本明細書中において、「持玉」とは遊技客が遊技において獲得した遊技媒体を示すデータであって、その当日中(遊技店の閉店時刻より前の時間)にのみ遊技に再度供することができるものをいう。なお、「持玉数」とは、遊技客が遊技により獲得した遊技媒体数をいう。また、「貯玉」とは、遊技客が遊技店に預け入れた遊技媒体を示すデータであって、翌日以降(遊技店の閉店時刻より後の時間)も遊技に再度供することができるものをいう。なお、「貯玉数」とは、遊技客が遊技店に預け入れた遊技媒体数をいう。持玉は、一般遊技客及び会員遊技客の双方が使用可能であり、遊技機を移動した場合などに使用される。貯玉は、原則として会員遊技客のみが使用可能であり、獲得した遊技媒体を翌日以降、遊技機の遊技に用いる場合に使用される。
<本実施例に係る自己申告プログラムの概要>
まず、本実施例に係る自己申告プログラム(以下、「自己申告PG」と言う)の概要について説明する。図1は、本実施例に係る自己申告PGの概要を説明するための説明図である。図2は、本実施例に係る遊技実績管理システムの特徴を説明するための説明図である。
まず、図1を用いて、本実施例に係る自己申告の概要について説明する。図1では、自己申告PGへの参加者(以下、「PG参加者」と言う)の登録、PG参加者の遊技実績の検知及び設定上限値超過の場合の通知を図示している。なお、少なくとも遊技店の出入口には、カメラ100が設けられているものとする。
図1に示すように、PG参加者は、自らの携帯端末210を用いて遊技店内の会員管理装置にアクセスして、携帯端末210上で自己申告PGへの参加申請の手続きを行う(S11)。この参加申請を行う際には、少なくとも「遊技客の顔画像」、「遊技客が遊技を行う登録遊技店」、「登録遊技店における会員カードのカードID」及び「遊技上限値」が登録される。遊技客の顔画像は、携帯端末210に設けられたカメラで撮像する。遊技上限値には、例えば、1ヶ月間の遊技店への来店回数、1日における遊技店での滞在時間、1日における遊技での使用金額等の上限値が含まれる。
具体的には、携帯端末210から所定のHTTPサーバにアクセスして自己申告プログラムのアプリをダウンロードし、携帯端末210上でアプリを起動して所定の操作を行うことによって参加申請の手続きを行う。これにより、外部管理装置200は、該参加申請を行ったPG参加者の遊技上限値等の情報を登録する(S12)。なお、ここでは遊技客自身が参加申請を行う場合について説明するが、本人の同意を得ることを条件に家族が参加申請を行うこともできる。
そして、PG参加者が、上記の参加申請後に遊技店に入店したならば、遊技店のカメラ100により遊技客の顔画像を撮像し、この遊技客の顔画像をあらかじめ登録したPG参加者の顔画像と照合してPG参加者の来店を検知する(S13)。このように、PG参加者の遊技店への来店は、カメラ100で撮像した顔画像の顔認証により特定することができる。
また、PG参加者の遊技店での滞在時間は、カメラ100で撮像した顔画像の顔認証により特定した入店時刻と退店時刻との差分で特定することができる。さらに、PG参加者の使用金額は、会員管理装置70で管理する会員カードのカードIDに対応する使用金額により特定することができる。
このようにして、PG参加者の遊技店への来店、PG参加者の遊技店での滞在時間、PG参加者の使用金額を検知したならば、会員管理装置70がPG参加者の遊技実績を外部管理装置200及びPG参加者の携帯端末210に通知する(S14)。
その後、外部管理装置200は、PG参加者の遊技実績の累計値と登録された遊技上限値とを比較し、該遊技実績の累計値が該遊技上限値を超過したならば、遊技上限値を超過した旨を該会員管理装置70に通知する(S15)。また、遊技店では、店員がPG参加者に対して遊技上限値を超過した旨を報知する(S16)。
このように、自己申告PGは、PG参加者が登録した遊技上限値に対して、該PG参加者の遊技実績が超過した場合に、遊技店から該PG参加者に対して遊技上限値を超過した旨が報知されるため、PG参加者は自らの遊技実績を把握できるとともに、あらかじめ想定した以上の遊技へののめり込みを防止することができる。
本実施例に係る遊技実績管理システムは、PG参加者が上記自己申告PGを行う場合に、PG参加者の遊技実績をより正確かつ効率的に取得できるようにしている。
具体的には、PG参加者は、参加申請時に登録した登録遊技店でしか遊技をしない前提であるとすれば、上記自己申告PGで円滑に対応することができる。しかしながら、PG参加者は、登録遊技店以外の他の遊技店(未登録遊技店)に立ち寄って遊技を行う可能性がある。PG参加者は、登録遊技店が閉店日である場合や未登録遊技店でイベントが開催されるような場合に、自宅又は職場の近傍に所在する遊技店に立ち寄る場合があるためである。このような場合には、PG参加者がこの未登録遊技店を新たに登録しない限り、未登録遊技店での遊技実績はカウントされない。その結果、遊技客は、総合的な遊技実績の管理を自らの手操作で行わねばならないために効率的ではなく、自己申告PGへの参加登録時に想定した以上の遊技へののめり込みを防止することができなくなる。このため、本実施例に係る遊技実績管理システムでは、遊技客が遊技実績に関する情報をより正確かつ効率的に取得できるようにしている。
図2において、遊技店Aは、PG参加者が自己申告PGに参加登録する際に登録した登録遊技店であり、遊技店Bは、該PG参加者が自己申告PGに参加登録する際に登録していない未登録遊技店である。
PG参加者が遊技店Aを登録遊技店として登録しつつ自己申告PGに参加登録したならば、外部管理装置200は、登録遊技店である遊技店Aだけではなく、未登録遊技店である遊技店BにもPG参加者の情報を通知する(S21)。遊技店Aに通知する情報には、PG参加者の顔画像及び会員IDが含まれ、遊技店Bに通知する情報には、PG参加者の顔画像が含まれる。
PG参加者が遊技店Bに入店したならば、遊技店Bのカメラ100Bにより遊技客の顔画像を撮像し、この遊技客の顔画像をあらかじめ通知されたPG参加者の顔画像と照合してPG参加者の来店を検知する(S22)。そして、従業員が該PG参加者に対して、遊技店Bを登録遊技店(遊技監視対象店)として登録するよう促す(S23)。PG参加者は、従業員の対応にしたがって遊技店Bの会員登録及び登録遊技店の登録を行った後、会員管理装置70Bは、該PG参加者の遊技実績を外部管理装置200に通知する(S24)。なお、ここでは遊技店Bの従業員が、PG参加者に対して遊技店Bの会員登録及び登録遊技店の登録を行うよう口頭で伝える場合を説明したが、PG参加者が遊技を行っている場合には、この遊技機の台間カード処理機の表示部において遊技店Bの会員登録及び登録遊技店の登録を表示するよう構成することもできる。
これにより、本実施例に係る遊技実績管理システムは、遊技客による遊技店への会員登録の有無に関わらず、遊技客が遊技実績に関する情報を正確かつ効率的に取得することができる。
<システム構成>
次に、本実施例に係る遊技実績管理システムのシステム構成について説明する。図3は、本実施例に係る遊技実績管理システムのシステム構成を示す図である。なお、遊技店Aと遊技店Bは同様の構成となるため、以下では遊技店A及び遊技店Bを「遊技店」と総称して説明することとする。
図3に示すように、遊技店には、複数の遊技機20と、各遊技機20にそれぞれ対応して設けられた台間カード処理機10とが設置される。台間カード処理機10は、中継装置30を介してホール管理装置50と接続される。
また、台間カード処理機10は、島コントローラ40を介して店内のネットワークである通信回線と接続される。通信回線には、島コントローラ40、ホール管理装置50、カード管理装置60、会員管理装置70、賞品管理装置80、精算機90及びカメラ100が接続される。また、店舗外に設置された外部管理装置200は、外部ネットワークを介して会員管理装置70及び携帯端末210と接続される。
遊技機20は、装置内部に封入された遊技玉を遊技盤面に打ち込んで遊技を行う装置である。なお、この遊技玉は遊技に使用される物理的な「玉」であり、遊技機20がデータとして扱う「遊技球」とは異なる。この遊技機20の遊技盤面には、複数の入賞領域(入賞口)が設けられており、当該入賞領域を遊技玉が通過したことに基づいて所定個数の遊技玉を賞玉として付与するようになっている。また、遊技盤面には、所定個数の始動領域(始動口)が設けられており、当該始動領域を遊技玉が通過したことに基づいて所定の抽選を行うこととなっている。当該抽選が大当りとなれば、所定の可動部材等の作動により、前述の入賞領域あるいは他の始動領域への遊技玉の通過確率を向上する等、遊技上有利となる作動が行われる。なお、始動領域と入賞領域を兼ねた領域があってもよい。
上記入賞領域には、当該入賞領域への遊技玉の通過を検出するために入賞センサが設けられており、入賞センサにより入賞領域へ打ち込まれた遊技玉の通過(入賞)を検知するようになっている。また、遊技機20の制御部は、入賞領域ごとに何個の遊技玉を賞玉として付与するかを記憶する賞玉メモリと、遊技客が遊技に使用可能な遊技可能数(以下、「遊技球数」と言う)を示す遊技可能数メモリを有している。
台間カード処理機10は、遊技客から入金を受け付けた場合に、入金の金額に対応するプリペイド価値を自装置の内部に収納したカードの識別情報(カードID)に関連付ける。このプリペイド価値は、遊技玉の貸出に使用することができる。また、台間カード処理機10は、プリペイド価値や持玉、貯玉等が関連付けられたカードの挿入を受け付けることができる。そして、遊技終了時には、プリペイド価値や持玉、貯玉等が関連付けられたカードを排出して遊技客に返却する。また、台間カード処理機10は、入金、カード挿入、カード排出などの動作の履歴を会員管理装置70に送信する。
遊技機20は、遊技盤面から所定個数の遊技玉が排出される度にアウトパルスを台間カード処理機10に送信する。また、遊技機20は、遊技玉が入賞領域の通過したこと(いわゆる入賞)に基づいて所定個数の賞玉を遊技球に加算する度にセーフパルスを台間カード処理機10に送信する。さらに、遊技により大当りなどの特別の状態が発生した場合には、かかる状態の発生を示す特賞パルスを台間カード処理機10に送信する。
アウトパルスは、遊技客が遊技盤面に打ち込んだ玉数である打込玉数に対応する。セーフパルスは、入賞により獲得される賞出玉数に対応する。また、特賞パルスは、大当りなどの遊技機20の状態を示す。各パルスは、台間カード処理機10を介してホール管理装置50に送信され、ホール管理装置50は、アウトパルス、セーフパルス及び特賞パルスを蓄積することで、遊技機20の動作の履歴を得ることができる。
台間カード処理機10は、入金の受け付け、遊技玉の貸し出し、カード管理装置60との通信、会員管理装置70との通信並びに遊技機20との通信を行う。台間カード処理機10は、遊技客が投入した紙幣を受け付けたならば、入金額を含む入金通知をカード管理装置60に送信することで、入金額相当のプリペイド価値をカード管理装置60が管理するプリペイド価値に加算させる。そして、所定の玉貸操作がなされたならば、玉貸要求をカード管理装置60に送信し、カード管理装置60が管理するプリペイド価値を減算させて、減算したプリペイド価値分に対応する数を遊技機20に通知し、遊技球数に加算させる。
