本発明に係る電力量調整システムを実施するための形態を実施例に基づいて以下に説明する。尚、以下の実施例においては、店舗としての遊技場を例示しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、これら遊技場以外の店舗についても本発明を適用しても良い。
図1は、本発明の店内装置となるカードユニット3やパチンコ機2を有する電力量調整システムの構成を示す図であり、本実施例の電力量調整システムは、図1に示すように、複数の各遊技場A、B、C、…N、…に設置された遊技機であるカードリーダ式パチンコ遊技機2(以下、パチンコ機2と略称する)と、該パチンコ遊技機2に1対1に対応して設けられ、該パチンコ遊技機2において使用される遊技媒体であるパチンコ玉の貸出等の各種の処理を行うカードユニット3と、各遊技場毎に設置され、当該遊技場に設置されている各カードユニット3とデータ通信可能に接続されて、当該遊技場において使用されるプリペイドカードであるビジターカードや、プリペイド機能を有する会員カードの管理を行うシステムコントローラ100と、各遊技場のシステムコントローラ100と接続され、各遊技場が属する電力管区の電力予報情報や電力逼迫情報を送信する電力情報提供センターに設置された電力情報提供サーバ150と、から主に構成されている。
また、各システムコントローラ100は、プリペイドサービスを提供するカード会社のカード管理サーバにも接続されており、該カード管理サーバにおいて、ビジターカードや会員カードに関する情報が一元的に管理されて、各遊技場の売り上げ等が第三者であるカード会社により管理されるようになっている。
また、カードユニット3と対応するパチンコ機2(賞球制御基板)とは、パチンコ玉の貸出に伴う各種の信号を入出力するために、直接接続されている。
尚、各遊技場には、特に図示しないが、システムコントローラ100以外に、会員カードを所持する会員に関する情報や会員が所有している貯玉数を管理する会員管理コンピュータや、会員や会員ではないビジター遊技者が遊技にて獲得した持玉数を管理する持玉管理コンピュータや、当該遊技場に設置されている各パチンコ機2を管理するためのホールコンピュータが設置されており、これら会員管理コンピュータや持玉管理コンピュータやホールコンピュータも、システムコントローラ100と同様に各カードユニット3にデータ通信可能に接続されている。
各遊技場において使用される会員カード並びにビジターカードには、種々のデータを記憶するための不揮発性メモリと、これら記録情報の書き換えや読み出しを実施するとともに、カードユニット3や図示しない玉計数機等に内蔵されているリーダライタ装置との非接触通信を実施する制御部とを有するICチップを有する非接触ICカードが使用されており、これら会員カードやビジターカードのICチップには、該会員カードやビジターカードを個々に識別可能な識別情報であるカードIDが書き換え不能に予め記憶されているとともに、これらカードIDに加えて、プリペイド残額を特定可能なプリペイド残額データ等の各種データが書き換え可能に記憶されている。尚、本実施例のビジターカードは、遊技場内に設置された図示しない発行機において、購入、発行される。
これらカードIDとして、本実施例では、会員カードには、「KC……」のように、KCで始まるカードIDが記憶され、ビジターカードには、「VC……」のように、VCで始まるカードIDが記憶されていることにより、これらカードIDからも、カードの種別(会員カードかビジターカードか)を特定できるようになっている。
尚、会員カードには、ICチップには、上記のデータに加えて、各遊技場にて会員に付与された会員IDが記憶されている。尚、これら会員カードには、会員IDが読みとり可能に記録された磁気ストライプが設けられていても良い。
まず、本実施例に用いたパチンコ機2について説明すると、本実施例に用いたパチンコ機2は、図2に示すように、額縁状に形成されたガラス扉枠22を有し、該ガラス扉枠22の下部表面には打球供給皿23がある。打球供給皿23の上面所定箇所には、操作部14が設けられているとともに、打球供給皿(上皿)23の下部には、打球供給皿23から溢れたパチンコ玉を貯留する下皿24と打球を発射する打球操作ハンドル(以下操作ノブ)25とが設けられている。
まず、本実施例に用いたパチンコ機2について簡単に説明すると、本実施例に用いたパチンコ機2は、図2に示すように、額縁状に形成されたガラス扉枠22を有し、該ガラス扉枠22の下部表面には打球供給皿23がある。打球供給皿23の上面所定箇所には、操作部14が設けられているとともに、打球供給皿(上皿)23の下部には、打球供給皿23から溢れたパチンコ玉を貯留する下皿24と打球を発射する打球操作ハンドル(以下操作ノブ)25とが設けられている。
ガラス扉枠22の後方には、遊技盤26が着脱可能に取付けられている。また、遊技盤26の前面には遊技領域27が設けられている。この遊技領域27の向かって右側の下方領域に「特別図柄」と呼ばれる複数種類の識別情報が可変表示される特図可変表示部28と、その中央付近には、「演出図柄」と呼ばれる複数種類の識別情報が可変表示されるとともに演出映像が表示される演出可変表示部29と、「普通図柄」と呼ばれる複数種類の識別情報が可変表示される可変表示装置30とが設けられている。また遊技盤26には、複数の入賞口44や通過ゲート31、始動入賞口34、可変入賞球装置36が設けられているとともに、遊技領域27の下部には、入賞しなかった打込玉を回収するアウト口46が形成されている。
これら各入賞口に打玉が入賞した場合には、各入賞口に応じた賞球が、玉払出装置297(図4参照)により払い出されるとともに、該玉払出装置297により払い出された賞球数に応じた賞球信号(10玉に1パルス)が外部に出力されることで、賞球数が外部に通知される。
打球操作ノブ25の操作によって揺動されるハンマー(図示略)によって発射された打玉は、打球レールを通って遊技領域27に入り、その後、遊技領域27を流下していく。この際、発射勢いが弱すぎて前記遊技領域27に達しなかったパチンコ玉は、環流経路(図示略)を通じて下皿24に環流される。
また、遊技領域27に打ち込まれた打込玉が通過ゲート31を通過すると、可変表示装置30に停止表示されている普通図柄が可変開始する。
可変表示装置30の可変表示動作後の表示結果が予め定められた特定の表示結果(たとえば○)となった場合に、始動入賞口34に設けられた可動片35が所定時間開成して遊技者にとって有利な状態となる。尚、始動入賞口34を複数として、各始動入賞口毎に特図可変表示部を設けるようにしても良い。
また、始動入賞口34にパチンコ玉が入賞すると、特図可変表示部28において全特別図柄が可変表示(変動表示)を開始するとともに、演出可変表示部29において演出表示が開始される。そして、その後、特図可変表示部28における特別図柄が停止し、その停止表示結果が予め定められた特定の表示態様となった場合には、演出可変表示部29における左、中、右の演出図柄の可変表示も停止し、その演出図柄の表示態様も予め定められた特定の表示態様(たとえば777)とされることで、特定遊技状態(大当り状態)が発生するとともに、大当り中信号が出力状態とされることで、該大当りの発生が外部に通知される。
また、特図可変表示部28における特別図柄が停止したときに、所定パルス幅の始動信号が出力され、特図可変表示部28における特別図柄の可変表示(変動表示)が実施されたことが外部に通知される。
上記したように大当り状態が発生した場合には、可変入賞球装置36に設けられた開閉板40が開成して遊技者にとって有利な第1の状態となる。この第1の状態は、所定期間(たとえば29秒間)の経過または打玉の所定個数(たとえば10個)の入賞のうちいずれか早い方の条件が成立することにより終了し、その後、遊技者にとって不利な第2の状態となる。
そして該第1の状態となっている可変入賞球装置36の大入賞口内に進入した打玉が特定入賞領域(Vポケット)に入賞して図示しないVカウントスイッチにより検出されれば、その回の第1の状態の終了を待って前記第2の状態から前記第1の状態に制御する繰返し継続制御が行なわれる。この繰返し継続制御の上限回数は例えば15回と定められている。
特図可変表示部28の表示結果並びに演出可変表示部29の演出図柄の表示結果が予め定められた大当り図柄の組合せで停止表示されたときには前述したように大当りが発生するが、これら大当り図柄に停止表示される以前の状態において、リーチ状態が発生する場合がある。
特図可変表示部28並びに演出可変表示部29で可変表示された特別図柄並びに演出図柄が所定の確率変動図柄の種類に一致した図柄の組合せで停止表示されたときには、前記繰返し継続制御による「大当り」の終了後に、再度大当りとなる確率が通常の確率状態よりも高い確率状態となる確率変動状態となるようになっており、これら確率変動図柄での大当りを通常の大当りと区別して「確変大当り」と呼称し、これら確変大当り終了後における確率変動状態中において、確変中信号が出力状態とされることで、該確率変動状態の発生が外部に通知される。
また、特図可変表示部28並びに演出可変表示部29で可変表示された特別図柄並びに演出図柄が所定の確率変動図柄以外の図柄の組合せで停止表示されたときには、前記繰返し継続制御による「大当り」の終了後に、特図可変表示部28並びに演出可変表示部29で可変表示が所定回数に達するか或いは次の大当りが発生するまでの間、特図可変表示部28における特別図柄および演出可変表示部29における演出図柄の可変表示時間(変動時間)が通常遊技状態よりも短縮される時短状態となるようになっており、これら時短状態中において、時短中信号が出力状態とされることで、該時短状態の発生が外部に通知される。
本実施例のパチンコ機2には、これら各信号を外部出力するための情報出力基板298が搭載されており、該情報出力基板298とカードユニットとが、信号ケーブルを介して接続されており、情報出力基板298からは、図4に示すように、大当り状態中であることを示す大当り中信号や、確率変動状態であることを示す確率中信号や、時短状態であることを示す時短中信号や、所定数の賞球が払い出されたことを示す賞球信号や、特図可変表示部28並びに演出可変表示部29における可変表示が確定したことを示す始動信号を、所定の信号形態にて出力される。
