JP2008073248A - 遊技媒体貸出システム、遊技機及び不正検知方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】遊技機の貯留タンクに対して遊技媒体を補給する場合の第三者又は店員による不正を正確かつ効率良く検知することを課題とする。
【解決手段】ホールコンピュータ13が、パチスロ機10から前回NE信号を受信してからの投入メダル枚数(A)、払出メダル枚数(C)及び貸しメダル枚数(D)を計数しておき、次のNE信号を受信した際に、補給メダル枚数(B)を合わせた関係式「A+B≒C+D」が成立するか否かを調べ、この関係式が成立する場合には不正が行われていないと判定してメダル補給を行うとともに、この関係式が成立しない場合には不正が行われたものと判定する。
【選択図】 図2

Description

本発明は、遊技媒体を貯留する貯留タンクを内在する遊技機と、該遊技機からの補給要求に応答して遊技媒体の補給指示を行う管理装置と、この管理装置からの補給指示に応答して遊技機に補給すべき所定数の遊技媒体を排出する遊技媒体補給装置とを有する遊技媒体貸出システム、遊技機及び不正検知方法に関し、特に、遊技機の貯留タンクに対して遊技媒体を補給する場合の第三者又は従業員による不正を正確かつ効率良く検知することができる遊技媒体貸出システム、遊技機及び不正検知方法に関する。
従来、パチンコ機やパチスロ機等の遊技機には、遊技媒体を貯留する貯留タンク(以下「ホッパ」と言う)が設けられており、遊技客により投入された遊技媒体はこのホッパ内に貯留され、当たりが発生するとこのホッパから遊技媒体が投出される。また、ホッパ内に貯留する遊技媒体数が不足状態になると、従業員による手作業又は自動補給機によりホッパ内に遊技媒体が補給されることになる。
ここで、上記自動補給機を採用すると、悪意のある第三者によるいわゆる「ホッパゴト行為」が行われた場合に、ホッパ内の遊技媒体が第三者により不正に搾取されるだけでなく、自動補給機から自動補給される遊技媒体についても不正に搾取され、遊技店に甚大な被害が生ずる可能性がある。
このため、自動補給機からホッパに遊技媒体を自動補給する場合に、悪意のある第三者による不正行為に対抗する従来技術が知られている。例えば、特許文献1には、遊技媒体を用いて遊技する遊技機と、該遊技機に設けられた貯留タンクであるホッパ内の遊技媒体数が所定未満になると、自動的に遊技媒体を貯留タンクに補給する自動補給機とが組み合わされている場合に、不正行為により遊技媒体の払い出しが行われると、この不正行為が行われた事実を検知して自動補給機からの遊技媒体の自動補給作業を停止させ、もって不正行為を抑止する不正防止装置が開示されている。
具体的には、この特許文献1のものは、ホッパの遊技媒体貯留量センサ信号、遊技機が発する大当り状態信号及び不正電波検知信号等の入力信号を演算することにより、不正が行われているか否かを判定し、不正が行われていると判定した場合には、不正防止装置により不正が行われている遊技機に対する遊技媒体の自動補給を停止するよう構成している。
特開2001−145770号公報
しかしながら、この特許文献1に代表される不正防止装置を用いたとしても、第三者による不正を適切に検知できなければ不正行為に適切に対処することができないという問題がある。遊技機から不正に遊技媒体を搾取するホッパゴトには様々なものがあり、全てのホッパゴトの発生を検知するのは事実上困難であるためである。加えて、今後はさらに新規かつ巧妙なホッパゴトが登場し得ることを考え合わせると、この特許文献1のようにホッパゴトの発生事実を検知することは現実的ではない。
また、上記説明では、第三者のみによる不正行為について説明したが、この第三者が遊技店の従業員と結託して不正行為を行った場合には、さらに不正行為に対する対処が難しくなる。例えば、自動補給機の故障時には、従業員が手作業で遊技機に遊技媒体を補給することになるが、かかる場合に従業員がその一部を搾取して第三者に受け渡す不正を行うと、上記特許文献1では不正を検知することができない。
このことから、自動補給機を用いて遊技機のホッパに遊技媒体を自動補給する場合に、第三者によるホッパゴト又は従業員による不正にいかにして対処するかが重要な課題となっている。なお、遊技機のホッパに対して直接遊技媒体を自動補給する自動補給機ではなく、自動補給機から所定数の遊技媒体を補給用スコップに払い出し、従業員がこの補給用スコップを遊技機まで運搬して手作業で遊技機のホッパに遊技媒体を補給する場合にも同様の課題が生ずる。
この発明は、上記課題(問題点)に鑑みてなされたものであり、遊技機の貯留タンクに対して遊技媒体を補給する場合の第三者又は従業員による不正を正確かつ効率良く検知することができる遊技媒体貸出システム、遊技機及び不正検知方法を提供することを目的とする。
上述した課題を解決するため、本発明は、遊技媒体を貯留する貯留タンクを内在する遊技機と、該遊技機からの補給要求に応答して遊技媒体の補給指示を行う管理装置と、前記管理装置からの補給指示に応答して前記遊技機に補給すべき所定数の遊技媒体を排出する遊技媒体補給装置とを有する遊技媒体貸出システムであって、前記管理装置は、前記遊技機から補給要求を受け付けた際に、該遊技機から前回補給要求を受け付けた以降の当該遊技機の貯留タンクへの遊技媒体の補給実績、遊技媒体の払出実績及び遊技媒体の投入実績に基づいて不正の有無を検知する不正検知手段と、前記不正検知手段により不正が検知されない場合にのみ、前記遊技媒体補給装置に対して補給指示を行う補給指示手段とを備えたことを特徴とする。
