以下、本発明の実施の形態を、図面を参照して説明する。なお、以下においては、リーダ/ライタを「R/W」,データベースを「DB」と略記する。
まず、本発明に係る遊技用システムの概要について説明する。本発明に係る遊技用システム1は、図1に示すように、遊技機(パチンコ機10)に対応して設けられる遊技用装置(カードユニット20)と、遊技者交替判定手段(場内管理装置60の制御部62)と、遊技場内に設けられる場内管理装置60とを少なくとも含むものであり、本例では、遊技場内に設けられる精算装置80と、遊技場外の第三者管理機関に設けられる場外管理装置90とをさらに含む。
具体的には、後述する図7に示すように、会員用記録媒体(会員カード4)の受付状況,精算用記録媒体(精算カード5)の受付状況,及びビジタ入金処理の状況に応じて遊技者の交替を判定して遊技者交替数の集計を行う。そして、後述する図21〜図23に示すように、各遊技場毎に当該遊技場(例えば遊技場A)以外の他の遊技場(例えば遊技場B,F,H)についての遊技者交替数を含む他店遊技者交替数情報を場外管理装置90にて作成して、当該遊技場の指定する端末装置に対して送信するものである。
ここで図1においては、遊技場として遊技場A〜Cの3つの遊技場を示しているが、該遊技場の数は任意である。また各遊技場A…の構成は略同様であるため、以下においては、遊技場Aについてのみ説明し、遊技場B以下については説明を省略する。
カードユニット20は、会員カード4を受け付けた状態で、貨幣を受け付けると、識別金額が会員カード4のカード残額に加算されるようになっており、会員カード4を受け付けていない状態で、貨幣を受け付けると、識別金額がカードR/W27部に存在する精算カード5のカード残額に加算されるようになっている。つまり、図2及び図3に示すように、貨幣(紙幣2,硬貨3)を受け付けて認識すると、現在のカード残額+入金金額を、カードR/W27部の会員カード4又は精算カード5に新たなカード残額として記録して、会員カード玉貸可能状態又は精算カード玉貸可能状態となり(又は、該状態を継続し)、該カード残額を使用して遊技媒体であるパチンコ玉を貸与可能である。そして、精算カード5のカード残額が全額使用されたときには、精算カード5をカードR/W27部に留保する一方、カード残額が完全には使用されず残存したときには、カード返却ボタン16の操作によって該未使用のカード残額が記録されている精算カード5を遊技者に返却することが可能である。
また、カードユニット20では、カード残額が零でない精算カード5(つまり上記遊技者に返却された精算カード5であり、以下「残額有りの精算カード5」という。)を外部から受け付けて、精算カード玉貸可能状態となり、該カード残額を使用してパチンコ玉を貸与可能である。つまり、台移動が可能である。
場内管理装置60においては、図7に示すように、会員カード4の受付及び排出履歴と、精算カード5の受付及び排出(並びに留保)履歴と、ビジタ入金及びビジタ終了履歴の各履歴を管理しており、これらの履歴に基づいて、後述する判定条件1〜9によって遊技者の交替を判定し、遊技者交替数を集計している。該集計は、各カードユニット20毎(つまり対応するパチンコ機10毎)に行うと共に、図5(a)に示すように、各カードユニット20に対して設定された機種毎に行う。
場外管理装置90においては、図12に示すように、各場内管理装置60から送信されてきた遊技者交替数を各遊技場毎に記憶すると共に、図11に示すように、各遊技場毎に、他店遊技者交替数情報に含める他の遊技場の条件を記憶している。そして、該条件に基づいて各遊技場毎に当該遊技場(例えば遊技場A)以外の他の遊技場(例えば遊技場B,F,H)についての遊技者交替数を含む他店遊技者交替数情報を作成して、各遊技場が指定する端末装置(ここでは場内管理装置60)に対して送信する。
図1及び図2に示す遊技用システム1において、カードユニット20は、ハブ(HUB)40,中継器50,及び通信ケーブルを介して、場内管理装置60と双方向のデータ通信可能に接続されており、各接続機器にはそれぞれローカルIPアドレスが付与されてローカルエリアネットワーク(LAN)が形成されている。また、場内管理装置60と精算装置80とは、個別の通信ケーブルを介して、比較的高速のデータ通信を実施可能に接続されている。また、前記場内管理装置60は、通信回線を介して、第三者管理機関(例えば、会員カード4や精算カード5を遊技場に対して発行するカード会社)に設置された場外管理装置90と双方向のデータ通信を実施できるように接続されていて、第三者管理機関では、該場外管理装置90にて、各遊技場の会員カード4や精算カード5による売上等を把握できるようになっている。本発明に係る遊技用システム1では、図2及び図3に示すように、紙幣2,硬貨3,会員カード4及び精算カード5が使用される。
紙幣2は貨幣の一例であって、ここでは図3に示すように、1000円紙幣,2000円紙幣,5000円紙幣,及び10000円紙幣の4種類の紙幣である。また硬貨3も貨幣の一例であって、ここでは図3に示すように、100円硬貨,及び500円硬貨の2種類の硬貨である。
会員カード4は会員用記録媒体の一例であって、会員登録を行った会員遊技者に対して発行され、遊技機(パチンコ機10)での遊技に使用可能な有価価値の大きさ(カード残額)を特定可能な情報(会員ID,カード残額)が記録されたものである。本例における会員カード4には、会員遊技者を個々に識別可能な会員IDと、有価価値の大きさ自体であるカード残額が記録されている。ここで、会員IDは、後述する場内管理装置60の会員カードDBにおいてカード残額と対応付けて管理されているので、遊技用システム1においては、会員IDから対応するカード残額を特定可能である。また、カード残額は、それ自体が有価価値の大きさである。つまり、本例の会員ID,カード残額は、いずれも有価価値の大きさを特定するための情報である。
この会員カード4は、長方形状を呈するプラスチック製の薄板における所定の部位に、会員ID及びカード残額等が記録される記録領域(図示外)が形成されてなるものであり、ここでは該記録領域として不揮発性のEEPROMを備える非接触式の集積回路を搭載したICカードである。この会員カード4は、カードユニット20及び精算装置80において使用される。例えば、会員IDは、図6に示すように、先頭のアルファベット(ここではK)により当該カードが会員カード4である旨を識別可能であり、該アルファベットに続く3桁の数値(001〜)により当該会員カード4が使用される遊技場を識別可能であり、続く5桁の数値(00001〜)によって、当該遊技場の会員遊技者を識別可能であるものとする。
精算カード5は精算用記録媒体の一例であって、遊技機(パチンコ機10)での遊技に使用可能な有価価値の大きさ(カード残額)を特定可能な情報(精算カードID,カード残額)が記録されるものである。本例における精算カード5には、精算カード5を個々に識別可能な精算カードIDと、有価価値の大きさ自体であるカード残額が記録されている。ここで、精算カードIDは、後述する場内管理装置60の精算カードDBにおいてカード残額と対応付けて管理されているので、遊技用システム1においては、精算カードIDから対応するカード残額を特定可能である。また、カード残額は、それ自体が有価価値の大きさである。つまり、本例の精算カードID,カード残額は、いずれも有価価値の大きさを特定するための情報である。さらに、この精算カード5には、当該精算カード5を排出したカードユニット20の装置ID(以下、「排出装置ID」と呼ぶ)も記録されるようになっている。
この精算カード5は、長方形状を呈するプラスチック製の薄板における所定の部位に、精算カードID,カード残額,及び排出装置ID等が記録される記録領域(図示外)が形成されてなるものであり、ここでは該記録領域として不揮発性のEEPROMを備える非接触式の集積回路を搭載したICカードである。この精算カード5は、カードユニット20及び精算装置80において使用される。例えば、精算カードIDは、図6に示すように、先頭のアルファベット(ここではS)により当該カードが精算カード5である旨を識別可能であり、該アルファベットに続く3桁の数値(001〜)により当該精算カード5が使用される遊技場を識別可能であり、続く5桁の数値(00001〜)によって、当該遊技場の精算カード5を識別可能であるものとする。
パチンコ機10は遊技機の一例であって、図1〜図3に示すように、カードユニット20に対応して設けられ、遊技媒体であるパチンコ玉を遊技領域に打ち込むことにより遊技を行うものであり、ここでは対応するカードユニット20との間でパチンコ玉の貸与に関する信号のやり取りが行われて玉貸処理(後述する会員カード玉貸処理,精算カード玉貸処理)が行われる、いわゆるCR式のパチンコ機である。このパチンコ機10は、遊技場内に配置された遊技島(図示外)において該パチンコ機10の機種等に従って設置されている。
このパチンコ機10は、図3(a)に示すように、その前面に遊技領域,上皿,下皿,及び発射ハンドル等を備えると共に、残度数表示器14,玉貸ボタン15,及びカード返却ボタン16を備え、図2に示すように、その内部に遊技制御基板11,払出制御基板12,及び玉払出装置13等を備えており、これらの各構成要素は図2に示すように接続されている。前記遊技領域には可変表示装置が設けられると共に、始動入賞口,大入賞口,及びその他の入賞口が設けられている。このパチンコ機10は、台番号により個々に識別可能となっている。
遊技制御基板11は、パチンコ機10における遊技状態を制御するものである。払出制御基板12は、カードユニット20の玉貸通信部21bと通信可能に接続され、パチンコ機10とカードユニット20との間における通信を司るものである。これにより、玉貸処理が行われる場合に、パチンコ機10とカードユニット20との間でパチンコ玉の貸出に関する信号のやり取りが行われる。また払出制御基板12は、玉払出装置13と接続され、該玉払出装置13を制御するものである。さらに払出制御基板12は、残度数表示器14,玉貸ボタン15,及びカード返却ボタン16とも接続されている。玉払出装置13は、玉貸処理が行われて遊技者に貸し出されるパチンコ玉や、遊技の結果として遊技者に付与されるパチンコ玉(いわゆる賞球)を払い出すものである。
このパチンコ機10においては、前記遊技領域に打ち込まれたパチンコ玉が始動入賞口に入賞すると、遊技領域に設けられた可変表示装置が変動を開始して所定時間の経過後に該変動が停止し、該可変表示装置の表示結果が予め定められた態様(例えば「000」〜「999」のいずれかのゾロ目)になると、遊技者にとって有利な遊技状態である大当り状態(単に「大当り」とも呼ぶ)が発生する。
また遊技領域に打ち込まれたパチンコ玉が、該遊技領域に設けられた始動入賞口,大入賞口,及びその他の入賞口に入賞すると、払出制御基板12の制御により、予め定められた数のパチンコ玉が賞球として玉払出装置13から払い出される。
残度数表示器14は、カードR/W27にて受け付けている会員カード4又は精算カード5に記録されているカード残額に相当する残度数を表示するための表示器であり、例えば7セグメント表示器によって構成されている。ここで残度数は、カード残額が所定の比率で変換されたもの(例えば100円=1度数)である。図2に示すように、残度数表示器14に玉貸通信部21bから残度数を示す度数表示信号が入力されることにより、残度数が表示される。
玉貸ボタン15は、カードR/W27にて受け付けている会員カード4又は精算カード5に記録されているカード残額を使用するための玉貸操作を受け付けるボタンである。図2に示すように、玉貸ボタン15が操作されたことにより、玉貸通信部21bに貸出入力信号が入力され、該入力の検出によってユニット制御部22が玉貸ボタン15が操作された旨を認識する。
カード返却ボタン16は、カードR/W27にて受け付けている会員カード4又は残額有りの精算カード5を遊技用装置外部に排出するための排出操作を受け付けるものである。図2に示すように、カード返却ボタン16が操作されたことにより、玉貸通信部21bに返却入力信号が入力され、該入力の検出によってユニット制御部22がカード返却ボタン16が操作された旨を認識し、カードR/W制御部29によりカードR/W27にて受け付けているカード(会員カード4又は残額有りの精算カード5)の排出処理が行われ、会員カード4又は精算カード5がカード挿入口27aから排出されて抜取待ち状態となる。この抜取待ち状態とは、ここではカードの一端がカード挿入口27aから外部に突出した状態(つまり遊技者がカードを抜き取り可能な状態)を指す。
上記の残度数表示器14,玉貸ボタン15,及びカード返却ボタン16は、図3に示すようにパチンコ機10の前面(ここでは上皿)に設けられているが、図2に示すように、カードユニット20と接続されているので、遊技用装置であるカードユニット20に属するものでもある。
カードユニット20は遊技用装置の一例であって、図2及び図3(a)に示すように、パチンコ機10に対応して(ここではパチンコ機10の左側に隣接して)設けられている。このカードユニット20は、縦長の箱型の形状を呈するものであり、図3(a)に示すように、その前面に多機能ランプ26,紙幣挿入口23a,硬貨挿入口24a,硬貨返却ボタン24e,硬貨返却口24f,及びカード挿入口27a等を備え、図2及び図3(b)に示すように、その内部に玉貸通信部21b,ユニット制御部22,紙幣識別機23,硬貨識別機24,カードR/W27,カードストッカ28,カードR/W制御部29,及び場内管理装置用通信部29a等を備えており、これらの各構成要素は図2に示すように接続されている。なお、各カードユニット20は、装置IDによって個々に識別可能とされている。
玉貸通信部21bは、前述の如くパチンコ機10の払出制御基板12と接続されている。図2に示すように、この玉貸通信部21bには、払出制御基板12からEXS信号,PRDY信号,前記貸出入力信号,及び前記返却入力信号が入力される。また、玉貸通信部21bから払出制御基板12に対して、BRDY信号,BRQ信号,及び前記度数表示信号が出力される。なお、EXS信号,PRDY信号,BRDY信号,BRQ信号はパチンコ玉の払出を行う際の制御信号であり、各々EXS,PRDY,BRDY,BRQとも呼ぶ。
ユニット制御部22は、CPU,RAM,ROM,EEPROM等を備えており、ROM(あるいはEEPROM)に記憶されている処理プログラムがRAMを作業領域としてCPUで実行されることにより、カードユニット20に備えられる各構成要素の動作を制御して(あるいは各構成要素からの信号を受信して)各種の処理を行うものである。なおROMには、前記装置IDが記憶されている。このユニット制御部22には、図2に示すように、前記玉貸通信部21bの他、後述する紙幣識別機23,硬貨識別機24,多機能ランプ26,及びカードR/W制御部29等が接続されている。このユニット制御部22は使用処理手段として機能するが、該機能については後述する。
紙幣識別機23は貨幣受付手段の一例であって、貨幣を受け付けるものであり、ここでは図3(b)に示すように、入金可能な状態で、紙幣挿入口23aから挿入され搬送されてきた紙幣2を受け付けて、該受け付けた紙幣2が前記4種類の紙幣のうちのいずれの紙幣であるかを識別する(いずれの紙幣でもなければ正規の紙幣ではないと識別する)識別機である。この識別により、受付けた紙幣が正規の紙幣2(1000円紙幣、2000円紙幣、5000円紙幣、10000円紙幣)であれば、識別結果(識別された紙幣2に応じた入金金額)をユニット制御部22に出力する。なお識別が完了した正規の紙幣2は、紙幣通路23bを通じてカードユニット20の背面から外部に排出され、遊技島に設けられた紙幣搬送機構(図示外)により搬送されて、金庫(図示外)に回収される。なお、入金不可の状態である場合や、正規の紙幣ではないと識別した場合には、受け付けた紙幣2を紙幣挿入口23aから返却する。
硬貨識別機24も貨幣受付手段の一例であって、貨幣を受け付けるものであり、ここでは図3(b)に示すように、入金可能な状態で、硬貨挿入口24aから投入され、硬貨通路24bを通じて搬送された硬貨3を受け付けて、該受け付けた硬貨3が前記2種類の硬貨のうちのいずれの硬貨であるかを識別する(いずれの硬貨でもなければ正規の硬貨ではないと識別する)識別機である。この識別により、受付けた硬貨が正規の硬貨3(100円硬貨、500円硬貨)であれば、識別結果(識別された硬貨3に応じた入金金額)をユニット制御部22に出力する。なお識別が完了した正規の硬貨3は、硬貨通路24cを通じてカードユニット20の背面から外部に排出され、遊技島に設けられた硬貨搬送機構(図示外)により搬送されて、金庫(図示外)に回収される。硬貨返却ボタン24eは、硬貨通路24bや硬貨識別機24において詰まった硬貨3の返却操作を受け付けるためのボタンであり、遊技者により硬貨返却ボタン24eが操作されると、該詰まった硬貨3が硬貨通路24dを通じて硬貨返却口24fに戻る。なお、入金不可の状態である場合や、正規の硬貨ではないと識別した場合には、受け付けた硬貨3を硬貨通路24dを通じて硬貨返却口24fから返却する。
本例では、前記ユニット制御部22により、会員カード4又は精算カード5のカード残額が所定額(ここでは1000円)以下である状態で上記貨幣受付手段(紙幣識別機23,硬貨識別機24)における貨幣の受付が可(入金可の状態)とされ、カード残額が上記所定額を越えている状態では、上記貨幣受付手段における貨幣の受付が不可(入金不可の状態)とされる。
多機能ランプ26は、カードユニット20の状態を報知するものであり、3原色であるRGB光の各色の発光が可能なLEDモジュールを内在しており、これらRGB光の発光を制御することで、発光色を可変できるようになっている。例えば、カードストッカ28に精算カード5が無い場合等に、この多機能ランプ26が所定の態様で発光することで、店員に精算カード5の補充を促す。
カードR/W27は会員用記録媒体受付手段の一例であって、会員用記録媒体(会員カード4)を受け付けるものであり、外部から挿入された会員カード4を受け付けて、記録情報の読み取り及びカード残額の記録を行う。
またカードR/W27は精算用記録媒体受付手段の一例であって、精算用記録媒体(精算カード5)を受け付けるものであり、外部から挿入された精算カード5(以下、「挿入カード」とも呼ぶ。)を受け付けて、記録情報の読み取り及びカード残額の記録を行う。また、ここではカードR/W27に待機している残額無しの精算カード5(以下、「内部カード」とも呼ぶ。)についても同様に、記録情報の読み取り及びカード残額の記録を行う。
