本発明の請求項1に対応する実施例1を図面に基づいて説明すると、先ず図1は、本実施例1の遊技用システムの構成を示す図であり、本実施例1の遊技用システムは、遊技場において複数配置された遊技島に並設される本発明の遊技機としてのカードリーダ式パチンコ機(以下パチンコ機)2に対して1対1に設置される本発明における遊技用装置としてのカードユニット3と、遊技場の遊技島端部位置等の所定箇所に設置され、本発明における遊技用記録媒体となるプリペイドカードを発行する遊技用記録媒体発行装置となるプリペイドカード発行装置4やプリペイドカードに記録されている残存金額を現金にて返却して精算する精算装置21と、遊技場の所定箇所に設置され、会員登録した会員遊技者に発行される後述の会員カード(会員用記録媒体)やプリペイドカードの管理等を行う本発明における管理装置を構成するシステムコントローラ100と、会員カードや会員カード機能を付与された本発明の携帯情報端末である会員携帯電話機を所有する会員遊技者に関する遊技履歴等を含む各種情報等を管理する本発明における管理装置を構成する会員管理コンピュータ120と、から主に構成されており、システムコントローラ100並びに会員管理コンピュータ120とカードユニット3とはハブ(HUB)(図3参照)並びに通信ケーブル8を介してデータ通信可能に接続されているとともに、システムコントローラ100と会員管理コンピュータ120とは通信ケーブル10を介してデータ通信可能に接続されており、各接続機器にはそれぞれローカルIPアドレスが付与されてローカルエリアネットワーク(LAN)が形成されており、該ローカルエリアネットワーク(LAN)に接続されている各機器には、ローカルIPアドレス以外に当該機器を個々に識別可能な装置IDが付与されており、当該LANに接続された各機器(装置)が装置IDとローカルIPアドレスとが対応付けられたIPアドレステーブルを有することで、装置IDからローカルIPアドレスを特定して、当該装置IDの機器(装置)との送受信を実施できるようになっている。
また、システムコントローラ100は、通信回線網11を介して図示しないカード管理会社に設置された管理サーバとデータ通信可能に接続されていて、各遊技場における会員カードやプリペイドカードやカードユニット3が管理されるとともに各遊技場の売上等が管理サーバにて管理される。
初めに、本実施例にて用いた会員用記録媒体及び会員カード機能を付与された会員携帯電話機、並びに遊技用記録媒体について説明する。
本実施例では予め会員登録をした会員遊技者に対して発行される会員カードと、プリペイドカード発行装置4にて発行されるプリペイドカードとに非接触ICカードを用いており、このうち会員カードが本発明の会員用記録媒体に該当し、プリペイドカードが遊技用記録媒体に該当する。
この本発明における会員用記録媒体としての会員カードについて説明すると、この会員カードには、カードユニット3内に設けられている後述の内部カードリーダライタ327と非接触にてデータ通信を行うことが可能な非接触式ICカードを適用しており、その内部メモリには、各会員カードを個別に特定可能な会員カードIDや当該会員カードの発行を受けた会員遊技者を個々に識別可能な会員識別情報としての会員IDが書き換え不可に記録されているとともに、内部カードリーダライタ327とのデータ通信により、パチンコ玉の貸出に使用できる本発明における遊技用価値となる残存金額等の情報が書き換え可能に記録される。
また、本実施例に用いたプリペイドカードについて説明すると、このプリペイドカードにも前述した会員カードの記録情報を読み書きする内部カードリーダライタ327にて会員カードと同様に使用可能とするために、会員カードと同様の非接触式ICカードを適用しており、その内部メモリには、各プリペイドカードを個別に識別可能とするために各プリペイドカードに固有に付与されたプリペイドカードID等が書き換え不可に記録されているとともに、内部カードリーダライタ327とのデータ通信により、パチンコ玉の貸出(遊技)に未使用の残存金額等の情報が書き換え可能に記録される。
次に、本実施例に用いた本発明の携帯情報端末となる会員携帯電話機に用いた会員遊技者が携行可能とされた携帯電話機について説明すると、該携帯電話機は、通常の無線による音声通話機能やインターネット等の接続機能、並びに電子メールの送受信機能に加えて、近接距離での無線通信機能を有する非接触ICカード機能を提供するための図示しない非接触ICチップを内蔵しており、該非接触ICチップに記憶されている本発明における有価価値の大きさとなる電子マネー額をカードユニット3への入金や各種の取引、例えば乗車料金の精算や、買い物代金の精算等に使用できるお財布機能を備えており、これら非接触ICチップとしては、実用化されているモバイルFeliCa ICチップ(ソニー(株)製商品名)を好適に使用することができる。
また、本実施例の前記非接触ICチップには、前記したように、電子マネー額とともに、本発明における遊技者識別情報となる会員ID並びに会員カードIDが記憶されており、これら会員IDや会員カードIDの記憶や、これら会員IDや会員カードIDや電子マネー額の使用や該電子マネー額への残存金額の返還に関する各種の情報を、前記非接触ICチップを介してカードユニット3に設けられている後述する外部カードリーダライタ330とやり取りするための専用のアプリケーションを記憶することで、これらお財布機能を備えた携帯電話機に会員カード機能が付与されている。
次に、本実施例に用いた遊技用装置としてのカードユニット3について以下に説明すると、このカードユニット3は、遊技場に設置された遊技機であるパチンコ機2に1対1に対応して設置されている。
この本実施例のカードユニット3の前面には、図2に示すように、多機能ランプ301等の各種表示部と紙幣挿入口302、硬貨投入口303、電子マネー報知部331、携帯電話通信部332、硬貨返却ボタン304、突出部305、硬貨返却口308、カード挿入口309が設けられている。
カードユニット3の前面に設けられたカード挿入口309は、内蔵される内部カードリーダライタ327(図3参照)のカードスロット(図示略)に連設されており、このカード挿入口309を介して会員カード並びにプリペイドカードをカードスロットに挿入可能とされている。
カードユニット3の前面には、前方に突出する態様にて突出部305が設けられている。該突出部305において、遊技者側に向けられた面には、表示部312と、メインメニュー画面を表示させるためのメニュースイッチ316と、データ画面(図示略)を表示させるためのデータスイッチ318と、遊技者が後述する貯蓄玉数を用いた再プレイ遊技を実施するための再プレイスイッチ319と、再プレイスイッチ319の操作が有効であることを報知するための再プレイ表示部320とが設けられており、該表示部312の表面には、表示部312に表示された表示項目を指触により入力可能とするためのタッチパネル314が設けられている。
図3は、本実施例のカードユニット3の構成を示すブロック図である。カードユニット3は、前記カード挿入口309に連設される本発明の遊技用記録媒体処理手段並びに会員用記録媒体読み出し手段となる内部カードリーダライタ327と、前記携帯電話通信部332の内部位置に設けられ、前記会員カード機能を付与された会員携帯電話機との近距離非接触通信を実施するための本発明における携帯情報端末処理手段となる外部カードリーダライタ330と、表示制御基板329と、カードユニット3の各部の制御を制御プログラムにより実施して該カードユニット3の各種の機能を提供する制御ユニット328と、から主に構成されており、内部カードリーダライタ327や外部カードリーダライタ330及び表示制御基板329は制御ユニット328と接続され、各種データの送受が可能とされている。
内部カードリーダライタ327は、カード挿入口309から挿入される会員カードやプリペイドカードに記録されているカードID(会員カードID、プリペイドカードID)や会員ID(実施例1、2では会員カードのみ、実施例3、4では会員カードとプリペイドカードとプリペイドカードの両方)、さらに遊技に使用可能な遊技用価値である残存金額等の記録情報の読み出し並びに書き込みを行うとともに、外部カードリーダライタ330は、該携帯電話通信部332に近接された前述のお財布機能を備える会員携帯電話機に内蔵されている前記非接触ICチップを通じて、会員カードIDや会員ID、並びに電子マネー額の使用や遊技に未使用の残存金額の返還に関する非接触データ通信を実施する。つまり、本実施例の内部カードリーダライタ327は、本発明における遊技用記録媒体であるプリペイドカードや本発明における会員用記録媒体である会員カードを受付けて、該受付けたプリペイドカードや会員カードの記録情報(会員カードの場合には会員IDを含む)を少なくとも読み出しており、該内部カードリーダライタ327により本発明における遊技用記録媒体処理手段並びに会員用記録媒体読み出し手段が形成されている。
尚、本実施例の内部カードリーダライタ327の内方側終端部位置には、所定枚数(本実施例では10枚)のプリペイドカードを貯留できる図示しないカード貯留部が設けられており、該カード貯留部に貯留されているプリペイドカードを新規に発行できるようになっているとともに、残存金額が0となって内部カードリーダライタ327内に留保中のプリペイドカードを、新たなカード(会員カードまたはプリペイドカード)が挿入された際にカード貯留部内に回収できるようになっている。
表示制御基板329には、前述した液晶表示器313、タッチパネル314、各種スイッチ類(メニュースイッチ316a、データスイッチ318a、再プレイスイッチ319a)や前述した再プレイ表示部320内に設けられた再プレイLED320a等の電子部品が接続されている。
表示制御基板329に接続されている電子部品のうちタッチパネル314、各種スイッチ類(メニュースイッチ316a、データスイッチ318a、再プレイスイッチ319a)は、表示制御基板329を介して制御ユニット328に接続されており、タッチパネル314による位置検出情報や各スイッチの検出信号が制御ユニット328に入力される。また、再プレイLED320aも、表示制御基板329を介して制御ユニット328に接続されており、その点灯制御が制御ユニット328により行われる。
また、表示制御基板329は、液晶表示器313の表示駆動を行う表示駆動回路や、前記タッチパネル314からの出力信号に基づいて押圧操作された位置を特定して該特定した入力位置情報を出力する入力位置検出回路や、表示駆動回路の表示処理や画像合成処理に使用されるVRAMや、各種スイッチが接続されてスイッチからの信号が入力されるI/Oポートを含み、制御ユニット328から出力された各種画面等の表示データを液晶表示器313に表示する制御を行う。
制御ユニット328は、制御プログラムを実行可能な中央演算処理回路(CPU)328aや、各種のデータを記憶可能なRAM328bや、制御プログラム等の各種のデータを記憶可能なROM328cや、日時情報やカンレンダ情報等を出力可能なリアルタイムクロック(RTC)328dを含み、RAM328bは図示しない電池によりバックアップされており、電源が遮断されても、所定期間において記憶されているデータが保持される。
また、制御ユニット328のRAM328bには、図4に示すように、受付けた会員カードやプリペイドカード並びに会員携帯電話機から読み出したカードID(会員カードID、プリペイドカードID)や会員ID(実施例1、2では会員カードのみ、実施例3、4はプリペイドカードと会員カードの両方)に対応付けて入金種別(電子マネーまたは現金)と、その時点において遊技に未使用の残存金額、再プレイ回数を記憶するためのカード情報テーブル(図4(a))や、前述の信号受信部から入力される対応するパチンコ機2における遊技にて発生した各種の遊技関連情報を蓄積記憶するための遊技情報カウンタ(図4(c))に加えて、後述するように会員カードが挿入或いは会員IDが記録されたプリペイドカードが挿入または再プレイのために会員携帯電話機から会員IDを取得したことに基づいて会員遊技者の遊技が開始されたと判定された時点から、該会員カードの返却による遊技終了、会員IDが記録されたプリペイドカードの残存金額が「0」となるか、或いは会員IDが記録されたプリペイドカードの返却または回収がなされた後において他の会員カード或いは会員携帯電話機の受付け、或いはプリペイドカードの挿入或いは貨幣(現金)の受付け、或いは所定時間以上に亘って遊技関連情報の変化がないことによる非稼働判定があったことに基づいて会員の遊技終了が判定される時点までに、中継端末5を介して入力されてくる各種遊技関連情報や遊技時間や使用金額を、前記遊技が開始されたと判定された会員遊技者の会員IDに対応付けて記憶するための会員遊技履歴カウンタが設けられている。
そして、これら会員遊技履歴カウンタに記憶された会員遊技履歴は、会員遊技者の遊技の終了が判定されたときに、後述するように当該カードユニット3の装置IDとともに会員遊技情報として本発明における管理装置となる会員管理コンピュータ120に送信されて該会員遊技履歴カウンタのデータがリセットされることで、該会員管理コンピュータ120において遊技開始判定手段となる制御ユニット328(会員遊技開始・終了・継続判定処理)がパチンコ機2における遊技の開始を判定してから前記遊技終了判定手段となる制御ユニット328(会員遊技開始・終了・継続判定処理、会員遊技終了判定処理)が遊技の終了を判定するまでの期間において、遊技関連情報取得手段となる制御ユニット328(割込処理)にて取得した遊技関連情報を、前記遊技の開始判定の契機となった会員カードの会員ID或いは会員携帯電話機から受付けた会員IDに対応付けて記憶されるようになっている。
この本実施例の会員遊技履歴カウンタには、図4(b)に示すように、対応するパチンコ機2において遊技を開始したと判定された会員遊技者の会員ID、すなわち受付中の会員カード或いはプリペイドカードから読み出された会員ID、或いは再プレイ処理に際して受付けた会員携帯電話機から読み出された会員ID、対応するパチンコ機2において会員遊技者が遊技を開始してからの遊技時間、始動回数、大当回数、確率変動回数(確変回数)、打込玉数、払出玉数、並びに遊技を開始してから会員が使用した残存金額の合計金額である使用金額からなる会員遊技履歴が1つのみ記憶されており、遊技時間の遊技関連情報は、会員遊技の開始が判定された際に計時が開始された後、会員遊技が終了と判定された際に計時が終了されることで遊技時間が計時され、始動回数、大当回数、確率変動回数(確変回数)、打込玉数、払出玉数からなる遊技関連情報は、会員遊技の開始が判定され会員遊技が終了と判定されるまでの間に該会員遊技履歴カウンタが更新対象に設定されることで、前述した大当中信号、確変中信号、始動信号、打込信号、供給信号の入力に応じて逐次最新のデータに更新される。
また、本実施例の制御ユニット328は、カード挿入口309に挿入された会員カードから読み出した会員IDと当該カードユニット3に固有に付与された装置IDとを含む会員カード受付け通知を会員管理コンピュータ120に対して送信する会員カード受付け通知送信処理を実施する。
また、本実施例の制御ユニット328は、受付けたプリペイドカードから内部カードリーダライタ327にて読み出した会員ID或いは再プレイ処理に際して外部カードリーダライタ330にて会員携帯電話機から取得した会員IDと、当該カードユニット3に固有に付与された装置IDとを含む携帯会員受付け通知を会員管理コンピュータ120に対して通信部334から送信する携帯会員受付け通知送信処理を実施する。
また、本実施例の制御ユニット328は、前記中継端末5から各種遊技関連情報(始動回数、大当り回数、確変回数、打込玉数、払出玉数)の入力があったときに、図19に示す割込処理を実施し、該入力された遊技関連情報の入力を受付けて、該入力された遊技関連情報の種別を特定することで遊技関連情報を取得する。このように、制御ユニット328が中継端末5から入力された遊技関連情報の種別を特定して取得することによって本発明における遊技関連情報取得手段が形成されている。
そして、制御ユニット328は、遊技関連情報を取得したことに基づいて、対応するパチンコ機2においては、該遊技関連情報の入力時点において遊技が実施されており、稼働しているものと判定して、非稼働を判定するための非稼働判定タイマをリセットするとともに、遊技情報カウンタの遊技時間の累計計時を開始し、該非稼働判定タイマがタイマアップしたときに、遊技情報カウンタの遊技時間の累計計時を終了するとともに、図19に示す割込処理を実施し、SW8〜SW10の条件に基づいて会員遊技の終了を判定する。
制御ユニット328には、表示制御基板329を介して接続されたスイッチや表示器等の電子部品に加えて、紙幣識別ユニット321、硬貨識別ユニット322が接続されている。
また、本実施例の紙幣識別ユニット321は、紙幣挿入口302に投入された紙幣を取り込んでその真贋や紙幣種別の識別を行う。また、硬貨識別ユニット322は、硬貨投入口303より投入された硬貨の真贋並びに硬貨種別の識別を行う。つまり、該紙幣識別ユニット321や硬貨識別ユニット322によって本発明における貨幣識別手段が形成されている。
また、制御ユニット328には、接続されたパチンコ機2に設けられ、受付け中の会員カードまたはプリペイドカードの残存金額を表示する図示しない残存金額表示器や、パチンコ玉の貸し出し(貸与)を行う際に操作される図示しない貸出ボタンの操作を検知する貸出ボタンスイッチや、受付け中の会員カードを返却させる際に操作される図示しない返却ボタンの操作を検知する返却ボタンスイッチが接続されている。
また、制御ユニット328には、中継端末5を介して対応するパチンコ機2、並びに当該パチンコ機2に対して供給されたパチンコ玉、すなわちパチンコ機2の払い出しに応じて供給されたパチンコ玉を検出する供給玉検出スイッチ6、当該パチンコ機2から回収されたパチンコ玉、すなわちパチンコ機2に打ち込まれて回収されたパチンコ玉を検出するアウト玉検出スイッチ7、から出力される各種遊技関連情報、すなわちパチンコ機2の遊技に関連して発生する遊技関連情報を示す信号を受信する信号受信部が設けられており、これらパチンコ機2や、供給玉検出スイッチ6、7から出力されたパチンコ機2における遊技にて発生した各種の遊技関連情報を示す信号が入力され、これら入力された遊技関連情報が遊技情報カウンタ(図4(c))に蓄積記憶されるようになっている。
具体的には、図5に示すように、パチンコ機2に対して供給されたパチンコ玉数を示す供給信号が供給玉検出スイッチ6から出力され(本実施例では10玉毎に1パルス)、大当中である旨を示す大当中信号、確率変動中である旨を示す確変中信号、始動入賞に基づく可変表示装置の可変表示が始動された停止して1回の可変表示が実施されたことを示す始動信号がパチンコ機2から出力され、パチンコ機2から回収されたパチンコ玉数を示す打込信号がアウト玉検出スイッチ7から出力され(本実施例では10玉毎に1パルス)るようになっており、これら出力された信号が、中継端末5を介して制御ユニット328に入力されるようになっている。
尚、本実施例では、供給玉検出スイッチ6を設けてカードユニット3に対応するパチンコ機2にて払い出されるパチンコ玉数を該パチンコ機2に供給されるパチンコ玉数を計数することで把握するようにしているが、本発明はこれに限定されるものではなく、これら対応するパチンコ機2にて払い出されるパチンコ玉数を、該パチンコ機2の賞球基板から賞球信号として直接入力されるようにしても良い。
尚、本実施例では、大当中信号、確変中信号、始動信号、供給信号、打込信号が中継端末5を介してカードユニット3に入力される構成とされているが、例えば、これら各種信号がパチンコ機2、供給玉検出スイッチ6、アウト玉検出スイッチ7から制御ユニット328に直接入力される構成としても良い。
制御ユニット328は、各種スイッチの検出信号やタッチパネル314の位置検出情報、紙幣識別ユニット321や硬貨識別ユニット322による識別信号等を受けて、制御ユニット328に接続されている前記多機能ランプ301内に設けられた多機能LED301aや電子マネー報知部331内に設けられた報知LED331a等の各LED、内部カードリーダライタ327、外部カードリーダライタ330、表示制御基板329の制御、残存金額表示器の表示制御、貨幣の受付けの検知や識別金額の算出等、全体の動作制御、並びに玉貸処理や、電子マネー入金処理、現金入金処理、再プレイ処理、プリペイドカード発行処理、会員遊技終了判定処理、会員遊技開始・終了・継続判定処理、返却処理等の後述する各種処理を実行する。
また、制御ユニット328は、対応するパチンコ機2の図示しない賞球数制御基板と接続されており、該賞球数制御基板との間において玉貸処理や再プレイ処理に伴う各種信号の送受が実施可能とされているとともに、通信部334並びにHUBを介してシステムコントローラ100や会員管理コンピュータ120とデータ通信可能に接続されており、各種データの送受が可能とされている。
また、制御ユニット328は、カード挿入口309に挿入された会員カード並びにプリペイドカードに対してシステムコントローラ100と連携して利用の可/不可を判別し、該判別において利用の可とされた会員カード並びにプリペイドカードから読み出した残存金額とカードIDや会員ID等をカード情報テーブルに記憶する受付処理を行う。
そして、受付処理において利用の可とされた会員カード並びにプリペイドカードから読み出した残存金額、或いは貨幣(現金)の投入による受付け貨幣の金額(識別金額)に相当する残存金額を貸出ボタンの操作に基づいて対応する遊技に使用させるための処理となる、その時点に設定されている単位使用額に相当するパチンコ玉数の排出指示を、対応するパチンコ機2に出力して単位使用額に相当するパチンコ玉数を貸出させるとともに、該単位使用額を残存金額から減算更新し、且つ、遊技情報カウンタの総使用金額に該単位使用額を加算更新する貸出処理を実施する。
つまり、該貸出処理において、内部カードリーダライタ327にて受付けたプリペイドカードや会員カードから読み出してカード情報テーブルに記憶された残存金額の範囲内の所定の大きさの遊技用価値である単位使用額をパチンコ機2における遊技に使用させるために単位使用額に相当するパチンコ玉数を排出させる処理を実施しており、該貸出処理によって本発明における使用処理が形成され、該使用処理を実施する制御ユニット328により本発明における使用処理手段が形成されている。
また、制御ユニット328は、前記カード情報テーブルの残存金額が「0」の場合において、紙幣(1000円紙幣、2000円紙幣、5000円紙幣、10000円紙幣)または硬貨(100円硬貨、500円硬貨)が挿入または投入されて識別された場合に、この識別された金額を、カード情報テーブルの残存金額である「0」に加算更新するとともに、該加算更新した金額である入金金額と受付け中のプリペイドカードのプリペイドカードIDとを含む現金入金要求をシステムコントローラ100に対して送信する現金入金処理を行い、該入金された残存金額を前記貸出処理に使用可能とする。
