本発明の遊技用システムの実施例を図面に基づいて説明すると、先ず図1は、本発明の遊技用装置であるカードユニット3が適用された遊技用システムの全体像を示すシステム構成図であり、遊技場内に複数配置される各遊技島(図示略)に並設される遊技機であるカードリーダ式パチンコ機(以下パチンコ機と略称する)2と、パチンコ機2の所定側の側方位置に該パチンコ機2に対して1対1に対応設置され、会員登録をしていない一般の遊技者に対して発行される遊技用記録媒体(一般用記録媒体)であるプリペイド機能を備えるビジターカードや、該遊技機に会員登録した会員遊技者に対して発行される遊技用記録媒体(会員用記録媒体)である会員カードを受付けて、遊技機における遊技に使用される遊技媒体であるパチンコ玉を貸し出すための処理や、対応するパチンコ機2における遊技にて獲得されたパチンコ玉を計数するとともに、該計数済みのパチンコ玉数の範囲内のパチンコ玉の払出し(返却)を行うカードユニット3と、カードユニット3にて使用されるビジターカードや会員カード並びにカードユニット3の管理等を行うシステムコントローラ100と、各カードユニット3において計数された持玉数の管理や、会員カードを所持する会員遊技者が再度の遊技に使用可能に所有する貯蓄玉数やビジターカードに記録された持玉数の管理を行う管理コンピュータ150と、遊技場内に設置された各パチンコ機2の台データ等の遊技情報を管理するホールコンピュータ140と、遊技場内の景品カウンタの近傍位置等の遊技場内の所定位置に設けられ、会員カードの貯蓄玉数やビジターカードの持玉数を、他のビジターカード或いは会員カードに振分ける振分け装置5と、遊技場内の景品カウンタに設けられて景品交換を行うための景品交換用POS端末170と、から主に構成されている。
そして、これら本実施例の遊技用システムを構成する各装置は、図1に示すように、ハブ(HUB)7並びに通信ケーブル8を介して双方向のデータ通信が可能に接続されていて、各接続機器にはそれぞれローカルIPアドレスが付与されてローカルエリアネットワーク(LAN)が形成されており、該ローカルエリアネットワーク(LAN)に接続されているこれら各装置には、当該装置を個々に識別可能な装置IDが付与されているとともに、各装置が装置(ユニット)IDとローカルIPアドレスとが対応付けられたIPアドレステーブルや後述するユニット管理テーブル(図19(a)参照)等を有することで、該装置(ユニット)IDから特定される各ローカルIPアドレスを送信データに付与して送受信することにより、互いにデータの送受を実施できるようになっている。
尚、本実施例のシステムコントローラ100は、上述したように、各会員カード並びに各ビジターカードに存在(残存)するプリペイド残額(プリペイド価値)を管理しているとともに、通信回線11を介して、これら会員カードやビジターカードを管理する遊技場外のカード管理会社に設置された管理サーバ12と双方向のデータ通信を実施できるように接続されていて、これら管理サーバ12に対してシステムコントローラ100から、各種の管理情報が送信されることにより、カード管理会社は、該管理サーバ12にて各遊技場の会員カード並びにビジターカードによる売り上げ等を把握できるようになっている。
また、本実施例のホールコンピュータ140には、図1に示すように、遊技場内を監視するための監視カメラシステムが接続されており、該監視カメラシステムにて撮像された遊技場内の監視画像が、各パチンコ機2の台データ等とともに記憶、管理され、これら監視画像や、台データ等の遊技情報や後述する統合履歴の一覧等を表示可能な表示装置(モニタ)を有している。尚、これらホールコンピュータ140にて管理される各パチンコ機2の台データ等の遊技情報は、後述するように、各パチンコ機2に対応するカードユニット3から送信される送信データにより最新の情報に更新されるようになっている。
また、カードユニット3とパチンコ機2とは、図3に示すように、払出単位として予め定められた複数個(本実施例では25個)のパチンコ玉の貸出に伴う各種の信号、具体的には、パチンコ機2から出力される台端末貸出完了信号(EXS)や台READY信号(PRDY)、制御ユニット328より出力されるカードユニットREADY信号(BRDY)や台端末貸出要求完了確認信号(BRQ)を送受可能に接続されているとともに、該パチンコ機2から出力される後述する大当り信号、確変中信号、時短中信号、賞球信号、始動信号が入力可能に接続されている。
はじめに、本実施例に用いた遊技機であるパチンコ機2について、以下に簡単に説明すると、該パチンコ機2は、図2に示すように、額縁状に形成されたガラス扉枠22を有し、該ガラス扉枠22の下部表面には打球供給皿23がある。打球供給皿23の上面所定箇所には、操作部14が設けられているとともに、打球供給皿(上皿)23の下部には、打球供給皿23から溢れたパチンコ玉を貯留する下皿24と打球を発射する打球操作ハンドル(以下操作ノブ)25とが設けられている。
ガラス扉枠22の後方には、遊技盤26が着脱可能に取付けられている。また、遊技盤26の前面には遊技領域27が設けられている。この遊技領域27の向かって右側の下方領域に「特別図柄」と呼ばれる複数種類の識別情報が可変表示される特図可変表示部28と、その中央付近には、「演出図柄」と呼ばれる複数種類の識別情報が可変表示されるとともに演出映像が表示される演出可変表示部29と、「普通図柄」と呼ばれる複数種類の識別情報が可変表示される可変表示装置30とが設けられている。また遊技盤26には、複数の入賞口44や通過ゲート31、始動入賞口34、可変入賞球装置36が設けられているとともに、遊技領域27の下部には、入賞しなかった打込玉を回収するアウト口46が形成されている。
これら各入賞口に打玉が入賞した場合には、各入賞口に応じた賞球が図示しない玉切り払い出し装置により払い出されるとともに、該玉切り払い出し装置により払い出された賞球数に応じた賞球信号(10玉に1パルス)が外部に出力されることで、賞球数が外部に通知される。
打球操作ハンドル25の操作によって揺動されるハンマー(図示略)によって発射された打玉は、打球レールを通って遊技領域27に入り、その後、遊技領域27を流下していく。この際、発射勢いが弱すぎて前記遊技領域27に達しなかったパチンコ玉は、環流経路(図示略)を通じて下皿24に環流されるようになっている。
また、遊技領域27に打ち込まれた打込玉が通過ゲート31を通過すると、可変表示装置30に停止表示されている普通図柄が可変開始する。
可変表示装置30の可変表示動作後の表示結果が予め定められた特定の表示結果(たとえば○)となった場合に、始動入賞口34に設けられた可動片35が所定時間開成して遊技者にとって有利な状態となる。
また、始動入賞口34にパチンコ玉が入賞すると、特図可変表示部28において全特別図柄が可変表示(変動表示)を開始するとともに、演出可変表示部29において演出表示が開始される。そして、その後、特図可変表示部28における特別図柄が停止し、その停止表示結果が予め定められた特定の表示態様となった場合には、演出可変表示部29における左、中、右の演出図柄の可変表示も停止し、その演出図柄の表示態様も予め定められた特定の表示態様(たとえば777)とされることで、特定遊技状態(大当り状態)が発生するとともに、大当り中信号が出力状態とされることで、該大当りの発生が外部に通知される。
また、特図可変表示部28における特別図柄が停止したときに、所定パルス幅の始動信号が出力され、特図可変表示部28における特別図柄の可変表示(変動表示)が実施されたことが外部に通知される。
このように大当り状態が発生した場合には、可変入賞球装置36に設けられた開閉板40が開成して遊技者にとって有利な第1の状態となる。この第1の状態は、所定期間(たとえば30秒間)の経過または打玉の所定個数(たとえば10個)の入賞のうちいずれか早い方の条件が成立することにより終了し、その後、遊技者にとって不利な第2の状態となる。
そして該第1の状態となっている可変入賞球装置36の大入賞口内に進入した打玉が特定入賞領域(Vポケット)に入賞して図示しないVカウントスイッチにより検出されれば、その回の第1の状態の終了を待って前記第2の状態から前記第1の状態に制御する繰返し継続制御が行なわれる。この繰返し継続制御の上限回数は例えば15回と定められている。
特図可変表示部28の表示結果並びに演出可変表示部29の演出図柄の表示結果が予め定められた大当り図柄の組合せで停止表示されたときには前述したように大当りが発生するが、これら大当り図柄に停止表示される以前の状態において、リーチ状態が発生する場合がある。
特図可変表示部28並びに演出可変表示部29で可変表示された特別図柄並びに演出図柄が所定の確率変動図柄の種類に一致した図柄の組合せで停止表示されたときには、前記繰返し継続制御による「大当り」の終了後に、再度大当りとなる確率が通常の確率状態よりも高い確率状態となる確率変動状態となるようになっており、これら確率変動図柄での大当りを通常の大当りと区別して「確変大当り」と呼称し、これら確変大当り終了後における確率変動状態中において、確変中信号が出力状態とされることで、該確率変動状態の発生が外部に通知される。
また、特図可変表示部28並びに演出可変表示部29で可変表示された特別図柄並びに演出図柄が所定の確率変動図柄以外の図柄の組合せで停止表示されたときには、前記繰返し継続制御による「大当り」の終了後に、特図可変表示部28並びに演出可変表示部29で可変表示が所定回数に達するか或いは次の大当りが発生するまでの間、特図可変表示部28における特別図柄および演出可変表示部29における演出図柄の可変表示時間(変動時間)が通常遊技状態よりも短縮される時短状態となるようになっており、これら時短状態中において、時短中信号が出力状態とされることで、該時短状態の発生が外部に通知される。
本実施例のパチンコ機2には、これら各信号を外部出力するための図示しない情報出力基板が搭載されており、該情報出力基板とカードユニット3とが、図示しない信号ケーブルを介して接続されており、情報出力基板からは、大当り中信号、確変中信号、時短中信号、始動信号、賞球信号からなる外部出力信号が、信号ケーブルを介してカードユニット3に出力される。
ここで、大当り中信号は大当り状態の期間中において出力状態とされる信号であり、確変中信号は確変状態の期間中においてのみ出力状態とされる信号であり、時短中信号は時短状態の期間中においてのみ出力状態とされる信号であり、始動信号は、特図可変表示部28の表示結果が全て導出表示されて可変表示が終了した際に出力される所定幅のパルス信号であり、賞球信号は、所定玉数(本実施例では10玉)が払い出される毎に出力される所定幅のパルス信号である。
本実施例のパチンコ機2には、該パチンコ機2における遊技を制御する遊技制御基板から、入賞に基づいて出力される賞球信号に基づいて所定数の賞球を計数して払出す制御を行うとともに、通常のCR機と同じく、カードユニット3より入出力される信号に基づいて、払出単位である25球のパチンコ玉を計数して貸出す制御を行う図示しない賞球制御基板を備えており、該払出単位である25球の倍数にてパチンコ玉の貸出を実施できるようになっている。
次に、本実施例にて使用されるビジターカードと会員カードとについて、簡潔に説明すると、本実施例に使用される遊技用記録媒体であるビジターカード(一般用記録媒体)並びに会員カード(会員用記録媒体)には、種々のデータを記憶するための不揮発性メモリと、これら記録情報の書き換えや読み出しを実施するとともに、外部のリーダライタ装置との非接触通信を実施する制御部とを有するICチップが搭載されたICカードを使用しており、これらビジターカード並びに会員カードには、個々のカードを識別可能なカードID、具体的には、ビジターカードにはVCで始まるカードIDが、会員カードには、KCで始まる会員カードIDが予め書き換え不能に記憶されていて、その種別がカードIDから識別可能とされているとともに、プリペイド残額を特定可能なプリペイド残額データや、振分けの有無を特定可能な振分けフラグ(「1」が振分け有りを示し、「0」が振分け無しを示す)等の各種データが記憶されている。
尚、会員カードは、遊技場に会員登録を実施した会員遊技者に対して発行されるものであり、該会員に対して付与される会員IDが書き換え不能に記憶されている。また、該会員カードを使用して会員遊技者は、後述するように、一度獲得して計数したパチンコ玉を、その翌日以降においても再度遊技に使用できる貯玉を行うことができるようになっているが、これら会員カードには、該貯玉のデータである貯玉数は直接記録されておらず、これら貯玉数は、後述するように、管理コンピュータ150において、会員カードIDと会員IDとに対応付けて記憶されることで、該会員カードIDや会員IDから特定できるようになっている。
また、ビジターカードは、遊技場内に設置された図示しないカード発行・入金機にて、購入、発行されるとともに、カードユニット3においても発行される。尚、ビジターカードには、該ビジターカードを所有する遊技者が計数した持玉数と日付とが記憶されており、該持玉数をその当日においてのみ、遊技場内の各カードユニット3において使用できるようになっている。
尚、本実施例では、上述したように、ビジターカードのみに持玉数を書き込み記録するようにしているが、本発明はこれに限定されるものではなく、これら持玉数や貯玉数のデータを、ビジターカードと同じく、会員カードに記録するようにしても良い。
次に、本実施例のカードユニット3並びに玉積み表示ユニット401について、図2〜図11に基づいて以下に説明すると、本実施例のカードユニット3には、図2に示すように、遊技島上部の幕板4に設置されて、対応するパチンコ機2で獲得されたパチンコ玉数を、玉箱と同様に段階的な積み上げ表示並びに点灯色とにより表示する玉積み表示ユニット401が接続されており、これら玉積み表示ユニット401の点灯が、カードユニット3から出力される玉積み表示情報により制御される。
玉積み表示ユニット401は、玉箱と同様に、情報がやや幅広とされた四角箱状の5つの表示部402a〜402eが、積み重ねられた構成とされており、これら表示部402a〜402eが、内蔵されているLEDモジュール412a〜412eにより、個別に緑、青、赤の各色に点灯されるようになっている。
また、本実施例のカードユニット3の前面には、図2に示すように、フルカラーLEDにより構成されて複数の色に点灯することでカードユニット3の状態等を報知可能とされた多機能ランプ301等の各種表示部、紙幣を挿入するための紙幣挿入口302、装置前面より装置前方側に突出形成された突出部305、持玉数を払出すための計数払出操作を受付けるための払出ボタン311、統合操作を受付けるための統合ボタン310、会員カードやビジターカードを挿入するための単一のカード挿入口309が設けられている。
カードユニット3の前面に設けられたカード挿入口309は、該カード挿入口309に対応する位置に内蔵されるカードリーダライタ327(図7参照)のカードスロット392に連設されており、このカード挿入口309を介してビジターカードや会員カードをカードスロット392に挿入可能とされている。
カードユニット3の前面には、前方に突出する態様にて突出部305が設けられている。該突出部305において、遊技者と対向する面には、図2並びに図5に示すように、各種情報を表示可能な表示部312と、メインメニュー画面を表示させるためのメニューボタン316と、台データを表示させるための台データボタン318と、会員カードを受付けた場合において、該会員カードに記録された会員カードID並びに会員IDにより特定される貯玉数を用いた再プレイ遊技を実施するための再プレイボタン319と、再プレイボタン319の操作が有効であることを報知するための再プレイ表示部320と、遊技場の係員が所持するリモコン(図示略)からの赤外線信号を受信して電気信号に変換して出力するIR受光ユニット315とが設けられており、該表示部312の表面には、表示部312に表示された各表示項目を指触により入力可能とするための透明タッチパネル314が設けられている。
また、該突出部305内部には、表示部312を成す後述する液晶表示器313や各ボタンに対応するスイッチが設けられており、これらが、図7に示すように、該突出部305に対応する装置内位置に設けられた表示制御基板329に接続されることで、液晶表示器313の表示制御や、透明タッチパネル314による入力位置検出等が、該表示制御基板329によって実施される。
カードユニット3内の上部位置には、紙幣挿入口302に連設され、該紙幣挿入口302に投入された紙幣を取り込んでその真贋や紙幣種別の識別を実施し、その識別結果を装置略中央部に設けられている後述する制御ユニット328に出力する紙幣識別ユニット321が設けられており、該紙幣識別ユニット321にて各種紙幣(1万円、5千円、2千円、千円の各紙幣)の受付が可能とされている。
また、カードユニット3の略中央部位置には、該カードユニット3を構成する各部と接続しやすいように該カードユニット3の動作を制御する制御ユニット328が設けられており、後述するように、該制御ユニット328によって該カードユニット3の各種の動作が制御されている。
また、カードユニット3の最下方位置には、図7に示すように、カードユニット3の前方側から後方(内方)側に傾斜する回収流路を内在する回収流路ボックス348が設けられているとともに、該回収流路ボックス348の前面側となるカードユニット3の前面下方端部位置には、パチンコ機2の下皿24の下方位置に配置されることで、該下皿24から排出されるパチンコ玉を計数するとともに、払出単位数未満の端数のパチンコ玉の払出しを行う箱状の計数・端数払出ユニット340から排出されるパチンコ玉をカードユニット3内に流入させるための連結樋344が装着される連結樋装着口348’が設けられており、該連結樋344を流下して連結樋装着口348’から回収流路ボックス348に流入してきたパチンコ玉が、回収流路ボックス348をカードユニット3の前方側から後方(内方)側に流下していき、カードユニット3の後方下端から遊技島内の図示しない回収樋に排出される。
尚、本実施例のカードユニット3は、図7に示すように、カードユニット3本体が、その上下位置に形成されたユニットホルダ31’に係合し、該カードユニット3本体を前面方向に引き出し可能に保持するユニットホルダ31’を介して遊技島に設置されており、カードユニット3の前面下方所定位置には、図示しないシリンダ錠が設けられていて、係員等が所持する解錠キーにより施錠を解除することでカードユニット3が引き出しできるようになっている。また、該ユニットホルダ31’には、各種接続ケーブルを中継するためのコネクタが設けられており、制御ユニット328に接続される通信ケーブル等が、該ユニットホルダ31’を介して中継接続されていて、これら通信ケーブル等が前記カードユニット3本体の引き出し時に絡まって、カードユニット3本体が引き出せなくなってしまうことがないように工夫されている。
図3は、本実施例のカードユニット3並びに玉積み表示ユニット401の構成を示すブロック図である。玉積み表示ユニット401は、上述したように、各表示部402a〜402e毎に、LEDモジュール412a〜412eが設けられているともに、これらLEDモジュール412a〜412eの点灯を制御するコントローラ411を有しており、該コントローラ411が、カードユニット3に設けられた外部接続I/Fを介して、カードユニット3内部の後述する制御ユニット328に接続されており、該制御ユニット328から出力される玉積み表示情報に基づいて、コントローラ411がLEDモジュール412a〜412eの点灯色や点灯状態を制御するようになっている。
また、カードユニット3は、上述したように、主には、紙幣識別ユニット321と、カードリーダライタ327と、表示制御基板329と、計数・端数払出ユニット340と、カードユニット3の各部の制御を制御プログラムにより実施して該カードユニット3の各種の機能を提供する制御ユニット328とから構成されており、紙幣識別ユニット321、カードリーダライタ327、計数・端数払出ユニット340及び表示制御基板329は制御ユニット328と接続されて各種データの送受が可能とされている。
カードリーダライタ327は、カード挿入口309から挿入される会員カード並びにビジターカードに記録されている(会員)カードIDや、会員ID(会員カードのみ)、プリペイド残額データ等の記録情報の読み出し並びに書き込みを行う。
本実施例に用いたカードリーダライタ327の構成を、図4を用いてより詳細に説明すると、該カードリーダライタ327の内部には、前記カード挿入口309からの会員カードやビジターカードの挿入並びに会員カードやビジターカードが挿入中であることを検知する挿入センサ397や、カード挿入口309からの新たな会員カードやビジターカードの挿入を阻止するためのシャッタの出没を行うシャッタ用ソレノイド399や、カード挿入口309から延設され、会員カードやビジターカードがスライド可能とされたガイドレール398と、該ガイドレール398を挟むように配設されてカードスロット392に挿入された会員カードやビジターカードを、カードスロット392の内方側に取り込むとともに、会員カードやビジターカードをカード挿入口309から排出する取込・排出ローラ387’並びに該取込・排出ローラ387’を駆動する駆動モータ386’と、取込・排出ローラ387’によりカードスロット392の内方側に取り込まれた会員カードやビジターカードのガイドレール398上の移動を、駆動モータ386、393にて駆動回転されることにより実施する搬送ローラ387、388と、前記搬送ローラ387、388の一方側に張架された搬送ベルト391と、から成る搬送機構や、該搬送される会員カードやビジターカードを所定位置に停止させるストップピンの出没を行うソレノイド389や、所定位置に停止された会員カードやビジターカードへの給電やデータ通信を行う通信ヘッド390や、該通信ヘッド390に接続されて会員カードやビジターカードとのデータ送受の制御を行う通信基板327aと、が設けられており、挿入されている会員カードやビジターカードからのデータの読み出し及び会員カードやビジターカードへの書き込みが非接触状態にて可能とされている。
本実施例のカードリーダライタ327に設けられた搬送機構を構成する搬送ローラ387は、カード挿入口309から、1枚の会員カードやビジターカードの長さ寸法とほぼ等しい距離だけ、離間されて設けられており、カード挿入口309と搬送ローラ387との間に、1枚の会員カード或いはビジターカードを滞留(保持)させたまま、通信ヘッド390に対応する所定位置に他の会員カード或いはビジターカードを停止させてデータの読み取り及び書き込みを実施できるようになっており、後述するように、振分け処理を実施する場合において、振分けにて発行するビジターカードと受付け中の会員カードをほぼ同時に連続してカード挿入口309から排出できるとともに、振分けにおいて振分け先のカードを受付けた場合には、振分け先のカードを排出することなく保持したまま、振分け元のビジターカードへの書き込みを完了できるようになっている。
本実施例のカードリーダライタ327に設けられている搬送ベルト391のカードユニット3の内方側終端部位置には、回収または補充されたビジターカードを最大10枚まで貯留できるカード貯留部370が設けられており、使用済みとなったビジターカードを回収できるとともに、これらカード貯留部370に貯留されているビジターカードを新規のビジターカードとして発行可能とされている。
この本実施例のカード貯留部370の内部には、図4に示すように、駆動モータ373にて駆動回転される1対の搬送ローラ371と、該搬送ローラ371に張架された搬送ベルト372と、から成るビジターカードの移動(収納、排出)を実施する搬送機構が設けられるとともに、カード貯留部370内に貯留されているビジターカードを、支持板377を介して搬送ベルト372側に押圧する押圧ばね376が設けられている。
そして、搬送機構における搬送ベルト372の略中央部には、ソレノイド374によって揺動する揺動ローラ375が設けられている。ビジターカードをカード貯留部370の内部に取り込むときに、揺動ローラ375がソレノイド374によって揺動して搬送ベルト372と当接することで、搬送ベルト372の中央部が突出し、既に貯留されているビジターカード若しくは支持板377を押圧することにより、搬送ベルト372とビジターカード若しくは支持板377との間に、新たにビジターカードを受け入れるための間隙が形成される。そのため挿入されたビジターカードをスムーズにカード貯留部370内に貯留することができるようになっており、これらビジターカードの取り込み後に揺動ローラ375が搬送ベルト372と当接しない位置まで戻ることにより、搬送ベルト372の中央部の突出が解消されて、搬送ベルト372がビジターカードの全面に当接する状態にてビジターカードが貯留され、該ビジターカードを排出するときには、搬送ベルト372に当接しているビジターカードが、搬送ベルト372を取り込みとは逆方向に移動することによって、搬送ベルト391へ排出される。
また、カード貯留部370内には、該カード貯留部370内に貯留されるビジターカードの枚数が1枚以下になったことを検出する光学センサによるカード補給検知センサ378が設けられているとともに、カード貯留部370内に貯留されるビジターカードの枚数が10枚(満タン)になったことを検出する光学センサによるカード満タン検知センサ379が設けられている。カード補給検知センサ378がビジターカードの枚数が1枚以下になったことを、ビジターカードからの光反射がないことによって検出すると、該検出信号が制御ユニット328に出力されることで、制御ユニット328によりカード補給を要求する所定の点灯態様にて多機能ランプ301が点灯されることにより、ビジターカードが足りなくなったことが店員に報知されるとともに、カード満タン検知センサ379がビジターカードの枚数が10枚(満タン)になったことを、ビジターカードからの光反射が有ることによって検出した場合には、該検出信号が制御ユニット328に出力されることで、制御ユニット328が、カード貯留部370内にビジターカードが満タンになったことを認識できるようになっており、この場合には、ビジターカードの回収を実施することなく該ビジターカードはカード挿入口309から排出される。
このカード貯留部370にビジターカードを補充する場合には、係員がリモコンを操作することによりカード補充モードに移行させた状態において、残額が0のビジターカードをカード挿入口309に順次挿入することで、これら挿入されたビジターカードが、カード貯留部370に順次貯留されるようになる。
次に、本実施例の制御ユニット328について説明すると、制御ユニット328は、図3に示すように、制御プログラムを実行可能な中央演算処理回路(CPU)328aや、カードリーダライタ327に受付け中のビジターカードや会員カードの(会員)カードID並びにプリペイド残額や、持玉数、貯玉数、来店ポイント数、対応するパチンコ機2の台データ、遊技中の会員の遊技情報、計数・端数払出ユニット340に貯留されているパチンコ玉数である貯留玉数データ、管理コンピュータ150から送信されてくる持玉数内訳データ等の各種のデータを記憶可能なRAM328bや、中央演算処理回路(CPU)328aが実行する制御プログラムや、当該カードユニット3の装置IDを含む設定情報や後述する振分け設定画面(図24)において設定された貯玉直接振分けの許諾の有無を特定可能な振分け設定情報や、後述する持玉表示設定画面(図25)において設定された設定内容を特定可能な持玉表示設定情報や、前回受付けたビジターカードまたは会員カードのカードIDや離席中の(会員)カードID等の各種のデータを書き換え記憶可能な不揮発性メモリであるEEPROM328cや、その時点の時刻情報やカレンダ情報等を出力可能なリアルタイムクロック(RTC)328dを含み、RAM328bは図示しない電池によりバックアップされており、電源が遮断されても、所定期間において記憶されているデータが保持される。
本実施例の制御ユニット328は、前述したようにパチンコ玉の貸出に伴う各種の信号の授受を、パチンコ機2に設けられている図示しない賞球制御基板との間において実施可能に接続されているとともに、前述のように、信号ケーブルを介して、パチンコ機2の情報出力基板と接続されることで、大当り中信号等の各種の外部出力信号が入力可能とされている。
また、制御ユニット328は、対応するパチンコ機2の下方位置に設けられているアウト玉計数器16に接続されて該アウト玉計数器16による各計数信号が入力可能とされており、これらアウト玉計数器16からの計数信号の入力に応じて、後述する遊技情報テーブル(図10(b)参照)の総打込玉数の値に該計数信号に応じた所定数を加算更新する。
また、制御ユニット328は、計数・端数払出ユニット340と接続されており、後述するように、該計数・端数払出ユニット340から出力されてくる計数情報の受信に応じて、表示部312に表示している当台獲得玉数の表示並びに値を更新することで、計数・端数払出ユニット340にて計数された玉数の総数が当台獲得玉数として表示される。
また、制御ユニット328は、装置前面の突出部305の下方位置に設けられた払出ボタン311に対応する払出ボタンスイッチ311’に接続されており、払出ボタン311の操作に応じた信号が、該払出ボタンスイッチ311’から入力されることにより、払出ボタン311の操作の有無を把握し、払出ボタン311の操作があったときには後述する払出処理を実施することで、払出単位数のパチンコ玉の払出しを対応するパチンコ機2から実施させるとともに、払出単位数未満の端数のパチンコ玉の払出しを計数・端数払出ユニット340から実施させる。
制御ユニット328は、払出ボタンスイッチ311’の下方位置に設けられた統合ボタン310に対応する統合ボタンスイッチ310’に接続されており、統合ボタン310の操作に応じた信号が、該統合ボタンスイッチ310’から入力されることにより、統合ボタン310の操作の有無を把握し、払出ボタン311の操作があったときには後述する統合処理を実施することで、該カードユニット3において、ビジターカードに記録されている持玉数を、会員カードの持玉数に統合することができる。
本実施例のRAM328bに記憶されているカードテーブルには、図10(a)に示すように、カードリーダライタ327に挿入されたビジターカードや会員カードから読み出した(会員)カードIDや会員ID(会員カードのみ)、(会員)カードID並びにプリペイド残額データに基づくプリペイド残額、カードID若しくは(会員)カードIDと会員IDから特定される持玉数(1円、4円)、(会員)カードIDと会員IDから特定される貯玉数(会員のみ、1円、4円)、会員IDから特定される来店ポイント数(会員のみ)が記憶されるようになっている。
また、RAM328bに記憶されている本実施例の遊技情報テーブルには、図10(b)に示すように、本日を含む3日間の遊技情報、つまり、本日データ、前日データ、前々日データが記憶されている。尚、前日データ、前々日データは、EEPROM328cにも記憶されているが、これら前日データ、前々日データを表示する際に、EEPROM328cから読み出すよりも高速に処理できるようにするために、本実施例では、予めEEPROM328cより読み出した前日データ、前々日データをRAM328bに記憶されている遊技情報テーブルに記憶しておくようにしている。
この本実施例の遊技情報テーブルには、対応するパチンコ機2から出力される前述した大当り中信号、確変中信号、時短中信号の図示しない入力端子1〜3への入力状態に基づく現在の遊技状態(本日のみ)と、最新の遊技状態データ(左のビットから順に入力端子1〜入力端子3の入力状態、0:LOW/未接続、1:HIGH、本日のみ)並びに前回の遊技状態データ(最新の遊技状態データに更新される前の遊技状態データ、本日のみ)、営業開始時点からの総打込玉数、総賞球数、差玉数(総打込玉数−総賞球数)、総始動回数、大当り状態の発生が識別される毎にリセットされて大当りの発生後からの始動回数である当り後始動回数、営業開始時点からの大当りの発生回数である大当り回数、営業開始時点からの確変状態の発生回数である確変回数と、営業開始時点からの時短状態の発生回数である時短回数と、通常遊技状態において発生した大当りから次に通常遊技状態となるまでに発生した大当りの回数である連荘回数からなる遊技情報が格納されており、これら遊技情報は、入力端子に入力される大当り中信号、確変中信号、時短中信号、始動信号、賞球信号、アウト玉計数信号に基づいて最新の情報に更新される。
尚、これら遊技情報テーブルにおいて集計、管理されている本日の台データは、図11に示すように、その先頭に台データを含む送信データ列であることを示す特定のデータヘッダと、当該カードユニット3の装置IDと、対応するパチンコ機2の台番号とが付与された所定フォーマットの送信データ列として、ホールコンピュータ140からの送信要求の受信に応じて(遊技状態の変更時には、その時点で)送信される。尚、図11のECCは、エラー訂正用コードである。
また、RAM328bに記憶されている本実施例の会員遊技情報テーブルには、図10(c)に示すように、カードリーダライタ327に会員カードが挿入された時点からの遊技情報、つまり、該挿入された会員カードを所持する会員の遊技に関する遊技情報が格納されている。
具体的には、会員が遊技を開始した開始時間(会員カードの受付け時刻)、会員が遊技を終了した終了時間(会員カードの返却時刻)、会員の遊技時間、会員が遊技を開始してからの始動回数、会員が遊技を開始してから発生した大当り回数、会員が遊技を開始してから発生した大当り回数、会員が遊技を開始してから発生した確変回数、会員が遊技を開始してから獲得した獲得玉数、会員が遊技に使用した支出金額と、会員が遊技を開始してから再プレイに使用した再プレイ玉数と、会員が遊技を開始してから使用した持玉数とが更新記憶されており、対応するパチンコ機2で遊技中の会員遊技者が遊技を開始してからの遊技情報(台データ)を把握できるようになっている。
また、RAM328bの所定領域には、図10(d)に示すように、貯留玉数データが記憶されており、計数・端数払出ユニット340内部の後述する貯留部に、該計数・端数払出ユニット340において計数がなされることによって流入したパチンコ玉数が該貯留玉数データに加算更新される一方、計数・端数払出ユニット340から払出しされた端数のパチンコ玉数が該貯留玉数データから減算更新されることにより、現時点において貯留部に貯留されているパチンコ玉数が貯留玉数データにより特定できるようになっている。
さらに、RAM328bの所定領域には、図10(e)に示すように、持玉数内訳テーブルが記憶されており、カードリーダライタ327に受付け中の会員カード或いはビジターカードを所持する会員遊技者或いは一般遊技者(ビジター遊技者)が所有する持玉数の内訳、つまり、持玉数の内、何玉が自台で計数されたものであるか、何玉が自台の他の遊技(今回の遊技以前における当日の自台での遊技)で計数されたものであるか、何玉が他台のどの台番号の遊技機にて計数されたものであるか、並びにそのレート種別が1円であるか4円であるかの内訳を特定できるようになっている。
具体的には、図10(e)に示すように、台番号に対応付けて、レート並びに持玉数の各データが格納可能とされており、これら持玉数内訳テーブルに格納されるデータは、会員カード或いはビジターカードを受付けた際に、管理コンピュータ150にカード受付け通知が送信されることに応じて該管理コンピュータ150から返信される受付け処理完了通知に含まれる持玉数内訳データに基づいて更新される(図27参照)。
また、制御ユニット328には、前述したように、対応するパチンコ機2の操作部14に設けられた残額表示器や、貸出ボタンの操作を検知する貸出ボタンスイッチや、受付け中の会員カードやビジターカードを返却させる際に操作される返却ボタンの操作を検知する返却ボタンスイッチが接続されており、貸出ボタンの操作や返却ボタンの操作を検知できるとともに、これら残額表示器の表示制御を実施する。
制御ユニット328は、リモコンからの送信に応じたIR受光ユニット315からの出力や突出部305に設けられている各種ボタンの操作やタッチパネルの操作に応じて表示制御基板329から入力される各種情報や、紙幣識別ユニット321による貨幣識別情報、並びにカードリーダライタ327からのカード挿入情報やビジターカードの貯留状態情報等を受けて、制御ユニット328に接続されている前記多機能ランプ内に設けられたフルカラーLED301a等の各LEDの点灯制御、カードリーダライタ327、表示制御基板329の制御、残額表示器の表示制御等、全体の動作制御、並びに図26に示すように、カード挿入口309に挿入された会員カードやビジターカードの利用の可/不可を判別するカード受付け処理や、受付け中の会員カード或いはビジターカードから読み出したプリペイド残額データに基づくプリペイド残額を使用した玉貸を行う貸出処理や、返却ボタンの操作により受付け中の会員カードやビジターカードの返却する返却処理や、貨幣の受付けに応じて、受付け中の会員カードやビジターカードに存在(残存)するプリペイド残額への入金、或いは新たなビジターカードにプリペイド残額を書き込んで発行する発行・入金処理や、貯玉数を用いた再プレイ処理、払出ボタン311の操作の受付けによって持玉数(挿入されたビジターカード並びに会員カードにより特定されるものを含む)から払出し(返却し)て該払出した玉数を持玉数から減算更新する払出処理、リモコンにおける離席操作に基づく信号の受信により離席モードに移行するための離席処理、振分け操作の受付けによって持玉数や貯玉数を他の遊技者の持玉数や貯玉数として振分けする振分け処理、統合ボタン310の操作に応じてビジターカードの持玉数を会員カードの持玉数に統合(移行)する統合処理、台データボタン318の操作に応じて、遊技情報テーブルに集計されている遊技情報に基づく台データを表示部312に表示する台データ表示処理、カード受付け中画面の表示において、玉箱表示が選択されたことに応じて、選択された玉箱表示に該当する計数・払出履歴を、管理コンピュータ150から取得して表示部312に表示する計数・払出履歴表示処理等の各種処理を実行する。
また、制御ユニット328は、通信部334並びにHUB7を介して、ローカルエリアネットワーク(LAN)に接続されている前述のシステムコントローラ100、ホールコンピュータ140並びに管理コンピュータ150等とデータ通信可能に接続されており、これらの各コンピュータと各種データの送受が該通信部334を通じて可能とされている。
また、制御ユニット328に接続された表示制御基板329は、表示部312を成す液晶表示器313や、透明タッチパネル314や、各種スイッチ類(メニューボタン316に対応するメニュースイッチ316a、台データボタン318に対応する台データスイッチ318a、再プレイボタン319に対応する再プレイスイッチ319a)や、IR受光ユニット315、前述した再プレイ表示部320内に設けられたLED320a等の電子部品が接続されており、これら透明タッチパネル314の操作情報や、各種スイッチ類の操作情報、IR受光ユニット315から出力された出力信号に基づく情報が、表示制御基板329を介して制御ユニット328に出力される。
本実施例の表示制御基板329には、液晶表示器313の表示駆動を行う表示駆動回路(図示略)や、前記透明タッチパネル314からの出力信号に基づいて押圧操作された位置を特定して該特定した入力位置情報を出力する入力位置検出回路(図示略)や、表示部312に表示する表示映像に関する処理を行うVDP(図示略)や、メニュー表示等に使用する画像データ等を記憶するVROM(図示略)や、表示部312に表示する表示データを一時記憶するVRAM(図示略)や、制御ユニット328から独立して、各種スイッチ類やタッチパネル等の入力に伴う判断や処理を処理プログラムに基づいて実施する表示制御マイコン等が実装されており、制御ユニット328から出力される表示データ(ページデータ)等に基づいて、各種の表示画面を、表示部312を成す液晶表示器313に表示可能とされている。
また、制御ユニット328は、計数・端数払出ユニット340と計数情報や端数払出要求等の各種のデータを、少ない通信線数にてデータの送受が可能なシリアル通信により送受可能に接続されている。
ここで、本実施例の計数・端数払出ユニット340について、詳細に説明すると、本実施例の計数・端数払出ユニット340は、図2並びに図6に示すように、パチンコ機2の下皿24と、遊技島の繕板1との間に配置された横長の箱状とされており、カードユニット3の最も下方位置に設けられている回収流路ボックス348に連結樋344を介して連結されている。
つまり、カードユニット3の本体の前面下方に設けられた回収流路ボックス348に繋がる連結樋装着口348’に、図6に示すように、直角に屈曲された連結樋344の端部を装着することで、計数・端数払出ユニット340が下皿24の直下に位置するようになっている。
そして、計数・端数払出ユニット340の上面には、下皿24から排出されるパチンコ玉が投入されるホッパ形状とされた投入部345が形成されているとともに、その前面のカードユニット3本体側(向かって左側)には、払出し(返却)された端数のパチンコ玉が取り出し可能に貯留される返却貯留部342が設けられている。
また、本実施例の計数・端数払出ユニット340の打球操作ハンドル25側には、段部が設けられているとともに、該段部に、弾性部材を上面に有して該弾性部材の高さ位置を調節可能な手置き部材343が配置されており、遊技者は、該打球操作ハンドル25を操作する際に、手の手首近傍の部位を、該手置き部材343上に置くことができるようになっていて、長時間の遊技において、打球操作ハンドル25の操作により手が疲れることを防止できるようになっているが、本発明はこれに限定されるものではなく、これら段部や手置き部材343を有しないようにしても良い。
計数・端数払出ユニット340は、主に、ユニットの上部を構成する上部ユニット340aと、ユニットの下部を構成する下部ユニット340bとから成っていて、下部ユニット340bに対して上部ユニット340aが着脱自在とされている。
上部ユニット340aの上部は、下皿24から排出されたパチンコ玉を一時貯留可能な凹状とされた投入部345とされている。
そして、投入部345の底面の最も低い位置には、下部ユニット340b内に形成された計数流路347に繋がる流入口346が設けられている。計数流路347は、後述するように、連結樋344の方向に向いて、該連結樋344側が下方となるように傾斜して形成されているとともに、流入口346は、該計数流路347の傾斜方向に対して直角方向となる、計数・端数払出ユニット340の後方側に向けて開口するように設けられている。
よって、投入部345に投入されたパチンコ玉は、該流入口346から計数流路347に流入して該計数流路347上を連結樋344の方向に向けて流下し、該計数流路347の下流部に設けられている後述する計数センサ356にて計数されるようになっている(図8参照)。
つまり、これら流入口346並びに計数流路347によって計数通路が形成され、流入口346の向きが、計数流路347における通路の向きに直角となるように設けられていることで、計数通路が1つの屈曲部を有することになり、これら流入口346から棒状の金属部材が挿入されて計数センサ356に到達してしまうことを防止できるようになっている。
尚、計数流路347の上部には、計数・端数払出ユニット340の前側に傾斜するように形成された傾斜カバー部345’が設けられており、該傾斜カバー部345’上のパチンコ玉は、投入部345の前方側に流下するようになっている。つまり、投入部345に投入されたパチンコ玉は、該投入部345の前側位置に一旦集められた後、該投入部345の前側の底部が、流入口346が穿設されている投入部345の手置き部材343側(向かって右側)に向かって傾斜していることで、流入口346に向かって流下して、該流入口346から計数・端数払出ユニット340の後方に向けて流入するようになっている。
このように、下皿24から投入されたパチンコ玉を投入部345の前方側に一旦集めるようにすることにより、投入部345内のパチンコ玉を、下皿24に邪魔されることなく容易に取り出すことができるようになるので好ましい。しかし、本発明はこれに限定されるものではなく、投入されたパチンコ玉を投入部345の前方側に集めないようにしても良い。
尚、流入口346には、該流入口346からのパチンコ玉の流入を遮断するための流入口シャッタ352が設けられていて、該流入口シャッタ352が解放されることにより、投入部345内のパチンコ玉が流入口346から計数流路347へ流入するようになっている。
また、上部ユニット340aの連結樋344側(向かって左側)の側面には、計数を行う際に遊技者により操作される計数操作部355が設けられており、該計数操作部355における操作により、該計数操作部355に内在されている計数スイッチ355’が作動することに応じて、流入口シャッタ352が解放されるようになっている。
一方、下部ユニット340bの前面には、図2、図6に示すように、連結樋344側端部位置に、有底箱状の返却貯留部342が設けられている。返却貯留部342の前方部分は、下部ユニット340bの前面から突出するように設けられているとともに、上部ユニット340a前面の、該返却貯留部342の上部位置となる部分には、取り出し凹部342’が設けられており、該返却貯留部342に払出しされた端数のパチンコ玉を該返却貯留部342から容易に取り出すことができるようになっている。
次に、本実施例の下部ユニット340bの構造について図8に基づいて説明する。図8は、上部ユニット340aを取外した際の計数・端数払出ユニット340を上方から見た平面図、つまり、下部ユニット340bを上方から見た平面図を示すものであり、下部ユニット340bは、図8に示すように、主に、計数流路347、計数モジュール330、流入路339、貯留部338、排出流路337、返却通路335、並びに返却貯留部342とから構成されている。
計数流路347は、傾斜カバー部345’の直下位置となる計数・端数払出ユニット340の後方部に、下部ユニット340bを横断する形成された2条の流路であり、流入口346から流入したパチンコ玉が、連結樋344側に向けて整列して流下する。
計数モジュール330は、計数流路347の下流側に設けられており、該計数流路347を流下してきたパチンコ玉を検知して計数するための計数センサ356を有している。
この計数流路347の前方側には、払出単位数未満の端数のパチンコ玉の払出しに使用するパチンコ玉を貯留するための貯留部338が、該貯留部338の前方側の高さが後方側の高さよりも若干低くなるように傾斜して形成されているとともに、該貯留部338と計数モジュール330の下流部とが、貯留部338側に傾斜する流入路339にて接続されていることにより、計数センサ356にて計数済みとなったパチンコ玉を、該流入路339を通じて貯留部338内に流入させて貯留できるようになっている。
