JP3627818B2 - 遊技設備 - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
本発明は、携帯可能なカード等の遊技価値情報記憶媒体に記憶される所定の遊技価値情報に基づき遊技を許可するようにした遊技機、例えば、パチンコ遊技機やアレンジボール遊技機等の弾球遊技機、パチスロ遊技機、あるいは、映像を用いた遊技機等の遊技機を備えた遊技設備に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、与えられた遊技価値情報(例えば、金額データや遊技球数データ等)に基づいて遊技が行われるとともに、特定の遊技結果に基づいて前記遊技価値情報が払い出される遊技機が知られている。
【0003】
このような所定の遊技価値情報に基づき遊技を許可するようにした遊技機を備えた遊技店においても、例えば、テレホンカード等のプリペイドカードと同様に、日本全国で使用可能なプリペイドカードが開発され、有価価値情報としての金額データが記憶されたカードを遊技機に挿入し、所定の操作を行うことにより、遊技に使用する遊技媒体を得ることが可能になっている。
【0004】
さらに、遊技に用いる遊技媒体数をデータの形でカードに記憶して、カードを遊技機に挿入することにより、実際の遊技媒体、例えば、遊技球やメダル等を遊技機に投入することなく、遊技が行える所謂カード式遊技機も開発されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、カード式にすることで、遊技者にとって、遊技に使用するための小銭の準備が不要になるとともに、遊技店においては、小銭の回収が不要になる等のメリットがあるものの、何等かの理由によりカードを所有していない場合に以下の問題がある。
【0006】
即ち、例えば、遊技店へ出かける予定がなかったので、カードを持たずに出かけた場合に、遊技を行うとき等、遊技者はカードを所有していないと、遊技が行えない。
従って、カード式の遊技機を備える遊技設備では、遊技者がカードを忘れる等してカードを持たない状態で来店した場合においても、遊技を行えるようにすることが望まれている。
【0007】
また、例えば、遊技者が複数のカードを所有した場合には、データが分散され、カードの使用に不便を来すことが考えられる。このため、カードのデータを統合して1枚のカードにすること、並びに、遊技者が故意に複数のカードを所有して不正に使用すること、例えば、複数の遊技機にカードをそれぞれ挿入して遊技機を確保し、他の遊技者が使用できなくすること等の不正使用を抑制することが望まれている。
【0008】
そこで、本発明の第1の目的は、本来所有する遊技価値情報記憶媒体を持たないで来店した場合に、遊技者に新たな遊技価値情報記憶媒体を暫定的に発行して、遊技が行えるようにする遊技設備を提供することにある。
【0009】
さらに、本発明の第2の目的は、遊技者に暫定的に発行した遊技価値情報記憶媒体の記憶内容を、遊技者が本来所有している遊技価値情報記憶媒体の記憶内容に加算して統合するとともに、遊技者が故意に複数のカードを所有して不正に使用することを抑制するようにすることにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
以上の課題を解決すべく請求項1に記載の発明は、前述した目的を達成するために、携帯可能な遊技価値情報主記憶媒体に記憶される所定の遊技価値情報に基づき遊技を許可する遊技機を備えた遊技設備において、前記遊技価値情報主記憶媒体を遊技者が携帯しない場合に、該遊技価値情報主記憶媒体に代わって暫定的に遊技に使用する遊技価値情報補助記憶媒体の発行を行う遊技価値情報記憶媒体発行手段と、前記遊技価値情報主記憶媒体に記憶された遊技価値情報と前記遊技価値情報補助記憶媒体に記憶された遊技価値情報を読み取る遊技価値情報読み取り手段と、前記遊技価値情報読み取り手段により読み取られた複数の遊技価値情報を加算する遊技価値情報加算手段と、前記遊技価値情報加算手段により加算された遊技価値情報を前記遊技価値情報主記憶媒体に記憶させて統合する遊技価値情報記憶媒体統合手段と、を備え、前記遊技価値情報主記憶媒体および前記遊技価値情報補助記憶媒体に記憶される遊技価値情報には、投入された金額に応じて前記遊技機で遊技を行うための金額データが加算され、前記遊技価値情報記憶媒体発行手段は、前記遊技価値情報補助記憶媒体を発行する場合に該遊技価値情報補助記憶媒体を発行するための保証金を徴収し、前記遊技価値情報加算手段は、前記遊技価値情報記憶媒体発行手段によって徴収した保証金を前記遊技価値情報主記憶媒体に記憶される遊技価値情報の金額データに加算することを特徴としている。
【0011】
請求項2に係る発明は、請求項1に記載の遊技設備において、前記遊技価値情報主記憶媒体及び前記遊技価値情報補助記憶媒体に金額データ記憶領域を設け、前記遊技機は、前記金額データ記憶領域に記憶されている金額データから変換される遊技球数データに基づき遊技を実行可能にし、前記遊技価値情報加算手段は、前記遊技価値情報記憶媒体発行手段によって徴収した保証金を前記遊技価値情報主記憶媒体の金額データ記憶領域に加算することを特徴としている。
請求項3に係る発明は、請求項1又は2に記載の遊技設備において、前記遊技価値情報記憶媒体発行手段は、前記遊技価値情報補助記憶媒体を発行する際に該遊技価値情報補助記憶媒体の識別情報と発行日の入力を行い、発行当日の遊技価値情報補助記憶媒体についてのみ、遊技機での遊技を有効としたことを特徴としている。
【0012】
請求項4に係る発明は、請求項3に記載の遊技設備において、前記遊技価値情報加算手段は、前記遊技価値情報補助記憶媒体が有効期限内であることを条件に、前記遊技価値情報読み取り手段により読み取られた遊技価値情報を加算可能とし、有効期限内である遊技価値情報補助記憶媒体が正規の識別情報である場合は、前記保証金を遊技価値情報主記憶媒体に記憶される遊技価値情報に加算することを特徴としている。
請求項5に係る発明は、請求項1から4の何れかに記載の遊技設備において、前記遊技価値情報主記憶媒体及び前記遊技価値情報補助記憶媒体の使用履歴累計データを記憶する使用履歴記憶手段を設け、前記使用履歴記憶手段は、前記遊技価値情報加算手段によって行った遊技価値情報の加算履歴を記憶するようにし、前記遊技価値情報統合手段は、前記加算履歴が頻繁に行われる場合には、前記遊技価値情報主記憶媒体に記憶される遊技価値情報に罰則を付加するようにしたことを特徴としている。
【0013】
【作用】
請求項1に記載の発明によれば、携帯可能な遊技価値情報主記憶媒体に記憶される所定の遊技価値情報に基づき遊技を許可する遊技機を備えた遊技設備において、遊技価値情報主記憶媒体を遊技者が携帯しない場合に、該遊技価値情報主記憶媒体に代わって暫定的に遊技に使用する遊技価値情報補助記憶媒体の発行を行う遊技価値情報記憶媒体発行手段と、遊技価値情報主記憶媒体に記憶された遊技価値情報と遊技価値情報補助記憶媒体に記憶された遊技価値情報を読み取る遊技価値情報読み取り手段と、遊技価値情報読み取り手段により読み取られた複数の遊技価値情報を加算する遊技価値情報加算手段と、遊技価値情報加算手段により加算された遊技価値情報を遊技価値情報主記憶媒体に記憶させて統合する遊技価値情報記憶媒体統合手段と、を備え、遊技価値情報主記憶媒体および遊技価値情報補助記憶媒体に記憶される遊技価値情報には、投入された金額に応じて遊技機で遊技を行うための金額データが加算され、遊技価値情報記憶媒体発行手段は、遊技価値情報補助記憶媒体を発行する場合に該遊技価値情報補助記憶媒体を発行するための保証金を徴収し、遊技価値情報加算手段は、遊技価値情報記憶媒体発行手段によって徴収した保証金を遊技価値情報主記憶媒体に記憶される遊技価値情報の金額データに加算する。
【0014】
また、請求項2に記載の発明によれば、遊技価値情報主記憶媒体及び遊技価値情報補助記憶媒体に金額データ記憶領域を設け、遊技機は、金額データ記憶領域に記憶されている金額データから変換される遊技球数データに基づき遊技を実行可能にし、遊技価値情報加算手段は、遊技価値情報記憶媒体発行手段によって徴収した保証金を遊技価値情報主記憶媒体の金額データ記憶領域に加算する。
また、請求項3に記載の発明によれば、遊技価値情報記憶媒体発行手段は、遊技価値情報補助記憶媒体を発行する際に該遊技価値情報補助記憶媒体の識別情報と発行日の入力を行い、発行当日の遊技価値情報補助記憶媒体についてのみ、遊技機での遊技を有効とした。