台間カード処理機10は、カードの挿入を受け付けたならば、カード管理装置60にカード挿入通知を送信する。また、台間カード処理機10は、カード管理装置60からプリペイド価値、持玉又は貯玉の残高を受信した場合には、該残高を記憶する。そして、持玉の残高を受信し、記憶した場合には、カード管理装置60に対して持玉減算要求を送信することで、カード管理装置60が管理する持玉の残高(持玉数)をゼロにクリアする。
台間カード処理機10は、持玉再プレイ操作を受け付けると、自装置が管理する持玉数を所定数減算し、減算した持玉数に対応する数を遊技機20に通知し、遊技球数に加算させる。また、台間カード処理機10は、貯玉再プレイ操作を受け付けると、カード管理装置60に対して貯玉再プレイ要求を送信することで、会員管理装置70が管理する貯玉数を所定数減算させ、減算させた貯玉数に対応する数を遊技機20に通知し、遊技球数に加算させる。
台間カード処理機10は、カード返却操作を受け付けたならば、持玉数を含む持玉加算要求をカード管理装置60に送信し、カード管理装置60に持玉数を加算させた後、カード排出通知をカード管理装置60に送信し、カードを排出制御する。なお、カード返却操作の前に、遊技機20から計数操作を受け付けた場合には、遊技球数を持玉数に加算する。
台間カード処理機10は、遊技機20から遊技機IDを取得し、取得した遊技機IDと、カード管理装置60から受信した認証鍵とを用いて遊技機20の認証を行なう機能を有する。この認証は、開店処理時等に行なわれ、認証の成功を条件に遊技機20は遊技可能となる。
台間カード処理機10は、遊技機20の状態に基づいて各種表示制御を行なうとともに、遊技機20の状態を会員管理装置70に送信する。
中継装置30は、遊技機20におけるアウトパルス、セーフパルス及び特賞パルスなどの遊技機20の状態に関する遊技情報を台間カード処理機10から受信し、ホール管理装置50に対して中継する装置である。島コントローラ40は、遊技島に設けられた一群の遊技機20及び台間カード処理機10を束ね、各種情報をカード管理装置60に対して中継する装置である。
ホール管理装置50は、遊技店の売上管理を行う管理装置である。かかるホール管理装置50は、遊技機20から送信されるアウトパルス、セーフパルス及び特賞パルスを受信して蓄積するとともに、台間カード処理機10から送信される貸出パルスを受信して蓄積する。そして、かかるアウトパルス、セーフパルス、特賞パルス及び貸出パルス等に基づいて売上を算出する。また、ホール管理装置50は、会員管理装置70からの要求に応答して、台間カード処理機10から送信された貸出パルスに貸出単位金額を乗算した貸出金額を算出し、算出した貸出金額を会員管理装置70に通知する。自己申告PGに参加するPG参加者の使用金額を特定するためである。なお、会員管理装置70は、PG参加者の会員カードIDにより該PG参加者が遊技する遊技機20に併設された台間カード処理機10を特定し、PG参加者の遊技時間における使用金額を外部管理装置200に通知する。
カード管理装置60は、台間カード処理機10からカード挿入通知を受信したならば、挿入されたカードの識別情報(以下、「カードID」と言う)と台間カード処理機10とを関連づけて管理し、該カードIDに関連づけられたプリペイド価値及び持玉の残高を台間カード処理機10に送信する。また、カード挿入通知に示されたカードIDが会員カードのカードIDである場合には、カード挿入通知を会員管理装置70に送信し、会員管理装置70から受信した貯玉再プレイデータを台間カード処理機10に送信する。また、台間カード処理機10は、貸出ボタンが押下操作されたならば、貸出パルスをホール管理装置50に送信する。
また、カード管理装置60は、台間カード処理機10から持玉減算要求を受信した場合には、持玉の残高をゼロにクリアし、台間カード処理機10から持玉加算要求を受信した場合には、持玉加算要求に示された持玉数を持玉の残高に加算する。
また、カード管理装置60は、台間カード処理機10から玉貸要求を受信した場合には、カードIDに関連付けられたプリペイド価値を所定値減算し、玉貸許可を台間カード処理機10に送信する。そして、貯玉再プレイ要求を受信した場合には、該貯玉再プレイ要求を会員管理装置70に送信し、会員管理装置70が貯玉再プレイデータを出力した場合には、貯玉再プレイデータを台間カード処理機10に送信する。
また、カード管理装置60は、賞品管理装置80からカードIDを受信したならば、このカードIDに関連付けられた持玉数を賞品管理装置80に対して通知する。さらに、精算機90からカードIDを受信したならば、このカードIDに関連付けられたプリペイド価値を精算機90に対して通知する。
また、カード管理装置60は、台間カード処理機10から遊技機IDを取得し、自店舗に設置された遊技機20を管理する。そして、遊技店外の図示しない認証鍵管理センタから自店舗に設定された遊技機20を認証するための認証鍵を取得し、台間カード処理機10に配信する。
会員管理装置70は、遊技店に会員登録された会員の会員管理データを管理する装置である。具体的には、会員に対して発行した会員カードIDに関連づけて、貯玉数、ポイント、暗証番号及び氏名等を管理する。
会員管理装置70は、台間カード処理機10からカード挿入通知を受信したならば、カード挿入通知に示されたカードIDに対応する貯玉の残高と暗証番号とを含む貯玉再プレイデータを台間カード処理機10に送信する。また、会員管理装置70は、台間カード処理機10から貯玉再プレイ要求を受信したならば、貯玉再プレイ要求に示されたカードIDに関連づけられた貯玉の残高を所定数減算し、減算後の貯玉の残高を含む貯玉再プレイデータを台間カード処理機10に送信する。なお、台間カード処理機10と会員管理装置70との通信は、カード管理装置60を介して行なわれる。
また、会員管理装置70は、賞品管理装置80から貯玉数の問い合わせを受けたならば、指定されたカードIDに対応する貯玉の残高を賞品管理装置80に通知する。
また、会員管理装置70は、外部管理装置200からPG参加者の登録情報を受信したならば、このPG参加者の登録情報を記憶する。会員管理装置70は、カメラ100から受信した遊技客の顔画像とPG参加者の顔画像とを照合して該遊技客がPG参加者であるか否かの判定を行う。かかる照合処理には例えば相互相関係数等の既存の画像処理技術を用いることができる。そして、該遊技客がPG参加者であると判定されたならば、該PG参加者の入店時刻及び退店時刻を記憶する。
会員管理装置70は、PG参加者の遊技実績をホール管理装置50に問合せ、ホール管理装置50から遊技金額データを受信したならば、該遊技金額データの合計金額をPG参加者遊技実績データとして記憶する。会員管理装置70は、閉店処理等の所定の時刻にPG参加者遊技実績データを外部管理装置200に通知する。
賞品管理装置80は、遊技店内の賞品交換カウンタに併設された賞品交換用の端末装置であり獲得玉、貯玉及び持玉の賞品交換処理を行う。この賞品管理装置80には、カードのカードIDを読み取るカードリーダ及び賞品を払い出す賞品払出装置が接続されている。賞品管理装置80は、一般カードあるいは会員カードからカードIDを読み出した場合(若しくは、携帯端末等からカードIDに対応する識別情報を読み出した場合)には、カードIDをカード管理装置60に送信して、該カードIDの持玉の残高を要求する。また、貯玉を賞品交換する場合は、会員管理装置70に対して貯玉の残高を要求する。
精算機90は、プリペイド価値が対応付けられたカードが挿入されると、このカードのカードIDをカード管理装置60に送信し、該カードに関連付けられたプリペイド価値を取得し、取得したプリペイド価値に相当する現金の払出を行う。
カメラ100は、遊技店の出入口付近に設置され、遊技店に入場する遊技客の顔画像及び遊技店から退出する遊技客の顔画像を撮像する装置である。カメラ100は、撮像した遊技客の顔画像を会員管理装置70に通知する。
外部管理装置200は、遊技店外に設置され、PG参加者の管理を行う装置である。外部管理装置200は、携帯端末210から受信した「PG参加者の顔画像」、「PG参加者が遊技を行う登録遊技店」、「登録遊技店におけるPG参加者の会員カードのカードID」及び「遊技上限値」を含む登録情報をPG参加者登録データとして記憶する。また、外部管理装置200は、会員管理装置70から受信したPG参加者遊技実績データを、PG参加者遊技監視データに蓄積する。該PG参加者遊技監視データが遊技上限値を超過したならば、PG参加者登録データに登録されている遊技店の会員管理装置70及び携帯端末210に遊技上限値超過を通知する。
携帯端末210は、無線により接続された外部ネットワークを介して外部管理装置200と接続され、外部管理装置200に対してPG参加者の登録申請を行う。また、携帯端末210は、外部管理装置200から受信した遊技上限値超過の情報を表示する。
次に、本実施例に係る遊技実績管理システムにおける玉貸処理について説明する。遊技客が台間カード処理機10に対して玉貸操作を行うと、台間カード処理機10は、カード管理装置60のローカルアドレスを宛先とした電文を送信する。この電文は、台間カード処理機10に挿入されているカードのカードIDと、送信元である台間カード処理機10を特定するアドレス若しくは任意の識別情報と、玉貸要求とを含む。
カード管理装置60は、玉貸要求を含む電文を受信したならば、該電文内のカードIDに関連付けられたプリペイド価値を所定値(例えば、1度数が100円である場合の500円分を示す5度数)を減算してカード管理データ65bを更新し、玉貸許可を送信元の台間カード処理機10に送信する。玉貸許可を受信した台間カード処理機10は、減算したプリペイド価値に対応する数(例えば「125」)の遊技球数への加算を要求する加算信号を遊技機20に送信する。
加算信号を受信した遊技機20は、遊技球数を加算し、加算後の遊技球数を台間カード処理機10に送信する。台間カード処理機10は、加算前の遊技球数と玉貸しを行った数との和を加算後の遊技球数と比較して、遊技球数の加算が適切に行われたか否かを判定する。
次に、本実施例に係る遊技実績管理システムにおける持玉再プレイ処理について説明する。台間カード処理機10は、一般カードあるいは会員カードの挿入を受け付けた場合に、カード管理装置60のローカルアドレスを宛先とした電文を送信する。この電文は、台間カード処理機10に挿入されているカードのカードIDと、送信元である台間カード処理機10を特定するアドレス若しくは任意の識別情報と、台間カード処理機10のレートを特定するための情報と、カード挿入通知とを含む。
カード管理装置60は、台間カード処理機10からカード挿入通知を受信したならば、該電文内のカードIDに関連付けられた持玉のうち、該電文により特定されたレートの持玉の残高を台間カード処理機10に通知する。
台間カード処理機10は、カード管理装置60から受信した持玉の残高を記憶する。そして、カードID及びレートを特定する情報と、持玉減算要求とを含む電文をカード管理装置60に送信する。カード管理装置60は、持玉減算要求を受信したならば、カードID及びレートにより特定される持玉の残高をゼロにクリアする。また、台間カード処理機10は、持玉再プレイ操作を受け付けたならば、持玉の残高を一定数ずつ減算し、対応する数を遊技機20に通知し、遊技球数に加算させる。
台間カード処理機10は、遊技機20の遊技球数を台間カード処理機10の持玉とすることでその管理を移行させる管理移行要求を遊技機20から受信したならば、管理移行要求に示された遊技球数を自装置の持玉に加算する。その後、カード返却操作を受け付けたならば、カード管理装置60に対して持玉加算要求を含む電文を送信する。この電文は、排出するカードのカードIDと、送信元である台間カード処理機10を特定するアドレス若しくは任意の識別情報と、台間カード処理機10のレートを特定するための情報と、持玉の残高と、持玉加算要求とを含む。
