JP3759926B2 - 遊技機及び遊技機における異常検出方法並びにプログラム - Google Patents

遊技機及び遊技機における異常検出方法並びにプログラム Download PDF

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【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、スロットマシン等の遊技機及び遊技機における異常検出方法並びにプログラムに関する。
【0002】
【従来の技術】
スロットマシン等の遊技機において、遊技者が所定の枚数のメダルを遊技機に投入してゲームを楽しむことができる。遊技に必要なメダルは、遊技ホール内に設けられたメダル貸機等で借りることができ、所望の遊技機のメダル投入口に投入することによりゲームを開始することができる。絵柄が揃って当たったときに遊技機はメダルを払い出す。このための装置がホッパ装置である。
【0003】
この種のホッパ装置は、メダルを貯留するホッパタンクと、このホッパタンク内に貯留されたメダルを1枚ずつ排出するホッパ本体とを備えている。ホッパ装置は、内蔵する回転ディスクを所定角度だけ回転させることにより、メダル穴にはまり込んだメダルを1個づつ遊技者に払い出している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
遊技者のごく一部に不正行為(いわゆるゴト行為)を行う者がいた。例えば、スロットマシン内部に針金、金属板等を挿入してホッパの制御信号を短絡させ、ホッパ装置の回転ディスクを強制的に動かしてメダルを得ようとするのである。また、ホッパ制御などの出力信号はメイン基板から出力されているが、その信号が不具合により短絡した場合、やはり回転ディスクが回転したままとなる。いずれの場合もメダルが払い出され続ける。ホッパの制御信号が何らかの原因で短絡した場合、これを検出する方法を提供すれば不正行為を防止するとともに装置の不具合を発見することができると思われる。
【0005】
本願発明は、ホッパの制御信号を検出してエラー処理を行うことにより、不正行為及び装置の不具合の対策を効果的に行うことができる遊技機及び遊技機における異常検出方法並びにプログラムを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
この発明は、メダルを払い出すための回転ディスクを回転させるホッパモータと、前記ホッパモータを駆動する駆動回路と、メダル払い出し口に設けられてメダルの払い出し数をカウントする払出センサとを含み、外部からのホッパ駆動信号を前記駆動回路で受け、前記ホッパ駆動信号に基づき前記ホッパモータを駆動してメダルを払い出すホッパ装置と、前記ホッパ装置の駆動制御を行う制御部とを備える遊技機において、
前記制御部は、CPUと、前記CPUからの信号を前記ホッパ装置へ前記ホッパ駆動信号として送る駆動回路と、前記払出センサの出力信号を入力に受け、当該出力信号を波形成形した後に前記CPUの入力ポートへ入力するバッファとを備え、前記CPU、前記駆動回路及び前記バッファは同じ基板上に設けられ、前記基板上において前記駆動回路の出力信号が分岐され、一方が前記ホッパ駆動信号として前記基板の外へ出され、他方が前記バッファの入力に接続されて前記バッファを経由して前記駆動回路の出力信号が前記CPUの入力ポートへと戻され、
前記CPUは、前記バッファを経由して戻された前記駆動回路の出力信号を監視し、戻された前記駆動回路の出力信号を前記ホッパ装置に対する駆動命令と比較し、両者が一致しないときその継続時間を計測し、当該継続時間が所定時間を超えたとき異常状態と判定するものである。
【0007】
前記制御部は、例えば、CPUと、前記CPUからの信号を前記ホッパ装置へ駆動信号として送る駆動回路と、前記駆動回路の出力を前記CPUの入力ポートへ戻すバッファとを備え、前記CPU、前記駆動回路及び前記バッファは同じ基板上に設けられ、前記CPUは前記基板内において前記駆動信号を監視する。
【0008】
異常状態と判定するための前記継続時間のしきい値は、例えば、前記ホッパ装置に対する駆動信号の始まりから当該駆動信号を受けて前記ホッパ装置が実際にメダルを払い出すまでの時間よりも短い。