尚、貯留部338の前側方位置には、該貯留部338内に貯留されているパチンコ玉の流出口338’が設けられているとともに、貯留部338内には、該流出口338’に向けて蛇行するように形成された図示しないガイド溝が設けられており、貯留部338内に流入したパチンコ玉は、流入した順に該ガイド溝上に整列した状態にて貯留されるようになっていて、先に貯留されたパチンコ玉から順に、流出口338’から流出するようになっている。
また、計数モジュール330内にも2条の流路が形成されており、この2条の流路の内、前側の1条の流路については、計数モジュール330の下流端位置に流路変更シャッタ351が設けられていて、該流路変更シャッタ351が出没することによって、パチンコ玉の流下方向を、連結樋344側或いは流入路339側に切替えることが可能とされている。
尚、流入路339への分流部近傍位置には、図8に示すように、該流入路339を流下して貯留部338に貯留されるパチンコ玉を検出して計数するための貯留玉センサ357が設けられている。
また、流出口338’は、貯留部338内に貯留されているパチンコ玉が該流出口338’に向けて自然流下するように、その高さ位置が、貯留部338において最も低い位置とされていて、該流出口338’は、図8に示すように、排出流路337に接続されている。
この排出流路337内の流出口338’の近傍位置には、図8に示すように、払出モータ353の回転軸に装着され、外周に1つのパチンコ玉を収容可能な凹部が形成された払出スプロケット353’が配置されていて、該払出スプロケット353’によって流出口338’からのパチンコ玉の自然流出が規制されているとともに、払出モータ353を作動させて払出スプロケット353’を回転させることにより、流出口338’に流出したパチンコ玉が、1つずつ、払出スプロケット353’に形成された凹部に取り込まれるとともに、払出スプロケット353’が回転することによって排出流路337内に排出され、該排出流路337を流下して連結樋344に合流して、カードユニット3内に回収されるようになっている。
この排出流路337の途中には、返却貯留部342に繋がる返却通路335への分流口336と、装着されている流路切替板を進退させることにより該排出流路337を流下してきたパチンコ玉の流路を、連結樋側または返却通路側に切替え可能とされた流路切替ソレノイド358が設けられているとともに、排出流路337の該分流口336の上流位置には、払出スプロケット353’により該排出流路337に持ち上げられて供給されたパチンコ玉を検出して計数するための払出センサ354が設けられており、該払出センサ354により、返却通路335を通じて遊技者に払出し(返却)するパチンコ玉数を計数できるとともに、貯留部338から連結樋344を通じてカードユニット3内に回収(排出)させたパチンコ玉を計数できるようになっている。
尚、手置き部材343が設けられている前述した段部の下方の位置する下部ユニット340bの内部には、計数・端数払出ユニット340の制御を行う制御部350となる制御マイコン等が搭載された制御基板341が内蔵されている。
この制御基板341には、図3に示すように、計数・端数払出ユニット340に内蔵されている前述した流路変更シャッタ351、流入口シャッタ352、払出モータ353、払出センサ354、計数スイッチ355’、計数センサ356、貯留玉センサ357並びに流路切替ソレノイド358が接続されていて、該制御基板341にて計数・端数払出ユニット340の各機能が形成されるように制御される。
また、制御基板341は、カードユニット3の本体と連結樋344を介して電気的に接続されている。
具体的には、連結樋344の内部には、計数・端数払出ユニット340から連結樋装着口348’に向けて傾斜するように形成された連結流路が設けられているとともに、該連結流路の上部を連結樋カバー344’が覆うように装着されており、該連結樋カバー344’内に、連結ケーブルが架設されている。
そして、カードユニット3本体内部の回収流路ボックス348の前方側上部位置には、制御ユニット328や図示しない電源回路に接続ケーブルを介して接続された所定数の金属製の接続端子ピン349’を有する接続端子部349が設けられている。
そして、これら接続端子ピン349’は、連結樋344に装着される連結樋装着口348’の上部位置に臨むように設けられている。
一方、連結樋カバー344’の連結樋装着口348’への装着端部には、連結樋カバー344’内の連結ケーブルに接続された端子挿入部材が設けられている。
よって、連結樋344を連結樋装着口348’へ装着すると、接続端子ピン349’が端子挿入部材に挿入して、これら接続端子ピン349’と端子挿入部材とが導通することによって、カードユニット3本体内部の制御ユニット328と制御基板341とが通信可能に接続されるとともに、これら制御基板341にカードユニット3本体から動作電力が供給される。
ここで、計数・端数払出ユニット340におけるパチンコ玉の流れについて、図9を用いて説明すると、貯留部338内にパチンコ玉が貯留されていない状態において、パチンコ玉を計数した場合には、図9(a)に示すように、流路変更シャッタ351により、流入路339側に流路が変更されることにより、計数センサ356により計数された計数済みのパチンコ玉が流入路339を通じて貯留部338内に流入して貯留されていく。
尚、この際、流入路339並びに貯留部338内に流入するパチンコ玉は、貯留玉センサ357により検出されていき、1球のパチンコ玉が検出される毎に制御基板341(制御部350)に対して検出信号が出力されていくことにより、制御基板341(制御部350)において貯留部338内並び流入路339内に流入したパチンコ玉数である補充玉数が計数されるようになっていて、これら計数された補充玉数を含む補充玉数情報が、制御ユニット328に送信されることで、貯留玉数データに該補充玉数が加算更新される。尚、これら補充玉数情報には、制御ユニット328にてカードユニット3の装置IDが付与されて管理コンピュータ150に送信されることにより、該補充玉数情報に基づいて、貯留・払出履歴テーブルにおいて、該装置IDに対応する貯留・払出履歴として、「貯留」の種別と該補充玉数とを含む貯留・払出履歴が登録される。
具体的には、貯留玉センサ357による新たなパチンコ玉の検出に応じた検出信号の入力の開始から、貯留部338内並び流入路339内がパチンコ玉により満たされることにより、貯留玉センサ357によってパチンコ玉が所定時間以上連続して検出されるか、或いは、所定時間以上連続してパチンコ玉の検出がなされなくなるまでに入力された検出信号の数をカウントし、該カウント数を補充玉数情報として制御ユニット328に送信することにより、制御ユニット328は、補充玉数情報に含まれるカウント数を貯留玉数データに加算更新する。
このようにして貯留部338内並び流入路339内がパチンコ玉により満たされた後は、図9(b)に示すように、流路変更シャッタ351による流入路339側への流路変更が解除されることで、計数センサ356により計数された計数済みのパチンコ玉は全て、連結樋344を流下してカードユニット3内部の回収流路ボックス348を介して遊技島内に回収される。
そして、このように貯留部338にパチンコ玉が貯留されている状態において、払出単位未満の端数のパチンコ玉数、例えば、端数として20玉の払出し(返却)がなされる場合、つまり、後述するように、制御ユニット328から払出し(返却)する端数である20玉を含む端数払出要求を受信した場合には、図9(c)に示すように、流路を流路切替ソレノイド358により返却通路335へ切替えるとともに、該受信した端数払出要求に含まれる払出玉数(端数)である20の検出信号が払出センサ354から入力されてくるまで払出モータ353を作動させることにより、該払出玉数(端数)である20個のパチンコ玉を排出流路337に供給することで、これら排出流路337に供給された20個のパチンコ玉が、分流口336から返却通路335に流入して、返却貯留部342に返却されて貯留されるようになる。
尚、これら端数に相当する数の検出信号が払出センサ354から入力されてきた際には、端数払出要求の応答として、端数払出完了通知が制御ユニット328に対して送信されることにより、制御ユニット328は、端数払出要求に含めて送信した端数である20を貯留玉数データから減算更新するとともに、後述するように、管理コンピュータ150に対して払出完了通知を送信する。
また、管理コンピュータ150からの排出指示の受信に応じて制御ユニット328から送信される排出する排出玉数、例えば、55玉を含む排出要求を受信した場合には、図9(d)に示すように、流路の返却通路335への切替えを実施せずに、該受信した排出要求に含まれる排出玉数である55の検出信号が払出センサ354から入力されてくるまで払出モータ353を作動させることにより、該排出玉数である55個のパチンコ玉を排出流路337に供給することで、これら排出流路337に供給された55個のパチンコ玉が、連結樋344並びにカードユニット3本体内部の回収流路ボックス348を通じて遊技島内に回収されるようになる。
尚、これら排出玉数に相当する数の検出信号が払出センサ354から入力されてきた際には、排出要求の応答として、排出完了通知が制御ユニット328に対して送信されることにより、制御ユニット328においては、排出要求に含めて送信した排出玉数である55が貯留玉数データから減算更新される。
また、排出要求に含まれる排出玉数が全数である場合には、払出センサ354からのパチンコ玉の検出信号の入力が無くなるまで払出モータ353を作動させることにより、貯留部338並びに流入路339に貯留されている全てのパチンコ玉が連結樋344に排出され、貯留部338並びに流入路339は空状態となる。
次に、本実施例の振分け装置5について、図12並びに図13に基づいて説明すると、振分け装置5は、図12に示すように、縦長箱状の外観を有しており、その前面には、稼働状況を報知するための稼働報知ランプ503と、表面に透明タッチパネル502を有する液晶ディスプレイからなる表示装置501と、振分け元のビジターカード或いは会員カードが挿入される第1カード挿入口504と、該第1カード挿入口504に対応して設けられ、該第1カード挿入口504からのカードの排出等を点滅等により報知する第1挿入口LED506と、振分け先のビジターカード或いは会員カードが挿入されるとともに、新たな振分け先のビジターカードが発行される第2カード挿入口505と、該第2カード挿入口505に対応して設けられ、該第2カード挿入口505からのカードの排出等を点滅等により報知する第2挿入口LED507とが設けられている。
表示装置501には、振分け装置5の操作案内が表示されて、該操作案内に沿ってカードの挿入や、メニューの選択を実施することで、簡単に振分けを実施できるようになっている。
図13は、本実施例の振分け装置5の構成を示すブロック図であり、装置内部には、前述したカードユニット3に内蔵されているカードリーダライタ327(図4参照)とほぼ同じ構成とされた第1カードリーダライタ508が、第1カード挿入口504に臨むように設けられているとともに、カードリーダライタ327(図4参照)と同じ構成とされた第2カードリーダライタ509が、第2カード挿入口505に臨むように設けられている。
尚、第2カードリーダライタ509は、前述のカードリーダライタ327と同様に、発行するビジターカードを貯留するカード貯留部370を有していて、新たに振分け先のビジターカードを発行できるようになっているのに対し、第1カードリーダライタ508は、これらカード貯留部370を省いた構成とされていて、ビジターカードの発行機能を有しないものとされている。
また、振分け装置5の装置内部には、図13に示すように、振分け装置5に設けられた各部に接続されて、該振分け装置5が有する各種機能を実現するための制御を行う制御部510が設けられており、該制御部510は、振分け装置5が有する各種機能を実現するための制御内容が記述された制御プログラムを記憶する図示しないROMや、該制御プログラムを実行するマイクロコンピュータ(CPU)や、該マイクロコンピュータ(CPU)が処理に使用可能なRAM等を有している。尚、ROMには、カードユニット3と同じく、管理コンピュータ150から送信される振分け設定情報が記憶されており、該振分け設定情報によって貯玉数からの直接振分けの許諾が設定されているか否かを特定できるようになっている。
また、制御部510は、前述したローカルエリアネットワーク(LAN)に通信部511を通じて接続されており、該ローカルエリアネットワーク(LAN)上の管理コンピュータ150等とのデータ通信が可能とされている。
次に、本実施例のシステムコントローラ100について、図14に基づき説明する。まず、本実施例に用いたシステムコントローラ100は、図14に示すように、コンピュータ内部にてデータの送受を行うデータバス101に、該システムコントローラ100が実施する各種処理を行うCPU102、ワークメモリ等として使用されるRAM103、時刻情報やカレンダ情報を出力するRTC104、ハードディスク等からなる記憶装置105、キーボードやマウス等の入力装置106、各種の画面を表示出力する表示装置107、各種情報をプリント出力するプリンタ108、ローカルエリアネットワーク(LAN)に接続されたカードユニット3(制御ユニット328)や振分け装置5やカード発行・入金機等の各装置とのデータ通信を行う通信部109、カード会社に設置された管理サーバ12とのデータ通信を行うデジタルサービスユニット(DSU)110が接続された通常のコンピュータである。
記憶装置105には、システムコントローラ100において実施される各種処理を行うための処理内容が記述された処理プログラムに加えて、会員カードに存在(残存)するプリペイド残額を管理するための会員カードテーブル(図15(a)参照)と、ビジターカードに存在(残存)するプリペイド残額を管理するためのビジターカードテーブル(図15(b)参照)とが記憶されている。
会員カードテーブルには、図15(a)に示すように、各会員カードを個々に識別可能な会員カードIDに対応付けて、当該会員カードの発行を受けた会員遊技者の会員IDと、プリペイド残額と、当該会員カードが使用不可であるか否かを示す使用不可フラグとが記憶されており、会員カードに記憶されている会員カードID若しくは会員IDから、プリペイド残額や当該会員カードの使用可否を特定できるようになっている。
また、ビジターカードテーブルには、図15(b)に示すように、各ビジターカードを個々に識別可能なカードIDに対応付けて、当該ビジターカードの状況(利用中であるか保管中であるか)と、当該プリペイドカードが発行された最新の日時である最新発行日時と、プリペイド残額と、当該カードが使用不可であるか否かを示す使用不可フラグとが記憶されており、ビジターカードに記憶されているカードIDから、プリペイド残額や当該ビジターカードの使用可否、並びに最新発行日時を特定できるようになっている。
本実施例のシステムコントローラ100(CPU102)は、カードユニット3における会員カードまたはビジターカードの受付けに応じて各カードユニット3から送信される、該カードユニット3の装置ID並びに該受付けた会員カードまたはビジターカードから読み出した(会員)カードID並びにプリペイド残額を含むカード受付け通知の受信に応じて、該会員カードまたはビジターカードの使用の可否を判定してカードユニット3に返信するカード受付け処理を実施する。
また、本実施例のシステムコントローラ100(CPU102)は、カードユニット3における貸出処理の実施に伴い送信される後述の貸出完了通知の受信に応じて、該受信した貸出完了通知に含まれる(会員)カードIDに対応して会員カードテーブル若しくはビジターカードテーブルに記憶されているプリペイド残額から、該貸出完了通知に含まれる税込使用額を減算更新する減算更新処理を行う。
また、本実施例のシステムコントローラ100(CPU102)は、カードユニット3或いはカード発行・入金機における発行・入金処理の実施に伴い送信される後述のカード入金通知の受信に応じて、該受信したカード入金通知に含まれる(会員)カードIDに対応して会員カードテーブル若しくはビジターカードテーブルに記憶されているプリペイド残額に、該カード入金通知に含まれる入金金額を加算更新する入金更新処理を行う。
また、本実施例のシステムコントローラ100(CPU102)は、カードユニット3や振分け装置5におけるビジターカードの発行に伴って該カードユニット3や振分け装置5から送信される振分け発行通知の受信に応じて、該受信した振分け発行通知に含まれるカードIDに対応してビジターカードテーブルに記憶されているプリペイド残額に「0」を記憶するとともに、状況と最新発行日時のデータを更新する更新処理を行う。
次に、本実施例の管理コンピュータ150について、図16に基づき説明する。まず、本実施例に用いた管理コンピュータ150は、図16に示すように、コンピュータ内部にてデータの送受を行うデータバス151に、該管理コンピュータ150が実施する各種処理を行う中央演算処理装置(CPU)152、ワークメモリ等として使用されるRAM153、時刻情報やカレンダ情報を出力するリアルタイムクロック(RTC)154、ハードディスク等からなる記憶装置155、キーボードやマウス等の入力装置156、各種の画面を表示出力する表示装置157、各種情報をプリント出力するプリンタ158、ローカルエリアネットワーク(LAN)に接続されたカードユニット3や振分け装置5や景品交換用POS端末170とのデータ通信を行う通信部159が接続された通常のコンピュータである。
記憶装置155には、管理コンピュータ150において実施される各種処理を行うための処理内容が記述された処理プログラムに加えて、会員カードを所持する会員遊技者が所有する貯蓄玉数である営業当日において当該会員遊技者により獲得された持玉数並びに営業当日前に当該会員遊技者により獲得された貯玉数を管理するための会員貯蓄管理テーブル(図17(a)参照)と、ビジターカードに記録されている該ビジターカードを所持する遊技者により営業当日において獲得された持玉数を管理するためのビジター貯蓄管理テーブル(図17(b)参照)と、会員貯蓄管理テーブル並びにビジター貯蓄管理テーブルにて管理されている持玉数について、各持玉数に含まれる玉数の種別(内訳)を管理するための持玉種別テーブル(図18参照)と、遊技場内の各カードユニット3におけるその時点の持玉数と各カードユニット3に受付け中のカードとを管理するためのユニット管理テーブル(図19(a)参照)と、各カードユニット3の貯留部338にその時点において貯留されている現存貯留数と貯留部338からの貯留履歴並びに払出し履歴とを管理するための貯留・払出履歴テーブル(図19(b)参照)と、遊技場内において振分けがなされた振分け履歴が格納されて管理される振分け履歴テーブル(図20参照)と、ビジターカードまたは会員カードを所持する各遊技者の計数並びに払出しの履歴を管理するための計数・払出履歴テーブルと、遊技場内において統合処理がなされた統合履歴が格納されて管理される統合履歴テーブル(図22参照)と、会員カードを所有する会員遊技者に関する会員情報が格納される会員情報テーブル(図23(a)参照)と、会員遊技者を特定可能な会員ID毎に、当該会員遊技者の遊技情報を含む遊技履歴が格納される会員別遊技履歴テーブル(図23(b)参照)とが記憶されている。
会員貯蓄管理テーブルには、図17(a)に示すように、各会員カードIDに対応付けて、当該会員カードの発行を受けた会員遊技者を個々に識別可能な会員識別情報である会員IDと、当該会員遊技者がその営業当日において獲得した獲得玉数の合計であって遊技や景品交換に未使用の玉数である4円持玉数並びに1円持玉数と、当該会員遊技者がその営業当日前において獲得した獲得玉数の合計であって遊技や景品交換に未使用の玉数である4円貯玉数と1円貯玉数とが記憶されており、会員カードに記憶されている会員カードID若しくは会員IDから、当該会員遊技者が所有する貯蓄玉数である各レートの持玉数や貯玉数を特定できるようになっている。
尚、会員貯蓄管理テーブルに管理されている持玉数は、その営業当日のみ持玉数として管理されており、営業終了後の締め処理において会員貯蓄管理テーブルに存在する持玉数は、貯玉数に加算更新された後、全てリセットされる。
また、ビジター貯蓄管理テーブルには、図17(b)に示すように、各ビジターカードを個々に識別可能なカードIDに対応付けて、当該ビジターカードの最新発行日時と、該ビジターカードを所持する遊技者がその営業当日において獲得した獲得玉数の合計であって遊技や景品交換に未使用の玉数である1円持玉数と4円持玉数とが記憶されており、ビジターカードに記憶されているカードIDから、当該遊技者が所有する各レートの持玉数を特定できるようになっている。尚、本実施例では、持玉数のレート種別を、該持玉数が獲得された遊技機におけるパチンコ玉の貸出レートの種別である1円/玉と4円/玉に基づいて1円持玉数と4円持玉数としているが、本発明はこれに限定されるものではなく、これら持玉数のレート種別は、パチンコ玉の貸出レートが1円/玉と4円/玉以外であれば、これらに応じて1円持玉数と4円持玉数以外のレートに応じたレート種別とすれば良い。
尚、ビジター貯蓄管理テーブルに管理されている持玉数は、その営業当日のみ有効とされており、営業終了後の締め処理においてビジター貯蓄管理テーブルに存在する持玉数が全てリセットされることにより、無効化される。また、ビジターカードに当日前の持玉数が記録されている場合には、該持玉数は無効として消去される。
持玉種別テーブルには、図18に示すように、その営業当日に使用されることで、持玉数を生じた会員カード並びにビジターカードのカードIDに対応付けて、持玉数が複数のパチンコ機2で獲得された玉数から成る場合には、獲得された各持玉数と、該持玉数が計数されたカードユニット3に対応するパチンコ機2の台番号並びにレートが記憶されることにより、持玉数に含まれる玉数の種別(内訳)が管理されている。尚、本実施例では、上記のように、持玉数が計数されたカードユニット3に対応するパチンコ機2の台番号を用いているが、本発明はこれに限定されるものではなく、これら台番号に代えて、持玉数が計数されたカードユニット3の装置IDを用いるようにしても良い。
尚、これら持玉種別テーブルにて管理されている各持玉数は、カードユニット3に接続されている計数・端数払出ユニット340にてパチンコ玉が計数されることにより、該当する台番号に対応する持玉数が更新される一方、持玉数を使用しての払出しが実施されたときには、所定の規則、具体的には、該払出されたパチンコ機2の台番号に対応する持玉数があるときは、その持玉数、払出されたパチンコ機2の台番号(或いは、上述したように、台番号に代えて装置IDを用いる場合であれば、払出されたカードユニット3の装置ID)に対応する持玉数が無い場合には、振分け(台番号として「000」が格納されている)の持玉数、振分けの持玉数が無い場合には、最も下位に記憶されている持玉数から、払出された玉数が減算更新される。つまり、持玉種別テーブルには、各遊技者の持玉数の内訳が、台番号毎にまとめて管理されており、下位の台番号の種別データの持玉数が使用により減算されて「0」となった場合には、該持玉種別テーブルから削除される。
また、後述するように統合処理が実施された場合には、統合されるビジターカードのカードIDに対応する内訳データは、持玉種別テーブルから削除されるものの、統合先の会員カードのカードIDに対応する内訳データに移行されて管理されることで、統合しても、統合された持玉数の内訳を特定できるようになっている。
ユニット管理テーブルには、図19(a)に示すように、遊技場内に設置された各カードユニット3に固有に付与された装置IDに対応付けて、カードユニット3のローカルIPアドレスが格納されるローカルIPと、当該カードユニット3が設置されている遊技島の島番号が格納される設置島と、当該カードユニット3がカードの受付中であるか待機中であるかが格納される状況と、当該カードユニット3が対応するパチンコ機2の台番号が格納される対応台番号と、該パチンコ機2において使用されるパチンコ玉を貸し出す貸出レート(4円/玉または1円/玉のいずれか)、受付け中の会員カードまたはビジターカードのカードIDが格納される受付IDと、その時点における各カードユニット3の持玉数とが記憶されており、これら持玉数のデータは、管理コンピュータ150からの送信要求の受信に応じて定期的に各カードユニット3から送信されるとともに、払出しにより減少したときには該減少時に、パチンコ玉の計数により増加したときには、後述するように、持玉数の変更後の所定時間後(例えば5秒後)に、各カードユニット3から送信されることで、最新の持玉数が管理されるようになっている。
貯留・払出履歴テーブルには、図19(b)に示すように、遊技場内に設置された各カードユニット3に固有に付与された装置IDに対応付けて、当該カードユニット3に連結されている計数・端数払出ユニット340内部の貯留部338に、現時点において貯留されているパチンコ玉数が格納される現在貯留数とともに、日付、貯留或いは払出し(排出を含む)であるかの種別、貯留または払出しされた玉数、当該種別が貯留である場合において該貯留された玉数の内で貯留部338に存在(残存)するパチンコ玉数である存在数とから成る貯留・払出履歴が記憶されていて、その時点において各カードユニット3の貯留部338に貯留されているパチンコ玉数を特定できるとともに、何時にパチンコ玉が貯留または払出しされたかを特定できるようになっている。
尚、種別が「払出」の貯留・払出履歴が新規に登録された場合には、該新規に登録された「払出」の貯留・払出履歴に含まれる玉数を、最も古い種別が「貯留」の貯留・払出履歴の存在数から減算更新(存在数が少ない場合には、次に古い履歴から順に、順次減算更新)していき、存在数が0となった履歴と、当該存在数が0となった履歴前の全ての履歴を削除するようになっており、このようにすることにより、最も古い種別が「貯留」の貯留・払出履歴によって、最も長く貯留部338に貯留されているパチンコ玉の貯留期間を特定できるとともに、貯留部338に存在するパチンコ玉のそれぞれの貯留期間についても特定できるようになっている。
振分け履歴テーブルには、図20に示すように、振分けが実施された日付と、振分けが実施されたカードユニット3または振分け装置5の装置IDと、振分け元のカードのカードIDと、振分け先のカードのカードIDと、振分け先がビジターカードである場合に該ビジターカードが発行されたものであるかを示す発行と、振分けされた持玉数である振分け持玉数と、振分けされた貯玉数である振分け貯玉数と、当該振分けにおいて徴収された手数料玉数(貯玉数)と、振分け先のカードが当該振分け後にカードユニット3に受付けられているか否かを示す利用受付けとから成る振分け履歴が格納されており、本実施例では、後述する振分け設定画面の集計対象期間として選択可能な最大期間である1ヶ月の振分け履歴が記憶されるようになっている。
尚、「発行」に格納されるデータとしては、ビジターカードの発行があった場合において「1」が格納され、ビジターカードの発行がない場合には「0」が格納される。また、「利用受付け」に格納されるデータとしては、受付け済みである場合において「1」が格納され、受付け済みでない場合において「0」が格納される。
このように、本実施例では、これら振分け履歴テーブルにより、所定期間、例えば一日において該遊技場において振分けされたパチンコ玉の総数を、当日の日付が格納されている全ての履歴の振分け持玉数と振分け貯玉数とを合計することで特定できるとともに、同様に、振分け元カードに同一のカードIDが記憶され、当日の日付が記憶されている全ての履歴の振分け持玉数並びに振分け貯玉数を合計することで、該振分け元カードからその当日において振分けられたパチンコ玉の総数を特定でき、更には、振分け先カードに同一のカードIDが記憶され、当日の日付が記憶されている全ての履歴の振分け持玉数並びに振分け貯玉数を合計することで、該振分け先カードに対してその当日において振分けされたパチンコ玉の総数も特定できるようになっている。
計数・払出履歴テーブルには、図20に示すように、その営業当日にパチンコ玉の計数や振分けや統合により持玉数を生じた会員カード並びにビジターカードのカードIDに対応付けて、計数または払出しが実施された台番号、該台番号のパチンコ機2におけるレート種別、計数または払出しが実施された時刻、計数または払出し或いは振分けの処理種別、計数または払出し或いは振分けされた玉数である処理玉数、並びに該処理後の新たな持玉数から成る計数・払出履歴が格納されており、各カードの持玉数の変化の詳細な履歴が管理され、これらの履歴を、後述するように、カードユニット3において遊技者が確認できるようになっている。
尚、本実施例では、振分けによっても持玉数が増加(変化)するので、これらの変化も遊技者がカードユニット3において確認できることが好ましいことから、これら振分けの履歴についても、カードユニット3において遊技者が計数・払出履歴を確認する際に、該カードユニット3に迅速に送信して表示できるようにするために、振分けの履歴を、振分け履歴テーブルとともに、これら計数・払出履歴テーブルにも記憶するようにしているが、本発明はこれに限定されるものではなく、これら振分けの履歴を振分け履歴テーブルのみに記憶し、カードユニット3に計数・払出履歴を送信する際に、振分け履歴テーブルを参照して、同一の会員カードIDを含む振分けの履歴を特定し、該特定した振分けの履歴を含む計数・払出履歴を送信するようにしても良い。
また、本実施例の計数・払出履歴テーブルも、前述した持玉種別テーブルと同様に、後述する統合処理が実施された場合には、統合されるビジターカードのカードIDに対応する履歴データは削除されるものの、統合先の会員カードのカードIDに対応する履歴データに移行されて管理されることで、統合しても、統合された持玉数の計数・払出履歴を特定できるようになっている。
統合履歴テーブルには、図22に示すように、統合が実施された日時と、統合が実施されたカードユニット3の装置IDと、統合元のビジターカードのカードIDと、統合先の会員カードのカードIDと、統合された持玉数である統合持玉数(4円)および統合持玉数(1円)から成る統合履歴が格納されており、本実施例では、1ヶ月の統合履歴が記憶されるようになっている。
会員情報テーブルには、図23(a)に示すように、会員カードを所持する会員遊技者の会員IDに対応付けて、本人確認のための暗証番号と、会員カードの受付けに応じて一日に1回所定の来店ポイントが加算更新される来店ポイントと、来店状況等に基づくランクと、会員の氏名(名字並びに名前)、性別、年齢、誕生日、職業、住所、電子メールアドレスからなる会員属性情報(個人情報)とが登録されている。
また、会員別遊技履歴テーブルには、図23(b)に示すように、会員ID毎に、当該会員遊技者の遊技履歴、具体的には、来店日、遊技を行ったパチンコ機2の台番号、機種名、レート、遊技開始時間(時刻)、遊技終了時間(時刻)、遊技開始から終了までの間の遊技時間、始動回数、大当回数、確率変動回数(確変回数)、獲得玉数、支出金額、再プレイ玉数、使用持玉数からなる遊技履歴が格納されている。会員別遊技履歴テーブルの来店日には、RTC154から出力されるカレンダ情報に基づく当該遊技履歴の記憶時点の年月日が格納されるとともに、遊技開始時間、遊技終了時間、遊技時間、始動回数、大当回数、確変回数、獲得玉数、支出金額の遊技履歴は、計数・端数払出ユニット340を介して会員カードの返却時にカードユニット3から送信される会員遊技履歴データに基づいて記憶される。
ここで、本実施例の管理コンピュータ150にて実施可能な振分け設定について、図24(a)に基づいて説明すると、本実施例の管理コンピュータ150では、遊技場内のカードユニット3や振分け装置5にて実施される振分けについての制限に関する各種の設定が、図24(a)に示す振分け設定画面において可能とされている。
これら制限の内容としては、具体的には、図24(a)に示すように、遊技場全体における振分け総数の制限や、1のビジターカードまたは会員カードから振分けされる総数の制限や、1のビジターカードまたは会員カードに振分けされる総数の制限や、1の振分け後において該カードがカードユニット3に受付けされる以前における再度の振分けの制限と、貯玉数からの直接振分けの制限とが有り、これら各制限の内容を、遊技場の所望する内容に設定できるようになっている。
本実施例の振分け設定画面には、図24(a)に示すように、画面の上部位置に、「集計対象期間」の設定項目が設けられており、該振分け設定画面において制限する内容と比較するデータを集計する期間を指定できるようになっている。
例えば、振分けの総数等の制限を、時間帯、例えば営業開始から15時までにおいて実施したい場合であれば、「始業から15時」までの内容を選択すれば良く、一日単位にて制限したい場合には、該「集計対象期間」の設定項目において「一日」を選択すれば良く、また、一週間単位にて制限したい場合でれば、「集計対象期間」の設定項目において「一週間」を選択すれば良い。
尚、本実施例では、これら集計期間を制限する各項目において全て共通としているが、本発明はこれに限定されるものではなく、これらの集計期間を、振分け総数、振分け元上限制限、振分け先上限制限のそれぞれについて、個別に設定できるようにしても良い。
振分け総数制限の項目には、図24(a)に示すように、該振分け総数制限の実施/非実施を選択するためのチェックボックスが設けられているとともに、制限する総数を入力する入力部が設けられており、該振分け総数制限を実施する場合には、「する」に対応するチェックボックスを選択してチェックするとともに、入力部に制限したい総数の値(上限値)を入力すれば良い。
また、振分け元上限制限の項目には、図24(a)に示すように、該振分け元上限制限の実施/非実施を選択するためのチェックボックスが設けられているとともに、制限する総数を入力する入力部が、会員カードとビジターカードのそれぞれに設けられており、該振分け元上限制限を実施する場合には、「する」に対応するチェックボックスを選択してチェックするとともに、各カードに対応する入力部に制限したい総数の値(上限値)を入力すれば良い。
また、振分け先上限制限の項目にも、図24(a)に示すように、該振分け先上限制限の実施/非実施を選択するためのチェックボックスが設けられているとともに、制限する総数を入力する入力部が、会員カードとビジターカードのそれぞれに設けられており、該振分け先上限制限を実施する場合には、「する」に対応するチェックボックスを選択してチェックするとともに、各カードに対応する入力部に制限したい総数の値(上限値)を入力すれば良い。
また、連続振分け制限の項目には、該連続振分け制限の実施/非実施を選択するためのチェックボックスが設けられており、1回の振分けを実施した際の、該振分け先のカードをカードユニット3に挿入して受付けを実施する前に、他の振分けの実施を制限する場合、つまり、カードユニット3に挿入して受付けを実施する前の複数の振分けを制限する場合には、「する」に対応するチェックボックスを選択してチェックすれば良く、カードユニット3に挿入して受付けを実施する前の複数の振分けを許容する場合には、「しない」に対応するチェックボックスを選択してチェックすれば良い。
このように、連続振分け制限を実施した場合には、振分けの都度毎に、振分け先のカードをカードユニットに挿入して受付けを実施しないと、再度の振分けが実施できないことで、振分けの頻度を実質的に低下させることができるようになる一方、連続振分け制限を実施しない場合、つまり、連続振分けを許容する場合には、振分け先の遊技者は、複数の振分け元の遊技者から連続して振分けを受けることができるようになり、遊技者の利便性を向上できるようになる。
また、貯玉直接振分けの項目には、会員遊技者が所有する貯玉数からの直接振分けを許諾するか否か、つまり、貯玉数からの直接振分け制限の実施/非実施を選択するためのチェックボックスが設けられており、貯玉数からの直接振分けを許諾する場合には、「許諾」に対応するチェックボックスを選択してチェックすれば良く、貯玉数からの直接振分けを許諾しない場合には、「非許諾」に対応するチェックボックスを選択してチェックすれば良い。
以上のように、各設定項目において所望する設定内容を指定・入力した後に、該振分け設定画面の下方に設けられている「設定」の選択入力部を選択入力することで、該振分け設定画面の設定内容が更新記憶される。尚、該振分け設定画面の下方に設けられている「リセット」の選択入力部を選択入力した場合には、画面の各項目の内容が所定のデフォルト状態に初期化される。
そして、このように「設定」の選択入力部が選択入力されたことに応じて管理コンピュータ150は、該振分け設定画面における貯玉直接振分けの項目における設定内容を特定可能とされた振分け設定情報を各カードユニット3並びに振分け装置5に送信して、各カードユニット3のEEPROM328c或いは振分け装置5の制御部510(ROM)に記憶されている振分け設定情報を、該送信した振分け設定情報に更新させる。
また、本実施例の管理コンピュータ150は、各カードユニット3の貯留部338に、予め設定された上限期間を過ぎて貯留されているパチンコ玉を排出させる機能を有しており、これらパチンコ玉を排出させるための上限期間等の設定を、図24(b)に示す貯留玉排出設定画面において実施可能とされている。
本実施例の貯留玉排出設定画面には、図24(b)に示すように、上限期間を指定するための貯留上限期間の設定項目と、上限期間を超過しているか否かの判定を実施する時期を指定するための判定時期の項目と、上限期間を超過しているパチンコ玉のみを排出する形態或いは貯留部338に貯留されている全てのパチンコ玉を排出する形態のいずれの排出形態とするかを指定するための排出形態の項目と、排出を実施した場合において、排出が実施されることで貯留部338へのパチンコ玉の補充が必要であることを、該排出を実施したカードユニット3において報知する排出報知を実施するか否かを指定するための排出報知の項目と、これら排出報知を実施する実施時期を指定するための報知時期の項目とが設けられている。
これらの各項目について、所望する内容を選択した後、該貯留玉排出設定画面の下方に設けられている「設定」の選択入力部を選択入力することで、該貯留玉排出設定画面の設定内容が更新記憶される。尚、該貯留玉排出設定画面の下方に設けられている「リセット」の選択入力部を選択入力した場合には、画面の各項目の内容が所定のデフォルト状態に初期化される。
ここで、これら貯留玉排出設定画面に、例えば、図24(b)に示すように設定された場合を例に、各カードユニット3の貯留部338に貯留されているパチンコ玉の排出が実施される流れについて、簡単に説明すると、管理コンピュータ150は、該貯留玉排出設定画面の判定時期となった時点、つまり、営業終了処理(締め処理)の実施時において、該貯留玉排出設定画面に設定されている貯留上限期間である3日を超えて、パチンコ玉が貯留されているカードユニット3を、貯留・払出履歴テーブル(図19(b)参照)に記憶されているデータに基づいて特定する。
具体的には、現存貯留数が存在するとともに、種別が「貯留」である最も古い貯留・払出履歴の日付が、貯留上限期間の項目に設定されている上限期間である「3日」よりも前のものであるか否か、つまり、3日前の日付よりも古い日付を含むとともに種別が「貯留」である貯留・払出履歴が記憶されているカードユニット3の装置IDを、排出指示の送信対象として全て抽出する。
そして、排出形態として「全部」が選択されている場合には、抽出した全ての装置IDのカードユニット3に対して、排出玉数として全数を含む排出指示を送信する。
この排出指示の受信に応じてカードユニット3においては、前述したように、制御ユニット328から計数・端数払出ユニット340の制御基板341(制御部350)に対して排出玉数である全数を含む排出要求が送信されることにより、貯留部338並びに流入路339に貯留されている全てのパチンコ玉が、連結樋344に排出されて、貯留部338並びに流入路339が空とされる。尚、この排出によって現存貯留数が「0」となることに応じて、これら排出を実施した各カードユニット3の装置IDに対応して記憶されている全ての貯留・払出履歴が消去される。
また、排出形態として「期間超過玉のみ」が選択されている場合には、抽出した各装置IDのカードユニット3のそれぞれについて、期間超過をしているパチンコ玉数(期間超過玉数)を特定し、該特定した期間超過玉数を排出玉数として含む排出指示を送信する。
これら期間超過玉数は、抽出した各装置IDに対応して記憶されている貯玉の種別を含む貯留・払出履歴の内、上限期間である「3日」よりも前の日付を含む履歴を全て特定し、該特定した貯留・払出履歴における存在数を合計することで特定される。
そして、該特定された期間超過玉数を排出玉数として含む排出指示が当該カードユニット3に対して送信されることに応じて該カードユニット3においては、前述したように、制御ユニット328から計数・端数払出ユニット340の制御基板341(制御部350)に対して排出玉数である期間超過玉数を含む排出要求が送信されることにより、流入路339並びに貯留部338のガイド溝上に、古い順に整列した状態にて貯留されているパチンコ玉のうち、先頭部分となる流出口338’に近い領域に貯留されている期間超過玉数のみが計数されて、連結樋344に排出される。尚、この排出により、当該日付と該排出された期間超過玉数と種別である「払出」とを含む貯留・払出履歴が新規に登録されることにより、前述したように、上限期間よりも前の日付を含む種別が貯留の貯留・払出履歴における存在数が「0」となることで、該存在数が「0」となった貯留・払出履歴とともに、これら「0」となった貯留・払出履歴よりも古い種別が払出しの貯留・払出履歴が全て消去される。
そして、排出指示の送信対象として抽出された装置IDは、排出報知対象のカードユニット3として登録され、貯留玉排出設定画面における報知時期となった時点、つまり、営業開示前(開店処理)の実施時において、排出報知対象として登録されている装置IDのカードユニット3に対して排出報知指示を送信することによって、該排出報知指示を受信したカードユニット3の表示部312に、貯留されているパチンコ玉の排出が実施されて貯留部338へのパチンコ玉の補充が必要である旨の排出報知メッセージが表示されることにより、貯留されているパチンコ玉の排出が実施されたことが報知される。
これら排出報知メッセージの表示に応じて遊技場の係員は、携行している図示しないリモコンを操作して加算留保モード操作を実施することにより、カードユニット3を加算留保モードに移行させ、補充するパチンコ玉を投入部345に投入した後、計数操作部355を操作することで、該投入したパチンコ玉が持玉数に加算されることなく、貯留部338に貯留されてパチンコ玉の補充が実施される。これら補充の実施後において係員は、リモコンを再度操作して加算留保モードを解除して通常モードに戻しておく。
尚、この排出報知メッセージとともに、補充に必要とされるパチンコ玉数、つまり、新たに貯留可能な玉数を、その時点の貯留玉数と最大貯留玉数との差から特定して表示するようにしても良い。
また、本実施例の管理コンピュータ150においては、各カードユニット3における持玉表示に関する各種の設定を、図25に示す持玉表示設定画面において実施できるようになっている。
本実施例の持玉表示設定画面には、図25に示すように、設定を行うカードユニット3を指定するための「設定対象台」の項目と、表示部312に表示される表示単位の種別と、その表示単位が該当する単位玉数を指定するための「表示単位」の項目と、端数表示や他台や振分けの持玉数表示の実施の有無等の各種の表示仕様を指定するための「表示仕様」の項目と、画面下方に「キャンセル」、「設定」の選択入力部とが設けられている。
「設定対象台」の項目内には、図25に示すように、「島単位」のメニューと、「機種単位」のメニューと、「台単位」のメニューと、「レート単位」のメニューとが、排他選択可能に設けられており、設定を変更するカードユニット3を各種の単位毎に指定することができるようになっている。つまり、同一の島に設置されている全てのカードユニット3の設定を変更したい場合には、「島単位」のメニューをチェックするとともに、島番号を指定すれば良く、同一の機種のパチンコ機に対応する全てのカードユニット3の設定を変更したい場合には、「機種単位」のメニューをチェックするとともに、機種を指定すれば良く、同一のレートのパチンコ機に対応する全てのカードユニット3の設定を変更したい場合には、「レート単位」のメニューをチェックするとともに、レートを指定すれば良く、或る範囲の台番号のパチンコ機(1台でも良い)に対応するカードユニット3の設定を全て変更したい場合には、「台単位」のメニューをチェックするとともに、台番号の上限と下限とを指定すれば良い。
「表示単位」の項目内には、図25に示すように、単位種別1のメニューと、単位種別2のメニューとが設けられており、これら各単位種別において、表示部312に表示する単位種別としてどのような単位を使用するかとともに、その単位種別表示に換算するための単位玉数を、各単位種別毎に指定できるようになっている。
これら単位種別として、本実施例では、図25においてポップアップメニューとして示すように、表示される大きさが比較的小さい「ドル箱1」と、表示される大きさが比較的大きい「ドル箱2」と、表示される大きさが比較的小さい「特殊景品1」と、表示される大きさが比較的大きい「特殊景品2」等の単位が選択可能とされており、これらポップアップメニュー内の単位種別の内、カードユニット3において使用したい単位種別を選択して指定するとともに、該単位種別の単位玉数を指定することにより、指定した単位玉数にて持玉数を除した数の、例えば「ドル箱1」の表示が、表示部312に表示されるようになる。
尚、指定した単位玉数の大きさによっては、多くの持玉数が獲得された場合に、非常に多くの単位種別である「ドル箱1」等の表示がなされ、獲得した持玉数の量が把握しづらくなる畏れがあるので、複数の単位玉数と、各単位玉数に対応する単位種別(「ドル箱1」と「ドル箱2」…)を選択できるようになっている。
「表示仕様」の項目内には、図25に示すように、「端数表示」、「他台表示」、「振分け個別表示」、「レート個別表示」、「自台まとめ表示」、「他台まとめ表示」の各メニューおよび各メニューに対応して「する」、「しない」チェックボックスが設けられている。
この「端数表示」のメニューは、カードユニット3において、単位種別が該当する単位玉数に満たない端数の持玉数が存在する場合に、端数の持玉数に対応する表示を行うか否かを指定するものであり、端数の持玉数に対応する表示を行う場合には「する」をチェックし、端数の持玉数に対応する表示を行わない場合には「しない」をチェックすれば良い。
また、「他台表示」のメニューは、カードユニット3において、自台の持玉数表示以外に、自台以外の他のパチンコ機2において獲得した持玉数を、単位種別により表示するか否かを指定するものであり、自台以外の他のパチンコ機2において獲得した持玉数を単位種別により表示する場合には「する」をチェックし、しない場合には「しない」をチェックすれば良い。尚、本実施例では、後述する振分け処理によって他の遊技者から振分けられた振分け玉数も、自台以外の他のパチンコ機2において獲得した持玉数に含まれるようにされており、上記において「する」をチェックした場合には、振分け玉数が存在する場合には、自台以外の他のパチンコ機2において獲得した持玉数として振分け玉数が、単位種別により表示される。