また、賞球制御基板237(図4参照)は、カードユニット3内に設けられている制御ユニット328にフラットケーブル(FK)を通じて、インターフェイス基板237’を介して接続されており、台端末貸出完了信号(EXS)や台READY信号(PRDY)がカードユニット3の制御ユニット328に出力するようになっているとともに、該制御ユニット328より出力されるカードユニットREADY信号(BRDY)や台端末貸出要求完了確認信号(BRQ)が入力されるようになっていて、これらの信号の授受に基づいて、該賞球制御基板237が玉払出装置297からのパチンコ玉の払い出しを実施することで、該カードユニット3のカードリーダライタに受付け中のビジターカードまたは会員カードに記録されているプリペイド残額を使用したパチンコ玉の払い出しが、パチンコ機2において実施されるようになっている。
また、これら信号ケーブルの一部は、パチンコ機2の下方に、該パチンコ機2において遊技に使用されたパチンコ玉(アウト玉)を計数するために設けられているアウト球計数器26(図2、図4参照)にも接続されており、該アウト球計数器26において所定球数(本実施例では10玉)のアウト玉(打込玉)数が計数される毎に所定時間幅のパルスとして出力されるアウト玉計数信号がカードユニット3の外部入出力インターフェイス335(図4参照)に入力されるようになっている。
これらパチンコ機2における遊技の進行は、遊技制御基板231に搭載された遊技制御マイコン232により制御される。つまり、該遊技制御マイコン232において、入賞に応じた賞球の付与制御や、特図可変表示部28や可変表示装置30の表示制御や、大当りや確変状態や時短状態となるか否かの抽選や、リーチとするか否か等の演出可変表示部29の可変表示態様の抽選が実施されて、賞球の払い出しを制御する賞球制御基板237や、遊技盤26に設けられた役物の動作制御や遊技効果ランプの点灯制御やスピーカーからの効果音の出力制御等による演出制御を行う演出制御基板270(図4参照)等のサブ基板に対して、抽選結果等に基づく各種の指示コマンドが出力されることにより、遊技の進行が制御されるようになっている。
尚、演出制御基板270には、図4に示すように、カードユニット3から省電力モード信号を出力可能に外部入出力インターフェイス335に接続されており、該省電力モード信号が出力されている状態において演出制御基板270は、演出可変表示部29の明るさを低減するとともに、遊技効果ランプの点灯輝度の低減や、スピーカーからの効果音の出力音量の低減する等により、パチンコ機2における消費電力を通常モードよりも低減した省電力モードに移行する。
次いで、本実施例のカードユニット3について、図2、図4に基づいて説明すると、カードユニット3の前面には、図2並びに図4に示すように、多機能ランプ301等の各種表示部と、紙幣を挿入するための紙幣挿入口302、装置前面より装置前方側に突出形成された突出部305、会員カードやビジターカードを挿入するためのカード挿入口309が設けられている。
カードユニット3の前面に設けられたカード挿入口309は、カードユニット3の下方位置に内蔵されるカードリーダライタ327のカードスロット(図示略)に連設されており、このカード挿入口309を介してビジターカードや会員カードをカードスロットに挿入可能とされている。
カードユニット3の前面には、前方に突出する態様にて突出部305が設けられている。該突出部305において、遊技者と対向する面には、図2に示すように、表示部312と、メインメニュー画面を表示させるためのメニューボタン316と、台データを表示させるための台データボタン318と、会員カードを受付けた場合において、該会員カードの会員IDにより特定される貯蓄玉数を用いた再プレイ遊技を実施するための再プレイボタン319と、再プレイボタン319の操作が有効であることを報知するための再プレイ表示部320とが設けられており、該表示部312の表面には、表示部312に表示された各表示項目を指触により入力可能とするための透明タッチパネル314が設けられている。
メニューボタン316が操作された場合に表示部312には、メインメニュー(会員)が表示される。尚、挿入されているカードがビジターカードである場合、或いはいずれのカードも挿入されていない場合にメニューボタン316が操作されたときには、メインメニュー(会員)中のメニューのうち、「貯玉」と「ポイント」のメニュー項目を含まないメインメニュー(ビジター)が表示部312に表示される。
台データボタン318が操作された場合、或いは、メインメニューの「台データ」が選択操作された場合には、対応するパチンコ機2の台データが表示部312に表示される。尚、これら台データは、制御ユニット328のRAMに記憶されている、図示しない遊技情報テーブルに記憶された遊技情報に基づいて表示されるとともに、該遊技情報テーブルに記憶されていない遊技情報は、ホールコンピュータから取得されて表示部312に表示される。
また、カードユニット3内の上部位置には、紙幣挿入口302に連設され、該紙幣挿入口302に投入された紙幣を取り込んでその真贋や紙幣種別の識別を実施し、その識別結果を装置略中央部に設けられている後述する制御ユニット328に出力する紙幣識別ユニット321が設けられており、該紙幣識別ユニット321にて各種紙幣(1万円、5千円、2千円、千円の各紙幣)の受付が可能とされている。
この紙幣識別ユニット321の下方位置には、突出部305に臨むように、突出部305に設けられた表示部312の表示等に関する制御を行う表示制御基板329が配置されているとともに、該表示制御基板329に設けられたボードコネクタに、突出部305内部に格納され、表示部312を成す後述する液晶表示器313や各ボタンに対応するスイッチが実装されたユニット基板の接続端子部が接続されることで、該ユニット基板に実装されている各部が、電気的に表示制御基板329に接続されるようになっている。
図4は、本実施例のカードユニット3の構成を示すブロック図である。カードユニット3は、前述した紙幣識別ユニット321、カードリーダライタ327、外部リーダライタ330並びに表示制御基板329と、カードユニット3の各部の制御を制御プログラムにより実施して該カードユニット3の各種の機能を提供する制御ユニット328と、から主に構成されており、紙幣識別ユニット321、カードリーダライタ327、外部リーダライタ330及び表示制御基板329は制御ユニット328と接続されて各種データの送受が可能とされている。
制御ユニット328は、前述したようにパチンコ玉の貸出に伴う各種の信号の授受を、パチンコ機2に設けられている図示しない賞球制御基板との間において実施するために、パチンコ機2と直接接続されている。
本実施例の制御ユニット328は、制御プログラムを実行可能な中央演算処理回路(CPU)328aや、カードリーダライタ327に受付け中のビジターカードや会員カードのプリペイド残額や、該会員カードの所有者である会員遊技者の貯蓄玉数やポイント数や会員情報等の各種のデータを記憶可能なRAM328bや、制御プログラム等の各種のデータを記憶可能なEEPROM328cや、その時点の時刻情報やカレンダ情報等を出力可能なリアルタイムクロック(RTC)328dを含み、RAM328bは図示しない電池によりバックアップされており、電源の供給が遮断されても、所定期間において記憶されているデータが保持される。
RAM328bに記憶されている図示しない受付けカードテーブルには、カードリーダライタ327に挿入されたプリペイドカードや会員カードから読み出したカードIDや会員ID(会員カードのみ)、カードID並びにプリペイド残額データに基づくプリペイド残額、会員IDから特定される貯蓄玉数(会員のみ)、会員IDから特定される来店ポイント数(会員のみ)が記憶されるようになっている。
また、RAM328bに記憶されている図示しない遊技情報テーブルには、本日を含む3日間の遊技情報、つまり、本日データ、前日データ、前々日データが記憶されている。尚、前日データ、前々日データは、不揮発性メモリであるEEPROM328cにも記憶されているが、これら前日データ、前々日データを表示する際に、EEPROM328cから読み出すよりも高速に処理できるようにするために、本実施例では、予めEEPROM328cより読み出した前日データ、前々日データをRAM328bに記憶されている遊技情報テーブルに記憶しておくようにしている。
また、RAM328bには、後述するように、システムコントローラ100から省電力モード指示を受信したことにより省電力モードに移行した時刻や、通常モード指示を受信したことにより通常モードに復帰した時刻のデータが記憶されるようになっている。
また、制御ユニット328には、外部入出力インターフェイス335が設けられており、該外部入出力インターフェイス335においてパチンコ玉の貸出に伴う各種の信号の授受が可能とされている。また、パチンコ機2やアウト球計数器26から出力される各種信号が入力可能とされているとともに、省電力モード信号をパチンコ機2の演出制御基板270に対して出力可能とされている。
カードリーダライタ327は、カード挿入口309から挿入される会員カード並びにビジターカードに記録されているカードIDや、会員ID(会員カードのみ)、プリペイド残額データ等の記録情報の読み出し並びに書き込みを行う。
また、制御ユニット328には、図3に示すように、対応するパチンコ機2の操作部14に設けられた残額表示器17や、貸出ボタン16の操作を検知する貸出ボタンスイッチや、受付け中の会員カードやビジターカードを返却させる際に操作される返却ボタン15の操作を検知する返却ボタンスイッチが接続されている。
制御ユニット328は、突出部305に設けられている再プレイボタン319の操作による表示制御基板329からの再プレイ操作情報や紙幣識別ユニット321による貨幣識別情報、並びにカードリーダライタ327からのカード挿入情報等を受けて、制御ユニット328に接続されている多機能ランプ内に設けられたフルカラーLED301a等の各LED、カードリーダライタ327、表示制御基板329の制御、残額表示器の表示制御等、全体の動作制御、並びにカード挿入口309に挿入された会員カードやビジターカードに対してシステムコントローラ100と連携して利用の可/不可を判別するカード受付け処理(図9)や、受付け中の会員カード或いはビジターカードから読み出したプリペイド残額データ、若しくはRAM328bに記憶されたプリペイド残額データから特定されるプリペイド残額を使用した玉貸を行う貸出処理(図9)や、返却ボタンの操作により受付け中の会員カードやビジターカードの返却する返却処理(図9)や、受付け中の会員カードやビジターカードに残存するプリペイド残額への貨幣投入による入金を行う入金処理(図9)や、貯蓄玉数を用いた再プレイ処理(図9)等の各種処理を実行する。