【0015】
また、請求項4に記載の発明によれば、遊技価値情報加算手段は、遊技価値情報補助記憶媒体が有効期限内であることを条件に、遊技価値情報読み取り手段により読み取られた遊技価値情報を加算可能とし、有効期限内である遊技価値情報補助記憶媒体が正規の識別情報である場合は、保証金を遊技価値情報主記憶媒体に記憶される遊技価値情報に加算する。
また、請求項5に記載の発明によれば、遊技価値情報主記憶媒体及び遊技価値情報補助記憶媒体の使用履歴累計データを記憶する使用履歴記憶手段を設け、使用履歴記憶手段は、遊技価値情報加算手段によって行った遊技価値情報の加算履歴を記憶するようにし、遊技価値情報統合手段は、加算履歴が頻繁に行われる場合には、遊技価値情報主記憶媒体に記憶される遊技価値情報に罰則を付加するようにした。
【0016】
【実施例】
以下に、本発明に係る遊技設備の実施例を図1乃至図13に基づいて説明する。
先ず、図1は本発明を適用した一例としての遊技設備(遊技システム)の全体構成を例示するもので、1は遊技設備(遊技システム)、2は中央管理装置、3は遊技店の島設備、4はカード発行機兼金額加算機、6はカード加算機、8は景品交換機、10は封入球式遊技機である。
【0017】
遊技システム全体としての遊技設備1は、複数台の封入球式遊技機10,10,…が取り付けられた島設備3、前記封入球式遊技機10により遊技を行うためのカード(図略)を発行し、且つそのカードに金額を加算等するカード発行機兼金額加算機4と、後述するメインカードおよびサブカードのデータの加算等を行うカード加算機6と、遊技価値情報と景品との交換を行う景品交換機8と、前記各封入球式遊技機10,10,…等を集中的に管理する中央管理装置2とから全体の概略が構成されている。
【0018】
前記カード発行機兼金額加算機4は、投入された金額に応じて遊技価値情報記憶媒体としての磁気カードやICカード等の前記カードを発行し、また、前記封入球式遊技機10により遊技を行うための有価価値情報(金額データ)を、前記カードに記憶ないしは加算するものである。
【0019】
前記カード加算機6は、後述する遊技価値情報主記憶媒体であるメインカードおよび遊技価値情報補助記憶媒体であるサブカードのデータを加算し、その加算によりデータを統合したメインカードを排出する一方、使用済みのサブカードを回収するものである。
【0020】
前記封入球式遊技機10は、前記カードに記憶されている金額データから変換される遊技球数データに基づき遊技が行えるもので、所定数の遊技球が封入されている。そのような封入球を遊技領域内へ順次発射するとともに、回収することにより、これらの封入球を循環使用して遊技を行うようにしたものである。
【0021】
即ち、封入球式遊技機10は、図2に示すように、遊技機の基体を構成する後枠11の前部に前枠12を取り付けて、この前枠12に、遊技領域Gを構成する遊技盤(図略)を取り付けている。さらに、前枠12の前部に、遊技盤の前部を覆う透明板13を装着した透明板支持枠14と、この透明板支持枠14の下方に配設した開閉パネル15とをそれぞれ回動可能に取り付けている。
【0022】
透明板支持枠14は、その中央上部に、遊技者の喫煙時の煙を回収する排煙口16を有している。また、前枠12の側部には、透明板支持枠14の開閉を閉状態に拘束する錠機構17が設けられている。そして、開閉パネル15には、上部左側に、遊技のための遊技価値情報が記憶されたカードが挿入されるカード挿入口18が設けられており、また、その右側に操作パネル19が設けられている。
【0023】
この操作パネル19には、発射調整釦21,22、停止釦23、購入釦24、中断釦25および精算釦26がそれぞれ設けられている。即ち、発射調整釦21,22は、遊技球の発射の強弱を調整するもので、停止釦23は、発射を中断するためのものであり、購入釦24は、カード挿入口18に挿入されたカードの有価価値情報(金額データ)を遊技価値情報(遊技球数データ、即ち、実施例では持ち球数)に変換するものである。また、中断釦25は、遊技を中断する際に一次的に遊技を中断するとともにカードを排出させるものであり、精算釦26は、遊技を終了する際に未使用分の金額データや終了時における持ち球数をカードに記憶させてから排出させるものである。
【0024】
さらに、これらの各釦の側部には、残高表示器27および持ち球数表示器28が設けられている。即ち、残高表示器27は、金額データの残高を表示するもので、持ち球数表示器28は、遊技球数データを表示するものである。また、開閉パネル15の略中央部には、赤外線センサ等からなる人体検出センサ29が設けられている。この人体検出センサ29により、遊技者の有無が検出される。即ち、この人体検出センサ29は、遊技を継続した状態で遊技者が封入球式遊技機10から離れてしまった際に、遊技を強制的に停止させるために設けられたものである。これにより、一人の遊技者が封入球式遊技機10を複数台使用することが防止される。なお、開閉パネル15の人体検出センサ29の下方には、灰皿31とトレイ32が設けられている。
【0025】
ここで、前記遊技領域G内に発射された遊技球のうち、その遊技領域Gに設けられている特定部位を通過ないしはその特定部位に入賞した遊技球をセーフ球と呼ぶ。また、遊技領域Gの特定部位を避けて前記遊技盤の下方まで落下させられた遊技球をアウト球と呼ぶ。さらに、発射された遊技球が遊技領域Gに至らずに戻ってきた場合の遊技球をファール球と呼ぶ。
【0026】
ところで、以上の封入球式遊技機10においては、図示しないが、前記カード挿入口18に合致するカードリーダ・ライタが内蔵されるとともに、その側部に、遊技球を発射するための発射装置が内蔵されている。さらに、図示しないが、遊技制御装置、カード制御装置、発射制御装置、封入球制御装置も内蔵されている。
【0027】
カード制御装置は、購入釦24、中断釦25および精算釦26からの信号が入力されるとともに、残高表示器27や持ち球数表示器28を制御し、且つカードリーダ・ライタにおける有価価値情報(金額データ)や遊技球数データあるいは中断情報等の読み書きを制御する。そして、カードリーダ・ライタへのカードの挿入により、そのカードに記憶されている有価価値情報に基づいて、残高表示部27に残高を表示し、また、購入釦24からの信号に基づき購入信号(例えば、1信号に対し25個として)を封入球制御装置へ出力する。また、中断釦25からの信号に基づき中断信号を封入球制御装置へ出力し、さらに、精算釦26からの信号に基づき精算信号を封入球制御装置へ出力する。
【0028】
また、カード制御装置は、封入球制御装置からの賞球数信号(例えば、7個あるいは13個等)に基づいて、持ち球数表示器28において加算表示を行い、発射信号(この信号は、発射球1個について1信号が出力される)に基づき持ち球数表示器28において減算表示を行う。さらに、ファール信号(この信号は、ファール球1個について1信号が出力される)に基づき持ち球数表示器28において加算表示を行う。さらに、カード制御装置においては、封入球制御装置から精算許可信号が入力された際に、カードに残高および持ち球数を書き込んだ後、そのカードを排出し、封入球制御装置から精算不許可信号が入力された場合には、カードを保持した状態で警告を発する。
【0029】
従って、以上のカード制御装置を備える封入球式遊技機10において、遊技機内に読み込んだカードデータの記憶部が、遊技機の遊技可能条件としての遊技価値情報を記憶する遊技価値情報記憶手段となっているとともに、カードの使用状態を記憶する使用履歴記憶手段となっている。
【0030】
また、前述したようにカード制御装置に電気的に接続されている封入球制御装置には、他に、遊技制御装置と、遊技店に設置されている前記中央管理装置2とが電気的に接続されている。そして、封入球制御装置には、ファールセンサからのファール信号、発射センサからの発射信号、セーフセンサからのセーフ信号、アウトセンサからのアウト信号、遊技制御装置からのセーフ球に対して設定された賞球数データ信号、カード制御装置からの精算信号、購入信号、中断信号、中央管理装置2の適宜箇所に設けられた解除スイッチからの解除信号がそれぞれ入力される。また、この封入球制御装置は、カード制御装置へ、精算許可信号、精算不許可信号、発射信号、ファール信号、賞球数信号、購入球数信号を出力し、また、中央管理装置2に対して、管理データとしての賞品球数信号や、回収球数信号を出力する。
【0031】