カード管理装置60は、持玉加算要求を受け付けたならば、該電文内のカードIDに関連付けられた持玉のうち、該電文により特定されたレートの持玉の残高(持玉数)を受信した値に更新する。その後、台間カード処理機10は、カード管理装置60にカード排出通知を送信し、カードを排出制御する。
次に、本実施例に係る遊技実績管理システムにおける貯玉再プレイ処理について説明する。台間カード処理機10は、会員カードを受け付けた場合、若しくは会員カードとして使用可能な携帯端末からカードIDに対応する識別情報を読み取った場合に、カード管理装置60のローカルアドレスを宛先とした電文を送信する。この電文は、台間カード処理機10に挿入されているカードのカードID(若しくは携帯端末から読み取ったカードIDに対応する識別情報)と、送信元である台間カード処理機10を特定するアドレス若しくは任意の識別情報と、台間カード処理機10のレートを特定するための情報と、カード挿入通知とを含む。
カード管理装置60は、カード挿入通知の電文を会員管理装置70に送信する。会員管理装置70は、カード挿入通知の電文を受信した場合には、該電文内のカードIDに関連付けられた暗証番号と、貯玉のうち、該電文により特定されたレートの貯玉の残高とを含む貯玉再プレイデータを台間カード処理機10に送信する。
台間カード処理機10は、受信した貯玉再プレイデータを記憶し、貯玉再プレイデータに示された貯玉の残高が貯玉再プレイにおける遊技玉の払出単位数(貯玉再プレイ単位数。例えば「125玉」)以上である場合には貯玉再プレイ操作を受付可能とする。
台間カード処理機10は、貯玉再プレイデータの記憶後、最初に貯玉再プレイ操作を受け付けた場合に、遊技客に対して暗証番号の入力を求め、入力された暗証番号が貯玉再プレイデータに示された暗証番号と一致するかを確認する。
台間カード処理機10は、暗証番号が一致した場合に、カード管理装置60のローカルアドレスを宛先とした電文を送信する。この電文は、台間カード処理機10に挿入されているカードのカードIDと、送信元である台間カード処理機10を特定するアドレス若しくは任意の識別情報と、台間カード処理機10のレートを特定するための情報と、貯玉再プレイ要求とを含む。
カード管理装置60は、貯玉再プレイ要求の電文を会員管理装置70に送信する。会員管理装置70は、貯玉再プレイ要求の電文を受信したならば、該電文内のカードIDに関連付けられた貯玉のうち、該電文により特定されたレートの貯玉の残高を所定値減算し、減算後の残高を含む貯玉再プレイデータを台間カード処理機10に送信する。
台間カード処理機10は、貯玉再プレイデータを受信して貯玉の残高を更新し、貯玉再プレイ単位数に対応する数を遊技機20に通知して遊技球数に加算させる。また、更新後の貯玉の残高が貯玉再プレイ単位数未満となったかを判定する。更新後の貯玉データの残高が貯玉再プレイ単位数以上であれば、再度貯玉再プレイ操作を受け付け可能であり、貯玉再プレイ操作を受け付けたならば貯玉再プレイ要求を送信する。2回目以降の貯玉再プレイ操作では、暗証番号の確認は不要である。更新後の貯玉データの残高が貯玉再プレイ単位数未満となったならば、貯玉再プレイ操作を受け付け不能とする。
次に、閉店処理における持玉からの貯玉への移行について説明する。カード管理装置60は、閉店処理時にカード管理データ65bの持玉の残高を確認し、持玉の残高が「0」より大きい持玉が存在する場合には、該持玉の残高をカードID及びレートとともに会員管理装置70に通知する。会員管理装置70は、カードID及びレートにより特定される貯玉の残高に通知された持玉の残高を加算して更新する。その後、カード管理装置60は、該持玉の残高をゼロにクリアする。
<台間カード処理機10と遊技機20の外観構成>
次に、図3に示した台間カード処理機10及び遊技機20の外観構成について説明する。図4は、図3に示した台間カード処理機10及び遊技機20の外観構成を示す図である。同図には、紙幣のみを受け付ける台間カード処理機10を図示したが、電子マネーを受け付けることができるユニットを設けることもできる。
図4に示すように、台間カード処理機10には、台間カード処理機10の装置の状態を所定色のランプの点灯あるいは点滅で表示する状態表示部11、各種紙幣を受け付ける紙幣挿入口12a、タッチパネルディスプレイ等の表示操作部13及びカードIDが関連付けられたカードを受け付けるカード挿入口14aが設けられている。
遊技機20には、遊技盤面、封入された遊技玉を遊技盤面に投出する際に使用するハンドル21及び計数ボタン22が設けられている。
計数ボタン22は、遊技機20の遊技球数を減算し、対応する数を台間カード処理機10の持玉に加算することで、投出可能な玉数の管理を遊技機20から台間カード処理機10に移行させる管理移行を行うための操作ボタンである。この管理移行は、入賞により現物の遊技玉が払い出される開放式の遊技機20では、払い出された遊技玉を台間カード処理機10が計数して持玉に加算する計数処理に対応する。
<台間カード処理機10の内部構成>
次に、図3に示した台間カード処理機10の内部構成について説明する。図5は、図3に示した台間カード処理機10の内部構成を示すブロック図である。図5に示すように、台間カード処理機10は、紙幣搬送部12、表示操作部13、リーダライタ14、通信部15、記憶部16、制御部17及び遊技管理部18を有する。
紙幣搬送部12は、紙幣挿入口12aから挿入された紙幣の金種及び真偽を判別しつつ図示しない紙幣収納部に搬送する搬送部である。表示操作部13は、有価価値等の各種情報の表示と、玉貸操作等の各種操作の受け付けを行なうタッチパネルディスプレイ等の入出力装置である。
リーダライタ14は、カード挿入口14aに挿入されたカードからカードIDを読み取る読取部である。なお、カード挿入口14aに挿入されたカードは、このリーダライタ14を経て図示しないカード収納部に収納される。通信部15は、島コントローラ40を介してカード管理装置60との間のデータ通信を行なうためのインタフェース部である。
記憶部16は、ハードディスク装置や不揮発性メモリ等からなる記憶デバイスである。記憶部16は、自装置状態データ16a及びカードデータ16bを記憶する。
自装置状態データ16aは、台間カード処理機10の状態を示すデータである。この自装置状態データ16aには、台間カード処理機ID、遊技機ID、遊技種等を含む。台間カード処理機IDは、台間カード処理機10を遊技店内で一意に識別するための識別情報である。遊技種は、台間カード処理機10に設定されたレートを示すデータである。遊技店内で複数のレートの遊技玉を扱う場合には、4円レートの遊技玉に「玉1」、2円レートの遊技玉に「玉2」、1円レートの遊技玉に「玉3」のように、レート毎に遊技種名を設定して管理している。台間カード処理機10は、これらの遊技種から遊技に使用するレートを選択して、遊技種として記憶する。遊技種は、台間カード処理機10が設置された区画毎に固定した遊技種を用いることとしてもよいし、遊技客の操作により変更可能としてもよい。
カードデータ16bは、遊技客が使用中のカードに係るデータである。カードデータ16bには、カードID、暗証番号、プリペイド価値、持玉、貯玉等を含む。カードIDは、リーダライタ14により読み取られたカードIDである。図示しないカード収納部からカード挿入口14aにカードが搬送され、該カードが排出される場合には、この搬送途中でリーダライタ14により読み取られたカードIDによってカードデータ16bが更新される。また、カード挿入口14aから図示しないカード収納部にカードが搬送される場合にも、この搬送途中でリーダライタ14により読み取られたカードIDによってカードデータ16bが更新される。プリペイド価値は、玉貸しに使用可能なプリペイド価値の残高を示し、持玉及び貯玉は、それぞれの残高を示す。
遊技管理部18は、認証や遊技機20との通信に係る処理を行なう処理部である。この遊技管理部18は、制御部17と異なる基板上に形成することが望ましい。遊技管理部18は、認証処理部18a、認証鍵管理部18b及び遊技機状態管理部18cを有する。実際には、これらのプログラムをCPU(Central Processing Unit)にロードして実行することにより、認証処理部18a、認証鍵管理部18b及び遊技機状態管理部18cにそれぞれ対応するプロセスを実行させることになる。
認証処理部18aは、カード管理装置60から受信した認証鍵を使用して遊技機20の認証を実施する。認証処理部18aは、認証が成功したならば、遊技機20へ動作許可を送信する。認証処理部18aは、認証が失敗した場合には、遊技機20の使用を禁止する。なお、認証が失敗した場合であっても、最後の認証成功から所定期間内であれば遊技機20への動作許可を送信し、最後の認証成功から所定期間が経過した後は遊技機20への動作許可を送信せず、遊技機20の使用を禁止するよう構成してもよい。
認証鍵管理部18bは、認証鍵の管理を行なう処理部である。認証鍵には使用時間が設定されており、遊技機20の稼働時間の累計が認証鍵の使用時間に達した場合に該認証鍵は使用不能となる。具体的には、認証鍵管理部18bは、遊技管理部18が形成された基板の通電時間を遊技機20の稼働時間として用い、認証鍵の使用時間を管理している。認証鍵が使用不能となった場合には、認証鍵管理部18bは、カード管理装置60を介して店舗外の認証鍵管理センタから新たな認証鍵を取得し、認証鍵の更新を行なう。
遊技機状態管理部18cは、遊技機20と通信し、遊技機20の状態を管理する処理部である。具体的には、遊技機状態管理部18cは、遊技機20からの遊技機IDの取得、玉貸による遊技球数への加算要求の送信、持玉再プレイによる持玉から遊技球数への管理移行要求の送信、貯玉再プレイによる遊技球数への加算要求の送信、遊技機20における打込玉数や賞出玉数等の遊技結果の受信、計数による遊技球数から持玉への管理移行要求の受信を行なう。かかる台間カード処理機10と遊技機20との通信は、所定の暗号方式を用いた暗号通信を用いる。
また、遊技機状態管理部18cは、遊技機20の現在の遊技球数、スタート、大当り、大当り種別、抽選回数などの遊技に設定された状態をさらに取得する。遊技機状態管理部18cが遊技機20の状態を取得する時間間隔は、遊技機20において遊技玉が発射(使用)される間隔よりも短く設定することが望ましい。
なお、遊技機状態管理部18cが遊技機20から新たに遊技機IDを取得するタイミングは、開店前に限定されるものではない。台間カード処理機10の電源オンや電源オフを行なった場合、定期的な通信時、遊技球数に関する処理(玉貸、再プレイ、計数など)を行なった場合、オフライン状態からの復帰時などに遊技機IDの取得や遊技機20の入れ替えの判定を行なうことができる。また、これらのタイミングを組み合わせて用いてもよい。
制御部17は、台間カード処理機10を全体制御する制御部であり、データ管理部17aを有する。実際には、データ管理部17aに対応するプログラムをCPUにロードして実行することにより、プロセスを実行させることになる。
データ管理部17aは、カードが挿入された場合に、カードID及び台間カード処理機IDを含むカード挿入通知をカード管理装置60に送信する。また、データ管理部17aは、カード管理装置60から有価価値(プリペイド価値、持玉及び貯玉の少なくともいずれか)を含むデータを受信した場合に、受信した有価価値によりカードデータ16bを更新する。
