JP2002052155A - パチンコ機の不正防止装置 - Google Patents

パチンコ機の不正防止装置

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JP2002052155A
JP2002052155A JP2000247890A JP2000247890A JP2002052155A JP 2002052155 A JP2002052155 A JP 2002052155A JP 2000247890 A JP2000247890 A JP 2000247890A JP 2000247890 A JP2000247890 A JP 2000247890A JP 2002052155 A JP2002052155 A JP 2002052155A
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JP2000247890A
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Kunihiro Yamamoto
邦弘 山本
Katsuya Kojima
克也 小島
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MRD Co Ltd
Original Assignee
MRD Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 故意にパチンコ機の電源の停電を繰り返し発
生させても、不正に多くのパチンコ球が払い出されるこ
とを防止できるようにする。 【解決手段】 パチンコ機の裏面側に配置された払出制
御基板19に、払出許可スイッチ20を設ける。そし
て、賞球払出数のカウント期間中(球払出装置16の賞
球払出動作開始から該払出動作によって払い出された全
賞球を払出球検出センサ17で検出し終えるまでの期間
中)に電源が停電した場合は、電源が復帰しても、払出
許可スイッチ20がオン操作されるまでの期間、球払出
装置16の賞球払出動作を禁止すると共に、報知装置2
8のランプやブザーによって払出動作禁止状態であるこ
とを報知する。その後、パチンコ店の従業員によって払
出許可スイッチ20がオン操作されたときに、球払出装
置16の払出動作禁止状態を解除すると共に、報知装置
28の報知動作を停止する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、パチンコ球が不正
に払い出されることを防止するパチンコ機の不正防止装
置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年の一般的なパチンコ機は、球供給路
から供給されるパチンコ球を球払出装置で球排出路に払
い出し、この球排出路を流下するパチンコ球を払出球検
出センサで検出することで、実際に払い出されたパチン
コ球の個数をカウントするようにしている。この球払出
装置の払出動作中にパチンコ機の電源が停電した場合
は、その時点のパチンコ球払出数のカウント値を制御回
路のバックアップメモリに記憶し、電源復帰後に、記憶
したカウント値に基づいて残りの個数(払出指令数に対
する不足個数)のパチンコ球を払い出すようにしてい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、球払出装置
から払出球検出センサまでの間にはある程度の距離があ
るため、電源が停電して球払出装置の払出動作が停止し
ても、それまでに払い出されたパチンコ球のうちの何個
かは、球払出装置から払出球検出センサまでの間を流下
し、停電後に払出球検出センサの球検出位置を通過する
ことになる。しかし、払出球検出センサは、停電と同時
に機能しなくなるため、停電時までに検出されなかった
何個かのパチンコ球は、停電後に払出球検出センサの球
検出位置を通過しても、払出球検出センサでカウントさ
れずに払い出されてしまう。このため、電源復帰後に
は、停電時にカウントされなかった数のパチンコ球が、
余分に払い出されてしまう。従って、球払出装置の払出
動作中に、故意に電源の停電を何回も繰り返し発生させ
ると、不正に多くのパチンコ球を払い出させることが可
能となってしまう。
【0004】本発明はこのような事情を考慮してなされ
たものであり、従ってその目的は、故意に電源の停電を
繰り返し発生させても、不正に多くのパチンコ球が払い
出されることを防止することができ、不正行為に対する
防犯性を向上することができるパチンコ機の不正防止装
