JP3688147B2 - サンプリングシステム - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、モデムの受信部で受信する入力信号をサンプリングする際の同期回復を達成するサンプリングシステムに関する。受信信号をサンプリングする際に、モデムの受信部でシンボル同期とキャリア同期を獲得しなければならない。本発明は、特に、同期回復のためのシンボル同期に関する。
【0002】
【従来の技術】
受信信号サンプリング時のモデム受信部におけるシンボル同期は同期回復を達成するために重要であることは良く知られている。モデムにおいて、受信信号のシンボル速度(またはボー速度)“fbr”と位相は送信信号のシンボル速度“fbr”と位相に一致させなければならない。通常、送信側と受信側は通信チャンネルを介して遠く離れており、送信側のシステム・クロックと受信側のシステム・クロックは互いに独立している。モデムの受信部は、受信信号から、システム・クロック周波数に非常に近いが、システム・クロックの位相に関しては任意量の同期位相を有する推定シンボル速度fbrを作り出さねばならない。
【0003】
一般に、受信信号は、シンボル速度fbrの整数倍のサンプル抽出速度で周期的にサンプリングされ、復調される。受信信号のサンプル抽出処理はアナログ/ディジタル(A/D)変換とも呼ばれる。全二重モデムの場合、送信動作はモデムの送信部で制御し、受信動作はモデムの受信部で制御する。即ち、全二重モデムにおいて、受信部と送信部は同時に動作しており、通信チャンネルに送られる信号はシンボル速度f′brの整数倍のサンプル抽出速度f′srで周期的にサンプリングされる。送信信号のサンプル抽出処理はA/D変換とも呼ばれる。
【0004】
全二重モデムの問題は、受信部におけるサンプる抽出速度fsrと位相が送信部におけるサンプル抽出速度f′srと位相に一致しないことである。全二重モデムにおいて、A/D変換とD/A変換は、互いに異なるタイミングで独立して制御される。このために、従来のアナログフロントエンドLSIではA/D変換器とD/A変換器は互いに異なるタイミングで独立して動作する個別のユニットとして構成されている。
【0005】
さらに、従来のモデムでは、A/D変換器はクロック信号のタイミング位相を制御する外部論理回路を必要とする。加えて、従来のモデムでは、A/D変換とD/A変換は互いに異なるタイミングで個別に制御されている。1つのクロック信号を送信時の送信部でのD/A変換と受信時の受信部でのA/D変換に共用することは不可能である。
【0006】
図4は、従来型モデムの受信部のA/D変換器を示している。図4に示すように、従来型モデムの受信部は、受信したアナログ信号をディジタル信号に変換するA/D変換器20を内蔵している。タイミング回復ユニット22はA/D変換器20により出力されたディジタル信号に基づき推定タイミング信号を発生する。このタイミング回復ユニット22はA/D変換器20にタイミング位相信号(tv)を出力する。
【0007】
図4に示した従来型モデムの場合、受信部のA/D変換器20は、外部論理回路が付属した可変クロック発振器とタイミング回復ユニット22を必要とする。さらに、従来のモデムでは、1つのクロック信号を送信時の送信部でのD/A変換と受信時の受信部でのA/D変換に共用することは不可能である。図4の従来型モデムの(図示しない)送信部では、送信時のD/A変換を行なうD/A変換器は独立タイミング回復ユニットと独立可変クロック発振器を必要とする。この独立クロック発振器はD/A変換器にクロック信号を出力している。このクロック信号のタイミング位相は、図4の従来型モデムの受信部においてタイミング回復ユニット22の推定タイミングで確定されたタイミング位相と異なっている。
【0008】