また、本発明は、上記発明において、前記管理装置は、前記遊技機への遊技媒体の投入数、該遊技機からの遊技媒体の払出数、該遊技機又は該遊技機に併設された遊技媒体貸出装置からの遊技媒体の貸出数を各遊技機の識別情報に対応づけて記憶する記憶手段と、前記遊技機から受信したアウト信号に基づいて前記記憶手段に記憶した遊技媒体の投入数を更新し、前記遊技機から受信したセーフ信号に基づいて前記記憶手段に記憶した遊技媒体の払出数を更新し、前記遊技機又は該遊技機に併設された遊技媒体から受信した売上信号に基づいて前記記憶手段に記憶した遊技媒体の貸出数を更新する更新手段とをさらに備え、前記不正検知手段は、前記遊技機の貯留タンク内の不足状況を示すニアエンプティ信号を受信した場合に、前記遊技機に対する遊技媒体の補給数並びに前記記憶手段に記憶された当該遊技機に係る遊技媒体の投入数、遊技媒体の払出数及び遊技媒体の貸出数に基づいて不正の有無を検知することを特徴とする。
また、本発明は、上記発明において、前記不正検知手段は、前記遊技機に対する遊技媒体の補給数及び当該遊技機に係る遊技媒体の投入数の和と、当該遊技機への遊技媒体の払出数及び遊技媒体の貸出数の和との差が所定値以下である場合には不正が発生していないと判定し、両者の差が所定値よりも大きい場合には不正が発生したものと判定することを特徴とする。
また、本発明は、遊技媒体を貯留する貯留タンクを有し、該貯留タンク内の遊技媒体の残数が少なくなった場合に管理装置に対して遊技媒体の補給要求を行う遊技機であって、前記貯留タンク内に貯留した遊技媒体数が不足状態又は不足状態に近い状態であるか否かを検知する検知手段と、前記検知手段により不足状態又は不足状態に近い状態が検知された場合に、該遊技機から前回補給要求を行った以降の当該遊技機の貯留タンクへの遊技媒体の補給実績、遊技媒体の払出実績及び遊技媒体の投入実績に基づいて不正の有無を検知する不正検知手段と、前記不正検知手段により不正が検知されない場合には前記管理装置に対して補給要求を通知し、前記不正検知手段により不正が検知された場合には前記管理装置に対して不正検知を通知する通知手段とを備えたことを特徴とする。
また、本発明は、上記発明において、前記遊技機への遊技媒体の投入数、該遊技機からの遊技媒体の払出数、該遊技機又は該遊技機に併設された遊技媒体貸出装置からの遊技媒体の貸出数を記憶する記憶手段と、前記遊技機に遊技媒体が投入される都度前記記憶手段に記憶した遊技媒体の投入数を更新し、前記遊技機から遊技媒体が払い出される都度前記記憶手段に記憶した遊技媒体の払出数を更新し、前記遊技機又は該遊技機に併設された遊技媒体から遊技媒体が貸し出される都度前記記憶手段に記憶した遊技媒体の貸出数を更新する更新手段とをさらに備え、前記不正検知手段は、前記遊技機の貯留タンク内の不足状況又は不足状況の近い状況が検知された場合に、前記遊技機に対する遊技媒体の補給数並びに前記記憶手段に記憶された遊技媒体の投入数、遊技媒体の払出数及び遊技媒体の貸出数に基づいて不正の有無を検知することを特徴とする。
また、本発明は、上記発明において、前記不正検知手段は、前記遊技機に対する遊技媒体の補給数及び遊技媒体の投入数との和と、遊技媒体の払出数及び遊技媒体の貸出数の和との差が所定値以下である場合には不正が発生していないと判定し、両者の差が所定値よりも大きい場合には不正が発生したものと判定することを特徴とする。
また、本発明は、上記発明において、遊技媒体を貯留する貯留タンクを内在する遊技機と、該遊技機からの補給要求に応答して遊技媒体の補給指示を行う管理装置と、前記管理装置からの補給指示に応答して前記遊技機に補給すべき所定数の遊技媒体を排出する遊技媒体補給装置とを有する遊技媒体貸出システムの不正検知方法であって、前記管理装置が前記遊技機から補給要求を受け付けた際に、該遊技機から前回補給要求を受け付けた以降の当該遊技機の貯留タンクへの遊技媒体の補給実績、遊技媒体の払出実績及び遊技媒体の投入実績に基づいて不正の有無を検知する不正検知工程と、前記不正検知工程により不正が検知されない場合にのみ、前記遊技媒体補給装置に対して補給指示を行う補給指示工程とを含んだことを特徴とする。
本発明によれば、管理装置が遊技機から補給要求を受け付けた際に、該遊技機から前回補給要求を受け付けた以降の当該遊技機の貯留タンクへの遊技媒体の補給実績、遊技媒体の払出実績及び遊技媒体の投入実績に基づいて不正の有無を検知し、不正が検知されない場合にのみ、遊技媒体補給装置に対して補給指示を行うよう構成したので、遊技機の貯留タンクに対して遊技媒体を補給する場合の第三者又は従業員による不正の発生を正確かつ効率良く検知し、もって遊技店が被る被害を低減することができる。
また、本発明によれば、管理装置が、遊技機への遊技媒体の投入数、該遊技機からの遊技媒体の払出数、該遊技機又は該遊技機に併設された遊技媒体貸出装置からの遊技媒体の貸出数を各遊技機の識別情報に対応づけて記憶しておき、遊技機から受信したアウト信号に基づいて遊技媒体の投入数を更新し、遊技機から受信したセーフ信号に基づいて遊技媒体の払出数を更新し、遊技機又は該遊技機に併設された遊技媒体から受信した売上信号に基づいて遊技媒体の貸出数を更新するとともに、遊技機の貯留タンク内の不足状況を示すニアエンプティ信号を受信した場合に、遊技機に対する遊技媒体の補給数並びに当該遊技機に係る遊技媒体の投入数、遊技媒体の払出数及び遊技媒体の貸出数に基づいて不正の有無を検知するよう構成したので、実際のホッパゴト等の手口を特定しなくとも、遊技機への遊技媒体の投入数、該遊技機からの遊技媒体の払出数、該遊技機又は該遊技機に併設された遊技媒体貸出装置からの遊技媒体の貸出数及び遊技媒体の補給数を用いて効率良く不正の発生を検知することができる。
