JP2009125423A - 遊技媒体払出装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】遊技媒体の自動補給を通じて多量の遊技媒体が不正に払い出されるのを有効に防止する。
【解決手段】遊技媒体の所定単位量毎の払い出し、当該遊技媒体の貯留および媒体貯留量の検知を行う遊技媒体処理部4と、媒体貯留量の検知結果がニアエンド検知状態に遷移すると媒体補給装置に対して補給要求信号を出力して遊技媒体の補給を要求する動作制御手段6と、を具備する遊技媒体払出装置1において、前記動作制御手段6には、媒体貯留量の検知結果がニアエンド検知状態に遷移した回数を計数する計数手段6bと、その計数結果を所定閾値と比較する比較手段6cと、前記遊技媒体処理部4での所定単位量の媒体払い出しから次の所定単位量の媒体払い出しの間に前記計数結果が前記所定閾値以上となると前記ニアエンド検知状態への遷移があっても前記補給要求信号を出力しないようにする信号管理手段6dと、を設ける。
【選択図】図3
【解決手段】遊技媒体の所定単位量毎の払い出し、当該遊技媒体の貯留および媒体貯留量の検知を行う遊技媒体処理部4と、媒体貯留量の検知結果がニアエンド検知状態に遷移すると媒体補給装置に対して補給要求信号を出力して遊技媒体の補給を要求する動作制御手段6と、を具備する遊技媒体払出装置1において、前記動作制御手段6には、媒体貯留量の検知結果がニアエンド検知状態に遷移した回数を計数する計数手段6bと、その計数結果を所定閾値と比較する比較手段6cと、前記遊技媒体処理部4での所定単位量の媒体払い出しから次の所定単位量の媒体払い出しの間に前記計数結果が前記所定閾値以上となると前記ニアエンド検知状態への遷移があっても前記補給要求信号を出力しないようにする信号管理手段6dと、を設ける。
【選択図】図3
Description
本発明は、パチンコ玉やメダル等といった遊技媒体を所定単位量毎に払い出す機能を具備した遊技媒体払出装置に関する。
所定単位量毎の遊技媒体の払い出しを行う遊技媒体払出装置としては、パチンコ機やスロットマシン等の遊技機に付設されて用いられる遊技媒体貸出機が広く知られている。
遊技媒体貸出機は、対価の投入を条件に、所定単位量の遊技媒体を払い出して、遊技機を用いて遊技を行う遊技者に当該遊技媒体を貸し出すものである。そして、遊技媒体貸出機では、通常、その装置内に払い出すための遊技媒体を貯留しているが、媒体貯留量がニアエンド状態になったことをセンサで検知すると、遊技媒体の補給を行う媒体補給装置に対して補給要求信号を出力し、これにより当該媒体補給装置から遊技媒体の自動補給を受けるようになっている。
このような構成の遊技媒体払出装置については、不正な遊技媒体の払い出しを防止するための様々な技術が提案されている。その一例としては、媒体補給装置からの媒体補給と次の媒体補給との間における遊技媒体の払い出し数が設定数より少ない場合に不正と判断する、というものがある(例えば、特許文献1参照。)。
遊技媒体貸出機は、対価の投入を条件に、所定単位量の遊技媒体を払い出して、遊技機を用いて遊技を行う遊技者に当該遊技媒体を貸し出すものである。そして、遊技媒体貸出機では、通常、その装置内に払い出すための遊技媒体を貯留しているが、媒体貯留量がニアエンド状態になったことをセンサで検知すると、遊技媒体の補給を行う媒体補給装置に対して補給要求信号を出力し、これにより当該媒体補給装置から遊技媒体の自動補給を受けるようになっている。
このような構成の遊技媒体払出装置については、不正な遊技媒体の払い出しを防止するための様々な技術が提案されている。その一例としては、媒体補給装置からの媒体補給と次の媒体補給との間における遊技媒体の払い出し数が設定数より少ない場合に不正と判断する、というものがある(例えば、特許文献1参照。)。
しかしながら、従来の遊技媒体払出装置では、媒体補給装置に対する媒体補給要求については特に制限が設定されていないため、多量の遊技媒体が不正に払い出されてしまうのを有効に防止し得ないおそれがある。
すなわち、従来の遊技媒体払出装置、特に遊技媒体の自動補給に対応した遊技媒体貸出機では、上述したように、媒体貯留量がニアエンド状態になったことをセンサで検知すると、媒体補給装置に対して補給要求信号を出力して、当該媒体補給装置からの媒体自動補給を受ける。そのため、装置内からの遊技媒体の払い出しが不正行為によるものである場合にも、媒体貯留量がニアエンド状態になったことをセンサで検知すると、媒体補給装置に対して補給要求信号を出力して、これにより当該媒体補給装置から遊技媒体の自動補給を受けることになってしまうので、その自動補給を通じて多量の遊技媒体が不正に払い出されてしまうおそれがある。
このような遊技媒体の自動補給が行われる場合における多量の遊技媒体の不正な払い出しについては、特許文献1に開示されたような従来における不正防止技術では、これを有効に防止し得るとは限らない。
すなわち、従来の遊技媒体払出装置、特に遊技媒体の自動補給に対応した遊技媒体貸出機では、上述したように、媒体貯留量がニアエンド状態になったことをセンサで検知すると、媒体補給装置に対して補給要求信号を出力して、当該媒体補給装置からの媒体自動補給を受ける。そのため、装置内からの遊技媒体の払い出しが不正行為によるものである場合にも、媒体貯留量がニアエンド状態になったことをセンサで検知すると、媒体補給装置に対して補給要求信号を出力して、これにより当該媒体補給装置から遊技媒体の自動補給を受けることになってしまうので、その自動補給を通じて多量の遊技媒体が不正に払い出されてしまうおそれがある。
このような遊技媒体の自動補給が行われる場合における多量の遊技媒体の不正な払い出しについては、特許文献1に開示されたような従来における不正防止技術では、これを有効に防止し得るとは限らない。