特開平8−510100号公報(国際出願PCT/US94/01755の翻訳による国内出願)は、A/D変換を推定タイミング位相で制御する再サンプリングシステムを開示している。A/D変換後の入力サンプル系列を、サンプル抽出速度が一時的に高いサンプル抽出速度に高まるように平滑化しており、平滑後のサンプル系列を再サンプリングしている。即ち、一時的に高めたサンプル抽出速度を、サンプルの推定タイミングを得るために再サンプリングする。
【0009】
上記公報記載のサンプル抽出方法の場合、平滑化は簡単に実施できるが、急峻な高域遮断特性を得ることが出来ないので、必要に応じて再サンプリングシステムにロー(低域)パスフィルタを追加挿入することが要求される。平滑化によって得た特性は補正を要し、ローパスフィルタを追加しても理想的な周波数応答は得られない。かようなローパスフィルタは複雑であり性能が若干犠牲になることは避けられない。
【0010】
上記公報に記載の再サンプリングシステムでは、1組みの重み係数を用いたタイプのトランスバーサル・フィルタを用い補間を行なっている。トランスバーサル・フィルタでの演算量は比較的少ないが、重み係数の組みを各補間タイミング位相毎に用意する必要がある。これのために、異なる組みの重み係数を記憶するROMの記憶容量がかなり大きくなる。しかしながら、サンプリングシステムの記憶装置の容量は制限されているのが普通である。重み係数記憶装置の容量が制限されるために、上記公報に記載の再サンプリングシステムは従って補間タイミング位相の分解能を犠牲にして構成されている。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、前記の諸問題を取り除いた改良サンプリングシステムを提供することである。
本発明の他の目的は、送信時のモデム送信部でのD/A変換と受信時のモデム受信部でのA/D変換に1つのクロック信号を正確なタイミング位相をもって共用できるサンプリングシステムを供給することである。
本発明のさらなる他の目的は、モデム受信部制御用の正確なタイミング位相のクロック信号を得るために外部論理回路を要しないサンプリングシステムを提供することである。
【0012】
【課題を解決するための手段】
本発明の上記の諸目的は、固定サンプル抽出周期Tで入力信号を周期的にサンプリングしてサンプル系列を出力する第1サンプラーと、該第1サンプラーの出力サンプル系列から−T/4位相をずらしたサンプル系列を出力する第1ローパスフィルタと、前記第1サンプラーの出力サンプル系列から+T/4位相をずらしたサンプル系列を出力する第2ローパスフィルタと、前記第1ローパスフィルタから供給される−T/4位相をずらしたサンプルと第2ローパスフィルタから供給される+T/4位相をずらしたサンプルを固定サンプル抽出周期Tの半分のサンプル抽出周期で交番に取り前記第1サンプラーの出力サンプル数の2倍に当たるサンプル数の二次サンプル系列を出力する第2サンプラーと、該第2サンプラーの出力二次サンプル系列の補間を実行し、与えられた任意クロック信号に同期したタイミング位相を有する出力サンプル系列を固定サンプル抽出周期Tで出力する補間回路とを有するサンプリングシステムにより達成される。
【0013】
本発明のサンプリングシステムにおいて、前記第2サンプラーは前記第1ローパスフィルタからの−T/4位相をずらしたサンプルと前記第2ローパスフィルタからの+T/4位相をずらしたサンプルを固定サンプル抽出周期Tの半分のサンプル抽出周期で交番に取り、前記第1サンプラーの出力サンプル数の2倍に等しいサンプル数の二次サンプル系列を出力する。前記補間回路は、前記第2サンプラーの出力二次サンプル系列の補間を実行し、与えられた任意クロック信号に同期したタイミング位相を有する出力サンプル系列を固定サンプル抽出周期Tで出力する。
本発明のサンプリングシステムは、モデム受信部制御用の正確なタイミング位相を持つクロック信号を得るために外部論理回路を必要としない。固定サンプル抽出周期で入力信号を周期的にサンプリングするA/D変換器がモデムの受信部に内蔵されている場合でも、本発明のサンプリングシステムはモデム受信部用クロック信号の正確なタイミング位相を供給出来る。
