本発明の遊技用装置の実施例を図面に基づいて説明すると、本発明の遊技用装置は、図1に示すように、遊技場内に複数配置される各遊技島(図示略)に並設される遊技機であるカードリーダ式パチンコ機(以下パチンコ機と略称する)2に1対1に対応するように設けられたカードユニット3により構成される。
カードユニット3は、パチンコ機2の所定側(本実施例では、パチンコ機2の向かって左側)の側方位置に対応設置され、会員登録をしていない一般の遊技者に対して発行される遊技用記録媒体であるプリペイドカードであるビジターカードや、プリペイド機能を備え、該遊技場に会員登録した会員遊技者に対して発行される遊技用記録媒体である会員カードを受付けて、遊技機における遊技に使用される遊技媒体であるパチンコ玉を貸し出すための処理等を行う。
カードユニット3には、カードユニット3にて使用されるビジターカードや会員カード並びにカードユニット3の管理等を行う図示しないシステムコントローラや、会員カードを所持する会員遊技者が再度の遊技に使用可能に所有する貯蓄玉数の管理を行う会員管理コンピュータや、遊技場内に設置された各パチンコ機2の台データ等の遊技情報を管理するホールコンピュータ等の各種のコンピュータが接続されており、これら各コンピュータとの間において双方向のデータ通信が可能とされている。
カードユニット3には、カードユニット3にて使用されるビジターカードや会員カード並びにカードユニット3の管理等を行う図示しないシステムコントローラや、会員カードや会員カードの代替えとなる会員携帯電話機を所持する会員遊技者が再度の遊技に使用可能に所有する貯蓄玉数の管理を行う会員管理コンピュータや、遊技場内に設置された各パチンコ機2の台データ等の遊技情報を管理するホールコンピュータ等の各種の管理コンピュータが接続されており、これら各管理コンピュータとの間において双方向のデータ通信が可能とされている。
また、カードユニット3とパチンコ機2とは、図2に示すように、払出単位として予め定められた複数個(本実施例では25個)のパチンコ玉の貸出に伴う各種の信号、具体的には、パチンコ機2から出力される台端末貸出完了信号(EXS)や台READY信号(PRDY)、制御ユニット328より出力されるカードユニットREADY信号(BRDY)や台端末貸出要求完了確認信号(BRQ)を送受可能に接続されているとともに、該パチンコ機2から出力される後述する払出信号等の各信号(大当り信号、確変中信号、時短中信号、始動信号、エラー信号等)が入力可能に接続されている。
はじめに、本実施例に用いた遊技機であるパチンコ機2について、以下に簡単に説明すると、該パチンコ機2は、図1に示すように、額縁状に形成されたガラス扉枠22を有し、該ガラス扉枠22の下部表面には打球供給皿23がある。打球供給皿23の上面所定箇所には、残額表示器や貸出しボタンや返却ボタンを有する操作部14が設けられているとともに、打球供給皿(上皿)23の下部には、打球供給皿23から溢れたパチンコ玉を貯留する下皿24と打球を発射する打球操作ハンドル(以下操作ノブ)25とが設けられている。
ガラス扉枠22の後方には、遊技盤26が着脱可能に取付けられている。また、遊技盤26の前面には遊技領域27が設けられている。この遊技領域27の向かって右側の下方領域に「特別図柄」と呼ばれる複数種類の識別情報が可変表示される特図可変表示部28と、その中央付近には、「演出図柄」と呼ばれる複数種類の識別情報が可変表示されるとともに演出映像が表示される演出可変表示部29と、「普通図柄」と呼ばれる複数種類の識別情報が可変表示される可変表示装置30とが設けられている。また遊技盤26には、複数の入賞口44や通過ゲート31、始動入賞口34、可変入賞球装置36が設けられているとともに、遊技領域27の下部には、入賞しなかった打込玉を回収するアウト口46が形成されている。
これら各入賞口に打玉が入賞した場合には、各入賞口に応じた賞球が図示しない玉切り払い出し装置により払い出されるとともに、該玉切り払い出し装置により払い出された賞球数に応じた払出信号(10玉に1パルス)が外部に出力されることで、賞球数が外部に通知される。尚、払出信号は、貸出しによって玉切り払い出し装置からパチンコ球が払い出された場合にも、賞球の場合と同様に、10玉に1パルスの信号が出力される。
打球操作ノブ25の操作によって揺動されるハンマー(図示略)によって発射された打玉は、打球レールを通って遊技領域27に入り、その後、遊技領域27を流下していく。この際、発射勢いが弱すぎて前記遊技領域27に達しなかったパチンコ玉は、環流経路(図示略)を通じて下皿24に環流されるようになっている。
また、遊技領域27に打ち込まれた打込玉が通過ゲート31を通過すると、可変表示装置30に停止表示されている普通図柄が可変開始する。
可変表示装置30の可変表示動作後の表示結果が予め定められた特定の表示結果(たとえば○)となった場合に、始動入賞口34に設けられた可動片35が所定時間開成して遊技者にとって有利な状態となる。
また、始動入賞口34にパチンコ玉が入賞すると、特図可変表示部28において全特別図柄が可変表示(変動表示)を開始するとともに、演出可変表示部29において演出表示が開始される。そして、その後、特図可変表示部28における特別図柄が停止し、その停止表示結果が予め定められた特定の表示態様となった場合には、演出可変表示部29における左、中、右の演出図柄の可変表示も停止し、その演出図柄の表示態様も予め定められた特定の表示態様(たとえば777)とされることで、特定遊技状態(大当り状態)が発生するとともに、大当り中信号が出力状態とされることで、該大当りの発生が外部に通知される。
また、特図可変表示部28における特別図柄が停止したときに、所定パルス幅の始動信号が出力され、特図可変表示部28における特別図柄の可変表示(変動表示)が実施されたことが外部に通知される。
このように大当り状態が発生した場合には、可変入賞球装置36に設けられた開閉板40が開成して遊技者にとって有利な第1の状態となる。この第1の状態は、所定期間(たとえば29秒間)の経過または打玉の所定個数(たとえば10個)の入賞のうちいずれか早い方の条件が成立することにより終了し、その後、遊技者にとって不利な第2の状態となる。
そして該第1の状態となっている可変入賞球装置36の大入賞口内に進入した打玉が特定入賞領域(Vポケット)に入賞して図示しないVカウントスイッチにより検出されれば、その回の第1の状態の終了を待って前記第2の状態から前記第1の状態に制御する繰返し継続制御が行なわれる。この繰返し継続制御の上限回数は例えば15回と定められている。
特図可変表示部28の表示結果並びに演出可変表示部29の演出図柄の表示結果が予め定められた大当り図柄の組合せで停止表示されたときには前述したように大当りが発生するが、これら大当り図柄に停止表示される以前の状態において、リーチ状態が発生する場合がある。
特図可変表示部28並びに演出可変表示部29で可変表示された特別図柄並びに演出図柄が所定の確率変動図柄の種類に一致した図柄の組合せで停止表示されたときには、前記繰返し継続制御による「大当り」の終了後に、再度大当りとなる確率が通常の確率状態よりも高い確率状態となる確率変動状態となるようになっており、これら確率変動図柄での大当りを通常の大当りと区別して「確変大当り」と呼称し、これら確変大当り終了後における確率変動状態中において、確変中信号が出力状態とされることで、該確率変動状態の発生が外部に通知される。
また、特図可変表示部28並びに演出可変表示部29で可変表示された特別図柄並びに演出図柄が所定の確率変動図柄以外の図柄の組合せで停止表示されたときには、前記繰返し継続制御による「大当り」の終了後に、特図可変表示部28並びに演出可変表示部29で可変表示が所定回数に達するか或いは次の大当りが発生するまでの間、特図可変表示部28における特別図柄および演出可変表示部29における演出図柄の可変表示時間(変動時間)が通常遊技状態よりも短縮される時短状態となるようになっており、これら時短状態中において、時短中信号が出力状態とされることで、該時短状態の発生が外部に通知される。
本実施例のパチンコ機2には、これら各信号を外部出力するための図示しない情報出力基板が搭載されており、該情報出力基板とカードユニット3とが、図示しない信号ケーブルを介して接続されており、情報出力基板からは、大当り中信号、確変中信号、時短中信号、始動信号、払出信号、エラー信号からなる外部出力信号が、信号ケーブルを介してカードユニット3に出力される。
