JP5179152B2 - 遊技媒体払出装置 - Google Patents
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請求項1に係る発明は、遊技機にて利用される遊技媒体の払い出しを行う媒体払出手段と、前記媒体払出手段が行う媒体払出動作の異常を検知する異常検知手段と、前記異常からの復帰を指示するためのリセット操作がされるリセット操作手段と、前記媒体払出手段での媒体払出動作中に前記異常検知手段が異常を検知すると当該媒体払出動作を停止させ、当該停止の後に前記リセット操作手段でのリセット操作があると当該媒体払出動作を再開させる動作制御手段と、を具備する遊技媒体払出装置において、前記動作制御手段は、前記異常検知手段による異常検知回数を計数する計数手段と、前記計数手段による計数結果を所定閾値と比較する比較手段と、前記比較手段での比較の結果、前記媒体払出手段による媒体払出動作の開始から当該媒体払出動作が終了するまでの間、若しくは当該開始から所定複数度の媒体払出動作が終了するまでの間、または当該開始から所定時間が経過するまでの間に、前記計数手段による計数結果が前記所定閾値以上となると、前記リセット操作手段でのリセット操作があっても当該リセット操作を無効とし、前記リセット操作を無効とした状態において、前記遊技媒体払出装置の電源を一旦オフとした後、電源をオンするか、あるいは、管理サーバから前記遊技媒体払出装置に対してリセット操作を有効とする旨の指示が与えられると、前記リセット操作を有効とする操作管理手段とを備えることを特徴とする遊技媒体払出装置である。
なお、ここでは、遊技媒体払出装置として、遊技媒体の一例であるメダルの貸し出しを行うメダル貸出機を例に挙げて、以下の説明を行う。
先ず、メダル貸出機の構成について説明する。
図1はメダル貸出機の概略構成例を示す説明図であり、図2はその外観を示す正面図である。図3は、メダル貸出機の機能構成例を示すブロック図である。
紙幣処理部2では、紙幣投入口2aへの高額紙幣の投入に対応し得るようになっている。ここで、「高額紙幣」とは、後述するメダル払い出しの最小単位相当額を超える額の紙幣のことをいう。具体的には、例えば最小単位相当額が千円であれば、二千円札、五千円札および一万円札が、高額紙幣に該当する。なお、紙幣処理部2は、高額紙幣のみならず、高額紙幣に該当しない紙幣(例えば千円札)の紙幣投入口2aへの投入にも対応し得るものとする。
このような高額紙幣を含む紙幣の投入に対応するために、紙幣処理部2は、紙幣投入口2aへの投入紙幣の金種を識別する図示しない紙幣識別機(以下「ビルバリ」という。)と、投入紙幣を金種別に保管する図示しない紙幣保管庫と、を備えている。さらに、紙幣処理部2は、図2に示すように、ビルバリによる金種の識別結果を紙幣投入者(遊技者)に通知するための識別結果表示部2dを備えている。なお、ビルバリによる金種識別については、公知技術を利用して実現すればよいため、ここではその詳細の説明を省略する。
取引情報とは、遊技者へのメダルの貸し出し、すなわち当該遊技者との取引に必要となる情報のことをいい、具体的には、メダル貸し出しの対価となる金銭に相当する遊技価値に関する情報(例えば、遊技価値としての金額を特定する金額情報。)、当該金額情報についての入出金に関する情報(例えば、入出金履歴を特定する金額情報。)、情報記憶に関するエラー情報(例えば、発生したエラーの種類や発生日時等を特定する情報。)、その他の情報が含まれる。
記憶媒体挿入口3aに挿入される情報記憶媒体としては、代表的なものとして、磁気ストライプカード(以下、単に「磁気カード」という。)が挙げられる。ただし、情報の読み出しおよび書き込みが可能であれば、他のもの(例えば、ICカード、ICコイン)であっても構わない。以下の説明では、情報記憶媒体が磁気カードである場合を例に挙げる。
このような磁気カードに対応するために、記憶媒体処理部3は、記憶媒体挿入口3aに挿入された磁気カードからの情報読み出しおよび当該磁気カードへの情報書き込みを行う図示しないカードリーダライタ(以下「カードR/W」と略す。)を備えている。さらに、記憶媒体処理部3では、情報未記憶の磁気カードを保持するカード保管庫(ただし不図示)を備えており、そのカード保管庫から取り出した磁気カードに対してカードR/W3bが情報書き込みを行った後に、当該磁気カードを記憶媒体挿入口3aから排出し得るようになっている。また、記憶媒体処理部3は、図2に示すように、カード投入者が操作するメダル貸出スイッチ3cおよびカード返却スイッチ3dと、カードR/Wが磁気カードから読み出した金額情報をカード投入者(遊技者)に通知するための読み出し結果表示部3eと、を備えている。なお、記憶媒体処理部3のカードR/Wによる情報読み出しおよび情報書き込みについては、公知技術を利用して実現すればよいため、ここではその詳細の説明を省略する。