【0009】
好ましくは、異常状態と判定したときに前記ホッパ装置を直ちに停止させることにより、メダルの払い出しを禁止する。
【0010】
前記制御部は、例えば、前記ホッパ装置に対して駆動命令が出されていないにもかかわらず、前記ホッパ装置に対する駆動信号が出力されているときに、不正行為がなされていると判定する。
【0011】
前記制御部は、例えば、前記ホッパ装置に対して駆動命令が出されているにもかかわらず、前記ホッパ装置に対する駆動信号が出力されないときに、装置が故障したと判定する。
【0012】
この発明は、メダルを払い出すための回転ディスクを回転させるホッパモータと、前記ホッパモータを駆動する駆動回路と、メダル払い出し口に設けられてメダルの払い出し数をカウントする払出センサとを含み、外部からのホッパ駆動信号を前記駆動回路で受け、前記ホッパ駆動信号に基づき前記ホッパモータを駆動してメダルを払い出すホッパ装置と、
CPUと、前記CPUからの信号を前記ホッパ装置へ前記ホッパ駆動信号として送る駆動回路と、前記払出センサの出力信号を入力に受け、当該信号を波形成形した後に前記CPUの入力ポートへ入力するバッファとを含む制御部とを備え、
前記CPU、前記駆動回路及び前記バッファは同じ基板上に設けられ、前記基板上において前記駆動回路の出力信号が分岐され、一方が前記ホッパ駆動信号として前記基板の外へ出され、他方が前記バッファの入力に接続されて前記バッファを経由して前記駆動回路の出力信号が前記CPUの入力ポートへと戻されることを特徴とする遊技機における異常検出方法であって、
戻された前記駆動回路の出力信号を監視し、前記駆動信号を前記ホッパ装置に対する駆動命令と比較するステップと、
両者が一致しないときその継続時間を計測し、当該継続時間が、前記ホッパ装置に対する駆動信号の始まりから当該駆動信号を受けて前記ホッパ装置が実際にメダルを払い出すまでの時間よりも短いしきい値を超えたとき異常状態と判定するステップと、
異常状態と判定したときに前記ホッパ装置を直ちに停止させることにより、メダルの払い出しを禁止するステップと、を備えるものである。
【0013】
この発明は、メダルを払い出すための回転ディスクを回転させるホッパモータと、前記ホッパモータを駆動する駆動回路と、メダル払い出し口に設けられてメダルの払い出し数をカウントする払出センサとを含み、外部からのホッパ駆動信号を前記駆動回路で受け、前記ホッパ駆動信号に基づき前記ホッパモータを駆動してメダルを払い出すホッパ装置と、
CPUと、前記CPUからの信号を前記ホッパ装置へ前記ホッパ駆動信号として送る駆動回路と、前記払出センサの出力信号を入力に受け、当該信号を波形成形した後に前記CPUの入力ポートへ入力するバッファとを含む制御部とを備え、
前記CPU、前記駆動回路及び前記バッファは同じ基板上に設けられ、前記基板上において前記駆動回路の出力信号が分岐され、一方が前記ホッパ駆動信号として前記基板の外へ出され、他方が前記バッファの入力に接続されて前記バッファを経由して前記駆動回路の出力信号が前記CPUの入力ポートへと戻されることを特徴とする遊技機における異常検出方法を前記CPUに実行させるためのプログラムであって、
戻された前記駆動回路の出力信号を監視し、前記駆動信号を前記ホッパ装置に対する駆動命令と比較するステップと、
両者が一致しないときその継続時間を計測し、当該継続時間が、前記ホッパ装置に対する駆動信号の始まりから当該駆動信号を受けて前記ホッパ装置が実際にメダルを払い出すまでの時間よりも短いしきい値を超えたとき異常状態と判定するステップと、
異常状態と判定したときに前記ホッパ装置を直ちに停止させることにより、メダルの払い出しを禁止するステップと、を実行させるためのものである。
【0014】
この発明に係るプログラムは、例えば、記録媒体に記録される。
媒体には、例えば、EPROMデバイス、フラッシュメモリデバイス、フレキシブルディスク、ハードディスク、磁気テープ、光磁気ディスク、CD(CD−ROM、Video−CDを含む)、DVD(DVD−Video、DVD−ROM、DVD−RAMを含む)、ROMカートリッジ、バッテリバックアップ付きのRAMメモリカートリッジ、フラッシュメモリカートリッジ、不揮発性RAMカートリッジ等を含む。