本発明のサンプリングシステムは、モデム送信部での送信時のD/A変換とモデム受信部での受信時のA/D変換に正確なタイミング位相を持つ1つのクロック信号を共用することを可能にする。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照し、本発明の好適な実施態様について記述する。図1は本発明の実施態様であるサンプリングシステムを示している。
図1に示すように、本発明のサンプリングシステムは、第1サンプラーSW1と、第1ローパスフィルタLP1と、第2ローパスフィルタLP2と、ラングラジュ補間回路を含んでいる。入力信号INはアナログ信号であり、モデムの受信部で受信される。この入力信号INは第1サンプラーSW1に供給される。第1サンプラーSW1は入力信号INを固定周期Tで周期的にサンプリングして初サンプル系列を出力する。通常、第1サンプラーSW1は1台のA/D変換器で構成される。第1サンプラーSW1が出力した初サンプル系列は第1ローパスフィルタLP1と第2ローパスフィルタLP2の各々に供給される。
【0015】
第1ローパスフィルタLP1は、第1サンプラーSW1が出力した初サンプル系列から−T/4位相をずらしたサンプル系列を出力する。第2ローパスフィルタLP2は、第1サンプラーSW1が出力した初サンプル系列から+T/4位相をずらしたサンプル系列を出力する。
第1ローパスフィルタLP1と第2ローパスフィルタLP2の各々は入力信号INのα/2Tから1/2Tまでの範囲(但し、0《α〈1)の周波数成分を遮断する。この実施例の場合、第1ローパスフィルタLP1と第2ローパスフィルタLP2は各々、1個の公知の線形トランスバーサルフィルタで構成している。第1ローパスフィルタLP1が出力した−T/4位相をずらしたサンプル系列は第2サンプラーSW2の第1入力に供給される。第2ローパスフィルタLP2が出力した+T/4位相をずらしたサンプル系列は第2サンプラーSW2の第2入力に供給される。
【0016】
第2サンプラーSW2は、第1ローパスフィルタLP1から供給された−T/4位相をずらしたサンプルと第2ローパスフィルタLPから供給された+T/4位相をずらしたサンプルを固定サンプル抽出周期Tの半分のサンプル抽出周期で交番に取り二次サンプル系列を出力する。第2サンプラーSW2は第1サンプラーSW2の出力サンプル数を2倍にする。第2サンプラーSW2が出力した二次サンプル系列はラグランジュ補間回路に供給される。
【0017】
ラグランジュ補間回路は、第2サンプラーの出力二次サンプル系列の補間を実行して与えられた任意クロック信号に同期したタイミング位相を有する出力サンプル系列を固定サンプル抽出周期Tで出力する。図1に示すように、外部回路からの与えられた任意クロック信号tがラグランジュ補間回路に供給される。ラグランジュ補間回路の出力における出力サンプル系列は前記の与えられた任意クロック信号に同期したタイミング位相を有している。
【0018】
上述のように、この実施例では、ローパスフィルタLP1とLP2は、各々、1個のよく知られた線形トランスバーサルフィルタによって構成されている。線形トランスバーサルフィルタ(又はローパスフィルタLP1及びLP2)はシンボル周期(T)の間隔でタップ付けされた多数の遅延線で構成している。線形トランスバーサルフィルタの場合、信号の現在値と過去値を(タップ係数とも呼ばれる)フィルタ係数によって直線的に重み付け、合計して出力する。受信信号のサンプルはシフトレジスタに保管される。この実施例のサンプリングシステムの場合、第1ローパスフィルタLP1は第1サンプラーSW1が出力する初サンプル系列から−T/4位相をずらしたサンプル系列を出力する。第2ローパスフィルタLP1は第1サンプラーSW1が出力する初サンプル系列から+T/4位相をずらしたサンプル系列を出力する。
【0019】
この実施例において、ローパスフィルタLP1及びLP2(又は線形トランスバーサルフィルタ)の各出力は下式で表現される。
【0020】
【数3】
Figure 0003688147
【0021】
