以下、発明を実施するための最良の形態を、図面を参照して説明する。本発明に係る遊技用システム1は、図1に示すように、遊技場内に設けられ、後述する記録媒体受付手段(会員カードR/W29),会員遊技者情報送信要求手段(情報通信部21a),及び判定手段(ユニット制御部22)等を備える遊技用装置であるカードユニット20と、後述する会員遊技者情報記憶手段(ハードディスク63)及び応答情報送信手段(通信部61)等を備える管理装置である会員管理装置60とを含むシステムであり、カードユニット20において、会員管理装置60から受信した応答情報(会員カード取込応答)に含まれる会員遊技者特定情報(会員ID)と、記録媒体受付手段により受け付けている記録媒体(会員カード5)から読み取った会員遊技者特定情報とが一致するか否かを判定手段により判定し、一致すると判定されたときに、受信した応答情報に含まれる会員遊技者情報に基づいた処理を行い、一致しないと判定されたときには、受信した応答情報に含まれる会員遊技者情報に基づいた処理を行わないことを特徴とする。
なお、以下においては、リーダライタを「R/W」,データベースを「DB」と略記する。また、本例の遊技用システム1は、上記カードユニット20及び会員管理装置60の他、図1に示すようにカードユニット20及び会員管理装置60と通信可能なシステムコントローラ50を含むものである。この遊技用システム1では、紙幣2,硬貨3,封入カード4,及び精算カード5が使用される。
遊技用システム1で使用される紙幣2は、図2に示すように、1000円紙幣,2000円紙幣,5000円紙幣,及び10000円紙幣の4種類の紙幣である。ここで、会員カード5(ここでは残度数が零のもの)が受け付けられているとき(即ち会員登録を行った会員遊技者が遊技を行っているとき)には、該4種類の紙幣2を全て使用可能であり、会員カード5が受け付けられていないとき(即ち会員登録を行っていないビジタ遊技者が遊技を行っているとき)には、1000円紙幣のみを使用可能である。また硬貨3は、図2に示すように、100円硬貨,及び500円硬貨の2種類の硬貨である。
封入カード4は、会員カード5が受け付けられていない状態で後述する紙幣識別機24又は硬貨識別機25により受け付けられた(即ち入金された)紙幣2又は硬貨3の金額(入金金額)を記憶するものであり、ここでは入金金額と、入金に応じてシステムコントローラ50において生成される入金IDを記録する。この記録された入金金額に相当する数のパチンコ玉(例えば100円で25個)が貸出されることにより、会員カード5を所有していない遊技者(ビジタ)であっても、貨幣(紙幣2又は硬貨3)を使用して遊技を行うことが可能となる。
この封入カード4は、長方形状を呈するプラスチック製の薄板における所定の部位に、入金金額及び入金ID等が記録される記録領域(図示外)が形成されてなるものであり、ここでは該記録領域として不揮発性のEEPROMを備える非接触式の集積回路を搭載したICカードである。この封入カード4は、遊技者が指触不能な態様でカードユニット20の内部に封入されている。
会員カード5は、上記封入カード4と同様に長方形状を呈するプラスチック製の薄板における所定の部位に、会員IDや残度数等が記録される記録領域(図示外)が形成されてなるものであり、ここでは該記録領域として不揮発性のEEPROMを備える非接触式の集積回路を搭載したICカードである。この会員カード5は記録媒体の一例であって、会員登録を行った会員遊技者に対して発行されるものであり、会員遊技者を個々に特定可能な会員遊技者特定情報である会員IDが記録されている。また、ここでは会員IDの他、遊技に使用可能な価値の大きさである残度数と、会員カード5を所有する会員遊技者の氏名(会員登録の際に登録した氏名)が記録されている。会員遊技者はこの会員カード5に記録された残度数を使用したパチンコ玉の貸出によって遊技を行うことが可能となる。
なお、この会員カード5に記録された残度数が零となったときには、会員遊技者は遊技場内に設けられた入金装置(図示外)又は後述するカードユニット20に、該残度数が零の会員カード5を挿入して入金することで度数を購入することができる。ここでは入金装置による度数の購入について説明し、カードユニット20による度数の購入については後述する。
会員遊技者が、入金装置に所有する会員カード5を挿入して、入金(所定の金額であり、例えば1000円,2000円,5000円,10000円のいずれかの金額)することにより、該入金金額(例えば1000円)と、挿入された会員カード5から読み取った会員IDとを含む入金要求が、入金装置と通信可能に接続された後述するシステムコントローラ50に送信され、システムコントローラ50においては、受信した入金要求に含まれる入金金額及び会員IDに基づいて後述する図4(a)に示す会員カード情報DBを更新し、該入金金額(ここでは1000円)に相当する度数である入金度数(ここでは10度数)を、入金装置に返信し、入金装置は、受信した入金度数を受け付けている会員カード5に書き込む。
遊技機であるパチンコ機10は、遊技場における遊技島(図示外)において機種等に従って所定の位置に配置され、遊技媒体であるパチンコ玉を遊技領域に打ち込むことにより遊技を行うものであり、ここでは対応するカードユニット20と通信可能であり、該カードユニット20との間でパチンコ玉の貸与に関する信号のやり取りが行われてパチンコ玉の貸出(以下「玉貸処理」という。)が行われる、いわゆるCR式のパチンコ機である。
このパチンコ機10の前面には、始動入賞口,大入賞口,一般入賞口等の複数の入賞口や、複数種類の識別情報である図柄を可変表示可能な可変表示装置等が設けられている遊技領域と、パチンコ玉を該遊技領域に打ち込むための操作を受け付ける操作ハンドルと、後述する玉払出装置13から払い出されるパチンコ玉を貯留する上皿と、該上皿内に貯留しきれない余剰のパチンコ玉を貯留する下皿が設けられている。
またパチンコ機10の内部には、図3に示すように、遊技状態を制御する遊技制御基板11と、玉払出装置13を制御する払出制御基板12と、貸し出されたパチンコ玉や賞球として付与されるパチンコ玉を払い出す玉払出装置13と、パチンコ機10での遊技に関連して発生する各種の信号を出力する情報出力基板14が設けられている。さらにパチンコ機10の背後における遊技島には、遊技領域に打ち込まれてアウトタンクに導かれたパチンコ玉(以下「打込玉」という。)の数を計数する打込玉カウンタ15が設けられている。これらパチンコ機10に設けられる各機器は、図3に示すように接続されている。
このパチンコ機10においては、操作ハンドルの操作によりパチンコ玉を遊技領域に打ち込むことにより遊技が行われ、該パチンコ機10での遊技に関連して発生する遊技情報として、以下に示す各種の信号が出力される。
具体的には、まず遊技領域に打ち込まれた打込玉が始動入賞口に入賞した場合には、可変表示装置の可変表示が開始されて所定時間の経過後に該可変表示が停止する。この可変表示装置の表示結果が予め定められた所定態様(例えば「777」等のぞろ目態様)となった場合には、遊技者にとって有利な大当りが発生して、閉成されていた大入賞口が開成されて前記打込玉が大入賞口に入賞可能になると共に、該大当りの発生を特定可能な情報として、該大当りの発生から終了までの間において継続的な大当り信号が情報出力基板14から出力される。
また、可変表示装置の可変表示が開始されて前記所定態様の表示結果が導出される前段階である態様を「リーチ」(例えば、可変表示装置が「左」「右」「中」の3つの図柄表示部を有するものであれば、「左」「右」の図柄表示部に同一の図柄が表示され、「中」の図柄表示部は可変表示中である態様)と呼び、このリーチのうち、それが出現するとほぼ確実に大当りが発生するリーチを「プレミアムリーチ」と呼ぶ。このプレミアムリーチの発生を特定可能なプレミアムリーチ信号が情報出力基板14から出力される。
また遊技領域に打ち込まれた打込玉が各入賞口に入賞した場合には、払出制御基板12の制御により玉払出装置13から各入賞口に応じた所定数のパチンコ玉が賞球として払い出されると共に、10個の賞球が払い出される毎に、該賞球数を特定可能な情報として、1パルスの賞球信号が情報出力基板14から出力される。
なお各入賞口に入賞した打込玉及びいずれの入賞口にも入賞しなかった打込玉は、パチンコ機10の背後に設けられたアウトタンクに導かれ、該アウトタンクに付設された打込玉カウンタ15により打込玉が10個計数される毎に、該打込玉数を特定可能な情報として、1パルスの打込玉信号が該打込玉カウンタ15から出力される。このようにパチンコ機10及び打込玉カウンタ15から出力される各種の信号は、カードユニット20に入力される。
カードユニット20は遊技用装置の一例であって、図1に示すように、パチンコ機10に対応して(ここではパチンコ機10の左側に隣接して)設けられている。このカードユニット20は、縦長の箱型の形状を呈するものであり、図2(a)に示すように、その前面に多機能ランプ27,紙幣挿入口24a,紙幣利用可ランプ24b,硬貨挿入口25a,硬貨利用可ランプ25b,硬貨返却ボタン24f,タッチパネル式のディスプレイ26,硬貨返却口25g,封入カード確認窓28a,及び会員カード挿入口29a等を備え、図2(b),(c),及び図3に示すように、その内部に紙幣識別機24,ユニット制御部22,情報通信部21a,玉貸通信部21b,硬貨識別機25,封入カードR/W28,会員カードR/W29,カードR/W制御部23,及びシステムコントローラ用通信部30等を備えており、これらの各構成要素は図3に示すように接続されている。
ここで会員カードR/W29は記録媒体受付手段の一例であって、会員カード挿入口29aから挿入された会員カード5を受け付けて、該受け付けた会員カード5に記録されている会員IDや残度数等を読み取る処理を行う。ここで読み取られた会員IDや残度数等は後述するカードR/W制御部23からユニット制御部22に送信される。また、会員カードR/W29は、会員カード5に更新後の残度数を記録する(書き込む)ものであり、ここでは前記ICカードである会員カード5に対応したICカードR/Wを備えている。