【0015】
また、電話回線等の有線通信媒体、マイクロ波回線等の無線通信媒体等の通信媒体を含む。インターネットもここでいう通信媒体に含まれる。
【0016】
媒体とは、何等かの物理的手段により情報(主にデジタルデータ、プログラム)が記録されているものであって、コンピュータ、専用プロセッサ等の処理装置に所定の機能を行わせることができるものである。
【0017】
【発明の実施の形態】
この発明の実施の形態について図面を参照して説明を加える。
図1は、本発明における発明の実施の形態に係るスロットマシンの正面図である。
【0018】
スロットマシン10で遊技を楽しもうとする遊技者は、まずメダル貸機(図示しない)等から遊技媒体であるメダルを借り、メダル投入装置のメダル投入口100に直接メダルを入れることができる。スロットマシン10は、四角箱状の筐体11を有する。前記筐体11の中央部及び上部には、遊技者側に向かって臨む四角窓状の表示窓12が形成されている。そして、この中央部の表示窓12の中央には、三個の回転リール40の図柄61を見ることができる図柄表示窓13が形成されている。ベットスイッチ16は、回転リール40の下方に位置するスイッチであって、貯留メダル数を減じてメダル投入に代える。精算スイッチ17は、回転リールの斜め下方に位置するスイッチであって、貯留した投入メダルを払い出す。スタートスイッチ30は回転リール40の斜め下方に位置するレバーであって、遊技メダルの投入若しくはベットスイッチ16の操作を条件に、リールユニット60の駆動を開始させる。ストップスイッチ50は、リールユニット60の駆動を停止させるためのものである。リールユニット60は、三個の回転リール40とから構成されている。そして、各回転リール40は、合成樹脂からなる回転ドラムと、この回転ドラムの周囲に貼付されるテープ状のリールテープ42とを備えている。このリールテープ42の外周面には、複数個(例えば21個)の図柄61が表示されている。
【0019】
スロットマシン10には、メダル投入口100から投入されるメダルを受けてこれを送り出す図示しないメダル投入装置の本体、送り出されたメダルを受けて正しいメダルかどうか判別する図示しないメダルセレクタ及びスロットマシン10内に貯留されたメダルを払い出すためのメダル払い出しホッパ装置(後述)を備える。
【0020】
メダルセレクタは、筐体の前扉の裏面においてメダル投入装置のメダル排出側に設けられている。メダルセレクタは排出されたメダルの通過を検出しながら、メダルをホッパー装置に向かって転動させ、外径が所定寸法と違う異径メダルや、鉄又は鉄合金で作製された不正メダルを選別して排除するとともに、1ゲームあたりに投入可能な所定枚数以上のメダルを選別して排除するための装置である。メダルセレクタの下側には、その下部側を覆って下皿に連通する導出路が設けられている。メダルセレクタにより振り分けられたメダルは、この導出路を介して下皿から遊技者に返却される。メダルセレクタは、メダルセレクタ本体と、投入されたメダルをメダルセレクタ内に導くメダル投入部と、メダルセレクタから排出されるメダルをホッパー装置に向かって排出するメダル排出部と、メダルセレクタから下皿にメダルを返却するメダル返却部とを備えている。
【0021】
筐体の内部には、その内底面に固定され、内部に複数のメダルを貯留して、貯留したメダルをメダル払い出し口304に1枚ずつ払い出すためのホッパー装置310(図2参照)が設置されている。このホッパー装置310の上部には、上方に向けて開口し、内部に複数のメダルを貯留するホッパータンク21を備えている。
【0022】
スロットマシン10はそれぞれCPUを内蔵する図示しないメイン基板、サブ基板を備える。メイン基板はメダルの投入、払い出し、リールの制御、当選処理などを行う。サブ基板は演出表示などの処理を行う。
【0023】
図2はホッパー装置の正面図(図2(a))、右側面図(図2(b))、上面図(図2(c))である。
【0024】