また、「振分け個別表示」のメニューは、カードユニット3において、振分けされた持玉数を、他の持玉数とは個別に単位種別により表示するか否かを指定するものであり、振分けされた持玉数を単位種別により表示する場合には「する」をチェックし、しない場合には「しない」をチェックすれば良い。
また、「レート個別表示」のメニューは、カードユニット3において、持玉数を、持玉数のレート種別毎に個別に表示するか否かを指定するものであり、レート種別毎に個別に表示する場合には「する」をチェックし、しない場合には「しない」をチェックすれば良い。
また、「自台まとめ表示」のメニューは、カードユニット3において、持玉数の内訳として、該カードユニット3に対応するパチンコ機2における遊技にて獲得された持玉数、つまり、自台において計数された持玉数が複数存在する場合において、これら複数の持玉数を全て合算して、自台における持玉数としてまとめて表示するか否かを指定するものであり、自台における持玉数としてまとめて表示する場合には「する」をチェックし、しない場合には「しない」をチェックすれば良い。
また、「他台まとめ表示」のメニューは、カードユニット3において、持玉数の内訳として、該カードユニット3に対応するパチンコ機2ではない、他のパチンコ機2における遊技にて獲得された持玉数、つまり、他台において計数された持玉数が複数存在する場合において、これら複数の持玉数を全て合算して、他台における持玉数としてまとめて表示するか否かを指定するものであり、他台における持玉数としてまとめて表示する場合には「する」をチェックし、しない場合には「しない」をチェックすれば良い。尚、これら「他台まとめ表示」のメニューは、「他台表示」のメニューにおいて「する」をチェックしていない場合には、選択不可となるように、「他台表示」のメニューと連動されている。
以上のように、各設定項目において所望する設定内容を指定・入力した後に、該持玉表示設定画面の下方に設けられている「設定」の選択入力部を選択入力することで、該持玉表示設定画面の設定内容が更新記憶される。尚、該持玉表示設定画面の下方に設けられている「リセット」の選択入力部を選択入力した場合には、画面の各項目の内容が所定のデフォルト状態に初期化される。
そして、このように「設定」の選択入力部が選択入力されたことに応じて管理コンピュータ150は、該持玉表示設定画面における設定内容を特定可能とされた持玉表示設定情報を、設定対象に指定された各カードユニット3に送信して、各カードユニット3のEEPROM328cに記憶されている持玉表示設定を、該送信した持玉表示設定に更新させることで、これら持玉表示設定画面における設定内容に基づく持玉表示が、指定された各カードユニット3において実施される。
また、本実施例の管理コンピュータ150は、振分け履歴テーブルに記憶されている振分け処理がなされたカードユニット3の装置IDを含む振分け履歴や、会員情報テーブルに記憶されている来店ポイント等の会員情報等をシステムコントローラ100やホールコンピュータ140に送信する情報提供機能を有しており、遊技場の係員等が、遊技場内のパチンコ機2の遊技情報の確認や監視カメラの映像の確認において利用するホールコンピュータ140において、これら振分け履歴の情報や会員情報を確認できるようになっている。
これら情報提供機能について、図40(a)に基づいて、振分け履歴の情報が提供される場合を例に、説明すると、まず、ホールコンピュータ140において振分け履歴を表示させるための所定の操作を実施すると、該ホールコンピュータ140は、既に、管理コンピュータ150から取得して記憶している振分け履歴のうち、最新の振分け履歴の日時情報を特定し、該特定した最新の振分け履歴の日時情報を含む振分け履歴要求を管理コンピュータ150に対して送信する。
この振分け履歴要求の受信に応じて管理コンピュータ150は、受信した振分け履歴要求に含まれる日時情報以降の日時情報を含む振分け履歴を未送信履歴として特定し、該特定した未送信履歴を全て振分け履歴テーブルから読み出して、振分け履歴情報としてホールコンピュータ140に返信する。
該振分け履歴情報を受信に応じてホールコンピュータ140は、受信した振分け履歴を、既に記憶している振分け履歴に追加登録するとともに、該追加登録した振分け履歴を含む振分け履歴の一覧であって、各振分け履歴に含まれる当該振分け処理がなされた装置IDの表示を含む一覧を表示する。
このようにすることで、パチンコ機2の遊技情報の確認或いは監視カメラの映像の確認において異常の疑いのあるデータや画像を発見した場合等において、これらが異常であるか否かの判断をするために、振分け処理がなされた装置IDの表示を含む振分け履歴の情報をホールコンピュータ140において迅速に閲覧できることで、これらの判断を、振分け処理がなされたカードユニット3を特定しながら、迅速かつ正確に実施することができるようになることから好ましいが、本発明はこれに限定されるものではなく、これら振分け履歴の提供機能を管理コンピュータ150が有しないものであっても良い。
また、本実施例の管理コンピュータ150は、前記情報提供機能の1つとして、統合履歴テーブルに記憶されている統合処理がなされたカードユニット3の装置IDを含む統合履歴についても、システムコントローラ100やホールコンピュータ140に送信できるようになっている。
これら統合履歴の提供機能について、図40(b)に基づいて説明すると、例えば、ホールコンピュータ140において統合履歴を表示させるための所定の操作を実施すると、該ホールコンピュータ140は、統合履歴要求を管理コンピュータ150に対して送信する。
この統合履歴要求の受信に応じて管理コンピュータ150は、統合履歴テーブルに記憶されている本日の統合履歴を全て読み出して、統合履歴情報としてホールコンピュータ140に返信する。
該統合履歴情報を受信に応じてホールコンピュータ140は、受信した統合履歴の一覧であって、各統合履歴に含まれる当該統合処理がなされたカードユニット3の装置IDの表示を含む一覧を表示する。
このようにすることで、パチンコ機2の遊技情報の確認或いは監視カメラの映像の確認において異常の疑いのあるデータや画像を発見した場合等において、これらが異常であるか否かの判断をするために、統合処理がなされた装置IDの表示を含む統合履歴の情報をホールコンピュータ140において迅速に閲覧できることで、これらの判断を、統合処理がなされたカードユニット3を特定しながら、迅速かつ正確に実施することができるようになることから好ましいが、本発明はこれに限定されるものではなく、これら統合履歴の提供機能を管理コンピュータ150が有しないものであっても良い。尚、本実施例では、本日の統合履歴を全て提供するようにしているが、本発明はこれに限定されるものではなく、ホールコンピュータ140において異常の疑いのあるパチンコ機2の台番号を含む統合履歴要求の受信に応じて、管理コンピュータ150は、受信した統合履歴要求に含まれる台番号のパチンコ機2に対応するカードユニット3の装置IDを含む統合履歴のみを、統合履歴テーブルから抽出して、ホールコンピュータ140に提供するようにしても良い。
以下、本実施例のカードユニット3の動作について、図26〜図39を用いて説明する。
まず、カードユニット3の制御ユニット328は、カードユニット3への電源投入により起動されることで、Sb1の起動処理を実施して、各種テーブルの初期化並びに各部の接続状況の確認や、システムコントローラ100やホールコンピュータ140、管理コンピュータ150への接続確認要求の送信、並びに該接続確認要求の送信に応じてシステムコントローラ100、ホールコンピュータ140、管理コンピュータ150から返信される設定情報に基づく各設定データに初期値等の設定等を実施する。
そして、該起動処理の完了後においてSb2〜Sb13の処理を巡回実施することで、カード挿入口309への会員カード或いはビジターカードの挿入であるカード受付け、遊技者(会員またはビジター)による貸出ボタンの操作、紙幣挿入口302からの紙幣の投入による現金受付け、遊技者による返却ボタンの操作、再プレイボタン319の操作(表示制御基板329からの再プレイ操作情報の受信)、払出ボタン311の操作、係員が所持するリモコンにおける離席操作(表示制御基板329からの離席操作情報の受信)、遊技者による振分けメニューの選択操作(表示制御基板329からの振分け操作情報の受信)、統合ボタン310の操作、台データボタン318の操作、カード受付け中画面における計数・払出履歴操作(表示制御基板329からの計数・払出履歴操作情報の受信)、メニューボタン316の操作(表示制御基板329からのメインメニュー表示操作情報の受信)、を検知する待機状態となる。
尚、制御ユニット328は、Sb1の起動処理の後、これら図26に示す通常処理と平行して、計数・端数払出ユニット340から送信されてくる計数情報の受信を監視する図32に示す計数情報処理や、前回のカードIDを消去するまでのカードの返却からの経過時間を計時する前回カードID消去タイマのタイマアップを監視する処理や、リモコンにおける加算留保モード操作に応じて該リモコンから送信される加算留保要求の受信を監視する処理や、対応するパチンコ機2やアウト玉計数器16から出力される、大当り中信号、確変中信号、時短中信号、始動信号、賞球信号、アウト玉計数信号の入力や変化を監視する図示しない割込監視処理を、これら通常処理を実施する処理タスクとは個別の処理タスクに基づいて実施することで、各対象状態の発生を監視し、持玉数への加算更新や、カードの返却から所定時間が経過したことに伴う該返却されたカードのカードID(前回のカードID)の消去や、加算留保モードへの移行やその解除、遊技情報の更新処理を、逐次実施できるようになっている。
ここで、カードユニット3においてパチンコ玉が計数される流れについて説明すると、パチンコ玉の計数を実施する場合には、まず、遊技者は、パチンコ機2から払出しされて下皿24に貯留されているパチンコ玉を、該下皿24に設けられているレバーを操作して投入部345に投入する。
そして、計数したい量のパチンコ玉を投入部345に投入した後に、計数操作部355を操作して計数流路347への流入口346に設けられている流入口シャッタ352を開放させる。これにより、投入部345に一時貯留されているパチンコ玉が、流入口346から計数流路347へ流入し、該計数流路347を流下して計数センサ356により検出され、各条について1球のパチンコ玉が検出される毎に、所定パルスの計数センサ信号が制御基板341(制御部350)に対して出力される。
制御基板341(制御部350)は、計数センサ356から所定数(例えば10)の計数センサ信号が、予め設定されている所定時間(例えば1秒)以内に入力された時には、10個の玉数が計数されたことを示す定数計数コマンドを含む計数情報を、所定数の計数センサ信号がカウントされる毎に制御ユニット328に送信する一方、予め設定されている所定時間(例えば1秒)以内に所定数(例えば10)の計数センサ信号が入力されない場合には、所定時間(例えば1秒)となった時点において入力されてカウントしている計数センサ信号の数に該当する端数計数コマンドを含む計数情報を送信する。尚、これら端数計数コマンドとしては、所定数未満の数に相当する種類のコマンドを予め決めておけば良く、所定数が10であれば、1に対応する端数計数コマンドから9に対応する端数計数コマンドまでの9種類の端数計数コマンドとすれば良い。
これら計数情報の受信は、制御ユニット328が実施する図32に示す計数情報処理におけるSS1のステップにて計数情報の受信ありと判定されてSS2のステップに進み、計数・端数払出ユニット340に対して計数禁止指示を出力している計数禁止状態であるか否かを判定する。
計数禁止中である場合には、SS5のステップに進んで、計数エラーが発生したことを表示部312に表示するとともに、多機能ランプ301の点灯状態にて報知するエラー報知処理に移行する一方、計数禁止中でない場合には、SS3のステップに進んで、係員が所持するリモコンによる加算留保モード中であるか否かを判定する。
尚、これら計数禁止中に受信した計数情報に含まれるコマンドから特定される玉数を、端数の払い出しと同じく、貯留部338の貯留されているパチンコ玉を使用して払い出することで、返却貯留部342に返却するようにしても良い。
加算留保モード中でない場合には、SS4のステップに進んでカードテーブルの持玉数と持玉数内訳テーブルの自台の持玉数に、受信した計数情報に含まれるコマンドの種別に応じた玉数を加算更新した後、これら更新された持玉数に基づいて表示部312に表示されているカード受付け中画面(図29参照)における当台獲得玉数並びに当台が該当するレートの持玉数を、更新後の持玉数に更新するカード受付け中画面更新処理を実施する(SS5)。
そして、更新後に当台獲得玉数(持玉数内訳テーブルの自台の持玉数)が該当する玉積み表示情報を玉積み表示ユニット401に出力して、玉積み表示ユニット401の点灯状態を更新する(SS6)。これら持玉表示設定情報としては、本実施例では、具体的には、持玉表示設定情報に含まれる単位玉数(A)により、更新後の当台獲得玉数(B)を除した値である表示値(C=B/A)を含む玉積み表示情報を玉積み表示ユニット401に出力するようにしており、玉積み表示ユニット401のコントローラ411は、該玉積み表示情報に含まれる表示値の整数値を特定して、該整数値分の表示部402a〜402eを下方側から順次連続点灯させるとともに、小数点1桁の値が存在する場合には、連続点灯されている表示部に次いで点灯されるべき表示部を点滅点灯させる。
例えば、図29(a)に示すように、台番号001のパチンコ機2に対応するカードユニット3において当台獲得玉数が「7533」であって、単位玉数が「2000」である場合であれば、7533を2000で除した表示値である3.77を含む玉積み表示情報が玉積み表示ユニット401に出力されることで、コントローラ411は、整数値である3に対応する3つの表示部402a、402b、402cを、1巡目に該当する緑色の連続点灯させるとともに、小数点以下1桁目が「7」で存在するので、表示部402cに次ぐ表示部402dを点滅点灯状態とする。
尚、玉積み表示情報に含まれる表示値が5以下の場合には、表示部402a〜402eの点灯色を1巡目に該当する緑色に点灯させるとともに、表示値が6〜10の範囲である場合には2巡目に該当する青色に点灯させ、表示値が11以上の範囲である場合には3巡目に該当する赤色に点灯させる。そして、表示値が16以上である場合には、下方の表示部402aから上方の表示部402eに順次、点灯部分が移動するスクロール表示を実施することで、16単位である32000玉以上の玉が獲得されていることを報知する。
そして、これらSS6の処理の後、SS1のステップに戻る一方、加算留保モード中である場合には、SS4のステップを実施することなくSS1のステップに戻る。
つまり、投入部345から流入口346を通じて計数流路347に流入したパチンコ玉は、1個ずつ計数センサ356により検出されて持玉数と当台獲得玉数(持玉数内訳テーブルの自台の持玉数)に加算されていく。
尚、これら加算においては、計数終了を検知するための計数終了検知タイマ(本実施例では5秒が設定されている)が、計数情報の受信による玉数の加算の都度毎にリセットされ、該計数終了検知タイマがタイマアップした時点、つまり、最後の加算が実施されてから計数終了検知タイマに設定されている所定時間が経過した時点において、該カードユニット3の装置IDと、受付け中のカードのカードIDと該加算後の持玉数とを含む持玉数更新要求が管理コンピュータ150に送信されることで、これら加算後の持玉数が管理コンピュータ150の会員貯蓄管理テーブル或いはビジター貯蓄管理テーブルの持玉数と、ユニット管理テーブルの持玉数と、持玉種別テーブルの持玉数とが、該持玉数更新要求に含まれる持玉数に遅滞なく更新されるとともに、該持玉数更新要求を受信した時刻、装置IDに対応する台番号、レート、処理種別である計数と、処理玉数並びに持玉数から成る計数履歴が、計数・払出履歴テーブルに記憶される。
また、計数終了検知タイマに設定されている所定時間が経過した時点において、カードリーダライタ327に、何らかの理由により、いずれのカードも受付けていない場合、例えば、他の台のパチンコ玉を譲り受けて遊技して、大当りとなった場合等には、カードリーダライタ327の内方側のカード貯留部370に貯留されているビジターカードを、所定の読み取り位置に移動して、該ビジターカードのカードIDを読み出し、該読み出したカードIDと、加算後の持玉数(計数した計数玉数に等しい)とを含む持玉数更新要求が管理コンピュータ150に送信されることで、上述した処理が管理コンピュータ150にて実施されるとともに、ビジター貯蓄管理テーブルの最新発行日時がその時点の日時に更新される。
尚、この際、後述する発行・入金処理と同様に、システムコントローラ100に対して発行要求が送信されることで、該ビジターカードの「残存金額」が「0」とされる。
この計数履歴の処理玉数は、本実施例では、持玉数更新要求に含まれる持玉数から、該計数履歴前の直前の履歴の持玉数との差から特定するようにしているが、本発明はこれに限定されるものではなく、これら処理玉数をカードユニット3側にて集計して、持玉数更新要求に含めて送信するようにしても良い。
また、持玉種別テーブルにおいて、持玉数更新要求に含まれる装置IDに対応する台番号に対応するデータが、持玉数更新要求に含まれる(会員)カードIDに対応する持玉種別のデータとして存在しない場合には、該台番号の持玉種別のデータを新たに追加し、該追加した台番号に対応する持玉数とレートに、計数・払出履歴テーブルに記憶した処理玉数を持玉数として、受信した持玉数更新要求に含まれる装置IDに対応してユニット管理テーブルに記憶されているレートを記憶する。
次に、上記したSb2〜Sb13の待機状態において、遊技者が、ビジターカードまたは会員カードをカード挿入口309に挿入した場合には、該ビジターカード或いは会員カードの挿入に伴う挿入検知情報がカードリーダライタ327から制御ユニット328に出力されることで、制御ユニット328は、Sb2においてカード受付け有りと判断してSb20のステップに進み、図27に示すカード受付け処理を実施する。
このSb20における本実施例のカード受付け処理においては、図27に示すように、カード挿入口309に挿入された会員カードまたはビジターカードの取り込み指示をカードリーダライタ327に出力して、挿入された会員カード或いはビジターカードをカードリーダライタ327のカードスロット392内に取り込んで、該会員カード或いはビジターカードに記憶されている記憶データ、具体的には、当該会員カード或いはビジターカードの(会員)カードIDと会員ID(会員カードのみ)とプリペイド残額データ、持玉数データ(ビジターカードのみ)、振分けフラグ等を読み出す(Sc1)。
そして制御ユニット328は、受付けた会員カード又はビジターカードから読み出した(会員)カードIDとプリペイド残額データと装置IDとを含む認証要求をシステムコントローラ100に送信し、システムコントローラ100からの認証結果を受信するカード認証処理を実施する(Sc2)。
この認証要求の受信に応じてシステムコントローラ100は、受信した認証要求に含まれる(会員)カードIDが、会員カードテーブル又はビジターカードテーブルに存在するか否かとともに、利用不可フラグに利用不可「1」が記憶されているか否かを判定し、存在するとともに利用不可「1」が記憶されていない、つまり利用不可フラグに「0」が記憶されている場合には、該(会員)カードIDに対応付けて会員カードテーブル又はビジターカードテーブルに記憶、管理されているプリペイド残額が、該受信した認証要求に含まれるプリペイド残額データ、すなわち、受付けた会員カード或いはビジターカードから読み出したプリペイド残額データから特定されるプリペイド残額に一致するか否かを判定し、一致することを条件に、認証結果として「認証OK」を返信する一方、会員カードテーブル又はビジターカードテーブルに当該(会員)カードIDが存在しない場合や、利用不可フラグに利用不可「1」が記憶されている場合並びにプリペイド残額が一致しない場合には「認証NG」を返信する。但し、プリペイド残額が一致しない場合であって、認証要求に含まれるプリペイド残額データから特定されるプリペイド残額の方が少額の場合には、会員カードテーブル又はビジターカードテーブルにおけるプリペイド残額を、該少額の金額に更新するとともに、「認証OK」を返信して、当該会員カード又はビジターカードの利用を許諾する。
システムコントローラ100から返信された認証結果が「認証NG」である場合(Sc2のステップでNo)にカードユニット3は、受付けた会員カード或いはビジターカードの排出指示をカードリーダライタ327に出力して、挿入された会員カード或いはビジターカードを返却させてカード受付け処理を終了する一方(Sc10)、返信された認証結果が「認証OK」である場合(Sc2のステップでYes)には、受付けたカードから読み出した(会員)カードIDと会員ID(会員のみ)とプリペイド残額とをカードテーブルに格納するとともに、図39に示すように、管理コンピュータ150に対して、受付けた会員カード或いはビジターカードから読み出した(会員)カードIDと装置IDと持玉数(ビジターカードのみ)と振分けフラグデータを含むカード受付け通知を送信する(Sc4)。
このカード受付け通知の受信に応じて管理コンピュータ150は、まず、受信したカード受付け通知に含まれる持玉数が存在するか否かを判定し、存在する場合には、該持玉数を照合する照合処理を行う。
具体的には、受信したカード受付け通知に含まれるカードIDに対応してビジター貯蓄管理テーブルに記憶されている持玉数と、受信したカード受付け通知に含まれる持玉数とが一致するか否かを判定する。
該照合判定において一致しない場合には、受信したカード受付け通知の送信元のカードユニット3に対し、持玉数の照合がNGである旨の照合エラー情報を返信することで、カードユニット3においてエラー情報の受信と判定されて(Sc5でYes)Sc10に進み、カードユニット3において該ビジターカードが返却される。
一方、該照合判定において一致する場合、或いは、受信したカード受付け通知に持玉数が含まれていない場合(会員カードの場合)に管理コンピュータ150は、受信したカード受付け通知に含まれる振分けフラグデータが、振分けの有りを示す「1」であるか否かを判定する。
該判定において振分けフラグデータが「0」である場合、つまり振分けが無い場合には、通常受付け処理に進む一方、該判定において振分けフラグデータが「1」である場合、つまり振分けが有る場合には、振分け履歴テーブルに受信したカード受付け通知に含まれるカードIDを含む振分け履歴であって、利用受付けに「0」が登録されている履歴が存在するか否か、つまり、受信したカード受付け通知に含まれるカードIDと、利用受付けに「0」が登録されている振分け履歴に含まれるカードIDとが一致するか否かを判定する。
振分け履歴が存在する、つまり、受信したカード受付け通知に含まれるカードIDが、利用受付けに「0」が登録されている振分け履歴に含まれるカードIDと一致する場合には、該一致した振分け履歴の振分け数(振分け持玉数と振分け貯玉数との合計)を、該カード受付け通知に含まれるカードIDに対応する持玉数、つまり、カードIDが会員カードIDであれば、会員貯蓄管理テーブルにおいて該会員カードIDに対応して記憶されている持玉数または貯玉数に該振分け数を加算更新し、カードIDがビジターカードのカードIDであれば、ビジター貯蓄管理テーブルにおいて該カードIDに対応して記憶されている持玉数に該振分け数を加算更新し、該持玉数の利用を可能化するとともに、該特定した振分け履歴の利用受付けのデータを、利用受付け済みを示す「1」に更新した後、通常受付け処理に進む。
尚、連続振分けが制限されていない場合であって、特定した振分け履歴が複数存在する場合には、特定した各振分け履歴の振分け数(振分け持玉数と振分け貯玉数との合計)が全て加算更新される。
また、これら持玉数への加算に伴って、該カードIDに対応付けて、計数・払出履歴テーブルに、処理種別として「振分け」を含む、レート並びに時刻および処理玉数と持玉数の履歴が登録されるとともに、持玉種別テーブルにおいても、台番号の項目に振分けを示す「000」が追加登録され、該「000」の台番号に対応する持玉数およびレートに、該振分けされた持玉数とそのレートが記憶される。
また、振分け履歴の特定に際し、振分け履歴が存在しない場合には、すなわち、振分けフラグデータが「1」であるカード受付け通知に含まれるカードIDが、利用受付けに「0」が登録されている振分け履歴に含まれるカードIDと一致しない場合には、エラー情報を返信することで、カードユニット3においてエラー情報の受信と判定されて(Sc5でYes)Sc10に進み、カードユニット3において受付けたカードが排出されて返却されて、利用が不可とされるとともに、受信したカード受付け通知に含まれる装置IDのカードユニット3が対応するパチンコ機2の台番号を含むエラー情報が、管理コンピュータ150の表示装置157に表示されて報知される。
通常受付け処理において管理コンピュータ150は、まず、受信したカード受付け通知に含まれる装置IDに対応するユニット管理テーブルの「状況」のデータを「受付中」に更新するとともに、受信したカード受付け通知に含まれる(会員)カードIDをユニット管理テーブルの「受付ID」の項目に格納する。
次いで、受信したカード受付け通知に含まれる(会員)カードIDに対応する持玉数、貯玉数(会員のみ)を、会員貯蓄管理テーブルまたはビジター貯蓄管理テーブルにおいて該(会員)カードIDに対応して記憶されている各データから特定するとともに、該カードIDが会員カードIDである場合には、該会員カードIDに対応して会員情報テーブルに記憶されている暗証番号と来店ポイントを特定し、更に、持玉数が存在する場合には、持玉種別テーブルにおいて該(会員)カードIDに対応して記憶されているデータ(持玉内訳データ)を特定し、これら特定した持玉数、貯玉数(会員のみ)、来店ポイント(会員のみ)、暗証番号(会員のみ)と、持玉内訳データ、(会員)カードIDとを含む受付け処理完了通知を、受信したカード受付け通知の送信元のカードユニット3に対して返信する。
この受付け処理完了通知を送信する際において、管理コンピュータ150は、送信する持玉内訳データを、払出しにおいて持玉数を減算する順となるように変更(並べ替え)して送信する。具体的には、先頭として、受付け通知の送信元のカードユニット3が対応するパチンコ機2の台番号と同一の台番号の内訳データを、次いで、台番号として「000」が格納されている振分けの内訳データを、次いで、受付け通知の送信元のカードユニット3が対応するパチンコ機2のレートと同一レートの内訳データ、次いで、異なるレートの内訳データとする。尚、同一の台番号の内訳データや、振分けの内訳データや、同一レートの内訳データが複数存在する場合には、これらの内訳データの内で、内訳種別テーブルの下位に記憶されているより古い内訳データを先に配置する。
この受付け処理完了通知の受信に応じてカードユニット3(制御ユニット328)は、受信した受付け処理完了通知に含まれる持玉数、貯玉数(会員のみ)、来店ポイント(会員のみ)、暗証番号(会員のみ)を、カードテーブルに格納し、受信した受付け処理完了通知に含まれる持玉内訳データにおける各内訳データを、持玉内訳データに記述されている順に持玉数数内訳テーブルに格納する(Sc6)。尚、持玉数数内訳テーブルの先頭の内訳データには、自台の内訳データ(カード挿入時は持玉数「0」)が格納されるので、受信した持玉内訳データにおける各内訳データは、自台の内訳データに次いで、順次格納される。これにより、持玉数数内訳テーブルには、払出しにおいて持玉数を減算する場合には、最も上位(図10(e)に示す持玉数数内訳テーブルの向かって左)の持玉数から減算すれば良く、これらの減算を容易に実施できるようになっている。
尚、本実施例は、これら持玉数の使用の優先順位を、自台の持玉数、振分けの持玉数、他台の持玉数でより古い持玉数、の順としているが、このように自台の持玉数の使用を優先することは、大当りにより一旦持玉数を獲得しても、該持玉数を払出して遊技に使用して無くなった場合には、新たに持玉数の内訳データとして管理されることがないので、内訳データが不必要に多くなることを回避できることから好ましいが、本発明はこれに限定されるものではなく、これらの優先順位は、適宜に決定すれば良い。
次いで、受付け中のカードの振分けフラグを「0」に更新した後、カードテーブルに記憶されているプリペイド残額を対応するパチンコ機2の残額表示器に表示するとともに(Sc7)、図28に示すカード受付け中画面表示処理を実施して(Sc8)、カード受付け中画面を表示部312に表示した後、会員遊技情報テーブルをリセットして(Sc9)Sb2〜Sb13の待機状態に戻る。
ここで、Sc8のステップ並びに後述する統合処理(St26、St58、St82)にて実施されるカード受付け中画面表示処理について、図28に示すフロー図に基づいて説明すると、カード受付け中画面表示処理において制御ユニット328は、まず、EEPROM328cに記憶されている持玉表示設定情報に基づいて、自台まとめ設定が「する」に設定されているか否かを判定する(Sk1)。
自台まとめ設定が「する」に設定されている場合には、Sk2のステップに進み、持玉数内訳テーブルに、自台の複数の内訳データの記憶が存在するか否か、つまり、営業当日において、当該自台における過去の遊技にて獲得した持玉数が存在するか否かを判定する(Sk2)。
該判定において、自台の複数の内訳データの記憶が存在する場合には、持玉数内訳テーブルに記憶されている内訳データの中から、該カードユニット3が対応するパチンコ機2の台番号と同一の台番号の内訳データ、つまり自台の内訳データを全て特定し、該特定した自台の内訳データの持玉数を合算して自台持玉数(当台獲得玉数)を特定する一方(Sk3)、自台の複数の内訳データの記憶が存在しない場合には、Sk3のステップを経由することなくSk4のステップに進む。
一方、自台まとめ設定が「しない」に設定されている場合には、Sk12のステップに進み、該カード受付け中画面表示処理が、後述する統合処理内において実施されているものであるか否かを判定し(Sk12)、統合処理内において実施されているものでない場合には、Sk13のステップに進む一方、統合処理内において実施されているものである場合には、Sk2のステップに進むことで、自台まとめ設定が「する」に設定されている場合と同じく、自台の内訳データが複数存在する場合には、全ての内訳データが合算されて自台持玉数(当台獲得玉数)が特定される。
Sk13のステップにおいては、所定のアドレスに前回の受付けカードのカードIDのデータが記憶されているか否かを判定する。該判定において記憶されていない場合、つまり、前回のカードの返却から、前回カードID消去タイマに設定されている所定時間(本実施例では3分)、以上が経過している場合には、Sk4のステップに進み、記憶されている場合、つまり、前回のカードの返却から、前回カードID消去タイマに設定されている所定時間が経過していない場合には、Sk14のステップに進んで、更に、受付けたカードから読み出したカードIDと、記憶されているカードIDとが同一であるか否かを判定する。
同一でなければSk4のステップに進む一方、同一であれば、Sk15のステップに進んで、持玉数内訳テーブルの内訳データの中から、前回の自台持玉数、具体的には、持玉数内訳テーブルに最上位に次いで上位の内訳テーブルの持玉数を、自台持玉数(当台獲得玉数)として特定した後、Sk4のステップに進む。
このようにして自台持玉数(当台獲得玉数)を特定することで、後述するように、特定した自台持玉数(当台獲得玉数)に基づくカード受付け中画面が生成されて表示部312に表示されるようになるので、自台まとめ表示が設定されている場合には、後述する図29(b)に示すように、営業当日において自台にて獲得された各持玉数が全て合算されて、当台獲得玉数として表示単位である玉箱表示にて表示される。
また、自台まとめ表示が設定されていない場合であっても、後述する、ビジターカードの持玉数を会員カードの持玉数に統合した場合には、自台まとめ表示が設定されている場合と同じく、統合処理により会員カードの持玉内訳データに移行されたビジターカードの持玉内訳データの内、当該カードユニット3が対応するパチンコ機2の台番号を含む内訳データに含まれる持玉数が、全て合算されて、当台獲得玉数として表示単位である玉箱表示にて表示される。
さらには、これら自台まとめ表示が設定されていない場合であっても、前回カードのカードIDと同一のカードを受付けた場合、すなわち、誤って終了操作である返却ボタンの操作を実施してカードが返却された後、再度、カードを挿入した場合等には、図30に示すように、返却前に当台獲得玉数として表示されていた持玉数が、同様に自台の持玉数として特定されて当台獲得玉数として再度表示されるようになるので、誤って終了操作を実施しても、当台獲得玉数が「0」になってしまい、正確な当台獲得玉数が不明となってしまうようなことを回避できるようになっている。
Sk4のステップにおいては、他台表示設定が「する」に設定されているか否かが判定され、他台表示設定が「しない」に設定されている場合には、Sk16のステップに進んで、Sk3を経由している場合には、Sk3のステップにて特定した自台持玉数、Sk3を経由していない場合には、カード挿入時であるので「0」に対応する玉箱表示数と端数とを、玉箱表示に設定されている単位玉数に基づいて特定し、特定した玉箱表示数並びに端数に基づいて、該特定した玉箱表示数の玉箱表示並びに端数表示から成る当台獲得玉数の表示を有するカード受付け中画面を生成して(Sk17)、Sk10のステップに進む。
一方、他台表示設定が有る場合には、Sk5のステップに進み、持玉数内訳テーブルに記憶されている内訳データの内、自台の台番号以外の台番号に対応する持玉数とレートを特定する。尚、この際、Sk15のステップにおいて特定された前回以前の自台の持玉数が存在する場合には、これらの持玉数も他台の持玉数として特定する。
そして、他台まとめ表示設定が「する」に設定されているか否かを判定し、「しない」に設定されている場合には、Sk7のステップに進み、更に、個別情報設定(本実施例では、レート個別表示または振分け個別表示)に「する」が設定されているか否かを判定する。
個別情報設定に「しない」が設定されている場合には、Sk8のステップに進み、Sk3のステップやSk5のステップやSk15のステップにて特定した各持玉数に該当する玉箱表示数および端数を、玉箱表示に設定されている単位玉数に基づいて特定し(Sk8)、該特定した玉箱表示数、端数並びに、Sk5のステップにて特定した台番号に基づいて、レートや振分け持玉数の個別表示がなく、且つ、他台の持玉数がまとめなれていないカード受付け画面を生成した後(Sk9)、Sk10のステップに進む。
尚、Sk8のステップにおいては、自台のレートと異なるレートの持玉数が存在する場合には、自台のレートの持玉数に換算して、該換算した持玉数が該当する玉箱表示数と端数とが特定される。
つまり、Sk9のステップにおいては、自台持玉数(当台獲得玉数)の玉箱表示に加えて、他台の台番号に対応付けて、他台にて獲得した持玉数の玉箱表示数を有するカード受付け中画面が生成されることで、誤操作や統合等がなされても、自台において獲得した持玉数を視覚的に把握できるとともに、自台以外にて獲得した持玉数についても視覚的に把握できるようになる。尚、これら他台における持玉数が、複数存在する場合には、それぞれが個別に玉箱表示数にて表示されるようになっているが、本発明はこれに限定されるものではなく、これら他台における持玉数が複数存在する場合には、自台のまとめ表示と同じく、単一の玉箱表示にまとめて表示するようにしても良い。
また、Sk7のステップにおいて、個別情報設定に「する」が設定されていると判断された場合には、Sk18のステップに進み、設定されている個別表示に該当する持玉数を持玉数内訳テーブルにて特定する。具体的には、振分け個別表示が設定されている場合には、台番号に振分けを示す「000」が格納された内訳データの持玉数とレートを特定し、レート個別表示が設定されている場合には、各レート種別毎に持玉数と台番号とを特定する。
そして、Sk3のステップやSk15のステップやSk18のステップにて特定した各持玉数に該当する玉箱表示数および端数を、玉箱表示に設定されている単位玉数に基づいて特定し(Sk19)、該特定した玉箱表示数、端数並びに、Sk5およびSk18のステップにて特定した台番号並びにレートに基づいて、各玉箱表示が該当する台番号に対応付けられており、レートや振分け持玉数の個別表示を有し、且つ、他台の持玉数がまとめなれていないカード受付け画面を生成した後(Sk20)、Sk10のステップに進む。
つまり、Sk20のステップにおいては、図29に例示すように、自台持玉数(当台獲得玉数)の玉箱表示に加えて、レート個別表示設定が有ればレートの種別毎に、他台の持玉数の玉箱表示が台番号に対応付けて区分けられて個別に表示されるとともに、振分け個別設定があれば、更に、振分けによる持玉数が、単独の玉箱表示にて表示されたカード受付け中画面が生成されるので、各レート毎の持玉数や振分けにて取得した持玉数についても、容易に確認できる。
一方、Sk6のステップにおいて、他台まとめ表示設定が「する」に設定されている場合には、Sk21のステップに進み、Sk5のステップにて特定した他台の持玉数の合算値(レートが異なる場合には、自台のレートの持玉数に換算して合算)を特定(算出)し、該特定した合算値および、Sk3のステップやSk15のステップにて特定した自台持玉数に該当する玉箱表示数および端数を、玉箱表示に設定されている単位玉数に基づいて特定し(Sk22)、該特定した玉箱表示数、端数に基づいて、レートや振分け持玉数の個別表示を有せず、他台の持玉数1の玉箱表示数表示にまとめられているカード受付け画面を生成した後(Sk23)、Sk10のステップに進む。
つまり、Sk23のステップにおいては、自台持玉数(当台獲得玉数)の玉箱表示に加えて、他台にて獲得した持玉数の合算値に該当する玉箱表示を有するカード受付け中画面が生成されるので、自台持玉数(当台獲得玉数)と他台の持玉数とを容易に比較できるようになる。
そして、Sk10のステップにおいては、Sk9、Sk17、Sk20、Sk23の各ステップにて生成されたカード受付け画面を表示部312に表示し、更に、Sk11のステップにおいて、これらカード受付け画面において当台獲得玉数(自台持玉数)として表示された玉数に該当する玉積み表示情報を玉積み表示ユニット401に出力することで、玉積み表示ユニット401の点灯状態が、当台獲得玉数の玉箱表示に合致した点灯状態に更新される。
これら本実施例のカード受付け中画面表示処理が実施されることにより表示部312に表示されるカード受付け中画面を図29(a)〜(c)、図30に例示する。
本実施例では、受付け中のカードがビジターカードである場合には、図29(c)に示すように、カード受付け中画面の上部位置に、カートテーブルに記憶されている1円の持玉数と、4円の持玉数とが数値にて表示されるようになっているとともに、受付け中のカードが会員カードである場合には、図29(a)に示すように、カード受付け中画面上部の位置に、カートテーブルに記憶されている1円の持玉数と、4円の持玉数並びに1円の貯玉数と4円の貯玉数とが数値にて表示されるようになっている。
また、本実施例のカード受付け中画面においては、図29に示すように、自台持玉数である当台獲得玉数の玉箱の表示態様と、他台(振分けを含む)の表示態様とを異なる表示態様、具体的には、表示の大きさを異なる大きさとすることで、自台持玉数と他台持玉数とを容易に区別できるようになっている。
また、レート個別表示が設定されている場合には、4円のレートに該当する持玉数と、1円のレートに該当する持玉数とが、区別されて表示されるとともに、画面上部に表示される1円の持玉数の数値表示と1円の持玉数の玉箱表示とが同一の色にて表示され、4円の持玉数の数値表示と4円の持玉数の玉箱表示とが同一の色にて表示されることで、レートの種別を容易に認識できるようになっている。
図29、図30はいずれも、端数表示設定に「する」が設定されている場合を例示しているが、端数表示設定に「しない」が設定されている場合には、いずれの玉箱表示についても、端数に該当する玉箱表示については、表示されないことになる。
ここで、図29(a)、(b)は、対応するパチンコ機2にて、当該営業日において既に持玉数を獲得している会員が、会員カードを挿入した場合における、設定による表示画面の違いを示す図である。
持玉表示設定として、自台まとめ表示設定に「しない」が設定されている場合には、カードの受付け時には、対応する遊技機における遊技が開始されていないので、当台獲得玉数は「0」であるので、図29(a)に示すように、当台獲得玉数としては「0」が表示され、既に対応するパチンコ機2で獲得した持玉数が存在していても、該持玉数は、他台の持玉数として表示される。また、玉積み表示ユニット401の表示も当台獲得玉数は「0」に対応して点灯はなされない。
一方、持玉表示設定として、自台まとめ表示設定に「する」が設定されている場合には、既に対応するパチンコ機2で獲得した持玉数が、当台獲得玉数として特定されるので、図29(b)に示すように、既に対応するパチンコ機2で獲得した持玉数が当台獲得玉数とされた玉箱表示が実施されるとともに、玉積み表示ユニット401の表示も当台獲得玉数に合致した表示(緑の下段3段点灯、4段目点滅表示)に更新される。
図29(c)は、持玉表示設定において振分け個別表示設定に「する」が設定されており、ビジターカードを受け中のカード受付け中画面の一例である。振分け個別表示設定に「する」が設定されていることで、遊技者が所有する持玉数の内、振分けの持玉数が単独の玉箱表示にて表示される。尚、これら振分けの持玉数の玉箱表示は、他台の玉箱表示の大きさと同じ大きさの玉箱表示にて表示されるものの、他台の玉箱表示とは異なる色、(1円、4円とは個別の色)にて表示される。尚、本実施例では、これら振分け持玉数についても、他の持玉数と同じ表示単位による玉箱表示を実施しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、持玉表示設定画面において、振分け持玉数については、独自に単位表示種別や単位玉数を設定できるようにしても良い。
また、本実施例のカード受付け中画面では、図29(c)に示すように、持玉数の大きさが大きい場合、例えば、5000玉以上である場合には、単位玉数が5000玉とされた玉箱表示が実施されることで、玉箱表示数が多くなって持玉数が把握し難くなることを防止できるようになっている。これら5000玉の玉箱表示を実施する場合には、前述のように、持玉表示設定画面において、単位種別として「ドル箱2」に対する単位玉数に「5000」を設定すれば良い。
尚、図29(c)に示すように、当台獲得玉数が「15276」玉である場合における玉積み表示ユニット401の表示としては、前述した2巡目の青色による表示となり、青の下段3段点灯、4段目点滅表示となる。
次に、これらカード受付け中画面が表示されているときに、玉箱表示を選択入力することで実施される、計数・払出履歴表示処理について、図31に基づき説明する。
本実施例のカード受付け中画面においては、表示された各玉箱表示が選択可能とされていて、例えば、図31(a)に示すように、レート個別表示設定がなされていることで、レート別に玉箱表示がなされている場合において、当台獲得玉数の玉箱表示を遊技者が指触により選択した場合には、表示制御基板329によって、当台獲得玉数の玉箱表示が選択されたことが検知されて、該表示制御基板329から、当台獲得玉数が選択された旨を含む計数・払出履歴操作情報が制御ユニット328に出力される。
この計数・払出履歴操作情報の出力は、上記したSb2〜Sb13の待機状態におけるSb12のステップにて、計数・払出履歴操作有りと判断されてSb30のステップに進み、計数・払出履歴表示処理が実施される。
本実施例の計数・払出履歴表示処理では、まず、持玉表示設定においてレート個別表示設定に「する」が設定されているか否かを判定する。レート個別表示設定に「する」が設定されていない場合には、管理コンピュータ150の計数・払出履歴テーブルにおいて、受付け中の(会員)カードの(会員)カードIDに対応付けて記憶されている全ての履歴の取得を要求する、該受付け中の(会員)カードIDおよび装置IDを含む計数・払出履歴要求を管理コンピュータ150に対して送信する。
この計数・払出履歴要求の受信に応じて管理コンピュータ150は、計数・払出履歴テーブルから、受信した計数・払出履歴要求に含まれる(会員)カードIDに対応付けて記憶されている全ての計数・払出履歴を読み出して、計数・払出履歴要求の送信元のカードユニット3(制御ユニット328)に対して返信する。
この計数・払出履歴の受信に応じて制御ユニット328は、受信した計数・払出履歴を一覧表示する。尚、この際、自台における計数・払出履歴については、他の計数・払出履歴とは異なる表示色で表示することで、他の計数・払出履歴と容易に区別できるようになっている。
一方、持玉表示設定においてレート個別表示設定に「する」が設定されている場合には、当台獲得玉数が該当するレート、つまり、対応するパチンコ機2のレートと同一の計数・払出履歴のみの取得を要求する、該受付け中の(会員)カードIDを含む計数・払出履歴要求を管理コンピュータ150に対して送信する。
この計数・払出履歴要求の受信に応じて管理コンピュータ150は、受信した計数・払出履歴要求の送信元のカードユニット3が対応するパチンコ機のレートをユニット管理テーブルに基づいて特定し、該計数・払出履歴要求に含まれる(会員)カードIDに対応付けて計数・払出履歴テーブルに記憶されている計数・払出履歴の内、該レートと同一の計数・払出履歴のみを読み出して、計数・払出履歴要求の送信元のカードユニット3(制御ユニット328)に対して返信する。
この計数・払出履歴の受信に応じて制御ユニット328は、受信した計数・払出履歴を、図31(b)に示すように、一覧表示する。尚、この際、自台における計数・払出履歴については、他の計数・払出履歴とは異なる表示色で表示することで、他の計数・払出履歴と容易に区別できるようになっている。
また、図31(a)に示すカード受付け中画面において、1円レートの玉箱表示を選択した場合には、表示制御基板329によって、1円レートの玉箱表示が選択されたことが検知されて、該表示制御基板329から、他レートが選択された旨を含む計数・払出履歴操作情報が制御ユニット328に出力される。尚、表示制御基板329には、生成されたカード受付け中画面が該表示制御基板329に出力される際に、制御ユニット328から1円レートの玉箱表示の領域が予め通知されているので、選択入力された範囲が1円レートの玉箱表示の領域であることを認識できるようになっている。