つまり制御ユニット328は、貨幣識別手段となる紙幣識別ユニット321や硬貨識別ユニット322にて受付けた貨幣(現金)の金額の範囲内の所定金額(本実施例では受付けた貨幣(現金)の金額)に相当する残存金額を、カード情報テーブルの残存金額に加算しており、該現金入金処理によって本発明における遊技用価値貨幣加算処理が形成されており、該遊技用価値貨幣加算処理を行う制御ユニット328により遊技用価値貨幣加算手段が形成されている。
尚、本実施例においては、受付けた貨幣(現金)の金額の全額の残存金額を加算するようにしているが、本発明はこれに限定されるものではなく、これら受付けた貨幣(現金)の金額の範囲内で金額の指定を遊技者から受付けて、該受付け指定金額、つまり受付けた貨幣(現金)の金額の一部に相当する残存金額を加算するようにしても良い。
また、制御ユニット328は、会員IDが記録されたプリペイドカードを受付け中であって、該プリペイドカードから読み出した残存金額のデータから特定される残存金額が0となった場合に所定時間に亘り表示部312に表示する図20(a)に示す電子マネー入金の受付け画面において、会員遊技者から電子マネー入金のメニュー選択を受付けたときに、入金金額の指定を該会員遊技者から受付けた後、会員携帯電話機が携帯電話通信部332に近接されることに基づいて、受付けた入金金額を含む送金処理要求を送信して、該会員携帯電話機に記憶されている電子マネー額から該入金金額を減算させるとともに、当該会員携帯電話機に記憶されている当該入金金額が減算された電子マネーの電子マネー会社IDとともに本発明における加算要求となる完了通知を本発明における携帯情報端末処理手段となる外部カードリーダライタ330にて受信(受付け)たことに基づいて、該入金金額をカード情報テーブルの残存金額に加算するとともに、入金種別に電子マネーを記憶した後、該入金金額と電子マネー会社IDと受付け中のプリペイドカードのプリペイドカードIDとを含む電子マネー入金要求をシステムコントローラ100に対して送信する電子マネー入金処理を行う。
尚、前記送金処理要求の送信により、会員携帯電話機に記憶されている電子マネー額が送金処理要求に含まれる入金金額に満たない場合には、該会員携帯電話機から不可通知が送信され、制御ユニット328は、該不可通知の受信に基づいて電子マネー入金の処理を終了する。
つまり、本発明における携帯情報端末処理手段となる外部カードリーダライタ330においては、本発明の有価価値の大きさである電子マネー額の範囲内の所定の大きさとなる入金金額に相当する大きさの残存金額の加算要求となる完了通知を受付け、該外部カードリーダライタ330にて完了通知を受付けたことに基づいて残存金額の加算が電子マネー入金処理により実施されており、該電子マネー入金処理によって本発明における遊技用価値携帯加算処理が形成され、該遊技用価値携帯加算処理を行う制御ユニット328により遊技用価値携帯加算手段が形成されている。
また、制御ユニット328は、会員管理コンピュータ120から入手した会員遊技者が以前の遊技にて貯蓄した貯蓄玉数を貯蓄玉数に基づく再プレイ回数がカード情報テーブルに存在するときに、会員遊技者から再プレイ操作を受付けることにより対応するパチンコ機2に対して1回の再プレイ回数に予め設定されているパチンコ玉数の排出指示を対応するパチンコ機2に出力して1回の再プレイ回数に相当するパチンコ玉数を貸出させるとともに、該1回の再プレイ回数をカード情報テーブルに記憶されている再プレイ回数から減算更新し、会員IDを含む1回の再プレイに相当するパチンコ玉の払戻を実施したことを示す払戻完了情報を会員管理コンピュータ120に対して送信する再プレイ処理を行う。
また、制御ユニット328は、前記返却ボタンの操作等の返却操作が遊技者により為された場合に、その時点におけるカード情報テーブルの残存金額が記録された受付け中の会員カードまたはプリペイドカードを返却する返却処理を行う。尚、残存金額が「0」の場合には、プリペイドカードの返却は実施せずに内部カードリーダライタ327内に留保し、該留保したプリペイドカードは、新たな会員カードまたはプリペイドカードの挿入に基づいて前述の貯留部に回収される。
また、制御ユニット328は、残存金額が存在する場合において表示部312に表示されている終了メニューの選択入力等の終了操作が遊技者により為された場合に、発行するプリペイドカードから読み出したプリペイドカードIDと残存金額と装置IDとを含むプリペイドカード発行通知をシステムコントローラ100に対して送信するとともに、該残存金額を記録したプリペイドカードをカード挿入口309から発行するプリペイドカード発行処理を実施する。
次いで、本実施例における管理装置を構成する会員管理コンピュータ120について説明すると、該会員管理コンピュータ120は、図6に示すように、コンピュータ内部にてデータの送受を行うデータバス121に、この会員管理コンピュータ120が実施する各種処理を行うCPU122、ワークメモリ等として使用されるRAM123、時刻情報やカレンダ情報を出力するRTC124、磁気ディスクや光磁気ディスクから成る記憶装置125、キーボードやマウス等の入力装置126、各種の画面を表示出力する表示装置127、各種情報をプリント出力するプリンタ128、システムコントローラ100とのデータ通信を行う第1通信部129、カードユニット3とのデータ通信を行う第2通信部130が接続された通常のコンピュータである。
記憶装置125には、会員管理コンピュータ120が後述する各種処理を行うための処理内容が記述された処理プログラムに加えて、会員カードまたは会員携帯電話機を所有する遊技者、すなわち会員遊技者に関する会員情報が登録(記憶)される会員データテーブル(図7(a)参照)と、各パチンコ機2の台番号毎に、機種名や対応するカードユニット3に固有に付与された装置IDや、該当するパチンコ機2の合計や各会員毎並びにビジターの遊技情報が登録(記憶)される台別データテーブル(図7(b)参照)と、会員遊技者を特定可能な会員ID毎に、その遊技者の遊技情報を含む遊技履歴が登録(記憶)される会員別履歴テーブル(図8参照)とが記憶されている。
会員データテーブルには、図7(a)に示すように、会員カード或いは会員携帯電話機を所持する会員遊技者に対して固有に付与された会員ID毎に、その時点の貯蓄玉数と、本人確認のための暗証番号と、会員カードや会員携帯電話機の受付けに応じて一日に1回所定の来店ポイントが加算更新される来店ポイントと、会員の氏名(名字並びに名前)、性別、年齢、誕生日、職業、住所からなる個人情報と、から構成される会員情報が登録されており、これら会員データテーブルに登録された登録データのうち、暗証番号や個人情報は表示装置127に表示された会員登録/変更画面(図示略)に必要事項の入力または変更が行われることで更新される。また、貯蓄玉数は、カードユニット3から受信した払戻完了情報に基づいて減算更新され、来店ポイントは、カードユニット3から受信した会員カード受付け通知或いは携帯会員受付け通知に基づいて更新される。
尚、本実施例においては、会員カードの会員IDにはK−…の会員IDが、会員携帯電話機にはKK−…の会員IDがそれぞれ記憶されており、これら会員IDにより、当該会員IDが会員カードを携行する会員遊技者であるか、或いは会員携帯電話機を携行している会員であるかを判別できるようになっている。
また、台別データテーブルは、図7(b)に示すように、各パチンコ機2の台番号毎に、機種名と、対応するカードユニット3の装置IDとが記録されているとともに、これら各台番号毎に合計や会員遊技者の遊技履歴の番号(01、02…)やビジターが記憶される種別、種別に遊技履歴の番号(01、02…)が記憶されている場合に記憶される会員ID、遊技時間、始動回数、大当回数、確率変動回数(確変回数)、打込玉数、払出玉数、使用金額の遊技関連情報が記憶されており、前記合計には、対応する台番号のパチンコ機2における全ての遊技の遊技関連情報の合計、つまりは、対応する装置IDのカードユニット3の前述の遊技情報カウンタのデータが記憶され、各遊技履歴の番号には、カードユニット3から送信されてきた会員遊技情報の順に遊技履歴が登録(記憶)され、これら合計から各遊技履歴の番号(01、02…)の遊技履歴に含まれる遊技関連情報を除いた遊技関連情報が、ビジターの項目に記憶されることで、各パチンコ機2における全遊技の遊技関連情報と、当該パチンコ機2において遊技した各会員遊技者の遊技履歴と、会員以外のビジター遊技者の遊技による遊技関連情報とを把握できるようになっている。
また、会員別履歴テーブルには、図8に示すように、会員ID毎に、その会員IDから特定される会員遊技者の遊技履歴、具体的には、来店日、遊技を行ったパチンコ機2の台番号、機種名、遊技開始から終了までの間の遊技時間、始動回数、大当回数、確率変動回数(確変回数)、打込玉数、払出玉数、差玉、使用金額からなる遊技履歴が記憶(登録)されている。具体的には、会員別履歴テーブルの来店日には、RTC124から出力されるカレンダ情報に基づく遊技履歴の記憶時点の年月日が記憶(登録)されるとともに、遊技開始から終了までの間の遊技時間、始動回数、大当回数、確率変動回数(確変回数)、打込玉数、払出玉数、使用金額からなる遊技履歴は、カードユニット3から受信(取得)した会員遊技情報に含まれる対応する遊技関連情報が記憶される。
また、本実施例の会員管理コンピュータ120のCPU122は、カードユニット3における再プレイ操作(プレイ選択ボタン316の操作による貯蓄玉数を用いて遊技を実施することの選択)により該カードユニット3から送信される貯玉出力要求並びに携帯会員貯玉出力要求の受信に基づいて、該貯玉出力要求並びに携帯会員貯玉出力要求に含まれる暗証番号を当該貯玉出力要求(携帯会員貯玉出力要求)に含まれる会員IDに対応して前記会員データテーブルに記憶されている暗証番号と照合し、当該照合が一致した場合において、該会員IDに対応付けて会員データテーブルに記憶されている貯蓄玉数をカードユニット3に返信することで該貯蓄玉数の遊技への再使用を許諾する貯蓄玉数使用許諾処理を実施するとともに、カードユニット3からの払戻完了情報の受信に応じて、該受信した払戻完了情報に含まれる会員IDに対応付けて会員データテーブルに記憶されている貯蓄玉数から、1回の再プレイにて払い戻される所定のパチンコ玉数を減算更新する。
また、本実施例の会員管理コンピュータ120のCPU122は、カードユニット3から送信される会員遊技情報を受信したときに、該会員遊技情報に含まれる会員IDに対応する遊技履歴として、該会員遊技情報に含まれる遊技関連情報を会員別履歴テーブルに記憶して該テーブルを更新するとともに、会員遊技情報に含まれる遊技関連情報を台別データテーブルに記憶して、該台別データテーブルを更新する。
次に、本発明の管理装置を構成する本実施例のシステムコントローラ100の構成について図9に基づいて説明すると、該システムコントローラ100は、コンピュータ内部にてデータの送受を行うデータバス101に、後述する記憶装置105に記憶されている処理プログラムに基づいて、後述する会員カードマスターテーブルやプリペイドカードテーブルの更新処理や、該会員カードマスターテーブルやプリペイドカードテーブルの記憶データに基づいてカードユニット3にて受付けた会員カードやプリペイドカードの使用可否の判定処理等の各種処理を行うCPU102、ワークメモリ等として使用されるRAM103、時刻情報やカレンダ情報を出力するRTC104、磁気ディスクや光磁気ディスクから成る記憶装置105、ファンクションメニュー等が独自に割り当てられた専用化されたキーボードである入力装置106、各種情報を表示出力する表示装置107、各種情報をプリント出力するプリンタ108、会員管理コンピュータ120とのデータ通信を行う第1通信部110、前記カードユニット3(制御ユニット328)やプリペイドカード発行装置4や精算装置21とのデータ通信を行う第2通信部109、前記カード会社に設けられた管理サーバと電話回線11を通じてデータ通信を可能とするためのデジタルサービスユニット(DSU)111が接続された通常のコンピュータである。
また、前記記憶装置105には、該システムコントローラ100の後述する各種処理を実施するための処理プログラムに加えて、図10(a)に示す会員カードマスターテーブルや、図10(b)に示すプリペイドカードテーブルを含むカード管理データベース(DB)が記憶されている。
本実施例に用いた会員カードマスターテーブルには、図10(a)に示すように、会員カードの会員IDに対応付けて、会員カードIDと、残存金額、その会員カードが前記カード会社の管理サーバから配信される運用情報に含まれるブラックリスト或いはあみかけリストに基づき使用不可であるかを示す使用不可情報とが対応付けて記憶されており、これら会員カードマスターテーブルのデータは、カードユニット3から送信される電子マネー入金要求や、現金入金要求、並びに会員カード使用通知に基づいて更新されることで、会員カードマスターテーブルに記憶されている残存金額と各会員カードに記録されている残存金額とが一致するように管理されるとともに、これら会員カードから読み出した会員カードIDに対応して記憶されている残存金額と会員カードから読み出した残存金額とを、CPU102が照合すること、並びに使用不可情報に基づいて各会員カードの使用可否の判定が実施される。
これら会員カードマスターテーブルの更新は、具体的にはカードユニット3から電子マネー入金要求や、現金入金要求を受信した場合には、本実施例では残存金額が0でのみ入金が可能となるので、電子マネー入金要求や現金入金要求に含まれる入金金額が残存金額に記憶されるとともに、会員カード使用通知を受信した場合には該会員カード使用通知に含まれる会員カードIDに対応する残存金額から使用金額が減算更新される。
本実施例に用いたプリペイドカードテーブルには、図10(b)に示すように、各プリペイドカードのプリペイドカードIDに対応付けて、各プリペイドカードに記録されている残存金額と、該残存金額への発行・入金種別(現金の使用による発行(入金)の場合は現金、電子マネー額の使用による発行(入金)の場合は電子マネーが記憶される)と、発行・入金種別に電子マネーが記憶された際に該入金に使用された電子マネー額を提供する電子マネー会社の電子マネー会社IDと、当該発行・入金種別に電子マネーが記憶された際に該入金に使用された電子マネー額が記憶されている会員携帯電話機から受付け(取得)た会員IDである利用者会員IDとが記憶されている。
これらプリペイドカードテーブルのデータは、プリペイドカード発行装置4やカードユニット3から送信されるプリペイドカード発行通知や、電子マネー入金要求や、現金入金要求、並びにプリペイドカード使用通知に基づいて更新されることで、各プリペイドカードに記憶されている残存金額と、各プリペイドカードIDに対応してプリペイドカードテーブルに記憶されている残存金額とが一致するように管理される。
これらプリペイドカードテーブルの更新は、具体的には、プリペイドカード発行装置4において会員携帯電話機の電子マネー額を使用したプリペイドカードの発行においてプリペイドカード発行装置4から送信されるプリペイドカード発行通知に基づいて、該プリペイドカード発行通知に含まれる発行したプリペイドカードのプリペイドカードIDに対応する残存金額に、該プリペイドカード発行通知に含まれる発行金額が記憶され、該プリペイドカード発行通知に含まれる発行種別である電子マネーが発行・入金種別に記憶され、該プリペイドカード発行通知に含まれる電子マネー会社IDが電子マネー会社IDに記憶され、該プリペイドカード発行通知に含まれる会員ID、すなわち該プリペイドカードの発行に使用された会員携帯電話機からプリペイドカード発行装置4にて取得された会員IDが利用者会員IDに記憶されるようになっている。
つまりCPU102は、システムコントローラ100の該プリペイドカードテーブルに、カードユニット3やプリペイドカード発行装置4におけるプリペイドカード発行通知送信処理にて送信されるプリペイドカード発行通知に含まれるプリペイドカードIDと当該プリペイドカードの発行に使用された会員携帯電話機の会員IDとを対応付けて記憶する。
また、カードユニット3から電子マネー入金要求や、現金入金要求を受信した場合には、該当する入金種別(電子マネーまたは現金)が発行・入金種別に記憶されるとともに、本実施例では残存金額が0でのみ入金が可能となるので、電子マネー入金要求や現金入金要求に含まれる入金金額が残存金額に記憶されるとともに、プリペイドカード使用通知を受信した場合には該プリペイドカード使用通知に含まれるプリペイドカードIDに対応する残存金額から使用金額が減算更新される。
次に、本発明のプリペイドカード発行装置となる本実施例に用いたプリペイドカード発行装置4を図21並びに図22に基づき説明すると、その外観形状は図21に示すようになっており、本体部を成す筐体22の前面に、プリペイドカードの発行が実施可能であることを遊技者(利用者)に報知するための作動表示部21と、発行が実施中であることを利用者に報知するための処理中ランプ27と、硬貨投入口24と紙幣挿入口25とから成る貨幣投入部23と、これら投入された合計金額や各種の選択メニューやメッセージ等を表示するためのディスプレイパネル38と、プリペイドカード発行可能とされたICカード発行口30と、該ICカード発行口30からのプリペイドカードの排出を報知するカードインジケータ29と、投入された硬貨が排出される硬貨返却口31と、貨幣投入によるプリペイドカードの発行に伴う余剰金額として払い出される紙幣が排出される紙幣排出口32と、前記紙幣挿入口25・硬貨返却口31・紙幣排出口32の各近傍に設けられ、硬貨または紙幣の返却を利用者に報知する硬貨インジケータ36及び紙幣インジケータ35、37と、が設けられている。
尚、ディスプレイパネル38には、透明タッチパネル39(図7参照)が累重されて配置されており、該ディスプレイパネル38に表示される各種のメニューを利用者が選択することで、該操作位置が特定されることで、該操作位置に表示されているメニューが選択入力されたことが特定される対話型の操作が可能とされている。
また、ディスプレイパネル38の正面右側部位置には、図21に示すように、会員遊技者が所持する会員携帯電話機を近接させる携帯電話通信部41が設けられており、該携帯電話通信部41の内部には、会員携帯電話機と非接触の近距離データ通信を行う本発明における発行要求受付け手段となる外部カードリーダライタ46が設けられている。
このプリペイドカード発行装置4の内部構造は、図22のブロック図に示すようになっており、前記作動表示部21や、処理中ランプ27や、カードインジケータ29や、硬貨及び紙幣インジケータ36、35、37に対応する発光素子である各LED21a、27a、29a、36a、35a、37aとともに、前記硬貨投入口24に連設され、投入される硬貨の識別を行う硬貨識別ユニット42と、前記紙幣挿入口25に連設され、投入紙幣の識別を行う紙幣識別ユニット43と、前記ディスプレイパネル38の表示動作の制御を行う表示ドライバ47と、透明タッチパネル39における入力位置情報を検出して出力する透明タッチパネル39の入力動作の制御を行うタッチパネルドライバ40と、前記ICカード発行口30に連設され、発行するプリペイドカードに記録されている情報の読み出し並びに書き込みを行うとともに、発行されるプリペイドカードを貯溜する図示しないカード貯留部をその後方(内方)部に具備するICカードリーダライタ26と、前記紙幣排出口32に連設され、プリペイドカードの発行に伴う余剰金額に該当する紙幣の払い出しを実施する紙幣払い出しユニット44と、会員遊技者が所持する会員携帯電話機との非接触の近距離データ通信を実施する外部カードリーダライタ46と、後述するMPU48の制御内容が記述された制御プログラム等が記憶された記憶装置45と、通信ケーブル8を介してシステムコントローラ100とデータ通信を行うための通信部49と、これら各部の制御や後述する現金や電子マネーによるプリペイドカードの発行に伴う処理等を行うマイクロプロセッシングユニット(MPU)48と、を具備しており、これら各部は図22に示すようにMPU48に対して接続されることで、該MPU48によりプリペイドカード発行装置4における各種の処理に伴う動作制御が実施される。
この本実施例のプリペイドカード発行装置4は、電子マネー額を使用してのプリペイドカードの発行機能とともに現金を使用してのプリペイドカードの発行機能も備えており、該プリペイドカード発行機能について図23のフロー図を用いて簡潔に説明すると、まず、プリペイドカード発行装置4(MPU48は)は、SP1、SP9を順次実施することで、電子マネー入金の選択操作があるか否か、または貨幣(現金)の受付けが有るか否かを判定する待機状態となる。このSP1、SP9の待機ステップにおいて、まず遊技者は、発行を所望する金額以上の金額の硬貨及び/または紙幣を前記硬貨投入口24並びに紙幣挿入口25に投入する。
該投入された貨幣は、前記硬貨識別ユニット42及び/または紙幣識別ユニット43により識別され、これら各識別ユニットより出力される識別情報に基づき前記MPU48は、この貨幣(現金)の投入があったものと判断してSP10に進み、その合計金額の範囲内の各種発行金額を選択可能とした金額選択画面(図示略)をディスプレイパネル38に表示して、遊技者から発行要求金額(例えば10000円)の指定を受付ける。
この発行要求金額の指定受付けにより前記MPU48は、SP11に進んで、プリペイドカードの発行金額を特定するとともに、発行するプリペイドカード(ICカード)をICカードリーダライタ26の所定位置にセットして、該セットしたプリペイドカード(ICカード)からプリペイドカードIDを読み出して一次記憶し、該発行金額(例えば10000円)と、該一次記憶したプリペイドカードIDと発行種別(現金)とを含むプリペイドカード発行通知をシステムコントローラ100に送信するとともに、SP12に移行して発行許諾の受信待ち状態に移行する。
そして、システムコントローラ100から発行許諾の受信があった場合にはSP13に進み、該発行金額を残存金額としてICカードリーダライタ26の所定位置にセットされているプリペイドカード(ICカード)に書き込み記憶した後、該残存金額を記憶したプリペイドカードをICカード挿入口30より排出して発行する一方、発行金額を超過する金額の貨幣が投入された場合には、超過した金額分の硬貨または紙幣を前記硬貨返却口31または紙幣排出口32より払い出す。
次に、これらプリペイドカード発行装置4にてプリペイドカードを会員携帯電話機に記憶されている電子マネーにて購入(発行)する流れについて、簡潔に説明すると、電子マネーを使用してプリペイドカードを購入したい場合に会員遊技者は、まず、ディスプレイパネル38に表示されている「電子マネー入金」のメニューを選択入力する。
この「電子マネー入金」のメニュー選択はSP1において検出されてSP2に進むことでMPU48は、現金によるプリペイドカードの発行と同様に、所定の入金上限額の範囲内の金額選択画面(図示略)をディスプレイパネル38に表示して会員遊技者から発行要求金額の指定を受付けた後(SP2)、SP3へ移行して携帯電話通信部41への会員携帯電話機の近接待ち状態となる。
