以下、図面を用いて、本発明の実施形態に係る遊技媒体計数装置について詳細に説明する。
<全体構成>
最初に、本発明の実施形態に係る補給管理装置300を有する遊技管理システム10の全体構成について説明する。
図1は、本発明の実施形態に係る遊技管理システム10のシステム構成を模式的に示すブロック図である。本例の遊技管理システム10は、遊技店外に設置される遊技店外機器10aと、遊技店内に設置される遊技店内機器10bと、を有して構成される。なお、遊技店外機器10aと遊技店内機器10bは、説明上の便宜的な区別であり、本明細書において遊技店外機器10aとして説明する機器の一部が、遊技店内に設置されていてもよいし、本明細書において遊技店内機器10bとして説明する機器の一部が、遊技店外に設置されていてもよい。
<遊技店外機器>
次に、遊技管理システム10の遊技店外機器10aについて説明する。本例の遊技管理システム10は、遊技店外機器10aとして、データセンタ11と、クラウドデータセンタ12と、店舗管理コンピュータ13と、モバイル端末14と、保守会社コンピュータ15と、を有している。
データセンタ11は、遊技管理システム10全体の管理や運用等を行うための施設であり、従来公知のサーバ、無停電電源装置、セキュリティ設備等によって構成される。クラウドデータセンタ12は、遊技管理システム10によって管理される各種データや各種ファイル等を保管するための施設であり、従来公知のサーバ、無停電電源装置、セキュリティ設備等によって構成される。なお、本例では、データセンタ11とクラウドデータセンタ12を別々に設けたが、データセンタ11とクラウドデータセンタ12を単体のデータセンタによって構成してもよい。
店舗管理コンピュータ13は、複数の遊技店内に設置された遊技管理サーバ(例えば、遊技店Aの稼働管理サーバ30と遊技店Bの稼働管理サーバ30)を一括管理するためのコンピュータであり、従来公知のサーバ等によって構成される。モバイル端末14は、小型で持ち運び可能な情報端末装置のことであり、例えば、従来公知のノートパソコン、タブレット型端末、スマートフォン、PDA(=Personal Digital Assistant)等が該当する。保守会社コンピュータ15は、遊技店内機器10bの保守を行う会社等が管理するコンピュータであり、従来公知のサーバ等によって構成される。
これらの遊技店外機器10aは、ネットワークWNWやルータ48を介して、遊技店内機器10bの少なくとも一部(例えば、稼働管理サーバ30)と相互に通信可能に接続されている。
なお、遊技管理システム10に適用するネットワークWNWは、典型的には、WAN(Wide Area Network)であるが、通信の形態は有線/無線を問わず、各装置間で相互に通信可能な回線であればよく、VPNなどの専用線で接続してもよい。また、遊技店外機器10aの一部を利用しない場合は、当該機器を省いてもよい。
<遊技店内機器>
次に、遊技管理システム10の遊技店内機器10bについて説明する。本例の遊技管理システム10は、遊技店内機器10bとして、遊技店の事務所などに配置される事務所機器10b1と、遊技店のホールなどに配置されるホール機器10b2と、を有して構成されている。なお、事務所機器10b1とホール機器10b2は、説明上の便宜的な区別であり、本明細書において事務所機器10b1として説明する機器が、事務所以外の場所に配置されていてもよいし、本明細書においてホール機器10b2として説明する機器が、ホール以外の場所に配置されていてもよい。
<遊技店内機器/事務所機器>
次に、遊技管理システム10の事務所機器10b1について説明する。本例の事務所機器10b1は、主として遊技機130の稼働情報等を管理する稼働管理サーバ30と、主として会員情報や景品情報等を管理する会員管理サーバ42と、主としてホール機器10b2の一つであるモバイル端末190の管理を行うモバイル管理サーバ44と、これらの稼働管理サーバ30、会員管理サーバ42、およびモバイル管理サーバ44(以下、これらのサーバを総称して「遊技管理サーバ」という場合がある)等に対する各種設定等を行うことが可能なクライアントPC46と、遊技管理サーバや補給管理装置300等を外部のネットワークWNWに接続するためのルータ48と、を有して構成される。
クライアントPC46は、例えば、従来公知のサーバやパソコン等によって構成される。クライアントPC46は、後述するアプリケーションを用いて、遊技管理サーバや補給管理装置300等に対する各種設定等を行うことが可能であることに加えて、宣伝広告の情報、遊技店のイベント情報、遊技店の定休日の情報、遊技店の営業時間の情報、遊技店に設置される新規遊技機(新台)の情報等を含むクライアント情報(遊技店独自の情報)を入力し、これらのクライアント情報を、稼働管理サーバ30が有する記憶装置36等に記憶させることが可能である。
<遊技店内機器/ホール機器>
次に、遊技管理システム10のホール機器10b2について説明する。本例のホール機器10b2は、稼働管理サーバ30の配下にネットワークLNWを介して接続された「稼働管理系機器」と、会員管理サーバ42の配下にネットワークLNWを介して接続された「会員管理系機器」と、モバイル管理サーバ44の配下にネットワークLNWを介して接続された「モバイル管理系機器」と、ネットワークLNWに接続された「補給管理系機器」および「情報公開系機器」と、に大別することができる。なお、以降の説明では、ホール機器10b2を、「遊技用装置」と総称する場合がある。
また、遊技管理システム10に適用するネットワークLNWは、典型的には、LAN(Local Area Network)であるが、通信の形態は有線/無線を問わず、各装置間で相互に通信可能な回線であればよい。また、事務所機器10aやホール機器10bを構成する各種装置の台数は、例示した台数に限定されるものではない。また、事務所機器10aやホール機器10bを構成する各装置(ハードウェア)の一部または全てを、当該装置(ハードウェア)と同等の機能を実現するソフトウェアに置き換えてもよい。
<遊技店内機器/ホール機器/稼働管理系機器>
本例の「稼働管理系機器」は、稼働管理サーバ30の配下にネットワークLNWを介して接続された複数の島コンピュータ50と、この島コンピュータ50の配下にネットワークLNWを介して接続された複数の台コンピュータ70と、この台コンピュータ70の配下にネットワークLNWを介して接続された複数の台間機(サンド(登録商標))90および呼出ランプ110と、この呼出ランプ110を介して台コンピュータ70に接続された複数の遊技機130等が該当する。島コンピュータ50、台コンピュータ70、台間機90、呼出ランプ110、および、遊技機130の詳細については後述する。
なお、本例では、台コンピュータ70と遊技機130の間に呼出ランプ110を配設する例を示したが、この呼出ランプ110に替えて、各台データ表示機(図示省略)を配設してもよい。ここで、各台データ表示機とは、対応する遊技機130における遊技情報(例えば、遊技機130がパチンコ機であれば、大当り回数やスタート回数等の情報)を表示する機能を少なくとも有し、各遊技機130に対応して配置される機器のことである。各台データ表示機は、呼出ランプ110のように、店員等を呼び出す機能を備えていても備えていなくてもよい。また、台間機90のように、遊技機130の間(台間)に配設される機器は除かれる。
<遊技店内機器/ホール機器/会員管理系機器>
本例の「会員管理系機器」は、会員管理サーバ42の配下にネットワークLNWを介して接続された、カメラ150,再プレイ機160,計数機170,景品交換用装置(POS端末)180,金庫182,紙幣搬送装置184等が該当する。
カメラ150は、遊技店のホール内の様子を撮像可能な撮像装置であり、従来公知のビデオカメラ等を適用することができる。カメラ150は、ネットワークLNWを介して会員管理サーバ42等と通信可能に接続され、撮像した静止画や動画を会員管理サーバ42等に向けて出力可能である。再プレイ機160は、遊技機130による再プレイを行うために、貯玉として遊技者の口座(貯玉口座と称する場合もある)に貯蓄された遊技媒体を払い出すための機器である。計数機170は、遊技者が獲得した遊技媒体(遊技球や遊技メダル等)を計数する際に用いられる機器(遊技媒体計数装置)である。計数機170は、遊技店内に設置される遊技店用設備(遊技機島、遊技機、カウンター等)に自由に配置することができ、その配置場所は特に限定されないが、例えば、遊技機島毎に設けられた島端計数機や、遊技機毎に設けられた各台計数機として適用が可能である。
景品交換用装置180は、遊技者が保有する貯玉や持玉を、一般景品や特殊景品と交換する際に用いられる装置であり、例えば、従来公知のPOS端末等が該当する。本例の景品交換用装置180は、ネットワークLNWを介して会員管理サーバ42に接続され、会員管理サーバ42から景品情報等を取得可能である。紙幣搬送装置184は、台間機90に挿入された紙幣を、ベルトや空気流等の駆動手段によって、遊技機島の端部(島端)等に設けられた金庫182に搬送する装置である。金庫182は、紙幣搬送装置184によって搬送される紙幣を収納可能に構成され、紙幣を種類ごとに分別する機能を有するものであってもよい。
<遊技店内機器/ホール機器/モバイル管理系機器>
本例の「モバイル管理系機器」は、モバイル管理サーバ44の配下にネットワークLNWを介して接続された複数のモバイル端末190等が該当する。モバイル端末190は、遊技店の店員等が業務で使用する携帯型や据え置き型の情報処理装置等を含み、例えば、リモコン、ハンディターミナル、PDA(=Personal Digital Assistant)、スマートフォン、ノートパソコン、タブレット型端末などによって実現される。なお、モバイル端末190は、主として遊技店の店員等が業務で使用する情報処理装置であるが、一時的に遊技者が使用することも考えられ、遊技店の店員だけが使用する情報処理装置に限定されるものではない。
<遊技店内機器/ホール機器/補給管理系機器>
本例の「補給管理系機器」は、事務所機器10b1(クライアントPC46や稼働管理サーバ30)とネットワークLNWを介して接続された補給管理装置300等が該当する。詳細は後述するが、補給管理装置300は、遊技機島210に設置された揚送装置221(図8参照。遊技機130から回収した遊技球(玉)を上部タンク212等に揚送する装置)と、遊技機島210間や遊技機島ブロック間における遊技球の受け渡しの制御(玉渡し制御)を行う移送装置320(図11参照)によって構成される(詳細は後述)。
<遊技店内機器/ホール機器/情報公開系機器>
本例の「情報公開系機器」は、ネットワークLNWに接続された1台(または複数台)の情報公開機196によって構成されている。情報公開機196は、遊技店内に設置された各遊技機130の情報(遊技機情報)を表示するための機器であり、例えば、従来公知の液晶表示装置等を適用することができる。
ここで、情報公開機196を用いて表示する遊技機情報としては、例えば、遊技機130の現在の稼働状況、出玉数(または出メダル数)、の順位、台番号、機種名、出玉ランキング(例えば、出玉数が1位から10位までの遊技台の情報)、出メダルランキング(例えば、出メダル数が1位から10位までの遊技台の情報)等が挙げられる。このような情報公開機196を遊技店に設置すれば、遊技者は、どの遊技機130で出玉数が多いのか、現在、その遊技機130が空席であるのか等の稼働状況を容易に把握することができ、遊技者の利便性を高めることができる。
<稼働管理サーバ>
次に、図2を用いて、稼働管理サーバ30について詳細に説明する。なお、図2は、稼働管理サーバ30、島コンピュータ50、および、台コンピュータ70の内部構成の一例を示したブロック図である。
稼働管理サーバ30は、配下の島コンピュータ50からパケット(稼働信号を含む電子メッセージ情報。詳細は後述)を受信し、受信したパケットに基づいて各種処理を行うためのコンピュータである。
<稼働管理サーバ/構成例>
本実施形態の稼働管理サーバ30は、コンピュータ全体を制御するCPU31と、基本I/Oプログラムや各種データを記憶するためのROM32と、一時的にデータを記憶するためのRAM33と、CD−ROMやDVDなどの記録媒体34に対するデータの読み書きが可能な外部記憶ドライブ35と、データを記憶するための記憶装置36と、稼働管理サーバ30に対するコマンド等を入力するための入力装置37と、各種表示を行うための表示装置38と、島コンピュータ50やその他のホール機器10b2とネットワークLNWを介して通信を行うための通信部39と、時間や回数等を計測するためのタイマ41と、を有して構成されている。このような稼働管理サーバ30は、例えば、従来公知のサーバやパーソナルコンピュータ(PC)などによって実現することができる。
CPU31は、図示しない水晶発振器が出力する所定周期のクロック信号をシステムクロックとして入力して動作し、ROM32や記憶装置36等に格納されているアプリケーションプログラムやオペレーティングシステム(OS)等を実行する処理や、プログラムの実行に必要なデータやファイル等をRAM33や記憶装置36等に記憶する処理などを行う。
記憶装置36は、アプリケーションプログラム、OS、制御プログラム、関連プログラム、各種情報(例えば、稼働情報等)を記憶するものであり、例えば、ハードディスク(HDD)等によって実現することができる。入力装置37は、稼働管理サーバ30に対するコマンド(指令)等を入力するためのものであり、例えば、キーボード、ポインティングデバイス(マウス等)、タッチパネル等によって実現することができる。表示装置38は、入力装置37によって入力されたコマンドや、当該コマンドに対する稼働管理サーバ30の応答出力等を表示するものであり、例えば、液晶表示装置、プラズマディスプレイ等によって実現することができる。
<島コンピュータ>
次に、図2を用いて、島コンピュータ50について詳細に説明する。この島コンピュータ50は、配下の台コンピュータ70からパケットを受信し、受信したパケットに所定の処理を施して、ネットワークLNWを介して稼働管理サーバ30へ送信するコンピュータである。
<島コンピュータ/構成例>
本実施形態の島コンピュータ50は、コンピュータ全体を制御するCPU51と、基本I/Oプログラムや各種データを記憶するためのROM52と、一時的にデータを記憶するためのRAM53と、稼働管理サーバ30とネットワークLNWを介して通信を行うための管理コンピュータ通信部55と、台コンピュータ70とネットワークLNWを介して通信を行うための台コンピュータ通信部56と、を有して構成されている。このような島コンピュータ50は、例えば、従来公知のサーバやパーソナルコンピュータ(PC)などによって実現することができる。
<島コンピュータ/動作例>
島コンピュータ50のCPU51は、台コンピュータ通信部56が台コンピュータ70からのパケットを受信した場合に、受信したパケットの情報をRAM53に記憶した後に、管理コンピュータ通信部55に対してパケットの送信要求を行う。この送信要求を受けた管理コンピュータ通信部55は、RAM53に記憶されたパケットの情報を読み取り、当該情報に島コンピュータ50の識別情報(ID)を付与した後、ネットワークLNWを介して稼働管理サーバ30に送信する。
また、島コンピュータ50のCPU51は、台コンピュータ70から受信したパケットに、後述する遊技機130の状態を表す遊技状態情報(大当り状態情報、小当り状態情報、確変状態情報、または、エラー状態情報等)が含まれている場合に、受信した遊技状態情報をRAM53に記憶するとともに、定期的に(例えば、1〜5秒毎に)、管理コンピュータ通信部55に対して遊技状態情報の送信要求を行う。この送信要求を受けた管理コンピュータ通信部55は、RAM53に記憶された遊技状態情報を読み取り、この遊技状態情報に島コンピュータ50の識別情報(ID)を付与した後、ネットワークLNWを介して稼働管理サーバ30に送信する。
<台コンピュータ>
次に、図2を用いて、台コンピュータ70について詳細に説明する。この台コンピュータ70は、配下の台間機90および呼出ランプ110からネットワークLNWを介してパケットを受信し、受信したパケットに所定の処理を施して、ネットワークLNWを介して島コンピュータ50へ送信するコンピュータである。
<台コンピュータ/構成例>
本実施形態の台コンピュータ70は、コンピュータ全体を制御するCPU71と、基本I/Oプログラムや各種データを記憶するためのROM72と、一時的にデータを記憶するためのRAM73と、島コンピュータ50とネットワークLNWを介して通信を行うための島コンピュータ通信部75と、台間機90および呼出ランプ110とネットワークLNWを介して通信を行うための遊技設備通信部76と、を有して構成されている。このような台コンピュータ70は、例えば、従来公知のサーバやパーソナルコンピュータ(PC)などによって実現することができる。
<台コンピュータ/動作例>
台コンピュータ70のCPU71は、遊技設備通信部76が台間機90および呼出ランプ110からのパケットを受信した場合に、受信したパケットの情報をRAM73に記憶した後に、島コンピュータ通信部75に対してパケットの送信要求を行う。この送信要求を受けた島コンピュータ通信部75は、RAM73に記憶されたパケットの情報を読み取り、当該情報に台コンピュータ70の識別情報(ID)と、送信元の台間機90または遊技機130の識別情報(ID)を付与した後、ネットワークLNWを介して島コンピュータ50に送信する。