置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の請求項1のパチンコ機の不正防止装置は、
パチンコ機の電源が停電した場合に電源が復帰しても球
払出装置の払出動作を不正払出防止手段により禁止し、
この電源復帰後の払出動作禁止状態を、払出許可手段を
外部から操作することで解除するようにしたものであ
る。この構成では、停電発生後に電源が復帰しても、払
出許可手段を外部から操作しない限り、パチンコ球の払
出動作が再開されない。このため、仮に、払出動作中に
故意に電源の停電を繰り返し発生させて不正に多くのパ
チンコ球を払い出させようとしても、払出許可手段を外
部から操作しない限り、払出動作が再開されず、不正に
多くのパチンコ球が払い出されることを未然に防止する
ことができる。しかも、払出許可手段を外部から操作す
るまで払出動作禁止状態となっているため、不正行為が
行われたパチンコ機を容易に発見することができる。
【0006】ところで、球払出装置の払出動作開始から
該払出動作によって払い出された全パチンコ球を払出球
検出手段で検出し終えるまでの期間以外のときに停電が
発生した場合は、パチンコ球が払出球検出手段でカウン
トされずに払い出されることはないため、電源復帰直後
から球払出装置の払出動作を許可してもパチンコ球は余
分に払い出されない。
【0007】そこで、請求項2のように、球払出装置の
払出動作開始から該払出動作によって払い出された全パ
チンコ球を払出球検出手段で検出し終えるまでの期間中
又は球払出装置の払出動作開始から該払出動作終了後に
最後の1球が払出球検出手段の球検出位置を通過するの
に必要な所定時間が経過するまでの期間中に停電した場
合のみ、電源復帰後の払出動作を禁止するようにしても
良い。このようにすれば、電源復帰後の払出動作の禁止
を、パチンコ球を余分に払い出す可能性がある必要最小
限の場合のみに限定することができ、電源復帰後でも、
パチンコ球を余分に払い出すおそれがない場合は、電源
復帰直後から通常の払出制御を再開することができ、払
出許可手段を外部から操作する手間を省くことができ
る。
【0008】この場合、請求項3のように、電源復帰後
の払出動作が禁止されている期間中でも、球払出装置以
外のパチンコ機の各部の動作は、電源復帰直後から通常
通り動作させるようにすることが好ましい。このように
すれば、電源復帰後の払出動作が禁止されている期間中
でも、遊技客がパチンコ球を発射して遊技を行うことが
できる(但し、賞球の払出は、払出許可手段の操作後と
なる)。
【0009】また、請求項4のように、電源復帰後の払
出動作が禁止されている期間中に払出動作禁止状態であ
ることを報知する報知手段を設けるようにしても良い。
このようにすれば、遊技客が電源復帰後の払出動作禁止
の状態を確認できると共に、パチンコ店の従業員又は関
係者が払出動作禁止状態となっているパチンコ機を判別
しやすくなり、故意の停電によって払出動作禁止状態と
なった場合に、そのパチンコ機を早期に発見することが
できる。
【0010】また、請求項5のように、払出許可手段
は、パチンコ機の裏側に設けるようにすると良い。この
ようにすれば、パチンコ店の従業員又は関係者以外の者
が、不正に払出許可手段を操作して払出動作禁止状態を
解除することを防止できる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態を図面
に基づいて説明する。まず、図2に基づいてパチンコ機
の裏面側の構成を概略的に説明する。パチンコ機11の
裏面側には、裏部品を組み付ける機構板12が取り付け
られている。この機構板12の裏面上部には、パチンコ
球を貯溜する球タンク13が設けられ、この球タンク1
3には、そこから流れ出るパチンコ球を整列状態で流下
させるタンクレール14が接続されている。このタンク
レール14の下端には、球供給路15が設けられ、その
球供給路15の下端部に、球払出装置16が接続されて
いる。また、球払出装置16の下流側には、球払出装置
16から払い出されたパチンコ球を検出する払出球検出
手段である払出球検出センサ17(図1参照)が設けら
れている。
【0012】また、裏機構板12の裏面下部には、パチ
ンコ機11全体の制御を管理するメイン制御基板18
と、球払出装置16を制御する払出制御基板19が設け
られている。この払出制御基板19には、図3及び図4
に示すように、球払出装置16の払出動作禁止状態を解
除するための払出許可スイッチ20(払出許可手段)が
実装されている。払出制御基板19は、基板ケース21
内に収納されているが、基板ケース21のうちの払出許