この計数・払出履歴操作情報の出力に応じて実施する計数・払出履歴表示処理において制御ユニット328は、管理コンピュータ150の計数・払出履歴テーブルにおいて、受付け中の(会員)カードの(会員)カードIDに対応付けて記憶されている履歴の内、対応するパチンコ機2のレート以外の他レートの計数・払出履歴の取得を要求する、該受付け中の(会員)カードIDおよび装置IDを含む計数・払出履歴要求を管理コンピュータ150に対して送信する。
この計数・払出履歴要求の受信に応じて管理コンピュータ150は、受信した計数・払出履歴要求の送信元のカードユニット3が対応するパチンコ機のレートをユニット管理テーブルに基づいて特定し、該計数・払出履歴要求に含まれる(会員)カードIDに対応付けて計数・払出履歴テーブルに記憶されている計数・払出履歴の内、該レートと異なるレートの計数・払出履歴のみを読み出して、計数・払出履歴要求の送信元のカードユニット3(制御ユニット328)に対して返信する。
この計数・払出履歴の受信に応じて制御ユニット328は、受信した計数・払出履歴を、図31(c)に示すように、一覧表示する。
このようにすることで、遊技者は、獲得した持玉数についての詳細な変化の履歴である計数・払出履歴を、容易に確認することができる。
尚、計数・払出履歴の表示を終了する場合には、計数・払出履歴の一覧表示画面下方に設けられている「戻る」の選択入力部を選択入力するか、或いは、所定時間が経過することで、図31(a)のカード受付け中画面に戻るようになっている。
また、本実施例の計数・払出履歴表示処理では、レート別の計数・払出履歴のみを可能としているが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、図31(a)において、「025」番台の玉箱表示を選択入力した場合には、該「025」番台の計数・払出履歴のみを、管理コンピュータ150から取得して表示するようにしても良い。
前述したカード受付け処理により残額表示器にプリペイド残額が表示された後、遊技者が貸出ボタンの操作を実施した場合には、該遊技者による貸出ボタンの操作を検知するための貸出ボタンスイッチからの信号が制御ユニット328に出力されることで、制御ユニット328は、Sb2〜Sb13の待機状態におけるSb3のステップにおいて貸出ボタンの操作有りと判断してSb21のステップに進み、貸出処理を実施する。
この貸出処理においては、まず、挿入された会員カード或いはビジターカード(紙幣挿入により発行されたビジターカードを含む)から読み出してRAM328b(カードテーブル)に記憶しているプリペイド残額が、対応するパチンコ機2における貸出レートである4円/玉の払出単位である25球に相当する1度数=100円未満であるか否かを判定し、プリペイド残額が1度数=100円未満である場合には該判定において「Yes」と判定されて、該貸出処理を終了してSb2〜Sb13の待機状態に戻る一方、プリペイド残額が1度数=100円以上である場合には、次のステップに進み、プリペイド残額が本実施例において貸出処理の使用度数として設定されている5度数=500円以上であるか否かを判定する。尚、貸出レートである1円/玉の払出単位である場合には、100球に相当する1度数=100円未満であるか否かを判定し、貸出処理の使用度数として設定されている2度数=200円以上であるか否かを判定する。
プリペイド残額が使用度数である5度数=500円以上である場合には、使用金額玉貸処理を実施する一方、使用度数である5度数=500円未満である場合には、表示金額玉貸処理を実施する。
この使用金額玉貸処理においては、使用度数となる5度数=500円に相当するパチンコ玉数の払出指示、具体的には、1度数である25玉の払出を指示する信号を5回出力して、5度数=500円分に相当する125玉の払出を、対応するパチンコ機2に実施させる。
具体的には、パチンコ機2より出力されるPRDYのHIGH/LOWを判定し、PRDYがHIGHである場合には、所定のエラー処理を実施し、貸与処理を終了する。
また、前記PRDYがLOWである場合には、BRDYをLOWに切替えた後、BRQをLOWとして、パチンコ機2からのEXSのHIGHの検出待ちの状態となり、該EXSのLOWの検出に基づきBRQをHIGHに切替え、EXSのHIGHの検出待ちの状態となる。
次いで、パチンコ機2における1度分の払出が完了され、EXSのHIGHを検出すると、制御ユニット328は、残額表示器に表示されているプリペイド残額と、カードテーブルのプリペイド残額データ並びに受付け中の会員カード或いはビジターカードに記憶されているプリペイド残額データから該1度分に相当する100円を減算更新し、BRQの回数をカウントし、該カウントしたBRQの回数を使用度数である5度数に相当する5回と比較する。
この比較において前記カウントしたBRQの回数が5度数に一致しない場合には、再び前述の1度分の払出処理を実施するようになっており、前記した使用度数との比較においてカウントしたBRQの回数が5度数に一致した場合には、BRDYをHIGHとする。
そして、システムコントローラ100に対して、当該カードユニット3に固有に付与された装置IDと、受付け中の会員カード或いはビジターカードの(会員)カードIDと、使用度数に相当する使用額(500円)とを含む貸出完了通知を送信して、システムコントローラ100の会員カードテーブル或いはビジターカードテーブルにて該(会員)カードIDに対応付けて記憶されているプリペイド残額から該使用額を減算更新させる。
そして、受付け中のカードがビジターカードであるか否かを判定し、ビジターカードでない場合には該貸出処理を終了してSb2〜Sb13の待機状態に戻る一方、ビジターカードを受付け中である場合には、残額表示器に表示されているプリペイド残額(RAM328bのカードテーブルに記憶されているプリペイド残額に同一)が0であるか否かを判定する。
そして、該判定においてプリペイド残額が0でない場合には、該貸出処理を終了してSb2〜Sb13の待機状態に戻る一方、プリペイド残額が0である場合には、更に、カードテーブルの持玉数が存在するか否かを判定する。
持玉数が存在する場合には、Sb2〜Sb13の待機状態に戻る一方、持玉数が存在しない場合には、該プリペイド残額が0となったビジターカードの回収指示をカードリーダライタ327に出力して、カードリーダライタ327の内方側のカード貯留部370に回収するとともに、システムコントローラ100と管理コンピュータ150に対し、該回収したビジターカードのカードIDを含む回収通知を送信することで、システムコントローラ100のビジターカードテーブルの「状況」を「保管中」に更新させるとともに、管理コンピュータ150におけるユニット管理テーブルの当該カードユニット3のデータを更新させた後、カードテーブルをリセットして、Sb2〜Sb13の待機状態に戻る。
一方、表示金額玉貸処理においては、残額表示器に表示されているプリペイド残額(RAM328bのカードテーブルに記憶されているプリペイド残額に同一)を1度数に相当する100円で除した度数分の払出指示、例えば、プリペイド残額が400円であれば、1度数である25玉の払出を指示する信号を4回出力して、400円分に相当する4度数=100玉の払出を、上述した使用度数の払出の場合と同様にして対応するパチンコ機2に実施させるとともに、残額表示器に表示されているプリペイド残額と、カードテーブルのプリペイド残額データ並びに受付け中の会員カード或いはビジターカードに記憶されているプリペイド残額データをパチンコ玉の玉貸に使用した4度数分に相当する400円が減算更新された金額、つまり「0」に更新する。
そして、システムコントローラ100に対して、当該カードユニット3に固有に付与された装置IDと、受付け中の会員カード或いはビジターカードの(会員)カードIDと、使用金額である400円とを含む貸出完了通知を送信して、システムコントローラ100にて(会員)カードIDに対応付けて会員カードテーブル或いはビジターカードテーブルに記憶されているプリペイド残額から使用額である400円を減算更新させる。
そして、前述した使用度数の場合と同様に、受付け中のカードがビジターカードであってプリペイド残額が0であるか否かを判定し(この場合においては、必ず0であると判定される)、ビジターカードであってプリペイド残額が0である場合には、更に、持玉数が存在しないことを条件にビジターカードを回収した後、該貸出処理を終了してSb2〜Sb13の待機状態に戻る。
また、前述したSb2〜Sb13の待機状態において、遊技者が紙幣挿入口302から現金(紙幣)を投入した場合には、該現金(紙幣)の投入に伴う貨幣識別情報が紙幣識別ユニット321から制御ユニット328に出力されることで、制御ユニット328は、Sb4のステップにおいて現金の受付け有りと判断してSb22のステップに進み、発行・入金処理を実施する。
この発行・入金処理においては、まず、入力された貨幣識別情報から投入された貨幣の投入金額を特定するとともに、カードリーダライタ327に受付け中の会員カード或いはビジターカードが存在するか否かを判定する。
そして、受付け中の会員カード或いはビジターカードが存在しないとの判定の場合に制御ユニット328は、カード貯留部370に収納されているビジターカードをカードスロット392上の所定の読み取り位置に移動させて、当該ビジターカードのカードIDを読み出し、該読み出したカードIDと、投入金額と、当該カードユニット3の装置IDとを含む発行要求をシステムコントローラ100に送信する。
この発行要求の受信に応じてシステムコントローラ100は、受信した発行要求に含まれるカードIDが、ビジターカードテーブルに存在するか否かを判定し、存在する場合には、該カードIDに対応するビジターカードテーブルの「状況」を「利用中」に更新し、RTC104から出力されるその時点の日時を最新発行日時に格納するとともに、受信した投入金額を「残存金額」にプリペイド残額として格納して、「発行許諾」を該発行要求の送信元のカードユニット3に対して返信する。尚、受信したカードIDが、ビジターカードテーブルに存在しない場合には、「発行不可」が返信される。
また、「発行許諾」の送信に伴いシステムコントローラ100は、管理コンピュータ150に対して、格納した最新発行日時と受信した発行要求に含まれるカードIDと装置IDとを含む発行通知を管理コンピュータ150に通知することで、管理コンピュータ150は、受信した発行通知に含まれるカードIDに対応するビジター貯蓄管理テーブルの最新発行日時に、該受信した発行通知に含まれる最新発行日時を格納するとともに、受信した発行通知に含まれる装置IDに対応するユニット管理テーブルの「状況」を「受付け中」に更新するとともに、「受付ID」に当該受信したカードIDを格納してユニット管理テーブルを更新する。
上記した「発行許諾」の受信に応じてカードユニット3(制御ユニット328)は、カードスロット392に移動させたビジターカードに、投入金額に相当するプリペイド残額を書き込み記憶するとともに、カードテーブルに、該ビジターカードのカードIDと投入金額に相当するプリペイド残額とを記憶、並びに残額表示器に該プリペイド残額を表示した後、該発行・入金処理を終了してSb2〜Sb13の待機状態に戻る。
尚、システムコントローラ100から「発行不可」を受信した場合、並びに、カード貯留部370にビジターカードが収納されていない場合には、紙幣挿入口302から投入された現金(紙幣)を返却するとともに、多機能ランプ301を所定のエラー報知態様にて点灯させるエラー報知処理を、該エラー状態が解消されるまで実施することで、エラーの発生を報知する。
一方、現金(紙幣)の投入時においてカードスロット392に受付け中の会員カード或いはビジターカードが存在する場合には、上記にて特定した投入金額を、受付け中の会員カード或いはビジターカード並びにカードテーブルに記憶されているプリペイド残額データから特定されるプリペイド残額に加算して、これら各プリペイド残額データを加算後の新たなプリペイド残額を特定可能なプリペイド残額データに更新した後、該入金金額(投入金額に同じ)と当該カードユニット3の装置IDと、受付け中の会員カード或いはビジターカードの(会員)カードIDとを含むカード入金通知をシステムコントローラ100に送信して、該システムコントローラ100の会員カードテーブル或いはビジターカードテーブルにおいて該(会員)カードIDに対応して記憶されているプリペイド残額に該入金金額を加算更新させる。
そして、残額表示器に表示されているプリペイド残額を、加算更新後の新たな金額に更新表示して、該入金処理を終了してSb2〜Sb13の待機状態に戻る。
また、前述したSb2〜Sb13の待機状態において、遊技者が返却ボタンの操作を実施した場合には、遊技者による返却ボタンの操作を検知するための返却ボタンスイッチからの信号が制御ユニット328に入力されることで、制御ユニット328は、Sb5において返却ボタンの操作有りと判断してSb23に進み、返却処理を実施する。
この返却処理においては、まず、カードリーダライタ327に受付け中の会員カード或いはビジターカードが存在するか否かを判定し、存在しない場合には、さらに、カードテーブルに持玉数が存在するか否かを判定する。持玉数も存在しない場合には、当該操作を無効とする。一方、受付け中の会員カード或いはビジターカードが存在する場合には、払出ボタン311等の各操作ボタンの操作を無効とするとともに、計数・端数払出ユニット340に対して計数禁止指示を出力して、新たな計数を禁止する。
この計数禁止指示の出力によって計数・端数払出ユニット340においては、計数操作部355の操作が無効とされることにより、流入口シャッタ352の開放が禁止されることで、新たなパチンコ玉の計数が禁止される。
そして制御ユニット328は、管理コンピュータ150に対して当該カードユニット3の装置IDと返却するカードのカードIDとカードテーブルに記憶されている各レートの持玉数と貯玉数(会員のみ)を含む返却通知を送信する。
この返却通知の受信に応じて管理コンピュータ150は、会員貯蓄管理テーブルまたはビジター貯蓄管理テーブルにおいて、受信した返却通知に含まれる(会員)カードIDに対応して記憶されている各レートの持玉数並びに貯玉数(会員のみ)を、受信した返却通知に含まれる各レートの持玉数並びに貯玉数に更新するとともに、ユニット管理テーブルにおいて受信した装置IDに対応する「状況」を「待機中」に変更し、「受付けID」に格納されているカードIDを削除して、該返却通知の送信元のカードユニット3に対して更新完了通知を送信する。
この更新完了通知の受信に応じてカードユニット3(制御ユニット328)は、受付け中のカードがビジターカードであるか否かを判定し、ビジターカードである場合には、該ビジターカードに、カードテーブルの各レートの持玉数を記録した後、排出指示をカードリーダライタ327に出力して受付け中のビジターカードまたは会員カードをカード挿入口309から排出させ、カードテーブルをリセットし、表示部312におけるカード受付け中画面の表示を終了し、玉積み表示ユニット401に対して表示終了を出力して点灯表示を終了させるとともに、払出ボタン311等の各操作ボタンの操作無効と計数禁止とを解除してSb2〜Sb13の待機状態に戻る。
尚、これらカード返却に際して制御ユニット328は、前回カードID消去タイマをスタートさせるとともに、返却するカードの(会員)カードIDを前回のカードIDとして、EEPROM328cの所定のアドレス領域に記憶することで、該前回カードID消去タイマがタイマアップする間、返却されたカードの(会員)カードIDが記憶されるようになっている。
尚、返却するカードが会員カードである場合に制御ユニット328は、会員遊技情報テーブルに記憶されている会員遊技情報データを含む返却通知を送信して該会員遊技情報テーブルをリセットすることで、該会員遊技情報データが会員別遊技履歴テーブルに登録される。
一方、受付け中の会員カード或いはビジターカードが存在せず、且つ、カードテーブルに持玉数が存在する場合には、各操作ボタンの操作を無効とするとともに、計数・端数払出ユニット340に対して計数禁止指示を出力して、新たな計数を禁止した後、カードリーダライタ327の内方側のカード貯留部370に貯留されているビジターカードを、所定の読み取り位置に移動して、該ビジターカードのカードIDを読み出し、前述した発行・入金処理と同様に、システムコントローラ100に対して該読み出したカードIDを含む発行要求が送信されることで、該ビジターカードの「残存金額」が「0」とされる。
そして、該読み出したカードIDと、当該カードユニット3の装置IDと、カードテーブルに記憶されている各レートの持玉数とを含む発行返却通知を送信する。
この発行返却通知の受信に応じて管理コンピュータ150は、ビジター貯蓄管理テーブルにおいて、受信した返却通知に含まれるカードIDに対応して記憶されている各レートの持玉数を、受信した発行返却通知に含まれる各レートの持玉数に更新するとともに、最新発行日時をその時点の日時に更新する。更に、計数・払出履歴テーブルに、発行返却通知に含まれるカードIDを新たに追加登録するとともに、該追加登録したカードIDに対応するデータとして、発行返却通知に含まれる持玉数、レート、装置IDに対応してユニット管理テーブルに記憶されている台番号を格納し、種別(計数)を、時刻には、その時点の時刻を格納した後、該発行返却通知の送信元のカードユニット3に対して更新完了通知を送信する。
この更新完了通知の受信に応じてカードユニット3(制御ユニット328)は、新たに発行するビジターカードに、カードテーブルの各レートの持玉数を記録した後、排出指示をカードリーダライタ327に出力して受付け中のビジターカードをカード挿入口309から排出して発行させ、カードテーブルをリセットし、表示部312におけるカード受付け中画面の表示を終了し、玉積み表示ユニット401に対して表示終了を出力して点灯表示を終了させるとともに、払出ボタン311等の各操作ボタンの操作無効と計数禁止とを解除してSb2〜Sb13の待機状態に戻る。
つまり、前述した発行・入金処理にて、カードの受付けが無い場合において現金が受付けられた場合にカード貯留部370から使用されたビジターカードや、前述した計数情報処理にて、カードの受付けが無い場合において計数された場合にカード貯留部370から使用されたビジターカードは、該返却処理においてカード挿入口309から排出されることによって、遊技者に対して発行されることになる。すなわち、計数情報処理においては、ビジターカードの持玉数が、計数が実施される毎にほぼリアルタイムにて管理コンピュータ150に管理されているが、ビジターカードには、該持玉数の持玉数データが書き込まれておらず、これら持玉数の整合性が保たれていないので、該持玉数を他のカードユニット3において使用できないので発行に該当せず、管理コンピュータ150にて管理されている当該ビジターカードの持玉数と同一となる持玉数データが、返却処理においてビジターカードに書き込まれることで、持玉数の整合性が確保されることにより、該ビジターカードの持玉数を他のカードユニット3において使用できるようになるので、該返却処理おけるビジターカードの排出が発行に該当することになる。
また、前述したSb2〜Sb13の待機状態において、遊技者が再プレイボタン319の操作を実施した場合には、該再プレイボタン319の操作を検知した表示制御基板329から再プレイ操作情報が制御ユニット328に入力されることで、制御ユニット328は、Sb6において再プレイボタン319の操作有りと判断してSb24に進み、再プレイ処理を実施する。
この再プレイ処理においては、まず、対応するパチンコ機2におけるレートの持玉数が「0」であるか否かを判定し、持玉数が「0」でない場合には、該操作を無効とするとともに、「持玉数が有りますので、払出ボタンを操作して下さい。」のメッセージを表示部312に表示した後、Sb2〜Sb13の待機状態に戻る一方、持玉数が「0」である場合には、更に、RAM328b内に記憶されている暗証番号の照合済みの有無を示す照合済みフラグが、照合済みを示す「1」であるか否かを判定し、「1」でない場合(照合済みでない場合)には、暗証番号の受付け処理を実施する。
このように、本実施例では、当日において会員遊技者が獲得した持玉数は、貯玉数と異なり、手数料を必要とせずに払出しが実施されることから、これら手数料がかからない持玉数が存在する場合において再プレイ操作を無効とすることで、手数料がかからない持玉数が存在するにもかかわらず、手数料のかかる貯玉数が使用されてしまうことによる会員遊技者の不利益の発生を解消することができるようになっている。
本実施例の暗証番号の受付け処理においては、まず、テンキーを含む暗証番号の受付け画面並びに暗証番号の入力を促すアナウンス表示を表示部312に表示して、暗証番号の受付けを行う。
そして、受付けた暗証番号とカードテーブルに格納している暗証番号とを比較し、双方が一致した場合において、RAM328b内の所定領域の照合済みフラグを、照合済みを示す「1」に更新するとともに、カードテーブルに格納している貯玉数が所定の再プレイ単位玉数(135玉)以上であることを条件に、再プレイ玉貸処理を実施する。
一方、照合済みを示す「1」である場合には、さらに、LED320aが点灯状態であるか否か、つまり、貯玉数が所定の再プレイ単位玉数以上であるか否かを判定し、LED320aが点灯状態である場合には、カードテーブルに記憶されている貯玉数から、再プレイ単位数である135玉を減算更新し、再プレイ表示部320(LED320a)を消灯した後、再プレイ玉貸処理を実施する。この本実施例の再プレイ玉貸処理においては、再プレイ単位数(135玉)に対応するパチンコ玉数、具体的には、再プレイ単位数(135玉)から手数料10玉を除いた125玉のパチンコ玉の払出しを、上述した貸出処理の場合と同様に、対応するパチンコ機2における払出単位である25玉の払出を指示する信号を5回出力することでパチンコ機2に実施させる。
尚、再プレイ単位玉数の減算更新後の貯玉数が、再プレイ単位玉数以上である場合には、再プレイ玉貸処理の終了後において、再度、再プレイ表示部320(LED320a)が点灯状態とされる。
そして、管理コンピュータ150に対して、カードテーブルに記憶されている会員カードID並びに会員IDと、貯玉数から減算した再プレイ単位数(135玉)と、レート種別を含む再プレイ完了通知を送信した後、該再プレイ処理を終了してSb2〜Sb13の待機状態に戻る。
尚、再プレイ完了通知を受信した管理コンピュータ150は、会員貯蓄管理テーブルにおいて、該再プレイ完了通知に含まれる会員カードID並びに会員IDに対応付けて記憶されている、受信したレート種別に対応する貯玉数から再プレイ単位数(135玉)を減算更新する。
また、前述したSb2〜Sb13の待機状態において、払出ボタン311を操作した場合には、払出ボタンスイッチ311’からの操作信号が制御ユニット328に入力されることで、制御ユニット328は、Sb7において払出ボタン311の操作有りと判断してSb25に進み、図33に示す払出処理を実施する。尚、払出操作が無効とされている場合には、Sb25に進むことなく、Sb2〜Sb13の待機状態を継続する。
本実施例の払出処理においては、まず、図33に示すように、カードテーブルの対応するパチンコ機2のレート(例えば4円)に該当する持玉数が存在するか否かを判定する(Sh1)。
このSh1のステップにおける判定において、対応するパチンコ機2のレートの持玉数が存在しない場合には、Sh6のステップに進んで、表示部312に、例えば、「持玉数がありません。」のエラーメッセージを表示して、持玉数が存在しないことを遊技者に報知した後、該払出処理を終了してSb2〜Sb13の待機状態に戻る。尚、本実施例では、対応するパチンコ機2のレートと同一のレートの持玉数のみを払出しに使用できるようにしているが、本発明はこれに限定されるものではなく、対応するパチンコ機2のレートと異なるレートの持玉数も、払出しに使用できるようにしても良い。
一方、持玉数が存在する場合にはSh2のステップに進み、持玉数が、予め設定されている所定の払出設定数である4度数に相当する100玉以上であるか否かを判定する。
該判定において100玉以上である場合には、Sh8に進み、払出設定数払出処理を実施する。
具体的に、該払出設定数払出処理においては、前述した使用度数貸出処理の場合と同じく、パチンコ機2より出力されるPRDYのHIGH/LOWを判定し、PRDYがLOWであることを条件に、BRDYをLOWに切替えた後、BRQをLOWとして、パチンコ機2からのEXSのHIGHの検出待ちの状態となり、該EXSのLOWの検出に基づきBRQをHIGHに切替えることにより、1払出単位である1度数に相当する25玉のパチンコ玉の払出しを実施させ、EXSのHIGHの検出待ちの状態となる。
次いで、パチンコ機2における1払出単位の払出が完了され、EXSのHIGHを検出すると、制御ユニット328は、BRQの回数をカウントし、該カウントしたBRQの回数を払出設定数である4度数に相当する4回と比較する。
この比較において前記カウントしたBRQの回数が5度数に一致しない場合には、再び前述の1度分の払出処理を実施するようになっており、前記した比較においてカウントしたBRQの回数が払出設定数である4度数に一致した場合には、BRDYをHIGHとする。
そして、制御ユニット328は、カードテーブルの対応するパチンコ機2のレートの持玉数(受付け中のカードがビジターカードである場合には、該受付け中のビジターカードにおける対応するパチンコ機2のレートの持玉数)とから100玉の玉数を減算更新するとともに、持玉数内訳テーブルの最上位である内訳データの持玉数から100玉の玉数を減算更新する。尚、最上位の内訳データの持玉数が100玉に満たない場合には、不足分を順次、下位の内訳データの持玉数から減算して持玉数内訳テーブルを更新する。
そして、管理コンピュータ150に対して、当該カードユニット3に固有に付与された装置IDと、受付け中の会員カード或いはビジターカードの(会員)カードIDと、払出した玉数(100玉)と、レート種別を含む払出完了通知を送信して、管理コンピュータ150の会員貯蓄管理テーブル或いはビジター貯蓄管理テーブルにて該(会員)カードIDに対応付けて記憶されている、対応するパチンコ機2のレート種別の持玉数、並びに持玉種別テーブルにおいて該(会員)カードIDに対応付けて記憶されている持玉数の内、上述した優先順位の高い持玉数から払出した玉数(100玉)を減算更新させるとともに、該払出しの履歴を計数・払出履歴テーブルに記憶させた後、Sh19のステップに進んで、カード受付け中画面を更新する。
このカード受付け中画面の更新処理においては、更新後の持玉数内訳テーブルのデータに基づいて、前述したカード受付け中画面表示処理と同じくカード受付け中画面を生成し、該生成したカード受付け中画面を表示部312に表示してカード受付け中画面を更新することで、例えば、払出し前の当台獲得玉数から払出された100玉の持玉数が減算された状態のカード受付け中画面が表示される。
尚、この受付け中画面の更新処理に伴い、当台獲得玉数に変化(減少)がある場合には、変化(減少)後の当台獲得玉数が該当する玉積み表示情報が玉積み表示ユニット401に出力されることで、玉積み表示ユニット401の点灯状態も更新される。
次いで、Sh20のカード回収判定処理に進む。このカード回収判定処理においては、受付け中のカードが、減算更新後の持玉数が「0」であるビジターカードであるか否かを判定し、持玉数が「0」であるビジターカードである場合には、さらに、プリペイド残額も「0」であることを条件に、前述の貸出処理におけるプリペイド残額が「0」である場合と同じく、当該ビジターカードを回収した後、該払出処理を終了してSb2〜Sb13の待機状態に戻る。
一方、Sh2のステップにおける判定結果が、払出設定数以上でないとの判定結果である場合には、Sh3のステップに進んで、持玉数が対応するパチンコ機2における払出単位数である25玉以上であるか否かを判定する。
該判定において25玉以上でないと判定された場合、例えば、持玉数が20玉である場合には、Sh4のステップに進んで、貯留玉数データから特定される貯留部338に貯留されているパチンコ玉の玉数(残数)が、該持玉数である20玉以上であるか否か、つまり、持玉数である20玉の払出しが可能であるか否かを判定する。
該判定において、貯留部338に貯留されているパチンコ玉の玉数(残数)が、該持玉数である20玉以上でないと判定した場合、つまり、20玉のパチンコ玉の払出しが不能である場合には、Sh7のステップに進んで、表示部312に、「玉不足のため払出しができません。係員を呼んで下さい。」のメッセージを表示するとともに、多機能ランプ301の点灯状態を、貯玉残数エラーが発生したことを報知する所定の点灯態様にて点灯させる貯玉残数エラー報知処理を実施する。
この報知により貯留部338に貯留されているパチンコ玉の玉数(残数)が少ないことを把握した係員は、前述したように、リモコンを用いて、加算留保モードに移行して玉貯留部338にパチンコ玉を補充することで、貯留部338からのパチンコ玉の払出しが可能とされる。
一方、Sh4のステップにおける判定において、貯留部338に貯留されているパチンコ玉の玉数(残数)が、該持玉数である20玉以上であると判定した場合にはSh5のステップに進んで、該持玉数である20玉の払出玉数を含む端数払出要求を計数・端数払出ユニット340に対して送信する。
この端数払出要求の受信に応じて計数・端数払出ユニット340は、流路切替ソレノイド358によって流路を返却通路335へ切替えるとともに、該受信した端数払出要求に含まれる払出玉数(端数)である20の検出信号が出センサ354から入力されてくるまで払出モータ353を作動させることにより、該払出玉数(端数)である20個のパチンコ玉が、排出流路337上の分流口336から返却通路335に流入して、返却貯留部342に返却されて貯留されることで、遊技者は、これら払出しされた20玉のパチンコ玉を該返却貯留部342から取り出すことができる。
そして、端数払出要求に基づく20玉のパチンコ玉の払出しが完了した段階において計数・端数払出ユニット340の制御部350は、制御ユニット328に対して端数払出完了通知を送信する。
この端数払出完了通知の受信に応じて制御ユニット328は、カードテーブルの対応するパチンコ機2におけるレートの持玉数(受付け中のカードがビジターカードである場合には、該受付け中のビジターカードの当該レートの持玉数)とから、払出した玉数を減算更新する。これにより、持玉数は「0」となる。尚、これら払出した持玉数の減算は、上述した通常の払出しの場合と同じく、持玉数内訳テーブルの上位の内訳データの持玉数からも実施される。
そして、管理コンピュータ150に対して、当該カードユニット3に固有に付与された装置IDと、受付け中の会員カード或いはビジターカードの(会員)カードIDと、返却した払出玉数(20玉)と、レート種別を含む払出完了通知を送信して、管理コンピュータ150の会員貯蓄管理テーブル或いはビジター貯蓄管理テーブルにて該(会員)カードIDに対応付けて記憶されている、対応するパチンコ機2のレート種別の持玉数、並びに持玉種別テーブルにおいて該(会員)カードIDに対応付けて記憶されている持玉数の内、上述した優先順位の高い持玉数から返却した払出玉数(20玉)を減算更新させるとともに、該払出しの履歴を計数・払出履歴テーブルに記憶させた後、上述したSh19のカード受付け中画面の更新処理並びにSh20のカード回収判定処理を実施した後、該払出処理を終了してSb2〜Sb13の待機状態に戻る。
尚、これら払出完了通知を受信した際に管理コンピュータ150は、該払出完了通知に基づいて、貯留・払出履歴テーブルにおいて、該装置IDに対応する貯留・払出履歴として、「払出」の種別と該払出玉数(20玉)とを含む貯留・払出履歴が登録される。
つまり、持玉数が払出単位である1度数に対応する25玉未満の端数である場合には、遊技者が払出ボタン311を操作することにより、該端数のパチンコ玉が計数・端数払出ユニット340内の貯留部338に貯留されているパチンコ玉から払出されることで遊技者に返却されるようになっている。
一方、Sh3における判定において、持玉数が25玉以上であると判定された場合には、Sh9のステップに進んで、該持玉数の範囲において払出が可能な最大払出単位と払出単位未満の端数とを特定した後、Sh10のステップに進むことで、該特定した最大払出単位の玉数を対応するパチンコ機2から払出させるとともに、上述したSh4とSh5のステップを実施することで、特定した端数のパチンコ玉が計数・端数払出ユニット340において返却貯留部342に払出される。
具体的に、例えば、持玉数が90玉である場合であれば、Sh9のステップにおいては、持玉数である90玉を払出単位である25玉で除した値の整数値である3を最大払出単位に相当する払出度数として特定するとともに、該払出単位である25玉で除した値の余りとなる払出単位未満の15玉を端数として特定する。
そして、Sh10において、パチンコ機2より出力されるPRDYのHIGH/LOWを判定し、PRDYがLOWであることを条件に、BRDYをLOWに切替えた後、BRQをLOWとして、パチンコ機2からのEXSのHIGHの検出待ち状態となり、該EXSのLOWの検出に基づきBRQをHIGHに切替えることにより、1払出単位である1度数に相当する25玉のパチンコ玉の払出しを実施させ、EXSのHIGHの検出待ち状態となる。
次いで、パチンコ機2における1払出単位の払出しが完了され、EXSのHIGHを検出すると、制御ユニット328は、BRQの回数をカウントし、該カウントしたBRQの回数を、Sh8のステップにて特定した払出度数である3度数に相当する3回と比較する。
この比較において前記カウントしたBRQの回数が3度数に一致しない場合には、再び前述の1度分の払出処理を実施する一方、前記した比較においてカウントしたBRQの回数が払出設定数である3度数に一致した場合には、BRDYをHIGHとする。
そして、これら払出単位の払出しの後、Sh4とSh5のステップを実施することで、残りの端数である15玉のパチンコ玉が、上述したように、計数・端数払出ユニット340において返却貯留部342に払出される。
そして、制御ユニット328は、カードテーブルの対応するパチンコ機2のレートの持玉数(受付け中のカードがビジターカードである場合には、該受付け中のビジターカードにおける対応するパチンコ機2のレートの持玉数)とから、払出した90玉を減算更新するとともに、持玉数内訳テーブルの最上位(最上位の持玉数が不足する場合は次順位)である内訳データの持玉数から75玉の玉数を減算更新する。
そして、管理コンピュータ150に対して、当該カードユニット3に固有に付与された装置IDと、受付け中の会員カード或いはビジターカードの(会員)カードIDと、払出した玉数(75玉)と、レート種別を含む払出完了通知を送信して、管理コンピュータ150の会員貯蓄管理テーブル或いはビジター貯蓄管理テーブルにて該(会員)カードIDに対応付けて記憶されている、対応するパチンコ機2のレート種別の持玉数、並びに持玉種別テーブルにおいて該(会員)カードIDに対応付けて記憶されている持玉数の内、上述した優先順位の高い持玉数から払出した玉数(90玉)を減算更新させるとともに、該払出しの履歴を計数・払出履歴テーブルに記憶させた後、上述したSh19のカード受付け中画面の更新処理並びにSh20のカード回収判定処理を実施して、該払出処理を終了してSb2〜Sb13の待機状態に戻る。
つまり、持玉数が、払出単位である1度数に相当する25玉以上であって、払出設定数に対応する100玉未満であり、端数が存在する場合には、これら端数の払出すために、個別に払出ボタン311を操作することなく、該端数のパチンコ玉が計数・端数払出ユニット340内の貯留部338に貯留されているパチンコ玉から払出されることで遊技者に返却されるようになっている。尚、これら端数の払出しが実施された場合にも、前述したように、該端数の払出玉数を含む払出完了通知が管理コンピュータ150に送信されることにより、該払出完了通知に基づいて、貯留・払出履歴テーブルにおいて、該装置IDに対応する貯留・払出履歴として、「払出」の種別と該払出玉数(10玉)とを含む貯留・払出履歴が登録される。
また、遊技者が所用で離席したい場合には、係員を呼んで、該係員が所持するリモコンにおいて離席操作を実施してもらい、離席モードに移行させることが必要となる。
このリモコンにおいて離席操作があった場合には、該リモコンから離席操作に応じた所定の赤外線信号が出力されることで、該赤外線信号がIR受光ユニット315にて離席操作を特定可能な所定の電気信号に変換されて表示制御基板329に出力されることで、表示制御基板329から制御ユニット328に対し、離席操作があった旨の離席操作情報が出力される。
この離席操作情報の出力は、前述したSb2〜Sb13の待機状態におけるSb8において検知されることで離席操作有りと判断され、Sb26に進んで離席処理を実施する。
この離席処理において制御ユニット328は、まず、全ての操作を無効とするとともに、計数・端数払出ユニット340(制御部350)に対して計数禁止指示を出力して、新たなパチンコ玉の計数を禁止する。
そして制御ユニット328は、カードリーダライタ327に受付け中の(会員)カードID並びに会員ID(会員カードのみ)と持玉数とを、長い電源遮断等によりRAM328bのカードデータが消失しても、これらの(会員)カードID並びに会員IDの記憶が残るように、EEPROM328cの所定記憶領域に記憶した後、排出指示をカードリーダライタ327に出力して受付け中の会員カード或いはビジターカードをカード挿入口309から排出させ、表示部312に「離席中」の表示と経過時間(所定の離席時間の残り時間)の表示を開始するとともに、カード挿入可能化指示をカードリーダライタ327に出力することにより、該排出に伴って、シャッタ用ソレノイド399によりカード挿入口309のシャッタが没状態とされることで、カード挿入口309からのカード挿入のみを許可する離席モードに移行する。
尚、本実施例では、前述したように、制御ユニット328のRAM328bは、電池によりバックアップされているため、(会員)カードID並びに会員ID(会員のみ)を離席モードの解消対象とするカードの情報として、RAM328b内の所定領域に改めて記憶しても良いし、或いは、本実施例のように、会員カード或いはビジターカードの受付け時においてカードテーブルに(会員)カードID並びに会員ID(会員カードのみ)が既に記憶されている場合には、これら新たな(会員)カードID並びに会員IDの記憶の実施を省略して、該カードテーブルに既に記憶されている(会員)カードID並びに会員ID(会員カードのみ)を利用するようにしても良い。
遊技者は、カード挿入口309から排出された会員カード或いはビジターカードを持参して離席すれば良い。
尚、上述した離席モードへの移行に際して制御ユニット328は、装置IDと排出したカードの(会員)カードIDとを含む離席通知をシステムコントローラ100並びに管理コンピュータ150に送信することで、これら(会員)カードIDが離席カードとして登録されることにより、これら排出したカードが他のカードユニット3や振分け装置5や景品交換用POS端末170において受付けられても、該カードの使用が不可とされて返却されるようになっている。
そして、遊技者が所用を終えて遊技を再開する場合には、離席時に排出された会員カードまたはビジターカードをカード挿入口309に挿入すれば良く、該会員カードまたはビジターカードの挿入があった場合に制御ユニット328は、挿入された会員カードまたはビジターカードから(会員)カードID並びに会員ID(会員カードのみ)を読み出して、EEPROM328cの所定記憶領域に記憶した(会員)カードID並びに会員ID(会員カードのみ)と一致するか否かを判定する。
(会員)カードID並びに会員ID(会員カードのみ)が一致しない場合には、挿入された該会員カードまたはビジターカードを排出して離席モードを継続する一方、(会員)カードID並びに会員ID(会員カードのみ)が一致した場合には、EEPROM328cの所定記憶領域に記憶した(会員)カードID並びに会員ID(会員カードのみ)を消去するとともに、該離席モードの移行において実施した操作の禁止と計数禁止とを解除することで、離席モードから通常モードに移行して、Sb2〜Sb13の待機状態に戻る。
尚、離席した遊技者が所定の離席時間を経過しても戻らない場合等においては、離席モードを強制的に解除することができるようになっており、このように、離席モードの強制解除を行う場合において係員は、所持しているリモコンに設けられている強制解除ボタンを操作すれば良く、該強制解除ボタンの操作により、該リモコンから強制解除ボタンの操作(強制解除操作)に応じた所定の赤外線信号が出力されることで、該赤外線信号がIR受光ユニット315にて該強制解除操作を特定可能な所定の電気信号に変換されて表示制御基板329に出力されることで、表示制御基板329から制御ユニット328に対し、強制解除操作があった旨の強制解除操作情報が出力される。
これら離席モード中において該強制解除操作情報の入力があった場合において制御ユニット328は、EEPROM328cの所定記憶領域に記憶した(会員)カードID並びに会員ID(会員カードのみ)と持玉数のデータを、強制解除履歴データとしてEEPROM328cの他の所定領域に記憶した後、該データを消去するとともに、カードテーブル並びに持玉数内訳テーブルをリセットする。
そして、離席モードの移行において実施した操作の禁止と計数禁止を解除することで、離席モードから通常モードに移行して、Sb2〜Sb13の待機状態に戻り、新たな会員カード或いはビジターカード並びに紙幣の受付けが可能とされる。
また、強制解除履歴データは、システムコントローラ100並びに管理コンピュータ150からの送信要求に応じて、或いは営業終了時の締め処理においてシステムコントローラ100並びに管理コンピュータ150の双方に送信され、該システムコントローラ100並びに管理コンピュータ150にて記憶・管理されることで、離席者によるクレームがあった場合でも、これらシステムコントローラ100或いは管理コンピュータ150に記憶・管理されている強制解除履歴データにより、システムコントローラ100或いは管理コンピュータ150のいずれかに障害が発生しても、当該離席者が所有する持玉数を確実に保証することができるようになっている。
また、前述したSb2〜Sb13の待機状態において、遊技者が表示部312に表示されている図5に示すメインメニュー中の「振分け」メニューを選択入力した場合には、該「振分け」メニューの選択入力を検知した表示制御基板329から振分け操作情報が制御ユニット328に入力されることで、制御ユニット328は、Sb9において振分け操作有りと判断してSb27に進み、図34〜図37に示す振分け処理を実施する。
尚、本実施例では、同一のレートの持玉数または貯玉数からのみ同一のレートの持玉数または貯玉数への振分けのみを実施可能とされているので、以下の説明においては、レートの記述を省略しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、異なるレートの持玉数または貯玉数への振分けを可能としても良い。但し、この場合には、高いレートから低いレートへの振分けについては可能とし、低いレートから高いレートへの振分けについては不可とするようにして、低いレートの遊技で持玉数を獲得しておき、その後に高いレートでの遊技で大当りを狙う等の遊技がなされてしまうことがないようにすることが好ましい。
まず、本実施例の振分け処理において制御ユニット328は、はじめに、持玉数が変化しないように、払出ボタン311の操作を無効とするとともに、計数・端数払出ユニット340に対して計数禁止指示を出力して新たなパチンコ玉の計数を禁止する(S1)。
そして、EEPROM328cに記憶されている、図24の振分け設定画面における設定内容を特定可能な振分け設定情報に基づいて、貯玉数からの直接振分けの許諾が設定されているか否かを判定する(S2)。
該判定において直接振分けの許諾が設定されていない場合には、図35のMに進む一方、直接振分けの許諾が設定されている場合にはS3のステップに進んで、会員カードを受付け中であるか否かを判定する。
該判定において会員カードを受付け中でない場合には図35のMに進む一方、会員カードを受付け中である場合には、S4のステップに進み、図41(a)に示す振分け対象選択受付け画面を表示部312に表示して、振分けに使用する対象を、貯玉数或いは持玉数のいずれとするかの選択を受付ける振分け対象選択受付け処理を実施する。
この振分け対象選択受付け画面は、図41(a)に示すように、「振分けに使用する対象を選択して下さい。」のメッセージを含むとともに、振分けに使用する対象を貯玉数とする際に選択される「貯玉(当日前所有玉数)から振分け」の選択入力部と、振分けに使用する対象を持玉数とする際に選択される「持玉数(本日所有玉数)から振分け」の選択入力部とが設けられており、遊技者は、振分けに使用したい方の選択入力部を選択入力すれば良い。
そして、S5のステップに進んで、S4の振分け対象選択受付け処理において貯玉が選択されたか否かを判定し、貯玉が選択されていない場合、つまり、振分け対象選択受付け画面における「持玉数(本日所有玉数)から振分け」の選択入力部が選択入力された場合には、図35のMに進む一方、貯玉が選択された場合、つまり、振分け対象選択受付け画面における「貯玉(当日前所有玉数)から振分け」の選択入力部が選択入力された場合にはS6のステップに進み、カードテーブルの持玉数が存在するか否かを判定する。
該判定において、持玉数が存在しない場合には、図36のBに進んで、Sf30〜Sf41のステップから成る処理を実施することにより、貯玉数からの振分けが実施される一方、持玉数が存在する場合には、S7のステップに進んで、図41(b)に示す選択確認画面を表示部312に表示して、持玉数が存在することを報知するとともに、振分けに使用する対象を貯玉数とすることで良いか否かの確認を、遊技者から受付ける選択確認受付け処理を実施する。
この選択確認画面には、図41(b)に示すように、持玉数が存在することを報知するための「持玉数がXXXX有りますが、貯玉使用で宜しいですか?」のメッセージを含むとともに、「OK」と「NG」の選択入力部が設けられており、遊技者は、貯玉使用で良い場合には「OK」の選択入力部を選択入力する一方、該報知によって存在することを認識した持玉数を振分けに使用したい場合には「NG」の選択入力部を選択入力すれば良い。
そして、これら選択確認画面の「OK」と「NG」のいずれの選択入力部が選択入力されたかがS8のステップにおいて判定され、「OK」の選択入力部が選択入力された場合には図36のBに進んで、Sf30〜Sf41のステップから成る処理を実施することにより、貯玉数からの振分けが実施される一方、「NG」の選択入力部が選択入力された場合には、図35のA(Sf2−)に進むことで、後述するように、持玉数からの振分けが実施されるようになる。