情報通信部21aは、パチンコ機10の情報出力基板14及び打込玉カウンタ15と通信可能に接続されており、パチンコ機10及び打込玉カウンタ15からカードユニット20に対する通信を司るものである。この情報通信部21aには、パチンコ機10及び打込玉カウンタ15から各種の信号が出力される毎に、該出力された信号が入力される。
また情報通信部21aは、台端末40及び中継コンピュータ41を介して後述する会員管理装置60と通信可能に接続されており、カードユニット20と会員管理装置60との間における通信を司るものである。上述したようにして情報通信部21aに入力された各種の信号は、該情報通信部21aから会員管理装置60に送信される。なお、本例では情報通信部21aに入力される各種の信号は、当該カードユニット20を特定可能なユニットIDと共に会員管理装置60に送信される。
また情報通信部21aは会員遊技者情報送信要求手段の一例であって、会員カードR/W29により受け付けた会員カード5から読み取った会員IDを含み、該読み取った会員IDから特定される会員遊技者に関する会員遊技者情報の送信を要求する会員遊技者情報送信要求である会員カード取込要求を、会員管理装置60に送信するものである。なお、本例ではこの会員カード取込要求は、当該カードユニット20(当該会員カード取込要求を送信するカードユニット20)を特定可能なユニットIDも含むものである。
ここで会員遊技者情報送信要求手段として機能する情報通信部21aは、後述する応答不能情報送信手段(通信部61)から応答不能情報を受信したことを条件として、所定時間経過後に会員カード取込要求を再送信するものであるが、これについては作用の説明にて後述する。また所定時間の設定も可能であるが、これについても後述する。
玉貸通信部21bは、パチンコ機10に設けられる払出制御基板12と接続されている。これにより、パチンコ機10とカードユニット20との間でパチンコ玉の貸出に関する信号のやり取りが行われる。
ユニット制御部22は、CPU,RAM,ROM等を備えており、ROMに記憶されている処理プログラムがRAMを作業領域としてCPUで実行されることにより、接続される各構成要素(ここでは、図3に示す情報通信部21a,玉貸通信部21b,カードR/W制御部23,紙幣識別機24,紙幣利用可ランプ24b,硬貨識別機25,硬貨利用可ランプ25b,ディスプレイ26,及び多機能ランプ27)の動作を制御して各種の処理を行うものである。このユニット制御部22のRAMには、前記会員カードR/W29にて受け付けた会員カード5から読み取られ、カードR/W制御部23から送信されてきた会員IDや残度数等が一時的に記憶される。
このユニット制御部22は判定手段の一例であって、後述する応答情報送信手段(通信部61)より応答情報(会員カード取込応答)を受信したことに基づいて、該受信した応答情報(会員カード取込応答)に含まれる会員IDと、会員カードR/W29により受け付けている会員カード5から読み取った会員ID(ここでは読み取られた後にユニット制御部22に送信され、RAMに記憶されている会員ID)とが一致するか否かを判定するものである。
また判定手段として機能するユニット制御部22は、後述するメッセージ情報送信手段(通信部61)よりメッセージ情報を受信したことに基づいて、該受信したメッセージ情報に含まれる会員IDが記録された会員カード5を、会員カードR/W29により受け付けているか否か(ここではメッセージ情報に含まれる会員IDがユニット制御部22のRAMに記憶されているか否か)を判定するものである。
さらにユニット制御部22は表示処理手段の一例であって、判定手段(ここではユニット制御部22)により、受信したメッセージ情報に含まれる会員IDが記録された会員カード5を会員カードR/W29により受け付けていると判定されたときに、受信したメッセージ情報から特定されるメッセージを後述するディスプレイ26に表示するための処理を行い、判定手段(ユニット制御部22)により受け付けていないと判定されたときには、受信したメッセージ情報から特定されるメッセージをディスプレイ26に表示するための処理を行わないものである。
紙幣識別機24は紙幣2を受け付けるものであり、ここでは会員カード5が挿入されていない状態又は残度数が零の会員カード5が挿入されている状態で、紙幣挿入口24aから紙幣2(ここでは1000円紙幣)を受け付けて、該受け付けた紙幣2を識別する識別機である。なお紙幣識別機24により受け付けられた紙幣2は、紙幣通路24cを通じてカードユニット20の背面から外部に排出され、遊技島に設けられた紙幣搬送機構(図示外)により搬送されて、金庫(図示外)に回収される。紙幣利用可ランプ24bは紙幣挿入口24aの横に設けられ、紙幣2を受付可能な状態である旨を報知するためのランプであり、紙幣識別機24が紙幣2を受付可能な状態のときに点灯し、受付不可能な状態のとき(ここでは残度数有りの会員カード5が受け付けられているとき)には消灯する。
硬貨識別機25は硬貨3を受け付けるものであり、ここでは会員カード5が挿入されていない状態及び残度数が零の会員カード5が挿入されている状態で、硬貨挿入口25aから前記2種類の硬貨3を受け付けて、硬貨通路25cを通じて搬送された硬貨3を識別する識別機である。なお硬貨識別機25により受け付けられた硬貨3も、硬貨通路25dを通じてカードユニット20の背面から外部に排出され、遊技島に設けられた硬貨搬送機構(図示外)により搬送されて、金庫(図示外)に回収される。硬貨返却ボタン25fは、硬貨通路25cや硬貨識別機25において詰まった硬貨3の返却操作を受け付けるためのボタンであり、遊技者により硬貨返却ボタン25fが操作されると、該詰まった硬貨3が硬貨通路25eを通じて硬貨返却口25gに戻る。紙幣利用可ランプ25bは硬貨挿入口25aの横に設けられ、硬貨3を受付可能な状態である旨を報知するためのランプであり、硬貨識別機25が硬貨3を受付可能な状態のときに点灯し、受付不可能な状態のとき(ここでは残度数有りの会員カード5が受け付けられているとき)には消灯する。
タッチパネル式のディスプレイ26は、表示画面が遊技者に向くようにカードユニット20の前面から前方に突出する態様で設けられており、液晶表示器等の表示画面と、遊技者による押圧操作を検出するタッチパネルを備えている。このディスプレイ26は後述するメッセージ情報送信手段(通信部61)より受信したメッセージ情報から特定されるメッセージを表示するものであり、制御部22の制御により表示内容が決定・更新される。
このディスプレイ26は報知手段の一例であって、情報通信部21aにより会員カード取込要求を送信した後から後述する応答情報送信手段(通信部61)より応答情報を受信するまでの間、会員遊技者に対して待機を促す旨を報知するものであり、ここでは図10のS61’に示すように待機を促すメッセージを表示する。
また、ディスプレイ26は、図6のS22に示すように、会員カード取込応答に含まれる来店ポイント,貯玉数,及び通算大当り回数を表示するものである。さらに、図7のS29に示すように、会員カード5が受け付けられている状態で、該会員カード5に記録されている残度数と、設定されている玉貸単位度数を表示すると共に、玉貸処理を行うために押圧操作する「玉貸」ボタンと、玉貸単位度数を変更するための「設定」ボタンが表示される。
多機能ランプ27は、予め定められた複数の色のうちのいずれかの色で点灯又は点滅することによってカードユニット20の状態を報知するランプである。ここでは通常状態では緑で点灯しており、会員カード5が受け付けられている状態では青で点灯する。
封入カードR/W28は、該封入カードR/W28の内部に封入されている封入カード4に対して、会員カード5が受け付けられていない状態で紙幣識別機24又は硬貨識別機25により受け付けられた(即ち入金された)紙幣2又は硬貨3の金額(入金金額)と、入金に応じてシステムコントローラ50において生成された入金IDを記録する処理を行うと共に、該封入カード4に記録された入金金額及び入金IDを読み取るものであり、ここでは前記ICカードである封入カード4に対応したICカードR/Wを備えている。なお封入カードR/W28の内部に封入されている封入カード4は、封入カード確認窓28aを介して遊技者が視認可能であると共に指触不能である。
カードR/W制御部23は、図3に示すように封入カードR/W28,会員カードR/W29,及びシステムコントローラ用通信部30と接続され、これら各構成要素の動作を制御して各種の処理を行うものであり、封入カードR/W28に封入されている封入カード4及び会員カードR/W29が受け付けた会員カード5との情報の送受を行う通信基板や、前記封入カード4に対応したICカードR/Wや前記会員カード5に対応したICカードR/Wの制御を行うコントローラ等が実装された制御基板である。このカードR/W制御部23は、ユニット制御部22と通信可能に接続されており、ユニット制御部22との各種情報の送受が可能となっている。
システムコントローラ用通信部30は、台端末40及び中継コンピュータ41を介して後述するシステムコントローラ50と通信可能に接続されており、カードユニット20とシステムコントローラ50との間における通信を司るものである。
台端末40は、所定数(例えば4台)のカードユニット20に対応して設けられるものであり、該所定数以上の通信用コネクタを備え、各通信用コネクタに接続された機器との間での通信を可能とするものである。ここでは台端末40は対応する各カードユニット20と通信ケーブルを介して接続され、さらに中継コンピュータ41と通信ケーブルを介して接続することで中継コンピュータ41と各カードユニット20との間の通信を司るものである。また中継コンピュータ41は、所定数(例えば1つ)の遊技島(図示外)に対応して設けられ、台端末40とシステムコントローラ50との間,及び台端末40と会員管理装置60との間における通信を中継するものである。
