JP2002080954A - 溶射粉及び溶射被膜 - Google Patents

溶射粉及び溶射被膜

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JP2002080954A JP2001064249A JP2001064249A JP2002080954A JP 2002080954 A JP2002080954 A JP 2002080954A JP 2001064249 A JP2001064249 A JP 2001064249A JP 2001064249 A JP2001064249 A JP 2001064249A JP 2002080954 A JP2002080954 A JP 2002080954A
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thermal spray
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 供給時の流動性、溶融性に優れた溶射粉を提
供し、さらに、この溶射粉を用いてフッ素系や塩素系な
どのハロゲン化ガス或いはそのプラズマに対して耐食性
に優れた溶射被膜を提供する。 【解決手段】 元素の周期表3A族から選択された一種
以上の元素の化合物からなり、鉄族金属化合物が酸化物
換算で5ppm以下であることを特徴とする溶射粉であ
る。該元素の化合物として、希土類酸化物が挙げられ
る。上記酸化物は、Al、Si、Zrから選ばれる少な
くとも1種以上の元素との複合酸化物であることが好ま
しい。溶射粉は、平均粒径が5μm〜80μmの範囲、
分散指数が0.1以上、0.7以下、比表面積が1m2
/g以上、5m2/g以下とすることが好ましい。この
溶射粉を溶射して、ハロゲン系プラズマ耐性を有する溶
射被膜及び半導体製造装置部材用溶射被膜が得られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、金属、木材、コン
クリート、外壁材等の基材表面にフレーム溶射、プラズ
マ溶射等を用いて溶射被膜を形成する際に用いられる溶
射粉、この溶射粉を用いて金属、セラミックス等の基材
表面にフレーム溶射、プラズマ溶射等を用いて形成され
る溶射被膜に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、金属、コンクリート、セラミック
スに微粉を溶射して被膜を形成し、耐熱性、耐磨耗性、
耐食性を付与することが行なわれているが、この被膜形
成材として、原料を電気炉で溶融し、冷却凝固後、粉砕
機で微粉化し、その後分級することにより粒度調整を行
った溶融粉砕粉が使用されている。
【0003】半導体製造におけるプラズマプロセスにお
いては、フッ素系、塩素系等のハロゲン系腐食ガスが、
その反応性の高さからエッチングやクリーニングに利用
されている。フッ素系ガスとしては、SF6、CF4、C
HF3、ClF3、HF等が、また塩素系ガスとしては、
Cl2、BCl3、HCl等が挙げられ、これらのガスが
導入された雰囲気にマイクロ波や高周波等を導入する
と、これらのガスはプラズマ化される。これらのハロゲ
ン系ガス或いはそのプラズマに曝される装置部材には高
い耐食性が要求される。従来より、ハロゲン系ガス或い
はそのプラズマに対する耐食性を付与するための材料と
して、石英、アルミナ、窒化珪素、窒化アルミニウム等
のセラミックス或いはこれらを基材表面に溶射して溶射
被膜を形成したものが使用されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】一般に、溶射用の材料
には上記溶融粉砕粉が使用され、フレーム溶射システム
もしくはプラズマ溶射システムを用いて溶射される。密
着強度に優れた溶射被膜を形成するためには、そのフレ
ーム炎もしくはプラズマ炎中で十分に溶射粉を溶融させ
る必要がある。その際、溶射粉は溶射ガンまで搬送チュ
ーブ等を用いて供給されるので、溶射粉の流動性が被膜
の品質に影響を及ぼす。この流動性が悪いと、耐熱性、
耐磨耗性及び耐食性等において所望の品質を有する被膜
が得られない。従来用いられていた溶融粉砕粉は、不定
形であるため安息角が大きく流動性が悪いので、溶射粉