また、以上のように構成された遊技設備1において遊技を行うために使用される前記カードには、金額データ記憶領域、球貸し球数データ記憶領域、賞球球数データ記憶領域、景品専用データ記憶領域および貯球データ記憶領域がそれぞれ設けられており、これらの各領域には、最終記録がなされた日付を記憶する日付記憶領域がそれぞれ設けられている。
【0032】
なお、金額データ記憶領域には、前記カード発行機兼金額加算機4において、投入された金額に基づいて有価価値情報(金額データ)が加算・記録される。球貸し球数データ記憶領域には、前記封入球式遊技機10に挿入された状態において、前記購入釦24が操作されることにより前記金額データから変換された遊技価値情報、即ち、遊技球数データが記憶される。賞球球数データ記憶領域には、遊技の結果付与された(払い出された)遊技球数データが記憶される。景品専用データ記憶領域には、所定の条件のもとに、前記球貸し球数データ記憶領域および/または前記賞球球数データ記憶領域のデータが移動記憶される。貯球データ記憶領域には、前記景品交換機8に挿入された状態において、その貯球釦が操作されることにより前記景品専用データ記憶領域のデータが移動記憶される。
【0033】
従って、以上のカードの記憶部は、遊技機の遊技可能条件としての遊技価値情報を記憶する遊技価値情報記憶手段となっているとともに、カードの使用状態を記憶する使用履歴記憶手段となっている。
【0034】
次に、前記カード発行機兼金額加算機4は、図3に示すように、投入金額表示部41、サブカード選択釦42、メインカード選択釦43、金額選択釦群44、硬貨投入口45、カード発行釦46、金額加算釦47、カード加算釦48、紙幣挿入口51、紙幣返却口52、硬貨返却口53、カード挿入・排出口54、識別情報入力部55を備えている。
【0035】
即ち、図示例において、カード発行機兼金額加算機4には、最上部左側に、投入された金額を表示する投入金額表示部41が設けられ、その右側に、遊技価値情報補助記憶媒体としてのサブカードの発行を選択するためのサブカード選択釦42が設けられ、さらにその右側に、遊技価値情報主記憶媒体としてのメインカードの発行を選択するためのメインカード選択釦43が設けられている。これら最上部の投入金額表示部41、サブカード選択釦42およびメインカード選択釦43の下方に沿うようにして、加算する金額を選択するための横一列状態で複数(図示では6個)並んだ金額選択釦群44が設けられている。
【0036】
そして、この金額選択釦群44の下方には、左側に、投入する硬貨を入れる硬貨投入口45が設けられ、その右側には、選択したカードを発行するためのカード発行釦46と、投入金額を加算するための金額加算釦47と、後述するようにしてカードデータを加算するためのカード加算釦48とが順に設けられている。また、硬貨投入口45の下方には、投入する紙幣を入れる紙幣挿入口51と、投入した紙幣を返却するための紙幣返却口52と、投入した硬貨を返却するための硬貨返却口53とが順に設けられている。
【0037】
さらに、前記金額加算釦47、カード加算釦48および硬貨投入口51の下方には、カードの挿入および排出を行うためのカード挿入・排出口54が設けられており、その下方に、発行するカードの識別情報を入力するためのテンキー形式等による識別情報入力手段としての識別情報入力部55が設けられている。
【0038】
従って、以上のカード発行機兼金額加算機4は、遊技価値情報主記憶媒体としてのメインカードの発行を選択するためのメインカード選択釦43に加えて、メインカードに代わる暫定的使用のための遊技価値情報補助記憶媒体としてのサブカードの発行を選択するためのサブカード選択釦42を有することから、補助記憶媒体発行手段を含む遊技価値情報記憶媒体発行手段を備えたものである。
【0039】
さらに、このカード発行機兼金額加算機4は、カード加算釦48を有することから、後述するようにカード加算機能も持ったものであり、即ち、メインカードおよびサブカードに記憶された遊技価値情報を読み取る遊技価値情報読み取り手段と、その読み取られた複数の遊技価値情報を加算する遊技価値情報加算手段とを含むとともに、その加算された遊技価値情報をメインカードに記憶させて、遊技価値情報を統合したメインカードを排出する一方、使用済みのサブカードを回収する遊技価値情報記憶媒体統合手段を備えたものである。
【0040】
つまり、遊技価値情報読み取り手段は、遊技価値情報主記憶媒体(メインカード)に記憶された遊技価値情報と遊技価値情報補助記憶媒体(サブカード)に記憶された遊技価値情報を読み取るものである。さらに、この遊技価値情報加算手段は、メインカードおよびサブカードの使用状態を記憶する使用履歴記憶手段の記憶内容も加算するものである。
【0041】
次に、前記カード加算機6は、図4に示すように、メッセージ表示部61、メインカード挿入表示部62、サブカード挿入表示部63、カード挿入・排出口64、識別情報入力部65を備えている。
【0042】
即ち、図示例において、カード加算機6には、最上部に、エラー等のメッセージを表示するメッセージ表示部61が設けられ、その下側の左右に、ランプの点灯や点滅等によるメインカード挿入表示部62およびサブカード挿入表示部63が設けられている。
そして、前記メインカード挿入表示部62の下方には、カードの挿入および排出を行うためのカード挿入・排出口64が設けられており、さらに、前記サブカード挿入表示部63の下方に、発行するカードの識別情報を入力するためのテンキー形式等による識別情報入力手段としての識別情報入力部65が設けられている。
【0043】
従って、以上のカード加算機6は、前記カード発行機兼金額加算機4と同様に、メインカードおよびサブカードに記憶された遊技価値情報を読み取る遊技価値情報読み取り手段と、その読み取られた複数の遊技価値情報を加算する遊技価値情報加算手段とを含むとともに、その加算された遊技価値情報をメインカードに記憶させて、遊技価値情報を統合したメインカードを排出する一方、使用済みのサブカードを回収する遊技価値情報記憶媒体統合手段を備えたものである。
そして、遊技価値情報読み取り手段は、前述したように、メインカードに記憶された遊技価値情報とサブカードに記憶された遊技価値情報を読み取るものであり、且つメインカードおよびサブカードの使用状態を記憶する使用履歴記憶手段の記憶内容も加算するものである。
【0044】
次に、前記景品交換機8は、図5に示すように、景品表示部81、景品種別選択釦82、景品選択釦83、カード情報表示部84、景品数量表示部85、不足表示部86、補填確認釦87、カード挿入・排出口88、貯球釦89、景品交換釦91、景品交換終了釦92、第1変換釦93、第2変換釦94、第3変換釦95、景品数量選択釦96、景品排出口97、レシート発行口98を備えている。
【0045】
即ち、図示例において、景品交換機8には、最上部に複数(図示では上下2段でAからJまでの10個)の景品表示部81が設けられ、その下方に沿うようにして、左端の景品種別選択釦82と、その右側に一列状態となる複数(図示では前記AからJまでの10個)の景品選択釦83が設けられている。
そして、これらの下方には、後述するカード挿入・排出口88に挿入されたカードに記憶されている景品交換に供される遊技価値情報を表示するカード情報表示部84が左側に設けられ、その右隣に、景品数量を表示する景品数量表示部85が設けられている。
【0046】
さらに、この景品数量表示部85の右側には、選択された景品との交換に要する遊技価値情報と前記カードに記憶されている遊技価値情報との比較により、カードに記憶されている遊技価値情報が少ない場合にその結果を表示する不足表示部86が設けられ、その右隣に、景品交換時の不足分をカードに記憶されている他の遊技価値情報から補填させるための補填確認釦87が設けられている。
また、前記カード情報表示部84の下方には、前記カードが挿入・排出されるカード挿入・排出口88が設けられて、その右側に、前記カードに記憶されている遊技価値情報を景品交換せずに後日の遊技のために貯留する処置を行うための貯球釦89と、景品交換を実行させるための景品交換釦91と、景品交換を終了するための景品交換終了釦92が順に設けられている。
【0047】
そして、前記カード挿入・排出口88の下方には、景品交換用の遊技価値情報の選択を行うためのものであって、全数交換用の第1変換釦93と、景品専用データと賞球によって得られた遊技価値情報とを交換する第2変換釦94と、景品専用データのみの交換を行うための第3変換釦95が左から順に設けられている。