システムコントローラ50は遊技場内の所定箇所(例えば管理事務所等)に設けられるものであり、図1に示すように通信部51,制御部52,及びハードディスク53等を備えるものである。これらの各構成要素は図1に示すように接続されている。
通信部51は、台端末40及び中継コンピュータ41を介してカードユニット20の情報通信部21aと通信可能に接続されており、システムコントローラ50とカードユニット20との間における通信を司るものである。また、通信部51は、後述する会員管理装置60の通信部61とも通信可能に接続されており、システムコントローラ50と会員管理装置60との間における通信を司るものでもある。
制御部52は、CPU,RAM,ROM等を備えており、ハードディスク53に記憶されている処理プログラムがRAMを作業領域としてCPUで実行されることにより、接続される各構成要素の動作を制御して各種の処理を行うものである。この制御部52は、入金に応じて入金IDを生成する機能を有する。
記憶装置であるハードディスク53は図4(a)に示す会員カード情報DBを記憶している。この会員カード情報DBは、各「会員ID」と対応付けて、受信した入金要求に含まれる入金金額に相当する度数である「入金度数」,会員カード5による玉貸処理(会員処理)に使用された度数である「使用度数」,及び「入金度数」から「使用度数」を減算した「残度数」を管理しており、会員カード5の説明中で示したように、入金要求を受信したときに更新される。ここでは、受信した入金要求に含まれる会員IDと対応付けて管理されている「入金度数」を、受信した入金要求に含まれる入金金額に相当する度数に更新し、同管理されている「使用度数」を零にリセットし、同管理されている「残度数」に入金度数を加算する。
また、このハードディスク53はカードユニット20から受信した入金金額と、入金に応じて生成された入金IDとを対応付けて記憶するものであるが、これについては後のビジタ処理の説明中で示す。
会員管理装置60は管理装置の一例であって、遊技場内の所定箇所(例えば管理事務所等)に設けられるものであり、図1に示すように接続される通信部61,制御部62,ハードディスク63,入力装置64,及びディスプレイ65等を備えている。
ここで記憶装置であるハードディスク63は会員遊技者情報記憶手段の一例であって、会員IDと対応付けて該会員IDから特定される会員遊技者に関する会員遊技者情報を記憶するものである。ここでは図4(b)に示す会員情報DBに、各会員遊技者を特定可能な「会員ID」と対応付けて、各会員遊技者に関する会員遊技者情報として、「氏名」,「性別」,「生年月日」,「住所」,「来店ポイント」,「貯玉数」,及び「通算大当り回数」が管理されている。ここで「氏名」,「性別」,「生年月日」,及び「住所」は、会員登録時に登録された情報(又は登録後に更新された情報)である。「来店ポイント」は、会員遊技者の来店毎に付与されるポイントであり、例えば1回の来店につき10ポイントが付与され、所定のポイント数(例えば1000ポイント)に達した場合に特典(例えば記念品等)が付与される。また、「貯玉数」は遊技の結果として獲得した価値の大きさが貯蓄されてなる貯蓄価値の大きさであり、会員遊技者はこの「貯玉数」を景品交換に使用することが可能である。また、「通算大当り回数」は大当りが発生した回数の累計値である。
またハードディスク63は図4(b)に示す遊技中情報DBを記憶している。この遊技中情報DBは、カードユニット20が会員カード5を受け付けたときに、該カードユニット20から送信されてきた会員カード取込要求に含まれる会員IDを「会員ID」として記憶する。また「会員ID」と対応付けて、前記会員カード取込要求の送信元であるカードユニット20を特定可能な「ユニットID」(このユニットIDは前述したように会員カード取込要求に含めて送信される)を記憶する。さらに、この「会員ID」から特定される会員遊技者の本日の大当り回数である「本日大当り回数」,該会員遊技者の本日の賞球数である「賞球数」,該会員遊技者の本日の打込玉数である「打込玉数」,及び「賞球数」と「打込玉数」の差である「差玉数」を管理する。なお、遊技中情報DBにより管理されるこれらの情報において、会員管理装置60がカードユニット20から会員カード抜取通知(会員カード5が抜取可能な状態となる旨を示す情報であり、当該カードユニット20を特定可能なユニットIDを含む)を受信したことに基づいて、該会員カード抜取通知に含まれるユニットIDに対応する情報が、会員遊技者の遊技履歴を管理する遊技履歴DB(図示外)に保存されると共に、該情報は遊技中情報DBから消去される。
制御部62は、CPU,RAM,ROM等を備えており、ハードディスク63に記憶されている処理プログラムがRAMを作業領域としてCPUで実行されることにより、接続される各構成要素の動作を制御して各種の処理を行うものである。
この制御部62は状態判定手段の一例であって、情報通信部21aより会員カード取込要求を受信したことに基づいて、後述する応答情報送信手段(通信部61)が、受信した会員カード取込要求の送信元であるカードユニット20に対して会員カード取込応答を送信することが可能な状態であるか否かを判定するものである。
通信部61は、カードユニット20の情報通信部21aと通信可能に接続され、管理装置60とカードユニット20との間の通信を司るものであると共に、システムコントローラ50の通信部51とも通信可能に接続されており、会員管理装置60とシステムコントローラ50との間の通信を司るものでもある。
この通信部61は応答情報送信手段の一例であって、情報通信部21aより受信した会員カード取込要求に含まれる会員IDと、該会員IDと対応付けて会員遊技者情報記憶手段であるハードディスク63に記憶されている会員遊技者情報のうちの少なくとも一部と、を含む応答情報を、該受信した会員カード取込要求の送信元であるカードユニット20(具体的には受信した会員カード取込要求に含まれるユニットIDから特定されるカードユニット20)に対して送信するものである。ここでは応答情報として、受信した会員カード取込要求に含まれる会員ID,該会員IDと対応付けて会員情報DBに記憶されている「来店ポイント」,「貯玉数」,及び「通算大当り回数」を含む会員カード取込応答を送信する。
また通信部61はメッセージ情報送信手段の一例であって、後述する遊技情報収集手段(通信部61及び制御部62)により収集された遊技情報が所定の条件を満たしたことを条件として、該遊技情報が発生したパチンコ機10に対応するカードユニット20に対して、該カードユニット20が会員カードR/W29により受け付けた会員カード5から読み取った会員IDを含み、前記所定の条件を満たした遊技情報に関する所定のメッセージを特定可能なメッセージ情報を送信するものである。この所定の条件及び所定のメッセージについては会員管理装置60で設定可能であり、後述する。
さらに通信部61は応答不能情報送信手段の一例であって、状態判定手段である制御部62により、会員カード取込応答を送信することが可能な状態でない(ビジー状態である)と判定されたときに、会員カード取込応答を送信することが可能な状態でない旨を示す応答不能情報を、受信した会員カード取込要求の送信元であるカードユニット20に対して送信するものである。
この通信部61及び前記制御部62は遊技情報収集手段の一例であって、カードユニット20が会員カードR/W29により会員カード5を受け付けている状態で、該カードユニット20に対応するパチンコ機10での遊技に関連して発生する遊技情報を収集するものである。具体的には、前述したように情報出力基板14から出力される大当りの発生を特定可能な大当り信号と、同出力されるプレミアムリーチの発生を特定可能なプレミアムリーチ信号と、同出力される賞球数を特定可能な賞球信号と、打込玉カウンタから出力される打込玉数を特定可能な打込玉信号がカードユニット20に対して出力され、これら各種の信号はカードユニット20の情報通信部21aに入力されて会員管理装置60に当該カードユニット20のユニットIDとともに送信される。通信部61は情報通信部21aから送信された各種の信号を受信し、制御部62はこれら各種の信号に基づいて、信号の送信元であるカードユニット20のユニットIDと対応付けて前記遊技中情報DBで管理される遊技情報を更新する。即ち、大当り信号を受信したことに基づいて、該大当り信号の送信元であるカードユニット20の「ユニットID」に対応する「本日大当り回数」に1を加算する。また、賞球信号を受信したことに基づいて、同対応付けられた「賞球数」に10を加算する。さらに、打込玉信号を受信したことに基づいて、同対応付けられた「打込玉数」に10を加算し、「差玉数」を算出する。また、ここでは通信部61がプレミアムリーチ信号を受信したことに基づいて、制御部62がプレミアムリーチの発生を特定するが、発生回数等の集計は行わない。
なお、本例では前記大当り信号の受信に基づいて、会員情報DB中の「通算大当り回数」も更新されるものとする。即ち遊技情報収集手段である通信部61及び制御部62は、遊技情報として「本日大当り回数」,「賞球数」,「打込玉数」,「差玉数」,「通算大当り回数」,及びプレミアムリーチの発生を収集するものである。
入力装置64は、各種の情報の入力を受け付けるための入力デバイスであり、例えばキーボードやマウス等である。またディスプレイ65は、各種の情報を表示するための表示デバイスであり、例えば液晶表示器である。この入力装置64及びディスプレイ65は、前記メッセージ情報を送信する際の所定の条件及び所定のメッセージの設定や、前記応答不能情報をカードユニット20が受信してから会員カード取込要求の再送信までの所定時間の設定を行うものである。以下これらの設定方法について図5を用いて説明する。