また、制御ユニット328は、システムコントローラ100から省電力モード指示を受信した場合には、多機能ランプ301の輝度を低下させるとともに、液晶表示器313の表示輝度を低下させる等により、カードユニット3の状態を、消費電力を低下させた省電力モードに移行する。
また、制御ユニット328に接続された表示制御基板329は、表示部312を成す液晶表示器313や、透明タッチパネル314や、各種スイッチ類(メニューボタン316に対応するメニュースイッチ316a、台データボタン318に対応する台データスイッチ318a、再プレイボタン319に対応する再プレイスイッチ319a)や前述した再プレイ表示部320内に設けられたLED320a等の電子部品が接続されている。
本実施例の表示制御基板329には、液晶表示器313の表示駆動を行う表示駆動回路(図示略)や、前記透明タッチパネル314からの出力信号に基づいて押圧操作された位置を特定して該特定した入力位置情報を出力する入力位置検出回路(図示略)や、表示部312に表示する表示映像に関する処理を行うVDP(図示略)や、メニュー表示等に使用する画像データ等を記憶するVROM(図示略)や、表示部312に表示する表示データを一時記憶するVRAM(図示略)や、制御ユニット328から独立して、各種スイッチ類やタッチパネル等の入力に伴う判断や処理を処理プログラムに基づいて実施するサブマイコン(図示略)等が実装されている。
次に、本実施例のシステムコントローラ100ついて、図5〜8に基づき説明する。まず、本実施例に用いたシステムコントローラ100は、図5に示すように、コンピュータ内部にてデータの送受を行うデータバス101に、該システムコントローラ100が実施する各種処理を実行するCPU102、ワークメモリ等として使用されるRAM103、時刻情報やカレンダ情報を出力するRTC104、ハードディスク等からなる記憶装置105、キーボードやマウス等の入力装置106、各種の画面を表示出力する表示装置107、各種情報をプリント出力するプリンタ108、ローカルエリアネットワーク(LAN)に接続されたカードユニット3(制御ユニット328)や会員管理コンピュータ、ホールコンピュータ、持玉管理コンピュータ等の各装置とのデータ通信を行う第1通信部109、電力情報提供サーバ150との通信を行うための第2通信部110、カード会社に設置されたカード管理サーバとのデータ通信を行うデジタルサービスユニット(DSU)111が接続された通常のコンピュータである。
記憶装置105には、システムコントローラ100において実施される電力調整スケジュール作成処理(図10参照)や、モード指示送信処理(図12参照)等の各種処理内容が記述された処理プログラムに加えて、会員カードに残存するプリペイド残額を管理するための会員カードテーブル(図6(a)参照)と、ビジターカードに残存するプリペイド残額を管理するためのビジターカードテーブル(図6(b)参照)と、カードユニット3の情報を管理するためのユニット管理テーブル(図7)と、各カードユニット3が対応するパチンコ機2の遊技情報(台データ)を管理するための遊技情報テーブル(図8)とが記憶されている。
会員カードテーブルには、図6(a)に示すように、各会員カードを個々に識別可能な会員カードIDに対応付けて、当該会員カードの発行を受けた会員遊技者の会員IDと、プリペイド残額と、当該会員カードが使用不可であるか否かを示す使用不可フラグとが記憶されており、会員カードに記憶されている会員カードID若しくは会員IDから、プリペイド残額や当該会員カードの使用可否を特定できるようになっている。
また、ビジターカードテーブルには、図6(b)に示すように、各ビジターカードを個々に識別可能なカードIDに対応付けて、当該ビジターカードの状況(利用中であるか保管中であるか)と、当該プリペイドカードが発行された最新の日時である最新発行日時と、プリペイド残額と、当該カードが使用不可であるか否かを示す使用不可フラグとが記憶されており、ビジターカードに記憶されているカードIDから、プリペイド残額や当該ビジターカードの使用可否、並びに最新発行日時を特定できるようになっている。
ユニット管理テーブルには、図7に示すように、遊技場内に設置された各カードユニット3に固有に付与された装置IDに対応付けて、カードユニット3のローカルIPアドレスが格納されるローカルIPと、当該カードユニット3が設置されている遊技島の島番号が格納される設置島と、当該カードユニット3がカードの受付中であるか待機中であるかが格納される状況と、当該カードユニット3が対応するパチンコ機2の台番号が格納される対応台番号と、受付け中の会員カードまたはビジターカードのカードIDが格納される受付IDと、当該カードユニット3に設定された貸出レート(1円/玉、2円/玉、4円/玉)と、電力モードの状態(通常モードまたは省電力モード)とが記憶されており、各カードユニット3と対応するパチンコ機2に設定されている貸出レートを特定できるとともに、各カードユニット3がどの電力モードとなっているかを特定できるようになっている。
遊技情報テーブルには、図8に示すように、パチンコ機2の台番号に対応付けて、機種名並びに状態と各日付毎の台データが記憶されている。台データとしては、図8に示すように、当該日付(営業日)における総打込玉数、総賞球数、差玉数(総打込玉数−総賞球数)、総スタート回数、総大当り回数、総確変回数、総時短回数、稼働率(営業時間に占める総打込玉数を単位時間に発射可能な玉数で除した稼働時間の割合)や、省電力モードとなったか否かを示す省電力フラグ等から成るデータが記憶されており、各パチンコ機2の遊技情報が営業日毎の履歴として蓄積記憶されている。
これら総打込玉数、総賞球数、差玉数(総打込玉数−総賞球数)、総スタート回数、総大当り回数、総確変回数、総時短回数、省電力モード等から成る遊技情報(台データ)は、営業中において各カードユニット3から送信される台情報データの受信に応じて該台情報データに含まれるデータ(数値)に更新される。
次に、本実施例のカードユニット3の制御ユニット328が実施する各処理の処理内容について説明していく。尚、以下の説明においては、ステップの表記を省略する場合がある。
まず、図9に示すように制御ユニット328は、カードユニット3への電源投入により起動されることで、ステップSa01の起動処理を実施して、対応するパチンコ機2の接続状況の確認や、システムコントローラ100、会員管理コンピュータ、ホールコンピュータ、持玉管理コンピュータへの接続確認要求の送信、並びに該接続確認要求の送信に応じて返信される設定情報に基づく初期値の各設定データへの設定等を実施する。
そして、該起動処理の実施後においてステップSa02〜Sa07の処理を巡回実施することで、カード挿入口309へのカード挿入であるカード受付け(ステップSa02)、遊技者(会員遊技者またはビジター)による貸出ボタンの操作(ステップSa03)、紙幣挿入口302からの紙幣の投入による現金受付け(ステップSa04)、遊技者による返却ボタンの操作(ステップSa05)、遊技者による再プレイボタン319の操作(ステップSa06)、メニューボタン316の操作(ステップSa07)、を検知する待機状態となる。
これらの待機状態において、ビジター遊技者や会員遊技者が、ビジターカードや会員カードをカード挿入口309に挿入した場合には、該カードの挿入に伴う挿入検知情報が内部のカードリーダライタ327から制御ユニット328に出力されることで、制御ユニット328は、ステップSa02においてカード受付け有りと判断してステップSa08に進み、カード受付け処理を実施する。
このステップSa08におけるカード受付け処理においては、まず、既にカードリーダライタ327に受付け中の会員カードまたはビジターカードが存在するか否かを判定し、受付け中の会員カードまたはビジターカードが存在する場合には、カードリーダライタ327に排出指示を出力することで、カード挿入口309に挿入されたビジターカード或いは会員カードを返却させて該カード受付け処理を終了する一方、受付け中のカードが存在しない場合には、カード挿入口309に挿入された会員カードまたはビジターカードの取り込み指示をカードリーダライタ327に出力して、挿入された会員カード或いはビジターカードをカードリーダライタ327のカードスロット内に取り込んで、該会員カード或いはビジターカードに記憶されている記憶データ、具体的には、当該会員カード或いはビジターカードの(会員)カードIDと会員ID(会員カードのみ)とプリペイド残額データ等を読み出す。
そして、受付けた会員カード又はビジターカードから読み出した(会員)カードIDとプリペイド残額データと装置IDとを含む認証要求をシステムコントローラ100に送信し、システムコントローラ100からの認証結果を受信するカード認証処理を実施する。
この認証要求の受信に応じてシステムコントローラ100は、受信した認証要求に含まれる(会員)カードIDが、会員カードテーブル(図6(a))やビジターカードテーブル(図6(b))に存在するか否かを判定し、存在する場合には、該(会員)カードIDに対応付けていずれかのカードテーブルに記憶、管理されているプリペイド残額が、該受信した認証要求に含まれるプリペイド残額データ、すなわち、受付けた会員カード或いはビジターカードから読み出したプリペイド残額データから特定されるプリペイド残額に一致するか否かを判定し、一致することを条件に、認証結果として「認証OK」を返信するとともに、プリペイド残額が一致しない場合には「認証NG」を返信する。
システムコントローラから返信された認証結果が「認証NG」である場合には、受付けた会員カード或いはビジターカードの排出指示をカードリーダライタ327に出力して、挿入された会員カード或いはビジターカードを返却させてカード受付け処理を終了する一方、返信された認証結果が「認証OK」である場合には、プリペイド残額を対応するパチンコ機2の操作部に設けられた残額表示器17に表示する。
そして、受付けたカードがビジターカードである場合には該カード受付け処理を終了して、ステップSa02〜Sa07の待機状態に戻る一方、受付けたカードが会員カードである場合には受付けた会員カードの会員IDを含む会員情報送信要求を会員管理コンピュータに送信することで、会員管理コンピュータに該会員カードの受付けがあったことを通知するとともに、該会員カードを所有する会員遊技者の会員情報を会員管理コンピュータから取得する会員情報取得処理を実施する。