さらに、これらの右側であって、前記貯球釦89、景品交換釦91、景品交換終了釦92の下方には、横1列状態となって景品数を指定する複数(図示では1から10までの10個)の景品数量選択釦96が設けられている。
また、以上の景品交換機8の下部には、交換した景品を取り出す景品排出口97が設けられており、図示例ではその左端部側の上方に、選択された景品がこの景品交換機8によっては取り扱えない物品である場合に、景品に代えてレシートを発行するレシート発行口98が設けられている。
【0048】
次に、以上の遊技システム全体としての遊技設備1における本発明によるカードの発行とメインカードおよびサブカードの加算統合システムについて説明する。
【0049】
図6は遊技設備1において行われる各処理を示すゼネラルフローチャートであり、遊技設備1による制御が開始されると、サブルーチンとして設定されている以下の各制御が、リセット割り込み動作による時分割処理によって実行される。即ち、前記各サブルーチンは、前記カード発行機兼金額加算機4におけるカード発行についての制御を行うカード発行制御(ステップS1)、同じく前記カード発行機兼金額加算機4におけるカードデータの金額加算についての制御を行うカード金額加算制御(ステップS2)、同じく前記カード発行機兼金額加算機4並びに前記カード加算機6におけるカードデータの加算統合についての制御を行うカード情報加算制御(ステップS3)、遊技開始条件の判断や前記封入球式遊技機10の遊技を制御する遊技機制御(ステップS4)、前記景品交換機8による景品交換時におけるカードデータの制御を行う景品交換制御(ステップS5)、管理情報についての制御を行う管理制御(ステップS6)である。
【0050】
以上の各サブルーチンとして設定された各制御について以下に詳細に説明する。
始めに、前記カード発行機兼金額加算機4の前記遊技価値情報記憶媒体発行手段(前記補助記憶媒体発行手段を含む)によるカード発行制御(ステップS1)については、図7に示したフローチャートのように、先ず、ステップS101において、所定金額が投入されたか否かが判断される。ここで、所定金額とは、カード発行のための保証金である。
【0051】
このステップS101において、前記硬貨投入口45、紙幣挿入口51に投入された金額が、カード発行のための保証金としての所定金額、例えば、1000円に満たないと判断された場合には、メインルーチンへ戻り、また、1000円であると判断された場合には、ステップS102へ進む。
このステップS102においては、前記メインカード選択釦43の選択操作および前記カード発行釦46の操作を条件とするメインカード発行要求の有無が判断され、メインカード発行要求が無し(メインカード選択釦43およびカード発行釦46が押されていない)と判断された場合には、次のステップ103において、前記サブカード選択釦42および前記カード発行釦46の操作の有無を条件とするサブカード発行要求の有無が判断される。
【0052】
即ち、このステップ103において、サブカード発行要求が無し(サブカード選択釦42およびカード発行釦46が押されていない)と判断された場合には、メインルーチンへ戻り、また、サブカード発行要求が有る(サブカード選択釦42およびカード発行釦46が押されている)と判断された場合には、ステップS104に進む。
このステップS104においては、前記識別情報入力部55の操作によるカード識別情報の入力を行い、続いて、次のステップS105において、発行日を入力してから、次のステップS106において、カード発行を指令した後、メインルーチンへ戻る。こうして、前記カード挿入・排出口54からサブカードが発行される。
【0053】
また、前記ステップS102において、メインカード発行要求が有る(メインカード選択釦43およびカード発行釦46が押されている)と判断された場合には、前記ステップS105に進んで、前述と同様に、発行日を入力してから、前記ステップS106に進んで、カード発行を指令した後、メインルーチンへ戻る。こうして、前記カード挿入・排出口54からメインカードが発行される。
【0054】
なお、以上の説明では、前記ステップS104において、前記識別情報入力部55の操作によるカード識別情報の入力を行ったが、カード発行機兼金額加算機4側で指定してもよい。また、このカード識別情報の入力は、前記ステップS102(メインカード発行要求)から前記ステップ105(発行日入力)への過程で行う場合もある。
【0055】
次に、前記カード発行機兼金額加算機4の前記遊技価値情報読み取り手段および前記遊技価値情報加算手段(金額データ加算手段を含む)によるカード金額加算制御(ステップS2)については、図8に示したフローチャートのように、先ず、ステップS201において、前記カード挿入・排出口54にカードが挿入されているか否かが判断される。
【0056】
このステップS201において、前記カード挿入・排出口54にカードが挿入されていないと判断された場合には、メインルーチンへ戻り、また、カードが挿入されていると判断された場合には、ステップS202へ進んで、前記遊技価値情報読み取り手段によりカードデータを読み込んでから、次のステップS203へ進む。
このステップS203においては、挿入されたカードがサブカードであるか否かが判断され、サブカードではない(即ち、メインカードである)と判断された場合には、次のステップS204において、前記硬貨投入口45、紙幣挿入口51に現金が投入されたか否かが判断される。
【0057】
このステップS204において、現金が投入されていないと判断された場合には、再びこの処理を繰り返し、現金が投入されたと判断された場合に、次のステップS205において、前記金額加算釦47が押されたことを条件としてカード(メインカード)に記憶された金額データに投入金額を加算する。そして、次のステップS206において、加算した金額が所定金額をオーバーしたか否かが判断される。
即ち、このステップS206においては、加算した金額が所定金額、例えば、10000円をオーバーしたか否かが判断され、10000円をオーバーしていないと判断された場合には、次のステップS207に進んで、前記金額データ加算手段により金額データを書き換えてから、次のステップS208で、金額加算を行ったことの金額加算履歴を記入する。
【0058】
その後、次のステップS209において、カード排出を指令した後、メインルーチンへ戻る。こうして、前記カード挿入・排出口54から金額加算後のメインカードが排出される。
また、前記ステップS206において、加算した金額が所定金額、例えば、10000円をオーバーしていると判断された場合には、ステップS210において、金額データからオーバー金額を減算する。続いて、次のステップS211において、そのオーバーした金額を前記紙幣返却口52、硬貨返却口53から返却する。
【0059】
即ち、例えば、金額データが5300円で、投入金額が10000円の場合には、10000円をオーバーした5300円を返却する。または、返却金を1000円単位とすれば、6000円返却して、カード(メインカード)の金額データは9300円とする。
その後、前述と同様に、前記ステップS207に進んで、前記金額データ加算手段により金額データを書き換えてから、前記ステップS208で、金額加算を行ったことの金額加算履歴を記入する。そして、前記ステップS209で、カード排出を指令した後、メインルーチンへ戻る。
【0060】
また、前記ステップS203において、前記カード挿入・排出口54に挿入されたカードがサブカードであると判断された場合には、ステップS212において、当日発行であるか否かが判断される。このステップS212において、当日発行であると判断された場合には、前記ステップS204に進んで、前記メインカードの場合と同様の処理が行われる。
即ち、前記ステップS204で、前記硬貨投入口45、紙幣挿入口51に現金が投入されていないと判断された場合には、再びこの処理を繰り返し、現金が投入されたと判断された場合に、前記ステップS205で、前記金額加算釦47が押されたことを条件としてカード(サブカード)に記憶された金額データに投入金額を加算する。そして、前記ステップS206で、加算した金額が所定金額をオーバーしたか否かが判断される。
【0061】
また、前記ステップS206で、加算した金額が所定金額をオーバーしていると判断された場合には、前記ステップS210で、金額データからオーバー金額を減算する。続いて、前記ステップS211で、そのオーバーした金額を前記紙幣返却口52、硬貨返却口53から返却する。