まず、メッセージ情報を送信のための条件及びメッセージの内容の設定方法について説明する。図5(a)に示すように、会員管理装置60のディスプレイ65に表示されるメッセージ設定画面では、上記遊技情報のうちメッセージ情報を送信する対象項目として前記会員情報DBが管理する通算大当り回数に対応する「通算大当り回数」,前記遊技中情報DBが管理する本日大当り回数に対応する「本日大当り回数」,及び同遊技中情報DBが管理する差玉数に対応する「差玉数」が表示されている。この画面で、入力装置64であるキーボードを使用して各項目の右側に表示される基準値の入力欄に、メッセージ情報を送信するための所定の条件である基準値を入力し、さらに右側のメッセージの入力欄に送信するメッセージを入力して、画面下部に表示されている「設定」ボタンにマウスのカーソルを合わせてクリックすることで、各項目についてメッセージ情報の送信条件(基準値)と、該送信条件を満たしたときに送信するメッセージが設定される。即ち各項目が基準値に達したときに、メッセージ入力欄に入力されたメッセージを特定可能なメッセージ情報が送信される。なお「キャンセル」ボタンをクリックすると入力された内容は無効となり、前回に「設定」ボタンがクリックされたときの設定となる。
次に、会員カード取込要求の再送信までの所定時間の設定方法について説明する。図5(b)に示すように、会員管理装置60のディスプレイ65に表示される取込要求再送信設定画面では、カードユニット20において、応答不能情報送信手段である通信部61から応答不能情報を受信したときに、情報通信部21aにより会員カード取込要求を再送信するか否か、また再送信する場合の所定時間を設定することが可能である。この画面でラジオボタンをクリックすることにより「再送信する」を選択し、さらに「再送信する」の下に表示してある「応答不能情報受信後」の右側の入力欄に所定時間を入力して、画面下部に表示されている「設定」ボタンにマウスのカーソルを合わせてクリックすることで、会員管理装置60に接続されている各カードユニット20に対して、応答不能情報を受信したときに会員カード取込要求を再送信する旨と、該応答不能情報を受信してから会員カード取込要求を再送信するまでの所定時間(ここでは2秒)が送信され、これを受信した各カードユニット20においては、応答不能情報を受信してから所定時間後に会員カード取込要求を再送信するように設定される。
次に、以上説明した遊技用システム1で、カードユニット20において玉貸処理が行われる際の処理について説明する。ここで玉貸処理には前述したように、貨幣の入金による玉貸処理(以下「ビジタ処理」と呼ぶ。)と、会員カード5に記録された残度数を使用する玉貸処理(以下「会員処理」と呼ぶ。)の2つがあるが、ここではビジタ処理について説明し、会員処理については遊技用システム1の作用の説明にて後述する。本例では、前述の如く、このビジタ処理において、紙幣2として1000円紙幣のみ、硬貨3として500円硬貨及び100円硬貨が使用可能である。2000円紙幣,5000円紙幣,又は10000円紙幣が紙幣挿入口24aから挿入された場合には、各紙幣である旨が紙幣識別機24により識別され、受付が行われずに紙幣挿入口24aから返却される。
会員カード5が受け付けられていない状態で、紙幣2又は硬貨3が紙幣挿入口24a又は硬貨挿入口25aから挿入されると、紙幣識別機24又は硬貨識別機25により識別が行われ、識別OKであれば識別された貨幣に対応する入金金額(例えば1000円)が、ユニット制御部22のRAMに記憶されると共にカードR/W制御部23に送信され、カードR/W制御部23は受信した入金金額を封入カードR/W28により封入カード4に記録すると共に、入金金額をシステムコントローラ用通信部30からシステムコントローラ50に対して送信する。システムコントローラの制御部52においては、入金金額を受信したことに基づいて、入金IDを生成し、該入金IDを、受信した入金金額と対応付けてハードディスク53に記憶すると共に、該入金IDを通信部51から入金金額の送信元であるカードユニット20(システムコントローラ用通信部30)に対して返信する。
カードユニット20においては、システムコントローラ用通信部30が入金IDを受信したことに基づいて、カードR/W用制御部23が入金IDを封入カードR/W28により封入カード4に記録する(封入カード4には入金金額と入金IDが記録された状態になる)。続けてカードR/W用制御部23は封入カード4への入金(即ち入金金額と入金IDの記録)が終了した旨をユニット制御部22に送信し、ユニット制御部22が玉貸処理(ビジタ処理)を開始する。
まず、玉貸通信部21bから1度数に相当するパチンコ玉数(例えば消費税を考慮しないのであれば25個、消費税を考慮するのであれば消費税率に応じて24個,23個…等の、具体的な玉数であり、予めシステムコントローラ50等により設定され、カードユニット20に配信されている)である払出要求玉数のパチンコ玉の払出を要求する払出要求信号をパチンコ機10の払出制御基板12に対して送信する。
該払出要求信号を受信したパチンコ機10は、前記払出要求玉数のパチンコ玉の払出を指示する払出信号を払出制御基板12から玉払出装置13に対して出力し、これに基づいて、玉払出装置13から払出要求玉数分のパチンコ玉の払出を行い、該払出の終了に基づいて、実際に払い出したパチンコ玉の数である払出結果玉数を示す払出結果信号を玉貸通信部21bに対して送信する。
ユニット制御部22では払出結果信号を玉貸通信部21bが受信したことに基づいて、前記払出要求信号に示される払出要求玉数と、該払出結果信号に示される払出結果玉数とを照合し、照合OKである場合には、1度数分の減算処理として、RAMに記憶している入金金額から同1度数に相当する金額(例えば100円)を減算すると共に、カードR/W制御部23により封入カード4に記録された入金金額からパチンコ玉の貸与に使用された1度数に相当する金額(ここでは100円)を減算する処理を行う。これら1度数分の玉貸処理がユニット制御部22のRAMに記憶された入金金額(即ち封入カード4に記録された入金金額でありここでは1000円)が零になるまで繰り返され、該入金金額分の玉貸処理の終了に基づいて、玉貸終了信号をパチンコ機10の払出制御基板12に対して送信し、玉貸処理を終了する。この玉貸処理の終了に基づいて、ユニット制御部22からカードR/W制御部23に対して入金金額を消費した旨を送信し、カードR/W制御部23はシステムコントローラ用通信部30からシステムコントローラ50に対して封入カード4に記録している入金IDと、該入金IDに対応する入金金額が消費された旨を送信する。システムコントローラ50の制御部52においては受信した入金IDと対応付けて記憶している入金金額が消費された旨を確認して、記憶している入金IDと入金金額を消去する。
なおパチンコ機10において、玉払出装置13から払い出されたパチンコ玉は、上皿に供給され、発射ハンドルの操作により遊技領域の内部に打ち込まれて、遊技が行われる。
次に遊技場システム1の作用について図6〜図10を用いて説明する。以下ではまず図6及び図7を用いて通常処理について説明し、図8〜図10を用いて本発明の請求項1に係る第1の処理(図8),本発明の請求項2に係る第2の処理(図9),及び本発明の請求項3及び4に係る第3の処理(図10)について説明する。
まず遊技場の営業時において、カードユニット20が会員カード5を受け付けていない状態では、多機能ランプ27が緑で点灯している(図6のS11)。この状態で、例えば会員遊技者Aが遊技を行おうとして、所有する会員カード5(会員IDとして03−00001が記録されているものとする)を会員カード挿入口29aから挿入すると(S12)、会員カードR/W29が会員カード5を受け付け、該受付に基づいて、カードR/W制御部23が会員処理が可となった旨と、ビジタ処理が不可となった旨を示す状態通知をユニット制御部22に送信する(S13)。
続けて、会員カードR/W29が、会員カード5に記録されている会員遊技者Aの氏名(○○××)を読み取り、カードR/W制御部23は該読み取った氏名(○○××)を示す会員情報通知をユニット制御部22に送信する(S14)。ユニット制御部22は、受信した会員情報通知に基づいてディスプレイ26に「いらっしゃいませ○○××さん」と表示する処理を行う(S15)と共に、多機能ランプ27を青で点灯させることにより会員カード5の受付を報知する(S16)。
また会員カードR/W29は、会員カード5に記録されている会員IDを読み取って、該読み取った会員ID(ここでは03−00001)を示す会員カード情報通知をユニット制御部22に送信する(S17)と共に、同会員カード5に記録されている残度数(ここでは10とする)を読み取って、該読み取った残度数と前記読み取った会員IDとを含む照合要求をシステムコントローラ用通信部30からシステムコントローラに対して送信する(S23)。会員カード情報通知を受信したユニット制御部22は、該会員カード情報通知が示す会員ID(ここでは03−00001)をRAMに記憶すると共に、該記憶した会員IDと当該カードユニット20のユニットIDを含み、該会員IDから特定される会員遊技者(ここでは会員遊技者A)に関する会員遊技者情報の送信を要求する会員カード取込要求を情報通信部21aから会員管理装置60に対して送信する(S18)。
会員管理装置60は、会員カード取込要求を受信したことに基づいて、該会員カード取込要求に含まれる会員ID(ここでは03−00001)を特定し、該会員IDと対応付けて会員情報DB(図4(b))で管理されている「来店ポイント」に10を加算(1日1回のみ加算)して、該加算更新後の「来店ポイント」,「貯玉数」,及び「通算大当たり回数」(各々770,250,99とする)を抽出して、該抽出した情報と前記特定した会員IDを含む会員カード取込応答を、前記会員カード取込要求の送信元である(会員カード取込要求に含まれるユニットIDから特定される)カードユニット20に対して返信する(S19)。また、受信した会員カード取込応答に含まれる会員ID(ここでは03−00001)と該会員カード取込要求の送信元(即ち会員カード取込応答の送信先)であるカードユニット20のユニットID(即ち、会員カード取込要求に含まれるユニットIDであり、ここではCU−0126とする)とを対応付けて遊技中情報DB(図4(b))に記憶すると共に、「本日大当り回数」,「賞球数」,「打込玉数」,及び「差玉数」の集計及び算出を開始し、プレミアムリーチ信号の検出を開始する。