そして、該会員携帯電話機の近接待ち状態において会員携帯電話機が携帯電話通信部41に近接された場合には、SP4に進んで、該近接された会員携帯電話機に対して前記にて受付けた発行要求金額を含む送金処理要求を送信した後、SP5に移行して完了通知の受信待ち状態に移行する。
この送金処理要求を受信した会員携帯電話機においては、会員携帯電話機に記憶されている前述の専用のアプリケーションが起動されて、該送金処理要求に含まれる発行要求金額以上の電子マネー額が当該会員携帯電話機に実装されている前述の非接触ICチップに記憶されているか否かが判定されるとともに、該判定で発行要求金額以上の電子マネー額があると判定された場合において、該電子マネー額から発行要求金額が減算更新され、該減算更新後において、該会員携帯電話機に記憶されている会員IDと会員カードIDと減算更新した電子マネーを提供する電子マネー提供会社の電子マネー会社IDを含む完了通知が外部カードリーダライタ330に対して送信(返信)される。
そして、この完了通知の受信に基づいてMPU48はSP6に進んで、発行要求金額の電子マネー額からの減算更新が完了できたものと判断して、発行されるプリペイドカード(ICカード)をICカードリーダライタ26の所定位置にセットして、該セットしたプリペイドカード(ICカード)からカードIDを読み出して一次記憶するとともに、前記発行要求金額から発行金額を特定し、該特定した発行金額と、一次記憶したプリペイドカードIDと、発行種別(電子マネー)と、会員携帯電話機から受信した完了通知に含まれる電子マネー会社ID並びに会員IDとを含むプリペイドカード発行通知をシステムコントローラ100に送信した後、SP7に移行して発行許諾の受信待ち状態に移行する。
このプリペイドカード発行通知を受信したシステムコントローラ100においては、前述のように、プリペイドカードテーブルに受信したプリペイドカード発行通知に含まれるプリペイドカードIDに対応して記憶されている残存金額、発行・入金種別、電子マネー会社ID、利用者会員IDに、受信したプリペイドカード発行通知に含まれる発行金額、発行種別(電子マネー)、電子マネー会社ID並びに会員IDが記憶されてプリペイドカードテーブルが更新され、該更新の完了に基づいて発行許諾をプリペイドカード発行装置4に返信する。
そして、システムコントローラ100から発行許諾の受信があった場合にはSP8に進み、該発行金額を残存金額としてICカードリーダライタ26の所定位置にセットされているプリペイドカード(ICカード)に書き込み記憶した後、該残存金額を記憶したプリペイドカードをICカード挿入口30より排出して発行する。
つまりMPU48は、会員携帯電話機から、会員ID並びに電子マネー額の範囲内の所定の大きさの電子マネー額に相当する大きさの遊技に使用可能な残存金額を特定可能な遊技用価値特定情報となる残存金額が記録されたプリペイドカードの発行要求となる完了通知を本発明の発行要求受付け手段となる外部カードリーダライタ46にて受付けるとともに、外部カードリーダライタ46にて発行要求となる完了通知を受信し(受付け)たことに基づいて残存金額並びにプリペイドカードIDが記録されたプリペイドカードを発行する本発明における遊技用記録媒体発行処理となるプリペイドカード発行処理を実施しており、該プリペイドカード発行処理を実施するMPU48により本発明における遊技用記録媒体発行手段が形成されている。
更にMPU48は、前述のように、前記プリペイドカード発行処理にて会員携帯電話機から受信し(受付け)た会員IDと発行するプリペイドカードのプリペイドカードIDとを含むプリペイドカード発行通知を本発明における管理装置となるシステムコントローラ100に送信する本発明における発行情報送信処理となるプリペイドカード発行通知送信処理を実施しており、該プリペイドカード発行通知送信処理を実施するMPU48により本発明における発行情報送信処理手段が形成されている。
以下、本実施例1における遊技用システムを構成する各部の動作状況について、カードユニット3の動作状況を主体として、図11から図19に示すフローチャート、並びに図20に基づいて説明する。
まず、カードユニット3の電源投入に基づいて制御ユニット328が起動して、前述のROM328cに記憶されている制御プログラムを読み出して該制御プログラムの実行を開始する。そして、該制御プログラムに基づく起動処理において制御ユニット328は、前記カード情報テーブルや、会員遊技履歴カウンタや、遊技情報カウンタのデータをリセットした後、通常の図示しない待機画面を表示部312に表示した後、図11に示すように、S1〜S4の各ステップを巡回することで、貨幣の受付け待ち、または、会員カードの受付け(挿入)待ち、プリペイドカードの受付け待ち、携帯電話通信部332への会員携帯電話の近接による受付け待ちの状態で待機する。
まず、この待機状態において、会員カードや会員携帯電話を所持していない遊技者が、貨幣(現金)を投入すると、該貨幣(現金)の投入がS1において検知されてS1+に進み、カード情報テーブルの残存金額に残存金額が存在するか否かを判定し、残存金額が存在する、つまり残存金額が「0」ではない場合には、該投入された受付け貨幣を返却してS1に戻り、残存金額が存在しない、つまり残存金額が「0」である場合には、S1++に進んで、図17に示す会員遊技終了判定処理を実施する。
つまり、貨幣を受付けた際に、該貨幣の受付け以前に後述する会員遊技開始・終了・継続判定処理により会員遊技の開始が判定されることにより前述の会員遊技履歴カウンタに既に会員IDを含む遊技履歴の記憶がある場合には、該会員IDから特定される会員遊技者の会員遊技の終了を判定し(Sb1)、該会員遊技履歴カウンタの更新対象の設定を解除して遊技履歴を確定し、該確定した会員遊技履歴カウンタのデータと装置IDとを含む会員遊技情報を会員管理コンピュータ120に対して送信した後(Sb2)、該遊技履歴カウンタのデータを消去する(Sb3)ようになっている。
尚、会員遊技履歴カウンタに会員IDを含む遊技履歴の記憶がない場合、例えば起動時や後述する図19に示すSW13において消去されている場合には、Sb1〜Sb2の処理を実施することなく、図13に示すS6に進む。
S6においては、遊技者より受付けた受付け貨幣の金額(識別金額)を特定し、該特定した受付け貨幣の金額をカード情報テーブルの残存金額に加算、具体的には残存金額である「0」に加算更新記憶するとともに、カード情報テーブルの入金種別に現金を記憶した後、図20(d)に示す画面と同様に、該残存金額を入金残額として表示部312に表示した後、S7に進み、該S7とS12の各ステップを巡回することで、該表示部312に表示した画面上の「玉貸」の選択や前述の貸出ボタンの操作による貸出操作待ち、並びに該表示部312に表示した画面上の「終了」の選択や前述の返却ボタンの操作による終了操作待ちの待機状態へ移行する。
尚、システムコントローラ100に対しては、当該カードユニット3の装置IDと加算更新後の残存金額(受付け貨幣の金額)を含む貨幣入金通知を送信することで、該システムコントローラ100において図示しないカードユニット別データテーブルにおいて、各カードユニット3毎に会員カードやプリペイドカードが受付け中でない場合における貨幣による入金金額(現金入金金額)が管理される。
このS7とS12の待機状態において、遊技者により貸出操作がなされた場合には、該貸出操作があったことがS7にて検知されてS8に進み、前述の貸出処理を実施する。具体的には、その時点に設定されている単位使用額以上の残存金額があることを条件に、該単位使用額に相当するパチンコ玉数の排出指示をパチンコ機2に出力して該単位使用額に相当するパチンコ玉数を貸出させ、該単位使用額をカード情報テーブルの残存金額から減算更新し、且つ、遊技情報カウンタの総使用金額に該単位使用額を加算更新する。
そしてS9に進んで、該単位使用額である使用金額と装置IDとを含む現金使用通知をシステムコントローラ100に送信した後、S10に進み、会員遊技履歴カウンタに会員IDの記憶があって該会員遊技履歴カウンタが更新対象に設定されている場合には、該単位使用額を会員遊技履歴カウンタの使用金額に加算更新し、前記減算更新後のカード情報テーブルの残存金額に残存金額が存在するか否かを判定する(S11)。
このS11の判定において残存金額が存在する場合には、前記S7とS12の待機状態に戻り、残存金額が存在しない、つまり残存金額が「0」である場合にはS11+に進み、カード情報テーブルをリセットした後、S1に戻って、前述のS1〜S4の待機状態に移行する。
一方、前記S7とS12の待機状態において、遊技者により終了操作がなされた場合には、該終了操作があったことがS12にて検知されてS13に進み、S13〜S15+のプリペイドカード発行処理を実施する。
具体的には、内部カードリーダライタ327に留保中のプリペイドカードが存在する場合には、該留保中のプリペイドカードのプリペイドカードIDを、留保中のプリペイドカードが存在しない場合には、前述のカード貯留部から供給された発行に供するプリペイドカードのプリペイドカードIDを読み出すとともに(S13)、該読み出したプリペイドカードIDと残存金額とを含むプリペイドカード発行通知をシステムコントローラ100に送信することで(S14)、該システムコントローラ100において、プリペイドカードIDと残存金額とがプリペイドカードテーブルに対応付けて記憶、管理されることで、発行されるプリペイドカードのプリペイドカードIDから残存金額を特定可能とする。
そしてS15に進み、カード情報テーブルに記憶されている残存金額を発行するプリペイドカードに記録した後、該プリペイドカードをカード挿入口309から発行するとともに、該カード情報テーブルをリセットした後(S15+)、前述のS1〜S4の待機状態に移行する。
これら発行されたプリペイドカードは、精算装置21にて貨幣(現金)に精算できるとともに、他のカードユニット3に挿入して、プリペイドカード発行装置4にて発行されたプリペイドカードと同様に、該プリペイドカードに記録されている残存金額を使用することができる。
このように本実施例のカードユニット3においては、貨幣(現金)を投入して該投入した金額を残存金額に入金し、該入金した残存金額を用いて玉貸処理を実施させて遊技を実施でき、つまり、貨幣(現金)を使用して遊技を実施でき、該入金した残存金額の内、遊技に使用しなかった残存金額は、プリペイドカードに記録されて発行されることで、該プリペイドカードを精算装置21に持参して貨幣(現金)に戻すこともできる。
次に、前述のS1〜S4の待機状態において会員カードが挿入された場合の流れについて以下に説明すると、前記S1〜S4の待機状態において会員カードがカード挿入口309に挿入された場合には、該会員カードの受付けがS2において検知され、内部カードリーダライタ327に留保中のプリペイドカードが存在する場合には、該プリペイドカードを回収して会員カードを取り込んで受付けた後、S16に進んで、受付けた会員カードから記録情報である会員ID、会員カードID並びに残存金額を読み出して前述のカード情報テーブルに記憶するとともに、読み出した会員IDと装置IDとを含む会員カード受付通知を会員管理コンピュータ120に送信する(S17)。
この会員カード受付通知の受信に基づいて、会員管理コンピュータ120においては、前述のように、会員データテーブルにおける来店ポイントに所定の来店ポイントが加算更新(一日に一回のみ)される。
これら会員カード受付通知の送信後にS18に進んで、会員カードから読み出した会員カードIDと残存金額と装置IDを含む使用許諾要求をシステムコントローラ100に送信する。
この使用許諾要求の受信に応じてシステムコントローラ100においては、前述のように、受信した使用許諾要求に含まれる残存金額と、受信した使用許諾要求に含まれる会員カードIDに対応して記憶している残存金額とが照合されて、残存金額の認証が実施され、受信した使用許諾要求に含まれる残存金額が記憶している残存金額以下であることを条件に使用許諾がカードユニット3に返信される。
そしてS19のステップにおいて、これら使用許諾を所定時間内に受信したか否かが判定され、所定時間内に使用許諾の受信がない場合は、挿入された会員カードを返却した後(S22)、前述したS1〜S4の待機状態に移行する一方、所定時間内に使用許諾を受信した場合にはS20に進んで、図18に示す会員遊技開始・終了・継続判定処理を実施する。
つまり、会員カードを受付けた際に、該会員カードの受付け以前において会員遊技開始・終了・継続判定処理により会員遊技の開始が判定されることに基づいて、前述の会員遊技履歴カウンタに既に会員IDを含む遊技履歴の記憶がある場合には、受付けた会員カードから読み出した会員IDと会員遊技履歴カウンタに記憶されている会員IDとが異なる場合に、新たな会員カードの受付けと判定して、該会員遊技履歴カウンタに記憶されている会員IDから特定される会員遊技者の会員遊技の終了を判定するとともに、受付けた会員カードの会員IDから特定される会員遊技者の会員遊技の開始と判定する一方、読み出した会員IDと会員遊技履歴カウンタに記憶されている会員IDとが一致する場合には遊技継続と判定して遊技終了の判定を留保するとともに、会員遊技履歴カウンタに会員IDを含む遊技履歴の記憶が無ければ、受付けた会員カードの会員IDから特定される会員遊技者の会員遊技の開始と判定する。
具体的には、図18に示すように、まず、既に会員遊技履歴カウンタに遊技履歴の記憶があるか否かを判定し(Sd1)、該判定において遊技履歴の記憶がない場合にはSd5に進んで受付けた会員カードから読み出した会員IDから特定される会員遊技者の会員遊技の開始と判定してSd6に進み、会員遊技履歴カウンタをリセットした後、当該会員IDを会員遊技履歴カウンタに記憶するとともに、該会員遊技履歴カウンタを更新対象に設定することで、遊技時間の計時が開始されるとともに、図19に示す割込処理が、遊技関連情報の入力がある毎に逐次実施されて、該更新対象に設定されている会員遊技履歴カウンタの各遊技関連情報(始動回数、大当回数、確率変動回数(確変回数)、打込玉数、払出玉数)が更新されるようになり、これら遊技関連情報(遊技データ)の更新記憶が開始される。
一方、Sd1における判定において既に会員遊技履歴カウンタに遊技履歴の記憶があると判定された場合には、Sd2に進んで受付けた会員カードから読み出した会員IDと会員遊技履歴カウンタに記憶されている会員IDとが一致するか否かを判定し、一致する場合にはSd7に進んで、該会員IDの会員遊技者の会員遊技の継続と判定して、既に更新対象に設定されている会員遊技履歴カウンタを、そのまま更新対象に設定して遊技関連情報(遊技データ)の更新記憶を継続し、Sd2の判定が一致しない場合にはSd3に進んで、該会員遊技履歴カウンタに記憶されている会員IDから特定される会員遊技者の会員遊技の終了を判定し、遊技時間の計時を終了するとともに該会員遊技履歴カウンタの更新対象の設定を解除して遊技履歴を確定し、該確定した会員遊技履歴カウンタのデータと装置IDとを含む会員遊技情報を会員管理コンピュータ120に対して送信した後(Sd4)、Sd5に進んで受付けた会員カードから読み出した会員IDから特定される会員遊技者の会員遊技の開始と判定してSd6に進み、会員遊技履歴カウンタをリセットした後、当該会員IDを会員遊技履歴カウンタに記憶し、更に遊技時間の計時を開始するとともに該会員遊技履歴カウンタを更新対象に設定して遊技関連情報(遊技データ)の更新記憶を開始する。
尚、会員遊技情報の受信に基づいて会員管理コンピュータ120は、該受信した会員遊技情報に基づいて前述のように、台別データテーブルや会員別遊技履歴テーブルを更新する。つまり、本実施例の会員遊技開始・終了・継続判定処理において、内部カードリーダライタ327において会員カードが受付けられたことを条件として該会員IDから特定される会員遊技者の対応するパチンコ機2における遊技の開始を判定しており、該会員遊技開始・終了・継続判定処理を実施する制御ユニット328により本発明の遊技開始判定手段が形成されている。
そして、S21に進み、会員カードから読み出した残存金額を表示部312に表示した後、図12に示すS33、S38、S43、S50の待機ステップに移行して、貸出操作があるか否か、貨幣の受付けがあるか否か、会員カードの返却操作があるか否か、再プレイ操作があるか否かを監視する。
これらS33、S38、S43、S50のステップにおいて、貸出操作があった場合は、S33からS34に進んで、その時点に設定されている単位使用額以上の残存金額があるか否かの判定を行った後、単位使用額以上の残存金額がある場合においてS35に進んで前述の貸出処理を実施する。具体的には、その時点に設定されている単位使用額に相当するパチンコ玉数の排出指示を、対応するパチンコ機2に出力して単位使用額に相当するパチンコ玉数を貸出させるとともに、該単位使用額をカード情報テーブルの残存金額から減算更新し、該減算更新後の残存金額を会員カードに更新記録し、且つ、遊技情報カウンタの総使用金額に該単位使用額を加算更新する。
そして、会員カードIDと新たな残存金額と装置IDとを含む会員カード使用通知をシステムコントローラ100に送信するとともに(S36)、会員遊技履歴カウンタの使用金額に単位使用額に設定されている金額を加算更新した後(S37)、再びS33、S38、S43、S50の待機ステップに移行する。
このS36における会員カード使用通知を受信したシステムコントローラ100においては、該会員カード使用通知に含まれる会員カードIDに対応付けて会員カードマスターテーブルに記憶している残存金額が受信した会員カード使用通知に含まれる残存金額に更新されることで、各会員カードの残存金額とシステムコントローラ100に記憶されている残存金額とが一致するように管理される。
また、S33、S38、S43、S50のステップにおいて、貨幣を受付けた場合には、該貨幣の受付けがS38にて検知されてS38+に進んで残存金額が0か否かを判定し、残存金額が0である場合においてS39に進んで、受付け貨幣の識別金額とカード情報テーブルに記憶されている会員カードID、つまりは内部カードリーダライタ327に受付け中の会員カードの会員カードIDと、装置IDとを含む現金入金要求をシステムコントローラ100に送信した後、S40において所定時間内に入金許諾の受信が有るか否かを判定する。尚、S38+の判定において残存金額が0でない場合には、受付け貨幣を返却して再度S33、S38、S43、S50のステップに戻り前述の待機状態に移行する。
この現金入金要求の受信に基づいてシステムコントローラ100においては、該現金入金要求に含まれる会員カードIDに対応して会員カードマスターテーブルに記憶している残存金額に受付け貨幣の識別金額を加算して残存金額を更新した後、入金許諾を返信する。
このS40において所定時間内に使用許諾の受信がない場合は、貨幣が返却される一方、所定時間内に使用許諾を受信した場合は、その時点における残存金額である「0」に受付け貨幣の識別金額を加算した新たな残存金額(識別金額と同額)をカード情報テーブルの残存金額並びに会員カードに記録(記憶)した後、該新たな残存金額を表示部312に表示し(S41)、再びS33、S38、S43、S50のステップに移行することで、会員遊技者が貸出操作を実施すると、前述のように、S34〜S37の処理が実施されることで該追加入金した残存金額を会員遊技者が遊技に使用することができる。
また、S33、S38、S43、S50のステップにおいて、前述の再プレイ操作(再プレイスイッチ319の操作による貯蓄玉数を用いて遊技を実施することの選択)があった場合には、S50からS51へ進んで、カード情報テーブルに既に再プレイ回数の記憶が有るか否かを判定し、再プレイ回数の記憶がない場合には、S54に進んで、図示しない暗証番号受付け画面を表示部312に表示して会員遊技者から暗証番号を受付け、該受付けた暗証番号とカード情報テーブルに記憶されている会員IDとを含む貯玉出力要求を会員管理コンピュータ120に送信して当該会員遊技者の貯蓄玉数を会員管理コンピュータ120から取得して再プレイ回数を特定し、該特定した再プレイ回数をカード情報テーブルに記憶した後、再びS33、S38、S43、S50のステップに移行する。
一方、S51の判定においてカード情報テーブルに再プレイ回数の記憶があると判定した場合には、S52に進んで1回以上の再プレイ回数が有るか否かを判定し、再プレイ回数が有る場合において前述の再プレイ処理を実施する(S53)。
また、S33、S38、S43、S50のステップにおいて、会員カードの返却操作があった場合は、S43からS44に進んで、受付け中の会員カードをカード挿入口309から排出して返却するとともに、装置IDと会員カードIDを含む会員カード返却通知を会員管理コンピュータ120並びにシステムコントローラ100に送信し(S45)、該返却した会員カードの会員ID、具体的にはカード情報テーブルに記憶されている会員IDから特定される会員遊技者の会員遊技を終了と判定し(S46)、会員遊技履歴カウンタの遊技時間の計時を終了するとともに該会員遊技履歴カウンタの更新対象の設定を解除して遊技履歴を確定し、該確定した会員遊技履歴カウンタのデータと装置IDとを含む会員遊技情報を会員管理コンピュータ120に対して送信するとともに、該遊技履歴カウンタのデータを消去した後(S48)、前述のS1〜S4の待機状態に移行する。
このように、会員カードの受付けによりS20の会員遊技開始・終了・継続判定処理にて開始と判定された会員遊技は、該会員遊技開始・終了・継続判定処理における遊技の開始判定の契機となった会員カードが返却されることを条件として、S46において制御ユニット328が該開始判定した遊技の終了を判定しており、該制御ユニット328において本発明における遊技終了判定手段が形成されている。
尚、前記S47において送信された会員遊技情報の受信に基づいて会員管理コンピュータ120は、該受信した会員遊技情報に基づいて前述のように、台別データテーブルや会員別遊技履歴テーブルを更新することで、会員管理コンピュータ120は、遊技開始判定手段並びに遊技終了判定手段となる制御ユニット328が会員カードの受付けにより遊技の開始を判定してから該会員カードが返却されるまでの期間において、前記割込処理により更新された会員遊技履歴カウンタの遊技履歴(遊技関連情報)を、該遊技の開始判定の契機となった会員カードから読み出した会員IDに対応付けて記憶する。
次に、プリペイドカード発行装置4にて発行されたプリペイドカードやカードユニット3にて発行されたプリペイドカードが挿入された場合の流れについて説明すると、前記S1〜S4の待機状態においてプリペイドカードがカード挿入口309に挿入された場合には、図14に示すS71のステップに移行して、受付けたプリペイドカードから記録情報を読み出し、読み出したプリペイドカードIDと残存金額と装置IDを含む使用許諾要求をシステムコントローラ100に送信し(S72)、S73のステップにおいて、所定時間内に使用許諾の受信があるか否かを判定する。