また、台コンピュータ70のCPU71は、台間機90および呼出ランプ110から受信したパケットに、後述する遊技機130の状態を表す遊技状態情報(大当り状態情報、小当り状態情報、確変状態情報、または、エラー状態情報等)が含まれている場合に、受信した遊技状態情報をRAM73に記憶するとともに、定期的に(例えば、1〜5秒毎に)、島コンピュータ通信部75に対して遊技状態情報の送信要求を行う。この送信要求を受けた島コンピュータ通信部75は、RAM73に記憶された遊技状態情報を読み取り、当該情報に台コンピュータ70の識別情報(ID)と、送信元の台間機90または遊技機130の識別情報(ID)を付与した後、ネットワークLNWを介して島コンピュータ50に送信する。
このように、台コンピュータ70では、パケットに対して、送信元の台間機90または遊技機130の識別情報と、その台コンピュータ70の識別情報を付与し、さらに島コンピュータ50では、その島コンピュータ50の識別情報を付与した後に、当該パケットを稼働管理サーバ30へ送信する。このため、稼働管理サーバ30は、受信したパケットに付与されている識別情報を参照することで、当該パケットに含まれる稼働信号が、どの台間機90または遊技機130からのものなのか、また、どのような経路を通過してパケットが届いたのかを判別することができる。
<稼働信号>
次に、稼働管理サーバ30によって収集・管理される稼働信号について詳細に説明する。稼働管理サーバ30によって収集・管理される稼働信号は、遊技機130やアウトボックス(図示省略)から送信される稼働信号(以下、「遊技機稼働信号」と称する場合がある。詳細は後述)と、台間機90から送信される稼働信号(以下、「関連装置稼働信号」と称する場合がある。詳細は後述)に大別することができる。
<稼働信号/遊技機稼働信号>
遊技機130やアウトボックス(図示省略)から送信される遊技機稼働信号は、呼出ランプ110、台コンピュータ70、および、島コンピュータ50を介して稼働管理サーバ30へ伝達され、稼働管理サーバ30で収集・管理される。
なお、本例では、遊技機130と稼働管理サーバ30を、呼出ランプ110、台コンピュータ70、および、島コンピュータ50を介して接続しているが、遊技機130から送信される稼働信号を、稼働管理サーバ30が収集できる構成であればよい。したがって、呼出ランプ110、台コンピュータ70、および、島コンピュータ50のうちの一つまたは複数を省いてもよく、例えば、遊技機130から送信される稼働信号を、呼出ランプ110の代わりに台コンピュータ70(または、島コンピュータ50)が受信する構成とすることで、一部または全ての呼出ランプ110を省いてもよい。また、ネットワークLNW上に、遊技機稼働信号を出力する(または、中継する)機器を新たに加えてもよい。
<稼働信号/関連装置稼働信号>
台間機90から送信される関連装置稼働信号は、台コンピュータ70および島コンピュータ50を介して稼働管理サーバ30へ伝達され、稼働管理サーバ30で収集・管理される。
なお、本例では、台間機90と稼働管理サーバ30を、台コンピュータ70および島コンピュータ50を介して接続しているが、台間機90から送信される稼働信号を稼働管理サーバ30が収集できる構成であればよく、例えば、台コンピュータ70および島コンピュータ50のうちの一つまたは複数を省いてもよいし、ネットワークLNW上に、関連装置稼働信号を出力する(または、中継する)機器を新たに加えてもよい。
<遊技機>
次に、図3および図4を用いて、遊技機130について説明する。なお、図3は、遊技機130の一例であるパチンコ機の概略正面図であり、図4は、遊技用装置が稼働管理サーバ30に向けて出力可能な稼働信号の波形の一例を示した図である。
本実施形態に係る遊技機130は、所定の入賞イベントに応じて遊技者に遊技媒体(例えば、遊技球、遊技メダル)の払い出しを行う遊技装置であり、例えば、図3に示すパチンコ機によって実現される。また、遊技機130は、当該遊技機130の稼働状況(打玉数、大当り遊技など)を示す稼働信号を、外部(本実施形態では、呼出ランプ110)へ向けて送信するための外部出力端子(図示省略)を備えている。
図4に示すように、本例の遊技機稼働信号は、オン信号(例えば、ハイレベル信号)とオフ信号(例えば、ローレベル信号)のいずれかの信号からなるパルス信号によって実現される。遊技機130は、遊技機稼働信号のオン信号をオフ信号に変化させるか、オフ信号をオン信号に変化させるかのいずれかによってパルス信号を生成し、生成したパルス信号を呼出ランプ110に向けて送信する。
なお、稼働信号の具体的な実現方法はこれに限られず、稼働信号の一部または全てを、後述する台間機90のように、パケット(電子メッセージ情報)で実現してもよいし、パルス信号の形態は、シリアル信号またはパラレル信号のいずれでもよい。
<遊技機(パチンコ機)>
図3を用いて遊技機130の一例であるパチンコ機について説明すると、遊技機(パチンコ機)130は、遊技盤面131の略中央に液晶表示装置132を配設し、その周囲に、一般入賞口133と、普図始動口134と、特図始動口135と、可変入賞口136と、を配設している。
<遊技機(パチンコ機)/一般入賞口、出玉信号>
一般入賞口133は、本例では遊技盤面131に複数配設している。一般入賞口133に入賞した場合(一般入賞口133に遊技球が入った場合)には、所定の個数(例えば、10個)の遊技球を上皿137に排出する。遊技機130は、出力条件が成立した場合(例えば、遊技球を上皿137に排出した場合)に、遊技球が払い出されたことを示す稼働信号(出玉信号)を、呼出ランプ110へ向けて外部出力端子から出力する。
本実施形態では、図4(b)に示すように、出玉信号として、遊技球を1個払い出すたびに1つのパルス信号を出力する。この出玉信号は、呼出ランプ110や台コンピュータ70等においてパケットの形式に変換された後、台コンピュータ70、および島コンピュータ50を経由して、稼働管理サーバ30に送信される。したがって、稼働管理サーバ30は、出玉信号の情報を含むパケットを受信することで、遊技機130において遊技球の払い出しがあったことを把握することができ、また、出玉信号の情報を含むパケットの数をカウントすることで、遊技機130において払い出された遊技球の量(出玉数)の情報を取得することもできる。なお、遊技機130から払い出される遊技球は、出玉のほか、賞球やセーフ玉と呼ばれることがあり、出玉数は、賞球数やセーフ玉数と呼ばれることがある。
<遊技機(パチンコ機)/普図始動口、始動信号>
普図始動口134は、ゲートやスルーチャッカーと呼ばれる、遊技盤面131の所定の領域を遊技球が通過したか否かを判定するための装置であり、本例では遊技盤面131の左右に1つずつ配設している。遊技球が普図始動口134を通過した場合には、図示しない普図表示装置による普図変動遊技を開始する。遊技機130は、出力条件が成立した場合(例えば、遊技球が普図始動口134を通過した場合)に、遊技球が普図始動口134に入賞したことを示す稼働信号(始動信号)を、呼出ランプ110や台コンピュータ70等へ向けて外部出力端子から出力する。
本実施形態では、図4(c)に示すように、始動信号として、普図始動口134に入賞するたびに(普図始動口134を遊技球が通過するたびに)、または、後述する特図始動口135に入賞するたびに(特図始動口135に遊技球が入るたびに)、1つのパルス信号を出力する。この始動信号は、呼出ランプ110や台コンピュータ70等においてパケットの形式に変換された後、台コンピュータ70、および島コンピュータ50を経由して、稼働管理サーバ30に送信される。したがって、稼働管理サーバ30は、始動信号を含むパケットを受信することで、遊技機130において遊技球が普図始動口134(または特図始動口135)に入賞したことを把握することができる。
<遊技機(パチンコ機)/特図始動口、始動信号、出玉信号>
特図始動口135は、電動チューリップ(電チュー)と呼ばれ、本例では中央に1つだけ配設している。この特図始動口135は、左右に開閉自在な羽根部材を備え、羽根部材の閉鎖中は遊技球が入球し難くなり、普図変動遊技に当選し、普図表示装置が当たり図柄を停止表示した場合に、羽根部材が所定の時間間隔、所定の回数で開閉する。特図始動口135に入賞した場合(特図始動口135に遊技球が入った場合)には、所定の個数(例えば、4個)の遊技球を上皿137に排出するとともに、図示しない特図表示装置による特図変動遊技を開始する。
遊技機130は、出力条件が成立した場合(例えば、特図始動口135に入賞した場合)に、遊技球が特図始動口135に入賞したことを示す稼働信号(始動信号)を、呼出ランプ110や台コンピュータ70等へ向けて外部出力端子から出力する。始動信号の内容は、図4(c)を用いて説明したとおりである。また、遊技機130は、特図始動口135の入賞により遊技球を上皿137に排出した場合に、遊技球が払い出されたことを示す稼働信号(出玉信号)を、呼出ランプ110や台コンピュータ70等へ向けて外部出力端子から出力する。出玉信号の内容は、図4(b)を用いて説明したとおりである。
<遊技機(パチンコ機)/可変入賞口、大当信号>
可変入賞口136は、大入賞口またはアタッカーと呼ばれ、本例では特図始動口135の真下に1つだけ配設している。この可変入賞口136は、開閉自在な扉部材を備え、扉部材の閉鎖中は球の入球が不可能であり、特図変動遊技に当選して特図表示装置が大当り図柄または小当り図柄を停止表示した場合に、扉部材が所定の時間間隔、所定の回数で開閉する。遊技機130は、出力条件が成立した場合(例えば、特図表示装置が大当り図柄を停止表示した場合(大当り遊技に当選した場合))に、遊技機130において大当たりが発生していることを示す稼働信号(大当信号)を、呼出ランプ110や台コンピュータ70等へ向けて外部出力端子から出力する。
本実施形態では、図4(e)に示すように、大当信号として、大当り遊技に当選したときにオフ信号をオン信号に変化させ、大当り遊技が終了したときにオン信号をオフ信号に変化させる信号を出力する。この大当信号は、呼出ランプ110や台コンピュータ70等においてパケットの形式に変換された後、台コンピュータ70、および島コンピュータ50を経由して、稼働管理サーバ30に送信される。したがって、稼働管理サーバ30は、大当信号の情報を含むパケットを受信することで、遊技機130における大当りの開始と終了を把握することができ、また、大当信号の情報を含むパケットの数をカウントすることで、遊技機130における大当り遊技の回数の情報を取得することもできる。
<遊技機(パチンコ機)/確変信号>
なお、大当り図柄には、大当り遊技後の特図変動遊技において、大当りに当選する確率が相対的に高くなる確変大当り図柄と、大当り遊技後の特図変動遊技において、大当りに当選する確率が相対的に低くなる非確変大当り図柄とがある。遊技機130は、出力条件が成立した場合(例えば、確変大当り図柄を停止表示し、遊技状態が非確変状態から確変状態に変化する場合)に、遊技機130において確変大当たりが発生していることを示す稼働信号(確変信号)を、呼出ランプ110や台コンピュータ70等へ向けて外部出力端子から出力する。
本実施形態では、図4(g)に示すように、確変信号として、遊技状態が非確変状態から確変状態に変化したときにオフ信号をオン信号に変化させ、遊技状態が確変状態から非確変状態に変化したときにオン信号をオフ信号に変化させる信号を出力する。この確変信号は、呼出ランプ110や台コンピュータ70等においてパケットの形式に変換された後、台コンピュータ70、および島コンピュータ50を経由して、稼働管理サーバ30に送信される。したがって、稼働管理サーバ30は、確変信号の情報を含むパケットを受信することで、遊技機130における確変状態の開始と終了を知ることができる。
<遊技機(パチンコ機)/小当信号>
また、遊技機130は、出力条件が成立した場合(例えば、特図表示装置が小当り図柄を停止表示した場合(小当り遊技に当選した場合))に、遊技機130において小当たりが発生していることを示す稼働信号(小当信号)を、呼出ランプ110や台コンピュータ70等へ向けて外部出力端子から出力する。
本実施形態では、図4(f)に示すように、小当信号として、小当り遊技に当選したときにオフ信号をオン信号に変化させ、小当り遊技が終了したときにオン信号をオフ信号に変化させる信号を出力する。この小当信号は、呼出ランプ110や台コンピュータ70等においてパケットの形式に変換された後、台コンピュータ70、および島コンピュータ50を経由して、稼働管理サーバ30に送信される。したがって、稼働管理サーバ30は、小当信号の情報を含むパケットを受信することで、遊技機130における小当りの開始と終了を把握することができ、また、小当信号の情報を含むパケットの数をカウントすることで、遊技機130における小当り遊技の回数の情報を取得することもできる。
<遊技機(パチンコ機)/スタート信号>
また、遊技機130は、出力条件が成立した場合(例えば、特図表示装置が図柄(大当り図柄、小当り図柄、ハズレ図柄など)を停止表示した場合)に、遊技機130において図柄が停止表示されたことを示す稼働信号(スタート信号)を、呼出ランプ110へ向けて外部出力端子から出力する。
本実施形態では、図4(d)に示すように、スタート信号として、特図表示装置が図柄を停止表示するたびに1つのパルス信号を出力する。このスタート信号は、呼出ランプ110や台コンピュータ70等においてパケットの形式に変換された後、台コンピュータ70、および島コンピュータ50を経由して、稼働管理サーバ30に送信される。したがって、稼働管理サーバ30は、スタート信号の情報を含むパケットを受信することで、遊技機130において図柄が停止表示されたことを把握することができ、また、スタート信号の情報を含むパケットの数をカウントすることで、特図表示装置の図柄変動回数の情報を取得することもできる。
<遊技機(パチンコ機)/可変入賞口、出玉信号>
また、遊技機130は、可変入賞口136に入賞した場合には、所定の個数(例えば、15個)の遊技球を上皿137に排出する。遊技機130は、出力条件が成立した場合(例えば、遊技球を上皿137に排出した場合)に、遊技球が払い出されたことを示す稼働信号(出玉信号)を、呼出ランプ110へ向けて外部出力端子から出力する。出玉信号の内容は、図4(b)を用いて説明したとおりである。
<遊技機(パチンコ機)/アウトボックス、打玉信号>
また、遊技機130の背面には、遊技盤面131に打ち出された遊技球の数(打玉数)を計数可能な打玉計数機(図示省略)を備えたアウトボックス(図示省略)が配設されている。
アウトボックスの打玉計数機は、球発射ハンドル231によって遊技球が遊技盤面131に向けて打ち出されたことを示す稼働信号(打玉信号)を、呼出ランプ110や台コンピュータ70等へ向けて外部出力端子から出力する。なお、球発射ハンドル231によって遊技盤面131に打ち出された遊技球は、打玉のほか、アウト玉と呼ばれることがあり、打玉数は、アウト玉数と呼ばれることがある。
本実施形態では、図4(a)に示すように、打玉信号として、出力条件が成立した場合に(例えば、遊技球が1個打ち出されるたびに(消費されるたびに))1つのパルスを出力する。この打玉信号は、呼出ランプ110や台コンピュータ70等においてパケットの形式に変換された後、台コンピュータ70、および島コンピュータ50を経由して、稼働管理サーバ30に送信される。したがって、稼働管理サーバ30は、打玉信号の情報を含むパケットを受信することで、遊技機130において遊技球が遊技盤面131に向けて打ち出されたことを把握することができ、また、打玉信号の情報を含むパケットの数をカウントすることで、打ち出された遊技球の量(打玉数)の情報を取得することもできる。
<遊技機(パチンコ機)/エラー信号>
また、遊技機130は、出力条件が成立した場合(例えば、各種の異常(エラー)を検出した場合)に、遊技状態をエラー状態に移行させるとともに、遊技状態がエラー状態であることを示す稼働信号(エラー信号)を、呼出ランプ110や台コンピュータ70等へ向けて外部出力端子から出力する。
本実施形態では、図4(h)に示すように、エラー信号として、エラー状態になったときにオフ信号をオン信号に変化させ、エラー状態が解除されたとき(非エラー状態になったとき)にオン信号をオフ信号に変化させる信号を出力する。このエラー信号は、呼出ランプ110や台コンピュータ70等においてパケットの形式に変換された後、台コンピュータ70、および島コンピュータ50を経由して、稼働管理サーバ30に送信される。したがって、稼働管理サーバ30は、エラー信号の情報を含むパケットを受信することで、遊技機130におけるエラー状態の開始と終了を把握することができる。
ここで、遊技機130において検出可能なエラーとしては、例えば、遊技機に対する不正を検出するために、異常な磁気を検出した場合の磁気エラー、異常な電波を検出した場合の電波エラー、振動を検知した場合の振動エラー、大当たり時や小当り時以外に遊技球が可変入賞口136に入賞した場合等の不正入賞エラー、出玉数が規定値を超えた場合の不正払出エラー、扉が開放された場合の扉開放エラー、ガラスが開放された場合のガラス開放エラー、遊技球が入賞口や始動口に詰まった場合の球詰まりエラー、各種センサ(例えば、入賞口や始動口の入口に配設された球検出センサ)が故障した場合のセンサーエラー、制御部間の通信に異常が起きた場合の通信エラー、電源系統に異常が発生した場合の電源エラーなどが含まれる。
<遊技機/その他の稼働信号や遊技機>
なお、本実施形態において説明した遊技機130の稼働信号は一例であり、稼働信号は遊技機の種類や機種によって異なる。従って、例えば、時短状態であることを示す稼働信号(時短信号)や、アウトボックス等が満杯になって出玉計数機での計数ができない場合に遊技機が有する出玉情報に基づいて理論上の出玉数(理論出玉数)を出力するための稼働信号(入賞セーフ信号)や、遊技機130に補充された遊技媒体の数を示す稼働信号(補給信号)などを稼働信号に含めてもよい。