そして、前記ステップS207に進んで、前記金額データ加算手段により金額データを書き換えてから、前記ステップS208で、金額加算を行ったことの金額加算履歴を記入する。その後、前記ステップS209で、カード排出を指令した後、メインルーチンへ戻る。こうして、前記カード挿入・排出口54から金額加算後のサブカードが排出される。
【0062】
また、前記ステップS212において、サブカードが当日発行ではないと判断された場合には、次のステップS213において、そのエラー内容の報知を行う。このエラー報知は、前記カード発行機兼金額加算機4に備えた図示しないスピーカーやランプ等の表示部によって、音声合成音の発生やランプの点灯・点滅等により行う。その後、前記ステップS209で、カード排出を指令した後、メインルーチンへ戻る。
こうして、前記カード挿入・排出口54から当日発行ではない(即ち、有効ではない)サブカードが排出される。即ち、このように当日発行ではないサブカードをそのまま排出するのは、サブカードは暫定的使用を目的とすることから発行日のみ有効であり、サブカードの使用後において、次回はメインカードを持ってきて遊技価値情報および使用履歴を加算統合した1枚のカードにするためである。
【0063】
次に、前記カード発行機兼金額加算機4並びに前記カード加算機6の前記遊技価値情報記憶媒体統合手段(前記遊技価値情報読み取り手段および前記遊技価値情報加算手段を含む)によるカード情報加算制御(ステップS3)については、図9に示したフローチャートのように、先ず、ステップS301において、前記カード挿入・排出口54または前記カード挿入・排出口64にカードが挿入された時か否かが判断される。
【0064】
このステップS301において、前記カード挿入・排出口54または前記カード挿入・排出口64にカードが挿入された時ではないと判断された場合には、次のステップS302において、1枚目のカードが挿入中であるか否かが判断される。このステップS302において、1枚目のカードが挿入中ではないと判断された場合には、メインルーチンへ戻る。
また、前記ステップS301において、前記カード挿入・排出口54または前記カード挿入・排出口64にカードが挿入された時であると判断された場合には、ステップS303において、前記遊技価値情報読み取り手段によって、挿入されたカードのデータの読み込みが行われる。そして、次のステップS304において、そのカードがサブカードであるか否かが判断される。
【0065】
このステップS304において、カードがサブカードではない(メインカードである)と判断された場合には、次のステップS305へ進み、また、カードがサブカードであると判断された場合には、ステップS313(図10参照)へ進む。
前記ステップS305においては、1枚目のカードであるか否かが判断され、1枚目のカードではないと判断された場合には、次のステップS306において、メインカードのデータが読み込み済みか否かが判断される。このステップS306において、メインカードのデータが読み込み済みではないと判断された場合には、次のステップS307において、カードデータをメインエリアに記憶した後、次のステップS316(図10参照)へ進む。
【0066】
また、前記ステップS305において、1枚目のカードであると判断された場合には、ステップS308において、カードデータをメインエリアに記憶した後、メインルーチンへ戻る。
また、前記ステップS306において、メインカードのデータが読み込み済みであると判断された場合には、これは、例えば、誤ってメインカードが2枚挿入された状態であることから、ステップS309において、そのエラー内容の報知を行う。このエラー報知は、前述したと同様に、前記カード発行機兼金額加算機4に備えた図示しないスピーカーやランプ等の表示部によって、音声合成音の発生やランプの点灯・点滅等により行ったり、前記カード加算機6に備えた前記メッセージ表示部61の表示内容や図示しないスピーカーからの放音により行う。
【0067】
その後、ステップS310において、カード排出を指令した後、メインルーチンへ戻る。こうして、前記カード挿入・排出口54または前記カード挿入・排出口64からメインカードが2枚とも排出される。
また、前記ステップS302において、1枚目のカードが挿入中であると判断された場合には、ステップS311において、所定時間が経過したか否かが判断される。即ち、このステップS311においては、1枚のカードを挿入したままで次のカードを挿入しない場合が考えられるため、所定の時間、例えば、1分を経過したか否かが判断される。
【0068】
このステップS311において、所定時間、例えば、1分を経過していないと判断された場合には、メインルーチンへ戻り、また、1分を経過したと判断された場合には、ステップ312において、カード排出を指令した後、メインルーチンへ戻る。こうして、前記カード挿入・排出口54または前記カード挿入・排出口64から1枚のカード(メインまたはサブ)が排出される。
さらに、図10に示したフローチャートのように、ステップS313において、前記ステップS304(図9参照)で判断されたサブカードが1枚目のカードであるか否かが判断される。このステップS313において、サブカードが1枚目のカードではないと判断された場合には、次のステップS314において、サブカードのデータが読み込み済みか否かが判断される。
【0069】
このステップS314において、サブカードのデータが読み込み済みではないと判断された場合には、次のステップS315において、カードデータをサブエリアに記憶する。
そして、続く前記ステップS316において、前記ステップS307(図9参照)でカードデータをメインエリアに記憶した後と同様に、同日のデータが加算済みであるか否かが判断される。このステップS316において、同日のデータが加算済みではないと判断された場合には、次のステップS317において、サブカードが有効期限(例えば、10日間等)内であるか否かが判断される。
【0070】
このステップS317において、サブカードが有効期限内であると判断された場合には、次のステップS318において、サブカード識別情報の入力指示が行われる。このサブカード識別情報の入力指示は、例えば、前記カード発行機兼金額加算機4に備えた図示しないスピーカーによって、音声合成音の発生により行ったり、前記カード加算機6に備えた前記メッセージ表示部61の表示内容や図示しないスピーカーからの放音により行う。
続いて、次のステップS319において、遊技者による前記識別情報入力部55または前記識別情報入力部65の操作によるカード識別情報の入力が行われたか否かが判断される。このステップS319において、カード識別情報の入力が行われたか否かが判断された場合には、次のステップS320へ進み、また、識別情報が入力されていないと判断された場合には、再びこの処理を繰り返す。
【0071】
前記ステップS320においては、入力された識別情報が正規の識別情報であるか否かが判断される。即ち、このステップS320において、入力された識別情報が正規の識別情報であると判断された場合には、次のステップS324(図11参照)へ進み、また、入力された識別情報が正規の識別情報ではないと判断された場合には、ステップS322へ進む。
即ち、前記ステップS320では、カードに記憶された識別情報と遊技者が入力した識別情報が同じか否かを判断するのであり、これにより、例えば、拾ったカードは後述する加算統合ができないことになる。
【0072】
また、前記ステップS313において、サブカードが1枚目のカードであると判断された場合には、ステップS321において、そのカードデータをサブエリアへ記憶した後、メインルーチンへ戻る。
また、前記ステップS314において、サブカードのデータが読み込み済みであると判断された場合には、これは、例えば、誤ってサブカードが2枚挿入された状態であることから、前記ステップS322において、前述したと同様に、そのエラー内容の報知を行う。
その後、ステップS323において、カード排出を指令した後、メインルーチンへ戻る。こうして、前記カード挿入・排出口54または前記カード挿入・排出口64からサブカードが2枚とも排出される。
【0073】
また、前記ステップS316において、同日のデータが加算済みであると判断された場合には、これは、既に同じ日付のサブカードの加算が行われている(サブカードが2枚発行されていることによる)ことから、前記ステップS322において、前述したと同様に、そのエラー内容の報知を行う。