以下、上記したMに移行することにより実施される図35のSf1以降の処理について説明すると、まず、Sf1のステップにおいては、カードテーブルの持玉数が0で有るか否か、つまり、持玉数が存在するか否かを判定する。
持玉数が0である場合には、Sf21のステップに進み、受付け中のカードが会員カードであるか否かを判定する。
そして、会員カードでない場合には、該振分け処理を終了してSb2〜Sb13の待機状態に戻る一方、会員カードである場合には、Sf21+のステップに進み、EEPROM328cに記憶されている振分け設定情報に基づいて、貯玉数からの直接振分けの許諾が設定されているか否かを判定する。
該判定において直接振分けの許諾が設定されている場合には、図36のBに進む一方、直接振分けの許諾が設定されていない場合には、Sf22のステップに進んで、カードテーブルに記憶されている貯玉数の表示部と、該貯玉数から持玉数に加算する玉数の入力を受付ける加算貯玉数入力部と、暗証番号とを受付けるための暗証番号受付け部と、加算貯玉数入力部に加算貯玉数を入力するためのテンキー部とを有する図示しない貯玉利用画面を表示部312に表示して、持玉数への加算に使用する貯玉数を会員遊技者から受付ける。尚、該貯玉利用画面には、「決定」と「キャンセル」の選択入力部が設けられており、振分けを実施するために貯玉数から持玉数への加算を実施しない遊技者は、該「キャンセル」の選択入力部を選択入力することで、該振分け処理が終了される。
また、貯玉数から持玉数への加算を実施したい場合において会員遊技者は、貯玉利用画面の下方に設けられているテンキーを操作して、持玉数への加算に使用する貯玉数を加算貯玉数入力部に入力した後、「決定」の選択入力部を選択入力する。
この「決定」の選択入力に応じて制御ユニット328は、Sf23のステップに進み、持玉数加算処理を実施した後、Sf2−のステップに戻る。
この持玉数加算処理において制御ユニット328は、まず、加算貯玉数入力部に入力された玉数が、カードテーブルに記憶されている貯玉数の範囲内であるか否かを判定し、範囲内でない場合には、エラーを表示部312に表示して、持玉数加算処理を中止し、Sf2−のステップに戻る一方、加算貯玉数入力部に入力された玉数が、カードテーブルに記憶されている貯玉数の範囲内である場合には、受付けた暗証番号がカードテーブルに記憶されている暗証番号と一致するか否かを判定する。
そして、暗証番号が一致する場合において、当該カードユニット3の装置IDと受付け中の会員カードIDと加算貯玉数入力部に入力された玉数である持玉加算貯玉数とを含む持玉数加算要求を管理コンピュータ150に対して送信する。
この持玉数加算要求の受信に応じて管理コンピュータ150は、受信した持玉数加算要求に含まれる持玉加算貯玉数が、該受信した持玉数加算要求に含まれる会員カードIDに対応付けて会員貯蓄管理テーブルに記憶されている貯玉数の範囲内であるかを確認して、該貯玉数の範囲内であることを条件に、該貯玉数から持玉加算貯玉数を減算更新するとともに、該持玉加算貯玉数から所定の手数料(本実施例では、上述した再プレイ手数料と同じ)を差し引いた玉数を、該会員カードIDに対応付けて会員貯蓄管理テーブルに記憶されている持玉数に加算更新し、加算更新後の持玉数と減算更新後の貯玉数と、受信した持玉数加算要求に含まれる会員カードIDとを含む持玉数加算完了通知を、持玉数加算要求の送信元のカードユニット3に対して返信する。この際、管理コンピュータ150は、受信した持玉数加算要求に含まれる装置IDに対応してユニット管理テーブルに記憶されている持玉数を加算更新後の持玉数に更新する。
該持玉数加算完了通知の受信に応じて制御ユニット328は、カードテーブルの持玉数と貯玉数とを、該受信した持玉数加算完了通知に含まれる持玉数と貯玉数とに更新する。
このようにすることで、会員遊技者は、再プレイ操作により、貯玉数を一旦パチンコ機2において払出し、該払出したパチンコ玉を、下皿24から投入部345に投入して計数させて持玉数に加算をすることなく、簡便かつ迅速に、希望する貯玉数を持玉数に加算して、振分けに使用することができるようになる。
一方、Sf1のステップにおける判定において、持玉数が0でない場合には、Sf2−のステップに進んで、振分け可能玉数を特定する振分け可能玉数特定処理を実施する。
この振分け可能玉数特定処理においては、前述したSf21+のステップと同じく、振分け設定情報に基づいて、貯玉数からの直接振分けの許諾が設定されているか否かを判定し、直接振分けの許諾が設定されていない場合には、その時点の持玉数、つまり、カードテーブルの持玉数を振分け可能玉数として特定する一方、直接振分けの許諾が設定されており、会員カードを受付け中である場合には、貯玉数の全てを持玉数に振分けた場合において徴収される手数料玉数を該貯玉数から減じた玉数を持玉数に加えた合計数を統合振分け可能玉数として特定する。
そして、Sf2のステップに進み、図42(a)に示すように、Sf2−の振分け可能玉数特定処理にて特定した持玉数(直接振分け非許諾時)を含む振分け玉数受付け画面、若しくは、図42(h)に示すように、Sf2−の振分け可能玉数特定処理にて特定した統合振分け可能玉数(直接振分け許諾時)を含む振分け玉数受付け画面を表示部312に表示して、振分け先に振分ける玉数(振分け玉数)を遊技者から受付ける振分け玉数受付け処理を実施する。
この本実施例の振分け玉数受付け画面には、図42(a)並びに図42(h)に示すように、振分けに使用可能な玉数が表示される振分け可能玉数表示部と、振分け玉数を入力するための振分け玉数入力部と、「決定」の選択入力部と、処理を中断するための「キャンセル」の選択入力部と、受付け中のカードが会員カードであるときに、貯玉数を持玉数に加算する際に操作される「貯玉利用」の選択入力部(図42(a)の直接振分け非許諾時のみ)と、0〜9までのテンキーと、「半分」、「1/4」、「端数」のキーから成る操作部とが設けられており、遊技者は、これらテンキーや、「半分」、「1/4」、「端数」の各キーを選択入力して、振分け玉数入力部に所望する振分け玉数を入力する。
尚、「半分」キーを選択入力した場合には、振分け可能玉数表示部に表示されている持玉数或いは統合振分け可能玉数の半分の玉数(割り切れない場合の端数は切り捨て)が振分け玉数入力部に自動入力され、「1/4」キーを選択入力した場合には、持玉数或いは統合振分け可能玉数の1/4の玉数(割り切れない場合の端数は切り捨て)が振分け玉数入力部に自動入力され、「端数」キーを選択入力した場合には、持玉数或いは統合振分け可能玉数の1000玉未満の端数の玉数が振分け玉数入力部に自動入力される。
また、振分け玉数受付け画面において「貯玉利用」の選択入力部が選択入力された場合には、該「貯玉利用」の選択入力がSf3のステップにおいて検知されてSf21に進むことで、前述したように、受付け中のカードが会員カードであって、直接振分けの許諾が設定されていないことを条件に、貯玉数を持玉数に加算する持玉数加算処理(Sf23)が実施されることにより、振分けに使用できる持玉数を、簡便かつ迅速に増やすことができるようになっている。
また、遊技者が、振分け玉数入力部に所望する振分け玉数を入力した後に、「決定」の選択入力部を選択入力した場合には、該「決定」の選択入力に応じてSf4のステップにおいて、該振分け玉数入力部にて受付けた振分け玉数が、持玉数以下であるか否かを判定し、持玉数以下でない場合、つまり、受付けた振分け玉数に対して持玉数が不足している場合には、後述するSf25〜Sf29のステップの処理を実施する一方、持玉数以下である場合には、Sf5のステップに進み、図38(a)に示すように、管理コンピュータ150に対して、当該カードユニット3の装置IDと、受付け中のカードの(会員)カードIDと、振分け玉数入力部において受付けた振分け玉数と、カードテーブルに記憶されているその時点の持玉数とを含む振分け許諾要求を送信する。
この振分け許諾要求の受信に応じて管理コンピュータ150は、受信した振分け許諾要求に含まれる(会員)カードIDに対応付けて会員貯蓄管理テーブル或いはビジター貯蓄管理テーブルに記憶されている持玉数と、受信した振分け許諾要求に含まれる持玉数とを比較し、双方が一致しないときには、会員貯蓄管理テーブル或いはビジター貯蓄管理テーブルの持玉数、並びにユニット管理テーブルにおける受信した装置IDに対応する持玉数を、受信した振分け許諾要求に含まれる持玉数に更新する。
そして、前述した振分け設定画面(図24(a)参照)において、振分け総数制限に「する」が設定されているか否かを判定し、振分け総数制限に「する」が設定されている場合には、振分け設定画面において集計対象期間として設定されている期間、例えば1日において当該遊技場において振分けされたパチンコ玉の振分け総数(全体)を、振分け履歴テーブルにおいて、その当日の日付を含む全ての振分け履歴の振分け持玉数並びに振分け貯玉数を合計することにより特定する。尚、本実施例では、これら振分け総数(全体)の集計を、振分け許諾要求の受信時に実施するようにしているが、本発明はこれに限定されるものではなく、これらの集計を事前に実施しておくようにしても良い。
そして、該特定した振分け総数(全体)に、受信した振分け許諾要求に含まれる振分け玉数(振分け持玉数)を加算した後の振分け総数(全体)が、振分け設定画面において振分け総数制限の項目にて設定されている制限数を超えているか否かを判定する。
更に、前述した振分け設定画面において、振分け元上限制限に「する」が設定されているか否かを判定し、振分け元上限制限に「する」が設定されている場合には、集計対象期間として設定されている期間である例えば1日において、振分け元カードとなる受信した振分け許諾要求に含まれる(会員)カードIDから特定されるカードから振分けされたパチンコ玉の振分け総数(振分け元)を、その当日の日付を含むとともに受信した振分け許諾要求に含まれる(会員)カードIDを含む全ての振分け履歴の振分け持玉数並びに振分け貯玉数を合計することにより特定する。
尚、これら振分け総数(振分け元)を集計する場合において、カードIDがビジターカードのIDである場合には、該カードIDに対応付けてビジター貯蓄管理テーブルに記憶されている最新発行日時から、該ビジターカードが最後に発行された日時を特定し、該特定した最後に発行された日時以降の日時情報を含む振分け履歴のみを集計対象とするようになっており、このようにすることで、繰返し利用されるビジターカードが最後に発行された遊技者から振分けされた振分け総数(振分け元)を正確に特定するようになっている。
そして、該特定した振分け総数(振分け元)に、受信した振分け許諾要求に含まれる振分け玉数(振分け持玉数)を加算した後の振分け総数(振分け元)が、振分け設定画面において振分け元上限制限の項目にて設定されている制限数を超えているか否かを判定する。
これら判定において、いずれかの制限数を超えている場合には、受信した振分け許諾要求に含まれるカードIDを含む振分け不可を返信する。尚、これら振分け不可を返信する場合には、受信した振分け許諾要求に含まれる振分け玉数を加算する前の振分け総数(全体)と制限数との差数(全体)と、受信した振分け許諾要求に含まれる振分け玉数を加算する前の振分け総数(振分け元)と制限数との差数(振分け元)とをそれぞれ算出し、これら差数が共に正の値であるときに、これら差数の内の少ない方の差数を振分け可能数として特定し、該特定した振分け可能数を含む振分け不可を返信する。
一方、振分け総数制限並びに振分け元上限制限に、共に「しない」が設定されている場合、振分け総数制限および/または振分け元上限制限に「する」が設定されている場合であって、制限数を超えていないと判定した場合には、受信した振分け許諾要求に含まれる(会員)カードIDを含む振分け許諾を返信する。
制御ユニット328は、管理コンピュータ150からの返信が、振分け許諾であるか否かをSf6のステップにて判定し、振分け不可である場合には、Sf6のステップにて「No」と判定されてSf24のステップに進んで制限玉数エラー画面表示を実施することにより、表示部312には、図42(f)に示すように、受信した振分け不可に含まれる振分け可能玉数の表示を含む制限玉数エラー画面を表示して振分け可能玉数を遊技者に報知した後、Sf2のステップに戻る。
尚、この際、Sf2の振分け玉数受付け処理において表示部312に表示される振分け玉数受付け画面においては、受信した振分け不可に含まれる振分け可能玉数が振分け可能玉数表示部に表示されるようになっており、遊技者は、これら振分け可能玉数を振分け玉数受付け画面上において把握することができるので、該振分け可能玉数をSf2のステップにおいて再度、振分け玉数として入力することで、繰返し、制限玉数エラーとなってしまうことを回避できる。
一方、管理コンピュータ150からの返信が振分け許諾である場合には、Sf6のステップにて「Yes」と判定されてSf7のステップに進み、カード挿入可能化指示をカードリーダライタ327に出力することで、カード挿入口309への新たなカードの挿入を許可するとともに、図42(b)に示すように、振分け玉数の表示部と、振分け先のカードの挿入を促すメッセージの表示部と、振分け先のカードが無い場合におけるビジターカードの新規発行の操作を受付ける新規発行選択入力部を有する新規発行受付け画面を表示部312に表示した後、Sf8のステップとSf9のステップを巡回する監視状態に移行して、新規発行選択入力部の選択入力が有るか、カード挿入口309への新たなカードの挿入が有るかを監視する。
振分け先となる遊技者が、ビジターカードまたは会員カードを所持していない場合には、新規発行選択入力部を選択入力すれば良く、該新規発行選択入力部が選択入力された場合には、該選択入力がSf8のステップにおいて発行受付け有りと検知されてSf10のステップに進み、受付け中のカードが会員カードであるか否かを判定し、会員カードでない場合、つまり、受付け中のカードがビジターカードである場合には、Sf11に進んでビジター用発行振分け処理を実施する一方、受付け中のカードが会員カードである場合には、Sf12に進んで会員用発行振分け処理を実施する。
Sf11のビジター用発行振分け処理において制御ユニット328は、まず、受付け中のビジターカードを、カードリーダライタ327のカード挿入口309側の待避位置に待避させて保持するとともに、カードリーダライタ327内の所定の読み出し位置に、カード貯留部370に貯留されているビジターカードを移動させて該ビジターカードのカードIDの読み出しを実施して一時記憶する。
そして、該読み出したカードID(新)と、カードテーブルに記憶されている待避位置に待避させたビジターカードのカードID(旧)と振分け持玉数と、当該カードユニット3の装置IDを含む発行振分け要求を管理コンピュータ150に対して送信する。
この発行振分け要求の受信に応じて管理コンピュータ150は、受信した発行振分け要求にビジターカードのカードID(新)とカードID(旧)とが含まれる、つまり、2つのビジターカードのカードIDが含まれることにより、ビジターカードの交換が行われるビジター用発行振分け処理であると判定し、受信した発行振分け要求に含まれるカードID(旧)に対応付けてビジター貯蓄管理テーブルに記憶されている持玉数と最新発行日時とを特定し、該特定した持玉数から受信した発行振分け要求に含まれる振分け玉数を減算更新するとともに、該減算更新後の持玉数と特定した最新発行日時とを、受信した発行振分け要求に含まれるカードID(新)に対応付けてビジター貯蓄管理テーブルに記憶されている持玉数と最新発行日時に記憶し、カードID(旧)に対応付けてビジター貯蓄管理テーブルに記憶されている持玉数に「0」を、最新発行日時に当該時点の日時を更新記憶する。
さらに、ユニット管理テーブルにおいて受信した発行振分け要求に含まれる装置IDに対応する「受付けID」のデータにカードID(新)を更新記憶するとともに、「持玉数」のデータに振分け持玉数が減算された持玉数を更新記憶する。
そして、振分け履歴として、その時点の日時と、受信した発行振分け要求に含まれる装置IDと、振分け先のカードとしてカードID(旧)と、振分け元のカードとしてカードID(新)と、発行を示す「1」と、振分け持玉数と、利用受付け無しを示す「0」と、振分け貯玉数、手数料玉数には無しを示す「−」を含む振分け履歴を、振分け履歴テーブルに登録した後、発行振分け完了通知を返信する。
この発行振分け完了通知の受信に応じて制御ユニット328は、カードテーブルの持玉数から振分け持玉数を減算更新するとともに、一時記憶しているカードID(新)と、カードテーブルに記憶されているカードID(旧)とプリペイド残額とを含むカード交換要求をシステムコントローラ100に送信する。
このカード交換要求の受信に応じてシステムコントローラ100は、ビジターカードテーブルにカードID(旧)に対応付けて記憶されているプリペイド残額と最新発行日時とを特定し、該特定したプリペイド残額が受信したプリペイド残額とが一致することを条件に、該特定したプリペイド残額と最新発行日時とを、受信した発行振分け要求に含まれるカードID(新)に対応するプリペイド残額と最新発行日時とに記憶し、対応する「状況」を「利用中」に更新するとともに、カードID(旧)に対応付けて記憶されているプリペイド残額を「0」に、最新発行日時にその時点の日時を更新記憶した後、カード交換完了通知を返信する。
つまり、カード貯留部370に貯留されているビジターカードを振分け元のカードとし、それまで受付けていたビジターカードを新たに発行して振分け先のカードとするために、データの対応付けの付け替えを実施する。
このカード交換完了通知の受信に応じて制御ユニット328は、一時記憶しているカードID(新)を、カードテーブルのカードIDに更新記憶するとともに、該カードID(新)のカードに対して、カードテーブルに記憶されているプリペイド残額と持玉数とを書き込み記憶した後、該カードID(新)のカードを、一旦、カード貯留部370に待避させることで、カード挿入口309側の待機位置に保持しているカードID(旧)のビジターカードを所定の読み出し位置まで移動させ、プリペイド残額と持玉数とを「0」に更新するとともに、振分けフラグを振分け有りを示す「1」に更新する。
そして、これらの更新が完了した後、カードID(旧)のビジターカード、つまり、振分け操作の受付け時点において受付け中であったビジターカードをカード挿入口309から排出するとともに、カード貯留部370に待避させていたカードID(新)のカードを、所定の読み出し位置まで移動させ、表示部312に、図42(c)に示すように、「発行されたビジターカードをお取り下さい。」のメッセージを、該排出したビジターカードがカード挿入口309から取り出されるまで表示して、当該ビジター用発行振分け処理を終了する。尚、処理終了においては、S1にて実施した計数禁止と払出ボタン311の操作無効が解除される。
このように、本実施例のビジター用発行振分け処理においては、振分け操作の受付け時点において受付け中であったビジターカードを振分け先のビジターカードとして発行するようにしているので、遊技者は、新たなビジターカードを発行するために、振分け操作の受付け時点において受付け中であったビジターカードを一度排出して、新たなビジターカードを発行させ、該発行の終了後に再度、ビジターカードを挿入する必要(手間)がなく、これらビジターカードの発行をスムーズに行うことができるとともに、一度排出したビジターカードが紛失されてしまうこともない。
尚、これら発行されたビジターカードは、前述したように、他のカードユニット3に挿入することで、振分けされた振分け持玉数が持玉数に加算され、新たな持玉数として表示部312に表示されることで、該持玉数を、払出ボタン311を操作して払出すことができる。
また、Sf12の会員用発行振分け処理において制御ユニット328は、まず、受付け中の会員カードを、カードリーダライタ327のカード挿入口309側の待避位置に待避させて保持するとともに、カードリーダライタ327内の所定の読み出し位置に、カード貯留部370に貯留されているビジターカードを移動させて該ビジターカードのカードIDの読み出しを実施して一時記憶する。
そして、該読み出したカードIDと、カードテーブルに記憶されている会員カードIDと振分け持玉数と当該カードユニット3の装置IDを含む発行振分け要求を管理コンピュータ150に対して送信する。
この発行振分け要求の受信に応じて管理コンピュータ150は、受信した発行振分け要求にビジターカードのカードIDと会員カードIDとが含まれることにより、会員用発行振分け処理であると判定し、受信した発行振分け要求に含まれる会員カードIDに対応付けて会員貯蓄管理テーブルに記憶されている持玉数を特定し、該特定した持玉数から受信した発行振分け要求に含まれる振分け持玉数を減算更新するとともに、受信した発行振分け要求に含まれるビジターカードのカードIDに対応付けてビジター貯蓄管理テーブルに記憶されている持玉数に「0」を、最新発行日時に当該時点の日時を更新記憶する。
さらに、ユニット管理テーブルにおいて受信した発行振分け要求に含まれる装置IDに対応する「持玉数」のデータを、振分け玉数を減算更新した後の持玉数に更新する。
そして、振分け履歴として、その時点の日時と、受信した発行振分け要求に含まれる装置IDと、振分け先のカードとしてカードIDと、振分け元のカードとして会員カードIDと、発行を示す「1」と、振分け持玉数と、利用受付け無しを示す「0」と、振分け貯玉数、手数料玉数には無しを示す「−」とを含む振分け履歴を、振分け履歴テーブルに登録した後、発行振分け完了通知を返信する。
この発行振分け完了通知の受信に応じて制御ユニット328は、カードテーブルの持玉数から振分け持玉数を減算更新するとともに、一時記憶しているビジターカードのカードIDを含む振分け発行要求をシステムコントローラ100に送信する。
この振分け発行要求の受信に応じてシステムコントローラ100は、受信した振分け発行要求に含まれるカードIDに対応付けてビジターカードテーブルに記憶されているプリペイド残額に「0」を、最新発行日時にその時点の日時を、「状況」に「使用中」を更新記憶した後、振分け発行完了通知を返信する。
この振分け発行完了通知の受信に応じて制御ユニット328は、発行するビジターカードにプリペイド残額と持玉数として「0」を書き込み記憶するとともに、振分けフラグを振分け有りを示す「1」に更新する。
そして、システムコントローラ100に対して、カードテーブルに記憶されている会員カードIDを含む使用留保要求を送信して、該会員カードの他のカードユニット3における利用を不可とした後、カード挿入口309側の待機位置に保持している会員カードを、カード挿入口309から排出するとともに、図42(d)に示すように、「返却された会員カードを取り出すと、振分け用のビジターカードが発行されます。」のメッセージを表示部312に表示して、排出した会員カードの取り出しを促す。
このメッセージの表示に応じて会員遊技者が、自身の会員カードをカード挿入口309から取り出すと、該取り出しに応じてビジターカードが即座にカード挿入口309から排出されるとともに、図42(c)に示すように、「発行されたビジターカードをお取り下さい。」のメッセージが表示部312に表示される。
会員遊技者は、カード挿入口309に排出されたビジターカードを取り出して振分けをする他の遊技者に手渡すとともに、自身の会員カードを再度カード挿入口309から挿入する。
この会員カードの挿入に応じて制御ユニット328は、該再挿入された会員カードから読み出した会員カードIDが、カードテーブルに記憶されている会員カードIDに一致するか否かを判定し、一致しないときには該カードを返却してエラーを係員に報知するエラー報知状態に移行する一方、一致するときには該会員用発行振分け処理を終了する。
一方、Sf8とSf9のステップによる監視状態においてカード挿入口309への新たなカードの挿入が有った場合には、該カードの挿入がSf9のステップにおいて検知されてSf14のステップに進み、受付け中のカードを貯留部370に移動して待避させるとともに、新たに挿入されたカードの記録情報を読み出して、新たに挿入されたカードが会員カードであるか否かを判定する。
新たに挿入されたカードが会員カードである場合にはSf15のステップに進み、更に、該カードが挿入される前に受付けていた振分け元カードが会員カードであるか否かを判定し、振分け元カードが会員カードである場合には、Sf16にステップに進んで、振分け元カードが会員カードであって、振分け先カードも会員カードである会員対会員振分け処理を実施し、カードが挿入される前に受付けていた振分け元カードが会員カードでない場合には、Sf17のステップに進んで、振分け元カードがビジターカードであって、振分け先カードが会員カードであるビジター対会員振分け処理を実施する。
一方、新たに挿入されたカードがビジターカードである場合にはSf18のステップに進み、更に、該カードが挿入される前に受付けていた振分け元カードが会員カードであるか否かを判定し、振分け元カードが会員カードである場合には、Sf19にステップに進んで、振分け元カードが会員カードであって、振分け先カードがビジターカードである会員対ビジター振分け処理を実施し、カードが挿入される前に受付けていた振分け元カードが会員カードでない場合には、Sf20のステップに進んで、振分け元カードがビジターカードであって、振分け先カードもビジターカードであるビジター対ビジター振分け処理を実施する。
本実施例のSf16の会員対会員振分け処理において制御ユニット328は、図38(b)に示すように、当該カードユニット3の装置IDと、挿入された振分け先の会員カードから読み出した会員カードID(振分け先)と、カードテーブルに記憶している振分け元の会員カードの会員カードID(振分け元)と、振分け持玉数とを含む振分け要求を管理コンピュータ150に対して送信する。
この振分け要求の受信に応じて管理コンピュータ150は、前述した振分け設定画面において、連続振分け制限に「する」が設定されているか否かを判定し、連続振分け制限に「する」が設定されている場合には、受信した振分け要求に含まれる会員カードID(振分け先)を振分け先カードとして含み、利用受付けのデータが非受付けを示す「0」である振分け履歴が存在するかを検索する。
該検索により存在する場合には、受信した振分け要求に含まれる会員カードID(振分け元)を含む振分け不可を返信する一方、検索により存在しない場合並びに連続振分け制限に「しない」が設定されている場合には、更に、前述した振分け設定画面において、振分け先上限制限に「する」が設定されているか否かを判定し、振分け先上限制限に「する」が設定されている場合には、集計対象期間として設定されている期間である例えば1日において、振分け先カードとなる受信した振分け要求に含まれる会員カードID(振分け先)から特定されるカードに振分けされたパチンコ玉の振分け総数(振分け先)を、その当日の日付を含むとともに受信した振分け要求に含まれる会員カードID(振分け先)を振分け先カードとして含む全ての振分け履歴の振分け持玉数並びに振分け貯玉数とを合計することにより特定する。
そして、該特定した振分け総数(振分け先)に、受信した振分け要求に含まれる振分け持玉数を加算した後の振分け総数(振分け先)が、振分け設定画面において振分け先上限制限の項目にて設定されている制限数を超えているか否かを判定する。
該判定において、制限数を超えている場合には、受信した振分け要求に含まれる会員カードID(振分け元)を含む振分け不可を返信する。尚、これら振分け不可を返信する場合には、受信した振分け要求に含まれる振分け持玉数を加算する前の振分け総数(振分け先)と制限数との差数(振分け先)とを算出し、これら差数が正の値であるときに該差数を振分け可能数として特定し、該特定した振分け可能数を含む振分け不可を返信することで、カードユニット3においては、図42(c)と同様のエラー画面が表示された後、Sf2のステップに戻って、振分け可能玉数表示部に該返信されてきた振分け不可に含まれる振分け可能数を有する振分け玉数受付け画面が表示部312に表示され、該振分け玉数受付け画面において、再度、該表示されている振分け可能玉数を振分け玉数として入力することで、確実に振分けを受けることができる。
一方、制限数を超えていない場合並びに振分け先上限制限に「しない」が設定されている場合には、受信した振分け要求に含まれる会員カードID(振分け元)に対応付けて会員貯蓄管理テーブルに記憶されている持玉数を特定し、該特定した持玉数から受信した振分け要求に含まれる振分け持玉数を減算更新するとともに、ユニット管理テーブルにおいて受信した振分け要求に含まれる装置IDに対応する「持玉数」のデータを、振分け持玉数を減算更新した後の持玉数に更新する。
そして、振分け履歴として、その時点の日時と、受信した振分け要求に含まれる装置IDと、振分け先のカードとして会員カードID(振分け先)と、振分け元のカードとして会員カードID(振分け元)と、非発行を示す「0」と、振分け持玉数と、利用受付け無しを示す「0」と、振分け貯玉数並びに手数料玉数には無しを示す「−」とを含む振分け履歴を、振分け履歴テーブルに登録した後、受信した振分け要求に含まれる会員カードID(振分け元)を含む振分け完了通知を返信する。
この振分け完了通知の受信に応じて制御ユニット328は、カードテーブルの持玉数から振分け持玉数を減算更新するとともに、振分け先の会員カードの振分けフラグを振分け有りを示す「1」に更新してカード挿入口309から返却し、カード貯留部370に一時待避させていた振分け元の会員カードを所定の読み出し位置に戻すとともに、表示部312に、図42(g)に示すように、「返却されたカードをお取り下さい」のメッセージを表示して、返却した振分け先の会員カードの取り出しを促し、該会員対会員振分け処理を終了する。尚、処理終了においては、S1にて実施した計数禁止と払出ボタン311の操作無効が解除される。
これら返却された振分け先の会員カードは、他のカードユニット3に挿入されることで、振分け履歴テーブルに記憶されている振分け持玉数が持玉数に加算されて使用可能となるとともに、これら持玉数の加算の履歴が計数・払出履歴テーブルに記憶され、更に、加算された持玉数とレートが持玉種別テーブルに記憶、管理される。
本実施例のSf17のビジター対会員振分け処理において制御ユニット328は、図38(b)に示すように、当該カードユニット3の装置IDと、挿入された振分け先の会員カードから読み出した会員カードID(振分け先)と、カードテーブルに記憶している振分け元のビジターカードのカードID(振分け元)と、振分け持玉数とを含む振分け要求を管理コンピュータ150に対して送信する。
この振分け要求の受信に応じて管理コンピュータ150は、前述した振分け設定画面において、連続振分け制限に「する」が設定されているか否かを判定し、連続振分け制限に「する」が設定されている場合には、受信した振分け要求に含まれる会員カードID(振分け先)を含み、利用受付けのデータが非受付けを示す「0」である振分け履歴が存在するかを検索する。
該検索により存在する場合には、受信した振分け要求に含まれるカードID(振分け元)を含む振分け不可を返信する一方、検索により存在しない場合並びに連続振分け制限に「しない」が設定されている場合には、更に、前述した振分け設定画面において、振分け先上限制限に「する」が設定されているか否かを判定し、振分け先上限制限に「する」が設定されている場合には、集計対象期間として設定されている期間である例えば1日において、振分け先カードとなる受信した振分け要求に含まれる会員カードID(振分け先)から特定されるカードに振分けされたパチンコ玉の振分け総数(振分け先)を、その当日の日付を含むとともに受信した振分け要求に含まれる会員カードID(振分け先)を振分け先カードとして含む全ての振分け履歴の振分け持玉数並びに振分け貯玉数とを合計することにより特定する。
そして、該特定した振分け総数(振分け先)に、受信した振分け要求に含まれる振分け持玉数を加算した後の振分け総数(振分け先)が、振分け設定画面において振分け先上限制限の項目にて設定されている制限数を超えているか否かを判定する。
該判定において、制限数を超えている場合には、受信した振分け要求に含まれるカードID(振分け元)を含む振分け不可を返信する。尚、これら振分け不可を返信する場合には、受信した振分け要求に含まれる振分け持玉数を加算する前の振分け総数(振分け先)と制限数との差数(振分け先)とを算出し、これら差数が正の値であるときに該差数を振分け可能数として特定し、該特定した振分け可能数を含む振分け不可を返信することで、カードユニット3においては、図42(c)と同様のエラー画面が表示された後、Sf2のステップに戻って、振分け可能玉数表示部に該返信されてきた振分け不可に含まれる振分け可能数を有する振分け玉数受付け画面が表示部312に表示され、該振分け玉数受付け画面において、再度、該表示されている振分け可能玉数を振分け玉数として入力することで、確実に振分けを受けることができる。
一方、制限数を超えていない場合並びに振分け先上限制限に「しない」が設定されている場合には、受信した振分け要求に含まれるカードID(振分け元)に対応付けてビジター貯蓄管理テーブルに記憶されている持玉数を特定し、該特定した持玉数から受信した振分け要求に含まれる振分け持玉数を減算更新するとともに、ユニット管理テーブルにおいて受信した振分け要求に含まれる装置IDに対応する「持玉数」のデータを、振分け持玉数を減算更新した後の持玉数に更新する。
そして、振分け履歴として、その時点の日時と、受信した振分け要求に含まれる装置IDと、振分け先のカードとして会員カードID(振分け先)と、振分け元のカードとしてカードID(振分け元)と、非発行を示す「0」と、振分け持玉数と、利用受付け無しを示す「0」と、振分け貯玉数並びに手数料玉数には無しを示す「−」とを含む振分け履歴を、振分け履歴テーブルに登録した後、受信した振分け要求に含まれるカードID(振分け元)を含む振分け完了通知を返信する。
この振分け完了通知の受信に応じて制御ユニット328は、カードテーブルの持玉数から振分け持玉数を減算更新するとともに、振分け先の会員カードの振分けフラグを振分け有りを示す「1」に更新してカード挿入口309から返却し、カード貯留部370に一時待避させていた振分け元のビジターカードを所定の読み出し位置に戻すとともに、表示部312に、図42(g)に示すように、「返却されたカードをお取り下さい」のメッセージを表示して、返却した振分け先の会員カードの取り出しを促し、該ビジター対会員振分け処理を終了する。尚、処理終了においては、S1にて実施した計数禁止と払出ボタン311の操作無効が解除される。
これら返却された振分け先の会員カードは、他のカードユニット3に挿入されることで、振分け履歴テーブルに記憶されている振分け持玉数が持玉数に加算されて使用可能となるとともに、これら持玉数の加算の履歴が計数・払出履歴テーブルに記憶され、更に、加算された持玉数とレートが持玉種別テーブルに記憶、管理される。
本実施例のSf19の会員対ビジター振分け処理において制御ユニット328は、図38(b)に示すように、当該カードユニット3の装置IDと、挿入された振分け先のビジターカードから読み出したカードID(振分け先)と、カードテーブルに記憶している振分け元の会員カードの会員カードID(振分け元)と、振分け持玉数とを含む振分け要求を管理コンピュータ150に対して送信する。
この振分け要求の受信に応じて管理コンピュータ150は、前述した振分け設定画面において、連続振分け制限に「する」が設定されているか否かを判定し、連続振分け制限に「する」が設定されている場合には、受信した振分け要求に含まれるカードID(振分け先)を振分け先カードとして含み、利用受付けのデータが非受付けを示す「0」である振分け履歴が存在するかを検索する。
該検索により存在する場合には、受信した振分け要求に含まれる会員カードID(振分け元)を含む振分け不可を返信する一方、検索により存在しない場合並びに連続振分け制限に「しない」が設定されている場合には、更に、前述した振分け設定画面において、振分け先上限制限に「する」が設定されているか否かを判定し、振分け先上限制限に「する」が設定されている場合には、集計対象期間として設定されている期間である例えば1日において、振分け先カードとなる受信した振分け要求に含まれるカードID(振分け先)から特定されるカードに振分けされたパチンコ玉の振分け総数(振分け先)を、その当日の日付を含むとともに受信した振分け要求に含まれるカードID(振分け先)を振分け先カードとして含む振分け履歴であって、該カードID(振分け先)に対応付けてビジター貯蓄管理テーブルに記憶されている最新発行日時以降の日時情報を含む振分け履歴の振分け持玉数を合計することにより特定する。
そして、該特定した振分け総数(振分け先)に、受信した振分け要求に含まれる振分け持玉数を加算した後の振分け総数(振分け先)が、振分け設定画面において振分け先上限制限の項目にて設定されている制限数を超えているか否かを判定する。
該判定において、制限数を超えている場合には、受信した振分け要求に含まれる会員カードID(振分け元)を含む振分け不可を返信する。尚、これら振分け不可を返信する場合には、受信した振分け要求に含まれる振分け持玉数を加算する前の振分け総数(振分け先)と制限数との差数(振分け先)とを算出し、これら差数が正の値であるときに該差数を振分け可能数として特定し、該特定した振分け可能数を含む振分け不可を返信することで、カードユニット3においては、図42(c)と同様のエラー画面が表示された後、Sf2のステップに戻って、振分け可能玉数表示部に該返信されてきた振分け不可に含まれる振分け可能数を有する振分け玉数受付け画面が表示部312に表示され、該振分け玉数受付け画面において、再度、該表示されている振分け可能玉数を振分け玉数として入力することで、確実に振分けを受けることができる。
一方、制限数を超えていない場合並びに振分け先上限制限に「しない」が設定されている場合には、受信した振分け要求に含まれる会員カードID(振分け元)に対応付けて会員貯蓄管理テーブルに記憶されている持玉数を特定し、該特定した持玉数から受信した振分け要求に含まれる振分け持玉数を減算更新するとともに、ユニット管理テーブルにおいて受信した振分け要求に含まれる装置IDに対応する「持玉数」のデータを、振分け持玉数を減算更新した後の持玉数に更新する。
そして、振分け履歴として、その時点の日時と、受信した振分け要求に含まれる装置IDと、振分け先のカードとしてカードID(振分け先)と、振分け元のカードとして会員カードID(振分け元)と、非発行を示す「0」と、振分け持玉数と、利用受付け無しを示す「0」と、振分け貯玉数並びに手数料玉数には無しを示す「−」とを含む振分け履歴を、振分け履歴テーブルに登録した後、受信した振分け要求に含まれる会員カードID(振分け元)を含む振分け完了通知を返信する。
この振分け完了通知の受信に応じて制御ユニット328は、カードテーブルの持玉数から振分け持玉数を減算更新するとともに、振分け先のビジターカードの振分けフラグを振分け有りを示す「1」に更新してカード挿入口309から返却し、カード貯留部370に一時待避させていた振分け元の会員カードを所定の読み出し位置に戻すとともに、表示部312に、図42(g)に示すように、「返却されたカードをお取り下さい」のメッセージを表示して、返却した振分け先のビジターカードの取り出しを促し、該会員対ビジター振分け処理を終了する。尚、処理終了においては、S1にて実施した計数禁止と払出ボタン311の操作無効が解除される。
これら返却された振分け先のビジターカードは、他のカードユニット3に挿入されることで、振分け履歴テーブルに記憶されている振分け持玉数が持玉数に加算されて使用可能となるとともに、これら持玉数の加算の履歴が計数・払出履歴テーブルに記憶され、更に、加算された持玉数とレートが持玉種別テーブルに記憶、管理される。
本実施例のSf20のビジター対ビジター振分け処理において制御ユニット328は、図38(b)に示すように、当該カードユニット3の装置IDと、挿入された振分け先のビジターカードから読み出したカードID(振分け先)と、カードテーブルに記憶している振分け元のビジターカードのカードID(振分け元)と、振分け持玉数とを含む振分け要求を管理コンピュータ150に対して送信する。
この振分け要求の受信に応じて管理コンピュータ150は、前述した振分け設定画面において、連続振分け制限に「する」が設定されているか否かを判定し、連続振分け制限に「する」が設定されている場合には、受信した振分け要求に含まれるカードID(振分け先)を振分け先カードとして含み、利用受付けのデータが非受付けを示す「0」である振分け履歴が存在するかを検索する。
該検索により存在する場合には、受信した振分け要求に含まれるカードID(振分け元)を含む振分け不可を返信する一方、検索により存在しない場合並びに連続振分け制限に「しない」が設定されている場合には、更に、前述した振分け設定画面において、振分け先上限制限に「する」が設定されているか否かを判定し、振分け先上限制限に「する」が設定されている場合には、集計対象期間として設定されている期間である例えば1日において、振分け先カードとなる受信した振分け要求に含まれるカードID(振分け先)から特定されるビジターカードに振分けされたパチンコ玉の振分け総数(振分け先)を、その当日の日付を含むとともに受信した振分け要求に含まれるカードID(振分け先)を振分け先カードとして含む振分け履歴であって、該カードID(振分け先)に対応付けてビジター貯蓄管理テーブルに記憶されている最新発行日時以降の日時情報を含む振分け履歴の振分け持玉数を合計することにより特定する。
そして、該特定した振分け総数(振分け先)に、受信した振分け要求に含まれる振分け持玉数を加算した後の振分け総数(振分け先)が、振分け設定画面において振分け先上限制限の項目にて設定されている制限数を超えているか否かを判定する。
該判定において、制限数を超えている場合には、受信した振分け要求に含まれるカードID(振分け元)を含む振分け不可を返信する。尚、これら振分け不可を返信する場合には、受信した振分け要求に含まれる振分け持玉数を加算する前の振分け総数(振分け先)と制限数との差数(振分け先)とを算出し、これら差数が正の値であるときに該差数を振分け可能数として特定し、該特定した振分け可能数を含む振分け不可を返信することで、カードユニット3においては、図42(c)と同様のエラー画面が表示された後、Sf2のステップに戻って、振分け可能玉数表示部に該返信されてきた振分け不可に含まれる振分け可能数を有する振分け玉数受付け画面が表示部312に表示され、該振分け玉数受付け画面において、再度、該表示されている振分け可能玉数を振分け玉数として入力することで、確実に振分けを受けることができる。
一方、制限数を超えていない場合並びに振分け先上限制限に「しない」が設定されている場合には、受信した振分け要求に含まれるカードID(振分け元)に対応付けてビジター貯蓄管理テーブルに記憶されている持玉数を特定し、該特定した持玉数から受信した振分け要求に含まれる振分け持玉数を減算更新するとともに、ユニット管理テーブルにおいて受信した振分け要求に含まれる装置IDに対応する「持玉数」のデータを、振分け持玉数を減算更新した後の持玉数に更新する。
そして、振分け履歴として、その時点の日時と、受信した振分け要求に含まれる装置IDと、振分け先のカードとしてカードID(振分け先)と、振分け元のカードとしてカードID(振分け元)と、非発行を示す「0」と、振分け持玉数と、利用受付け無しを示す「0」と、振分け貯玉数並びに手数料玉数には無しを示す「−」とを含む振分け履歴を、振分け履歴テーブルに登録した後、受信した振分け要求に含まれるカードID(振分け元)を含む振分け完了通知を返信する。
この振分け完了通知の受信に応じて制御ユニット328は、カードテーブルの持玉数から振分け持玉数を減算更新するとともに、振分け先のビジターカードの振分けフラグを振分け有りを示す「1」に更新してカード挿入口309から返却し、カード貯留部370に一時待避させていた振分け元のビジターカードを所定の読み出し位置に戻すとともに、表示部312に、図42(g)に示すように、「返却されたカードをお取り下さい」のメッセージを表示して、返却した振分け先のビジターカードの取り出しを促し、該ビジター対ビジター振分け処理を終了する。尚、処理終了においては、S1にて実施した計数禁止と払出ボタン311の操作無効が解除される。
これら返却された振分け先のビジターカードは、他のカードユニット3に挿入されることで、振分け履歴テーブルに記憶されている振分け持玉数が持玉数に加算されて使用可能となるとともに、これら持玉数の加算の履歴が計数・払出履歴テーブルに記憶され、更に、加算された持玉数とレートが持玉種別テーブルに記憶、管理される。
ここで、Sf4のステップにおける判定において、受付けた振分け玉数が持玉数以下でない場合、つまり、受付けた振分け玉数に対して持玉数が不足している場合において実施されるSf25〜Sf29のステップの処理について説明すると、これらの処理においては、まず、受付け中のカードが会員カードであるか否か(Sf25)、貯玉数からの直接振分けの許諾が設定されているか否か(Sf26)、並びに受付けた振分け玉数に対する持玉数の不足数と当該不足数の貯玉数を持玉数に変更する際に必要とされる手数料(本実施例では、上述した再プレイ手数料と同じ)の玉数(手数料玉数)との合計数以上の貯玉数を当該遊技者が所有しているか否か(Sf27)を順次判定する。
そして、これらSf25〜Sf27の各判定においていずれかが否(No)である場合には、Sf29のステップに進んで、図42(e)の持玉数エラー画面を表示して持玉数が不足していることを遊技者に報知するとともに、該持玉数エラー画面の「確認」の選択入力部が、遊技者により選択入力されることに応じて、Sf2−のステップに戻ることにより、再度、振分け可能玉数が特定されて振分け玉数の受付けが実施される。尚、処理を終了させたい場合には、持玉数エラー画面において「キャンセル」を選択入力すれば良い。
また、Sf25〜Sf27の各ステップの判定が全てYesである場合には、Sf28のステップに進み、不足分の玉数の振分けに貯玉数を使用して実施して良いかの確認を、図41(c)に示す確認受付け画面を表示部312に表示して遊技者から受付ける確認受付け処理を実施する。
この確認受付け画面には、持玉数が不足している旨のメッセージと、不足している玉数と、該不足している玉数の振分けによって貯玉数から減算される減算玉数(不足数+手数料玉数)と、不足分の玉数の振分けに貯玉数を使用して実施して良いかを確認する確認メッセージを含むとともに、「OK」と「NG」の選択入力部が設けられており、遊技者は、不足分の玉数の振分けに貯玉数を使用して良い場合には「OK」の選択入力部を選択入力する一方、該不足分の玉数の振分けに貯玉数を使用したくない場合には「NG」の選択入力部を選択入力すれば良い。
