント値が比較回路7(CMP2)に入力さ
れ、ラッチL1に記憶された繰返し回数信号と比較され
る。比較回路7は、カウンタ回路8のカウント値がラッ
チL1に記憶された所定の繰返し回数にまで達した時に
一致信号を出力する。
【0033】比較回路7が発する一致信号は、カウンタ
回路8をリセットする。カウンタ回路8は、リセットさ
れることにより、0からカウントをやり直す。また、比
較回路7が出力する一致信号は、フリップフロップ9に
入力される。フリップフロップ9には、比較回路の出力
信号とKONP/KOFP信号が入力される。フリップ
フロップ9は、図2に示すように比較回路7(CMP
2)から一致信号“1”が入力されれば、“0”を出力
する。
【0034】フリップフロップ9からの出力信号“0”
は、ANDゲート4に入力される。ANDゲート4はゲ
ートを閉じ、周波数データを通過させない。これによ
り、累算部1より出力される累算信号の増加は中止さ
れ、一定値を出力し続ける。
【0035】図3は、図1のLFOの回路動作を説明す
るためのタイミングチャートである。図1に示すフリッ
プフロップ9に入力されるKONP/KOFP信号と比
較回路7(CMP2)の出力信号と、フリップフロップ
9の出力信号と、波形テーブル回路10の出力であるL
FO出力信号を示す。LFOに入力される初期位相と最
終の位相はそれぞれπ/2[rad]に設定され、繰返
し回数は6に設定された場合について説明する。
【0036】最初に、押鍵操作を行うことにより、KO
NP信号が発生し、KONP/KOFP信号線に1つ目
のパルス信号が現れる。このKONP/KOFP信号の
入力により、フリップフロップの出力は、ハイ状態とな
る。その後、KONP/KOFP信号のパルス信号が立
ち下がっても、フリップフロップは前状態を保持し続け
るので、ハイ状態のままである。
【0037】フリップフロップがハイ状態の間は、波形
テーブル回路に入力される累算信号は増加し続け、ノコ
ギリ波を形成する。波形テーブル回路に入力された累算
信号は、例えば正弦波に変換され、LFO出力となる。
ここで、設定された初期位相に従い、LFO出力はフリ
ップフロップがハイ状態となると同時にπ/2[ra
d]の位相から正弦波発振を開始する。そして、押鍵時
に発生する楽音に変調がかけられる。
【0038】累算信号が、最終の位相であるπ/2[r
ad]の位相に、設定された繰返し回数である6回分一
致すると、比較回路(CMP2)は一致信号を表すパル
ス信号を発する。この一致信号はフリップフロップに入
力され、フリップフロップの出力はハイ状態からロー状
態に遷移する。フリップフロップの出力がロー状態とな
ると、累算信号の増加は中止され、LFO出力信号は、
最終の位相であるπ/2[rad]の位相における正弦
波信号を保持し続け、発振を停止する。
【0039】続いて離鍵操作を行うと、KOFP信号が
発生し、押鍵時に続いてKONP/KOFP信号線に2
つ目パルス信号が現れる。このパルス信号の入力によ
り、フリップフロップの出力は、ロー状態からハイ状態
に遷移する。
【0040】フリップフロップがハイ状態となると、波
形テーブル回路に入力される累算信号は再びノコギリ波
を形成する。波形テーブル回路に入力された累算信号
は、正弦波に変換され、前回に発振を停止した最終の位
相=π/2[rad]から発振を再開する。そして、離
鍵時に発生する楽音に変調がかけられる。
【0041】累算信号は、押鍵時と同様に、最終の位相
=π/2[rad]を6回カウントした後に、比較回路
(CMP2)は一致信号のパルス信号を出力する。その
一致信号がフリップフロップに入力されると、フリップ
フロップの出力はハイ状態からロー状態に遷移する。フ
リップフロップがロー状態となると、LFO出力信号
は、最終の位相=π/2[rad]における正弦波信号
を保持し続け、発振を停止する。
【0042】図5は、本発明の他の実施例によるLFO
のブロック回路図である。本実施例によるLFOには、
外部から初期位相、途中の位相、繰返し回数1、最後の
位相、繰返し回数2、周波数データが入力される。途中
の位相と繰返し回数1は、押鍵時の変調効果を決定する
パラメータであり、最後の位相と繰返し回数2は、離鍵
時変調効果を決定するパラメータである。
【0043】押鍵操作を行うことにより、LFO出力信