その後、前述と同様に、前記ステップS323で、カード排出を指令した後、メインルーチンへ戻る。こうして、前記カード挿入・排出口54または前記カード挿入・排出口64から2枚のカード(メイン、サブ各1枚)が排出される。
【0074】
また、前記ステップS317において、サブカードが有効期限内、例えば、10日間を過ぎたと判断された場合には、これは、加算統合が既に無効となったサブカードであることから、前記ステップS322において、前述したと同様に、そのエラー内容の報知を行う。
その後、前述と同様に、前記ステップS323で、カード排出を指令した後、メインルーチンへ戻る。こうして、前記カード挿入・排出口54または前記カード挿入・排出口64から2枚のカード(メイン、サブ各1枚)が排出される。
【0075】
また、前記ステップS320において、入力された識別情報が正規の識別情報ではないと判断された場合には、これは、カードに記憶された識別情報と遊技者が入力した識別情報が異なっており、例えば、拾ったカードの使用等であることから、前記ステップS322において、前述したと同様に、そのエラー内容の報知を行う。
その後、前述と同様に、前記ステップS323で、カード排出を指令した後、メインルーチンへ戻る。こうして、前記カード挿入・排出口54または前記カード挿入・排出口64から2枚のカード(メイン、サブ各1枚)が排出される。
【0076】
さらに、図11に示したフローチャートのように、ステップS324において、メインカードおよびサブカードのそれぞれの球数データを前記遊技価値情報加算手段により加算し、続いて、次のステップS325において、メインカードおよびサブカードのそれぞれの金額データを同様に前記遊技価値情報加算手段により加算する。
そして、次のステップS326において、同様に前記遊技価値情報加算手段によって、サブカード発行時の保証金(補償金)を前記ステップ325で加算した金額データに加算し、続いて、次のステップ327において、メインカードおよびサブカードのそれぞれの使用履歴データを前記遊技価値情報記憶媒体統合手段により統合する。
【0077】
さらに、次のステップS328において、メインカードおよびサブカードのそれぞれの使用履歴累計データ(例えば、球貸し金額、大当り発生回数等)を前記遊技価値情報加算手段により加算し、続いて、次のステップS329において、カード情報の加算を行ったことの履歴を記入する。
また、次のステップS330においては、カード情報の加算が頻繁に行われたか否かが判断される。即ち、このステップS330において、カード情報の加算が頻繁(例えば、2日連続、1週間に3回等)に行われていないと判断された場合には、次のステップS331へ進んで、メインカードに統合したデータを記入する。
【0078】
そして、次のステップS332において、メインカードの排出を指令して、前記カード挿入・排出口54または前記カード挿入・排出口64からメインカードを排出し、続いて、次のステップS333において、サブカードの回収を指令して、サブカードを回収した後、メインルーチンへ戻る。
また、前記ステップS330において、カード情報の加算が頻繁、即ち、例えば、2日連続、1週間に3回以上等行われていると判断された場合には、ステップS334において、後述するような特典付与に対するペナルティを記入した後、前記ステップ331へ進む。
そして、前述と同様に、メインカードの排出を指令して、前記カード挿入・排出口54または前記カード挿入・排出口64からメインカードを排出し、続いて、前記ステップS333で、サブカードの回収を指令して、サブカードを回収した後、メインルーチンへ戻る。
【0079】
次に、前記封入球式遊技機10による遊技機制御(ステップS4)については、図12に示したフローチャートのように、先ず、ステップS401において、カードが前記カード挿入口18に挿入されたときか否かが判断される。
【0080】
このステップS401において、カードが前記カード挿入口18に挿入された時ではないと判断された場合には、次のステップS402において、遊技球(封入球)の発射に関する発射処理の制御を行う。続いて、次のステップS403において、遊技開始条件の判断や遊技を制御する遊技処理を行う。
そして、次のステップS404において、カードに記憶されている各種データを変更するカードデータ変更(例えば、球貸し、発射、入賞(賞球)に基づく変化等)処理の制御を行い、引き続き、次のステップS405において、管理情報について制御する管理情報処理を行った後、メインルーチンへ戻る。
【0081】
また、前記ステップS401において、カードが前記カード挿入口18に挿入された時であると判断された場合には、ステップS406において、そのカードがサブカードであるか否かが判断される。
即ち、このステップS406において、サブカードではないと判断された場合には、前記ステップS402に進んで、前述と同様に、前記発射処理、前記遊技処理(ステップS403)、前記カードデータ変更処理(ステップS404)、前記管理情報処理(ステップS405)を行った後、メインルーチンへ戻る。
【0082】
また、前記ステップS406において、サブカードであると判断された場合には、ステップS407において、そのサブカードが当日発行のものであるか否かが判断される。
即ち、このステップS407において、そのサブカードが当日発行のものであると判断された場合には、サブカードは発行日のみ有効であることから、前記ステップS402に進んで、前述と同様に、前記発射処理、前記遊技処理(ステップS403)、前記カードデータ変更処理(ステップS404)、前記管理情報処理(ステップS405)を行った後、メインルーチンへ戻る。
【0083】
また、前記ステップS407において、そのサブカードが当日発行のものではないと判断された場合には、無効のサブカードであることから、次のステップS408において、そのエラー内容の報知を行う。このエラー報知は、前記封入球式遊技機10に備えた図示しないスピーカーやランプ等の表示部によって、音声合成音の発生やランプの点灯・点滅等により行う。
その後、次のステップS409において、カード排出を指令して、前記カード挿入口18から無効のサブカードを排出した後、メインルーチンへ戻る。
【0084】
次に、前記景品交換機8による景品交換制御(ステップS5)については、図13に示したフローチャートのように、先ず、ステップS501において、前記カード挿入・排出口88にカードが挿入されているか否かが判断される。
【0085】
このステップS501において、前記カード挿入・排出口88にカードが挿入されていないと判断された場合には、メインルーチンへ戻り、また、カードが挿入されていると判断された場合には、ステップS502へ進む。
このステップS502においては、挿入されたカードがサブカードであるか否かが判断され、サブカードではない(即ち、メインカードである)と判断された場合には、次のステップS503において、メインカードの使用履歴を判定する。即ち、このステップS503においては、メインカードの使用履歴に基づいて、例えば、球貸し金額の累計が10万円毎、大当り10回毎等の場合に、後述するように特典を付与するか否かを判定する。
【0086】
そして、次のステップ504において、前記ステップS503での使用履歴の判定から特典を付与するか否かが判断される。このステップ504において、特典を付与しないと判断された場合には、次のステップS505において、所望の景品交換処理を行う。続いて、次のステップS506において、カードの排出を指令して、前記カード挿入・排出口88からメインカードを排出した後、メインルーチンへ戻る。
また、前記ステップ504において、特典を付与すると判断された場合には、ステップS507において、特典付与に対するペナルティ(図11の前記ステップS334参照)の有無が判断される。このステップS507において、特典付与に対するペナルティ無しと判断された場合には、次のステップS508において、特典を付与する。
【0087】
即ち、このステップS508においては、例えば、景品交換レートを遊技者に有利な側に変化する、端数を切り上げる、ペナルティを無くす等の特典を付与する。このように特典付与を行った後、前記ステップS505へ進んで、前述と同様に、所望の景品交換処理を行って、前記ステップS506でのカード排出指令により、前記カード挿入・排出口88からメインカードを排出した後、メインルーチンへ戻る。