この使用許諾要求の受信に基づいてシステムコントローラ100においては、受信した使用許諾要求に含まれる残存金額が、受信した使用許諾要求に含まれるプリペイドカードIDに対応付けてプリペイドカードテーブルに記憶されている残存金額以下であるか否かが判定され、該判定において残存金額以下であることを条件に、当該プリペイドカードIDに対応付けて利用者会員IDに会員IDが記憶されている場合においては、当該会員IDを含む使用許諾(会員IDが記憶されていない場合には会員IDを含まない使用許諾)がカードユニット3(制御ユニット328)に返信される。
そして、S73の判定において、所定時間内に使用許諾の受信がないと判定された場合には、プリペイドカードを返却し(S74)、所定時間内に使用許諾を受信したと判定された場合には、S75に進んで、受信した使用許諾に会員IDが含まれているか否かを判定する。つまり、使用許諾に会員IDが含まれている場合には、該プリペイドカードが会員携帯電話機の電子マネーを使用して発行されたものであると判定でき、使用許諾に会員IDが含まれていない場合には、該プリペイドカードの発行が貨幣(現金)により発行されたものであると判定できる。
そして、このS75の判定において使用許諾に会員IDが含まれていると判定された場合には、受付けたプリペイドカードが会員携帯電話機の電子マネーを使用して発行されたプリペイドカードであると判定してSS1に進み、受信した会員IDと受付けたプリペイドカードのプリペイドカードIDと当該カードユニット3に固有に付与された装置IDとを含む携帯会員受付け通知を会員管理コンピュータ120に対して通信部334から送信する携帯会員受付け通知送信処理を実施した後、SS2に進んで、図18に示す会員遊技開始・終了・継続判定処理を実施する。
この会員遊技開始・終了・継続判定処理においては、プリペイドカードを受付けた際に、該プリペイドカードの受付け以前において会員遊技開始・終了・継続判定処理により会員遊技の開始が判定されることに基づいて、前述の会員遊技履歴カウンタに既に会員IDを含む遊技履歴の記憶がある場合には、受信した使用許諾に含まれている会員ID、すなわち受付けたプリペイドカードの発行に使用した会員携帯電話機の会員IDと会員遊技履歴カウンタに記憶されている会員IDとが異なる場合に、該会員遊技履歴カウンタに記憶されている会員IDから特定される会員遊技者の会員遊技の終了を判定するとともに、受付けたプリペイドカードの発行に使用された会員携帯電話機の会員IDから特定される会員遊技者の会員遊技の開始と判定する一方、受信した使用許諾に含まれている会員ID、つまりは受付けたプリペイドカードの発行に使用された会員携帯電話機の会員IDと会員遊技履歴カウンタに記憶されている会員IDとが一致する場合には遊技継続と判定して遊技終了の判定を留保するとともに、会員遊技履歴カウンタに会員IDを含む遊技履歴の記憶が無ければ、受信した使用許諾に含まれている会員ID、つまりは受付けたプリペイドカードの発行に使用された会員携帯電話機の会員IDから特定される会員遊技者の会員遊技の開始と判定する。
つまり、本実施例のSS2の会員遊技開始・終了・継続判定処理において、内部カードリーダライタ327においてプリペイドカードが受付けられたことを条件として、該受付けたプリペイドカードのプリペイドカードIDに対応付けてシステムコントローラ100のプリペイドカードテーブルに記憶されている会員IDから特定される会員遊技者の対応するパチンコ機2における遊技の開始を判定しており、該会員遊技開始・終了・継続判定処理を実施する制御ユニット328により本発明の遊技開始判定手段が形成されている。
更に、本実施例のSS2の会員遊技開始・終了・継続判定処理においては、該プリペイドカードの受付け以前に、例えば、会員携帯電話を使用してプリペイドカード発行装置4にて発行されたプリペイドカードが受付けられることで会員遊技開始・終了・継続判定処理により会員遊技の開始が判定されることで前述の会員遊技履歴カウンタに異なる会員IDを含む遊技履歴の記憶がある場合には、該会員遊技の開始判定の契機となった該プリペイドカードが返却されるか或いは該プリペイドカードの残存金額が「0」となって所定時間が経過したことを条件に前述のS1〜S4の待機ステップに移行して、新たな会員携帯電話機の使用によるプリペイドカードが受付けられることで会員遊技の終了が判定されており、換言すれば、本実施例のSS2の会員遊技開始・終了・継続判定処理では、会員遊技開始・終了・継続判定処理にて遊技開始の判定の契機となったプリペイドカードが返却されることを条件として、該開始判定された遊技の終了を判定していることとなる。
そして、これら会員遊技開始・終了・継続判定処理の実施後、SS3に進んで、カード情報テーブルに、受付けたプリペイドカードのプリペイドカードIDと、受信した使用許諾に含まれる会員IDと、受付けたプリペイドカードの残存金額と、入金種別に電子マネーを記憶した後、S76に進んで該残存金額を表示し、S77、S85、S88の待機ステップに移行し、貸出操作があるか否か、プリペイドカードの返却操作(終了操作)があるか否か、再プレイ操作があるか否かを監視する。
一方、前記S75の判定において使用許諾に会員IDが含まれていないと判定された場合には、受付けたプリペイドカードが貨幣(現金)を使用して発行されたプリペイドカードであると判定してSS4に進み、受付けたプリペイドカードのプリペイドカードIDと当該カードユニット3に固有に付与された装置IDとを含むプリペイドカード受付け通知を会員管理コンピュータ120に対して通信部334から送信する。
そしてSS5に進んで、図17に示す会員遊技終了判定処理を実施する。つまり、プリペイドカードを受付けた際に、該プリペイドカードの受付け以前に会員遊技開始・終了・継続判定処理により会員遊技の開始が判定されることで会員遊技履歴カウンタに会員IDを含む遊技履歴の記憶がある場合には、該会員IDから特定される会員遊技者の会員遊技の終了を判定し(Sb1)、該会員遊技履歴カウンタの更新対象の設定を解除して遊技履歴を確定し、該確定した会員遊技履歴カウンタのデータと装置IDとを含む会員遊技情報を会員管理コンピュータ120に対して送信した後(Sb2)、該遊技履歴カウンタのデータを消去する(Sb3)ようになっている。
尚、会員遊技履歴カウンタに会員IDを含む遊技履歴の記憶がない場合、例えば起動時や後述する図19に示すSW13において消去されている場合には、Sb1〜Sb2の処理を実施することなく、図14に示すSS6に進む。
つまり、本実施例のSS5の会員遊技終了判定処理においては、該プリペイドカードの受付け以前に、例えば、会員携帯電話を使用してプリペイドカード発行装置4にて発行されたプリペイドカードが受付けられることで会員遊技開始・終了・継続判定処理により会員遊技の開始が判定されることで前述の会員遊技履歴カウンタに会員IDを含む遊技履歴の記憶がある場合には、該会員遊技の開始判定の契機となった該プリペイドカードが返却されるか或いは該プリペイドカードの残存金額が「0」となって所定時間が経過したことを条件に前述のS1〜S4の待機ステップに移行して、新たな貨幣(現金)の使用によるプリペイドカードが受付けられることで会員遊技の終了が判定されており、換言すれば、本実施例のSS5の会員遊技終了判定処理では、会員遊技開始・終了・継続判定処理にて遊技開始の判定の契機となったプリペイドカードが返却されることを条件として、該開始判定された遊技の終了を判定していることとなる。
尚、会員遊技履歴カウンタに会員IDを含む遊技履歴の記憶がない場合、例えば起動時や後述する図19に示すSW13において消去されている場合には、Sb1〜Sb2の処理を実施することなく、図14に示すSS6のステップに移行して、カード情報テーブルに受付けたプリペイドカードIDと残存金額とを記憶した後、S76に進んで該残存金額を表示し、S77、S85、S88の待機ステップに移行して、貸出操作があるか否か、プリペイドカードの返却操作(終了操作)があるか否か、再プレイ操作があるか否かを監視する。
これらS77、S85、S88のステップにおいて、貸出操作があった場合は、S77からS78に進んで、前述の貸出処理を実施する。具体的に貸出処理においては、その時点に設定されている単位使用額以上の残存金額があることを条件に、該単位使用額に相当するパチンコ玉数の排出指示をパチンコ機2に出力して該単位使用額に相当するパチンコ玉数を貸出させ、該単位使用額をカード情報テーブルの残存金額から減算更新し、且つ、遊技情報カウンタの総使用金額に該単位使用額である使用金額を加算更新した後、S79に進み、カード情報テーブルに記憶されているプリペイドカードIDと単位使用額である使用金額と装置IDとを含むプリペイドカード使用通知をシステムコントローラ100に送信した後、S79+に進んで、会員遊技履歴カウンタが更新対象に設定されている場合には、該会員遊技履歴カウンタの使用金額に単位使用額を加算更新し、そしてS80のステップにおいて、所定時間内に更新完了の受信がないときには、エラー報知を行い(S84)、S80のステップにおいて、所定時間内に更新完了の受信がある場合は、プリペイドカードに新たな残存金額を更新記録する(S81)。
尚、このプリペイドカード使用通知の受信に基づいてシステムコントローラ100においては、該プリペイドカード使用通知に含まれるプリペイドカードIDに対応して記憶している残存金額から、プリペイドカード使用通知に含まれる使用金額が減算更新されることで、プリペイドカードに記憶されている残存金額とシステムコントローラ100に記憶されている残存金額とが一致するように管理される。
そして、S82のステップにおいて、減算更新後の残存金額があるか否かの判定を行い、残存金額がある場合は、再びS77、S85、S88のステップに移行して貸出操作待ち、並びにプリペイドカードの返却操作待ち、再プレイ操作待ちの待機状態に移行する一方、残存金額がない場合はS83に進んで、カード情報テーブルに会員IDの記憶があるか否かを判定し、会員IDの記憶がない場合にはS83+に進んで受付け中のプリペイドカードを内部カードユニット327内に留保した後、前述のS1〜S4の待機状態に戻り、会員IDの記憶がある場合には図16のSL1へ進むことで、入金受付け待ちフラグが記憶され、該入金受付け待ちフラグが記憶されている所定時間に亘って電子マネーまたは貨幣を使用しての入金が可能化される。
具体的には、SL1において入金受付け待ちフラグをRAM328bの所定アドレスに記憶して表示終了時間タイマのカウントを開始し、図20(a)に示す入金受付け画面を表示部312に表示した後、SL2〜SL4の待機ステップに移行して、電子マネー入金の操作があるか否か、貨幣受付けがあるか否か、表示終了時間(例えば10分)が経過したか否か(表示終了時間タイマがカウントアップしたか否か)を監視することで、残存金額が「0」となってから表示終了時間タイマがカウントアップするまでの所定期間において、電子マネーまたは貨幣(現金)による入金の受付け待ちを実施する。
このSL2〜SL4の待機ステップにおいて電子マネー入金の操作があった場合には、SL5に進み、制御ユニット328は、表示部312に入金金額を受付けるための画面を表示して入金金額の選択を会員遊技者から受付ける。尚、 会員遊技者は、表示部312に表示された該画面において表示されている金額メニューから、入金を実施したい金額を選択した後、「決定」の選択入力部を選択入力する。
この「決定」の選択入力に基づいて制御ユニット328は、会員遊技者により選択された入金金額、例えば10000円を特定して受付けた後、SL6に進み、該受付けた入金金額である10000円を会員携帯電話機に記憶されている電子マネー額から当該カードユニット3に入金させる電子マネー入金処理を実施する。
具体的に電子マネー入金処理において制御ユニット328は、電子マネー報知部331内の報知LED331aを点滅点灯させて携帯電話通信部332への会員携帯電話機の近接を促すとともに、会員携帯電話機が携帯電話通信部332に近接されたことにより、前述の外部カードリーダライタ330により、近接された携帯電話通信部332に対して受付けた入金金額を含む送金処理要求を送信する。
この送金処理要求を受信した会員携帯電話機においては、会員携帯電話機に記憶されている前述の専用のアプリケーションが起動されて、該送金処理要求に含まれる入金金額以上の電子マネー額が当該会員携帯電話機に実装されている前述の非接触ICチップに記憶されているか否かが判定されるとともに、該判定で入金金額以上の電子マネー額があると判定された場合において、該電子マネー額から入金金額が減算更新され、該減算更新後において、該会員携帯電話機に記憶されている会員IDと会員カードIDと減算更新した電子マネーを提供する電子マネー提供会社の電子マネー会社IDを含む完了通知を外部カードリーダライタ330に対して送信(返信)する。
そして、この完了通知の受信に基づいて制御ユニット328は、該入金金額をカード情報テーブルの残存金額(本実施例で「0」)に加算するとともに、入金種別に電子マネーとともに電子マネー会社IDを記憶し、更に、該受信した会員IDと会員カードIDをカード情報テーブルに記憶し、該入金金額を入金残額とした図20(c)に示す画面を表示部312に表示した後、該入金金額と電子マネー会社IDと受付け中のプリペイドカードのプリペイドカードIDとを含む電子マネー入金要求をシステムコントローラ100に対して送信する電子マネー入金処理を行う。
そしてSL7に進んで会員遊技継続と判定して遊技終了の判定を留保し、既に更新対象に設定されている会員遊技履歴カウンタを、そのまま更新対象に設定して遊技関連情報の更新記憶を継続した後、再びS77、S85、S88のステップに移行して貸出操作待ち、並びにプリペイドカードの返却操作待ち、再プレイ操作待ちの待機状態に移行する。
また、SL2〜SL4の待機ステップにおいて貨幣受付けがあった場合にはSL8に進み、遊技者より受付けた受付け貨幣の金額を特定し、該特定した受付け貨幣の金額をカード情報テーブルの残存金額に加算、具体的には残存金額である「0」に加算更新するとともに、カード情報テーブルの入金種別に現金を記憶し、図20(d)に示す残存金額を入金残額とした画面を表示部312に表示し、更に、該加算更新した金額である入金金額と受付け中のプリペイドカードのプリペイドカードIDとを含む現金入金要求をシステムコントローラ100に対して送信する現金入金処理を実施する。
そして、該現金入金処理の実施後にSL7に進んで、表示終了時間タイマがカウントアップするまでの所定期間内に貨幣による入金があったことから会員遊技継続と判定して遊技終了の判定を留保し、既に更新対象に設定されている会員遊技履歴カウンタを、そのまま更新対象に設定して遊技関連情報の更新記憶を継続した後、図14のS76を経由してS77、S85、S88のステップに移行して貸出操作待ち、並びにプリペイドカードの返却操作待ち、再プレイ操作待ちの待機状態に移行することにより、会員遊技者が貸出操作を行うことで該入金後の残存金額を遊技に使用できるとともに、終了操作(返却操作)を行うことで該入金後の残存金額の内、遊技に使用しなかった残存金額はプリペイドカードに記憶されることで精算装置21にて貨幣(現金)に精算できる。
そして、更に該入金後の残存金額を全て使用して再度「0」となった場合には、S83において会員IDの記憶ありと判定されて再度SL1に戻ることで、再度、表示終了時間タイマがカウントアップするまでの所定期間において、電子マネーまたは貨幣(現金)による入金の受付け待ちを実施することで、会員携帯電話機の電子マネー額を使用して発行されたプリペイドカードの残存金額が「0」となった後、同一の会員遊技者が電子マネーまたは貨幣(現金)にて繰返し入金した場合でも、これら繰返し入金された場合には会員遊技の継続と判定されて会員遊技履歴カウンタへの遊技関連情報の更新記憶が継続されるので、これら同一の会員遊技者の遊技履歴をより正確に把握することができる。
また、SL2〜SL4の待機ステップにおいて表示終了時間タイマがカウントアップして表示終了時間が経過した場合には、前記図20(a)に示す入金受付け画面の表示を終了した後、SL9に進んで、入金受付け待ちフラグの記憶を消去した後、受付け中のプリペイドカードを内部カードリーダライタ327内に留保するとともに、カード情報テーブルをリセットした後、前述のS1〜S4の待機状態に戻ることで、貨幣の受付けや、プリペイドカードの受付け、会員カードの受付け、会員携帯電話機を使用しての再プレイが可能となる一方、後述する非稼働判定タイマがタイマアップしたことによる対応するパチンコ機2の非稼働判定がなされるまでは、当該会員遊技者の遊技中と判定されて、会員遊技履歴カウンタへの遊技関連情報の更新記憶が継続されるようになり、会員遊技者の遊技履歴をより正確に把握することができる。
つまり、プリペイドカードの受付けにより前述の会員遊技開始・終了・継続判定処理において会員遊技の開始が判定された後、該プリペイドカードの残存金額が0となって前述のSL2〜SL4の待機ステップが実施されて所定時間に亘る入金待ちが実施された後、いずれの入金がない場合には、S1〜S4の待機状態に戻ることで、図11に示すように、前述の会員遊技終了判定処理(図17参照)或いは会員遊技開始・終了・継続判定処理(図18)が実施されて、会員遊技の終了が判定される、すなわち、会員遊技開始・終了・継続判定処理において会員遊技の開始が判定された後、プリペイドカードの残存金額が0となってから表示終了時間タイマがカウントアップするまでの所定時間が経過したことを条件として、S1〜S4の待機状態に戻って該開始判定された遊技の終了が会員遊技終了判定処理(図17参照)或いは会員遊技開始・終了・継続判定処理(図18)にて判定されるようになっており、これら会員遊技終了判定処理並びに会員遊技開始・終了・継続判定処理を実施する制御ユニット328にて本発明における遊技終了判定手段が形成されている。
さらには、本発明における遊技終了判定手段となる制御ユニット328は、内部カードリーダライタ327に受付けているプリペイドカードの残存金額が0となってから所定時間が経過するまでの期間、具体的には表示終了時間タイマがカウントアップするまでの所定期間内に貨幣(現金)による現金入金処理が実施されたときには遊技継続と判定して、少なくとも該現金入金処理にて加算された残存金額が0となるまで当該遊技の終了判定を留保するようになっている。
さらには、本発明における遊技終了判定手段となる制御ユニット328は、内部カードリーダライタ327に受付けているプリペイドカードの残存金額が0となってから所定時間が経過するまでの期間、具体的には表示終了時間タイマがカウントアップするまでの所定期間内に会員携帯電話機による電子マネー入金処理が実施されたときには遊技継続と判定して、少なくとも該電子マネー入金処理にて加算された残存金額が0となるまで当該遊技の終了判定を留保するようになっている。
また、S77、S85、S88の待機状態において、プリペイドカードの返却操作があった場合は、S85からS86に進んで、残存金額と装置IDとプリペイドカードIDを含むプリペイドカード返却通知をシステムコントローラ100に送信するとともに、S86+に進んで、カード情報テーブルに会員IDの記憶があれば該カード情報テーブルに記憶されている会員IDとプリペイドカードID並びに当該カードユニット3に固有に付与された装置IDとを含む携帯会員返却通知を会員管理コンピュータ120に送信した後、プリペイドカードを返却するとともにカード情報テーブルをリセットした後(S87)、前述のS1〜S4の待機状態に戻る。
また、S77、S85、S88の待機状態において、再プレイ操作があった場合には、S88からS89に進んで、カード情報テーブルに既に再プレイ回数の記憶が有るか否かを判定し、該判定においてカード情報テーブルに再プレイ回数の記憶がある場合には、該再プレイ回数を表示部312に表示した後、後述する図15に示すSh0にて操作待ちタイマをリセットしてSh1〜Sh3、Sh12の待機ステップに移行することで、該再プレイ回数を使用した再プレイを可能とする。
一方、カード情報テーブルに再プレイ回数の記憶がない場合にはS89の判定において「No」と判定してS90に進んで、カード情報テーブルに会員IDの記憶があるか否かを判定し、会員IDの記憶がない場合にはS91に進んで、会員ではない遊技者が遊技中と判断して操作無効と判定してS77、S85、S88の待機状態に戻り、カード情報テーブルに会員IDの記憶がある場合にはS92に進んで、図示しない暗証番号受付け画面を表示部312に表示して会員遊技者より暗証番号を受付け、該受付けた暗証番号とカード情報テーブルに記憶されている会員IDとを含む携帯会員貯玉出力要求を会員管理コンピュータ120に送信して当該会員遊技者の貯蓄玉数を会員管理コンピュータ120から取得して再プレイ回数を特定する。
そしてS93に進んで該特定した再プレイ回数が有るか、つまりは、特定した再プレイ回数が1回以上の再プレイ回数であるか否かを判定し、再プレイ回数が「0」である場合にはS77、S85、S88の待機状態に戻る一方、再プレイ回数が1回以上である場合には該特定した再プレイ回数をカード情報テーブルに記憶するとともに、S94に進んで該特定した再プレイ回数を表示部312に表示するとともに、会員遊技継続と判定して既に更新対象に設定されている会員遊技履歴カウンタを、そのまま更新対象に設定して遊技関連情報(遊技データ)の更新記憶を継続し、後述する図15に示すSh0にて操作待ちタイマをリセットしてSh1〜Sh3、Sh12の待機ステップに移行することで、該再プレイ回数を使用した再プレイを可能とする。
次に、カードユニット3において会員携帯電話機を使用して再プレイを実施して遊技を行う場合の流れについて以下に説明すると、まず、会員携帯電話機を使用して再プレイを会員遊技者が実施したい場合には、前述のS1〜S4の待機状態において、携帯電話通信部332に自身の会員携帯電話機を近接させれば良く、該携帯電話通信部332への会員携帯電話機の近接により制御ユニット328は、近接された会員携帯電話機に会員情報出力要求を送信することで、該会員携帯電話機に記憶されている会員カードID並びに会員IDを前述の非接触ICチップを介して外部カードリーダライタ330にて受信して取得する(S23)。
そして該S23における会員カードID並びに会員IDの取得により近接された携帯電話機が会員携帯電話機であると確認できたことに基づき、受付けた会員カードID並びに会員IDをカード情報テーブルに記憶するとともに、S24に進んで、表示部312に図示しない暗証番号受付け画面を表示して会員遊技者から暗証番号を受付け、該受付けた暗証番号とカード情報テーブルに記憶されている会員IDとを含む携帯会員貯玉出力要求を会員管理コンピュータ120に送信して当該会員遊技者の貯蓄玉数を会員管理コンピュータ120から取得して再プレイ回数を特定する。
そしてS25に進んで該特定した再プレイ回数が有るか、つまりは、特定した再プレイ回数が1回以上の再プレイ回数であるか否かを判定し、再プレイ回数が「0」である場合には、カード情報テーブルの記憶をリセットしてS1〜S4の待機状態に戻る一方、再プレイ回数が1回以上である場合には該特定した再プレイ回数をカード情報テーブルに記憶するとともに、S26に進んで該特定した再プレイ回数を、表示部312に表示した後、S27に進んで図18に示す会員遊技開始・終了・継続判定処理を実施する。