そこで、本発明は、遊技媒体の自動補給を通じて多量の遊技媒体が不正に払い出されるのを有効に防止することのできる遊技媒体払出装置を提供することを目的とする。
本発明は、上記目的を達成するために案出された遊技媒体払出装置である。
請求項1に係る発明は、遊技機にて利用される遊技媒体を所定単位量毎に払い出す媒体払出手段と、前記媒体払出手段が払い出すための遊技媒体を貯留する媒体貯留手段と、前記媒体貯留手段における媒体貯留量を検知する貯留量検知手段と、前記貯留量検知手段による検知結果が前記媒体貯留手段での媒体貯留量のニアエンド検知状態に遷移すると遊技媒体の補給を行う媒体補給装置に対して補給要求信号を出力して当該媒体貯留手段への遊技媒体の補給を要求する動作制御手段と、を具備する遊技媒体払出装置において、前記動作制御手段は、前記貯留量検知手段による検知結果が前記ニアエンド検知状態に遷移した回数を計数する計数手段と、前記計数手段による計数結果を所定閾値と比較する比較手段と、前記比較手段での比較の結果、前記媒体払出手段での所定単位量の媒体払い出しから次の所定単位量の媒体払い出しの間に、前記計数手段による計数結果が前記所定閾値以上となると、前記貯留量検知手段による検知結果が前記ニアエンド検知状態に遷移しても、前記補給要求信号を出力しないようにする信号管理手段とを備えることを特徴とする遊技媒体払出装置である。
請求項1に係る発明は、遊技機にて利用される遊技媒体を所定単位量毎に払い出す媒体払出手段と、前記媒体払出手段が払い出すための遊技媒体を貯留する媒体貯留手段と、前記媒体貯留手段における媒体貯留量を検知する貯留量検知手段と、前記貯留量検知手段による検知結果が前記媒体貯留手段での媒体貯留量のニアエンド検知状態に遷移すると遊技媒体の補給を行う媒体補給装置に対して補給要求信号を出力して当該媒体貯留手段への遊技媒体の補給を要求する動作制御手段と、を具備する遊技媒体払出装置において、前記動作制御手段は、前記貯留量検知手段による検知結果が前記ニアエンド検知状態に遷移した回数を計数する計数手段と、前記計数手段による計数結果を所定閾値と比較する比較手段と、前記比較手段での比較の結果、前記媒体払出手段での所定単位量の媒体払い出しから次の所定単位量の媒体払い出しの間に、前記計数手段による計数結果が前記所定閾値以上となると、前記貯留量検知手段による検知結果が前記ニアエンド検知状態に遷移しても、前記補給要求信号を出力しないようにする信号管理手段とを備えることを特徴とする遊技媒体払出装置である。
上記構成の遊技媒体払出装置では、媒体払出手段での媒体払い出しから次の媒体払い出しの間に、計数手段による計数結果が所定閾値以上となると、貯留量検知手段による検知結果がニアエンド検知状態に遷移しても、補給要求信号を出力しないようにするので、媒体補給装置から媒体貯留手段への遊技媒体の補給がされないことになる。つまり、媒体払出手段での媒体払い出しがないのに、貯留量検知手段による検知結果のニアエンド検知状態への遷移が所定閾値以上の回数あった場合には、媒体貯留手段から遊技媒体が不正に抜き取られている可能性が非常に高いと考えられることから、当該媒体貯留手段への遊技媒体の自動補給を行わないようにするのである。
請求項2に係る発明は、前記所定閾値を設定するための閾値設定手段を備えることを特徴とする請求項1記載の遊技媒体払出装置である。
上記構成の遊技媒体払出装置では、閾値設定手段での所定閾値の設定により、当該所定閾値を遊技媒体払出装置の構成や稼動状況等に応じたもの、すなわち貯留量検知手段による検知状態に応じた補給要求信号の出力可否の判定を適切に行い得るもの、とすることが実現可能となる。
請求項3に係る発明は、前記所定閾値が2回に設定されていることを特徴とする請求項1または2記載の遊技媒体払出装置である。
上記構成の遊技媒体払出装置では、媒体払出手段での媒体払い出しがないのに、貯留量検知手段でのニアエンド検知状態への遷移回数が2回以上となると、当該ニアエンド検知状態への遷移に応じた補給要求信号を出力しないようになっているので、不正行為ではなく通常起こり得る範囲での検知状態の遷移に応じた補給要求信号の出力を無効としてしまうのを回避しつつ、不正行為によるものである可能性が非常に高い場合については確実に遊技媒体の自動補給を行わないことになる。
本発明によれば、遊技媒体の自動補給に対応する場合であっても、当該自動補給の供給元である媒体補給装置への媒体補給要求についての回数制限を設けたので、不正行為により多量の遊技媒体が不正に払い出されてしまうのを有効に防止することができる。すなわち、媒体払出手段での正規な媒体払い出しがないのに、貯留量検知手段による検知結果のニアエンド検知状態への遷移が所定閾値以上の回数あった場合には、媒体貯留手段への遊技媒体の自動補給を行わないようにすることから、不正行為によって遊技媒体が払い出されている場合であっても、その不正行為に起因する遊技媒体の自動補給を通じて多量の遊技媒体が不正に払い出されてしまうのを防止できるようになる。
以下、図面に基づき本発明に係る遊技媒体払出装置について説明する。
なお、ここでは、遊技媒体払出装置として、遊技媒体の一例であるメダルの貸し出しを行うメダル貸出機を例に挙げて、以下の説明を行う。
なお、ここでは、遊技媒体払出装置として、遊技媒体の一例であるメダルの貸し出しを行うメダル貸出機を例に挙げて、以下の説明を行う。
〔装置構成例の説明〕
先ず、メダル貸出機の構成について説明する。
図1はメダル貸出機の概略構成例を示す説明図であり、図2はその外観を示す正面図である。図3は、メダル貸出機の機能構成例を示すブロック図である。
先ず、メダル貸出機の構成について説明する。
図1はメダル貸出機の概略構成例を示す説明図であり、図2はその外観を示す正面図である。図3は、メダル貸出機の機能構成例を示すブロック図である。
図1および図2に示すように、メダル貸出機1には、その上方部に、紙幣を投入するための紙幣投入口2aを備えた紙幣処理部2が設けられている。