そして、確認受付け画面の「OK」と「NG」のいずれの選択入力部が選択入力されたかがSf28’のステップにおいて判定され、「NG」の選択入力部が選択入力された場合には、不足分貯玉利用NGとしてSf2−のステップに戻って、再度、振分け可能玉数が特定されて振分け玉数の受付けが実施される一方、「OK」の選択入力部が選択入力された場合には、不足分貯玉利用OKとして図37のCであるSf50のステップに移行することで、不足分の振分け玉数が貯玉数から自動振分けされる。
このSf50のステップにおいては、まず、管理コンピュータ150に対して、当該カードユニット3の装置IDと、受付け中の会員カードIDと、振分け玉数入力部において受付けた振分け玉数と、カードテーブルに記憶されているその時点の持玉数とを含む統合振分け許諾要求を送信する(図38(a)参照)。
この統合振分け許諾要求の受信に応じて管理コンピュータ150は、受信した統合振分け許諾要求に含まれる会員カードIDに対応付けて会員貯蓄管理テーブルに記憶されている持玉数と、受信した統合振分け許諾要求に含まれる持玉数とを比較し、双方が一致しないときには、会員貯蓄管理テーブルの持玉数、並びにユニット管理テーブルにおける受信した装置IDに対応する持玉数を、受信した統合振分け許諾要求に含まれる持玉数に更新する。
更に、受信した統合振分け許諾要求に含まれる会員カードIDに対応付けて会員貯蓄管理テーブルに記憶されている貯玉数と持玉数とを特定するとともに、受信した統合振分け許諾要求に含まれる振分け玉数から持玉数を減算した差数の玉数を不足玉数として特定し、貯玉数が該不足玉数並びに該不足玉数の貯玉数を持玉数に変更する際に必要とされる手数料玉数との合計数以上であることを確認する。尚、貯玉数が不足玉数と手数料玉数との合計数以上でない場合には、受信した統合玉振分け許諾要求に含まれる会員カードIDを含む振分け不可を返信する。
そして、前述した振分け設定画面(図24(a)参照)において、振分け総数制限に「する」が設定されているか否かを判定し、振分け総数制限に「する」が設定されている場合には、前述したように、集計対象期間として設定されている期間において当該遊技場において振分けされたパチンコ玉の振分け総数(全体)を特定して、該特定した振分け総数(全体)に、受信した統合振分け許諾要求に含まれる振分け玉数(振分け貯玉数)を加算した後の振分け総数(全体)が、振分け総数制限の項目にて設定されている制限数を超えているか否かを判定する。
更に、前述した振分け設定画面において、振分け元上限制限に「する」が設定されているか否かを判定し、振分け元上限制限に「する」が設定されている場合には、前述したように、集計対象期間として設定されている期間において、振分け元カードとなる受信した統合振分け許諾要求に含まれる会員カードIDから特定される会員カードから振分けされたパチンコ玉の振分け総数(振分け元)を特定して、該特定した振分け総数(振分け元)に、受信した統合振分け許諾要求に含まれる振分け玉数(振分け貯玉数)を加算した後の振分け総数(振分け元)が、振分け設定画面において振分け元上限制限の項目にて設定されている制限数を超えているか否かを判定する。
一方、振分け総数制限並びに振分け元上限制限に、共に「しない」が設定されている場合、振分け総数制限および/または振分け元上限制限に「する」が設定されている場合であって、制限数を超えていないと判定した場合には、受信した統合振分け許諾要求に含まれる会員カードIDを含む振分け許諾を返信する。
制御ユニット328は、管理コンピュータ150からの返信が、振分け許諾であるか否かをSf51のステップにて判定し、振分け不可である場合には「No」と判定されてSf59のステップに進んで、図42(f)に示す制限玉数エラー画面と同様に、受信した振分け不可に含まれる振分け可能玉数の表示を含む制限玉数エラー画面を表示して振分け可能玉数を遊技者に報知した後、図35のAであるSf21−のステップに戻る。
尚、この際において表示部312に表示される振分け玉数受付け画面においては、受信した振分け不可に含まれる振分け可能玉数が振分け可能玉数表示部に表示されるようになっており、遊技者は、これら振分け可能玉数を振分け玉数受付け画面上において把握することができるので、該振分け可能玉数をSf31のステップにおいて再度、振分け玉数として入力することで、繰返し、制限玉数エラーとなってしまうことを回避できる。
一方、管理コンピュータ150からの返信が振分け許諾である場合には、Sf51のステップにて「Yes」と判定されてSf52のステップに進み、カード挿入可能化指示をカードリーダライタ327に出力することで、カード挿入口309への新たなカードの挿入を許可するとともに、図42(b)に示す、振分け先のカードの挿入を促すメッセージの表示部と振分け先のカードが無い場合におけるビジターカードの新規発行の操作を受付ける新規発行選択入力部を有する新規発行受付け画面を表示部312に表示した後、Sf53のステップとSf54のステップを巡回する監視状態に移行して、新規発行選択入力部の選択入力が有るか、カード挿入口309への新たなカードの挿入が有るかを監視する。
振分け先となる遊技者が、ビジターカードまたは会員カードを所持していないことにより、新規発行選択入力部が選択入力された場合には、該選択入力がSf54のステップにおいて発行受付け有りと検知されてSf58のステップに進んで、ビジターカードの発行を伴う発行不足自動振分け処理を実施する。
この発行不足自動振分け処理において制御ユニット328は、まず、受付け中の会員カードを、カードリーダライタ327のカード挿入口309側の待避位置に待避させて保持するとともに、カードリーダライタ327内の所定の読み出し位置に、カード貯留部370に貯留されているビジターカードを移動させて該ビジターカードのカードIDの読み出しを実施して一時記憶する。
そして、カードテーブルの持玉数を振分け持玉数とするとともに、受付けた振分け玉数と持玉数との差数である不足玉数を振分け貯玉数として特定し、上記にて読み出したカードIDと、カードテーブルに記憶されている会員カードIDと、該特定した振分け持玉数並びに振分け貯玉数と、当該カードユニット3の装置IDを含む発行不足自動振分け要求を管理コンピュータ150に対して送信する。
尚、本実施例では、管理コンピュータ150における処理負荷や通信負荷の軽減を目的として、これら発行不足自動振分け要求に、振分け持玉数と振分け貯玉数の双方を含むことで、1つの振分け要求のみを管理コンピュータ150に送信するようにしているが、本発明はこれに限定されるものではなく、これら振分け持玉数を含む発行振分け要求と、後述する振分け貯玉数を含む発行直接振分け要求を個別に送信して、管理コンピュータ150において、これら持玉数からの該持玉数の振分け処理と、貯玉数からの不足玉数との振分け処理とを個別に実施するようにしても良いことは言うまでもない。
この発行不足自動振分け要求の受信に応じて管理コンピュータ150は、受信した発行不足自動振分け要求に含まれる会員カードIDに対応付けて会員貯蓄管理テーブルに記憶されている持玉数と貯玉数とを特定し、該特定した持玉数から受信した発行不足自動振分け要求に含まれる振分け持玉数を減算更新、つまり「0」とし、該特定した貯玉数から受信した発行不足自動振分け要求に含まれる振分け貯玉数と該振分け貯玉数を持玉数に移行するのに必要となる手数料玉数とを減算更新するとともに、受信した発行直接振分け要求に含まれる振分け先のカードとなるビジターカードのカードIDに対応付けてビジター貯蓄管理テーブルに記憶されている持玉数に「0」を、最新発行日時に当該時点の日時を更新記憶する。
そして、振分け履歴として、その時点の日時と、受信した発行不足自動振分け要求に含まれる装置IDと、振分け先のカードとしてビジターカードのカードIDと、振分け元のカードとして会員カードIDと、発行を示す「1」と、振分け持玉数と、振分け貯玉数と、手数料玉数と、利用受付け無しを示す「0」とを含む振分け履歴を、振分け履歴テーブルに登録した後、発行振分け完了通知を返信する。
この発行振分け完了通知の受信に応じて制御ユニット328は、カードテーブルの持玉数を振分け持玉数を減算した玉数に、カードテーブルの貯玉数を振分け貯玉数と手数料玉数を減算した玉数に更新するとともに、一時記憶しているビジターカードのカードIDを含む振分け発行要求をシステムコントローラ100に送信することで、システムコントローラ100は、前述した振分け発行要求の受信時と同一の処理を実施して振分け発行完了通知を返信する。
この振分け発行完了通知の受信に応じて制御ユニット328は、発行するビジターカードにプリペイド残額と持玉数として「0」を書き込み記憶するとともに、振分けフラグを振分け有りを示す「1」に更新する。
そして、システムコントローラ100に対して、カードテーブルに記憶されている会員カードIDを含む使用留保要求を送信して、該会員カードの他のカードユニット3における利用を不可とした後、カード挿入口309側の待機位置に保持している会員カードを、カード挿入口309から排出して一時返却するとともに、図42(d)に示すように、「返却された会員カードを取り出すと、振分け用のビジターカードが発行されます。」のメッセージを表示部312に表示して、排出した会員カードの取り出しを促す。
このメッセージの表示に応じて会員遊技者が、自身の会員カードをカード挿入口309から取り出すと、該取り出しに応じてビジターカードが即座にカード挿入口309から排出されるとともに、図42(c)に示すように、「発行されたビジターカードをお取り下さい。」のメッセージが表示部312に表示される。
会員遊技者は、カード挿入口309に排出されたビジターカードを取り出して振分けをする他の遊技者に手渡すとともに、自身の会員カードをカード挿入口309から再度挿入する。
この会員カードの挿入に応じて制御ユニット328は、該再挿入された会員カードから読み出した会員カードIDが、カードテーブルに記憶されている会員カードIDに一致するか否かを判定し、一致しないときには該カードを返却してエラーを係員に報知するエラー報知状態に移行する一方、一致するときには該発行不足自動振分け処理を終了する。
一方、Sf53とSf54のステップによる監視状態においてカード挿入口309への新たなカードの挿入が有った場合には、該カードの挿入がSf53のステップにおいて検知されてSf55のステップに進み、受付け中の会員カードを貯留部370に移動して待避させるとともに、新たに挿入されたカードの記録情報を読み出して、新たに挿入されたカードが会員カードであるか否かを判定する。
新たに挿入されたカードが会員カードである場合にはSf56のステップに進んで会員不足自動振分け処理を実施する一方、新たに挿入されたカードが会員カードでない場合には、Sf57のステップに進んでビジター不足自動振分け処理を実施する。
本実施例のSf56の会員不足自動振分け処理において制御ユニット328は、カードテーブルの持玉数を振分け持玉数とするとともに、受付けた振分け玉数と持玉数との差数である不足玉数を振分け貯玉数として特定し、当該カードユニット3の装置IDと、挿入された振分け先の会員カードから読み出した会員カードID(振分け先)と、カードテーブルに記憶している振分け元の会員カードの会員カードID(振分け元)と、該特定した振分け持玉数並びに振分け貯玉数とを含む会員不足自動振分け要求を管理コンピュータ150に対して送信する。尚、前述した発行不足自動振分け要求と同じく、これら会員不足自動振分け要求を、振分け持玉数を含む振分け要求と、振分け貯玉数を含む後述する会員直接振分け要求として個別に送信するようにしても良い。
この会員不足自動振分け要求の受信に応じて管理コンピュータ150は、前述した振分け設定画面において、連続振分け制限に「する」が設定されているか否かを判定し、連続振分け制限に「する」が設定されている場合には、受信した会員不足自動振分け要求に含まれる会員カードID(振分け先)を振分け先カードとして含み、利用受付けのデータが非受付けを示す「0」である振分け履歴が存在するかを検索する。
該検索により存在する場合には、受信した会員不足自動振分け要求に含まれる会員カードID(振分け元)を含む振分け不可を返信する一方、検索により存在しない場合並びに連続振分け制限に「しない」が設定されている場合には、更に、前述した振分け設定画面において、振分け先上限制限に「する」が設定されているか否かを判定し、振分け先上限制限に「する」が設定されている場合には、集計対象期間として設定されている期間において、振分け先カードとなる受信した会員不足自動振分け要求に含まれる会員カードID(振分け先)から特定される会員カードに振分けされたパチンコ玉の振分け総数(振分け先)を、前述した会員対会員振分け処理における振分け要求の受信時と同じく特定する。
そして、該特定した振分け総数(振分け先)に、受信した会員不足自動振分け要求に含まれる振分け持玉数と振分け貯玉数を加算した後の振分け総数(振分け先)が、振分け設定画面において振分け先上限制限の項目にて設定されている制限数を超えているか否かを判定する。
該判定において、制限数を超えている場合には、受信した会員不足自動振分け要求に含まれる会員カードID(振分け元)を含む振分け不可を返信する。尚、これら振分け不可を返信する場合には、受信した会員不足自動振分け要求に含まれる振分け持玉数と振分け貯玉数とを加算する前の振分け総数(振分け先)と制限数との差数(振分け先)とを算出し、これら差数が正の値であるときに該差数を振分け可能数として特定し、該特定した振分け可能数を含む振分け不可を返信することで、カードユニット3においては、図42(c)と同様のエラー画面が表示された後、図35のA(Sf2−のステップ)に戻って、振分け可能玉数表示部に該返信されてきた振分け不可に含まれる振分け可能数を有する振分け玉数受付け画面が表示部312に表示され、該振分け玉数受付け画面において、再度、該表示されている振分け可能玉数を振分け玉数として入力することで、確実に振分けを受けることができる。
一方、制限数を超えていない場合並びに振分け先上限制限に「しない」が設定されている場合には、受信した会員不足自動振分け要求に含まれる会員カードIDに対応付けて会員貯蓄管理テーブルに記憶されている持玉数と貯玉数とを特定し、該特定した持玉数から受信した会員不足自動振分け要求に含まれる振分け持玉数を減算更新、つまり「0」とし、該特定した貯玉数から受信した会員不足自動振分け要求に含まれる振分け貯玉数と該振分け貯玉数を持玉数に移行するのに必要となる手数料玉数とを減算更新する。
そして、振分け履歴として、その時点の日時と、受信した会員不足自動振分け要求に含まれる装置IDと、振分け先のカードとして会員カードID(振分け先)と、振分け元のカードとして会員カードID(振分け元)と、非発行を示す「0」と、振分け持玉数と、振分け貯玉数と、手数料玉数と、利用受付け無しを示す「0」とを含む振分け履歴を、振分け履歴テーブルに登録した後、振分け完了通知を返信する。
この振分け完了通知の受信に応じて制御ユニット328は、カードテーブルの持玉数を振分け持玉数を減算した玉数に、カードテーブルの貯玉数を振分け貯玉数と手数料玉数を減算した玉数に更新するとともに、振分け先の会員カードの振分けフラグを振分け有りを示す「1」に更新してカード挿入口309から返却し、カード貯留部370に一時待避させていた振分け元の会員カードを所定の読み出し位置に戻すとともに、表示部312に、図42(g)に示すように、「返却されたカードをお取り下さい」のメッセージを表示して、返却した振分け先の会員カードの取り出しを促し、該会員不足自動振分け処理を終了する。尚、処理終了においては、S1にて実施した計数禁止と払出ボタン311の操作無効が解除される。
これら返却された振分け先の会員カードは、他のカードユニット3に挿入されることで、振分け履歴テーブルに記憶されている振分け持玉数と振分け貯玉数とが持玉数に加算されて使用可能となるとともに、これら持玉数の加算の履歴が計数・払出履歴テーブルに記憶され、更に、加算された持玉数とレートが持玉種別テーブルに記憶、管理される。
次に、Sf57のビジター不足自動振分け処理について説明すると、本実施例のSf57のビジター不足自動振分け処理において制御ユニット328は、カードテーブルの持玉数を振分け持玉数とするとともに、受付けた振分け玉数と持玉数との差数である不足玉数を振分け貯玉数として特定し、当該カードユニット3の装置IDと、挿入された振分け先のビジターカードから読み出したカードID(振分け先)と、カードテーブルに記憶している振分け元の会員カードの会員カードID(振分け元)と、該特定した振分け持玉数並びに振分け貯玉数とを含むビジター不足自動振分け要求を管理コンピュータ150に対して送信する。尚、前述した発行不足自動振分け要求と同じく、これらビジターカード不足自動振分け要求を、振分け持玉数を含む振分け要求と、振分け貯玉数を含む後述するビジター直接振分け要求として個別に送信するようにしても良い。
このビジター不足自動振分け要求の受信に応じて管理コンピュータ150は、前述した振分け設定画面において、連続振分け制限に「する」が設定されているか否かを判定し、連続振分け制限に「する」が設定されている場合には、受信したビジター不足自動振分け要求に含まれるカードID(振分け先)を振分け先カードとして含み、利用受付けのデータが非受付けを示す「0」である振分け履歴が存在するかを検索する。
該検索により存在する場合には、受信したビジター不足自動振分け要求に含まれる会員カードID(振分け元)を含む振分け不可を返信する一方、検索により存在しない場合並びに連続振分け制限に「しない」が設定されている場合には、更に、前述した振分け設定画面において、振分け先上限制限に「する」が設定されているか否かを判定し、振分け先上限制限に「する」が設定されている場合には、集計対象期間として設定されている期間において、振分け先カードとなる受信したビジター不足自動振分け要求に含まれるカードID(振分け先)から特定されるビジターカードに振分けされたパチンコ玉の振分け総数(振分け先)を、前述した会員対ビジター振分け処理における振分け要求の受信時と同じく特定する。
そして、該特定した振分け総数(振分け先)に、受信したビジター不足自動振分け要求に含まれる振分け持玉数と振分け貯玉数を加算した後の振分け総数(振分け先)が、振分け設定画面において振分け先上限制限の項目にて設定されている制限数を超えているか否かを判定する。
該判定において、制限数を超えている場合には、受信したビジター不足自動振分け要求に含まれる会員カードID(振分け元)を含む振分け不可を返信する。尚、これら振分け不可を返信する場合には、受信したビジター不足自動振分け要求に含まれる振分け持玉数と振分け貯玉数とを加算する前の振分け総数(振分け先)と制限数との差数(振分け先)とを算出し、これら差数が正の値であるときに該差数を振分け可能数として特定し、該特定した振分け可能数を含む振分け不可を返信することで、カードユニット3においては、図42(c)と同様のエラー画面が表示された後、図35のA(Sf2−のステップ)に戻って、振分け可能玉数表示部に該返信されてきた振分け不可に含まれる振分け可能数を有する振分け玉数受付け画面が表示部312に表示され、該振分け玉数受付け画面において、再度、該表示されている振分け可能玉数を振分け玉数として入力することで、確実に振分けを受けることができる。
一方、制限数を超えていない場合並びに振分け先上限制限に「しない」が設定されている場合には、受信したビジター不足自動振分け要求に含まれる会員カードIDに対応付けて会員貯蓄管理テーブルに記憶されている持玉数と貯玉数とを特定し、該特定した持玉数から受信したビジター不足自動振分け要求に含まれる振分け持玉数を減算更新、つまり「0」とし、更に、特定した貯玉数から受信したビジター不足自動振分け要求に含まれる振分け貯玉数と該振分け貯玉数を持玉数に移行するのに必要となる手数料玉数とを減算更新する。
そして、振分け履歴として、その時点の日時と、受信したビジター不足自動振分け要求に含まれる装置IDと、振分け先のカードとしてカードID(振分け先)と、振分け元のカードとして会員カードID(振分け元)と、非発行を示す「0」と、振分け持玉数と、振分け貯玉数と、手数料玉数と、利用受付け無しを示す「0」とを含む振分け履歴を、振分け履歴テーブルに登録した後、振分け完了通知を返信する。
この振分け完了通知の受信に応じて制御ユニット328は、カードテーブルの持玉数を振分け持玉数を減算した玉数に、カードテーブルの貯玉数を振分け貯玉数と手数料玉数を減算した玉数に更新するとともに、振分け先のビジターカードの振分けフラグを振分け有りを示す「1」に更新してカード挿入口309から返却し、カード貯留部370に一時待避させていた振分け元の会員カードを所定の読み出し位置に戻すとともに、表示部312に、図42(g)に示すように、「返却されたカードをお取り下さい」のメッセージを表示して、返却した振分け先のビジターカードの取り出しを促し、該ビジター不足自動振分け処理を終了する。尚、処理終了においては、S1にて実施した計数禁止と払出ボタン311の操作無効が解除される。
これら返却された振分け先のビジターカードは、他のカードユニット3に挿入されることで、振分け履歴テーブルに記憶されている振分け持玉数と振分け貯玉数とが持玉数に加算されて使用可能となるとともに、これら持玉数の加算の履歴が計数・払出履歴テーブルに記憶され、更に、加算された持玉数とレートが持玉種別テーブルに記憶、管理される。
次に、図34のS8のステップまたは図35のSf21+のステップから移行する、図36に示すSf30〜Sf41のステップから成る、貯玉数からの振分けが実施される処理について以下に説明する。
まず、Sf30のステップでは、振分け可能玉数を特定する。具体的には、これらSf30のステップが実施される場合は、必ず、貯玉数からの直接振分けの許諾が設定されていて、会員カードを受付け中であるので、貯玉数から貯玉数への振分けを実施する際の対貯玉振分け可能玉数となる貯玉数と、貯玉数から持玉数への振分けを実施する際の対持玉振分け可能玉数となる、貯玉数の全てを持玉数に振分けた場合において徴収される手数料玉数を該貯玉数から減じた玉数とを特定する。
そして、Sf31のステップに進み、図41(d)に示すように、Sf30の振分け可能玉数特定処理にて特定した対貯玉振分け可能玉数並びに対持玉振分け可能玉数を含む振分け玉数受付け画面を表示部312に表示して、振分け先に振分ける玉数(振分け玉数)を遊技者から受付ける振分け玉数受付け処理を実施する。
この振分け玉数受付け画面には、図41(d)に示すように、前述した図42(a)並びに図42(h)に示す振分け玉数受付け画面と同様とされ、対貯玉振分け可能玉数並びに対持玉振分け可能玉数が表示される振分け可能玉数表示部と、振分け玉数を入力するための振分け玉数入力部と、「決定」の選択入力部と、処理を中断するための「キャンセル」の選択入力部と、0〜9までのテンキーと、「半分」、「1/4」、「端数」のキーから成る操作部とが設けられており、遊技者は、これらテンキーにて、振分け玉数入力部に所望する振分け玉数を入力する。尚、図41(d)に示す振分け玉数受付け画面においては、振分け可能玉数表示部に表示される玉数が複数種類であるので、「半分」、「1/4」、「端数」の各キーは非アクティブ状態とされ、これらの各キーの選択入力が不可とされている。
遊技者が、振分け玉数入力部に所望する振分け玉数を入力した後に、「決定」の選択入力部を選択入力した場合には、該「決定」の選択入力に応じてSf32のステップにおいて、該振分け玉数入力部にて受付けた振分け玉数が、貯玉数以下であるか否かを判定し、貯玉数以下でない場合には、Sf45のステップに進んで、前述した図42(e)に示す持玉数エラー画面と同様の貯玉数エラー画面を表示して、貯玉数が不足していることを遊技者に報知するとともに、該貯玉数エラー画面の「確認」の選択入力部が、遊技者により選択入力されることに応じて、Sf31のステップに戻ることにより、再度、振分け玉数の受付けが実施される。尚、処理を終了させたい場合には、貯玉数エラー画面において「キャンセル」を選択入力すれば良い。
一方、Sf32のステップの判定において、該振分け玉数入力部において受付けた振分け玉数が、貯玉数以下である場合には、Sf33のステップに進み、管理コンピュータ150に対して、当該カードユニット3の装置IDと、受付け中の会員カードIDと、振分け玉数入力部において受付けた振分け玉数とを含む貯玉振分け許諾要求を送信する(図38(a)参照)。
この貯玉振分け許諾要求の受信に応じて管理コンピュータ150は、受信した貯玉振分け許諾要求に含まれる会員カードIDに対応付けて会員貯蓄管理テーブルに記憶されている貯玉数と、受信した貯玉振分け許諾要求に含まれる振分け玉数とを比較し、貯玉数が振分け玉数以上であることを確認する。尚、貯玉数が振分け玉数以上でない場合には、受信した貯玉振分け許諾要求に含まれる会員カードIDを含む振分け不可を返信する。
そして、前述した振分け設定画面(図24(a)参照)において、振分け総数制限に「する」が設定されているか否かを判定し、振分け総数制限に「する」が設定されている場合には、前述したように、集計対象期間として設定されている期間に該当する振分け履歴の振分け持玉数並びに振分け貯玉数を合計することにより、該期間において当該遊技場において振分けされたパチンコ玉の振分け総数(全体)を特定して、該特定した振分け総数(全体)に、受信した貯玉振分け許諾要求に含まれる振分け玉数(振分け貯玉数)を加算した後の振分け総数(全体)が、振分け総数制限の項目にて設定されている制限数を超えているか否かを判定する。
更に、前述した振分け設定画面において、振分け元上限制限に「する」が設定されているか否かを判定し、振分け元上限制限に「する」が設定されている場合には、前述したように、集計対象期間として設定されている期間において、振分け元カードとなる受信した貯玉振分け許諾要求に含まれる会員カードIDから特定される会員カードから振分けされたパチンコ玉の振分け総数(振分け元)を、該期間に該当する日付を含むとともに受信した貯玉振分け許諾要求に含まれる会員カードIDを含む全ての振分け履歴の振分け持玉数並びに振分け貯玉数を合計することにより特定して、該特定した振分け総数(振分け元)に、受信した貯玉振分け許諾要求に含まれる振分け玉数(振分け貯玉数)を加算した後の振分け総数(振分け元)が、振分け設定画面において振分け元上限制限の項目にて設定されている制限数を超えているか否かを判定する。
これら判定において、いずれかの制限数を超えている場合には、受信した貯玉振分け許諾要求に含まれる会員カードIDを含む振分け不可を返信する。尚、これら振分け不可を返信する場合には、受信した貯玉振分け許諾要求に含まれる振分け玉数(振分け貯玉数)を加算する前の振分け総数(全体)と制限数との差数(全体)と、受信した貯玉振分け許諾要求に含まれる振分け玉数(振分け貯玉数)を加算する前の振分け総数(振分け元)と制限数との差数(振分け元)とをそれぞれ算出し、これら差数が共に正の値であるときに、これら差数の内の少ない方の差数を振分け可能数として特定し、該特定した振分け可能数を含む振分け不可を返信する。
一方、振分け総数制限並びに振分け元上限制限に、共に「しない」が設定されている場合、振分け総数制限および/または振分け元上限制限に「する」が設定されている場合であって、制限数を超えていないと判定した場合には、受信した貯玉振分け許諾要求に含まれる会員カードIDを含む振分け許諾を返信する。
制御ユニット328は、管理コンピュータ150からの返信が、振分け許諾であるか否かをSf34のステップにて判定し、振分け不可である場合には「No」と判定されてSf43のステップに進んで、図42(f)に示す制限玉数エラー画面と同様に、受信した振分け不可に含まれる振分け可能玉数の表示を含む制限玉数エラー画面を表示して振分け可能玉数を遊技者に報知した後、Sf31のステップに戻る。
尚、この際において表示部312に表示される振分け玉数受付け画面においては、受信した振分け不可に含まれる振分け可能玉数が振分け可能玉数表示部に表示されるようになっており、遊技者は、これら振分け可能玉数を振分け玉数受付け画面上において把握することができるので、該振分け可能玉数をSf31のステップにおいて再度、振分け玉数として入力することで、繰返し、制限玉数エラーとなってしまうことを回避できる。
一方、管理コンピュータ150からの返信が振分け許諾である場合には、Sf34のステップにて「Yes」と判定されてSf35のステップに進み、カード挿入可能化指示をカードリーダライタ327に出力することで、カード挿入口309への新たなカードの挿入を許可するとともに、図42(b)に示す、振分け先のカードの挿入を促すメッセージの表示部と振分け先のカードが無い場合におけるビジターカードの新規発行の操作を受付ける新規発行選択入力部を有する新規発行受付け画面を表示部312に表示した後、Sf36のステップとSf37のステップを巡回する監視状態に移行して、新規発行選択入力部の選択入力が有るか、カード挿入口309への新たなカードの挿入が有るかを監視する。
振分け先となる遊技者が、ビジターカードまたは会員カードを所持していないことにより、新規発行選択入力部が選択入力された場合には、該選択入力がSf37のステップにおいて発行受付け有りと検知されてSf40のステップに進み、貯玉数が、受付けた振分け玉数(振分け貯玉数)と該振分け玉数(振分け貯玉数)を持玉数に振分けた場合において徴収される手数料玉数との合計数以上であるか否かを判定する。
そして、合計数以上である場合にはSf42のステップに進み、発行直接振分け処理を実施する一方、合計数以上でない場合には、Sf31のステップに戻って、再度、振分け玉数(振分け貯玉数)の受付けを実施する。尚、この際において表示部312に表示される振分け玉数受付け画面においては、対持玉振分け可能玉数のみが振分け可能玉数表示部に表示されるようになっており、遊技者は、これら対持玉振分け可能玉数の範囲内の玉数を、振分け玉数として的確に入力することができる。
この発行直接振分け処理において制御ユニット328は、まず、受付け中の会員カードを、カードリーダライタ327のカード挿入口309側の待避位置に待避させて保持するとともに、カードリーダライタ327内の所定の読み出し位置に、カード貯留部370に貯留されているビジターカードを移動させて該ビジターカードのカードIDの読み出しを実施して一時記憶する。
そして、該読み出したカードIDと、カードテーブルに記憶されている会員カードIDと振分け貯玉数と当該カードユニット3の装置IDを含む発行直接振分け要求を管理コンピュータ150に対して送信する。
この発行直接振分け要求の受信に応じて管理コンピュータ150は、受信した発行直接振分け要求に含まれる会員カードIDに対応付けて会員貯蓄管理テーブルに記憶されている貯玉数を特定し、該特定した貯玉数から受信した発行直接振分け要求に含まれる振分け貯玉数と該振分け貯玉数を持玉数に移行するのに必要となる手数料玉数とを減算更新するとともに、受信した発行直接振分け要求に含まれる振分け先のカードとなるビジターカードのカードIDに対応付けてビジター貯蓄管理テーブルに記憶されている持玉数に「0」を、最新発行日時に当該時点の日時を更新記憶する。
そして、振分け履歴として、その時点の日時と、受信した発行直接振分け要求に含まれる装置IDと、振分け先のカードとしてビジターカードのカードIDと、振分け元のカードとして会員カードIDと、発行を示す「1」と、振分け貯玉数と、手数料玉数と、利用受付け無しを示す「0」と、振分け持玉数には無しを示す「−」とを含む振分け履歴を、振分け履歴テーブルに登録した後、発行直接振分け完了通知を返信する。
この発行直接振分け完了通知の受信に応じて制御ユニット328は、カードテーブルの貯玉数を振分け貯玉数と手数料玉数を減算した玉数に更新するとともに、一時記憶しているビジターカードのカードIDを含む振分け発行要求をシステムコントローラ100に送信することで、システムコントローラ100は、前述した振分け発行要求の受信時と同一の処理を実施して振分け発行完了通知を返信する。
この振分け発行完了通知の受信に応じて制御ユニット328は、発行するビジターカードにプリペイド残額と持玉数として「0」を書き込み記憶するとともに、振分けフラグを振分け有りを示す「1」に更新する。
そして、システムコントローラ100に対して、カードテーブルに記憶されている会員カードIDを含む使用留保要求を送信して、該会員カードの他のカードユニット3における利用を不可とした後、カード挿入口309側の待機位置に保持している会員カードを、カード挿入口309から排出して一時返却するとともに、図42(d)に示すように、「返却された会員カードを取り出すと、振分け用のビジターカードが発行されます。」のメッセージを表示部312に表示して、排出した会員カードの取り出しを促す。
このメッセージの表示に応じて会員遊技者が、自身の会員カードをカード挿入口309から取り出すと、該取り出しに応じてビジターカードが即座にカード挿入口309から排出されるとともに、図42(c)に示すように、「発行されたビジターカードをお取り下さい。」のメッセージが表示部312に表示される。
会員遊技者は、カード挿入口309に排出されたビジターカードを取り出して振分けをする他の遊技者に手渡すとともに、自身の会員カードを再度カード挿入口309から挿入する。
この会員カードの挿入に応じて制御ユニット328は、該再挿入された会員カードから読み出した会員カードIDが、カードテーブルに記憶されている会員カードIDに一致するか否かを判定し、一致しないときには該カードを返却してエラーを係員に報知するエラー報知状態に移行する一方、一致するときには該発行直接振分け処理を終了する。
一方、Sf36とSf37のステップによる監視状態においてカード挿入口309への新たなカードの挿入が有った場合には、該カードの挿入がSf36のステップにおいて検知されてSf38のステップに進み、受付け中のカードを貯留部370に移動して待避させるとともに、新たに挿入されたカードの記録情報を読み出して、新たに挿入されたカードが会員カードであるか否かを判定する。
新たに挿入されたカードが会員カードである場合にはSf39のステップに進んで、会員直接振分け処理を実施する一方、新たに挿入されたカードが会員カードでない場合には、Sf40のステップに進み、貯玉数が、受付けた振分け玉数(振分け貯玉数)と該振分け玉数(振分け貯玉数)を持玉数に振分けた場合において徴収される手数料玉数との合計数以上であるか否かを判定する。
そして、合計数以上である場合にはSf41のステップに進んで、ビジター直接振分け処理を実施する一方、合計数以上でない場合には、Sf31のステップに戻って、再度、振分け玉数(振分け貯玉数)の受付けを実施する。
本実施例のSf39の会員直接振分け処理において制御ユニット328は、当該カードユニット3の装置IDと、挿入された振分け先の会員カードから読み出した会員カードID(振分け先)と、カードテーブルに記憶している振分け元の会員カードの会員カードID(振分け元)と、振分け貯玉数とを含む会員直接振分け要求を管理コンピュータ150に対して送信する。
この会員直接振分け要求の受信に応じて管理コンピュータ150は、前述した振分け設定画面において、連続振分け制限に「する」が設定されているか否かを判定し、連続振分け制限に「する」が設定されている場合には、受信した振分け要求に含まれる会員カードID(振分け先)を振分け先カードとして含み、利用受付けのデータが非受付けを示す「0」である振分け履歴が存在するかを検索する。
該検索により存在する場合には、受信した会員直接振分け要求に含まれる会員カードID(振分け元)を含む振分け不可を返信する一方、検索により存在しない場合並びに連続振分け制限に「しない」が設定されている場合には、更に、前述した振分け設定画面において、振分け先上限制限に「する」が設定されているか否かを判定し、振分け先上限制限に「する」が設定されている場合には、集計対象期間として設定されている期間である例えば1日において、振分け先カードとなる受信した会員直接振分け要求に含まれる会員カードID(振分け先)から特定される会員カードに振分けされたパチンコ玉の振分け総数(振分け先)を、その当日の日付を含むとともに受信した会員直接振分け要求に含まれる会員カードID(振分け先)を振分け先カードとして含む全ての振分け履歴の振分け持玉数並びに振分け貯玉数とを合計することにより特定する。
そして、該特定した振分け総数(振分け先)に、受信した会員直接振分け要求に含まれる振分け貯玉数を加算した後の振分け総数(振分け先)が、振分け設定画面において振分け先上限制限の項目にて設定されている制限数を超えているか否かを判定する。
該判定において、制限数を超えている場合には、受信した会員直接振分け要求に含まれる会員カードID(振分け元)を含む振分け不可を返信する。尚、これら振分け不可を返信する場合には、受信した会員直接振分け要求に含まれる振分け貯玉数を加算する前の振分け総数(振分け先)と制限数との差数(振分け先)とを算出し、これら差数が正の値であるときに該差数を振分け可能数として特定し、該特定した振分け可能数を含む振分け不可を返信することで、カードユニット3においては、図42(c)と同様のエラー画面が表示された後、Sf31のステップに戻って、振分け可能玉数表示部に該返信されてきた振分け不可に含まれる振分け可能数を有する振分け玉数受付け画面が表示部312に表示され、該振分け玉数受付け画面において、再度、該表示されている振分け可能玉数を振分け玉数として入力することで、確実に貯玉数からの直接振分けを受けることができる。
一方、制限数を超えていない場合並びに振分け先上限制限に「しない」が設定されている場合には、受信した会員直接振分け要求に含まれる会員カードID(振分け元)に対応付けて会員貯蓄管理テーブルに記憶されている貯玉数を特定し、該特定した貯玉数から受信した会員直接振分け要求に含まれる振分け貯玉数を減算更新する。
そして、振分け履歴として、その時点の日時と、受信した会員直接振分け要求に含まれる装置IDと、振分け先のカードとして会員カードID(振分け先)と、振分け元のカードとして会員カードID(振分け元)と、非発行を示す「0」と、振分け貯玉数と、利用受付け無しを示す「0」と、振分け持玉数並びに手数料玉数には無しを示す「−」とを含む振分け履歴を、振分け履歴テーブルに登録した後、受信した会員直接振分け要求に含まれる会員カードID(振分け元)を含む会員直接振分け完了通知を返信する。
この会員直接振分け完了通知の受信に応じて制御ユニット328は、カードテーブルの貯玉数を振分け貯玉数を減算した玉数に更新するとともに、振分け先の会員カードの振分けフラグを振分け有りを示す「1」に更新してカード挿入口309から返却し、カード貯留部370に一時待避させていた振分け元の会員カードを所定の読み出し位置に戻すとともに、表示部312に、図42(g)に示すように、「返却されたカードをお取り下さい」のメッセージを表示して、返却した振分け先の会員カードの取り出しを促し、該会員直接振分け処理を終了する。尚、処理終了においては、S1にて実施した計数禁止と払出ボタン311の操作無効が解除される。
これら返却された振分け先の会員カードは、他のカードユニット3に挿入されることで、振分け履歴テーブルに記憶されている振分け貯玉数が貯玉数に加算されて使用可能となるとともに、これら持玉数の加算の履歴が計数・払出履歴テーブルに記憶され、更に、加算された持玉数とレートが持玉種別テーブルに記憶、管理される。
次に、Sf41のビジター直接振分け処理について説明すると、本実施例のSf41のビジター直接振分け処理において制御ユニット328は、前述したSf19の会員対ビジター振分け処理と同じく、当該カードユニット3の装置IDと、挿入された振分け先のビジターカードから読み出したカードID(振分け先)と、カードテーブルに記憶している振分け元の会員カードの会員カードID(振分け元)と、振分け貯玉数とを含むビジター直接振分け要求を管理コンピュータ150に対して送信する。
このビジター直接振分け要求の受信に応じて管理コンピュータ150は、前述した振分け設定画面において、連続振分け制限に「する」が設定されているか否かを判定し、連続振分け制限に「する」が設定されている場合には、受信したビジター直接振分け要求に含まれるカードID(振分け先)を振分け先カードとして含み、利用受付けのデータが非受付けを示す「0」である振分け履歴が存在するかを検索する。
該検索により存在する場合には、受信したビジター直接振分け要求に含まれる会員カードID(振分け元)を含む振分け不可を返信する一方、検索により存在しない場合並びに連続振分け制限に「しない」が設定されている場合には、更に、前述した振分け設定画面において、振分け先上限制限に「する」が設定されているか否かを判定し、振分け先上限制限に「する」が設定されている場合には、集計対象期間として設定されている期間である例えば1日において、振分け先カードとなる受信したビジター直接振分け要求に含まれるカードID(振分け先)から特定されるビジターカードに振分けされたパチンコ玉の振分け総数(振分け先)を、その当日の日付を含むとともに受信したビジター直接振分け要求に含まれるカードID(振分け先)を振分け先カードとして含む振分け履歴であって、該カードID(振分け先)に対応付けてビジター貯蓄管理テーブルに記憶されている最新発行日時以降の日時情報を含む振分け履歴の振分け持玉数を合計することにより特定する。
そして、該特定した振分け総数(振分け先)に、受信したビジター直接振分け要求に含まれる振分け貯玉数を加算した後の振分け総数(振分け先)が、振分け設定画面において振分け先上限制限の項目にて設定されている制限数を超えているか否かを判定する。
該判定において、制限数を超えている場合には、受信したビジター直接振分け要求に含まれる会員カードID(振分け元)を含む振分け不可を返信する。尚、これら振分け不可を返信する場合には、受信したビジター直接振分け要求に含まれる振分け貯玉数を加算する前の振分け総数(振分け先)と制限数との差数(振分け先)とを算出し、これら差数が正の値であるときに該差数を振分け可能数として特定し、該特定した振分け可能数を含む振分け不可を返信することで、カードユニット3においては、図42(c)と同様のエラー画面が表示された後、Sf31のステップに戻って、振分け可能玉数表示部に該返信されてきた振分け不可に含まれる振分け可能数を有する振分け玉数受付け画面が表示部312に表示され、該振分け玉数受付け画面において、再度、該表示されている振分け可能玉数を振分け玉数として入力することで、確実に貯玉数からの直接振分けを受けることができる。
一方、制限数を超えていない場合並びに振分け先上限制限に「しない」が設定されている場合には、受信したビジター直接振分け要求に含まれる会員カードID(振分け元)に対応付けて会員貯蓄管理テーブルに記憶されている貯玉数を特定し、該特定した貯玉数から受信した振分け要求に含まれる振分け貯玉数と該振分け貯玉数を持玉数に移行するのに必要となる手数料玉数とを減算更新する。
そして、振分け履歴として、その時点の日時と、受信したビジター直接振分け要求に含まれる装置IDと、振分け先のカードとしてカードID(振分け先)と、振分け元のカードとして会員カードID(振分け元)と、非発行を示す「0」と、振分け貯玉数と、利用受付け無しを示す「0」と、手数料玉数と、振分け持玉数には無しを示す「−」とを含む振分け履歴を、振分け履歴テーブルに登録した後、受信したビジター直接振分け要求に含まれる会員カードID(振分け元)を含むビジター直接振分け完了通知を返信する。
このビジター直接振分け完了通知の受信に応じて制御ユニット328は、カードテーブルの貯玉数から振分け貯玉数と手数料玉数とを減算更新するとともに、振分け先のビジターカードの振分けフラグを振分け有りを示す「1」に更新してカード挿入口309から返却し、カード貯留部370に一時待避させていた振分け元の会員カードを所定の読み出し位置に戻すとともに、表示部312に、図42(g)に示すように、「返却されたカードをお取り下さい」のメッセージを表示して、返却した振分け先のビジターカードの取り出しを促し、該会員対ビジター振分け処理を終了する。尚、処理終了においては、S1にて実施した計数禁止と払出ボタン311の操作無効が解除される。
これら返却された振分け先のビジターカードは、他のカードユニット3に挿入されることで、振分け履歴テーブルに記憶されている振分け貯玉数が持玉数に加算されて使用可能となるとともに、これら持玉数の加算の履歴が計数・払出履歴テーブルに記憶され、更に、加算された持玉数とレートが持玉種別テーブルに記憶、管理される。
また、前述したSb2〜Sb13の待機状態において、遊技者がメニューボタン316の操作を実施した場合には、該メニューボタン316の操作を検知した表示制御基板329からメインメニュー表示操作情報が制御ユニット328に入力されることで、制御ユニット328は、Sb13においてメニューボタン316の操作有りと判断してSb31に進み、図示しないメニュー表示処理を実施する。
このメニュー表示処理において制御ユニット328は、まず、カードテーブルに記憶されているデータに基づいて、対応するパチンコ機2で遊技中の遊技者が会員であるか否か(会員IDが記憶されているか否か)を判定し、遊技者が会員でない場合(会員IDが記憶されていない場合)には、会員固有のメニュー項目を含まない「台データ」、「ランキング」、「島出玉状況」、「お知らせ」、「振分け」の各メニュー項目のみを含むビジターメインメニュー(図5参照)を、ビジターメインメニュー表示指示を表示制御基板329に出力することにより、表示部312に表示させる一方、遊技者が会員である場合には、会員固有のメニュー項目である「ポイント表示」、「再プレイ」のメニュー項目とをさらに含む、図5に示す会員メインメニューを、会員メインメニュー表示指示を表示制御基板329に出力することにより表示部312に表示させる。
これら表示部312に表示された各メニュー項目は、遊技者が選択操作可能とされており、所定時間内にいずれかのメニュー項目が選択されない場合には、メニュー表示終了指示を表示制御基板329に出力することでメインメニューの表示を終了させた後、Sb2〜Sb13の待機状態に戻る一方、所定時間内にいずれかのメニュー項目が選択された場合には、該選択されたメニュー項目に該当する処理を実行した後、Sb2〜Sb13の待機状態に戻る。
尚、メインメニュー中の「再プレイ」メニューが選択された場合には、前述したSb24の再プレイ処理が実行される。
また、「台データ」のメニューが選択された場合には、台データボタン318が操作された場合と同じく、遊技情報テーブルに記憶されている本日の各データが表示され、「ランキング」のメニューが選択された場合には、ランキングの種別、具体的には、出玉ランキング、大当りランキング、連荘ランキング等を選択するサブメニュー画面が表示され、該サブメニュー画面にて選択された種別のランキングデータがホールコンピュータ140から取得されて表示部312に表示される。
また、「ポイント表示」のメニューが選択された場合には、カードテーブルに記憶されている来店ポイントのポイント数(来店ポイントの記憶がない場合には、来店ポイント取得要求を管理コンピュータ150に対して送信することにより、該管理コンピュータ150から来店ポイント数を取得する)が表示部312に表示され、「お知らせ」のメニューが選択された場合には、RAM328b内に記憶されているお知らせ情報が表示部312に表示される。
