JP2590402B2 - 料金後払いで遊技が行なえる遊技場システム - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 技術分野 本発明は、スロットマシン等の遊技機、遊技機による
ゲーム結果の精算装置、および遊技機で用いた信用証明
媒体を梱包するパック装置を有する遊技場システムに関
する。特に、遊技客に信用を証明する信用証明媒体を用
いて、料金払いで遊技が行なえるようにした遊技場シス
テムに関する。

背景技術 一般に、遊技場においては、複数台の遊技機と、遊技
結果に基づいて、景品の払出等を行なう少なくとも１台
の精算装置とが配置されている。近年、このような遊技
場において、例えば、ゲーム機による遊技の経過を、予
め購入した、データ記録機能を有するカードに記録し、
カードに記録された情報を精算装置で読取り、その情報
に基づいて、遊技状況を管理し、あるいは景品交換をす
るようにするものが提案されている。

しかしながら、このような技術では、ゲームを行なう
ためには、カードを購入しなければならないため、金銭
を持ち合わせていない場合には、ゲームを楽しむことが
できなかった。また、手持ちの金銭が尽きると、遊技客
にとっては、ゲームを続けたくとも続けることができず
不便であり、ゲーム店側にとっては、せっかくの遊技客
をみすみす逃してしまい、さらなる増益を図る機械を逸
してしまうという問題点があった。

発明の開示 本発明の目的は、金銭を持ち合わせていない場合に
も、ゲームを楽しむことができ、遊技者の便宜を図ると
ともに、ゲーム店側の利益を図ることができるようにし
た、料金後払いで遊技を行なえる遊技場システム、なら
びに、それに用いられる遊技機、精算装置およびパック
装置を提供することにある。

上記目的を達成するため、本発明の一態様によれば、 ゲーム実行部を有する、複数台の遊技機と、各遊技機
における遊技結果について清算を行なう、１または２以
上の清算装置とを少なくとも備える遊技場システムにお
いて、 信用が与えられていることを証明するデータが記録さ
れている信用証明媒体を封入するためのパック装置と、 ゲームが行なわれた後、ゲーム結果を含むデータを記
録するための精算媒体とをそれぞれ複数個有し、 前記遊技機は、 信用証明媒体を挿入するための挿入口を有するケース
と、 そのケースに設けられる、ゲームに使用する金額の設
定を行なうためのスイッチと、ゲームの終了スイッチ
と、 信用証明媒体を前記パック装置内に封入させるための
機構と、 前記設定スイッチの操作に応じて、設定金額の範囲で
ゲームを実行させるよう処理すると共に、ゲームの実行
にともなって生ずるデータの処理を行なう制御部と、 前記終了スイッチの操作に応じて、前記データ処理部
によるデータ処理結果を、精算媒体に記録する書込部
と、 前記証明媒体を封入した前記パック装置および前記書
込部により記録された前記精算媒体を排出する排出部と
を有し、 前記精算装置は、 前記精算媒体および信用証明媒体を封入したパック装
置の挿入口を有するケースと、 前記挿入口に挿入された前記パック装置から前記信用
証明媒体を抜出す取出部と、 前記精算媒体に記録されるデータを読み取るための精
算媒体用読取部と、 前記精算媒体用読取部により読取られたデータに基づ
いて、精算処理を行なうデータ処理部とを有すること を特徴とする遊技場システムが提供される。

前記遊技機は、前記挿入口の内部に、信用証明媒体に
記録されているデータを読み取るための信用証明媒体用
読取部をさらに有することきできる。

前記書込部は、信用証明媒体用読取部で読み取ったデ
ータの少なくとも一部を、前記精算媒体に、さらに書き
込む構成とすることができる。

前記精算媒体は、例えば、前記パック装置に設けられ
ることができる。

前記遊技機は、紙幣、コイン、プリペイドカードのう
ち少なくとも１種の使用を受け付ける構成を付加するこ
とができる。前記排出部は、内部に信用証明媒体を収容
していない空状態のパック装置を排出する構成とするこ
とができる。

前記パック装置は、遊技場外への持出しを検出するた
めの信号を発信する発信機をさらに備えることができ
る。

本発明の遊技場システムは、前記発信機が発する信号
を検出して、前記パック装置の持出しを検知する検出器
をさらに備えることができる。

この場合、前記検出器がパック装置の持出しを検出す
ると、その検出信号を受けて、警報を発するアラーム装
置をさらに有することができる。

また、本実施例の遊技場システムにおいて、前記遊技
機の少なくとも一部は、遊技媒体が投入されるとゲーム
を実行するゲーム実行部と、前記遊技媒体を貯溜すると
共に、前記ゲーム実行部に遊技媒体を投入するため投入
口を有する貯溜部と、ゲーム実行部におけるゲームの結
果に応じて遊技媒体を賞として前記貯溜部に払い出す払
出制御部とを有する構成とすることができる。

また、本発明の他の態様によれば、 ケースおよびゲーム実行部を有する遊技機において、 それぞれ前記ケースに設けられ、ゲームに使用する金
額の設定を行なうためのスイッチ、ゲームの終了スイッ
チ、および、信用が与えられていることを証明するデー
タが記録されている信用証明媒体を挿入するための挿入
口と、 前記信用証明媒体を、これを封入するためのパック装
置内に封入させるための機構と、 前記設定スイッチの操作に応じて、設定金額の範囲で
ゲームを実行させるよう処理すると共に、ゲームの実行
にともなって生ずるデータの処理を行う制御部と、 予め用意された、データを記録するための精算媒体
に、前記終了スイッチの操作に応じて、前記データ処理
部によるデータ処理結果を記録する書込部と、 前記証明媒体を封入した前記パック装置および前記書
込部により記録された前記精算媒体を排出する排出部と を有することを特徴とする遊技機が提供される。

前記挿入口の内部に、信用証明媒体に記録されている
データを読み取るための信用証明媒体用読取部をさらに
有することができる。

前記書込部は、信用証明媒体用読取部で読み取ったデ
ータの少なくとも一部を、前記精算媒体に、さらに書き
込む構成とすることができる。

前記精算媒体は、前記パック装置に設けられることが
できる。

前記ゲーム実行部は、遊技媒体が投入されるとゲーム
を実行するものであり、前記遊技媒体を貯溜すると共
に、前記ゲーム実行部に遊技媒体を投入するため投入口
を有する貯溜部と、ゲーム実行部におけるゲームの結果
に応じて遊技媒体を賞として前記貯溜部に払い出す払出
制御部とをさらに有する構成とすることができる。

さらに、本発明の他の態様によれば、 遊技機から排出される、ゲーム結果を記録した精算媒
体に基づいて、清算を行なう精算装置において、 前記精算媒体、および、信用が与えられていることを
証明するデータが記録されている信用証明媒体を封入し
たパック装置を挿入するための挿入口を有するケース
と、 前記挿入口に挿入された前記パック装置から前記信用
証明媒体を抜出す取出部と、 前記精算媒体に記録されるデータを読み取るための精
算媒体用読取部と、 前記精算媒体用読取部により読取られたデータに基づ
いて、精算処理を行なうデータ処理部とを有すること を特徴とする精算装置が提供される。

ケースは、精算媒体から読み取った信用証明媒体のデ
ータを使用金額を獲得金額とを表示する表示部をさらに
有する構成とすることができる。

また、本発明の他の態様によれば、 信用が与えられていることを証明するデータが記録さ
れている信用証明媒体を封入するためのパック装置であ
って、 前記信用証明媒体を収納するための内部空間と、該内
部空間に信用証明媒体を挿入するための挿入口とを有す
るケースと、 ケース内に挿入された前記信用証明媒体を保持するホ
ルダと、 前記挿入口に開閉可能に設けられたシャッタと、 を備えることを特徴とするパック装置が提供される。

