JP4480811B2 - 遊技媒体貸出機 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えばスロットマシンやパチンコ台といった遊技機で使用するメダルやパチンコ玉等の遊技媒体を、その遊技者に対して貸し出すための遊技媒体貸出機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
一般に、メダルやパチンコ玉等を遊技媒体とするスロットマシンやパチンコ台等の遊技機においては、その遊技機への遊技媒体の投入を条件に遊技者に遊技を行わせ、その遊技の結果に応じて遊技者に対し遊技媒体の払い戻しを行うようになっている。また、このような遊技機には、通常、遊技媒体貸出機が隣接して配設されており、その遊技媒体貸出機が、貨幣の投入を条件に遊技者に対し遊技機での遊技に必要な遊技媒体の貸し出し(払い出し)を行うようになっている。
【0003】
ところで、遊技機に対しては、いわゆる「ゴト師」と呼ばれる不正行為者により、遊技媒体を不正に抜き取られてしまうといったことが後を絶たない。
このような不正行為については、従来、遊技機内に異常検出機能を設けることによって、その防止を図っている。すなわち、遊技機では、例えばその遊技機内に貯留している遊技媒体の量を管理したり、遊技媒体の払い戻しを行う媒体排出機構の動作を監視することによって、遊技媒体の不正な抜き取り等があっても直ちにこれを不正行為として検出し得るようにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述したように、遊技機内の異常検出機能を利用して不正行為を防止するのでは、以下に述べるような難点が生じてしまうおそれがある。
遊技機は、遊技者の好みや流行等の影響を受けるため、そのライフサイクルが遊技媒体貸出機に比べて短い。したがって、遊技機と遊技媒体貸出機とが互いに隣接して設置されていても、遊技機については、頻繁に機種変更(交換)される可能性が高い。したがって、不正行為を有効に防止するためには、交換される各遊技機がそれぞれ独自に異常検出機能を有していなければならず、結果としてその冗長性やコスト等の点で難が生じるおそれがある。
【0005】
そこで、本発明は、遊技機に比べてライフサイクルの長い遊技媒体貸出機側で、その遊技機の異常を検出し得るようにすることで、遊技機に対する不正行為を有効に防止しつつ、冗長性やコスト等の問題を解消することのできる遊技媒体貸出機を提供することを目的とする。
【0008】
本発明は、上記目的を達成するために案出された遊技媒体貸出機で、所定の遊技媒体を投入して遊技するための遊技手段と、該遊技手段での遊技の結果から遊技媒体の払い戻しを行うか否かを決定する制御手段と、該制御手段からの指示に従って遊技媒体の払い戻しを行う排出手段と、を具備する遊技機に隣接して設置され、貨幣が投入されると該遊技機での遊技に使用する遊技媒体を払い出す遊技媒体貸出機において、前記遊技機に設けられ該遊技機における前記排出手段が遊技媒体の払い戻しを行うとこれを検知して媒体排出信号を出力する排出検知手段と、前記遊技機に設けられ該遊技機における前記制御手段が当該遊技機における前記排出手段に対して遊技媒体の払い戻しを指示すると、これを検知して指示出力信号を出力する指示検知手段と、前記遊技媒体貸出機に設けられ、前記排出検知信号と前記指示出力信号とを監視し、前記排出検知手段が媒体排出信号を出力しているにもかかわらず前記指示検知手段が指示出力信号を出力していない場合に、異常状態の発生を通知するためのアラーム信号を出力する異常出力手段とを備えることを特徴とするものである。
【0009】
上記構成の遊技媒体貸出機によれば、隣接する遊技機における遊技媒体の払い戻しが正当なもの、すなわち制御手段からの指示に従って排出手段が行ったものでなければ、そのことが排出検知手段による媒体排出信号と指示検知手段による指示出力信号とを比較することで分かるので、異常出力手段がアラーム信号を出力する。したがって、そのアラーム信号を基に、遊技機の動作を停止させたり、遊技機が異常状態にある旨を表示すれば、その遊技機が正当でない遊技媒体の払い戻しを行うのを防止し得るようになる。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、図面に基づき本発明に係る遊技媒体貸出機について説明する。ただし、ここでは、遊技媒体としてスロットマシンに使用するメダルを貸し出すメダル貸出機に、本発明を適用した場合を例に挙げて説明する。