このホッパー装置310は、大別すると、メダルを貯留するホッパータンク21と、このホッパータンク21内に貯留されたメダルを1枚ずつ排出するホッパー本体21aとを備える。上記ホッパー本体21aは、大別すると、ホッパーシャーシ22と、このホッパーシャーシ22に回転可能に支持され、ホッパータンク21から落下したメダルが上方より1枚ずつはまり込む複数個、ここでは5個のメダル落とし穴23aを有するロータディスク23と、このロータディスク23を回転するDCモーター(図示しない)とを備えている。このDCモーターの駆動力により回転するロータディスク23の回転時に、ロータディスク23のメダル落とし穴23aに落ち込んだメダルは、メダル排出口27aから外部に排出される。一方、ホッパータンク21に多量にメダルが溜まったとき、溢れたメダルはメダル転送口27bを通って図示しないサブタンク70に落下する。
【0025】
ロータディスク23のメダル落とし穴23aに落ち込んだメダルが、ロータディスク23の回転に伴いメダル排出口27aに位置すると、当該メダルはメダル排出口27aを通って外部に排出される。このように、ロータディスク23の回転に伴い、メダルが順番に排出される。この動作について図3を参照して説明する。
【0026】
図3は、回転ディスク23の上面詳細図であり、メダルの払い出し動作を説明するためのものである。図3においてMはメダルの排出経路を示す。
【0027】
この発明の実施の形態に係るホッパ装置において、払い出されたメダルをカウントするためのカウンタローラ34はカウンタアーム33を中心に回動する。ロータディスク23に設けられた穴に嵌まり込んだメダルは、ロータディスク23の回転に伴い移動し、メダル払い出し口のところでガイドピン36a,36bにより押し出されてメダル通路の方に誘導される。このときメダルはカウンタアーム33に設けられているローラ34を回動させる。これにより、カウンタアーム33に設けられている図示しない突起(ロータディスク23が取りつけられた板の裏面に設けられている)が図示しない遊技メダルの払出センサの間に入り、光源の光を遮断し、受光素子がこれを検出する。1つのメダルが払い出されるとき当該メダルはローラを1回押すので、前記センサによりメダルの払い出し数をカウントできる。
【0028】
図4はスロットマシン10のホッパ装置の駆動系の機能ブロック図である。メイン基板200のCPU201からのホッパ駆動信号は同基板のラッチ回路202で保持され、駆動回路203に入力される。駆動回路203の出力のホッパ駆動信号は、ワイヤハーネスの関係から電源部を経由してホッパユニット310に入力される。メイン基板200からホッパ駆動信号を受けて、ホッパユニット310の駆動回路DはホッパモータMTを駆動し、メダルを払い出す。メダルの払い出しは払出センサSにより検出され、その信号はメイン基板200に送られる。払出センサSからの信号はメイン基板200においてフィルタ204により雑音等を除去され、バッファ205により波形成形された後にCPU201に入力される。さらに、駆動回路203の出力信号も分岐されてフィルタ204に入力され、これにより雑音等を除去され、バッファ205により波形成形された後にCPU201に入力される。
【0029】
図4に示すように、メイン基板200においてその出力信号をCPU201の入力ポートに接続することで出力状態を監視することが可能になる。駆動回路203の出力信号はオープンコレクタ出力であり、通常プルアップ抵抗によりレベルが確定する。この信号が出力時に短絡させられると、その信号はフィルタ204を経由してCPU201の入力ポートに接続される。CPU201はこの信号を監視し、短絡を発見したらエラーを発生する。CPU201〜バッファ205は同じ基板200上に設けられ、CPU201は基板200上の出力を監視するようにしているので、従来のケーブルハーネスをそのまま用いることができる。したがって、基板200の交換すれば本発明の実施の形態を容易に実施することができる。図4の装置は従来の装置に対して上位互換性があると言える。
【0030】
次に、本発明の実施の形態について図5のフローチャート及び図6のタイミングチャートを参照して説明する。
【0031】
メイン基板200のCPU201は図5のフローチャートにしたがってホッパ駆動信号のエラー判定を行う。
【0032】
S1:ホッパ払出が要求されているかどうか判定する。
CPU201は、遊技の結果により所定の枚数のメダルの払出し要求があるかどうか調べる。要求があるとき(YES)ステップS2に進み、要求がないとき(NO)ステップS3に進む。