紙幣処理部2では、紙幣投入口2aへの高額紙幣の投入に対応し得るようになっている。ここで、「高額紙幣」とは、後述するメダル払い出しの最小単位相当額を超える額の紙幣のことをいう。具体的には、例えば最小単位相当額が千円であれば、二千円札、五千円札および一万円札が、高額紙幣に該当する。なお、紙幣処理部2は、高額紙幣のみならず、高額紙幣に該当しない紙幣(例えば千円札)の紙幣投入口2aへの投入にも対応し得るものとする。
このような高額紙幣を含む紙幣の投入に対応するために、紙幣処理部2は、紙幣投入口2aへの投入紙幣の金種を識別する図示しない紙幣識別機(以下「ビルバリ」という。)と、投入紙幣を金種別に保管する図示しない紙幣保管庫と、を備えている。さらに、紙幣処理部2は、図2に示すように、ビルバリによる金種の識別結果を紙幣投入者(遊技者)に通知するための識別結果表示部2dを備えている。なお、ビルバリによる金種識別については、公知技術を利用して実現すればよいため、ここではその詳細の説明を省略する。
紙幣処理部2では、紙幣投入口2aへの高額紙幣の投入に対応し得るようになっている。ここで、「高額紙幣」とは、後述するメダル払い出しの最小単位相当額を超える額の紙幣のことをいう。具体的には、例えば最小単位相当額が千円であれば、二千円札、五千円札および一万円札が、高額紙幣に該当する。なお、紙幣処理部2は、高額紙幣のみならず、高額紙幣に該当しない紙幣(例えば千円札)の紙幣投入口2aへの投入にも対応し得るものとする。
このような高額紙幣を含む紙幣の投入に対応するために、紙幣処理部2は、紙幣投入口2aへの投入紙幣の金種を識別する図示しない紙幣識別機(以下「ビルバリ」という。)と、投入紙幣を金種別に保管する図示しない紙幣保管庫と、を備えている。さらに、紙幣処理部2は、図2に示すように、ビルバリによる金種の識別結果を紙幣投入者(遊技者)に通知するための識別結果表示部2dを備えている。なお、ビルバリによる金種識別については、公知技術を利用して実現すればよいため、ここではその詳細の説明を省略する。
紙幣処理部2の下方には、図1および図2に示すように、取引情報を記憶する情報記憶媒体が挿入される記憶媒体挿入口3aを備えた記憶媒体処理部3が設けられている。
取引情報とは、遊技者へのメダルの貸し出し、すなわち当該遊技者との取引に必要となる情報のことをいい、具体的には、メダル貸し出しの対価となる金銭に相当する遊技価値に関する情報(例えば、遊技価値としての金額を特定する金額情報。)、当該金額情報についての入出金に関する情報(例えば、入出金履歴を特定する金額情報。)、情報記憶に関するエラー情報(例えば、発生したエラーの種類や発生日時等を特定する情報。)、その他の情報が含まれる。
記憶媒体挿入口3aに挿入される情報記憶媒体としては、代表的なものとして、磁気ストライプカード(以下、単に「磁気カード」という。)が挙げられる。ただし、情報の読み出しおよび書き込みが可能であれば、他のもの(例えば、ICカード、ICコイン)であっても構わない。以下の説明では、情報記憶媒体が磁気カードである場合を例に挙げる。
このような磁気カードに対応するために、記憶媒体処理部3は、記憶媒体挿入口3aに挿入された磁気カードからの情報読み出しおよび当該磁気カードへの情報書き込みを行う図示しないカードリーダライタ(以下「カードR/W」と略す。)を備えている。さらに、記憶媒体処理部3では、情報未記憶の磁気カードを保持するカード保管庫(ただし不図示)を備えており、そのカード保管庫から取り出した磁気カードに対してカードR/W3bが情報書き込みを行った後に、当該磁気カードを記憶媒体挿入口3aから排出し得るようになっている。また、記憶媒体処理部3は、図2に示すように、カード投入者が操作するメダル貸出スイッチ3cおよびカード返却スイッチ3dと、カードR/Wが磁気カードから読み出した金額情報をカード投入者(遊技者)に通知するための読み出し結果表示部3eと、を備えている。なお、記憶媒体処理部3のカードR/Wによる情報読み出しおよび情報書き込みについては、公知技術を利用して実現すればよいため、ここではその詳細の説明を省略する。
取引情報とは、遊技者へのメダルの貸し出し、すなわち当該遊技者との取引に必要となる情報のことをいい、具体的には、メダル貸し出しの対価となる金銭に相当する遊技価値に関する情報(例えば、遊技価値としての金額を特定する金額情報。)、当該金額情報についての入出金に関する情報(例えば、入出金履歴を特定する金額情報。)、情報記憶に関するエラー情報(例えば、発生したエラーの種類や発生日時等を特定する情報。)、その他の情報が含まれる。
記憶媒体挿入口3aに挿入される情報記憶媒体としては、代表的なものとして、磁気ストライプカード(以下、単に「磁気カード」という。)が挙げられる。ただし、情報の読み出しおよび書き込みが可能であれば、他のもの(例えば、ICカード、ICコイン)であっても構わない。以下の説明では、情報記憶媒体が磁気カードである場合を例に挙げる。
このような磁気カードに対応するために、記憶媒体処理部3は、記憶媒体挿入口3aに挿入された磁気カードからの情報読み出しおよび当該磁気カードへの情報書き込みを行う図示しないカードリーダライタ(以下「カードR/W」と略す。)を備えている。さらに、記憶媒体処理部3では、情報未記憶の磁気カードを保持するカード保管庫(ただし不図示)を備えており、そのカード保管庫から取り出した磁気カードに対してカードR/W3bが情報書き込みを行った後に、当該磁気カードを記憶媒体挿入口3aから排出し得るようになっている。また、記憶媒体処理部3は、図2に示すように、カード投入者が操作するメダル貸出スイッチ3cおよびカード返却スイッチ3dと、カードR/Wが磁気カードから読み出した金額情報をカード投入者(遊技者)に通知するための読み出し結果表示部3eと、を備えている。なお、記憶媒体処理部3のカードR/Wによる情報読み出しおよび情報書き込みについては、公知技術を利用して実現すればよいため、ここではその詳細の説明を省略する。