このように本実施例1では、再プレイ回数が「0」である場合には、カード情報テーブルの記憶をリセットしてS1〜S4の待機状態に戻るようにしているが、本発明はこれに限定されるものではなく、これら再プレイ回数が「0」である場合にもS27の図18に示す会員遊技開始・終了・継続判定処理を実施することで遊技開始を判定した後、後述する図16のSL1を経由してSL2〜SL4の待機ステップに移行することで、電子マネー入金或いは貨幣(現金)による入金を受付け、該電子マネー入金或いは貨幣(現金)による入金がなされたときには、遊技継続と判定されるようにしても良い。
このS27の会員遊技開始・終了・継続判定処理も前述の会員カードの受付けにおいて実施したS20における図18の会員遊技開始・終了・継続判定処理と同一であり、会員携帯電話機を受付けた際に、該会員携帯電話機の受付け以前において会員遊技開始・終了・継続判定処理により会員遊技の開始が判定されることに基づいて、前述の会員遊技履歴カウンタに既に会員IDを含む遊技履歴の記憶がある場合には、受付けた会員携帯電話機から取得した会員IDと会員遊技履歴カウンタに記憶されている会員IDとが異なる場合に、新たな会員携帯電話機の受付けと判定して、該会員遊技履歴カウンタに記憶されている会員IDから特定される会員遊技者の会員遊技の終了を判定するとともに、受付けた会員携帯電話機の会員IDから特定される会員遊技者の会員遊技の開始と判定する一方、会員携帯電話機から取得した会員IDと会員遊技履歴カウンタに記憶されている会員IDとが一致する場合には遊技継続と判定して遊技終了の判定を留保するとともに、会員遊技履歴カウンタに会員IDを含む遊技履歴の記憶が無ければ、受付けた会員携帯電話機の会員IDから特定される会員遊技者の会員遊技の開始と判定する。
そして該会員遊技開始・終了・継続判定処理の実施後に図15のSh0にて操作待ちタイマをリセットした後、Sh1〜Sh3、Sh12の待機ステップに進むことで、再プレイ操作があるか否か、表示部312に表示されている「入金利用」の選択操作があるか否か、表示部312に表示されている「終了」の選択操作があるか否か、Sh0にてリセットされた操作待ちタイマがタイマアップしたか否かを監視する。
これらSh1〜Sh3、Sh12の待機ステップにおいて再プレイ操作、具体的には、再プレイスイッチ319の操作があった場合には、該再プレイ操作があったことがSh1にて検知されてSh4に進み、再プレイ回数があるか、つまり、カード情報テーブルに記憶されている再プレイ回数が1回以上の再プレイ回数であるかを判定し、1回以上の再プレイ回数が存在する場合において、Sh5に進んで前述の再プレイ処理を実施して1回の再プレイ回数に相当するパチンコ玉数を対応するパチンコ機2から排出させた後、Sh0を経由して操作待ちタイマをリセットしてSh1〜Sh3、Sh12の待機ステップに戻る。
尚、Sh4の判定において1回以上の再プレイ回数がない場合には、Sh6に進んで、その時点においてプリペイドカードが受付け済みであるか否かを、カード情報テーブルにプリペイドカードIDが記憶されているか否かに基づいて判定し、カード情報テーブルにプリペイドカードIDが記憶されている場合、つまり既にプリペイドカードを受付け済みである場合には、必ず残存金額が存在することになるので、前述のS77、S85、S88のステップに移行して貸出操作待ち、並びにプリペイドカードの返却操作待ち、再プレイ操作待ちの待機状態に移行して、該残存金額を使用可能とする一方、カード情報テーブルにプリペイドカードIDが記憶されていない場合、つまり未だプリペイドカードを受付け済みでない場合には、Sh7に進んで所定時間に亘りカード挿入口309からのプリペイドカードの挿入待ちを実施して該所定時間内にプリペイドカードの受付けが有るか否かを判定する。
このSh7において所定時間内にプリペイドカードの受付けがない場合には、操作が無効とされて再度Sh1〜Sh3、Sh12の待機ステップに戻る一方、プリペイドカードの受付けがあった場合には、前述のS71とS72に示すように、受付けたプリペイドカードから記録情報を読み出し、読み出したプリペイドカードIDと残存金額と装置IDを含む使用許諾要求をシステムコントローラ100に送信し、所定時間内に使用許諾の受信があるか否かを判定する。
そして、Sh8に進んで該受信した使用許諾に含まれる会員IDがカード情報テーブルに記憶されている会員IDに一致するか否かを判定し、一致する場合には該受付けたプリペイドカードのプリペイドカードIDと残存金額とをカード情報テーブルに記憶し、前述のS76に移行して該残存金額を表示した後、前述のS77、S85、S88のステップに移行して貸出操作待ち、並びにプリペイドカードの返却操作待ち、再プレイ操作待ちの待機状態に移行することで、該受付けたプリペイドカードの残存金額を使用可能とする。
一方、使用許諾に含まれる会員IDがカード情報テーブルに記憶されている会員IDに一致しない場合(使用許諾に会員IDが含まれていない場合も含む)には、Sh8において「No」と判定されることでSh9に進み、該受付けたプリペイドカードを返却した後、再度h1〜Sh3の待機ステップに戻る。尚、システムコントローラ100から所定時間内に使用許諾の受信がない場合(使用許諾以外の使用不可の受信も含む)にも、該受付けたプリペイドカードを返却した後、再度Sh1〜Sh3、Sh12の待機ステップに戻る。
また、Sh1〜Sh3、Sh12の待機ステップにおいて、表示部312に表示されている「終了」の選択操作が会員遊技者によりなされた場合にはSh10に進んで、カード情報テーブルに記憶されている残存金額が存在するか否かを判定し、残存金額が存在する場合には、図14のS86に進んで前述の返却処理に移行する一方、残存金額が存在しない場合には、Sh11に進んでカード情報テーブルをリセットした後、前述のS1〜S4の待機状態に移行する。
また、Sh1〜Sh3、Sh12の待機ステップにおいて、再プレイ操作、入金利用選択操作、終了操作のいずれの操作も、操作待ちタイマがタイマアップ(例えば10分)するまで実施されなかった場合には、該操作待ちタイマのタイマアップがSh12にて検知されることでSh13に進み、カード情報テーブルに残存金額が存在するか否かを判定し、残存金額が存在する場合にはS76に移行して該残存金額を表示した後、前述のS77、S85、S88のステップに移行して貸出操作待ち、並びにプリペイドカードの返却操作待ち、再プレイ操作待ちの待機状態に移行することで、該受付けたプリペイドカードの残存金額を使用可能とする一方、カード情報テーブルに残存金額が存在しない場合には、SL1に移行して、所定時間に亘り電子マネー額を使用しての電子マネー入金または貨幣(現金)を使用しての現金入金が可能とされ、これら所定時間内に電子マネー入金または現金入金がなされない場合には、前述のS1〜S4の待機ステップに戻る。
次に、これら図11〜図18に示す各種処理の処理中において有効とされる割込処理について図19に示すフローチャートに基づいて説明すると、中継端末5から対応するパチンコ機2における遊技に関する遊技関連情報、具体的には、図5に示すように、供給信号、大当り信号、確変中信号、始動信号、打込信号のいずれかの信号の入力があった場合には、該信号の入力がSW1において検知されてSW2に進むことで、通常の処理を一次中断して当該処理を優先的に実施する割込処理を実施するとともに、SW3に進んで、SW1にて検知された信号の入力を受付けて、入力信号に該当する遊技関連情報の種別を特定し、SW4に進んで遊技情報カウンタの該特定した種別の遊技関連情報を、入力信号に基づいて更新するとともに、非稼働判定タイマをリセットする。尚、この際、遊技情報カウンタの遊技時間の計時が実施されていない場合には、該遊技時間の計時を開始する。
そしてSW5に進んで、会員遊技履歴カウンタが更新対象に設定されているかを特定し、会員遊技履歴カウンタが更新対象に設定されている場合には、該会員遊技履歴カウンタの前記SW3にて特定した種別の遊技関連情報を、入力信号に基づいて更新して割込処理を終了する。このようにすることで、中継端末5から任意に入力される信号に対応して、該入力信号に対応する遊技関連情報が、遊技情報カウンタ並びに会員遊技履歴カウンタに記憶されるようになっている。
このように、本実施例の割込処理において、対応するパチンコ機2における遊技に関連して発生した遊技関連情報を取得しており、該割込処理を実施する制御ユニット328によって本発明における遊技関連情報取得手段が形成されている。
また、前記SW4にてリセットされた非稼働判定タイマがタイマアップした場合には、該非稼働判定タイマのタイマアップがSW6において検知されて対応するパチンコ機2が非稼働状態であると判定してSW7に進むことで、通常の処理を一次中断して当該処理を優先的に実施する割込処理を実施する。
そしてSW8に進んで、会員遊技履歴カウンタに遊技履歴の記憶が有るか否かを判定し、遊技履歴の記憶がない場合には遊技情報カウンタの遊技時間の計時を終了して割込処理を終了する一方、遊技履歴の記憶が有る場合にはSW9に進んでカード情報テーブルに残存金額または再プレイ回数の記憶があるか否か、つまり残存金額または再プレイ回数がまだ存在する遊技中の状態で遊技の中断等により非稼働となった場合であるか否かを判定する。
このSW8の判定において残存金額または再プレイ回数の記憶がある場合にはSW14に進んで非稼働判定タイマをリセットして割込処理を終了し、残存金額または再プレイ回数の記憶がカード情報テーブルにない場合にはSW10に進んで、前述のSL1において記憶される入金受付け待ちフラグの記憶があるか否か、つまりは、入金受付け待ち状態であるか否かを判定する。
そして該SW10の判定において、入金受付け待ちフラグの記憶がある場合にはSW14に進んで非稼働判定タイマをリセットして割込処理を終了し、入金受付け待ちフラグの記憶がない場合にはSW11に進んで、会員遊技履歴カウンタに記憶されている会員IDから特定される会員遊技者の会員遊技を終了と判定し、会員遊技履歴カウンタ並びに遊技情報カウンタの遊技時間の計時を終了するとともに該会員遊技履歴カウンタの更新対象の設定を解除して遊技履歴を確定し、該確定した会員遊技履歴カウンタのデータと装置IDとを含む会員遊技情報を会員管理コンピュータ120に対して送信した後(SW12)、該遊技履歴カウンタのデータを消去し(SW13)、割込処理を終了する。
つまりは、該割込処理において遊技関連情報が所定時間に亘って変化していないこと、つまりは非稼働判定タイマがタイマアップしたことを条件として非稼働状態であると判定しており、該割込処理を実施する制御ユニット328によって本発明における非稼働状態判定手段が形成されているとともに、残存金額が0となったSL1において留保された終了判定、並びにS86〜87の返却処理において留保された終了判定が、非稼働状態であると判定されることによって前記SW11において実施されるようになっており、すなわち、残存金額が0となった或いは前述の返却処理が実施された後、非稼働状態判定手段となる制御ユニット328により非稼働状態が判定されるまで当該会員遊技の終了判定が留保されるようになっており、このようにすることで、これら留保期間中の遊技関連情報が会員遊技履歴テーブルに更新記憶されるので、より正確に会員遊技者の遊技関連情報を管理することができる。
次いで、本発明の請求項1に対応する実施例2を図24から図30に基づいて説明する。尚、前記実施例1の遊技用システムにおいては、遊技の開始・終了・継続の判定処理をカードユニット3側において実施しているのに対し、本実施例2の遊技用システムでは、これら遊技の遊技の開始・終了・継続の判定処理を管理装置である会員管理コンピュータ120側において実施するようにしており、これら会員管理コンピュータ120側において遊技の遊技の開始・終了・継続の判定処理を実施するための以下の変更内容以外は、前記実施例1の遊技用システムと同一とされていることから、これら同一部分に関する詳細な説明は省略し、本実施例2の特徴部分について以下に詳述する。
本実施例2に用いた会員管理コンピュータ120は、前記実施例1の会員管理コンピュータ120と同一とされているが、前記実施例1の会員管理コンピュータ120が記憶している台別データテーブルに代えて、図26に示す台別データテーブルが記憶されており、前記実施例1の台別データテーブルには、カードユニット3において会員遊技の終了が判定されることに基づいて送信される会員遊技情報により、遊技が終了と判定された会員遊技者の遊技履歴のみが記憶されるようになっていたのに対し、この本実施例2の台別データテーブルには、会員遊技の開始が判定されて未だ遊技が終了していない状態の会員遊技者の遊技履歴、つまりは、前述のカードユニット3における会員遊技履歴カウンタの未確定の記憶データも該台別データテーブルに記憶されるようになっているとともに、図26に示すように、各パチンコ機2の台毎の各会員遊技者の遊技履歴毎に、当該遊技履歴に対応する会員遊技においてカードユニット3で入金待機中であることを示す入金待機フラグや、当該遊技履歴が終了の判定待ち状態であることを示す終了判定待ちフラグや、当該遊技履歴が既に終了の判定がなされて確定した遊技履歴であることを示す確定フラグが記憶できるようになっている。尚、本実施例2における台別データテーブル並びに会員別履歴テーブルは、実施例1における使用金額の項目を有しない構成とされている。
また、本実施例2に用いたシステムコントローラ100は、前記実施例1のシステムコントローラ100と構成は同一とされているとともに、本実施例2に用いたプリペイドカード発行装置4も前記実施例1のプリペイドカード発行装置4と構成は同一とされている。
また、本実施例2に用いたカードユニット3は、前記実施例1のカードユニット3と構成は同一とされ、その処理内容に基づく機能も、遊技開始及び遊技終了の判定を実施する機能以外の各種機能に関しては、実施例1のカードユニット3と同様に有している。
これらの機能に加えて、本実施例2のカードユニット3の制御ユニット328は、図24に示すように、中継端末5から各種の遊技関連情報に対応する各種信号が入力された場合に、該入力された信号の種別を特定可能なデータを含み、且つカードユニット3が対応する台の台番号を含む所定の記述形式(フォーマット)とされた遊技情報データを生成して会員管理コンピュータ120に送信する遊技情報データ送信処理を実施する遊技情報データ送信機能を備えており、会員管理コンピュータ120は、これら各カードユニット3から送信される遊技情報データを第2通信部130から後述する割込処理において受信することで、各パチンコ機2における遊技関連情報を個々に収集(取得)できるように構成されており、該割込処理によって本発明における遊技関連情報取得手段が形成されている。
また、本実施例2のカードユニット3は、前記実施例1のカードユニット3と同様に、会員管理コンピュータ120に対して、会員カード受付け通知や会員カード返却通知、携帯会員受付け通知、携帯会員返却通知、プリペイドカード受付け通知、携帯会員貯玉出力要求を送信することに加えて、図25に示すように、会員カードや会員携帯電話機を受付け中でないときに貨幣を受付けた際、つまりはS1において貨幣を受付けた際に実施する前述のS1++の会員遊技終了判定処理に代えて貨幣受付け通知送信処理を実施するとともに、前記SL3において貨幣を受付けた際に実施する前述の現金入金処理においても該貨幣受付け通知送信処理を実施することで装置IDを含む貨幣受付け通知を会員管理コンピュータ120に送信して貨幣の受付けがあったことを通知し、前述のSh3において再プレイの実施中に再プレイの終了操作が検知された際に実施されるSh11のカード情報テーブルのリセットに際して再プレイ終了通知送信処理を実施することで装置IDを含む再プレイ終了通知を会員管理コンピュータ120に送信してカードユニット3において再プレイが終了したことを通知し、前述のSL1において入金受付け待機フラグを記憶する際に入金受付け待機開始通知送信処理を実施することで装置IDを含む入金受付け待機開始通知を会員管理コンピュータ120に送信してカードユニット3において入金受付け待機が開始されたことを通知し、前述のSL6の電子マネー入金処理の完了時点において、装置IDを含む電子マネー入金通知を会員管理コンピュータ120に送信して電子マネー入金がなされたことを通知するようになっており、これらの各通知並びに要求の受信を会員管理コンピュータ120のCPU122が図27のフロー図に示す受信監視処理を実施することで監視し、これら各通知並びに要求の受信に基づいて各パチンコ機2における会員遊技の開始と終了と継続とを判定するようになっている。
この本実施例2の受信監視処理について、図27に基づいて説明すると、会員管理コンピュータ120のCPU122は、SK1〜SK9の各ステップを巡回することで、会員カード受付け通知の受信が有るか否か(SK1)、携帯会員貯玉出力要求の受信が有るか否か(SK2)、携帯会員受付け通知の受信が有るか否か(SK3)、会員カード返却通知の受信が有るか否か(SK4)、貨幣受付け通知の受信が有るか否か(SK5)、電子マネー入金通知の受信が有るか否か(SK5+)、プリペイドカード受付け通知の受信が有るか否か(SK6)、入金受付け待機開始通知の受信が有るか否か(SK7)、携帯会員返却通知の受信が有るか否か(SK8)、再プレイ終了通知の受信が有るか否か(SK9)を監視する。
これらSK1〜SK9の監視ステップにおいて、カードユニット3において会員カードが受付けられるか、或いは会員携帯電話機を使用しての再プレイに際して会員携帯電話機が受付けられるか、或いは、カードユニット3において会員携帯電話機の電子マネーを使用して発行されたプリペイドカードが受付けられることにより該カードユニット3から会員カード受付け通知、携帯会員貯玉出力要求、携帯会員受付け通知のいずれかを受信した場合には、SK1または、SK2、SK3からSK10に進んで、後述する図29に示す会員遊技開始・終了・継続判定処理が実施されることで、これら受付けた会員カードの会員ID或いは会員携帯電話機の会員ID或いはプリペイドカードのプリペイドカードIDから特定される当該プリペイドカードの発行に使用された会員携帯電話機の会員IDと、その時点以前に遊技していた会員遊技者の会員IDとが異なる場合において、その時点以前に遊技していた会員遊技者の遊技が終了と判定されるとともに、会員IDが同じ場合には会員遊技が継続と判定される一方、新たにカードユニット3において受付けた会員カードまたは会員携帯電話機またはプリペイドカードを所有する会員遊技者の会員遊技の開始が判定された後、再度SK1〜SK9の監視ステップに戻る。
具体的に該会員遊技開始・終了・継続判定処理においては、図29に示すように、まず、受信した会員カード受付け通知、携帯会員貯玉出力要求、携帯会員受付け通知に含まれる装置IDに対応して台別データテーブルに未確定の遊技履歴、つまり会員遊技の終了が判定されていない遊技履歴が存在するか否か、具体的には確定フラグのデータ(「0」で未確定で「1」で確定)に基づいて判定し(Sd11)、該判定において未確定の遊技履歴の記憶がない場合にはSd15に進んで受信した会員カード受付け通知、携帯会員貯玉出力要求、携帯会員受付け通知に含まれる会員IDから特定される会員遊技者の会員遊技の開始と判定してSd16に進み、台別データテーブルにおける受信した装置IDに対応する遊技履歴に、遊技開始と判定した会員遊技者の会員IDの遊技履歴を新たに記憶するとともに、該新たに記憶した未確定の遊技履歴を更新対象に設定することで、遊技時間の計時を開始するとともに、図30に示す割込処理が、当該カードユニット3からの遊技情報データの受信がある毎に逐次実施されて、該更新対象に設定されている未確定の遊技履歴の各遊技関連情報(始動回数、大当回数、確率変動回数(確変回数)、打込玉数、払出玉数)が更新されるようになり、これら遊技関連情報(遊技データ)の更新記憶が開始される。
つまり、本実施例2の会員遊技開始・終了・継続判定処理において、カードユニット3の内部カードリーダライタ327において会員カードが受付けられたことによる会員カード受付け通知を受信したこと、カードユニット3の内部カードリーダライタ327においてプリペイドカードが受付けられて、該プリペイドカードが会員携帯電話機の電子マネーを使用して発行されたプリペイドカードであることによる携帯会員受付け通知や携帯会員貯玉出力要求を受信したことを条件として、これら各通知に含まれる会員IDから特定される会員遊技者の該当するパチンコ機2における遊技の開始を判定しており、該会員遊技開始・終了・継続判定処理を実施するCPU122により本発明の遊技開始判定手段が形成されている。
一方、Sd11における判定において台別データテーブルに未確定の遊技履歴が存在すると判定された場合には、Sd12に進んで受信した会員カード受付け通知、携帯会員貯玉出力要求、携帯会員受付け通知に含まれる会員IDと未確定の遊技履歴に含まれる会員IDとが一致するか否かを判定し、一致する場合にはSd17に進んで、該会員IDの会員遊技者の会員遊技の継続と判定して、既に更新対象に設定されている当該未確定の遊技履歴をそのまま更新対象に設定して遊技関連情報(遊技データ)の更新記憶を継続し、Sd18に進んで当該未確定の遊技履歴のフラグを全てリセットして処理を終了する一方、Sd12の判定が一致しない場合にはSd13に進んで、該未確定の遊技履歴に記憶されている会員IDから特定される会員遊技者の会員遊技の終了を判定した後、当該遊技履歴の遊技時間の計時を終了するとともに該遊技履歴の更新対象の設定を解除し、該遊技履歴の確定フラグをセット(「1」を記憶する)して該遊技履歴を確定した遊技履歴に更新する(Sd4)。
そして、Sd15に進んで受信した会員IDから特定される会員遊技者の会員遊技の開始と判定してSd16に進み、台別データテーブルにおける受信した装置IDに対応する遊技履歴に、遊技開始と判定した会員遊技者の会員IDの遊技履歴を新たに記憶するとともに、該新たに記憶した未確定の遊技履歴を更新対象に設定することで、遊技時間の計時並びに各遊技関連情報(始動回数、大当回数、確率変動回数(確変回数)、打込玉数、払出玉数)の更新記憶を開始して処理を終了する。尚、前記確定した遊技履歴は会員別履歴テーブルに記憶されて会員別履歴テーブルが更新される。
つまり、本実施例2の会員管理コンピュータ120は、遊技開始判定手段であるCPU122がパチンコ機2における遊技の開始を判定してから遊技終了判定手段であるCPU122が遊技の終了を判定するまでの期間において、前記遊技関連情報取得手段となるCPU122が実施する前述の割込処理にて取得した該パチンコ機2における遊技関連情報を、当該遊技の開始判定の契機となったプリペイドカードのプリペイドカードIDに対応付けてシステムコントローラ100のプリペイドカードテーブルに記憶されている会員IDに対応付けて記憶する。
また、前述のSK1〜SK9の監視ステップにおいて、カードユニット3において会員カードが返却されることにより該カードユニット3から会員カード返却通知を受信した場合には、SK4からSK11に進んで、当該受信した会員カード返却通知に含まれる会員IDから特定される会員遊技者の遊技終了と判定した後、SK12に進んで、該受信した会員カード返却通知に含まれる装置IDに対応して台別データテーブルに記憶されている当該会員IDを含む未確定の遊技履歴の遊技時間の計時を終了とするとともに、更新対象の設定を解除し、且つ該遊技履歴の確定フラグをセット(「1」を記憶する)して該遊技履歴を確定した遊技履歴に更新した後、再度SK1〜SK9の監視ステップに戻る。