そして、当該会員の会員遊技情報の集計を開始した後、該カード受付け処理を終了して、ステップSa02〜Sa07の待機状態に戻る。
また、ステップSa02〜Sa07の待機状態において、遊技者が、貸出ボタンの操作を実施した場合には、制御ユニット328は、プリペイド残額が残額表示器17に表示されていることを条件に、Sa03のステップにおいて貸出操作が有りと判断してステップSa09に進み、貸出処理を実施する。
この貸出処理においては、まず、挿入された会員カード或いはビジターカードから読み出して図示しない受付けカードテーブルに記憶したプリペイド残額、或いは後述する入金処理にて受付けカードテーブルに記憶したプリペイド残額が、本実施例における使用単位額となる100円であるか否かを判定し、プリペイド残額が100円未満である場合には該判定において「Yes」と判定されて、該貸出処理を終了してステップSa02〜Sa07の待機状態に戻る一方、プリペイド残額が100円以上である場合には、プリペイド残額(表示金額)が本実施例において貸出処理の払出単位金額として設定されている500円であるか否かを判定する。尚、以下の説明においても、残額表示器17に表示されているプリペイド残額とは、受付けカードテーブルのプリペイド残額の項目に格納されている金額を示す。
プリペイド残額が500円以上である場合には、払出金額玉貸処理を実施する一方、500円未満である場合には、表示金額玉貸処理を実施する。
この払出金額玉貸処理においては、払出金額となる500円に相当するパチンコ玉数の払出指示、具体的に本実施例においては、1玉のパチンコ玉の貸出単価が4円であるので、500円分に相当する125玉の払出指示を、対応するパチンコ機2に対して出力して該パチンコ玉数を払い出させる。
そして、残額表示器に表示されているプリペイド残額から、500円を減算更新するとともに、受付けカードテーブルのプリペイド残額並びに受付け中の会員カード或いはビジターカードが存在するときには該受付け中の会員カード或いはビジターカードに記憶されているプリペイド残額データを、500円を減算更新した新たなプリペイド残額を特定可能なプリペイド残額データに更新した後、システムコントローラ100に対して、当該カードユニット3に固有に付与された装置IDと、受付け中の会員カード或いはビジターカードの(会員)カードIDと、使用金額とを含む貸出完了通知を送信して、システムコントローラ100の会員カードテーブルまたはビジターカードテーブルにて該(会員)カードIDに対応付けて記憶されているプリペイド残額から使用金額を減算更新させる。
そして、ビジターカードを受付け中であるか否かを判定し、ビジターカードを受付け中でない場合には該貸出処理を終了してステップSa02〜Sa07の待機状態に戻る一方、ビジターカードを受付け中である場合には、残額表示器に表示されている新たなプリペイド残額が0であるか否かを判定する。
そして、該判定においてプリペイド残額が0でない場合には、該貸出処理を終了してステップSa02〜Sa07の待機状態に戻る一方、プリペイド残額が0である場合には、当該プリペイド残額が0となったビジターカードをカードリーダライタ327の貯留部に回収して該貸出処理を終了し、ステップSa02〜Sa07の待機状態に戻る。
一方、表示金額玉貸処理においては、残額表示器に表示されているプリペイド残額の内、使用単位額である100円に当該使用単位額である100円の整数倍の金額で最大の金額、例えば、プリペイド残額が450円であれば、単位額となる100円の整数倍の金額で最大の金額となる4倍に該当する400円に相当するパチンコ玉数の払出指示、具体的に本実施例においては、1玉のパチンコ玉の貸出単価が4円であるので、400円分に相当する100玉の払出指示を、対応するパチンコ機2に対して出力して該パチンコ玉数を払い出させる。
そして、残額表示器17に表示されているプリペイド残額から、パチンコ玉の玉貸に使用した金額である400円を減算更新するとともに、受付けカードテーブルのプリペイド残額データ、並びに受付け中の会員カード或いはビジターカードが存在するときには該受付け中の会員カード或いはビジターカードに記憶されているプリペイド残額データを、400円を減算更新した新たなプリペイド残額(例えば50円)を特定可能なプリペイド残額データに更新した後、システムコントローラ100に対して、当該カードユニット3に固有に付与された装置IDと、受付け中の会員カード或いはビジターカードの(会員)カードIDと、400円とを含む貸出完了通知を送信して、システムコントローラにて(会員)カードIDに対応付けてカード管理テーブルに記憶されているプリペイド残額から400円を減算更新させる。そして、払出金額玉貸処理と同じく、ビジターカードを受付け中であるか否かを判定し、ビジターカードを受付け中でない場合には該貸出処理を終了してステップSa02〜Sa07の待機状態に戻る一方、ビジターカードを受付け中である場合には、残額表示器17に表示されている新たなプリペイド残額が0であるか否かを判定して、プリペイド残額が0である場合には、当該プリペイド残額が0となったビジターカードをカードリーダライタ327の貯留部に回収して該貸出処理を終了し、ステップSa02〜Sa07の待機状態に戻る。
また、ステップSa02〜Sa07の待機状態において、遊技者が紙幣挿入口302から紙幣を投入した場合には、該紙幣の投入に伴う貨幣識別情報が紙幣識別ユニット321から制御ユニット328に出力されることで、制御ユニット328は、S4のステップにおいて紙幣の受付け有りと判断してステップSa10に進んで入金処理を実施する。
この入金処理においては、まず、入力された貨幣識別情報から投入された紙幣の投入金額を特定する。
そして、カードリーダライタ327に受付け中の会員カード或いはビジターカードが存在するか否かを判定し、受付け中の会員カード或いはビジターカードが存在しない場合には、特定した投入金額を、受付けカードテーブルのプリペイド残額(0円を含む)に加算更新した後、該加算更新した入金金額(投入金額に同じ)と当該カードユニット3の装置IDとを含む入金通知をシステムコントローラ100に送信したのち、残額表示器17に表示されているプリペイド残額を、受付けカードテーブルのプリペイド残額に記憶されている加算更新後の新たな金額に更新表示して、該入金処理を終了してSa02〜Sa07の待機状態に戻る。
つまり、受付け中の会員カード或いはビジターカードが存在しない場合には、投入金額に相当するプリペイド残額が受付けカードテーブルに記憶されることで、該プリペイド残額を遊技に使用できるようになる。尚、これらプリペイド残額が残っている状態で遊技を終了する場合には、後述するように、該残存しているプリペイド残額が記録されたビジターカードが発行される。
一方、受付け中の会員カード或いはビジターカードが存在する場合には、特定した投入金額を、受付け中の会員カード或いはビジターカード(並びに受付けカードテーブル)に記憶されているプリペイド残額データから特定されるプリペイド残額に加算して、該プリペイド残額データを加算後の新たなプリペイド残額を特定可能なプリペイド残額データに更新した後、該入金金額(投入金額に同じ)と当該カードユニット3の装置IDと、受付け中の会員カード或いはビジターカードの(会員)カードIDとを含むカード入金通知をシステムコントローラ100に送信して、該システムコントローラ100の会員カードテーブルまたはビジターカードテーブルにおいて該(会員)カードIDに対応して記憶されているプリペイド残額に該入金金額を加算更新させたのち、残額表示器17に表示されているプリペイド残額を、受付けカードテーブル(受付け中の会員カード或いはビジターカード)のプリペイド残額に記憶されている加算更新後の新たな金額に更新表示して、該入金処理を終了してステップSa02〜Sa07の待機状態に戻る。
尚、本実施例では、入金処理を、加算更新前のプリペイド残額に依存することなく、実施できるようにしているが、本発明はこれに限定されるものではなく、これら入金処理を、加算更新前のプリペイド残額が所定金額、例えば1000円以下となった場合にのみ、実施できるようにして、プリペイド残額が不必要に大きくなることで、該大きなプリペイド残額のビジターカードを紛失する等の遊技者の不利益や、遊技への過度ののめり込みを防止できるようにしても良い。
また、本実施例では、入金金額に係わらずに、後述するように、省電力モードとするようにしているが、本発明はこれに限定されるものではなく、これら入金金額が所定額以上である場合には、省電力モードへの移行を制限するようにしても良い。
また、ステップSa02〜Sa07の待機状態において、遊技者が返却ボタンの操作を実施することで返却ボタンスイッチからの信号が制御ユニット328に入力された場合には、制御ユニット328は、ステップSa05において返却操作有りと判断してステップSa11に進み、返却・発行処理を実施する。
この返却・発行処理においては、まず、カードリーダライタ327に受付け中の会員カード或いはビジターカードが存在するか否かを判定し、存在しない場合には誤操作と判定して当該処理を終了し、ステップSa02〜Sa07の待機状態に戻る。
一方、存在する場合には、排出指示をカードリーダライタ327に出力することで、該カードリーダライタ327に受付け中の会員カード或いはビジターカードを、排出させて返却した後、該返却したカードが会員カードであるか否かを、受付けカードテーブルに記憶されているカードIDにより判定する。
返却したカードがビジターカードである場合には、該返却したビジターカードのカードIDと当該カードユニット3の装置IDとを含む返却通知をシステムコントローラ100に送信して、カードIDから特定されるビジターカードが返却されたことをシステムコントローラ100に通知するとともに、該返却・発行処理を終了し、ステップSa02〜Sa07の待機状態に戻る。
また、返却したカードが会員カードである場合には、該返却した会員カードの会員カードID(システムコントローラの場合)または会員ID(会員管理コンピュータの場合)と当該カードユニット3の装置IDとを含む返却通知をシステムコントローラ100並びに会員管理コンピュータに送信して、当該会員カードが返却されたことを通知するとともに、該返却・発行処理を終了し、ステップSa02〜Sa07の待機状態に戻る。尚、貯蓄玉数を使用するときにセットされる暗証暗号が照合済みである旨を示す照合済みフラグ等がセットされている場合には、該照合済みフラグが会員カードの返却とともにリセットされる。