また、本発明によれば、遊技機に対する遊技媒体の補給数及び当該遊技機に係る遊技媒体の投入数の和と、当該遊技機への遊技媒体の払出数及び遊技媒体の貸出数の和との差が所定値以下である場合には不正が発生していないと判定し、両者の差が所定値よりも大きい場合には不正が発生したものと判定するよう構成したので、加算と比較という単純かつ高速な処理により迅速に不正の発生を検知することができる。
以下に添付図面を参照して、本発明に係る遊技媒体貸出システム、遊技機及び不正検知方法の好適な実施例を詳細に説明する。以下に示す実施例1では、遊技店の売上等の管理を行うホールコンピュータにおいて不正を検出する場合を示し、実施例2では、遊技機単体で不正を検出する場合を示すこととする。なお、これらの実施例では、遊技媒体としてパチスロ遊技で利用するメダルを対象とした場合を示すこととするが、本発明はパチンコ玉等の他の遊技媒体を対象とする場合に適用することもできる。
まず、本実施例1に係るメダル貸出システムのシステム構成について説明する。図1は、本実施例1に係るメダル貸出システムのシステム構成を示す図である。同図に示すように、このメダル貸出システムは、パチスロ機10と、このパチスロ機10に併設されたメダル貸し機11と、メダル補給機12と、ホールコンピュータ13とが通信回線を介して接続された構成となる。
パチスロ機10は、遊技媒体であるメダルを用いたパチスロ遊技を提供する遊技機であり、その内部には所定量のメダルを貯留するメダル貯留用タンク(以下「ホッパ」と言う)10aが設けられている。遊技客が、パチスロ機10に設けられたメダル投入口に例えば3枚のメダルを投入してスタートレバーを操作すると、3つのドラムが回動を開始し、停止ボタン操作に応答してドラムを停止させると、停止したドラム上の絵柄に応じてメダルを払い出す。また、このパチスロ機10は、いわゆるCRパチスロ機であり、遊技客によりメダル貸出操作が行われた場合には、メダル貸し機11ではなくパチスロ機10内部のホッパ10aから貸出枚数分のメダルを払い出す。
このパチスロ機10は、小役又はボーナスが成立してホッパ10aから賞メダルを払い出す際には払出枚数分のメダル払出信号(以下「セーフ信号」と言う)をホールコンピュータ13に対して送信し、メダル投入口から投入されたメダルを受け入れてホッパ10aに貯留する際には投入枚数分のメダル投入信号(以下「アウト信号」と言う)をホールコンピュータ13に対して送信する。
また、ホッパ10aには設けられたニアエンプティセンサがニアエンプティを検知すると、ニアエンプティ信号(以下「NE信号」と言う)がホールコンピュータ13に対して送信される。このNE信号は、ホッパ10a内のメダルが不足状態に近い状態を意味するが、併せてメダル補給要求の意味合いも有することになる。
メダル貸し機11は、パチスロ機10で利用されるメダルを貸出処理する台間機であり、具体的には、残度数が価値付けられたプリペイドカードの挿入を受け付けた状態でメダル貸出ボタンが押下された際に、パチスロ機10に対して貸出枚数分のメダル払い出しを指示するとともに、ホールコンピュータ13に対して売上信号を送信する。
メダル補給機12は、メダル補給路12aを介してパチスロ機10のホッパ10aに対してメダルを自動補給する補給機であり、具体的には、ホールコンピュータ13から補給指示信号を受け付けると、該当するパチスロ機10のホッパ10aに対して所定枚数(例えば500枚)のメダルを自動補給する。
ホールコンピュータ13は、遊技店内に配設された各メダル貸し機11及びパチスロ機10から送信される信号に基づいて売上げ管理等を行う管理装置であり、併せてパチスロ機10からNE信号を受信した場合には、メダル補給機12に対して補給指示信号を送信して該当するパチスロ機10にメダルを補給させる。
ここで、このホールコンピュータ13は、従来のように単にNE信号に応答してメダル補給機12に補給指示信号を送信するのではなく、第三者又は店員による不正を検知する不正検知処理を行ない、不正が検知されない場合にのみメダル補給機12に補給指示信号を送信することになる。
次に、図1に示したホールコンピュータ13が行う不正検知処理の概念について説明する。図2は、図1に示したホールコンピュータ13が行う不正検知処理の概念を説明するための説明図である。
図1に示したように、パチスロ機10のホッパ10a内のメダルが減少してニアエンプティ(NE)以下になると、このパチスロ機10からホールコンピュータ13に対してNE信号が送信され、このNE信号を受信したホールコンピュータ13がメダル補給機12に対して補給指示信号を送信し、この補給指示信号を受信したメダル補給機12がメダル補給路12aを介して該当するパチスロ機10のホッパ10aにメダルを自動補給する。また、このパチスロ機10には、遊技客がパチスロ遊技を行う都度、所定枚数(例えば3枚)のメダルを投入し、投入されたメダルはホッパ10a内に貯留される。
このため、図2に示すように、パチスロ機10のホッパ10a内に貯留されるメダル数は、ニアエンプティを検知してから投入メダル枚数(A)と補給メダル枚数(B)の和(A+B)だけ増加することになる。
一方、このパチスロ機10のホッパ10aからは、小役又はボーナスの成立に伴って賞メダルが払い出されるとともに、メダル貸出操作に応答する貸しメダルが払い出される。このため、パチスロ機10のホッパ10a内に貯留されるメダル数は、ニアエンプティを検知してから払出メダル枚数(C)と貸しメダル枚数(D)の和(C+D)だけ減少することになる。
このため、現在ホッパ10a内に貯留する現メダル枚数(X)は、ニアエンプティ検知時点の残メダル枚数をEとすると、「X=E+(A+B)−(C+D)」となる。したがって、現メダル枚数(X)が、再びニアエンプティが検知された時点の残メダル数(E)となる状況では、「A+B≒C+D」の関係が成立する。