ここで、大当り中信号は大当り状態の期間中において出力状態とされる信号であり、確変中信号は確変状態の期間中においてのみ出力状態とされる信号であり、時短中信号は時短状態の期間中においてのみ出力状態とされる信号であり、始動信号は、特図可変表示部28の表示結果が全て導出表示されて可変表示が終了した際に出力される所定幅のパルス信号であり、払出信号は、所定玉数(本実施例では10玉)が払い出される毎に出力される所定幅のパルス信号である。
本実施例のパチンコ機2には、該パチンコ機2における遊技を制御する遊技制御基板から、入賞に基づいて出力される賞球コマンドに基づいて所定数の賞球を計数して払出す制御を行うとともに、通常のCR機と同じく、カードユニット3より入出力される信号に基づいて、払出単位である25球のパチンコ玉を計数して貸出す制御を行う図示しない賞球制御基板を備えており、該払出単位である25球の倍数にてパチンコ玉の貸出を実施できるようになっている。
次に、本実施例にて使用されるビジターカードと会員カードとについて、簡潔に説明すると、本実施例に使用されるビジターカード並びに会員カードには、種々のデータを記憶するための不揮発性メモリと、これら記録情報の書き換えや読み出しを実施するとともに、外部のリーダライタ装置との非接触通信を実施する制御部とを有するICチップが搭載されたICカードを使用しており、これらビジターカード並びに会員カードには、個々のカードを識別可能なカードID、具体的には、ビジターカードにはVCで始まるカードIDが、会員カードには、KCで始まるカードIDが予め書き換え不能に記憶されていて、その種別がカードIDから識別可能とされているとともに、プリペイド残額を特定可能なプリペイド残額データ等の各種データが記憶されている。
尚、会員カードは、遊技場に会員登録を実施した会員遊技者に対して発行されるものであり、該会員に対して付与される会員IDが書き換え不能に記憶されている。また、該会員カードを使用して会員遊技者は、後述するように、一度獲得して計数したパチンコ玉を、その翌日以降においても再度遊技に使用できる貯玉を行うことができるようになっているが、これら会員カードには、該貯玉のデータである貯玉数は直接記録されておらず、これら貯玉数は、会員の情報を管理する会員管理コンピュータにおいて、会員カードIDと会員IDとに対応付けて記憶されることで、該会員カードIDや会員IDから特定されるようになっている。
また、本実施例では、前述したお財布機能を備えるスマートホンを所持する遊技者にあっては、該スマートホンを会員カードの代わりとして使用できるように、スマートホンに搭載されている非接触ICチップの記憶領域に、会員用の記憶領域が割り当てられ、該会員用の記憶領域に会員IDが、読み出し可能に記憶されるようになっている。
尚、これらスマートホンを会員カードの代替えとする場合には、スマートホンには電子マネーが搭載されていることになるので、会員カードが備えるプリペイド機能については、スマートホンにおいては利用することはできないようになっている。
また、ビジターカードは、遊技場内に設置された図示しないカード発行・入金機にて、購入、発行されるとともに、後述するように、カードユニット3においても発行される。
次に、本実施例のカードユニット3について説明する。本実施例のカードユニット3の前面には、図1に示すように、フルカラーLEDにより構成されて複数の色に点灯することでカードユニット3の状態等を報知可能とされた多機能ランプ301、紙幣を挿入するための紙幣挿入口302、携帯端末であるスマートホン(SP)を装着可能な端末装着部305と、貯玉を使用した再プレイを実施するときに操作される再プレイボタン319や、挿入中のビジターカードや会員カードを返却するときに操作される返却ボタン320が設けられた操作部315、会員カードやビジターカードを挿入するためのカード挿入口309が設けられている。
カードユニット3の前面に設けられたカード挿入口309は、該カード挿入口309に対応する位置に内蔵される内部カードリーダライタ327(図2参照)のカードスロットに連設されており、このカード挿入口309を介してビジターカードや会員カードをカードスロットに挿入可能とされている。
カードユニット3内の上部位置には、紙幣挿入口302に連設され、該紙幣挿入口302に投入された紙幣を取り込んでその真贋や紙幣種別の識別を実施し、その識別結果を装置略中央部に設けられている後述する制御ユニット328に出力する紙幣識別ユニット321が設けられており、該紙幣識別ユニット321にて各種紙幣(1万円、5千円、2千円、千円の各紙幣)の受付が可能とされている。
また、端末装着部305には、非接触ICカード機能(いわゆるお財布機能)を有する携帯電話機(スマートホン)との近距離非接触通信を実施して、該携帯電話機(スマートホン)とのデータの授受を行ってデータの読み出しや書き込みが可能とされた外部カードリーダライタ330が設けられているとともに、該端末装着部305に装着される携帯電話端末(スマートホン)に非接触にて充電電力を供給するための図5に示す非接触給電ユニット331が設けられている(図4参照)。
また、カードユニット3の略中央部位置には、該カードユニット3を構成する各部と接続しやすいように該カードユニット3の動作を制御する制御ユニット328が設けられており、後述するように、該制御ユニット328によって該カードユニット3の各種の動作が制御されている。
図2は、本実施例のカードユニット3の構成を示すブロック図である。カードユニット3は、上述したように、主には、紙幣識別ユニット321と、内部カードリーダライタ327と、外部カードリーダライタ330と、非接触給電ユニット331と、カードユニット3の各部の制御を制御プログラムにより実施して該カードユニット3の各種の機能を提供する制御ユニット328とから構成されており、紙幣識別ユニット321、内部カードリーダライタ327、外部カードリーダライタ330、非接触給電ユニット331は制御ユニット328と接続されて各種データの送受が可能とされている。
内部カードリーダライタ327は、カード挿入口309から挿入される会員カード並びにビジターカードに記録されている(会員)カードIDや、会員ID(会員カードのみ)、プリペイド残額データ等の記録情報の読み出し並びに書き込みを行うとともに、その内方側端部位置に、発行に使用するビジターカード(回収したカードを含む)貯留する図示しない貯留部を有しており、該貯留部に貯留されたカードを発行可能とされている。
また、外部カードリーダライタ330は、端末装着部305に装着されたお財布機能を備える携帯電話機であるスマートホンに内蔵されている非接触ICチップとの間において、電子マネー額の使用に関する非接触データ通信(データの読み出しや書き込み)を実施する。
また、制御ユニット328には、接続された対応するパチンコ機2に設けられ、受付け中の会員カードやビジターカードのプリペイド残額を表示する図示しない残額表示器や、パチンコ玉の貸し出し(貸与)を行う際に操作される図示しない貸出ボタンの操作を検知する貸出ボタンスイッチや、受付け中の会員カードやビジターカードを返却させる際や残額表示器に表示されているプリペイド残額が記憶されたビジターカードを発行させる際に操作される図示しない返却ボタンの操作を検知する返却ボタンスイッチが接続されている。
本実施例の制御ユニット328は、図2に示すように、制御プログラムを実行可能な中央演算処理回路(CPU)328aや、内部カードリーダライタ327に受付け中のビジターカードや会員カード或いは端末装着部305に装着された携帯電話機(スマートホン)のカードIDや会員ID(会員のみ)並びにプリペイド残額や、貯玉数、差玉数等の情報が格納可能な図6に示す受付けカード情報テーブルを記憶可能なRAM328bや、中央演算処理回路(CPU)328aが実行する制御プログラムや、当該カードユニット3の装置IDや設定情報等を書き換え記憶可能な不揮発性メモリであるEEPROM328cや、その時点の時刻情報やカレンダ情報等を出力可能なリアルタイムクロック(RTC)328dを含み、RAM328bは図示しない電池によりバックアップされており、電源が遮断されても、所定期間において記憶されているデータが保持される。