メダル処理部4は、メダルを貯留するメダル貯留箱4aと、そのメダル貯留箱4a内のメダル貯留量を検出する上段センサ4bおよび下段センサ4cと、メダル貯留箱4a内から所定単位のメダルを払い出すメダル払出機構4dと、を備えて構成されている。なお、メダル貯留箱4a内に貯留されるメダルは、装置前面に開閉可能に設けられている錠付きのメダル補給口4eから補給されたものであってもよいし、メダル貯留箱4aに連結されたシュート(ただし不図示)を介して自動補給装置から補給されたものであってもよい。また、メダル払出機構4dによるメダル払い出しについては、公知技術を利用して実現すればよいため、ここではその詳細の説明を省略する。さらに、メダル処理部4は、メダル払出機構4dからのメダルが、図2(a)に示すように、開閉可能なカバーを有したメダル受け部4fを通じて遊技者に対して払い出されるように構成されていてもよいし、図2(b)に示すように、メダルシュート4gを通じて遊技機に直接案内されるように構成されていてもよい。
なお、制御部6は、メダル貸出機1の上位機となる管理サーバ等が存在する場合には、当該管理サーバ等と通信可能に接続しており、当該管理サーバ等との間で各種情報(カードから読み出した金額情報やメダル貸出機1における設定を管理する情報等。)の授受を行い得るようになっている。さらに、メダル処理部4のメダル貯留箱4aに対して自動補給装置からメダル補給が行われる場合には、当該自動補給装置と通信可能に接続しており、メダル処理部4のセンサ4b,4cでの検出結果に基づき、当該自動補給装置に対してメダルの補給を要求する補給要求信号を送信するようになっている。
このような異常検知手段6bとしての機能を備え、かつ、リセットスイッチ6aと接続することにより、制御部6は、メダル処理部4のメダル払出機構4dでのメダルメダル払出動作中に異常検知手段6bが異常を検知すると当該メダル払出動作を停止させ、当該停止の後にリセットスイッチ6aでのリセット操作があると当該メダル払出動作を再開させるようになっている。
ただし、計数手段6cは、メダル処理部4によるメダル払出動作の開始から当該メダル払出動作が終了するまでの間、若しくは当該開始から所定複数度のメダル払出動作が終了するまでの間、または当該開始から所定時間が経過するまでの間のいずれかについて、異常検知回数の計数を行う。つまり、計数手段6cは、一度のメダル払出動作中での異常検知回数、所定複数度に亘るメダル払出動作中での異常検知回数、または、メダル払出動作開始から所定時間が経過するまでの間の異常発生回数について、その計数を行うようになっている。どの期間について計数を行うかは、予め設定されているものとする。なお、ここでいう一度のメダル払出動作とは、所定単位(例えば、千円分に相当する50枚毎。)のメダル払出の開始から当該所定単位のメダル払出の終了までのメダル払出動作のことである。また、所定複数度については、予め設定されていればよく、その度数が特に限定されることはない。
次に、以上のように構成されたメダル貸出機1における処理動作例、特に制御部6による動作制御例について説明する。
先ず、メダル貸出機1における基本的な処理動作例であるメダル払出動作について説明する。
図4は、メダル貸出機1におけるメダル払出動作の一例を示すフローチャートである。
続いて、メダル貸出機1における特徴的な処理動作例である異常復帰動作について説明する。なお、ここでは、計数手段6cが一度のメダル払出動作中での異常検知回数について計数を行うように設定されている場合を例に挙げる。
図5は、メダル貸出機1における異常復帰動作の一例を示すフローチャートである。