の供給量を増すと、溶射時、ノズルに閉塞等が生じ連続
的に溶射できなくなったり、溶射斑を生じることがあっ
た。
【0005】さらに、最近では、緻密で高硬度な溶射被
膜を得るために、減圧プラズマ溶射が行なわれている。
減圧プラズマ溶射は溶射スピードが増し、プラズマ炎の
長さが長大となり、プラズマ炎のエネルギー密度が低い
ため、溶射粉には平均粒子径の細かいものが求められる
が、溶融粉砕粉では粉砕粉を分級しなければならず、平
均粒子径の細かい溶射粉を分級して造ることには困難が
伴った。
【0006】半導体製造装置において、プラズマプロセ
スに用いられる部材として従来から使用されているガラ
スや石英は、プラズマ中での耐食性が不十分なため消耗
が激しく、特にフッ素系或いは塩素系プラズマに曝され
ると、表面がエッチングされ、特に半導体製造において
は、不良品発生の原因の1つとなっていた。
【0007】アルミナ、窒化アルミニウム、炭化珪素等
のセラミックス或いはこれらの溶射被膜は、上記ガラス
や金属に比較してフッ素系ガスに対する耐食性に優れる
ものの、高温でプラズマに曝されると腐食が徐々に進行
し、この場合も半導体製造装置においては、不良品発生
の原因の1つとなっていた。
【0008】本発明は、供給時の流動性、溶融性に優れ
た溶射粉を提供し、さらに、この溶射粉を用いてフッ素
系や塩素系などのハロゲン化ガス或いはそのプラズマに
対して耐食性に優れた溶射被膜を提供することを目的と
するものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の溶射粉は、元素
の周期表3A族から選択された一種以上の元素の化合物
からなり、鉄族金属化合物が酸化物換算で5ppm以下
であることを特徴とするものである。上記元素の周期表
3A族から選択された元素の化合物が、希土類酸化物で
あることが好ましい。さらに上記酸化物は、Al、S
i、Zrから選ばれる少なくとも1種以上の元素との複
合酸化物であることがさらに好ましい。また、溶射粉
は、平均粒径が5μm〜80μmの範囲、分散指数が
0.1以上、0.7以下、比表面積が1m2/g以上、
5m2/g以下とすることが好ましい。このような溶射
粉を溶射して、ハロゲン系プラズマ耐性を有する溶射被
膜及び半導体製造装置部材用溶射被膜が得られる。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明の溶射粉は、上記したよう
に元素の周期表3A族から選択された一種以上の元素の
化合物を造粒して得られるが、この元素化合物には鉄族
金属化合物が酸化物換算で5ppm以下のものが下記の
理由により使用される。半導体製造プロセスにおいて
は、反応性の高いフッ素系、塩素系のハロゲン化ガスが
用いられるため、鉄族金属化合物(ここでいう鉄族金属
とはFe、Co、Niを指す)、特に鉄族金属酸化物が
溶射粉に含まれていると、溶射被膜中で鉄族金属元素と
希土類元素とが反応して化合物を生じ、これが斑点とな
る。さらに、ハロゲン化ガス或いはそのプラズマに曝さ
れる環境下では鉄族金属化合物によって部分的に腐食を
生じ、不良品発生の原因となる。
【0011】このため鉄族金属化合物は、酸化物換算で
5ppm以下に抑える必要があり、これが5ppmを超
えると、上記斑点を生じたり、部分的に腐食が進み不良
品発生の原因となる。鉄族金属化合物が酸化物換算で5
ppm以下の溶射粉を得るには、母材の原料、副材料に
高純度の精製品を用い、さらに、造粒工程においては雰
囲気中からの鉄族金属化合物の混入を防ぐために、クリ
ーンルーム内で製造する等、厳しい管理が求められる。
【0012】本発明において使用される元素の周期表3
A族元素の化合物として、酸化物、炭化物、ホウ化物、
窒化物等が挙げられる。その中でも酸化物がハロゲン化
ガス或いはそのプラズマ中での化学的安定性の点で溶射
材料として好ましい。元素の周期表3A族酸化物は基本
組成式Ln23で表され、LnはLa、Ce、Pr、N
d、Sm、Eu、Gd、Tb、Dy、Ho、Er、T
m、Yb、Lu、Yからなる群より選ばれる希土類元素
であり、特に好ましくは、Gd、Dy、Er、Yb、Y
からなる群より選ばれる。また、上記の希土類元素を含
む化合物であれば、他のAl、Zr、Si等から選ばれ