また、本実施形態に係る遊技機130は、遊技機130の稼働状態を示す稼働信号を外部に向けて送信する機能を備えたものであればよく、パチンコ機以外にも、例えば、パチスロ機(スロットマシン)や、パチンコ用の遊技球を遊技媒体として使用するパチスロ機(いわゆるパチロット機)や、遊技機130内に封入された遊技球を循環使用する封入式遊技機によっても実現可能である。なお、封入式遊技機の場合には、パチンコ機から出力される上述の各種信号の一部または全てと同一または類似の信号が出力される。
例えば、遊技機130としてスロットマシンを採用した場合、BB(ビッグボーナス)遊技やRB(レギュラーボーナス)遊技が開始されたことを示す稼働信号、AT(アシストタイム)中であることを示す稼働信号、リールが回転中であることを示す稼働信号、スタートレバーが操作されたことを示す稼働信号、停止ボタン(ストップボタン)が操作されたことを示す稼働信号、遊技メダルが投入されたことを示す稼働信号、遊技メダルがベットされたことを示す稼働信号、遊技メダルの払い出しを行ったことを示す稼働信号、内部抽選を行ったことを示す稼働信号、入賞役が決定したことを示す稼働信号、などを出力してもよい。
また、遊技メダルを貯留するためのホッパーに異常が発生した場合のホッパーエラー、払出メダル数が規定数を超えた場合の払い出しエラー、扉が開放された場合の扉開放エラー、遊技メダルが詰まった場合のメダル詰まりエラー、各種センサ(例えば、メダル投入口に配設されたメダル検出センサ)が故障した場合のセンサーエラー、制御部間の通信に異常が起きた場合の通信エラー、電源系統に異常が発生した場合の電源エラーの稼働信号を出力してもよい。
また、一つまたは複数の稼働信号に基づいて生成された情報も稼働情報に含まれ、例えば、遊技機130から打玉信号の情報を含むパケットを1回も受信できなかった場合(遊技機130において遊技球が遊技盤面131に向けて打ち出されていない場合)に、遊技者の有無を示す空席情報をセットし、該当しない場合に空席情報をクリアすることで、稼働情報の一つとして、空席情報を生成してもよい。また、空席情報に基づいて生成される、遊技機130の稼働率(または空席率)を稼働情報に含めてもよい。また、遊技店のホール内に、ホール内の様子を撮像可能なカメラを配置し、このカメラによって撮像された画像に基づいて遊技者の有無を判別することで、遊技者の有無を示す空席情報をセットしてもよい。
<呼出ランプ>
上記図3に示すように、遊技機130の上部には、呼出ランプ110が設けられている。この呼出ランプ110は、所定の入賞イベント(例えば、大当り遊技)に応じて所定の表示(例えば、点滅表示)を行う表示器(例えば、液晶表示装置)を備えた装置であり、本実施形態では、遊技機130から送信された稼働信号を、台コンピュータ70へ伝達する機能も有している。また、呼出ランプ110には、図示しない呼出ボタンが設けられており、遊技者(お客様)がボタンを押すことで遊技店の店員等を呼び出すことが可能である。
なお、遊技者が呼出ボタンを押した場合には、呼出ボタンが押されたことを知らせる信号(または、パケット)が台コンピュータ70を介して稼働管理サーバ30に送信され、稼働管理サーバ30から、従業員が所有するモバイル端末190やインカム(図示省略)を介して従業員へ、遊技者によるボタン押下が知らされることもある。これにより、従業員は、ボタン押下が行われた呼出ランプ110の元に駆けつけ、遊技者の要望等に応対することができる。
<呼出ランプ/動作例>
呼出ランプ110は、遊技機130から稼働信号を受信した場合(本実施形態では、稼働信号の立上りエッジを検出した場合)に、当該稼働信号に相当するパケット(電子メッセージ情報)を生成する。また、受信したパケットに、当該稼働信号の送信元の遊技機130を識別するための識別情報(台番号)を付加した後、台コンピュータ70に送信する。
本実施形態では、台番号と稼働信号とは、単一のパケットにより送信され、例えば、台番号「100」の遊技機130から「打玉信号」を受信した場合、呼出ランプ110は、「台番号=100、稼働信号=打玉信号」の情報を含む単一のパケットを生成し、台コンピュータ70に送信する。なお、台番号と稼働信号の具体的な実現方法はこれに限られず、例えば、台番号と稼働信号を別々のパケットによって送信してもよいし、台番号と稼働信号をパルス信号の形式で送信してもよい。
<呼出ランプ/動作例/大当信号>
また、呼出ランプ110は、遊技機130から受信した大当信号がオフ信号からオン信号に変化したことを検出した場合(大当信号の立上りエッジを検出した場合)には、遊技状態が大当り状態であることを示す遊技状態情報(大当り状態情報)をオンに設定し、この遊技状態情報(大当り状態情報)を含むパケットを生成するとともに、当該大当信号を送信した遊技機130を識別するための識別情報(台番号)を付加して、台コンピュータ70に送信する。
一方、遊技機130から受信した大当信号がオン信号からオフ信号に変化したことを検出した場合(大当信号の立下りエッジを検出した場合)には、遊技状態情報(大当り状態情報)をオフに設定し、この遊技状態情報(大当り状態情報)を含むパケットを生成するとともに、当該大当信号を送信した遊技機130を識別するための識別情報(台番号)を付加して、台コンピュータ70に送信する。
<呼出ランプ/動作例/小当信号>
また、呼出ランプ110は、遊技機130から受信した小当信号がオフ信号からオン信号に変化したことを検出した場合(小当信号の立上りエッジを検出した場合)には、遊技状態が小当り状態であることを示す遊技状態情報(小当り状態情報)をオンに設定し、この遊技状態情報(小当り状態情報)を含むパケットを生成するとともに、当該小当信号を送信した遊技機130を識別するための識別情報(台番号)を付加して、台コンピュータ70に送信する。
一方、遊技機130から受信した小当信号がオン信号からオフ信号に変化したことを検出した場合(小当信号の立下りエッジを検出した場合)には、遊技状態情報(小当り状態情報)をオフに設定し、この遊技状態情報(小当り状態情報)を含むパケットを生成するとともに、当該小当信号を送信した遊技機130を識別するための識別情報(台番号)を付加して、台コンピュータ70に送信する。
<呼出ランプ/動作例/確変信号>
また、呼出ランプ110は、遊技機130から受信した確変信号がオフ信号からオン信号に変化したことを検出した場合(確変信号の立上りエッジを検出した場合)には、遊技状態が確変状態であることを示す遊技状態情報(確変状態情報)をオンに設定し、この遊技状態情報(確変状態情報)を含むパケットを生成するとともに、当該確変信号を送信した遊技機130を識別するための識別情報(台番号)を付加して、台コンピュータ70に送信する。
一方、遊技機130から受信した確変信号がオン信号からオフ信号に変化したことを検出した場合(確変信号の立下りエッジを検出した場合)には、遊技状態情報(確変状態情報)をオフに設定し、この遊技状態情報(確変状態情報)を含むパケットを生成するとともに、当該確変信号を送信した遊技機130を識別するための識別情報(台番号)を付加して、台コンピュータ70に送信する。
<呼出ランプ/動作例/エラー信号>
また、呼出ランプ110は、遊技機130から受信したエラー信号がオフ信号からオン信号に変化したことを検出した場合(エラー信号の立上りエッジを検出した場合)には、遊技状態がエラー状態であることを示す遊技状態情報(エラー状態情報)をオンに設定し、この遊技状態情報(エラー状態情報)を含むパケットを生成するとともに、当該エラー信号を送信した遊技機130を識別するための識別情報(台番号)を付加して、台コンピュータ70に送信する。
一方、遊技機130から受信したエラー信号がオン信号からオフ信号に変化したことを検出した場合(エラー信号の立下りエッジを検出した場合)には、遊技状態情報(エラー状態情報)をオフに設定し、この遊技状態情報(エラー状態情報)を含むパケットを生成するとともに、当該エラー信号を送信した遊技機130を識別するための識別情報(台番号)を付加して、台コンピュータ70に送信する。
<呼出ランプ/その他の例>
なお、本実施形態では、呼出ランプ110に、遊技機130から受信した稼働信号を台コンピュータ70へ伝達する機能を持たせているが、当該機能を呼出ランプ110以外の装置に持たせてもよいし、遊技機130から台コンピュータ70へ直接、稼働信号を送信し、台コンピュータ70において稼働信号をパケットに変換する処理を行うように構成してもよい。
また、遊技機130に加えて、呼出ランプ110が稼働信号を送信可能に構成してもよく、例えば、呼出ランプ110の呼出ボタンが押下操作された場合に、呼出ランプ110が呼出ボタンの押下操作の有無を示す稼働信号(呼出信号)を送信するように構成してもよい。また、この例では、遊技機130に1対1に対応させて呼出ランプ110を設ける例を示したが、呼出ランプ110と遊技機130の数の対応関係は、これに限定されない。
<台間機>
次に、図5を用いて、台間機90について詳細に説明する。図5(a)は、一般的な台間機の概略正面図である。
台間機90は、現金や会員カードの挿入に応じて遊技球の貸し出しを行う玉貸機(サンド)であり、例えば、上記図1に示すように、各遊技機130の隣に遊技機130ごとに1台ずつ設置する。なお、各遊技機130に対応して設置される関連装置は、台間機90に限定されるものではなく、例えば、カードリーダ、玉貸機、メダル貸機、賞球メータ(賞球の計数を行う装置)なども含まれる。また、遊技球の貸し出しは、現金や会員カードの挿入に応じて、遊技機130から遊技球を払い出すように構成してもよいし、台間機90からノズル(図示省略)を介して遊技機130の上皿137に遊技球を払い出すように構成してもよい。
また、遊技機130に1対1に対応させて台間機90を設ける例を示したが、台間機90と遊技機130の数の対応関係は、これに限定されない。すなわち、台間機90は、本例のように、1台の遊技機130につき1台を必要とする「CRユニット」に限定されるものではなく、2台の遊技機130に対して1台で動作可能な「ニコイチCRユニット」や、3台以上の遊技機130に対して1台で動作可能な台間機等も含まれる。また、液晶表示装置等のモニタを備えた台間機も含まれる。
図5(a)に示すように、台間機90は、紙幣挿入口91と、ICコイン挿入口92と、ICコイン排出口93と、会員カード挿入口94と、ランプ95等を備えている。また、台間機90は、台間機90における稼働状況(売上玉数、ICコインの有無など)を示す稼働信号(関連装置稼働信号)を、稼働管理サーバ30に向けて送信するための通信デバイス(図示省略)を備えている。
<台間機/紙幣挿入口、売上信号>
紙幣挿入口91は、遊技者が遊技球の貸し出しを受けるために現金を挿入する挿入口である。台間機90は、紙幣挿入口91に現金が挿入された場合に、図示しない通信デバイスから、現金が入金されたことを示す稼働信号(入金信号)の情報を含むパケットを出力する。この入金信号の情報を含むパケットは、台コンピュータ70および島コンピュータ50を経由して、稼働管理サーバ30に送信される。したがって、稼働管理サーバ30は、入金信号の情報を含むパケットを受信することで、台間機90において現金が入金されたことを把握することができる。
<台間機/ICコイン挿入口、ICコイン排出口>
ICコイン挿入口92およびICコイン排出口93は、ICコインの挿入、排出を行うための開口部である。ここで、ICコインとは、コイン型の筐体に記憶媒体を内蔵したものであり、遊技媒体の数量をデータ化して記憶させ、遊技者による持ち運びを容易にするために使用されている。
<台間機/売上信号>
台間機90は、出力条件が成立した場合(例えば、現金またはICコインにより遊技者が玉貸しを受けた場合)に、図示しない通信デバイスから、入金状態で遊技者が玉貸しを受けたこと、すなわち、売上が上がったことを示す稼働信号(売上信号)の情報を含むパケットを出力する。本実施形態では、台間機90が遊技球を1個貸し出すごとに、売上信号の情報を含むパケットを1つ出力する。
この売上信号を含むパケットは、台コンピュータ70および島コンピュータ50を経由して、稼働管理サーバ30に送信される。したがって、稼働管理サーバ30は、売上信号を含むパケットを受信することで、台間機90において遊技球の貸し出しがあったことを把握することができ、また、売上信号を含むパケットの数をカウントすることで、貸し出しされた遊技球の量(売上玉数)の情報を取得することもできる。なお、売上玉は、貸玉と呼ばれることがあり、売上玉数は、貸玉数(貯玉(の引き出し)を含む。以下同じ)と呼ばれることがある。
なお、本実施形態では、台間機90から出力する稼働信号を、台コンピュータ70および島コンピュータ50を経由して、稼働管理サーバ30に送信する例を示したが、上述のとおり、台間機90から出力する稼働信号を、台コンピュータ70および島コンピュータ50を経由することなく、稼働管理サーバ30に送信してもよく、遊技機130から出力する稼働信号についても同様のことが言える。また、現金またはICコインにより遊技者が玉貸しを受けた場合に売上信号を含むパケットを送信する例を示したが、現金またはICコインと同等の金銭的価値を有する媒体(例えば、クレジットカード、電子マネー)により遊技者が玉貸しを受けた場合に売上信号を含むパケットを出力するように構成してもよい。
<台間機/会員カード挿入口、会員カード挿入信号>
会員カード挿入口94は、遊技店の会員に予め配布されている会員カード(カード型の記録媒体)の挿入を受け付ける挿入口である。本実施形態では、各会員カードにはカード識別情報が記録されており、台間機90の会員カード挿入口94に遊技者の会員カードが挿入されると、会員カード挿入口94から連通する内部に設けられたカードリーダ(図示省略)が、その会員カードのカード識別情報を読み取るように構成している。
台間機90は、出力条件が成立した場合(例えば、会員カード挿入口94に会員カードが挿入された場合)に、図示しない通信デバイスから、会員カードが挿入されたことを示す稼働信号(会員カード挿入信号)の情報を含むパケットを出力する。この会員カード挿入信号の情報を含むパケットは、台コンピュータ70および島コンピュータ50を経由して、稼働管理サーバ30に送信される。したがって、稼働管理サーバ30は、会員カード挿入信号を含むパケットを受信することで、台間機90において会員カード挿入口94に会員カードが挿入されたことを把握することができる。
<台間機/会員カード識別情報>
また、台間機90は、出力条件が成立した場合(例えば、カードリーダが会員カードのカード識別情報を読み取った場合)に、図示しない通信デバイスから、会員カードを識別するための情報を示す稼働信号の情報(会員カード識別情報)を含むパケットを出力する。この会員カード識別情報を含むパケットは、台コンピュータ70および島コンピュータ50を経由して、稼働管理サーバ30に送信される。したがって、稼働管理サーバ30は、会員カード識別情報を含むパケットを受信することで、会員カードを識別するための情報を把握することができる。
<台間機/貯玉払い出し信号>
また、台間機90は、出力条件が成立した場合(例えば、会員カードに関連付けられた貯玉情報に基づく貯玉が払い出された場合)に、図示しない通信デバイスから、貯玉が払い出されたことを示す稼働信号(貯玉払い出し信号)の情報を含むパケットを出力する。この貯玉払い出し信号の情報を含むパケットは、台コンピュータ70および島コンピュータ50を経由して、稼働管理サーバ30に送信される。したがって、稼働管理サーバ30は、貯玉払い出し信号の情報を含むパケットを受信することで、台間機90において会員カードに関連付けられた貯玉情報に基づく貯玉が払い出されたことを把握することができ、また、貯玉払い出し信号の情報を含むパケットの数をカウントすることで、貯玉数の情報を取得することもできる。
<台間機/会員カード排出信号情報>
また、台間機90は、出力条件が成立した場合(例えば、会員カード挿入口94から会員カードが排出された場合)に、図示しない通信デバイスから、会員カードが排出されたことを示す稼働信号の情報(会員カード排出信号情報)を含むパケットを出力する。この会員カード排出信号情報を含むパケットは、台コンピュータ70および島コンピュータ50を経由して、稼働管理サーバ30に送信される。したがって、稼働管理サーバ30は、会員カード排出信号情報を含むパケットを受信することで、台間機90において会員カード挿入口94から会員カードが排出されたことを把握することができる。
本実施形態では、会員カード識別情報と、会員カード挿入信号/会員カード排出信号とは、単一のパケットにより送信される。例えば、カード識別情報が「01234」の会員カードが挿入/排出された場合、台間機90は、「挿入、01234」の情報や「排出、01234」の情報を含むパケットを生成して送信する。
ただし、会員カード識別情報、会員カード挿入信号、会員カード排出信号の具体的な実現方法はこれに限られない。例えば、会員カード識別情報と、会員カード挿入信号/会員カード挿入信号とを別々のパケットによって送信してもよいし、一部または全ての稼働情報をパルス信号の形式で送信してもよい。
<台間機/ランプ>
ランプ95は、対応する遊技機130や当該台間機90の状態を表示するためのものである。本実施形態では、会員カードが台間機90から排出されなかった場合に所定の色(例えば、赤色)を表示して会員カードの取り忘れの警報を報知する報知手段として機能する。
<台間機/その他の例>
なお、本実施形態において説明した台間機90の稼働信号は一例であり、稼働信号は台間機の種類によって異なる。従って、台間機の機種によっては、異常(エラー)が発生していることを示すエラー信号などを稼働信号に含めてもよい。
ここで、台間機90において検出可能な異常(エラー)としては、例えば、会員カードのカード識別情報に異常を検出した場合のカード識別エラー、振動を検知した場合の振動エラー、扉が開放された場合の扉開放エラー、紙幣が紙幣挿入口91に詰まった場合の紙幣詰まりエラー、ICコインがICコイン挿入口92に詰まった場合のICコイン詰まりエラー、会員カードが会員カード挿入口94に詰まった場合のカード詰まりエラー、各種センサ(例えば、紙幣挿入口91、ICコイン挿入口92、会員カード挿入口94に配設された挿入検出センサ)が故障した場合のセンサーエラー、台コンピュータ70との通信に異常が起きた場合の通信エラー、電源系統に異常が発生した場合の電源エラーなどが含まれる。