また、前記ステップS507において、特典付与に対するペナルティ有りと判断された場合には、ステップS509において、メインカードの使用履歴を再度判定する。即ち、このステップS509においては、メインカードの使用履歴に基づいて、例えば、球貸し金額の累計が15万円毎、大当り15回毎等の場合に、特典を付与するか否かを判定する。
【0088】
そして、次のステップ510において、前記ステップS509での使用履歴の再判定から特典を付与するか否かが判断される。このステップ510において、特典を付与しないと判断された場合には、前記ステップS505へ進んで、前述と同様に、所望の景品交換処理を行って、前記ステップS506でのカード排出指令により、前記カード挿入・排出口88からメインカードを排出した後、メインルーチンへ戻る。
また、前記ステップ510において、特典を付与すると判断された場合には、前記ステップS508に進んで、前述と同様に、特典を付与する。そして、特典付与を行った後は、前述と同様に、前記ステップS505へ進んで、所望の景品交換処理を行って、前記ステップS506でのカード排出指令により、前記カード挿入・排出口88からメインカードを排出した後、メインルーチンへ戻る。
【0089】
また、前記ステップS502において、サブカードであると判断された場合には、ステップS511において、そのサブカードが当日発行のものであるか否かが判断される。このステップS511において、そのサブカードが当日発行のものであると判断された場合には、有効なサブカードであることから、前記ステップS503に進んで、以降は前述と同様の処理を行った後、メインルーチンへ戻る。
また、前記ステップS511において、そのサブカードが当日発行のものではないと判断された場合には、無効のサブカードであることから、次のステップS512において、そのエラー内容の報知を行う。このエラー報知は、前記景品交換機8に備えた図示しないスピーカーやランプ等の表示部によって、音声合成音の発生やランプの点灯・点滅等により行う。
その後、前記ステップS506へ進んで、カード排出指令により、前記カード挿入・排出口88から無効のサブカードを排出した後、メインルーチンへ戻る。
【0090】
以上のように、遊技設備1において、必要に応じてメインカードに代わるサブカードの発行が行えるようにし、しかも、メインカードおよびサブカードともに識別情報により管理し、また、サブカードは発行当日のみ有効で、データの加算統合に有効期限を設定し、さらに、複数のカードの不正使用対策も図っている。
【0091】
以上の通り、本発明を適用した実施例では、カードを忘れた場合に、遊技者に新たなカード、即ち、サブカードを発行するようにしている。そして、サブカードの記憶内容と本来所有しているメインカードの記憶内容を加算してメインカード1枚にするようにしている。さらに、メインカード1枚にする際には、金額データ・球数データとカードの使用状態を記憶する使用履歴も統合するようにしている。
【0092】
以上のような本発明を適用した実施例によれば、以下の効果を発揮することができる。
【0093】
(1)カードを忘れてしまうと、カード式の遊技機では遊技が行えなくなるが、サブカードを発行することにより遊技を可能にすることができる。
【0094】
(2)サブカードを発行すると、遊技者が複数のカード、即ち、メインカードとサブカードを所有することになるので、遊技者の所有するデータがカード毎に分散されてしまい、例えば、片方のカードの金額データがなくなった場合には、他のカードを挿入しなくてはならなくなるが、複数のカードに記憶される情報を加算して1枚のカードにまとめることにより、遊技者のカード使用時の不便を解消することができる。
【0095】
(3)サブカードを発行し、故意に複数のカードを所有して、複数の遊技機にカードをそれぞれ挿入することにより、複数の遊技機を確保する不正が考えられるが、カードの使用状態を記憶する使用履歴も、1枚のカードにまとめることにより累積するようにしたので、例えば、使用履歴に基づき特典が付与される場合等には有利となることから、遊技者が複数のカードを故意に所有することを抑制することができる。
【0096】
ところで、メインカードおよびサブカードの発行時には、実施例のように、保証金を徴収するようにして、遊技価値情報記憶媒体統合手段によりカードを1枚にする際に、例えば、サブカード発行時の保証金をメインカードの金額データに加算して保証金は返さないようにしても良い。
なお、保証金の額については、例えば、メインカードとサブカードで異なる金額にすると、遊技者は使用法を無視して保証金が安い方のカードを発行して所有することが考えられるため、メインカード・サブカードとも同じ金額にすることが望ましい。
【0097】
また、前述したように、遊技者が複数のカードを所有すると、複数の遊技機にカードをそれぞれ挿入して、複数の遊技機を確保する不正行為が行われるため、遊技者一人に対しカードを1枚にすることが必要である。
従って、サブカードはあくまでもメインカードを忘れた場合に使用するものであって、遊技者一人にカード1枚というのが基本原則であるため、実施例のように、サブカードを発行してからの有効期限を設けて、その有効期限が過ぎると、データの加算も保証金の返還もできないようにするのが効果的である。
【0098】
そして、サブカードの発行が頻繁な場合には、実施例のように、それをデータの加算時に把握(発行時には分からないので)して、何等かのペナルティを課すようにするのが有効である。
そのペナルティとしては、例えば、実施例のように、使用履歴により特典を付与する場合には、特典を減少させたり、特典を付与するまでの履歴を変更する等である。また、実施例のように、サブカードは発行時1日のみ有効(但し、加算は所定期間有効)とし、同一日付のカードは加算できないようにするのが効果的であり、さらに、例えば、サブカードが毎日発行されているような場合にペナルティを課すようにしても良い。
【0099】
また、カードデータの加算は、実施例のように、専用の加算装置を設ける方式の他、遊技機に複数のカードが挿入できるようにして、遊技機でカードデータの加算を行い、カードを1枚にするようにしても良い。
さらに、カードデータの加算をカードの発行機(金額データの加算機)で行うようにすると、回収したサブカードを他の装置に移動することなく、再度発行することができるといった利点も得られる。
そして、メインカードとサブカードについては、同種類のカードを、記憶する情報により識別する方式のものでも、例えば、予めデザイン等が異なるカードを準備する方式のものでも何れでも良い。
【0100】
なお、以上の実施例においては、金額データ(有価価値情報)や遊技球数データによる遊技価値情報に基づき遊技(発射)が行える封入球式のパチンコ遊技機としたが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、他の弾球遊技機としてのアレンジボール遊技機や雀球遊技機、メダル数データ等の遊技価値情報に基づく遊技が可能なパチスロ遊技機や、映像を用いた遊技機等、カードに記憶された遊技価値情報を基に遊技を行う所謂カード式の遊技機であってもよい。
さらに、本発明は、以上のような各種遊技機を備える遊技設備のシステム全体について適用可能である。また、遊技価値情報を記憶する遊技価値情報記憶媒体としてはカードのみに限らず任意であり、その他、具体的な細部の構成等についても適宜に変更可能であることは勿論である。
【0101】
【発明の効果】
以上のように、請求項1に記載の発明に係る遊技設備によれば、携帯可能な遊技価値情報主記憶媒体に記憶される所定の遊技価値情報に基づき遊技を許可する遊技機を備えた遊技設備において、遊技価値情報主記憶媒体を遊技者が携帯しない場合に、該遊技価値情報主記憶媒体に代わって暫定的に遊技に使用する遊技価値情報補助記憶媒体の発行を行う遊技価値情報記憶媒体発行手段と、遊技価値情報主記憶媒体に記憶された遊技価値情報と遊技価値情報補助記憶媒体に記憶された遊技価値情報を読み取る遊技価値情報読み取り手段と、遊技価値情報読み取り手段により読み取られた複数の遊技価値情報を加算する遊技価値情報加算手段と、遊技価値情報加算手段により加算された遊技価値情報を遊技価値情報主記憶媒体に記憶させて統合する遊技価値情報記憶媒体統合手段と、を備え、遊技価値情報主記憶媒体および遊技価値情報補助記憶媒体に記憶される遊技価値情報には、投入された金額に応じて遊技機で遊技を行うための金額データが加算され、遊技価値情報記憶媒体発行手段は、遊技価値情報補助記憶媒体を発行する場合に該遊技価値情報補助記憶媒体を発行するための保証金を徴収し、遊技価値情報加算手段は、遊技価値情報記憶媒体発行手段によって徴収した保証金を遊技価値情報主記憶媒体に記憶される遊技価値情報の金額データに加算するので、遊技者が本来所有する遊技価値情報主記憶媒体を忘れる等して持たないで来店した場合でも、遊技者に暫定的に発行した新たな遊技価値情報補助記憶媒体によって、遊技を行うことができる。