る元素、好ましくはAl、Siを含む複合化合物、或い
は混合物でもよい。これら複合化合物は複合酸化物であ
ることが好ましく、Ln23換算でAl、Zr、Siか
ら選ばれる化合物を90重量%以下配合させることが好
ましく、複合酸化物としてはLnAlO3(LnはYを
含む希土類元素)、Ln4Al29、Ln3Al512
Ln2SiO5、Ln2Si27、Ln2Zr27等が挙げ
られるがこれに限定されるものではない。また希土類元
素も1種に限られず、2種以上から選ばれる複合酸化物
でもよい。
【0013】このような希土類元素を含む化合物を造粒
して得た造粒粉は、平均粒径を5〜80μm、好ましく
は20〜80μmとすることにより、溶射粉としての流
動性を向上することができる。造粒粉の平均粒子径が5
μmより小さいと製造が困難であり、80μmを超える
と粒子の中心部が溶射時に溶融されず未融着粉を生じた
り、密着強度が低く歩留の低下を招くおそれがある。
【0014】溶射粉は、高温のプラズマ炎に曝されるた
め、粒度分布がブロードであると微粒子側は蒸発し、粗
粒子側は溶融が不十分となり基材に付着しないといった
歩留の低下を招く。他方、粒度分布がシャープなものは
製造工程が複雑になり量産に適していない。また、粒度
分布がブロードな溶射粉は流動性が悪いため、粉体供給
時にノズル詰まりを生じやすくなる。以上の理由から分
散指数は0.1〜0.7が適している。この分散指数
は、下記の式で定義される。なお、D90は粒子の90%
がD90より小さい直径を有する粒子直径であり、D10
粒子の10%がD 10より小さい直径を有する粒子直径で
ある。 分散指数=(D90−D10)/(D90+D10
【0015】また、この溶射粉は、個々の粒子径が小さ
いため、溶射材の表面積が増大し、BET法により測定
した比表面積は1m2/g以上となっている。比表面積
が大きいため溶射時の熱効率が良くなり、溶射材の溶融
斑あるいは溶射基材への付着斑を防ぐことができる。比
表面積が5m2/gを超えると、構成粒子の粒径が小さ
過ぎて、溶射に際しての取り扱いが困難になる。他方、
比表面積が1m2/gより小さいと、プラズマ炎中での
溶融が不十分となって基材に十分密着しなくなり、歩留
が低下するおそれがある。
【0016】このような溶射粉は、一次粒子の平均粒径
が特に0.05〜10μm、好ましくは0.5〜10μ
mの元素の周期表3A族元素の化合物を水、アルコール
等にバインダーを加えてスラリー化し、これを転動型造
粒機、噴霧型造粒機、圧縮造粒機、流動造粒機等で造粒
し、乾燥した後、1200℃〜1800℃、好ましくは
1500℃〜1700℃の大気中で1〜10hr焼成す
ることにより、球状で流動性のよい平均粒径が5μm〜
80μmの範囲にある溶射粉が得られる。複合化合物の
場合は複合化合物の一次粒子を用いる事もできるし、複
合化合物を生成し得る一次粒子の混合粉を用いる事もで
きる。例えばLn3Al512の場合、Ln3Al512
一次粒子を造粒しても、Ln23とAl23をLn3
512組成になるような配合比で混合した物を造粒し
ても良い。バインダーとしては、ポリビニルアルコール
(PVA)、カルボキシメチルセルロース(CMC)、
ヒドロキシプロピルセルロース(HPC)、メチルセル
ロース(MC)等のセルロース類、ポリビニルピロリド
ン(PVP)、ポリエチレングリコール(PEG)、ポ
リテトラフルオロエチレン(PTFE)、フェノール樹
脂、エポキシ樹脂等が3A族元素の化合物に対し0.1
〜5重量%用いられる。
【0017】また、装置用部材への溶射は、プラズマ溶
射或いは減圧プラズマ溶射で行われ、プラズマガスとし
ては窒素/水素、アルゴン/水素、アルゴン/ヘリウ
ム、アルゴン/窒素、アルゴン単体、窒素ガス単体等を
用いることができるが、特に限定されるものではない。
溶射される装置用部材としては、アルミニウム、ニッケ
ル、クロム、亜鉛、ジルコニウム及びこれらの合金、ア
ルミナ、窒化アルミニウム、窒化珪素、炭化珪素、石英
ガラス、ジルコニア等からなる部材が挙げられ、部材表
面に厚さ50〜500μmの溶射被膜を形成させるとよ
い。このようにして溶射被膜の形成された部材は、特
に、半導体製造装置用部材として好ましいものである。
【0018】本発明の溶射材料は、微粒子で構成される