つまり、前回ニアエンプティが検知された以降の投入メダル枚数(A)、補給メダル枚数(B)、払出メダル枚数(C)及び貸しメダル枚数(D)を計数すると、次回ニアエンプティが検知された時点で「A+B≒C+D」の関係式が成立していなければならないことになる。
その反面で、ホールコンピュータ13が補給メダル枚数(B)を300枚として管理しているにも係わらず、その一部を従業員が搾取して100枚しか補給しなかったような場合には、次回ニアエンプティが検知された時点で「A+B≒C+D」の関係式が成立しないことになる。
例えば、図2に示したケースでは、投入メダル枚数(A)と補給メダル枚数(B)の和(A+B)すなわちホッパ10a内のメダル増加分から払出メダル枚数(C)及び貸しメダル枚数(D)の和(C+D)すなわちホッパ10a内のメダル減少分を除くと、ニアエンプティ以上のメダルが存在するはずであるにも係わらず、実際にはパチスロ機10がニアエンプティを検知している状況を示しているので、不正にメダルの搾取が行われている可能性があることになる。この不正としては、例えばホールコンピュータ13が管理する補給メダル枚数(B)のメダルが補給されていないケースや、ホッパゴト行為により払出メダル枚数(C)以上のメダルが搾取されているケースが該当する。
以上のことから、本実施例1では、前回NE信号を受信した以降の投入メダル枚数(A)、補給メダル枚数(B)、払出メダル枚数(C)及び貸しメダル枚数(D)を計数しておき、次回のニアエンプティ検知時点で「A+B≒C+D」の関係式が成立するか否かで不正を検知することとしている。
なお、ホールコンピュータ13は、パチスロ機10から送信されるアウト信号及びセーフ信号から投入メダル数(A)及び払出メダル枚数(C)を取得し、メダル貸し機11から送信される売上信号から貸しメダル枚数(D)を取得する。一度に補給される補給メダル枚数(B)は、例えば500枚と一定の枚数である。
次に、図2に示した関係式A+B≒C+Dを用いた不正検知をさらに具体的に説明する。図3−1及び図3−2は、不正が行われていない状況でのメダル増加数とメダル減少数の関係を示す図であり、図3−3は、不正が行われた状況でのメダル増加数とメダル減少数の関係を示す図である。
図3−1は、遊技客がボーナスによる賞メダルを獲得できず、繰り返しメダル貸しを受けたためにニアエンプティに至った状況を示しており、同図に示すように、前回ニアエンプティを検知した時点t1以降の補給メダル枚数(B)が500枚であり、貸しメダル枚数(D)が50枚/回×10回=500枚であり、投入メダル枚数(A)と払出メダル枚数(C)が同じ(A=C)であれば、次回ニアエンプティを検知した時点t2で、A+Bすなわちメダル増加分とC+Dすなわちメダル減少分が等しくなる(A+B=C+D)。このため、かかる場合には、メダルの不正な搾取は行われていないことが分かる。
また、図3−2は、遊技客がボーナスによる賞メダルを獲得してニアエンプティに至った状況を示しており、同図に示すように、前回ニアエンプティを検知した時点t1以降の補給メダル枚数(B)が500枚であり、投入メダル枚数(A)が50枚であり、払出メダル枚数(C)が550枚であり、貸しメダル枚数(D)が0枚であれば、次回ニアエンプティを検知した時点t2で、A+Bすなわちメダル増加分とC+Dすなわちメダル減少分が等しくなる(A+B=C+D)。このため、かかる場合にも、メダルの不正な搾取は行われていないことが分かる。
これに対して、図3−3は、遊技客が繰り返しメダル貸しを受けている途中で予定よりも早くニアエンプティに至った状況を示しており、同図に示すように、前回ニアエンプティを検知した時点t1以降の補給メダル枚数(B)が500枚であり、貸しメダル枚数(D)が50枚/回×5回=250枚であり、投入メダル枚数(A)と払出メダル枚数(C)が同じ(A=C)であれば、次回ニアエンプティを検知した時点t2で、A+Bすなわちメダル増加分の方がC+Dすなわちメダル減少分よりも大きく(A+B>C+D)、本来であればホッパ10a内に十分メダルが貯留されているはずであるにも係わらず、時刻t2でニアエンプティが発生したことになる。このため、かかる場合には、メダルの不正な搾取が行われていることが分かる。
なお、本実施例1では、ニアエンプティセンサが誤ってニアエンプティを検知したり、NE信号、アウト信号、セーフ信号及び売上信号の送受信途中でのエラーは存在しないことを前提としている。
次に、図1に示したホールコンピュータ13の構成について説明する。図4は、図1に示したホールコンピュータ13の構成を示す機能ブロック図である。同図に示すように、このホールコンピュータ13は、入力部131と、表示部132と、インターフェース部133と、記憶部134と、制御部135とを有する。
入力部131は、キーボードやマウス等の入力デバイスであり、表示部132は、ディスプレイや液晶パネル等の表示デバイスである。インターフェース部133は、パチスロ機10、メダル貸し機11及びメダル補給機12との間で通信を行うためのインターフェース部であり、具体的には、パチスロ機10からアウト信号、セーフ信号及びNE信号を受信し、メダル貸し機11から売上信号を受信し、メダル補給機12に対して補給指示信号を送信する。
記憶部134は、ハードディスク装置や不揮発性メモリからなる記憶デバイスであり、売上管理データ134a、補給管理データ134b及び不正検知用データ134cを記憶する。売上管理データ134aは、パチスロ機10及びメダル貸し機11ごとの売上データであり、補給管理データ134bは、メダル補給機12からの各パチスロ機10に対する補給履歴データである。