式中、c(i)はタップ係数、Sはフィルタの出力、d(i)は時点i・Tの受信入力信号、xはタップ数を表す。尚、第1ローパスフィルタLP1のタップ係数と第2ローパスフィルタLP2のタップ係数は対称形式で配置されることを特記しておく。
【0022】
一般に、A/D変換器は、A/D変換器のアナログ信号の帯域に合わせてなるべく低いサンプル周波数を選ぶ。従来のサンプリングシステムの場合、かようなA/D変換器の出力側で得られたサンプル系列をラグランジュ補間回路に供給する。この場合、高補間精度の出力サンプル系列を出力するためには、極めて高い次数の計算をラグランジュ補間回路で実行しなければならない。このために、演算量の多さだけでなく演算誤差もかなり大きくなる。これに対し、本発明のサンプリングシステムでは、第1と第2のローパスフィルタLP1とLP2及び第2サンプラーSW2により、−T/4位相をずらしたサンプル系列と+T/4位相をずらしたサンプル系列を組み合わせた二次サンプル系列を第2サンプラの出力として生成する。第1と第2のローパスフィルタLP1とLP2により帯域を0とα/2T(0《α〈1)の間の範囲に制限し、第2サンプラーSW2によりサンプル数を第1サンプラーSW1の出力サンプル数の2倍にした二次サンプル系列を形成する。
【0023】
本発明の実施例によるサンプリングシステムでは、二次サンプルの波形をラグランジュ補間回路(LAGRANGE)に出力し初サンプルの波形をかなり平滑化する。尚、本発明の実施例によるサンプリングシステムは、初サンプルよりも入力信号INの波形により近似させた二次サンプル波形を得ることが可能である。さらに、第2サンプラーSW2の出力側二次サンプル系列において、1/2Tから1/Tまでの範囲の周波数成分が取り除かれている。さらに云えば、ローパスフィルタLP1及びLP2の高周波遮断特性により、α/2Tから1/Tまでの範囲の周波数成分を二次サンプル系列から除去出来る。
【0024】
本発明の実施例によるサンプリングシステムでは、かような平滑な波形を持つ二次サンプル系列をラグランジュ補間回路(LAGRANGE)に出力している。ラグランジュ補間回路(LAGRANGE)で比較的低い次数の計算を行なう場合であっても、適当な高い補間精度の出力サンプル系列をラグランジュ補間回路より出力することが出来る。
次に、このラグランジュ補間回路(LAGRANGE)の動作について記述する。ラグランジュ補間回路により実行されるラグランジュ補間の一般公式は次の通りである。
【0025】
【数4】
Figure 0003688147
【0026】
式中、y(i)は時点iにおける出力サンプル値であり、時点iは0からnまでの範囲の時間計数値であり、y(u)は(n+1)出力サンプルから得られた任意の時間uにおける補間値である。実際には、適当な補間精度を得るために、n/2に略等しい任意時間uを選択する。
【0027】
一般的に、サンプル抽出周期Tで周期的に抽出するサンプルの補間の場合、サンプル抽出周期を1に規格化し、規格化したサンプル抽出時間周期t(0≦t<1)で補間すると都合よく処理できる。この規格化サンプル時間周期tはタイミングの位相とも呼ばれている。以下に、ラグランジュの補間式に基づくタイミング位相t(0≦t<1)における補間の実施について記述する。
【0028】
ラグランジュ補間回路で3次のラグランジュ補間(n=3)を計算をする場合を例に取り説明する。n=3の場合、ラグランジュ補間回路は4個の過去サンプル値(又は第2サンプラーSW2の出力側の4個の二次サンプル)を使用し演算する。実施例の場合、第2サンプラーSW2のサンプル抽出周期は、第1サンプラーSW1の固定サンプル抽出周期Tの1/2であるから、式(1)において、
u=2t (2)
となる。この場合、過去4個のサンプルの中央付近の任意時間uを選択すると適当な補間精度が容易に得られる。式(1)を、次のように書き直す。
【0029】
【数5】
Figure 0003688147
【0030】
式(4)に、
u′=u−1 (5)
を代入し次式(6)を得る。