記憶媒体処理部3の下方には、図1および図2に示すように、パチスロ機で利用するメダルを所定単位量毎(例えば、千円分に相当する50枚毎。)に払い出すメダル処理部4が設けられている。
メダル処理部4は、メダルを貯留するメダル貯留箱4aと、そのメダル貯留箱4a内のメダル貯留量を検知する上段センサ4bおよび下段センサ4cと、メダル貯留箱4a内から所定単位量のメダルを払い出すメダル払出機構4dと、を備えて構成されている。すなわち、メダル処理部4において、メダル払出機構4dは所定単位量毎のメダル払い出しを行う媒体払出手段として機能し、メダル貯留箱4aはメダル払出機構4dが払い出すためのメダルを貯留する媒体貯留手段として機能し、上段センサ4bおよび下段センサ4cはメダル貯留箱4aにおけるメダル貯留量を検知する貯留量検知手段として機能するようになっている。また、このうちの下段センサ4cについては、メダル貯留箱4aにおけるメダル貯留量が所定量より少なくなったことを検知する。つまり、下段センサ4cの設置位置にメダルがあれば検知信号出力をONとするが、メダルがなくなれば検知信号出力をOFFとすることによって、当該下段センサ4cは、メダル貯留箱4aでのメダル貯留量が、いわゆるニアエンド状態になったことを検知するようになっている。
なお、メダル貯留箱4a内に貯留されるメダルは、装置前面に開閉可能に設けられている錠付きのメダル補給口4eから補給されたものであってもよいし、メダル貯留箱4aに連結されたシュート(ただし不図示)を介して自動補給装置から補給されたものであってもよい。また、メダル払出機構4dによるメダル払い出しについては、公知技術を利用して実現すればよいため、ここではその詳細の説明を省略する。さらに、メダル処理部4は、メダル払出機構4dからのメダルが、図2(a)に示すように、開閉可能なカバーを有したメダル受け部4fを通じて遊技者に対して払い出されるように構成されていてもよいし、図2(b)に示すように、メダルシュート4gを通じて遊技機に直接案内されるように構成されていてもよい。
メダル処理部4は、メダルを貯留するメダル貯留箱4aと、そのメダル貯留箱4a内のメダル貯留量を検知する上段センサ4bおよび下段センサ4cと、メダル貯留箱4a内から所定単位量のメダルを払い出すメダル払出機構4dと、を備えて構成されている。すなわち、メダル処理部4において、メダル払出機構4dは所定単位量毎のメダル払い出しを行う媒体払出手段として機能し、メダル貯留箱4aはメダル払出機構4dが払い出すためのメダルを貯留する媒体貯留手段として機能し、上段センサ4bおよび下段センサ4cはメダル貯留箱4aにおけるメダル貯留量を検知する貯留量検知手段として機能するようになっている。また、このうちの下段センサ4cについては、メダル貯留箱4aにおけるメダル貯留量が所定量より少なくなったことを検知する。つまり、下段センサ4cの設置位置にメダルがあれば検知信号出力をONとするが、メダルがなくなれば検知信号出力をOFFとすることによって、当該下段センサ4cは、メダル貯留箱4aでのメダル貯留量が、いわゆるニアエンド状態になったことを検知するようになっている。
なお、メダル貯留箱4a内に貯留されるメダルは、装置前面に開閉可能に設けられている錠付きのメダル補給口4eから補給されたものであってもよいし、メダル貯留箱4aに連結されたシュート(ただし不図示)を介して自動補給装置から補給されたものであってもよい。また、メダル払出機構4dによるメダル払い出しについては、公知技術を利用して実現すればよいため、ここではその詳細の説明を省略する。さらに、メダル処理部4は、メダル払出機構4dからのメダルが、図2(a)に示すように、開閉可能なカバーを有したメダル受け部4fを通じて遊技者に対して払い出されるように構成されていてもよいし、図2(b)に示すように、メダルシュート4gを通じて遊技機に直接案内されるように構成されていてもよい。
メダル処理部4の下方には、図1に示すように、上述した各部2〜4への電源供給を行う電源ユニット5が設けられている。
電源ユニット5の側方、または、メダル貸出機1内におけるいずれかの箇所(上述した各部2〜5を除く空きスペース。)には、上述した各部2〜4における動作を制御して、一連のメダル払い出し動作を遂行する、動作制御手段としての制御部6が設けられている。制御部6は、所定プログラムを実行するCPU(Central Processing Unit)、当該所定プログラムを記憶するROM(Read Only Memory)やRAM(Random Access Memory)等の組み合わせからなるもので、具体的にはこれらを搭載する電子基板ユニットによって実現することが考えられる。
制御部6は、図3に示すように、紙幣処理部2と接続して、当該紙幣処理部2のビルバリから金種識別結果を受け取るように構成されている。また、記憶媒体処理部3と接続して、当該記憶媒体処理部3のカードR/Wから読み出し情報(例えば、カードに記憶されている金額情報。)を受け取るとともに、当該カードR/Wに対して動作指示(情報書き込み指示やカード排出指示等。)を与えるように構成されている。また、メダル処理部4と接続して、当該メダル処理部4のメダル払出機構4dに対して動作指示(駆動信号等)を与えるとともに、当該メダル払出機構4dでのメダル払出カウント数やセンサ4b,4cでの検知信号等を受け取るように構成されている。さらには、電源ユニット5や各種スイッチ3c,3d等とも接続しているものとする。
なお、制御部6は、メダル貸出機1の上位機となる管理サーバ等が存在する場合には、当該管理サーバ等と通信可能に接続しており、当該管理サーバ等との間で各種情報(カードから読み出した金額情報やメダル貸出機1における設定を管理する情報等。)の授受を行い得るようになっている。