具体的には、図14のS24に示すように、カード挿入口27aから挿入されたカード(会員カード4又は精算カード5)を受け付けたときに、該受け付けたカードの記録情報(会員カード4であれば会員ID及びカード残額であり、精算カード5であれば精算カードID,カード残額,及び排出装置ID)を読み取る。また、図13のS100及びS200に示すように、入金が行われて貨幣が識別されたことに基づいて、当該カードR/W27部のカード(会員カード4又は精算カード5)に対して、現在のカード残額+入金金額を、新たなカード残額として記録する処理を行う。さらに、ユニット制御部22により玉貸処理(会員カード玉貸処理又は精算カード玉貸処理)が実施されたことに基づいて、当該カードR/W27部のカードに対して、現在のカード残額−使用金額を、新たなカード残額として記録する処理を行う。このカードR/W27は、前記ICカードである会員カード4及び精算カード5に対応したICカードR/Wを備えている。なお、図19のS52に示すように、精算カード5が排出される際に、これに先だって該精算カード5に当該カードユニット20の装置ID(つまり排出装置ID)を記録する。
このカードR/W27付近には、カードの取込処理及び排出処理を行うための第1モータ(図示外)が設けられている。該第1モータが正方向に回転すると、カードを搬送するためのベルト(図示外)が正方向に回動して前方挿入カードの取込を行う取込処理が実施される。この取込処理により取り込まれたカードは、カードR/W27にて受け付けられる。また、前記第1モータが逆方向に回転すると、前記ベルトが逆方向に回動してカードR/W27部のカードの排出を行う排出処理が実施される。この排出処理によりカードが排出されて、抜取待ち状態となる。
カードストッカ28は、精算用記録媒体(精算カード5)を複数(ここでは10枚迄)収納するものである。このカードストッカ28はカードR/W27の背面側に設けられ、カード残額が零の精算カード5を所定数(ここでは10枚)迄ストックするものであり、カードR/W27と連接され、カードR/W27から搬送されてきた精算カード5を収納するものである。
このカードストッカ28付近には、精算カード5の収納処理及び送出処理を行うための第2モータ(図示外)が設けられている。該第2モータが正方向に回転すると、精算カード5を搬送するためのスライダ(図示外)により(又は該スライダと前記ベルトの連動により)、カードR/W27部の精算カード5をカードストッカ28に収納する収納処理が実施される。また、前記第2モータが逆方向に回転すると、前記スタイダにより(又は該スライダと前記ベルトの連動により)カードストッカ28に収納されている精算カード5(ストックカード)の1枚をカードR/W27部まで送出する送出処理が実施される。この送出処理により、精算カード5がカードR/W27に待機した状態となる。
カードR/W制御部29は、カードR/W27が受け付けたカード(会員カード4又は精算カード5)とのデータ送受を行う通信部や、カードR/W27の制御を行うコントローラ等を備えている。このカードR/W制御部29は、図2に示すように、ユニット制御部22に接続されており、該ユニット制御部22との各種データの送受が実施可能とされている。このカードR/W制御部29には、上記第1モータ及び第2モータも接続される。また、カード挿入口27a付近に設けられ、カードの前方挿入及びカードの抜き取りを検出するための第1センサ(図示外)も接続されている。
ここで、カードR/W制御部29は会員入金処理手段の一例であって、貨幣受付手段(紙幣識別機23,硬貨識別機24)により受け付けた貨幣の金額に相当する有価価値の大きさ(入金金額)を会員用記録媒体受付手段(カードR/W27)により受け付けている会員用記録媒体の記録情報から特定可能にするための会員入金処理(会員カードへの入金処理)を行うものである。ここでは、会員カード4の受付中に貨幣が識別されたことに基づいて、カードR/W27に対して、現在のカード残額に入金金額を加算した値を記録する旨を指示する(つまり図13のS100の処理を行うよう指示する)と共に、場内管理装置60に対して会員ID及び入金金額を送信する(S101)。
またカードR/W制御部29はビジタ入金処理手段の一例であって、会員用記録媒体受付手段(カードR/W27)により会員用記録媒体(会員カード4)を受け付けていない状態で貨幣受付手段(紙幣識別機23,硬貨識別機24)により貨幣を受け付けたときに、該受け付けた貨幣の金額に相当する有価価値の大きさ(入金金額)を遊技に使用可能とするためのビジタ入金処理(内部カードへの入金処理)を行うものである。ここでは、会員カード4を受け付けていない状態(つまりカードR/W27に精算カード5が存在する状態)で貨幣が識別されたことに基づいて、カードR/W27に対して、現在のカード残額に入金金額を加算した値を記録する旨を指示する(つまり図13のS200の処理を行うよう指示する)と共に、場内管理装置60に対して精算カードID及び入金金額を送信する(S201)。この処理によって、内部カードには入金金額がカード残額として記録されて該カード残額が使用可能になる。つまり、入金金額を遊技に使用可能とするためのビジタ入金処理が行われる。
またカードR/W制御部29は精算用記録媒体発行手段の一例であって、ビジタ入金処理により遊技への使用が可能とされた有価価値の大きさのうちの後述する第1ビジタ使用処理に使用されなかった有価価値の大きさ(カード残額)を、該有価価値の大きさを特定可能な情報(精算カードID,カード残額)が記録される精算用記録媒体(精算カード5)の記録情報から特定可能にすると共に、該精算用記録媒体を発行する処理を行うものである。具体的には、図19のS53に示すように、残額有りの精算カード5がカードR/W27に存在している状態で、カード返却ボタン16が操作されたときに、該精算カード5の排出処理を行う。つまり、本例では、ビジタ入金処理によって入金金額が内部カードに一旦記録され、その後、精算カード玉貸処理に応じて減算されるようになっているので、第1ビジタ使用処理に使用されなかった有価価値の大きさ=精算カード5のカード残額であり、該カード残額が記録されている精算カード5の排出が、前記精算用記録媒体の発行に相当する。
さらにカードR/W制御部29は、図18のS613に示すように、精算カード玉貸処理の結果、カード残額が零となった場合には、カードR/W27に精算カード5を留保しておく(即ち、排出処理,収納処理を実施しない)。つまり、次回のビジタ入金処理に備えて精算カード5をカードR/W27部に待機させる。また、図19のS45,S55に示すようにカードの抜き取りを検出したときには、カードストッカ28の精算カード5の一枚をカードR/W27に送出して待機させる。そして、図14のS22に示すように、新たなカードが前方挿入されたときには、該待機しているカードR/W27部のカード(内部カード)をカードストッカ28に収納する収納処理を行う。
カードR/W制御部29は、場内管理装置用通信部29aを備えている。この場内管理装置用通信部29aは、ハブ40,中継器50,及び通信ケーブルを介して、場内管理装置60のユニット用通信部61aに接続され、カードR/W制御部29と場内管理装置60とのデータ通信を実施可能とされている。この場内管理装置用通信部29aから情報を送信するにあたっては、カードR/W制御部29が前記ユニット制御部22から装置IDを取得して、該取得した装置IDも前記情報と共に送信する。
この場内管理装置用通信部29aは、貨幣受付手段(紙幣識別器23,硬貨識別器24)により受け付けた貨幣(紙幣2,硬貨3)の金額に相当する有価価値の大きさ(入金金額)を遊技用装置外部に送信するものであり、会員カード4を受け付けているときには、図13のS101に示すように、紙幣識別機23又は硬貨識別機24により識別された入金金額をユニット制御部22から受信したカードR/W制御部29が、該入金金額,会員ID,及び装置IDを、場内管理装置用通信部29aから場内管理装置60に対して送信する。一方、会員カード4を受け付けていないときには、図13のS201に示すように、紙幣識別機23又は硬貨識別機24により識別された入金金額をユニット制御部22から受信したカードR/W制御部29が、該入金金額,精算カードID,及び装置IDを、場内管理装置用通信部29aから場内管理装置60に対して送信する。
また場内管理装置用通信部29aは、図17のS501に示すように、会員カード玉貸処理が行われたときに、使用金額(ここではユニット制御部22から払出制御基板12に指示した度数に相当する金額であり、例えば玉貸設定金額分の500円),会員ID,及び装置IDを場内管理装置60に対して送信する。一方、図18のS601に示すように、精算カード玉貸処理が行われたときには、使用金額(ここではユニット制御部22から払出制御基板12に指示した度数に相当する金額であり、例えば玉貸設定金額分の500円),精算カードID,及び装置IDを場内管理装置60に対して送信する。
また場内管理装置用通信部29aは、カードR/W27が挿入されたカード(会員カード4又は精算カード5)を受け付けたときに、読み取った情報(会員カード4であれば会員ID及びカード残額,精算カード5であれば精算カードID,カード残額,及び排出装置ID)を含む貸与許諾要求を、当該カードユニット20の装置IDと共に場内管理装置60に対して送信する。
さらに場内管理装置用通信部29aは、カードユニット20から会員カード4が抜き取られたときには、該抜き取られた会員カード4の会員IDを含む会員カード抜取情報を装置IDと共に場内管理装置60に対して送信し、カードユニット20から精算カード5が抜き取られたときには、該抜き取られた精算カード5の精算カードIDを含む精算カード抜取情報を装置IDと共に場内管理装置60に送信する。
ここで、前記ユニット制御部22は使用処理手段の一例であって、会員用記録媒体受付手段(カードR/W27)により受け付けている会員用記録媒体(会員カード4)の記録情報から特定される有価価値の大きさ(カード残額)の範囲内における所定の大きさの有価価値(玉貸設定金額)を対応する遊技機(パチンコ機10)での遊技に使用させるための会員使用処理(会員カード玉貸処理)を行うと共に、前記ビジタ入金処理(内部カードへの入金処理)により遊技への使用が可能とされた有価価値の大きさ(カード残額)の範囲内における所定の大きさの有価価値(玉貸設定金額)を前記対応する遊技機での遊技に使用させるための第1ビジタ使用処理(内部カードによる精算カード玉貸処理)を行うものである。
具体的には、図15のS304〜S306に示すように、会員カード4を受け付けた後、場内管理装置60から貸与許諾情報を受信したこと(及びカード残額が残存すること)により、会員カード4のカード残額を使用する貸与処理である「会員カード玉貸処理」を行うことが可能な会員カード玉貸可能状態となる。該状態で玉貸ボタン15が操作されて貸出入力信号が入力されたときに、カードR/W27により受け付けている会員カード4に記録されたカード残額と予め設定された玉貸設定金額(例えば500円)とを比較して、カード残額≧玉貸設定金額であれば該玉貸設定金額に相当する度数のパチンコ玉の払出を払出制御基板12に対して指示し、払出制御基板12が指示された度数分のパチンコ玉の払出を玉払出装置13により行う。一方、カード残額<玉貸設定金額であれば該カード残額に相当する度数のパチンコ玉の払出を払出制御基板12に対して指示し、払出制御基板12が該指示された度数分のパチンコ玉の払出を玉払出装置13により行う。
一方で、カードR/W27にて会員カード4を受け付けていない状態(つまり精算カード5がカードR/W27に存在する状態)で、貨幣を受け付けたことに基づいて、前述したように精算カード5のカード残額が更新されて、精算カード5のカード残額を使用する貸与処理である「精算カード玉貸処理」を行うことが可能な精算カード玉貸可能状態となる(既に精算カード玉貸可能状態である場合には該状態を継続する)。該状態で、玉貸ボタン15が操作されて貸出入力信号が入力されたときに、カードR/W27により受け付けている精算カード5に記録されたカード残額と予め設定された玉貸設定金額(例えば500円)とを比較して、カード残額≧玉貸設定金額であれば該玉貸設定金額に相当する度数のパチンコ玉の払出を払出制御基板12に対して指示し、払出制御基板12が指示された度数分のパチンコ玉の払出を玉払出装置13により行う。一方、カード残額<玉貸設定金額であれば該カード残額に相当する度数のパチンコ玉の払出を払出制御基板12に対して指示し、払出制御基板12が該指示された度数分のパチンコ玉の払出を玉払出装置13により行う。
また、使用処理手段として機能するユニット制御部22は、精算用記録媒体受付手段(カードR/W27)により受け付けている精算用記録媒体(精算カード5)の記録情報(精算カードID,カード残額)から特定される有価価値の大きさ(カード残額)の範囲内における所定の大きさの有価価値(玉貸設定金額)を対応する遊技機(パチンコ機10)での遊技に使用させるための第2ビジタ使用処理(挿入カードによる精算カード玉貸処理)を行うものである。具体的には、図16のS404〜S406に示すように、精算カード5を受け付けた後、場内管理装置60から貸与許諾情報を受信したことにより、精算カード玉貸可能状態となる。該状態で玉貸ボタン15が操作された際の処理は、前述の通りである。
ここで、既にカードR/W27に待機している残額無しの精算カード5(つまり内部カード)への入金処理によって精算カード玉貸可能状態となったことに基づく精算カード玉貸処理を、「内部カードによる精算カード玉貸処理」と呼び、外部から精算カード5を受け付けて精算カード玉貸可能状態となったことに基づく精算カード玉貸処理を、「挿入カードによる精算カード玉貸処理」と呼び、両者を区別する。本例においては、内部カードによる精算カード玉貸処理が前記第1ビジタ使用処理,挿入カードによる精算カード玉貸処理が前記第2ビジタ使用処理に相当する。
次に、会員カード玉貸処理及び精算カード玉貸処理における制御状況を図4に基づき説明する。前記パチンコ機10の払出制御基板12は、前記カードユニット20のユニット制御部22(即ち玉貸通信部21b)と接続されて通信が可能な状態であるとスタンバイ状態となり、前記PRDYをLowとする(S1)。
このようにPRDYがLowである状態において、ユニット制御部22がパチンコ玉の払出を払出制御基板12に指示するにあたり、BRDYをLowとし(S2)、この状態において、更にBRQをLowとする(S3)。
次いで、前記払出制御基板12は、前記BRDYのLowを検出した状態においてBRQのLowを検出すると、パチンコ玉の払出が可能であるか確認し、可能である場合には、前記EXSをLowとする(S4)。
該EXSのLowを検出したユニット制御部22は、前記BRQをHighとし(S5)、該BRQのHighを検出した払出制御基板12は、玉払出装置13に玉払出信号を出力し、これに基づき1度数に該当するパチンコ玉数(例えば消費税を考慮しないのであれば25個、消費税を考慮するのであれば消費税率に応じて24個,23個…等の、具体的な玉数であり、予め場内管理装置60等により設定され、カードユニット20に配信されている)の払出が実施されるとともに、該払出の終了に基づき、前記EXSをHighとする(S6)。
該EXSのHighを検出したユニット制御部22は、使用金額(1度数に相当する金額であり、ここでは100円)をカードR/W制御部29に通知すると共に、前記残度数表示器14に表示されている残度数から1度を減算して表示更新する。なお、カードR/W制御部29では、現在のカード残額−使用金額を、新たなカード残額として記録する。
これら(S3)〜(S6)の信号制御並びに減算更新は、ユニット制御部22から払出制御基板12に対して指示される度数分繰返し実施され、これら制御が終了した後、BRDYをHighとして(S7)、貸与処理を終了する。
このようにカードユニット20のユニット制御部22から出力されるBRQのHighの検出回数に基づき、前記払出制御基板12は指示された度数に該当する数量のパチンコ玉の払出を実施するようになっている。
なお、本実施例においては、前記S6が終了した段階で1度数分の金額をカード残額から減算するようにしているが、前記S3〜S6の処理をユニット制御部22の指示度数分(例えば5度分の貸出であれば5回)繰返し実施した後、すなわち、貸出度数分のパチンコ玉が払い出された後、該貸し出された度数(例えば5度分の貸出であれば5度)分の金額を減算するようにしても良い。残度数の表示更新についても同様である。
パチンコ機10において、玉払出装置13から払い出されたパチンコ玉は、上皿に供給され、発射ハンドルの操作により遊技領域の内部に打ち込まれて、遊技が行われる。そして該打ち込まれたパチンコ玉が、遊技領域に形成された入賞口に入賞すると、払出制御基板12から発せられる払出信号に基づいて、賞球として玉払出装置13からパチンコ玉が払い出されて、上皿又は下皿に供給される。
次に、場内管理装置60について説明する。場内管理装置60は、遊技場内の所定箇所(例えば管理事務所等)に設けられるものであり、当該遊技場内のカードユニット20と通信可能であり、図2に示すように接続されるユニット用通信部61a,場外通信部61c,精算装置用通信部61d,制御部62,ハードディスク63,ディスプレイ64,及び入力装置65等を備えている。
ユニット用通信部61aは、前述の如くカードユニット20の場内管理装置用通信部29aと通信可能に接続されており、場内管理装置60とカードユニット20との間における通信を司るものであるが、その機能の詳細については後述する。
またユニット用通信部61aは、場内管理装置60が貸与許諾要求を受信したときに、制御部62により、〔受信したカード残額≦受信した会員IDに対応付けて会員カードDBに記憶しているカード残額〕と判定されたことを条件として、会員カード玉貸処理を許諾する旨を示す貸与許諾情報を前記貸与許諾要求の送信元のカードユニット20に送信する。また、〔受信したカード残額≦受信した精算カードIDに対応付けて精算カードDBに記憶しているカード残額〕と判定されたことを条件として、精算カード玉貸処理を許諾する旨を示す貸与許諾情報を前記貸与許諾要求の送信元のカードユニット20に送信する。なお、カードユニット20と場内管理装置60との間の通信状態がオフラインであるときに、カードユニット20にてカード残額が使用されると、〔受信したカード残額<受信した会員IDに対応付けて会員カードDBに記憶しているカード残額〕又は〔受信したカード残額<受信した精算カードIDに対応付けて精算カードDBに記憶しているカード残額〕となる場合があり、必ずしも、〔受信したカード残額=受信した会員IDに対応付けて会員カードDBに記憶しているカード残額〕又は〔受信したカード残額=受信した精算カードIDに対応付けて精算カードDBに記憶しているカード残額〕とはならないので、上記の判定条件としている。
場外通信部61cは、電話回線を通じて遊技場外の通信機器とのデータ通信を可能とするためのデジタルサービスユニット(DSU)等を備え、第三者管理機関に設けられた場外管理装置90の通信部91と通信可能に接続されており、場内管理装置60と場外管理装置90との間における通信を司るものである。この場外通信部61cの機能の詳細については後述する。
精算装置用通信部61dは、精算装置80の通信部81と通信可能に接続されており、場内管理装置60と精算装置80との間における通信を司るものである。