可スイッチ20に対応する位置には、小孔22が形成さ
れ、この小孔22内に、例えば棒状の治具等を挿入する
ことで、払出許可スイッチ20のスイッチ接点をオンす
るプッシュ部20aを押圧できるようになっている。
【0013】また、図1に示すように、パチンコ機11
には、メイン制御基板18や払出制御基板19等の各種
の制御基板に直流電圧を供給するための電源回路基板2
3と電源中継基板24とが設けられている。電源回路基
板23は、外部電源(図示せず)から供給される交流電
圧(例えばAC24V)を複数種類の直流電圧に変換
し、この電源回路基板23から出力される各直流電圧
が、電源中継基板24で各制御基板毎に必要とする電源
電圧に応じて分配されてメイン制御基板18や払出制御
基板19等の各制御基板に供給される。また、電源回路
基板23には、バックアップ電源(図示せず)が設けら
れ、このバックアップ電源が電源中継基板24を介して
メイン制御基板18と払出制御基板19に接続されてい
る。メイン制御基板18と払出制御基板19には、バッ
クアップメモリ(図示せず)が内蔵され、停電時でもバ
ックアップ電源によってバックアップメモリ内の記憶情
報が保持される。
【0014】更に、電源回路基板23には、電源電圧監
視回路25が設けられている。この電源電圧監視回路2
5は、例えばAC24V電源電圧が異常低下したときに
電源電圧異常信号を出力する。この電源電圧監視回路2
5から出力される電源電圧異常信号は、電源中継基板2
4を介してメイン制御基板18と払出制御基板19の各
CPU26,27のNMI端子に入力される。また、パ
チンコ機11には、ブザー、ランプ等で構成された報知
装置28(報知手段)が設けられている。
【0015】メイン制御基板18は、入賞球センサ29
からの入賞信号に応じて賞球払出指令を払出制御基板1
9に送信する。一方、払出制御基板19は、受信した賞
球払出指令に応じて球払出装置16の動作を制御して、
賞球払出指令に応じた数のパチンコ球(賞球)を払い出
すと共に、払出球検出センサ17の出力信号を枠中継基
板30を介して取り込んで賞球の払出数をカウントす
る。
【0016】また、払出制御基板19は、図5の電源停
電時制御プログラム及び図6の不正払出防止制御プログ
ラムを実行することで、賞球払出数のカウント期間中に
パチンコ機11の電源が停電した場合には、電源が復帰
しても球払出装置16の賞球払出動作を禁止し、その
後、パチンコ店の従業員又は関係者が払出許可スイッチ
20をオンしたときに電源復帰後の賞球払出動作禁止状
態を解除する。以下、図5及び図6の各プログラムの処
理内容を説明する。
【0017】[電源停電時制御]図5の電源停電時制御
プログラムは、パチンコ機11の電源停電時(又は電源
オフ時)に割込み処理にて実行される。本実施形態で
は、電源停電時(又は電源オフ時)に、電源回路基板2
3の電源電圧監視回路25から出力される電源電圧異常
信号が払出制御基板19のCPU27のNMI端子に入
力されるため、払出制御基板19で、NMI割込みが発
生して、CPU27の駆動電圧がCPU27の正常動作
電圧以下に低下するまでの間に図5の電源停電時制御プ
ログラムが実行される。
【0018】本プログラムが起動されると、まず、ステ
ップ101で、賞球払出数のカウント期間中か否かを判
定する。この賞球払出数のカウント期間は、球払出装置
16の賞球払出動作開始から該払出動作によって払い出
された全賞球を払出球検出センサ17で検出し終えるま
での期間である。或は、球払出装置16の賞球払出動作
開始から該払出動作終了後に最後の1球が払出球検出セ
ンサ17の球検出位置を通過するのに必要な所定時間が
経過するまでの期間としても良い。
【0019】このステップ101で、賞球払出数のカウ
ント期間中と判定されれば、球払出装置16から払い出
された賞球のうちの何個かが、停電の発生によって払出
球検出センサ17でカウントされない可能性があるた
め、電源復帰後に、停電時にカウントされなかった数の
賞球が余分に払い出されてしまうおそれがある。このた
め、ステップ102に進み、電源復帰後の球払出装置1
6の賞球払出動作を禁止するために、払出禁止フラグを
セットする。この後、ステップ103に進み、バックア
ップ処理を実行して、賞球払出数のカウント値、プログ
ラムカウンタのカウント値等のデータをバックアップメ
モリに記憶した後、本プログラムを終了する。
【0020】一方、ステップ101で、賞球払出数のカ
ウント期間中でないと判定された場合は、停電が発生し
ても、賞球が払出球検出センサ17でカウントされずに
払い出されることはないため、電源復帰後に、賞球が余