【0033】
S2:ホッパドライブ信号をオンにする。
CPU201はラッチ回路202へホッパドライブ信号を送る。この信号は駆動回路203を経由してホッパユニット310へ送られる。なお、駆動回路203の出力は負論理であり、ホッパドライブ信号は駆動命令が出ているときに低レベルである(アクティブロー)。その後、CPU201は払出センサSからの信号を監視し、所定枚数のメダルが払い出されたらホッパの駆動を停止する。
【0034】
S3:ホッパドライブ信号がオンかどうか判定する。
駆動回路203の出力は、フィルタ204及びバッファ205を経由してCPU201に入力されるので、CPU201はホッパドライブ信号の実際の状態を知ることができる。実際の状態がオンであるとき(YES)エラーの可能性があるのでステップS4に進む。実際の状態がオンでなければ(NO)CPU201の命令(払出命令を出していない)と一致しているので正常であると判定し、払出センサ監視処理に移る。
【0035】
S4:一定時間オン状態を継続するかどうか判定する。
雑音等により一時的にホッパドライブ信号がオンになることもあるので、オン状態の継続時間を計測する。一時的であれば正常であると判定し(NO)、払出センサ監視処理に移る。所定時間以上継続すれば異常であると判定し(YES)、エラーコマンドを送信し(S5)、エラーフラグをオンする(S6)とともに所定のエラー処理を行う(S7)。所定時間以上オン状態が継続する場合として、駆動回路203の故障、駆動回路Dの故障又は当該ワイヤのショートが考えられる。あるいは不正行為により当該ワイヤが図4のXの位置で針金等により接地されていることが考えられる。いずれにしてもこの状態を放置するとホッパ装置からメダルが払い出され続けるので、エラーを報知して動作を停止させる必要がある。S7のエラー処理として、ブザー吹鳴、ランプ点滅、遊技機のメダル払い出し動作の停止、遊技機の遊技動作停止及び/又は遊技機の電源切断などがある。
【0036】
図6(a)は各信号の正常状態のタイミングチャートを示す。図6(a)の場合、図5のS1及びS2の処理が実行され、払出センサの監視処理に制御が移る。ホッパ払出要求がないときはS1及びS3の処理(S3でNO)が実行される。
【0037】
図6(b)は各信号の異常状態のタイミングチャートを示す。図6(b)の場合、図5のS1からS3〜S6の処理が実行される(S3でYES)。すなわち、ホッパドライブ信号が低レベル(Lレベル)で払出状態になっているにもかかわらず、CPU201のホッパの駆動信号は出力されていない(CPU201は払出命令を出していない)。CPU201はホッパドライブ信号が低レベルである時間を計測し、これが所定の時間(t1)を超えたとき、すなわち図6(b)のTAの時点で図5のS5:エラーコマンド送信処理及びS6:エラーフラグONを開始する。なお、図6(b)に示すようにt1をホッパドライブ信号が出力され、ロータディスクが回転してメダルが払い出されるまでの時間に設定しておけば、実際にメダルが払い出されるTBの時点よりも前にエラー処理を実行させることができる。エラー処理において直ちにホッパユニット310を停止させるようにすれば(例えば電源を遮断する)、不正行為者にメダルを与えることを防止できる。
【0038】
図6(c)はホッパドライブ信号に関するエラー判定の真理値表を示す。ホッパの駆動要求がないにもかかわらずホッパドライブ信号があるときにエラーと判定することは前述のとおりである。別の場合として、ホッパの駆動要求があるにもかかわらずホッパドライブ信号が低レベルにならないとき、故障という意味でのエラーと判定するようにしてもよい。例えば、駆動回路203の故障が考えられる。
【0039】
以上のように、この発明の実施の形態によれば、ホッパドライブ信号線について入力及び出力の両方の状態の監視を可能にすることで、不正行為又は装置の不良を発見し、メダルの不要な払出し被害を最小限に抑えることができる。すなわち、出力をしていない状態で入力信号が短絡した場合に、不正又は故障とみなしエラー表示をする。
【0040】
本発明は、以上の実施の形態に限定されることなく、特許請求の範囲に記載された発明の範囲内で、種々の変更が可能であり、それらも本発明の範囲内に包含されるものであることは言うまでもない。