また、図48(a)に示すように、「島出玉状況」のメニューが選択された場合には、該カードユニット3が設置されている遊技島の同一側面に設けられている各カードユニット3における当台獲得玉数が、カード受付け中画面と同様に玉箱表示態様にて表示される島出玉状況画面が表示される。
この島出玉状況画面が表示される流れとしては、「島出玉状況」のメニューが選択されたことに応じて、制御ユニット328は、EEPROM328cに記憶されている同じ遊技島の同一側面に設けられている各カードユニット3の装置ID及び台番号の情報に基づき、各カードユニット3に対して、順次、自台持玉数データ要求を送信して、各カードユニット3から自台持玉数(当台獲得玉数)を取得する。
このように、本実施例では、自台持玉数(当台獲得玉数)は、各カードユニット3に対する持玉表示設定の内容や遊技者の遊技履歴の内容等によって持玉数と必ずしも同一とはならないことから、これら自台持玉数(当台獲得玉数)を、同じ遊技島の同一側面に設けられている他のカードユニット3から直接取得するようにしているが、本発明はこれに限定されるものではなく、これら自台持玉数データ要求を管理コンピュータ150に送信することで、該自台持玉数データ要求の受信に応じて管理コンピュータ150が、自台持玉数データ要求の送信元のカードユニット3が設置されている遊技島の同一側面に設けられている他の全てのカードユニット3から、自台持玉数(当台獲得玉数)を取得し、該取得した自台持玉数(当台獲得玉数)を自台持玉数データ要求の送信元のカードユニット3に対して送信するようにしても良い。
このようにして他のカードユニット3から取得した自台持玉数(当台獲得玉数)は、台番号に対応付けて一時記憶するとともに、それぞれの自台持玉数(当台獲得玉数)が該当する玉箱表示数と端数とを特定して、これら特定した玉箱表示数と端数とが該当する台番号に対応付けられた図48(b)の島出玉状況画面を生成して、表示部312に表示する。
このようにすることで、同一の遊技島で遊技している他の遊技者の出玉状況を、離席して玉積み表示ユニット401の表示状態等を確認することなく、その場において容易に把握することができる。
尚、本実施例の島出玉状況画面においては、自台の台番号は反転表示されることにより、他の台と容易に判別することができる。
次に、本実施例の振分け装置5の動作について図43を用いて以下に説明する。本実施例の振分け装置5は、前述したカードユニット3において振分け操作が実施された際に実施される図34に示す振分け処理と同様の処理を行うものであり、その特徴としては、カードユニット3と異なり、パチンコ機2間に設置されていないので、その横幅を大きく取ることができることから、前述したように、左右に配置された2つのカード挿入口を有していて、振分け元のカードと、振分け先のカードとを個別のカード挿入口にて受付けすることができるようになっている。
通常において、振分け装置5の表示装置501には、図43(a)に示すように、カードを挿入して下さいのメッセージが表示されているとともに、装置に向かって左の第1カード挿入口504に対応する第1挿入口LED506が点滅点灯されることで、該第1カード挿入口504への振分け元のカードの挿入を促すようになっている。
振分けを実施したい遊技者は、自身が所持しているビジターカード或いは会員カードを第1カード挿入口504に挿入する。
このカード挿入に応じて、該挿入されたカードに記憶されている(会員)カードIDや持玉数等の情報が該第1カード挿入口504に対応する第1カードリーダライタ508により読み出されて制御部510に出力される。
この出力を受けて制御部510は、挿入されたカードから読み出した情報を図示しないRAMの所定の記憶領域に記憶するとともに、挿入されたカードの(会員)カードID、持玉数(ビジターカードのみ)、当該振分け装置の装置IDとを含むカード受付け通知を管理コンピュータ150に送信する。
このカード受付け通知の受信に応じて管理コンピュータ150は、まず、受信したカード受付け通知に持玉数が含まれるか否かを判定し、含まれている場合には、該持玉数を照合する照合処理を行う。
具体的には、受信したカード受付け通知に含まれるカードIDに対応してビジター貯蓄管理テーブルに記憶されている持玉数と、受信したカード受付け通知に含まれる持玉数とが一致するか否かを判定する。
該照合判定において一致しない場合には、受信したカード受付け通知の送信元の振分け装置5に対し、持玉数の照合がNGである旨の照合エラー情報を返信することで、該振分け装置5において該ビジターカードが返却される。
一方、該照合判定において一致する場合には受付け処理完了通知を返信するとともに、受信したカード受付け通知に持玉数が含まれていない場合、つまり、挿入されたカードが会員カードである場合には、受信したカード受付け通知に含まれる会員カードIDに対応する持玉数、貯玉数を、会員貯蓄管理テーブルにおいて該会員カードIDに対応して記憶されている各データから特定するとともに、該会員カードIDに対応して会員情報テーブルに記憶されている暗証番号を更に特定し、これら特定した持玉数、貯玉数、暗証番号と、会員カードIDとを含む受付け処理完了通知を、受信したカード受付け通知の送信元の振分け装置5に対して返信する。
この受付け処理完了通知の受信に応じて制御部510は、カードから読み出したカードIDが会員カードIDである場合には、受信した受付け処理完了通知に含まれる持玉数、貯玉数、暗証番号を、図示しないRAMの所定の記憶領域に格納する。
そして、RAMの所定の記憶領域に記憶している持玉数が0であるか否か、つまり、持玉数が存在するか否かを判定する(Sf1)。
持玉数が0である場合には、カードユニット3の場合と同じく、前述したSf21〜Sf23の処理を実施することにより、挿入されたカードが会員カードであって、貯玉数からの直接振分けが許諾されていない場合において、貯玉数を使用して持玉数を増加させることができ、貯玉数からの直接振分けが許諾されている場合には、前述した図36に示す処理を実施することで、貯玉数を使用しての直接振分けが実施できる。
一方、Sf1のステップにおける判定において、持玉数が0でない場合には、Sf2−のステップに進んで、振分け可能玉数を特定する振分け可能玉数特定処理を実施する。
この振分け可能玉数特定処理においては、制御部510のROMに記憶されている振分け設定情報に基づいて、貯玉数からの直接振分けの許諾が設定されているか否かを判定し、直接振分けの許諾が設定されていない場合には、持玉数を振分け可能玉数として特定する一方、直接振分けの許諾が設定されており、受付けたカードが会員カードである場合には、貯玉数の全てを持玉数に振分けた場合において徴収される手数料玉数を該貯玉数から減じた玉数を持玉数に加えた合計数を統合振分け可能玉数として特定する。
そして、Sf2のステップに進み、図43(b)に示すように、Sf2−の振分け可能玉数特定処理にて特定した持玉数(直接振分け非許諾時)を含む振分け玉数受付け画面、若しくは、図43(e)に示すように、Sf2−の振分け可能玉数特定処理にて特定した統合振分け可能玉数(直接振分け許諾時)を含む振分け玉数受付け画面を表示装置501に表示して、振分け先に振分ける玉数(振分け玉数)を遊技者から受付ける振分け玉数受付け処理を実施する。
この本実施例の振分け玉数受付け画面は、カードユニット3における振分け玉数受付け画面(図42(a)、図42(h))に同じであるので、ここでの説明は省略する。
また、遊技者が、振分け玉数入力部に所望する振分け玉数を入力した後に、「決定」の選択入力部を選択入力した場合には、該「決定」の選択入力に応じてSf4のステップにおいて、該振分け玉数入力部にて受付けた振分け玉数が、持玉数以下であるか否かを判定し、持玉数以下でない場合、つまり、受付けた振分け玉数に対して持玉数が不足している場合には、Sf25のステップに進んでSf25〜Sf29のステップの処理を実施されることにより、受付けたカードが会員カードであって、貯玉数からの直接振分けが許諾されており、不足分と該不足分に相当する手数料玉数との合計数以上の貯玉数が存在する場合であって、遊技者からの不足分への貯玉の使用OKの確認受付けがあった場合(Sf28’)に限って不足分の自動振分けの処理が可能とされる一方、これらの条件を満たさない場合には、Sf29のステップに進んで、カードユニット3における図42(e)と同様の持玉数エラー画面を表示して持玉数が不足していることを遊技者に報知するとともに、該持玉数エラー画面の「確認」の選択入力部が、遊技者により選択入力されることに応じて、Sf2−のステップに戻ることにより、再度、振分け可能玉数が特定されて振分け玉数の受付けが実施される(Sf2)。尚、処理を終了させたい場合には、持玉数エラー画面において「キャンセル」を選択入力すれば良い。
一方、持玉数以下である場合には、Sf5のステップに進み、図38(a)に示すように、管理コンピュータ150に対して、当該振分け装置5の装置IDと、受付け中のカードの(会員)カードIDと、振分け玉数入力部において受付けた振分け玉数(この場合には振分け持玉数となる)とを含む振分け許諾要求を送信することで、前述したカードユニット3の場合と同様に、振分け総数制限や振分け元上限制限の設定の有無に応じて、振分け総数制限や振分け元上限制限に該当するか否かが判定され、該当する場合には振分け不可が管理コンピュータ150から返信され、該当しない場合または振分け総数制限や振分け元上限制限が設定されていない場合には、振分け許諾が管理コンピュータ150から返信される。尚、これら振分け許諾要求の受信においては、カードユニット3からの振分け許諾要求の場合と異なり、持玉数の照合がカードの受付け時において実施済みであるので、持玉数の更新については実施されない。
制御部510は、管理コンピュータ150からの返信が、振分け許諾であるか否かをSf6のステップにて判定し、振分け不可である場合には、Sf6のステップにて「No」と判定されてSf24のステップに進んで制限玉数エラー画面表示を実施することにより、表示装置501には、図42(f)と同じく、振分け可能玉数の表示を含む制限玉数エラー画面を表示して振分け可能玉数を遊技者に報知した後、Sf2のステップに戻る。
尚、この際、Sf2の振分け玉数受付け処理において表示装置501に表示される振分け玉数受付け画面においては、受信した振分け不可に含まれる振分け可能玉数が振分け可能玉数表示部に表示されるようになっており、遊技者は、これら振分け可能玉数を振分け玉数受付け画面上において把握することができるので、該振分け可能玉数をSf2のステップにおいて再度、振分け玉数として入力することで、繰返し、制限玉数エラーとなってしまうことを回避できる。
一方、管理コンピュータ150からの返信が振分け許諾である場合には、Sf6のステップにて「Yes」と判定されてSf7のステップに進んで、図43(c)に示すように、振分け玉数の表示部と、振分け先のカードの挿入を促すメッセージの表示部と、振分け先のカードが無い場合におけるビジターカードの新規発行の操作を受付ける新規発行選択入力部を有する新規発行受付け画面を表示装置501に表示し、第2挿入口LED507を点滅状態として、該第2挿入口LED507が対応する第2カード挿入口505への振分け先カードの挿入を促した後、Sf8のステップとSf9のステップを巡回する監視状態に移行して、新規発行選択入力部の選択入力が有るか、第2カード挿入口505への新たなカードの挿入が有るかを監視する。
振分け先となる遊技者が、ビジターカードまたは会員カードを所持していない場合には、新規発行選択入力部を選択入力すれば良く、該新規発行選択入力部が選択入力された場合には、該選択入力がSf8のステップにおいて発行受付け有りと検知されてSf10のステップに進み、受付け中のカードが会員カードであるか否かを判定し、会員カードでない場合、つまり、受付け中のカードがビジターカードである場合には、Sf11に進んでビジター用発行振分け処理を実施する一方、受付け中のカードが会員カードである場合には、Sf12に進んで会員用発行振分け処理を実施する。
Sf11のビジター用発行振分け処理において制御部510は、第2カードリーダライタ509のカード貯留部(図示せず)に貯留されているビジターカードを所定の読み出し位置に移動させて、該ビジターカードのカードIDの読み出しを実施して一時記憶する。
そして、該読み出したカードID(振分け先)と、第1カードリーダライタ508に受付け中のビジターカードのカードID(振分け元)と振分け持玉数と、装置IDとを含む発行振分け要求を管理コンピュータ150に対して送信する。
この発行振分け要求の受信に応じて管理コンピュータ150は、受信した発行振分け要求に含まれるカードID(振分け元)に対応付けてビジター貯蓄管理テーブルに記憶されている持玉数を特定し、該特定した持玉数から受信した発行振分け要求に含まれる振分け持玉数を減算更新する。
そして、振分け履歴として、その時点の日時と、受信した振分け要求に含まれる装置IDと、振分け先のカードとしてカードID(振分け先)と、振分け元のカードとしてカードID(振分け元)と、発行を示す「1」と、振分け持玉数と、利用受付け無しを示す「0」と、振分け貯玉数並びに手数料玉数には無しを示す「−」とを含む振分け履歴を、振分け履歴テーブルに登録した後、発行振分け完了通知を返信する。
この発行振分け完了通知の受信に応じて制御部510は、振分け元のビジターカードに記憶されている持玉数を、振分け玉数を減じた持玉数に更新した後、振分け先のビジターカードから読み出したカードIDを含む振分け発行要求をシステムコントローラ100に送信する。
この振分け発行要求の受信に応じてシステムコントローラ100は、受信した振分け発行要求に含まれるカードIDに対応付けてビジターカードテーブルに記憶されているプリペイド残額に「0」を、最新発行日時にその時点の日時を、「状況」に「使用中」を更新記憶した後、振分け発行完了通知を返信する。
この振分け発行完了通知の受信に応じて制御部510は、発行するビジターカードにプリペイド残額と持玉数として「0」を書き込み記憶するとともに、振分けフラグを振分け有りを示す「1」に更新した後、第1カード挿入口504から振分け元のビジターカードを排出して返却するとともに、第2カード挿入口505から振分け先のビジターカードを排出して発行し、表示装置501に、図43(d)に示すように、「カードをお取り下さい。」のメッセージ表示をするとともに、第1挿入口LED506と第2挿入口LED507とを点滅点灯させて、該排出されたビジターカードの取り出しを促し、該ビジター用発行振分け処理を終了する。
尚、これら発行されたビジターカードは、前述したように、他のカードユニット3に挿入することで、振分けされた振分け持玉数が持玉数に加算されて、新たな持玉数として表示部312に表示されることで、該持玉数を、払出ボタン311を操作して払出すことができる。
また、Sf12の会員用発行振分け処理において制御部510は、第2カードリーダライタ509のカード貯留部(図示せず)に貯留されているビジターカードを所定の読み出し位置に移動させて、該該ビジターカードのカードIDの読み出しを実施して一時記憶する。
そして、該読み出したカードID(振分け先)と、第1カードリーダライタ508に受付け中の会員カードの会員カードID(振分け元)と振分け持玉数と、装置IDとを含む発行振分け要求を管理コンピュータ150に対して送信する。
この発行振分け要求の受信に応じて管理コンピュータ150は、受信した発行振分け要求に含まれる会員カードID(振分け元)に対応付けて会員貯蓄管理テーブルに記憶されている持玉数を特定し、該特定した持玉数から受信した発行振分け要求に含まれる振分け持玉数を減算更新する。
そして、振分け履歴として、その時点の日時と、受信した振分け要求に含まれる装置IDと、振分け先のカードとしてカードID(振分け先)と、振分け元のカードとして会員カードID(振分け元)と、発行を示す「1」と、振分け持玉数と、利用受付け無しを示す「0」と、振分け貯玉数並びに手数料玉数には無しを示す「−」を含む振分け履歴を、振分け履歴テーブルに登録した後、発行振分け完了通知を返信する。
この発行振分け完了通知の受信に応じて制御部510は、振分け先のビジターカードから読み出したカードIDを含む振分け発行要求をシステムコントローラ100に送信する。
この振分け発行要求の受信に応じてシステムコントローラ100は、受信した振分け発行要求に含まれるカードIDに対応付けてビジターカードテーブルに記憶されているプリペイド残額に「0」を、最新発行日時にその時点の日時を、「状況」に「使用中」を更新記憶した後、振分け発行完了通知を返信する。
この振分け発行完了通知の受信に応じて制御部510は、発行するビジターカードにプリペイド残額と持玉数として「0」を書き込み記憶するとともに、振分けフラグを振分け有りを示す「1」に更新した後、第1カード挿入口504から振分け元の会員カードを排出して返却するとともに、第2カード挿入口505から振分け先のビジターカードを排出して発行し、表示装置501に、図43(d)に示すように、「カードをお取り下さい。」のメッセージ表示をするとともに、第1挿入口LED506と第2挿入口LED507とを点滅点灯させて、該排出されたビジターカードの取り出しを促し、該会員用発行振分け処理を終了する。
一方、Sf8とSf9のステップによる監視状態において第2カード挿入口505への新たなカードの挿入が有った場合には、該カードの挿入がSf9のステップにおいて検知されてSf14のステップに進み、第2カード挿入口505に挿入されたカードの記録情報を読み出して、新たに挿入されたカードが会員カードであるか否かを判定する。
挿入されたカードが会員カードである場合にはSf15のステップに進み、更に、該カードが挿入される前に第1カードリーダライタ508に受付けていた振分け元カードが会員カードであるか否かを判定し、振分け元カードが会員カードである場合には、Sf16にステップに進んで、振分け元カードが会員カードであって、振分け先カードも会員カードである会員対会員振分け処理を実施し、カードが挿入される前に受付けていた振分け元カードが会員カードでない場合には、Sf17のステップに進んで、振分け元カードがビジターカードであって、振分け先カードが会員カードであるビジター対会員振分け処理を実施する。
一方、挿入されたカードがビジターカードである場合にはSf18のステップに進み、更に、該カードが挿入される前に第1カードリーダライタ508に受付けていた振分け元カードが会員カードであるか否かを判定し、振分け元カードが会員カードである場合には、Sf19にステップに進んで、振分け元カードが会員カードであって、振分け先カードがビジターカードである会員対ビジター振分け処理を実施し、カードが挿入される前に受付けていた振分け元カードが会員カードでない場合には、Sf20のステップに進んで、振分け元カードがビジターカードであって、振分け先カードもビジターカードであるビジター対ビジター振分け処理を実施する。
これら振分け装置5において実施されるSf16の会員対会員振分け処理は、カードユニット3における会員対会員振分け処理とほぼ同一であるが、管理コンピュータ150から振分け完了通知の受信した場合において制御部510は、振分け先の会員カードの振分けフラグを振分け有りを示す「1」に更した後、第1カード挿入口504から振分け元の会員カードを排出して返却するとともに、第2カード挿入口505から振分け先の会員カードを排出して返却し、表示装置501に、図43(d)に示すように、「カードをお取り下さい。」のメッセージ表示をするとともに、第1挿入口LED506と第2挿入口LED507とを点滅点灯させて、該排出された各カードの取り出しを促し、該会員対会員振分け処理を終了する。
また、振分け装置5において実施されるSf17のビジター対会員振分け処理も、カードユニット3におけるビジター対会員振分け処理とほぼ同一であるが、管理コンピュータ150から振分け完了通知の受信した場合において制御部510は、振分け先の会員カードの振分けフラグを振分け有りを示す「1」に更した後、第1カード挿入口504から、振分け玉数が持玉数から減算更新された振分け元のビジターカードを排出して返却するとともに、第2カード挿入口505から振分け先の会員カードを排出して返却し、表示装置501に、図43(d)に示すように、「カードをお取り下さい。」のメッセージ表示をするとともに、第1挿入口LED506と第2挿入口LED507とを点滅点灯させて、該排出された各カードの取り出しを促し、該ビジター対会員振分け処理を終了する。
また、振分け装置5において実施されるSf19の会員対ビジター振分け処理も、カードユニット3における会員対ビジター振分け処理とほぼ同一であるが、管理コンピュータ150から振分け完了通知の受信した場合において制御部510は、振分け先のビジターカードの振分けフラグを振分け有りを示す「1」に更した後、第1カード挿入口504から振分け元の会員カードを排出して返却するとともに、第2カード挿入口505から振分け先のビジターカードを排出して返却し、表示装置501に、図43(d)に示すように、「カードをお取り下さい。」のメッセージ表示をするとともに、第1挿入口LED506と第2挿入口LED507とを点滅点灯させて、該排出された各カードの取り出しを促し、該ビジター対会員振分け処理を終了する。
また、振分け装置5において実施されるSf20のビジター対ビジター振分け処理も、カードユニット3におけるビジター対ビジター振分け処理とほぼ同一であるが、管理コンピュータ150から振分け完了通知の受信した場合において制御部510は、振分け先のビジターカードの振分けフラグを振分け有りを示す「1」に更した後、第1カード挿入口504から、振分け玉数が持玉数から減算更新された振分け元のビジターカードを排出して返却するとともに、第2カード挿入口505から振分け先のビジターカードを排出して返却し、表示装置501に、図43(d)に示すように、「カードをお取り下さい。」のメッセージ表示をするとともに、第1挿入口LED506と第2挿入口LED507とを点滅点灯させて、該排出された各カードの取り出しを促し、該ビジター対会員振分け処理を終了する。
このようにして発行または返却された振分け先の会員カードまたはビジターカードは、カードユニット3に挿入されることで、持玉数に振分け持玉数が加算されることで、該加算後の持玉数を払出しに使用することができるようになる。
また、本実施例の振分け装置5も、カードユニット3と同じく、図36に示すSf30〜Sf41のステップから成る、貯玉数からの直接振分けを行うための各処理を実施する。
これらSf30〜Sf41のステップの内、Sf39の会員直接振分け処理、Sf41のビジター直接振分け処理、Sf42の発行直接振分け処理以外の処理については、カードユニット3と処理内容が同一であるので、ここでの説明は省略する。尚、先述したこれらの処理の説明中において、カードユニット3は振分け装置5に、制御ユニット328は制御部510に、表示部312は表示装置501に、Sf35のステップにおけるカードリーダライタ327並びにカード挿入口309は第2カードリーダライタ509並びに第2カード挿入口505に、読み替えるものとする。
Sf42の発行直接振分け処理において制御部510は、まず、第2カードリーダライタ509内の所定の読み出し位置に、図示しないカード貯留部に貯留されているビジターカードを移動させて該ビジターカードのカードIDの読み出しを実施して一時記憶する。
そして、該読み出したカードIDと、第1カードリーダライタ508に受付け中の会員カードの会員カードIDと振分け貯玉数と当該振分け装置5の装置IDを含む発行直接振分け要求を管理コンピュータ150に対して送信する。
この発行直接振分け要求の受信に応じて管理コンピュータ150は、受信した発行直接振分け要求に含まれる会員カードIDに対応付けて会員貯蓄管理テーブルに記憶されている貯玉数を特定し、該特定した貯玉数から受信した発行直接振分け要求に含まれる振分け貯玉数と該振分け貯玉数を持玉数に移行するのに必要となる手数料玉数とを減算更新するとともに、受信した発行直接振分け要求に含まれる振分け先のカードとなるビジターカードのカードIDに対応付けてビジター貯蓄管理テーブルに記憶されている持玉数に「0」を、最新発行日時に当該時点の日時を更新記憶する。
そして、振分け履歴として、その時点の日時と、受信した発行直接振分け要求に含まれる装置IDと、振分け先のカードとしてビジターカードのカードIDと、振分け元のカードとして会員カードIDと、発行を示す「1」と、振分け貯玉数と、手数料玉数と、利用受付け無しを示す「0」と、振分け持玉数には無しを示す「−」とを含む振分け履歴を、振分け履歴テーブルに登録した後、発行直接振分け完了通知を返信する。
この発行直接振分け完了通知の受信に応じて制御部510は、一時記憶しているビジターカードのカードIDを含む振分け発行要求をシステムコントローラ100に送信することで、システムコントローラ100は、前述した振分け発行要求の受信時と同一の処理を実施して振分け発行完了通知を返信する。
この振分け発行完了通知の受信に応じて制御部510は、発行するビジターカードにプリペイド残額と持玉数として「0」を書き込み記憶するとともに、振分けフラグを振分け有りを示す「1」に更新した後、第1カード挿入口504から振分け元の会員カードを排出して返却するとともに、第2カード挿入口505から振分け先のビジターカードを排出して発行し、表示装置501に、図43(d)に示すように、「カードをお取り下さい。」のメッセージ表示をするとともに、第1挿入口LED506と第2挿入口LED507とを点滅点灯させて、該排出された会員カードとビジターカードの取り出しを促し、該発行直接振分け処理を終了する。
一方、Sf36とSf37のステップによる監視状態において第2カード挿入口505への新たなカードの挿入が有った場合には、該カードの挿入がSf36のステップにおいて検知されてSf38のステップに進み、新たに挿入されたカードの記録情報を読み出して、新たに挿入されたカードが会員カードであるか否かを判定する。
新たに挿入されたカードが会員カードである場合にはSf39のステップに進んで、会員直接振分け処理を実施する一方、新たに挿入されたカードが会員カードでない場合には、Sf40のステップに進み、貯玉数が、受付けた振分け玉数(振分け貯玉数)と該振分け玉数(振分け貯玉数)を持玉数に振分けた場合において徴収される手数料玉数との合計数以上であるか否かを判定する。
そして、合計数以上である場合にはSf41のステップに進んで、ビジター直接振分け処理を実施する一方、合計数以上でない場合には、Sf31のステップに戻って、再度、振分け玉数(振分け貯玉数)の受付けを実施する。
本実施例のSf39の会員直接振分け処理において制御部510は、当該振分け装置5の装置IDと、挿入された振分け先の会員カードから読み出した会員カードID(振分け先)と、第1カードリーダライタ508に受付け中の振分け元会員カードの会員カードID(振分け元)と、振分け貯玉数とを含む会員直接振分け要求を管理コンピュータ150に対して送信する。
この会員直接振分け要求の受信に応じて管理コンピュータ150は、振分け設定画面における設定内容に応じて、前述した連続振分け制限に関する処理並びに振分け先上限制限に関する処理を実施し、制限に該当する場合には振分け不可を返信する一方、制限に該当しない場合或いは制限が設定されていない場合には、受信した会員直接振分け要求に含まれる会員カードID(振分け元)に対応付けて会員貯蓄管理テーブルに記憶されている貯玉数を特定し、該特定した貯玉数から受信した会員直接振分け要求に含まれる振分け貯玉数を減算更新するとともに、当該振分け履歴を振分け履歴テーブルに登録した後、受信した会員直接振分け要求に含まれる会員カードID(振分け元)を含む会員直接振分け完了通知を返信する。
この会員直接振分け完了通知の受信に応じて制御部510は、振分け先の会員カードの振分けフラグを振分け有りを示す「1」に更した後、第1カード挿入口504から振分け元の会員カードを排出して返却するとともに、第2カード挿入口505から振分け先の会員カードを排出して返却し、表示装置501に、図43(d)に示すように、「カードをお取り下さい。」のメッセージ表示をするとともに、第1挿入口LED506と第2挿入口LED507とを点滅点灯させて、該排出された各カードの取り出しを促し、該会員直接振分け処理を終了する。
また、本実施例のSf41のビジター直接振分け処理において制御部510は、当該振分け装置5の装置IDと、挿入された振分け先のビジターカードから読み出したカードID(振分け先)と、第1カードリーダライタ508に受付け中の振分け元である会員カードの会員カードID(振分け元)と、振分け貯玉数とを含むビジター直接振分け要求を管理コンピュータ150に対して送信する。
このビジター直接振分け要求の受信に応じて管理コンピュータ150は、振分け設定画面における設定内容に応じて、前述した連続振分け制限に関する処理並びに振分け先上限制限に関する処理を実施し、制限に該当する場合には振分け不可を返信する一方、制限に該当しない場合或いは制限が設定されていない場合には、受信したビジター直接振分け要求に含まれる会員カードID(振分け元)に対応付けて会員貯蓄管理テーブルに記憶されている貯玉数を特定し、該特定した貯玉数から受信した振分け要求に含まれる振分け貯玉数と該振分け貯玉数を持玉数に移行するのに必要となる手数料玉数とを減算更新するとともに、当該振分け履歴を振分け履歴テーブルに登録した後、受信したビジター直接振分け要求に含まれる会員カードID(振分け元)を含む会員直接振分け完了通知を返信する。
このビジター直接振分け完了通知の受信に応じて制御部510は、振分け先のビジターカードの振分けフラグを振分け有りを示す「1」に更した後、第1カード挿入口504から振分け元の会員カードを排出して返却するとともに、第2カード挿入口505から振分け先のビジターカードを排出して返却し、表示装置501に、図43(d)に示すように、「カードをお取り下さい。」のメッセージ表示をするとともに、第1挿入口LED506と第2挿入口LED507とを点滅点灯させて、該排出された各カードの取り出しを促し、該ビジター直接振分け処理を終了する。
また、本実施例の振分け装置5も、カードユニット3と同じく、図37に示すSf50〜Sf59のステップから成る、不足分の自動振分けを行うための各処理を実施する。
つまり、Sf50のステップにおいては、まず、管理コンピュータ150に対して、当該振分け装置の装置IDと、第1カードリーダライタ508に受付け中の会員カードIDと、振分け玉数入力部において受付けた持玉数よりも多い振分け玉数とを含む統合振分け許諾要求を送信する(図38(a)参照)。
この統合振分け許諾要求の受信に応じて管理コンピュータ150は、受信した統合振分け許諾要求に含まれる会員カードIDに対応付けて会員貯蓄管理テーブルに記憶されている貯玉数と持玉数とを特定するとともに、受信した統合振分け許諾要求に含まれる振分け玉数から持玉数を減算した差数の玉数を不足玉数として特定し、貯玉数が該不足玉数並びに該不足玉数の貯玉数を持玉数に変更する際に必要とされる手数料玉数との合計数以上であることを確認する。尚、貯玉数が不足玉数と手数料玉数との合計数以上でない場合には、受信した統合玉振分け許諾要求に含まれる会員カードIDを含む振分け不可を返信する。
そして、前述したように、振分け設定画面における設定内容に応じて、前述した振分け総数制限に関する処理並びに振分け元上限制限に関する処理を実施し、制限に該当する場合には振分け不可を返信する一方、制限に該当しない場合或いは制限が設定されていない場合には、受信した統合振分け許諾要求に含まれる会員カードIDを含む振分け許諾を返信する。
制御部510は、管理コンピュータ150からの返信が、振分け許諾であるか否かをSf51のステップにて判定し、振分け不可である場合には「No」と判定されてSf59のステップに進んで、図42(f)に示す制限玉数エラー画面と同様に、受信した振分け不可に含まれる振分け可能玉数の表示を含む制限玉数エラー画面を表示して振分け可能玉数を遊技者に報知した後、図35のAであるSf21−のステップに戻る。
一方、管理コンピュータ150からの返信が振分け許諾である場合には、Sf51のステップにて「Yes」と判定されてSf52のステップに進み、図43(c)に示す、新規発行受付け画面を表示装置501に表示するとともに、第2挿入口LED507を点滅状態として、該第2挿入口LED507が対応する第2カード挿入口505への振分け先カードの挿入を促した後、Sf8のステップとSf9のステップを巡回する監視状態に移行して、新規発行選択入力部の選択入力が有るか、第2カード挿入口505への新たなカードの挿入が有るかを監視する。
振分け先となる遊技者が、ビジターカードまたは会員カードを所持していないことにより、新規発行選択入力部が選択入力された場合には、該選択入力がSf54のステップにおいて発行受付け有りと検知されてSf58のステップに進んで、ビジターカードの発行を伴う発行不足自動振分け処理を実施する。
この発行不足自動振分け処理において制御部510は、第2カードリーダライタ509内の所定の読み出し位置に、図示しないカード貯留部に貯留されているビジターカードを移動させて該ビジターカードのカードIDの読み出しを実施して一時記憶する。
そして、持玉数を振分け持玉数とするとともに、受付けた振分け玉数と持玉数との差数である不足玉数を振分け貯玉数として特定し、上記にて読み出したカードIDと、第1カードリーダライタ508に受付け中の会員カード(振分け元)の会員カードIDと、該特定した振分け持玉数並びに振分け貯玉数と、当該振分け装置の装置IDを含む発行不足自動振分け要求を管理コンピュータ150に対して送信する。
この発行不足自動振分け要求の受信に応じて管理コンピュータ150は、受信した発行不足自動振分け要求に含まれる会員カードIDに対応付けて会員貯蓄管理テーブルに記憶されている持玉数と貯玉数とを特定し、該特定した持玉数から受信した発行不足自動振分け要求に含まれる振分け持玉数を減算更新、つまり「0」とし、該特定した貯玉数から受信した発行不足自動振分け要求に含まれる振分け貯玉数と該振分け貯玉数を持玉数に移行するのに必要となる手数料玉数とを減算更新するとともに、受信した発行直接振分け要求に含まれる振分け先のカードとなるビジターカードのカードIDに対応付けてビジター貯蓄管理テーブルに記憶されている持玉数に「0」を、最新発行日時に当該時点の日時を更新記憶する。
そして、振分け履歴として、その時点の日時と、受信した発行不足自動振分け要求に含まれる装置IDと、振分け先のカードとしてビジターカードのカードIDと、振分け元のカードとして会員カードIDと、発行を示す「1」と、振分け持玉数と、振分け貯玉数と、手数料玉数と、利用受付け無しを示す「0」とを含む振分け履歴を、振分け履歴テーブルに登録した後、発行振分け完了通知を返信する。
この発行振分け完了通知の受信に応じて制御部510は、カードテーブルの持玉数を振分け持玉数を減算した玉数に、カードテーブルの貯玉数を振分け貯玉数と手数料玉数を減算した玉数に更新するとともに、一時記憶しているビジターカードのカードIDを含む振分け発行要求をシステムコントローラ100に送信することで、システムコントローラ100は、前述した振分け発行要求の受信時と同一の処理を実施して振分け発行完了通知を返信する。
この振分け発行完了通知の受信に応じて制御部510は、発行するビジターカードにプリペイド残額と持玉数として「0」を書き込み記憶するとともに、振分けフラグを振分け有りを示す「1」に更新した後、第1カード挿入口504から振分け元の会員カードを排出して返却するとともに、第2カード挿入口505から振分け先のビジターカードを排出して発行し、表示装置501に、図43(d)に示すように、「カードをお取り下さい。」のメッセージ表示をするとともに、第1挿入口LED506と第2挿入口LED507とを点滅点灯させて、該排出された会員カードとビジターカードの取り出しを促し、該発行不足自動振分け処理を終了する。
一方、Sf53とSf54のステップによる監視状態において第2カード挿入口505への新たなカードの挿入が有った場合には、該カードの挿入がSf53のステップにおいて検知されてSf55のステップに進み、新たに挿入されたカードの記録情報を読み出して、新たに挿入されたカードが会員カードであるか否かを判定する。
新たに挿入されたカードが会員カードである場合にはSf56のステップに進んで会員不足自動振分け処理を実施する一方、新たに挿入されたカードが会員カードでない場合には、Sf57のステップに進んでビジター不足自動振分け処理を実施する。
本実施例のSf56の会員不足自動振分け処理において制御部510は、受付け中の会員カードの会員カードIDから特定された持玉数を振分け持玉数とするとともに、受付けた振分け玉数と持玉数との差数である不足玉数を振分け貯玉数として特定し、当該振分け装置5の装置IDと、挿入された振分け先の会員カードから読み出した会員カードID(振分け先)と、第1カードリーダライタ508に受付け中の会員カード(振分け元)の会員カードID(振分け元)と、該特定した振分け持玉数並びに振分け貯玉数とを含む会員不足自動振分け要求を管理コンピュータ150に対して送信する。
この会員不足自動振分け要求の受信に応じて管理コンピュータ150は、前述した連続振分け制限に関する処理並びに振分け先上限制限に関する処理を実施し、制限に該当する場合には振分け不可を返信する一方、制限に該当しない場合或いは制限が設定されていない場合には、受信した会員不足自動振分け要求に含まれる会員カードIDに対応付けて会員貯蓄管理テーブルに記憶されている持玉数と貯玉数とを特定し、該特定した持玉数から受信した会員不足自動振分け要求に含まれる振分け持玉数を減算更新、つまり「0」とし、該特定した貯玉数から受信した会員不足自動振分け要求に含まれる振分け貯玉数と該振分け貯玉数を持玉数に移行するのに必要となる手数料玉数とを減算更新するとともに、当該振分け履歴を振分け履歴テーブルに登録した後、受信した会員不足自動振分け要求に含まれる会員カードID(振分け元)を含む振分け完了通知を返信する。
この振分け完了通知の受信に応じて制御部510は、振分け先の会員カードの振分けフラグを振分け有りを示す「1」に更新した後、第1カード挿入口504から振分け元の会員カードを排出して返却するとともに、第2カード挿入口505から振分け先の会員カードを排出して返却し、表示装置501に、図43(d)に示すように、「カードをお取り下さい。」のメッセージ表示をするとともに、第1挿入口LED506と第2挿入口LED507とを点滅点灯させて、該排出された各カードの取り出しを促し、該会員不足自動振分け処理を終了する。
これら返却された振分け先の会員カードは、他のカードユニット3に挿入されることで、振分け履歴テーブルに記憶されている振分け持玉数と振分け貯玉数とが持玉数に加算されて使用可能となるとともに、これら持玉数の加算の履歴が計数・払出履歴テーブルに記憶され、更に、加算された持玉数とレートが持玉種別テーブルに記憶、管理される。
また、Sf57のビジター不足自動振分け処理において制御部510は、受付け中の会員カードの会員カードIDから特定された持玉数を振分け持玉数とするとともに、受付けた振分け玉数と持玉数との差数である不足玉数を振分け貯玉数として特定し、当該振分け装置5の装置IDと、挿入された振分け先のビジターカードから読み出したカードID(振分け先)と、第1カードリーダライタ508に受付け中の会員カード(振分け元)の会員カードID(振分け元)と、該特定した振分け持玉数並びに振分け貯玉数とを含むビジター不足自動振分け要求を管理コンピュータ150に対して送信する。
このビジター不足自動振分け要求の受信に応じて管理コンピュータ150は、前述した連続振分け制限に関する処理並びに振分け先上限制限に関する処理を実施し、制限に該当する場合には振分け不可を返信する一方、制限に該当しない場合或いは制限が設定されていない場合には、受信したビジター不足自動振分け要求に含まれる会員カードIDに対応付けて会員貯蓄管理テーブルに記憶されている持玉数と貯玉数とを特定し、該特定した持玉数から受信したビジター不足自動振分け要求に含まれる振分け持玉数を減算更新、つまり「0」とし、該特定した貯玉数から受信したビジター不足自動振分け要求に含まれる振分け貯玉数と該振分け貯玉数を持玉数に移行するのに必要となる手数料玉数とを減算更新するとともに、当該振分け履歴を振分け履歴テーブルに登録した後、受信したビジター不足自動振分け要求に含まれる会員カードID(振分け元)を含む振分け完了通知を返信する。
この振分け完了通知の受信に応じて制御部510は、振分け先のビジターカードの振分けフラグを振分け有りを示す「1」に更新した後、第1カード挿入口504から振分け元の会員カードを排出して返却するとともに、第2カード挿入口505から振分け先のビジターカードを排出して返却し、表示装置501に、図43(d)に示すように、「カードをお取り下さい。」のメッセージ表示をするとともに、第1挿入口LED506と第2挿入口LED507とを点滅点灯させて、該排出された各カードの取り出しを促し、該ビジター不足自動振分け処理を終了する。
これら返却された振分け先のビジターカードは、他のカードユニット3に挿入されることで、振分け履歴テーブルに記憶されている振分け持玉数と振分け貯玉数とが持玉数に加算されて使用可能となるとともに、これら持玉数の加算の履歴が計数・払出履歴テーブルに記憶され、更に、加算された持玉数とレートが持玉種別テーブルに記憶、管理される。
次に、統合ボタン310が操作されたときに実施される本実施例の統合処理について、図44〜47に基づいて、以下に説明する。
前述したSb2〜Sb13の待機状態において、統合ボタン310を操作した場合には、統合ボタンスイッチ310’からの操作信号が制御ユニット328に入力されることで、制御ユニット328は、Sb10において統合ボタン310の操作有りと判断してSb28に進み、図44に示す統合処理を実施する。尚、統合操作が無効とされている場合には、Sb28に進むことなく、Sb2〜Sb13の待機状態を継続する。
本実施例の統合処理においては、まず、図44に示すように、他の操作ボタンの操作を無効とするとともに、計数・端数払出ユニット340に対して計数禁止指示を出力して新たなパチンコ玉の計数を禁止する(St1)。
そして、該統合ボタン310の操作(統合操作)が実施されてからの経過時間が会員カードの受付けについての所定の上限時間に到達したか否かを判定するためのカード受付タイマのカウントを開始させた後(St2)、その時点においてカードリーダライタ327にカードを受付け中であるか否か、具体的には、RAM328bに記憶されているカードテーブルにカードIDの記憶が存在するか否かを判定する(St3)。
該判定においてカードを受付け中である場合には、St4のステップに進んで、更に、受付け中のカードが会員カードであるか否かを、カードテーブルに会員IDが記憶されているか否か等により判定し、会員カードでない場合、すなわち、ビジターカードを受付け中である場合には、St5のステップに進んで、図45に示す第1統合処理を実施し、会員カードである場合には、St6のステップに進んで、図46に示す第2統合処理を実施する。
一方、St3のステップにおいて、カードが受付け中でないと判断された場合には、St7のステップに進み、図47に示す第3統合処理を実施する。
はじめに第1統合処理について図45に基づき説明する。第1統合処理において制御ユニット328は、まず、受付け中のビジターカードに持玉数が存在しない場合には、統合することができないので、持玉数が0であるか否かを判定する(St10)。
持玉数が0ではない、つまり、持玉数が存在する場合には、St11のステップに進み、プリペイド残額が0であるか否かを判定する。このようにすることは、統合によってビジターカードが回収されることにより、該ビジターカードに存在しているプリペイド残額を遊技者が使用できなくなってしまう不都合の発生を確実に防止できることから好ましいが、本発明はこれに限定されるものではなく、これらプリペイド残額が存在していても統合処理を実施するようにしても良い。この場合には、その時点の持玉数を統合玉数として特定するとともに、ビジターカードのプリペイド残額をそのまま維持しつつ、持玉数を0に更新して、カード挿入口309から返却した後、カード挿入口309から会員カードを受付けることで、該受付けた会員カードの持玉数に、特定した統合玉数を加算して統合するようにすれば良い。
St10のステップにて「Yes」と判定された場合並びにSt11のステップにて「No」と判定された場合には、St21のステップに進み、持玉数が存在しない或いはプリペイド残額が存在するために統合操作が無効とされたことを表示部312に表示した後、会員カードの受付け待機中であれば、会員カードの受付け待機を解除して(St22)、St27に進んで、図28に示すカード受付け中画面表示処理を実施することで、統合操作前のカード受付け中画面が表示部312に表示された状態に戻る。
一方、持玉数が存在し、且つプリペイド残額が存在していない場合には、St12のステップに進んで、受付け中のビジターカードをカード貯留部370に回収して、カード挿入口309から会員カードの受付けを可能とする。
尚、制御ユニット328は、該ビジターカードを回収した際に、表示部312に「会員カードを挿入して下さい」の案内メッセージ並びに統合操作を中止するための「キャンセル」の選択入力部を有する画面を表示して、カード挿入口309への会員カードの挿入を促すようにすることが好ましい。
そして、St13〜St15のステップを巡回実施する会員カードの受付け待機状態に移行する。
この会員カードの受付け待機状態では、St2のステップにてスタートされたカード受付タイマがタイマ(カウント)アップしたか否か(St13)、表示部312に表示する「キャンセル」の選択入力部が選択入力されたか否か(St14)、カードの受付けが有るか否か(St15)の判定が繰返し実施される。
つまり、本実施例の第1統合処理においては、統合操作の受付け時においてカード挿入口309に受付け中のビジターカードを回収して、カード挿入口309から新たな記録媒体の挿入を可能とすることによって、所定の無効条件の成立であるカード受付けタイマのタイマアップやキャンセル受付けがあるまで、会員カードを受付けるようになっている。
この会員カードの受付け待機状態において、所定の無効条件の成立である、カード受付タイマがタイマ(カウント)アップした場合、つまり、統合操作がなされてから所定の上限時間が経過するまでにカードの受付けがなかった場合、および、「キャンセル」の選択入力部が選択入力された場合には、St20のステップに進み、St12のステップにてカード貯留部370に回収したビジターカードを、通常の読み取り位置に復帰させる復帰処理を実施した後、St21のステップに移行して、所定の上限時間までに会員カードが挿入されなかったことにより統合操作が無効とされたことを表示部312に表示した後、会員カードの受付け待機を解除し(St22)、St27に進んでカード受付け中画面表示処理を実施することで、統合操作前のカード受付け中画面が表示部312に表示された状態に戻る。尚、本実施例では、統合処理後にSt22のステップにおいて会員カードの受付け待機を解除しているが、これらSt22の受付け待機の解除を、統合処理前に実施するようにしても良い。