本実施例の制御ユニット328は、前述したようにパチンコ玉の貸出に伴う各種の信号の授受を、パチンコ機2に設けられている図示しない賞球制御基板との間において実施可能に接続されているとともに、前述のように、信号ケーブルを介して、パチンコ機2の情報出力基板と接続されることで、払出信号等の各種の外部出力信号が入力可能とされている。
また、制御ユニット328は、対応するパチンコ機2の下方位置に設けられているアウト玉計数器16に接続されて該アウト玉計数器16による各計数信号が入力可能とされており、これらアウト玉計数器16からの計数信号の入力に応じて、受付けカード情報テーブルにおける差玉数から該計数信号に応じた所定数(例えば10)を減算更新する。
また、制御ユニット328は、装置前面の操作部315に設けられた再プレイボタン319に対応する再プレイボタンスイッチ319a並びに返却ボタン320に対応する返却ボタンスイッチ320aに接続されており、再プレイボタン319や返却ボタン320の操作に応じた信号が、対応する再プレイボタンスイッチ319aや返却ボタンスイッチ320aから入力されることにより、再プレイボタン319や返却ボタン320の操作があったことを把握(検知)できる。尚、制御ユニット328は、再プレイボタン319が操作されたことを検知したときには、後述する再プレイ処理を実施し、返却ボタン320が操作されたことを検知したときには、後述する返却処理を実施する。
また、制御ユニット328には、後述するように、端末装着部305に設けられて、各色の発光と表示が可能なELパネル318が接続されており、該ELパネル318における表示や発光を制御することにより、携帯電話機(スマートホン)の充電完了報知や置き忘れ報知等の各種報知が実施されるようになっている。
本実施例のRAM328bに記憶されているカードテーブルには、図6に示すように、内部カードリーダライタ327に挿入されたビジターカードや会員カードや、端末装着部305に装着された携帯電話機(スマートホン)から読み出したカードIDや会員ID(会員カードのみ)、プリペイド残額データに基づくプリペイド残額、会員IDから特定される貯玉数(会員のみ)、カードまたは携帯電話機(スマートホン)の受付け時点からの差玉数が記憶されるようになっている。
また、制御ユニット328は、通信部334を介して、遊技場のローカルエリアネットワーク(LAN)に接続されており、該ローカルエリアネットワーク(LAN)に接続された前述のシステムコントローラ、ホールコンピュータ、会員管理コンピュータ等とデータ通信可能に接続されており、これらの各コンピュータと各種データの送受が該通信部334を通じて実施可能とされている。
制御ユニット328は、操作部315に設けられている再プレイボタン319や返却ボタン320の操作や、対応するパチンコ機2の操作部14に設けられている貸出ボタンや返却ボタンから入力される各種情報や、紙幣識別ユニット321による貨幣識別情報、並びに内部カードリーダライタ327からのカード挿入情報やビジターカードの貯留状態情報や、非接触給電ユニット331による携帯電話機(スマートホン)の受付け情報等を受けて、制御ユニット328に接続されている多機能ランプ内に設けられたフルカラーLED301a等の各LEDの点灯制御、内部カードリーダライタ327、外部カードリーダライタ330、紙幣識別ユニット321、非接触給電ユニット331の制御、残額表示器の表示制御等、全体の動作制御、並びに図9に示すように、カード挿入口309に挿入された会員カードやビジターカードの利用の可/不可を判別するカード受付け処理や、受付け中の会員カード或いはビジターカードから読み出したプリペイド残額データに基づくプリペイド残額を使用した玉貸を行う貸出処理や、受付け中の会員カードやビジターカードの返却または新たなビジターカードを発行する返却処理や、貨幣の受付けに応じて、受付け金額に相当するプリペイド残額をその時点のプリペイド残額に加算更新して入金する入金処理や、貯玉数を用いた再プレイ処理や、電子マネーを使用した電子マネー入金書等の各種処理を実行する。
ここで、本実施例のカードユニット3に設けられている端末装着部305の構成について説明すると、端末装着部305は、遊技者が携行している高機能携帯電話機であるスマートホンに非接触充電をするためにスマートホンを装着する部分である。
本実施例の端末装着部305は、図1、図3、図4に示すように、カードユニット3の前面に設けられたスライド孔306の内部に上下方向に架設されたスライドレール340に連結部341を介してスライド可能に連結されている。
つまり、端末装着部305は、スライドレール340上をカードユニット3の上下方向にスライド可能とされており、遊技者は、自分の体格やスマートホン(SP)の大きさ等に合わせて端末装着部305の高さ位置を調節することができる。
連結部341には、図4に示すように、側面視コ字状であって、カードユニットの幅とほぼ同一幅を有する支持部材350が固設されているとともに、その上下面の前方側端部位置には、スマートホン(SP)を保持するホルダ部352を回動可能に軸支する軸部351が設けられている。
ホルダ部352は、図4に示すように、ホルダ部352に装着されるスマートホン(SP)の背面と対峙する垂直方向面352aと、スマートホン(SP)の下方側面と当接してスマートホン(SP)を保持する水平下方面352bと、水平下方面352bと対向する水平上方面352cとを有しており、水平下方面352bと水平上方面352cとが軸部351に連結されることにより、図3に示すように該軸部351中心に回動可能とされている。よって、遊技者は、ホルダ部352を回動させることにより、該ホルダ部352に装着したスマートホン(SP)の向きを、自分の方向に向くように調整することができる。
水平下方面352bの前方側端部には、係止部352’が形成されており、該係止部352’がスマートホン(SP)の下端部を係止することにより、スマートホン(SP)の下端部が水平下方面上を前方側に滑って脱落してしまうことが阻止される。
また、ホルダ部352の上部位置には、スライド溝355にスライド自在に嵌着されているとともに、バネ部材354によって水平下方面352bに向けて付勢されたスライド部材353が設けられており、該スライド部材353がホルダ部352に装着されたスマートホン(SP)の上端面を水平下方面352bに向けて押し下げるように作動することで、スマートホン(SP)が、スライド部材353と水平下方面352bとの間に挟持されることにより、スマートホン(SP)の操作面である前面のほぼ全領域が露出した該操作面における操作が可能な状態であって、該操作面が対応するパチンコ機2において遊技する遊技者の方向に向いたカードユニットの前面に対して傾斜した状態にて、ホルダ部352に安定して保持される。
尚、スライド部材353の前方側端部にも、係止部353’が形成されており、該係止部353’並びに係止部352’の前方面には、図4に示すように、ELパネル318が配置されている。
また、装着されたスマートホン(SP)の背面と対峙する垂直方向面352aには、図4に示すように、外部カードリーダライタ330と、非接触給電ユニット331とが、双方の電磁波による悪影響を極力小さくするために、それぞれ異なる位置に設けられている。
ここで、本実施例に用いた非接触給電ユニット331について図5を用いて説明すると、非接触給電ユニット331には、スマートホン(SP)に非接触にて充電電力を電界結合方式による電界電力にて供給する電界発生器381と、電界発生器381を駆動する駆動回路382や、電界発生器381に電力を供給する電力回路383が内蔵されている。
駆動回路382は、制御ユニット328に接続されており、制御ユニット328からの指示(コマンド)によって電界発生器381を動作させる。また、電力回路383は、カードユニット3内部の電源装置(図示略)に接続されて、該電源装置から所定電圧の直流電力を電界発生器381の動作電圧に変換して供給する回路である。
尚、駆動回路382は、端末装着部305へのスマートホンの装着を、電界発生器381内の図示しないセンサによって定期的(例えば、1秒毎)に検知し、該検知結果を制御ユニット328に送信することで、制御ユニット328が、外部カードリーダライタ330が非動作であっても、スマートホンの装着を検知できるようになっている。