この精算装置用通信部61dは、場内管理装置60が精算許諾要求を受信したときに、制御部62により、〔精算許諾要求に含まれるカード残額≦該精算許諾要求に含まれる会員IDに対応付けて会員カードDBで記憶されているカード残額〕と判定されたことを条件として、精算を許諾する旨を示す精算許諾情報を前記精算許諾要求の送信元である精算装置80に対して送信する。また、〔精算許諾要求に含まれるカード残額≦該精算許諾要求に含まれる精算カードIDに対応付けて精算カードDBで記憶されているカード残額〕と判定されたことを条件として、精算を許諾する旨を示す精算許諾情報を前記精算許諾要求の送信元である精算装置80に対して送信する。なお、カードユニット20と場内管理装置60との間の通信状態がオフラインであるときに、カードユニット20にてカード残額が使用されると、〔精算許諾要求に含まれるカード残額<該精算許諾要求に含まれる会員IDに対応付けて会員カードDBで記憶されているカード残額〕又は〔精算許諾要求に含まれるカード残額<該精算許諾要求に含まれる精算カードIDに対応付けて精算カードDBで記憶されているカード残額〕となる場合があり、必ずしも、〔精算許諾要求に含まれるカード残額=該精算許諾要求に含まれる会員IDに対応付けて会員カードDBで記憶されているカード残額〕又は〔精算許諾要求に含まれるカード残額=該精算許諾要求に含まれる精算カードIDに対応付けて精算カードDBで記憶されているカード残額〕とはならないので、上記の判定条件としている。
制御部62は、CPU,RAM,ROM等を備え、ハードディスク63に記憶されている処理プログラムがRAMを作業領域としてCPUで実行されることにより、場内管理装置60を制御して各種の処理を行うものであり、例えば前記カード残額の照合等を実施する。制御部62のその他の機能の詳細については後述する。
ディスプレイ64は各種の情報を表示する(即ち視認できる態様で出力する)ためのものであり、例えば液晶表示器である。このディスプレイ64は、後述する図21及び図22に示すように、後述する他店遊技者交替数情報送信手段(通信部91)より受信した他店遊技者交替数情報に含まれる各遊技場についての遊技者交替数を視認可能な態様で出力するものであるが、その表示内容の詳細については後述する。
入力装置65は各種の入力を受け付けるためのものであり、例えばキーボード及びマウスである。
ここでディスプレイ64は集計結果情報出力手段の一例であって、後述する遊技者交替数集計手段(制御部62)による集計結果に基づく情報を出力するものである。ここでは図21〜図23に示すように、遊技者交替数集計手段(制御部62)による集計結果である場内遊技者交替数DBの内容に基づく情報である全体遊技者交替数比較データ,機種別遊技者交替数比較データ,及び遊技者交替数詳細データを表示する。
また、これらディスプレイ64及び入力装置65は機種設定手段の一例であって、各遊技用装置(カードユニット20)に対応する遊技機(パチンコ機10)の機種を設定するものであり、図5(a)に示すように、当該遊技場に設けられるカードユニット20のグループ及び当該各グループのカードユニット20に対応するパチンコ機10の機種名を入力する。具体的には、図示しないメニュー画面から「機種設定入力」モードが選択されると、図5(a)に示す機種設定画面がディスプレイ64に表示される。この機種設定画面では、カードユニット20をグループ化するための「装置ID」の入力欄(先頭の装置ID及び後尾の装置IDの入力欄)と、各グループに対応するパチンコ機10の「機種名」の入力欄が表示される。なお、機種設定画面の入力欄には、当初の初期データとして、現在の各グループの装置IDと、該各グループに対応する機種名(つまり場内遊技者交替数DBにおける現在の情報)が入力されている状態なので、管理者は変更したいグループ,機種名についてのみ入力情報の変更を行うと良い。
ここで入力装置65の操作により、装置IDの入力欄に、グループ化するカードユニット20の先頭の装置ID(ここではU-0001),及び後尾の装置ID(ここではU-0020)を各々入力すると共に、機種名の入力欄に、当該グループのカードユニット20に対応するパチンコ機10の機種名を入力して、「設定」ボタンが操作されると、先頭の装置IDから後尾の装置ID迄の装置ID(ここではU-0001〜U-0020)について、前記入力された機種名と対応付けて場内遊技者交替数DB(後述する図8)に記憶されると共に、該更新後の場内遊技者交替数DBにおける装置ID及び機種名(並びに当該遊技場を特定可能な情報)が、場外通信部61cから場外管理装置90に対して送信され、場外遊技者交替数DBが同様に更新される。なお機種設定画面において、「クリア」ボタンが操作されると、入力された内容がクリアされ、「メニュー」ボタンが操作されると、図示しないメニュー画面に戻る。なお、後述するが、遊技者交替数の集計が行われる毎に、場内遊技者交替数DBの内容が場外管理装置90に対して送信されるようになっているので、必ずしも場内遊技者交替数DBの更新が行われるタイミングで場外遊技者交替数DBを更新する必要はない。
ここで設定された各機種毎に遊技者交替数を集計するようになるので、各機種についての遊技者交替数を把握して、機種の変更を行う際の指標(例えば入替時期の検討のための指標)とすることができる。
ここで、場内遊技者交替数DBが更新されるにあたり、旧情報(つまり初期データとして表示された情報)と、新情報(設定ボタン操作時に入力されていた情報)との照合によって、旧機種の機種名と台数(ここではCR.YYYが8台とCR.ZZZが8台),及び新機種の機種名と台数(ここではCR.AAAが16台)が特定され、該特定された内容を示す機種変更情報(並びに当該遊技場を特定可能な情報)が、場外通信部61cから場外管理装置90に対して送信され、後述する図11に示すハードディスク63の遊技場DBにて各遊技場毎に記憶される。
またディスプレイ64及び入力装置65は遊技場条件設定手段の一例であって、図5(b)に示すように、当該遊技場以外の他の遊技場についての遊技者交替数を含む前記他店遊技者交替数情報を作成するときに該他店遊技者交替数情報に遊技者交替数を含める他の遊技場の条件を設定するためのものである。具体的には、図示しないメニュー画面から「遊技場条件設定」モードが選択されると、図5(b)に示す遊技場条件設定画面がディスプレイ64に表示される。この遊技場条件設定画面では、前記他の遊技場の条件を選択するためのプルダウンメニューが表示される。
ここで入力装置65の操作により、プルダウンメニューから「同一商圏内」が選択されて「設定」ボタンが操作されると、同一商圏内(即ち当該遊技場の所在地と同一又は近隣の所在地)にある他の遊技場が、他店遊技者交替数情報に遊技者交替数を含める他の遊技場として設定される。一方、プルダウンメニューから「個別指定」が選択されると、図示しない遊技場入力画面がディスプレイ64に表示され、該遊技場入力画面で所望の遊技場が入力されて「設定」ボタンが操作されると、該入力された遊技場が、他店遊技者交替数情報に遊技者交替数を含める他の遊技場として設定される。ここで設定された他の遊技場の条件は、場外管理装置90に対して送信され、後述する図11に示すハードディスク93の遊技場DBにて各遊技場毎に記憶される。なお遊技場条件設定画面において、「クリア」ボタンが操作されると、入力された内容がクリアされ、「メニュー」ボタンが操作されると、図示しないメニュー画面に戻る。
ハードディスク63は、図6に示す会員カードDB及び精算カードDB,図7に示すカードユニット履歴DB,並びに図8に示す場内遊技者交替数DBを備えている。
ここで会員カードDBでは、図6に示すように、会員IDと対応付けてカード残額が記憶されている。ここでカード残額は、入金金額及び会員IDを受信する毎に、該受信した会員IDと対応付けて記憶されているカード残額に対して、入金金額が加算更新され、また使用金額及び会員IDを受信する毎に、該受信した会員IDと対応付けて記憶されているカード残額から、該受信した使用金額(即ち会員カード玉貸処理に使用された使用金額)が減算更新される。
また精算カードDBでは、図6に示すように、精算カードIDと対応付けてカード残額が記憶されている。ここでカード残額は、入金金額及び精算カードIDを受信する毎に、該受信した精算カードIDと対応付けて記憶されているカード残額に対して、入金金額が加算更新され、また使用金額及び精算カードIDを受信する毎に、該受信した精算カードIDと対応付けて記憶されているカード残額から、該受信した使用金額(即ち精算カード玉貸処理に使用された使用金額)が減算更新される。
またカードユニット履歴DBでは、図7に示すように、装置ID毎のデータテーブルが設けられている。この各データテーブルには、記憶領域として、「時刻」の領域と、「会員カード」の領域と、「精算カード」の領域と、「ビジタ入金」の領域が設けられている。ここでは、図15のS303に示すように、会員IDを含む貸与許諾要求を受信したこと(及びカード残額が照合OKであること)を条件として、「会員カード」の領域に、当該会員IDの会員カード4が受け付けられた旨である会員カード受付履歴が記憶される。そして、図19のS47に示すように、会員カード抜取情報を受信したことを条件として、「会員カード」の領域に、該会員カード抜取情報に含まれる会員IDの会員カード4が排出された旨である会員カード排出履歴が記憶される。
また、図16のS403に示すように、精算カードIDを含む貸与許諾要求を受信したこと(及びカード残額が照合OKであること)を条件として、「精算カード」の領域に、当該精算カードIDの精算カード5が受け付けられた旨である精算カード受付履歴が記憶される。この精算カード受付履歴には、同貸与許諾要求に含まれる排出装置IDも含まれる。そして、図19のS57に示すように、精算カード抜取情報を受信したことを条件として、「精算カード」の領域に、該精算カード抜取情報に含まれる精算カードIDの精算カード5が排出された旨である精算カード排出履歴が記憶される。さらに、図18のS605に示すように、精算カード5のカード残額が零となり、直前の履歴が後述するビジタ入金履歴ではなかったことを条件として(つまり挿入カードによる精算カード玉貸処理の結果として、カード残額が零となった場合,即ちカード残額が第2ビジタ使用処理の結果として零となったとき)、「精算カード」の領域に、当該精算カードIDの精算カード5がカードR/W27部に留保された旨である精算カード留保履歴を記憶する。
また、図13のS203に示すように、入金金額及び精算カードIDを受信したときに、該精算カードIDに対応付けて精算カードDBに記憶されているカード残額が零であると判定されたことを条件として(つまり内部カードへの入金処理である場合)、「ビジタ入金」の領域に、ビジタ入金処理が行われた旨であるビジタ入金履歴として、入金金額を記憶する。さらに、図18のS606に示すように、精算カード5のカード残額が零となり、直前の履歴がビジタ入金履歴であることを条件として(つまり内部カードによる精算カード玉貸処理の結果として、カード残額が零となった場合,即ちカード残額が第1ビジタ使用処理の結果として零となったとき)、「ビジタ入金」の領域に、第1ビジタ使用処理の結果としてカード残額が零となった旨であるビジタ終了履歴として、零を記憶する。
ここで、上記の会員カード受付履歴,会員カード排出履歴,精算カード受付履歴,精算カード排出履歴,精算カード留保履歴,ビジタ入金履歴,及びビジタ終了履歴が記憶されたときに、「時刻」の領域に当該記憶処理が行われた時刻も対応付けて記憶されるようになっている。
また場内遊技者交替数DBは、図8に示すように、後述する遊技者交替数集計手段により集計された遊技者交替数(ここでは集計時間についての遊技者交替数と通算の遊技者交替数)を台番号と対応付けて記憶するものである。
この場内遊技者交替数DBでは、パチンコ機10の台番号と対応付けて、該パチンコ機10に対応するカードユニット20の装置ID,該パチンコ機10の機種,及び当該機種の設置台数が記憶されると共に、台合計の売上金額(*1)と一人あたりの売上金額(*2),台合計の遊技時間(*3)と一人あたりの遊技時間(*4),及び当該遊技場の当日の営業時間中(ここでは後述する集計対象期間)における予め定められた各集計時間(ここでは3時間)についての遊技者交替数(*5)と当該遊技場の当日の営業時間中(ここでは後述する集計対象期間)における通算の遊技者交替数(*6)が記憶される。なお集計対象期間及び集計時間は、後述する図10(b)に示すようにして場外管理装置90にて設定され、該設定内容が場内管理装置60に対して送信されて場内遊技者交替数DBに記憶される。
ここで台合計の売上金額(*1)は、前記会員カード玉貸処理,精算カード玉貸処理における使用金額を受信する毎に、該受信した使用金額の送信元であるカードユニット20に対応するパチンコ機10の台番号と対応付けて記憶されている台合計の売上金額に対して、該受信した使用金額が加算更新される。また各パチンコ機10毎の売上金額を各機種について合計した機種合計の売上金額(*11)と、該機種合計の売上金額を当該機種の設置台数で除算した機種平均の売上金額(*12)と、各パチンコ機10毎の売上金額を全パチンコ機10について合計した全体合計の売上金額(*13)と、該全体合計の売上金額を全パチンコ機10の設置台数で除算した全体平均の売上金額(*14)も記憶される。
また各パチンコ機10についての一人あたりの売上金額(*2)として、台合計の売上金額(*1)を後述する遊技者交替数集計手段により集計された各パチンコ機10についての通算の遊技者交替数(*6)で除算した値が記憶され、各機種についての一人あたりの売上金額(*21)として、機種合計の売上金額(*11)を後述する遊技者交替数集計手段により集計された各機種についての通算の遊技者交替数(*61)で除算した値が記憶され、全パチンコ機10についての一人あたりの売上金額(*22)として、全体合計の売上金額(*13)を後述する遊技者交替数集計手段により集計された全パチンコ機10についての通算の遊技者交替数(*63)で除算した値が記憶される。
また台合計の遊技時間(*3)は、後述する遊技者交替判定手段により遊技者の交替が行われたと判定されたときに、その直前の履歴(会員カード排出履歴,精算カード排出履歴,精算カード留保履歴,又はビジタ終了履歴のいずれかとなる)に対応する時刻と、前回遊技者の交替が行われたと判定されたときの時刻の差が加算更新されてなる累計値である。なお、当日最初に遊技者の交替が行われた(1回目の遊技者交替)と判定されたときには、当該判定がなされた直前の履歴(会員カード排出履歴,精算カード排出履歴,精算カード留保履歴,又はビジタ終了履歴のいずれかとなる)に対応する時刻と、最初の履歴(会員カード受付履歴,精算カード受付履歴,又はビジタ入金履歴のいずれかとなる)に対応する時刻の差が台合計の遊技時間として記憶される。そして、営業終了時には、当日最後の履歴(会員カード排出履歴,精算カード排出履歴,精算カード留保履歴,又はビジタ終了履歴のいずれかとなる)に対応する時刻と、前回遊技者の交替が行われたと判定されたときの時刻の差が、台合計の遊技時間に加算される。また各パチンコ機10毎の遊技時間を各機種について合計した機種合計の遊技時間(*31)と、該機種合計の遊技時間を当該機種の設置台数で除算した機種平均の遊技時間(*32)と、各パチンコ機10毎の遊技時間を全パチンコ機10について合計した全体合計の遊技時間(*33)と、該全体合計の遊技時間を全パチンコ機10の設置台数で除算した全体平均の遊技時間(*34)も記憶される。
また各パチンコ機10についての一人あたりの遊技時間(*4)として、台合計の遊技時間(*3)を後述する遊技者交替数集計手段により集計された各パチンコ機10についての通算の遊技者交替数(*6)で除算した値が記憶され、各機種についての一人あたりの遊技時間(*41)として、機種合計の遊技時間(*31)を後述する遊技者交替数集計手段により集計された各機種についての通算の遊技者交替数(*61)で除算した値が記憶され、全パチンコ機10についての一人あたりの遊技時間(*42)として、全体合計の遊技時間(*33)を後述する遊技者交替数集計手段により集計された全パチンコ機10についての通算の遊技者交替数(*63)で除算した値が記憶される。
また各集計時間(ここでは10:00〜13:00,13:00〜16:00,16:00〜19:00,及び19:00〜23:00)についての遊技者交替数(*5)は、後述する遊技者交替数集計手段により集計された各集計時間についての遊技者交替数に基づいて加算更新される。また各パチンコ機10について集計した各集計時間についての遊技者交替数を各機種について合計した機種合計の遊技者交替数(*51)と、該機種合計の遊技者交替数を当該機種の設置台数で除算した機種平均の遊技者交替数(*52)と、各パチンコ機10について集計した各集計時間についての遊技者交替数を全パチンコ機10について合計した全体合計の遊技者交替数(*53)と、該全体合計の遊技者交替数を全パチンコ機10の設置台数で除算した全体平均の遊技者交替数(*54)も記憶される。
さらに通算の遊技者交替数(*6)は、後述する遊技者交替数集計手段により集計された通算の遊技者交替数に基づいて加算更新される。また各パチンコ機10について集計した通算の遊技者交替数を各機種について合計した機種合計の遊技者交替数(*61)と、該機種合計の遊技者交替数を当該機種の設置台数で除算した機種平均の遊技者交替数(*62)と、各パチンコ機10について集計した通算の遊技者交替数を全パチンコ機10について合計した全体合計の遊技者交替数(*63)と、該全体合計の遊技者交替数を全パチンコ機10の設置台数で除算した全体平均の遊技者交替数(*64)も記憶される。
ここで前記制御部62は遊技者交替判定手段の一例であって、以下の判定条件1〜9のうちのいずれかの条件が満たされたときに、パチンコ機10で遊技を行っている遊技者の交替が行われたと判定するものであり、会員カード4の受付が行われたとき(ここでは会員カード受付履歴が記憶されたとき),精算カード5の受付が行われたとき(ここでは精算カード受付履歴が記憶されたとき),及びビジタ入金処理が行われたとき(ここではビジタ入金履歴が記憶されたとき)に、該判定が行われるようになっている。
まず判定条件1としては、カードR/W27により受け付けている会員カード4の排出が行われ、その後に該カードR/W27により別の会員カード4を受け付けたときに該判定条件1が満たされたとして、遊技者の交替が行われたと判定する。図7に示す例では、10:41に会員IDがK001-00200である会員カード4が排出され、11:02に会員IDがK001-00550である会員カード4を受け付けているので、該11:02に判定条件1が満たされて遊技者の交替が行われたと判定され、通算の遊技者交替数(ここでは1回目)がハードディスク63に記憶される。なお11:23に会員IDがK001-00550である会員カード4が排出され、11:28に会員IDがK001-00550である会員カード4を受け付けているが、該受け付けた会員カード4は前記排出された会員カード4と同一であるので、該11:28には判定条件1が満たされたとは判定されない。