分に払い出されてしまうおそれがない。このため、電源
復帰後の球払出装置16の賞球払出動作を許可しても良
いと判断して、払出禁止フラグをリセットしたまま、ス
テップ103に進み、バックアップ処理を実行して、本
プログラムを終了する。
【0021】[不正払出防止制御]図6の不正払出防止
制御プログラムは、パチンコ機11の電源復帰後(又は
電源投入後)に実行される。本プログラムが起動される
と、まず、ステップ201で、バックアップメモリにバ
ックアップデータが記憶されているか否かを判定し、バ
ックアップデータが記憶されていれば、ステップ209
に進み、電源停電時(又は電源オフ時)に図5のステッ
プ103で記憶したプログラムカウンタのカウント値を
読み出し、そのカウント値を復帰させる。これにより、
電源停電直前に終了したステップの次のステップにジャ
ンプして、そのステップの処理から実行する。
【0022】一方、バックアップメモリにバックアップ
データが記憶されていなければ(例えば、製造後、初め
て電源投入した場合)、ステップ202に進み、各種の
初期設定を実施する。この後、ステップ203に進み、
所定時間(例えば1ms)待機した後、ステップ204
に進み、払出制御基板19が担当している制御のうち球
払出装置16の賞球払出制御以外の各種の制御を実施す
る。例えば、報知装置28の動作制御では、払出禁止フ
ラグのセット/リセットに応じて報知装置28の報知動
作/報知停止を切り換える。
【0023】この後、ステップ205に進み、払出禁止
フラグがセットされているか否かを判定し、もし、払出
禁止フラグがセットされていなければ、ステップ208
に進み、賞球払出制御を実施した後、上記ステップ20
3に戻る。
【0024】一方、ステップ205で、払出禁止フラグ
がセットされていると判定された場合は、ステップ20
6に進み、払出許可スイッチ20が押された(オンされ
た)か否かを判定し、払出許可スイッチ20が押されて
いなければ、上記ステップ203に戻る。その後、払出
許可スイッチ20が押されたときに、ステップ206で
「Yes」と判定されて、ステップ207に進み、払出
禁止フラグをリセットした後、ステップ208に進み、
賞球払出制御を実施した後、上記ステップ203に戻
る。
【0025】従って、賞球払出数カウント期間以外のと
きに電源が停電した場合の電源復帰後又は電源投入後
(払出禁止フラグがセットされていないとき)は、ステ
ップ203〜205、208の処理を繰り返し実行し
て、報知装置28を報知停止状態に保持し、賞球払出指
令に応じて球払出装置16を払出動作させて賞球を払い
出す処理を繰り返す。
【0026】一方、賞球払出数カウント期間中に電源が
停電した場合の電源復帰後(払出禁止フラグがセットさ
れているとき)は、払出許可スイッチ20が押されるま
での期間は、ステップ207,208に進むことなく、
ステップ203〜206の処理を繰り返し実行して、球
払出装置16の賞球払出動作を禁止すると共に、報知装
置28のランプやブザーによって払出動作禁止状態であ
ることを報知する処理を繰り返す。
【0027】その後、パチンコ店の従業員又は関係者に
よって払出許可スイッチ20が押されて払出禁止フラグ
をリセットした後は、ステップ203〜205,208
の処理を繰り返し実行して、球払出装置16の払出動作
禁止状態を解除すると共に、報知装置28の報知動作を
停止し、まず、停電時にバックアップメモリに記憶した
賞球払出数のカウント値に基づいて残りの個数(賞球払
出指令数に対する不足個数)の賞球を払い出す。その後
は、賞球払出指令に応じて球払出装置16を払出動作さ
せて賞球を払い出す処理を繰り返す。以上説明した図5
の電源停電時制御プログラム及び図6の不正払出防止制
御プログラムが、特許請求の範囲でいう不正払出防止手
段に相当する役割を果たす。
【0028】以上説明した本実施形態では、パチンコ機
11の電源が停電した場合の電源復帰後に球払出装置1
6の賞球払出動作を禁止し、パチンコ店の従業員又は関
係者が払出許可スイッチ20を押したときに球払出装置
16の賞球払出動作禁止を解除するようにしたので、仮
に、球払出装置16の賞球払出動作中に故意に電源の停
電を繰り返し発生させて不正に多くの賞球を払い出させ
ようとしても、パチンコ店の従業員又は関係者が払出許
可スイッチ20を押さない限り、賞球払出動作が再開さ
れず、不正に多くの賞球が払い出されることを未然に防
止することができ、不正行為に対する防犯性を向上する
ことができる。しかも、パチンコ店の従業員又は関係者
が払出許可スイッチ20を押すまで賞球払出動作禁止状
態となっているため、パチンコ店の従業員又は関係者