本実施例では、上記したように、公知の非接触充電方式である、電磁誘導方式、電界結合(共鳴型)方式、電波受信方式のうち、電界結合方式を採用しており、これら非接触充電方式の技術としては、実用化されているワイヤレス充電器「eZone」(米国クアルコム社商品名)等の技術を好適に使用することができる。
つまり、この電界結合方式は、電波受信方式に比較して送信できる電力が大きいので充電に要する時間を短くできるとともに、電磁誘導(型)方式のように、仮に充電時に金属であるパチンコ玉やスロットマシンのメダル等がスマートホンとの間に誤って介在したとしても、該パチンコ玉やメダルが発熱してしまう危険性がないので、金属の遊技媒体を使用する遊技場において非接触充電を行う方式として好適であることによるが、本発明はこれに限定されるものではなく、本実施例のように、スマートホンを立設して装着することにより、パチンコ玉やメダルが介在する危険性が著しく小さくできる場合には、電界結合方式ではなく電磁誘導(型)方式を採用しても良いし、これら電磁誘導(型)方式と電界結合(型)方式等、複数の方式を併用して、携帯電話機(スマートホン)が対応している方式を特定して、該特定した方式にて充電を実施するようにしても良い。
以下、本実施例のカードユニット3の制御ユニット328が実施する各処理の処理内容について説明していく。尚、以下の説明においては、ステップの表記を省略する場合がある。
まず、図7に示すように制御ユニット328は、カードユニット3への電源投入により起動されることで、S1の起動処理を実施して、対応するパチンコ機2の接続状況の確認や、システムコントローラ、会員管理コンピュータ、ホールコンピュータへの接続確認要求の送信、並びに該接続確認要求の送信に応じて返信される設定情報に基づく初期値の各設定データへの設定等を実施する。
そして、該起動処理の実施後においてステップS2〜S7の処理を巡回実施することで、カード挿入口309へのカード挿入であるカード受付け(ステップS2)、遊技者(会員遊技者またはビジター)による貸出ボタンの操作(ステップS3)、紙幣挿入口302からの紙幣の投入による現金受付け(ステップS4)、遊技者による返却ボタン320(対応するパチンコ機2の返却ボタンを含む)の操作(ステップS5)、遊技者による再プレイボタン319の操作(ステップS6)、端末装着部305に装着されているスマートホンにおける電子マネーの利用操作の受付け(ステップS7)を検知する待機状態となる。
これらの待機状態において、ビジター遊技者や会員遊技者が、ビジターカードや会員カードをカード挿入口309に挿入した場合には、該カードの挿入に伴う挿入検知情報が内部カードリーダライタ327から制御ユニット328に出力されることで、制御ユニット328は、S2においてカード受付け有りと判断してS20に進み、図8のカード受付け処理を実施する。
このS20におけるカード受付け処理においては、図8に示すように、まず、既に内部カードリーダライタ327に受付け中の会員カードまたはビジターカードが存在するか否かを判定し(Sc1)、受付け中の会員カードまたはビジターカードが存在する場合には、Sc20のステップに進んで、内部カードリーダライタ327に排出指示を出力することで、カード挿入口309に挿入されたビジターカード或いは会員カードを返却させて該カード受付け処理を終了する一方、受付け中のカードが存在しない場合には、Sc2のステップに進んで、カード挿入口309に挿入された会員カードまたはビジターカードの取り込み指示を内部カードリーダライタ327に出力して、挿入された会員カード或いはビジターカードを内部カードリーダライタ327のカードスロット内に取り込んで、該会員カード或いはビジターカードに記憶されている記憶データ、具体的には、当該会員カード或いはビジターカードのカードIDと会員ID(会員カードのみ)とプリペイド残額データ等を読み出す。
そして、Sc3のステップに進んで、Sc2にて受付けた会員カード又はビジターカードから読み出したカードIDとプリペイド残額データと装置IDとを含む認証要求をシステムコントローラに送信し、システムコントローラからの認証結果を受信するカード認証処理を実施する。
この認証要求の受信に応じてシステムコントローラは、受信した認証要求に含まれるカードIDが、図示しないカード管理テーブルに存在するか否かを判定し、存在する場合には、該カードIDに対応付けて該カード管理テーブルに記憶、管理されているプリペイド残額が、該受信した認証要求に含まれるプリペイド残額データ、すなわち、受付けた会員カード或いはビジターカードから読み出したプリペイド残額データから特定されるプリペイド残額に一致するか否かを判定し、一致することを条件に、認証結果として「認証OK」を返信するとともに、プリペイド残額が一致しない場合(カードIDがカード管理テーブルに存在しない場合を含む)には「認証NG」を返信する。
システムコントローラから返信された認証結果が「認証NG」である場合には、Sc4からSc10のステップに進んで、受付けた会員カード或いはビジターカードの排出指示を内部カードリーダライタ327に出力して、挿入された会員カード或いはビジターカードを返却させてカード受付け処理を終了する一方、返信された認証結果が「認証OK」である場合には、Sc4からSc5のステップに進んで、受付けカード情報テーブルをリセットして差玉数の集計を開始した後、受付けた会員カードから読み出したカードIDと会員IDとプリペイド残額、又はビジターカードから読み出したカードIDとプリペイド残額とを、図6に示す受付けカード情報テーブルのカードIDと会員ID(会員カードのみ)とプリペイド残額の各項目に格納するとともに(ステップSc6)、格納したプリペイド残額を、残額表示器に表示する(ステップSc7)。
そして、Sc8のステップに進んで、カードテーブルの会員IDの項目に会員IDが格納されているか否かを判定して、会員IDが格納されていない場合、つまり受付けたカードがビジターカードである場合には該カード受付け処理を終了して、S2〜S7の待機状態に戻る一方、会員IDが格納されている場合には、Sc9に進んで、受付けた会員カードを所有する会員遊技者の会員情報を図示しない会員管理コンピュータから当該会員が所有する貯玉数等の情報を取得し、該取得した貯玉数を受付け中カード情報テーブルに記憶する会員情報取得処理を実施する。
そして、Sc10に進んで、端末装着部305にスマートホンが装着されているか否かを判定し、装着されていない場合には当該処理を終了してステップS2〜S7の待機状態に戻る一方、装着されている場合には、Sc11に進んで非接触による充電を開始した後、当該処理を終了してステップS2〜S7の待機状態に戻る。尚、該充電の開始により、ELパネル318を充電の開始に対応した表示状態(例えば緑の点灯状態)とする。
つまり、搭載されている非接触ICチップが会員カードとして登録されていないスマートホンを受付け中である場合には、正規のプリペイドカードまたは会員カードの受付けがあったことにより、充電が開始される。
また、ステップS2〜S7の待機状態において、遊技者が、貸出ボタンの操作を実施した場合に制御ユニット328は、S3のステップにおいて貸出操作が有りと判断してS21のステップに進み、図9の貸出処理を実施する。
この貸出処理においては、図9に示すように、まず、挿入された会員カード或いはビジターカードから読み出して受付けカード情報テーブルに記憶したプリペイド残額(後述する入金処理にて会員カード或いはビジターカード記憶したプリペイド残額を含む)が、本実施例における使用単位額となる100円未満であるか否かを判定し(Sd1)、プリペイド残額が100円未満である場合には該判定において「Yes」と判定されて、該貸出処理を終了してステップS2〜S7の待機状態に戻る一方、プリペイド残額が100円以上である場合にはSd2のステップに進み、プリペイド残額(表示金額)が本実施例において貸出処理の払出単位金額として設定されている500円以上であるか否かを判定する。尚、以下の説明においても、残額表示器に表示されているプリペイド残額とは、カードテーブルのプリペイド残額の項目に格納されている金額を示す。