前記ケースは、データの読取りおよび書込みが可能な
記録領域を有する精算媒体を備える構成とすることがで
きる。

本発明のパック装置は、前記シャッタを開閉するため
の機構をさらに有し、該機構は、 前記挿入口を開く方向に付勢する付勢部材と、 前記ケース内に前後方向に移動可能に収納され、前進
するとき前記シャッタで前記挿入口を閉じる方向に押出
すシャッタカムと、 前記ケース内に回転可能に収納され、前記シャッタカ
ムを前後に変位させるためのギアと、 前記ギアの駆動装置である回転駆動部材の差込み孔と
を有し、 前記ギアは、前記ホルダと係合する第１ピン、およ
び、前記シャッタカムと係合する第２ピンとを有し、前
記ボルダの後退とともに前記第１ピンが移動するとき、
前記第２ピンは前記シャッタカムを前進させる方向に移
動し、前記第１ピンが前記ホルダを前進させる方向に移
動するとき、前記第２ピンは前記シャッタカムを後退さ
せる方向に移動する構成を有している構成とすることが
できる。

本発明のパック装置は、遊技場外への持出しを検出す
るための信号を発信する発信機をさらに備える構成とす
ることができる。

遊技機で、ゲームをしようとするとき、遊技客は、ケ
ースの挿入口へ信用証明媒体を挿入する。これにともな
って、信用証明媒体を前記パック装置内に封入させるた
めの機構が動作して、挿入口に挿入された信用証明媒体
をパック装置に封入する。遊技客が設定スイッチを操作
すると、ゲーム処理部は、設定金額の範囲でゲーム処理
を行ない、遊技客は、設定金額の範囲でゲームを楽しむ
ことができる。データ処理部は、操作した設定スイッチ
に応じた設定金額およびゲーム処理部によるゲーム処理
結果に基づいてデータ処理を行なう。

ゲームを終了するときには、遊技客は、終了スイッチ
を操作する。書込部は、終了スイッチの操作に応じて、
データ処理部によるデータ処理結果を、精算媒体に記録
する。排出部は、書込部により記録された精算媒体およ
び信用証明媒体を封入したパック装置を排出する。な
お、精算媒体がパック装置と別個に設けられているとき
は、それぞれ独立に排出される。

遊技客は、排出された精算媒体と、排出されたパック
装置とを精算所へ持って行き、精算媒体への記録データ
に基づいて精算を行ない、勝ち越した場合には、現金の
支払、景品交換等を行なうことことができる。信用証明
媒体に基づいて、精算を後払いで行なうことにより、遊
技客は、金銭を持ち合わせていない場合にも、ゲームを
楽しむことができ、遊技客の便宜を図ることができると
ともに、ゲームを続けたい遊技客に、手持ちの金銭が尽
きた場合にもゲームを続けさせることができ、ゲーム店
側の利益を図ることができる。

なお、ゲームを終了したとき、遊技客は、パック装置
内に信用証明媒体が封入されているため、ゲームの勝敗
に関わらず、精算所で精算を行なわなければならない。
従って、信用証明媒体を封入したパック装置を管理する
ことにより、精算をせずに遊技客が逃げるのを防止する
ことができる。

遊技媒体を取扱う遊技機の場合には、投入口に遊技媒
体を投入し、遊技媒体の投入個数に応じた投入金額に基
づいて、ゲームを行なうこともできる。データ処理部
は、投入口への遊技媒体の投入個数に応じた投入金額、
および操作した設定スイッチに応じた設定金額に基づい
てデータ処理を行なう。

ゲーム処理部のゲーム処理結果に基づき、払出制御部
により払出部から遊技媒体が排出される。排出された遊
技媒体は、投入口に投入してもよく、また、精算所で精
算してもよい。遊技客は、遊技媒体による音や質感を楽
しむことができる。

読取部および記憶部を有する場合のは、挿入口に挿入
された信用証明媒体への記録内容を読取部により読取っ
て、その記録内容を記憶部に記憶させることができる。
これにより、信用証明媒体を管理し、遊技客に確実に精
算させることができる。

パック装置が精算媒体を備えている場合には、精算す
るとき、精算所に精算媒体を持参し忘れるのを防止する
ことができる。

精算装置では、挿入口、信用証明媒体を封入したパッ
ク装置を挿入すれば、取出部によりパック装置から信用
証明媒体を抜出すことができる。パック装置の精算媒体
に記録されるデータは、読取部により読取られ、そのデ
ータは記憶部に記憶される。

パック装置では、通常、シャッタは、付勢されて挿入
口を開いている。差込み孔に差込まれた回転駆動部材に
よりギヤが駆動され、挿入口に入れられた信用証明媒体
をホルダーで受け、そのホルダーが信用証明媒体ととも
にケース内部へと移動する。ギアの回転に応じて、ギア
の第２ピンはシャッタカムを前進させる。シャッタカム
は、前進するときシャッタを挿入口を閉じる方向に押出
し、挿入口は、シャッタにより閉じられる。こうして、
信用証明媒体はケース内に収納され、かつシャッタは閉
じられる。

信用証明媒体を取り出すときには、差込み孔に回転駆
動部材を差込み、ギアを回転させる。ギアの回転に応じ
て、第１ピンはホルダを前進させ、第２ピンはシャッタ
カムを後退させる。シャッタカムが後退するとき、シャ
ッタは、付勢に応じて、挿入口を開く。こうして、シャ
ッターを開いた後、ホルダーの前進により信用証明媒体
を同時に前進させ、信用証明媒体をケース内から押し出
すことができる。