球状溶射粉であるため、熱効率が良く均一に溶融させる
ことができ、かつ流動性に優れているため、溶射ノズル
の閉塞を生じることなく溶射でき、得られる溶射被膜は
緻密である。また、鉄族金属化合物が酸化物換算で5p
pm以下の溶射粉を用いることにより、従来よりも耐食
性に優れ、部分腐食のない溶射被膜を得ることができ
る。このようにして形成された溶射被膜はハロゲン系プ
ラズマ耐性が高く、この溶射被膜の形成された部材は、
特に、半導体製造装置用部材として好ましいものであ
る。
【0019】さらに、本発明を下記の実施例、比較例に
より説明するが、本発明はこれらの実施例に限定される
ものではない。
【実施例】[実施例1]PVA(ポリビニルアルコー
ル)15gを溶かした純水15リットルに、平均粒子径
1.1μmでFe23が0.5ppm以下の酸化イット
リウム5kgを分散させてスラリーを作製し、2流体ノ
ズル噴霧型造粒機でこのスラリーを噴霧乾燥させ球状造
粒粉を作製した。さらに、この造粒粉を大気中1700
℃で2時間焼成し球状溶射粉とした。上記、溶射粉製造
工程によって得られた溶射粉の粒径をレーザー回折式の
粒度測定器で測定したところ、平均粒子径は38μmで
あった。測定した粒度分布より分散指数を求めたとこ
ろ、0.57であった。この溶射粉を酸分解してICP
分光分析(誘導結合高周波プラズマ分光分析)でFe2
3濃度を測定したところ、Fe23は1ppmであっ
た。また、BET法で比表面積を求めたところ、比表面
積は1.5m2/gであった。
【0020】さらに、この酸化イットリウム溶射粉をア
ルゴン/水素で減圧プラズマ溶射して、アルミニウム合
金基板上に膜厚210μmの被膜を形成した。溶射中、
ノズルの閉塞も無く、溶射歩留は40%であった。得ら
れた溶射部材をRIE(反応性イオンエッチング)装置
を用いてCF4プラズマ中で16時間の暴露試験を行い
エッチング速度を測定したところ、エッチング速度は2
nm/minであった。なお、このエッチング速度は、
溶射部材の一部をポリイミドテープでマスキングし、マ
スク有無の部分をレーザー顕微鏡で高度差計測すること
により求めた。これらの結果を表1にまとめて示した。
【0021】[実施例2]CMC(カルボキシメチルセ
ルロース)15gを溶かした純水15リットルに、平均
粒子径1.2μmでFe23が0.5ppm以下の酸化
イッテルビウム5kgを分散させてスラリーを作製し、
2流体ノズル噴霧型造粒機でこのスラリーを噴霧乾燥さ
せ球状造粒粉を作製した。さらに、この造粒粉を大気中
1500℃で2時間焼成し球状溶射粉とした。この溶射
粉製造工工程によって得られた平均粒子径46μm、分
散指数0.70、ICP分光分析によるFe23:1p
pm、BET法による比表面積1.8m2/gの酸化イ
ッテルビウム溶射粉を、アルゴン/水素で減圧プラズマ
溶射して、アルミニウム合金基板上に膜厚230μmの
被膜を形成した。溶射中、ノズルの閉塞も無く、溶射歩
留は45%だった。この溶射部材をRIE装置を用いて
実施例1に記載の条件で暴露試験を行ないエッチング速
度を測定したところ、エッチング速度は2nm/min
であった。これらの結果を表1にまとめて示した。
【0022】[実施例3]CMC(カルボキシメチルセ
ルロース)15gを溶かした純水15リットルに平均粒
子径1.2μmでFe23が0.5ppm以下の酸化イ
ッテルビウム5kgを分散させてスラリーを作製し、回
転ディスク噴霧型造粒機でこのスラリーを噴霧乾燥させ
球状造粒粉を作製した。さらに、この造粒粉を大気中1
500℃で2時間焼成し球状溶射粉とした。上記、溶射
粉製造工程によって得られた平均粒子径65μm、分散
指数0.62、ICP分光分析によるFe23:3pp
m、BET法による比表面積1.1m2/gの酸化イッ
テルビウム溶射粉を、アルゴン/水素で減圧プラズマ溶
射して、アルミニウム合金基板上に膜厚200μmの被
膜を形成した。溶射中、ノズルの閉塞も無く、溶射歩留
は41%であった。得られた溶射部材をRIE装置を用
いて実施例1に記載の条件で暴露試験を行ないエッチン
グ速度を測定したところ、エッチング速度は2nm/m
inであった。これらの結果を表1にまとめて示した。
【0023】[実施例4]PVA(ポリビニルアルコー