また、データ管理部17aは、紙幣挿入口12aに紙幣が挿入されると、挿入された紙幣の金額、カードID及び台間カード処理機IDを含む入金通知をカード管理装置60に送信する。
また、データ管理部17aは、遊技客により玉貸操作が行なわれた場合に、カードID及び台間カード処理機IDを含む玉貸要求をカード管理装置60に送信する。この玉貸要求への応答として玉貸許可を受信したならば、データ管理部17aは、カードデータ16bのプリペイド価値を減算し、所定数の玉数を遊技機20の遊技球数に加算させるよう遊技管理部18に指示する。
また、データ管理部17aは、持玉再プレイ操作を受け付けたならば、カードデータ16bの持玉を減算して更新し、対応する玉数を遊技機20の遊技球数に加算させるよう遊技管理部18に指示する。
また、データ管理部17aは、カードデータ16bに示された貯玉の残高が貯玉再プレイ単位数以上である場合には、表示操作部13に貯玉再プレイボタンを表示し、貯玉再プレイ操作を受け付け可能とする。データ管理部17aは、遊技客により貯玉再プレイ操作が行なわれた場合に、カードID及び台間カード処理機IDを含む貯玉再プレイ要求をカード管理装置60に送信する。この貯玉再プレイ要求への応答として貯玉再プレイデータを受信したならば、カードデータ16bの貯玉の残高を更新し、貯玉再プレイ単位数に対応する玉数を遊技機20の遊技球数に加算させるよう遊技管理部18に指示する。なお、初回の貯玉再プレイ操作時には、暗証番号の入力を求め、カードデータ16bに示された暗証番号と一致することを、貯玉再プレイ要求を送信するための条件とする。
また、データ管理部17aは、遊技管理部18が遊技機20から遊技玉の移行要求を受け付けた場合には、遊技管理部18に指示された玉数をカードデータ16bの持玉に加算して更新する。
また、データ管理部17aは、カード返却操作を受け付けた場合には、カードID、台間カード処理機ID、持玉の残高を含む持玉加算要求をカード管理装置60に送信する。そして、カードデータ16bをクリアした後、カード排出通知をカード管理装置60に送信し、カードを排出する。
次に、図5に示した台間カード処理機10の記憶部16が記憶するデータの具体例について説明する。図6は、図5に示した自装置状態データ16a及びカードデータ16bの一例を示す図である。
図6(a)に示す自装置状態データ16aは、台間カード処理機10のIDが「A101」であり、接続されている遊技機20の遊技機IDが「B201」、台間カード処理機10の遊技種として「玉1」が設定された状態を示している。
図6(b)に示すカードデータ16bは、台間カード処理機10に挿入されたカードのIDが「2002」であることを示している。なお、ここでは、カードIDの上1桁がカードの種別を示しており、上1桁が「1」のカードが一般カード、上1桁が「2」のカードが会員カードである。また、カードデータ16bは、貯玉再プレイ用の暗証番号が「7777」であり、プリペイド価値が「2000」度数である状態を示している。なお、ここではプリペイド価値の度数とは1度数が1円相当である。
また、カードデータ16bは、持玉として、玉1の持玉の残高が「500」玉、玉2の持玉の残高が「0」玉、玉3の持玉の残高が「130」玉であり、貯玉として、玉1の貯玉の残高が「1000」玉、玉2の貯玉の残高が「0」玉、玉3の貯玉の残高が「0」玉である状態を示している。
<遊技機20の内部構成>
次に、図3に示した遊技機20の内部構成について説明する。図7は、図3に示した遊技機20の内部構成を示すブロック図である。図7に示すように、遊技機20は、通信制御部23、演出制御部24、遊技制御部25及び遊技玉制御部26を有する。通信制御部23は、台間カード処理機10との間のデータ通信を制御するための制御部である。台間カード処理機10との通信は、所定の暗号方式を用いた暗号通信を用いる。
通信制御部23は、遊技機20の起動時に、遊技制御部25及び/又は遊技玉制御部26に設けられる制御CPUから識別情報を読み出し、識別情報が適切かどうかを確認し、適切であれば、台間カード処理機10との通信を確立して待機状態となる。待機状態において、台間カード処理機10から動作許可を受信したならば、演出制御部24、遊技制御部25及び遊技玉制御部26を起動し、遊技可能な状態とする。
遊技制御部25は、遊技機20による遊技を制御する制御部である。実際には、遊技制御部25に対応するプログラムをCPUにロードして実行することにより、プロセスを実行させることになる。
具体的には、遊技制御部25は、ハンドル操作検出による遊技玉の遊技盤面への発射制御、遊技盤面における入賞口に入った遊技玉の検出、始動口に入った遊技玉による乱数(0~65535の乱数値の中で、所定の範囲ごとに大当り、小当り、はずれの数値が割り当てられているもの)の取得及び抽選(特別図柄及び普通図柄)、遊技盤面に設けられる可動部材(チューリップ等)の制御、遊技盤面に設けられる特別図柄表示装置の表示制御、不正の虞がある異常(前枠が開いている、振動を検知した等)の検出及び上位装置への通知等を行う。
遊技盤面には多数の障害釘が植設されており、ハンドル操作によって遊技盤面に発射された遊技玉は、障害釘の間を落下していき、入賞口、始動口に入賞するか、入賞せずに遊技盤面のアウト口から遊技盤面外に排出される。遊技玉が始動口に入賞したことにより抽選が行われ、大当りとなると、遊技盤面上の所定の入賞口を複数回開放状態に制御する大当り遊技が行われ、この入賞口への遊技玉の入賞が容易になることにより、遊技客に賞玉を付与する。
また、大当りには、大当り遊技終了後、遊技客に所定の特典遊技を付与する特典付大当り遊技がある。特典付き大当り遊技には、確率変動大当りと時短大当りが含まれる。確率変動大当りと時短大当りは、それぞれ大当り後に特典遊技として確率変動遊技と時短遊技を付与するものである。時短遊技は、普通図柄抽選(上記する可動部材の開閉抽選)及び/又は特別図柄抽選(上記する遊技玉の入賞による大当り抽選)の変動時間(抽選処理を開始してから結果を表示するまでの時間)を短縮することにより、単位時間あたりの抽選回数を増大させ、単位時間あたりに大当りに当選する確率を高める特典遊技である。この特典遊技には、普通図柄の当選確率を高くする普通図柄確率変動を含んでいても良い。時短大当りによる時短遊技は、特別図柄抽選の抽選回数が大当り後所定の回数行われた場合に終了する。確率変動遊技については後述する。
遊技制御部25は、確率変動機能を有する。確率変動機能とは、抽選結果が大当りのうち、特に定められた乱数範囲になった場合に、次回抽選に用いる大当りの乱数範囲を変更する(一般的には10倍程度にする)制御を行う機能である。確率変動遊技は、この変更された後の確率を用いて特別図柄抽選を行うものである。確率変動遊技は、次回大当り当選まで継続される。また、確率変動遊技と時短遊技を同時に付与してもよい。ただし、不測の遊技店の損害を予防するため、確率変動遊技あるいは時短遊技開始後、一定の遊技媒体を遊技客が獲得した場合は、打ち止め(一旦カードを排出し、賞品交換あるいは台移動を要求する)処理としてもよい。この場合、確率変動遊技状態になった後の遊技媒体数を遊技機20にて計数し、この計数値が所定値になった場合に遊技玉の発射を停止する等の遊技停止制御を行うことで実現できる。
演出制御部24は、遊技中の演出を制御する制御部であり、演出図柄抽選部24a及び演出抽選部24bを有する。実際には、これらのプログラムをCPUにロードして実行することにより、演出図柄抽選部24a及び演出抽選部24bにそれぞれ対応するプロセスを実行させることになる。
演出図柄抽選部24aは、遊技制御部25での特別図柄抽選に基づく、演出図柄(遊技盤面内の表示装置等の演出図柄表示装置で表示する図柄)の抽選(具体的には表示を最終的に7,7,7で止めるかどうかなど)を行う。
演出抽選部24bは、演出図柄による抽選結果を表示するまでに行う演出の種類の抽選(キャラクタが出てきてリーチ演出をするなど)を行う。かかる演出は、メインの抽選結果に対して選択される演出が異なるように設定される。
演出制御部24は、各演出の演出データを記憶する。さらに、演出制御部24は、演出図柄表示装置の表示を制御し、演出実行時には、背景図柄データに演出データを重ねて演出表示を行う。また、確率変動時には、通常状態と異なる背景色データを設定する。
遊技玉制御部26は、遊技球数を制御する制御部である。実際には、遊技玉制御部26に対応するプログラムをCPUにロードして実行することにより、プロセスを実行させることになる。
具体的には、遊技玉制御部26は、遊技球数を遊技可能数メモリに記憶させ、遊技玉を発射する度に遊技球数を「1」減算し、入賞により獲得される賞出玉数を遊技球数に加算する。また、台間カード処理機10より玉数を通知された場合には、通知された玉数を遊技球数に加算して、台間カード処理機10に対して遊技球数に加算した旨を示す確認信号を送信する。また、遊技玉制御部26は、遊技機20に封入された遊技玉(循環玉)のクリーニング制御を行うこともできる。
また、遊技玉制御部26は、遊技可能数メモリに記憶された遊技球数を定期的に台間カード処理機10に送信する。この場合には、遊技玉制御部26は、遊技可能数メモリの内容をゼロクリアすることなく、遊技状態によって遊技球数の更新を継続しつつ、台間カード処理機10へデータ取得時点での遊技球数の送信を行う。
また、遊技機20には、計数ボタン22が設けられており、この計数ボタン22が押下されたことを示す信号が遊技玉制御部26に入力される。遊技玉制御部26は、計数ボタン22の押下操作を検出し、検出信号の立ち上がりから立ち下がりまでが一定時間未満あると、一定数ずつ(例えば1回の操作あたり100玉)の遊技球数のデータとともに、台間カード処理機10に管理移行要求を送信する。そして、台間カード処理機10の管理に移行した分の玉数を遊技球数から減算(無効化)する。また、計数ボタン22の押下操作を検出し、検出信号が立ち上がってから所定時間以上立ち下がりが検出されない場合には、検出信号が立ち上がった状態が一定時間続くごとに一定数ずつ(例えば5秒あたり200玉)の遊技球数のデータとともに、台間カード処理機10に管理移行要求を送信する。そして、台間カード処理機10の管理に移行した分の玉数を遊技球数から減算(無効化)する。遊技球数からの減算にあたっては、メモリに記憶した1の値から減算対象の値をディクリメントする方法や、メモリに記憶した値を減算後の値で更新し、減算前の値を削除あるいは論理削除して無効化する方法等が考えられるが、減算後の値が特定可能な状態であれば特に限定はされない。
遊技制御部25と遊技玉制御部26とは、それぞれ個別の基板上に構成される。遊技制御部25が構成された遊技制御基板と遊技玉制御部26が構成された遊技玉制御基板は、それぞれ固有のIDを有する。遊技機20は、遊技制御基板のIDと遊技玉制御基板のIDとを組合せ、遊技機IDとして使用する。
<ホール管理装置50の内部構成>
次に、図3に示したホール管理装置50の内部構成について説明する。図8は、図3に示したホール管理装置50の内部構成を示すブロック図である。図8に示すように、ホール管理装置50は、表示部51及び入力部52と接続され、店舗ネットワーク通信部53、遊技機状態受信部54、制御部55及び記憶部56を有する。