発信機を有する場合には、パック装置が所定の区域外
へ持出したことを知らせ、精算をせずに遊技客がパック
装置を持って逃げるのを防止することができる。

図面の簡単な説明 図１は、本発明の第１実施例の遊技機を示す斜視図で
ある。

図２は、本発明の遊技場システムの一実施例の構成を
示すブロック図である。

図３は、本発明の第１実施例の遊技機の内部構成を示
す概略断面図である。

図４は、本発明の第１実施例の遊技機の設置態様を示
す正面図である。

図５は、本発明の第１実施例のパック装置を示す斜視
図である。

図６は、本発明の第１実施例のパック装置を示す正面
図である。

図７は、本発明の第１実施例のパック装置を示す断面
図である。

図８は、本発明の第１実施例のパック装置の信用証明
媒体を収納した状態の内部構成を示す正面図である。

図９は、本発明の第１実施例のパック装置の信用証明
媒体を収納した状態の内部構成を示す断面図である。

図10は、本発明の第１実施例のパック装置のホルダを
示す側面および正面図である。

図11は、本発明の第１実施例のパック装置のシャッタ
カムを示す側面および正面図である。

図12は、本発明の第１実施例のパック装置のギアを示
す側面および正面図である。

図13は、本発明の第１実施例のパック装置の信用証明
媒体を押出した状態の内部構成を示す正面図である。

図14は、本発明の第１実施例のパック装置の信用証明
媒体を収納した状態の内部構成を示す断面図である。

図15は、本発明の第１実施例のパック装置の差込み孔
にギアの回転駆動部材を差込んだ状態の内部構成を示す
正面図である。

図16は、本発明の第１実施例の精算装置を示す斜面部
斜視図である。

図17は、本発明の第１実施例の精算装置を示す背面部
斜視図である。

図18は、本発明の第１実施例の精算装置を示す断面図
である。

図19は、本発明の第１実施例の遊技機の処理を示すフ
ローチャートである。

図20は、本発明の第１実施例のパック装置を用いた処
理を示すフローチャートである。

図21は、本発明のパック装置の他の態様を示す斜視図
である。

図22は、本発明の第２実施例の遊技機を示す斜視図で
ある。

図23は、本発明が適用される遊技場システムの一実施
例の構成の概要を示すブロック図である。

発明を実施するための最良の形態 以下、図面に基づき本発明の各種実施例について説明
する。

図23に、遊技場システムの構成の一例を示す。図23に
示すように、遊技場には、複数台の遊技台10を２列に配
置して構成されるグループが、複数組、島状に配置され
る。この種の遊技機10のグループは、通常、遊技機島と
呼ばれる。また、遊技場には、この他に、遊技機10にお
いて獲得した得点を、それに対応する景品等に交換する
ため、遊技機での遊技結果を示すデータに基づいて清算
を行なうための精算装置90が、１または２以上設置され
る。さらに、管理コンピュータ1000と、ゲーム終了後に
客が未精算の状態で遊技場からでないようにするための
監視システム2000とが設置される。

この他に、両替機、プリペイドカード販売機等が設置
される場合がある。また、遊技媒体を用いてゲームを行
なう遊技機が用いられる場合、遊技媒体を貸し出す装置
が設置される。

また、各遊技機10および精算装置90は、図２に示すよ
うに、それぞれ通信処理部56a,96gを有し、これを介し
て管理コンピュータ1000と接続される。

図１〜図20は、本発明の第１実施例を示している。図
２に、本発明の遊技場システムの機能構成を示す。ま
た、図１に、本発明の第１実施例を構成する遊技機の外
観を示す。

遊技機10は、外函（ケース）11と、そのケース11に取
り付けられ、または、それに設けられる機器と、ケース
11内部に設けられ、ゲームの実行処理の制御と、各種デ
ータの処理とを行なう制御部54、ゲーム実行部59とを有
する。

ケース11は、その正面側には、その下部に、前方側に
突出して設けられる台部12と、その台部12の上側に、そ
れに引き続いて設けられる斜面部13とを有する。

その台部12の上に、後述する信用証明媒体を挿入する
ための挿入口21と、紙幣挿入口22と、硬貨投入口23と、
３個の設定スイッチ24a,24b,24cと、スタートスイッチ2
5と、終了スイッチ26と、１回分表示部27とを有してい
る。

また、遊技機10は、台部12の正面側を向いている面
に、後述する、信用証明媒体を収容するパック装置を出
入りさせるパック出入口28を有している。斜面部13は、
ゲーム面31と、表示部として機能する獲得金額表示部3
2、使用金種表示部33および使用金額表示部34とを有し
ている。表示部は、例えば、数字表示ディスプレイによ
り構成される。

ゲーム面31は、３つに分割された領域からなる。各領
域は、透明体で封止された窓を構成する。ゲーム面31の
内部では、３つに分割されたそれぞれに、数字や図形等
（絵柄）を表示した３つのドラム（図示せず）がそれぞ
れ配置される。これらは、独立して回転駆動するための
機構（図示せず）を有している。従って、ゲーム面31で
は、これらの３領域では、それぞれ、ドラムによる数
字、図形の表示が行なわれる。ゲーム面31、各ドラム、
その回転駆動機構および駆動制御部は、ゲーム実行部59
を構成する。

本実施例では、遊技機10は、スロットマシンとして機
能するように構成されている。すなわち、遊技機10は、
各ドラムを回転させて、３つに分割されたゲーム面31の
それぞれから見える数字や図形等を順次変化させ、全ド
ラムが停止したとき、それらの絵柄の配列が、予め設定
された特定の配列を示したとき、“当たり”となるよう
にして、賞を与える構成を有する。賞は、得点、金額等
として与えられる場合、また、チップ、メダル等の遊技
媒体を一定個数給付することもできる。なお、本実施例
の場合、実際に遊技媒体を給付せず、その個数を記録し
た媒体を遊技者に交付し、この媒体に記録された個数に
基づいて、景品交換等の精算を行なう方式が適してい
る。

獲得金額表示部32は、ゲームにより賞出された獲得金
額をデジタルで表示する構成を有している。使用金種表
示部33は、ゲームに使用する金額が、信用証明媒体40に
基づくものか、紙幣によるものか、硬貨によるものかを
示す構成を有している。使用金額表示部34は、ゲームに
使用する金額をデジタルで表示する構成を有している。

信用証明媒体40は、使用者との信用関係に基づき、信
用証明媒体発行会社が発行するカード型の媒体であっ
て、料金後払い方式で取引が行なえる信用を有すること
を証明するものである。この種の信用証明媒体として
は、例えば、クレジットカードが挙げられる。本実施例
では、遊技客は、この信用証明媒体を持参して、遊技機
に挿入することで、現金を用いることなく、遊技を行な
うことができる。

設定スイッチ24a,24b,24cは、ゲーム１回分に使用す
る金額、すなわち、賭ける金額を設定するスイッチであ
る。設定する数字は、金額ではなく、遊技媒体、例え
ば、チップの個数であってもよい。なお、設定スイッチ
は、１個のスイッチとし、押す回数により前記金額を設
定するものでもよい。さらに、ゲーム１回分に使用する
金額が固定金額であるときは、設定スイッチは、省略し
てもよい。

スタートスイッチ25は、ゲームを開始するためのスイ
ッチである。これは、ハンドル・レバー方式のものでも
よい。終了スイッチ26は、ゲームを終了するためのスイ
ッチである。

１回分表示部27は、設定スイッチ24a,24b,24cの操作
に応じて、操作した設定スイッチ24a,24b,24cに対応す
る金額または遊技媒体の数を、数字で表示する構成を有
している。

パック出入口28は、信用証明媒体40を封入した後述す
るパック装置60を排出する出入口である。

図５および図６に示すパック装置60は、内部に信用証
明媒体40を封入するための構造を有する。外面には、デ
ータの書き込みが行なえる精算媒体61と、図６に示すよ
うなピン60bとを備えている。なお、このパック装置60
の詳細については後述する。

精算媒体61は、バーコードまたは磁気記録またはICメ
モリ等の書込みおよび読み取り可能な記憶媒体で構成さ
れる。本実施例では、磁気記録方式が採用されている。
精算媒体61には、遊技場名、日時、セキュリティに関す
る記号や獲得金額、信用証明媒体ナンバー、信用証明媒
体で使った使用金額が記録されるようになっている。

図２および図３に示すように、遊技機10の内部には、
書込部51と、パック固定部52と、パック送り装置53と、
制御部54と、信用証明媒体40の読取部55と、記憶部56と
が内蔵されている。

制御部54と記憶部56とは、図２のみに示す。制御部54
は、少なくとも１のプロセッサを含む。記録部56は、プ
ロセッサの動作プログラムと、各種データを記憶する。
制御部54は、少なくともゲーム処理部57と、データ処理
部58として機能する。ゲーム処理部57は、設定スイッチ
24a,24b,24cの操作に応じて、設定金額の範囲でゲーム
処理を行なう機能を有している。データ処理部58は、操
作した設定スイッチ24a,24b,24cに応じた設定金額およ
びゲーム処理部57によるゲーム処理結果に基づいてデー
タ処理を行なう機能を有している。

書込部51は、磁気ヘッド等を有する。この書込部51
は、終了スイッチの操作に応じて、データ処理部58によ
るデータ処理結果を、パック装置60の精算媒体61に記録
する構成を有している。