不正検知用データ134cは、後述する不正検知処理部135cが不正検知処理を行う際に利用するデータであり、図5に示すように、投入メダル枚数(A)、払出メダル枚数(C)及び貸しメダル枚数(D)を各パチスロ機10の台番号に対応付けて記憶する。この不正検知用データ134cは、NE信号に応答してメダル補給を行う際に0に初期化される。なお、補給メダル枚数(B)を記憶していない理由は、かかる補給メダル枚数(B)は例えば500枚というように一定の枚数であるためである。
制御部135は、ホールコンピュータ13全体を制御する制御部であり、売上管理部135a、補給管理部135b及び不正検知処理部135cを有する。売上管理部135aは、記憶部134に記憶した売上管理データ134aを用いて遊技店全体、島毎又はパチスロ機毎の売上を管理する管理部であり、これらの売上データを時間毎、日毎、週毎又は月毎に集計処理する機能も有する。
補給管理部135bは、記憶部134に記憶した補給管理データ134bを用いて各パチスロ機10に対するメダルの補給実績を管理する管理部である。この補給管理部135bは、パチスロ機10からNE信号を受信し、不正検知処理部135cにより不正が検知されない場合に、メダル補給機12に対して該メダル貸し機11にメダル補給するよう指示する補給指示信号を送信する。
不正検知処理部135cは、第三者又は店員によるメダルの搾取に係る不正を検知する本発明に係る処理部である。具体的には、パチスロ機10からアウト信号及びセーフ信号を受信するか又はメダル貸し機11から売上信号を受信する都度、不正検知用データ134cを更新するとともに、パチスロ機10からNE信号を受信した時点で、不正検知用データ134cを参照して、投入メダル枚数(A)、補給メダル数(B)、払出メダル枚数(C)及び貸しメダル枚数(D)の間に、「A+B≒C+D」の関係式が成立するか否かに基づいて不正の有無を検知する。具体的には、かかる関係式が成立する場合には不正が存在しないものと判定し、この関係式が成立しない場合には不正が存在すると判定することになる。
次に、図4に示した不正検知処理部135cによる不正検知用データ134cの不正検知処理手順について説明する。図6は、図4に示した不正検知処理部135cによる不正検知処理手順を示すフローチャートである。なお、かかる不正検知処理には、不正検知用データ134cの更新処理も含まれる。
同図に示すように、この不正検知処理部135cは、パチスロ機10からアウト信号を受信したならば(ステップS101肯定)、不正検知用データ134c内の該当するパチスロ機10の投入メダル枚数(A)を更新する(ステップS102)。例えば、パチスロ機10が1枚のメダル投入時に1パルスのアウト信号を送信する場合には、アウト信号を受信する都度投入メダル枚数(A)に1を加算することになる。なお、パチスロ機10からアウト信号を受信しない場合には(ステップS101否定)、投入メダル枚数(A)の更新は行わない。
また、パチスロ機10からセーフ信号を受信したならば(ステップS103肯定)、不正検知用データ134c内の該当するパチスロ機10の払出メダル枚数(C)を更新する(ステップS104)。例えば、パチスロ機10が1枚のメダル払出時に1パルスのセーフ信号を送信する場合には、セーフ信号を受信する都度払出メダル枚数(C)に1を加算することになる。なお、パチスロ機10からセーフ信号を受信しない場合には(ステップS103否定)、払出メダル枚数(C)の更新は行わない。
また、メダル貸し機11から売上信号を受信したならば(ステップS105肯定)、不正検知用データ134c内の該当するパチスロ機10の貸しメダル枚数(D)を更新する(ステップS106)。例えば、パチスロ機10が50枚のメダル貸出時に1パルスの売上信号を送信する場合には、売上信号を受信する都度貸しメダル枚数(D)に50を加算することになる。なお、メダル貸し機11から売上信号を受信しない場合には(ステップS105否定)、貸しメダル枚数(D)の更新は行わない。
また、パチスロ機10からNE信号を受信したならば(ステップS107肯定)、後述する不正検知及びメダル補給処理を行い(ステップS108)、NE信号を受信しない場合には(ステップS107否定)、かかる不正検知及びメダル補給処理は行わない。上記一連の処理を電源断等により処理を終了するまで繰り返す(ステップS109肯定)。
次に、図6のステップS108に示した不正検知及びメダル補給処理手順についてさらに詳細に説明する。図7は、図6のステップS108に示した不正検知及びメダル補給処理手順を示すフローチャートである。
同図に示すように、パチスロ機からNE信号を受信したならば、不正検知用データ134c内の該当するパチスロ機10の投入メダル枚数(A)、払出メダル枚数(C)及び貸しメダル枚数(D)を順次読み出し(ステップS201〜S203)、「A+B≒C+D」の関係式が成立するか否かを判定する(ステップS204)。
そして、かかる関係式が成立する場合には(ステップS204肯定)、メダル補給機12に対して補給指示信号を送信するよう補給管理部135bに指示するとともに(ステップS205)、不正検知用データ134c内の該当するパチスロ機10の投入メダル枚数(A)、払出メダル枚数(C)及び貸しメダル枚数(D)の値を0にリセットする(ステップS206)。
これに対して、上記関係式が成立しない場合には(ステップS204否定)、表示部132上に「不正検知」を表示する(ステップS207)。なお、上記関係式が成立しない場合に、単に「不正検知」を表示するだけではなく、警報音を鳴動させたり管理者にメール連絡することもできる。