さらに、制御部6は、メダル処理部4のメダル貯留箱4aに対してのメダル補給装置として機能する自動補給装置と通信可能に接続しており、当該自動補給装置に対してメダル補給を要求するための補給要求信号を出力し得るようになっている。なお、自動補給装置については、従来と同様に公知技術を利用して実現したものであればよいことから、ここではその詳細な説明を省略する。
なお、制御部6は、メダル貸出機1の上位機となる管理サーバ等が存在する場合には、当該管理サーバ等と通信可能に接続しており、当該管理サーバ等との間で各種情報(カードから読み出した金額情報やメダル貸出機1における設定を管理する情報等。)の授受を行い得るようになっている。
さらに、制御部6は、メダル処理部4のメダル貯留箱4aに対してのメダル補給装置として機能する自動補給装置と通信可能に接続しており、当該自動補給装置に対してメダル補給を要求するための補給要求信号を出力し得るようになっている。なお、自動補給装置については、従来と同様に公知技術を利用して実現したものであればよいことから、ここではその詳細な説明を省略する。
また、制御部6は、所定プログラムを実行することによって、信号生成手段6a、計数手段6b、比較手段6cおよび信号管理手段6dとして機能するようになっている。
信号生成手段6aは、メダル処理部4から受け取るセンサ検知信号を基に、下段センサ4cからの検知信号出力をONからOFFになると、すなわちメダル貯留箱4aでのメダル貯留量がニアエンド状態になったことを下段センサ4cが検知すると、これに応じて自動補給装置に対して出力する補給要求信号を生成するものである。なお、信号生成の手法は、特に限定されるものではなく、従来と同様に公知技術を利用して行えばよい。
このような信号生成手段6aとしての機能を備えることで、制御部6は、下段センサ4cによる検知結果がメダル貯留箱4aでのメダル貯留量のニアエンド検知状態に遷移すると、メダル補給を行う自動補給装置に対して補給要求信号を出力して、当該メダル貯留箱4aへのメダル補給を要求するとともに、その補給要求信号に応じた自動補給装置からのメダル補給を受けた結果、メダル貯留箱4aでのメダル貯留量のニアエンド検知状態が解消すると、補給要求信号の出力を停止して、当該自動補給装置からのメダル補給を終了させるようになっている。
このような信号生成手段6aとしての機能を備えることで、制御部6は、下段センサ4cによる検知結果がメダル貯留箱4aでのメダル貯留量のニアエンド検知状態に遷移すると、メダル補給を行う自動補給装置に対して補給要求信号を出力して、当該メダル貯留箱4aへのメダル補給を要求するとともに、その補給要求信号に応じた自動補給装置からのメダル補給を受けた結果、メダル貯留箱4aでのメダル貯留量のニアエンド検知状態が解消すると、補給要求信号の出力を停止して、当該自動補給装置からのメダル補給を終了させるようになっている。
計数手段6bは、下段センサ4cからの検知信号出力をONからOFFになった回数、すなわち当該下段センサ4cによる検知結果がニアエンド検知状態に遷移した回数を計数するものである。なお、検知状態の遷移回数の計数の手法は、特に限定されるものではないが、例えば下段センサ4cからの検知信号出力がONからOFFに変わる都度、所定記憶領域における計数値をインクリメントする、といった公知技術を利用して行うことが考えられる。
比較手段6cは、計数手段6bが検知状態の遷移回数の計数を行う都度、その計数結果と所定閾値との比較を行うものである。所定閾値は、予め設定され、所定記憶領域内に格納されているものとする。具体的には、所定閾値として、例えば「2回」という値が設定されているものとする。ただし、所定閾値は、制御部6が管理サーバ等と通信可能に接続している場合には、その管理サーバ等から任意に設定し得るようにすることも考えられる。その場合に、当該管理サーバ等またはこれと接続する制御部6は、所定閾値を設定するための閾値設定手段として機能することになる。
信号管理手段6dは、比較手段6cでの比較結果に基づき、信号生成手段6aが生成した補給要求信号の自動補給装置への出力可否を判定するものである。具体的には、比較手段6cでの比較の結果、メダル払出機構4dでの所定単位量のメダル払い出しから次の所定単位量のメダル払い出しの間に、計数手段6bによる計数結果が所定閾値以上となると、下段センサ4cによる検知結果がニアエンド検知状態に遷移しても、信号生成手段6aが生成した補給要求信号を出力しないようにするのである。
〔処理動作例の説明〕
次に、以上のように構成されたメダル貸出機1における処理動作例、特に制御部6による動作制御例について説明する。
次に、以上のように構成されたメダル貸出機1における処理動作例、特に制御部6による動作制御例について説明する。
〔メダル払出動作の説明〕
先ず、メダル貸出機1における基本的な処理動作例であるメダル払出動作について説明する。
図4は、メダル貸出機1におけるメダル払出動作の一例を示すフローチャートである。
先ず、メダル貸出機1における基本的な処理動作例であるメダル払出動作について説明する。
図4は、メダル貸出機1におけるメダル払出動作の一例を示すフローチャートである。
図例のように、メダル払出動作にあたり、制御部6は、所定記憶領域内に既に内部データとして保存している残高金額があるか否かを判断する(ステップ101、以下ステップを「S」と略す。)。残高金額がない場合に、紙幣投入口2aへの紙幣投入があると(S102)、制御部6は、ビルバリから金種識別結果を受け取って、その紙幣金額を内部データとして所定記憶領域内に保存しておく(S103)。また、記憶媒体挿入口3aに残高のある磁気カードの挿入があった場合には(S104)、制御部6は、カードR/Wから読み出し情報(カードに記憶されている残高金額)を受け取って、そのカード情報(残高金額)を内部データとして所定記憶領域内に保存しておく(S105)。