ル)15gを溶かした純水15リットルに平均粒子径
1.3μmでFe23が0.5ppm以下の酸化ジスプ
ロシウム5kgを分散させてスラリーを作製し、回転デ
ィスク噴霧型造粒機でこのスラリーを噴霧乾燥させ球状
造粒粉を作製した。さらに、この造粒粉を大気中140
0℃で2時間焼成し球状溶射粉とした。この溶射粉製造
工程によって得られた平均粒子径25μm、分散指数
0.68、ICP分光分析によるFe23:2ppm、
BET法による比表面積2.0m 2/gの酸化ジスプロ
シウム溶射粉を、アルゴン/水素で減圧プラズマ溶射し
てアルミニウム合金基板上に膜厚230μmの被膜を形
成した。溶射中、ノズルの閉塞も無く、溶射歩留は52
%であった。この溶射部材をRIE装置を用いて実施例
1に記載の条件で暴露試験を行ないエッチング速度を測
定したところ、エッチング速度は3nm/minであっ
た。これらの結果を表1にまとめて示した。
【0024】[実施例5]PVA(ポリビニルアルコー
ル)15gを溶かした純水15リットルに、平均粒子径
1.3μmでFe23が0.5ppm以下のY3Al5
12の複合酸化物粉5kgを分散させてスラリーを作製
し、このスラリーをマグネット除鉄器に通して磁性粉を
除いた後、2流体ノズル噴霧型造粒機でこのスラリーを
噴霧乾燥させ球状造粒粉を作製した。さらに、この造粒
粉を1700℃で2時間焼成し球状溶射粉とした。上
記、溶射粉製造工程によって得られた溶射粉の粒径をレ
ーザー回折式の粒度測定器で測定したところ、平均粒子
径は32μmであった。測定した粒度分布より分散指数
を求めたところ、0.52であった。この溶射粉を酸分
解してICP分光分析(誘導結合高周波プラズマ分光分
析)でFe23濃度を測定したところ、Fe23は1p
pmであった。また、BET法で比表面積を求めたとこ
ろ、比表面積は2.1m2/gであった。
【0025】さらに、このY3Al512溶射粉をアルゴ
ン/水素で減圧プラズマ溶射して、アルミニウム合金基
板上に膜厚210μmの被膜を形成した。溶射中、ノズ
ルの閉塞も無く、溶射歩留は52%であった。得られた
溶射部材をRIE(反応性イオンエッチング)装置を用
いてCF4プラズマ中で16時間の暴露試験を行いエッ
チング速度を測定したところ、エッチング速度は2nm
/minであった。なお、このエッチング速度は、溶射
部材の一部をポリイミドテープでマスキングし、マスク
有無の部分をレーザー顕微鏡で高度差計測することによ
り求めた。これらの結果を表1にまとめて示した。
【0026】[実施例6]PVA(ポリビニルアルコー
ル)15gを溶かした純水15リットルに、平均粒子径
1.5μmでFe23が0.5ppm以下のYb2Si
5粉5kgを分散させてスラリーを作製し、このスラ
リーをマグネット除鉄器に通して磁性粉を除いた後、2
流体ノズル噴霧型造粒機でこのスラリーを噴霧乾燥させ
球状造粒粉を作製した。さらに、この造粒粉を1700
℃で2時間焼成し球状溶射粉とした。上記、溶射粉製造
工程によって得られた溶射粉の粒径をレーザー回折式の
粒度測定器で測定したところ、平均粒子径は40μmで
あった。測定した粒度分布より分散指数を求めたとこ
ろ、0.60であった。この溶射粉を酸分解してICP
分光分析(誘導結合高周波プラズマ分光分析)でFe2
3濃度を測定したところ、Fe23は3ppmであっ
た。また、BET法で比表面積を求めたところ、比表面
積は1.3m2/gであった。
【0027】さらに、このYb2SiO5造粒粉をアルゴ
ン/水素で減圧プラズマ溶射して、アルミニウム合金基
板上に膜厚210μmの被膜を形成した。溶射中、ノズ
ルの閉塞も無く、溶射歩留は60%であった。得られた
溶射部材をRIE(反応性イオンエッチング)装置を用
いてCF4プラズマ中で16時間の暴露試験を行いエッ
チング速度を測定したところ、エッチング速度は2nm
/minであった。なお、このエッチング速度は、溶射
部材の一部をポリイミドテープでマスキングし、マスク
有無の部分をレーザー顕微鏡で高度差計測することによ
り求めた。これらの結果を表1にまとめて示した。
【0028】[比較例1]平均粒径0.9μmでFe2
3を10ppm含むY23を用いて、実施例1と同様
の条件で球状溶射粉を作製し、この球状溶射粉を実施例