読取部55は、挿入口21を介して挿入された信用証明媒
体40の記録内容を読取る構成を有している。記憶部56
は、読取部55により読取られた記録内容を記憶する。

パック固定部52は、信用証明媒体40をパック装置60の
内部空間に封入するための機構として機能する。すなわ
ち、パック固定部52は、信用証明媒体挿入にあたり、図
３において符号60cで示す位置にセットされたパック装
置60を固定し、この状態のパック装置60に回転駆動部材
66（詳細後述）を挿入し、後述するパック装置60のギヤ
65を回転させて、信用証明媒体40のパック装置60内への
取込み等を行なうものである。このパック固定部52の下
方には、挿入口21および読取部55を介して送り込まれた
信用証明媒体40のパック装置60内への導入を検出する信
用証明媒体確認用センサ52aが設けられている。

パック送り装置53は、本実施例の場合、パック装置に
精算媒体が付設されているので、パック装置および精算
媒体61の排出部として機能する。このパック送り装置53
は、信用証明媒体40を封入したパック装置60を精算媒体
61とともにパック出入口28から排出するコンベアを有し
ている。すなわち、パック固定部52による固定が解除さ
れたパック装置60は、その両端のピン60bとレール53aと
の係合より案内される。そして、パック装置60は、パッ
ク送り装置53により押され、図３において符号60dで示
す位置に水平に倒された後に、さらにパック出入口28に
繰り出されるように構成されている。パック送り装置53
には、パック装置60を押すためのコンベア爪53dが設け
られている。

パック送り装置53の後部には、パック送りコンベア53
cが設けられている。パック送りコンベア53cは、図４に
示すように、遊技機島81の長さ方向に整列した各遊技機
10を貫通し、島端に設置されたパック収納マガジン79に
接続され、そこからパック装置60を横方向に送り出すも
のである。

また、遊技機10の内部には、図３に示すように、紙幣
を取扱う構成として、紙幣識別機71と、第１紙幣搬送機
72とが設けられている。また、遊技機10の内部には、硬
貨を取扱う構成として、コインセレクター100と第１コ
インコンベア73が設けられている。

遊技機10は、図3,図４に示すように、遊技機島台81の
上に複数台が背中合わせで設置されている。背中合せの
各遊技機10の間には、第２紙幣搬送機74と、回転送り出
し部75と、第２コインコンベア76とが設けられている。
また、遊技機島台81の端部には、紙幣収納ボックス78a
と、コイン収納ボックス78bと、パック収納マガジン79
とが設けられている。

パック収納マガジン79は、パック装置60を複数個収納
している。前述のパック送りコンベア53cにより、パッ
ク収納マガジン79から１個ずつパック装置60が運ばれる
ようになっている。また、パック送りコンベア53cは、
遊技機10の後部の所定の位置でパック装置60を停止させ
るようになっている。遊技機10内にパック装置60がセッ
トされていない場合には、パック送りコンベア53cから
遊技機10にパック装置60が移動される。移動されたパッ
ク装置60は、所定位置に来たときにパック送り装置53に
載せられ、前述したパック送り装置53により押されて、
レール53aにより案内されつつ移動し、前述の符号60cの
位置にセットされるようになっている。

次に、本実施例のシステムを構成するパック装置の一
実施例について、説明する。

パック装置60は、図５〜図15に示すように、ケース60
aと、ホルダ62と、シャッタ63と、シャッタカム64と、
ギア65とを有している。

ケース60aは、図５および図７に示すように、信用証
明媒体40を挿入するための信用証明媒体挿入口68を有す
る。ケース60aは、例えば、図７に示すように、その内
部に、信用証明媒体挿入口68から挿入される信用証明媒
体40を収納する空間60eを有する。図８において、ケー
ス60aの外側には、ピン60bが突出している。ホルダ62
は、ケース60a内に前後方向に移動可能に収納される。
また、ホルダ62は、図10に示すように、信用証明媒体40
を保持するための保持部62aと、後端に段状に形成され
たカム部62bとを有している。

パック装置60は、図５のみに示すが、所定の区域外へ
の持出しを知らせるための信号を発する発信機2001を有
している。この発信機2001は、持出しを知らせるための
信号として、例えば、特定の電波を発信する構成とする
ことができる。

シャッタ63は、信用証明媒体挿入口68に開閉するため
のものであって、信用証明媒体挿入口68に開閉可能に設
けられる。このシャッタ63は、ばね63aにより信用証明
媒体挿入口68を開く方向に付勢されている。

シャッタカム64は、ケース60a内に前後方向に移動可
能に収納され、前進するときシャッタ63を信用証明媒体
挿入口68を閉じる方向に押出す構成を有している。シャ
ッタカム64は、図11Aおよび11Bに示すように、平面部に
斜面64aを有し、後端にカム部64bを有している。

ギア65は、図12（Ａ）および（Ｂ）に示すように、ホ
ルダ62と係合する第１ピン65aと、シャッタカム64と係
合する第２ピン65bとを、互いに反対面に有している。
ギア65は、ケース60a内に、回転軸65cを中心として回転
可能に収納される。ギア65は、ホルダ62の後退とともに
第１ピン65aが移動するとき、第２ピン65bはシャッタカ
ム64を前進させる方向に移動し、第１ピン65aがホルダ6
2を前進させる方向に移動するとき、第２ピン65bはシャ
ッタカム64を後退させる方向に移動する構成を有してい
る。

ケース60aは、図15に示すように、ギア65の回転駆動
部材66の差込み孔67を有している。回転駆動部材66は、
図15に示すように、軸受体66aと、これに回転可能に設
けられた複数の歯車66bとよりなり、各歯車66bを順次噛
み合わせた状態で１列に配置したものである。この回転
駆動部材66は、図３に示すように、符号60cの位置にあ
るパック装置60に挿入可能な位置に配置されている。

次に、本実施例のシステムを構成する精算装置の一例
について説明する 図16に示すように、精算装置90は、台部91に、信用証
明媒体処理部（データ処理部）91aと、操作盤91bとを有
し、その上部正面93に、データおよび使用金額表示部93
aと、獲得金額表示部93bとを有し、上面95にパック装置
60の挿入口95aを有している。

精算装置90は、また、図２および図18に示すように、
その内部に、挿入口95aに挿入されたパック装置60から
信用証明媒体40を抜出す信用証明媒体取出装置96aと、
パック装置60の精算媒体61に記録されるデータの読取部
96bと、読取部96bにより読取られたデータの記憶部96f
と、通信処理部96gと、現金払出制御部98とを有してい
る。

信用証明媒体取出装置96aは、パック装置60のギア65
を回動させるためのギア駆動用ギヤ96dと、モータ96eと
により構成されている。ここで、ギヤ駆動用ギヤ96dの
構成は、前述の回転駆動部材66の構成と同様である。

また、図17に示すように、精算装置90は、背面部97
に、データおよび使用金額表示部97aと、獲得金額表示
部97bとを有し、その下部にコイン払出口98aと、紙幣払
出口98bとを有している。精算装置90は、下部に伝票・
現金収納部99を有している。台部91は店員側に面して配
置され、背面部97は客側に面するように配置される。コ
イン払出口98aおよび紙幣払出口98bへのコインや紙幣の
払出は、前記現金払出制御部98によって制御される。