図1は本発明に係るメダル貸出機の一例の要部の機能構成を示すブロック図であり、図2はそのメダル貸出機がスロットマシンに付設された状態を示す外観図であり、図3はそのメダル貸出機およびスロットマシンの概略構成を示す説明図である。
【0011】
図2に示すように、本実施の形態のメダル貸出機10は、スロットマシン20の側部に付設された状態で用いられるものである。
ここで、本実施の形態のメダル貸出機10の説明に先立ち、このメダル貸出機10に隣接するスロットマシン20の構成について説明する。
【0012】
スロットマシン20は、その前面に、メダル投入口21、遊技操作部22およびメダル受け皿23を有しており、メダル投入口21へのメダルの投入を条件に、遊技操作部22を操作する遊技者に遊技を行わせ、その遊技の結果に応じてメダル受け皿23へのメダルの払い戻しを行うように構成されたものである。
【0013】
このような遊技およびその結果に応じたメダル払い戻しを行うために、スロットマシン20は、図3(a)に示すように、リール機構部24と、メインコントロール部25と、メダル払出部26と、電源供給部27と、を備えている。
【0014】
リール機構部24は、複数のリール24aを回転自在に支持するとともに、これを回転させる駆動源(ただし不図示)を有するもので、遊技者による遊技操作部22での操作に応じて、各リール24aの回転/停止を行うものである。
【0015】
メインコントロール部25は、所定プログラムを実行するCPU(Central Processing Unit)やその所定プログラムを格納したROM(Read Only Memory)等を有するもので、リール機構部24およびメダル払出部26をはじめとしたスロットマシン20全体の動作制御を行うものである。このメインコントロール部25が行う動作制御の一つとして、遊技の結果に応じて行うメダルの払い戻し制御がある。すなわち、メインコントロール部25では、例えばリール機構部24の各リール24aを停止させた際のそれぞれの絵柄が当たりパターンに該当すれば、メダル払出部26に対し所定枚数のメダル払い戻しを指示するようになっている。
【0016】
メダル払出部26は、メインコントロール部25からの指示に従いつつ、メダル受け皿23へのメダル払い戻しを行うものである。そのために、メダル払出部26は、払い戻すためのメダルを貯留しておくメダル払出ホッパー26aと、メダル払出ホッパー26a内のメダルを受け取ってメダル受け皿23へ排出するメダル払出機構26bと、を備えている。
このうち、メダル払出ホッパー26aは、メダルの自動回収および自動補給を行うものとして広く知られた、図示しないメダル循環補給装置からのメダル補給を受け得るようになっている。これにより、メダル払出ホッパー26a内には、常に略一定量のメダルが貯留されることになる。
また、メダル払出ホッパー26aおよびメダル払出機構26bは、共に、モータ等の駆動源(ただし不図示)によって駆動され、その駆動によってメダル受け皿23へのメダルの排出を行うようになっている。
【0017】
電源供給部27は、リール機構部24、メインコントロール部25およびメダル払出部26に対して、これらが動作するための電流電圧を供給するものである。
【0018】
次に、このようなスロットマシン20の側部に付設されたメダル貸出機10の構成について説明する。
メダル貸出機10は、そのメダル貸出機10への紙幣の投入等を条件に、その投入者、すなわちスロットマシン20の遊技者に対し、そのスロットマシン20のメダル投入口21へ投入可能なメダルの貸出しを行うものである。
【0019】
そのために、メダル貸出機10には、図2に示すように、その前面側に、紙幣が投入される紙幣投入口11と、メダルが払い出されるメダル払出口12と、詳細を後述する異常ランプ13およびアンテナ14と、が設けられている。つまり、このメダル貸出機10は、紙幣投入口11への紙幣の投入があると、その投入額に応じた枚数のメダルをメダル払出口12から払い出すものである。なお、メダル払出口12は、図例のように払い出されたメダルを遊技者が手で一旦受け取るように構成された、いわゆるヘルメット式のものではなく、払い出されたメダルをスロットマシン20のメダル受け皿23へ案内するノズルシュートが付設されたものであってもよい。また、紙幣投入口11へ投入される紙幣は、投入された紙幣の金種をパターン認識等により識別する機能を有していれば、千円札のみならず、五千円札や一万円札といった高額紙幣に対応することも考えられる。