<台間機/主要構成>
次に、図5(b)を用いて、台間機90の主要構成について説明する。図5(b)は、台間機90の主要構成の一例を示したブロック図である。
台間機90は、図5(b)に示すように、入力手段96と、表示手段97と、制御手段98と、通信手段99と、記憶手段100と、を有して構成されている。入力手段96は、例えば、上述の紙幣挿入口91,ICコイン挿入口92,会員カード挿入口94に配設された挿入検出センサ、テンキー、キーボード、タッチパネルであって、遊技者等のユーザーによる入力操作を受け付けるものである。表示手段97は、例えば、上述のランプ95、液晶ディスプレイ、有機ELディスプレイであって、入力手段96から入力されたコマンドや、それに対する応答出力等を表示するものである。
制御手段98は、例えば、CPUであって、台間機90全体の制御を行うものである。通信手段99は、外部機器との通信を司るものであり、本例では、台コンピュータ70との通信を行う。記憶手段100は、アプリケーションプログラム、OS、制御プログラム、関連プログラムなどを記憶するものであり、例えば、ハードディスク(HDD)などによって実現することができる。
<遊技用装置管理情報>
次に、図6(a)を用いて、稼働管理サーバ30の記憶装置36に記憶される遊技用装置管理情報について説明する。
ここで、遊技用装置管理情報とは、稼働管理サーバ30の管理下にある遊技用装置の管理を行うために使用する情報である。本実施形態に係る稼働管理サーバ30は、遊技用装置管理情報として、図6(a)に示す台番号管理テーブルを備えている。
この台番号管理テーブルには、台番号に関連付けされて、遊技機130を識別するための遊技機識別情報と、遊技機130に対応して設けられている台間機90を識別するための台間機識別情報と、遊技機130が設置されている遊技機島を識別するための遊技機島識別情報が記憶されている。なお、本例では、台番号を100から始まる連番の正の整数としているが、これに限定されるものではない。
稼働管理サーバ30は、この台番号管理テーブルを参照することで、例えば、台番号100には、遊技機識別情報A001が付与された遊技機130と、台間機識別情報U001が付与された台間機90が設置されていることや、台間機識別情報U003が付与された台間機90が出力した売上信号は、遊技機識別情報A003が付与された、台番号102の遊技機130についての売上であること、などの認識が可能である。
また、例えば、遊技機島識別番号IS001が付与された遊技機島には、遊技機識別情報A001〜A003が付与された遊技機130が設置されていること、などの識別も可能である。
<稼働情報>
次に、図6(b)、(c)と図7を用いて、稼働管理サーバ30の記憶装置36に記憶される稼働情報について説明する。
<稼働情報/累積稼働情報>
図6(b)は、所定期間内における遊技用装置の稼働情報を記録するための累積稼働情報テーブルの一例である。
この累積稼働情報テーブルには、台番号に関連付けされて、遊技店の開店からの、累積出玉数、累積打玉数、累積売上玉数、累積再プレイ数、累積始動回数、累積大当回数、累積小当回数、累積スタート回数、および、稼働状況が記憶される。
ここで、累積出玉数は、遊技機130において払い出された遊技球の数(出玉数)を管理するための情報であり、稼働管理サーバ30は、各遊技機130から送信される出玉信号に基づいて加算処理を行う。累積打玉数は、各遊技機130において遊技盤面131に打ち出された遊技球の数(打玉数)を管理するための情報であり、稼働管理サーバ30は、各遊技機130から送信される打玉信号に基づいて加算処理を行う。
累積売上玉数は、台間機90において貸し出しされた遊技球の数(売上玉数)を管理するための情報であり、稼働管理サーバ30は、各台間機90から送信される売上信号に基づいて加算処理を行う。累積再プレイ数は、再プレイによって遊技者に払い戻された遊技媒体数(再プレイ数)を管理するための情報であり、稼働管理サーバ30は、各台間機90から送信される再プレイ信号に基づいて加算処理を行う。
累積始動回数は、遊技機130における普図始動口134または特図始動口135の入賞回数を管理するための情報であり、稼働管理サーバ30は、各遊技機130から送信される始動信号に基づいて加算処理を行う。累積大当回数は、遊技機130における大当り遊技の回数を管理するためのカウンタであり、稼働管理サーバ30は、各遊技機130から送信される大当信号に基づいて加算処理を行う。
累積小当回数は、遊技機130における小当り遊技の回数を管理するための情報であり、稼働管理サーバ30は、各遊技機130から送信される小当信号に基づいて加算処理を行う。累積スタート回数は、遊技機130において特図表示装置が図柄を停止表示した回数を管理するための情報であり、稼働管理サーバ30は、各遊技機130から送信されるスタート信号に基づいて加算処理を行う。
稼働状況は、遊技機130が、遊技者によって遊技が行われている稼働状態か、遊技者によって遊技が行われていない非稼働状態か、を管理するための情報であり、稼働管理サーバ30は、各遊技機130から送信される各種信号に基づいて、遊技機130が稼働状態であると判定した場合に数値の1を設定し、遊技機130が非稼働状態であると判定した場合に数値の0を設定する。
例えば、図6(b)に示す例では、台番号100が付与された遊技機130の、ある時点における累積出玉数は52270個、累積打玉数は36690個、累積売上玉数は12500個、累積再プレイ数は3000個、累積始動回数は910回、累積大当回数は37回、累積小当回数は14回、累積スタート回数(図柄変動回数)は870回、遊技機130が稼働状態であることを表している。
<稼働情報/遊技状態別稼働情報>
図6(c)は、所定期間内における遊技用装置の遊技状態別稼働情報を記憶するための遊技状態別稼働情報テーブルの一例である。
この遊技状態別稼働情報テーブルには、台番号および遊技状態に関連付けされて、遊技店の開店からの、累積出玉数、累積打玉数、累積売上玉数、および、累積再プレイ数が、それぞれ、状態別出玉数、状態別打玉数、状態別売上玉数、および、状態別再プレイ数として記憶される。
ここで、本例では、遊技機130の状態を、通常状態、大当り状態、確変状態、確変大当り状態の4つに分類している。稼働管理サーバ30は、各遊技機130から送信される大当信号がオフ信号、かつ、確変信号がオフ信号の場合には通常状態と判定し、当該通常状態における状態別出玉数、状態別打玉数、状態別売上玉数、および、状態別再プレイ数の更新を行う。また、各遊技機130から送信される大当信号がオン信号、かつ、確変信号がオフ信号の場合には大当り状態(大当り)と判定し、当該大当り状態における状態別出玉数、状態別打玉数、状態別売上玉数、および、状態別再プレイ数の更新を行う。
また、各遊技機130から送信される大当信号がオフ信号、かつ、確変信号がオン信号の場合には確変状態(確変)と判定し、当該確変状態における状態別出玉数、状態別打玉数、状態別売上玉数、および、状態別再プレイ数の更新を行う。また、各遊技機130から送信される大当信号がオン信号、かつ、確変信号がオン信号の場合には確変大当り状態(確変大当り)と判定し、確変大当り状態における状態別出玉数、状態別打玉数、状態別売上玉数、および、状態別再プレイ数の更新を行う。
<稼働履歴情報>
次に、図7(a)、(b)を用いて、稼働管理サーバ30の記憶装置36に記憶される稼働履歴情報について説明する。図7(a)、(b)は、遊技用装置の稼働情報の履歴を所定時間毎に記録するための稼働履歴情報テーブルの一例である。
ここで、稼働履歴情報とは、各遊技機130の稼働情報を一定時間毎に記録した情報である。この稼働履歴情報には、台番号と、一定時間毎の時間帯情報とに関連付けされて、一定時間毎の、累積出玉数、累積打玉数、累積売上玉数、累積再プレイ数、累積始動回数、累積大当回数、累積小当回数、および、累積スタート回数の履歴が記憶される。
具体的には、図7(a)に示す稼働履歴情報テーブルには、1時間毎に時間を区切って、各遊技機130の累積出玉数、累積打玉数、累積売上玉数、累積再プレイ数、累積始動回数、累積大当回数、累積小当回数、および、累積スタート回数の履歴が記憶される。例えば、遊技時間10:00−11:00に対応する稼働情報は、「10時00分〜11時00分」の時間帯における遊技機130の累積出玉数が9290個、累積打玉数が4050個、累積売上玉数が3500個、累積再プレイ数が0個、累積始動回数が31回、累積大当回数が3回、累積小当回数が2回、および、累積スタート回数が26回であることを表している。
また、図7(b)に示す稼働履歴情報テーブルには、5分毎に時間を区切って、各遊技機130の累積出玉数、累積打玉数、累積売上玉数、累積再プレイ数、累積始動回数、累積大当回数、累積小当回数、および、累積スタート回数の履歴が記憶される。例えば、遊技時間10:05−10:10に対応する稼働情報は、「10時05分〜10時10分」の時間帯における遊技機130の累積出玉数が270個、累積打玉数が330個、累積売上玉数が375個、累積再プレイ数が0個、累積始動回数が5回、累積大当回数が0回、累積小当回数が0回、および、累積スタート回数が5回であることを表している。
なお、本例では、1時間毎と5分毎に時間を区切って各遊技機100の稼働履歴情報を記憶する例を示したが、各遊技店の用途や目的に応じて時間の区切りを変更したり、他の時間(例えば、2時間単位や1日単位)で区切った稼働履歴情報をさらに記憶したりするように構成してもよい。
<遊技機島>
次に、図8を用いて、本発明の実施形態に係る補給管理装置300が管理を行う遊技機島210について説明する。なお、図8は、本実施形態に係る遊技機島210の概要を示す正面図である。
図8に示すように、遊技機島210は、遊技機島210の上部において遊技球等の遊技媒体を一時的に貯留する上部タンク212と、この上部タンク212に貯留された遊技媒体を各遊技機130に供給する2本の補給樋216(図8において一方のみ図示)と、各遊技機130や図示しない計数機170から排出された遊技媒体を回収する2本の回収通路220と、各々の回収通路220によって中央に集められた遊技媒体を上部タンク212へ揚送する揚送装置221と、を有して構成されている。
遊技機島210では、上部タンク212、2本の補給樋216、2本の回収通路220、揚送装置221等によって遊技媒体の循環経路が形成され、遊技媒体を過不足なく各遊技機130へ補給するように構成されている。なお、遊技媒体の循環経路の構成は、本例に限定されるものではなく、例えば、上部タンク212、1本の補給樋216、1本の回収通路220、揚送装置221等によって遊技媒体の循環経路を形成してもよい。
上部タンク212や補給樋216等の部材は、遊技店の床面Fなどに設置される金属製のフレーム222の上段部分に取り付けられ、回収通路220等の部材は、フレーム222の下段部分に取り付けられる。また、フレーム222の上段部分には、補給樋216を覆い隠すための幕板224(図8において一部のみ図示)が開閉可能に設けられ、フレーム222の下段部分には、遊技媒体を収容する収容箱(いわゆる、ドル箱)を載置可能な膳板226と、遊技機130と床面Fとの間に配置される腰板228とが設けられている。また、フレーム222の左右の端部には、妻板229が設けられている。
なお、図8においては、上部タンク212の正面視左右両側に配設される幕板224のうち、正面視右側の幕板224の図示を省略しているため、正面視右側の補給樋216が視認可能となっている。また、遊技機島210の手前側と奥側に配設される腰板228のうち、手前側の腰板228の図示を省略しているため、奥側の腰板228の手前において回収通路220が視認可能となっている。
<遊技機島/補給樋>
遊技機島210の補給樋216は、例えば、筒状の部材からなり、上部タンク212を基端として遊技機島210の中央部から左右両端に亘って各1本が設置されている。各々の補給樋216は、遊技機島210の中央部側の端部よりも遊技機島210の左右両側の端部の方が低くなるように傾斜して配置される。このような構成により、上部タンク212から補給樋216に排出された遊技媒体は、補給樋216上を自重によって遊技機島210の中央部から遊技機島210の左右両側に向かって転動し、補給樋216と各遊技機130とを接続する補給シュート(図示省略)を介して各遊技機130に供給される。
<遊技機島/回収通路>
遊技機島210の回収通路220は、例えば、筒状の部材からなり、揚送装置221を基端として遊技機島210の中央部から左右両端に亘って各1本が設置されている。各々の回収通路220は、上述の補給樋216とは逆に、遊技機島210の左右両端側の端部よりも遊技機島210の中央部側の端部の方が低くなるように傾斜して配置される。このような構成により、各遊技機130や計数部300から回収通路220に排出された遊技媒体は、回収通路220上を自重によって遊技機島210の左右両側から遊技機島210の中央部に向かって転動し、遊技機島210の中央部に設置された揚送装置221に到達する。
<遊技機島/揚送装置>
遊技機島210の揚送装置221は、モータ等を駆動源として、ベルトやスクリューによって、下方の遊技媒体を上部タンク212へ揚送する装置である。なお、揚送装置221は、遊技媒体を揚送しながら遊技媒体を研磨する研磨機能を備えていてもよい。
<遊技機島間における遊技球の受け渡し(横渡し)>
次に、図9を用いて、遊技機島間における遊技球の受け渡し(横渡し)について説明する。なお、図9(a)は、遊技機島210における遊技球の受け渡し構造の一例を示す平面図であり、同図(b)は、同図(a)の主要部を拡大して示す側面図である。
図9(a)に示すように、遊技機島210の上部タンク212は、遊技店内に一つまたは複数並設される他の遊技機島210(例えば、図9(a)において左右側に隣接配置される遊技機島210)の上部タンク212と、2本の渡り樋302、304を介して連通されており、これら渡り樋302、304を介して、隣接する遊技機島210間で遊技球を受け渡し(融通)するように構成されている。なお、本明細書においては、隣接する遊技機島210間で遊技球を受け渡し(融通)すること、すなわち、遊技機島210間における遊技球の受け渡しを、「横渡し」という場合がある。なお、横渡しに用いる渡り樋の数は2本に限定されず、3本以上であってもよい。
図中中央の遊技機島210の上部タンク212には、図中右側に配置される遊技機島210の上部タンク212とで遊技球の受け渡し(横渡し)を行うための渡り樋302、304と、図中左側に配置される遊技機島210の上部タンク212とで遊技球の受け渡し(横渡し)を行うための渡り樋302、304とが、それぞれ接続されており、各渡り樋302、304と各上部タンク212の接続部には、遊技球が通過可能な連通口が形成されている。
渡り樋302、304は、所定の遊技機島210における上部タンク212の上方から、当該遊技機島210に隣接する他の遊技機島210における上部タンク212の下方に向けて下降傾斜するように、隣接する上部タンク212間に架け渡されている。また、各渡り樋302、304の下流側の連通口には、開閉自在な補給ゲート306(図9(b)参照)が設置されており、所定の上部タンク212の下流側の補給ゲート306を開閉することで、他の上部タンク212からの遊技球の受入れを可能、または、不可能にすることができるように構成されている。
また、渡り樋302、304の上流側の連通口にも補給ゲート306が設置されており、所定の上部タンク212の上流側の補給ゲート306を開閉することで、他の上部タンク212への遊技球の補給(供給)を可能、または、不可能にすることができるように構成されている。なお、補給ゲート306の設置数は本例に限定されず、例えば、補給ゲート306を渡り樋302、304の各々の下流側に1つだけ設置し、渡り樋302、304の各々の上流側には連通口だけを設けてもよい。
また、図9(b)に示すように、上部タンク212内には、揚送装置221によって揚送されて流出口221aを介して流出される遊技球が貯留され、上部タンク212の内壁における上下の所定箇所には、渡り樋302、304に連通する連通口や補給ゲート306が設けられている。また、上部タンク212内には、上部タンク212に貯留された遊技球の貯留量が検出可能な複数(本例では、5個)の玉量センサ345が設けられている。本例の玉量センサ345は、遊技媒体の貯留量(玉量)をレベル0〜レベル4までの5段階で判定できるようになっている。センサ(過少センサ)S1は最小量を、センサ(過剰センサ)S4は最大量を、それぞれ示すためのものであり、センサS2〜S4は、最小量と最大量の間を「上・中・下」の3段階で判定する。
すなわち、センサS1のみ若しくはセンサS1を含めた全てのセンサが遊技球を検出しない場合、玉量センサ345はレベル0を示す貯留量レベル信号(過少信号)を島内コントローラ330(詳細は、図11を用いて後述する)に向けて出力する。また、センサS1およびセンサS2のみが検出される場合は、レベル1を示す貯留量レベル信号(余剰信号(下))、センサS4を除くセンサS1〜S3のみが検出される場合は、レベル2を示す貯留量レベル信号(余剰信号(中))を、センサS5を除くセンサS1〜S4が検出される場合は、レベル3を示す貯留量レベル信号(余剰信号(上))を、それぞれ島内コントローラ330に向けて出力する。最後に、センサS1〜S5のすべてが検出される場合は、レベル4を示す貯留量レベル信号(過剰信号)を島内コントローラ330に向けて出力する。