精算装置90は、内部に、パック固定装置90aと、パッ
クガイドローラ90bと、紙幣払出装置90cと、コイン払出
装置置90dとを有している。

次に、本実施例の遊技場システム全体の作用について
説明する。

図19および図20において、本実施例の遊技機は、ゲー
ムをしようとする場合において、その対価の支払につい
て、信用証明媒体（図19および図20においてはＡカード
と表記してある）40、紙幣、コイン、および、ピリペイ
ドカードのいずれもが使用可能でだる。遊技機10でゲー
ムを行なう場合、これらのいずれかを、遊技機のそれぞ
れ挿入口に挿入する必要がある。

遊技機10では、いずれかの挿入口に、信用証明媒体4
0、紙幣、硬貨、プリペードのいずれかが対応して挿入
されているか否かを監視している（ステップ101〜10
4）。

挿入口21へ信用証明媒体40が挿入された場合、読取部
55は、その信用証明媒体40の種類と、ナンバー、使用時
刻、遊技機番号、その他の必要事項を読み出す。これら
の情報は、記憶部56に格納される。また、これらの情報
は、通信処理部56aを介して、遊技場全体を管理してい
る管理コンピュータ1000に、さらに転送され、該管理コ
ンピュータ1000の記憶装置（図示せず）で記憶される。
なお、読取部55において、必要なデータが読み出せない
場合、その媒体は、当該遊技機10では使用できない媒体
であるとして、排出する。

本実施例は、付加的な機能として、管理コンピュータ
1000に、信用証明媒体の有効性を判定する審査手段を持
たせる構成とすることができる。この審査手段は、例え
ば、信用証明媒体発行会社から送られてくる、効力を停
止されている信用証明媒体をリストアップした効力停止
情報、すなわち、使用禁止情報等を蓄積しておき、遊技
機10から送られてくる各信用証明媒体40に関する情報
を、蓄積してある効力停止情報と照合する。そして、遊
技機10に挿入された信用証明媒体40が、効力停止情報に
リストアップされている信用証明媒体である場合には、
使用禁止指令を、その信用証明媒体40に関する情報を発
信した遊技機10の制御部54に、通信手段を介して転送す
る。使用禁止指令が送られた遊技機10は、挿入されてい
る信用証明媒体40を排出して、これによるゲームの実行
を拒否する。なお、この際、アラームを発するようにし
てもよい。これにより、遊技場の店員が、その遊技機ま
でかけつけて、問題となっているカードの確認を行なう
ことができる。

パック固定部52は、挿入口21に挿入された信用証明媒
体40をパック装置60に封入する。この際のパック装置60
等の動作は後述する。信用証明媒体確認用センサ52aに
より挿入が確認されると、使用金種表示部33には、信用
証明媒体40が使用中であることを示す表示がなされ、信
用証明媒体40は、ゲーム終了まで遊技機10内に取込まれ
たままとなる。

遊技客が、信用証明媒体40を挿入した場合、例えば、
信用証明媒体確認用センサ52aにより挿入が確認される
と、遊技客に対して、設定スイッチ24a,24b,24cにより
使用金額を設定するよう、表示、および／または、音声
で案内するようにしてもよい。

遊技機10は、高額紙幣から定額の硬貨まで全て使用可
能であり、投入された金額は、使用金額表示部34に表示
される。遊技機10では、１回のゲームの最低金額が25セ
ントの場合、25セント硬貨でゲームを行なうほか、10セ
ント硬貨２枚と、５セント硬貨１枚とでゲームを行なっ
てもよく、１セント硬貨25枚でゲームを行なうこともで
きる。

また、高額紙幣を使ってゲームを行なってもよく、こ
の場合、残った金額は、精算装置において精算後、精算
所で返却してもらうことができる。高額紙幣を使う場合
には、ゲーム中に多量の硬貨を持ち歩く必要がなく、安
心してゲームを楽しむことができる。

遊技客が設定スイッチ24a,24b,24cを用いて使用金額
を設定すると、制御部54のゲーム処理部57は、これを受
け付けて、操作された設定スイッチ24a,24b,24cに応じ
た金額の数値を求める（ステップ105）。この求めた金
額を金額（ａ）とすると、金額（ａ）は使用金額表示部
34にデジタル表示される（ステップ106）。また、設定
スイッチ24a,24b,24cを操作し、ゲーム１回分の金額が
入力されると、制御部54のゲーム処理部57は、これを受
け付けて、１回分表示部27に金額（ｃ）がデジタル表示
される（ステップ107）。ゲーム処理部57は、使用金額
表示部34の金額（ａ）から１回分表示部27の金額（ｃ）
を減算して、その金額を使用金額表示部34に表示する
（ステップ108）。そして、ゲームの開始を指示する
（ステップ109）。そして、ゲーム処理部57は、ゲーム
の進行を監視すると共に、“当たり”がでたか否か監視
する（ステップ110）。

１回のゲームが終了して、“当たり”でない場合、す
なわち、ゲームに負けた場合、データ処理部58は、１回
分表示部27の金額（ｃ）の表示を消す（ステップ11
2）。一方、“当たり”の場合、すなわち、ゲームに勝
った場合、データ処理部58は、１回分表示部27の金額
（ｃ）の表示を消す。また、データ処理部58は、そのと
きの獲得金額を、それまでの獲得金額に加算して、新た
な獲得金額（ｂ）として獲得金額表示部32に表示する
（ステップ111）。

データ処理部58は、１回分表示部27に金額（ａ）と、
獲得金額表示部32の獲得金額（ｂ）とを調べる（ステッ
プ113）。さらに、いずれの金額も０である場合、ま
た、いずれかの金額が０でない場合の両者について、ゲ
ーム終了スイッチ26が押されているか否か調べる（ステ
ップ114,115）。いずれかの金額が０でない場合、ゲー
ム終了スイッチ26が押されていないとき、ステップ107
に戻る。

１回分表示部27に金額（ａ）と、獲得金額表示部32の
獲得金額（ｂ）とを調べるのは、使用金額表示部34の金
額がゼロになった場合、獲得金額表示部32の金額を使っ
て自動的にゲームを続行することができるようにしてい
るからである。すなわち、ゲームに負けた場合には、使
用金額表示部34の金額が減算される一方であるが、ゲー
ムに勝った場合には、そのときの獲得金額が加算され
て、獲得金額表示部32に表示される。従って、ゲームに
勝っているかぎり、そのままゲームを続行することがで
きる。

なお、獲得金額表示部32の金額の方を使用金額表示部
34の金額より優先的に使用することができるようにして
もよい。また、獲得金額表示部32と使用金額表示部34を
一体として、獲得金額表示部32の金額と使用金額表示部
34の金額を加算してゲームを行なうようにしてもよい。

使用金額表示部34の金額がゼロになった場合で、ゲー
ム終了スイッチ26が押されていないとき、信用証明媒体
40を使用しているか否かを判定する（ステップ116）。
ここで、信用証明媒体40を使用している場合は、再度、
使用金額を入力すると、その金額が使用金額表示部34に
表示され、ゲームを続行することができる（ステップ10
5）。一方、信用証明媒体40を使用していない場合、現
金の投入を待つか、プリペイドカードを取り込んで使用
不可とするか、または、プリペイドカードを返却する
（ステップ117）。

また、ステップ114,115の両者において、終了スイッ
チ26が押されていると判定されたとき、書込部51は、終
了スイッチ26の操作に応じて、データ処理部58によるデ
ータ処理結果を、パック装置60の精算媒体61に記録す
る。（ステップ118）。パック送り装置53は、信用証明
媒体40を封入したパック装置60を排出する（ステップ11
9）。パック装置60は、書込部51により記録された精算
媒体61を有するため、精算媒体61も同時に排出されるこ
とになる。