号は、「初期位相」の信号から発振を開始し、「周波数
データ」分を累算する累算信号が形成され、「途中の位
相」を「繰返し回数1」だけカウントすると発振を停止
する。そして、離鍵操作を行うことにより、LFO出力
信号は発振を再開し、「最後の位相」を「繰返し回数
2」だけカウントすると発振を停止する。
【0044】以下、図に示すブロック回路図に沿って説
明する。初期位相、途中の位相、繰返し回数1,周波数
データの変調パラメータ信号は、CPUにおいて生成さ
れ、ラッチL3,L2,L1,L4にそれぞれ入力され
ラッチされる。
【0045】ラッチL4に記憶された周波数データ信号
は、ORゲート11からの出力信号と共に、ANDゲー
ト4に入力される。ORゲート11には、フリップフロ
ップ9(FF1)の出力信号とフリップフロップ15
(FF2)の出力信号が入力される。ORゲート11か
らの入力信号が“1”の時のみ、ANDゲート4は周波
数データ信号を通過出力する。
【0046】鍵盤回路において押鍵されると、KONP
信号がフリップフロップ9に入力され、フリップフロッ
プ9は信号“1”を出力する。これにより、ANDゲー
ト4は、ラッチL4に記憶された周波数データ信号を出
力し、加算回路2に供給する。加算回路2の出力は、デ
ィレイ回路3に入力され、所定の単位時間分だけ遅延さ
れる。ディレイ回路3から出力された信号は、フィード
バックされ、加算回路2に入力され、ANDゲート4か
ら出力された周波数データ信号との加算が行われる。
【0047】押鍵操作によりKONP信号が発生する
と、KONP信号はディレイ回路3をクリアする。ディ
レイ回路3の出力である累算信号は、単位時間経過する
度に周波数データ信号の大きさだけ順次増加して行く。
ディレイ回路3から出力された累算信号は、加算回路5
に入力され、ラッチL3に記憶された初期位相信号と加
算される。加算結果である累算信号は、波形テーブル回
路10に入力され、予め設定されたテーブルから表引き
を行うことにより、例えば正弦波のLFO出力波形が形
成される。
【0048】比較回路6(CMP1)には、加算回路5
において初期位相信号を加算した累算信号とラッチL2
に記憶された途中の位相信号が入力される。比較回路6
は、累算信号と途中の位相信号を比較し、一致すればカ
ウンタ回路8に一致信号を出力する。比較回路6に入力
される累算信号は、ノコギリ波を形成するので、1周期
間隔で途中の位相と一致する。
【0049】カウンタ回路8は、比較回路6から受ける
一致信号の数を数える。つまり、ノコギリ波を形成する
累算信号が、途中の位相に一致した回数をカウントす
る。そのカウント値が比較回路7(CMP2)に入力さ
れ、ラッチL1に記憶された繰返し回数1信号と比較さ
れる。比較回路7は、カウンタ回路8のカウント値がラ
ッチL1に記憶された繰返し回数1にまで達した時に一
致信号を出力する。
【0050】比較回路7が発する一致信号は、カウンタ
回路8をリセットする。カウンタ回路8は、リセットさ
れることにより、0からカウントをやり直す。また、比
較回路7が出力する一致信号は、フリップフロップ9に
入力される。フリップフロップ9には、比較回路7の出
力信号とKONP信号が入力される。フリップフロップ
9は、比較回路7から一致信号“1”が入力されれば、
信号“0”を出力する。
【0051】フリップフロップ9からの出力信号“0”
は、ORゲート11に入力される。離鍵操作が行われる
までは、フリップフロップ15の出力信号は“0”であ
るので、ORゲート11を介して、ANDゲート4に信
号“0”が入力される。これにより、ANDゲート4は
ゲートを閉じ、周波数データを通過させず、累算信号の
増加は中止され、一定値を出力し続ける。
【0052】次に、離鍵操作が行われた時の回路動作を
説明する。離鍵操作が行われると、KOFP信号が発生
し、フリップフロップ15に入力される。フリップフロ
ップ15は、信号“1”を出力し、ORゲート11を介
して、ANDゲート4に信号“1”が入力される。これ
により、波形テーブル10に入力される累算信号は周波
数データ分の累算を再開する。それと同時に、LFO出
力も発振を再開する。
【0053】最後の位相、繰返し回数2の変調パラメー
タ信号は、前述の初期位相等の変調パラメータと共にC