次に、ユニット制御部22においては、情報通信部21aが会員カード取込応答を受信したことに基づいて、受信した会員カード取込応答に含まれる会員ID(ここでは03−00001)と、RAMに記憶している会員ID(ここでは03−00001)とを照合し(S20)、一致すると判定したことを条件として(S21)、受信した会員カード取込応答に含まれる「来店ポイント」,「貯玉数」,及び「通算大当り回数」(各々770,250,99)をディスプレイ26に表示する(S22)。このように、判定手段であるユニット制御部22により一致すると判定されたときに、受信した会員カード取込応答に含まれる会員遊技者情報(ここでは「来店ポイント」,「貯玉数」,及び「通算大当り回数」)をディスプレイ26に表示する処理が行われる。
一方で、システムコントローラの制御部52は、前記S23においてシステムコントローラ用通信部30から送信された照合要求を、通信部51が受信したことに基づいて、該照合要求に含まれる残度数(ここでは10)と、同含まれる会員IDと対応付けて会員カード情報DB(図4(a))で管理されている残度数(ここでは10)とを照合して(S24)、照合OK(ここでは照合要求に含まれる残度数≦会員カード情報DBで管理している残度数)であると判定したことを条件として、照合OKである旨を照合要求の送信元であるカードユニット20に対して返信する(S25)。なお、照合要求に含まれる残度数<会員カード情報DBで管理している残度数であるときには、会員カード情報DBで管理している残度数が照合要求に含まれる残度数に更新されて、照合要求に含まれる残度数=会員カード情報DBで管理している残度数となる。また、照合NGであるときには、該照合NGである旨が照合要求の送信元であるカードユニット20に返信される。
カードユニット20においてはシステムコントローラ用通信部30が照合OKである旨を受信したことに基づいて、カードR/W制御部23が、前記読み取った残度数(ここでは10)をユニット制御部22に送信する。ユニット制御部22においては受信した残度数(ここでは10)をRAMに記憶する。ここで、ユニット制御部22は、RAMに記憶した残度数が0でないことを条件として、貨幣の受付を不可とすると共に、紙幣利用可ランプ24b及び硬貨利用可ランプ25bを消灯する。なお、照合NGである旨を受信したときには、カードR/W制御部23は、会員カードR/W29が受け付けている会員カード5を排出する。
ここで図7を用いて遊技中の通常処理について説明する。上述したようにユニット制御部22は、残度数(ここでは10)をRAMに記憶したことを条件として、図6のS22においてディスプレイ26に表示した画面を、一定時間経過後に図7のS26に示す玉貸画面に切り替える。このS26に示す玉貸画面では、ユニット制御部22のRAMに記憶された残度数(ここでは10)が表示されると共に、予め設定されていた玉貸単位度数(ここでは5とする)が表示される。この玉貸単位度数は、右隣に表示されている「設定」ボタンを押圧操作することにより変更可能である。また画面下部には玉貸処理を行うための「玉貸」ボタンと、会員カード5を返却するための「返却」ボタンが表示される。
ここで会員遊技者Aが「玉貸」ボタンを押圧操作することによって(S27)、表示されている残度数を使用して以下に説明するように玉貸処理(即ち会員処理)が行われる(S28)。以下会員処理について説明する。ユニット制御部22は、「玉貸」ボタンの押圧操作を検出すると、前記ビジタ処理の際と同様に、1度数に相当するパチンコ玉数である払出要求玉数のパチンコ玉の払出を要求する払出要求信号をパチンコ機10の払出制御基板12に対して送信し、パチンコ機10は玉払出装置13から払出要求玉数分のパチンコ玉の払出を行い、該払出の終了に基づいて、実際に払い出したパチンコ玉の数である払出結果玉数を示す払出結果信号をユニット制御部22に対して送信する。
該払出結果信号を受信したユニット制御部22は、前記払出要求信号に示される払出要求玉数と、該払出結果信号に示される払出結果玉数とを照合し、照合OKである場合には、RAMに記憶している残度数から1度数を減算してディスプレイ26に表示された残度数の表示を更新すると共に、カードR/W制御部23に対して会員カードR/W29により受け付けている会員カード5に記録されている残度数から1度数分の減算を行う旨を送信する。カードR/W制御部23は、1度数分の減算を行う旨を受信したことに基づいて、会員カードR/W29により会員カード5に記録されている残度数から1度数を減算する。カードユニット20は、これら1度数分の玉貸処理を玉貸単位度数分(ここでは5)だけ繰り返し、該玉貸設定度数分の玉貸処理の終了に基づいて、玉貸終了信号をパチンコ機10の払出制御基板12に対して送信し、玉貸処理(会員処理)を終了する。このとき玉貸画面では、S29に示すように減算後の残度数(ここでは5)が表示される。
また会員処理の終了に伴い、ユニット制御部22が使用度数(ここでは玉貸単位度数であり5度数)と、RAMに記憶している会員IDをカードR/W制御部23に送信し、この使用度数及び会員IDがシステムコントローラ用通信部30からシステムコントローラ50に送信される。システムコントローラ50においては、受信した会員IDと対応付けて管理している「使用度数」に受信した使用度数を加算すると共に、同管理している「残度数」から受信した使用度数を減算する。
なおパチンコ機10において、玉払出装置から払い出されたパチンコ玉は、ビジタ処理と同様に上皿に供給され、発射ハンドルの操作により遊技領域の内部に打ち込まれて、遊技が行われる。
ここでカードユニット20にて受け付けている会員カード5に記録されている残度数(即ちユニット制御部22のRAMに記憶している残度数)が零となったときには、ユニット制御部22は貨幣の入金を可とし、紙幣利用可ランプ24bと、硬貨利用可ランプ25bを点灯させる。ここでは、前記ビジタ処理と異なり、2000円紙幣,5000円紙幣,及び10000円紙幣も使用可能である。この残度数が零である会員カード5が受け付けられた状態で、会員遊技者により、紙幣2又は硬貨3が紙幣挿入口24a又は硬貨挿入口25aから挿入されると、紙幣識別機24又は硬貨識別機25により識別が行われ、識別OKであれば識別された貨幣に対応する入金金額(例えば5000円)が、ユニット制御部22からカードR/W制御部23に送信され、カードR/W制御部23は、受信した入金金額と、会員カードR/W29により会員カード5から読み取った会員IDとを含む入金要求をシステムコントローラ50に対して送信し、システムコントローラ50においては、前記入金装置から入金要求を受信したときと同様に会員カード情報DBの更新を行い、入金度数(ここでは50度数)を入金要求の送信元であるカードユニット20に返信する。
これをカードユニット20のシステムコントローラ用通信部30が受信すると、カードR/W制御部23は、受信した入金度数(ここでは50度数)を会員カードR/W29により会員カード5に記録すると共に、該会員カード5に記録されている会員IDと残度数を読み取ってユニット制御部22に送信し、ユニット制御部22はこれをRAMに記憶する。これにより表示されている残度数がRAMに記憶された残度数に更新され(ここでは50度数)、玉貸可能となる。ユニット制御部22は、残度数有りの会員カード5を受け付けていることに基づいて、再び貨幣の入金を不可とし、紙幣利用可ランプ24b及び硬貨利用可ランプ25bを消灯する。
図7に戻り、遊技中に大当りが発生したときには(S30)、前述したように情報出力基板14から出力された大当り信号が、カードユニット20の情報通信部21aから当該ユニットIDとともに会員管理装置60に送信される。会員管理装置60において、該大当り信号の送信元であるカードユニット20のユニットID(即ち、大当り信号と共に送信されてきたユニットIDであり、ここではCU−0126)と対応付けて遊技中情報DBが管理している「本日大当り回数」(ここでは0)と、該ユニットIDに対応する会員ID(ここでは03−00001)と対応付けて会員情報DBが管理している「通算大当り回数」(ここでは99)を加算更新する(各々1,100とする)。また、更新後の「本日大当り回数」(すなわち1)と「通算大当り回数」(即ち100)が、前述したメッセージ設定画面(図5(a))において設定された基準値に達したか否かを、制御部52により判定する。
ここで「本日大当り回数」に関するメッセージ情報は、毎回(即ち大当りの発生毎に)送信されるように設定されているため、前記大当り信号の送信元であるカードユニット20のユニットID(ここではCU−0126)と対応付けて遊技中情報DBが管理している会員ID(ここでは03−00001)を含み、前記メッセージ情報設定画面で設定されたメッセージ(ここでは「<氏名>さん 大当りおめでとうございます」であり、<氏名>には図4(b)の会員情報DBで管理される「氏名」が入る)を示すメッセージ情報を、前記大当り信号の送信元であるカードユニット20(ここではユニットIDがCU−0126のもの)に対して送信する(S31)。
メッセージ情報を受信したカードユニット20においては、ユニット制御部22が、該メッセージ情報に含まれる会員ID(ここでは03−00001)の記録された会員カード5を、会員カードR/W29が受け付けているか否か(即ちここではユニット制御部22のRAMに前記会員IDを記憶しているか否か)を判定し(S32)、受け付けている(記憶している)と判定したことを条件として(S33)、該メッセージ情報から特定されるメッセージ(ここでは「○○××さん 大当りおめでとうございます」)をディスプレイ26に表示する(S34)。