また判定条件2としては、カードR/W27により受け付けている会員カード4の排出が行われ、その後に該カードR/W27により精算カード5を受け付けたときに、該判定条件2が満たされたとして、遊技者の交替が行われたと判定する。図7に示す例では、12:49に会員IDがK001-00550である会員カード4が排出され、13:10に精算カードIDがS001-00100であり、排出装置IDがU-0025である精算カード5を受け付けているので、該13:10に判定条件2が満たされて遊技者の交替が行われたと判定され、通算の遊技者交替数(ここでは2回目)がハードディスク63に記憶される。同様に、17:06に会員IDがK001-00310である会員カード4が排出され、17:20に精算カードIDがS001-00030であり、排出装置IDがU-0108である精算カード5を受け付けているので、該17:20に判定条件2が満たされて遊技者の交替が行われたと判定され、通算の遊技者交替数(ここでは6回目)がハードディスク63に記憶される。
また判定条件3としては、カードR/W27により受け付けている会員カード4の排出が行われ、その後にビジタ入金処理が行われたときに、該判定条件3が満たされたとして、遊技者の交替が行われたと判定する。図7に示す例では、15:58に会員IDがK001-01100である会員カード4が排出され、16:01にビジタ入金処理(ここでは10,000円の入金)を受け付けているので、該16:01に判定条件3が満たされて遊技者の交替が行われたと判定され、通算の遊技者交替数(ここでは4回目)がハードディスク63に記憶される。同様に、18:56に会員IDがK001-00880である会員カード4が排出され、19:22にビジタ入金処理(ここでは5,000円の入金)を受け付けているので、該19:22に判定条件3が満たされて遊技者の交替が行われたと判定され、通算の遊技者交替数(ここでは9回目)がハードディスク63に記憶される。
また判定条件4としては、精算用記録媒体発行手段(カードR/W制御部29)による精算カード5の発行若しくは精算用記録媒体受付手段(カードR/W27)により受け付けている精算カード5の排出が行われ、その後に会員用記録媒体受付手段(カードR/W27)により会員カード4を受け付けたとき、具体的には、カードR/W27からの精算カード5の排出(該排出には、内部カードによる精算カード玉貸処理が行われていた際の発行,及び挿入カードによる精算カード玉貸処理が行われていた際の排出の両者が含まれる)が行われてから会員カード4を受け付けたときに、該判定条件4が満たされたとして、遊技者の交替が行われたと判定する。図7に示す例では、13:38に精算カードIDがS001-00100である精算カード4が排出され、14:02に会員IDがK001-01100である会員カード4を受け付けているので、該14:02に判定条件4が満たされて遊技者の交替が行われたと判定され、通算の遊技者交替数(ここでは3回目)がハードディスク63に記憶される。なお、13:38の排出は、直前の履歴(13:10)が精算カード受付履歴となっているため、挿入カードによる精算カード玉貸処理が行われていた際の排出であることを特定できる。また、16:27に精算カードIDがS001-01500である精算カード4が排出され、16:34に会員IDがK001-00310である会員カード4を受け付けているので、該16:34に判定条件4が満たされて遊技者の交替が行われたと判定され、通算の遊技者交替数(ここでは5回目)がハードディスク63に記憶される。なお、16:27の排出は、直前の履歴(16:01)がビジタ入金履歴となっているため、内部カードによる精算カード玉貸処理が行われていた際の発行であることを特定できる。
また判定条件5としては、精算用記録媒体発行手段(カードR/W制御部29)による精算カード5の発行若しくは精算用記録媒体受付手段(カードR/W27)により受け付けている精算カード5の排出が行われ、その後にビジタ入金処理が行われたとき、具体的には、カードR/W27からの精算カード5の排出(該排出には、内部カードによる精算カード玉貸処理が行われていた際の発行,及び挿入カードによる精算カード玉貸処理が行われていた際の排出の両者が含まれる)が行われてからビジタ入金処理が行われたときに、該判定条件5が満たされたとして、遊技者の交替が行われたと判定する。図7に示す例では、17:32に精算カードIDがS001-00030である精算カード5が排出され、17:51にビジタ入金処理(ここでは1,000円の入金)を受け付けているので、該17:51に判定条件5が満たされて遊技者の交替が行われたと判定され、通算の遊技者交替数(ここでは7回目)がハードディスク63に記憶される。なお、17:32の排出は、直前の履歴(17:20)が精算カード受付履歴となっているため、挿入カードによる精算カード玉貸処理が行われていた際の排出であることを特定できる。また、図示しないが、前記精算カード5の排出直前の履歴がビジタ入金履歴であれば、内部カードによる精算カード玉貸処理が行われていた際の発行であることを特定できる。
また判定条件6としては、ビジタ入金処理により遊技への使用が可能とされた有価価値の大きさ(カード残額)が第1ビジタ使用処理(内部カードによる精算カード玉貸処理)の結果零となり、その後にカードR/W27により会員カード4を受け付けたときに、該判定条件6が満たされたとして、遊技者の交替が行われたと判定する。図7に示す例では、17:51にビジタ入金処理(ここでは1,000円の入金)を受け付けて、18:00に精算カード5のカード残額が零となり、18:05に会員IDがK001-00880である会員カード4を受け付けているので、該18:05に判定条件6が満たされて遊技者の交替が行われたと判定され、通算の遊技者交替数(ここでは8回目)がハードディスク63に記憶される。
また判定条件7としては、ビジタ入金処理により遊技への使用が可能とされた有価価値の大きさ(カード残額)が第1ビジタ使用処理(内部カードによる精算カード玉貸処理)の結果零となり、その後にカードR/W27により精算カード5を受け付けたときに、該判定条件7が満たされたとして、遊技者の交替が行われたと判定する。図7に示す例では、19:22にビジタ入金処理(ここでは5,000円の入金)を受け付けて、20:09に精算カード5のカード残額が零となり、20:21に精算カードIDがS001-00240であり、排出装置IDがU-0055である精算カード5を受け付けているので、該20:21に判定条件7が満たされて遊技者の交替が行われたと判定され、通算の遊技者交替数(ここでは10回目)がハードディスク63に記憶される。同様に、21:47にビジタ入金処理(ここでは500円の入金)を受け付けて、21:48に精算カード5のカード残額が零となり、21:58に精算カードIDがS001-00015であり、排出装置IDがU-0152である精算カード5を受け付けているので、該21:58に判定条件7が満たされて遊技者の交替が行われたと判定され、通算の遊技者交替数(ここでは12回目)がハードディスク63に記憶される。
また判定条件8としては、ビジタ入金処理により遊技への使用が可能とされた有価価値の大きさ(カード残額)が第1ビジタ使用処理(内部カードによる精算カード玉貸処理)の結果零となり、その後に次のビジタ入金処理が行われるまでの時間が予め定められた判定時間(15分)を越えていたときに、該判定条件8が満たされたとして、遊技者の交替が行われたと判定する。図7に示す例では、20:35にビジタ入金処理(ここでは1,000円の入金)を受け付けて、20:47に精算カード5のカード残額が零となり、21:31に次のビジタ入金処理(ここでは1,000円の入金)を受け付けており、20:47を基準に15分を越えてから次のビジタ入金処理が行われている。従って、該21:31に判定条件8が満たされて遊技者の交替が行われたと判定され、通算の遊技者交替数(ここでは11回目)がハードディスク63に記憶される。なお、21:31にビジタ入金処理(ここでは1,000円の入金)を受け付けて、21:43に精算カード5のカード残額が零となり、21:47に次のビジタ入金処理(ここでは500円の入金)を受け付けているが、21:43を基準に15分以内(ここでは4分)で次のビジタ入金処理が行われているので、該21:47には判定条件8が満たされたとは判定されない。
ここで、前記判定時間は、後述する図10(a)に示すように、場外管理装置90において入力され、各遊技場の場内管理装置60に送信されて設定される。ここで設定される判定時間は、カード残額が零となる際の第1ビジタ使用処理により貸与されたパチンコ玉を全て使い終わる時間よりやや多い時間とすると良く、例えば、500円分のパチンコ玉を全て打ち終わる時間を3〜5分程度とすると、それに10分程度を加算した値とし、15分とする。
このように、第1ビジタ使用処理の結果としてカード残額が零となり、その後に次のビジタ入金処理が行われるまでの時間が予め定められた判定時間(ここでは15分)を越えていたことを条件として、遊技者の交替が行われたと判定するようにしている。つまり、第1ビジタ使用処理の結果としてカード残額が零となった後、次のビジタ入金処理が行われたことのみを条件とすると、同一遊技者が連続してビジタ入金処理を行ったにも拘わらず、遊技者が交替したと判定されることとなるため、判定時間の条件を設けるようにしており、この条件によって、より正確に遊技者の交替を判定することができる。
また判定条件9としては、精算用記録媒体発行手段(カードR/W制御部29)による精算カード5の発行若しくは精算用記録媒体受付手段(カードR/W27)により受け付けている精算カード5の排出が行われ、その後に前記精算用記録媒体受付手段により当該カードユニット20とは別のカードユニット20で前記発行若しくは前記排出された精算カード5を受け付けたときに、該判定条件9が満たされたとして、遊技者の交替が行われたと判定する。具体的には、カードR/W27からの精算カード5の排出(該排出には、内部カードによる精算カード玉貸処理が行われていた際の発行,及び挿入カードによる精算カード玉貸処理が行われていた際の排出の両者が含まれる)が行われてから、カードR/W27により受け付けた精算カード5の精算カードIDについて、前回の精算カード排出履歴の精算カードIDと一致しており、かつ該精算カード5の排出装置IDが当該カードユニット20の装置IDと一致するとき以外には、該判定条件9が満たされたとして、遊技者の交替が行われたと判定する。
図7に示す例では、22:05に精算カードIDがS001-00015である精算カード5が排出され、22:08に精算カードIDがS001-00175であり、排出装置IDがU-0006である精算カード5を受け付けているので、該22:08に判定条件9が満たされて遊技者の交替が行われたと判定され、通算の遊技者交替数(ここでは13回目)がハードディスク63に記憶される。なお、22:18に精算カードIDがS001-00175である精算カード5が排出され、22:23に精算カードIDがS001-00175であり、排出装置IDがU-0001である精算カード5を受け付けているが、該受け付けた精算カード5の精算カードIDが前回(22:18)の精算カード排出履歴の精算カードIDと一致しており、かつ該受け付けた精算カード5の排出装置IDが当該カードユニット20の装置IDと一致するので、該22:23には判定条件9が満たされたとは判定されない。
ここで、単に精算カードIDが一致する場合を除いて遊技者の交替が行われたと判定するようにすると、カードユニットXから精算カードAが排出された後に、該精算カードAが他のカードユニットYで使用されて留保され、別の遊技者が該カードユニットYでビジタ入金処理により遊技を行い、カード残額が記録された精算カードAの発行を受けて、該精算カードAをカードユニットXに挿入した場合に精算カードIDが一致するため、実際には遊技者の交替があったにも拘わらず、遊技者の交替が行われていないとされてしまう。また、単に排出装置IDが一致する場合を除いて遊技者の交替が行われたと判定するようにすると、カードユニットXから精算カードAが排出された後に、該精算カードXから精算カードBが排出され、その後、カードユニットXに他のカードユニットに挿入されなかった精算カードAが挿入された場合に、装置IDが一致するため、実際には遊技者の交替があったにも拘わらず、遊技者の交替が行われていないとされてしまう。従って、受け付けた精算カード5の精算カードIDが前回の精算カード排出履歴の精算カードIDと一致しており、かつ該受け付けた精算カード5の排出装置IDが当該カードユニット20の装置IDと一致する場合を除いて、遊技者の交替が行われたと判定することで、遊技者の交替をより正確に判定することができる。
次に、具体的な遊技者交替の判定処理の流れについて説明する。まず、図15に示すように、カードユニット20で会員カード4が受け付けられると、これに基づく貸与許諾要求(S301)を受信した場内管理装置60が、カード残額を照合し(S302)、照合OKであるときに、会員カード受付履歴を記憶する(S303)ようになっており、該S303の記憶処理がなされたことに基づいて遊技者交替の有無の判定(判定条件1,4,6)のいずれかの条件が満たされるか否かの判定)が実施される(S303a)。この遊技者交替の有無の判定(S303a)では、まず、カードユニット履歴DBを参照して、S303で記憶した会員カード受付履歴の直前の履歴が、会員カード排出履歴,精算カード排出履歴,又はビジタ終了履歴のいずれであるかを判定する(図示しないSA01)。SA01で、会員カード排出履歴であると判定されたときには、次いで当該会員カード受付履歴に対応する会員カードIDと、直前の会員カード排出履歴に対応する会員カードIDとが一致するか否かを判定する(図示しないSA02)。SA02で、一致しないと判定されたときには、遊技者の交替があったと判定する(判定条件1)一方、一致すると判定されたときには、遊技者の交替がなかったと判定する。また、SA01で、精算カード排出履歴であると判定されたときには、遊技者の交替があったと判定する(判定条件4)。また、SA01で、ビジタ終了履歴であると判定されたときには、遊技者の交替があったと判定する(判定条件6)。なお、SA01で、会員カード排出履歴,精算カード排出履歴,又はビジタ終了履歴のいずれでもないと判定された場合(本例では精算カード留保履歴の場合)には、遊技者の交替がなかったと判定する。
また、図16に示すように、カードユニット20で精算カード5が受け付けられると、これに基づく貸与許諾要求(S401)を受信した場内管理装置60が、カード残額を照合し(S402)、照合OKであるときに、精算カード受付履歴を記憶する(S403)ようになっており、該S403の記憶処理がなされたことによって遊技者交替の有無の判定(判定条件2,7,9のいずれかの条件が満たされるか否かの判定)が実施される(S403a)。この遊技者交替の有無の判定(S403a)では、まず、カードユニット履歴DBを参照して、S403で記憶した精算カード受付履歴の直前の履歴が、会員カード排出履歴,精算カード排出履歴,又はビジタ終了履歴のいずれであるかを判定する(図示しないSB01)。SB01で、会員カード排出履歴であると判定されたときには、遊技者の交替があったと判定する(判定条件2)。また、SB01で、精算カード排出履歴であると判定されたときには、当該精算カード受付履歴に対応する精算カードIDと、直前の精算カード排出履歴に対応する精算カードIDとが一致しており、かつ当該カードユニット20の装置IDと、直前の精算カード排出履歴に対応する排出装置IDとが一致しているか否かを判定する(図示しないSB02)。SB02で、一致していないと判定されたとき(つまり精算カードIDと装置IDのいずれか一方又は両方が一致しない場合)には、遊技者の交替があったと判定する(判定条件9)一方、一致すると判定されたとき(つまり精算カードIDと装置IDの両方が一致する場合)には、遊技者の交替がなかったと判定する。また、SB01で、ビジタ終了履歴であると判定されたときには、遊技者の交替があったと判定する(判定条件7)。なお、SB01で、会員カード排出履歴,精算カード排出履歴,又はビジタ終了履歴のいずれでもないと判定された場合(本例では精算カード留保履歴の場合)には、遊技者の交替がなかったと判定する。
さらに、図13に示すように、カードユニット20で精算カードへの入金処理が行われると、これに基づく入金金額(S201)を受信した場内管理装置60が、現カード残額が零であるか否かを判定し(S202)、零であるときに(Y)、新規入金であるとしてビジタ入金履歴を記憶する(S203)ようになっており、該S203の記憶処理がなされたことによって遊技者交替の有無の判定(判定条件3,5,8のいずれかの条件が満たされるか否かの判定)が実施される(S203a)。この遊技者交替の有無の判定(S203a)では、まず、カードユニット履歴DBを参照して、S203で記憶したビジタ入金履歴の直前の履歴が、会員カード排出履歴,精算カード排出履歴,又はビジタ終了履歴のいずれであるかを判定する(図示しないSC01)。SC01で、会員カード排出履歴であると判定されたときには、遊技者の交替があったと判定する(判定条件3)。また、SC01で、精算カード排出履歴であると判定されたときには、遊技者の交替があったと判定する(判定条件5)。また、SC01で、ビジタ終了履歴であると判定されたときには、当該ビジタ入金履歴に対応する時刻と直前のビジタ終了履歴に対応する時刻との差を計算して、図10(a)で設定された判定時間を経過しているか否かを判定する(図示しないSC02)。SC02で、経過していると判定されたときには、遊技者の交替があったと判定する(判定条件8)一方、経過していないと判定されたときには、遊技者の交替がなかったと判定する。なお、SC01で、会員カード排出履歴,精算カード排出履歴,又はビジタ終了履歴のいずれでもないと判定された場合(本例では精算カード留保履歴の場合)には、遊技者の交替がなかったと判定する。
また前記制御部62は遊技者交替数集計手段の一例であって、遊技者交替数判定手段により遊技者の交替が行われたと判定されたことに基づいて、遊技者の交替が行われた遊技者交替数を集計するものであり、ここでは各パチンコ機10毎に、当該遊技場の当日の営業時間中における予め定められた各集計時間についての遊技者交替数を各集計時間毎に集計すると共に、当該遊技場の当日の営業時間中における通算の遊技者交替数を該営業時間の終了後に集計する。