【0031】
【数6】
Figure 0003688147
【0032】
式(6)の計算は、式(3)の計算と略同じで、式(6)で用いる4個の過去サンプルが式(3)で用いたサンプルより1サンプル抽出周期だけ遅延している点で異なる。従って、本実施例のサンプリングシステムにおけるラグランジュ補間回路は、n+2個の過去サンプルを保時するように動作するn+2個の遅延線を内蔵する必要がある。本例では、n=3であるので、ラグランジュ補間回路は5個の遅延線を内蔵するだけで良い。さらに、式(2)、式(3)、式(5)、式(6)の演算は良く知られたディジタル信号プロセッサ(DSP)を用いて行なうことが出来る。
【0033】
式(1)の場合、補間のために与えられた任意時間uとは無関係に分母(i−j)は常に定数であり、各々の時点iに関する分母の積も一定である。実際に、下記の分母積は先行分母積に一定数を乗じた乗算積である。式(1)の大括弧内の項は、各時点iに対し(n+2)回の乗算を行なうことにより計算される。従って、式(1)の右辺の計算は(n+1)×(n+2)回の乗算により達成される。
式(1)の右辺は、減算と加算を含んでいるが、一般的なDSP(ディジタル信号プロセッサ)では減算/加算は乗算と同時に演算出来る。従って、式(1)の右辺は、DSPでの(n+1)×(n+2)の乗算回数だけで全て計算出来る。
【0034】
本発明のサンプリングシステムを適用しないで、単純なラグランジュ補間計算をn=30の条件で行なう場合を仮定する。与えられた任意時点uにおける補間値を得るために、この場合、(n+1)×(n+2)=31×32=992回の乗算を要する。
【0035】
一方、30タップの遅延線より成るトランスバーサル・フィルタを本発明のローパスフィルタLP1及びLP2に使用すると、各トランスバーサル・フィルタでの+T/4または−T/4位相をずらしたサンプルの計算は、30回の乗算で済む。2個のトランスバーサル・フィルタは全体で60回の乗算を実行し位相をずらしたサンプルを出力する。本実施例のラグランジュ補間回路で5次のラグランジュ補間(n=5)を行なう場合を想定する。この場合、ラグランジュ補間回路は(5+1)×(5+2)回、即ち42回の乗算を実行する。従って、与えられた任意時間uにおける補間値を得るために必要な乗算回数は、本実施例の場合、60+42=102回となる。
【0036】
従って、本実施例のサンプリングシステムはラグランジュ補間回路における演算時間と演算量を大幅に減じることが出来る。本発明者は、このことを証明するために詳細なシミュレーションを行なった。シミュレーションの結果、上記例の本発明のサンプリングシステムは30タップのトランスバーサル・フィルタを用い5次のラグランジュ補間計算を実行し適切な高補間精度が得られることを示している。これに比べ、単純なラグランジュ補間では、同レベルの補間精度を得るには50次の演算を要する。
【0037】
さらに、本発明のサンプリングシステムは補間精度とタイミング位相の変化を伴う周波数応答の変化を最小にすることが出来る。本発明のサンプリングシステムは補間タイミング位相の分解能を犠牲にすることなく適切な高補間精度を維持出来る。
【0038】
図2(A)、図2(B)、図2(C)及び図2(D)は図1に示した本発明のサンプリングシステムの動作を説明するタイムチャートである。本実施例によるサンプリングシステムの動作説明を単純にするために、図2(A)〜図2(D)の時間軸上のサンプル抽出時間T0、T1、T2…は、それらの時点が各図間で互いに一致するように正しく調節されるものとする。図2(A)に示すように、第1サンプラーSW1は、固定サンプル抽出周期Tで周期的にサンプリングし時間T0、T1、T2による初サンプルP0、P1、P2の時系列を出力する。図2(A)に示したP0、P1、P2の初サンプルをトレースして形成した連続波形は、図1の入力アナログ信号INの波形に相当する。
【0039】