そして、既に内部データとして保存している残高金額がある場合、もしくは、記憶媒体挿入口3aに挿入された磁気カードから読み取った残高金額を内部データとして保存した場合に、遊技者によりメダル貸出スイッチ3cの押下があると(S106)、または、紙幣投入口2aへの紙幣投入があり、その紙幣金額を内部データとして保存すると(S103)、その後、制御部6は、保存した状態の内部データから最小単位相当額である1回分の払出金額を減算する(S107)。さらに、制御部6は、メダル処理部4のメダル払出機構4dに対して動作指示(駆動信号等)を与えて、当該メダル払出機構4dに最小単位分のメダル払い出しを開始させる(S108)。つまり、制御部6は、紙幣投入口2aへの高額紙幣の投入があるか、または内部データとして保存された有効な金額情報が存在している状態でメダル貸出スイッチ3cの押下があると、メダル払出機構4dに最小単位分のメダルの払い出しを行わせる。
その後、制御部6は、メダル払出機構4dからメダル払い出しを正常終了した旨の情報通知を受けると、1回分のメダル払い出しが終了したと判断する(S109)。そして、制御部6は、内部データの残高があるか否か、すなわち減算後の内部データが「0」でないか否かを判断し(S110)、残高があればその残高分をそのまま内部データとして保存しておく状態を継続するが、残高がなければ挿入された状態にある磁気カードについてメダル貸出機1の装置内への回収を行う(S111)。
また、内部データとして保存している残高金額がある場合に、メダル貸出スイッチ3cではなく、カード返却スイッチ3dが遊技者によって押下されると(S112)、制御部6は、その残高、すなわち内部データとして保存されている金額情報について、記憶媒体挿入口3aから挿入された状態にある磁気カードに上書きして、当該磁気カード内における金額情報を更新するように、カードR/Wに対して動作指示(情報書き込み指示)を与える(S113)。また、記憶媒体挿入口3aに磁気カードが挿入されておらず、紙幣投入口2aへの高額紙幣の投入に応じてメダルの払い出しを行った場合であれば、制御部6は、記憶媒体処理部3のカード保管庫から磁気カードを取り出し、その取り出した磁気カードに対してカードR/Wが残高分の情報書き込みを行うように、動作指示を与える(S113)。そして、制御部6は、磁気カード内の金額情報を更新した後に、当該磁気カードを記憶媒体挿入口3aから排出するように、カードR/Wに対して動作指示(カード排出指示)を与える。これにより、記憶媒体挿入口3aからは、金額情報が更新された磁気カードが、遊技者に対して返却されることになる(S114)。
〔補給要求動作の説明〕
続いて、メダル貸出機1における特徴的な処理動作例であるメダルの補給要求動作について説明する。
図5は、メダル貸出機1における補給要求動作の一例を示すフローチャートである。
続いて、メダル貸出機1における特徴的な処理動作例であるメダルの補給要求動作について説明する。
図5は、メダル貸出機1における補給要求動作の一例を示すフローチャートである。
制御部6では、メダルの補給要求を行うのに際し、図例の処理ルーチンを実行する。すなわち、制御部6では、先ず、メダル処理部4が正規なメダル払い出しを行っている最中であるか否かを判断する(S201)。具体的には、制御部6が与える動作指示(駆動信号等)に従い、メダル払出機構4dがメダル貯留箱4a内からメダルを払い出しており、所定単位量のメダル払い出しが終了せず当該メダル払い出しが継続中であれば、メダル処理部4が正規なメダル払い出し中であると判断する。そして、メダル処理部4が正規なメダル払い出し中であれば、そのメダル払い出しを計数手段6bによる計数の起点とするために、計数手段6cが計数結果の記憶領域にアクセスして、その記憶領域おける計数値を「0」クリアする(S202)。
メダル処理部4が正規なメダル払い出しを行っている最中でなければ、制御部6では、下段センサ4cからの検知信号出力を監視する。そして、下段センサ4cからの検知信号出力がONからOFFになったか否か、すなわち下段センサ4cによる検知結果がニアエンド検知状態に遷移したか否かを判断する(S203)。その結果、ニアエンド検知状態への遷移がなければ、メダル貯留箱4aでのメダル貯留量がニアエンド状態とはなっておらず、当該メダル貯留箱4aへのメダル補給の必要性がないことから、制御部6は、自動補給装置に対する補給要求信号を未出力とする(S204)。すなわち、制御部6では、信号生成手段6aが補給要求信号の生成および出力を行うことはない。
一方、ニアエンド検知状態への遷移があれば、制御部6では、計数手段6bが計数結果の記憶領域にアクセスして、その記憶領域おける計数値を「+1」だけインクリメントする(S205)。これにより、計数手段6bは、メダル払出機構4dでの所定単位量のメダル払い出しの後から、下段センサ4cによる検知結果がニアエンド検知状態に遷移した回数を、計数することになる。
そして、下段センサ4cによる検知状態が遷移し、これに応じて計数手段6bが検知状態遷移回数の計数値をインクリメントすると、制御部6では、比較手段6cがそのインクリメント後の計数値と所定閾値との比較を行う(S206)。具体的には、例えば所定閾値として「2回」という値が設定されていれば、比較手段6cは、インクリメント後の計数値が「2回」以上であるか否かを判断する。
その結果、「2回」未満であり、インクリメント後の計数値が所定閾値に満たない場合には、下段センサ4cによる検知状態の遷移は通常のメダル払出動作の中で起こり得る範疇におけるものと考えられることから、制御部6では、その検知状態の遷移に応じて、信号生成手段6aが補給要求信号を生成して当該補給要求信号を自動補給装置に対して出力し、当該自動補給装置にメダル貯留箱4aへのメダル補給を行うことを要求する(S207)。そして、その補給要求信号に応じた自動補給装置からのメダル補給を受けた結果、メダル貯留箱4aでのメダル貯留量のニアエンド状態が解消し、下段センサ4cによる検知結果が非ニアエンド検知状態に遷移すると(S208)、制御部6では、信号生成手段6aが補給要求信号の出力を停止して、当該自動補給装置からのメダル補給を終了させる(S209)。