一方、カードリーダライタ327に受付け中の会員カード或いはビジターカードが存在しない場合には、受付けカードテーブルのプリペイド残額の項目に記憶されているプリペイド残額データから特定されるプリペイド残額、つまり、その時点で残額表示器17に表示されているプリペイド残額が存在するか否かを判定し、プリペイド残額が存在しない場合、つまり、プリペイド残額が0円である場合には、該返却・発行処理を終了する一方、プリペイド残額が存在する、つまり0円ではない場合には、カードリーダライタ327の貯留部に貯留されているビジターカードを、カードリーダライタ327のカードスロットの読み出し位置まで移動させて、該発行に使用するビジターカードの記憶データ、具体的にはカードIDを読み出すとともに、受付けカードテーブルのプリペイド残額の項目に記憶されているプリペイド残額データを該ビジターカードに書き込んで、プリペイド残額データを更新した後、当該ビジターカードをカード挿入口309から排出させて、その時点にて残額表示器17に表示されているプリペイド残額を特定可能なプリペイド残額データが記憶されたビジターカードを遊技者に対して発行する。尚、貯留部に貯留されているビジターカードが存在しない場合には、表示部312にエラーを表示して、ビジターカードの挿入待ち状態となり、カード挿入口309から発行用のカードが挿入されることで、当該挿入されたビジターカードを発行に使用する。
そして、当該カードユニット3の装置IDと、発行するビジターカードから読み出したカードIDと、該ビジターカードに書き込み記憶したプリペイド残額データを含む発行通知を、システムコントローラ100に送信することにより、該システムコントローラ100にて、該発行されたビジターカードのカードIDに対応付けてビジターカードテーブルに記憶されているプリペイド残額が発行されたビジターカードに記憶されているプリペイド残額に更新されることで、該ビジターカードを他のカードユニット3において使用できるとともに、図示しない精算装置にて精算できるようになる。
尚、本実施例では、前述の貸出処理において、会員カード或いはビジターカードに記憶されたプリペイド残額データをプリペイド残額が玉貸に使用される毎に逐次更新することで、返却操作時にプリペイド残額データを更新することなく会員カードやビジターカードを返却するようにしているが、本発明はこれに限定されるものではなく、これらプリペイド残額が玉貸に使用される毎に会員カードやビジターカードのプリペイド残額データを更新せずに、受付けカードテーブルのプリペイド残額の項目に記憶されているプリペイド残額データだけ更新しておいて、返却時においてその時点にて受付けカードテーブルのプリペイド残額の項目に記憶されているプリペイド残額データをビジターカードのプリペイド残額データとして更新記憶して返却するようにしても良い。
また、前述したステップSa02〜Sa07の待機状態において、再プレイボタン319の操作を実施することで再プレイスイッチ319aからの信号の入力があった場合には、制御ユニット328は、ステップSa06において再プレイ動作または再プレイ操作有りと判断してステップSa12に進み、再プレイ処理を実施する。
この再プレイ処理においては、まず、遊技者が会員であるか否かを、受付けカードテーブルに記憶されているカードIDにより判定し、遊技者が会員でない場合には、該再プレイ処理を終了する一方、遊技者が会員である場合には、RAM328b内に記憶されている暗証番号の照合済みの有無を示す照合済みフラグが、照合済みを示す「1」であるか否かを判定し、「1」でない場合(照合済みでない場合)には、暗証番号を受付けるためのテンキー等を含む図示しない暗証番号受付け画面を表示部312に表示して、暗証番号の受付けを実施する。
そして、該暗証番号受付け画面にて受付けた暗証番号と装置IDと受付けカードテーブルに記憶されている会員IDとを含む貯蓄玉数出力要求を会員管理コンピュータに送信する。
この貯蓄玉数出力要求の受信に応じて会員管理コンピュータは、該会員管理コンピュータが有する会員情報テーブル(図示略)において受信した貯蓄玉数出力要求に含まれる会員IDに対応して記憶されている暗証番号と、受信した貯蓄玉数出力要求に含まれる暗証番号とを照合し、照合が一致したことを条件として、該会員IDに対応して会員情報テーブルに記憶されている貯蓄玉数を、貯蓄玉数出力要求の送信元のカードユニット3に対して返信する。尚、暗証番号が一致しない場合には、照合エラーが返信されることで、暗証番号が一致しない旨が表示部312に表示され、再プレイ処理が終了される。
このようにして会員管理コンピュータから取得された貯蓄玉数は、受付けカードテーブルに格納されるとともに、照合済みフラグが照合済みを示す「1」に更新される。
このようにして照合済みフラグに「1」をセットした後、若しくは照合済みフラグに「1」がセットされていることを確認した後に、受付けカードテーブルに記憶されている貯蓄玉数を表示部312に表示して、会員遊技者に該貯蓄玉数を報知した後、該貯蓄玉数が再プレイに設定されている再プレイ単位数、具体的に本実施例では、500円分に相当する125玉と、再プレイ手数料となる10玉との合計数である135玉以上存在するか否かを判定し、再プレイ単位数以上の貯蓄玉数が存在しない場合には、再プレイが不可である旨を示すメッセージを表示部312に表示した後、該再プレイ処理を終了する一方、再プレイ単位数以上の貯蓄玉数が存在する場合には、再プレイ表示部320(LED320a)を点灯して再プレイボタン319の操作が有効であることを会員に報知するとともに、表示制御基板329に対して、再プレイボタン319の操作を促すメッセージの表示要求を送信して、表示部312に再プレイボタン319の操作を促すメッセージを表示させた後、再プレイボタン319の操作待ち状態となる。
そして、所定時間内に再プレイボタン319の操作が無い場合には、該再プレイ処理を終了する一方、所定時間内に再プレイボタン319の操作が有った場合には、受付けカードテーブルに記憶されている貯蓄玉数から、再プレイ単位数(135玉)を減算更新するとともに、再プレイ表示部320(LED320a)を消灯した後、再プレイ玉貸処理を実施する。この本実施例の再プレイ玉貸処理においては、再プレイ単位数(135玉)に対応するパチンコ玉数、具体的には、再プレイ単位数(135玉)から手数料を除いた125玉のパチンコ玉の払出指示を、対応するパチンコ機2に対して出力して該パチンコ玉数を払い出させる。
そして、該カードユニット3の装置IDと、受付けカードテーブルに記憶されている会員IDとを含む再プレイ完了通知を会員管理コンピュータに対して送信することで、該会員管理コンピュータの会員情報テーブルにおいて該会員IDに対応して記憶されている貯蓄玉数から再プレイ単位数(135玉)を減算更新させた後、該再プレイ処理を終了する。
また、ステップSa02〜Sa07の待機状態において、遊技者がメニューボタン316の操作を実施することでメニュースイッチ316aからの信号の入力があった場合には、制御ユニット328は、ステップSa07においてメニュー操作有りと判断してステップSa13に進み、メニュー表示処理を実施する。
このメニュー表示処理において制御ユニット328は、まず、受付けカードテーブルに記憶されているデータに基づいて、対応するパチンコ機2で遊技中の遊技者が会員であるか否か(カードIDが会員カードのものであるか否か)を判定し、遊技者が会員でない場合には、会員固有のメニュー項目を含まない「台データ」、「ランキング」、「お知らせ」の各メニュー項目のみを含むビジターメインメニューを、ビジターメインメニュー表示指示を表示制御基板329に出力することにより、表示部312に表示させる一方、遊技者が会員である場合には、会員固有のメニュー項目である「ポイント表示」、「再プレイ」のメニュー項目と、会員管理コンピュータから取得した当該会員の氏名を含む歓迎メッセージを含む、会員メインメニューを、会員メインメニュー表示指示を表示制御基板329に出力することにより表示部312に表示させる。
これら表示部312に表示された各メニュー項目は、遊技者が選択操作可能とされており、所定時間内にいずれかのメニュー項目が選択されない場合には、メニュー表示終了指示を表示制御基板329に出力することでメインメニューの表示が終了されてステップSa02〜Sa07の待機状態に戻る一方、所定時間内にいずれかのメニュー項目が選択された場合には、該選択されたメニュー項目に該当する処理を実行した後、ステップSa02〜Sa07の待機状態に戻る。
尚、メインメニュー中の「台データ」のメニューが選択された場合には、対応するパチンコ機2の台データ情報が表示される台データ表示処理が実施され、「ランキング」のメニューが選択された場合には、台データに基づく遊技場内のパチンコ機2のランキングがホールコンピュータから取得されて表示され、「お知らせ」のメニューが選択された場合には、お知らせ情報がホールコンピュータから取得されて表示され、「ポイント表示」のメニューが選択された場合には、受付け中の会員カードを所持する会員がその時点において獲得している来店ポイント数(受付けカードテーブルに記憶されている来店ポイント数)が表示される。尚「再プレイ」メニューが選択された場合には、再プレイボタン319の操作と同じく、前述したステップSa12の再プレイ処理が実行される。
次に、本実施例に用いた、電力情報提供サーバ150について説明すると、電力情報提供サーバ150は、個々の遊技場が属する各電力管区の電気需要の予測情報である電力予報情報を、営業前の所定時間(例えば、9時)にシステムコントローラ100に送信するとともに、各電力管区の電力使用量が、電力供給能力に近い第1閾値(例えば、電力供給能力の90%)を越えた場合に、第1逼迫段階である旨の電力逼迫情報をシステムコントローラに送信し、第2閾値(例えば、電力供給能力の95%)を越えた場合に、第2逼迫段階である旨の電力逼迫情報をシステムコントローラに送信する機能を有している。
電力予報情報としては、9時から21時までの各1時間毎の消費電力量の予測情報(電力供給能力の何%であるか)の情報が含まれている。
尚、本実施例1では、電力情報提供サーバ150が送信する情報のうち、電力予報を用いて遊技場の消費電力量を調整する例を、後述する変形例にて電力逼迫情報を用いて遊技場の消費電力量を調整する例を示す。