【0020】
このようなメダル払出口12からのメダルの払い出しを行うために、メダル貸出機10の内部には、図3(b)に示すように、スロットマシン20の場合と同様に、メダル払出ホッパー15aおよびメダル払出機構15bを備えてなるメダル払出部15が設けられている。このメダル払出部15のメダル払出ホッパー15aも、メダル循環補給装置からのメダル補給により、常に略一定量のメダルを貯留し得るようになっているものとする。
【0021】
また、その他にも、メダル貸出機10の内部には、このメダル貸出機10全体の動作制御を行う制御部16も設けられている。ここで、その制御部16について、詳しく説明する。
【0022】
制御部16は、図1に示すように、所定プログラムを実行するCPU16a、演算増幅回路16bおよびコンパレータ回路16cを搭載した制御基板16dに加えて、その制御基板16d上のCPU16aに接続する電波感知器16e、クランプ式電流センサ16fおよび磁気センサ16gを備えてなるものである。さらに、制御基板16dには、後述するリセット信号の入力端子16hと、異常ランプ13と接続するための接続端子16iと、後述するアラーム信号の出力端子16jと、が設けられている。
【0023】
電波感知器16eは、所定の周波数帯域の電波、例えば50MHz〜3GHz、1W〜100Wレベルの電波を感知するものである。そのために、電波感知器16eは、メダル貸出機10の前面側に露出するアンテナ14(図2参照)を有している。これにより、電波感知器16eでは、メダル貸出機10またはスロットマシン20の近傍で上記帯域内の電波が発生するとこれを感知するとともに、その旨を示す信号である異常電波感知信号をCPU16aへ出力するようになっている。なお、電波感知器16eにおける電波の感知は、周知技術を利用したものであるため、ここではその詳細な説明を省略する。
【0024】
クランプ式電流センサ16fは、スロットマシン20のメダル払出部26がメダルの払い戻しを行うとこれを検知し、メダルが排出された旨を示す信号であるホッパー駆動信号を、演算増幅回路16bおよびコンパレータ回路16cを介して、CPU16aへ出力するものである。そのために、クランプ式電流センサ16fは、メダル払出部26の駆動源へ電流電圧を供給すべくスロットマシン20内に設けられたケーブルに巻回され、その誘電作用を利用してメダル払出部26の動作の有無を非接触で検知するように構成されている。このような構成により、クランプ式電流センサ16fは、既存のもの、すなわち一般的な構成のスロットマシン20についても、メダル払い戻しの検知を行い得るようになる。ただし、クランプ式電流センサ16fは、メダルの払い戻しを検知するものであれば、他の構成、例えばメダル払出部26からメダル受け皿23へ向けたメダルの通過を検知するものであってもよい。なお、クランプ式電流センサ16fは、スロットマシン20内への配設を考慮して、制御基板16dとの間がコネクタを介して接続されている。
【0025】
磁気センサ16gは、スロットマシン20のメインコントロール部25がメダル払出部26に対してメダルの払い戻しを指示するとこれを検知し、指示が出力された旨を示す信号であるCPU OUT 信号をCPU16aへ出力するものである。そのために、磁気センサ16gは、メインコントロール部25に付設された集中端子板のアウトリレーの該当箇所を覆うように配設されている。これは、メインコントロール部25がその外部への信号出力を集中端子板から行うようになっているためである。したがって、集中端子板の該当箇所に配設された磁気センサ16gは、その該当箇所にてメインコントロール部25からメダル払出部26への指示信号の有無を非接触で検知することができる。このような構成により、磁気センサ16gは、既存のもの、すなわち一般的な構成のスロットマシン20についても、払い戻し指示の検知を行い得るようになる。ただし、磁気センサ16gは、メインコントロール部25からメダル払出部26への払い戻し指示を検知するものであれば、他の構成、例えば指示信号の出力レベルをハード的に直接検知するものや、メインコントロール部25からソフト的にフラグ等を発行するものであってもよい。なお、磁気センサ16gも、スロットマシン20内への配設を考慮して、制御基板16dとの間がコネクタを介して接続されている。