また、「通算大当り回数」に関するメッセージ情報は10回毎に送信するように設定されているので、「通算大当り回数」が100となったことにより基準値を満たし、前記大当り信号の送信元であるカードユニット20のユニットID(ここではCU−0126)と対応付けて遊技中情報DBが管理している会員ID(ここでは03−00001)を含み、前記メッセージ情報設定画面で設定されたメッセージ(ここでは「通算<通算大当り回数>回目の大当りです。おめでとうございます」であり、<通算大当り回数>には図4(b)の会員情報DBで管理される「通算大当り回数」が入る)を示すメッセージ情報が、前記大当り信号の送信元であるカードユニット20(ここではユニットIDがCU−0126のもの)に対して送信される(S31)。
メッセージ情報を受信したカードユニット20においては、ユニット制御部22が、該メッセージ情報に含まれる会員ID(ここでは03−00001)の記録された会員カード5を、会員カードR/W29が受け付けているか否か(即ちここではユニット制御部22のRAMに前記会員IDを記憶しているか否か)を判定し(S32)、受け付けている(記憶している)と判定したことを条件として(S33)、前記S34の画面を表示してから所定時間経過後に、該メッセージ情報から特定されるメッセージ(ここでは「通算100回目の大当りです。おめでとうございます」)をディスプレイ26に表示する(S35)。
また、会員管理装置60で管理している「差玉数」が基準値(ここでは10000)に達したとき(S36)には、同様に賞球信号の送信元であるカードユニット20のユニットID(即ち、賞球信号と共に送信されてきたユニットIDであり、例えばCU−0126)と対応付けて遊技中情報DBが管理している会員IDを含み、メッセージ情報設定画面で設定されたメッセージ(ここでは「差玉数が10000を突破しました。本日好調です。」)を示すメッセージ情報が、賞球信号の送信元であるカードユニット20に対して送信され(S37)、メッセージ情報を受信したカードユニット20においては、ユニット制御部22が、該メッセージ情報に含まれる会員IDの記録された会員カード5を、会員カードR/W29が受け付けているか否か(即ちここではユニット制御部22のRAMに前記会員IDを記憶しているか否か)を判定し(S38)、受け付けている(記憶している)と判定したことを条件として(S39)、該メッセージ情報から特定されるメッセージ(ここでは「差玉数が10000を突破しました。本日好調です。」)をディスプレイ26に表示する(S40)。
なお、図示しないが、会員管理装置60側でプレミアムリーチ信号を検出したときには、プレミアムリーチ信号の送信元であるカードユニット20のユニットID(即ち、プレミアムリーチ信号と共に送信されてきたユニットIDであり、例えばCU−0126)と対応付けて遊技中情報DBが管理している会員IDを含み、所定のメッセージ(ここでは「プレミアムリーチです。おめでとうございます。」)を示すメッセージ情報が、プレミアムリーチ信号の送信元であるカードユニット20に対して送信され、メッセージ情報を受信したカードユニット20においては、同様にユニット制御部22が、該メッセージ情報に含まれる会員IDの記録された会員カード5を、会員カードR/W29が受け付けているか否か(即ちここではユニット制御部22のRAMに前記会員IDを記憶しているか否か)を判定し、受け付けている(記憶している)と判定したことを条件として、該メッセージ情報から特定されるメッセージ(ここでは「プレミアムリーチです。おめでとうございます。」)をディスプレイ26に表示する。図5(a)中には示されていないが、このとき表示するメッセージもメッセージ設定画面で設定可能である。
このように所定の条件を満たした「本日大当り回数」,「通算大当り回数」,「差玉数」,及びプレミアムリーチ発生に関する所定のメッセージをディスプレイ26に表示することにより会員遊技者の遊技意欲を向上させることができる。なお、これら所定のメッセージが表示されて所定時間経過した後に、前述したS26の画面(玉貸画面)に戻り、「残度数」,「玉貸単位度数」,「設定」ボタン,「玉貸ボタン」,及び「返却ボタン」が再び表示される。
次に、図6に戻り、受け付けられている会員カード5(ここでは前記会員IDとして03−00001が記録されているもの)が返却される際の処理について説明する。会員遊技者Aがディスプレイ26に表示された「返却」ボタン(図7のS26及びS29に示される)を押圧操作することによって、ユニット制御部22は「返却」ボタンの押圧操作を検知(図6のS41)して、カードR/W制御部23に対して会員カードR/W29が受け付けている会員カード5の排出を要求する会員カード排出要求を送信する(S42)と共に、会員カード5が抜取可能な状態となる旨を示す会員カード抜取通知(当該ユニットIDであるCU−0126を含む)を会員管理装置60に対して送信する(S43)。また、このときユニット制御部22は、ディスプレイ26に「ありがとうございました」というメッセージを表示する(S44)。会員カード抜取通知を受信した会員管理装置60においては、該会員カード抜取通知の送信元であるカードユニット20のユニットID(ここではCU−0126)に対応する遊技中情報DB中の情報(即ち遊技中情報DB中の会員ID03−00001に関する情報)を遊技履歴DB(図示外)に保存すると共に、該情報は遊技中情報DBから消去する。
一方、会員カード排出要求を受信したカードR/W制御部23においては、会員カードR/W29が受け付けている会員カード5を排出し(S45)、該排出を行った旨を示す会員カード排出通知をユニット制御部22に送信する(S46)。会員カード排出通知を受信したユニット制御部22は、多機能ランプ27を緑で点灯させる(S47)。また、カードR/W制御部23は、会員カード5が排出されて抜き取り可能な状態となった旨を示す会員カード抜取待ち開始通知をユニット制御部22に送信する(S48)と共に、会員処理及びビジタ処理が可能な状態となった旨を示す状態通知をユニット制御部22に送信する(S49)。
ユニット制御部22は、会員カード抜取待ち開始通知を受信したことに基づいて、RAMに記憶している会員ID(ここでは03−00001)及び残度数を消去すると共に、会員カード5が抜取待ちの状態である旨をRAMに記憶し、前記状態信号を受信したことに基づいて、貨幣の受付を可とし、紙幣利用可ランプ24b及び硬貨利用可ランプ25bを点灯する。その後、会員遊技者Aが抜取可能な状態にある会員カード5を抜き取ると(S50)、該抜取が行われた旨を示す会員カード抜取完了通知がユニット制御部22に送信され(S51)、ユニット制御部22は、RAMに記憶している前記会員カード5が抜取待ちの状態である旨を消去する。
以上に説明した通常処理は、判定手段であるユニット制御部22が、受信した会員カード取込応答に含まれる会員IDと、会員カードR/W29により受け付けている会員カード5から読み取った会員IDとが一致すると判定する例であるが、以下では第1の処理として、判定手段であるユニット制御部22が一致しないと判定する例を図8を用いて説明する。
前記図6のS18において説明したように、会員遊技者Aが所有する会員カード5(ここでは会員IDとして03−00001が記録されているもの)をカードユニット20(ここではユニットIDがCU−0126のもの)が受け付けたことに基づいて、該会員カード5から読み取られた会員IDを含む会員カード取込要求(A)を情報通信部21aから会員管理装置60に対して送信する(S18)。
ここで、例えば会員カード取込要求(A)の受信に応じて会員管理装置60から返信されてくる会員カード取込応答(A)をユニット制御部22(情報通信部21a)が受信する前に、会員遊技者Aにより「返却」ボタンが押圧操作されると、ユニット制御部22が該押圧操作を検知して(S19’)、S20’〜S25’に示す処理が行われて、会員カード5が抜取待ちの状態となる。ここでS20’〜S25’に示す処理は、前記通常処理におけるS42〜S49に示した処理と同様(但しS44及びS47に示した処理に相当する処理は図8では図示外となっている)であり説明を省略する。なお、このように会員カード取込応答(A)を受信する前に、会員カード5(会員IDとして03−00001が記録されているもの)の返却が行われても、既に送信済みの会員カード取込要求(A)の取消しを要求する旨の情報は会員管理装置60に送信されない。
ここで、遊技者Aにより会員カード5が抜き取られると(S26’)、前記通常処理におけるS51と同様に会員カード抜取完了通知がユニット制御部22に送信される(S27’)。
次に前記会員遊技者Aとは別の会員遊技者B(ここでは会員ID03−00002が記録された会員カード5を所有する会員遊技者とする)が、所有する会員カード5を会員カード挿入口29aから挿入すると(S28’)、S29’〜S31’に示す処理が行われて、該会員カード5から読み取られた会員ID(ここでは03−00002)を含む会員カード取込要求(B)を情報通信部21aから会員管理装置60に対して送信する(S32’)。ここでS29’〜S31’に示す処理は、前記通常処理におけるS13〜S17に示した処理と同様(但しS15及びS16に示した処理に相当する処理は図8では図示外となっている)である。
この会員カード取込要求(B)の送信後に、前記会員カード取込要求(A)に応じて会員管理装置60から送信されてきた会員カード取込応答(A)を情報通信部21aが受信すると(S33’)、ユニット制御部22は、受信した会員カード取込応答(A)に含まれる会員ID(ここでは03−00001)と、RAMに記憶している会員ID(ここでは03−00002)とを照合し(S34’)、一致しないことを条件として(S35’)、受信した会員カード取込応答(A)を消去する(S36’)。即ち、判定手段であるユニット制御部22により一致しないと判定されたときには、受信した会員カード取込応答情報に含まれる会員遊技者情報に基づいた処理が行われない。