また、本実施例では、カードリーダライタ327が、回収したビジターカードを直近に回収した順に取り出し可能な回収機能を有していることから、所定の無効条件の成立であるカード受付けタイマのタイマアップやキャンセル受付けがあった場合には、何らの更新もすることなく回収したビジターカードを、該ビジターカードを使用可能な状態であるカードリーダライタ327の通常の読み取り位置に戻すことで、統合操作時の持玉数を特定可能な記録情報であるカードIDが同一のビジターカードを受付け中の状態としているが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、カードリーダライタ327が、回収したビジターカードをカード貯留部370に貯留するのではなく、外部に排出するものであって、回収したビジターカードを発行に使用しないものである場合には、回収したビジターカードとは異なるビジターカードをカード貯留部370から取り出してカードリーダライタ327の通常の読み取り位置に戻すとともに、回収したビジターカードのカードIDに対応付けてシステムコントローラ100や管理コンピュータ150に管理されているプリペイド残額や持玉数等の各データを、該ビジターカードから読み出したカードIDに対応するプリペイド残額や持玉数等の各データに移行させるとともに、該移行したプリペイド残額や持玉数に合致するプリペイド残額データや持玉数データを該ビジターカードに書込ことにより、統合操作時の持玉数を特定可能な記録情報が記録されたビジターカードを受付け中の状態とするようにしても良い。
尚、本実施例では実施していないが、ビジターカードによる持玉数と、カードユニット3において新たに計数した計数玉数を、該ビジターカードの排出時まで、個別に管理する場合であって、これらカードの持玉数のみを統合する場合については、統合操作時のカードの持玉数を特定可能な記録情報が記録された、回収したビジターカード自体若しくは、上述したように、システムコントローラ100や管理コンピュータ150の管理データを移行した回収されたビジターカードとは異なるビジターカードを受付け中の状態とすれば良い。
また、本実施例では、上述したように、所定の無効条件の成立であるカード受付けタイマのタイマアップやキャンセル受付けがあった場合には、回収したビジターカードを使用可能な受付け状態としているが、本発明はこれに限定されるものではなく、これら回収したビジターカードを返却するようにしても良い。
一方、統合操作がなされてから所定の上限時間が経過するまでにカードの受付けがあった場合には、St15のステップにて「Yes」と判断されてSt16のステップに進み、受付けたカードに記録されているカードID等の記録データを、カードリーダライタ327により読み出して、該受付けたカードが会員カードであるか否かを判定する(St16+)。
受付けたカードが会員カードでない場合、例えば、ビジターカードである場合には、受付けたカードをカード挿入口309から排出した後(図示略)、St13〜St15の受付け待機状態に戻る一方、受付けたカードが会員カードである場合には、St17に進んで、会員カード受付け処理を実施する。
この会員カード受付け処理は、通常の会員カードの受付けの場合と同様に、認証要求をシステムコントローラ100に送信し、システムコントローラ100からの認証結果を受信するとともに、受付けた会員カードから読み出した会員カードIDと装置IDとを含む統合カード受付け通知を送信して、会員カードIDの照合による認証結果を取得する。
これら統合カード受付け通知を受信した管理コンピュータ150は、通常のカード受付け通知を受信した場合と同じく、会員カードIDの登録が会員貯玉管理テーブルに存在するか否かを判定し、存在する場合において認証OKを返信する。但し、通常の会員カードの受付けの場合のように、持玉数や貯玉数や暗証番号やポイント並びに持玉種別データ等を含む受付け処理完了通知は、カートテーブル等がこの時点で更新されてしまい、ビジターカードの持玉数等を特定できなくなってしまうことから、送信しない。
そして、St18のステップに進んで、会員カード受付け処理にて管理コンピュータ150から返信された認証結果が認証OKであるか否か、つまり、正規の会員カードであるか否かを判定する。
該判定において、認証結果が認証NG(エラー情報を含む)である場合には、St19のステップに進み、受付けたカードをカード挿入口309から排出した後(図示略)、St13〜St15の受付け待機状態に戻る一方、認証結果が認証OKである場合には、St23に進んで、カードテーブルに記憶されている持玉数(1円、4円)、つまり、受付け中のビジターカードの持玉数と、該カードユニット3にて計数された計数玉数との合計玉数を統合玉数として特定する。尚、本実施例では、受付け中のビジターカードの持玉数と、該カードユニット3にて計数された計数玉数との合計玉数を統合玉数として特定しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、これら統合玉数として、持玉数から該カードユニット3にて計数された計数玉数(持玉数内訳テーブルの自台−1の持玉数)を除いたビジターカードの持玉数のみを統合玉数として統合し、該カードユニット3にて計数された計数玉数を、例えば、新たに受付けた会員カードの返却時に、該会員カードの持玉数に加算するようにしても良い。
尚、受付けた会員カードの振分けフラグが振分けを示す「1」である場合には、St18のステップにおいて、統合処理が可能な会員カードではないとして認証NGと見なして、St19にて該会員カードを返却することで、未加算の振分けされた持玉数や貯玉数が存在する会員カードへの統合がされることで、振分けされた持玉数や貯玉数の照合等の確認が困難となってしまうことや、管理コンピュータ150におけるデータ管理が複雑化することを回避できるようになっている。
次いで、St23+のステップに進み、管理コンピュータ150に対して、St23のステップにて特定した統合玉数、回収したビジターカード(統合元カード)のカードID、受付け中の会員カード(統合先カード)の会員カードIDとを含む統合要求を送信するとともに、表示部312に「処理中」の表示を開始した後、St24に移行して統合完了通知の受信待ち状態となる。尚、本実施例では、統合元カードのカードIDと統合先カードの会員カードIDの双方を含む統合要求を送信するようにしているが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、統合操作受付け時に、統合元のビジターカードのカードIDを含む統合許諾要求を管理コンピュータ150に送信し、該管理コンピュータ150から統合許諾要求に対する許諾OKが返信されてきたことを条件に、統合元のビジターカードを回収して統合先の会員カードを受付けて、該受付けた統合先の会員カードの会員カードIDを含む統合実行要求を送信するように、統合元のビジターカードのカードIDと、統合先の会員カードの会員カードIDとを個別に送信するようにしても良い。
この統合要求の受信に応じて管理コンピュータ150は、統合要求に含まれる統合玉数が、該統合要求に含まれる統合元のビジターカードのカードIDに対応付けてビジター貯蓄管理テーブルに記憶、管理されている持玉数(1円、4円)と一致するか否かを確認する。
持玉数と一致する場合には、該持玉数を受信した統合要求に含まれる統合先の会員カードの会員カードIDに対応付けて会員貯蓄管理テーブルに記憶、管理されている持玉数(1円、4円)に、統合玉数を加算更新するとともに、統合履歴テーブルの処理装置ID、統合元ビジターカード、統合先会員カード、統合持玉数(4円)、統合持玉数(1円)に、受信した統合要求に含まれる装置ID、ビジターカードID、会員カードID、統合玉数(4円)、統合玉数(1円)を格納して統合履歴を登録する。
尚、持玉数と一致しない場合には、統合不可通知を、統合要求の送信元のカードユニット3に対して返信する。
更に、統合元のビジターカードIDに対応付けて計数・払出履歴テーブルに記憶されている計数・払出履歴を、統合先の会員カードIDの計数・払出履歴に移行して消去するとともに、統合元のビジターカードIDに対応付けて持玉種別テーブルに記憶されている持玉の種別データを、統合先の会員カードIDの種別データに移行して消去する。
次いで、これら持玉数の更新やデータの移行を実施した後、通常のカード受付け通知を受信した場合と同じく、ユニット管理テーブルの「受付ID」を更新するとともに、統合先の会員カードIDに対応する更新後の持玉数(4円、1円)、貯玉数4円、1円)、暗証番号、来店ポイントを特定するとともに、更新後の持玉種別テーブルにおける該会員カードIDに対応して記憶されているデータ(持玉内訳データ)を特定し、これら特定した持玉数、貯玉数、来店ポイント、暗証番号と、持玉内訳データ、会員カードIDとを含む統合完了通知を、統合要求の送信元のカードユニット3に対して返信する。尚、これら統合完了通知を送信する際においても、受付け処理完了通知を送信する場合と同じく、使用の優先順に従って持玉内訳データの変更(並べ替え)を実施する。
該統合完了通知の受信は、St24にて検知されてSt25に進み、表示部312に統合が完了した旨のメッセージ表示を表示した後、カードテーブル並びに持玉数内訳テーブル、会員遊技情報テーブルをリセットするとともに、受付けた会員カードから読み出して既に認証済みであるプリペイド残額および受信した統合完了通知に含まれる各レートの持玉数、貯玉数、来店ポイント、暗証番号を、カードテーブルに格納して、プリペイド度数を表示するとともに、更に、受信した統合完了通知に含まれる持玉内訳データにおける各内訳データを、持玉内訳データに記述されている順に持玉数数内訳テーブルに格納して、各テーブルを更新する(St26)。
そして、該更新の後、St27に進んで、図28に示す前述したカード受付け画面表示処理を実施することで、統合前に受付けられていたビジターカードにて獲得された自台持玉数(当台獲得玉数)が、該会員カードにおいても、当台獲得玉数として特定されることで、統合前のビジターカードの受付け時においてカード受付け画面と同じ当台獲得玉数の玉箱表示を有するカード受付け画面が表示部312に表示された後、該第1統合処理を終了してSb2〜Sb13の待機状態に戻る。
尚、管理コンピュータ150から統合不可が返信されてきた場合には、図45には図示しないが、統合処理を中止して会員カードを返却し、統合処理前の状態に戻る。
次に、第2統合処理について図46に基づき説明する。第2統合処理において制御ユニット328は、まず、装置IDと受付け中の会員カードの会員カードIDとを含む会員カード利用禁止要求をシステムコントローラ100並びに管理コンピュータ150に送信することで、これら会員カードIDを利用禁止カードとして登録させる(St29)。これにより、一時返却する会員カードが他のカードユニット3や振分け装置5や景品交換用POS端末170において受付けられても、該会員カードの使用が不可とされて返却されるようになる。
この会員カード利用禁止要求の送信した後、受付け中の会員カードをカード挿入口309から一時返却して、会員カードへの統合を行うビジターカードの受付けを可能とする。
尚、制御ユニット328は、該会員カードを排出した際に、表示部312に「会員カードを取り出して、統合するビジターカードを挿入して下さい」の案内メッセージ並びに統合操作を中止するための「キャンセル」の選択入力部を有する画面を表示して、カード挿入口309へのビジターカードの挿入を促すようにすることが好ましい。
そして、St31〜St33のステップを巡回実施するビジターカードの受付け待機状態に移行する。
このビジターカードの受付け待機状態では、St2のステップにてスタートされたカード受付タイマがタイマ(カウント)アップしたか否か(St31)、表示部312に表示する「キャンセル」の選択入力部が選択入力されたか否か(St32)、カードの受付けが有るか否か(St33)の判定が繰返し実施される。
このビジターカードの受付け待機状態において、カード受付タイマがタイマ(カウント)アップした場合、つまり、統合操作がなされてから所定の上限時間が経過するまでにカードの受付けがなかった場合、および、「キャンセル」の選択入力部が選択入力された場合には、St50のステップに進み、所定の上限時間までにビジターカードが挿入されなかったことにより統合操作が無効とされたことを表示部312に表示した後、ビジターカードの受付け待機を解除して、後述するSt51〜St56の処理から成る会員カードの再受付け待機状態に進む。
一方、統合操作がなされてから所定の上限時間が経過するまでにカードの受付けがあった場合には、St33のステップにて「Yes」と判断されてSt34のステップに進み、受付けたカードに記憶されているカードID等の記憶データを、カードリーダライタ327により読み出して、該受付けたカードがビジターカードであるか否かを判定し(St34+)、ビジターカードである場合には、該ビジターカードから読み出したプリペイド残額が0であるか否かを判定する(St35)。
受付けたカードがビジターカードでない場合、および、受付けたカードがビジターカードであってプリペイド残額が0でない場合には、St38に進んで、受付けたカードまたはビジターカードをカード挿入口309から排出した後、St31〜St33の受付け待機状態に戻る一方、受付けたカードがプリペイド残額が0であるビジターカードである場合には、St36に進んで、該ビジターカードから読み出した持玉数(1円、4円)を照合する持玉数照合処理を実施した後、照合結果の受信待ち状態に移行する(St37)。
この持玉数照合処理において制御ユニット328は、受付けたビジターカードから読み出したカードIDと持玉数(1円、4円)と装置IDを含む持玉照合要求を管理コンピュータ150に送信することで、管理コンピュータ150において、持玉照合要求に含まれているカードIDに対応してビジター貯蓄管理テーブルに記憶、管理されている各レートの持玉数と、持玉照合要求に含まれている持玉数とが一致するか否かを照合し、照合結果を返信する。
管理コンピュータ150からの照合結果が照合NGである場合には、St37で「No」と判定されてSt38のステップに進んで、受付けたビジターカードをカード挿入口309から排出した後、St31〜St33の受付け待機状態に戻る一方、照合結果が照合OKである場合には、St37で「Yes」と判定されてSt39のステップに進んで、該照合OKとされたビジターカードの持玉数(1円、4円)を統合玉数として特定する。
尚、受付けたビジターカードの振分けフラグが振分けを示す「1」である場合には、St35+のステップにおいて、統合処理が可能なビジターカードではないと見なして、St38にて該ビジターカードを返却することで、未加算の振分けされた持玉数が存在するビジターカードを統合することで、振分けが不能となったり、或いは振分けされた持玉数の照合等の確認が困難となってしまうことや、管理コンピュータ150におけるデータ管理が複雑化することを回避できるようになっている。
次いで、St39+のステップに進み、管理コンピュータ150に対して、St39のステップにて特定した統合玉数、受付けたビジターカード(統合元カード)のカードID、一時返却した会員カード(統合先カード)の会員カードIDとを含む統合要求を送信するとともに、表示部312に「処理中」の表示を開始した後、St40に移行して統合完了通知の受信待ち状態となる。尚、本実施例では、統合元カードのカードIDと統合先カードの会員カードIDの双方を含む統合要求を送信するようにしているが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、統合操作受付け時に、統合先の会員カードの会員カードIDを含む統合許諾要求を管理コンピュータ150に送信し、該管理コンピュータ150から統合許諾要求に対する許諾OKが返信されてきたことを条件に、統合先の会員カードを一時返却して統合元のビジターカードを受付けて、該受付けたビジターカードのカードIDを含む統合実行要求を送信するように、統合元のビジターカードのカードIDと、統合先の会員カードの会員カードIDとを個別に送信するようにしても良い。
この統合要求を受信した場合の管理コンピュータ150の処理は、第1統合処理と同一であるので、ここでの説明は省略する。
管理コンピュータ150からの統合完了通知の受信は、St40にて検知されてSt41に進み、表示部312に統合が完了した旨のメッセージ表示を表示した後、カードテーブル並びに持玉数内訳テーブル、会員遊技情報テーブルをリセットせずに、受信した統合完了通知に含まれる各レートの持玉数を、カードテーブルに格納してカードテーブルを更新するとともに、受信した統合完了通知に含まれるプリペイドカードの持玉内訳データが反映された持玉内訳データにおける各内訳データに基づいて、持玉数数内訳テーブルを更新する(St42)。
そして、該更新の後、St43に進んで、受付け中のビジターカードを回収して、一時返却した会員カードを受付け可能とした後、St51〜St56の処理から成る会員カードの再受付け待機状態に進む。
この会員カードの再受付け待機状態においては、まず、表示部312に、一時返却した会員カードの再挿入を要求するメッセージを表示するとともに(St51)、カード受付タイマのカウントをリスタートする(St52)。
そして、St53、St54のステップを巡回実施する会員カードの受付け待機状態に移行する。尚、St54のステップは、詳細には、前述したSt15、St16、St16+のステップに示す構成であるが、紙面の都合上、略記している。
この状態においてカード受付タイマがタイマ(カウント)アップした場合、つまり、統合が完了されてから所定の上限時間が経過するまでに会員カードの受付けがなかった場合には、St59のステップに進んで、カートテーブルに記憶されている会員カードIDが離席カードとして記憶されることで、該会員カードIDの挿入のみが許諾される前述した離席モードに移行する。このように、本実施例では、統合が完了されてから所定の上限時間が経過するまでに会員カードの受付けがなかった場合には、離席モードに移行するようになっているが、本発明はこれに限定されるものではなく、統合が完了した段階において、会員カード利用禁止解除要求をシステムコントローラ100並びに管理コンピュータ150に送信することで、該会員カードを、統合処理を実施したカードユニット3に再度挿入することなく、他のカードユニット3において利用できるようにしても良い。
一方、統合が完了されてから所定の上限時間が経過するまでに会員カードの受付けがあった場合には、St54にて「Yes」と判定されてSt55のステップに進み、受付けた会員カードの会員カードIDが、カートテーブルに記憶されている会員カードIDと一致するか否か、つまり、一時返却した会員カードと同一の会員カードであるかを照合する。
会員カードIDが一致しない場合には、該会員カードをカード挿入口309から排出した後、St53、St54の待機状態に移行する一方、会員カードIDが一致する場合には、St54のステップに進んで、会員カード利用禁止解除要求をシステムコントローラ100並びに管理コンピュータ150に送信することで、St29にて実施した会員カードの利用禁止を解除した後、St58に進んで、図28に示す前述したカード受付け画面表示処理を実施することで、統合前の会員カードによるカード受付け画面に、統合されたビジターカードの持玉の内訳が反映されたカード受付け画面、例えば、自台まとめ表示設定に「する」が設定されていて、ビジターカードの持玉の内訳に、自台の持玉数の内訳データが存在している場合には、統合前の当台獲得玉数に、ビジターカードにて獲得した自台の持玉数が加算された当台獲得玉数の玉箱表示を有するカード受付け画面が表示部312に表示された後、該第2統合処理を終了してSb2〜Sb13の待機状態に戻る。
次に、第3統合処理について図47に基づき説明する。第3統合処理において制御ユニット328は、まず、表示部312に「統合するビジターカードを挿入して下さい」の案内メッセージ並びに統合操作を中止するための「キャンセル」の選択入力部を有する画面を表示して、カード挿入口309へのビジターカードの挿入を促すようにする。
そして、St60〜St62のステップを巡回実施するビジターカードの受付け待機状態に移行する。
このビジターカードの受付け待機状態では、St2のステップにてスタートされたカード受付タイマがタイマ(カウント)アップしたか否か(St60)、表示部312に表示する「キャンセル」の選択入力部が選択入力されたか否か(St61)、カードの受付けが有るか否か(St62)の判定が繰返し実施される。
このビジターカードの受付け待機状態において、カード受付タイマがタイマ(カウント)アップした場合、つまり、統合操作がなされてから所定の上限時間が経過するまでにカードの受付けがなかった場合、および、「キャンセル」の選択入力部が選択入力された場合には、St90のステップに進み、所定の上限時間までにビジターカードが挿入されなかったことにより統合操作が無効とされたことを表示部312に表示した後、ビジターカードの受付け待機を解除して(St61)、当該処理を終了してSb2〜Sb13の待機状態に戻る。
一方、統合操作がなされてから所定の上限時間が経過するまでにカードの受付けがあった場合には、St62のステップにて「Yes」と判断されてSt63のステップに進み、受付けたカードに記憶されているカードID等の記憶データを、カードリーダライタ327により読み出して、該受付けたカードがビジターカードであるか否かを判定し(St63+)、ビジターカードである場合には、該ビジターカードから読み出したプリペイド残額が0であるか否かを判定する(St35)。
受付けたカードがビジターカードでない場合、および、受付けたカードがビジターカードであってプリペイド残額が0でない場合には、St67に進んで、受付けたカードまたはビジターカードをカード挿入口309から排出した後、St60〜St62の受付け待機状態に戻る一方、受付けたカードがプリペイド残額が0であるビジターカードである場合には、St65に進んで、該ビジターカードから読み出した持玉数(1円、4円)を照合する持玉数照合処理を実施した後、照合結果の受信待ち状態に移行する(St66)。
この持玉数照合処理において制御ユニット328は、受付けたビジターカードから読み出したカードIDと持玉数(1円、4円)と装置IDを含む持玉照合要求を管理コンピュータ150に送信することで、管理コンピュータ150において、持玉照合要求に含まれているカードIDに対応してビジター貯蓄管理テーブルに記憶、管理されている各レートの持玉数と、持玉照合要求に含まれている持玉数とが一致するか否かを照合し、照合結果を返信する。
管理コンピュータ150からの照合結果が照合NGである場合には、St66で「No」と判定されてSt67のステップに進んで、受付けたビジターカードをカード挿入口309から排出した後、St60〜St62の受付け待機状態に戻る一方、照合結果が照合OKである場合には、St66で「Yes」と判定されてSt68のステップに進んで、該照合OKとされたビジターカードの持玉数(1円、4円)を統合玉数として特定した後、受付け中のビジターカードをカード貯留部370に回収して、カード挿入口309から会員カードの受付けを可能とする(St68+)。
尚、受付けたビジターカードの振分けフラグが振分けを示す「1」である場合には、St63+のステップにおいて、統合処理が可能なビジターカードではないと見なして、St67のステップに移行して該ビジターカードを返却することで、未加算の振分けされた持玉数が存在するビジターカードを統合することで、振分けが不能となったり、或いは振分けされた持玉数の照合等の確認が困難となってしまうことや、管理コンピュータ150におけるデータ管理が複雑化することを回避できるようになっている。
そして、St69のステップに進み、表示部312に「会員カードを挿入して下さい」の案内メッセージ並びに統合操作を中止するための「キャンセル」の選択入力部を有する画面を表示して、カード挿入口309への会員カードの挿入を促すとともに、カード受付タイマのカウントをリスタートする(St70)。
そして、St71〜St73のステップを巡回実施する統合先の会員カードの受付け待機状態に移行する。
この会員カードの受付け待機状態では、St70のステップにてリスタートされたカード受付タイマがタイマ(カウント)アップしたか否か(St71)、表示部312に表示する「キャンセル」の選択入力部が選択入力されたか否か(St72)、カードの受付けが有るか否か(St73)の判定が繰返し実施される。
この会員カードの受付け待機状態において、カード受付タイマがタイマ(カウント)アップした場合、および、「キャンセル」の選択入力部が選択入力された場合には、St92のステップに進み、所定の上限時間までに会員カードが挿入されなかったことにより統合操作が無効とされたことを表示部312に表示した後(St92)、会員カードの受付け待機を解除するとともに(St93)、St68のステップにてカード貯留部370に回収したビジターカードを、通常の読み取り位置に復帰させた後、該ビジターカードを通常の挿入と同様に受付けた場合と同様に、Sb20のカード受付け処理を実施した後(St94)、Sb2〜Sb13の待機状態に移行する。
このようにすることで、例えば、会員カードの挿入に手間取った場合や、他の遊技場の会員カード等を間違えて挿入してしまった場合でも、既にビジターカードが受付けられている状態となっているので、該状態において統合操作することにより、前述した第1統合処理が実施されるようになるので、再度、ビジターカードを投入する遊技者の手間を省くことができることから好ましいが、本発明はこれに限定されるものではなく、St94のステップにおいては、統合元のビジターカードも、カード挿入口309から返却するようにしても良い。
一方、所定の上限時間が経過するまでにカードの受付けがあった場合には、St73のステップにて「Yes」と判断されてSt74のステップに進み、受付けたカードに記憶されているカードID等の記憶データを、カードリーダライタ327により読み出して、該受付けたカードが会員カードであるか否かを判定する(St74+)。
受付けたカードが会員カードでない場合、例えば、ビジターカード等である場合には、受付けたカードをカード挿入口309から排出した後(図示略)、St71〜St73の受付け待機状態に戻る一方、受付けたカードが会員カードである場合には、St75に進んで、会員カード受付け処理を実施する。
この会員カード受付け処理は、通常の会員カードの受付けの場合と同様に、認証要求をシステムコントローラ100に送信し、システムコントローラ100からの認証結果を受信するとともに、受付けた会員カードから読み出した会員カードIDと装置IDとを含む統合カード受付け通知を送信して、会員カードIDの照合による認証結果を取得する。
これら統合カード受付け通知を受信した管理コンピュータ150は、通常のカード受付け通知を受信した場合と同じく、会員カードIDの登録が会員貯玉管理テーブルに存在するか否かを判定し、存在する場合において認証OKを返信する。但し、受付け処理完了通知は送信しない。
そして、St76のステップに進んで、会員カード受付け処理にて管理コンピュータ150から返信された認証結果が認証OKであるか否か、つまり、正規の会員カードであるか否かを判定する。
該判定において、認証結果が認証NG(エラー情報を含む)である場合には、St77のステップに進み、受付けたカードをカード挿入口309から排出した後、St71〜St73の受付け待機状態に戻る一方、認証結果が認証OKである場合には、St78+
に進む。
尚、受付けた会員カードの振分けフラグが振分けを示す「1」である場合には、St76のステップにおいて、統合処理が可能な会員カードではないとして認証NGと見なして、St77にて該会員カードを返却することで、未加算の振分けされた持玉数や貯玉数が存在する会員カードへの統合がされることで、振分けされた持玉数や貯玉数の照合等の確認が困難となってしまうことや、管理コンピュータ150におけるデータ管理が複雑化することを回避できるようになっている。
次いで、St78+のステップでは、管理コンピュータ150に対して、St68のステップにて特定した統合玉数、回収したビジターカード(統合元カード)のカードID、受付け中の会員カード(統合先カード)の会員カードIDとを含む統合要求を送信するとともに、表示部312に「処理中」の表示を開始した後、St794に移行して統合完了通知の受信待ち状態となる。
この統合要求の受信に応じて管理コンピュータ150は、既にビジターカードの持玉数の照合を実施済みであるので、持玉数の確認をすることなく、受信した統合要求に含まれる統合先の会員カードの会員カードIDに対応付けて会員貯蓄管理テーブルに記憶、管理されている持玉数(1円、4円)に、受信した統合要求に含まれる統合玉数を加算更新するとともに、統合履歴テーブルの処理装置ID、統合元ビジターカード、統合先会員カード、統合持玉数(4円)、統合持玉数(1円)に、受信した統合要求に含まれる装置ID、ビジターカードID、会員カードID、統合玉数(4円)、統合玉数(1円)を格納して統合履歴を登録する。
更に、統合元のビジターカードIDに対応付けて計数・払出履歴テーブルに記憶されている計数・払出履歴を、統合先の会員カードIDの計数・払出履歴に移行して消去するとともに、統合元のビジターカードIDに対応付けて持玉種別テーブルに記憶されている持玉の種別データを、統合先の会員カードIDの種別データに移行して消去する。
次いで、これら持玉数の更新やデータの移行を実施した後、通常のカード受付け通知を受信した場合と同じく、ユニット管理テーブルの「受付ID」を更新するとともに、統合先の会員カードIDに対応する更新後の持玉数(4円、1円)、貯玉数4円、1円)、暗証番号、来店ポイントを特定するとともに、更新後の持玉種別テーブルにおける該会員カードIDに対応して記憶されているデータ(持玉内訳データ)を特定し、これら特定した持玉数、貯玉数、来店ポイント、暗証番号と、持玉内訳データ、会員カードIDとを含む統合完了通知を、統合要求の送信元のカードユニット3に対して返信する。尚、これら統合完了通知を送信する際においても、受付け処理完了通知を送信する場合と同じく、使用の優先順に従って持玉内訳データの変更(並べ替え)を実施する。
該統合完了通知の受信は、St79にて検知されてSt80に進み、表示部312に統合が完了した旨のメッセージ表示を表示した後、受付けた会員カードから読み出したプリペイド残額および受信した統合完了通知に含まれる各レートの持玉数、貯玉数、来店ポイント、暗証番号を、カードテーブルに格納して、プリペイド度数を表示するとともに、更に、受信した統合完了通知に含まれる持玉内訳データにおける各内訳データを、持玉内訳データに記述されている順に持玉数数内訳テーブルに格納して、各テーブルを更新する(St81)。
そして、該更新の後、St82に進んで、図28に示す前述したカード受付け画面表示処理を実施することで、統合されたビジターカードの持玉の内訳が反映されたカード受付け画面、例えば、自台まとめ表示設定に「する」が設定されていて、ビジターカードの持玉の内訳に、自台の持玉数の内訳データが存在している場合には、これらビジターカードにて獲得した自台の持玉数を含む当台獲得玉数の玉箱表示を有するカード受付け画面が表示部312に表示された後、該第3統合処理を終了してSb2〜Sb13の待機状態に戻る。
以上、本発明の実施例を図面により説明してきたが、具体的な構成はこれら実施例に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における変更や追加があっても本発明に含まれる。
例えば、前記実施例では、カードユニットにおいて、カードが挿入されていない状態において紙幣を受付けた際に、必ずビジターカードを発行してプリペイド残額を記録するようにしており、このようにすることで、パチンコ機2の遊技においてパチンコ玉が獲得されて計数がなされた際に、カードリーダライタ327に、持玉数を記録するためのビジターカードが存在しない状況の発生を回避できることから好ましいが、本発明はこれに限定されるものではなく、たとえば、低額紙幣である1000円を受付けた場合には、該1000円に相当するパチンコ玉を全て、対応するパチンコ機2から払出させるようにすることで、ビジターカードを発行せず、計数が実施された際に、カードユニット3にビジターカードの受付けがない場合には、プリペイド残額が0のビジターカードを発行して、該ビジターカードに持玉数を書込記憶するようにしても良い。
尚、これらビジターカードを発行しない場合にあっては、ビジターカードが受付け中でない状態において、持玉数が存在し、該持玉数を振分けに使用することが考えられるが、この場合には、これら振分けの処理に際してビジターカードを発行し、該発行したビジターカードを振分け元のカードとするようにしても良いし、本実施例のように、管理コンピュータ150のユニット管理テーブルにおいて、各カードユニット3の装置IDに対応付けて持玉数を記憶、管理している場合であれば、振分けの処理に際してビジターカードを発行せずに、該ユニット管理テーブルにおける持玉数から振分け玉数を減算更新して、振分け先のカードのカードIDを含む振分け履歴を振分け履歴に登録するようにしても良い。この場合においては、管理コンピュータ150においては、各所有遊技媒体数特定情報となる装置IDに対応付けて所有遊技媒体数となる持玉数を管理しているので、該装置IDが所有遊技媒体数特定情報に該当することとなる。
また、前記実施例では、カードユニット3におけるビジター用発行振分け処理において、受付け中のビジターカードを振分け先のビジターカードとして使用し、カード貯留部370に貯留されているビジターカードを振分け元のカードとするように、カードの入替えを実施しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、これら入替えを実施せずに、会員用発行振分け処理の場合と同じく、受付け中のビジターカードを振分け元のカードとし、カード貯留部370に貯留されているビジターカードを振分け先のカードとし、受付け中のビジターカードを一旦排出して、振分け先のビジターカードを発行し、再度、振分け元のビジターカードを受付けるようにしても良い。
また、前記実施例では、カードユニット3のカードリーダライタ327として、受付け中のカードをカード挿入口309から排出することなく、カード挿入口309側に待避させた状態で、カード貯留部370に貯留しているビジターカードを所定の読み出し位置に移動させて、当該ビジターカードの読み出しを実施できるようにしており、このようにすることは、振分け先のビジターカードを発行する際に、該発行するビジターカードのカードIDを読み出すために、受付け中のカードがカード挿入口309から排出されてしまうことがなく、これら発行するビジターカードの読み出しやデータの更新記憶が完了した状態まで、カードを内部に保持しておくことができることから、これら排出することに伴う不都合の発生を回避できることから好ましいが、本発明はこれに限定されるものではなく、これら受付け中のカードをカード挿入口側に待避させる機能を有しないカードリーダライタとしても良い。
また、前記実施例では、管理コンピュータ150において、会員の管理も実施するようにしているが、本発明はこれに限定されるものではなく、これら会員の管理については、個別のコンピュータにおいて実施するようにしても良い。
また、前記実施例では、会員の貯蓄玉数として、当日に獲得した持玉数と当日前に獲得した貯玉数とを個別に管理する形態を例示しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、これら、当日に獲得した玉数も一元的に貯玉数として管理するものであっても良い。
また、前記実施例では、繰返し利用されるビジターカードについても振分け元総数制限や振分け先総数制限の対象とするために、最新発行日時を管理して、各ビジターカードの振分け総数(振分け元)や振分け総数(振分け先)を正確に集計できるようにしているが、本発明はこれに限定されるものではなく、これらビジターカードについては、振分け元総数制限や振分け先総数制限の対象としないようにしても良い。
また、前記実施例では、振分け玉数が持玉数の範囲内であるか否かの判定を、各カードユニット3または振分け装置5側において実施し、該判定において振分け玉数が持玉数の範囲内であることを条件に送信される振分け要求の受信に応じて振分けとなる、振分け履歴への登録を実施するようにしており、このようにすることは、これら判定処理を分散して実施することで管理コンピュータ150の処理負荷を低減できることから好ましいが、本発明はこれに限定されるものではなく、これらの振分け玉数が持玉数の範囲内であるか否かの判定を、管理コンピュータ150において、一元的に実施するようにしても良い。
また、前記実施例では、貯玉数を持玉数に移行する際に、手数料を徴収するようにしているが、本発明はこれに限定されるものではなく、これら手数料を徴収しない構成としても良い。また、振分けにおいて貯玉数を持玉数に移行する際の手数料を、振分けを伴わない通常の貯玉数から持玉数への移行における手数料と異なるものとしても良い。
また、前記実施例では、各種制限における振分け総数として、振分け持玉数と振分け貯玉数との合計を用いるようにしているが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、貯玉数からの振分けと、持玉数からの振分けと、貯玉数と持玉数との振分けとで、個別に制限数を設定しておき、貯玉数からの直接振分けであれば、振分け貯玉数のみの合計と制限数とに基づいて判断を実施し、持玉数からの振分けであれば、振分け持玉数のみの合計と制限数とに基づいて判断を実施し、貯玉数と持玉数との振分けであれば、振分け持玉数と振分け貯玉数との合計と制限数とに基づいて判断を実施するようにしても良い。
また、前記実施例では、集計対象期間を1日とした例を示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、これら集計対象期間に例えば3日間が設定されている場合であれば、振分け総数(全体)、振分け総数(振分け元)、振分け総数(振分け先)の集計にあっては、これら対象期間であるその当日を含む最近3日間に該当する日付を含む振分け履歴を集計の対象とすれば良いし、これら集計対象期間に例えば1週間が設定されている場合であれば、振分け総数(全体)、振分け総数(振分け元)、振分け総数(振分け先)の集計にあっては、これら対象期間であるその当日を含む1週間に該当する日付を含む振分け履歴を集計の対象とすれば良く、つまり、集計方法としては、集計対象期間に該当する日時情報を含む振分け履歴を集計の対象とすれば良い。
また、前記実施例では、遊技媒体としてパチンコ玉を使用するものを例示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、遊技機がメダルを遊技媒体として使用するスロットマシンである場合であれば、計数・端数払出ユニット340に代えて、該メダルを計数するメダル計数ユニットを設けて、各スロットマシンで獲得されたメダル数を、各スロットマシンに対応するカードユニットにて計数するようにしても良い。
また、前記実施例では、玉積み表示ユニット401を使用した形態を例示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、前記実施例のように、カードユニット3に表示部312を有して、該表示部312に、玉箱表示を含むカード受付け中画面を表示する場合には、これら玉積み表示ユニット401を用いない構成として良いし、逆に、カードユニット3の表示部312にカード受付け中画面を表示せずに、玉積み表示ユニット401にのみ有することで、当台獲得玉数を玉積み表示ユニット401において、当台獲得玉数に応じた単位表示を実施するようにしても良い。
また、前記実施例では、玉積み表示ユニット401として、LEDモジュール412a〜412eを各表示部402a〜402eに有することで、段階的に多色の点灯が可能とされることで、従来の玉箱の積み上げと同様に、視覚的に獲得玉数を把握し易いものを使用しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、これら幕板4に配置されるものとしては、たとえば、比較的大型の平面ディスプレイを配置して、表示部312におけるカード受付け中画面と同様の画面を表示するようにしても良い。
また、前記実施例のカード受付け中画面においては、自台持玉数(当台獲得玉数)と、他台の持玉数との表示態様を、玉箱表示の大きさが異なるようにしているが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、色や玉箱画像等を異なるものにしても良い。
また、前記実施例では、持玉数の種別としてレートの種別や台番号、振分け等を例示しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、これらの種別として、例えば、台の機種や、遊技機が設置されているコーナーの種別(甘デジコーナー、バトルタイプコーナー等)や、1円や4円以外の貸出レートや、貸出レートではなく景品との景品交換レートや、常時設定されているものではなく、特定のイベント期間において設定された特別の貸出レートや景品交換レート等であっても良い。
また、前記実施例では、統合ボタン310を個別に設けて、統合操作の受付けを実施しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、これら統合操作の受付けを、ビジターカードや会員カードの受付け中における、他の種別のカードの受付けを統合操作の受付けとするようにしても良い。
また、前記実施例では、第2統合処理において、統合先の会員カードを、カード挿入口309から一時返却する形態を例示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、これら統合先の会員カードを、カードリーダライタ327内に待避部を設けて、該待避部に待避させていた状態で統合元のビジターカードを受付けるようにしても良い。
また、前記実施例では、統合処理において、無効条件となる統合操作からの所定時間の経過やキャンセル操作がなされたことにより、統合操作を無効とする形態を例示しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、これら無効条件として、例えば、会員カードが一時返却される第2統合処理においては、該一時返却された会員カードが、統合処理中に他のカードユニット3や振分け装置5に受付けられることに応じて、統合操作を無効として統合処理を中止するようにしても良い。
また、前記実施例では、統合処理における統合の具体的な処理、つまり、持玉数を移行する処理を、主に管理コンピュータ150が主体として実施する形態を例示しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、カードユニット3において、管理コンピュータ150から、統合元のビジターカードの持玉数と、統合先の会員カードの持玉数とを取得して、カードユニット3側において双方の持玉数を統合し、統合した持玉数と統合先の会員カードの会員カードIDを含む統合更新要求を管理コンピュータ150に送信して会員カードの持玉数を、統合後の持玉数に更新させるようにすることで、カードユニット3が統合の主体として動作するようにしても良い。
また、前記実施例の第3統合処理では、統合先の会員カードを統合元のビジターカードよりも先に挿入した場合には、該統合先の会員カードを返却するようにしているが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、カードリーダライタ327内に待避部を設けて、該待避部に先に受付けた会員カードを待避させた状態で統合元のビジターカードを受付けることで、統合処理を実施するようにしても良い。
また、前記実施例では、各カードユニット3をパチンコ機2に1対1に設けた形態を例示しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、計数・端数払出ユニット340については、各パチンコ機2に1対1に対応して設けるが、カードユニット3については、2つのパチンコ機2間に、これら2つのパチンコ機2に共通に設けるようにしても良い。つまり、遊技用装置を複数の遊技機に対応して設けるようにしても良い。
また、前記実施例では、パチンコ玉が計数されて持玉数が変化したときに、該変化後の所定時間である5秒が経過した時点で、変化後の持玉数に、管理コンピュータ150において受付け中のビジターカードまたは会員カードの(会員)カードIDに対応して管理されている持玉数を更新することで、これら変化後の新たな持玉数を、受付け中のビジターカードまたは会員カードから特定可能としているが、本発明はこれに限定されるものではなく、これら管理コンピュータ150における持玉数の更新を、ビジターカードの持玉数データの更新記録と同じく、ビジターカードや会員カードの返却時においてのみ、実施するようにしても良い。
尚、上記したように、管理コンピュータ150における持玉数の更新を、ビジターカードや会員カードの返却時においてのみ実施する場合にあっては、遊技によって新たに獲得して計数した計数玉数は、返却時までビジターカードや会員カードから特定される持玉数(カードの持玉数)とはならないので、遊技によって新たに獲得して計数した計数玉数が統合ボタンの操作時に存在している場合には、統合ボタンの操作に応じて返却時と同じく、管理コンピュータ150における持玉数の更新を実施して、これら計数玉数をビジターカードや会員カードから特定される持玉数(カードの持玉数)とすることで、これら計数玉数を含む持玉数を統合玉数として統合処理を実施したり、或いは、前述したように、管理コンピュータ150における持玉数の更新を実施せずに、これら計数玉数を含まないカードの持玉数のみを統合玉数として統合処理を実施しても良い。
また、前記実施例では、ビジターカードの持玉数と、会員カードの持玉数や貯玉数とを同一の管理コンピュータ150にて管理する形態を例示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、これらビジターカードの持玉数と、会員カードの持玉数や貯玉数とを、個別の管理コンピュータ(ビジター用管理コンピュータと会員用管理コンピュータ)にて管理し、ビジターカードを受付けた場合には、ビジター用管理コンピュータにカードID等を送信して持玉数の照合等を実施し、会員カードを受付けた場合には、会員用管理コンピュータにカードID等を送信して持玉数や貯玉数を取得するようにしても良い。