1と同じ条件で溶射し、アルミニウム合金基板上に膜厚
210μmの被膜を形成し、エッチング速度を測定し
た。この結果を比較例1として表1にまとめて示した。
【0029】[比較例2]平均粒径4μmの酸化イット
リウムを溶融固化し、その後粉砕、分級して溶射粉を作
製した。この溶融粉砕法によって得られた平均粒子径3
6μm、分散指数0.61、ICP分光分析によるFe
23:55ppm、BET法による比表面積0.1m2
/gの酸化イットリウム溶融粉砕粉を、アルゴン/水素
で減圧プラズマ溶射して、アルミニウム合金基板上に膜
厚190μmの被膜を形成した。この溶射部材をRIE
装置を用いて実施例1に記載の条件で暴露試験を行ない
エッチング速度を測定したところ、エッチング速度は4
30nm/minであった。なお、このエッチング速度
は、溶射被膜表面に生じた斑点部分を測定したものであ
る。これらの結果を表1にまとめて示した。
【0030】[比較例3〜6]元素の周期表3A族から
選択された元素の化合物に代えて、Al23、Si
2、SiC、Si34を用いた以外は、実施例1に従
い溶射粉を作製し、実施例1と同じ条件で溶射し、エッ
チング速度を測定した。これらの結果を比較例3〜6と
して表1にまとめて示した。
【0031】
【表1】
【0032】表1にみられるように、元素の周期表3A
族から選択された元素の化合物からの溶射粉ではない比
較例3〜6は、いずれも、エッチング速度が大きく耐食
性に劣り、また、元素の周期表3A族から選択された元
素の化合物からの溶射粉ではあるが鉄族金属化合物(F
23)分が多い比較例1〜2では、溶射被膜表面に斑
点が見られ、その部分でのエッチング速度が極めて大き
く耐食性に劣り、溶射被膜として好ましいものが得られ
なかった。これに対して、実施例1〜6は、溶射中、ノ
ズル詰まりもなく、形成された溶射被膜はCF4プラズ
マ中での長時間暴露試験に耐え、エッチング速度も極め
て小さく耐食性に優れていた。
【0033】
【発明の効果】本発明の溶射粉は、溶射性に優れてお
り、この溶射粉を溶射して得られる溶射被膜は耐プラズ
マ性が高く、かつ緻密で耐食性に優れた溶射被膜を形成
することができる。このようにして形成された溶射被膜
は耐プラズマ性が高く、半導体製造装置部材用溶射被膜
として極めて優れている。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4K031 AA08 AB02 AB09 CB02 CB03 CB08 CB09 CB14 CB15 CB18 CB42 CB43 CB44 CB45 CB46 DA01 DA04 EA10

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 元素の周期表3A族から選択された一種
    以上の元素の化合物からなり、鉄族金属化合物が酸化物
    換算で5ppm以下であることを特徴とする溶射粉。
  2. 【請求項2】 前記元素の周期表3A族から選択された
    元素の化合物が希土類酸化物である請求項1に記載の溶
    射粉。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の周期表3A族から選択さ
    れた元素の化合物が希土類元素とAl、Si、Zrから
    選ばれる少なくとも1種以上の元素との複合酸化物であ
    る請求項2に記載の溶射粉。
  4. 【請求項4】 平均粒径が5μm〜80μmの範囲にあ
    る請求項1乃至3のいずれかに記載の溶射粉。
  5. 【請求項5】 分散指数が0.1以上、0.7以下であ
    る請求項1乃至4のいずれかに記載の溶射粉。
  6. 【請求項6】 比表面積が1m2/g以上、5m2/g以
    下である請求項1乃至5のいずれかに記載の溶射粉。
  7. 【請求項7】 請求項1乃至6のいずれかに記載の溶射
    粉を溶射して得られたものであることを特徴とするハロ
    ゲン系プラズマ耐性溶射被膜。
  8. 【請求項8】 請求項1乃至6に記載の溶射粉を溶射し
    て得られたものであることを特徴とする半導体製造装置
    部材用溶射被膜。
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