例えば、所定閾値以上の異常が発生した場合に、アラーム出力に応じて遊技場の店員等が異常発生のあったメダル貸出機1の設置箇所まで赴き、異常発生や不正行為の有無等を確認する。そして、不正行為でない場合については、リセット操作を無効にしたことによる未払出メダルについての遊技者への払い出しを、当該店員等が手渡しで行う。さらに、異常発生があったメダル貸出機1については、当該店員等が電源OFF/ONによりいわゆるパワー・オン・リセットを行い、これによりそれ以降メダル払出動作を行うことを可能にする。
また、その他にも、例えば、所定閾値以上の異常が発生した場合に、その旨をメダル貸出機1の上位機となる管理サーバ等へ通知し、その通知に応じて遊技場の管理者や責任者等が異常発生のあったメダル貸出機1についての状況確認を行う。そして、不正行為がなかった場合については、管理サーバ等を操作して、当該管理サーバ等からメダル貸出機1に対して当該メダル貸出機1でのリセット操作が有効となるように指示を与え、これにより当該メダル貸出機1でのリセット操作によりメダル払出動作を再開させることを可能にすることも考えられる。
したがって、本実施形態におけるメダル貸出機1によれば、メダル払出動作中の異常発生による当該メダル払出動作の停止からの復帰を指示するためのリセット操作に回数制限を設けたことになるので、当該リセット操作に関する不正行為により多量のメダルが不正に払い出されてしまうのを有効に防止することができる。すなわち、不正行為によってメダルが払い出されている場合でも、制限回数以上に異常発生があれば、メダル払出動作の再開によるメダルの払い出しを行わないようにするので、その不正行為によりメダルが多量に払い出されるのを防止できるのである。
具体的には、計数手段6cが所定複数度に亘るメダル払出動作中での異常検知回数を計数するものであり、所定複数度が例えば「四度」に設定されている場合であれば、あるメダル払出動作の開始から四度目のメダル払出動作が終了するまでの間に、異常検知回数の計数結果が所定閾値以上となると、リセット操作が不正行為によるものである可能性が非常に高いと考えられることから、これを無効とすることで、メダル払出動作の再開によるメダルの払い出しを行わないようにすることが考えられる。
また、計数手段6cがメダル払出動作開始から所定時間が経過するまでの間の異常発生回数を計数するものであれば、例えば、あるメダル払出動作の開始から「5分」という所定時間が経過するまでの間に「4回」という所定閾値以上の異常発生回数があったり、あるいはあるメダル払出動作の開始から「30秒」という所定時間が経過するまでの間に「2回」という所定閾値以上の異常発生回数があると、リセット操作が不正行為によるものである可能性が非常に高いと考えられることから、これを無効とすることで、メダル払出動作の再開によるメダルの払い出しを行わないようにすることが考えられる。
Claims (3)
- 遊技機にて利用される遊技媒体の払い出しを行う媒体払出手段と、
前記媒体払出手段が行う媒体払出動作の異常を検知する異常検知手段と、
前記異常からの復帰を指示するためのリセット操作がされるリセット操作手段と、
前記媒体払出手段での媒体払出動作中に前記異常検知手段が異常を検知すると当該媒体払出動作を停止させ、当該停止の後に前記リセット操作手段でのリセット操作があると当該媒体払出動作を再開させる動作制御手段と、
を具備する遊技媒体払出装置において、
前記動作制御手段は、
前記異常検知手段による異常検知回数を計数する計数手段と、
前記計数手段による計数結果を所定閾値と比較する比較手段と、
前記比較手段での比較の結果、前記媒体払出手段による媒体払出動作の開始から当該媒体払出動作が終了するまでの間、若しくは当該開始から所定複数度の媒体払出動作が終了するまでの間、または当該開始から所定時間が経過するまでの間に、前記計数手段による計数結果が前記所定閾値以上となると、前記リセット操作手段でのリセット操作があっても当該リセット操作を無効とし、前記リセット操作を無効とした状態において、前記遊技媒体払出装置の電源を一旦オフとした後、電源をオンするか、あるいは、管理サーバから前記遊技媒体払出装置に対してリセット操作を有効とする旨の指示が与えられると、前記リセット操作を有効とする操作管理手段と
を備えることを特徴とする遊技媒体払出装置。 - 前記所定閾値を設定するための閾値設定手段を備えることを特徴とする請求項1記載の遊技媒体払出装置。
- 前記所定閾値が4回に設定されていることを特徴とする請求項1または2記載の遊技媒体払出装置。
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