【0026】
リセット信号の入力端子16hは、メダル貸出機10若しくはスロットマシン20に設けられたリセットスイッチ(ただし不図示)からのリセット信号、またはこれらの上位装置として機能するホストコンピュータから発行されるリセット信号を受け付けるためのものである。
【0027】
異常ランプ13に接続する接続端子16iは、CPU16aが異常ランプ13を点灯させるためのものである。
【0028】
アラーム信号の出力端子16jは、CPU16aがスロットマシン20またはホストコンピュータに対してアラーム信号を出力するためのものである。
【0029】
次に、以上のように構成されたメダル貸出機10が行う異常状態の検出処理の動作例について説明する。
【0030】
「ゴト師」と呼ばれる不正行為者は、スロットマシン20の近傍で特定周波数の電波を発生させ、その電波によりスロットマシン20のメインコントロール部25を誤動作させて、本来払い戻しを受けるべき枚数よりも多くのメダルをメダル受け皿23に排出させる、といった不正行為を行うことがある。これを防止すべく、メダル貸出機10では、このメダル貸出機10の起動後、制御基板16d上のCPU16aが、常に電波感知器16eからの出力を監視している。つまり、メダル貸出機10またはスロットマシン20の近傍で電波の発生があると、これを電波感知器16eがアンテナ14を介して感知し異常電波感知信号を制御基板16dへ出力するので、CPU16aは、電波感知器16eからの異常電波感知信号があるか否かを常に監視している。
【0031】
そして、電波感知器16eからの異常電波感知信号があると、CPU16aは、異常状態が発生したと判断し、異常ランプ13を点灯させるとともに、出力端子16jから異常状態の発生を通知するためのアラーム信号を出力する。このアラーム信号は、例えばスロットマシン20のメインコントロール部25へ送出され、メインコントロール部25がスロットマシン20全体の動作を強制的に停止させるために用いられる。また、アラーム信号は、例えばホストコンピュータへ送出され、そのホストコンピュータがスロットマシン20に停止指示を与えたり、異常が発生した旨を遊技場のシステム管理者等に通知するために用いられる。
【0032】
このようにして異常状態の検出を行うことで、メダル貸出機10は、隣接するスロットマシン20に対して特定周波数の電波を利用した不正行為があっても、そのスロットマシン20がメダルを不正に排出してしまうのを未然に防ぐことができ、またそのことを直ちに遊技場の店員やシステム管理者等に通知することができるので、その不正行為に迅速に対応することを可能にする。
【0033】
その後、異常状態が解消し、その旨を通知するためのリセット信号が、メダル貸出機10若しくはスロットマシン20のリセットスイッチまたはホストコンピュータから入力端子16hへ入力されると、CPU16aは、再び通常の動作状態、すなわち電波感知器16eからの出力の監視状態に戻る。ただし、CPU16aは、タイマー機能を有していれば、入力端子16hへのリセット信号の入力がなくても、異常状態の発生から予め規定された時間の経過後に、通常の動作状態へ戻すようにしてもよい。
【0034】
ところで、メダル貸出機10では、電波感知器16eからの異常電波感知信号によらないでも、磁気センサ16gおよびクランプ式電流センサ16fによって異常状態の検出を行い得るようになっている。すなわち、特定周波数の電波を利用した不正行為以外があっても、メダル受け皿23への異常なメダルの排出があると、これを検出することができる。
【0035】
磁気センサ16gおよびクランプ式電流センサ16fにより異常状態を検出する場合には、CPU16aが図4のフローチャートに示すような制御処理を行う。すなわち、CPU16aは、メダル貸出機10の起動後、常にクランプ式電流センサ16fからホッパー駆動信号の出力があるか否かを監視している(ステップ101、以下ステップをSと略す)。これは、メダル払出部26が有する駆動源の駆動によってメダル受け皿23へのメダル排出が行われることから、メダル受け皿23へのメダル排出があれば、クランプ式電流センサ16fからのホッパー駆動信号の出力があることによる。