PUにおいて生成され、それぞれラッチL5,L6に入
力されラッチされている。
【0054】比較回路12(CMP3)には、波形テー
ブル回路10に入力される累算信号と、ラッチL5に記
憶された最後の位相信号が入力される。比較回路12
は、累算信号と最後の位相信号を比較し、一致すればカ
ウンタ回路14に一致信号を出力する。
【0055】カウンタ回路14は、ノコギリ波を形成す
る累算信号が、最後の位相に一致した回数をカウントす
る。そのカウント値が比較回路13(CMP4)に入力
され、ラッチL6に記憶された繰返し回数2信号と比較
される。比較回路13は、カウンタ回路14のカウント
値が繰返し回数2にまで達した時に一致信号を出力す
る。
【0056】比較回路13が発する一致信号は、カウン
タ回路14をリセットする。カウンタ回路14は、リセ
ットされることにより、0からカウントをやり直す。ま
た、比較回路13が出力する一致信号は、フリップフロ
ップ15(FF2)に入力される。フリップフロップ1
5には、比較回路13の出力信号とKOFP信号が入力
される。フリップフロップ15は、比較回路13から一
致信号“1”が入力されれば、信号“0”を出力する。
【0057】フリップフロップ15からの出力信号
“0”は、ORゲート11に入力される。次の押鍵操作
が行われるまでは、フリップフロップ9の出力信号は
“0”であるので、ORゲート11を介して、ANDゲ
ート4に信号“0”が入力される。これにより、AND
ゲート4はゲートを閉じ、周波数データを通過させず、
累算信号の増加は中止され、一定値を出力し続ける。そ
れに従い、LFO出力も発振を中止し、一定値を出力し
続ける。
【0058】図6は、図5のLFOの回路動作を説明す
るためのタイミングチャートである。押鍵時に発生する
KONP信号と離鍵時に発生するKOFP信号に対する
LFO出力波形の関係を示す。また、図5に示す回路動
作を説明するために、比較回路7(CMP2)の出力信
号と、フリップフロップ9(FF1)の出力信号と、比
較回路13(CMP4)の出力信号と、フリップフロッ
プ15(FF2)の出力信号を併せて示す。
【0059】ここで、外部からLFOに入力される変調
パラメータを、初期位相=π/2[rad]、途中の位
相=π/2[rad]、繰返し回数1=6、最後の位相
=5π/6[rad]、繰返し回数2=4に設定されて
いるとする。
【0060】最初に、押鍵操作を行うことにより、パル
ス状のKONP信号が発生する。このKONP信号の入
力により、フリップフロップ(FF1)の出力は、ハイ
状態となる。フリップフロップ(FF1)がハイ状態の
間は、波形テーブル回路に入力される累算信号は増加し
続け、ノコギリ波を形成する。累算信号は波形テーブル
回路に入力され、出力されるLFO出力は正弦波発振を
開始する。この時、設定された初期位相に従い、LFO
出力はフリップフロップがハイ状態に立ち上がると同時
にπ/2[rad]の位相から正弦波発振を開始する。
そして、押鍵時に発生する楽音に変調がかけられる。
【0061】累算信号が、途中の位相=π/2[ra
d]に、設定された繰返し回数1である6回分一致する
と、比較回路(CMP2)は一致信号を表すパルス信号
を発する。この一致信号はフリップフロップ(FF1)
に入力され、フリップフロップ(FF1)の出力はハイ
状態からロー状態に遷移する。フリップフロップ(FF
1)の出力がロー状態となると、累算信号の増加は中止
され、LFO出力信号は、途中の位相=π/2[ra
d]における正弦波信号を保持し続け、発振を停止す
る。
【0062】続いて離鍵操作を行うと、パルス状のKO
FP信号が発生する。このKOFP信号の入力により、
フリップフロップ(FF2)の出力は、ロー状態からハ
イ状態に遷移する。フリップフロップ(FF2)の出力
がハイ状態となると、波形テーブル回路に入力される累
算信号は再びノコギリ波を形成する。波形テーブル回路
に入力された累算信号は、正弦波に変換され、前回に発
振を停止した途中の位相=π/2[rad]からLFO
は発振を再開する。そして、離鍵時に発生する楽音に変
調がかけられる。
【0063】累算信号は、最後の位相=5π/6[ra
d]を繰返し回数2=4回カウントした後に、比較回路
(CMP4)は一致信号のパルス信号を出力する。その