システムコントローラ100は、電力情報提供サーバ150から電力予報情報を受信したことに応じて、図10に示す電力調整スケジュール作成処理を実施して、カードユニット3やパチンコ機2を省電力モードとする時間帯等を含む電力調整スケジュールを作成する。
図10に示す電力調整スケジュール作成処理において、システムコントローラ100は、まず、当日の電力予報情報を受信しているかを確認する(ステップS1)。
当日の電力予報情報を受信していない場合には、処理を終了する一方、電力予報情報を受信している場合には、ステップS2に進んで、2次閾値(たとえば、95%)を越える時間帯が電力予報情報に存在するか否かを判定する。
2次閾値を超過する時間帯が存在しない場合には、ステップS4に進む一方、2次閾値を超過する時間帯が存在する場合には、ステップS3に進んで、2次閾値を超過する時間帯、例えば、13時〜15時の時間帯を2次制限時間帯として特定した後、ステップS4に進む。
ステップS4においては、1次閾値(たとえば、90%)を越える時間帯が電力予報情報に存在するか否かを判定し、1次閾値を超過する時間帯が存在しない場合には、ステップS6に進む一方、1次閾値を超過する時間帯が存在する場合には、ステップS5に進んで、1次閾値を超過する時間帯、例えば、12時〜16時の時間帯のうち、ステップS3にて特定した2次閾値を超過する時間帯である13時〜15時の時間帯を除いた、12時〜13時、15時〜16時の時間帯を1次制限時間帯として特定した後、ステップS6に進む。
ステップS6においては、ステップS3やステップS5にて特定した2次制限時間帯、1次制限時間帯に基づいて、電力制限スケジュールを作成する。具体的には、12時〜13時を1次制限時間帯、13時〜15時を2次制限時間帯、15時〜16時を1次制限時間帯とする電力制限スケジュールを作成する。
そして、ステップS7に進み、作成した電力制限スケジュールに基づいて、RTC104から1次制限開始タイミング信号が出力される1次制限時間帯の開始時刻(12時、15時)と、1次制限終了タイミング信号が出力される1次制限時間帯の終了時刻(16時)と、2次制限開始タイミング信号が出力される2次制限時間帯の開始時刻(13時)と、2次制限終了タイミング信号が出力される2次制限時間帯の終了時刻(15時)とを、RTC104に設定(セット)する。尚、2次制限時間帯から1次制限時間帯に移行する15時については、2次制限時間帯の終了時刻をセットせずに、1次制限時間帯の開始時刻のみをセットするようにしても良い。
次に、ステップS6で作成した電力制限スケジュールを、遊技場内の店員が所持する無線通信機器(インカム)に、図示しない無線通信装置を介して通知する。具体的には、スケジュールを通知するメッセージテキストを作成して、無線通信装置に出力することにより、該メッセージテキストが音声合成処理にて音声に変換されて各店員に通知されることで、遊技場内の店員が、どの1次制限時間帯と2次制限時間帯とを把握できるようにした後、当該処理を終了する。
ここで、1次制限時間帯と2次制限時間帯の違いについて、図11を用いて説明する。2次制限時間帯は電力需要が1次制限時間帯よりも多いと予測された時間帯であり、より電力消費を抑える必要がある時間帯であるので、図11に示すように、電力消費の少ない省電力モードに移行させるカードユニット3やパチンコ機2の範囲(台数)が、1次制限時間帯よりも2次制限時間帯の方が広く(多く)なっている。
具体的に、本実施例では、3種類異なる貸出レートにて、遊技場内に設置されたカードユニット3とパチンコ機2とが運用されているので、各レートで、省電力モードに移行させる制限種別が異なり、低レートのものが優先的に省電力モードに移行されるとともに、同一レートのカードユニット3やパチンコ機2であっても、稼働中や高稼働率のパチンコ機2並びに該パチンコ機2に対応するカードユニット3と、非稼働や低稼働率のパチンコ機2並びに該パチンコ機2に対応するカードユニット3では、稼働中や高稼働率のパチンコ機2の方が優先的に省電力モードに移行されるように設定されている。
つまり、1次制限時間帯においては、図11に示すように、1円/玉の貸出レートのカードユニット3とパチンコ機2の全てが原則として省電力モードに移行されるとともに、2円/玉の貸出レートのカードユニット3とパチンコ機2のうち、稼働中や高稼働率のパチンコ機2並びに該パチンコ機2に対応するカードユニット3だけが原則として省電力モードに移行される一方、2円/玉の貸出レートのカードユニット3とパチンコ機2のうち、非稼働や低稼働率のパチンコ機2並びに該パチンコ機2に対応するカードユニット3と、4円/玉の貸出レートのカードユニット3とパチンコ機2は、全て、通常モードが維持される。
一方、より、電力消費を抑える必要がある2次制限時間帯においては、図11に示すように、1円/玉並びに2円/玉の貸出レートのカードユニット3とパチンコ機2の全てが原則として省電力モードに移行されるとともに、4円/玉の貸出レートのカードユニット3とパチンコ機2のうち、稼働中や高稼働率のパチンコ機2並びに該パチンコ機2に対応するカードユニット3だけが省電力モードに移行される一方、4円/玉の貸出レートのカードユニット3とパチンコ機2のうち、非稼働や低稼働率のパチンコ機2並びに該パチンコ機2に対応するカードユニット3は、通常モードが維持される。
尚、上記した設定例は、一例を示すものであり、これらの設定は、遊技場に設置されているパチンコ機2やカードユニット3の台数や種類、運用している貸出レートの種別等の事情に応じて、適宜に設定すれば良い。また、上記した図11に示す制限対象特定用テーブルに「省電力モード」が設定されていても、例えば、後述するように、「省電力モード」の対象となるパチンコ機2が、大当り中や確変状態である等の場合には、通常モードが維持される場合があり得る。
図12は、本実施例のシステムコントローラ100にて実施されるモード指示送信処理の処理内容を示すフロー図である。
モード指示送信処理においてシステムコントローラ100は、図12に示すステップSb1〜ステップSb4を巡回実施することにより、1次制限時間帯の開始時刻(1次制限開始時刻)であるか否か、2次制限時間帯の開始時刻(2次制限開始時刻)であるか否か、2次制限時間帯の終了時刻(2次制限終了時刻)であるか否か、1次制限時間帯の終了時刻(1次制限終了時刻)であるか否かを判定(監視)する。
1次制限開始時刻となって、RTC104から1次制限開始タイミング信号が出力された場合には、ステップSb1において1次制限開始時刻であると判定されてステップSb5に進み、制限対象特定用テーブルに基づいて該1次制限時間帯において省電力モードに移行させて電力消費の制限対象とするカードユニット3を特定する。
具体的には、図11に示す例では、前述したように、ユニット管理テーブル(図7参照)の「レート」に「1円/玉」が格納されている全てのカードユニット3と、ユニット管理テーブルの「レート」に「2円/玉」が格納されているカードユニット3のうち、対応するパチンコ機2が稼働中または稼働率が所定値以上であるカードユニット3を特定する。対応するパチンコ機2が稼働中または稼働率が所定値以上であるかについては、ユニット管理テーブルの「レート」に「2円/玉」が格納されている各カードユニット3について、当該カードユニット3の「対応台番号」に格納されている台番号(例えば、101番や102番等)に対応付けて遊技情報テーブルの「状態」に格納されている状態データが稼働中であるか否かは、遊技情報テーブルの「稼働率」に格納されている稼働率データが所定値(例えば65%)以上であるか否かに基づいて判断することができる。
そして、特定した各カードユニット3に対して、省電力モードに移行する旨の指示となる省電力モード指示を送信して(ステップSb6)、当該処理を終了する。
また、2次制限開始時刻となって、RTC104から2次制限開始タイミング信号が出力された場合には、ステップSb2において2次制限開始時刻であると判定されてステップSb7に進み、制限対象特定用テーブルに基づいて該2次制限時間帯において省電力モードに移行させて電力消費の制限対象とするカードユニット3を特定する。
具体的には、図11に示す例では、前述したように、ユニット管理テーブルの「レート」に「1円/玉」、「2円/玉」が格納されている全てのカードユニット3と、ユニット管理テーブル(図7参照)の「レート」に「4円/玉」が格納されているカードユニット3のうち、対応するパチンコ機2が稼働中または稼働率が所定値以上であるカードユニット3を特定する。対応するパチンコ機2が稼働中または稼働率が所定値以上であるかについては、ユニット管理テーブルの「レート」に「4円/玉」が格納されている各カードユニット3について、当該カードユニット3の「対応台番号」に格納されている台番号(例えば、001番や002番等)に対応付けて遊技情報テーブルの「状態」に格納されている状態データが稼働中であるか否かや、遊技情報テーブルの「稼働率」に格納されている稼働率データが所定値(例えば65%)以上であるか否かに基づいて判断することができる。
そして、特定した各カードユニット3に対して、省電力モードに移行する旨の指示となる省電力モード指示を送信して(ステップSb6)、当該処理を終了する。
また、2次制限終了時刻(1次制限開始時刻である場合がある)となって、RTC104から2次制限終了タイミング信号(1次制限開始タイミング信号も出力される場合がある)が出力された場合には、ステップSb3において2次制限終了時刻であると判定されてステップSb8に進み、制限対象特定用テーブルに基づいて通常モードに復帰させて電力消費の制限を解除するカードユニット3を特定する。
具体的には、2次制限終了タイミング信号とともに1次制限開始タイミング信号の出力があった場合には、1次制限時間帯に移行する場合であるので、制限対象特定用テーブルに基づいて特定される2次制限時間帯において省電力モードの対象とされているカードユニット3から、該制限対象特定用テーブルにおいて1次制限時間帯において省電力モードの対象とされているカードユニット3を除いたカードユニット3を電力消費の制限を解除するカードユニット3として特定し、2次制限終了タイミング信号とともに1次制限開始タイミング信号の出力がなかった場合には、1次制限時間帯に移行せずに2次制限時間帯が終了する場合であるので、2次制限時間帯において省電力モードの対象とされているカードユニット3を全て、電力消費の制限を解除するカードユニット3として特定する。