【0041】
【発明の効果】
以上のように、この発明によれば、遊技機の制御部が、ホッパ装置に対する駆動信号を監視し、駆動信号を前記ホッパ装置に対する駆動命令と比較し、両者が一致しないときその継続時間を計測し、当該継続時間が所定時間を超えたとき異常状態と判定するので、例えば不正行為や装置の故障を発見及び報知することができる。不正なメダルの払い出しを防止できる。
【0042】
前記制御部は、CPUと、前記CPUからの信号を前記ホッパ装置へ駆動信号として送る駆動回路と、前記駆動回路の出力を前記CPUの入力ポートへ戻すバッファとを備え、前記CPU、前記駆動回路及び前記バッファは同じ基板上に設けられ、前記CPUは前記基板内において前記駆動信号を監視するので、従来の遊技機のケーブルハーネスをそのまま用いることができ、メイン基板の交換のみ本発明を容易に実施することができる。
【0043】
また、エラーと判定するための継続時間のしきい値を、前記ホッパ装置に対する駆動信号の始まりから前記ホッパ装置により実際にメダルが払い出されるまでの時間よりも短くすることにより、メダルが払い出される前に前記ホッパ装置を停止させてメダルが不正行為者の手に入らないようにできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 遊技機(スロットマシン)の正面図である。
【図2】 図1のスロットマシンに使用されるホッパー装置を示す図である。それぞれ正面図(図2(a))、右側面図(図2(b))、上面図(図2(c))である。
【図3】 ホッパー装置の回転ディスクの上面詳細図である。
【図4】 発明の実施の形態に係るスロットマシンのホッパ装置の駆動系の機能ブロック図である。
【図5】 発明の実施の形態に係る処理フローチャートである。
【図6】 発明の実施の形態に係るタイミングチャートである。図6(a)は正常状態のタイミングチャートを示し、図6(b)は異常状態のタイミングチャートを示し、図6(c)はエラー判定の真理値表を示す。
【符号の説明】
10 スロットマシン
11 筐体
12 表示窓
13 図柄表示窓
16 ベットスイッチ
17 精算スイッチ
21 ホッパータンク
21a ホッパー本体
22 ホッパーシャーシ
23 ローターディスク
23a メダル落とし穴
27a メダル排出口
27b メダル転送口
33 セパレータ
34 カウンタローラ
36 ガイドピン、
40 回転リール
42 リールテープ
50 ストップスイッチ
60 リールユニット
61 図柄
100 メダル投入口
200 メイン基板
201 CPU
202 ラッチ回路
203 駆動回路
204 フィルタ
205 バッファ
304 メダル払い出し口
310 メダル払い出しホッパ装置

Claims (7)

  1. メダルを払い出すための回転ディスクを回転させるホッパモータと、前記ホッパモータを駆動する駆動回路と、メダル払い出し口に設けられてメダルの払い出し数をカウントする払出センサとを含み、外部からのホッパ駆動信号を前記駆動回路で受け、前記ホッパ駆動信号に基づき前記ホッパモータを駆動してメダルを払い出すホッパ装置と、前記ホッパ装置の駆動制御を行う制御部とを備える遊技機において、
    前記制御部は、CPUと、前記CPUからの信号を前記ホッパ装置へ前記ホッパ駆動信号として送る駆動回路と、前記払出センサの出力信号を入力に受け、当該出力信号を波形成形した後に前記CPUの入力ポートへ入力するバッファとを備え、前記CPU、前記駆動回路及び前記バッファは同じ基板上に設けられ、前記基板上において前記駆動回路の出力信号が分岐され、一方が前記ホッパ駆動信号として前記基板の外へ出され、他方が前記バッファの入力に接続されて前記バッファを経由して前記駆動回路の出力信号が前記CPUの入力ポートへと戻され、
    前記CPUは、前記バッファを経由して戻された前記駆動回路の出力信号を監視し、戻された前記駆動回路の出力信号を前記ホッパ装置に対する駆動命令と比較し、両者が一致しないときその継続時間を計測し、当該継続時間が所定時間を超えたとき異常状態と判定することを特徴とする遊技機。