つまり、会員カード返却通知を受信した場合には会員遊技の終了が判定されて、当該終了と判定された会員遊技の遊技履歴が確定され、これら確定した遊技履歴が前述した図29のSd16と同様に会員別履歴テーブルに記憶されて会員別履歴テーブルが更新される。このように、会員カードの受付けによる会員カード受付け通知の受信によりSK10の会員遊技開始・終了・継続判定処理にて開始と判定された会員遊技は、該会員遊技開始・終了・継続判定処理における遊技の開始判定の契機となった会員カードが返却されることによる会員カード返却通知を受信したことを条件として、SK11においてCPU122が該開始判定した会員遊技の終了を判定しており、該CPU122において本発明における遊技終了判定手段が形成されている。
また、前述のSK1〜SK9の監視ステップにおいて、前述のS1またはSL3における貨幣受付けに基づいてカードユニット3から前述の貨幣受付け通知を受信した場合、並びに前述のSL6における電子マネー入金の実施に基づいてカードユニット3から前述の電子マネー入金通知を受信した場合には、SK5或いはSK5+からSK13に進んで、台別データテーブルに該受信した貨幣受付け通知或いは電子マネー入金通知に含まれる装置IDに対応して記憶されている未確定の遊技履歴が存在するか否かを判定し、未確定の遊技履歴が存在しない場合にはSK1〜SK9の監視ステップに戻り、未確定の遊技履歴が存在する場合には、SK13+に進んで該未確定の遊技履歴の入金待機フラグに入金待機フラグである「1」が記憶されているか否かを判定する。
そして、該判定において入金待機フラグが記憶されている場合には、該貨幣の受付け或いは電子マネー入金がカードユニット3において残存金額が「0」となってから所定の入金受付け待ち時間内における貨幣の受付け或いは電子マネー入金、つまりは前述のSL3における貨幣の受付け或いはSL6の電子マネー入金が実施されたものと判断してSK14に進み、会員遊技継続と判定して遊技終了の判定を留保するとともに、既に更新対象に設定されている該未確定の遊技履歴をそのまま更新対象に設定して遊技関連情報の更新記憶を継続し、且つ当該未確定の遊技履歴の全てのフラグをリセットしてSK1〜SK9の監視ステップに戻る。
一方、入金待機フラグの記憶がない場合にはSK13+の判定において「No」と判定されてSK15に進み、図29に示す会員遊技終了判定処理を実施することで、該未確定の遊技履歴の会員遊技の終了が判定された後、再度SK1〜SK9の監視ステップに戻る。
つまりは、本発明における遊技終了判定手段となるCPU122は、カードユニット3において受付けたプリペイドカードの残存金額が0となってから所定時間が経過するまでの期間、具体的には入金待機フラグが記憶されている期間内に、該カードユニット3において貨幣(現金)による現金入金処理或いは電子マネーによる電子マネー入金が実施されたことによる貨幣受付け通知或いは電子マネー入金通知を受信したときにはSK14にて遊技継続と判定して、少なくとも該現金入金処理或いは電子マネー入金にて加算された残存金額が0となって入金受付け待機開始通知を受信することで記憶される入金待機フラグが消去されるまで、或いはプリペイドカードが返却されて携帯会員返却通知の受信後において非稼働判定タイマのタイマアップにより終了判定(SW31)されるまで、当該会員遊技の終了判定を留保するようになっている。
具体的にSK15の会員遊技終了判定処理においては、図28に示すように、まず、受信した貨幣受付け通知或いは電子マネー入金通知に含まれる装置IDに対応して記憶されている未確定の遊技履歴に含まれる会員IDから特定される会員遊技者の会員遊技の終了を判定し(Sb11)、該遊技履歴の遊技時間の計時を終了するとともに該遊技履歴の更新対象の設定を解除し、該遊技履歴の確定フラグをセット(「1」を記憶する)して該遊技履歴を確定した遊技履歴に更新して処理を終了する(Sb12)。尚、前記確定した遊技履歴は前述した図29のSd16と同様に会員別履歴テーブルに記憶されて会員別履歴テーブルが更新される。
つまり、プリペイドカードの受付けに際してカードユニット3から送信される携帯会員受付け通知の受信に基づくSK10の会員遊技開始・終了・継続判定処理において会員遊技の開始が判定された後、該プリペイドカードの残存金額が0となることによる入金受付け待機開始通知の受信による入金待機フラグの記憶中に貨幣受付けに基づく貨幣受付け通知の受信、或いは電子マネー入金に基づく電子マネー入金通知の受信がない場合にはSK15の会員遊技終了判定処理が実施されて会員遊技の終了が判定される。すなわち、SK10の会員遊技開始・終了・継続判定処理において会員遊技の開始が判定された後、該受付けたプリペイドカードの残存金額が0となって、入金待機フラグが消去されるまでの入金受付け待ち時間が経過したことを条件として、該開始判定された遊技の終了がSK15会員遊技終了判定処理にて判定されるようになっており、これら会員遊技終了判定処理を実施するCPU122にて本発明における遊技終了判定手段が形成されている。
また、前述のSK1〜SK9の監視ステップにおいて、カードユニット3において貨幣を使用して発行されたプリペイドカードが受付けられることに基づいて該カードユニット3からプリペイドカード受付け通知を受信した場合には、SK6からSK16に進んで、台別データテーブルに該受信したプリペイドカード受付け通知に含まれる装置IDに対応して記憶されている未確定の遊技履歴が存在するか否かを判定し、未確定の遊技履歴が存在しない場合にはSK1〜SK9の監視ステップに戻り、未確定の遊技履歴が存在する場合には、SK17に進んで、図28に示す前述のSb11並びにSb12から成る会員遊技終了判定処理を実施することで、該未確定の遊技履歴の会員遊技の終了を判定するとともに、該遊技履歴を確定に更新するとともに、図29のSd16と同様に会員別履歴テーブルを更新した後、再度SK1〜SK9の監視ステップに戻る。
次に、前述のSK1〜SK9の監視ステップにおいて、カードユニット3から入金受付け待機開始通知を受信した場合には、SK7からSK18に進んで、該受信した入金受付け待機開始通知に含まれる装置IDにおける残存金額が0となったことに基づく当該装置IDのカードユニット3が対応するパチンコ機2における会員遊技の終了判定を留保し、台別データテーブルに該受信した入金受付け待機開始通知に含まれる装置IDに対応して記憶されている未確定の遊技履歴の入金待機フラグをセット(「1」を記憶)し、当該装置IDに対応するフラグタイマのタイマカウントを開始してフラグタイマをセットする。
尚、このフラグタイマのタイマ時間としては、カードユニット3における前述の表示終了時間(入金受付け待ち時間に同じ)と同一とされており、これらフラグタイマがタイマアップした場合には、該タイマアップが後述する割込処理のSW35にて検知されることで、該入金待機フラグが消去されるので、これら入金待機フラグが記憶されている場合において、対応するカードユニット3は、前述のSL2〜SL4の入金受付け待ち状態であることになり、これら入金待機フラグを確認することで該カードユニット3が入金受付け待ち状態であるか否かを判定できるようになっており、前述のSK14に示すように、貨幣受付け通知並びに電子マネー入金通知を受信した場合に、この入金待機フラグを確認することで、会員遊技の継続であるか否かを判定できるようになっている。
次に、前述のSK1〜SK9の監視ステップにおいて、カードユニット3から携帯会員返却通知または再プレイ終了通知を受信した場合には、SK8またはSK9からSK19に進んで、該受信した携帯会員返却通知または再プレイ終了通知に含まれる装置IDのカードユニットにおける返却処理がなされたこと、或いは再プレイが終了したことに基づく当該カードユニット3が対応するパチンコ機2における会員遊技の終了判定を留保し、台別データテーブルに該受信した携帯会員返却通知または再プレイ終了通知に含まれる装置IDに対応して記憶されている未確定の遊技履歴が存在する場合には、該未確定の遊技履歴の終了判定待ちフラグをセット(「1」を記憶)して、後述する割込処理における非稼働判定タイマのタイマアップによる非稼働判定による会員遊技の終了判定を可能とした後、SK1〜SK9の監視ステップに戻る。
次に、これら図27に示す受信監視処理中において有効とされ、本実施例の会員管理コンピュータ120が実施する割込処理について図30に示すフローチャートに基づいて説明すると、カードユニット3から対応するパチンコ機2における遊技に関する遊技情報データ、具体的には、図24に示すように、供給信号、大当り信号、確変中信号、始動信号、打込信号のいずれかの信号の入力があったことを示す供給情報(データ)、大当り情報(データ)、確変中情報(データ)、始動情報(データ)、打込情報(データ)を含む遊技関連情報データの受信があった場合には、該遊技情報データの受信がSW21において検知されてSW22に進むことで、通常の処理を一次中断して当該処理を優先的に実施する割込処理を実施するとともに、SW23に進んで、SW21にて受信した遊技情報データに基づいて更新対象とする遊技関連情報の種別を特定するとともに、該遊技情報データに含まれる装置IDから更新対象とする台(パチンコ機2)を台別データテーブルにおいて特定する。
そしてSW24に進み、特定した台(パチンコ機2)の台別データテーブルにおける合計の遊技関連情報の内、SW23にて特定した更新対象とする種別の遊技関連情報を受信した遊技情報データに基づいて更新するとともに、非稼働判定タイマをリセットする。尚、この際、合計の遊技時間の計時が実施されていない場合には、該遊技時間の計時を開始する。
そしてSW25に進んで、SW23において更新対象として特定した台(パチンコ機2)の台別データテーブルにおける未確定の遊技履歴が更新対象に設定されている場合には、該未確定の遊技履歴の遊技関連情報の内、SW23にて特定した更新対象とする種別の遊技関連情報を受信した遊技情報データに基づいて更新する。このようにすることで、カードユニット3から送信される遊技情報データに対応して、該遊技情報データに対応する合計並びに未確定の遊技履歴の遊技関連情報が更新記憶されるようになっている。
また、前記SW24にてリセットされた非稼働判定タイマがタイマアップした場合には、該非稼働判定タイマのタイマアップがSW26において検知されて、当該非稼働判定タイマに該当するパチンコ機2が非稼働状態であると判定してSW27に進むことで、通常の処理を一次中断して当該処理を優先的に実施する割込処理を実施するとともに、SW28に進んで、台別データテーブルにおいてタイマアップした非稼働判定タイマに該当する台(パチンコ機2)に対応して未確定の遊技履歴が存在するか否かを判定し、未確定の遊技履歴がない場合には、当該台(パチンコ機2)に対応する合計の遊技時間の計時を終了して割込処理を終了する。
一方、未確定の遊技履歴が存在する場合にはSW29に進んで当該未確定の遊技履歴に対応する終了判定待ちフラグの記憶が有るか否か、つまりは、カードユニット3において残存金額が「0」となって入金待機フラグが記憶されて該入金待機フラグが消去後、或いは返却処理または再プレイの終了操作がなされた後の、非稼働判定による終了判定待ち状態であるか否かを判定し、該判定において終了判定待ちフラグの記憶がない場合にはSW34に進んで非稼働判定タイマをリセットして割込処理を終了し、終了判定待ちフラグの記憶がある場合にはSW30に進んで、当該未確定の遊技履歴に対応する入金待機フラグの記憶があるか否か、つまりは、その時点においてカードユニット3が入金受付け待ち状態であるか否かを判定し、入金受付け待ちフラグの記憶がある場合にはSW34に進んで非稼働判定タイマをリセットして割込処理を終了する。
一方、入金受付け待ちフラグの記憶がない場合にはSW30において「No」と判定されてSW31に進み、当該未確定の遊技履歴に記憶されている会員IDから特定される会員遊技者の会員遊技を終了と判定した後、SW32に進んで、該未確定の遊技履歴並びに該未確定の遊技履歴に対応する合計の遊技時間の計時を終了するとともに該未確定の遊技履歴の更新対象の設定を解除した後、該遊技履歴の確定フラグをセット(「1」を記憶する)して該遊技履歴を確定した遊技履歴に更新するとともに、前述した図29のSd16と同様に該確定した遊技履歴を会員別履歴テーブルに記憶して会員別履歴テーブルを更新して処理を終了する。
つまりは、該割込処理において遊技関連情報が所定時間に亘って変化していないこと、つまりは非稼働判定タイマがタイマアップしたことを条件として非稼働状態であると判定しており、該割込処理を実施するCPU122によって本発明における非稼働状態判定手段が形成されているとともに、カードユニット3において残存金額が0となった際に送信される入金受付け待機開始通知の受信において留保された会員遊技の終了判定、並びに携帯会員返却通知または再プレイ終了通知を受信において留保された会員遊技の終了判定が、非稼働状態であると判定されることによって前記SW31において実施されるようになっており、すなわち、カードユニット3において残存金額が0となった或いは前述の返却処理が実施された後、非稼働状態判定手段となるCPU122により非稼働状態が判定されるまで当該会員遊技の終了判定が留保されるようになっており、このようにすることで、これら留保期間中の遊技関連情報が未確定の会員履歴に更新記憶されるので、より正確に会員遊技者の遊技関連情報(遊技履歴)を管理することができる。
また、前述のSK18においてセットされたフラグタイマがタイマアップした場合には、該フラグタイマのタイマアップがSW35において検知されてSW36に進むことで、通常の処理を一次中断して当該処理を優先的に実施する割込処理を実施するとともに、SW37に進んで、当該タイマアップしたフラグタイマに該当する台(パチンコ機2)に対応して台別データテーブルに記憶されている未確定の遊技履歴の入金待機フラグが存在する場合(該フラグタイマがタイマアップする以前に貨幣や電子マネーによる入金があった場合には該入金待機フラグがリセットされていて存在しない場合もある)には、該入金待機フラグを消去するとともに、該入金待機フラグを消去した場合には、対応する終了判定待ちフラグをセット(「1」を記憶する)して処理を終了する。
以上、実施例1並びに実施例2によれば、会員遊技者は会員携帯電話機を使用してプリペイドカードの発行を受け、該発行されたプリペイドカードをカードユニット3にて使用して遊技を実施できるとともに、該発行されたプリペイドカードがカードユニット3の内部カードユニット327において受付けられることを条件として、遊技開始判定手段となる制御ユニット328または会員管理コンピュータ120のCPU122により、該受付けたプリペイドカードのプリペイドカードIDに対応付けてシステムコントローラ100のプリペイドカードテーブルに記憶されている会員IDから特定される会員遊技者の遊技の開始が判定され、該プリペイドカードが返却されること、または、プリペイドカードの残存金額が0となってから所定時間が経過することを条件として該開始判定された遊技の終了が判定され、該遊技の開始から終了までの期間の遊技関連情報が当該会員遊技者の会員IDに対応付けて管理装置である会員管理コンピュータ120の台別データテーブルや会員別履歴テーブルに記憶されるので、会員遊技者は自身の会員携帯電話機を、遊技中においてカードユニット3に保持しておく必要がなく、よって、会員IDを記憶することで会員カード機能が付与された会員携帯電話機を会員カードとして使用する場合においても、遊技履歴を正確に把握でき、且つ会員携帯電話機の置き忘れを大幅に低減することができる。
次いで、本発明の実施例4について説明する。尚、本実施例4の遊技用システムにおいては、前記実施例3の遊技用システムでは遊技の開始・終了・継続の判定処理をカードユニット3側において実施しているのに対し、本実施例2の遊技用システムと同様に、これら遊技の遊技の開始・終了・継続の判定処理を管理装置である会員管理コンピュータ120側において実施するようにしており、これら会員管理コンピュータ120側において遊技の遊技の開始・終了・継続の判定処理を実施するための以下の変更内容以外は、前記実施例3の遊技用システムと同一とされている、つまりは、発行に使用された会員携帯電話機の会員IDが発行するプリペイドカードに記憶されるようになっており、これら同一部分に関する詳細な説明は省略し、本実施例4の特徴部分について以下に詳述する。
尚、本実施例4の会員管理コンピュータ120は、前述の実施例2の会員管理コンピュータ120と同様に、前記実施例1の会員管理コンピュータ120が記憶している台別データテーブルに代えて、前述の図26に示す台別データテーブルが記憶されている。
また、本実施例4に用いたシステムコントローラ100は、前記実施例1のシステムコントローラ100と構成は同一とされているとともに、本実施例4に用いたプリペイドカード発行装置4も前記実施例1のプリペイドカード発行装置4と構成は同一とされている。
また、本実施例4に用いたカードユニット3は、前記実施例3のカードユニット3と構成は同一とされ、その処理内容に基づく機能も、遊技開始及び遊技終了の判定を実施する機能以外の各種機能に関しては、実施例3のカードユニット3と同様に有している。
尚、本実施例4のカードユニット3は、これらの機能に加えて、前述の実施例2のカードユニット3(制御ユニット328)と同様に、図24に示すように、遊技情報データ送信処理を実施する遊技情報データ送信機能を備えており、会員管理コンピュータ120は、これら各カードユニット3から送信される遊技情報データを第2通信部130から後述する割込処理において受信することで、各パチンコ機2における遊技関連情報を個々に収集(取得)できるように構成されており、該割込処理によって本発明における遊技関連情報取得手段が形成されている。
また、本実施例4のカードユニット3は、前述の実施例2のカードユニット3と同様に、会員管理コンピュータ120に対して、図25に示すように、会員カード受付け通知や会員カード返却通知、携帯会員受付け通知、携帯会員返却通知、プリペイドカード受付け通知、携帯会員貯玉出力要求に加えて、貨幣受付け通知、再プレイ終了通知、入金受付け待機開始通知、電子マネー入金通知を会員管理コンピュータ120に送信するようになっており、これらの各通知並びに要求の受信を会員管理コンピュータ120のCPU122が、前述の実施例2における図27のフロー図に示す受信監視処理を実施することで監視し、これら各通知並びに要求の受信に基づいて各パチンコ機2における会員遊技の開始と終了と継続とを判定するようになっており、これら受信監視処理によって本発明の遊技開始判定手段並びに遊技終了判定手段が形成されている。
この本実施例4の受信監視処理について、図27に基づいて説明すると、会員管理コンピュータ120のCPU122は、SK1〜SK9の各ステップを巡回することで、会員カード受付け通知の受信が有るか否か(SK1)、携帯会員貯玉出力要求の受信が有るか否か(SK2)、携帯会員受付け通知の受信が有るか否か(SK3)、会員カード返却通知の受信が有るか否か(SK4)、貨幣受付け通知の受信が有るか否か(SK5)、電子マネー入金通知の受信が有るか否か(SK5+)、プリペイドカード受付け通知の受信が有るか否か(SK6)、入金受付け待機開始通知の受信が有るか否か(SK7)、携帯会員返却通知の受信が有るか否か(SK8)、再プレイ終了通知の受信が有るか否か(SK9)を監視する。
これらSK1〜SK9の監視ステップにおいて、カードユニット3において会員カードが受付けられるか、或いは会員携帯電話機を使用しての再プレイに際して会員携帯電話機が受付けられるか、或いは、カードユニット3において会員携帯電話機の電子マネーを使用して発行されたプリペイドカードが受付けられることにより該カードユニット3から会員カード受付け通知、携帯会員貯玉出力要求、携帯会員受付け通知のいずれかを受信した場合には、SK1または、SK2、SK3からSK10に進んで後述する図29に示す会員遊技開始・終了・継続判定処理が実施されることで、これら受付けた会員カードの会員ID或いは会員携帯電話機の会員ID或いはプリペイドカードのプリペイドカードIDから特定される当該プリペイドカードの発行に使用された会員携帯電話機の会員IDと、その時点以前に遊技していた会員遊技者の会員IDとが異なる場合において、その時点以前に遊技していた会員遊技者の遊技が終了と判定されるとともに、会員IDが同じ場合には会員遊技が継続と判定される一方、新たにカードユニット3において受付けた会員カードまたは会員携帯電話機またはプリペイドカードを所有する会員遊技者の会員遊技の開始が判定された後、再度SK1〜SK9の監視ステップに戻る。
具体的に該会員遊技開始・終了・継続判定処理においては、図29に示すように、まず、受信した会員カード受付け通知、携帯会員貯玉出力要求、携帯会員受付け通知に含まれる装置IDに対応して台別データテーブルに未確定の遊技履歴、つまり会員遊技の終了が判定されていない遊技履歴が存在するか否か、具体的には確定フラグのデータ(「0」で未確定で「1」で確定)に基づいて判定し(Sd11)、該判定において未確定の遊技履歴の記憶がない場合にはSd15に進んで受信した会員カード受付け通知、携帯会員貯玉出力要求、携帯会員受付け通知に含まれる会員IDから特定される会員遊技者の会員遊技の開始と判定してSd16に進み、台別データテーブルにおける受信した装置IDに対応する遊技履歴に、遊技開始と判定した会員遊技者の会員IDの遊技履歴を新たに記憶するとともに、該新たに記憶した未確定の遊技履歴を更新対象に設定することで、遊技時間の計時を開始するとともに、図30に示す割込処理が、当該カードユニット3からの遊技情報データの受信がある毎に逐次実施されて、該更新対象に設定されている未確定の遊技履歴の各遊技関連情報(始動回数、大当回数、確率変動回数(確変回数)、打込玉数、払出玉数)が更新されるようになり、これら遊技関連情報(遊技データ)の更新記憶が開始される。
つまり、本実施例4の会員遊技開始・終了・継続判定処理において、カードユニット3の内部カードリーダライタ327において会員カードが受付けられたことによる会員カード受付け通知を受信したこと、カードユニット3の内部カードリーダライタ327において受付けたプリペイドカードから読み出した記録情報に会員IDが含まれていることによる携帯会員受付け通知を受信したことを条件として、これら各通知に含まれる会員IDから特定される会員遊技者の該当するパチンコ機2における遊技の開始を判定しており、該会員遊技開始・終了・継続判定処理を実施するCPU122により本発明の遊技開始判定手段が形成されている。