この後、前記送信した会員カード取込要求(B)に応じて会員管理装置60から送信されてきた会員カード取込応答(B)を情報通信部21aが受信すると(S37’)、ユニット制御部22は、受信した会員カード取込応答(B)に含まれる会員ID(ここでは03−00002)と、RAMに記憶している会員ID(ここでは03−00002)とを照合し(S38’)、一致すると判定したことを条件として(S39’)、受信した会員カード取込応答(B)に含まれる「来店ポイント」,「貯玉数」,及び「通算大当り回数」(各々1060,20935,203)をディスプレイ26に表示する(S40’)。このように、判定手段であるユニット制御部22により一致すると判定されたときに、受信した会員カード取込応答に含まれる会員遊技者情報(ここでは「来店ポイント」,「貯玉数」,及び「通算大当り回数」)をディスプレイ26に表示する処理が行われる。
以上説明したように、遊技用システム1によれば、会員カード取込応答(A)を受信する前に、受け付けている会員カード5(ここでは会員ID03−00001が記録されているもの)の返却が行われ、会員遊技者Bが所有する別の会員カード5(ここでは会員ID03−00002が記録されているもの)を受け付けた後に、既に返却された会員カード5に関する会員カード取込応答(A)を受信した場合にも、当該会員カード取込応答(A)に含まれる会員ID(03−00001)に対応する会員遊技者情報(「来店ポイント」,「貯玉数」,「通算大当り回数」)が表示されることがなく、会員遊技者Bを困惑させることがない。また、既に返却された会員カード5(ここでは会員ID03−00001が記録されているもの)を所有する会員遊技者(A)の会員遊技者情報が他の遊技者に見られてしまうという不都合がない。さらに、会員管理装置60側でカードユニット20が受け付けている会員カード5が入れ替わったか否かの判定が不要となるため、会員管理装置60の処理負担を軽減できる。
次に、第2の処理として、会員管理装置60から送信されたメッセージ情報を受信する前に、会員カード5が返却される例について図9を用いて説明する。会員遊技者A(ここでは会員IDとして03−00001が記録された会員カード5を所有する会員遊技者)の「差玉数」が前記メッセージ設定画面で設定した基準値である10000に達したとき(S41’)には、図7のS38に示したように賞球信号の送信元であるカードユニット20のユニットID(ここではCU−0126)と対応付けて遊技中情報DBが管理している会員ID(ここでは03−00001)を含み、メッセージ情報設定画面で設定されたメッセージ(ここでは「差玉数が10000を突破しました。本日好調です。」)を示すメッセージ情報(A)が、賞球信号の送信元であるカードユニット20(ここではユニットIDがCU−0126であるもの)に対して送信されるが、このメッセージ情報(A)をユニット制御部22(情報通信部21a)が受信する前に、会員遊技者Aにより「返却」ボタンが押圧操作されると、ユニット制御部22が該押圧操作を検知して(S42’)、S43’〜S48’に示す処理が行われて、会員カード5が抜取待ちの状態となる。ここでS43’〜S48’に示す処理は、前記通常処理におけるS42〜S49に示した処理と同様(但しS44及びS47に示した処理に相当する処理は図9では図示外となっている)であり説明を省略する。
ここで、会員遊技者Aにより会員カード5が抜き取られると(S49’)、前記通常処理におけるS51と同様に会員カード抜取完了通知がユニット制御部22に送信される(S50’)。
この後に、前記メッセージ情報(A)を情報通信部21aが受信すると(S51’)、ユニット制御部22は、受信したメッセージ情報(A)に含まれる会員ID(ここでは03−00001)が、RAMに記憶されているか否か(即ち該会員IDが記録された会員カード5が会員カードR/W29に受け付けられているか否か)を判定し(S52’)、記憶(受付)していないと判定(S53’)したことを条件として、受信したメッセージ情報(A)を消去する。即ち、判定手段であるユニット制御部22により、メッセージ情報(A)に含まれる会員ID(ここでは03−00001)が記録された会員カード5を受け付けていないと判定されたことを条件として、表示処理手段であるユニット制御部22は、前記受信したメッセージ情報から特定されるメッセージをディスプレイ26に表示するための処理を行わない(S54’)。
なお、本実施例では、会員カード5が挿入されていない場合を例にとり説明しているが、別の会員カード5が挿入されている場合であっても同様の処理である。即ち、受信したメッセージ情報に含まれる会員IDとは異なる会員IDがユニット制御部22のRAMに記録されている(受信したメッセージ情報に含まれる会員IDとは異なる会員IDが記録された会員カード5が会員カードR/W29に受け付けられている)場合に、受信したメッセージ情報を消去する。
このように、メッセージ情報を受信する前に、受け付けている会員カード5(ここでは会員ID03−00001が記録されたもの)の返却が行われた場合には、既に返却された会員カード5の所有者である会員遊技者Aに対してのメッセージを表示することが無く、メッセージ受信時に遊技を行っている他の遊技者が会員遊技者A向けのメッセージに困惑することがない。なお、ここでは差玉数を例に説明したが、大当りの発生やプレミアムリーチの発生についても同様である。
次に、第3の処理として、会員カード取込要求を受信した会員管理装置60が、該受信に応じて会員カード取込応答を送信することが可能な状態でない場合の例について図10を用いて説明する。
まず、図5(b)に示した取込要求再送信設定画面にて「再送信する」の設定が行われている場合には、カードユニット20は、会員カード取込要求を送信したときに(S18)、報知手段であるディスプレイ26に待機を促すメッセージ(ここでは「会員データを受信中です。しばらくお待ち下さい。」)を表示する(S61’)。会員管理装置60が、カードユニット20から送信された会員カード取込要求を受信すると、状態判定手段である制御部62が、受信した会員カード取込要求の送信元であるカードユニット20に対して会員カード取込応答を送信することが可能な状態であるか否かを判定し、送信可能な状態(例えば送信処理が4秒以内に実行可能な状態を送信可能な状態とする)であれば、図6のS19に示したように会員カード取込応答をカードユニット20に返信する。
ここで、送信可能な状態でないとき(例えば送信処理が、優先度の高い他の処理のために4秒以内に実行不可能な状態であり、いわゆるビジー状態といわれるような状態のとき)には、該送信可能な状態でない旨を示す応答不能情報を会員カード取込要求の送信元であるカードユニット20に対して返信する(S62’)。該応答不能情報を受信したカードユニット20においては、図5(b)に示した取込要求再送信設定画面にて「再送信する」の設定が行われていることを条件に、同設定画面にて設定された所定時間(ここでは2秒)経過後(S63’)に、会員カード取込要求を再送信する(S64’)。このように応答不能情報を受信したことを条件として所定時間経過後に会員カード取込要求を再送信するので、会員遊技者が会員カード取込要求を再送信するための操作を行う必要がなく、会員遊技者の手間を省くことができる。
この会員カード取込要求の再送信は、ユニット制御部22(情報通信部21a)が会員カード取込応答を受信するまで繰り返され(S64’〜S71’)、ユニット制御部22は会員カード取込応答を受信したときに(S71’)、前述したように、受信した会員カード取込応答に含まれる会員IDとRAMに記憶している会員IDが一致するか否かを判定し(S72’)、一致すると判定(S73’)したことを条件として、前記待機を促すメッセージの表示を終了して、遊技情報(「来店ポイント」,「貯玉数」,「通算大当り回数」)を表示する(S74’)。このように会員カード取込要求を送信した後から会員カード取込応答を受信するまでの間、会員遊技者に対して待機を促す旨を報知することにより、会員遊技者に処理が終了していないことを認識させ、待機を促すことができる。
なお、この待機を促す旨の報知(S61’)は、前記取込要求再送信設定画面にて「再送信する」と設定されている場合に限らず、会員カード取込要求が送信されることを条件として、報知を行っても良い。また、報知の態様はディスプレイ26へのメッセージの表示に限らず、多機能ランプ27の発光態様を変化させることにより行っても良く、会員遊技者に待機を促す態様であれば良い。
最後に、本発明に係る遊技用システム1の変形例について説明する。
上記の実施形態では、会員遊技者を個々に特定可能な会員遊技者特定情報が、会員カード5に記録されている会員IDである例について説明したが、これに限らず、会員遊技者特定情報は、会員カード5に記録されている会員カード5を識別するための会員カードIDや、同記録された会員遊技者の氏名でも良い。また、これらの組み合わせであっても良く、会員遊技者を個々に特定可能な情報であれば良い。
上記の実施形態では、記録媒体受付手段が会員カードR/W29であって、挿入された会員カード5から会員遊技者特定情報である会員IDを読み取る例について説明したが、これに限らず、記録媒体受付手段は会員カード5を近づけることにより会員カード5と通信可能を行って、該会員カード5の記憶領域に記憶されている会員遊技者特定情報(会員IDやカードID)を受信するものであっても良い。この例では受信した会員遊技者特定情報がカードユニット20内(例えばユニット制御部22のRAM等)に記憶されている状態が、会員カード5を受け付けている状態であり、別の会員カード5から会員遊技者特定情報を受信したことを条件として、前記受け付けている会員カード5の受付が終了したとされる。また、打込玉カウンタからの出力が一定時間なかったこと等を条件として、会員遊技者の遊技の終了を判定して、これによって会員カード5の受付が終了したとみなしても良い。
上記の実施形態では、遊技機が、パチンコ玉が外部に払い出される通常のパチンコ機10である例について説明したが、これに限らず、該遊技機は、例えばパチンコ玉が指触不能に封入された封入式のパチンコ機,メダルやパチンコ玉が外部に払い出されるスロットマシンやパチロット,メダルが外部に払い出されることなく遊技可能なクレジット式のスロットマシン等であっても良く、さらにはパチンコ玉やメダル等を用いずにデータ等により遊技可能な遊技機,遊技盤やパチンコ玉が画像にて表示される画像式のパチンコ機,リールが画像にて表示される画像式のスロットマシン等であっても良く、その種類や形態は特に限定されない。