なお、本例の玉量センサ345は、5個のセンサS1〜S5を有し、遊技媒体の貯留量を5段階(レベル)で判定するものであるが、本発明はこれに限定されず、例えば、過剰と過少の何れか一方だけ検知できれば足りるのであれば、少なくとも1個のセンサ(例えば、過少玉量センサのみ、または、過剰玉量センサのみ)としてもよい。さらに、玉量センサは、その個数だけでなく設置場所についても、上部タンク212の内部において遊技球の量を検知可能である範囲で適宜変更することができる。例えば、上部タンク212の他に、遊技球を貯留可能な他の一または複数のタンク(例えば、腰下タンク、下部タンク等)を設け、上部タンク212に設置した玉量センサによって検出された貯留量に、他の一または複数のタンクに設置した玉量センサによって検出された貯留量を加算することで、遊技機島全体の貯留量を算出するように構成してもよい。
<遊技機島ブロック間における遊技球の受け渡し(縦渡し)>
次に、図10を用いて、遊技機島ブロック間における遊技球の受け渡し(縦渡し)について説明する。なお、図10(a)は、遊技機島ブロックにおける遊技球の受け渡し構造を示す平面図であり、同図(b)は、同図(a)の主要部を拡大して示す側面図である。
ここで、遊技機島ブロックとは、1または複数の遊技機島210の集まりのことである。図10(a)に示すように、遊技機島ブロックBLK2に属する遊技機島210´の上部タンク212´は、遊技店内に設置された他の遊技機島ブロックBLK1、BLK3に属する遊技機島210´の上部タンク212´と、2本の渡り樋312、314を介して連通されており、これら渡り樋312、314を介して、他の遊技機島ブロックBLK1〜BLK3間で遊技球を受け渡し(融通)するように構成されている。なお、本明細書においては、他の遊技機島ブロック間で遊技球を受け渡し(融通)すること、すなわち、遊技機島ブロック間における遊技球の受け渡しを、「縦渡し」という場合がある。
なお、縦渡しの態様は、本例に限定されず、例えば、遊技機島ブロック間における複数の上部タンク間で縦渡しを行ってもよいし、所定の遊技機島ブロックにおける一つの上部タンクと、他の遊技機島ブロックにおける複数の上部タンクとで(「一つの上部タンク:複数の上部タンク」で)縦渡しを行ってもよい。また、例えば、所定の遊技機島ブロックにおける第一の上部タンクと、他の遊技機島ブロックにおける第一の上部タンクを渡り樋312、314の一方で連通し、所定の遊技機島ブロックにおける第二の上部タンクと、他の遊技機島ブロックにおける第二の上部タンクを渡り樋312、314の他方で連通してもよい。また、縦渡しに用いる渡り樋の数は2本に限定されず、3本以上であってもよい。
遊技機島ブロックBLK2に属する遊技機島210´の上部タンク212´には、遊技機島ブロックBLK1に属する遊技機島210´の上部タンク212´とで遊技球の受け渡し(縦渡し)を行うための渡り樋312、314と、遊技機島ブロックBLK3に属する遊技機島210´の上部タンク212´とで遊技球の受け渡し(縦渡し)を行うための渡り樋312、314とが、それぞれ接続されており、各渡り樋312、314と各上部タンク212´の接続部には、遊技球が通過可能な連通口が形成されている。
渡り樋312、314は、所定の遊技機島ブロックに属する遊技機島210の上部タンク212の上方から、他の遊技機島ブロックに属する他の遊技機島210の上部タンク212の下方に向けて下降傾斜するように、異なる遊技機島ブロックの上部タンク212間に架け渡されている。また、各渡り樋312、314の下流側の連通口には、開閉自在な補給ゲート(受入れ用の補給ゲート)316が設置されており、所定の上部タンク212の下流側の補給ゲート316を開閉することで、他の上部タンク212からの遊技球の受入れを可能、または、不可能にすることができるように構成されている。
また、渡り樋312、314の上流側の連通口にも補給ゲート(補給用の補給ゲート)316が設置されており、所定の上部タンク212の上流側の補給ゲート316を開閉することで、他の上部タンク212への遊技球の補給(供給)を可能、または、不可能にすることができるように構成されている。なお、補給ゲート316の設置数は本例に限定されず、例えば、補給ゲート316を渡り樋312、314の各々の下流側に1つだけ設置し、渡り樋312、314の各々の上流側には連通口だけを設けてもよい。
<補給管理装置>
次に、図11を用いて、補給管理装置300について詳細に説明する。図11は、補給管理装置300の主要部の構成を示したブロック図である。
上述の通り、本例に係る補給管理装置300は、事務所機器10b1(クライアントPC46や稼働管理サーバ30)とネットワークLNWを介して接続された揚送装置221と移送装置320を有して構成される。移送装置320は、遊技機島間や遊技機島ブロック間における遊技球の受け渡しの制御(玉渡し制御)を行う装置であり、本例では、玉量センサ345から入力される貯留量レベル信号等に基づいて補給ゲート306、316の開閉制御(横渡しまたは縦渡しの制御)を行う島内コントローラ330を有する。
島内コントローラ330は、揚送装置221、移送装置320、上部タンク212等に取り付けられた各種センサの状態を表示したり、揚送装置221や移送装置330等に関する各種操作を行ったりすることが可能な機器であり、遊技機島毎や遊技機島ブロック毎に設けられる。なお、これらの島内コントローラ330の機能の全てまたは一部を、補給管理装置300にネットワークLNWを介して接続されたクライアントPC46、稼働管理サーバ30、保守会社コンピュータ15、モバイル端末190等の機器の全てまたは一部に持たせてもよい。
本実施形態の島内コントローラ330は、コントローラ全体を制御するCPU331と、基本I/Oプログラムや各種データを記憶するためのROM332と、一時的にデータを記憶するためのRAM333と、データを記憶するための記憶装置336と、タッチパネルやスイッチ等を介して各種操作を受け付けるための入力装置337と、各種表示を行うための表示装置338と、クライアントPC46や稼働管理サーバ30等の事務所機器10b1とネットワークLNWを介して通信を行うための通信部339と、時間や回数等を計測するためのタイマ341と、外部デバイスとの間で信号の入出力を行うためのI/O343と、を有して構成されている。このような島内コントローラ330は、例えば、従来公知のマイクロコンピュータや液晶表示装置などによって実現することができる。
I/O343には、遊技機島210の上部タンク212に設置された玉量センサ345が接続されており、玉量センサ345から貯留量レベル信号(本例では、レベル0〜4の5段階の貯留量レベルを検知するための信号)を入力可能である。また、I/O343には、遊技機島210の上部タンク212に設置された補給ゲート306、310が接続されており、補給ゲート306、316に対して開閉を指示する制御信号を出力可能である。
表示装置338は、タッチパネル等で構成され、表示装置338には、補給管理情報(例えば、揚送装置221によって揚送される単位時間当りの玉量、移送装置320によって移送される単位時間当りの玉量、上部タンク212に貯留されている玉量)や、揚送装置221や移送装置320の運転状況等を表示可能である。
<玉渡し制御>
次に、島内コントローラ330のCPU331が実行する玉渡し制御について説明する。図12は、縦渡し制御に用いる玉渡し制御テーブルの一例を示した図であり、図13(a)は、島内コントローラ330のCPU331が実行するメイン処理の流れを示したフローチャートである。
<玉渡し制御/玉渡し制御テーブル>
島内コントローラ330のメイン処理の説明に先立って、縦渡し制御に用いる玉渡し制御テーブルについて説明する。図12に示す玉渡し制御テーブルは、書き換え可能な記憶手段(本例では、RAM333)に記憶され、後述する縦渡し制御処理において参照されるデータテーブルである。
本例の玉渡しテーブルでは、遊技機島ブロックに属する遊技機島の数(島数)ごとに、8つの条件が規定されている。この8つの条件は、主に遊技球の受け入れを行うか否かの判定に用いられる第1受け側条件(HALF0)および第2受け側条件(ALL0)と、主に遊技球の補給(供給)を行うか否かの判定に用いられる第1渡し側条件(HALF4)および第2渡し側条件(ALL4)の2種類に大別することができる。また、各々の条件は、さらに、玉渡し制御の対象となる遊技機島ブロック(自ブロック)に関する条件と、当該ブロックとの間で遊技球の受け渡しを行う遊技機島ブロック(相手ブロック)に関する条件に分類される。
具体的には、第1受け側条件(HALF0)における「受け条件」は、遊技球の受け入れを行うか否かの判定に用いられる、自ブロックに関する第1の条件であり、本明細書では、当該条件を「第1受け側条件の受け条件」または「RRC1」と称する場合がある。また、第1受け側条件(HALF0)における「渡し条件」は、遊技球の受け入れを行うか否かの判定に用いられる、相手ブロックに関する第1の条件であり、本明細書では、当該条件を「第1受け側条件の渡し条件」または「RGC1」と称する場合がある。
後述する受け側条件判定処理では、自ブロックの貯留量レベルの合計がRRC1で規定された数値以下であり、かつ、相手ブロックの貯留量レベルの合計がRGC1で規定された数値以上の場合に、第1受け側条件(HALF0)が成立し、遊技球の受け入れを行う。
また、第2受け側条件(ALL0)における「受け条件」は、遊技球の受け入れを行うか否かの判定に用いられる、自ブロックに関する第2の条件であり、本明細書では、当該条件を「第2受け側条件の受け条件」または「RRC2」と称する場合がある。また、第2受け側条件(ALL0)における「渡し条件」は、遊技球の受け入れを行うか否かの判定に用いられる、相手ブロックに関する第2の条件であり、本明細書では、当該条件を「第2受け側条件の渡し条件」または「RGC2」と称する場合がある。
後述する受け側条件判定処理では、自ブロックの貯留量レベルの合計がRRC2で規定された数値以下であり、かつ、相手ブロックの貯留量レベルの合計がRGC2で規定された数値以上の場合に、第2受け側条件(ALL0)が成立し、遊技球の受け入れを行う。なお、遊技球の受け入れを行うか否かの判定においては、第2受け側条件(ALL0)による判定よりも、第1受け側条件(HALF0)による判定を優先して行うように構成している。このように、遊技球の受け入れを行うか否かの判定を2段階で行うことで、遊技機島ブロック間の遊技球の受け入れを円滑かつ確実に行うことができる。
第1渡し側条件(HALF4)における「受け条件」は、遊技球の補給(供給)を行うか否かの判定に用いられる、相手ブロックに関する第1の条件であり、本明細書では、当該条件を「第1渡し側条件の受け条件」または「GRC1」と称する場合がある。また、第1渡し側条件(HALF4)における「渡し条件」は、遊技球の補給(供給)を行うか否かの判定に用いられる、自ブロックに関する第1の条件であり、本明細書では、当該条件を「第1渡し側条件の渡し条件」または「GGC1」と称する場合がある。
後述する渡し側条件判定処理では、自ブロックの貯留量レベルの合計がGGC1で規定された数値以上であり、かつ、相手ブロックの貯留量レベルの合計がGRC1で規定された数値以下の場合に、第1渡し側条件(HALF4)が成立し、遊技球の補給(供給)を行う。
また、第2渡し側条件(ALL4)における「受け条件」は、遊技球の補給(供給)を行うか否かの判定に用いられる、相手ブロックに関する第2の条件であり、本明細書では、当該条件を「第2渡し側条件の受け条件」または「GRC2」と称する場合がある。また、第2渡し側条件(ALL4)における「渡し条件」は、遊技球の補給(供給)を行うか否かの判定に用いられる、相手ブロックに関する第2の条件であり、本明細書では、当該条件を「第2渡し側条件の渡し条件」または「GGC2」と称する場合がある。
後述する渡し側条件判定処理では、自ブロックの貯留量レベルの合計がGGC2で規定された数値以上であり、かつ、相手ブロックの貯留量レベルの合計がGRC2で規定された数値以下の場合に、第2渡し側条件(ALL4)が成立し、遊技球の補給(供給)を行う。なお、遊技球の補給(供給)を行うか否かの判定においては、第2渡し側条件(ALL4)による判定よりも、第1渡し側条件(HALF4)による判定を優先して行うように構成している。このように、遊技球の補給(供給)を行うか否かの判定を2段階で行うことで、遊技機島ブロック間の遊技球の補給を円滑かつ確実に行うことができる。
<玉渡し制御/メイン処理>
図13(a)に示すメイン処理は、島内コントローラ330のROM332に予め記憶されるプログラムによって実行される処理の一部である。島内コントローラ330のCPU331は、例えば、電源が投入された場合やリセットが実行された場合に、ステップS101の初期設定処理から実行を開始する。
ステップS101の初期設定処理では、例えば、RAM333の記憶領域の一部を0に初期化する処理や、RAM333の記憶領域の一部に初期値を設定する処理や、表示装置338に初期画面を表示する処理や、通信部339の初期設定を実行して事務所機器10b1等との通信を許可する処理などを行う。
また、この初期設定処理では、縦渡しの制御対象となる遊技機島ブロックに属する遊技機島の数(島数)に基づいて、図12を用いて説明した玉渡し制御テーブルの8つの条件(RRC1、RGC1、RRC2、RGC2、GRC1、GGC1、GRC2、GGC2)の初期値(デフォルト値)を取得し、取得した初期値(デフォルト値)を、RAM333に記憶している玉渡し制御テーブルに設定する処理を行う。なお、図12には、島数2または島数3に対応する初期値(デフォルト値)のみを抜粋して表示している。
ステップS102では、パケット処理を行う。このパケット処理では、通信部339がネットワークLNWを介してパケットを受信したか否かを判定し、例えば、玉渡し制御テーブルに関するパケットを受信した場合には、当該パケットの内容に応じて玉渡し制御テーブルの8つの条件(RRC1、RGC1、RRC2、RGC2、GRC1、GGC1、GRC2、GGC2)を更新する処理などを行う。
ステップS103では、横渡し制御処理により、上述の横渡しを実現するための各種処理を行い、次のステップS104では、縦渡し制御処理(詳細は後述)により、上述の縦渡しを実現するための各種処理を行った後にステップS105に進む。ステップS105では、貯留量レベル記録処理を行う。この貯留量レベル記録処理では、ステップS103の横渡し制御処理とステップS104の縦渡し制御処理の結果、遊技機島における遊技媒体の貯留量レベルが変化した場合に、変化前の貯留量レベルと変化後の貯留量レベルを時系列で記憶手段(本例では、RAM333)に記憶する処理等を行う。
ステップS106では、玉渡し制御条件変更処理を行う。詳細は図19と図20を用いて後述するが、この玉渡し制御条件変更処理では、稼働情報や計数実行情報に基づいて、玉渡し制御テーブルの8つの条件(RRC1、RGC1、RRC2、RGC2、GRC1、GGC1、GRC2、GGC2)を更新する処理等を行う。ステップS107では、表示処理により、各遊技機島ブロックにおける玉渡し制御テーブルの8つの条件(RRC1、RGC1、RRC2、RGC2、GRC1、GGC1、GRC2、GGC2)や、揚送装置221および移送装置320の運転状況や、補給管理情報等を表示装置338に表示する処理等を行う。
ステップS108では、その他の処理を行った後に、ステップS102に戻る。ステップS108のその他の処理では、タッチパネルやスイッチ等の入力装置337によって玉渡し制御テーブルの条件を変更する操作が行われた場合には、当該操作の内容に応じて玉渡し制御テーブルの8つの条件(RRC1、RGC1、RRC2、RGC2、GRC1、GGC1、GRC2、GGC2)を更新する処理や、玉量センサ345から入力される貯留量レベル信号に基づいて、各遊技機島や各遊技機島ブロックにおける貯留量レベルを算出して更新する処理等を行う。
以降、島内コントローラ330のCPU331は、ステップS102〜ステップS108の処理を繰り返し実行する。なお、各ステップS102〜S108の処理の順序は本例に限定されるものではなく、各ステップの順序を入れ替えてもよい。
<玉渡し制御/縦渡し制御処理>
次に、島内コントローラのメイン処理における縦渡し制御処理(ステップS104)について説明する。図13(b)は、島内コントローラの縦渡し制御処理の流れを示したフローチャートである。
縦渡し制御処理のステップS201では、受け側玉渡し処理を行った後に、ステップS202に進む。詳細は後述するが、この受け側玉渡し処理では、遊技球の受け入れを行うか否かを判定する処理や、受入れ用の補給ゲート316を開放する処理等を行う。ステップS202では、渡し側玉渡し処理を行った後に処理を終了する。詳細は後述するが、この渡し側玉渡し処理では、遊技球の補給(供給)を行うか否かを判定する処理や、補給用の補給ゲート316を開放する処理等を行う。
<玉渡し制御/受け側玉渡し処理>
次に、縦渡し制御処理における受け側玉渡し処理(ステップS201)について説明する。図14(a)は、島内コントローラの受け側玉渡し処理の流れを示したフローチャートである。
受け側玉渡し処理のステップS301では、受け側条件判定処理を行う。詳細は後述するが、この受け側条件判定処理では、第1受け側条件(HALF0)または第2受け側条件(ALL0)が成立したか否かの判定等を行う。ステップ302では、ステップS301の受け側条件判定処理の結果、第1受け側条件(HALF0)または第2受け側条件(ALL0)がONに設定されたか否かを判定し、該当する場合にはステップS303に進んで、受入れ用の補給ゲート316を開放する処理を行った後に処理を終了する。一方、該当しない場合にはステップS304に進んで、受入れ用の補給ゲート316が開放中であるか否かを判定し、開放中の場合にはステップS305に進んで当該補給ゲート316を閉鎖した後に処理を終了し、開放中でない場合には処理を終了する。