具体的には、各集計時間の終了時刻(即ち13:00,16:00,19:00,及び23:00)になると、各集計時間についての遊技者交替数を集計すると共に、該終了時刻までの間における通算の遊技者交替数を集計する。例えば図8を参照して、装置IDがU-0001であるカードユニット20について説明すると、まず13:00になると遊技者交替数の集計を行い、最初の集計時間である10:00〜13:00の間には図7に示すように1回の遊技者交替が行われているので、10:00〜13:00の遊技者交替数として「1」を記憶すると共に、通算の遊技者交替数を集計して更新する(即ち通算の遊技者交替数が「1」となる)。次に16:00になると遊技者交替数の集計を行い、次の集計時間である13:00〜16:00の間には2回の遊技者交替が行われているので、13:00〜16:00の遊技者交替数として「2」を記憶すると共に、通算の遊技者交替数を集計して更新する(即ち通算の遊技者交替数が「3」となる)。次に19:00になると遊技者交替数の集計を行い、次の集計時間である16:00〜19:00の間には5回の遊技者交替が行われているので、16:00〜19:00の遊技者交替数として「5」を記憶すると共に、通算の遊技者交替数を集計して更新する(即ち通算の遊技者交替数が「8」となる)。最後に23:00になると遊技者交替数の集計を行い、次の集計時間である19:00〜23:00の間に5回の遊技者交替が行われているので、19:00〜23:00の遊技者交替数として「5」を記憶すると共に、通算の遊技者交替数を集計して更新する(即ち通算の遊技者交替数が図8に示す如く「13」となる)。ここでの通算の遊技者交替数の集計が、営業時間の終了後における通算の遊技者交替数の集計に相当する。同様にして、他の装置IDについても遊技者交替数が記憶される。
また遊技者交替数集計手段として機能する制御部62は、遊技者交替数を前記機種設定手段(ディスプレイ64,入力装置65)により設定された各機種毎に集計する。具体的には、図8に示すように、各機種毎に、当該機種に対応する台番号(又は装置ID)の遊技者交替数を合計した値を算出して、該合計値を機種合計として記憶すると共に、1台あたりの遊技者交替数の平均値を算出して該平均値を機種平均として記憶する。これら機種合計,機種平均についても、各集計時間及び通算の値を算出して記憶する。
ここで前記場外通信部61cは、ハードディスク63で管理している売上を特定可能な遊技場売上情報を遊技場外部に設けられる場外管理装置90に対して送信するものである。
また、場外通信部61cは外部送信手段の一例であって、遊技者交替数集計手段(制御部62)により集計された遊技者交替数を含む自店遊技者交替数情報を外部に送信するものである。ここではハードディスク63により台番号と対応付けて記憶されている遊技者交替数を含む自店遊技者交替数情報を遊技場外部に設けられる場外管理装置90に対して送信するものであり、ハードディスク63に記憶されている各集計時間についての遊技者交替数を含む自店遊技者交替数情報を該集計時間毎に送信すると共に、ハードディスク63に記憶されている通算の遊技者交替数を含む自店遊技者交替数情報を営業時間の終了後に送信する。
また外部送信手段として機能する場外通信部61cは、遊技者交替数に対応する台番号から特定されるパチンコ機10の機種を示す情報を場外管理装置90に対して送信するものであり、ここでは遊技者交替数に対応する台番号から特定されるパチンコ機10の機種を示す情報を含んで自店遊技者交替数情報を送信する。
具体的には、外部送信手段として機能する場外通信部61cは、前述の如く遊技者交替数集計手段により遊技者交替数の集計が行われる毎(即ち13:00,16:00,19:00,及び23:00)に、図8に示す場内遊技者交替数DBの内容を場外管理装置90に対して送信する。
また外部送信手段として機能する場外通信部61cは、図5(b)に示す遊技場条件設定画面により設定された遊技場条件を場外管理装置90に対して送信すると共に、前記機種変更情報を場外管理装置90に対して送信する。
次に精算装置80について説明する。この精算装置80は、遊技場内の所定箇所(例えば遊技島の端部や景品交換カウンタの近傍等)に設けられ、図9(a)に示すように、キオスク端末型の形状を呈するものであり、その前面にカード挿入口83a,紙幣払出口85a,硬貨払出口86a,及びディスプレイ84等を備え、図2に示すように、その内部に通信部81,制御部82,カードR/W83,紙幣払出機85,及び硬貨払出機86等を備えており、これらの各構成要素は図2に示すように接続されている。
通信部81は、場内管理装置60の精算装置用通信部61dと通信可能に接続されており、精算装置80と場内管理装置60との間における通信を司るものである。この通信部81は、精算装置80が会員カード4を受け付けたときには、該会員カード4から読み取られた会員ID及びカード残額を含む精算許諾要求を場内管理装置60に対して送信し、精算カード5を受け付けたときには、該精算カード5から読み取られた精算カードID及びカード残額を含む精算許諾要求を場内管理装置60に対して送信する。
制御部82は、CPU,RAM,ROM等を備えており、ROMに記憶されている処理プログラムがRAMを作業領域としてCPUで実行されることにより、精算装置80に備えられる各構成要素の動作を制御して各種の処理を行うものである。
カードR/W83は、カード挿入口83aから会員カード4又は精算カード5を受け付けて、該カードに記録された記録情報を読み取ると共に、該受け付けたカードからカード残額を消去するものであり、ここでは前記ICカードである会員カード4及び精算カード5に対応したICカードR/Wを備えている。
カード回収部83bは、カードR/W83により受け付けている精算カード5からカード残額が消去されたときに、該受け付けている精算カード5を回収するものであり、具体的には、該受け付けている精算カード5を精算装置80の背面方向に搬送してカード回収部83bの内部に回収(収納)する。このカード回収部83bは、複数枚の精算カード5を回収可能である。
ディスプレイ84は、図9(b)に示すように、各種の情報を表示するための表示デバイスである。このディスプレイ84では、会員カード4又は精算カード5を受付可能なときに、D1に示すように、会員カード4又は精算カード5の挿入を促す旨が表示される。また後述する貨幣を返却するときに、D2に示すように、残額を返却する旨,及び会員カード4は返却し、精算カード5は回収する旨が表示される。なお場内管理装置60から精算許諾情報を受信しないとき(精算不可情報を受信したとき)には、D3に示すように、会員カード4又は精算カード5に異常がある旨が表示される。
紙幣払出機85及び硬貨払出機86は、場内管理装置60から精算許諾情報が返信されてきたことを条件として、カード残額に相当する金額の貨幣を遊技者に返却するものであり、具体的には、紙幣払出機85の背後に設けられる紙幣収納部85bから所定数の紙幣2を取り出して紙幣払出口85aから払い出すと共に、硬貨払出機86の上部に設けられる硬貨収納部86bから所定数の硬貨3を取り出して硬貨払出口86aから払い出す。
場外管理装置90は、遊技場外に設置される第三者管理機関に設けられ、複数の遊技場に設けられる場内管理装置60と通信可能であり、ここでは、各場内管理装置60より受信した遊技場売上情報から特定される売上(売上金額)を各遊技場毎に管理するものとする。この場外管理装置90は、図2に示すように接続される通信部91,制御部92,ハードディスク93,ディスプレイ94,及び入力装置95等を備えているコンピュータである。
通信部91は、前述の如く場内管理装置60の場外通信部61cと通信可能に接続され、場外管理装置90と場内管理装置60との間における通信を司るものであるが、その機能の詳細については後述する。
制御部92は、CPU,RAM,ROM等を備え、ハードディスク93に記憶されている処理プログラムがRAMを作業領域としてCPUで実行されることにより、場外管理装置90を制御して各種の処理を行うものであるが、その機能の詳細については後述する。
ディスプレイ94は各種の情報を表示するためのものであり、例えば液晶表示器である。入力装置95は各種の入力を受け付けるためのものであり、例えばキーボード及びマウスである。これらディスプレイ94及び入力装置95は判定時間設定手段の一例であって、図10(a)に示すように、前記遊技者交替判定手段による判定条件8の判定に用いられる判定時間を設定するものである。
具体的には、図示しないメニュー画面から「判定時間設定」モードが選択されると、図10(a)に示す判定時間設定画面がディスプレイ94に表示される。この判定時間設定画面では、第1ビジタ使用処理の結果としてカード残額が零となった時点(つまりビジタ終了履歴が記憶された時刻)を基準とした判定時間の入力欄が設けられている。該入力欄に所望の時間(ここでは15分)を入力して、「設定」ボタンが操作されると、該選択された内容で判定時間が設定される。つまり、該判定時間を経過した後のビジタ入金処理によって遊技者の交替が判定されるようになる。ここで設定された判定時間は、各場内管理装置60に対して送信され、前記図7に示すように、ハードディスク63にて記憶される。なお判定時間設定画面において、「クリア」ボタンが操作されると、選択された内容がクリアされ、「メニュー」ボタンが操作されると、図示しないメニュー画面に戻る。
またディスプレイ94及び入力装置95は集計時間設定手段の一例であって、図10(b)に示すように、前記遊技者交替数集計手段による遊技者交替数の集計に用いられる集計時間を設定するためのものである。
具体的には、図示しないメニュー画面から「集計時間設定」モードが選択されると、図10(b)に示す集計時間設定画面がディスプレイ94に表示される。この集計時間設定画面では、集計対象期間の入力欄が表示されると共に、集計時間を選択するためのプルダウンメニューが表示される。ここで入力装置95の操作により、集計対象期間の入力欄に所望の期間(ここでは10:00〜23:00)が入力され、プルダウンメニューから所望の集計時間(ここでは3時間毎)が選択されて「設定」ボタンが操作されると、該入力された内容で集計対象期間が設定されると共に、該選択された内容で集計時間が設定される。ここで設定された集計対象期間及び集計時間は、各場内管理装置60に対して送信され、前記図6に示すハードディスク63にて記憶される。なお集計時間設定画面において、「クリア」ボタンが操作されると、選択された内容がクリアされ、「メニュー」ボタンが操作されると、図示しないメニュー画面に戻る。ここで、本例のように集計対象期間が13時間であり、集計時間が3時間の場合には、1時間の端数が生じるため、10:00〜13:00,13:00〜16:00,16:00〜19:00,19:00〜22:00,22:00〜23:00という区切りになるところであるが、最後の1時間はその前の集計時間に組み入れられて19:00〜23:00の4時間となるようにしている。但し、これに限らず、最後の1時間を端数のまま残しておくようにしても良い。
ハードディスク93は、図11に示す遊技場DB,及び図12に示す場外遊技者交替数DBを備えている。ここで遊技場DBは、各遊技場毎に、当該遊技場以外の他の遊技場についての遊技者交替数を含む他店遊技者交替数情報を作成するときに該他店遊技者交替数情報に遊技者交替数を含める前記他の遊技場の条件を記憶する条件記憶手段として機能するものである。具体的には、図11に示すように、遊技場の所在地が各遊技場毎に記憶されると共に、各遊技場において図5(b)に示すようにして設定された他の遊技場の条件が各遊技場毎に記憶される。また各遊技場についての機種変更情報も各遊技場毎に記憶される。
また場外遊技者交替数DBは、場外通信部61cより受信した自店遊技者交替数情報から特定される遊技者交替数(ここでは各集計時間についての遊技者交替数と通算の遊技者交替数)を各遊技場毎に記憶する遊技者交替数記憶手段として機能するものである。具体的には、図12に示すように、各遊技場より受信した前記図8に示す場内遊技者交替数DBの内容が各遊技場毎に記憶される。
ここで制御部92は他店遊技者交替数情報作成手段の一例であって、場外遊技者交替数DBにより各遊技場毎に記憶されている遊技者交替数に基づいて、遊技場DBに記憶された遊技場条件を満たす他の遊技場についての遊技者交替数を含む他店遊技者交替数情報を各遊技場毎に作成するものであり、ここでは場外遊技者交替数DBにより記憶されている各集計時間についての遊技者交替数に基づいて他店遊技者交替数情報を各集計時間毎に作成すると共に、場外遊技者交替数DBにより記憶されている通算の遊技者交替数に基づいて他店遊技者交替数情報を営業時間の終了後に作成する。
また制御部92は比較加工手段の一例であって、他店遊技者交替数情報作成手段により作成した各遊技場毎の他店遊技者交替数情報に含まれる他の遊技場についての遊技者交替数と、当該各遊技場についての遊技者交替数とを、比較できる形式に加工する(即ち比較データを作成する)ものである。これら他店遊技者交替数情報作成手段及び比較加工手段としての制御部92の具体例については、図21〜図23を参照して後述する。
また前記通信部91は他店遊技者交替数情報送信手段の一例であって、他店遊技者交替数情報作成手段により作成した各遊技場毎の他店遊技者交替数情報を当該各遊技場が指定する端末装置(ここでは場内管理装置60)に対して送信するものであり、ここでは他店遊技者交替数情報作成手段により各集計時間についての遊技者交替数に基づいて作成した他店遊技者交替数情報を各集計時間毎に送信すると共に、他店遊技者交替数情報作成手段により通算の遊技者交替数に基づいて他店遊技者交替数情報を営業時間の終了後に送信する。また他店遊技者交替数情報送信手段として機能する通信部91は、場外通信部61cより受信した遊技者交替数に対応する台番号から特定されるパチンコ機10の機種を示す情報を含んで他店遊技者交替数情報を送信する。
以下、遊技用システム1の具体的な作用について図13〜図20を用いて説明する。図13〜図19は、パチンコ機10で遊技が行われる際のカードユニット20及び場内管理装置60の作用を示す図であり、まず、図13を用いて、貨幣をカードユニット20に入金する際の処理について説明する。
遊技者が紙幣2又は硬貨3をカードユニット20に入金すると(S10)、該入金を検出したユニット制御部22において入金不可の状態であるか否かの判定が実施される(S11)。S11の判定で入金不可の状態であると判定されたときには(Y)、入金された紙幣2又は硬貨3が紙幣挿入口23a又は硬貨返却口24fから排出される(S12a)。一方、S11の判定で入金不可の状態でないと判定されると(N)、入金された紙幣2又は硬貨3が紙幣識別機23又は硬貨識別機24にて受け付けられ、貨幣が識別される(S12)。
次いで、ユニット制御部22は、S12の識別結果としての入金金額をカードR/W制御部29に通知し、カードR/W制御部29は、カードR/W27のカードが会員カード4であるか精算カード5であるかの識別を行う(S13)。S13の識別の結果、会員カード4であると識別されたときには、S100以降の処理を実施し、S13で精算カード5であると識別されたときには、S200以降の処理を実施する。
S100では、カードR/W27の会員カード4に対して、現在のカード残額+入金金額を、新たなカード残額として記録する処理を行う。該記録処理の後、カードR/W制御部29は、入金金額と、前記会員カード4の会員IDを、装置IDと共に場内管理装置60に対して送信する(S101)。S101で送信された情報を受信した場内管理装置60においては、受信した会員IDと対応付けて会員カードDBに記憶されているカード残額に、同受信した入金金額を加算して更新する(S102)。そして、入金金額を加算更新した旨を示す入金完了通知を、受信した装置IDのカードユニット20に対して送信する(S103)。
S103の入金完了通知を受信したカードR/W制御部29では、カードの前方挿入禁止(カード挿入口27aからのカード挿入禁止)を継続する(S104)と共に、カード残額をユニット制御部22に通知する。カード残額の通知を受けたユニット制御部22は、該カード残額に相当する残度数を残度数表示器14に表示すると共に、会員カード玉貸可能状態となる(S105)。なお、S105の処理を行うにあたり、既に会員カード玉貸可能状態となっているとき(つまり残額有りの会員カード4に追加入金されたとき)には、該会員カード玉貸可能状態が継続する。
一方で、S200では、カードR/W27の精算カード5に対して、現在のカード残額+入金金額を、新たなカード残額として記録する処理を行う。該記録処理の後、カードR/W制御部29は、入金金額と、前記精算カード5の精算カードIDを、装置IDと共に場内管理装置60に対して送信する(S201)。S201で送信された情報を受信した場内管理装置60においては、受信した精算カードIDに対応付けて精算カードDBに記憶されているカード残額が零であるか否かの判定を実施する(S202)。S202の判定で、カード残額が零である(つまりビジタ入金処理である)と判定されると(Y)、ビジタ入金履歴(ここでは入金金額自体)を、カードユニット履歴DBの「ビジタ入金」の領域に記憶して(S203)、前述したように遊技者交替の有無を判定(S203a)した後に、S204の処理を実施する。一方、S202でカード残額が零でない(つまり追加入金である)と判定されると(N)、S204の処理を実施する。S204では、受信した精算カードIDと対応付けて精算カードDBに記憶されているカード残額に、同受信した入金金額を加算して更新する。次いで、入金金額を加算更新した旨を示す入金完了通知を、受信した装置IDのカードユニット20に対して送信する(S205)。
S205の入金完了通知を受信したカードR/W制御部29では、カードの前方挿入(カード挿入口27aからのカード挿入)を禁止する(S206)と共に、カード残額をユニット制御部22に通知する。カード残額の通知を受けたユニット制御部22は、該カード残額に相当する残度数を残度数表示器14に表示すると共に、精算カード玉貸可能状態となる(S207)。なお、S206の処理を行うにあたり、既にカードの前方挿入が禁止されているとき(つまり残額有りの精算カード5に追加入金されたとき)には、該前方挿入の禁止状態が継続する。また、S207の処理を行うにあたり、既に精算カード玉貸可能状態となっているとき(つまり残額有りの精算カード5に追加入金されたとき)には、該精算カード玉貸可能状態が継続する。なお、前記S203aでは、条件1〜9のいずれか1つの条件を満たすか否かの判定が実施されるが、ビジタ入金履歴が記憶されたことに基づく条件3,5,8のいずれか1つの条件を満たすか否かの判定を実施するようにしても良い。
次に、図14〜図16を用いて、カードユニット20へのカード挿入時(会員カード4又は精算カード5の挿入時)の処理について説明する。図14に示すように、カードがカード挿入口27aから挿入される際、該挿入されようとしているカードのカード端(カードユニット20内に挿入されている部分)の検出がカード挿入口27a付近に設けられた第1センサによって行われ(S20)、カードR/W制御部29が、該検出に基づいて、カード前方挿入禁止の状態であるか否かの判定を実施する(S21)。S21の判定で、カード前方挿入禁止の状態であると判定されたときには(Y)、カードの取込処理を行わずに処理を終了する(S22a)。一方、S21の判定で、カード前方挿入禁止の状態でないと判定されたときには(N)、カードR/W27のカード(即ち内部カード)をカードストッカ28に収納する収納処理を行う(S22)。