図2(B)は図1のサンプリングシステムにおける第1ローパスフィルタLP1の出力側中間信号の波形を示している。図2(B)に示すように、第1ローパスフィルタLP1は、第1サンプラーSW1から出力された初サンプルP0、P1、P2の系列より−T4位相をずらしたサンプルP0−、P1−、P2−の系列を出力する。サンプルを抽出する図2(B)の時間軸上の時間T0、T1、T2…は、図2(A)と図2(B)の時点が互いに一致するように正しく調節される。図2(B)の連続波形は、第1ローパスフィルタLP1の出力には実際には現れないが第1サンプラーSW1の入力側入力信号INの波形と比較するために図示した。
【0040】
同様に、図2(C)は図1のサンプリングシステムにおける第2ローパスフィルタLP2の出力側中間信号の波形を示している。図2(C)に示すように、第2ローパスフィルタLP2は、第1サンプラーSW1から出力された初サンプルP0、P1、P2の系列より+T4位相をずらしたサンプルP0+、P1+、P2+の系列を出力する。サンプルを抽出する図2(C)の時間軸上の時間T0、T1、T2…は、図2(A)と図2(C)の時点が互いに一致するように正しく調節される。図2(C)の連続波形は、第2ローパスフィルタLP2の出力には実際には現れないが第1サンプラーSW1の入力側入力信号INの波形と比較するために図示した。
【0041】
図2(D)は第2サンプラーSW2の出力側中間信号の波形を示している。図2(D)に示すように、第2サンプラーSW2は、第1ローパスフィルタLP1から供給される−T4位相をずらしたP0−、P1−、P2−…のサンプルと、第2ローパスフィルタLP2より供給される+T4位相をずらしたP0+、P1+、P2+…のサンプルを交番に配列して、P0−、P1+、P2−、P0+、P1−、P2+…の二次サンプル系列を形成し固定サンプル抽出周期Tの半分の周期で出力する。第2サンプラーSW2のサンプル個数は第1サンプラーSW1により出力された初サンプルP0,P1,P2…の個数の2倍である。
【0042】
図2(D)の連続波形は、第2ローパスフィルタLP2の出力には実際には現れないが第1サンプラーSW1の入力側入力信号INの波形と比較するために図示した。本発明のサンプリングシステムにおいて第1と第2のサンプラーSW1とSW2及び第1と第2のローパスフィルタLP1とLP2は、各々、(n+2)個の過去サンプルを保持する遅延線を内蔵する必要がある。サンプルを抽出する図2(D)の時間軸上の時間T0、T1、T2…は、図2(A)と図2(D)の時点が互いに一致するように正しく調節される。第2サンプラーSW2が、どのようにして第1サンプラーSW1(又はA/D変換器)の出力側初サンプルP0,P1,P2…の系列を第2サンプラーSW2の出力側二次サンプルP0−、P1+、P2−、P0+、P1−、P2+…の系列に変換するかは図2(D)で明確に理解されよう。図2(A)(又は第1サンプラーSW1の出力側)の初サンプルP0,P1,P2…の系列を図2(D)(又は第2サンプラーSW2の出力)の二次サンプルP0−、P1+、P2−、P0+、P1−、P2+…の系列と比較すれば、ラグランジュ補間回路(LAGRANGE)に出力された二次サンプルの波形は初サンプルの波形よりかなり滑らかになっていることが理解できる。本実施例のサンプリングシステムによれば、初サンプルの波形よりさらに入力信号INの波形に近似した二次サンプルの推定波形を容易に得ることが出来る。
【0043】
図2(A)に示した初サンプルの系列の場合、(例えば、時間T1とT2の間の波形の谷部分を補間し)高い補間精度で出力サンプルの系列を出力するためには、ラグランジュ補間回路(LAGRANGE)において非常に高次の演算を行なうことが必要である。反対に、図2(D)の二次サンプル系列の場合は、ラグランジュ補間回路(LAGRANGE)により、比較的低い次数の演算でも適当な高い補間精度を有する出力サンプル系列を形成することが出来る。
【0044】