表示部51は、液晶パネルやディスプレイ装置等である。入力部52は、キーボードやマウス等である。店舗ネットワーク通信部53は、遊技店内において通信回線を介して中継装置30、島コントローラ40、カード管理装置60、会員管理装置70、賞品管理装置80及び精算機90とデータ通信するためのインタフェース部である。遊技機状態受信部54は、台間カード処理機10から遊技機20の状態に関する情報を受信するインタフェース部である。
制御部55は、ホール管理装置50の全体制御を行う制御部であり、収集処理部55a、分析処理部55b及び出力処理部55cを有する。実際には、これらのプログラムをCPUにロードして実行することにより、収集処理部55a、分析処理部55b及び出力処理部55cにそれぞれ対応するプロセスを実行させることになる。
収集処理部55aは、遊技機状態受信部54により受信した売上に関する情報を遊技機単位で時系列に遊技金額データ56aに追加して蓄積する処理を行なう。収集処理部55aは、会員管理装置70からの指示により、遊技金額データ56a内の一部のデータを会員管理装置70に通知する。
また、収集処理部55aは、遊技機状態受信部54により受信した遊技全体に関する情報を遊技データ56bに追加して蓄積する処理を行なう。
分析処理部55bは、遊技データ56bに示された各種情報の集計、売上の算出などの処理を行なう。遊技機20の状態や売上は、遊技機単位、島単位、遊技店単位で集計可能であり、また日付別に集計することが可能である。出力処理部55cは、分析処理部55bによる分析の結果を出力する処理を行なう。
記憶部56は、ハードディスク装置や不揮発性メモリ等の記憶デバイスであり、遊技金額データ56a及び遊技データ56bを記憶する。遊技金額データ56aは、遊技機状態受信部54により台間カード処理機10から受信した貸出パルスを基に、遊技に使われた金額を時系列に蓄積したデータである。遊技データ56bは、遊技機状態受信部54により台間カード処理機10から受信した遊技に関する情報を蓄積したデータである。
次に、ホール管理装置50の記憶部56が記憶するデータの具体例について説明する。図9は、図8に示した遊技金額データ56a及び遊技データ56bの一例を示す図である。
図9(a)に示す遊技金額データ56aでは、時刻「12:00」に、遊技機ID「A101」の遊技機20において、遊技金額「2000」円が使用された状況を示している。また、時刻「12:15」に、遊技機ID「B506」の遊技機20において、遊技金額「1500」円が使用された状況を示している。さらに、時刻「12:25」に、遊技機ID「A101」の遊技機20において、遊技金額「1000」円が使用された状況を示している。
図9(b)に示す遊技データ56bでは、装置ID「A101」の遊技機20の「2019/09/30」の日付けにおける遊技の状況として、玉貸が「20000」玉であり、アウトが「25000」玉であり、セーフが「10000」玉であり、計数値が「5000」玉であり、スタート回数が「1800」回であり、大当り回数が「21」回であることを示している。また、装置ID「B506」の遊技機20の「2019/10/01」の日付けにおける遊技の状況として、玉貸が「16000」玉であり、アウトが「26000」玉であり、セーフが「13000」玉であり、計数値が「3000」玉であり、スタート回数が「2411」回であり、大当り回数が「13」回であることを示している。
また、遊技データ56bにおいて、例えばパチンコ遊技機については、それぞれの遊技機20の大当り中のセーフ(賞出玉)と、アウト(発射玉)を記憶しており、これらの数に基づいて、大当りのラウンド数(入賞口の作動回数)を推定する機能を備えており、これらと大当り信号の挙動により、何ラウンドの大当りがいつ(何時何分)に発生したかを時系列的に記憶している。また、回胴式遊技機(スロットマシン)については、イン(メダル投入)信号と、アウト(メダル払出)信号に基づいて、メダルの投入数と払出数を管理している。そして、イン信号に基づいて1ゲームの開始を判定し、イン信号が示す投入数とアウト信号が示す払出数が一致した場合に、再遊技役(リプレイ役)が入賞したことを判定する機能を備えている。そして、所定ゲーム数ごとに再遊技役の発生回数をカウントし、当該ゲーム数における再遊技役の発生回数が所定数以上の場合に再遊技高確率状態(リプレイタイム)と判定する。そして、リプレイタイムがいつ、何回発生したかを時系列的に記憶している。また、遊技機20からの状態信号を元に、アシストリプレイタイムの発生を判定する機能を備えている。
さらに、ホール管理装置50は、特定の遊技機20において、所定の遊技状況(大当りの発生、スタートの発生、1ゲームの終了、再遊技役の発生等)となったときに、同一の遊技機20もしくは他の同一種の遊技機20の過去の類似あるいは同一の遊技状況をもとに、有利な状態(確率変動、大当り、ボーナス等)に関する情報を台間カード処理機10に表示させる機能を備えている。例えば、スタート回数が一定の回数に達したときに、過去のデータから「あと○○回以内に大当りとなる確率が○○%」などの情報を出力することができる。これにより、遊技客は、遊技の継続等の目安を得ることができる。
<カード管理装置60の内部構成>
次に、図3に示したカード管理装置60の内部構成について説明する。図10は、図3に示したカード管理装置60の内部構成を示すブロック図である。図10に示すように、カード管理装置60は、表示部61及び入力部62と接続され、店舗ネットワーク通信部63、制御部64及び記憶部65を有する。
表示部61は、液晶パネルやディスプレイ装置等である。入力部62は、キーボードやマウス等である。店舗ネットワーク通信部63は、遊技店内において通信回線を介して島コントローラ40、カード管理装置60、会員管理装置70、賞品管理装置80及び精算機90とデータ通信するためのインタフェース部である。
制御部64は、カード管理装置60の全体制御を行う制御部であり、遊技種設定管理部64a、カード管理部64b及び装置管理部64cを有する。実際には、これらのプログラムをCPUにロードして実行することにより、遊技種設定管理部64a、カード管理部64b及び装置管理部64cにそれぞれ対応するプロセスを実行させることになる。
遊技種設定管理部64aは、遊技店において使用される遊技種と、レートと、表示名と
を対応付けて遊技種設定データ65aとして管理する処理部である。
カード管理部64bは、カード管理データ65bの管理を行う処理部である。カード管理部64bは、台間カード処理機10、賞品管理装置80及び精算機90と通信して、カードIDに対応付けられたプリペイド価値及び持玉の残高を更新する。また、カード管理部64bは、台間カード処理機10からカード挿入通知を受信した場合には、該カードに関連づけられた有価価値及び持玉の残高を通知する。
装置管理部64cは、装置管理データ65cの管理を行う処理部である。装置管理部64cは、台間カード処理機10から取得した台間カード処理機ID、台間カード処理機10のアドレス、設置場所及び遊技機IDに基づいて、装置管理データ65cを生成及び更新する。
記憶部65は、ハードディスク装置や不揮発性メモリ等の記憶デバイスであり、遊技種設定データ65a、カード管理データ65b及び装置管理データ65cを記憶する。
遊技種設定データ65aは、貸出レート及び表示名を遊技種に関連付けたデータである。カード管理データ65bは、カードIDにプリペイド価値の残高や持玉の残高等を関連付けたデータである。装置管理データ65cは、遊技店に設置された装置に関するデータである。この装置管理データ65cは、台間カード処理機ID、台間カード処理機10のアドレス、設置場所、遊技機ID、遊技機20の機種データ等を含んでいる。
次に、図10に示したカード管理装置60の記憶部65が記憶するデータの具体例について説明する。図11は、図10に示した遊技種設定データ65a、カード管理データ65b及び装置管理データ65cの一例を示す図である。
図11(a)に示す遊技種設定データ65aでは、遊技種名「玉1」に対し、レート「4円」及び表示名「4パチ」を関連付けている。また、遊技種名「玉2」に対し、レート「2円」及び表示名「2パチ」を、遊技種名「玉3」に対し、レート「1円」及び表示名「1パチ」をそれぞれ関連付けている。
図11(b)に示すカード管理データ65bでは、カードID「1001」にプリペイド価値「0」度数、各レートの持玉の残高「0」玉、使用先ID「A101」が関連付けられている。すなわち、カードID「1001」のカードは、装置ID「A101」の台間カード処理機10に挿入されており、持玉については台間カード処理機10に管理が移っている。このため、各レートの持玉の残高はゼロである。
また、図11(b)に示すカード管理データ65bでは、カードID「2001」にプリペイド価値「3000」度数、持玉として、玉1の持玉の残高「1500」玉、玉2の持玉の残高「2500」玉、玉3の持玉の残高「0」玉と関連付けられているが、使用先IDの関連付けはされていない。すなわち、カードID「2001」のカードは、台間カード処理機10に挿入されておらず、持玉の管理がカード管理装置60により行われている。
図11(c)に示す装置管理データ65cは、ID「A101」の台間カード処理機10のネットワーク上のアドレスが「AB.CD.EF.GH」、設置場所が「島1-1」、接続された遊技機20のIDが「B201」、遊技種が「玉1」、接続された遊技機20の機種が「EV01」、製造番号が「a」であることを示している。また、この遊技機20が使用中の状態にあることも示している。
また、装置管理データ65cは、ID「A201」の台間カード処理機10のネットワーク上のアドレスが「AB.CD.EF.IJ」、設置場所が「島2-1」、接続された遊技機20のIDが「B506」、遊技種が「玉3」、接続された遊技機20の機種が「DK03」、製造番号が「g」であることを示している。また、この遊技機20が使用中の状態にあることも示している。
<会員管理装置70の内部構成>
次に、図3に示した会員管理装置70の内部構成について説明する。図12は、図3に示した会員管理装置70の内部構成を示すブロック図である。図12に示すように、会員管理装置70は、表示部71及び入力部72と接続され、外部ネットワーク通信部73、店舗ネットワーク通信部74、制御部75及び記憶部76を有する。
表示部71は、液晶パネルやディスプレイ装置等である。入力部72は、キーボードやマウス等である。外部ネットワーク通信部73は、店舗外の外部管理装置200と通信するためのインタフェース部である。店舗ネットワーク通信部74は、遊技店内において通信回線を介して島コントローラ40、ホール管理装置50、カード管理装置60、賞品管理装置80、精算機90及びカメラ100とデータ通信するためのインタフェース部である。
制御部75は、会員管理装置70の全体制御を行う制御部であり、会員管理部75a、自己申告PG管理部75b及びPG参加者判定部75cを有する。実際には、これらのプログラムをCPUにロードして実行することにより、会員管理部75a、自己申告PG管理部75b及びPG参加者判定部75cにそれぞれ対応するプロセスを実行させることになる。
会員管理部75aは、会員管理データ76aの管理を行う処理部である。会員管理部75aは、カード管理装置60及び賞品管理装置80と通信して、カードIDに関連付けられた貯玉の残高を更新する。また、会員管理部75aは、会員登録要求を受け付けた場合には、会員管理データ76aに会員を追加する更新を行う。