次いで、前記挿入されようとしているカードの取込処理が実施され、取り込まれたカードがカードR/W27に受け付けられた状態となる(S23)。そして、カードR/W27により受け付けたカードから、記録情報が読み取られ(S24)、カードR/W制御部29において該カードが会員カード4であるか精算カード5であるかの識別が実施される(S25)。S25の識別によってカードが会員カード4であると識別されたときには図15に示すS300以降の処理が実施され、カードが精算カード5であると識別されたときには図16に示すS400以降の処理が実施される。
図15に示すように、S300では、カードR/W制御部29が、カードの前方挿入を禁止すると共に、読み取られた会員ID,カード残額を含む貸与許諾要求を、装置IDと共に場内管理装置60に送信する(S301)。
S301の貸与許諾要求を受信した場内管理装置60では、受信したカード残額が、同受信した会員IDに対応付けて会員カードDBに記憶しているカード残額以下であるか否か(受信したカード残額≦受信した会員IDに対応付けて会員カードDBに記憶しているカード残額?)の照合を実施する(S302)。このS302の照合が照合OK(即ち、受信したカード残額≦受信した会員IDに対応付けて会員カードDBに記憶しているカード残額)であるときには、会員カード受付履歴を、カードユニット履歴DBの「会員カード」の領域に記憶して(S303)、前述したように遊技者交替の有無を判定(S303a)した後に、前記照合OKの旨を示す貸与許諾情報を前記S301で送信されてきた装置IDのカードユニット20に対して送信する(S304)。なお、カードユニット20と場内管理装置60との間の通信状態がオフラインであるときに、カードユニット20にてカード残額が使用されると、受信したカード残額<受信した会員IDに対応付けて会員カードDBに記憶しているカード残額となるが、この場合には、受信した会員IDに対応付けて会員カードDBに記憶しているカード残額を、受信したカード残額に更新しておく。
S304の貸与許諾情報を受信したカードR/W制御部29では、カード残額をユニット制御部22に通知する(S305)。カード残額の通知を受けたユニット制御部22は、カード残額が残存するか否かの判定を実施して(S306)、カード残額が残存すると判定されれば(Y)、カード残額に相当する残度数を残度数表示器14に表示すると共に、会員カード玉貸可能状態となる(S307)。一方、S306でカード残額が残存しないと判定されると(N)、カード残額に相当する残度数(零度数)を残度数表示器14に表示する(S307a)。
ここで、S302に戻り、該S302で照合NG(即ち、受信したカード残額>受信した会員IDに対応付けて会員カードDBに記憶しているカード残額)である場合には、該照合NGの旨を示す貸与不可情報を前記S301で送信されてきた装置IDのカードユニット20に対して送信する(S310)。貸与不可情報を受信したカードR/W制御部29では、カードR/W27により受け付けた会員カード4を排出して抜取待ち状態(ここでは会員カード4の一端がカード挿入口27aから外部に突出した状態を指す)となる(S311)。そして、カードの抜き取りを検出すると(S312)、カードストッカ28に収納されている精算カード5のうちの1枚をカードR/W27まで送出して待機させる(S313)。なお、前記S303aでは、条件1〜9のいずれか1つの条件を満たすか否かの判定が実施されるが、会員カード受付履歴が記憶されたことに基づく条件1,4,6のいずれか1つの条件を満たすか否かの判定を実施するようにしても良い。
図16に示すように、S400では、カードR/W制御部29が、カードの前方挿入を禁止すると共に、読み取られた精算カードID,カード残額,及び排出装置IDを含む貸与許諾要求を、装置IDと共に場内管理装置60に送信する(S401)。
S401の貸与許諾要求を受信した場内管理装置60では、受信したカード残額が、同受信した精算カードIDに対応付けて精算カードDBに記憶しているカード残額以下であるか否か(受信したカード残額≦受信した精算カードIDに対応付けて精算カードDBに記憶しているカード残額?)の照合を実施する(S402)。このS402の照合が照合OK(即ち、受信したカード残額≦受信した精算カードIDに対応付けて精算カードDBに記憶しているカード残額)であるときには、精算カード受付履歴を、カードユニット履歴DBの「精算カード」の領域に記憶して(S403)、前述したように遊技者交替の有無を判定(S403a)した後に、前記照合OKの旨を示す貸与許諾情報を前記S401で送信されてきた装置IDのカードユニット20に対して送信する(S404)。なお、カードユニット20と場内管理装置60との間の通信状態がオフラインであるときに、カードユニット20にてカード残額が使用されると、受信したカード残額<受信した精算カードIDに対応付けて精算カードDBに記憶しているカード残額となるが、この場合には、受信した精算カードIDに対応付けて精算カードDBに記憶しているカード残額を、受信したカード残額に更新しておく。
S404の貸与許諾情報を受信したカードR/W制御部29では、カード残額をユニット制御部22に通知する(S405)。カード残額の通知を受けたユニット制御部22は、カード残額に相当する残度数を残度数表示器14に表示すると共に、精算カード玉貸可能状態となる(S406)。
ここで、S402に戻り、該S402で照合NG(即ち、受信したカード残額>受信した精算カードIDに対応付けて精算カードDBに記憶しているカード残額)である場合には、該照合NGの旨を示す貸与不可情報を前記S401で送信されてきた装置IDのカードユニット20に対して送信する(S410)。貸与不可情報を受信したカードR/W制御部29では、カードR/W27により受け付けた精算カード5を排出して抜取待ち状態(ここでは精算カード5の一端がカード挿入口27aから外部に突出した状態を指す)となる(S411)。そして、カードの抜き取りを検出すると(S412)、カードストッカ28に収納されている精算カード5のうちの1枚をカードR/W27まで送出して待機させる(S413)。なお、前記S403aでは、条件1〜9のいずれか1つの条件を満たすか否かの判定が実施されるが、精算カード受付履歴が記憶されたことに基づく条件2,7,9のいずれか1つの条件を満たすか否かの判定を実施するようにしても良い。
次に、図17及び図18を用いて、玉貸ボタン15が操作された際の処理について説明する。
図17に示すように、玉貸ボタン15の操作が検出されると(S30)、会員カード玉貸可能状態であるか否かの判定が実施され(S31)、会員カード玉貸可能状態であると判定された場合には(Y)、S500の会員カード玉貸処理が行われる。一方、S31の判定で、会員カード玉貸可能状態でないと判定された場合には(N)、次いで、精算カード玉貸可能状態であるか否かの判定が実施され(S32)、精算カード玉貸可能状態であると判定された場合には(Y)、S600の精算カード玉貸処理が行われる。一方、S32の判定で、精算カード玉貸可能状態でないと判定された場合には(N)、処理が終了する(S33)。
会員カード玉貸処理に伴う処理について説明する。図4で説明したようにして、会員カード玉貸処理が行われると(S500)、今回の玉貸処理で使用された使用金額(ここではユニット制御部22から払出制御基板12に指示した度数分の金額であり、例えば玉貸設定金額分の500円)と、会員カード4から読み取られた会員IDを当該装置IDと共に場内管理装置60に対して送信する(S501)。
S501で送信された会員IDと使用金額を受信した場内管理装置60においては、受信した会員IDに対応付けて会員カードDBに記憶しているカード残額から受信した使用金額を減算し(S502)、減算完了に伴う減算完了通知を前記装置IDの送信元であるカードユニット20に送信する(S503)。該減算完了通知を受信したカードR/W制御部29は、カード残額(上述したように新たなカード残額として記録されたカード残額)をユニット制御部22に通知し、ユニット制御部22は、通知されたカード残額が零であるか否かの判定を実施する(S504)。S504の判定で、カード残額が零であると判定されたときには(Y)、会員カード玉貸可能状態を解除して(S505)、処理を終了する。一方、S504でカード残額が零でないと判定されたときには(N)、会員カード玉貸可能状態を継続する(S505a)。
図18を用いて、精算カード玉貸処理に伴う処理について説明する。図4で説明したようにして、精算カード玉貸処理が行われると(S600)、今回の玉貸処理で使用された使用金額(ここではユニット制御部22から払出制御基板12に指示した度数分の金額であり、例えば玉貸設定金額分の500円)と、精算カード5から読み取られた精算カードIDを当該装置IDと共に場内管理装置60に対して送信する(S601)。
S601で送信された精算カードIDと使用金額を受信した場内管理装置60においては、受信した精算カードIDに対応付けて精算カードDBに記憶しているカード残額から受信した使用金額を減算する(S602)。次いで、減算後のカード残額が零であるか否かの判定を実施する(S603)。S603で、カード残額が零でないと判定されると(N)、減算完了に伴う減算完了通知を前記装置IDの送信元であるカードユニット20に送信する(S610)。一方、S603の判定で、カード残額が零であると判定されると(Y)、当該減算が第1ビジタ使用処理によるものであったか否か(つまり、カードユニット履歴DBにおいて直前の履歴としてビジタ入金履歴が記憶されているか否か)の判定を実施する(S604)。S604で、第1ビジタ使用処理による減算でない(つまり、第2ビジタ使用処理による減算であって、直前の履歴としてビジタ入金履歴が記憶されておらず、精算カード受付履歴が記憶されている)と判定された場合には(N)、精算カード留保履歴を、カードユニット履歴DBの「精算カード」の領域に記憶して(S605)、減算完了に伴う減算完了通知を前記装置IDの送信元であるカードユニット20に送信する(S610)。一方、S604で、第1ビジタ使用処理による減算である(つまり、直前の履歴としてビジタ入金履歴が記憶されている)と判定された場合には(Y)、ビジタ終了履歴(ここでは残額0)を、カードユニット履歴DBの「ビジタ入金」の領域に記憶して(S606)、減算完了に伴う減算完了通知を前記装置IDの送信元であるカードユニット20に送信する(S610)。
S610の減算完了通知を受信したカードR/W制御部29は、カード残額(上述したように新たなカード残額として記録されたカード残額)をユニット制御部22に通知し、ユニット制御部22は、通知されたカード残額が零であるか否かの判定を実施する(S611)。S611の判定で、カード残額が零であると判定されたときには(Y)、精算カード玉貸可能状態を解除して(S612)、カードを留保する旨をカードR/W制御部29に指示する。留保の指示を受けたカードR/W制御部29は、カードR/W27で受け付けているカード(つまり、カード残額0の精算カード5)をカードR/W27部で留保する(つまり、外部への排出処理もカードストッカ28への収納処理も行わずにカードR/W27部に留める)と共に、カードの前方挿入禁止状態を解除する(S613)。一方、S611でカード残額が零でないと判定されたときには(N)、精算カード玉貸可能状態を継続する(S612a)。
次に、図19を用いて、カード返却ボタン16が操作された際の処理について説明する。ユニット制御部22において、カード返却ボタン16の操作が検出されると(S40)、これに基づいて会員カード玉貸可能状態であれば当該状態が解除される(S41)。そして、カード返却ボタン16が操作された旨を示す返却操作通知がカードR/W制御部29に送られ、カードR/W制御部29が、会員カード4を受付中であるか否かの判定を実施する(S42)。S42の判定で、会員カード4を受付中であると判定されたときには(Y)、カードR/W27のカードを排出して抜取待ち状態(ここでは会員カード4の一端がカード挿入口27aから外部に突出した状態を指す)となる(S43)。そして、カードの抜き取りを検出すると(S44)、カードストッカ28に収納されている精算カード5のうちの1枚をカードR/W27まで送出して待機させると共に、カードの前方挿入禁止を解除する(S45)。そして、会員カード4が抜き取られた旨を示す会員カード抜取情報(当該抜き取られたカードの会員IDを含む)を場内管理装置60に送信し(S46)、これを受信した場内管理装置60は、会員カード排出履歴を、カードユニット履歴DBの「会員カード」の領域に記憶する(S47)。
一方、S42の判定で、会員カード4を受付中でないと判定されたときには(N)、該判定結果がユニット制御部22に送られ、ユニット制御部22において、精算カード玉貸可能状態であるか否かの判定が実施される(S50)。S50の判定で精算カード玉貸可能状態であると判定された場合には(Y)、精算カード玉貸可能状態を解除して(S51)、カード返却ボタン16が操作された旨を示す返却操作通知をカードR/W制御部29に送信し、カードR/W制御部29は、カードR/W27の精算カード5に当該カードユニット20の装置IDを記録して(S52)、該精算カード5を排出して抜取待ち状態(ここでは精算カード5の一端がカード挿入口27aから外部に突出した状態を指す)となる(S53)。そして、カードの抜き取りを検出すると(S54)、カードストッカ28に収納されている精算カード5のうちの1枚をカードR/W27まで送出して待機させると共に、カードの前方挿入禁止を解除する(S55)。そして、精算カード5が抜き取られた旨を示す精算カード抜取情報(当該抜き取られたカードの精算カードIDを含む)を場内管理装置60に送信し(S56)、これを受信した場内管理装置60は、精算カード排出履歴を、カードユニット履歴DBの「精算カード」の領域に記憶する(S57)。
一方、S50の判定で、精算カード玉貸可能状態でないと判定されると(N)、処理を終了する(S60)。
次に、図20を用いて、精算処理における精算装置80と場内管理装置60の作用について説明する。精算装置80において、会員カード4又は精算カード5が挿入されて受け付けられると(S700)、カードから会員ID又は精算カードIDと、カード残額を読み取って(S701)、該読み取った情報(会員カード4であれば会員ID及びカード残額,精算カード5であれば精算カードID及びカード残額)を含む精算許諾要求を場内管理装置60に送信する(S702)。そして、精算許諾要求を受信した場内管理装置60は、S703において、会員IDを受信した場合には、該受信したカード残額と、該受信した会員IDと対応付けて会員カードDBに記憶されている残額との照合(即ち、受信したカード残額≦受信した会員IDに対応付けて記憶されているカード残額、であるか否かの照合)を行う一方、精算カードIDを受信した場合には、該受信したカード残額と、該受信した精算カードIDと対応付けて精算カードDBに記憶されている残額との照合(即ち、受信したカード残額≦受信した精算カードIDに対応付けて記憶されているカード残額、であるか否かの照合)を行う。
次いで、場内管理装置60は、S703の判定で、照合OK(即ち受信したカード残額≦受信した会員ID(又は精算カードID)に対応付けて記憶されているカード残額)であることを条件として、精算装置80に対して、精算許諾情報を返信する(S704)。
該精算許諾情報を受信した精算装置80においては、前記読み取ったカード残額に相当する金額の貨幣を紙幣払出機85及び/又は硬貨払出機86から払い出して遊技者に返却する(S705)。次いで、会員カード4又は精算カード5のカード残額を消去して、会員カード4であれば返却し、精算カード5であれば精算カード回収部83bの内部に回収する(S706)。S706の処理が終了すると、精算装置80から場内管理装置60に対して会員ID(又は精算カードID)を含む精算完了通知が送信され(S707)、これを受信した場内管理装置60では、受信した会員ID(又は精算カードID)に対応付けて記録されているカード残額を消去する(S708)。
一方、S703で、照合NGの場合(即ち受信したカード残額>受信した会員ID(又は精算カードID)に対応付けて記憶されているカード残額である場合)には、精算装置80に対して、精算不可情報を返信する(S704a)。精算不可情報を受信した精算装置80は、前述したように、カードを留保し、異常を報知する(S705a)。
以上説明したように、カードユニット20から出力される各種の信号に基づいて、カードユニット履歴DBに、会員カード4の受付履歴及び排出履歴と、精算カード5の受付履歴,排出履歴,及び留保履歴と、ビジタ入金履歴及びビジタ終了履歴が記憶される。そして、場内管理装置60において、図7に示すように、遊技者の交替の判定が行われると共に、図8に示すように、売上金額,遊技時間,及び遊技者交替数の記憶が行われており、該場内管理装置60から送信されてきた自店遊技者交替数情報等に基づいて、場外管理装置90において、図12に示すように、各遊技場毎に売上金額,遊技時間,及び遊技者交替数の記憶が行われている。また場外管理装置90において、図11に示すように、遊技場条件,及び機種変更情報が記憶されているものとする。
また、以下においては、場外管理装置90において、遊技場Aの場内管理装置60に対して送信する他店遊技者交替数情報及び比較データが作成される場合について説明する。ここで送信先である当該遊技場Aについては、図11に示すように、他の遊技場の条件として同一商圏内の遊技場が記憶されているので、当該遊技場Aの所在地と同一の所在地にある遊技場B,F(図示外),及びH(図示外)についての遊技者交替数を含む他店遊技者交替数情報が作成される。また該作成された他店遊技者交替数情報に含まれる他の遊技場B,F,Hと、当該遊技場Aについての遊技者交替数とを比較できる形式に加工した比較データも作成される。
まず図21を参照して、前記他店遊技者交替数情報及び比較データとして、全体遊技者交替数を対象とする全体遊技者交替数比較データが作成される場合について説明する。具体的には、図12に示す本日の場外遊技者交替数DBから、遊技場条件を満たす他の遊技場B,F,及びHと、送信先である当該遊技場Aについて、各集計時間毎の全体合計の遊技者交替数(*53)及び通算の全体合計の遊技者交替数(*63)と、各集計時間毎の全体平均の遊技者交替数(*54)及び通算の全体平均の遊技者交替数(*64)が抽出される。