<玉渡し制御/渡し側玉渡し処理>
次に、縦渡し制御処理における渡し側玉渡し処理(ステップS202)について説明する。図14(b)は、島内コントローラの渡し側玉渡し処理の流れを示したフローチャートである。
渡し側玉渡し処理のステップS401では、渡し側条件判定処理を行う。詳細は後述するが、この渡し側条件判定処理では、第1渡し側条件(HALF4)または第2渡し側条件(ALL4)が成立したか否かの判定等を行う。ステップ402では、ステップS401の渡し側条件判定処理の結果、第1渡し側条件(HALF4)または第2渡し側条件(ALL4)がONに設定されたか否かを判定し、該当する場合にはステップS403に進んで、補給用の補給ゲート316を開放する処理を行った後に処理を終了する。一方、該当しない場合にはステップS404に進んで、補給用の補給ゲート316が開放中であるか否かを判定し、開放中の場合にはステップS405に進んで当該補給ゲート316を閉鎖した後に処理を終了し、開放中でない場合には処理を終了する。
<玉渡し制御/受け側条件判定処理>
次に、受け側玉渡し処理における受け側条件判定処理(ステップS301)について説明する。図15は、島内コントローラの受け側条件判定処理の流れを示したフローチャートである。
受け側条件判定処理のステップS501では、第1受け側条件と第2受け側条件をOFFに設定した後、ステップS502に進む。ステップS502〜S503では、自ブロックの貯留量レベルの合計がRRC1で規定された数値以下であり、かつ、相手ブロックの貯留量レベルの合計がRGC1で規定された数値以上であるか否かを判定し、該当する場合にはステップS504に進んで第1受け側条件をONに設定した後に処理を終了し、該当しない場合にはステップS505に進む。
ステップS505〜S506では、自ブロックの貯留量レベルの合計がRRC2で規定された数値以下であり、かつ、相手ブロックの貯留量レベルの合計がRGC2で規定された数値以上であるか否かを判定し、該当する場合にはステップS507に進んで第2受け側条件をONに設定した後に処理を終了し、該当しない場合には処理を終了する。
<玉渡し制御/渡し側条件判定処理>
次に、渡し側玉渡し処理における渡し側条件判定処理(ステップS401)について説明する。図16は、島内コントローラの渡し側条件判定処理の流れを示したフローチャートである。
渡し側条件判定処理のステップS601では、第1渡し側条件と第2渡し側条件をOFFに設定した後、ステップS602に進む。ステップS602〜S603では、自ブロックの貯留量レベルの合計がGGC1で規定された数値以上であり、かつ、相手ブロックの貯留量レベルの合計がGRC1で規定された数値以下であるか否かを判定し、該当する場合にはステップS604に進んで第1渡し側条件をONに設定した後に処理を終了し、該当しない場合にはステップS605に進む。
ステップS605〜S606では、自ブロックの貯留量レベルの合計がGGC2で規定された数値以上であり、かつ、相手ブロックの貯留量レベルの合計がGRC2で規定された数値以下であるか否かを判定し、該当する場合にはステップS607に進んで第2渡し側条件をONに設定した後に処理を終了し、該当しない場合には処理を終了する。
<縦渡し制御処理の具体例>
次に、図17を用いて、縦渡し制御処理の具体例について説明する。図17は、縦渡し制御処理によって遊技機島ブロック間で遊技球の受け渡しが行われる様子を時系列で示した図である。なお、図17における黒丸と白丸は、遊技機島における貯留量レベルを示しており、黒丸は貯留量レベル1を、白丸は貯留量レベル0を、それぞれ示している。
ここでは、説明の都合上、遊技店内に2つの遊技機島ブロックBLK1、BLK2があり、遊技機島ブロックBLK1が、島1と島2の2つの遊技機島で構成され、遊技機島ブロックBLK2が、島3〜島5の3つの遊技機島で構成されている例について説明する。なお、遊技機島ブロックの数や、この遊技機島ブロックを構成する遊技機島の数は、本例に限定されないことは言うまでもない。
本例では、遊技機島ブロックBLK2に属する島3の上部タンク212が、遊技機島ブロックBLK1に属する島1の上部タンク212と、2本の渡り樋312、314を介して連通されており、これら渡り樋312、314を介して、遊技機島ブロックBLK1、BLK2間で遊技球を縦渡しできるように構成されている。
図17(a)に示す状態では、遊技機島ブロックBLK1に属する島1、島2の各々の貯留量レベルが0であるため、遊技機島ブロックBLK1の貯留量レベル合計Tsum1は0(=0+0)である。一方、遊技機島ブロックBLK2に属する島3〜島5の各々の貯留量レベルが4であるため、遊技機島ブロックBLK2の貯留量レベル合計Tsum2は12(=4+4+4)である。
また、遊技機島ブロックBLK1に属する島数は2であり、図12や図17に示すように、島数2に対応する玉渡し制御テーブルの8つの条件(RRC1、RGC1、RRC2、RGC2、GRC1、GGC1、GRC2、GGC2)は、1、3、0、2、5、7、6、8である。一方、遊技機島ブロックBLK2に属する島数は3であり、図12や図17に示すように、島数3に対応する玉渡し制御テーブルの8つの条件(RRC1、RGC1、RRC2、RGC2、GRC1、GGC1、GRC2、GGC2)は、2、4、0、2、9、11、10、12である。
これらの条件に基づいて、遊技機島ブロックBLK1に対して受け側玉渡し処理を適用すると、自ブロックの貯留量レベルの合計Tsum1(本例では、0)がRRC1で規定された数値(本例では、1)以下であり、かつ、相手ブロックの貯留量レベルTsum2の合計(本例では、12)がRGC1で規定された数値(本例では、3)以上であることから、第1受け側条件はONに設定される。また、第1受け側条件がONに設定されたことから、第2受け側条件はOFFである。続いて、第1受け側条件がON、第2受け側条件がOFFであることから、受入れ用の補給ゲート316が開放され、遊技機島ブロックBLK1は、遊技機島ブロックBLK2からの遊技球の受け入れが可能な状態となる。
また、遊技機島ブロックBLK1に対して渡し側玉渡し処理を適用すると、自ブロックの貯留量レベルの合計Tsum1(本例では、0)がGGC1で規定された数値(本例では、7)以上ではないことから、第1渡し側条件はOFFであり、自ブロックの貯留量レベルの合計Tsum1(本例では、0)がGGC2で規定された数値(本例では、8)以上ではないことから、第2渡し側条件もOFFである。続いて、第1渡し側条件がOFF、第2渡し側条件がOFFであることから、補給用の補給ゲート316が開放中の場合は当該補給ゲート316が閉鎖され、遊技機島ブロックBLK1は、遊技機島ブロックBLK2への遊技球の補給(供給)が不可能な状態となる。
同様に、遊技機島ブロックBLK2に対して受け側玉渡し処理を適用すると、自ブロックの貯留量レベルの合計Tsum2(本例では、12)がRRC1で規定された数値(本例では、2)以下ではないことから、第1受け側条件はOFFである。また、自ブロックの貯留量レベルの合計Tsum2(本例では、12)がRRC2で規定された数値(本例では、0)以下ではないことから、第2受け側条件もOFFである。続いて、第1受け側条件がOFF、第2受け側条件がOFFであることから、受入れ用の補給ゲート316が開放中の場合は当該補給ゲート316が閉鎖され、遊技機島ブロックBLK2は、遊技機島ブロックBLK1からの遊技球の受け入れが不可能な状態となる。
また、遊技機島ブロックBLK2に対して渡し側玉渡し処理を適用すると、自ブロックの貯留量レベルの合計Tsum2(本例では、12)がGGC1で規定された数値(本例では、11)以上であり、かつ、相手ブロックの貯留量レベルの合計Tsum1(本例では、0)がGRC1で規定された数値(本例では、9)以下であることから、第1渡し側条件はONに設定される。また、第1渡し側条件がONに設定されたことから、第2渡し側条件はOFFである。続いて、第1渡し側条件がON、第2渡し側条件がOFFであることから、補給用の補給ゲート316が開放され、遊技機島ブロックBLK2は、遊技機島ブロックBLK1への遊技球の補給(供給)が可能な状態となる。
すなわち、図17(a)に示す状態においては、受け側玉渡し処理と渡し側玉渡し処理によって、遊技機島ブロックBLK2から遊技機島ブロックBLK1へ遊技球が補給(供給)されることになる。
次に、図17(b)に示す状態では、遊技機島ブロックBLK2から遊技機島ブロックBLK1へ遊技球が補給(供給)されたことで、遊技機島ブロックBLK1に属する島1の貯留量レベルが0から1に上昇し、遊技機島ブロックBLK2に属する島3の貯留量レベルが4から3に下降している。すなわち、遊技機島ブロックBLK1に属する島1の貯留量レベルが1、島2の貯留量レベルが0であるため、遊技機島ブロックBLK1の貯留量レベル合計Tsum1は1(=1+0)である。一方、遊技機島ブロックBLK2に属する島3の貯留量レベルが3、島4、島5の貯留量レベルが4であるため、遊技機島ブロックBLK2の貯留量レベル合計Tsum2は11(=3+4+4)である。なお、実際には、縦渡し制御と並行して横渡し制御が実行されるため、本例のように、島1の貯留量レベルのみが1つ上昇し、島3の貯留量レベルのみが1つ下降することは考えにくいが、貯留量レベルを遊技機島ブロック単位で見た場合には、貯留量レベルが、本例のように推移すると考えても差し支えない(以下、同様)。
図17(b)に示す条件に基づいて、遊技機島ブロックBLK1に対して受け側玉渡し処理と渡し側玉渡し処理を適用すると、第1受け側条件がON、第2受け側条件がOFFであることから、遊技機島ブロックBLK1は、遊技機島ブロックBLK2からの遊技球の受け入れが可能な状態のままとなる。また、第1渡し側条件がOFF、第2渡し側条件がOFFであることから、遊技機島ブロックBLK1は、遊技機島ブロックBLK2への遊技球の補給(供給)が不可能な状態のままとなる。
また、遊技機島ブロックBLK2に対して受け側玉渡し処理と渡し側玉渡し処理を適用すると、第1受け側条件がOFF、第2受け側条件がOFFであることから、遊技機島ブロックBLK2は、遊技機島ブロックBLK1からの遊技球の受け入れが不可能な状態のままとなる。また、第1渡し側条件がON、第2渡し側条件がOFFであることから、遊技機島ブロックBLK2は、遊技機島ブロックBLK1への遊技球の補給(供給)が可能な状態のままとなる。
すなわち、図17(b)に示す状態においては、受け側玉渡し処理と渡し側玉渡し処理によって、遊技機島ブロックBLK2から遊技機島ブロックBLK1へ遊技球が補給(供給)される状態が維持されることになる。
また、島内コントローラ330は、上述の貯留量レベル記録処理(ステップS105)において、変化前の貯留量レベル(本例では、遊技機島ブロックBLK1=0、遊技機島ブロックBLK2=12)と、変化後の貯留量レベル(本例では、遊技機島ブロックBLK1=1、遊技機島ブロックBLK2=11)を時系列で記憶手段(RAM333)に記憶する処理等を行う。
次に、図17(c)に示す状態では、遊技機島ブロックBLK2から遊技機島ブロックBLK1へ遊技球が補給(供給)されたことで、遊技機島ブロックBLK1に属する島1の貯留量レベルが1から2に上昇し、遊技機島ブロックBLK2に属する島3の貯留量レベルが3から2に下降している。すなわち、遊技機島ブロックBLK1に属する島1の貯留量レベルが2、島2の貯留量レベルが0であるため、遊技機島ブロックBLK1の貯留量レベル合計Tsum1は2(=2+0)である。一方、遊技機島ブロックBLK2に属する島3の貯留量レベルが2、島4、島5の貯留量レベルが4であるため、遊技機島ブロックBLK2の貯留量レベル合計Tsum2は10(=2+4+4)である。
これらの条件に基づいて、遊技機島ブロックBLK1に対して受け側玉渡し処理を適用すると、自ブロックの貯留量レベルの合計Tsum1(本例では、2)がRRC1で規定された数値(本例では、1)以下ではないことから、第1受け側条件はONからOFFに変化する。また、自ブロックの貯留量レベルの合計Tsum1(本例では、2)がRRC2で規定された数値(本例では、0)以下ではないことから、第2受け側条件はOFFである。続いて、第1受け側条件がOFF、第2受け側条件がOFFであることから、受入れ用の補給ゲート316が開放中の場合は当該補給ゲート316が閉鎖され、遊技機島ブロックBLK1は、遊技機島ブロックBLK2からの遊技球の受け入れが不可能な状態となる。
また、遊技機島ブロックBLK2に対して渡し側玉渡し処理を適用すると、自ブロックの貯留量レベルの合計Tsum2(本例では、10)がGGC1で規定された数値(本例では、11)以上でないことから、第1渡し側条件はONからOFFに変化する。また、自ブロックの貯留量レベルの合計Tsum2(本例では、10)がGGC2で規定された数値(本例では、12)以上でないことから、第2渡し側条件はOFFである。続いて、第1渡し側条件がOFF、第2渡し側条件がOFFであることから、補給用の補給ゲート316が開放中の場合は当該補給ゲート316が閉鎖され、遊技機島ブロックBLK2は、遊技機島ブロックBLK1への遊技球の補給(供給)が不可能な状態となる。
すなわち、図17(c)に示す状態においては、受け側玉渡し処理と渡し側玉渡し処理によって、遊技機島ブロックBLK2から遊技機島ブロックBLK1への遊技球の補給(供給)が停止されることになる。これにより、遊技機島ブロックBLK1、2間の遊技媒体の縦渡しが完了し、以降、縦渡し制御処理における各条件が成立すると、島内コントローラ330により自動で縦渡しが実行される。このように、最適な受け渡し条件を設定すれば、各遊技機島における遊技媒体の貯留量の自動制御が可能なため、遊技店の店員は、遊技媒体の管理に必要以上に気を使う必要がなく、遊技者に対するサービス等の他の業務に注力することができ、遊技店におけるサービスを充実させることで遊技者の満足度を高めることができる。
また、島内コントローラ330は、上述の貯留量レベル記録処理(ステップS105)において、変化前の貯留量レベル(本例では、遊技機島ブロックBLK1=1、遊技機島ブロックBLK2=11)と、変化後の貯留量レベル(本例では、遊技機島ブロックBLK1=2、遊技機島ブロックBLK2=10)を時系列で記憶手段(RAM333)に記憶する処理等を行う。
<縦渡し制御の条件設定の具体例>
次に、図18を用いて、縦渡し制御の条件設定の具体例について説明する。図18は、縦渡し制御の各種条件を設定するための設定画面の一例を示した図である。
島内コントローラ330は、上述の表示処理(ステップS105)により、各遊技機島ブロックにおける玉渡し制御テーブルの8つの条件(RRC1、RGC1、RRC2、RGC2、GRC1、GGC1、GRC2、GGC2)を設定するための設定画面を、タッチパネルからなる表示装置338に表示することが可能である。
この設定画面における「自ブロック選択」の項目により、特定の遊技機島ブロックの番号が選択された場合には、RAM333に記憶されている玉渡し制御テーブルを取得し、特定の遊技機島ブロックに連結された相手ブロックの情報と、当該相手ブロックに対応する8つの条件(RRC1、RGC1、RRC2、RGC2、GRC1、GGC1、GRC2、GGC2)を表示する。また、8つの条件(RRC1、RGC1、RRC2、RGC2、GRC1、GGC1、GRC2、GGC2)の少なくとも一つの条件に対する変更操作を受け付けた場合には、設定画面の表示を更新するとともに、更新後の条件を玉渡し制御テーブルに設定することで、玉渡し制御テーブルの内容を更新する。
なお、「初期値に戻す」ボタンを設け、当該ボタンが押下操作された場合に、玉渡し制御テーブルの8つの条件(RRC1、RGC1、RRC2、RGC2、GRC1、GGC1、GRC2、GGC2)の初期値(デフォルト値)を取得し、取得した初期値(デフォルト値)を、RAM333に記憶している玉渡し制御テーブルに設定する処理を行ってもよい。このような構成とすれば、受け渡し条件を初期値(デフォルト値)に容易に戻すことができるため、利便性を高めることができる。
<稼働情報に基づく玉渡し制御>
次に、稼働情報に基づく玉渡し制御について詳細に説明する。図19は、稼働情報に基づく玉渡し制御を実現するための各種処理の流れを示すフローチャートである。
この稼働情報に基づく玉渡し制御は、主として、補給管理装置300の島内コントローラ330によるパケット処理(ステップS102)および玉渡し制御条件変更処理(ステップS107)と、稼働管理サーバ30によるパケット処理(ステップS2000)と、遊技用装置(遊技機130、台間機90)による稼働信号出力処理(ステップS3000、S4000)と、によって実現される。
<稼働情報に基づく玉渡し制御/各種処理の流れ>
次に、稼働情報に基づく玉渡し制御を実現するための各種処理の流れについて説明する。遊技用装置(本例では、遊技機130、台間機90)は、稼働信号出力処理のステップS3001(S4001)において、上述の稼働信号(打玉信号、出玉信号、売上信号など)の出力条件が成立した場合に、ステップS3002(S4002)に進んで、出力条件が成立した稼働信号を稼働管理サーバ30に向けて出力する。
遊技機130から出力された稼働信号は、呼出ランプ110においてパケットの形式に変換された後、呼出ランプ110、台コンピュータ70、および島コンピュータ50を経由して、稼働管理サーバ30に送信される。また、台間機90から出力される稼働信号は、台間機90においてパケットの形式に変換された後、台コンピュータ70、および島コンピュータ50を経由して、稼働管理サーバ30に送信される。