プリペイド残額が払出単位金額である500円以上である場合には、Sd2からSd3のステップに進んで、払出金額玉貸処理を実施する一方、払出単位金額である500円未満である場合には、Sd2からSd8のステップに進んで、表示金額玉貸処理を実施する。
このSd3のステップにおける払出金額玉貸処理においては、払出金額となる500円に相当するパチンコ玉数の払出指示、具体的に本実施例においては、1玉のパチンコ玉の貸出単価が4円であるので、500円分に相当する125玉の払出指示を、対応するパチンコ機2に対して出力して該パチンコ玉数を払い出させる。
そして、Sd4のステップに進み、残額表示器に表示されているプリペイド残額から、払出単位金額である500円を減算更新するとともに、受付けカード情報テーブルのプリペイド残額並びに受付け中の会員カード或いはビジターカードが存在するときには該受付け中の会員カード或いはビジターカードに記憶されているプリペイド残額データを、払出単位金額である500円を減算更新した新たなプリペイド残額を特定可能なプリペイド残額データに更新した後(Sd5)、システムコントローラに対して、当該カードユニット3に固有に付与された装置IDと、受付け中の会員カード或いはビジターカードのカードIDと、払出単位金額とを含む貸出完了通知を送信して(Sd6)、システムコントローラのカード管理テーブルにて該カードIDに対応付けて記憶されているプリペイド残額から払出単位金額を減算更新させる。
一方、Sd8のステップにおける表示金額玉貸処理においては、残額表示器に表示されているプリペイド残額の範囲内で、使用単位額である100円の整数倍の金額で最大の金額、例えば、プリペイド残額が400円であれば、使用単位額である100円の整数倍の金額で最大の金額となる4倍に該当する400円に相当するパチンコ玉数の払出指示、具体的に本実施例においては、1玉のパチンコ玉の貸出単価が4円であるので、400円分に相当する100玉の払出指示を、対応するパチンコ機2に対して出力して該パチンコ玉数を払い出させる。
そして、Sd9のステップに進み、残額表示器に表示されているプリペイド残額から、パチンコ玉の玉貸に使用した金額である400円を減算更新するとともに、受付けカード情報テーブルのプリペイド残額データ、並びに受付け中の会員カード或いはビジターカードに記憶されているプリペイド残額データを、該使用金額である400円を減算更新した新たなプリペイド残額を特定可能なプリペイド残額データに更新した後(Sd10)、システムコントローラに対して、当該カードユニット3に固有に付与された装置IDと、受付け中の会員カード或いはビジターカードのカードIDと、該使用金額である400円とを含む貸出完了通知を送信して(Sd11)、システムコントローラにてカードIDに対応付けてカード管理テーブルに記憶されているプリペイド残額から該使用金額を減算更新させる。そして、ステップSd17に進む。
ステップSd17においては、会員カードを受付け中であるか否かを判定し、会員カードを受付け中である場合には、該貸出処理を終了してS2〜S7の待機状態に戻る一方、会員カードを受付け中でない場合、つまり、ビジターカードを受付け中である場合には、Sd18のステップに進み、減算更新後の新たなプリペイド残額が0であるか否かを判定する。
そして、該判定においてプリペイド残額が0でない場合には、該貸出処理を終了してS2〜S7の待機状態に戻る一方、プリペイド残額が0である場合には、Sd19のステップに進んで、当該プリペイド残額が0となったビジターカードを内部カードリーダライタ327の貯留部に回収するとともに、端末装着部305に装着されているスマートホンに充電中であるか否かを判定する(ステップSd20)。
ステップSd20において充電中でないと判定された場合には、該貸出処理を終了してS2〜S7の待機状態に戻る一方、充電中であると判定された場合には、ステップSd21に進んで、充電継続フラグをセットして端末装着部305に装着されているスマートホンへの充電を継続する設定をした後、S2〜S7の待機状態に戻る。
また、S2〜S7の待機状態において、遊技者が紙幣挿入口302から紙幣を投入した場合には、該紙幣の投入に伴う貨幣識別情報が紙幣識別ユニット321から制御ユニット328に出力されることで、制御ユニット328は、S4のステップにおいて紙幣の受付け有りと判断してS22のステップに進み、入金処理を実施する。
この入金処理においては、まず、入力された貨幣識別情報から投入された紙幣の投入金額を特定する。
そして、内部カードリーダライタ327に受付け中の会員カード或いはビジターカードが存在するか否かを判定し、受付け中の会員カード或いはビジターカードが存在しない場合には、内部カードリーダライタ327の貯留部に貯留されているビジターカードを所定の読み取り位置に移動させてカードID等を読み取って受付けカード情報テーブルに格納した後、特定した投入金額を、受付けカード情報テーブルのプリペイド残額(0円を含む)に加算更新するとともに、所定の読み取り位置に移動させたビジターカードに記録(書き込み)する。そして、該加算更新した入金金額(投入金額に同じ)とカードIDと当該カードユニット3の装置IDとを含む入金通知をシステムコントローラに送信したのち、残額表示器に表示されているプリペイド残額を、受付けカード情報テーブルのプリペイド残額に記憶されている加算更新後の新たな金額に更新表示して、該入金処理を終了してS2〜S7の待機状態に戻る。
一方、受付け中の会員カード或いはビジターカードが存在する場合には、特定した投入金額を、受付け中の会員カード或いはビジターカード(並びに受付けカード情報テーブル)に記憶されているプリペイド残額データから特定されるプリペイド残額に加算して、該プリペイド残額データを加算後の新たなプリペイド残額を特定可能なプリペイド残額データに更新した後、該入金金額(投入金額に同じ)と当該カードユニット3の装置IDと、受付け中の会員カード或いはビジターカードのカードIDとを含む入金通知をシステムコントローラに送信して、該システムコントローラのカード管理テーブルにおいて該カードIDに対応して記憶されているプリペイド残額に該入金金額を加算更新させる。
そして、残額表示器に表示されているプリペイド残額を、受付けカード情報テーブル(受付け中の会員カード或いはビジターカード)のプリペイド残額に記憶されている加算更新後の新たな金額に更新表示して、該入金処理を終了してS2〜S7の待機状態に戻る。
尚、本実施例では、入金処理を、加算更新前のプリペイド残額に依存することなく、実施できるようにしているが、本発明はこれに限定されるものではなく、これら入金処理を、加算更新前のプリペイド残額が所定金額、例えば1000円以下となった場合にのみ、実施できるようにして、プリペイド残額が不必要に大きくなることで、該大きなプリペイド残額のビジターカードを紛失する等の遊技者の不利益や、遊技への過度ののめり込みを防止できるようにしても良い。
また、本実施例では、入金処理において受付け中の会員カード或いはビジターカードが存在しない場合には、内部カードリーダライタ327の貯留部に貯留されているビジターカードを所定の読み取り位置に移動させて入金金額に相当するプリペイド残額を該ビジターカードにも書き込み記憶するようにしているが、本発明はこれに限定されるものではなく、これら入金時には、ビジターカードへの書き込みを実施せずに、受付けカード情報テーブルのプリペイド残額のみに入金金額に相当するプリペイド残額を加算更新しておき、プリペイド残額が存在する状態において返却操作がなされたときに、その時点のプリペイド残額のビジターカードへの書き込みを実施して、該ビジターカードを返却(発行)するようにしても良い。
また、前述したS2〜S7の待機状態において、遊技者が返却ボタン320(対応するパチンコ機2の返却ボタンを含む)の操作を実施することで返却ボタンスイッチ320aからの信号が制御ユニット328に入力された場合には、制御ユニット328は、S5において返却操作有りと判断してS23に進み、図10の返却理を実施する。
この返却処理においては、図10に示すように、まず、内部カードリーダライタ327に受付け中の会員カード或いはビジターカードが存在するか否かを判定し(Sf1)、存在する場合には、Sf2のステップに進んで、排出指示を内部カードリーダライタ327に出力することで、該内部カードリーダライタ327に受付け中の会員カード或いはビジターカードを、排出させて返却させた後、返却したカードIDと当該カードユニット3の装置IDを含む返却通知をシステムコントローラや会員管理コンピュータ(会員カードのみ)に対して送信する。