は、不正行為が行われたパチンコ機11を簡単に見つけ
出すことができるという利点もある。
【0029】更に、本実施形態では、賞球払出数のカウ
ント期間中(球払出装置16の賞球払出動作開始から該
払出動作によって払い出された全賞球を払出球検出セン
サ17で検出し終えるまでの期間中)に停電した場合の
み、電源復帰後の賞球払出動作を禁止するようにしたの
で、電源復帰後の賞球払出動作の禁止を、賞球を余分に
払い出す可能性がある必要最小限の場合のみに限定する
ことができ、電源復帰後でも、賞球を余分に払い出すお
それがない場合は、払出許可スイッチ20を押さなくて
も電源復帰直後から通常の賞球払出制御を開始すること
ができ、パチンコ店の従業員又は関係者が払出許可スイ
ッチ20を押す手間(賞球払出動作禁止を解除する手
間)を省くことができる。
【0030】また、本実施形態では、払出制御基板19
の賞球払出制御のみを禁止することで球払出装置16の
賞球払出動作を禁止するようにしているので、電源復帰
後の賞球払出動作が禁止されている期間中でも、払出制
御基板19の賞球払出制御以外の制御及び他の各種制御
基板の制御は通常通り実施され、球払出装置16以外の
パチンコ機11の各部の動作は、電源復帰直後から通常
通り動作させることができる。このため、電源復帰後の
賞球払出動作が禁止されている期間中でも、遊技客がパ
チンコ球を発射して遊技を行うことができる。この場
合、賞球は、賞球払出動作禁止の解除後に払い出され
る。
【0031】また、本実施形態では、電源復帰後の賞球
払出動作が禁止されている期間中に報知装置28のラン
プやブザーによって払出動作禁止状態であることを報知
するようにしたので、遊技客が賞球払出動作禁止状態と
なっていることを確認することができると共に、パチン
コ店の従業員又は関係者が賞球払出動作禁止状態となっ
ているパチンコ機を判別しやすくなり、故意の停電によ
って払出動作禁止状態となった場合に、そのパチンコ機
を早期に発見することが可能となる。
【0032】尚、パチンコ店の従業員又は関係者が、他
の方法(例えば、ホールコンピュータ等)で払出動作禁
止状態であることを確認することができれば、必ずし
も、報知装置28を設ける必要はない。
【0033】更に、本実施形態では、払出許可スイッチ
20を、パチンコ機11の裏面側に配置した払出制御基
板19に実装するようにしたので、パチンコ機11の前
面側からは払出許可スイッチ20を操作することができ
ず、パチンコ店の従業員又は関係者以外の者が、不正に
払出許可スイッチ20を操作して払出動作禁止状態を解
除することを防止でき、不正防止効果を高めることがで
きる。
【0034】しかしながら、払出許可スイッチ20の取
付位置は、払出制御基板19に限定されず、パチンコ店
の従業員又は関係者以外の者が操作できないような場所
であれば、適宜変更しても良い。或は、各パチンコ機に
接続されたホールコンピュータ等を不正払出防止手段と
して用いて、ホールコンピュータ等から払出許可信号を
パチンコ機に出力することで、電源復帰後の払出動作禁
止状態を解除するようにしても良い。
【0035】また、本実施形態では、本発明を球貸し機
能を持たないパチンコ機に適用して賞球払出数カウント
期間中に電源が停電した場合の電源復帰後に、球払出装
置16の賞球払出動作を禁止するようにしたが、本発明
を球貸し機能を備えたCR機に適用して賞球払出数や貸
球払出数のカウント期間中に電源が停電した場合の電源
復帰後に、球払出装置16の払出動作を禁止するように
しても良い。
【0036】また、パチンコ球払出数カウント期間に限
定されず、電源が停電した場合の電源復帰後は、常に球
払出装置16の払出動作を禁止するようにしても良い。
また、上記実施形態では、電源回路基板23に、電源電
圧監視回路25を設けるようにしたが、払出制御基板1
9に、電源電圧監視回路を設けるようにしても良い。
【0037】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
の請求項1のパチンコ機の不正防止装置によれば、パチ
ンコ機の電源が停電した場合に電源復帰後の球払出装置
の払出動作を禁止し、この払出動作禁止状態を払出許可
手段を外部から操作することで解除するようにしたの
で、仮に、払出動作中に故意に電源の停電を繰り返し発
生させて不正に多くのパチンコ球を払い出させようとし
ても、払出許可手段を外部から操作しない限り、払出動
作が再開されず、不正に多くのパチンコ球が払い出され
ることを未然に防止することができると共に、払出許可
手段を外部から操作するまで払出動作禁止状態となって