ただし、インクリメント後の計数値が「2回」以上であると、メダル処理部4での所定単位量のメダルの正規な払い出しの後から、次の所定単位量のメダルの払い出しを開始するまでの間に、立て続けに所定閾値以上の回数の下段センサ4cによる検知状態の遷移があったことになり、その検知状態遷移が不正行為に起因するものである可能性が非常に高いと考えられる。したがって、制御部6では、メダルの補給要求動作に関して異常が発生したと判断し、遊技場の店員やメダル貸出機1の保守員等に対するアラーム出力を行うとともに、信号管理手段6dが補給要求信号の出力を行わないようにする(S210)。つまり、下段センサ4cによる検知結果がニアエンド検知状態に遷移しても、計数手段6bによる計数結果が所定閾値以上であると、信号生成手段6aが生成した補給要求信号を出力しないように、当該補給要求信号の出力管理を信号管理手段6dが行うのである。なお、このときのアラーム出力については、特に限定されるものではなく、公知技術を利用して行うことが考えられる。また、ここでは、信号管理手段6dが補給要求信号の出力を行わないようにする場合を例に挙げたが、信号管理手段6dは、信号生成手段6aに補給要求信号を生成させないようにするものであっても構わない。
補給要求信号を出力しない場合、すなわちメダル補給要求動作に関する異常が発生した場合における、異常からの復帰については、以下のように行うことが考えられる。
例えば、計数手段6bによる計数値が所定閾値以上となり、メダル補給要求動作に関する異常が発生したと判断した場合には、アラーム出力に応じて遊技場の店員等が異常発生のあったメダル貸出機1の設置箇所まで赴き、異常発生や不正行為の有無等を確認する。そして、当該メダル貸出機1を正常な動作状態に復帰させるためには、異常発生があったメダル貸出機1について当該店員等が電源OFF/ONによりいわゆるパワー・オン・リセットを行い、これによりそれ以降メダル補給要求動作を通常とおりに行うことを可能にする。
例えば、計数手段6bによる計数値が所定閾値以上となり、メダル補給要求動作に関する異常が発生したと判断した場合には、アラーム出力に応じて遊技場の店員等が異常発生のあったメダル貸出機1の設置箇所まで赴き、異常発生や不正行為の有無等を確認する。そして、当該メダル貸出機1を正常な動作状態に復帰させるためには、異常発生があったメダル貸出機1について当該店員等が電源OFF/ONによりいわゆるパワー・オン・リセットを行い、これによりそれ以降メダル補給要求動作を通常とおりに行うことを可能にする。
以上に説明したように、本実施形態におけるメダル貸出機1では、メダル処理部4での所定単位量のメダルの正規な払い出しとその次の所定単位量のメダル払い出しの間に、計数手段6bによる計数結果が所定閾値以上となると、メダル補給要求動作に関して異常が発生したと判断してアラーム出力を行うとともに、下段センサ4cによる検知結果がニアエンド検知状態に遷移しても、信号管理手段6dが補給要求信号の出力を行わないようにする。また、メダル払い出しの待機中に、正規でないメダル払い出しが発生し、これにより下段センサ4cによる検知結果がニアエンド検知状態に遷移した場合にも、計数手段6bによる計数結果が所定閾値以上となれば、メダル補給要求動作に関して異常が発生したと判断してアラーム出力を行うとともに、信号管理手段6dが補給要求信号の出力を行わないようにする。つまり、メダル処理部4での正規なメダル払い出しにも拘らずに、下段センサ4cによる検知結果が所定閾値以上の回数もニアエンド検知状態に遷移した場合には、メダル貯留箱4aからメダルが不正に抜き取られている可能性が非常に高いと考えられることから、自動補給装置への補給要求信号の出力を行わないようにし、メダル貯留箱4a内へのメダルの自動補給を行わないようにするのである。
したがって、本実施形態におけるメダル貸出機1によれば、メダルの自動補給に対応する場合であっても、当該自動補給の供給元である自動補給装置へのメダル補給要求についての回数制限、すなわち当該自動補給装置への補給要求信号の出力についての回数制限を設けたので、不正行為により多量の遊技媒体が不正に払い出されてしまうのを有効に防止することができる。さらに詳しくは、メダル処理部4での正規なメダル払い出しがないのに、下段センサ4cによる検知結果が所定閾値以上の回数もニアエンド検知状態に遷移すると、メダル貯留箱4aへのメダルの自動補給を行わないようにすることから、不正行為によって遊技媒体が払い出されている場合であっても、その不正行為に起因する遊技媒体の自動補給を通じて多量のメダルが不正に払い出されてしまうのを防止できるのである。
したがって、本実施形態におけるメダル貸出機1によれば、メダルの自動補給に対応する場合であっても、当該自動補給の供給元である自動補給装置へのメダル補給要求についての回数制限、すなわち当該自動補給装置への補給要求信号の出力についての回数制限を設けたので、不正行為により多量の遊技媒体が不正に払い出されてしまうのを有効に防止することができる。さらに詳しくは、メダル処理部4での正規なメダル払い出しがないのに、下段センサ4cによる検知結果が所定閾値以上の回数もニアエンド検知状態に遷移すると、メダル貯留箱4aへのメダルの自動補給を行わないようにすることから、不正行為によって遊技媒体が払い出されている場合であっても、その不正行為に起因する遊技媒体の自動補給を通じて多量のメダルが不正に払い出されてしまうのを防止できるのである。