【0036】
クランプ式電流センサ16fからホッパー駆動信号の出力があると、そのホッパー駆動信号は、制御基板16d上の演算増幅回路16bによって増幅され、同じく制御基板16d上のコンパレータ回路16cによって波形が成形された後に、CPU16aに送出される。これにより、CPU16aは、メダル払出部26からメダル受け皿23へのメダルの排出が行われていることを認識する。そして、このときに、CPU16aは、磁気センサ16gからCPU OUT 信号の出力があるか否かを判断する(S102)。
【0037】
CPU OUT 信号の出力があれば、メダル払出部26によるメダル排出は、メインコントロール部25からの指示によるもの、すなわち正当なものである。したがって、CPU16aは、スロットマシン20が正常な状態にあると判断し、後述する内部フラグを下げる(クリアする)とともに(S103)、メダルの排出終了後に再び先に説明したステップ(S101)に戻る。
【0038】
一方、CPU OUT 信号の出力がなければ、メダル払出部26によるメダル排出は、メインコントロール部25からの指示によらないものである。ただし、CPU16aは、直ちにそのメダル排出が不正行為によるものと判断せずに、スロットマシン20におけるクレジット精算を考慮して、そのメダル排出が一回目のものであるか否かを確認する(S104)。
【0039】
一回目であるか否かの確認は、次のようにして行う。CPU16aは、メインコントロール部25からの指示によらないメダル排出がある毎に、内部フラグを立てる(セットする)とともに(S105)、予め規定された時間の経過後に、またはその後CPU OUT 信号の出力による正常な排出があったら、その内部フラグを下げる。したがって、内部フラグが立っていない状態でのメダル排出は一回目とされ、その後規定時間の経過前または正常な排出がある前に連続して行われるメダル排出は二回目とされる。
【0040】
このような確認を行うのは、クレジット精算時にも、集中端子板からCPU OUT 信号が出力されないためである。クレジット精算とは、多くのスロットマシンが有するクレジット機能(メダル投入口21へのメダル投入を行わなくても、遊技を開始し得るようにするための機能)によって保持(クレジット)されたメダルを精算することをいう。
【0041】
したがって、CPU16aは、確認の結果、メダル排出が一回目のものであれば、クレジット精算による可能性が高いと判断する。そして、CPU16aは、これに続けて、その一回目のメダル排出時におけるホッパー駆動信号の出力が、予め設定された所要時間以上続くか否かを判断する(S106)。これは、クレジット精算の場合には、排出する限度枚数が予め定められているため、例えば5秒程度の所要時間でメダル排出を終了するからである。このことから、CPU16aが判断基準とする所要時間は、例えば8〜10秒に設定しておけばよい。
【0042】
この判断の結果、メダル排出が所要時間内で終了すれば、CPU16aは、その一回目のメダル排出が、CPU OUT 信号が出力されないメダル排出であっても、クレジット精算によるもの、すなわち正当なものであると認識し、その後再び先に説明したステップ(S101)に戻る。
【0043】
これに対し、メダル排出が所要時間内で終了しなければ、CPU16aは、そのメダル排出が一回目であっても、クレジット精算によるものではなく、不正行為によるものであると認識する。そして、CPU16aは、スロットマシン20に異常状態が発生したと判断し、先に説明した異常電波感知信号を受けた場合と同様に、異常ランプ13を点灯させるとともに、出力端子16jから異常状態の発生を通知するためのアラーム信号を出力する(S107)。
【0044】
また、CPU OUT 信号が出力されないメダル排出が一回目ではなく二回目のものであると確認した場合も、CPU16aは、そのメダル排出がクレジット精算によるものではなく、不正行為によるものであると認識する。これは、クレジット精算が連続して行われることがあり得ないからである。したがって、CPU16aは、この場合にも、異常ランプ13を点灯させるとともに、出力端子16jから異常状態の発生を通知するためのアラーム信号を出力する(S107)。
【0045】
このようにして異常状態の検出を行うことで、メダル貸出機10は、隣接するスロットマシン20にて不正行為によるメダル排出を防止することができ、またそのことを直ちに遊技場の店員やシステム管理者等に通知することができるので、その不正行為に迅速に対応することを可能にする。