そして、ステップSf4に進んで、端末装着部305に装着されているスマートホンに充電中であるか否かを判定し、充電中である場合には当該充電を終了するとともに(ステップSf5)、端末装着部305に装着されているスマートホンの置き忘れを防止するために、ELパネル318の表示状態を置き忘れの防止表示、例えば、白色の高速点滅状態の表示を開始する設定を実施して(ステップSf6)、S2〜S7の待機状態に戻る。
一方、ステップSf4において充電中でない場合には、ステップSf8に進んで、端末装着部305にスマートホンが装着されているか否かを確認し、スマートホンが装着されていない場合には、S2〜S7の待機状態に戻る一方、スマートホンが装着されている場合には、端末装着部305に装着されているスマートホンの置き忘れを防止するために、ELパネル318の表示状態を置き忘れの防止表示、例えば、白色の高速点滅状態の表示を開始する設定を実施して(ステップSf6)、S2〜S7の待機状態に戻る。
また、前述したステップS2〜S7の待機状態において、再プレイボタン319の操作を実施することで再プレイボタンスイッチ319aからの信号の入力があった場合には、制御ユニット328は、S6において再プレイ動作または再プレイ操作有りと判断してステップS24に進み、図示しない再プレイ処理を実施する。
この再プレイ処理においては、遊技者が会員であるか否かを、受付けカード情報テーブルに貯玉数を含む会員情報が記憶されているか否かに基づいて判定する。
遊技者が会員でない場合には、該再プレイ処理を終了してステップS2〜S7の待機状態に戻る一方、遊技者が会員である場合には、受付けカード情報テーブルに記憶されている貯玉数が再プレイに設定されている再プレイ単位数、具体的に本実施例では、500円分に相当する125玉と、再プレイ手数料となる10玉との合計数である135玉以上存在するか否かを判定し、再プレイ単位数以上の貯玉数が存在する場合においてのみ、再プレイ玉貸処理を実施する。この本実施例の再プレイ玉貸処理においては、再プレイ単位数(135玉)に対応するパチンコ玉数、具体的には、再プレイ単位数(135玉)から手数料を除いた125玉のパチンコ玉の払出指示を、対応するパチンコ機2に対して出力して該パチンコ玉数を払い出させる。
そして、受付けカード情報テーブルに記憶されている貯玉数から、再プレイ単位数(135玉)を減算更新するとともに、該カードユニット3の装置IDと、カードテーブルに記憶されている会員IDとを含む再プレイ完了通知を会員管理コンピュータに対して送信することで、該会員管理コンピュータの会員情報テーブルにおいて該会員IDに対応して記憶されている貯玉数から再プレイ単位数(135玉)を減算更新させた後、該再プレイ処理を終了してステップS2〜S7の待機状態に戻る。
尚、本実施例では、再プレイに関して暗証番号の入力等による本人確認を実施していないが、本発明はこれに限定されるものではなく、これら暗証番号を会員登録時において受付けて会員管理コンピュータにおいて管理しておき、再プレイ時に暗証番号を受付けて照合して、照合が一致したことを条件に再プレイ玉貸処理を実施するようにしても良い。
また、前述したステップS2〜S7の待機状態において、端末装着部305に装着されているスマートホンにおける電子マネーを使用した入金を実行するアプリの操作があった場合には、制御ユニット328は、S7において電子マネー利用操作有りと判断してステップS25に進み、図11の電子マネー入金処理を実施する。
電子マネー入金処理において制御ユニット328は、まず、端末装着部305に装着されているスマートホンへの充電を実行中であるか否かを判定し(ステップSk1)、充電中である場合には、該充電を一時中断する(ステップSk2)。
そして、スマートホンに搭載されている非接触ICチップから電子マネー残額を取得し、該取得した電子マネー残額が、所定の入金金額(本実施例では1000円)未満であるか否かを判定する。
電子マネー残額が所定の入金金額未満である場合には、入金が不能であるので、ステップSk20に進み、スマートホン(非接触ICチップ)にエラーを送信するとともに、ELパネル318に入金不可を示す所定表示を実施する。
そして、充電がステップSk2で一時中断中であるか否かを判定し(ステップSk21)、充電中断中である場合には、充電を再開して(ステップSk22)、S2〜S7の待機状態に戻る。
一方、電子マネー残額が所定の入金金額未満でない場合、つまり、電子マネー残額による入金が可能である場合には、ステップSk5に進んで、所定の入金金額である1000円の減算を要求する特定取引情報を、スマートホン(非接触ICチップ)に外部カードリーダライタ330を介して送信して電子マネー額を減算更新させる。
これら特定取引情報が送信されたスマートホン(非接触ICチップ)においては、記憶されている電子マネー残額から、受信した特定取引情報に含まれる金額が減算更新され、該減算更新が完了したことに応じて該完了した旨の減算更新完了通知が返信される。
このようにして返信された減算更新完了通知の受信は、ステップSk6において検知されてステップSk7に進み、ステップSk2で中断した充電を再開した後、内部カードリーダライタ327に受付け中の会員カード或いはビジターカードが存在するか否かを判定する。
受付け中の会員カード或いはビジターカードが存在する場合には、所定の入金金額である1000円を、受付け中の会員カード或いはビジターカード(並びに受付けカード情報テーブル)に記憶されているプリペイド残額に加算して、該プリペイド残額データを加算後の新たなプリペイド残額を特定可能なプリペイド残額データに更新した後(ステップSk9)、該入金金額と当該カードユニット3の装置IDと、受付け中の会員カード或いはビジターカードのカードIDとを含む入金情報をシステムコントローラに送信して、該システムコントローラのカード管理テーブルにおいて該カードIDに対応して記憶されているプリペイド残額に該入金金額を加算更新させた後(ステップSk10)、S2〜S7の待機状態に戻る。
一方、受付け中の会員カード或いはビジターカードが存在しない場合には、内部カードリーダライタ327の貯留部に貯留されているビジターカードを所定の読み取り位置にセットさせてカードID等を読み取って受付けカード情報テーブルに格納した後(ステップSk11)、所定の入金金額である1000円を、受付けカード情報テーブルのプリペイド残額(0円を含む)に加算更新するとともに、所定の読み取り位置にセットさせたビジターカードに記録(書き込み)する。そして、該加算更新した入金金額とカードIDと当該カードユニット3の装置IDとを含むカード発行情報をシステムコントローラに送信したのち、残額表示器に表示されているプリペイド残額を、受付けカード情報テーブルのプリペイド残額に記憶されている加算更新後の新たな金額に更新表示して、該入金処理を終了してS2〜S7の待機状態に戻る。
次に、本実施例のカードユニット3において実施される割り込み監視処理について、図12のフロー図を用いて説明する。尚、この割込監視処理は、ステップS1の起動処理の実施後、前述した図7に示す通常処理と平行して実施される。
本実施例の割込監視処理においては、対応するパチンコ機2やアウト玉計数器16から出力される各種信号の入力や変化の有無(SS1)、端末装着部305へのスマートホン(携帯電話機)の装着の有無(SS2)、端末装着部305からのスマートホン(携帯電話機)の取り出しの有無(SS3)、充電完了の有無(SS4)、その他の割り込み条件(例えば、タイマ割込)の成立の有無(SS5)が、監視される。
対応するパチンコ機2からの払出信号の入力やアウト玉計数器16からのアウト玉計数信号の入力があった場合には、これらの信号の入力がステップSS1にて検出されてステップSS11の差玉更新処理(図13参照)が実施されることにより、図6に示す受付けカード情報テーブルの差玉数のデータが更新される。
本実施例の差玉更新処理においては、図13に示すように、入力された信号が払出信号であるか否かを判定し(Sb1)、払出信号である場合には、差玉数に10を加算更新して当該処理を終了する。