そして、ステップSb9に進んで、ステップSb8にて特定したカードユニット3に対して、通常モードに移行する旨の指示となる通常モード指示を送信して、当該処理を終了する。
また、1次制限終了時刻となって、RTC104から1次制限終了タイミング信号が出力された場合には、ステップSb4において1次制限終了時刻であると判定されてステップSb10に進み、制限対象特定用テーブルに基づいて特定される1次制限時間帯において省電力モードの対象とされている全てのカードユニット3を電力消費の制限を解除するカードユニット3として特定した後、該特定したカードユニット3に対して、通常モードに移行する旨の指示となる通常モード指示を送信して(ステップSb9)、当該処理を終了する。
尚、本実施例では、1次制限開始時刻、1次制限終了時刻、2次制限開始時刻、2次制限終了時刻において、省電力モード指示や通常モード指示を送信するカードユニット3を特定する形態を例示しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、これら1次制限開始時刻、1次制限終了時刻、2次制限開始時刻、2次制限終了時刻において省電力モード指示や通常モード指示を送信するカードユニット3を特定するための処理負荷を低減するために、例えば、電力調整スケジュールの作成時において、省電力モード指示や通常モード指示を送信するカードユニット3を予め特定して、特定したカードユニット3の装置IDを記憶しておくようにしても良い。
次に、上述したようにして、システムコントローラ100から送信される省電力モード指示や通常モード指示を受信するカードユニット3(制御ユニット328)において、所定期間毎のタイマ割り込みによって実行される省電力モード処理について、図13に基づいて説明する。
省電力モード処理においてカードユニット3(制御ユニット328)は、まず、システムコントローラ100との通信状態がオフライン状態であるか否か、つまり、所定のオンライン確認要求の送信に応じてシステムコントローラ100から所定時間内に返信があるか否かを判定する(ステップSc0)。
該判定でオフライン状態でないと判定した場合(つまり、オンライン状態である場合)には、ステップSc3に進む一方、オフライン状態であると判定した場合には、RAM328bに記憶されている省電力モードへの移行時刻であるか否か(Sc1)、通常モードへの復帰時刻であるか否か(Sc2)を判定する。
ステップSc1で、省電力モードへの移行時刻であると判定された場合には、後述のステップSc8に進み、所定条件(ステップSc8、Sc9の条件)が成立していれば、対応するパチンコ機2に対して省電力モード信号の出力を開始する。
また、ステップSc2で、通常モードへの復帰時刻であると判定された場合には、ステップSc21に進んで、通常モードへの移行制御、つまり、当該カードユニット3のモードを通常モードとするとともに、対応するパチンコ機2への省電力モード信号の出力を終了し、表示部312において表示している「省電力モード中」の表示(図14(b)参照)を終了して、当該処理を終了する。尚、ステップSc21においては、当該カードユニット3の装置IDを含む通常モード復帰通知をシステムコントローラ100に送信することで、ユニット管理テーブルの当該装置IDに対応する電力モードの情報が、「通常モード」に更新される。
一方、通常モードへの復帰時刻でないと判定された場合、並びにステップSc0でオフラインではないと判定された場合には、ステップSc3に進んで、RAM328bに記憶されている省電力モードへの移行時刻の所定時間(10分)前の時刻であるか否かを判定する。
所定時間(10分)前の時刻である場合には、ステップSc14に進んで、所定時間後に省電力モードに移行する旨の省電力予告表示を開始して当該処理を終了する一方、所定時間(10分)前の時刻でない場合には、システムコントローラ100から通常モード指示を受信したか否か(ステップSc4)、システムコントローラ100から省電力モード指示を受信したか否か(ステップSc5)、を判定する。
システムコントローラ100から通常モード指示を受信した場合には、ステップSc4からステップSc20へ進んで、RAM328bの所定領域に記憶されている通常モードへの復帰時刻を、その時点の時刻に更新記憶した後、上述したステップSc21とステップSc22の処理を実施することで、通常モードに移行するとともに「省電力モード中」の表示(図14(b)参照)を終了して、当該処理を終了する。
また、システムコントローラ100から省電力モード指示を受信した場合には、ステップSc5からステップSc6へ進んで、省電力モードへの移行制御、つまり、当該カードユニット3のモードを前述したように、多機能ランプ301の輝度を低下させるとともに、液晶表示器313の表示輝度を低下させることで電力消費を抑えた省電力モードとする制御を実行するとともに、RAM328bの所定領域に記憶されている省電力モードへの移行時刻を、その時点の時刻に更新記憶する(ステップSc7)。
そして、ステップSc8に進んで、対応するパチンコ機2の遊技状態が、遊技効果ランプや遊技効果音が出力される大当り演出や、確変演出や、時短演出等が実施される大当り状態や、確変状態や、時短状態ではない通常状態であるか否かを判定し、通常状態でない場合にはステップSc12に進む一方、通常状態である場合にはステップSc9に進んで、非変動表示判定タイマがカウント中であるか否かを判定する。
尚、非変動表示判定タイマは、対応するパチンコ機2から始動信号が入力される毎に非変動判定時間(例えば、1分)がセットされるタイマであり、該非変動表示判定タイマがカウント中であることは、対応するパチンコ機2における最後の変動表示が終了してから非変動判定時間が経過しておらず、対応するパチンコ機2において次の変動表示が実施されている可能性が高いことを示すことになり、逆に、非変動表示判定タイマがカウント中でないこと、つまり、非変動表示判定タイマがタイマアップしていることは、対応するパチンコ機2において変動表示が実施されていない可能性が高いことを示すこととなる。
非変動表示判定タイマがカウント中である場合には、ステップSc12に進む一方、非変動表示判定タイマがカウント中でない場合にはステップSc10に進んで、対応するパチンコ機2に対する省電力モード信号の出力を開始するとともに、図14(b)に示すように、表示部312に「省電力モード中」の表示を開始して(ステップSc11)、省電力モードであることを遊技者等に報知して当該処理を終了する。尚、ステップSc10においては、当該カードユニット3の装置IDを含む省電力モード移行実行通知をシステムコントローラ100に送信することで、ユニット管理テーブルの当該装置IDに対応する電力モードの情報が、「省電力モード」に更新されるとともに、該装置IDに対応付けてユニット管理テーブルに記憶されている台番号が特定され、該特定された台番号に対応する遊技情報テーブルの「省電力」の項目データが、「00」から「01」に更新される。
また、上記したように、ステップSc12に移行した場合には、省電力モード待機中フラグをセットした後、ステップSc14にて開始した省電力予告表示を表示している場合には、該電力予告表示を終了して、図14(a)に示す、省電力モード待機中表示を開始して(ステップSc13)、当該処理を終了する。尚、ステップSc12においては、当該カードユニット3の装置IDを含む省電力モード準備中通知をシステムコントローラ100に送信することで、ユニット管理テーブルの当該装置IDに対応する電力モードの情報が、「省電力準備中」に更新される。
また、ステップSc5で「No」の場合には、ステップSc30に進んで、省電力モード待機中フラグがセットされているか否かを判定し、省電力モード待機中フラグがセットされていなければ当該処理を終了する一方、省電力モード待機中フラグがセットされていれば、対応するパチンコ機2の遊技状態が通常状態であるか否か(ステップSc31)、非変動表示判定タイマがカウント中であるか否かを判定する(ステップSc32)。
そして、対応するパチンコ機2の遊技状態が通常状態でないか、或いは、非変動表示判定タイマがカウント中である場合には当該処理を終了する一方、対応するパチンコ機2の遊技状態が通常状態であって、且つ、非変動表示判定タイマがカウント中でない場合には、ステップSc33に進んで、ステップSc12でセットした省電力モード待機中フラグをリセットするとともに、ステップSc13にて開始した省電力モード待機中表示を終了してステップSc10に進み、対応するパチンコ機2に対する省電力モード信号の出力を開始するとともに、図14(b)に示すように、表示部312に「省電力モード中」の表示を開始して、省電力モードであることを遊技者等に報知して当該処理を終了する。
以上、本実施例によれば、店内装置を省電力状態とする省電力期間を含むスケジュールが、店舗が属する電力管区の電力予報情報に基づいて作成されて、該作成されたスケジュールにより店内装置が省電力状態や通常電力状態に制御されるので、店舗が属する電力管区の電力事情に応じた消費電力の調整を行うことができる。
また、本実施例によれば、所定条件を満たしていれば省電力状態に移行されるので、所定条件として遊技機の状況に応じた条件を設定することで、遊技機の状況に応じて省電力状態に移行させることができる。
また、本実施例によれば、有利な遊技状態であることを報知する演出が実施されている場合には、省電力状態に移行されることがないので、省電力状態に移行されることにより、有利な遊技状態であることを報知する演出が実行不能となってしまうことを回避できる。
また、本実施例によれば、可変表示中である場合には、省電力状態に移行されることがないので、省電力状態に移行されることによって、例えば、可変表示の態様が変化することにより、該態様の変化が演出の1態様と誤認されてしまうことを回避できる。
また、本実施例によれば、稼働に関する条件である、稼働中であること、或いは、稼働率が高いこと等により、稼働に貢献できている遊技機、つまり、遊技者に人気のある遊技機については、省電力状態に移行しても稼働が大きく低下しないので、稼働に対する影響を低減しつつ、消費電力を調整できる。
以上、本発明の実施例を図面により説明してきたが、具体的な構成はこれら実施例に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における変更や追加があっても本発明に含まれる。