そして図21に示すように、前記抽出された各集計時間毎の全体平均の遊技者交替数(*54)及び通算の全体平均の遊技者交替数(*64)に基づいて、各遊技場についての各集計時間毎の全体平均の遊技者交替数の推移を示す表が作成されると共に、縦軸に遊技者交替数,横軸に集計時間を表すグラフエリアにおいて、各遊技場について各集計時間における全体平均の遊技者交替数をプロットして該プロットされた点を結ぶことにより、各遊技場についての各集計時間毎の全体平均の遊技者交替数の推移を示すグラフが作成される。
また前記抽出された各集計時間毎の全体合計の遊技者交替数(*53)及び通算の全体合計の遊技者交替数(*63)に基づいて、各遊技場についての各集計時間毎の全体合計の遊技者交替数の推移を示す表が作成される。ただし全体合計の遊技者交替数は、各遊技場におけるパチンコ機10の設置台数が異なると比較するのが困難な値であるため、該全体合計の遊技者交替数に基づくグラフは作成されない。
ここで作成される全体遊技者交替数比較データにおいては、送信先である当該遊技場Aに関するデータが太線で表示される。このように、他店遊技者交替数情報の送信先において、他の遊技場についての遊技者交替数と当該遊技場についての遊技者交替数とを比較できる形式で出力されるので、容易に比較検討を行える便利な指標となる。
また該作成される全体遊技者交替数比較データには、図11に示す遊技場DBに記憶されている本日の機種変更情報(ここでは遊技場Aについて、CR.YYY8台とCR.ZZZ8台がCR.AAA16台に機種変更され、遊技場Bについて、CR.ZZZ20台がCR.BBB10台とCR.CCC10台に機種変更された旨)が含まれる。このように、他店遊技者交替数情報の送信先において、他店における機種の変更を把握できるので、自店における機種の変更を行う際の指標となる。
次に図22を参照して、前記他店遊技者交替数情報及び比較データとして、機種別遊技者交替数(ここではCR.AAAの遊技者交替数)を対象とする機種別遊技者交替数比較データが作成される場合について説明する。具体的には、図12に示す本日の場外遊技者交替数DBから、遊技場条件を満たす他の遊技場B,F,及びHと、送信先である当該遊技場Aについて、CR.AAAに関する各集計時間毎の機種合計の遊技者交替数(*51)及び通算の機種合計の遊技者交替数(*61)と、CR.AAAに関する各集計時間毎の機種平均の遊技者交替数(*52)及び通算の機種平均の遊技者交替数(*62)が抽出される。
そして図22に示すように、前記抽出されたCR.AAAに関する各集計時間毎の機種平均の遊技者交替数(*52)及び通算の機種平均の遊技者交替数(*62)に基づいて、CR.AAAに関する各遊技場についての各集計時間毎の機種平均の遊技者交替数の推移を示す表が作成されると共に、縦軸に遊技者交替数,横軸に集計時間を表すグラフエリアにおいて、各遊技場について各集計時間における機種平均の遊技者交替数をプロットして該プロットされた点を結ぶことにより、CR.AAAに関する各遊技場についての各集計時間毎の機種平均の遊技者交替数の推移を示すグラフが作成される。
また前記抽出されたCR.AAAに関する各集計時間毎の機種合計の遊技者交替数(*51)及び通算の機種合計の遊技者交替数(*61)に基づいて、CR.AAAに関する各遊技場についての各集計時間毎の機種合計の遊技者交替数の推移を示す表が作成される。ただし機種合計の遊技者交替数は、各遊技場におけるパチンコ機10の設置台数が異なると比較するのが困難な値であるため、該機種合計の遊技者交替数に基づくグラフは作成されない。
ここで作成される機種別遊技者交替数比較データにおいても、送信先である当該遊技場Aに関するデータが太線で表示される。このように、他店遊技者交替数情報の送信先において、他の遊技場についての遊技者交替数と当該遊技場についての遊技者交替数とを比較できる形式で出力されるので、容易に比較検討を行える便利な指標となる。
また該作成される機種別遊技者交替数比較データにも、図11に示す遊技場DBに記憶されている本日の機種変更情報(ここでは遊技場Aについて、CR.YYY8台とCR.ZZZ8台がCR.AAA16台に機種変更され、遊技場Bについて、CR.ZZZ20台がCR.BBB10台とCR.CCC10台に機種変更された旨)が含まれる。このように、他店遊技者交替数情報の送信先において、他店における機種の変更を把握できるので、自店における機種の変更を行う際の指標となる。
以上の説明においては、機種別遊技者交替数比較データとして、CR.AAAに関するデータが作成される例について説明したが、同様にして他の機種に関する機種別遊技者交替数比較データも作成される。このように、他店遊技者交替数情報の送信先において、遊技機の機種に対応する遊技者交替数を容易に確認できるので、遊技者一人あたりの各機種における売上や遊技時間を把握して遊技場の経営検討を行うことができる。
さらに図23を参照して、前記他店遊技者交替数情報として、各遊技場についての遊技者交替数を含む遊技者交替数詳細データが作成される場合について説明する。具体的には、図12に示す本日の場外遊技者交替数DBから、遊技場条件を満たす他の遊技場B,F,及びHと、送信先である当該遊技場Aについて、機種,設置台数,台番号,及び遊技者交替数(各集計時間についての遊技者交替数と通算の遊技者交替数)が各パチンコ機10毎に抽出され、図23に示すように、該抽出された機種,設置台数,台番号,及び遊技者交替数を各パチンコ機10毎に示す表が作成される。この図23では、遊技者交替数詳細データとして、他の遊技場の筆頭である遊技場Bに関するデータを示しているが、同様にして該遊技場B以外の遊技場A,F,Hに関する遊技者交替数詳細データも作成される。
以上に説明した全体遊技者交替数比較データ,機種別遊技者交替数比較データ,及び遊技者交替数詳細データは、前記終了時刻(ここでは13:00,16:00,19:00,及び23:00)に、その時点におけるハードディスク93の記憶内容に基づいて定期的に作成されて、遊技場Aに対して送信される。ここで例示した図21〜図23は、遊技場の営業終了後に送信されるものであるため、全時間のデータが含まれているが、遊技場の営業中に送信されるものには、送信時間前までのデータが含まれる。このように、他店遊技者交替数情報の送信先において、遊技場の当日の営業時間中における予め定められた各集計時間についての遊技者交替数を随時把握できると共に、遊技場の当日の営業時間中における通算の遊技者交替数を営業時間の終了後に把握できるので、遊技場の経営検討を行う際の便利な指標となる。
そして該全体遊技者交替数比較データ及び機種別遊技者交替数比較データを受信した遊技場においては、図21〜図23に示すように、該受信したデータから特定される各遊技場についての遊技者数がディスプレイ64に表示されて視認可能に出力される。ここで図21に示す全体遊技者交替数比較データ又は図22に示す機種別遊技者交替数比較データがディスプレイ64に表示されている状態で、入力装置65の操作により該ディスプレイ64に表示される「詳細」ボタンが操作されると、図23に示す遊技者交替数詳細データがディスプレイ64に表示される。また図23に示すように、遊技場Aに関する遊技者交替数詳細データがディスプレイ64に表示されている状態で、入力装置65の操作により該ディスプレイ64に表示される「遊技場A」ボタン,「遊技場F」ボタン,又は「遊技場H」ボタンが操作されると、図示しないが、該操作されたボタンに対応する遊技場に関する遊技者交替数詳細データがディスプレイ64に表示される。なお「戻る」ボタンが操作されると、前記図21又は図22に戻る。このように、場内管理装置60において、送信されてくる各遊技場についての遊技者交替数が視認可能な態様で出力されるので、該場内管理装置60で管理している各種のデータを参照して比較検討を行うことができる。
以上に説明したように、本発明に係る遊技用システム1によれば、会員カード4への入金処理及び会員カード玉貸処理を行うと共に、ビジタ入金処理及び内部カードによる精算カード玉貸処理(第1ビジタ使用処理)を行い、該第1ビジタ使用処理に使用されなかったカード残額が記録された精算カード5を発行し、該精算カードを受け付けて挿入カードによる精算カード玉貸処理(第2ビジタ使用処理)を行うカードユニット20を対象として、図7に示すように、会員カード受付履歴,会員カード排出履歴,精算カード受付履歴,精算カード排出履歴,ビジタ入金履歴,及びビジタ終了履歴に基づいて、遊技者の交替を正確に判定して、遊技者交替数を集計することができる。
また、図12に示すように、各遊技場の売上を第三者管理するために既に構築されて実用化されているシステムを利用して遊技者交替数の集計が行われ、図21及び図22に示すように、設定条件を満たす他の遊技場についての遊技者交替数を含む他店遊技者交替数情報が各遊技場の指定する端末装置(ここでは場内管理装置60)に対して送信されるので、遊技者の交替を判定するための新たな設備装置や各遊技場と場外管理装置90とを通信可能とするための新たな通信回線を設けて新規のシステムを構築することなく、各遊技場に対して他の遊技場についての遊技者交替数を含む情報を提供できる。
なお、以上の説明では、図21〜図23に示すように、他店遊技者交替数情報に、遊技者交替数のみ(なお図21及び図22では機種変更情報も)含まれる例について説明したが、例えば他店遊技者交替数情報には、図12に示す売上金額や遊技時間を含めるようにしても良く、これによれば、遊技者一人あたりの各遊技機における売上(即ち客単価)や遊技時間を把握することで、遊技場の経営検討(例えば遊技者に適する遊技機の入替,イベント,出玉調整等)を行う上での有効な指標となる。
最後に、本発明の変形例について説明する。
上記の実施形態では、遊技機がパチンコ機10である例について説明したが、これに限らず、該遊技機は、例えば遊技媒体としてメダルを使用するスロットマシン,遊技媒体としてパチンコ玉を使用するスロットマシンであるパチロット,遊技媒体であるパチンコ玉が指触不能に封入された封入式のパチンコ機,パチンコ玉やメダルを用いることなく得点データを使用して遊技可能なパチンコ機やスロットマシン,遊技領域やパチンコ玉が画像にて表示される画像式のパチンコ機,リールが画像にて表示される画像式のスロットマシン等であっても良い。
上記の実施形態では、各遊技場が指定する端末装置が場内管理装置60である例について説明したが、これに限らず、該端末装置は携帯端末(例えば携帯電話端末や携帯情報端末等)であっても良く、これによれば、遊技場外であっても各遊技場についての遊技者交替数を確認できる。
上記の実施形態では、遊技者交替判定手段が場内管理装置60に設けられる例について説明したが、これに限らず、該遊技者交替判定手段は遊技用装置(カードユニット20)に設けられるようにしても良い。例えば、カードユニット20のEEPROMやRAMに、図7のカードユニット履歴DBに相当する履歴を記憶するようにしておき、ユニット制御部22が前記遊技者交替判定手段として機能するようにしても良い。この場合には、遊技者交替の有無の判定を、会員カード4の受付が行われたとき(当該会員カード4に対しての貸与許諾情報を受信したとき),精算カード5の受付が行われたとき(当該精算カード5に対しての貸与許諾情報を受信したとき),及びビジタ入金処理が行われたとき(精算カード5のカード残額が零の状態で入金されたとき)に行うようにして、遊技者の交替があったと判定されたときに、その都度、遊技者が交替した旨を場内管理装置60に送信するようにすると良い。また、遊技者交替の有無の判定を、会員カード4の受付が行われたとき(当該会員カード4に対しての貸与許諾情報を受信したとき),精算カード5の受付が行われたとき(当該精算カード5に対しての貸与許諾情報を受信したとき),及びビジタ入金処理が行われたとき(精算カード5のカード残額が零の状態で入金されたとき)に行うようにして、遊技者の交替があったと判定されたことに基づいて、当該カードユニット20にて所定期間の遊技者交替数をカウントしておき、該カウントした遊技者交替数を場内管理装置60に送信するようにすると良い。さらに、遊技者交替の有無の判定を、所定時間毎に(例えば3時間毎、あるいは営業終了時に当日分を一括して)行うようにしておき、所定時間の履歴に対して、遊技者交替の有無を判定し、該所定時間内での遊技者交替数をカウントして(あるいは遊技者交替有りの判定毎にその旨を)、場内管理装置60に送信するようにしても良い。
上記の実施形態では、遊技者交替判定手段である制御部62が、会員カード受付履歴の記憶(S303),精算カード受付履歴の記憶(S403),及びビジタ入金履歴の記憶(S203)がなされたときに、遊技者交替の有無の判定(判定条件1〜9のいずれかの条件が満たされるか否かの判定)を実施する例について、説明したが、これに限らず、所定期間毎に(例えば3時間毎、あるいは営業終了時に当日分を一括して)、該所定時間の履歴に対して、遊技者交替の有無を判定し、該所定時間内での遊技者交替数を集計するようにしても良い。
上記の実施形態では、ビジタ入金処理により遊技への使用が可能とされた有価価値の大きさ(カード残額)が第1ビジタ使用処理(内部カードによる精算カード玉貸処理)の結果零となり、その後に次のビジタ入金処理が行われるまでの時間が予め定められた判定時間(15分)を越えていたときに、判定条件8が満たされたとして、遊技者の交替が行われたと判定する例について説明したが、さらに以下のような条件を追加するようにしても良い。まず、遊技機(パチンコ機10又はスロットマシン)で大当りが発生したことに伴い当該遊技機(例えば遊技制御基板11)から出力される大当り信号を、遊技者交替数判定手段を備える場内管理装置60(又はカードユニット20)に入力するようにしておく。そして、該大当り信号の入力毎に(大当りの発生毎に)、前記判定時間に所定時間(例えば、大当り1回で払い出されるパチンコ玉(例えば約2000個)が打ち込まれて消費されるまでの平均的な時間に、若干の余裕時間を加えた時間(例えば50分間))を加算する。その後、遊技者が交替したと判定されたとき(条件1〜9による判定)には、前記判定時間を、初期の設定値(ここでは15分)に戻す。
この条件を加えることによって、例えば、12:45にビジタ入金が行われた後に、12:50に大当りが発生したとすると、前記判定時間は初期の設定値である15分+大当りの発生毎に加算される50分=65分であり、次のビジタ入金が行われたのが該判定時間を越えていない13:40であるときには、該13:40には判定条件8が満たされたとは判定されない(即ち12:45のビジタ入金に相当するパチンコ玉と12:50の大当り1回で払い出されるパチンコ玉を使い切った後に、同一の遊技者によりビジタ入金が行われたと判定される)。一方、次のビジタ入金が行われたのが該判定時間を越えていた場合(仮に14:00であった場合)には、該14:00には判定条件8が満たされたとは判定される。つまり、ビジタ入金を行い、カード残額が零となった後に持ち玉で大当りが発生し、獲得したパチンコ玉を消費した後、再度ビジタ入金を行った同一遊技者について、誤って遊技者が交替したと判定することがなく、遊技者の交替をより正確に判定することができる。
上記の実施形態では、貨幣として、紙幣2及び硬貨3の双方を使用可能である例について説明したが、これに限らず、紙幣2又は硬貨3のいずれか一方のみを使用可能としても良い。また上記の実施形態では、紙幣2として1000円紙幣,2000円紙幣,5000円紙幣,及び10000円紙幣の4種類の紙幣を使用可能である例について説明したが、これに限らず、該4種類の紙幣のうちの一部のみを使用可能としても良い。さらに上記の実施形態では、硬貨3として100円硬貨及び500円硬貨の2種類の硬貨を使用可能である例について説明したが、これに限らず、該2種類の硬貨のいずれか一方のみを使用可能としても良い。
上記の実施形態では、図2に示すように、貨幣受付手段(紙幣識別機23、硬貨識別機24)により受け付けられた貨幣(紙幣2,硬貨3)が遊技用装置(カードユニット20)外部に排出されて、紙幣搬送機構,硬貨搬送機構により搬送される例について説明したが、これに限らず、該受け付けられた貨幣は、遊技用装置内部に貯留されるようにしても良い。
上記の実施形態では、図2に示すように、貨幣受付手段(紙幣識別機23、硬貨識別機24)において、有体物である貨幣(紙幣2,硬貨3)の入金を受け付ける例について説明したが、これに限らず、無体物である貨幣(例えば電子マネー等の貨幣金額に相当する金額データや、クレジットカードから特定される与信金額や、デビットカードから特定される預金金額等)の入金を接触又は非接触で受け付けるようにしても良い。
上記の実施形態では、精算カード玉貸処理の結果、カード残額が零となった精算カード5がカードR/W27に留保されて、この状態で貨幣受付手段(紙幣識別機23又は硬貨識別機24)により受け付けた貨幣(紙幣2又は硬貨3)の金額に相当する有価価値の大きさ(入金金額)が、カードR/W27部の精算カード5にカード残額として記録される例について説明したが、これに限らず、精算カード玉貸処理の結果、カード残額が零となった精算カード5が一旦カードストッカ28に収納されるようにしておき、カードR/W27に会員カード4が受け付けられていない状態で、貨幣受付手段により貨幣を受け付けると、カードストッカ28に収納されている精算カード5の1枚がカードR/W27に送出されて、当該送出されてきた精算カード5に前記受け付けた貨幣の金額に相当する有価価値の大きさ(入金金額)が記録されるようにしても良い。
上記の実施形態では、遊技用装置(カードユニット20)において、会員用記録媒体(会員カード4)を受け付けていない状態で貨幣受付手段(紙幣識別機23又は硬貨識別機24)により受け付けた貨幣(紙幣2又は硬貨3)の金額に相当する有価価値の大きさ(入金金額)が、カードR/W27部の精算カード5のカード残額に加算され(現カード残額+入金金額が新たなカード残額として記録される)、更新後のカード残額の範囲内で精算カード玉貸処理を行うことが可能な例について説明したが、これに限らず、会員用記録媒体を受け付けていない状態で貨幣受付手段により受け付けた貨幣の金額に相当する有価価値の大きさ(入金金額)が、ユニット制御部22のRAM(あるいはEEPROM)に記憶される有価価値の大きさである入金残額に加算される(現入金残額+入金金額が新たな入金残額として記憶される)ようにして、更新後の入金残額の範囲内でパチンコ玉を貸与する現金玉貸処理(第1ビジタ使用処理に相当)が行われるようにしても良い。この場合には、玉貸ボタン15の操作によって玉貸設定金額分の貸与処理が行われて、RAMに記憶された入金残額から玉貸設定金額が減算されるようにすると良く、カード返却ボタン16の操作によって、カードR/W27に待機している(あるいは該操作によってカードストッカ28から送出されてきた)精算カード5に入金残額が記録されて、外部に発行されるようにすると良い。そして、該発行された精算カード5を受け付けて、精算カード玉貸処理(第2ビジタ使用処理に相当)を行うようにすると良い。このようなカードユニット20では、RAMに入金残額が記憶されたときに、上記実施形態のビジタ入金履歴を記憶して、RAMの入金残額が零となったときにビジタ終了履歴を記憶することで、上記実施形態と同様に遊技者交替の判定が実施される。