一方、入力された信号が払出信号でない場合、つまり、入力された信号がアウト玉計数信号である場合には、ステップSb2に進んで、差玉数から10を減算更新した後、当該差玉数が0(マイナスの場合を含む)であるか否かを判定する(ステップSb3)。
差玉数が0ではない場合、つまり正の値である場合には当該処理を終了する一方、差玉数が0である場合(マイナスの場合を含む)には、充電中であるか否かを判定する(ステップSb4)。尚、本実施例においては該判定の閾値を0とした形態を例示しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、これら判定の閾値を差玉数の集計誤差を考慮した所定の値、たとえば、マイナス10やマイナス20等の値としても良い。
充電中でない場合には当該処理を終了する一方、充電中である場合には、受付け中のカードが存在するか否かを判定する(ステップSb5)。
受付け中のカードが存在しない場合には該充電を終了し(ステップSb6)、充電継続フラグがセットされていれば、該充電継続フラグをリセットする(ステップSb7)。
そして、端末装着部305に装着されているスマートホンの置き忘れを防止するために、ELパネル318の表示状態を置き忘れの防止表示、例えば、白色の高速点滅状態の表示を開始する設定を実施して(ステップSb8)、当該処理を終了する。
つまり、遊技者が会員遊技者であって、カード挿入口309に会員カードを挿入している場合には、差玉数が0になっても充電が中止されることはない。一方、遊技者がビジター遊技者で、カード挿入口309にビジターカードを挿入している場合であって、プリペイド残額が残存していてビジターカードが回収されていない状態においては、貸し出されたパチンコ球を全て使い切って差玉数が0になっても充電が中止されることはないが、プリペイド残額が0となってビジターカードが回収されている状態においては、貸し出されたパチンコ球を全て使い切って差玉数が0になった時点において充電が中止される。
このようにすることにより、ビジターカードのプリペイド残額を全て使ってしまっても、差玉数が0になるまで、つまり、貸し出されたパチンコ球を全て使い切るまでは、充電が継続されるようになるので、充電期間を長くでき、より多く充電できるようになる。
端末装着部305へのスマートホン(携帯電話機)の装着が非接触給電ユニット331によって検知された場合には、割込監視処理のステップSS2においてスマートホン(携帯電話機)の装着有りと判定されてステップSS12に進み、図14に示す端末装着処理を実行する。
端末装着処理においては、まず、OFF状態に制御している外部カードリーダライタ330をON状態、具体的には、データ通信を開始可能な待機ON状態に移行させる(Sj1)。
そして、内部カードリーダライタ327に会員カードを受付け中であるか否かを判定し、会員カードを受付け中である場合には、ステップSj5に進んで、充電を開始する。
一方、内部カードリーダライタ327に会員カードを受付け中でない場合には、ステップSj3に進んで、新たに装着されたスマートホン(携帯電話機)が会員携帯端末であるか否かを、ON状態に制御した外部カードリーダライタ330によってスマートホン(携帯電話機)に搭載されている非接触ICチップから、会員ID等のデータを読み取ることが可能か否かによって会員携帯であるか否かを判定する会員携帯判定処理を実行する。
新たに装着されたスマートホン(携帯電話機)が会員携帯端末である場合には(ステップSj4でYes)、ステップSj10に進んで、読み取った会員IDを含む認証要求を会員管理コンピュータに送信する会員認証処理を実施する。
この認証要求の送信によって会員管理コンピュータでは、認証要求に含まれる会員IDが管理している会員IDとして登録されているか否かに基づいて当該会員を認証し、登録されている場合には、認証OKとともに該会員IDに対応して記憶している貯玉数を返信する。一方、認証要求に含まれる会員IDが登録されていない場合には、認証NGを返信する。
会員管理コンピュータから認証OKと貯玉数を受信した場合には、ステップSj11に進んで、受付けカード情報テーブルをリセットするとともに、新たに装着されたスマートホン(携帯電話機)から読み出した会員IDと、会員管理コンピュータから受信した貯玉数を記憶して受付けカード情報テーブルを更新した後、ステップSj6に進んで、充電を開始する。
尚、会員管理コンピュータから認証NGを受信した場合には、会員携帯端末ではないと判定してステップSj5に移行する。
また、新たに装着されたスマートホン(携帯電話機)が会員携帯端末でない場合には(ステップSj4でNo)、ステップSj5に進んで、内部カードリーダライタ327にビジターカードを受付け中であるか否かを判定し、ビジターカードを受付け中である場合には、ステップSj6に進んで充電を開始し、ビジターカードを受付け中でない場合には、充電を開始することなく当該処理を終了する。尚、これらビジターカードを受付け中でない場合には、プリペイド残額が存在するビジターカードがカード挿入口309に挿入されることによって前述したカード受付け処理におけるステップSc11において充電が開始されることになる。
また、端末装着部305からのスマートホン(携帯電話機)が取り出された場合には、該取り出しがあったことが割込監視処理のステップSS3にて検知されて、ステップSS13に進み、図15に示す端末取出処理を実施する。
本実施例の端末取出処理においては、まず、充電中であるか否かを判定し(ステップSh1)、充電中でない場合には当該処理を終了する一方、充電中である場合には充電を終了し(Sh2)、外部カードリーダライタ330をOFF状態に移行させて(Sh3)、充電継続フラグがセットされていれば、該充電継続フラグをリセットして(Sh4)、当該処理を終了する。
このように、スマートホン(携帯電話機)が充電中に一旦取り出されて充電が終了したときに充電継続フラグがリセットされるので、ビジターカードの回収時において充電中であったスマートホン(携帯電話機)のみに充電が実施され、該スマートホン(携帯電話機)の取り出し後において他のスマートホン(携帯電話機)が装着されても、充電が開始(継続)されることがない。
また、充電が完了した場合には、該充電の完了がステップSS4にて検知されてステップSS14に進み、図16の充電完了処理を実施する。
本実施例の充電完了処理においては、まず、ELパネル318を充電が完了したことを遊技者に報知するための所定の表示態様とするための設定を実施する。この設定により、ELパネル318においては、所定の期間において表示態様が所定の充電完了報知態様の表示状態に制御される。
そしてステップSg2に進み、充電継続フラグがセットされていれば、該充電継続フラグをリセットして当該処理を終了する。
このように、充電が完了した時点で充電継続フラグがリセットされるので、ビジターカードの回収時においてビジターカードの回収時において充電中であったスマートホン(携帯電話機)のみに充電が実施されるようになる。
以上、本実施例によれば、端末装着部305に装着されたスマートホン(携帯電話機)に非接触にて充電電力が供給されるので、端子を接続することの面倒や、端子位置が異なる携帯電話機であっても充電電力が供給されるので、端子アダプタ等を交換する必要がなく、遊技者の利便性を向上できるとともに、スマートホン(携帯電話機)の操作面が、遊技位置となる対応する遊技機の正面位置に着座している遊技者に向いた状態であって該操作面を遊技者が操作可能な露出した状態にて保持されているので、遊技者は遊技を行いながらスマートホン(携帯電話機)の操作面を良好に視認して適切な操作をすることができる。
また、本実施例によれば、端末装着部305においてスマートホン(携帯電話機)を保持するホルダ部352が、スマートホン(携帯電話機)の背面と当接する第1平面部となる垂直方向面352aと、側面と当接する第2平面部となる水平下方面352bとを有しているので、遊技者は、スマートホン(携帯電話機)を端末装着部305に簡単に配置する(保持させる)ことができる。
また、本実施例によれば、遊技者が遊技を終了する時においてビジターカードや会員カードを返却したときに、スマートホン(携帯電話機)が端末装着部305に装着されている場合には、スマートホン(携帯電話機)が装着されていること、つまり取り出しが必要であることが報知されるので、スマートホン(携帯電話機)の置き忘れを防止することができる。