一致信号がフリップフロップ(FF2)に入力される
と、フリップフロップ(FF2)の出力はハイ状態から
ロー状態に遷移する。フリップフロップ(FF2)の出
力がロー状態となると、LFO出力信号は、最後の位相
=π/2[rad]における正弦波信号を保持し続け、
発振を停止する。
【0064】以上のように、繰返し回数1と繰返し回数
2を設定することにより、押鍵時に変調をかけるLFO
の発振時間と離鍵時に変調をかけるLFOの発振時間を
異ならせることができる。また、途中の位相と最後の位
相を設定することにより、押鍵時に変調を行うLFOの
発振停止位相と離鍵時に変調を行うLFOの発振停止位
相を異ならせることができる。
【0065】次に、LFOを用いて音色変調、振幅変調
及びピッチ変調を行う例をそれぞれ示す。図7は、LF
Oによる音色変調を行うDSPのブロック回路図であ
る。フィルタのカットオフ周波数に対してLFOによる
変調を行えば、音色変調であるワウの効果を得ることが
できる。
【0066】DSPは、ローパスフィルタ41とハイパ
スフィルタ42を有し、バンドパスフィルタが構成され
ている。DSPに入力された楽音信号は、ローパスフィ
ルタ41に入力される。そして、ローパスフィルタ41
が有するカットオフ周波数より低周波成分のみの楽音信
号が通過し、ハイパスフィルタ42に入力される。ハイ
パスフィルタ42は、カットオフ周波数より高周波成分
の楽音信号のみを出力し、DSPの出力信号となる。
【0067】つまり、ローパスフィルタ41のカットオ
フ周波数は、バンドパスフィルタの上限周波数に相当
し、ハイパスフィルタ42のカットオフ周波数は、バン
ドパスフィルタの下限周波数に相当する。このバンドパ
スフィルタの通過帯域幅を周期的に振ることにより、ワ
ウ効果を得る。
【0068】ローパスフィルタ41のカットオフ特性
は、係数テーブル回路43から入力される信号により決
定される。また、ハイパスフィルタ42のカットオフ特
性は、係数テーブル回路44から入力される信号により
決定される。係数テーブル回路43,44は、LFOか
ら入力される信号に応じて、表引きを行い、フィルタの
カットオフ特性を表す信号をそれぞれフィルタ41,4
2に出力する。
【0069】変調を行うためのLFOを1つ用いる場合
と2つ用いる場合について説明する。まず、LFOを1
つ用いる場合には、LFO1の発振信号を係数テーブル
回路43と係数テーブル回路44に入力する。係数テー
ブル回路43は、LFO1から入力される発振信号に応
じて、ローパスフィルタ41のカットオフ特性を周期的
に変化させる。係数テーブル回路44は、LFO1から
入力される発振信号に応じて、ハイパスフィルタ42の
カットオフ特性を周期的に変化させる。したがって、2
つのフィルタ41,42は同期してその特性が変化す
る。
【0070】LFOを2つ用いる場合には、LFO1の
発振信号を係数テーブル回路43に入力し、LFO2の
発振信号を係数テーブル回路44に入力する。係数テー
ブル回路43は、LFO1から入力される発振信号に応
じて、ローパスフィルタ41のカットオフ特性を周期的
に変化させる。係数テーブル回路44は、LFO2から
入力される発振信号に応じて、ハイパスフィルタ42の
カットオフ特性を周期的に変化させる。2つのフィルタ
41,42はそれぞれ独立に変調できるので、複雑な変
調が可能となる。
【0071】図8は、図7に示すDSPのプログラムに
より構成したバンドパスフィルタの特性を示す。図に示
すグラフは、横軸が周波数を示し、縦軸が信号の大きさ
を示す。
【0072】図8(A)は、ローパスフィルタとハイパ
スフィルタのカットオフ特性を同じLFOにより変調す
る場合のバンドパスフィルタ特性を示す。ローパスフィ
ルタとハイパスフィルタのカットオフ特性を変調する源
は、同じLFO1である。したがって、バンドパスフィ
ルタの通過帯域幅の上限が変化すると下限も同時に変化
する。常に同じ帯域幅を有する通過帯域幅を周波数軸上
で周期的に振る場合等に有効である。
【0073】また、LFOは、変調を停止させる最終の
位相、途中の位相又は最後の位相の変調パラメータを任
意に設定することが可能であるので、変調を終えたとき
のフィルタ特性を所望の特性に定めることができる。
【0074】図8(B)は、ローパスフィルタとハイパ