なお、信用証明媒体40を使用せずに、紙幣や硬貨を用
いた場合には信用証明媒体40は封入されていない状態
で、精算媒体61に書き込みが行なわれて、パック装置60
が排出される。このパック装置60の精算媒体61により精
算処理を行なうことができる。

この状態で、遊技客が、他の遊技機10に移動する場合
には、他の遊技機10のパック出入口28にパック装置60を
挿入すればよい。遊技客は、遊技機10を代わるたびに、
精算所に行く必要はなく、前回の遊技機10による獲得金
額は、その代わった遊技機10の獲得金額表示部32、使用
金額表示部34に表示されて、ゲームを再開することがで
きる。この場合、ゲーム中、使用金額表示部34の表示が
ゼロになっても、遊技客は、使用金額を自分で入力する
ことにより、ゲームを何回でも再開することができる。
パック装置60の精算媒体61に記録されているデータのう
ち、信用証明媒体ナンバーその他のデータは、コンピュ
ータに送られ、記録が再び再開、追加される。

精算する場合には、遊技客は、精算媒体61を備えた、
排出されたパック装置60を精算所へ持って行き、パック
装置60を、精算装置90の挿入口95aに挿入し、精算媒体6
1への記録データに基づいて精算を行なう。

精算装置90は、挿入されたパック装置60の精算媒体61
から記録データの読み取りを行なう（ステップ121）。
そして、記録データに基づいて、精算すべき金額を演算
して、その結果得られた精算金額を、獲得金額表示部93
bに表示する（ステップ122）。

ここで、パック装置60内に信用証明媒体40が封入され
ているか否か判定する（ステップ123）。封入されてい
ない場合、精算装置90は、遊技客が勝ち越した場合、精
算金額に相当する精算金を、紙幣払出口98bと、コイン
払出口98aに、対応する金種の紙幣および／またはコイ
ンを払いだす（ステップ126）。この場合、現金でな
く、精算金額に基づき、景品と交換するようにしてもよ
い。また、金券、次回利用権等を払い出すようにしても
よい。

信用証明媒体40を用いた場合には、遊技客は伝票にサ
インをし、店員に伝票を渡す。この場合、店員は、精算
装置90に設けられている確認スイッチ（図示せず）を押
す。精算装置90は、確認スイッチが押されるか否かを監
視し、押されると、パック装置60から信用証明媒体40を
外して、排出する（ステップ124,125）、そして、精算
装置90は、遊技客に精算金を払いだす（ステップ12
6）。

精算装置90は、精算結果を、売上げ等の管理のためデ
ータとして、管理コンピュータ1000に転送する。さら
に、信用証明媒体40を用いている場合には、精算媒体61
に記録されている信用証明媒体ナンバー等のデータをも
転送する。管理コンピュータ1000は、このデータを用い
て、例えば、信用証明媒体発行会社またはそれに代わる
金融機関に対して、請求書を発行して、支払を受ける処
理等を行なうこともできる。そして、信用証明媒体発行
会社またはそれに代わる金融機関、遊技客の指定銀行口
座より代金を引き落すことにより、支払が完了する。

従って、遊技客は、精算を後払いで行なうことができ
る。これにより、遊技客は、金銭を持ち合わせていない
場合にも、ゲームを楽しむことができ、遊技客の便宜を
図られる。また、ゲームを続けたい遊技客に、手持ちの
金銭が尽きた場合にもゲームを続けさせることができ、
ゲーム店側の利益を図ることができる。

なお、パック装置60は、斜面部に精算媒体61を備えて
いるので、精算するとき、精算所に精算媒体61を持参し
忘れるのを防止することができる。

精算装置90では、信用証明媒体挿入口95aに、信用証
明媒体40を封入したパック装置60を挿入すれば、信用証
明媒体取出装置96aによりパック装置60から信用証明媒
体40を抜出すことができる。店員は、精算装置90の操作
盤91bを操作して、現金を払い出す。パック装置60の精
算媒体61に記録されるデータは、読取部96bにより読取
られ、そのデータは精算装置90の記憶部に記憶される。

なお、ゲームを終了したとき、遊技客は、パック装置
60内に信用証明媒体40が封入されているため、ゲームの
勝敗に関わらず、精算所で精算を行なわなければならな
い。従って、信用証明媒体40を封入したパック装置60を
管理することにより、精算をせずに遊技客が逃げるのを
防止することができる。

特に、パック装置60に、図５に示すように、例えば、
特定の電波を発信する発信機2001を設けておき、これ
を、受信することにより、パック装置60が所定の区域外
へ持出したことを知らせることができる。従って、精算
をせずに遊技客がパック装置60を持って逃げるのを防止
することができる。なお、発信機2001は、パック装置60
の内部に設けてもよい。

図23に、その一例を示す。巣23に示す例は、遊技場へ
の出入口に、出入監視システム2000を設けたものであ
る。この出入監視システム2000は、遊技場び各出入口に
設けられる。図23では、簡単のため、出入口が１カ所の
場合を示している。

出入監視システム2000は、自動ロック可能なドア2030
を有するゲート構造体2010と、し、パック装置60に搭載
されている発信機2001から放射される電波を受信して、
パック装置の持出しを検出する検出器2020と、パック装
置60の持出しが検出されると、その検出信号に基づい
て、ドア2030を閉止状態としてロックする制御装置2040
と、上記検出信号を受けて、アラームを発する警報装置
2050とを有する。アラームは、例えば、音および光点滅
により行なうことができる。

このような出入監視システム2000によれば、パック装
置60を遊技場外に持ち出そうとしても、ゲート構造体20
10において、検出器2020によって検出され、ドアが閉止
されてしまうので、もち逃げは阻止される。

ドアの閉止を行なわず、単に警報のみとすることもで
きる。

次にパック装置60の動作を詳述する。

まず、ゲーム開始前においてパック装置60は、前述の
パック送りコンベア53cの作用により、各遊技機10の図
３における符号60fの位置に一つずつ移送される。次
に、このパック装置60は、パック送り装置53の前述の作
用により、図３における符号60fの位置から符号60cの位
置へと移送される。そして、この符号60cで示す位置に
おいて、パック固定装置52により固定され、回転駆動部
材66が差込み孔67から差込まれ、歯車66bとギヤ65がか
みあった状態で待機する。この際、シャッター63はばね
63aの作用により開いている。

客が信用証明媒体40を遊技機10の信用証明媒体読取機
55の挿入口21から挿入すると、信用証明媒体40に記録さ
れた情報が読取機55で読取られた後、信用証明媒体40は
パック装置60c内に送り込まれる。そして、信用証明媒
体確認用センサー52aが信用証明媒体40のパック装置60
内への導入を検出すると、回転駆動部材66の歯車66bが
駆動されパック装置60内のギヤ65が回動し、前述の第１
ピン65aのホルダ62の移動により、信用証明媒体40はパ
ック装置60内に完全に取込まれ、さらにギヤ65が回動す
ることによりシャッターカム64がシャッター63を押して
シャッター63が閉じる。この状態でゲームが開始され
る。

ゲーム終了にあたり、ゲーム終了スイッチ26が押され
ると、パック固定装置52と回転駆動部材66が外され、パ
ック送り装置53が作動して、前述した如くパック装置60
がはレール53aに沿って移動し、斜め上方を向いた状態
から水平に倒され、図３において符号60eで示す位置ま
で移送される。そして、この移送の過程で、パック装置
60はローラ80（図３に示す）により書込部51に密着させ
られ、この書込部51により精算媒体61に各種データが登
録される。符号60eの位置まで出てきたパック装置60
は、客が手でつかみ引景品交換所に持って行き、前述の
如く精算装置90で処理される。