ここで、会員管理部75aによる貯玉再プレイ処理について説明する。会員管理部75aは、台間カード処理機10から貯玉再プレイ要求データを受信したならば、該貯玉再プレイ要求データ内のカードIDに関連付けられた貯玉のうち、払出先のレートの貯玉の残高を払出単位数だけ引落し、貯玉再プレイの可能数を再計算する。そして、減算後の残高と貯玉再プレイの可能数とを含む貯玉再プレイデータを台間カード処理機10に送信する。
自己申告PG管理部75bは、外部管理装置200からPG参加者の登録情報を受信したならば、PG参加者データ76cとして記憶部76に記憶する。自己申告PG管理部75bは、カメラ100から受信した遊技客の画像をPG参加者判定部75cに通知し、該遊技客がPG参加者であるか否かの判定を指示する。PG参加者判定部75cから該遊技客がPG参加者であるとの判定結果を得たならば、該PG参加者の入店時刻及び退店時刻をPG参加者遊技実績データ76dとして記憶部76に記憶する。
自己申告PG管理部75bは、カード管理装置60から受信したカード挿入通知の電文内のカードIDがPG参加者のものであった場合、該カードIDからPG参加者の遊技する遊技機IDを特定し、遊技機IDとともに該電文の受信時刻を遊技開始時刻としてPG参加者遊技実績データ76dに記憶する。
自己申告PG管理部75bは、カード管理装置60から受信したカード返却通知の電文内のカードIDがPG参加者のものであった場合、該電文の受信時刻を遊技終了時刻としてPG参加者遊技実績データ76dに記憶し、遊技開始時刻と遊技終了時刻の間の遊技金額データ56aをホール管理装置50に問い合わせる。自己申告PG管理部75bは、ホール管理装置50から遊技金額データ56aを受信したならば、該遊技金額データ56aの合計金額を遊技金額としてPG参加者遊技実績データ76dに記憶する。
自己申告PG管理部75bは、閉店処理後の所定の時刻に、PG参加者遊技実績データ76dを外部管理装置200に通知する。
PG参加者判定部75cは、自己申告PG管理部75bの指示により、自己申告PG管理部75bから受信した遊技客の画像とPG参加者データ76cの画像データを比較し、該遊技客がPG参加者であるか否かの判定を行い、判定結果を自己申告PG管理部75bに通知する。
次に、図12に示した会員管理装置70の記憶部76に記憶されたデータについて説明する。図13は、図12に示した会員管理データ76a、遊技種設定データ76b、PG参加者データ76c及びPG参加者遊技実績データ76dの一例を示す図である。
図13(a)に示す会員管理データ76aは、カードID「2002」に対して、氏名「B C」、各遊技種の貯玉の残高、携帯IDm「IDmX1」等が対応づけられた状態を示している。なお、ここでは図示省略したが、会員管理データ76aは、カードIDに対応付けて、会員のポイント、来店回数、遊技履歴、暗証番号等を記憶することもできる。なお、上記の携帯IDmは、携帯電話等の携帯端末を特定可能な識別データであり、携帯端末を会員カードとして使用する場合に用いられる。
また、図13(a)では、「玉1」、「玉2」及び「玉3」の3つの遊技種の貯玉を記憶する場合を示している。ここでは、カードID「2002」の「玉1」の貯玉の残高は「250」玉であり、「玉2」の貯玉の残高は「1000」玉であり、「玉3」の貯玉の残高は「4000」玉である場合を示している。
図13(b)に示す遊技種設定データ76bは、遊技種名「玉1」に対して、レート「4円」及び表示名「4パチ」を関連付けている。また、遊技種名「玉2」に対して、レート「2円」及び表示名「2パチ」を関連付けている。また、遊技種名「玉3」に対して、レート「1円」及び表示名「1パチ」を関連付けている。
図13(c)に示すPG参加者データ76cは、PG参加者IDが「P100201」のPG参加者に対して、顔写真番号「P10020101」、会員カードID「2001」、遊技上限値として、来店回数「10」回、遊技金額「30000」円、遊技時間「20」時間及び監視対象店設定「有」を関連付けている。
また、PG参加者データ76cは、PG参加者IDが「P100302」のPG参加者に対して、顔写真番号「P10030202」、会員カードID「2032」、遊技上限値として、来店回数「20」回、遊技金額「80000」円、遊技時間「50」時間及び監視対象店設定「有」を関連付けている。
さらに、PG参加者データ76cは、PG参加者IDが「P100506」のPG参加者に対して、顔写真番号「P10050602」、会員カードID「2056」、遊技上限値として、来店回数が「15」回、遊技金額が「70000」円、遊技時間が「40」時間及び監視対象店設定「無」を関連付けている。
図13(d)に示すPG参加者遊技実績データ76dは、PG参加者IDが「P100201」のPG参加者に対して、会員カードID「2001」、入店日「2019/12/01」、入店時刻「13:00」、退店時刻「15:30」、遊技機ID「A101」、開始時刻「13:15」、終了時刻「15:20」及び遊技金額「10000」円を関連付けている。
また、PG参加者遊技実績データ76dは、PG参加者IDが「P100302」のPG参加者に対して、会員カードID「2032」、入店日「2019/12/02」、入店時刻「11:00」、退店時刻「14:20」、遊技機ID「B506」、開始時刻「11:10」、終了時刻「12:00」及び遊技金額「3000」円を関連付けるとともに、同じPG参加者に対して、遊技機ID「A203」、開始時刻「12:30」、終了時刻「14:00」及び遊技金額「15000」円を関連付けている。
<外部管理装置200の内部構成>
次に、図3に示した外部管理装置200の内部構成について説明する。図14は、図3に示した外部管理装置200の内部構成を示すブロック図である。図14に示すように、外部管理装置200は、表示部201及び入力部202と接続され、外部ネットワーク通信部203、制御部204及び記憶部205を有する。
表示部201は、液晶パネルやディスプレイ装置等である。入力部202は、キーボードやマウス等である。外部ネットワーク通信部203は、外部ネットワークを介して会員管理装置70及び携帯端末210と通信するためのインタフェース部である。
記憶部205は、不揮発性メモリ、有機EL、ハードディスク装置等の記憶デバイスであり、PG参加者登録データ205a、報知設定データ205b及びPG参加者遊技監視データ205cを記憶する。
PG参加者登録データ205aは、PG参加者IDごとに、携帯端末番号、顔写真番号、遊技店ID、会員カードID、遊技上限値を関連付けたデータである。報知設定データ205bは、遊技店IDに対して報知するか否かの報知設定を関連付けたデータである。PG参加者遊技監視データ205cは、PG参加者IDに対して、来店回数、遊技金額、遊技時間を関連付けたデータである。なお、これらの各データの一例については後述する。
制御部204は、外部管理装置200の全体制御を行う制御部であり、PG参加者管理部204a、報知設定管理部204b及び遊技監視管理部204cを有する。実際には、これらのプログラムをCPUにロードして実行することにより、PG参加者管理部204a、報知設定管理部204b及び遊技監視管理部204cにそれぞれ対応するプロセスを実行させることになる。
PG参加者管理部204aは、携帯端末210から受信した「PG参加者の顔画像」、「PG参加者が遊技を行う登録遊技店」、「登録遊技店におけるPG参加者の会員カードのカードID」及び「遊技上限値」を含む登録情報をPG参加者登録データ205aとして記憶部205に記憶する。報知設定管理部204bは、会員管理装置70から受信した報知設定情報を報知設定データ205bに記憶する。
遊技監視管理部204cは、会員管理装置70から受信したPG参加者遊技実績データ76dから、PG参加者の遊技金額及び遊技時間を算出する。遊技監視管理部204cは、算出した遊技金額及び遊技時間をPG参加者遊技監視データ205cのそれぞれの項目に加算し、入店回数に1を加算する。
遊技監視管理部204cは、PG参加者遊技監視データ205cをPG参加者登録データ205aと比較し、来店回数、遊技金額、遊技時間のいずれか又は複数がPG参加者登録データ205aの遊技上限値を超過していたならば、PG参加者登録データ205aに登録されている携帯端末210及び遊技店の会員管理装置70に対して遊技上限値超過を通知する。
次に、図14に示した外部管理装置200の記憶部205に記憶されたデータについて説明する。図15は、図14に示したPG参加者登録データ205a、報知設定データ205b及びPG参加者遊技監視データ205cの一例を示す図である。
図15(a)に示すPG参加者登録データ205aは、PG参加者IDが「P100201」のPG参加者に対して、携帯端末番号「09012345678」、顔写真番号「P10020101」、遊技店ID「J201」、会員カードID「2001」、遊技上限値として、来店回数「10」回、遊技金額「30000」円、遊技時間「20」時間及び未登録店への報知設定「無」を関連付けている。
また、PG参加者登録データ205aは、PG参加者IDが「P100302」のPG参加者に対して、携帯端末番号「08023456789」、顔写真番号「P10030202」、遊技店ID「J201」、会員カードID「2032」、遊技上限値として、来店回数「20」回、遊技金額「80000」円、遊技時間「50」時間及び未登録店への報知設定「有」を関連付けており、該PG参加者に対して、さらに、遊技店ID「L301」、会員カードID「2020」を関連付けている。
図15(b)に示す報知設定データ205bは、遊技店ID「J201」に対して報知設定「有」を関連付けている。また、報知設定データ205bは、遊技店ID「L301」に対して報知設定「無」を、遊技店ID「K102」に対して報知設定「有」を関連付けている。
図15(c)に示すPG参加者遊技監視データ205cは、PG参加者IDが「P100201」のPG参加者に対して、来店回数「8」回、遊技金額「28000」円、遊技時間「18」時間を関連付けている。また、PG参加者遊技監視データ205cは、PG参加者IDが「P100302」のPG参加者に対して、来店回数「12」回、遊技金額「90000」円、遊技時間「48」時間を関連付けている。
次に、未登録遊技店への報知の一例を説明する。図16は、未登録遊技店への報知の一例を説明するための説明図である。本遊技実績管理システムでは、PG参加者の遊技実績が遊技上限値を超過した場合に、該PG参加者によって登録された登録遊技店に対しては遊技上限値超過が報知される。一方で、一般的にはPG参加者が登録しない未登録遊技店には報知されないこととなるが、遊技店側から該報知を受けるよう設定することにより、報知を受けることができるようになる。
図16に示すように、PG参加者及び遊技店が報知の有無をいずれに設定したかの組み合わせによって、報知の態様が異なる。具体的には、PG参加者による未登録遊技店への来店時の報知設定を「報知する」とした場合、該PG参加者が未登録遊技店に来店した際には、該遊技店及び該遊技店での会員IDが外部管理装置200に自動登録され、該遊技店での遊技実績はPG参加者遊技監視データ205cに加算される。この際、PG参加者登録データ205aの未登録店への通知設定は「有」、報知設定データ205bの報知設定は「有」又は「無」が設定される。