スフィルタのカットオフ特性をそれぞれ別のLFOによ
り変調する場合のバンドパスフィルタ特性を示す。ロー
パスフィルタのカットオフ特性はLFO1により変調さ
れ、ハイパスフィルタのカットオフ特性はLFO2によ
り変調される。
【0075】LFO1とLFO2は、独立に発振波形を
生成することが可能であるので、異なる発振周波数又は
異なる波形形状に設定することができる。これにより、
ローパスフィルタのフィルタ特性とハイパスフィルタの
フィルタ特性の変化速度を変えたり、時間経過に対する
変化分を変えることができる。
【0076】例えば、LFO1とLFO2が同じ発振周
波数を有する同波形を形成した場合には、通過帯域幅の
上限と下限が平行移動するように変化する。LFO1と
LFO2の最終の位相をそれぞれ設定することにより、
変調を終えたときのローパスフィルタのカットオフ特性
とハイパスフィルタのカットオフ特性をそれぞれ任意に
定めることができる。したがって、一定の通過帯域幅を
もって上限と下限が平行移動して変調を行っていたもの
が、変調を終えた時には、通過帯域幅を広くしたり、狭
くしたり設定できる。変調によりワウ効果が得られてい
るときと、変調が終わったときとでは、異なるフィルタ
特性を有することとなるので、音色調整用のフィルタと
して使用することができる。
【0077】また、LFO1とLFO2の繰返し回数の
変調パラメータを異ならせることにより、ローパスフィ
ルタの特性が変調されている時間とハイパスフィルタの
特性が変調されている時間とに差異を設けることができ
る。つまり、通過帯域幅の上限周波数の変調を終了させ
た後、しばらくの間下限周波数のみを変調し続けること
も可能である。
【0078】続いて、LFOを用いて振幅変調を行う例
を示す。押鍵することにより、KONP信号が発生す
る。それと同時に、LFOによる振幅変調を開始させれ
ば、周期的に音量が変化し、トレモロの効果を得ること
ができる。そして、変調パラメータの繰返し回数に設定
された回数後に最終の位相に相当する任意の音量にて発
音を続ける。離鍵を行うとKOFP信号が発生し、再び
トレモロ効果が得られる。
【0079】最後に、LFOを用いてピッチ変調を行う
例を示す。押鍵することにより、LFOによるピッチ変
調を開始させれば、周期的にピッチが変化し、コーラス
又はビブラートの効果が得られる。変調パラメータを最
終の位相に対応させ、鍵に対応する全てのキーを一定の
ピッチだけピッチチェンジさせてデチューン効果をかけ
ることもできる。このように、押鍵中に効果を途中で異
ならせることも可能である。デチューン効果をもたせる
と、微妙にピッチがずれた音同士が同時に発音されるの
で、広がりのある音が得ることができる。
【0080】ビブラートの応用として、ディレイビブラ
ートを実現させる場合について説明する。鍵盤回路にお
いて押鍵により発生したKONP信号は、CPUに入力
される。CPUは、このKONP信号を音源だけに出力
し、DSPには出力しない。CPUは、タイマにより所
望の遅延時間をカウントした後にDSP内のLFOにK
ONP信号を出力すればよい。楽音が発せられてから、
遅延時間経過後からビブラート効果が得られる。
【0081】以上、LFOの出力信号をそのまま変調に
用いていたが、エンベロープジェネレータ(EG)を用
いてLFOからの発振信号にエンベロープをかければよ
り細かな変調波形を生成することができる。これにより
生成された変調信号を各種変調に用いればさらに複雑な
変調が可能となる。
【0082】また、本実施例によるLFOはDSPに内
蔵されており、DSPに楽音信号を入力することによ
り、各種の変調を行うことができる場合について説明し
たが、DSPにおいて変調をかける場合にのみ適用する
ことができるわけではない。例えば、音源内にLFOを
内蔵させ、生成される楽音信号に対して変調を行うこと
もできる。また、CPUに制御させるために、ソウトウ
エア手法により各手段をプログラムし、LFOを実現す
ることもできる。
【0083】本実施例では、LFOの発振を開始又は終
了させる際のトリガ信号として、押鍵時に発生するKO
NP信号や離鍵時に発生するKOFP信号を用いる場合
について説明したが、トリガ信号は外部操作子によるも
のでもよい。外部操作子を操作することにより生成され