稼働管理サーバ30は、パケット処理のステップS2001において、稼働信号を含むパケットを受信したか否かを判定し、該当するパケットを受信した場合には、ステップS2002において、上述の累積稼働情報(上記図6(b)参照)と、遊技状態別稼働情報(上記図6(c)参照)と、稼働履歴情報(上記図7(a)、(b)参照)を必要に応じて更新する。また、次のステップS2003において、稼働情報を島内コントローラ330に向けて出力する。
島内コントローラ330は、パケット処理のステップS1021において、稼働情報を受信したか否かを判定し、稼働情報を受信した場合に、ステップS1022に進んで、稼働情報を記憶手段(本例では、RAM333)に記憶した後、後続の処理に進む。また、島内コントローラ330は、玉渡し制御条件変更処理のステップS1071において、記憶手段(RAM333)に記憶された稼働情報の中に、出玉情報があるか無いかを判定し、出玉情報がある場合にはステップS1072に進んで、出玉情報に基づいて玉渡し制御テーブルの8つの条件(RRC1、RGC1、RRC2、RGC2、GRC1、GGC1、GRC2、GGC2)を更新し、出玉情報が無い場合には後続の処理に進む。
このステップS1071では、例えば、特定の遊技機島ブロックにおいて出玉数が急速に増加した場合に、当該特定の遊技機島ブロックにおいて遊技球の貯留量が減少することが予測されることから、当該特定の遊技機島ブロックに連結された遊技機島ブロックから、当該特定の遊技機島ブロックへ遊技媒体を迅速に補給できるように、玉渡し制御テーブルの8つの条件の見直しを行い、新たな条件を設定する処理等を行う。
<計数実行情報に基づく玉渡し制御>
次に、計数実行情報に基づく玉渡し制御について詳細に説明する。図20は、計数実行情報に基づく玉渡し制御を実現するための各種処理の流れを示すフローチャートである。
この計数実行情報に基づく玉渡し制御は、主として、補給管理装置300の島内コントローラ330によるパケット処理(ステップS102)および玉渡し制御条件変更処理(ステップS107)と、稼働管理サーバ30によるパケット処理(ステップS2000)と、遊技用装置(呼出ランプ110、計数機170、モバイル端末190)による計数実行信号出力処理(ステップS5000)と、によって実現される。
<計数実行情報に基づく玉渡し制御/各種処理の流れ>
次に、計数実行情報に基づく玉渡し制御を実現するための各種処理の流れについて説明する。遊技用装置(本例では、呼出ランプ110、計数機170、または、モバイル端末190)は、計数実行信号出力処理のステップS5001において、計数実行情報信号の出力条件が成立した場合に、ステップS5002に進んで、出力条件が成立した計数実行情報信号を稼働管理サーバ30に向けて出力する。
ここで、計数実行情報信号の出力条件が成立するのは、例えば、呼出ランプ110において精算ボタンが押下操作された場合、計数機170が起動された場合、遊技店の店員等がモバイル端末190を用いて計数が行われる旨の情報を送信した場合等が該当する。
呼出ランプ110から出力された計数実行信号は、パケットの形式に変換された後、呼出ランプ110、台コンピュータ70、および島コンピュータ50を経由して、稼働管理サーバ30に送信される。また、計数機170やモバイル端末190から出力される計数実行信号は、パケットの形式に変換された後、稼働管理サーバ30に送信される。
稼働管理サーバ30は、パケット処理のステップS2004において、計数実行信号を含むパケットを受信したか否かを判定し、該当するパケットを受信した場合には、ステップS2005において、計数実行情報を島内コントローラ330に向けて出力する。
島内コントローラ330は、パケット処理のステップS1023において、計数実行情報を受信したか否かを判定し、計数実行情報を受信した場合に、ステップS1024に進んで、計数実行情報を記憶手段(本例では、RAM333)に記憶した後、後続の処理に進む。また、島内コントローラ330は、玉渡し制御条件変更処理のステップS1073において、記憶手段(RAM333)に計数実行情報が記憶されているか否かを判定し、記憶されている場合にはステップS1074に進んで、計数実行情報に基づいて玉渡し制御条件を変更し、記憶されていない場合には後続の処理に進む。
このステップS1074では、例えば、遊技媒体の計数が行われることを把握した場合に、当該特定の遊技機島ブロックにおいて遊技球の貯留量が増加することが予測されることから、当該特定の遊技機島ブロックから、当該特定の遊技機島ブロックに連結された遊技機島ブロックへ遊技媒体を迅速に補給できるように、玉渡し制御テーブルの8つの条件の見直しを行い、新たな条件を設定する処理等を行う。
<本願発明1>
以上説明したように、本願発明1の実施形態に係る遊技管理装置(例えば、図1に示す補給管理装置300)は、複数の遊技機(例えば、図1に示す遊技機130)が設置可能な遊技機島(例えば、図8に示す遊技機島210)と、前記遊技機島における遊技媒体の管理を行う遊技媒体管理装置(例えば、図11に示す移送装置320)と、を有して構成された遊技管理装置であって、前記遊技機島は、前記遊技媒体を貯留可能な遊技媒体貯留手段(例えば、図8〜図10に示す上部タンク212)と、前記遊技媒体貯留手段に貯留された遊技媒体の貯留量を検知可能な遊技媒体貯留量検知手段(例えば、図9に示す玉量センサ345)と、を備え、遊技媒体の受け渡しが可能な複数の前記遊技機島によって遊技機島ブロック(例えば、図10に示す遊技機島ブロックBLK〜BLK3)を形成可能であり、前記遊技媒体管理装置は、前記遊技機島間または前記遊技機島ブロック間において遊技媒体の受け渡しを行うことが可能な遊技媒体受け渡し手段(例えば、図9に示す渡り樋302、304、図10に示す渡り樋312、314)と、前記遊技機島ブロック間において受け渡しが可能な遊技媒体に関する条件を受け渡し条件(例えば、図12に示す玉渡し制御テーブルで規定される各条件)として記憶可能な受け渡し条件記憶手段(例えば、図11に示すRAM333)と、前記受け渡し条件と前記遊技機島における遊技媒体の貯留量とに基づいて、前記遊技媒体受け渡し手段による遊技媒体の受け渡し量を調整する受け渡し量調整手段(例えば、図13に示す縦渡し制御処理、図10に示す補給ゲート316)と、を備え、前記受け渡し条件を変更可能な受け渡し条件変更手段(例えば、図11に示す島内コントローラ330の入力装置337、図1に示すクライアントPC46、保守管理コンピュータ15、モバイル端末190)を備える、ことを特徴とする遊技管理装置である。
本願発明1の実施形態に係る遊技管理装置によれば、遊技機島に設置された遊技機の種類や出玉状況等に応じて、遊技機島ブロック間において受け渡しが可能な遊技媒体に関する条件(受け渡し条件)を変更することができるため、各遊技機島における遊技媒体の貯留量を簡易かつ適切に維持することができ、従来よりも遊技媒体の管理負担を軽減することができる。また、遊技店の営業中においても受け渡し条件を調整することが可能なため、営業日の状況(例えば、土日や祝祭日、天候、気温、新しい遊技機の導入、遊技機の入れ替え、人気機種の有無等)に応じた、よりきめ細やかで柔軟な運用が可能となる。また、最適な受け渡し条件を設定すれば、各遊技機島における遊技媒体の貯留量の自動制御が可能なため、遊技店の店員は、遊技媒体の管理に必要以上に気を使う必要がなく、遊技者に対するサービス等の他の業務に注力することができ、遊技店におけるサービスを充実させることで遊技者の満足度を高めることができる。
また、前記受け渡し条件は、前記遊技機島ブロックに属する前記遊技機島の数(例えば、図12に示す玉渡し制御テーブルでは1〜23)によって規定される条件であってもよい。このような構成とすれば、遊技店内のレイアウト変更等によって遊技機島ブロックにおける遊技機島の数が変更になった場合であっても、受け渡し条件を容易に変更することができるため、利便性を高めることができる。なお、前記受け渡し条件は、前記遊技機島ブロックに属する前記遊技機島の数によって規定される条件に限定されず、例えば、前記受け渡し条件は、前記遊技機島ブロックに属する前記遊技機の数によって規定される条件であってもよい。
また、前記受け渡し条件は、所定の遊技機島ブロック(例えば、図15や図16に示す自ブロック)における遊技媒体の貯留量と、該所定の遊技機島ブロックとの間で遊技媒体の受け渡しを行う遊技機島ブロック(例えば、図15や図16に示す相手ブロック)における遊技媒体の貯留量と、によって規定される条件であってもよい。このような構成とすれば、遊技媒体の受け渡しが行われる双方の遊技機島ブロックの状況(例えば、遊技機島に設置された遊技機の種類や出玉状況等)に応じて、よりきめ細やかな運用が可能となる。
また、前記受け渡し条件は、前記遊技機島ブロック毎(例えば、図17に示す遊技機島ブロックBLK1、BLK2毎)に設定または変更が可能な条件であってもよい。このような構成とすれば、遊技店内の各遊技機島ブロックの状況(例えば、遊技機島に設置された遊技機の種類や出玉状況等)に応じて、よりきめ細やかな運用が可能となる。
また、前記遊技媒体管理装置は、前記遊技機から出力される稼働情報(例えば、図4に示す稼働信号に対応する稼働情報)を取得可能な稼働情報取得手段(例えば、図19に示す、島内コントローラ330のパケット処理(ステップ102))を備え、前記受け渡し条件変更手段は、前記遊技機の稼働情報に基づいて前記受け渡し条件を変更可能であり(例えば、図19に示す、島内コントローラ330の玉渡し制御条件変更処理(ステップ107))、前記遊技媒体管理装置における前記受け渡し量調整手段は、変更後の前記受け渡し条件に基づいて、前記遊技媒体受け渡し手段による遊技媒体の受け渡し量を調整するように構成してもよい。このような構成とすれば、遊技機島に設置された遊技機の出玉状況等に応じて、受け渡し条件を見直すことができるため、従来よりも遊技媒体の管理負担を軽減することができるとともに、遊技機の出玉状況等に応じて、遊技機島における遊技媒体の受け渡しを迅速に行うことができる。また、遊技店の営業中においても受け渡し条件を調整することが可能なため、営業日の状況(例えば、土日や祝祭日、時間帯、天候、気温、新しい遊技機の導入、遊技機の入れ替え、人気機種の有無等)に応じた、よりきめ細やかで柔軟な運用が可能となる。
また、前記遊技媒体管理装置における前記受け渡し量調整手段は、前記遊技機の稼働状況(例えば、稼働の有無や稼働率の高低)に基づいて、前記遊技媒体受け渡し手段による遊技媒体の受け渡し量を調整するように構成してもよい。このような構成とすれば、遊技機島に設置された遊技機の稼働状況に基づいて受け渡し量を調整できるため、遊技機島における遊技媒体の受け渡しを迅速かつ効率的に行うことができる。
また、前記受け渡し条件変更手段によって変更された前記受け渡し条件を該受け渡し条件の初期値(例えば、図13に示す島内コントローラメイン処理の初期設定処理(ステップ101)において設定する初期値(デフォルト値))に設定することが可能な受け渡し条件初期値設定手段を備えていてもよい。このような構成とすれば、受け渡し条件を初期値(デフォルト値)に戻すことがいつでもできるため、利便性を高めることができるとともに、様々な受け渡し条件を試行することで、より精密な運用が可能となる。
また、本願発明1に係る実施形態に係る遊技管理システム(例えば、図1に示す遊技管理システム10)は、上述の遊技管理装置(例えば、図1に示す補給管理装置300)と、前記遊技媒体管理装置と相互に通信可能な管理端末(例えば、図1に示すクライアントPC)と、を有して構成された遊技管理システムであって、前記受け渡し条件変更手段は前記管理端末に備えられ、該管理端末によって前記受け渡し条件を変更可能に構成されている、ことを特徴とする遊技管理システムである。
本願発明1に係る実施形態に係る遊技管理システムによれば、遊技機島から離れた場所(例えば、遊技店の事務所、他の遊技店、遊技用装置の保守会社、データセンタ等)からも受け渡し条件を変更可能なため、受け渡し条件を変更するために遊技機島まで赴く必要がなく、遊技店の店員や保守管理会社等の利便性を高めることができる。
また、前記遊技機の稼働情報の履歴(例えば、図6(b)に示す累積稼働情報、図6(c)に示す遊技状態別稼働情報、図7に示す稼働履歴情報)を記憶可能な稼働情報履歴記憶端末(例えば、図1に示す稼働管理サーバ)を備え、前記遊技媒体管理装置における前記稼働情報取得手段は、前記稼働情報履歴記憶端末から前記遊技機の稼働情報を取得するように構成してもよい。このような構成とすれば、履歴として記憶された過去の稼働情報を用いて受け渡し条件を設定することが可能なため、よりきめ細やかに遊技管理装置の制御を行うことができる。
また、前記遊技機の稼働情報には、該遊技機から払い出される遊技媒体の数量(例えば、出玉数)が含まれていてもよい。このような構成とすれば、遊技機からの遊技媒体の払い出し状況に応じて、よりきめ細やかに遊技管理装置の制御を行うことができる。
<本願発明2>
以上説明したように、本願発明2の実施形態に係る遊技管理装置(例えば、図1に示す補給管理装置300)は、複数の遊技機(例えば、図1に示す遊技機130)が設置可能な遊技機島(例えば、図8に示す遊技機島210)と、前記遊技機島における遊技媒体の管理を行う遊技媒体管理装置(例えば、図11に示す移送装置320)と、を有して構成された遊技管理装置であって、前記遊技機島は、前記遊技媒体を貯留可能な遊技媒体貯留手段(例えば、図8〜図10に示す上部タンク212)と、前記遊技媒体貯留手段に貯留された遊技媒体の貯留量を検知可能な遊技媒体貯留量検知手段(例えば、図9に示す玉量センサ345)と、を備え、遊技媒体の受け渡しが可能な複数の前記遊技機島によって遊技機島ブロック(例えば、図10に示す遊技機島ブロックBLK〜BLK3)を形成可能であり、前記遊技媒体管理装置は、前記遊技機島間または前記遊技機島ブロック間において遊技媒体の受け渡しを行うことが可能な遊技媒体受け渡し手段(例えば、図9に示す渡り樋302、304、図10に示す渡り樋312、314)と、前記遊技機島ブロック間において受け渡しが可能な遊技媒体に関する条件を受け渡し条件(例えば、図12に示す玉渡し制御テーブルで規定される各条件)として記憶可能な受け渡し条件記憶手段(例えば、図11に示すRAM333)と、遊技の稼働に関する遊技稼働情報(例えば、図4に示す稼働信号に対応する稼働情報や、遊技媒体の受け渡し量)のうちの出玉情報を取得可能な遊技稼働情報取得手段(例えば、図19に示す、島内コントローラ330のパケット処理(ステップ102))と、前記受け渡し条件と前記遊技機島における遊技媒体の貯留量とに基づいて、前記遊技媒体受け渡し手段による遊技媒体の受け渡し量を調整する受け渡し量調整手段(例えば、図13に示す縦渡し制御処理、図10に示す補給ゲート316)と、を備え、前記受け渡し条件と前記出玉情報とに基づいて(例えば、特定の遊技機島における遊技媒体の貯留量の減少が予測される場合に)、新たな前記受け渡し条件を導出することが可能な受け渡し条件導出手段を備えることを特徴とする遊技管理装置である。
本願発明2の実施形態に係る遊技管理装置によれば、遊技機島に設置された遊技機の種類や出玉状況等に応じて、遊技機島ブロック間において受け渡しが可能な遊技媒体に関する条件(受け渡し条件)を見直すことができるため、従来よりも遊技媒体の管理負担を軽減することができるとともに、遊技機の出玉状況等に応じて貯留量の減少を事前に把握し、遊技機島における遊技媒体の受け渡しを迅速に行うことができる。また、遊技店の営業中においても受け渡し条件を調整することが可能なため、営業日の状況(例えば、土日や祝祭日、時間帯、天候、気温、新しい遊技機の導入、遊技機の入れ替え、人気機種の有無等)に応じた、よりきめ細やかで柔軟な運用が可能となる。また、最適な受け渡し条件を設定すれば、各遊技機島における遊技媒体の貯留量の自動制御が可能なため、遊技店の店員は、遊技媒体の管理に必要以上に気を使う必要がなく、遊技者に対するサービス等の他の業務に注力することができ、遊技店におけるサービスを充実させることで遊技者の満足度を高めることができる。
また、前記遊技媒体管理装置における前記受け渡し量調整手段は、前記受け渡し条件導出手段によって導出された新たな受け渡し条件に基づいて、前記遊技媒体受け渡し手段による遊技媒体の受け渡し量を調整するように構成してもよい。このような構成とすれば、遊技機島に設置される遊技機の出玉状況等に応じて、遊技機島における遊技媒体の受け渡しを迅速に行うことができる。
また、前記遊技媒体管理装置は、前記受け渡し条件を変更可能な受け渡し条件変更手段(例えば、図11に示す島内コントローラ330の入力装置337、図1に示すクライアントPC46、保守管理コンピュータ15、モバイル端末190)を備え、前記遊技媒体管理装置における前記受け渡し条件変更手段は、遊技店の営業中に前記受け渡し条件を変更可能であってもよい。このような構成とすれば、遊技店の営業中においても受け渡し条件を調整することが可能なため、営業日の状況(例えば、土日や祝祭日、時間帯、天候、気温、新しい遊技機の導入、遊技機の入れ替え、人気機種の有無等)に応じた、よりきめ細やかで柔軟な運用が可能となる。
なお、受け渡し条件変更手段は、高稼働モード(例えば、遊技機から払い出しされる遊技媒体が閾値よりも多い場合に設定されるモード)、標準モード(例えば、遊技機から払い出しされる遊技媒体が閾値近傍の場合に設定されるモード)、低稼働モード(例えば、遊技機から払い出しされる遊技媒体が閾値よりも少ない場合に設定されるモード)、循環モード(例えば、遊技機島において遊技媒体を循環させたい場合に設定されるモード)、高湿度モード(例えば、湿度が高い日に遊技媒体を循環させたい場合に設定されるモード)、研磨モード(例えば、遊技媒体を研磨したい場合に設定されるモード)等の複数のモードを備えていてもよい。