また、PG参加者による未登録遊技店への来店時の報知設定を「報知しない」、遊技店による未登録遊技店へのPG参加者の来店時の報知設定を「報知する」とした場合、該PG参加者が未登録遊技店に来店したならば、遊技店の従業員から該PG参加者に対して該遊技店の登録を促し、該登録を行った後に、該遊技店での遊技実績はPG参加者遊技監視データ205cに加算される。この際、PG参加者登録データ205aの未登録店への通知設定は「無」、報知設定データ205bの報知設定は「有」が設定される。
また、PG参加者による未登録遊技店への来店時の報知設定を「報知しない」、遊技店による未登録遊技店へのPG参加者の来店時の報知設定を「報知しない」とした場合、該PG参加者が未登録遊技店に来店したとしても何の対応もせず、該遊技店での遊技実績もPG参加者遊技監視データ205cに加算しない。この際、PG参加者登録データ205aの未登録店への通知設定は「無」、報知設定データ205bの報知設定は「無」が設定される。
なお、遊技店による未登録遊技店へのPG参加者の来店時の報知設定を「報知する」と設定し、該遊技店が未登録遊技店であった場合に、PG参加者の情報が該遊技店に報知される。本実施例では、未登録遊技店として報知される遊技店は、自己申告PGに加入する全ての遊技店を対象とするため、報知される遊技店には、実際にPG参加者が入店する可能性の低い遊技店も多く含まれることになる。
ただし、PG参加者の未登録遊技店への報知を効率的に行うため、PG参加者が入店する可能性のある未登録遊技店を特定する場合に、登録遊技店の所定距離内にある遊技店を報知対象とすることができる。また、PG参加者の自宅又は職場からの所定距離内にある遊技店を報知対象とすることもできる。さらに、深層学習の教師有り学習で学習した学習済みモデルを用いて報知対象となる遊技店を特定することもできる。例えば、PG参加者の移動履歴と登録遊技店及び未登録遊技店をマッピングした地図画像と報知対象となる未登録遊技店との組合せからなる教師データを大量に準備し、この教師データを用いて多層ニューラルネットワークに教師有り学習をさせて学習済みモデルを生成し、この学習済みモデルに対して携帯端末210から取得したPG参加者の移動履歴と登録遊技店及び未登録遊技店をマッピングした地図画像を入力することにより、報知対象とすべき未登録遊技店を特定することができる。
次に、会員管理装置70の処理手順について説明する。図17は、会員管理装置70の処理手順を示すフローチャートである。まず、遊技店に入店する遊技客がPG参加者であったならば(ステップS101;Yes)、遊技店が監視対象店として登録されているか否かを確認する(ステップS102)。
遊技店が監視対象店として登録されていたならば(ステップS102;Yes)、入店時刻をPG参加者遊技実績データ76dに記憶する(ステップS105)。次に、カード管理装置60から受信したカード挿入通知の電文により、PG参加者が遊技を開始したか否かを判定する(ステップS106)。
PG参加者が遊技を開始していないならば(ステップS106;No)、PG参加者が退店したか否かを判定し(ステップS111)、退店していないならば(ステップS111;No)、PG参加者が遊技を開始したか否かを判定するステップに戻る(ステップS106)。
PG参加者が遊技を開始したならば(ステップS106;Yes)、カード管理装置60から受信したカード返却通知の電文により、PG参加者が遊技を終了したか否かを判定する(ステップS107)。PG参加者が遊技を終了したならば(ステップS107;Yes)、遊技金額をホール管理装置50に問い合わせる(ステップS108)。
ホール管理装置50から遊技金額を受信したならば(ステップS109;Yes)、遊技金額をPG参加者遊技実績データ76dに記憶する(ステップS110)。次に、PG参加者が退店したか否かを判定し(ステップS111)、退店していないならば(ステップS111;No)、PG参加者が遊技を開始したか否かを判定するステップに戻る(ステップS106)。
PG参加者が退店したならば(ステップS111;Yes)、退店時刻をPG参加者遊技実績データ76dに記憶し(ステップS112)、閉店処理が開始されたか否かを判定する(ステップS113)。閉店処理が開始されていなければ(ステップS113;No)、入店客がPG参加者か否かを判定するステップに戻る(ステップS101)。
また、遊技店が監視対象店として登録されているか否かを判定するステップにおいて(ステップS102)、遊技店が監視対象店として登録されていなかったならば(ステップS102;No)、PG参加者の入店を従業員に報知し(ステップS103)、従業員によって該PG参加者に対して該遊技店の登録を促す(ステップS104)。
該PG参加者の同意を得て該遊技店の登録を行ったならば(ステップS104;Yes)、ステップS105に移行する。該PG参加者の同意を得られずに該遊技店の登録を行わなかったならば(ステップS104;No)、閉店処理が開始されたか否かを判定するステップに移行する(ステップS113)。閉店処理が開始されたならば、(ステップS113;Yes)、PG参加者遊技実績データ76dを外部管理装置200に通知して(ステップS114)、処理を終了する。
次に、外部管理装置200の処理手順について説明する。図18は、外部管理装置200の処理手順を示すフローチャートである。まず、会員管理装置70からPG参加者遊技実績データ76dを受信したならば(ステップS201;Yes)、遊技金額及び遊技時間を算出し、PG参加者遊技監視データ205cのそれぞれの項目に加算し(ステップS202)、来店回数の項目に1を加算する(ステップS203)。
その後、PG参加者遊技監視データ205cをPG参加者登録データ205aと比較し、来店回数、遊技金額、遊技時間のいずれか又は複数がPG参加者登録データ205aの遊技上限値を超過しているか否かを判定する(ステップS204)。
いずれの遊技上限値も超過していなかったならば(ステップS204;No)、処理を終了する。いずれか一つでも遊技上限値を超過していたならば(ステップS204;Yes)、PG参加者登録データ205aに登録されている携帯端末210及び遊技店の会員管理装置70に対して遊技上限値超過を通知し(ステップS205)、処理を終了する。
このように、本実施例に係る遊技実績管理システムでは、遊技客による遊技店への会員登録の有無に関わらず、遊技客が遊技実績に関する情報を正確かつ効率的に取得することができる。
なお、上記の実施例では、遊技上限値の超過を会員管理装置70に通知する構成について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、遊技店への報知を行うとPG参加者が登録した場合において、遊技上限値までの残り遊技可能範囲又は遊技上限値超過を台間カード処理機10に通知し、表示操作部13に表示してPG参加者に報知することもできる。この際、PG参加者からの登録により、台間カード処理機10での報知を行うか否かを選択するよう構成することもできる。
また、上記の実施例では、遊技店が未登録遊技店来店時の報知設定を報知すると設定した場合、PG参加者の入店を会員管理装置70で個別に報知する構成について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、PG参加者の入店状況及び遊技状況を会員管理装置70等の装置において一覧表示するよう構成することもできる。
また、上記の実施例では、PG参加者は自ら自己申告PGに登録することを前提にした構成について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、PG参加者の来店頻度、遊技金額及び遊動パターン等を基に人工知能を用いて会員遊技客の行動を解析し、該当する会員遊技客が入店したならば、会員管理装置70等の装置に報知するよう構成することもできる。
また、上記の実施例では、会員遊技客を対象とした構成について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、店舗内の各所あるいは台間カード処理機10にカメラを設置して全ての遊技客の遊技状況を特定することにより、一般遊技客を対象とするよう構成することもできる。
また、上記の実施例では、PG参加者の遊技実績を把握するためにPG参加者遊技実績データ76dにおいて遊技実績を記憶する構成について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、会員管理データ76aにおいて遊技実績を記憶するよう構成することもできる。
<変形例1>
上記の実施例では、PG参加者が遊技店に入店したことを遊技店に設置したカメラ100により検知する構成について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、PG参加者が持つ携帯端末210のGPS情報により、PG参加者が遊技店に入店したことを検知するよう構成することもできる。本変形例1では、PG参加者が持つ携帯端末210のGPS情報により、PG参加者が遊技店に入店したことを検知する構成について説明する。
PG参加者は携帯端末210を持って行動しており、PG参加者のGPS情報は一定時間間隔で外部管理装置200に通知される。外部管理装置200は、携帯端末210から受信したGPS情報を基に、該PG参加者が登録遊技店に入店したか否かを判定し、入店したと判定したならば、該PG参加者の入店を該遊技店に通知するとともに、該遊技店における滞在時間の計測を開始する。
該遊技店の会員管理装置70は、カード管理装置60から受信したカード挿入通知の電文内のカードIDが該PG参加者のものであった場合、該カードIDから該PG参加者の遊技する遊技機IDを特定し、遊技機IDとともに該電文の受信時刻を遊技開始時刻としてPG参加者遊技実績データ76dに記憶する。
会員管理装置70は、カード管理装置60から受信したカード返却通知の電文内のカードIDが該PG参加者のものであった場合、該電文の受信時刻を遊技終了時刻としてPG参加者遊技実績データ76dに記憶し、遊技開始時刻と遊技終了時刻の間の遊技金額データ56aをホール管理装置50に問い合わせる。会員管理装置70は、ホール管理装置50から遊技金額データ56aを受信したならば、該遊技金額データ56aの合計金額を遊技金額としてPG参加者遊技実績データ76dに記憶する。
外部管理装置200は、携帯端末210から受信したGPS情報を基に、該PG参加者が退店したと判定したならば、該遊技店における滞在時間をPG参加者遊技監視データ205cに記憶するとともに、該遊技店の会員管理装置70に対して該PG参加者の遊技実績を問い合わせる。
外部管理装置200は、会員管理装置70からPG参加者遊技実績データ76dを受信したならば、該PG参加者遊技実績データ76d内の遊技金額をPG参加者遊技監視データ205cに記憶する。
このように、PG参加者が持つ携帯端末210のGPS情報により、PG参加者が遊技店に入店したことを検知し、該PG参加者の遊技実績を把握することができる。
次に、本変形例1に係る外部管理装置200の処理手順について説明する。図19は、本変形例1に係る外部管理装置200の処理手順を示すフローチャートである。まず、携帯端末210から受信したGPS情報を基に、該PG参加者の登録遊技店における滞在時間を計測し、PG参加者遊技監視データ205cに遊技時間として加算するとともに、来店回数に1を加算する(ステップS301)。
該遊技店に対して該PG参加者の遊技実績を問い合わせ、該遊技店からPG参加者遊技実績データ76dを受信したならば、該PG参加者遊技実績データ76d内の遊技金額をPG参加者遊技監視データ205cに加算する(ステップS302)。