る操作子信号をLFOに供給することにより、LFOの
開始又は終了を制御することができる。外部操作子を用
いれば、ユーザーの意思により任意のタイミングにて変
調の開始又は終了を指示することができる。また、押鍵
中に外部操作子を複数回操作することが可能であるの
で、楽音信号発生中に変調のオン、オフを繰り返すこと
ができる。
【0084】以上実施例に沿って本発明を説明したが、
本発明はこれらに制限されるものではない。例えば、種
々の変更、改良、組合わせ等が可能なことは当業者に自
明であろう。
【0085】
【発明の効果】生成される信号波形を任意の位相角にお
いて停止させることができるので、信号生成停止後の信
号値を指定することができる。例えば、信号生成停止後
に発する楽音の音量やピッチを所望の値に決めることが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施例によるLFOのブロック回路
図である。
【図2】 R−Sフリップフロップの真理値表である。
【図3】 図1のLFOの回路動作を説明するためのタ
イミングチャートである。
【図4】 図1に示す波形テーブル回路に入力される波
形を示す。
【図5】 本発明の他の実施例によるLFOのブロック
回路図である。
【図6】 図5のLFOの回路動作を説明するためのタ
イミングチャートである。
【図7】 LFOによる音色変調を行うDSPのブロッ
ク回路図である。
【図8】 図7に示すDSPのバンドパスフィルタの特
性を示す。図8(A)は、ローパスフィルタとハイパス
フィルタのカットオフ特性を同じLFOにより変調する
場合のバンドパスフィルタ特性であり、図8(B)は、
ローパスフィルタとハイパスフィルタのカットオフ特性
をそれぞれ別のLFOにより変調する場合のバンドパス
フィルタ特性である。
【図9】 本発明の実施例を含む電子楽器の全体構成例
を示す。
【符号の説明】
L ラッチ、 1 累算部、 2,5 加算回路、
3 ディレイ回路、 4 ANDゲート、
6,7,12,13 比較回路、 8,14カウンタ
回路、 9,15 フリップフロップ、 10 波
形テーブル回路、 11 ORゲート

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 位相に応じて変化する周期的信号を生成
    する信号生成手段(1)と、 開始指示信号に応じて前記信号生成手段による信号生成
    を開始する信号生成開始手段(4)と、 所定の位相信号と前記信号生成手段により生成された周
    期的信号の位相とを比較し、一致した時に位相一致信号
    を出力する位相比較手段(6)と、 前記位相比較手段が出力する位相一致信号に基づいて、
    前記信号生成手段による信号生成を停止させる信号生成
    停止手段(4)とを有する変調信号発生装置。
  2. 【請求項2】 さらに、前記位相比較手段が出力する位
    相一致信号をカウントする計数手段(8)と、 所定の繰返し回数信号と前記計数手段がカウントした計
    数値とを比較し、一致した時に回数一致信号を出力する
    回数比較手段(7)とを有し、前記信号生成停止手段
    は、前記回数比較手段が出力する回数一致信号に応じ
    て、前記信号生成手段による信号生成を停止させる請求
    項1記載の変調信号発生装置。
  3. 【請求項3】 さらに、再開指示信号に応じて前記信号
    生成手段による信号生成を再開させる信号生成再開手段
    (4)と、 他の位相信号と再開後の周期的信号の位相とを比較し、
    一致した時に位相一致信号を出力する他の位相比較手段
    (6)とを有する請求項1ないし2記載の変調信号発生
    装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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JP2009186565A (ja) * 2008-02-04 2009-08-20 Casio Comput Co Ltd 低周波発振装置および低周波発振処理プログラム

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