本発明の実施態様であるサンプリングシステムをV3.34モデムに適用した場合を具体的な例として想定する。このモデムにおける第1サンプラーSW1のサンプル抽出速度は毎秒9600サンプルであると仮定する。図2(D)の二次サンプル系列は、ラグランジュ補間回路での5次の計算で適当な高いレベルの補間精度が得られる。一方、図2(A)の初サンプル系列で適当な高レベルの補間精度を得るためにはラグランジュ補間回路で50次以上の高次の計算を必要とする。
【0045】
図3は、本発明の実施態様を適用した全二重モデムの受信部に内蔵されたA/D変換器を示している。図3に示すように、モデムの受信部は受信アナログ信号をディジタル信号に変換するA/D変換器20′を内蔵している。固定クロック発振器18は一定のクロック信号(tf)をA/D変換器20′に出力し、A/D変換器が一定のクロック信号(tf)に従って受信アナログ信号を周期的にサンプリング出来るようにする。A/D変換器20′の出力信号はエコーキャンセラ19の第1入力に供給される。
【0046】
一般に、全二重モデムの受信部で受信されたアナログ信号は、モデムの送信部によって送信され、受信信号にエコーバックされた送信信号成分を含んでいる。この送信信号成分を受信信号から除去する必要がある。モデムの送信部によって送られた送信信号から推定されるエコー信号をエコーキャンセラ19に供給する。エコーキャンセラ19は推定エコー信号をA/D変換器20'の出力側ディジタル信号から除去するために作動し、得られた信号を再サンプラー10に供給する。
【0047】
図3の全二重モデムの受信部では、再サンプラー10が、エコーキャンセラ19により出力されたディジタル信号に基づき、所与任意のクロック信号に同期したタイミング位相を持つサンプル系列を出力する。本発明の実施態様によるサンプリングシステムをこの再サンプラー10に適用する。タイミング回復ユニット12は、再サンプラー10の出力信号に基づき推定タイミング信号を生成する。タイミング回復ユニット12は、再サンプラー10にタイミング位相信号(tv)を出力する。
【0048】
図3の全二重モデムの受信部において、A/D変換器20'は一定のクロック信号(tf)を供給してくれる固定クロック発振器18だけを必要とする。外部論理回路を装備し構成した可変クロック発振器をA/D変換器20'と共に同期作動させる必要はない。従って、本発明のサンプリングシステムによれば、クロック信号を、モデム送信部での送信時のD/A変換とモデム受信部での着信時のA/D変換に共用することが可能である。モデムの(図3に図示していない)送信部において、発信時のD/A変換を行なうD/A変換器は固定クロック発振器18の出力する一定クロック信号(tf)に同期して作動する。
【0049】
前述の通り、従来の全二重モデムの問題点は、受信部のサンプル抽出速度fsrとその位相が送信部のサンプル抽出速度f′srとその位相に通常一致しないことである。しかしながら、前記実施例のサンプリングシステムはモデム受信部を制御する正確なタイミング位相のクロック信号を得るために外部論理回路を必要としない。固定サンプル抽出速度で入力信号を周期的にサンプル抽出するA/D変換器がモデムの受信部に内蔵されている場合でも、前記実施例のサンプリングシステムはモデム受信部に正確なタイミング位相のクロック信号を供給できる。前記実施例のサンプリングシステムによれば、正確なタイミング位相のクロック信号を、送信時のモデム送信部でのD/A変換と受信時のモデム受信部でのA/D変換に共用することが出来る。
【0050】
前記実施例のサンプリングシステムにおいて、第2サンプラーSW2は第1ローパスフィルタLP1から供給されるーT4位相をずらしたサンプルと、第2ローパスフィルタLP2より供給される+T4位相をずらしたサンプルを交番に配列した二次サンプル系列を固定サンプル抽出周期Tの半分の周期で出力する。第2サンプラーSW2のサンプル数は第1サンプラーSW1により出力された初サンプル数の2倍である。補間回路は、二次サンプルの系列の補間を実行し固定サンプル抽出周期Tで出力する。この出力サンプル系列は与えられた任意のクロック信号に同期したタイミング位相を有している。前記実施例のサンプリングシステムは、モデム受信部を制御する正確なタイミング位相のクロック信号を得るために外部論理回路を必要としない。固定サンプル抽出速度で入力信号を周期的にサンプル抽出するA/D変換器がモデムの受信部に内蔵されている場合でも、実施例のサンプリングシステムはモデム受信部に正確なタイミング位相のクロック信号を供給できる。前記実施例のサンプリングシステムによれば、正確なタイミング位相のクロック信号を、送信時のモデム送信部でのD/A変換と受信時のモデム受信部でのA/D変換に共用することが出来る。