上記の実施形態では、カードユニット20が、パチンコ機10との間でパチンコ玉の貸与に関する信号のやり取りを行うことにより遊技媒体の貸与を行うCRユニットである例について説明したが、これに限らず、該カードユニットは、自ら玉払出装置を備えて遊技媒体の貸与を行うものでも良い。また上記の実施形態では、カードユニット20が、ビジタ処理と会員処理を可能なものである例について説明したが、これに限らず、会員処理のみが可能なものでも良い。また、ビジタ処理は貨幣の受付による玉貸処理に限らず、残度数が記録されたプリペイドカードを使用した玉貸処理であっても良い。
上記の実施形態では、ビジタ処理において、使用可能な貨幣が1000円紙幣,100円硬貨,及び500円硬貨の3種類であり、入金金額が全額使用されて玉貸処理が行われる例について説明したが、これに限らず、2000円紙幣,5000円紙幣,及び10000円紙幣を使用可能としても良い。この場合は、入金金額が封入カード4に一旦記録された後、上記ビジタ処理と異なり、会員遊技者が玉貸操作(例えばディスプレイ26に表示される玉貸ボタンの押圧等)を行うことによって、設定した玉貸単位度数に対応する金額分の玉貸処理が行われる。これにより遊技者は、高額紙幣しか持ち合わせていない場合でも、高額紙幣を入金して必要な分だけの玉貸を受けることができる。また、このとき玉貸に使用されなかった残額を精算カード(図示外)に記録して精算装置(図示外)に挿入することで残額が返却されるようにしても良い。
上記の実施形態では、カードユニット20が、遊技媒体としてパチンコ玉を貸与する玉貸処理を行う例について説明したが、これに限らず、該カードユニットは、遊技媒体としてメダルを貸与するためのメダル貸与処理を行うものでも良く、また遊技機が前記封入式のパチンコ機や前記クレジット式のスロットマシンである場合には、それら遊技機での遊技に使用される遊技媒体である得点・持点を加算する処理を行うものでも良い。なお、上記の実施形態では玉貸処理を行うための「玉貸」ボタン,会員カード5の返却を行うための「返却」ボタン,及び「残度数」等がタッチパネル式のディスプレイ26に表示され、「玉貸」ボタン及び「返却」ボタンは押圧操作される例について説明したが、これに限らず、これら「玉貸」ボタン,「返却」ボタン,及び「残度数」の表示部等がパチンコ機10の前面に設けられ、「玉貸」ボタン及び「返却」ボタンが押下操作されるものでも良い。
上記の実施形態では、会員遊技者情報に基づく処理が、「来店ポイント」,「貯玉数」,及び「通算大当り回数」の表示である例について説明したが、これに限らず、該会員遊技者情報に基づく処理は、例えばタッチパネル式のディスプレイ26を押圧操作することにより行う来店ポイントの特典交換や貯玉数の使用等であっても良い。その他、会員管理装置60が会員カード取込要求を受信したときに、該会員カード取込要求に含まれる会員IDの会員遊技者がイベントの対象者であるか否かを判定し、該判定に基づくイベントの対象者であるか否かを示す情報を会員カード取込応答に含めてカードユニット20に返信し、カードユニット20において、受信した会員カード取込応答に前記イベントの対象者であることを示す情報が含まれていれば多機能ランプ27でイベント対象者である旨を報知する処理(例えば青で点滅)でも良い。
上記の実施形態では、パチンコ機10での遊技に関連して発生する各種の信号が、カードユニット20の情報通信部21aに入力されて会員管理装置60に送信され、会員管理装置60が、これら各種の信号に基づいて、「本日大当り回数」,「賞球数」,「打込玉数」,及び「差玉数」等を集計する例について説明したが、これに限らず、前記各種の信号を受信したカードユニット20においてこれらの情報を集計して、集計データを所定時間毎に会員管理装置60に送信するようにしても良い。また、本例のように、前記各種の信号がカードユニット20と会員管理装置60の両方に入力される場合には、カードユニット20と会員管理装置60の両方において前記情報の集計を行っても良い。
上記の実施形態では、カードユニット20において会員処理が行われるときに、1度数に相当するパチンコ玉数(例えば消費税を考慮しないのであれば25個、消費税を考慮するのであれば消費税率に応じて24個,23個…等の、具体的な玉数)である払出要求玉数のパチンコ玉の払出を要求する払出要求信号がパチンコ機10に対して送信される例について説明したが、該会員処理は、例えば以下の変形例1又は変形例2に示す如く行われるようにしても良い。
まず変形例1として、パチンコ機10において、カードユニット20からの1回の払出要求に応じて払い出すパチンコ玉の数(以下「単位払出数」という。)を設定変更可能に構成すると共に、カードユニット20において、該設定された単位払出数を予め記憶可能に構成した場合には、以下のようにして玉貸処理を行う。まずカードユニット20は、「玉貸」ボタンの押圧操作をユニット制御部22により検出すると、パチンコ玉の払出を要求する払出要求信号(具体的な払出要求玉数は示さない信号)を払出制御基板12に対して送信する。該払出要求信号を受信したパチンコ機10は、前記単位払出数のパチンコ玉の払出を指示する払出信号を払出制御基板12から玉払出装置13に対して出力し、これに基づいて、玉払出装置13から単位払出数分のパチンコ玉の払出を行い、該払出の終了に基づいて、実際に払い出したパチンコ玉の数である払出結果玉数を示す払出結果信号をユニット制御部22に対して送信する。該払出結果信号を受信したカードユニット20は、前記予め記憶している単位払出数と、該払出結果信号に示される払出結果玉数とを照合し、照合OKである場合には、前記1度数分の減算処理を行い、その後、前記玉貸設定度数分の玉貸処理を行う。
ここで払出結果玉数を示す払出結果信号は、パチンコ機10の払出制御基板12から出力されるようにしても良いし、払い出されたパチンコ玉の数を検出する図示しない払出検出センサから出力されるようにしても良い。またカードユニット20において予め記憶しておく単位払出数は、カード会社の管理装置や、システムコントローラ50で設定し、カードユニット20に配信して記憶するようにすれば良い。そして、例えば前記単位払出数と払出結果玉数との照合NGの場合に、カードユニット20を不能動化するように構成すれば、遊技場2が実際の申告よりも小さい単位払出数をパチンコ機10において設定するような不正を防止できる。
また変形例2として、前記単位払出数が一定(例えば25個)である場合には、以下のようにして玉貸処理を行う。まずカードユニット20は、「玉貸」ボタンの押圧操作をユニット制御部22により検出すると、パチンコ玉の払出を要求する払出要求信号(具体的な払出要求玉数は示さない信号)を払出制御基板12に対して送信する。該払出要求信号を受信したパチンコ機10は、玉払出装置13からパチンコ玉の払出が可能であるか否かを確認し、該確認結果が可能である場合には、玉貸準備信号をユニット制御部22に対して送信する。該玉貸準備信号を検出したカードユニット20は、玉貸指令信号を払出制御基板12に対して送信し、該玉貸指令信号を受信したパチンコ機10は、前記単位払出数のパチンコ玉の払出を指示する払出信号を払出制御基板12から玉払出装置13に対して出力し、これに基づいて、玉払出装置13から単位払出数分のパチンコ玉の払出を行い、該払出の終了に基づいて、1度数分の玉貸処理の完了を示す玉貸完了信号をユニット制御部22に対して送信する。該払出結果信号を受信したカードユニット20は、前記1度数分の減算処理を行い、その後、前記玉貸設定度数分の玉貸処理を行う。
上記の実施形態では、会員カード5の残度数が零となったときに、入金装置又はカードユニット20に会員カード5を挿入した状態で入金を行うことにより、度数を購入する(入金金額に相当する入金度数を会員カード5に記録する)ことが可能な例について説明したが、これに限らず、入金装置又はカードユニット20のいずれか一方でのみ度数を購入可能としても良い。また、会員カード5の残度数が零となったときに限らず、残度数が有るときでも、該残度数に入金度数を加算するものでも良い。
上記の実施形態では、管理装置である会員管理措置60と、会員カード5に記録された残度数の管理を行うシステムコントローラ50が別の装置である例について説明したが、これに限らず、会員管理装置とシステムコントローラは同一の装置であって、両者の機能を果たすものでも良い。また各DB(ここでは会員カードDB,会員情報DB,遊技中情報DB)を記憶する記憶装置を設けて、該記憶装置が両者からアクセス可能となっているものでも良い。
上記の実施形態では、会員管理装置60側でメッセージを設定して、該設定したメッセージを含むメッセージ情報をカードユニット20に送信する例について説明したが、これに限らず、メッセージをメッセージコード等の各メッセージを特定可能な情報と対応付けて予めカードユニット20側に記憶させておき、会員管理装置はメッセージコードを含むメッセージ情報を送信して、カードユニット20側で受信したメッセージコードに対応するメッセージを表示するようにしても良い。即ちメッセージ情報は所定のメッセージを特定可能であれば良い。
上記の実施形態では、システムコントローラ50が、入金装置又はカードユニット20から入金要求を受信したことに基づいて、該入金要求に含まれる入金金額に相当する入金度数を、入金要求の送信元である入金装置又はカードユニット20に返信する例について説明したが、これに限らず、システムコントローラ50は、入金要求を受信したことに基づいて、入金IDを生成し、該生成した入金IDと前記入金度数とをハードディスク53に対応付けて記憶すると共に、入金要求の送信元に返信して、入金装置又はカードユニット20において受信した入金ID及び入金度数が会員カード5に記録されても良い。これによれば、入金IDによって会員遊技者が所有する残度数を管理することが可能である。