いるため、不正行為が行われたパチンコ機を容易に発見
することができ、不正防止効果を向上することができ
る。
【0038】また、請求項2では、球払出装置の払出動
作開始から該払出動作によって払い出された全パチンコ
球を払出球検出手段で検出し終えるまでの期間中又は球
払出装置の払出動作開始から該払出動作停止後所定時間
が経過するまでの期間中に停電した場合のみ、電源復帰
後の払出動作を禁止するようにしたので、無用な払出動
作禁止を無くすことができ、払出許可手段を外部から操
作する手間を軽減することができる。
【0039】更に、請求項3では、電源復帰後の払出動
作が禁止されている期間中でも、球払出装置以外のパチ
ンコ機の各部の動作は、通常通り動作可能にしたので、
払出動作禁止期間中でも、遊技客がパチンコ球を発射し
て遊技を行うことができ、遊技客に与える不快感を最小
限に抑えることができる。
【0040】また、請求項4では、払出動作禁止状態で
あることを報知手段で報知するようにしたので、遊技客
が払出動作禁止状態を確認できると共に、故意の停電に
よって払出動作禁止状態となった場合に、そのパチンコ
機をパチンコ店の従業員又は関係者が早期に発見するこ
とができる。
【0041】また、請求項5では、払出許可手段をパチ
ンコ機の裏側に設けるようにしたので、パチンコ店の従
業員又は関係者以外の者による払出許可手段の操作を防
止することができ、防犯性を更に向上することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態のパチンコ機の電気的構成
を示すブロック図
【図2】パチンコ機の裏面図
【図3】払出制御基板を基板ケースに収納した状態を示
す裏面図
【図4】払出制御基板を基板ケースに収納した状態を示
す横断面図
【図5】電源停電時制御プログラムの処理の流れを示す
フローチャート
【図6】不正払出防止制御プログラムの処理の流れを示
すフローチャート
【符号の説明】
11…パチンコ機、16…球払出装置、17…払出球検
出センサ(払出球検出手段)、18…メイン制御基板、
19…払出制御基板(不正払出防止手段)、20…払出
許可スイッチ(払出許可手段)、23…電源回路基板、
25…電源電圧監視回路、28…報知装置(報知手
段)。
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A63F 7/02 350 A63F 7/02 350B

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 パチンコ球を払い出す球払出装置を備え
    たパチンコ機において、 パチンコ機の電源が停電した場合に電源復帰後の前記球
    払出装置の払出動作を禁止する不正払出防止手段と、 前記不正払出防止手段による電源復帰後の払出動作禁止
    状態を外部からの操作により解除する払出許可手段とを
    備えていることを特徴とするパチンコ機の不正防止装
    置。
  2. 【請求項2】 前記球払出装置から払い出されたパチン
    コ球を検出する払出球検出手段を備え、 前記不正払出防止手段は、前記球払出装置の払出動作開
    始から該払出動作によって払い出された全パチンコ球を
    前記払出球検出手段で検出し終えるまでの期間中又は前
    記球払出装置の払出動作開始から該払出動作終了後に最
    後の1球が前記払出球検出手段の球検出位置を通過する
    のに必要な所定時間が経過するまでの期間中に停電が発
    生した場合のみ、電源復帰後の払出動作を禁止すること
    を特徴とする請求項1に記載のパチンコ機の不正防止装
    置。
  3. 【請求項3】 前記不正払出防止手段により電源復帰後
    の払出動作が禁止されている期間中でも、前記球払出装
    置以外のパチンコ機の各部の動作は、電源復帰直後から
    通常通り動作させることを特徴とする請求項1又は2に
    記載のパチンコ機の不正防止装置。
  4. 【請求項4】 前記不正払出防止手段により電源復帰後
    の払出動作が禁止されている期間中に払出動作禁止状態
    であることを報知する報知手段を備えていることを特徴
    とする請求項1乃至3のいずれかに記載のパチンコ機の
    不正防止装置。
  5. 【請求項5】 前記払出許可手段は、パチンコ機の裏側
    に設けられていることを特徴とする請求項1乃至4のい
    ずれかに記載のパチンコ機の不正防止装置。
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