  2. 異常状態と判定するための前記継続時間のしきい値は、前記ホッパ装置に対する駆動信号の始まりから当該駆動信号を受けて前記ホッパ装置が実際にメダルを払い出すまでの時間よりも短いことを特徴とする請求項1記載の遊技機。
  3. 異常状態と判定したときに前記ホッパ装置を直ちに停止させることにより、メダルの払い出しを禁止することを特徴とする請求項3記載の遊技機。
  4. 前記制御部は、前記ホッパ装置に対して駆動命令が出されていないにもかかわらず、戻された前記駆動回路の出力信号に基づき前記ホッパ装置に対する駆動信号が出力されていることを検知したときに、不正行為がなされていると判定することを特徴とする請求項1記載の遊技機。
  5. 前記制御部は、前記ホッパ装置に対して駆動命令が出されているにもかかわらず、戻された前記駆動回路の出力信号に基づき前記ホッパ装置に対する駆動信号が出力されないことを検知したときに、装置が故障したと判定することを特徴とする請求項1記載の遊技機。
  6. メダルを払い出すための回転ディスクを回転させるホッパモータと、前記ホッパモータを駆動する駆動回路と、メダル払い出し口に設けられてメダルの払い出し数をカウントする払出センサとを含み、外部からのホッパ駆動信号を前記駆動回路で受け、前記ホッパ駆動信号に基づき前記ホッパモータを駆動してメダルを払い出すホッパ装置と、
    CPUと、前記CPUからの信号を前記ホッパ装置へ前記ホッパ駆動信号として送る駆動回路と、前記払出センサの出力信号を入力に受け、当該信号を波形成形した後に前記CPUの入力ポートへ入力するバッファとを含む制御部とを備え、
    前記CPU、前記駆動回路及び前記バッファは同じ基板上に設けられ、前記基板上において前記駆動回路の出力信号が分岐され、一方が前記ホッパ駆動信号として前記基板の外へ出され、他方が前記バッファの入力に接続されて前記バッファを経由して前記駆動回路の出力信号が前記CPUの入力ポートへと戻されることを特徴とする遊技機における異常検出方法であって、
    戻された前記駆動回路の出力信号を監視し、前記駆動信号を前記ホッパ装置に対する駆動命令と比較するステップと、
    両者が一致しないときその継続時間を計測し、当該継続時間が、前記ホッパ装置に対する駆動信号の始まりから当該駆動信号を受けて前記ホッパ装置が実際にメダルを払い出すまでの時間よりも短いしきい値を超えたとき異常状態と判定するステップと、
    異常状態と判定したときに前記ホッパ装置を直ちに停止させることにより、メダルの払い出しを禁止するステップと、を備える遊技機における異常検出方法。
  7. メダルを払い出すための回転ディスクを回転させるホッパモータと、前記ホッパモータを駆動する駆動回路と、メダル払い出し口に設けられてメダルの払い出し数をカウントする払出センサとを含み、外部からのホッパ駆動信号を前記駆動回路で受け、前記ホッパ駆動信号に基づき前記ホッパモータを駆動してメダルを払い出すホッパ装置と、
    CPUと、前記CPUからの信号を前記ホッパ装置へ前記ホッパ駆動信号として送る駆動回路と、前記払出センサの出力信号を入力に受け、当該信号を波形成形した後に前記CPUの入力ポートへ入力するバッファとを含む制御部とを備え、
    前記CPU、前記駆動回路及び前記バッファは同じ基板上に設けられ、前記基板上において前記駆動回路の出力信号が分岐され、一方が前記ホッパ駆動信号として前記基板の外へ出され、他方が前記バッファの入力に接続されて前記バッファを経由して前記駆動回路の出力信号が前記CPUの入力ポートへと戻されることを特徴とする遊技機における異常検出方法を前記CPUに実行させるためのプログラムであって、
    戻された前記駆動回路の出力信号を監視し、前記駆動信号を前記ホッパ装置に対する駆動命令と比較するステップと、
    両者が一致しないときその継続時間を計測し、当該継続時間が、前記ホッパ装置に対する駆動信号の始まりから当該駆動信号を受けて前記ホッパ装置が実際にメダルを払い出すまでの時間よりも短いしきい値を超えたとき異常状態と判定するステップと、
    異常状態と判定したときに前記ホッパ装置を直ちに停止させることにより、メダルの払い出しを禁止するステップと、を実行させるためのプログラム。
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