【0051】
【発明の効果】
本発明によれば、演算量が大幅に少なくて済み、単純なLAGRANGE補間だけによるものよりもはるかに補間精度が高くなる。
本発明では、位相シフターを、そのImpulse Responseが互いに時間対称な特性にできるため(同一タップ係数を時間軸対称ではあるが同一にできるため)補間位相による周波数応答の変化が少ないことがシミュレーションによって確かめられている。すなわち、T/2周期のサンプル系列を得るために、−1/4サンプル位相をずらすローパスフィルタと+1/4サンプル位相をずらすローパスフィルタを用い、それらの出力信号系列を互い違いにマージすることに意味があり、補間精度と補間位相の変化に伴う周波数応答の変化を最小限に押さえることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施例であるサンプリングシステムのブロック図である。
【図2】 図1のサンプリングシステムの動作を説明するタイムチャートである。
【図3】 本発明のサンプリングシステムを適用するモデム受信部のA/D変換器を示す図である。
【図4】 従来のモデムの受信部のA/D変換器を示す図である。
【符号の説明】
10…再サンプラー、12,22…タイミング回復ユニット、18…固定クロック発振器、20,20’…A/D変換器。

Claims (4)

  1. 固定サンプル抽出周期Tで入力信号を周期的にサンプリングしてサンプル系列を出力する第1サンプラーと、該第1サンプラーの出力サンプル系列から−T/4位相をずらしたサンプル系列を出力する第1ローパスフィルタと、前記第1サンプラーの出力サンプル系列から+T/4位相をずらしたサンプル系列を出力する第2ローパスフィルタと、前記第1ローパスフィルタから供給される−T/4位相をずらしたサンプルと第2ローパスフィルタから供給される+T/4位相をずらしたサンプルを固定サンプル抽出周期Tの半分のサンプル抽出周期で交番に抽出し前記第1サンプラーの出力サンプル数の2倍に当たる個数の二次サンプル系列を出力する第2サンプラーと、該第2サンプラーの出力二次サンプル系列の補間を実行することにより所与任意のクロック信号に同期したタイミング位相を有する出力サンプル系列を固定サンプル抽出周期Tで出力する補間回路とを有するサンプリングシステム。
  2. 記補間回路が、前記第2サンプラーから出力される二次サンプル系列の補間を、y(i)は時点iにおける出力サンプル値、時点iは0からnまでの範囲の時間計数、y(u)は(n+1)出力サンプルより得られた所与任意時間uにおける補間値を示す式
    Figure 0003688147
    に従って実行することを特徴とする請求項に記載のサンプリングシステム。
  3. 前記第1ローパスフィルタの出力と前記第2ローパスフィルタの出力が、c(i)はタップ係数、Sは前記第1ローパスフィルタと前記第2ローパスフィルタの各々の出力、d(i)は時点i・Tにおける入力信号、kはタップ数である式
    Figure 0003688147
    により表現されることを特徴とする請求項に記載のサンプリングシステム。
  4. 前記第1及び第2サンプラーと前記第1及び第2ローパスフィルタが各々n+2個の過去サンプルを保持する遅れラインを有することを特徴とする請求項に記載のサンプリングシステム。
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