また、遊技価値情報補助記憶媒体の発行時には、保証金を徴収するようにして、遊技価値情報記憶媒体統合手段により遊技価値情報主記憶媒体と遊技価値情報補助記憶媒体を1枚にする際に、その保証金を遊技価値情報主記憶媒体の金額データに加算して保証金を直接には返さないようにして、遊技者が複数のカードを故意に所有することを効果的に抑制することができる。
【0102】
また、請求項2に記載の発明に係る遊技設備によれば、遊技価値情報主記憶媒体及び遊技価値情報補助記憶媒体に金額データ記憶領域を設け、遊技機は、金額データ記憶領域に記憶されている金額データから変換される遊技球数データに基づき遊技を実行可能にし、遊技価値情報加算手段は、遊技価値情報記憶媒体発行手段によって徴収した保証金を遊技価値情報主記憶媒体の金額データ記憶領域に加算するので、遊技価値情報補助遊技媒体の発行時の保証金を遊技価値情報主記憶媒体の金額データに加算して保証金を遊技者に直接には返還しないようにすることができる。
また、請求項3に記載の発明に係る遊技設備によれば、遊技価値情報記憶媒体発行手段は、遊技価値情報補助記憶媒体を発行する際に該遊技価値情報補助記憶媒体の識別情報と発行日の入力を行い、発行当日の遊技価値情報補助記憶媒体についてのみ、遊技機での遊技を有効としたので、複数のカードの不正使用対策を図ることができる。
【0103】
また、請求項4に記載の発明に係る遊技設備によれば、遊技価値情報加算手段は、遊技価値情報補助記憶媒体が有効期限内であることを条件に、遊技価値情報読み取り手段により読み取られた遊技価値情報を加算可能とし、有効期限内である遊技価値情報補助記憶媒体が正規の識別情報である場合は、保証金を遊技価値情報主記憶媒体に記憶される遊技価値情報に加算するので、有効期限が過ぎるとデータの加算も保証金の返還もできないようにすることができるとともに、拾った遊技価値情報補助記憶媒体も加算統合をできないようにすることができ、遊技者が複数の遊技価値情報補助遊技媒体を故意に所有することを効果的に抑制することができる。
また、請求項5に記載の発明に係る遊技設備によれば、遊技価値情報主記憶媒体及び遊技価値情報補助記憶媒体の使用履歴累計データを記憶する使用履歴記憶手段を設け、使用履歴記憶手段は、遊技価値情報加算手段によって行った遊技価値情報の加算履歴を記憶するようにし、遊技価値情報統合手段は、加算履歴が頻繁に行われる場合には、遊技価値情報主記憶媒体に記憶される遊技価値情報に罰則を付加するようにしたので、例えば、使用履歴により特典を付与する場合には特典を減少させることで、遊技者が複数の遊技価値情報補助遊技媒体を故意に所有することを効果的に抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した一例としての遊技設備(遊技システム)の全体構成を例示する概略斜視図である。
【図2】図1に例示した遊技設備(遊技システム)に備えられる遊技機を示す斜視図である。
【図3】図1に例示した遊技設備(遊技システム)に備えられるカード発行機兼金額加算機を示す斜視図である。
【図4】図1に例示した遊技設備(遊技システム)に備えられるカード加算機を示す斜視図である。
【図5】図1に例示した遊技設備(遊技システム)に備えられる景品交換機を示す斜視図である。
【図6】図1の遊技設備(遊技システム)において行われる処理を示すゼネラルフローチャートである。
【図7】図6のゼネラルフローチャートにおけるカード発行制御の詳細を示すフローチャートである。
【図8】図6のゼネラルフローチャートにおけるカード金額加算制御の詳細を示すフローチャートである。
【図9】図6のゼネラルフローチャートにおけるカード情報加算制御の詳細を示すフローチャートである。
【図10】図9の処理に続きカード情報加算制御の詳細を示すフローチャートである。
【図11】図10の処理に続きカード情報加算制御の詳細を示すフローチャートである。
【図12】図6のゼネラルフローチャートにおける遊技機制御の詳細を示すフローチャートである。
【図13】図6のゼネラルフローチャートにおける景品交換制御の詳細を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 遊技設備
2 中央管理装置
3 島設備
4 カード発行機兼金額加算機
42 サブカード選択釦
43 メインカード選択釦
46 カード発行釦
48 カード加算釦
54 カード挿入・排出口
55 識別情報入力部
6 カード加算機
61 メッセージ表示部
62 メインカード挿入表示部
63 サブカード挿入表示部
64 カード挿入・排出口
65 識別情報入力部
8 景品交換機
88 カード挿入・排出口
10 封入球式遊技機
18 カード挿入口
19 操作パネル
G 遊技領域
Claims (5)
- 携帯可能な遊技価値情報主記憶媒体に記憶される所定の遊技価値情報に基づき遊技を許可する遊技機を備えた遊技設備において、
前記遊技価値情報主記憶媒体を遊技者が携帯しない場合に、該遊技価値情報主記憶媒体に代わって暫定的に遊技に使用する遊技価値情報補助記憶媒体の発行を行う遊技価値情報記憶媒体発行手段と、
前記遊技価値情報主記憶媒体に記憶された遊技価値情報と前記遊技価値情報補助記憶媒体に記憶された遊技価値情報を読み取る遊技価値情報読み取り手段と、
前記遊技価値情報読み取り手段により読み取られた複数の遊技価値情報を加算する遊技価値情報加算手段と、
前記遊技価値情報加算手段により加算された遊技価値情報を前記遊技価値情報主記憶媒体に記憶させて統合する遊技価値情報記憶媒体統合手段と、
を備え、
前記遊技価値情報主記憶媒体および前記遊技価値情報補助記憶媒体に記憶される遊技価値情報には、投入された金額に応じて前記遊技機で遊技を行うための金額データが加算され、
前記遊技価値情報記憶媒体発行手段は、前記遊技価値情報補助記憶媒体を発行する場合に該遊技価値情報補助記憶媒体を発行するための保証金を徴収し、
前記遊技価値情報加算手段は、前記遊技価値情報記憶媒体発行手段によって徴収した保証金を前記遊技価値情報主記憶媒体に記憶される遊技価値情報の金額データに加算することを特徴とする遊技設備。 - 前記遊技価値情報主記憶媒体及び前記遊技価値情報補助記憶媒体に金額データ記憶領域を設け、
前記遊技機は、前記金額データ記憶領域に記憶されている金額データから変換される遊技球数データに基づき遊技を実行可能にし、
前記遊技価値情報加算手段は、前記遊技価値情報記憶媒体発行手段によって徴収した保証金を前記遊技価値情報主記憶媒体の金額データ記憶領域に加算することを特徴とする請求項1に記載の遊技設備。 - 前記遊技価値情報記憶媒体発行手段は、前記遊技価値情報補助記憶媒体を発行する際に該遊技価値情報補助記憶媒体の識別情報と発行日の入力を行い、発行当日の遊技価値情報補助記憶媒体についてのみ、遊技機での遊技を有効としたことを特徴とする請求項1又は2に記載の遊技設備。
- 前記遊技価値情報加算手段は、前記遊技価値情報補助記憶媒体が有効期限内であることを条件に、前記遊技価値情報読み取り手段により読み取られた遊技価値情報を加算可能とし、有効期限内である遊技価値情報補助記憶媒体が正規の識別情報である場合は、前記保証金を遊技価値情報主記憶媒体に記憶される遊技価値情報に加算することを特徴とする請求項3に記載の遊技設備。
- 前記遊技価値情報主記憶媒体及び前記遊技価値情報補助記憶媒体の使用履歴累計データを記憶する使用履歴記憶手段を設け、
前記使用履歴記憶手段は、前記遊技価値情報加算手段によって行った遊技価値情報の加算履歴を記憶するようにし、
前記遊技価値情報統合手段は、前記加算履歴が頻繁に行われる場合には、前記遊技価値情報主記憶媒体に記憶される遊技価値情報に罰則を付加するようにしたことを特徴とする請求項1から4の何れかに記載の遊技設備。
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