【0046】
その後、異常状態が解消し、その旨を通知するためのリセット信号が、メダル貸出機10若しくはスロットマシン20のリセットスイッチまたはホストコンピュータから入力端子16hへ入力されると(S108)、CPU16aは、内部フラグを下げた後に(S109)、再び通常の動作状態、すなわちホッパー駆動信号の出力の監視状態に戻る。ただし、CPU16aは、タイマー機能を有していれば、入力端子16hへのリセット信号の入力がなくても、異常状態の発生から予め規定された時間の経過後に、通常の動作状態へ戻すようにしてもよい。
【0047】
以上のように、本実施の形態のメダル貸出機10は、隣接するスロットマシン20を誤動作させる目的でそのスロットマシン20の周辺で所定の周波数帯域の電波が発生されても、電波感知器16eがその電波を感知するとともに、CPU16aがアラーム信号を出力する。したがって、そのアラーム信号を基に、スロットマシン20の動作を停止させたり、スロットマシン20が異常状態にある旨を表示すれば、そのスロットマシン20が誤動作してしまうのを防止し得るようになる。
【0048】
また、本実施の形態のメダル貸出機10は、請求項1に記載の発明の如く、隣接するスロットマシン20におけるメダルの払い戻しが正当なもの、すなわちメインコントロール部25からの指示に従ってメダル払出部26が行ったものでなければ、そのことがクランプ式電流センサ16fからのホッパー駆動信号の出力と磁気センサ16gからのCPU OUT 信号の出力とを比較することで分かるので、CPU16aがアラーム信号を出力する。したがって、そのアラーム信号を基に、スロットマシン20の動作を停止させたり、スロットマシン20が異常状態にある旨を表示すれば、そのスロットマシン20が正当でないメダルの払い戻しを行うのを防止し得るようになる。
【0049】
したがって、本実施の形態のメダル貸出機10によれば、スロットマシン20のライフサイクルが短く、メダル貸出機10に比べて頻繁に機種変更(交換)される場合であっても、スロットマシン20側に不正行為を防止するための機能を設ける必要がなくなる。つまり、スロットマシン20に比べてライフサイクルの長いメダル貸出機10で、そのスロットマシン20の異常を検出し得るようになるので、スロットマシン20に対する不正行為を有効に防止しつつ、従来のような冗長性やコスト等の問題を解消することができる。
【0050】
特に、本実施の形態のメダル貸出機10では、請求項2に記載の発明の如く、磁気センサ16gおよびクランプ式電流センサ16fが既存のもの、すなわち一般的な構成のスロットマシン20についても対応し得るように構成されているので、スロットマシン20の機種変更を容易に行うことができる。
【0051】
また、本実施の形態のメダル貸出機10は、請求項3に記載の発明の如く、所定条件下、すなわちメダル排出が一回目の場合にあっては、磁気センサ16gがCPU OUT 信号を出力していなくても、CPU16aがアラーム信号の出力を行わないようになっている。したがって、このメダル貸出機10では、スロットマシン20がクレジット機能を有していても、そのスロットマシン20におけるクレジット精算を不正行為と認識してしまうことがないので、より一層多機種のスロットマシン20に対応し得るようになる。
【0052】
さらに、本実施の形態のメダル貸出機10は、請求項4に記載の発明の如く、所定条件下、すなわちメダル排出が一回目の場合にあっても、クランプ式電流センサ16fによるホッパー駆動信号の出力が、予め設定された所要時間よりも長く継続した場合には、CPU16aがアラーム信号を出力するようになっている。したがって、このメダル貸出機10では、より一層多機種のスロットマシン20に対応する場合であっても、異常状態の検出精度を高レベルに維持することができる。
【0053】
なお、上述した実施の形態では、CPU16aが、電波感知器16eからの異常電波感知信号と、クランプ式電流センサ16fからのホッパー駆動信号および磁気センサ16gからのCPU OUT 信号とのそれぞれについて、アラーム信号の出力を行う場合を例に挙げて説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、いずれか一方についてのみ対応したものであってもよい。