PG参加者遊技監視データ205cをPG参加者登録データ205aと比較し、来店回数、遊技金額、遊技時間のいずれか又は複数がPG参加者登録データ205aの遊技上限値を超過しているか否かを判定する(ステップS303)。
いずれの遊技上限値も超過していなかったならば(ステップS303;No)、携帯端末210からのGPS情報受信待ちステップに戻る(ステップS301)。いずれか一つでも遊技上限値を超過していたならば(ステップS303;Yes)、登録されているPG参加者及びPG参加者の家族の携帯端末210並びに遊技店の会員管理装置70に対して遊技上限値超過を通知する(ステップS304)。この際、該遊技店では、PG参加者の遊技を禁止する。
その後、携帯端末210からのGPS情報を基に、登録遊技店及び未登録遊技店へのPG参加者の接近を検知したならば(ステップS305;Yes)、登録されているPG参加者及びPG参加者の家族の携帯端末210並びに遊技店の会員管理装置70に対してPG参加者の遊技店接近を通知する(ステップS306)。
PG参加者への監視期間の終了または監視データのクリアがなされたならば(ステップS307;Yes)、処理を終了し、それ以外の場合は(ステップS307;No)、ステップS305に戻る。
このように、本変形例1に係る遊技実績管理システムでは、PG参加者が持つ携帯端末210のGPS情報により、PG参加者が遊技店に入店したことを検知して、PG参加者の遊技実績を管理するよう構成することができる。
なお、上記の変形例1では、PG参加者が持つ携帯端末210のGPS情報により、PG参加者が遊技店に入店したことを検知する構成について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、PG参加者が持つ携帯端末210のGPS情報により、競馬場、競輪場等の公営ギャンブル、カジノ、ATM、並びに、貸金業者への接近について検知するよう構成することもできる。
また、上記の変形例1では、PG参加者が持つ携帯端末210のGPS情報により、PG参加者が遊技店に入店したことをPG参加者の家族へ報知する構成について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、PG参加者の行動レポートをPG参加者の家族へ報知するよう構成することもできる。
<変形例2>
上記の実施例では、PG参加者が登録した遊技上限値を超過した場合に、PG参加者及び遊技店に対して報知する構成について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、それぞれの遊技状況を入金や貸出等の各種タイミングで台間カード処理機10の表示操作部13等に表示するよう構成することもできる。本変形例2では、それぞれの遊技状況を入金や貸出等の各種タイミングで台間カード処理機10の表示操作部13等に表示する構成について説明する。
図20は、それぞれの遊技状況を入金や貸出等の各種タイミングで台間カード処理機10の表示操作部13等に表示する運用例を示している。具体的には、遊技客が入金した際に、入金累計回数及び入金累計金額を表示する。この際、表示をする又はしない、あるいは、表示を毎回するのか、初回だけにするのかを設定するよう構成することもできる。さらに、年/月/日あたりそれぞれに設定可能とすることもできる。
また、貸出ボタン押下時において、貸出累計回数及び貸出累計金額を表示する。この際、表示をする又はしない、あるいは、表示を毎回するのか、初回だけにするのかを設定するよう構成することもできる。さらに、年/月/日あたりそれぞれに設定可能とすることもできる。
また、再プレイボタン押下時において、再プレイ累計回数及び再プレイ累計金額を表示する。この際、表示をする又はしない、あるいは、表示を毎回するのか、初回だけにするのかを設定するよう構成することもできる。さらに、年/月/日あたりそれぞれに設定可能とすることもできる。
また、カード挿入時において、カード使用状況を表示する。この際、表示をする又はしない、あるいは、表示を毎回するのか、初回だけにするのかを設定するよう構成することもできる。さらに、当日台移動時に表示する又はしないの設定をすることもできる。
また、カード排出時において、カード使用状況を表示する。この際、表示をする又はしない、あるいは、表示を毎回するのか、初回だけにするのかを設定するよう構成することもできる。さらに、当日台移動時に表示する又はしないの設定をすることもできる。
また、計数時において、計数の状況を表示する。この際、表示をする又はしない、あるいは、表示を毎回するのか、初回だけにするのかを設定するよう構成することもできる。さらに、計数玉が一定数以上減った場合において表示するよう設定することもできる。
また、ぴったり持玉使用時の持玉払出または合算使用等のタイミングにおいて、それぞれの状況を表示する又はしない等の設定することもできる。
また、当日の入金額と持玉獲得数の差がマイナスになったタイミング等において、それぞれの状況を表示する又はしない等の設定することもできる。
また、大当り時、大当り終了時、確変時及び時短終了時において、それぞれの状況を表示する又はしないの設定をすることもできる。また、累計スタート数の一定回転数以上の場合に、その状況を表示する又はしないの設定をすることもできる。さらに、それぞれの表示を毎回するのか、初回だけにするのかを設定するよう構成することもできる。
また、呼出ボタン操作時又は呼出時において、それぞれの状況を表示をする又はしない等の設定することもできる。さらに、一定時間遊技後、稼働ストップでのランプ操作中にそれぞれの状況を表示する又はしない等の設定することもできる。
また、遊技客の着席時、あるいは、サンド、ランプの操作時において、それぞれの状況を表示する又はしない等の設定することもできる。さらに、表示を毎回するのか、初回だけにするのかを設定するよう構成することもできる。
また、一定時間以上遊技している場合、あるいは、一定時刻において、それぞれの状況を表示する又はしない等の設定することもできる。
さらに、上記の各状況において、一定の条件で抽出した会員との組み合わせをして、表示をする又はしない等の設定することもできる。この際、手動または自動での設定を可能とするよう構成することもできる。
このように、本変形例2に係る遊技実績管理システムでは、遊技客のそれぞれの遊技状況を入金や貸出等の各種タイミングで台間カード処理機10の表示操作部13等に表示するよう構成することもできる。
なお、上記の変形例2では、PG参加者の遊技状況を表示する構成について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、一般遊技客に対しても、一定金額使用時や長時間遊技実施時等において、表示操作部13等に表示するよう構成することもできる。
<変形例3>
上記の実施例では、PG参加者が登録した遊技上限値を超過した場合に、PG参加者及び遊技店に対して報知する構成について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、PG参加者の登録により、再プレイ条件、賞品交換条件等を設定して自己の遊技状況を管理するよう構成することもできる。本変形例3では、PG参加者の登録により、再プレイ条件、賞品交換条件等を設定して自己の遊技状況を管理する構成について説明する。
図21は、自己申告PGにおける遊技条件設定の運用例を示している。具体的には、店舗全体設定として、再プレイ上限が10000玉と設定している。自己申告PG対象者設定では、基本設定として、投資金額上限がXXXXX円、滞在時間条件がXX時間、来店回数条件がXX回と設定される。
また、自己申告PG対象者設定の追加設定として、再プレイ条件が上限XXXXX玉(XXXX円分)、賞品交換条件が当日賞品交換として、XXXX円分まで、または投資分のみ、または交換禁止と設定することができる。この際、交換禁止時は、翌日以降に交換許可とする。
また、投資金額条件と再プレイ条件との合計の上限をXXXXX円とする。この際、貯玉から利用する、または、現金から利用すると設定することができる。なお、貯玉からの利用選択時は、貯玉利用ができなくなるまで現金での投資を不可とする。
このように、本変形例3に係る遊技実績管理システムでは、PG参加者の登録により、再プレイ条件、賞品交換条件等を設定して自己の遊技状況を管理するよう構成することもできる。
なお、上記の変形例3では、PG参加者の初期登録により、再プレイ条件、賞品交換条件等を設定して自己の遊技状況を管理する構成について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、PG参加者が随時携帯端末、あるいは、台間カード処理機10の表示操作部13等により、登録内容の確認及び変更を実施できるよう構成することもできる。
<変形例4>
上記の実施例では、PG参加者が登録した遊技上限値を超過した場合に、PG参加者及び遊技店に対して報知する構成について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、遊技上限値を超過した場合に、精算、賞品交換するためには個人特定情報の提示を求めるよう構成することもできる。本変形例4では、遊技上限値を超過した場合に、精算、賞品交換するためには個人特定情報の提示を求める構成について説明する。
PG参加が遊技上限値を超過した場合において、遊技上限値超過をPG参加者の家族に通知するとともに、精算又は賞品交換するためには、顔写真の撮影等で個人特定情報を提示するよう設定する。該PG参加者が次回来店した際は、該顔写真を基にカメラ100で検知し、遊技店の従業員及びPG参加者の家族へ報知する。
また、精算又は賞品交換時に、PG参加者の家族の携帯端末210に認証番号を通知し、該認証番号を入力することを条件に、精算又は賞品交換を可能とするよう設定する。
このように、本変形例4に係る遊技実績管理システムでは、遊技上限値を超過した場合に、精算、賞品交換するためには個人特定情報の提示を求めるよう構成することもできる。
なお、上記の変形例4では、遊技当日における精算等について制御する構成について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、自己申告PG参加者のみ、別日での精算等を可能とするよう構成することもできる。
また、上記の変形例4では、精算等について制御する構成について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、紙幣の記番号管理を行って、精算機から排出した紙幣の当日使用を不可とするよう構成することもできる。
また、上記の変形例4では、精算等について制御する構成について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、遊技店内各所あるいは台間カード処理機10に設置したカメラ100により、遊技客が18歳未満か否かの判定を行い、18歳未満と判定された場合は、その結果を従業員に報知するよう構成することもできる。
また、上記の各実施例で図示した各構成は機能概略的なものであり、必ずしも物理的に図示の構成をされていることを要しない。すなわち、各装置の分散・統合の形態は図示のものに限られず、その全部又は一部を各
種の負荷や使用状況などに応じて、任意の単位で機能的又は物理的に分散・統合して構成することができる。