上述してきたように、本実施例1では、ホールコンピュータ13が、パチスロ機10から前回NE信号を受信してからの投入メダル枚数(A)、払出メダル枚数(C)及び貸しメダル枚数(D)を計数しておき、次のNE信号を受信した際に、補給メダル枚数(B)を合わせた関係式「A+B≒C+D」が成立するか否かを調べ、この関係式が成立する場合には不正が行われていないと判定してメダル補給を行うとともに、この関係式が成立しない場合には不正が行われたものと判定するよう構成したので、第三者によって新たなホッパゴトの手口で不正が行われた場合や第三者と店員とが共謀して不正を行った場合であっても、その不正の事実を効率的かつ適正に把握して、メダルの不正搾取に係る遊技店の損害を防止することができる。
ところで、上記実施例1では、ホールコンピュータ13で不正検知処理を行うこととしたが、かかる不正検知処理はパチスロ機10単体で行うこともできる。そこで、以下に示す実施例2では、パチスロ機10で不正検知処理を行う場合を示すこととする。
まず、本実施例2に係る不正検知処理の流れについて説明する。図8は、本実施例2に係る不正検知処理の流れを説明するための説明図である。同図に示すように、ここではホールコンピュータ13で不正検知処理を行うこととした上記実施例1とは異なり、パチスロ機21単体で不正検知処理を行うこととしている。
具体的には、パチスロ機21が、前回ニアエンプティを検知してからの投入メダル枚数(A)、払出メダル枚数(C)及び貸しメダル枚数(D)を計数しておき、次のニアエンプティを検知した際に、補給メダル枚数(B)を合わせた関係式「A+B≒C+D」が成立するか否かを調べ、この関係式が成立する場合には不正が行われていないと判定してNE信号をホールコンピュータ22に送信する。このNE信号を受信したホールコンピュータ22は、このNE信号に応答してメダル補給機12に対して補給指示信号を送信し、この補給指示信号を受信したメダル補給機12はメダル貸し機21に対してメダルの自動補給を行う。
これに対して、上記関係式が成立しない場合には不正が行われたものと判定して不正検知信号をホールコンピュータ22に送信し、この不正検知信号を受信したホールコンピュータ22は、表示部上に不正発生を表示する。
次に、図8に示したパチスロ機21の構成について説明する。図9は、図8に示したパチスロ機21の構成を示す機能ブロック図である。同図に示すように、このパチスロ機21は、操作部211と、表示部212と、インターフェース部213及び214と、ホッパ215と、メダル投出機構部216と、記憶部217と、制御部218とを有する。なお、パチスロ機21には回動するドラム等も存在するが、ここではその説明を省略する。
操作部211は、パチスロ機21の筐体表面に配設される各種ボタン及びスイッチ等の操作部であり、例えばスタートレバー、ベットボタン、ストップボタン等が該当する。表示部212は、LED及び液晶パネル等の表示デバイスであり、例えばクレジット残数を表示するLEDやドラムの周囲に配設され各種演出表示を行う液晶パネル等が該当する。
インターフェース部213は、ホールコンピュータ22と通信するためのインターフェース部であり、具体的には、ホールコンピュータ22に対してNE信号又は不正検知信号を送信する。インターフェース部214は、併設するメダル貸し機と通信するためのインターフェース部である。
ホッパ215は、実施例1に示したホッパ10aと同様にメダルを貯留する貯留タンクであり、ニアエンプティを検知するニアエンプティセンサが設けられている。このホッパ215には、メダル補給機12からメダルが自動補給される。メダル投出機構部216は、メダル貸し操作が行われた場合や小役又はボーナスが成立した場合にホッパ215から所定枚数のメダルをノズルを介してパチスロ機の受け皿に投出する機構部である。
記憶部217は、不揮発性メモリ等の記憶デバイスであり、その内部に不正検知用データ217aを記憶する。この不正検知用データ217aは、後述する不正検知処理部218bが不正検知処理を行う際に利用するデータであり、投入メダル枚数(A)、払出メダル枚数(C)及び貸しメダル枚数(D)を記憶する。この不正検知用データ217aは、ニアエンプティを検知するとともに不正が発生していないと判定された場合に0に初期化される。なお、補給メダル枚数(B)を記憶していない理由は、かかる補給メダル枚数(B)は例えば500枚というように一定の枚数であるためである。
制御部218は、パチスロ機21を全体制御する制御部であり、パチスロ遊技処理部218a及び不正検知処理部218bを有する。パチスロ遊技処理部218aは、本来のパチスロ遊技の提供に係る処理を行う処理部である。
不正検知処理部218bは、図4に示した不正検知処理部135cに対応するものであり、前回ニアエンプティを検知してからの投入メダル枚数(A)、払出メダル枚数(C)及び貸しメダル枚数(D)を計数しておき、次のニアエンプティを検知した際に、補給メダル枚数(B)を合わせた関係式「A+B≒C+D」が成立するか否かに基づいて不正が行われたか否かを検知する。かかる関係式が成立する場合には不正が行われていないと判定し、この関係式が成立しない場合には不正が行われたものと判定することになる。
次に、図9に示した不正検知処理部218bの不正検知処理手順について説明する。図10は、図9に示した不正検知処理部218bの不正検知処理手順を示すフローチャートである。
同図に示すように、この不正検知処理部218bは、メダル投入口からメダルを受け付けたならば(ステップS301肯定)、不正検知用データ217a内の投入メダル枚数(A)を更新し(ステップS302)、メダルを受け付けない場合には(ステップS301否定)、投入メダル枚数(A)の更新は行わない。