例えば、前記実施例では、電力情報提供サーバ150から送信される電力予報情報を利用して電力調整スケジュールをシステムコントローラ100が作成する形態を例示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、これら電力調整スケジュールをシステムコントローラ100が作成せずに、図15に示すように、電力情報提供サーバ150から送信される第1逼迫段階や第2逼迫段階の電力逼迫情報を利用して、カードユニット3やパチンコ機2を省電力モードに移行させて、消費電力の調整を実施するようにしても良い。
具体的には、システムコントローラ100は、図15に示すステップSb1’〜ステップSb4’を巡回実施することにより、電力情報提供サーバ150から第1逼迫段階である旨を示す第1逼迫情報を受信したか否か、電力情報提供サーバ150から第2逼迫段階である旨を示す第2逼迫情報を受信したか否か、電力情報提供サーバ150から第2逼迫段階が解除された旨を示す第2逼迫解除情報を受信したか否か、電力情報提供サーバ150から第1逼迫段階が解除された旨を示す第1逼迫解除情報を受信したか否かを判定(監視)する。
電力情報提供サーバ150から第1逼迫情報を受信した場合には、ステップSb1’において「Yes」とされてステップSb5に進み、制限対象特定用テーブルにおいて「1次制限」に対応するデータに基づいて、省電力モードに移行させて電力消費の制限対象とするカードユニット3を特定する。尚、該特定されるカードユニット3は、前記した実施例において1次制限時間帯にて電力消費の制限対象とするカードユニット3と同一である。
そして、特定した各カードユニット3に対して、省電力モードに移行する旨の指示となる省電力モード指示を送信して(ステップSb6)、当該処理を終了する。
また、電力情報提供サーバ150から第2逼迫情報を受信した場合には、ステップSb2’において「Yes」とされてステップSb7に進み、制限対象特定用テーブルにおいて「2次制限」に対応するデータに基づいて、新たに省電力モードに移行させて電力消費の制限対象とするカードユニット3を特定する。尚、該特定されるカードユニット3は、前記した実施例において2次制限時間帯にて電力消費の制限対象とするカードユニット3と同一である。
そして、特定した各カードユニット3に対して、省電力モードに移行する旨の指示となる省電力モード指示を送信して(ステップSb6)、当該処理を終了する。
また、電力情報提供サーバ150から第2逼迫解除情報を受信した場合には、ステップSb3’において「Yes」とされてステップSb8に進み、制限対象特定用テーブルに基づいて通常モードに復帰させて電力消費の制限を解除するカードユニット3を特定する。
そして、ステップSb9に進んで、ステップSb8にて特定したカードユニット3に対して、通常モードに移行する旨の指示となる通常モード指示を送信して、当該処理を終了する。
また、電力情報提供サーバ150から第1逼迫解除情報を受信した場合には、ステップSb4’において「Yes」とされてステップSb10に進み、制限対象特定用テーブルに基づいて通常モードに復帰させて電力消費の制限を解除するカードユニット3を特定する。
そして、ステップSb9に進んで、ステップSb8にて特定したカードユニット3に対して、通常モードに移行する旨の指示となる通常モード指示を送信して、当該処理を終了する。
尚、電力情報提供サーバ150から第2逼迫解除情報と第1逼迫解除情報とを同時に受信した場合にも前述したSb8とSb10の処理が順次実行されることで、省電力モードの対象とされた全てのカードユニットに対して通常モード指示が送信されることになる。
また、前記実施例では、パチンコ機2が、通常状態であるか否かや、変動表示が終了している状態であるか否かの判定を、図13の省電力モード処理をカードユニット3が実施することで判定しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、これらの判定をシステムコントローラ100が、遊技情報テーブルの「状態」のデータが「大当り中」や「確変中」や「時短中」となっていないことに基づいて判定したり、遊技情報テーブルの「総スタート回数」のデータが所定時間以上更新されていないことに基づいて変動表示が終了していることを判定し、「大当り中」や「確変中」や「時短中」となっていないことや、変動表示が終了していることを条件に、省電力モード指示をカードユニット3に送信することで、該カードユニット3とパチンコ機2を省電力モードに移行させるようにしても良く、この場合にあっては、システムコントローラ100のみが本発明の管理装置に該当し、カードユニット3とパチンコ機2が本発明の店内装置に該当する。
また、前記実施例では、遊技場内の店員に対して、無線通信装置により、音声にて電力調整スケジュールを通知するようにしているが、本発明はこれに限定されるものではなく、これら電力調整スケジュールを、遊技場内に設けられた大型のディスプレイに表示して報知したり、各カードユニット3の表示部312や、各パチンコ機2の上部に設けられた呼び出しランプ装置の表示部に表示させることで、各遊技者や店員に報知するようにしても良い。
また、前記実施例では、各遊技場に設けられたシステムコントローラ100が、電力調整スケジュール作成処理やモード指示送信処理を実施する形態を例示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、これらの処理を、遊技場内に設けられたシステムコントローラ100以外の管理コンピュータ、例えば、持玉数を管理する持玉管理コンピュータや、会員情報を管理する会員管理コンピュータや、パチンコ機を管理するホールコンピュータにおいて実施するようにしても良いし、更には、遊技場外、例えば、カード会社に設けられたカード管理サーバを電力情報提供サーバ150に接続して、該カード管理サーバにおいて実施するようにしても良い。
更には、電力調整スケジュール作成処理やモード指示送信処理を、カードユニット3が電力情報提供サーバ150から送信される電力予報情報や電力逼迫情報を受信して対応するパチンコ機2や自身の電力モードを省電力モードに移行するようにしても良く、この場合にあっては、カードユニット3が本発明の管理装置にも該当することとなる。
また、前記実施例では、カードユニット3からパチンコ機2の演出制御基板270に、省電力モード信号を出力し、該省電力モード信号が出力されている期間において、パチンコ機2を省電力モードに移行する形態を例示しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、カードユニット3と演出制御基板270とをシリアル信号線にて接続し、省電力モードに移行時に省電力モード移行要求を出力(送信)してパチンコ機2を省電力モードに移行させるともに、通常モードに復帰時に省電力モード解除要求を出力(送信)してパチンコ機2を通常モードに移行させるようにしても良い。
また、前記実施例では、電力情報提供サーバ150は、電力予報情報として、各1時間毎の消費電力量の予測情報(電力供給能力の何%であるか)の情報を含む電力予報情報を送信する形態を例示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、季節(夏、秋、冬、春)の情報、各時間帯の気温や湿度の情報を含み、これらの各情報を所定のアルゴリズムが記述された解析プログラムを実行して解析して、電力調整スケジュールを作成するようにしても良い。
また、前記実施例では、電力情報提供サーバ150から、各システムコントローラ100が設置された遊技場が属する電力管区の電力予報情報や電力逼迫情報を送信する形態を例示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、電力情報提供サーバ150からは、任意の電力管区の電力予報情報や電力逼迫情報を全て送信し、システムコントローラ100側において、自己が属する電力管区の電力予報情報や電力逼迫情報を特定して利用するようにしても良い。
また、前記実施例では、図11に示すように、稼働中並びに稼働率が高いパチンコ機2、つまり、人気が高いパチンコ機2と該パチンコ機2に対応するカードユニット3を優先して省電力モードとする形態を例示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、逆に、非稼働中や稼働率が低いパチンコ機2を優先して省電力モードとするようにしても良い。
また、前記実施例では、システムコントローラ100において、省電力モードとなったパチンコ機2については遊技情報テーブルの「省電力」の項目のデータが、「00」から「01」に変更されることにより、省電力モードに移行したパチンコ機2の遊技情報と、省電力モードに移行しなかったパチンコ機2の遊技情報、例えば、省電力モードに移行したパチンコ機2の総打込玉数と、省電力モードに移行しなかったパチンコ機2の総打込玉数を個別に集計して、各平均を算出することにより、省電力モードに移行したパチンコ機2の総打込玉数の平均と、省電力モードに移行しなかったパチンコ機2の総打込玉数の平均とを対比することで、省電力モードに移行することによる総打込玉数への影響、つまり、総打込玉数が少ない場合には稼働が低いことを示すことになるので、省電力モードに移行するか否かによって、総打込玉数(稼働)に影響があるか否かを把握することができるようにしているが、本発明はこれに限定されるものではなく、これら省電力モードに移行したパチンコ機と省電力モードに移行しなかったパチンコ機の遊技情報を個別に集計するための構成を有しないシステムコントローラ100としても良い。
また、前記実施例では、システムコントローラ100に遊技情報テーブルを設けて、各パチンコ機2の遊技情報を集計可能に収集する形態を例示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、これら各パチンコ機2の遊技情報の集計を、システムコントローラ100ではなくホールコンピュータにおいてのみ実施するようにしても良い。
また、前記実施例では、店内装置をパチンコ機2やカードユニット3等とした形態を例示しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、これら店内装置としては、パチンコ機2の上部位置に各パチンコ機2に対応して設けられる呼び出しランプや、遊技場内の所定位置に配置され、遊技場内の各パチンコ機2の台データ等を表示可能なデータ表示装置であっても良い。