精算装置90において、信用証明媒体40をパック装置60
内から取り出すときには、差込み孔67にギヤ駆動用ギヤ
96dを差込み、ギヤ65を回転させる。ギア65の回転に応
じて、第１ピン65aはホルダ62を前進させ、第２ピン65b
はシャッタカム64を後退させる。シャッタカム64が後退
するとき、シャッタ63は、付勢に応じて、信用証明媒体
挿入口68を開く。こうして、信用証明媒体40は、挿入の
際とは逆に、信用証明媒体挿入口68から先端が突出する
位置まで送り出され、ケース60a内から取り出すことが
できる。

図21は、本発明のパック装置60の他の態様を示してい
る。

本実施例では、パック装置60が、精算媒体61の表面
に、ゲーム処理結果に基づく金額を表示するための表示
部66を有したものである。なお、第１実施例と同種の部
位には同一符号を付し重複した説明を省略する。

パック装置60は、このように、斜面部に表示部66を有
するため、表示部にゲーム処理結果に基づく金額を表示
し、客に安心感を与えることができる。

図22は本発明の遊技機の第２実施例を示している。

第１実施例では、メダル等の遊技媒体を用いていない
が、本実施例では、ゲーム媒体を取扱うことができるよ
うにしたものである。なお、第１実施例と同種の部位に
は同一符号を付し重複した説明を省略する。

遊技機210は、ゲーム媒体として硬貨を用いることが
でき、第１実施例と同様の構成のほか、硬貨の投入口23
に連通したゲーム媒体の貯留・払出部212と、硬貨払出
選択スイッチ213とを有している。遊技機210の制御部54
は、払出制御部（図示せず）を有している。払出制御部
は、硬貨払出選択スイッチ213を操作するとき、ゲーム
処理部57のゲーム処理結果に基づき、払出部212に硬貨
を排出させる構成を有している。

次に、作用について説明する。

投入口23に硬貨を投入し、硬貨の投入個数に応じた投
入金額に基づいて、ゲームを行なうこともできる。デー
タ処理部58は、投入口23へのゲーム媒体の投入個数に応
じた投入金額、および操作した設定スイッチ24a,24b,24
cに応じた設定金額に基づいてデータ処理を行なう。

硬貨払出選択スイッチ213を操作するとき、ゲーム処
理部57のゲーム処理結果に基づき、勝分の金額が獲得金
額表示部32に表示される前に、払出制御部により払出部
212から、ゲーム１回に使用するのと同額の硬貨が排出
される。払出部212が満杯になった場合には、オーバー
フロー検知スイッチ（図示せず）が作動し、硬貨の払出
部212への払出を停止し、残り金額分を獲得金額表示部3
2に表示する。払い出された硬貨は、投入口23に投入
し、獲得金額表示部32の金額に加え、ゲームに再度用い
ることができる。払い出された硬貨を投入口23に投入す
る代りに、払出方式選択スイッチを操作することによ
り、自動的に獲得金額表示部32の金額に加えるようにし
てもよい。

排出されたゲーム媒体は、投入口に投入してもよく、
また、パック装置60とともに精算所で精算してもよい。
硬貨がかさばる場合には、その硬貨を紙幣と交換しても
良い。

遊技客は、ゲーム媒体実際に扱うことにより、ゲーム
を行なう差異に、そのゲーム媒体自体の質感や、それを
扱う際に生じる音を、ゲームと共に楽しむことができ
る。従って、より現実感を醸し出すことができる。

なお、遊技媒体として、硬貨を用いる代りに、ボール
を用いてもよい。ボールとしては、金属球その他の球体
を用いることができる。ボールは、材質、大きさ、色な
ど自由であってもよいが、金色を含む色とりどりでセラ
ミック製のボールが好適である。

ボールを用いる場合には、払出部212内のボールでゲ
ームをしたい場合には、払出部212の近辺に取付けられ
たボール取込みレバーを操作することにより、払出部21
2内のボールを自動的に遊技機210の内部に取込むように
するとよい。

取込まれるときに、ボールの個数は、計数されて、獲
得金額表示部32に表示するとよい。この場合、ボール取
込みレバーの操作により連続的にゲームを続けることが
可能となる。

払出部212内のボールは、箱に取って、、集めて楽し
んでもよく、精算所で現金と交換するようにしてもよ
い。また、ゲーム終了時に、ゲーム終了スイッチを押す
と、自動的に払出部212内のボールが遊技機210内に取込
まれ、取込まれた金額が獲得金額表示部32に表示され
て、次のステップでその金額がパック装置60の精算媒体
61に記録された後、パック装置60が排出されるようにし
てもよい。

なお、パック装置60は、前記構成のほか、特殊なキー
でのみ開けることができるようにし、精算所で開けて、
信用証明媒体40を取出し、遊技客に返却するようにして
もよい。

また、精算媒体61をパック装置60に設けるほか、精算
媒体61を信用証明媒体40とともにパック装置60内に収納
するようにしてもよい。

なお、遊技客がパック装置60を持ち帰るのを防止する
ため、パック装置60に発信機を設ける代りに、パック装
置60の内部に発音体を設け、パック装置60が10または精
算装置90にセットされていないとき、発音体が音楽を流
すようにしてもよい。

上述した本発明の遊技場システムを構成する遊技機、
精算装置およびパック装置によれば、信用証明媒体を用
いてゲームを行なうことができる。この場合、信用証明
媒体がパック装置に封入される。また、ゲームの勝敗に
関する記録は、パック装置に設けられる精算媒体に記録
される。このため、ゲーム終了後は、パック装置を精算
所へ持って行くこととなる。精算所では、精算装置によ
り、精算媒体に記録されるデータ基づいて、精算が行な
われる。

精算の際に、遊技客が支払を必要とする場合には、信
用証明媒体により与えられる信用に基づいて、支払を後
払いで行なうことができる。こえにより、遊技客は。金
銭を持ち合わせていない場合にも、ゲームを楽しむこと
ができ、遊技客の便宜を図ることができるとともに、ゲ
ームを続けたい遊技客に、手持ちの金銭が尽きた場合に
もゲームを続けさせることができ、ゲーム店側の利益を
図ることができる。

パック装置では、簡易な構成で、信用証明媒体のケー
ス内への収納および取出しが容易となる。

読取りおよび書込に可能な精算媒体を備えている場合
には、精算するとき、精算所に精算媒体を持参し忘れる
のを防止することができる。

表示部を有する場合には、表示部にゲーム処理結果に
基づく金額を表示することができるので、精算用にも用
いることができる。

発信機を有する場合には、パック装置が所定の区域外
へ持出したことを知らせることができるので、精算をせ
ずに遊技客がパック装置を持って逃げるのを防止するこ
とができる。

上記実施例では、遊技機において、信用証明媒体に記
録されているデータを読み取る構成となっているが、本
発明は、これに限定されない。例えば、遊技機では、信
用証明媒体を単にパック装置に封入するのみで、データ
の読み取りは、精算装置で行なう構成としても良い。

Claims (20)