また、賞メダルを払い出したならば(ステップS303肯定)、不正検知用データ217a内の払出メダル枚数(C)を更新し(ステップS304)、賞メダルを払い出さない場合には(ステップS303否定)、払出メダル枚数(C)の更新は行わない。
また、メダル貸し機から受信した貸出指示信号に応答して貸しメダルを払い出したならば(ステップS305肯定)、不正検知用データ217a内の貸しメダル枚数(D)を更新し(ステップS306)、貸しメダルを払い出さない場合には(ステップS305否定)、貸しメダル枚数(D)の更新は行わない。
また、ニアエンプティセンサによりニアエンプティを検知したならば(ステップS307肯定)、後述する不正検知及びNE信号通知処理を行い(ステップS308)、ニアエンプティを検知しない場合には(ステップS307否定)、かかる不正検知及びNE信号通知処理は行わない。上記一連の処理を電源断等により処理を終了するまで繰り返す(ステップS309肯定)。
次に、図10のステップS308に示した不正検知及びNE信号通知処理手順についてさらに詳細に説明する。図11は、図10のステップS308に示した不正検知及びNE信号通知処理手順を示すフローチャートである。
同図に示すように、ニアエンプティセンサによりニアエンプティを検知したしたならば、不正検知用データ217a内の投入メダル枚数(A)、払出メダル枚数(C)及び貸しメダル枚数(D)を順次読み出し(ステップS401〜S403)、「A+B≒C+D」の関係式が成立するか否かを判定する(ステップS404)。
そして、かかる関係式が成立する場合には(ステップS404肯定)、ホールコンピュータ22に対してNE信号を送信した後(ステップS405)、不正検知用データ217a内の投入メダル枚数(A)、払出メダル枚数(C)及び貸しメダル枚数(D)の値を0にリセットする(ステップS406)。これに対して、上記関係式が成立しない場合には(ステップS204否定)、ホールコンピュータ22に対して不正検知信号を送信する(ステップS407)。
上述してきたように、本実施例2では、パチスロ機21が、前回ニアエンプティを検知してからの投入メダル枚数(A)、払出メダル枚数(C)及び貸しメダル枚数(D)を計数しておき、次のニアエンプティを検知した際に、補給メダル枚数(B)を合わせた関係式「A+B≒C+D」が成立するか否かを調べ、この関係式が成立する場合には不正が行われていないと判定してNE信号を送信するとともに、この関係式が成立しない場合には不正が行われたものと判定して不正検知信号を送信するよう構成したので、ホールコンピュータ22等の既存設備を変えることなくパチスロ機21単体で効率良く不正を検知することができる。
なお、上記実施例1及び2では、パチスロ機で利用されるメダルを補給対象とした場合を示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、パチンコ機で利用されるパチンコ玉を補給対象とする場合に適用することもできる。
また、上記実施例1及び2では、メダル補給機12によりパチスロ機内のホッパにメダルを自動補給する場合を示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、メダル補給機12から所定枚数のメダルをメダル用スコップに払い出し、従業員がこのメダル用スコップを持参してパチスロ機の場所まで赴き、手作業でメダル用スコップ内のメダルをパチスロ機のホッパに供給する場合に適用することもできる。
さらに、上記実施例1及び2では、ニアエンプティの検知をトリガとする場合を示したが、本発明はこれに限定されるものではなくエンプティの検知をトリガとすることもできる。
また、上記実施例1及び2では、説明の便宜上、その詳細な説明を省略したが適切な誤差を考慮する必要がある。ホッパ内に貯留されるメダルは、整然と並べられている訳ではないので、ニアエンプティとして検知する際のメダル数が一定ではないからである。
本発明にかかる遊技媒体貸出システム、遊技媒体貸出装置及び不正検知方法は、遊技媒体貸出装置の貯留タンクに対して遊技媒体を補給する場合の第三者又は店員による不正を正確かつ効率良く検知する場合に有用である。
本実施例1に係るメダル貸出システムのシステム構成を示す図である。 図1に示したホールコンピュータが行う不正検知処理の概念を説明するための説明図である。 不正が行われていない状況でのメダル増加数とメダル減少数の関係を示す図である。 不正が行われていない状況でのメダル増加数とメダル減少数の関係を示す図である。 不正が行われた状況でのメダル増加数とメダル減少数の関係を示す図である。 図1に示したホールコンピュータの構成を示す機能ブロック図である。 図4に示した不正検知用データの一例を示す図である。 図4に示した不正検知処理部による不正検知処理手順を示すフローチャートである。 図6のステップS108に示した不正検知及びメダル補給処理手順を示すフローチャートである。 本実施例2に係る不正検知処理の流れを説明するための説明図である。 図8に示したパチスロ機の構成を示す機能ブロック図である。 図9に示した不正検知処理部による不正検知処理手順を示すフローチャートである。 図10のステップS308に示した不正検知及びNE信号通知処理手順を示すフローチャートである。
符号の説明
10 パチスロ機
10a ホッパ
11 メダル貸し機
12 メダル補給機
12a メダル補給路
13 ホールコンピュータ
131 入力部
132 表示部
133 インターフェース部
134 記憶部
134a 売上管理データ
134b 補給管理データ
134c 不正検知用データ
135 制御部