一方、Sd11における判定において台別データテーブルに未確定の遊技履歴が存在すると判定された場合には、Sd12に進んで受信した会員カード受付け通知、携帯会員貯玉出力要求、携帯会員受付け通知に含まれる会員IDと未確定の遊技履歴に含まれる会員IDとが一致するか否かを判定し、一致する場合にはSd17に進んで、該会員IDの会員遊技者の会員遊技の継続と判定して、既に更新対象に設定されている当該未確定の遊技履歴をそのまま更新対象に設定して遊技関連情報(遊技データ)の更新記憶を継続し、Sd18に進んで当該未確定の遊技履歴のフラグを全てリセットして処理を終了する一方、Sd12の判定が一致しない場合にはSd13に進んで、該未確定の遊技履歴に記憶されている会員IDから特定される会員遊技者の会員遊技の終了を判定した後、当該遊技履歴の遊技時間の計時を終了するとともに該遊技履歴の更新対象の設定を解除し、該遊技履歴の確定フラグをセット(「1」を記憶する)して該遊技履歴を確定した遊技履歴に更新する(Sd4)。
そして、Sd15に進んで受信した会員IDから特定される会員遊技者の会員遊技の開始と判定してSd16に進み、台別データテーブルにおける受信した装置IDに対応する遊技履歴に、遊技開始と判定した会員遊技者の会員IDの遊技履歴を新たに記憶するとともに、該新たに記憶した未確定の遊技履歴を更新対象に設定することで、遊技時間の計時並びに各遊技関連情報(始動回数、大当回数、確率変動回数(確変回数)、打込玉数、払出玉数)の更新記憶を開始して処理を終了する。尚、前記確定した遊技履歴は会員別履歴テーブルに記憶されて会員別履歴テーブルが更新される。
つまり、本実施例4の会員管理コンピュータ120は、遊技開始判定手段であるCPU122がパチンコ機2における遊技の開始を判定してから遊技終了判定手段であるCPU122が遊技の終了を判定するまでの期間において、前記遊技関連情報取得手段となるCPU122が実施する前述の割込処理にて取得した該パチンコ機2における遊技関連情報を、当該遊技の開始判定の契機となったプリペイドカードに記録されている会員IDに対応付けて記憶する。
また、前述のSK1〜SK9の監視ステップにおいて、カードユニット3において会員カードが返却されることにより該カードユニット3から会員カード返却通知を受信した場合には、SK4からSK11に進んで、当該受信した会員カード返却通知に含まれる会員IDから特定される会員遊技者の遊技終了と判定した後、SK12に進んで、該受信した会員カード返却通知に含まれる装置IDに対応して台別データテーブルに記憶されている当該会員IDを含む未確定の遊技履歴の遊技時間の計時を終了とするとともに、更新対象の設定を解除し、且つ該遊技履歴の確定フラグをセット(「1」を記憶する)して該遊技履歴を確定した遊技履歴に更新した後、再度SK1〜SK9の監視ステップに戻る。
つまり、会員カード返却通知を受信した場合には会員遊技の終了が判定されて、当該終了と判定された会員遊技の遊技履歴が確定され、これら確定した遊技履歴が前述した図29のSd16と同様に会員別履歴テーブルに記憶されて会員別履歴テーブルが更新される。このように、会員カードの受付けによる会員カード受付け通知の受信によりSK10の会員遊技開始・終了・継続判定処理にて開始と判定された会員遊技は、該会員遊技開始・終了・継続判定処理における遊技の開始判定の契機となった会員カードが返却されることによる会員カード返却通知を受信したことを条件として、SK11においてCPU122が該開始判定した会員遊技の終了を判定しており、該CPU122において本発明における遊技終了判定手段が形成されている。
また、前述のSK1〜SK9の監視ステップにおいて、前述のS1またはSL3における貨幣受付けに基づいてカードユニット3から前述の貨幣受付け通知を受信した場合、並びに前述のSL6における電子マネー入金の実施に基づいてカードユニット3から前述の電子マネー入金通知を受信した場合には、SK5或いはSK5+からSK13に進んで、台別データテーブルに該受信した貨幣受付け通知或いは電子マネー入金通知に含まれる装置IDに対応して記憶されている未確定の遊技履歴が存在するか否かを判定し、未確定の遊技履歴が存在しない場合にはSK1〜SK9の監視ステップに戻り、未確定の遊技履歴が存在する場合には、SK13+に進んで該未確定の遊技履歴の入金待機フラグに入金待機フラグである「1」が記憶されているか否かを判定する。
そして、該判定において入金待機フラグが記憶されている場合には、該貨幣の受付け或いは電子マネー入金がカードユニット3において残存金額が「0」となってから所定の入金受付け待ち時間内における貨幣の受付け或いは電子マネー入金、つまりは前述のSL3における貨幣の受付け或いはSL6の電子マネー入金が実施されたものと判断してSK14に進み、会員遊技継続と判定して遊技終了の判定を留保するとともに、既に更新対象に設定されている該未確定の遊技履歴をそのまま更新対象に設定して遊技関連情報の更新記憶を継続し、且つ当該未確定の遊技履歴の全てのフラグをリセットしてSK1〜SK9の監視ステップに戻る。
一方、入金待機フラグの記憶がない場合にはSK13+の判定において「No」と判定されてSK15に進み、図29に示す会員遊技終了判定処理を実施することで、該未確定の遊技履歴の会員遊技の終了が判定された後、再度SK1〜SK9の監視ステップに戻る。
つまりは、本発明における遊技終了判定手段となるCPU122は、カードユニット3において受付けたプリペイドカードの残存金額が0となってから所定時間が経過するまでの期間、具体的には入金待機フラグが記憶されている期間内に、該カードユニット3において貨幣(現金)による現金入金処理或いは電子マネーによる電子マネー入金が実施されたことによる貨幣受付け通知或いは電子マネー入金通知を受信したときにはSK14にて遊技継続と判定して、少なくとも該現金入金処理或いは電子マネー入金にて加算された残存金額が0となって入金受付け待機開始通知を受信することで記憶される入金待機フラグが消去されるまで、或いはプリペイドカードが返却されて携帯会員返却通知を受信後において非稼働判定タイマのタイマアップにより終了判定(SW31)されるまで、当該会員遊技の終了判定を留保するようになっている。
具体的にSK15の会員遊技終了判定処理においては、図28に示すように、まず、受信した貨幣受付け通知或いは電子マネー入金通知に含まれる装置IDに対応して記憶されている未確定の遊技履歴に含まれる会員IDから特定される会員遊技者の会員遊技の終了を判定し(Sb11)、該遊技履歴の遊技時間の計時を終了するとともに該遊技履歴の更新対象の設定を解除し、該遊技履歴の確定フラグをセット(「1」を記憶する)して該遊技履歴を確定した遊技履歴に更新して処理を終了する(Sb12)。尚、前記確定した遊技履歴は前述した図29のSd16と同様に会員別履歴テーブルに記憶されて会員別履歴テーブルが更新される。
つまり、プリペイドカードの受付けに際してカードユニット3から送信される携帯会員受付け通知の受信に基づくSK10の会員遊技開始・終了・継続判定処理において会員遊技の開始が判定された後、該プリペイドカードの残存金額が0となることによる入金受付け待機開始通知の受信による入金待機フラグの記憶中に貨幣受付けに基づく貨幣受付け通知の受信、或いは電子マネー入金に基づく電子マネー入金通知の受信がない場合にはSK15の会員遊技終了判定処理が実施されて会員遊技の終了が判定される。すなわち、SK10の会員遊技開始・終了・継続判定処理において会員遊技の開始が判定された後、該受付けたプリペイドカードの残存金額が0となって、入金待機フラグが消去されるまでの入金受付け待ち時間が経過したことを条件として、該開始判定された遊技の終了がSK15会員遊技終了判定処理にて判定されるようになっており、これら会員遊技終了判定処理を実施するCPU122にて本発明における遊技終了判定手段が形成されている。
また、前述のSK1〜SK9の監視ステップにおいて、カードユニット3において貨幣を使用して発行されたプリペイドカードが受付けられることに基づいて該カードユニット3からプリペイドカード受付け通知を受信した場合には、SK6からSK16に進んで、台別データテーブルに該受信したプリペイドカード受付け通知に含まれる装置IDに対応して記憶されている未確定の遊技履歴が存在するか否かを判定し、未確定の遊技履歴が存在しない場合にはSK1〜SK9の監視ステップに戻り、未確定の遊技履歴が存在する場合には、SK17に進んで、図28に示す前述のSb11並びにSb12から成る会員遊技終了判定処理を実施することで、該未確定の遊技履歴の会員遊技の終了を判定するとともに、該遊技履歴を確定に更新した後再度SK1〜SK9の監視ステップに戻る。
次に、前述のSK1〜SK9の監視ステップにおいて、カードユニット3から入金受付け待機開始通知を受信した場合には、SK7からSK18に進んで、該受信した入金受付け待機開始通知に含まれる装置IDにおける残存金額が0となったことに基づく当該装置IDのカードユニット3が対応するパチンコ機2における会員遊技の終了判定を留保し、台別データテーブルに該受信した入金受付け待機開始通知に含まれる装置IDに対応して記憶されている未確定の遊技履歴の入金待機フラグをセット(「1」を記憶)し、当該装置IDに対応するフラグタイマのタイマカウントを開始してフラグタイマをセットする。
尚、このフラグタイマのタイマ時間としては、カードユニット3における前述の表示終了時間(入金受付け待ち時間に同じ)と同一とされており、これらフラグタイマがタイマアップした場合には、該タイマアップが後述する割込処理のSW35にて検知されることで、該入金待機フラグが消去されるので、これら入金待機フラグが記憶されている場合において、対応するカードユニット3は、前述のSL2〜SL4の入金受付け待ち状態であることになり、これら入金待機フラグを確認することで該カードユニット3が入金受付け待ち状態であるか否かを判定できるようになっており、前述のSK14に示すように、貨幣受付け通知並びに電子マネー入金通知を受信した場合に、この入金待機フラグを確認することで、会員遊技の継続であるか否かを判定できるようになっている。
次に、前述のSK1〜SK9の監視ステップにおいて、カードユニット3から携帯会員返却通知または再プレイ終了通知を受信した場合には、SK8またはSK9からSK19に進んで、該受信した携帯会員返却通知または再プレイ終了通知に含まれる装置IDのカードユニットにおける返却処理がなされたこと、或いは再プレイが終了したことに基づく当該カードユニット3が対応するパチンコ機2における会員遊技の終了判定を留保し、台別データテーブルに該受信した携帯会員返却通知または再プレイ終了通知に含まれる装置IDに対応して記憶されている未確定の遊技履歴が存在する場合には、該未確定の遊技履歴の終了判定待ちフラグをセット(「1」を記憶)して、後述する割込処理における非稼働判定タイマのタイマアップによる非稼働判定による会員遊技の終了判定を可能とした後、SK1〜SK9の監視ステップに戻る。
次に、これら図27に示す受信監視処理中において有効とされる本実施例の会員管理コンピュータ120が実施する割込処理については、前述の実施例2における図30に示す割込処理と全く同一であるので、詳細な説明を省略するが、カードユニット3から遊技情報データの受信があれば、前述のSW22〜SW25の各ステップが実施されて、台別データテーブルにおける合計の遊技関連情報や、更新対象に設定されている場合には未確定の遊技履歴の遊技関連情報が更新される。
また、非稼働判定タイマがタイマアップした場合には、前述のSW27〜SW25の各ステップが実施されて、未確定の遊技履歴が存在するとともに該未確定の遊技履歴に対応する終了判定待ちフラグの記憶が有り、且つ入金待機フラグの記憶がないことを条件に、未確定の遊技履歴に記憶されている会員IDから特定される会員遊技者の会員遊技を終了と判定される。
つまりは、該割込処理において遊技関連情報が所定時間に亘って変化していないこと、つまりは非稼働判定タイマがタイマアップしたことを条件として非稼働状態であると判定しており、該割込処理を実施するCPU122によって本発明における非稼働状態判定手段が形成されているとともに、カードユニット3において残存金額が0となった際に送信される入金受付け待機開始通知の受信において留保された会員遊技の終了判定、並びに携帯会員返却通知または再プレイ終了通知を受信において留保された会員遊技の終了判定が、非稼働状態であると判定されることによって前記SW31において実施されるようになっており、すなわち、カードユニット3において残存金額が0となった或いは前述の返却処理が実施された後、非稼働状態判定手段となるCPU122により非稼働状態が判定されるまで当該会員遊技の終了判定が留保されるようになっており、このようにすることで、これら留保期間中の遊技関連情報が未確定の会員履歴に更新記憶されるので、より正確に会員遊技者の遊技関連情報(遊技履歴)を管理することができる。
また、フラグタイマがタイマアップした場合には、前述のSW36、SW37の各ステップが実施されて、未確定の遊技履歴の入金待機フラグが存在することを条件に、該入金待機フラグが消去される。
以上、実施例3並びに実施例4によれば、会員遊技者は会員携帯電話機を使用してプリペイドカードの発行を受け、該発行されたプリペイドカードをカードユニット3にて使用して遊技を実施できるとともに、該発行された会員IDが記録されたプリペイドカードがカードユニット3の内部カードユニット327において受付けられることで、遊技開始判定手段となる制御ユニット328または会員管理コンピュータ120のCPU122により、該受付けたプリペイドカードに記録されている会員IDから特定される会員遊技者の遊技の開始が判定され、該プリペイドカードが返却されることを条件として該開始判定された遊技の終了が判定され、該遊技の開始から終了までの期間の遊技関連情報が当該会員遊技者の会員IDに対応付けて管理装置である会員管理コンピュータ120の台別データテーブルや会員別履歴テーブルに記憶されるので、会員遊技者は自身の会員携帯電話機を、遊技中においてカードユニット3に保持しておく必要がなく、よって、会員IDを記憶することで会員カード機能が付与された会員携帯電話機を会員カードとして使用する場合においても、遊技履歴を正確に把握でき、且つ会員携帯電話機の置き忘れを大幅に低減することができる。
また、前記各実施例によれば、会員カードの受付けにより会員遊技の開始が判定され、該会員カードの返却により会員遊技の終了がカードユニット3または会員管理コンピュータ120にて判定され、これら会員遊技の開始から終了までの遊技関連情報が、当該会員カードの会員IDに対応付けて会員管理コンピュータ120の台別データテーブルや会員別履歴テーブルに記憶されるので、会員カードの機能を付与できるお財布機能を備える携帯電話機を所持しない会員遊技者には、従来通り会員カードを発行することで、これら会員カード機能を付与できるお財布機能を備える携帯電話機を所持しない会員遊技者の遊技関連情報も管理できる。
また、前記各実施例によれば、カードユニット3においては、貨幣(現金)を使用して残存金額に入金できるので、会員遊技者は、例えば会員携帯電話機に記憶されている電子マネー額が無くなっても、所持している貨幣を用いた現金入金処理を実施して遊技を継続できるとともに、これら同一の会員遊技者が貨幣(現金)を用いて遊技を継続した場合においても、同一の会員遊技者の遊技関連情報である遊技履歴として、会員管理コンピュータ120において記憶、管理されるので、より正確に各会員遊技者の遊技関連情報(遊技履歴)を記憶、管理できる。
また、前記各実施例によれば、プリペイドカードの残存金額が0となった後、入金受付け待ち時間が経過するまでの期間に電子マネー入金処理や現金入金処理が実施された場合には遊技継続と判定され、該入金受付け待ち時間が経過したことを条件として前述のS1〜S4の待機ステップに移行して割込処理による非稼働判定、或いは会員遊技開始・終了・継続判定処理、会員遊技終了判定処理が実施されることで遊技の終了を判定するようになり、これら所定期間となる入金受付け待ち時間の期間の遊技関連情報も当該会員遊技者の遊技関連情報(遊技履歴)として記憶、管理されるので、より正確に各会員遊技者の遊技関連情報(遊技履歴)を記憶、管理できる。
また、前記各実施例によれば、会員遊技者は、プリペイドカードの残存金額が0となっても、所定時間である入金受付け待ち時間内において所持している貨幣を用いて遊技用価値貨幣加算処理となる現金入金処理を実施して遊技を継続できるとともに、これら同一の会員遊技者が貨幣を用いて遊技を継続した場合においても、同一の会員遊技者の遊技関連情報として記憶、管理されるので、より正確に各会員遊技者の遊技関連情報(遊技履歴)を記憶、管理できる。
また、前記各実施例によれば、会員遊技者は、プリペイドカードの残存金額が0となっても、所定時間である入金受付け待ち時間内において所持している会員携帯電話機を用いて遊技用価値携帯加算処理となる電子マネー入金処理を実施して遊技を継続できるとともに、これら同一の会員遊技者が電子マネー額(会員携帯電話機)を用いて遊技を継続した場合においても、同一の会員遊技者の遊技関連情報として記憶、管理されるので、より正確に各会員遊技者の遊技関連情報(遊技履歴)を記憶、管理できる。
また、前記各実施例によれば、残存金額が0となるかまたは前記返却処理が実施された後、前記非稼働状態判定手段となる制御ユニット328またはCPU122により非稼働状態が判定されるまで遊技の終了判定が留保され、該留保期間中における遊技関連情報も開始判定された会員遊技者の遊技関連情報(遊技履歴)として記憶、管理されるので、大当り等により多くのパチンコ玉が払い出されて持玉遊技となったことにより、残存金額が不必要と判定されて返却処理がなされた場合であっても、非稼働状態が判定されるまで会員遊技者の遊技関連情報(遊技履歴)として記憶、管理されるようになり、より正確に各会員遊技者の遊技関連情報(遊技履歴)を記憶、管理できる。
以上、本発明の実施例を図面により説明してきたが、具体的な構成はこれら実施例に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における変更や追加があっても本発明に含まれる。
例えば、前記実施例では、カードユニット3において現金(貨幣)にて発行されたプリペイドカードを受付けた場合には、カードユニット3において会員遊技履歴カウンタへの遊技履歴の記憶を実施しないようにしているが、本発明はこれに限定されるものではなく、カードユニット3においては、プリペイドカードの受付けに応じて一義的に会員遊技履歴カウンタへの遊技履歴の記憶を開始し、該プリペイドカードが返却されるか、或いはプリペイドカードの残存金額が0となって所定時間が経過することを条件に該会員遊技履歴カウンタの遊技履歴を、当該遊技履歴の記憶開始の契機となったプリペイドカードのプリペイドカードIDとともに会員管理コンピュータ120に送信し、会員管理コンピュータ120においてシステムコントローラ100に、遊技履歴とともに受信したプリペイドカードIDに対応して記憶されている会員IDの出力を要求し、会員IDの出力がある、つまりは、システムコントローラ100において該プリペイドカードIDに対応してプリペイドカードテーブルに会員IDが記憶されている場合には、当該受信した遊技履歴をシステムコントローラ100から取得した会員IDに対応付けて記憶、管理するようにしても良い。
また、前記実施例では、システムコントローラ100と会員管理コンピュータ120とを個別のコンピュータとして、両者で管理装置を構成しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、本発明はこれに限定されるものではなく、これらシステムコントローラ100と会員管理コンピュータ120とを単一のコンピュータ、つまり管理装置を単一のコンピュータにて形成することで、例えば、カードユニット3に受付けたプリペイドカードの発行に使用された会員携帯電話機の会員IDを、カードユニット3がシステムコントローラ100から取得し、該取得した会員IDを含む各種の通知(プリペイドカードIDの通知)を会員管理コンピュータ120に送信するような処理が必要なく、管理装置への1つの通知のみで遊技開始や終了等の判定を実施でき、通信負荷や処理負荷を低減できるようにしても良い。
また、前記各実施例では、残存金額が「0」となってから電子マネー入金や現金入金を受付ける所定時間に亘る終了判定の留保や、残存金額が「0」や返金処理後に非稼働タイマのタイマアップによる非稼働判定がなされるまでの終了判定の留保を実施するようにしているが、本発明はこれに限定されるものではなく、これら所定時間が経過するまで並びに非稼働判定がなされるまでの終了判定の留保の双方、或いはいずれか一方を実施しない構成としても良い。
また、前記各実施例では、カードユニット3において通常の会員カードも使用できるようにしているが、本発明はこれに限定されるものではなく、これらカードユニット3においては、会員カードを受付けることなく、会員携帯電話機のみを使用できる構成としても良い。
また、前記実施例2並びに実施例4では、遊技情報データをカードユニット3経由にて会員管理コンピュータ120に送信しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、これら遊技情報データを、例えば中継端末5或いはパチンコ機2から会員管理コンピュータ120に直接送信するようにしても良い。
また、前記各実施例では、カードユニット3に貨幣(現金)にて入金された残存金額を終了操作によりプリペイドカードに記録して発行し、該発行されたプリペイドカードを他のカードユニット3において使用できるようにしているが、本発明はこれに限定されるものではなく、これらプリペイドカードに代えて、精算装置21にて精算にのみ使用できる精算カードに残存金額を記録して発行するようにしても良い。
例えば、前記実施例では、カードユニット3において、貨幣(現金)の使用による現金入金処理を実施できるようにしているが、本発明はこれに限定されるものではなく、これら現金入金処理の機能を有しないカードユニットとしても良い。
また、前記実施例では、携帯情報端末である会員携帯電話機に記憶された有価価値の大きさを電子マネー額とした例を示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、これら有価価値の大きさとしては、例えばお財布機能を備える携帯電話機にクレジット会社から当該携帯電話機を所有する会員遊技者に付与された与信枠の金額であっても良い。
また、前記実施例では、電子マネー額からの入金金額や発行金額を、カードユニット3やプリペイドカード発行装置4側において受付けるようにしているが、本発明はこれに限定されるものではなく、これらカードユニット3側やプリペイドカード発行装置4側の操作の面倒を省くために、予め会員携帯電話機側において電子マネー額の範囲内の入金金額または発行金額を選択しておき、該会員携帯電話機側において選択された入金金額または発行金額が外部カードリーダライタ46、330を介してカードユニット3側またはプリペイドカード発行装置4側に送信されるようにしても良い。
また、前記実施例では、会員携帯電話機に外部カードリーダライタ46,330とやり取りするための専用のアプリケーションを記憶するようにしているが、本発明はこれに限定されるものではなく、これら専用のアプリケーションを記憶することなく、外部カードリーダライタ46,330が会員携帯電話機に搭載された非接触ICチップのメモリに直接アクセスするようにしても良い。