【0054】
また、上述した実施の形態においては、本発明をメダル貸出機10に適用した場合を例に挙げて説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えばパチンコ玉の貸し出しを行う玉貸出機等であっても適用することが考えられる。
【0055】
【発明の効果】
以上に説明したように、本発明の遊技媒体貸出機は、遊技媒体貸出機側で遊技機の異常状態を検出し、その異常状態を通知するためのアラーム信号を出力するようになっているので、そのアラーム信号を基に、遊技機の動作を停止させたり、遊技機が異常状態にある旨を表示すれば、その遊技機が正当でない遊技媒体の払い戻しを行うのを防止し得るようになる。
したがって、この遊技媒体貸出機によれば、遊技機のライフサイクルが短く、遊技媒体貸出機に比べて頻繁に機種変更される場合であっても、遊技機側に不正行為を防止するための機能を設ける必要がなくなる。つまり、遊技機に比べてライフサイクルの長い遊技媒体貸出機側で、その遊技機の異常を検出し得るようになるので、遊技機に対する不正行為を有効に防止しつつ、従来のような冗長性やコスト等の問題を解消することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る遊技媒体貸出機の実施の形態の一例の要部の機能構成を示すブロック図である。
【図2】本発明に係る遊技媒体貸出機の実施の形態の一例に遊技機が付設されている状態を示す外観図である。
【図3】本発明に係る遊技媒体貸出機およびこれに付設される遊技機の実施の形態の一例の概略構成を示す説明図であり、(a)は遊技機を示す正面図、(b)は遊技媒体貸出機を示す側断面図である。
【図4】本発明に係る遊技媒体貸出機における異常状態検出の処理動作例を示すフローチャートである。
【符号の説明】
10…メダル貸出機、16…制御部、16a…CPU、16e…電波感知器、16f…クランプ式電流センサ、16g…磁気センサ、20…スロットマシン、24…リール機構部、25…メインコントロール部、26…メダル払出部

Claims (4)

  1. 所定の遊技媒体を投入して遊技するための遊技手段と、該遊技手段での遊技の結果から遊技媒体の払い戻しを行うか否かを決定する制御手段と、該制御手段からの指示に従って遊技媒体の払い戻しを行う排出手段と、を具備する遊技機に隣接して設置され、貨幣が投入されると該遊技機での遊技に使用する遊技媒体を払い出す遊技媒体貸出機において、
    前記遊技機に設けられ該遊技機における前記排出手段が遊技媒体の払い戻しを行うとこれを検知して媒体排出信号を出力する排出検知手段と、
    前記遊技機に設けられ該遊技機における前記制御手段が当該遊技機における前記排出手段に対して遊技媒体の払い戻しを指示すると、これを検知して指示出力信号を出力する指示検知手段と、
    前記遊技媒体貸出機に設けられ、前記排出検知信号と前記指示出力信号とを監視し、前記排出検知手段が媒体排出信号を出力しているにもかかわらず前記指示検知手段が指示出力信号を出力していない場合に、異常状態の発生を通知するためのアラーム信号を出力する異常出力手段と
    を備えることを特徴とする遊技媒体貸出機。
  2. 前記排出検知手段は、前記排出手段の駆動源へ電流電圧を供給すべく前記遊技機内に設けられたケーブルに巻回され、その誘電作用を利用して当該排出手段の動作の有無を非接触で検知するように構成されたクランプ式電流センサからなり、
    前記指示検知手段は、前記制御手段が信号出力を行う端子板の該当箇所を覆い、その該当箇所にて前記排出手段に対する指示信号の有無を非接触で検知するように構成された磁気センサからなる
    ことを特徴とする請求項1記載の遊技媒体貸出機。
  3. 前記異常出力手段は、所定条件下にあっては、前記指示検知手段が指示出力信号を出力していなくても前記アラーム信号の出力を行わないことを特徴とする請求項2記載の遊技媒体貸出機。
  4. 前記異常出力手段は、前記所定条件下にあっても、前記排出検知手段による媒体排出信号の出力が予め設定された所要時間よりも長く継続した場合には前記アラーム信号を出力することを特徴とする請求項3記載の遊技媒体貸出機。
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