135a 売上管理部
135b 補給管理部
135c 不正検知処理部
21 パチスロ機
211 操作部
212 表示部
213,214 インターフェース部
215 ホッパ
216 メダル投出機構部
217 記憶部
217a 不正検知用データ
218 制御部
218a パチスロ遊技処理部
218b 不正検知処理部
22 ホールコンピュータ

Claims (7)

  1. 遊技媒体を貯留する貯留タンクを内在する遊技機と、該遊技機からの補給要求に応答して遊技媒体の補給指示を行う管理装置と、前記管理装置からの補給指示に応答して前記遊技機に補給すべき所定数の遊技媒体を排出する遊技媒体補給装置とを有する遊技媒体貸出システムであって、
    前記管理装置は、
    前記遊技機から補給要求を受け付けた際に、該遊技機から前回補給要求を受け付けた以降の当該遊技機の貯留タンクへの遊技媒体の補給実績、遊技媒体の払出実績及び遊技媒体の投入実績に基づいて不正の有無を検知する不正検知手段と、
    前記不正検知手段により不正が検知されない場合にのみ、前記遊技媒体補給装置に対して補給指示を行う補給指示手段と
    を備えたことを特徴とする遊技媒体貸出システム。
  2. 前記管理装置は、
    前記遊技機への遊技媒体の投入数、該遊技機からの遊技媒体の払出数、該遊技機又は該遊技機に併設された遊技媒体貸出装置からの遊技媒体の貸出数を各遊技機の識別情報に対応づけて記憶する記憶手段と、
    前記遊技機から受信したアウト信号に基づいて前記記憶手段に記憶した遊技媒体の投入数を更新し、前記遊技機から受信したセーフ信号に基づいて前記記憶手段に記憶した遊技媒体の払出数を更新し、前記遊技機又は該遊技機に併設された遊技媒体から受信した売上信号に基づいて前記記憶手段に記憶した遊技媒体の貸出数を更新する更新手段とをさらに備え、
    前記不正検知手段は、前記遊技機の貯留タンク内の不足状況を示すニアエンプティ信号を受信した場合に、前記遊技機に対する遊技媒体の補給数並びに前記記憶手段に記憶された当該遊技機に係る遊技媒体の投入数、遊技媒体の払出数及び遊技媒体の貸出数に基づいて不正の有無を検知する
    ことを特徴とする請求項1に記載の遊技媒体貸出システム。
  3. 前記不正検知手段は、前記遊技機に対する遊技媒体の補給数及び当該遊技機に係る遊技媒体の投入数の和と、当該遊技機への遊技媒体の払出数及び遊技媒体の貸出数の和との差が所定値以下である場合には不正が発生していないと判定し、両者の差が所定値よりも大きい場合には不正が発生したものと判定することを特徴とする請求項2に記載の遊技媒体貸出システム。
  4. 遊技媒体を貯留する貯留タンクを有し、該貯留タンク内の遊技媒体の残数が少なくなった場合に管理装置に対して遊技媒体の補給要求を行う遊技機であって、
    前記貯留タンク内に貯留した遊技媒体数が不足状態又は不足状態に近い状態であるか否かを検知する検知手段と、
    前記検知手段により不足状態又は不足状態に近い状態が検知された場合に、該遊技機から前回補給要求を行った以降の当該遊技機の貯留タンクへの遊技媒体の補給実績、遊技媒体の払出実績及び遊技媒体の投入実績に基づいて不正の有無を検知する不正検知手段と、
    前記不正検知手段により不正が検知されない場合には前記管理装置に対して補給要求を通知し、前記不正検知手段により不正が検知された場合には前記管理装置に対して不正検知を通知する通知手段と
    を備えたことを特徴とする遊技機。
  5. 前記遊技機への遊技媒体の投入数、該遊技機からの遊技媒体の払出数、該遊技機又は該遊技機に併設された遊技媒体貸出装置からの遊技媒体の貸出数を記憶する記憶手段と、
    前記遊技機に遊技媒体が投入される都度前記記憶手段に記憶した遊技媒体の投入数を更新し、前記遊技機から遊技媒体が払い出される都度前記記憶手段に記憶した遊技媒体の払出数を更新し、前記遊技機又は該遊技機に併設された遊技媒体から遊技媒体が貸し出される都度前記記憶手段に記憶した遊技媒体の貸出数を更新する更新手段とをさらに備え、
    前記不正検知手段は、前記遊技機の貯留タンク内の不足状況又は不足状況の近い状況が検知された場合に、前記遊技機に対する遊技媒体の補給数並びに前記記憶手段に記憶された遊技媒体の投入数、遊技媒体の払出数及び遊技媒体の貸出数に基づいて不正の有無を検知する
    ことを特徴とする請求項4に記載の遊技機。
  6. 前記不正検知手段は、前記遊技機に対する遊技媒体の補給数及び遊技媒体の投入数との和と、遊技媒体の払出数及び遊技媒体の貸出数の和との差が所定値以下である場合には不正が発生していないと判定し、両者の差が所定値よりも大きい場合には不正が発生したものと判定することを特徴とする請求項5に記載の遊技機。
  7. 遊技媒体を貯留する貯留タンクを内在する遊技機と、該遊技機からの補給要求に応答して遊技媒体の補給指示を行う管理装置と、前記管理装置からの補給指示に応答して前記遊技機に補給すべき所定数の遊技媒体を排出する遊技媒体補給装置とを有する遊技媒体貸出システムの不正検知方法であって、
    前記管理装置が前記遊技機から補給要求を受け付けた際に、該遊技機から前回補給要求を受け付けた以降の当該遊技機の貯留タンクへの遊技媒体の補給実績、遊技媒体の払出実績及び遊技媒体の投入実績に基づいて不正の有無を検知する不正検知工程と、
    前記不正検知工程により不正が検知されない場合にのみ、前記遊技媒体補給装置に対して補給指示を行う補給指示工程と
    を含んだことを特徴とする遊技媒体貸出システムの不正検知方法。
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