(57)【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】ゲーム実行部を有する、複数台の遊技機
   と、各遊技機における遊技結果について精算を行なう、
   １または２以上の精算装置とを少なくとも備える遊技場
   システムにおいて、 信用が与えられていることを証明するデータが記録され
   ている信用証明媒体を封入するためのパック装置と、 ゲームが行なわれた後、ゲーム結果を含むデータを記録
   するための精算媒体とをそれぞれ複数個有し、 前記遊技機は、 信用証明媒体を挿入するための挿入口を有するケース
   と、 そのケースに設けられる、ゲームに使用する金額の設定
   を行なうためのスイッチと、ゲームの終了スイッチと、 信用証明媒体を前記パック装置内に封入させるための機
   構と、 前記設定スイッチの操作に応じて、設定金額の範囲でゲ
   ームを実行させるよう処理すると共に、ゲームの実行に
   ともなって生ずるデータの処理を行なう制御部と、 前記終了スイッチの操作に応じて、前記データ処理部に
   よるデータ処理結果を、精算媒体に記録する書込部と、 前記証明媒体を封入した前記パック装置および前記書込
   部により記録された前記精算媒体を排出する排出部とを
   有し、 前記精算装置は、 前記精算媒体および信用証明媒体を封入したパック装置
   の挿入口を有するケースと、 前記挿入口に挿入された前記パック装置から前記信用証
   明媒体を抜出す取出部と、 前記精算媒体に記録されるデータを読み取るための精算
   媒体用読取部と、 前記精算媒体用読取部により読取られたデータに基づい
   て、精算処理を行なうデータ処理部とを有すること を特徴とする遊技場システム。
2. 【請求項２】請求項１記載の遊技場システムにおいて、
   前記遊技機は、 前記挿入口の内部に、信用証明媒体に記録されているデ
   ータを読み取るための信用証明媒体用読取部をさらに有
   するものである。
3. 【請求項３】請求項２記載の遊技場システムにおいて、
   前記書込部は、信用証明媒体用読取部で読み取ったデー
   タの少なくとも一部を、前記精算媒体に、さらに書き込
   むものである。
4. 【請求項４】請求項３記載の遊技場システムにおいて、
   前記精算媒体は、前記パック装置に設けられているもの
   である。
5. 【請求項５】請求項４記載の遊技場システムにおいて、
   前記遊技機は、紙幣、コイン、プリペイドカードのうち
   少なくとも１種の使用を受け付け、 前記排出部は、内部に信用証明媒体を収容していない空
   状態のパック装置を排出するものである。
6. 【請求項６】請求項１記載の遊技場システムにおいて、
   前記パック装置は、遊技場外への持出しを検出するため
   の信号を発信する発信機をさらに備えるものである。
7. 【請求項７】請求項６記載の遊技場システムにおいて、
   前記発信機が発する信号を検出して、前記パック装置の
   持出しを検知する検出器をさらに備える。
8. 【請求項８】請求項７記載の遊技場システムにおいて、
   前記検出器がパック装置の持出しを検出すると、その検
   出信号を受けて、警報を発するアラーム装置をさらに有
   する。
9. 【請求項９】請求項１記載の遊技場システムにおいて、
   前記遊技機の少なくとも一部は、遊技媒体が投入される
   とゲームを実行するゲーム実行部と、前記遊技媒体を貯
   溜すると共に、前記ゲーム実行部に遊技媒体を投入する
   ため投入口を有する貯溜部と、ゲーム実行部におけるゲ
   ームの結果に応じて遊技媒体を賞として前記貯溜部に払
   い出す払出制御部とを有するものである。
10. 【請求項１０】ケースおよびゲーム実行部を有する遊技
    機において、 それぞれ前記ケースに設けられ、ゲームに使用する金額
    の設定を行なうためのスイッチ、ゲームの終了スイッ
    チ、および、信用が与えられていることを証明するデー
    タが記録されている信用証明媒体を挿入するための挿入
    口と、 前記信用証明媒体を、これを封入するためのパック装置
    内に封入させるための機構と、 前記設定スイッチの操作に応じて、設定金額の範囲でゲ
    ームを実行させるよう処理すると共に、ゲームの実行に
    ともなって生ずるデータの処理を行なう制御部と、 予め用意された、データを記録するための精算媒体に、
    前記終了スイッチの操作に応じて、前記データ処理部に
    よるデータ処理結果を記録する書込部と、 前記証明媒体を封入した前記パック装置および前記書込
    部により記録された前記精算媒体を排出する排出部と を有することを特徴とする遊技機。
11. 【請求項１１】請求項10記載の遊技機において、 前記挿入口の内部に、信用証明媒体に記録されているデ
    ータを読み取るための信用証明媒体用読取部をさらに有
    するものである。
12. 【請求項１２】請求項11記載の遊技機において、前記書
    込部は、信用証明媒体用読取部で読み取ったデータの少
    なくとも一部を、前記精算媒体に、さらに書き込むもの
    である。
13. 【請求項１３】請求項12記載の遊技機において、前記精
    算媒体は、前記パック装置に設けられているものであ
    る。
14. 【請求項１４】（補正後）請求項10記載の遊技機におい
    て、 前記ゲーム実行部は、遊技媒体が投入されるとゲームを
    実行するものであり、 前記遊技媒体を貯溜すると共に、前記ゲーム実行部に遊
    技媒体を投入するため投入口を有する貯溜部と、ゲーム
    実行部におけるゲームの結果に応じて遊技媒体を賞とし
    て前記貯溜部に払い出す払出制御部とをさらに有するも
    のである。
15. 【請求項１５】遊技機から排出される、ゲーム結果を記
    録した精算媒体に基づいて、精算を行なう精算装置にお
    いて、 前記精算媒体、および、信用が与えられていることを証
    明するデータが記録されている信用証明媒体を封入した
    パック装置を挿入するための挿入口を有するケースと、 前記挿入口に挿入された前記パック装置から前記信用証
    明媒体を抜出す取出部と、 前記精算媒体に記録されるデータを読み取るための精算
    媒体用読取部と、 前記精算媒体用読取部により読取られたデータに基づい
    て、精算処理を行なうデータ処理部とを有すること を特徴とする精算装置。
16. 【請求項１６】請求項15記載の精算装置において、ケー
    スは、精算媒体から読み取った信用証明媒体のデータと
    使用金額と獲得金額とを表示する表示部をさらに有す
    る。
17. 【請求項１７】（補正後）信用が与えられていることを
    証明するデータが記録されている信用証明媒体を封入す
    るためのパック装置であって、 前記信用証明媒体を収納するための内部空間と、該内部
    空間に信用証明媒体を挿入するための挿入口とを有する
    ケースと、 ケース内に挿入された前記信用証明媒体を保持するホル
    ダと、 前記挿入口に開閉可能に設けられたシャッタと、 前記シャッタを開閉するための機構とを備え、 該機構は、 前記挿入口を開く方向に付勢する付勢部材と、 前記ケース内に前後方向に移動可能に収納され、前進す
    るとき前記シャッタで前記挿入口を閉じる方向に押出す
    シャッタカムと、 前記ケース内に回転可能に収納され、前記シャッタカム
    を前後に変位させるためのギアと、 前記ギアの駆動装置である回転駆動部材の差込み孔とを
    有することを特徴とするパック装置。
18. 【請求項１８】請求項17記載のパック装置において、前
    記ケースは、データの読取りおよび書込みが可能な記録
    領域を有する精算媒体を備えている。
19. 【請求項１９】（補正後）請求項18記載のパック装置に
    おいて、 前記ギアは、前記ホルダと係合する第１ピン、および、
    前記シャッタカムと係合する第２ピンとを有し、前記ホ
    ルダの後退とともに前記第１ピンが移動するとき、前記
    第２ピンは前記シャッタカムを前進させる方向に移動
    し、前記第１ピンが前記ホルダを前進させる方向に移動
    するとき、前記第２ピンは前記シャッタカムを後退させ
    る方向に移動する構成を有しているものであること を特徴とするパック装置。
20. 【請求項２０】請求項18記載のパック装置において、遊
    技場外への持出しを検出するための信号を発信する発信
    機をさらに備えるものである。