また、前記遊技媒体管理装置における前記受け渡し条件変更手段は、所定の営業日において前記受け渡し条件導出手段によって導出された新たな受け渡し条件に基づいて、前記所定の営業日以降の営業日における前記受け渡し条件を設定可能であってもよい。このような構成とすれば、過去の受け渡し条件に基づいて新たな受け渡し条件を設定することが可能なため、過去の実績等に基づいた、より精密な運用が可能となる。
また、前記受け渡し条件変更手段によって変更された前記受け渡し条件を該受け渡し条件の初期値(例えば、図13に示す島内コントローラメイン処理の初期設定処理(ステップ101)において設定する初期値(デフォルト値))に設定することが可能な受け渡し条件初期値設定手段を備えていてもよい。このような構成とすれば、受け渡し条件を初期値(デフォルト値)に戻すことがいつでもできるため、利便性を高めることができるとともに、様々な受け渡し条件を試行することで、より精密な運用が可能となる。
また、前記遊技媒体管理装置における前記受け渡し量調整手段は、前記遊技機の稼働状況(例えば、稼働の有無や稼働率の高低)に基づいて、前記遊技媒体受け渡し手段による遊技媒体の受け渡し量を調整するように構成してもよい。このような構成とすれば、遊技機島に設置された遊技機の稼働状況に基づいて受け渡し量を調整できるため、遊技機島における遊技媒体の受け渡しを迅速かつ効率的に行うことができる。
また、前記遊技稼働情報には、前記遊技機から出力される稼働情報の履歴(例えば、図6(b)に示す累積稼働情報、図6(c)に示す遊技状態別稼働情報、図7に示す稼働履歴情報)と、前記遊技媒体受け渡し手段による遊技媒体の受け渡し量の履歴と、からなる遊技情報履歴情報が含まれ、前記受け渡し条件導出手段は、前記受け渡し条件と前記遊技情報履歴情報とに基づいて、前記新たな受け渡し条件を導出することが可能であってもよい。このような構成とすれば、履歴として記憶された過去の遊技稼働情報を用いて受け渡し条件を設定することが可能なため、よりきめ細やかな玉渡し制御を行うことができる。
また、前記受け渡し条件は、前記遊技機島ブロックに属する前記遊技機島の数(例えば、図12に示す玉渡し制御テーブルでは1〜23)によって規定される条件であってもよい。このような構成とすれば、遊技店内のレイアウト変更等によって遊技機島ブロックにおける遊技機島の数が変更になった場合であっても、受け渡し条件を容易に変更することができるため、利便性を高めることができる。なお、前記受け渡し条件は、前記遊技機島ブロックに属する前記遊技機島の数によって規定される条件に限定されず、例えば、前記受け渡し条件は、前記遊技機島ブロックに属する前記遊技機の数によって規定される条件であってもよい。
また、前記受け渡し条件は、所定の遊技機島ブロック(例えば、図15や図16に示す自ブロック)における遊技媒体の貯留量と、該所定の遊技機島ブロックとの間で遊技媒体の受け渡しを行う遊技機島ブロック(例えば、図15や図16に示す相手ブロック)における遊技媒体の貯留量と、によって規定される条件であってもよい。このような構成とすれば、遊技媒体の受け渡しが行われる双方の遊技機島ブロックの状況(例えば、遊技機島に設置された遊技機の種類や出玉状況等)に応じて、よりきめ細やかな運用が可能となる。
また、前記受け渡し条件は、前記遊技機島ブロック毎(例えば、図17に示す遊技機島ブロックBLK1、BLK2毎)に設定または変更が可能な条件であってもよい。このような構成とすれば、遊技店内の各遊技機島ブロックの状況(例えば、遊技機島に設置された遊技機の種類や出玉状況等)に応じて、よりきめ細やかな運用が可能となる。
また、本願発明2に係る実施形態に係る遊技管理システム(例えば、図1に示す遊技管理システム10)は、上述の遊技管理装置(例えば、図1に示す補給管理装置300)と、前記遊技媒体管理装置と相互に通信可能な管理端末(例えば、図1に示すクライアントPC)と、を有して構成された遊技管理システムであって、前記受け渡し条件導出手段は前記管理端末に備えられ、該管理端末によって新たな前記受け渡し条件を導出することが可能に構成されている、ことを特徴とする遊技管理システムである。
本願発明2に係る実施形態に係る遊技管理システムによれば、遊技機島から離れた場所(例えば、遊技店の事務所、他の遊技店、遊技用装置の保守会社、データセンタ等)からも受け渡し条件の調整が可能なため、受け渡し条件を調整するために遊技機島まで赴く必要がなく、遊技店の店員や保守管理会社等の利便性を高めることができる。
また、前記遊技機の稼働情報の履歴(例えば、図6(b)に示す累積稼働情報、図6(c)に示す遊技状態別稼働情報、図7に示す稼働履歴情報)を記憶可能な稼働情報履歴記憶端末(例えば、図1に示す稼働管理サーバ)を備え、前記遊技媒体管理装置における前記遊技稼働情報取得手段は、前記稼働情報履歴記憶端末から前記遊技機の稼働情報を取得するように構成してもよい。このような構成とすれば、履歴として記憶された過去の稼働情報を用いて受け渡し条件を設定することが可能なため、よりきめ細やかに遊技管理装置の制御を行うことができる。
また、前記遊技機の稼働情報には、該遊技機から払い出される遊技媒体の数量(例えば、出玉数)が含まれていてもよい。このような構成とすれば、遊技機からの遊技媒体の払い出し状況に応じて、よりきめ細やかに遊技管理装置の制御を行うことができる。
<本願発明3>
以上説明したように、本願発明3−1の実施形態に係る遊技管理装置(例えば、図1に示す補給管理装置300)は、複数の遊技機(例えば、図1に示す遊技機130)が設置可能な遊技機島(例えば、図8に示す遊技機島210)と、前記遊技機島における遊技媒体の管理を行う遊技媒体管理装置(例えば、図11に示す移送装置320)と、を有して構成された遊技管理装置であって、前記遊技機島は、前記遊技媒体を貯留可能な遊技媒体貯留手段(例えば、図8〜図10に示す上部タンク212)と、前記遊技媒体貯留手段に貯留された遊技媒体の貯留量を検知可能な遊技媒体貯留量検知手段(例えば、図9に示す玉量センサ345)と、遊技媒体を計数可能な遊技媒体計数手段(例えば、図1に示す計数機170(島端計数機、各台計数機))と、を備え、遊技媒体の受け渡しが可能な複数の前記遊技機島によって遊技機島ブロック(例えば、図10に示す遊技機島ブロックBLK〜BLK3)を形成可能であり、前記遊技媒体管理装置は、前記遊技機島間または前記遊技機島ブロック間において遊技媒体の受け渡しを行うことが可能な遊技媒体受け渡し手段(例えば、図9に示す渡り樋302、304、図10に示す渡り樋312、314)と、前記遊技機島ブロック間において受け渡しが可能な遊技媒体に関する条件を受け渡し条件(例えば、図12に示す玉渡し制御テーブルで規定される各条件)として記憶可能な受け渡し条件記憶手段(例えば、図11に示すRAM333)と、前記遊技媒体計数手段によって遊技者が遊技媒体を計数する旨の計数実行情報を取得可能な計数実行情報取得手段(例えば、図20に示す、島内コントローラのパケット処理(ステップ102))と、前記受け渡し条件と前記遊技機島における遊技媒体の貯留量とに基づいて、前記遊技媒体受け渡し手段による遊技媒体の受け渡し量を調整する受け渡し量調整手段(例えば、図13に示す縦渡し制御処理、図10に示す補給ゲート316)と、を備え、前記受け渡し条件と前記計数実行情報とに基づいて(例えば、特定の遊技機島における遊技媒体の貯留量の増加が予測される場合に)、新たな前記受け渡し条件を導出することが可能な受け渡し条件導出手段を備える、ことを特徴とする遊技管理装置である。
本願発明3−1の実施形態に係る遊技管理装置によれば、計数機等を介して遊技機島に投入される遊技媒体の量等に応じて、遊技機島ブロック間において受け渡しが可能な遊技媒体に関する条件(受け渡し条件)を変更することができるため、従来よりも遊技媒体の管理負担を軽減することができるとともに、遊技機島に投入される可能性のある遊技媒体の量等に応じて貯留量の増加を事前に把握し、遊技機島における遊技媒体の受け渡しを迅速に行うことができる。また、最適な受け渡し条件を設定すれば、各遊技機島における遊技媒体の貯留量の自動制御が可能なため、遊技店の店員は、遊技媒体の管理に必要以上に気を使う必要がなく、遊技者に対するサービス等の他の業務に注力することができ、遊技店におけるサービスを充実させることで遊技者の満足度を高めることができる。また、遊技機島に投入される可能性のある遊技媒体の量等に応じて揚送装置等の他の装置を駆動することができるため、遊技機島において遊技媒体の循環を円滑に行うことができる。
また、本願発明3−2の実施形態に係る遊技管理装置(例えば、図1に示す補給管理装置300)は、複数の遊技機(例えば、図1に示す遊技機130)が設置可能な遊技機島(例えば、図8に示す遊技機島210)と、前記遊技機島における遊技媒体の管理を行う遊技媒体管理装置(例えば、図11に示す移送装置320)と、を有して構成された遊技管理装置であって、前記遊技機島は、前記遊技媒体を貯留可能な遊技媒体貯留手段(例えば、図8〜図10に示す上部タンク212)と、前記遊技媒体貯留手段に貯留された遊技媒体の貯留量を検知可能な遊技媒体貯留量検知手段(例えば、図9に示す玉量センサ345)と、遊技媒体を計数可能な遊技媒体計数手段(例えば、図1に示す計数機170(島端計数機、各台計数機))と、を備え、遊技媒体の受け渡しが可能な複数の前記遊技機島によって遊技機島ブロック(例えば、図10に示す遊技機島ブロックBLK〜BLK3)を形成可能であり、前記遊技媒体管理装置は、前記遊技機島間または前記遊技機島ブロック間において遊技媒体の受け渡しを行うことが可能な遊技媒体受け渡し手段(例えば、図9に示す渡り樋302、304、図10に示す渡り樋312、314)と、前記遊技機島ブロック間において受け渡しが可能な遊技媒体に関する条件を受け渡し条件(例えば、図12に示す玉渡し制御テーブルで規定される各条件)として記憶可能な受け渡し条件記憶手段(例えば、図11に示すRAM333)と、遊技者が獲得した遊技媒体の数量に関する遊技媒体数量情報(例えば、図6(b)や図7に示す累積出玉数や、図6(c)に示す状態別出玉数)を取得可能な遊技媒体数量情報取得手段(例えば、図19に示す、島内コントローラのパケット処理(ステップ102))と、前記受け渡し条件と前記遊技機島における遊技媒体の貯留量とに基づいて、前記遊技媒体受け渡し手段による遊技媒体の受け渡し量を調整する受け渡し量調整手段(例えば、図13に示す縦渡し制御処理、図10に示す補給ゲート316)と、を備え、前記受け渡し条件と前記遊技媒体数量情報とに基づいて(例えば、特定の遊技機島における遊技媒体の貯留量の増加が予測される場合に)、新たな前記受け渡し条件を導出することが可能な受け渡し条件導出手段を備える、ことを特徴とする遊技管理装置である。
本願発明3−2の実施形態に係る遊技管理装置によれば、遊技者が獲得した遊技媒体の量等に応じて、遊技機島ブロック間において受け渡しが可能な遊技媒体に関する条件(受け渡し条件)を変更することができるため、従来よりも遊技媒体の管理負担を軽減することができるとともに、遊技機島に投入される可能性のある遊技媒体の量等に応じて貯留量の増加を事前に把握し、遊技機島における遊技媒体の受け渡しを迅速に行うことができる。また、最適な受け渡し条件を設定すれば、各遊技機島における遊技媒体の貯留量の自動制御が可能なため、遊技店の店員は、遊技媒体の管理に必要以上に気を使う必要がなく、遊技者に対するサービス等の他の業務に注力することができ、遊技店におけるサービスを充実させることで遊技者の満足度を高めることができる。また、遊技機島に投入される可能性のある遊技媒体の量等に応じて揚送装置等の他の装置を駆動することができるため、遊技機島において遊技媒体の循環を円滑に行うことができる。
また、前記計数実行情報または前記遊技媒体数量情報と前記遊技機島における遊技媒体の貯留量とに基づいて、複数の前記遊技媒体計数手段の中から遊技媒体の計数に最も適した前記遊技媒体計数手段を特定することが可能な計数手段特定手段(例えば、図1に示すモバイル端末190による表示や、図5に示す台間機90の表示手段97)を備えてもよい。このような構成とすれば、遊技媒体の計数を円滑に行うことで遊技者を必要以上に待たせるようなことがなく、遊技者の満足度を高めることができる。
なお、特定された遊技媒体計数手段の使用権限を有する遊技者を認証する認証手段(例えば、会員カードの挿入、認証コードの入力等)をさらに設けてもよく、この場合、使用権限を有しない遊技者が計数をしようとした場合に、特定された遊技媒体計数手段では計数を不能にしたり、当該遊技者のために新たな遊技媒体計数手段を特定したりするように構成してもよい。また、計数に要する時間を算出可能な計数時間算出手段を備え、当該時間が所定時間を超える場合に、遊技者に告知するようにしたり、遊技者を特定の待機場所(例えば、休憩所や喫煙所)に促したりするように構成してもよい。
また、前記遊技媒体管理装置における前記受け渡し量調整手段は、前記受け渡し条件導出手段によって導出された新たな受け渡し条件に基づいて、前記遊技媒体受け渡し手段による遊技媒体の受け渡し量を調整するように構成してもよい。このような構成とすれば、遊技者が獲得した遊技媒体の量等に応じて、遊技機島における遊技媒体の受け渡しを迅速に行うことができる。
また、前記受け渡し条件は、前記遊技機島ブロックに属する前記遊技機島の数(例えば、図12に示す玉渡し制御テーブルでは1〜23)によって規定される条件であってもよい。このような構成とすれば、遊技店内のレイアウト変更等によって遊技機島ブロックにおける遊技機島の数が変更になった場合であっても、受け渡し条件を容易に変更することができるため、利便性を高めることができる。なお、前記受け渡し条件は、前記遊技機島ブロックに属する前記遊技機島の数によって規定される条件に限定されず、例えば、前記受け渡し条件は、前記遊技機島ブロックに属する前記遊技機の数によって規定される条件であってもよい。
また、前記受け渡し条件は、所定の遊技機島ブロック(例えば、図15や図16に示す自ブロック)における遊技媒体の貯留量と、該所定の遊技機島ブロックとの間で遊技媒体の受け渡しを行う遊技機島ブロック(例えば、図15や図16に示す相手ブロック)における遊技媒体の貯留量と、によって規定される条件であってもよい。このような構成とすれば、遊技媒体の受け渡しが行われる双方の遊技機島ブロックの状況(例えば、遊技機島に設置された遊技機の種類や出玉状況等)に応じて、よりきめ細やかな運用が可能となる。
また、前記受け渡し条件は、前記遊技機島ブロック毎(例えば、図17に示す遊技機島ブロックBLK1、BLK2毎)に設定または変更が可能な条件であってもよい。このような構成とすれば、遊技店内の各遊技機島ブロックの状況(例えば、遊技機島に設置された遊技機の種類や出玉状況等)に応じて、よりきめ細やかな運用が可能となる。
また、本願発明3に係る実施形態に係る遊技管理システム(例えば、図1に示す遊技管理システム10)は、上述の遊技管理装置(例えば、図1に示す補給管理装置300)と、前記遊技媒体管理装置と相互に通信可能な管理端末(例えば、図1に示すクライアントPC)と、を有して構成された遊技管理システムであって、前記受け渡し条件導出手段は前記管理端末に備えられ、該管理端末によって新たな前記受け渡し条件を導出することが可能に構成されている、ことを特徴とする遊技管理システムである。
本願発明3に係る実施形態に係る遊技管理システムによれば、遊技機島から離れた場所(例えば、遊技店の事務所、他の遊技店、遊技用装置の保守会社、データセンタ等)からも受け渡し条件の調整が可能なため、受け渡し条件を調整するために遊技機島まで赴く必要がなく、遊技店の店員や保守管理会社等の利便性を高めることができる。
また、前記遊技機の稼働情報の履歴(例えば、図6(b)に示す累積稼働情報、図6(c)に示す遊技状態別稼働情報、図7に示す稼働履歴情報)を記憶可能な稼働情報履歴記憶端末(例えば、図1に示す稼働管理サーバ)を備え、前記遊技媒体管理装置における前記遊技稼働情報取得手段は、前記稼働情報記憶端末から前記遊技機の稼働情報を取得するように構成してもよい。このような構成とすれば、履歴として記憶された過去の稼働情報を用いて受け渡し条件を設定することが可能なため、よりきめ細やかに遊技管理装置の制御を行うことができる。
また、前記計数実行情報を送信可能な携帯端末(例えば、図1に示すモバイル端末190)を備え、前記遊技媒体管理装置における前記計数実行情報取得手段は、前記携帯端末から前記計数実行情報を取得するように構成してもよい。このような構成とすれば、遊技媒体の計数を円滑に行うことで遊技者を必要以上に待たせるようなことがなく、遊技者の満足度を高めることができる。
また、前記遊技機の稼働情報の履歴(例えば、図6(b)に示す累積稼働情報、図6(c)に示す遊技状態別稼働情報、図7に示す稼働履歴情報)を記憶可能な稼働情報履歴記憶端末(例えば、図1に示す稼働管理サーバ30)を備え、前記遊技媒体管理装置における前記遊技媒体数量情報取得手段は、前記稼働情報履歴記憶端末から前記遊技媒体数量情報を取得してもよい。このような構成とすれば、履歴として記憶された過去の稼働情報を用いて遊技媒体得数量情報を取得することが可能なため、よりきめ細やかに遊技管理装置の制御を行うことができる。
また、前記遊技媒体数量情報は、前記遊技機から払い出される遊技媒体の数量(例えば、出玉数)であってもよい。このような構成とすれば、遊技機からの遊技媒体の払い出し状況に応じて、よりきめ細やかに遊技管理装置の制御を行うことができる。
なお、本発明の実施形態に記載された作用および効果は、本発明から生じる最も好適な作用および効果を列挙したに過ぎず、本発明による作用および効果は、本発明の実施形態に記載されたものに限定されるものではない。また、本発明の実施形態に記載した複数の構成のうち、1つの構成に記載している内容を、他の構成に適用することで、より一層、効果を高めることができる場合がある。また、一の実施形態に記載した構成を、他の実施形態に記載した構成に適用することで、より一層、効果を高めることができる場合がある。