また、本実施例によれば、ビジターカードのプリペイド残額が0となって回収されるとともに、差玉数が0となって遊技者が遊技を終了するときに、スマートホン(携帯電話機)が装着されていること、つまり取り出しが必要であることが報知されるので、スマートホン(携帯電話機)の置き忘れを防止することができる。
尚、前記実施例では、遊技者がより多くの電力を充電できるように、遊技用価値となるプリペイド残額が0となるとともに、差玉数が0となることを更なる条件として、スマートホン(携帯電話機)が装着されていることの報知を実施するようにしているが、本発明はこれに限定されるものではなく、差玉数に係わらず遊技用価値であるプリペイド残額が0となったときにスマートホン(携帯電話機)が装着されている場合には、充電を終了して、スマートホン(携帯電話機)が装着されていることを報知するようにしても良い。
また、本実施例によれば、差玉数が0となって遊技者が遊技を終了するときにスマートホン(携帯電話機)が装着されていること、つまりスマートホン(携帯電話機)の取り出しが必要であることが報知されるので、スマートホン(携帯電話機)の置き忘れを防止することができる。
また、本実施例によれば、遊技を実施しない来場者のスマートホン(携帯電話機)への勝手な充電を防止するために、内部カードリーダライタ327にビジターカードまたは会員カードを受付けていることを条件に充電を実施する場合にあっても、プリペイド残額が0となってビジターカードが回収されて内部カードリーダライタ327にビジターカードの受付けが無くなっても充電が継続されるので、ビジターカードが回収されてしまうことがないように、プリペイド残額を全て使い切らないようにするために遊技が中断されてしまうことによってパチンコ機2の稼働が低下してしまうことを回避することができる。
また、本実施例によれば、スマートホン(携帯電話機)が端末装着部305に装着されていないときには、データ通信手段となる外部カードリーダライタ330がOFF状態に制御され、非接触給電ユニット331のみがON状態とされるので、双方がON状態に制御される場合に比較して不必要な電力消費を低減することができる。
また、本実施例によれば、スマートホン(携帯電話機)が端末装着部305に装着されていないときには、非接触給電ユニット331がON状態とされることで、端末装着部305に装着されたスマートホン(携帯電話機)に対してデータ通信よりも先に充電電力が伝送されるので、装着されたスマートホン(携帯電話機)の電池残量が全く無いことにより該スマートホン(携帯電話機)に搭載されている非接触ICチップ等の近距離データ通信部が動作不能となっていても、先に伝送される充電電力によって近距離データ通信部が動作可能となるため、スマートホン(携帯電話機)との確実なデータ通信を行うことができる
また、本実施例によれば、垂直方向面352aにおいて非接触給電ユニット331と外部カードリーダライタ330とが異なる位置に設けられているので、充電電力の伝送とデータ通信との干渉を低減することができる。
また、本実施例によれば、電子マネーを使用した電子マネー入金処理において外部カードリーダライタ330とスマートホン(携帯電話機)に搭載された非接触ICチップとのデータ通信が実施される場合には、これらデータ通信が開始される電子マネー入金処理の開始されるときに充電を中断し、該データ通信が終了する減算完了通知を受信したときに充電を再開するので、充電電力の伝送とデータ通信との干渉を低減することができる。
また、本実施例によれば、端末装着部305を上下にスライドさせることができるともに、ホルダ部352を回転させてスマートホン(携帯電話機)の向きを遊技者の体格等やスマートホン(携帯電話機)の大きさ等に合わせて、遊技者が適宜に変更して調整できるので、端末装着部305に配置されたスマートホン(携帯電話機)の操作性を向上できる。
以上、本発明の実施例を図面により説明してきたが、具体的な構成はこれら実施例に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における変更や追加があっても本発明に含まれる。
例えば、前記実施例では、対応する遊技機に関する所定の処理を行う遊技用装置として、遊技媒体であるパチンコ球の貸出処理を実施するカードユニット3を例示しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、これら遊技用装置として、例えば、対応する遊技機の台データ等を表示する情報表示装置や、対応する遊技機にて獲得したパチンコ球数を計数する計数装置であっても良い。
また、前記実施例では、対応する遊技機としてパチンコ球を使用して遊技を行うパチンコ機2を例示したが、本発明の遊技機は、パチンコ機2に限定されるものではなく、遊技媒体としてメダルを使用するスロットマシンであっても良いし、更には、これら遊技媒体が、遊技機内部に内封され、貸し出されたパチンコ玉やメダルの数や、入賞に応じて付与されたパチンコ玉やメダルの数が加算される一方、遊技に使用されたパチンコ玉やメダルの数が減算されて記憶される封入式遊技機や、パチンコ玉やメダルを用いずに、例えば貸出要求に応じて貸し出されたポイントや点数等の価値や入賞に応じて付与されたポイントや点数等の価値を全てクレジットとして記憶し、クレジットとして記憶された価値のみを使用して遊技を行うことが可能な遊技機であっても良い。尚、この場合には、これらポイントや点数等が遊技媒体に相当することになる。
また、前記実施例では、ビジターカードや会員カードの返却で充電を中止する形態を例示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、ステップSf5において充電を終了する前に、差玉数が存在するか否かを判定して、差玉数が存在する場合には、充電継続フラグをセットして充電を継続するようにしても良い。
また、前記実施例では、対応するパチンコ機2にて遊技する際に遊技者が位置する所定の遊技位置となる遊技機前方に配置された座席に遊技者が着座した際の着座位置に携帯端末の操作面であるスマートホンの前面が向いた状態であって該操作面を遊技者が操作可能な操作面が露出した状態にて充電可能な形状として、スマートホンを保持したまま回動可能であって、前方側が開放したホルダ部352の側面視コ字状の形状を例示しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、これらの形状は、遊技する際に遊技者が位置する所定の遊技位置にスマートホンの前面が向いた状態であって該スマートホンの操作が可能な形状であれば、どのような形状であっても良い。
また、前記実施例では、スライド部材353がスマートホンを上側から下方に押さえつけることで、スライド部材353と水平下方面352bとの間にスマートホンを挟持(保持)するようにして、スマートホンが充電中に、パチンコ機2の振動等によって移動して、充電が良好にできなくなったり、スマートホンが脱落して破損することがないようにしているが、本発明はこれに限定されるものではなく、これらスライド部材353を設けずに、スマートホンが端末装着部305に載置されるのみとしても良い。
また、前記実施例では、端末装着部305を上下の垂直方向のみにスライド移動できるようにしているが、本発明はこれに限定されるものではなく、これらのスライドを水平方向にスライドできるようにしても良い。また、これら垂直方向のスライドではなく、端末装着部305の上下方向の向きを回動により変更できるようにしても良い。
また、前記実施例では、垂直方向面352aに非接触給電ユニット331を設けた形態を例示しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、これら非接触給電ユニット331を水平下方面352bに設けるようにしても良い。
また、前記実施例では、非接触データ通信手段としてスマートホンに搭載された非接触ICチップとの近距離データ通信を行う外部カードリーダライタ330を例示しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、これら非接触データ通信手段としては、無線LANによるデータ通信ユニット等の微弱電波等によるその他の非接触データ通信手段としても良い。