また、このようにユニット制御部22のRAMに入金残額を記憶するタイプのカードユニット20において、カードストッカ28を設けずに、残額無しの精算カード5を外部から挿入するようにして、該挿入されたカードに入金残額を記録して返却するようにしても良い。この場合に、挿入された残額無しの精算カード5のカードR/Wによる受付は、精算用記録媒体受付手段による精算用記録媒体の受付とは見なさず、精算カード受付履歴を記憶しないようにすることで、上記実施形態と同様に遊技者交替の判定が実施される。
上記の実施形態では、会員用記録媒体(会員カード4)に記録されているカード残額と、該会員用記録媒体の会員IDと対応付けて場内管理装置60で管理されているカード残額との照合結果が照合OKであるときに、会員用記録媒体に記録されているカード残額に基づいて会員使用処理(会員カード玉貸処理)が行われる例について説明したが、これに限らず、該照合OKであるときに、場内管理装置60で管理されているカード残額に基づいて会員使用処理が行われるようにしても良い。また会員用記録媒体にはカード残額を記録せずに、該会員用記録媒体の会員IDと対応付けて場内管理装置60で管理されているカード残額に基づいて会員使用処理が行われるようにしても良い。さらに場内管理装置60ではカード残額を管理せずに、会員用記録媒体に記録されているカード残額に基づいて会員使用処理が行われるようにしても良い。
上記の実施形態では、会員入金処理として、会員用記録媒体(会員カード4)に対するカード残額の記録及び場内管理装置60に対する会員IDの送信が行われる例について説明したが、これに限らず、前述の如く会員カード4にはカード残額が記録されずに場内管理装置60で管理されているカード残額に基づいて会員使用処理(会員カード玉貸処理)が行われる例では、会員入金処理として場内管理装置60に対する会員IDの送信のみが行われ、前述の如く場内管理装置60ではカード残額を管理せずに会員カード4に記録されているカード残額に基づいて会員玉貸処理が行われる例では、会員入金処理として会員カード4に対するカード残額の記録のみが行われる。
上記の実施形態では、会員カード4又は精算カード5のカード残額が1000円を越える場合に、入金が不可となる例について説明したが、これに限らずカード残額が1000円を越える場合であっても、入金を可能とするようにしても良い。また、上記の実施形態ではカード残額が残存している状態(但し1000円以下)で、入金が可能である例について説明したが、これに限らず、カード残額が零の状態でのみ入金を可能とするようにしても良い。
上記の実施形態では、遊技用装置(カードユニット20)において玉貸処理が行われるときに、1度数に相当するパチンコ玉数(例えば消費税を考慮しないのであれば25個、消費税を考慮するのであれば消費税率に応じて24個,23個…等の、具体的な玉数)の払出を要求する信号(BRQ信号)がパチンコ機10に対して送信される例について説明したが、該玉貸処理は、例えば以下の変形例1又は変形例2に示す如く行われるようにしても良い。
まず変形例1として、パチンコ機10において、遊技用装置からの1回の払出要求に応じて払い出すパチンコ玉の数(以下「単位払出数」という。)を設定変更可能に構成すると共に、遊技用装置において、該設定された単位払出数を予め記憶可能に構成した場合には、以下のようにして玉貸処理を行う。まず遊技用装置は、玉貸ボタン15の操作をユニット制御部22により検出すると、パチンコ玉の払出を要求する払出要求信号(具体的な払出要求玉数は示さない信号)を払出制御基板12に対して送信する。該払出要求信号を受信したパチンコ機10は、前記単位払出数のパチンコ玉の払出を指示する払出信号を払出制御基板12から玉払出装置13に対して出力し、これに基づいて、玉払出装置13から単位払出数分のパチンコ玉の払出を行い、該払出の終了に基づいて、実際に払い出したパチンコ玉の数である払出結果玉数を示す払出結果信号をユニット制御部22に対して送信する。該払出結果信号を受信した遊技用装置は、前記予め記憶している単位払出数と、該払出結果信号に示される払出結果玉数とを照合し、照合OKである場合には、前記1度数分の減算処理を行い、その後、予め設定された玉貸設定度数分の玉貸処理を行う。
ここで払出結果玉数を示す払出結果信号は、パチンコ機10の払出制御基板12から出力されるようにしても良いし、払い出されたパチンコ玉の数を検出する図示しない払出検出センサから出力されるようにしても良い。また遊技用装置において予め記憶しておく単位払出数は、場内管理装置60で設定し、遊技用装置に配信して記憶するようにすれば良い。そして、例えば前記単位払出数と払出結果玉数との照合NGの場合に、遊技用装置を不能動化するように構成すれば、遊技場が実際の申告よりも小さい単位払出数をパチンコ機10において設定するような不正を防止できる。
また変形例2として、前記単位払出数が一定(例えば25個)である場合には、以下のようにして玉貸処理を行う。まず遊技用装置は、玉貸ボタン15の操作をユニット制御部22により検出すると、パチンコ玉の払出を要求する払出要求信号(具体的な払出要求玉数は示さない信号)を払出制御基板12に対して送信する。該払出要求信号を受信したパチンコ機10は、玉払出装置13からパチンコ玉の払出が可能であるか否かを確認し、該確認結果が可能である場合には、玉貸準備信号をユニット制御部22に対して送信する。該玉貸準備信号を検出した遊技用装置は、玉貸指令信号を払出制御基板12に対して送信し、該玉貸指令信号を受信したパチンコ機10は、前記単位払出数のパチンコ玉の払出を指示する払出信号を払出制御基板12から玉払出装置13に対して出力し、これに基づいて、玉払出装置13から単位払出数分のパチンコ玉の払出を行い、該払出の終了に基づいて、1度数分の玉貸処理の完了を示す玉貸完了信号をユニット制御部22に対して送信する。該払出結果信号を受信した遊技用装置は、前記1度数分の減算処理を行い、その後、前記玉貸設定度数分の玉貸処理を行う。
上記の実施形態では、会員使用処理,第1ビジタ使用処理,及び第2ビジタ使用処理が玉貸処理である例について説明したが、これに限らず、該会員使用処理,第1ビジタ使用処理,及び第2ビジタ使用処理は、前記メダルを貸与するメダル貸出処理や、前記画像式のパチンコ機やスロットマシンにおいて有価価値の大きさを遊技媒体としての得点に変換して遊技に使用させる処理等でも良い。
上記の実施形態では、残度数表示器14,玉貸ボタン15,及びカード返却ボタン16が遊技機(パチンコ機10)に設けられ、遊技用装置(カードユニット20)と接続されている例について説明したが、これに限らず、これら残度数表示器14,玉貸ボタン15,及びカード返却ボタン16の一部又は全部を遊技用装置に設けるようにしても良い。
上記の実施形態では、有価価値の大きさとして金額が記憶・管理されている例について説明したが、これに限らず、該有価価値の大きさとして、金額が所定の比率で変換された度数や点数等が記憶・管理されるようにしても良い。
上記の実施形態では、会員用記録媒体受付手段(カードR/W27)により会員用記録媒体(会員カード4)を受け付けたときに、会員IDが遊技用装置(カードユニット20)から出力されると共に、カードユニット20から会員カード4が抜き取られたときに、会員カード抜取情報がカードユニット20から出力される例について説明したが、これに限らず、カードR/W27により会員カード4を受け付けている間において継続的な会員カード受付中信号をカードユニット20から出力するように構成しても良い。この場合には、場内管理装置60においては、該会員カード受付中信号の立ち上がりを検出したときに会員カード受付履歴をハードディスク63に記憶すると共に、該会員カード受付中信号の立ち下がりを検出したときに会員カード排出履歴をハードディスク63に記憶するようにすれば良い。
上記の実施形態では、精算用記録媒体受付手段(カードR/W27)により精算用記録媒体(精算カード5)を受け付けたときに、精算カードIDが遊技用装置(カードユニット20)から出力されると共に、カードユニット20から精算カード5が抜き取られたときに、精算カード抜取情報がカードユニット20から出力される例について説明したが、これに限らず、カードR/W27により精算カード5を受け付けている間において継続的な精算カード受付中信号をカードユニット20から出力するように構成しても良い。この場合には、場内管理装置60においては、該精算カード受付中信号の立ち上がりを検出したときに精算カード受付履歴をハードディスク63に記憶すると共に、該精算カード受付中信号の立ち下がりを検出したときに精算カード排出履歴をハードディスク63に記憶するようにすれば良い。
上記の実施形態では、図8に示す遊技時間が、会員カード受付及び排出履歴,精算カード受付及び排出履歴,ビジタ入金及び終了履歴,並びに遊技者の交替が判定された時刻に基づいて集計される例について説明したが、これに限らず、以下のようにして遊技時間を集計しても良い。まず、パチンコ機10の背後における遊技島には、該パチンコ機10に対応して、パチンコ機10の遊技領域に打ち込まれたパチンコ玉(以下「打込玉」という。)を収集するアウトタンク(図示外)を設け、該アウトタンクには、打込玉カウンタ(図示外)を付設する。この打込玉カウンタは、打込玉を計数するカウンタであり、該計数された打込玉数を特定可能な情報として、10個の打込玉が計数される毎に1パルスの打込玉信号を出力する。ここで出力された打込玉信号は、場内管理装置60に入力される。そして場内管理装置60では、打込玉信号入力に応じて打込玉数をカウントし、カウント値を1時間当たりの平均打込玉数(例えば6000)で割ることによって遊技時間を集計するようにしても良い。また、該遊技時間は、例えばパチンコ機10の遊技領域に設けられた可変表示装置が可変表示を行った回数を特定可能な情報として遊技制御基板11から出力されるスタート信号や、該パチンコ機10の遊技領域に設けられた入賞口(図示外)に打込玉が入賞することにより玉払出装置13から賞球として払い出されるパチンコ玉の数を特定可能な情報として遊技制御基板11から出力される賞球信号等に基づいて集計するようにしても良い。
上記の実施形態では、図8に示すように、各パチンコ機10についての一人あたりの売上金額(*2)として、台合計の売上金額(*1)を各パチンコ機10についての通算の遊技者交替数(*6)で除算した値が記憶され、各機種についての一人あたりの売上金額(*21)として、機種合計の売上金額(*11)を各機種についての通算の遊技者交替数(*61)で除算した値が記憶され、全パチンコ機10についての一人あたりの売上金額(*22)として、全体合計の売上金額(*13)を全パチンコ機10についての通算の遊技者交替数(*63)で除算した値が記憶される例について説明したが、これに限らず、遊技者交替数+1=遊技を行った遊技者数として、各パチンコ機10についての一人あたりの売上金額(*2)として、台合計の売上金額(*1)を〔各パチンコ機10についての通算の遊技者交替数(*6)+1〕で除算した値が記憶され、各機種についての一人あたりの売上金額(*21)として、機種合計の売上金額(*11)を〔各機種についての通算の遊技者交替数(*61)+当該機種の台数〕で除算した値が記憶され、全パチンコ機10についての一人あたりの売上金額(*22)として、全体合計の売上金額(*13)を〔全パチンコ機10についての通算の遊技者交替数(*63)+全台数〕で除算した値が記憶されるようにしても良い。
上記の実施形態では、図8に示すように、各パチンコ機10についての一人あたりの遊技時間(*4)として、台合計の遊技時間(*3)を各パチンコ機10についての通算の遊技者交替数(*6)で除算した値が記憶され、各機種についての一人あたりの遊技時間(*41)として、機種合計の遊技時間(*31)を各機種についての通算の遊技者交替数(*61)で除算した値が記憶され、全パチンコ機10についての一人あたりの遊技時間(*42)として、全体合計の遊技時間(*33)を全パチンコ機10についての通算の遊技者交替数(*63)で除算した値が記憶される例について説明したが、これに限らず、遊技者交替数+1=遊技を行った遊技者数として、各パチンコ機10についての一人あたりの遊技時間(*4)として、台合計の遊技時間(*3)を〔各パチンコ機10についての通算の遊技者交替数(*6)+1〕で除算した値が記憶され、各機種についての一人あたりの遊技時間(*41)として、機種合計の遊技時間(*31)を〔各機種についての通算の遊技者交替数(*61)+当該機種の台数〕で除算した値が記憶され、全パチンコ機10についての一人あたりの遊技時間(*42)として、全体合計の遊技時間(*33)を〔全パチンコ機10についての通算の遊技者交替数(*63)+全台数〕で除算した値が記憶されるようにしても良い。
上記の実施形態では、図10(b)に示すように、集計時間が3時間毎である例について説明したが、これに限らず、該集計時間は、該3時間毎よりも短い間隔(例えば1時間毎,2時間毎等)であっても良く、該3時間毎よりも長い間隔(例えば6時間毎等)であっても良い。即ち該集計時間は、当日の営業時間中における定期的な時間であれば良い。
上記の実施形態では、外部送信手段(場外通信部61c)が、遊技者交替数に対応する台番号から特定されるパチンコ機10の機種を示す情報を含んで自店遊技者交替数情報を送信する例について説明したが、これに限らず、自店遊技者交替数情報とは別個に、遊技者交替数に対応する台番号から特定されるパチンコ機10の機種を示す情報を場外管理装置90に対して送信するようにしても良い。
上記の実施形態では、図8及び図12に示すように、場内遊技者交替数DB及び場外遊技者交替数DBの双方において遊技機(パチンコ機10)の機種が記憶され、場内管理装置60から場外管理装置90に対して送信される自店遊技者交替数情報,及び場外管理装置90から場内管理装置60に対して送信される他店遊技者交替数情報の双方に遊技機(パチンコ機10)の機種を示す情報が含まれる例について説明したが、これに限らず、場内遊技者交替数DBには機種を記憶せず、自店遊技者交替数情報を送信するときには機種を示す情報を含めない一方、場外遊技者交替数DBには機種を記憶しておき、他店遊技者交替数情報を送信するときに機種を示す情報を含めるようにしても良い。また場内遊技者交替数DBには機種を記憶せず、自店遊技者交替数情報を送信するときには機種を示す情報を含めない一方、場外管理装置90において場外遊技者交替数DB以外で台番号と機種とを対応付けて記憶しておき、他店遊技者交替数情報を送信するときに機種を示す情報を含めるようにしても良い。即ち、少なくとも場外通信手段(通信部91)が他店遊技者交替数情報を送信するときに、機種を示す情報が含まれていれば良い。
上記の実施形態では、図8及び図12に示すように、各集計時間についての遊技者交替数と通算の遊技者交替数とが集計され、該集計時間についての遊技者交替数に基づいて他店遊技者交替数情報が作成されると共に該通算の遊技者交替数に基づいて他店遊技者交替数情報が作成される例について説明したが、これに限らず、各集計時間についての遊技者交替数又は通算の遊技者交替数のいずれか一方のみが集計され、該集計された遊技者交替数に基づいて他店遊技者交替数情報が作成されるものも、本発明に含まれる。
上記の実施形態では、図11に示すように、他の遊技場の条件として、各遊技場において図5(b)に示すようにして設定された条件がそのまま記憶される例について説明したが、これに限らず、他の遊技場の条件として、該条件に合致する遊技場を抽出して記憶するようにしても良い。具体的には、他の遊技場の条件として「同一商圏内」が設定されたときには、当該遊技場の所在地(例えば遊技場A)と同一又は近隣の所在地にある他の遊技場(例えば遊技場B,F,H)を抽出して、他の遊技場の条件として記憶する。
上記の実施形態では、場外管理装置90にて記憶される遊技場条件(図11を参照)が、図5(b)に示すように場内管理装置60にて設定されて場外管理装置90に対して送信される例について説明したが、これに限らず、該遊技場条件は、場外管理装置90にて設定されるようにしても良い。
上記の実施形態では、他店遊技者交替数情報が定期的に場外管理装置90から端末装置(場内管理装置60)に対して送信される例について説明したが、これに限らず、該端末装置から要求が有ったときに他店遊技者交替数情報が場外管理装置90から端末装置に対して送信されるようにしても良い。
上記の実施形態では、集計結果情報出力手段がディスプレイ64である例について説明したが、これに限らず、該集計結果情報出力手段は、例えばプリンタ等でも良い。また、上記の実施形態では、図21〜図23に示すように、場外管理装置90から送信されてきた情報を出力しているが、これに限らず、場内遊技者交替数DBの内容のみを出力するようにしても良い。即ち集計結果情報出力手段は、遊技者交替数集計手段(制御部62)による集計結果に基づく情報を出力するものであれば良い。
上記の実施形態では、図21及び図22に示すように、比較データが、表とグラフの両方である例について説明したが、これに限らず、該比較データは、表又はグラフのいずれか一方のみであっても良い。
上記の実施形態では、比較加工手段(制御部92)が場外管理装置90に設けられる例について説明したが、これに限らず、該比較加工手段は場内管理装置60に設けるようにしても良い。この場合には、当該遊技場についての遊技者交替数を含まない他店遊技者交替数情報が場外管理装置90から場内管理装置60に対して送信されたときに、該場内管理装置60の場内記憶手段(ハードディスク63の場内遊技者交替数DB)に記憶されている当該遊技場についての遊技者交替数に基づいて比較データが作成されて出力される。
上記の実施形態において、各場内管理装置60において既に送信されてきた他店遊技者交替数情報を記憶しておくと共に、場外管理装置90から各場内管理装置60に対しては前回の送信から今回の送信までに更新した部分の他店遊技者交替数情報のみを送信し、該送信された情報と前記記憶している情報に基づいて出力用の情報を場内管理装置60において作成するようにしても良い。
上記の実施形態では、図21〜図23に示すように、各集計時間毎に作成される他店遊技者交替数情報に、該集計時間までの各集計時間についての遊技者交替数と通算の遊技者交替数とが含まれる例について説明したが、これに限らず、各集計時間毎に作成される他店遊技者交替数情報には、少なくとも当該集計時間についての遊技者交替数が含まれていれば良い。例えば13:00に作成される他店遊技者交替数情報には、少なくとも10:00〜13:00についての遊技者交替数が含まれていれば良い。同様に、上記の実施形態では、営業時間の終了後に作成される他店遊技者交替数情報に、各集計時間についての遊技者交替数も含まれる例について説明したが、これに限らず、営業時間の終了後に作成される他店遊技者交替数情報には、少なくとも通算の遊技者交替数が含まれていれば良い。