また、本実施形態で説明したように、比較手段6cが計数手段6bによる計数結果と比較する所定閾値について、メダル貸出機1の上位機となる管理サーバ等から設定し得るようにすれば、当該所定閾値をメダル貸出機1の構成や稼動状況等に応じて適宜設定することが可能となる。つまり、所定閾値の設定により、当該所定閾値をメダル貸出機1の構成や稼動状況等に応じたもの、すなわち下段センサ4cによる検知状態に応じた補給要求信号の出力可否の判定を適切に行い得るもの、とすることが実現可能となり、その結果としてメダル自動補給のための補給要求信号の出力についての回数制限を汎用性の高いものとすることができる。
また、本実施形態で説明したように、比較手段6cが計数手段6bによる計数結果と比較する所定閾値について、これが「2回」に設定されていれば、通常のメダル払出動作の中で起こり得る範疇における「1回」の下段センサ4cでの検知状態遷移があっても、これに対応する補給要求信号の出力を無効としてしまうことがなく、当該検知状態遷移が「2回」以上となった場合に初めて補給要求信号を出力しないようにすることになる。つまり、不正行為ではなく通常起こり得る範囲での検知状態遷移に応じた補給要求信号出力を無効としてしまうのを回避しつつ、不正行為によるものである可能性が非常に高い検知状態遷移に応じた補給要求信号の出力については確実に無効とし得るようになる。したがって、補給要求信号の出力についての回数制限を設けても、円滑なメダル自動補給動作が損なわれてしまうことがない。
なお、以上に説明した実施形態では、本発明の好適な実施具体例を例に挙げて説明したが、本発明はその内容に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で適宜変更することが可能である。
例えば、本実施形態では、遊技媒体払出装置として、遊技者へのメダルの貸し出しを行うメダル貸出機を例に挙げて説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、遊技媒体の他の例であるパチンコ玉の払い出しを行う玉貸出機等についても、当該パチンコ玉の自動補給に対応したものであれば、全く同様に本発明を適用することが可能である。
例えば、本実施形態では、遊技媒体払出装置として、遊技者へのメダルの貸し出しを行うメダル貸出機を例に挙げて説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、遊技媒体の他の例であるパチンコ玉の払い出しを行う玉貸出機等についても、当該パチンコ玉の自動補給に対応したものであれば、全く同様に本発明を適用することが可能である。
1…メダル貸出機、4…メダル処理部、4a…メダル貯留箱、4c…下段センサ、4d…メダル払出機構、6…制御部、6a…信号生成手段、6b…計数手段、6c…比較手段、6d…信号管理手段
Claims (3)
- 遊技機にて利用される遊技媒体を所定単位量毎に払い出す媒体払出手段と、
前記媒体払出手段が払い出すための遊技媒体を貯留する媒体貯留手段と、
前記媒体貯留手段における媒体貯留量を検知する貯留量検知手段と、
前記貯留量検知手段による検知結果が前記媒体貯留手段での媒体貯留量のニアエンド検知状態に遷移すると遊技媒体の補給を行う媒体補給装置に対して補給要求信号を出力して当該媒体貯留手段への遊技媒体の補給を要求する動作制御手段と、を具備する遊技媒体払出装置において、
前記動作制御手段は、
前記貯留量検知手段による検知結果が前記ニアエンド検知状態に遷移した回数を計数する計数手段と、
前記計数手段による計数結果を所定閾値と比較する比較手段と、
前記比較手段での比較の結果、前記媒体払出手段での所定単位量の媒体払い出しから次の所定単位量の媒体払い出しの間に、前記計数手段による計数結果が前記所定閾値以上となると、前記貯留量検知手段による検知結果が前記ニアエンド検知状態に遷移しても、前記補給要求信号を出力しないようにする信号管理手段と
を備えることを特徴とする遊技媒体払出装置。 - 前記所定閾値を設定するための閾値設定手段を備えることを特徴とする請求項1記載の遊技媒体払出装置。
- 前記所定閾値が2回に設定されていることを特徴とする請求項1または2記載の遊技媒体払出装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007305531A JP2009125423A (ja) | 2007-11-27 | 2007-11-27 | 遊技媒体払出装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2007305531A Pending JP2009125423A (ja) | 2007-11-27 | 2007-11-27 | 遊技媒体払出装置 |
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Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2012130649A (ja) * | 2010-08-18 | 2012-07-12 | Universal Entertainment Corp | 遊技媒体貸出装置 |
JP2012249663A (ja) * | 2011-05-31 | 2012-12-20 | Sankyo Co Ltd | 遊技用システム |
JP2013215264A (ja) * | 2012-04-05 | 2013-10-24 | Oizumi Corp | 遊技媒体貸出機 |
-
2007
- 2007-11-27 JP JP2007305531A patent/JP2009125423A/ja active Pending
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