また、前記実施例では、カードユニット3において会員カード機能が付与された会員携帯電話機のみが電子マネー入金を実施できるようにしているが、本発明はこれに限定されるものではなく、会員カード機能が付与されていないお財布機能を有する携帯電話機の電子マネー額を使用した電子マネー入金を実施できるようにしても良い。
また、前記実施例では、遊技用価値の形態として残存金額を使用しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、これら遊技用価値の形態を例えば100円を1単位とする度数としても良く、これら遊技用価値の形態は適宜に選択すれば良い。
また、前記実施例のカードユニット3においては、プリペイドカードをカードユニット3内部にカード貯留部を有することで、発行するプリペイドカードを外部から受付けることなく、プリペイドカードを発行できるようにしており、このようにすることは、プリペイドカードの発行に伴って、プリペイドカードを挿入する等の係員や遊技者の面倒を解消できることから好ましいが、本発明はこれに限定されるものではなく、これらカード貯留部を有することなく、発行の都度毎に、外部からプリペイドカードを受付けて、該受付けたプリペイドカードに残存金額を記録し、該プリペイドカードを発行するようにしても良い。
更には、前記実施例のカードユニット3においては、残存金額が0となったプリペイドカードを外部に排出することなく、カードユニット3内部に留保して再使用するようにしており、このようにすることは、プリペイドカードの返却に伴って、プリペイドカードを挿入する等の係員や遊技者の面倒を低減できることから好ましいが、本発明はこれに限定されるものではなく、これら残存金額が0となったプリペイドカードの留保を実施しないものとしても良い。
また、前記実施例1並びに実施例3では、カードユニット3の制御ユニット328が遊技の開始並びに終了を判定して、各遊技関連情報を会員遊技履歴カウンタに記憶して、各遊技単位毎の会員遊技履歴を会員管理コンピュータ120に送信するようにしているが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、実施例2や実施例4のように、各遊技関連情報をカードユニット3から会員管理コンピュータ120に遊技情報データとして送信しながらも、遊技の開始並びに終了をカードユニット3側において判定し、該判定結果を会員管理コンピュータ120に通知するようにしても良いし、逆に、前記実施例2や実施例4のように、会員管理コンピュータ120において開始並びに終了を判定し、該判定結果をカードユニット3に通知してカードユニット3側において、各遊技関連情報を会員遊技履歴カウンタに記憶した後、各遊技単位毎の会員遊技履歴を会員管理コンピュータ120に送信するようにしても良い。
また、前記実施例では、会員カードに残存する残存金額の精算には触れていないが、これら会員カードの残存金額を、プリペイドカードと同様に精算装置21にて精算できるようにしても良いことは言うまでもない。
また、前記実施例では、会員カードが受付けられていない場合の貨幣の投入において、その識別金額の全額を遊技に使用できるようにしているが、本発明はこれに限定されるものではなく、これら投入金額のうち、遊技に使用する金額を受付けて、お釣りとなる金額をプリペイドカードにより予め返却するようにしても良い。
また、前記実施例では、1つの内部カードリーダライタ327にて会員カードとプリペイドカードを使用できるようにしているが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えばプリペイドカードとしてコイン形状のICコインを用いる場合においては、これらICコインのリーダライタを内部カードリーダライタ327とは個別に設けるようにしても良い。
また、前記実施例2並びに実施例4においては、実施例1の台別データテーブル並びに会員別履歴テーブルにおける使用金額を記憶しない構成としているが、本発明はこれに限定されるものではなく、これら使用金額を、カードユニット3が、システムコントローラ100に送信する各種使用通知を会員管理コンピュータ120にも通知することで、これら会員遊技者の使用金額を、会員管理コンピュータ120にて記憶、管理するようにしても良い。
また、前記実施例においては、遊技機の一例としてパチンコ玉を用いて遊技を行う通常のパチンコ機2を適用しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、その他の遊技機、例えばメダルやパチンコ玉を用いて遊技を行うスロットマシンやパチンコ玉が内部で循環する循環式パチンコ機や、メダルやパチンコ玉を用いることなくクレジットを用いて遊技を行う完全クレジット式のスロットマシン等の遊技機を適用しても良い。更には、これらの遊技機を併用して適用しても良い。
また、前記実施例においては、会員遊技者の遊技開始判定を会員携帯電話機からの会員IDの受付け時並びに会員カードの受付け時、プリペイドカードの受付け時としているが、本発明はこれに限定されるものではなく、これら会員遊技者の遊技開始判定を会員携帯電話機から会員IDを受付けた後、または会員カードやプリペイドカードを受付けた後、カードユニット3が対応するパチンコ機2から打込信号が入力されて打込玉数に変化が生じた時に遊技開始と判定してもよく、つまりは、会員カードやプリペイドカードが受付けられたことを条件として会員遊技の開始を判定するものであれば良い。
また、前記実施例においては、会員カードの返却時において会員遊技の終了を判定するようにしているが、本発明はこれに限定されるものではなく、これら会員カードの場合においても、会員携帯電話機やプリペイドカードの場合と同様に、会員カードの返却時に遊技終了判定を留保し、該返却後に現金の受付けがあるか、或いはプリペイドカードの受付けがあるか、或いは会員IDの異なる会員カード或いは会員携帯電話機の受付けがあるか、或いは非稼働状態の判定があったときに会員遊技の終了を判定するようにしても良い。
また、前記実施例では、携帯端末装置として通話機能を備える携帯電話機を例示しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、これら携帯端末装置としては、携帯電話機のデータ通信機能のみを有する通信ユニットを装着したPDA(Personal Digital Assistants )端末であっても良い。
また、前記実施例では、非接触ICチップを携帯電話機に内蔵する形態を例示しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、携帯電話機に着脱可能とされたこれら非接触ICチップを有する非接触ICカードを、携帯電話機に装着したものとしても良い。
また、前記実施例1,2では、会員登録をすることで遊技者に固有に付与されて会員携帯電話機に記憶されている会員IDを、プリペイドカードテーブルにおいて、発行したプリペイドカードのプリペイドカードIDに対応する利用者会員IDとして対応付けて記憶するようにしているが、本発明はこれら会員IDを用いることに限定されるものではなく、これら会員IDに代えて、例えば、予め会員携帯電話機に記憶されている該会員携帯電話機に固有に付与された端末IDを会員携帯電話機から取得して使用するようにしても良い。
つまり前記実施例では、遊技者識別情報と会員識別情報は、ともに会員IDであるが、この場合には、遊技者識別情報が端末IDとなり、会員識別情報は会員IDとなる。
また、前記実施例1または実施例3では実施していないが、図16に示すSL5とSL6との間において、前述の会員遊技開始・終了・継続判定処理を行うようにしても良い。
また、前記実施例では、会員携帯電話機に会員IDと会員カードIDの両方を記憶するようにしているが、本発明はこれに限定されるものではなく、会員IDのみとしても良い。
また、前記各実施例では、残存金額の照合をシステムコントローラ100において行えるようにするために、プリペイドカードにプリペイドカードIDと残存金額の両方を記憶するようにしていが、本発明はこれに限定されるものではなく、これらプリペイドカードIDと残存金額の両方をプリペイドカードに記憶していても、残存金額の照合をシステムコントローラ100において実施しない構成としても良く、この場合においては、プリペイドカードIDと残存金額とが、本発明における請求項1における記録媒体識別情報に該当するとともに、残存金額が請求項2の遊技用価値特定情報に該当する。
一方、プリペイドカードにプリペイドカードIDのみ記憶するとともに、該プリペイドカードIDと残存金額とをシステムコントローラ100に対応付けて記憶しておき、受付けたプリペイドカードのプリペイドカードIDに対応付けてシステムコントローラ100に記憶されている残存金額をカードユニット3が特定できるようにする場合には、該プリペイドカードIDが本発明における請求項1における記録媒体識別情報に該当するとともに、請求項2の遊技用価値特定情報に該当する。
また、前記実施例1,3では、各遊技単位毎に会員遊技履歴を会員管理コンピュータ120に送信するようにしているが、本発明はこれに限定されるものではなく、これら会員遊技履歴を単純に予め定められた所定時間毎に会員管理コンピュータ120に送信するようにしても良い。
前記実施例における各要素は、本発明に対して以下のように対応している。
本発明の請求項1は、遊技者を個々に特定可能な遊技者識別情報(会員ID)と遊技用記録媒体の発行に使用可能な電子マネー額とが記憶され、当該遊技者が携行可能とされた携帯情報端末(会員携帯電話機)から、前記電子マネー額の範囲内の所定額に相当する遊技に使用可能な遊技用プリペイド価値の大きさ(残存金額)を特定可能であるとともに、当該遊技用記録媒体を個々に特定可能な記録媒体識別情報(プリペイドカードID)が記録された遊技用記録媒体(プリペイドカード)の発行要求(完了通知)を前記遊技者識別情報とともに受付ける発行要求受付け手段(外部カードリーダライタ46)と、該発行要求受付け手段にて発行要求を受付けたことに基づいて前記遊技用価値特定情報並びに当該遊技用記録媒体に固有に付与された記録媒体識別情報(プリペイドカードID)が記録された遊技用記録媒体を発行するための遊技用記録媒体発行処理(プリペイドカード発行処理)を行う遊技用記録媒体発行手段(MPU48)と、前記発行要求受付け手段にて受付けた遊技者識別情報と該遊技者識別情報の受付けに応じて前記遊技用記録媒体発行手段にて発行する遊技用記録媒体の記録媒体識別情報とを含む発行情報を送信する発行情報送信処理手段(MPU48)と、を備える遊技用記録媒体発行装置(プリペイドカード発行装置4)と、遊技機(パチンコ機2)に対応して設けられ、前記携帯情報端末を受付けて、該受付けた携帯情報端末に記憶されている前記遊技者識別情報を取得する携帯情報端末処理手段と、該携帯情報端末処理手段にて取得した前記遊技者識別情報から、当該遊技者が貯蓄している貯蓄遊技媒体数を特定し、該特定した貯蓄遊技媒体数の範囲内の所定の大きさの貯蓄遊技媒体数を前記遊技機における遊技に使用させるための再遊技処理を行う再遊技処理手段と、前記遊技用記録媒体発行装置にて発行された遊技用記録媒体を受付けて、該受付けた遊技用記録媒体の記録情報を少なくとも読み出す遊技用記録媒体処理手段(内部カードリーダライタ327)と、該遊技用記録媒体処理手段にて受付けた遊技用記録媒体から読み出した記録媒体識別情報から特定される遊技用プリペイド価値の大きさの範囲内の所定の大きさの遊技用プリペイド価値を前記遊技機における遊技に使用させるための使用処理(貸出処理)を行う使用処理手段(制御ユニット328)と、を備える遊技用装
置(カードユニット3)と、前記遊技用装置並びに遊技用記録媒体発行装置にデータ通信可能に接続され、前記発行情報送信処理手段から送信される遊技者識別情報と記録媒体識別情報とを対応付けて記憶するとともに、前記遊技者識別情報に対応付けて該遊技者の前記遊技機における遊技に関連して発生した遊技関連情報(遊技履歴)を記憶する管理装置(システムコントローラ100、会員管理コンピュータ120)と、を含む遊技用システムであって、前記遊技機における遊技に関連して発生した遊技関連情報を取得するための遊技関連情報取得手段(制御ユニット328、CPU122;割込処理)と、前記携帯情報端末処理手段にて前記携帯情報端末を受付けたこと若しくは前記遊技用記録媒体処理手段において前記遊技用記録媒体を受付けたことを条件として前記遊技機における遊技の開始を判定する遊技開始判定手段(制御ユニット328、CPU122;会員遊技開始・終了・継続判定処理)と、該遊技開始判定手段にて遊技開始の判定の契機となった遊技用記録媒体が返却されることを条件として、該開始判定された遊技の終了を判定する遊技終了判定手段(制御ユニット328、CPU122;会員遊技開始・終了・継続判定処理、会員遊技終了判定処理、割込処理)と、前記遊技開始判定手段にて前記携帯情報端末の受付けによって遊技の開始が判定された後に、前記遊技用記録媒体処理手段において前記遊技用記録媒体を受付けたときに、該受付けた遊技用記録媒体の記録媒体識別情報に対応付けて前記管理装置に管理されている遊技者識別情報が、該遊技開始の判定の契機となった携帯情報端末から取得した遊技者識別情報と同一であるときには遊技継続と判定する一方、同一でないときには遊技終了と判定する遊技継続判定手段と、を含み、前記管理装置は、前記遊技開始判定手段が前記遊技機における遊技の開始を判定してから前記遊技終了判定手段或いは前記遊技継続判定手段が遊技の終了を判定するまでの期間において、前記遊技関連情報取得手段にて取得した該遊技機における遊技関連情報を、当該遊技開始の判定の契機となった遊技用記録媒体の記録媒体識別情報に対応付けて記憶されている遊技者識別情報若しくは当該遊技開始の判定の契機となった携帯情報端末から取得した遊技者識別情報に対応付けて記憶する。
本発明の請求項2は、遊技者を個々に特定可能な遊技者識別情報(会員ID)と遊技用記録媒体の発行に使用可能な電子マネー額とが記憶され、当該遊技者が携行可能とされた携帯情報端末(会員携帯電話機)から、電子マネー額の範囲内の所定額に相当する遊技に使用可能な遊技用プリペイド価値の大きさ(残存金額)を特定可能な遊技用価値特定情報(残存金額)が記録された遊技用記録媒体(プリペイドカード)の発行要求(完了通知)を前記遊技者識別情報とともに受付ける発行要求受付け手段(外部カードリーダライタ46)と、該発行要求受付け手段にて発行要求を受付けたことに基づいて前記遊技用価値特定情報並びに該発行要求とともに前記携帯情報端末から受付けた遊技者識別情報を記録した遊技用記録媒体を発行するための遊技用記録媒体発行処理(プリペイドカード発行処理)を行う遊技用記録媒体発行手段(MPU48)と、を備える遊技用記録媒体発行装置(プリペイドカード発行装置4)と、遊技機(パチンコ機2)に対応して設けられ、前記携帯情報端末を受付けて、該受付けた携帯情報端末に記憶されている前記遊技者識別情報を取得する携帯情報端末処理手段と、該携帯情報端末処理手段にて取得した前記遊技者識別情報から、当該遊技者が貯蓄している貯蓄遊技媒体数を特定し、該特定した貯蓄遊技媒体数の範囲内の所定の大きさの貯蓄遊技媒体数を前記遊技機における遊技に使用させるための再遊技処理を行う再遊技処理手段と、前記遊技用記録媒体発行装置にて発行された遊技用記録媒体を受付けて、該受付けた遊技用記録媒体の記録情報を少なくとも読み出す遊技用記録媒体処理手段(内部カードリーダライタ327)と、前記遊技用記録媒体処理手段にて受付けた遊技用記録媒体から読み出した遊技用価値特定情報から特定される遊技用プリペイド価値の大きさの範囲内の所定の大きさの遊技用プリペイド価値を前記遊技機における遊技に使用させるための使用処理(貸出処理)を行う使用処理手段(制御ユニット328)と、を備える遊技用装置(カードユニット3)と、前記遊技用装置にデータ通信可能に接続され、前記遊技者識別情報に対応付けて該遊技者の前記遊技機における遊技に関連して発生した遊技関連情報(遊技履歴)を記憶する管理装置(会員管理コンピュータ120)と、を含む遊技用システムであって、前記遊技機における遊技に関連して発生した
遊技関連情報を取得するための遊技関連情報取得手段(制御ユニット328、CPU122;割込処理)と、前記携帯情報端末処理手段にて前記携帯情報端末を受付けたこと若しくは前記遊技用記録媒体処理手段にて受付けた遊技用記録媒体から読み出した記録情報に遊技者識別情報が含まれていることを条件として、該遊技者識別情報から特定される遊技者の前記遊技機における遊技の開始を判定する遊技開始判定手段(制御ユニット328、CPU122;会員遊技開始・終了・継続判定処理)と、該遊技開始判定手段にて遊技開始の判定の契機となった遊技用記録媒体が返却されることを条件として、該開始判定された遊技の終了を判定する遊技終了判定手段(制御ユニット328、CPU122;会員遊技開始・終了・継続判定処理、会員遊技終了判定処理、割込処理)と、前記遊技開始判定手段にて前記携帯情報端末の受付けによって遊技の開始が判定された後に、前記遊技用記録媒体処理手段において前記遊技用記録媒体を受付けたときに、該受付けた遊技用記録媒体に記録されている遊技者識別情報が、該遊技開始の判定の契機となった携帯情報端末から取得した遊技者識別情報と同一であるときには遊技継続と判定する一方、同一でないときには遊技終了と判定する遊技継続判定手段と、を含み、前記管理装置は、前記遊技開始判定手段が前記遊技機における遊技の開始を判定してから前記遊技終了判定手段或いは前記遊技継続判定手段が遊技の終了を判定するまでの期間において、前記遊技関連情報取得手段にて取得した該遊技機における遊技関連情報を、当該遊技開始の判定の契機となった前記遊技用記録媒体から読み出した遊技者識別情報若しくは当該遊技開始の判定の契機となった携帯情報端末から取得した遊技者識別情報に対応付けて記憶する。
本発明の請求項3は、前記遊技用装置(カードユニット3)は、会員遊技者を個々に識別可能な会員識別情報(会員ID)が記録された会員用記録媒体(会員カード)を受付けて、該受付けた会員用記録媒体に記録されている前記会員識別情報を読み出す会員用記録媒体読み出し手段(内部カードリーダライタ327)を備え、前記遊技開始判定手段(制御ユニット328、CPU122;会員遊技開始・終了・継続判定処理)は、前記会員用記録媒体読み出し手段において前記会員用記録媒体が受付けられたことを条件として前記遊技機(パチンコ機2)における遊技の開始を判定し、前記遊技終了判定手段(制御ユニット328、CPU122)は、前記遊技開始判定手段における遊技の開始判定の契機となった会員用記録媒体が返却されることを条件として該開始判定された遊技の終了を判定し、前記管理装置(会員管理コンピュータ120)は、前記遊技開始判定手段が遊技の開始を判定してから前記遊技終了判定手段が遊技の終了を判定するまでの期間において、前記遊技関連情報取得手段(制御ユニット328、CPU122;割込処理)にて取得した遊技関連情報を、該遊技の開始判定の契機となった会員用記録媒体から読み出した会員識別情報に対応付けて記憶する。
本発明の請求項4は、前記遊技終了判定手段(制御ユニット328、CPU122)は、さらに前記遊技用装置(カードユニット3)にて受付けている遊技用記録媒体(プリペイドカード)の記録媒体識別情報(プリペイドカードID)または遊技用価値特定情報(残存金額)から特定される遊技用プリペイド価値の大きさ(残存金額)が前記使用処理手段(制御ユニット328;貸出処理)にて使用されることにより0となってから所定時間(入金受付け待ち時間)が経過したことを条件として遊技の終了を判定する。
本発明の請求項5は、前記遊技用装置(カードユニット3)は、貨幣を受付けて、該受付けた貨幣の真贋と貨幣種別とを識別する貨幣識別手段(紙幣識別ユニット321、硬貨識別ユニット322)と、該貨幣識別手段にて受付けた貨幣の金額の範囲内の所定金額に相当する遊技用プリペイド価値の大きさを、受付け中の遊技用記録媒体(プリペイドカード)の記録媒体識別情報(プリペイドカードID)または遊技用価値特定情報(残存金額)から特定される遊技用プリペイド価値の大きさ(残存金額)に加算更新するための遊技用価値貨幣加算処理(現金入金処理)を行う遊技用価値貨幣加算手段(制御ユニット328)を備え、前記遊技終了判定手段(制御ユニット328、CPU122)は、前記遊技用装置にて受付けている遊技用記録媒体の記録媒体識別情報または遊技用価値特定情報から特定される遊技用価値の大きさが前記使用処理手段(制御ユニット328;貸出処理)にて使用されることにより0となってから所定時間(入金受付け待ち時間)が経過するまでの期間内に前記遊技用価値貨幣加算処理が実施されたときには遊技継続と判定して、少なくとも該遊技用価値貨幣加算処理にて加算された遊技用プリペイド価値の大きさが0となるかまたは該遊技用記録媒体が返却されるまで当該遊技の終了判定を留保する。
本発明の請求項6は、前記携帯情報端末処理手段は、前記携帯情報端末(会員携帯電話機)から前記電子マネー額の範囲内の所定額に相当する遊技用価値の大きさの加算要求(完了通知)を受付け、前記遊技用装置は、前記携帯情報端末処理手段(外部リーダライタ330)と、該携帯情報端末処理手段にて加算要求を受付けたことに基づいて該加算要求にて要求された遊技用プリペイド価値の大きさを、受付け中の遊技用記録媒体(プリペイドカード)の記録媒体識別情報(プリペイドカードID)または遊技用価値特定情報(残存金額)から特定される遊技用プリペイド価値の大きさ(残存金額)に加算更新するための遊技用価値携帯加算処理(電子マネー入金処理)を行う遊技用価値携帯加算手段(制御ユニット328)を備え、前記遊技終了判定手段(制御ユニット328、CPU122)は、前記遊技用装置にて受付けている遊技用記録媒体の遊技用価値特定情報から特定される遊技用プリペイド価値の大きさが前記使用処理手段(制御ユニット328;貸出処理)にて使用されることにより0となってから所定時間(入金受付け待ち時間)が経過するまでの期間内に前記遊技用価値携帯加算処理が実施されたときには遊技継続と判定して、少なくとも該遊技用価値携帯加算処理にて加算された遊技用プリペイド価値の大きさが0となるかまたは該遊技用記録媒体が返却されるまで当該遊技の終了判定を留保する。
本発明の請求項7は、前記遊技終了判定手段(制御ユニット328、CPU122)は、前記遊技関連情報取得手段(制御ユニット328、CPU122;割込処理)にて取得した前記遊技機(パチンコ機2)における遊技関連情報が所定時間に亘って変化していないことを条件として非稼働状態であると判定する非稼働状態判定手段(制御ユニット328、CPU122;割込処理)を有し、前記遊技用装置(カードユニット3)にて受付けている遊技用記録媒体(プリペイドカード)の遊技用価値特定情報(残存金額)から特定される遊技用プリペイド価値の大きさ(残存金額)が前記使用処理手段にて使用されることにより0となるかまたは該遊技用記録媒体が返却された後、前記非稼働状態判定手段により非稼働状態が判定されるまで当該遊技の終了判定を留保する。